1 00:00:33,294 --> 00:00:43,288 ♬~(テーマ曲) 2 00:00:43,288 --> 00:00:52,288 ♬~ 3 00:02:01,299 --> 00:02:04,686 (達彦)これからは この岡崎で 「山長」の当主として➡ 4 00:02:04,686 --> 00:02:08,690 店を束ねていくつもりです。 (仙吉)よろしくお願い申します! 5 00:02:08,690 --> 00:02:11,643 (マサ)<達彦が 「山長」の当主となった事で➡ 6 00:02:11,643 --> 00:02:14,028 桜子と達彦の仲も➡ 7 00:02:14,028 --> 00:02:17,015 2人の思うようには ならなくなっていました> 8 00:02:17,015 --> 00:02:20,618 (かね) もう 住む世界が違うんだで。 9 00:02:20,618 --> 00:02:26,024 <一方 笛子は 有森家にとどまっている冬吾に➡ 10 00:02:26,024 --> 00:02:29,694 いつしか 心ひかれ始めていました> 11 00:02:29,694 --> 00:02:33,064 (冬吾)俺がいでもいいのが? (笛子)いいです。 12 00:02:33,064 --> 00:02:35,633 俺は 節操がねえよ。 我慢します。 13 00:02:35,633 --> 00:02:39,287 (冬吾)変な絵を描ぐよ。 いいです。 14 00:02:39,287 --> 00:02:43,624 ♬~ 15 00:02:43,624 --> 00:02:48,629 <そして 桜子は 達彦から 「嫁に来ないか」と言われますが…> 16 00:02:48,629 --> 00:02:54,302 (桜子)音楽を 諦められんよ。 諦められる訳ないじゃん! 17 00:02:54,302 --> 00:02:57,355 ♬~ 18 00:02:57,355 --> 00:03:04,629 私 夢を諦めない。 達彦さんの分も頑張ってくる。 19 00:03:04,629 --> 00:03:08,633 ほいだから 達彦さんも頑張って! 20 00:03:08,633 --> 00:03:11,686 ♬~ 21 00:03:11,686 --> 00:03:18,960 <桜子は 音楽の道を選んで 東京へと戻っていきました。➡ 22 00:03:18,960 --> 00:03:22,346 しかし 桜子の中には➡ 23 00:03:22,346 --> 00:03:27,652 達彦への 断ち難い思いが まだ残っていたのです> 24 00:03:27,652 --> 00:03:30,955 ♬~ 25 00:03:30,955 --> 00:03:37,655 (西園寺)そうですか。 松井君は もう 戻ってこないんですね。 26 00:03:39,680 --> 00:03:43,367 家庭の事情で 勉強を続けられないというのは➡ 27 00:03:43,367 --> 00:03:45,686 決して 珍しい事では ありませんが➡ 28 00:03:45,686 --> 00:03:52,960 彼の場合 才能が あっただけに 残念です。 29 00:03:52,960 --> 00:03:58,349 先生。 私 頑張ります。 30 00:03:58,349 --> 00:04:03,349 達彦さんの気持ちを 無にしないためにも。 31 00:04:27,695 --> 00:05:02,630 ♬~ 32 00:05:02,630 --> 00:05:05,299 (八重)桜子ちゃん。 33 00:05:05,299 --> 00:05:11,622 ♬~ 34 00:05:11,622 --> 00:05:14,025 達彦さんと…➡ 35 00:05:14,025 --> 00:05:19,680 このピアノ 取り合って よく ケンカしたなって思い出して…。 36 00:05:19,680 --> 00:05:27,021 同じ汽車に乗って 東京に出てきて 一緒に受験して➡ 37 00:05:27,021 --> 00:05:35,029 一緒にピアノ習って 一緒に ここに住んどったんだもんね…。 38 00:05:35,029 --> 00:05:39,684 ここに座っとったら 何だか 急に➡ 39 00:05:39,684 --> 00:05:45,039 ああ 独りなんだなって 思えてきて…。 40 00:05:45,039 --> 00:05:49,961 独りじゃないわよ。 私達がいるじゃない。 41 00:05:49,961 --> 00:05:51,963 (ハツ美)せやで。 42 00:05:51,963 --> 00:05:55,299 女ばっかりで ちょっと寂しいかもしらんけど➡ 43 00:05:55,299 --> 00:05:59,954 失恋やったら 私の方が先輩やし。 44 00:05:59,954 --> 00:06:04,358 それに 秋には 八州さんも帰ってくるしね。 45 00:06:04,358 --> 00:06:06,360 ほうですね。 46 00:06:06,360 --> 00:06:10,014 (マリ)冬吾は いつ 帰ってくるのかしら? 47 00:06:10,014 --> 00:06:13,618 ねえ 桜子ちゃん。 冬吾は 何だって➡ 48 00:06:13,618 --> 00:06:16,621 岡崎の あんたんちに ず~っと 居候してんの? 49 00:06:16,621 --> 00:06:20,621 もう そろそろ東京に帰ってきても いい頃なんじゃない? 50 00:06:22,627 --> 00:06:28,349 それが… 実はですね…。 51 00:06:28,349 --> 00:06:35,623 冬吾さん うちのお姉ちゃんと… 何ちゅうか その…➡ 52 00:06:35,623 --> 00:06:41,623 いい雰囲気なもんで。 は~! 53 00:06:43,347 --> 00:06:50,354 ふ~ん。 そういう事。 ごめんなさい マリさん。 54 00:06:50,354 --> 00:06:54,692 何で 謝んのよ。 謝る事なんか ないでしょ。 55 00:06:54,692 --> 00:06:58,696 ハハハ まあ 人生いろいろですよ マリさん。➡ 56 00:06:58,696 --> 00:07:01,396 私が言うのも なんですけど…。 57 00:07:12,360 --> 00:07:15,660 (郵便局員)郵便です。 あっ 御苦労さまです。 58 00:07:17,648 --> 00:07:19,684 杏姉ちゃんだ! 59 00:07:19,684 --> 00:07:22,970 (杏子)「桜子さん。 お元気で お過ごしですか?➡ 60 00:07:22,970 --> 00:07:24,956 こちらは 皆 元気です。➡ 61 00:07:24,956 --> 00:07:29,293 笛姉ちゃんは 近頃 だいぶ変わりました。➡ 62 00:07:29,293 --> 00:07:34,298 怒っている事が 少なく 笑っている事が多くなりました。➡ 63 00:07:34,298 --> 00:07:37,018 冬吾さんの おかげです」。 64 00:07:37,018 --> 00:07:41,288 うわ~! もちょこちょえ。 もちょこちょえ! 65 00:07:41,288 --> 00:07:43,624 おっちょこちょい? 違う 違う。 66 00:07:43,624 --> 00:07:47,044 もちょこちょえは 「こそばゆい」だ。 67 00:07:47,044 --> 00:07:51,048 分かったけど ちょっとだから じっとしとって下さいよ。 68 00:07:51,048 --> 00:07:54,285 うわ! そったな事 しゃべったって➡ 69 00:07:54,285 --> 00:07:57,021 う~ もちょこちょえ! もちょこちょくて まいねじゃ! 70 00:07:57,021 --> 00:07:59,023 こら! 逃げるな! 71 00:07:59,023 --> 00:08:01,025 (杏子)「縁結びの好きな 磯叔母さんは➡ 72 00:08:01,025 --> 00:08:03,027 早くも 『冬吾さんは➡ 73 00:08:03,027 --> 00:08:05,363 笛姉ちゃんの結婚相手に ちょうどいい』と言いだし➡ 74 00:08:05,363 --> 00:08:09,617 笛姉ちゃんは いつもの口癖で 『勇太郎を大学にやるまでは➡ 75 00:08:09,617 --> 00:08:12,019 嫁に行かない』などと 言っていますが➡ 76 00:08:12,019 --> 00:08:17,024 その実 まんざらでも なさそうです。➡ 77 00:08:17,024 --> 00:08:20,978 青森の人である事 絵描きさんである事➡ 78 00:08:20,978 --> 00:08:23,631 それ以外は 何も分かりませんが➡ 79 00:08:23,631 --> 00:08:28,369 私も 冬吾さんは いい人ではないかと思います」。 80 00:08:28,369 --> 00:08:39,964 ♬~ 81 00:08:39,964 --> 00:08:46,687 <ところが そのころ 有森家では 異変が起きつつありました> 82 00:08:46,687 --> 00:08:52,960 ≪(しま子)もす。 ごめんくださいまし。 もす。 83 00:08:52,960 --> 00:08:55,660 はい。 ただいま。 84 00:09:04,622 --> 00:09:10,027 あの~ こちらに 杉 冬吾さんは おいででしょうか? 85 00:09:10,027 --> 00:09:14,365 冬吾さんは 今 川原に スケッチに 行っとられますが。 86 00:09:14,365 --> 00:09:18,953 そんですか。 んでは お帰りになりましたら➡ 87 00:09:18,953 --> 00:09:21,355 御崎が来たと お伝え下さい。 88 00:09:21,355 --> 00:09:24,355 大事なお話が あるんですから。 89 00:09:27,962 --> 00:09:30,965 あの…。 90 00:09:30,965 --> 00:09:37,955 ご無礼ですが 冬吾さんとは どういう ご関係で? 91 00:09:37,955 --> 00:09:42,655 私ですか? 私 実は…。 92 00:09:46,964 --> 00:09:52,353 (柱時計の時報) 93 00:09:52,353 --> 00:09:57,653 (杏子)ただいま。 お客さんだったの? 94 00:09:59,293 --> 00:10:02,593 お姉ちゃん? どうしたの? 95 00:10:13,023 --> 00:10:17,723 ねえ… お姉ちゃん…。 96 00:10:19,680 --> 00:10:21,980 何か あったの? 97 00:10:26,687 --> 00:10:33,387 ただいま。 あ~ 喉 渇いた! 水 飲ましてけれ。 98 00:10:40,284 --> 00:10:44,288 あんたの許婚っていう人が 来ました。 99 00:10:44,288 --> 00:10:50,644 許婚? 御崎さんっていう青森の人です。 100 00:10:50,644 --> 00:10:52,644 んだのが。 101 00:10:54,298 --> 00:10:57,284 駅前の旅館で待ってるそうです。 102 00:10:57,284 --> 00:10:59,637 んだが。 103 00:10:59,637 --> 00:11:03,641 ♬~ 104 00:11:03,641 --> 00:11:06,360 んでは おさらばだ。 105 00:11:06,360 --> 00:11:10,965 俺は いねぐなる。 グッドバイだ。 迷惑したな! 106 00:11:10,965 --> 00:11:16,637 冬吾さん!? お姉ちゃん 冬吾さん 止めんでいいの!? 107 00:11:16,637 --> 00:11:22,960 ♬~ 108 00:11:22,960 --> 00:11:26,030 青森に帰られるんですか!? 109 00:11:26,030 --> 00:11:29,650 んでねえ。 ほいじゃ どこへ? 110 00:11:29,650 --> 00:11:31,685 ♬~ 111 00:11:31,685 --> 00:11:34,288 冬吾さん! 112 00:11:34,288 --> 00:11:38,025 ♬~ 113 00:11:38,025 --> 00:11:43,364 <岡崎にいる 笛子と冬吾に そんな事が 起こっていようとは➡ 114 00:11:43,364 --> 00:11:49,064 桜子は 杏子からの手紙が来るまで 知りませんでした> 115 00:11:50,621 --> 00:11:55,626 「それから1週間たちますが 冬吾さんは 戻ってきません。➡ 116 00:11:55,626 --> 00:11:59,926 冬吾さんが もしそちらに現れたら ご連絡 お願い致します」。 117 00:12:01,632 --> 00:12:04,618 マリさん 心当たりないですか? 118 00:12:04,618 --> 00:12:08,355 ここ以外で 東京で 冬吾さんが 行きそうな場所。 119 00:12:08,355 --> 00:12:10,624 どうせ どっかの 女のところなんじゃないの? 120 00:12:10,624 --> 00:12:14,361 ほうかな…。 121 00:12:14,361 --> 00:12:18,015 いや そんな事 ないですよ。 うん きっと! 122 00:12:18,015 --> 00:12:21,685 あっ そう。 ねえ 桜子ちゃん。 123 00:12:21,685 --> 00:12:24,355 その 岡崎に来た 御崎しま子って人➡ 124 00:12:24,355 --> 00:12:29,693 前にも ここに来た人よね。 多分…。 125 00:12:29,693 --> 00:12:33,964 (ハツ美)要するに その人から ずっと逃げ回ってるって事やない。 126 00:12:33,964 --> 00:12:36,700 逃げ回ってるって事は➡ 127 00:12:36,700 --> 00:12:38,953 青森で一緒になったりは しとらんって事だよね。 128 00:12:38,953 --> 00:12:41,355 (八重 ハツ美)う~ん。 129 00:12:41,355 --> 00:12:43,357 ねえ 桜子ちゃん。 130 00:12:43,357 --> 00:12:48,362 あんたのお姉さんが 冬吾に 一体 何を期待してるか知らないけど➡ 131 00:12:48,362 --> 00:12:50,965 冬吾は 落ち着いて 一人の女んところに➡ 132 00:12:50,965 --> 00:12:53,350 ず~っと いるような男じゃないわ。 133 00:12:53,350 --> 00:12:57,050 それは 覚悟しておいた方が いいわよ。 134 00:12:58,956 --> 00:13:02,693 (八重)そういえば 私達 冬吾さんの事➡ 135 00:13:02,693 --> 00:13:05,963 何も知らないのよね。 青森の人って事ぐらいしか。 136 00:13:05,963 --> 00:13:09,350 う~ん。 あっ 桜子ちゃん! 137 00:13:09,350 --> 00:13:11,685 桜子ちゃんの友達に 雑誌社の人 おったよね。 138 00:13:11,685 --> 00:13:13,954 あの 薫子さんっていう人。 あの人に聞いて➡ 139 00:13:13,954 --> 00:13:16,023 調べてもらったら? 冬吾さんの事。 140 00:13:16,023 --> 00:13:18,359 こんな うちらで ああでもない こうでもない言うてても➡ 141 00:13:18,359 --> 00:13:22,359 らちが 明かへんのと違う? うん! うん。 142 00:13:28,686 --> 00:13:32,289 はい~! うわ~ おいしそう! ウフフッ! 143 00:13:32,289 --> 00:13:35,042 (戸の開く音) 144 00:13:35,042 --> 00:13:40,297 (薫子)こんばんは! 桜子! 分かったよ 杉 冬吾の過去。 145 00:13:40,297 --> 00:13:42,633 何? 何が分かったの!? 146 00:13:42,633 --> 00:13:45,285 その 御崎しま子って人➡ 147 00:13:45,285 --> 00:13:48,288 冬吾さんの ただの許婚なんかじゃないわ。 148 00:13:48,288 --> 00:13:52,026 もっと大変な事が あったんだよ。 149 00:13:52,026 --> 00:13:55,295 もったいぶらんで 話してよ! 150 00:13:55,295 --> 00:14:01,285 心中未遂の相手だったんだ。 心中…。 151 00:14:01,285 --> 00:14:07,024 (薫子)6年前の「津軽日報」。 小さな記事に 出とったの。 152 00:14:07,024 --> 00:14:11,028 その 御崎しま子って人と 冬吾さんはね…。 153 00:14:11,028 --> 00:14:14,014 (冬吾)よう。 154 00:14:14,014 --> 00:14:19,370 どすた? 集まって。 俺の部屋 まだ 空いてるべか? 155 00:14:19,370 --> 00:14:24,391 教えて下さい。 どうして急に 岡崎を離れたんですか? 156 00:14:24,391 --> 00:14:29,363 うん。 おっ うまそうだな! 157 00:14:29,363 --> 00:14:34,618 逃げんで! 薫子が調べてきました。 158 00:14:34,618 --> 00:14:37,688 何もかも 全部 話して下さい。 159 00:14:37,688 --> 00:14:40,641 青森で あの御崎しま子さんって人と➡ 160 00:14:40,641 --> 00:14:42,643 何が あったんですか? 161 00:14:42,643 --> 00:14:53,687 ♬~ 162 00:14:53,687 --> 00:15:00,310 何も 話す事は ねえ。 薫子ちゃんが 調べたとおりだ。 163 00:15:00,310 --> 00:15:02,362 ♬~ 164 00:15:02,362 --> 00:15:11,288 俺は 心中しそこなって 女子 捨てで 東京さ逃げたんだ。 165 00:15:11,288 --> 00:15:17,628 ♬~ 166 00:15:17,628 --> 00:15:23,928 <冬吾の 隠された過去が 今 明かされようとしていました> 167 00:15:33,293 --> 00:15:37,293 (警笛) 168 00:15:39,533 --> 00:15:42,019 [ 回想 ] (ユイ)深夜バスで 行こうと思うの。 169 00:15:42,019 --> 00:15:45,022 (アキ)え? (ユイ)北鉄の最終列車に乗って➡ 170 00:15:45,022 --> 00:15:46,974 北三陸駅まで行くじゃん 7時半。➡ 171 00:15:46,974 --> 00:15:49,009 …で バスが 9時。➡ 172 00:15:49,009 --> 00:15:51,345 この1時間半 誰にも見られなければ➡ 173 00:15:51,345 --> 00:15:53,614 うちらの勝ち。 174 00:15:53,614 --> 00:15:56,016 (夏)<北鉄に揺られ➡ 175 00:15:56,016 --> 00:15:58,785 アキは考えました。➡