1 00:00:33,813 --> 00:00:43,873 ♬~(テーマ曲) 2 00:00:43,873 --> 00:00:52,873 ♬~ 3 00:01:42,148 --> 00:01:45,134 (桜子)女将さん。 達彦さんとの 面会日は いつですか? 4 00:01:45,134 --> 00:01:47,136 (かね)そんな事 知って どうするの? 5 00:01:47,136 --> 00:01:49,472 お願いします。 教えて下さい。 うるさいねえ! 6 00:01:49,472 --> 00:01:54,210 明日よ。 明日 行く事に なっとるわ。 7 00:01:54,210 --> 00:01:57,530 明日…。 8 00:01:57,530 --> 00:02:00,800 タミさんの事 連れてってあげられないですか? 9 00:02:00,800 --> 00:02:03,202 接待が成功したのも➡ 10 00:02:03,202 --> 00:02:05,872 タミさんが 一生懸命 私を仕込んでくれたおかげです。 11 00:02:05,872 --> 00:02:07,874 これが うまくいったら➡ 12 00:02:07,874 --> 00:02:09,876 達彦さんに 会えるかもしれんって➡ 13 00:02:09,876 --> 00:02:13,212 タミさんは その望みに懸けとったんです。 14 00:02:13,212 --> 00:02:18,868 あの人は 18年前 達彦を かどわかしたんだよ。 15 00:02:18,868 --> 00:02:23,206 かどわかし…。 私に暇を出された腹いせに➡ 16 00:02:23,206 --> 00:02:27,560 達彦を連れ出して 自分の田舎に 引っ張っていったんだよ。 17 00:02:27,560 --> 00:02:30,196 行方の分からなくなった あの子を捜して➡ 18 00:02:30,196 --> 00:02:32,565 私が どんな思いをしたか! 19 00:02:32,565 --> 00:02:35,568 女将さん! 20 00:02:35,568 --> 00:02:37,803 タミさん 今は それを悔やんでいます。 21 00:02:37,803 --> 00:02:40,206 でなかったら 女将さんの誘いに乗って➡ 22 00:02:40,206 --> 00:02:43,142 手伝いになんか来たりしてません。 23 00:02:43,142 --> 00:02:47,842 許してあげて下さい。 お願いします。 24 00:03:05,865 --> 00:03:10,152 (仙吉)具合は どうだん? (タミ)だいぶ ようなりました。 25 00:03:10,152 --> 00:03:12,805 明日には 出ていきますで。 26 00:03:12,805 --> 00:03:16,209 焦らず ゆっくり養生したらいいわ。 27 00:03:16,209 --> 00:03:22,532 しかたないですよ。 私は 女将さんに嫌われとる。 28 00:03:22,532 --> 00:03:27,803 それは… 18年前の事を言っとるの? 29 00:03:27,803 --> 00:03:33,843 タミさん ホントなの? あの話。 30 00:03:33,843 --> 00:03:36,529 本当です。 31 00:03:36,529 --> 00:03:42,535 ≪(仙吉)タミさんが 坊ちゃんを 連れ出したっちゅう話ですか?➡ 32 00:03:42,535 --> 00:03:47,490 タミさん。 若女将には 本当の事を 知っておいてもらった方が➡ 33 00:03:47,490 --> 00:03:51,143 いいんじゃないか? 仙吉さん…。 34 00:03:51,143 --> 00:03:55,481 ≪(仙吉)あの時 坊ちゃんの姿が 見えんようになって➡ 35 00:03:55,481 --> 00:03:59,869 女将さんも みんなも青くなって 町じゅうを捜し回りました。 36 00:03:59,869 --> 00:04:06,869 わしは もしかしたらと思って タミさんのところに行ってみた。 37 00:04:08,477 --> 00:04:12,148 ほしたら 坊ちゃんが おったんですわ。 38 00:04:12,148 --> 00:04:16,202 ♬~ 39 00:04:16,202 --> 00:04:18,871 [ 回想 ] (達彦)タミ! 40 00:04:18,871 --> 00:04:23,209 (仙吉)あれは タミさんが 連れ出したんじゃないんだ。➡ 41 00:04:23,209 --> 00:04:29,231 坊ちゃんの方が タミさんを 恋しがって 出ていったんですよ。 42 00:04:29,231 --> 00:04:32,468 (タミ)坊ちゃん…。 43 00:04:32,468 --> 00:04:42,812 ♬~ 44 00:04:42,812 --> 00:04:45,197 (仙吉)タミさんは➡ 45 00:04:45,197 --> 00:04:48,200 「自分が 坊ちゃんを 連れ出した事にしてくれ」と➡ 46 00:04:48,200 --> 00:04:51,203 言ったんです。➡ 47 00:04:51,203 --> 00:04:56,492 「本当の事が分かったら 女将さんが悲しまれるだろう」と。 48 00:04:56,492 --> 00:04:59,545 ♬~ 49 00:04:59,545 --> 00:05:02,865 その事を 何で言わなんだの? 50 00:05:02,865 --> 00:05:05,818 女将さんだって それを知ったら。 51 00:05:05,818 --> 00:05:09,205 それは できません。 52 00:05:09,205 --> 00:05:16,212 私は 達彦坊ちゃんが 我が子のように かわいかった。 53 00:05:16,212 --> 00:05:19,512 それが いかんかったんです。 54 00:05:21,200 --> 00:05:27,206 あん事についちゃ 何から何まで 私が悪いんです。 55 00:05:27,206 --> 00:05:34,146 人さんの子を 我が子のように かわいがっちゃいけません。 56 00:05:34,146 --> 00:05:37,466 ♬~ 57 00:05:37,466 --> 00:05:42,538 今 私が 坊ちゃんを恋しく思う事だって➡ 58 00:05:42,538 --> 00:05:47,877 女将さんにとっちゃ 横恋慕なんですよ。 59 00:05:47,877 --> 00:06:21,877 ♬~ 60 00:06:23,479 --> 00:06:26,179 女将さん…。 61 00:06:27,867 --> 00:06:32,867 今の話 聞いとらしたんですか? 62 00:06:37,827 --> 00:06:40,479 見てみん! この写真。 63 00:06:40,479 --> 00:06:44,179 親子気取りで だっこなんかしちゃって。 64 00:06:52,208 --> 00:06:58,864 達彦が小さい頃 私は 店の事で 目が回るくらい 忙しかった。 65 00:06:58,864 --> 00:07:02,201 子どもなんて 簡単なもんだわね。 66 00:07:02,201 --> 00:07:04,537 いっつも そばに おってくれる人の方へ➡ 67 00:07:04,537 --> 00:07:06,837 懐くんだわ。 68 00:07:12,194 --> 00:07:17,800 あの… お願いがあるんですけど。 何? 69 00:07:17,800 --> 00:07:24,800 明日の達彦さんとの面会 私も 連れていってもらえませんか? 70 00:07:26,876 --> 00:07:30,863 会いたいんです。 71 00:07:30,863 --> 00:07:36,469 そりゃあ まあ あんたは 達彦と 約束をしたんだから➡ 72 00:07:36,469 --> 00:07:39,872 「会うな」とは 言えんわね。 73 00:07:39,872 --> 00:07:42,872 ありがとうございます。 74 00:07:57,206 --> 00:08:01,477 タミさん! 寝とらんと 駄目じゃん。 75 00:08:01,477 --> 00:08:05,177 いえ。 まあ だいぶ ようなりましたで。 76 00:08:07,199 --> 00:08:14,206 タミさん。 私 明日 達彦さんに面会に行くよ。 77 00:08:14,206 --> 00:08:16,892 ほうかん。 78 00:08:16,892 --> 00:08:20,479 タミさん 今日一日 私に頂戴。 79 00:08:20,479 --> 00:08:22,898 達彦さんの好きな鹿の子寄せ➡ 80 00:08:22,898 --> 00:08:25,201 タミさんのと そっくりの味に 作れるように➡ 81 00:08:25,201 --> 00:08:27,203 もう一遍 特訓してほしい。 82 00:08:27,203 --> 00:08:32,157 ほいで 私 明日 それ持って 達彦さんに 会いに行くでね。 83 00:08:32,157 --> 00:08:39,865 ♬~ 84 00:08:39,865 --> 00:08:42,201 ああ 駄目 駄目。 そんな ゆっくりじゃ。 85 00:08:42,201 --> 00:08:45,821 もっと チャッチャと。 チャッチャと。 86 00:08:45,821 --> 00:08:47,823 そうそう。 チャッ。 87 00:08:47,823 --> 00:08:54,196 出来た~! よう 出来ました。 88 00:08:54,196 --> 00:08:58,167 ちいと 食べてみまいか? うん。 89 00:08:58,167 --> 00:09:04,823 ♬~ 90 00:09:04,823 --> 00:09:07,209 はい。 はい。 91 00:09:07,209 --> 00:09:11,230 ♬~ 92 00:09:11,230 --> 00:09:16,468 う~ん おいしい! うん いい味です。 93 00:09:16,468 --> 00:09:20,539 達彦坊ちゃんは これが大好きでね。 94 00:09:20,539 --> 00:09:23,542 食べ過ぎて おなか 壊されて➡ 95 00:09:23,542 --> 00:09:27,212 私は 女将さんに ひどく怒られました。 96 00:09:27,212 --> 00:09:30,482 「あんたは 達彦に 甘すぎる」ち 言ってね。 97 00:09:30,482 --> 00:09:32,801 ♬~ 98 00:09:32,801 --> 00:09:36,138 しかしまあ 甘やかすばっかしで。 99 00:09:36,138 --> 00:09:43,529 やっぱりね 実の親には 勝てるもんじゃないです。 100 00:09:43,529 --> 00:09:50,529 ♬~ 101 00:10:10,539 --> 00:10:14,539 ほいじゃ お元気で。 102 00:10:16,145 --> 00:10:18,864 タミさんと作った鹿の子寄せ➡ 103 00:10:18,864 --> 00:10:22,868 必ず 達彦さんのところに 持っていきます。 104 00:10:22,868 --> 00:10:28,207 私の事は 口に出さんで下さい。 105 00:10:28,207 --> 00:10:31,207 タミさん…。 106 00:10:33,862 --> 00:10:40,202 女将さん。 もう 行くの? 107 00:10:40,202 --> 00:10:46,542 はい。 お世話になりました。 そう。 108 00:10:46,542 --> 00:10:53,542 じゃあ まあ 体に 気ぃ付けて。 はい。 109 00:10:55,868 --> 00:11:05,194 若女将。 私 最後に一つ 謝らんといかん事が あるんです。 110 00:11:05,194 --> 00:11:09,865 若女将に 達彦坊ちゃんから来た葉書➡ 111 00:11:09,865 --> 00:11:14,865 こっそり読んでしまいました。 112 00:11:16,472 --> 00:11:23,862 書いてあるのは 女将さんの事ばっかりだった。 113 00:11:23,862 --> 00:11:28,534 あの子ったら 余計な事を…。 114 00:11:28,534 --> 00:11:36,534 女将さんは 達彦坊ちゃんにとって たった一人の お母さんなんです。 115 00:11:40,529 --> 00:11:44,529 ほんな事は 当たり前ですよね。 116 00:11:47,202 --> 00:11:49,502 ほいじゃ…。 117 00:11:54,476 --> 00:11:57,176 おタミ! 118 00:12:00,149 --> 00:12:03,535 あんた ずるいわ。 119 00:12:03,535 --> 00:12:09,208 18年前 達彦を 連れ出したんじゃないって事➡ 120 00:12:09,208 --> 00:12:13,195 何で 私に ずっと黙っとったの!? 121 00:12:13,195 --> 00:12:18,200 責められりゃ こっちだって謝りようがあるわ。 122 00:12:18,200 --> 00:12:23,472 けど あんたが 何にも 言わんもんだから。 123 00:12:23,472 --> 00:12:27,476 ♬~ 124 00:12:27,476 --> 00:12:32,865 私… あんたが 怖かったのよ。 125 00:12:32,865 --> 00:12:39,138 達彦を あんたに 取られやせんかと怖かった。 126 00:12:39,138 --> 00:12:46,862 その気持ちが ず~っと… 18年たった 今でも 消えんで…。 127 00:12:46,862 --> 00:12:50,162 あんたに きつく あたってしまった。 128 00:12:52,134 --> 00:12:59,858 悪かったわ。 あんたには ホントに 悪い事をした。 129 00:12:59,858 --> 00:13:02,878 ♬~ 130 00:13:02,878 --> 00:13:08,884 達彦に… 一度 会ってやってちょうだい。 131 00:13:08,884 --> 00:13:26,884 ♬~ 132 00:13:38,814 --> 00:13:44,803 タミさん。 若い娘みたいに 何を 恥ずかしがっとるの? 133 00:13:44,803 --> 00:13:49,808 18年も たっとるんです。 面変わりしちゃったもんで➡ 134 00:13:49,808 --> 00:13:53,529 坊ちゃん さぞや びっくりするだろうと思って。 135 00:13:53,529 --> 00:13:56,865 大して変わっとりゃせんわね。 136 00:13:56,865 --> 00:13:59,535 ≪(達彦)松井二等兵 面会に参りました。 137 00:13:59,535 --> 00:14:01,535 ≪(上等兵)よし! 138 00:14:07,476 --> 00:14:11,480 達彦さん! 有森 来てくれたのか? 139 00:14:11,480 --> 00:14:13,866 真っ先に そっちに 駆け寄るんだね! 140 00:14:13,866 --> 00:14:15,868 母さんが おるのに。 141 00:14:15,868 --> 00:14:18,537 母さんが来る事は 知っとったから。 142 00:14:18,537 --> 00:14:21,837 今日はね お土産 持ってきたんだよ。 143 00:14:26,812 --> 00:14:31,112 鹿の子寄せじゃないか! 大好きだよ これ。 144 00:14:34,536 --> 00:14:39,141 おタミが よく作ってくれたんだ。 この味は 忘れられん。 145 00:14:39,141 --> 00:14:48,867 ♬~ 146 00:14:48,867 --> 00:14:53,872 おタミ…。 坊ちゃん…。 147 00:14:53,872 --> 00:14:57,476 立派になられて…。 148 00:14:57,476 --> 00:15:06,802 ♬~ 149 00:15:06,802 --> 00:15:10,806 おタミ どうしたんだよ? 150 00:15:10,806 --> 00:15:14,810 (マサ)<18年の歳月が 溶けて消えたかのように➡ 151 00:15:14,810 --> 00:15:20,549 達彦とタミは 寄り添っていました> 152 00:15:20,549 --> 00:15:22,849 ♬~ 153 00:15:36,548 --> 00:15:38,817 あっ ごめん! 154 00:15:38,817 --> 00:15:42,537 (アキ)<天野アキ 18歳➡ 155 00:15:42,537 --> 00:15:46,541 ご覧のとおり ズタズタです。➡ 156 00:15:46,541 --> 00:15:51,546 初めての現場で 40回も NGを出してしまったのです> 157 00:15:51,546 --> 00:15:54,032 「島田さん 先週 しっこしましたよ」。 158 00:15:54,032 --> 00:15:57,703 (監督)カット! 「しっこしました」って何だ バカ!