1 00:00:33,441 --> 00:00:43,451 ♬~(テーマ曲) 2 00:00:43,451 --> 00:00:52,451 ♬~ 3 00:01:42,377 --> 00:01:46,715 (キヨシ)大将からの手紙です。 4 00:01:46,715 --> 00:01:51,720 ひどい激戦で 大将は 戦場で重傷を負われ…➡ 5 00:01:51,720 --> 00:01:55,724 死を覚悟して これを書いたんです。 6 00:01:55,724 --> 00:02:27,105 ♬~ 7 00:02:27,105 --> 00:02:34,379 (達彦)「桜子へ。 これが君への 最後の手紙になると思う。➡ 8 00:02:34,379 --> 00:02:38,116 死にゆく身に 後悔は ありません。➡ 9 00:02:38,116 --> 00:02:44,439 僕の音楽への志は 君が 受け継いでくれた。➡ 10 00:02:44,439 --> 00:02:50,061 君が 音楽を忘れない限り 僕は 君の中に生き続ける。➡ 11 00:02:50,061 --> 00:02:53,114 そう信じている。➡ 12 00:02:53,114 --> 00:02:56,718 これからも 前を向いて➡ 13 00:02:56,718 --> 00:03:01,723 明るく 君らしく 生きていってくれ。➡ 14 00:03:01,723 --> 00:03:09,714 それが 僕の 最後の願いです。 達彦」。 15 00:03:09,714 --> 00:03:36,014 ♬~ 16 00:03:37,709 --> 00:03:44,449 (仙吉)坊ちゃんが戦死? そりゃ 確かなのかん? 17 00:03:44,449 --> 00:03:50,104 状況から考えて まず 望みは ないと思います。 18 00:03:50,104 --> 00:03:57,104 ほうか… 坊ちゃんが…。 若女将には さっき伝えました。 19 00:03:59,380 --> 00:04:01,783 いずれ どこからか伝わるなら➡ 20 00:04:01,783 --> 00:04:06,387 俺が 伝えた方が いいと思ったんで…。 21 00:04:06,387 --> 00:04:09,087 ほうだな…。 22 00:04:11,109 --> 00:04:17,409 何か あった時は 若女将の助けに なってもらえませんか? 23 00:04:19,117 --> 00:04:21,817 分かった。 24 00:04:32,380 --> 00:04:37,380 ≪(汽笛) 25 00:04:41,122 --> 00:04:47,122 (磯)ああ どうしただん? 桜ちゃん。 明かりもつけんで…。 26 00:04:49,447 --> 00:04:56,054 御飯 まだだらあ? 叔母さんね これで おかず作るから➡ 27 00:04:56,054 --> 00:04:58,439 桜ちゃん お味噌汁 作って。 フフフ!➡ 28 00:04:58,439 --> 00:05:03,139 当分ね ここに泊めてもらうけど いいね? 29 00:05:14,722 --> 00:05:17,422 どうしただん? 30 00:05:19,127 --> 00:05:22,827 桜ちゃん どうしただん!? うん? 31 00:05:34,776 --> 00:05:42,450 桜ちゃん… これ 誰から!? (桜子)キヨシ君から。 32 00:05:42,450 --> 00:05:45,453 ほうか…。 33 00:05:45,453 --> 00:05:49,774 叔母さんからの知らせ 聞いてから…➡ 34 00:05:49,774 --> 00:05:54,379 ずっと 自分の気持ちに 歯止め かけとった。 35 00:05:54,379 --> 00:05:58,783 達彦さんが 死んどるかもしれんなんて➡ 36 00:05:58,783 --> 00:06:01,052 絶対に 考えちゃいかん! 37 00:06:01,052 --> 00:06:05,056 考えんように 考えんようにって…。 38 00:06:05,056 --> 00:06:07,041 ♬~ 39 00:06:07,041 --> 00:06:10,445 ほいでも その手紙読んだら➡ 40 00:06:10,445 --> 00:06:16,417 一生懸命 作っとった歯止めが 壊れちゃったよ。 41 00:06:16,417 --> 00:06:20,421 涙が出てきて 止まらん…。 42 00:06:20,421 --> 00:06:23,041 ♬~ 43 00:06:23,041 --> 00:06:27,729 お店の人にも どんな顔したらいいか 分からん。 44 00:06:27,729 --> 00:06:31,783 ♬~ 45 00:06:31,783 --> 00:06:38,723 でも… ほいでも まだ 信じきれん。 46 00:06:38,723 --> 00:06:40,708 ♬~ 47 00:06:40,708 --> 00:06:43,444 死んでく人が➡ 48 00:06:43,444 --> 00:06:50,718 そんな しっかりした字で そんな格好のいい事 書くのかな? 49 00:06:50,718 --> 00:06:52,720 ♬~ 50 00:06:52,720 --> 00:06:57,041 「悔いがない」なんて 潔すぎるよ。 51 00:06:57,041 --> 00:07:02,113 「明るく生きろ」なんて 勝手すぎるよ! 52 00:07:02,113 --> 00:07:06,451 「石にかじりついてでも 生きよう。➡ 53 00:07:06,451 --> 00:07:11,389 生きて帰ってきて また 私に会おう」って➡ 54 00:07:11,389 --> 00:07:14,809 何で 思ってくれんのだろうか…。 55 00:07:14,809 --> 00:07:21,783 桜ちゃん…。 もう 無理しんでいいから…。 56 00:07:21,783 --> 00:07:27,055 ねっ! お店なんか もういい! 休みん。 うん? 57 00:07:27,055 --> 00:07:31,709 叔母さん 一緒にいたげるで。 ね! 58 00:07:31,709 --> 00:07:35,113 休めんよ。 ええ? 59 00:07:35,113 --> 00:07:42,120 ほいだって… お店には 女将さんが おる。 60 00:07:42,120 --> 00:07:46,390 休んだら 変だって思うに決まっとるよ。 61 00:07:46,390 --> 00:07:49,110 桜ちゃん…。 62 00:07:49,110 --> 00:08:03,110 ♬~ 63 00:08:14,102 --> 00:08:17,121 おはようございます! (おふみ)おはようございます。 64 00:08:17,121 --> 00:08:21,442 (タネ)おはようございます。 おはようございます。 65 00:08:21,442 --> 00:08:26,114 (かね)おはよう 桜子さん! おはようございます。 66 00:08:26,114 --> 00:08:30,118 あっ ほだ ほだ。 はい。 67 00:08:30,118 --> 00:08:37,775 今日からは あんたが ここに 座っとってちょうだい。 ねっ! 68 00:08:37,775 --> 00:08:42,113 どうして? 姉さん!? ここは 私の持ち場と決まっとったじゃ。 69 00:08:42,113 --> 00:08:45,716 もともと ここは 桜子さんが 座っとったんだよ。 70 00:08:45,716 --> 00:08:48,469 この子は 達彦の嫁だでね。➡ 71 00:08:48,469 --> 00:08:51,722 店の事は これからは 桜子さんに 任せるでね。 72 00:08:51,722 --> 00:08:53,708 あんたと利雄さんは➡ 73 00:08:53,708 --> 00:08:57,708 これっきり 店への口出しは やめてもらいます! 74 00:08:59,447 --> 00:09:04,051 桜子さん 帳簿つけ お願いね! 75 00:09:04,051 --> 00:09:08,105 (野木山)おはようございます。 76 00:09:08,105 --> 00:09:14,779 女将さん これまでの事は どうか 勘弁して下さい。 77 00:09:14,779 --> 00:09:19,784 若女将 堪忍な。 ちょっと おいでん! 78 00:09:19,784 --> 00:09:26,084 お灸 据えたげるから。 えっ! お灸ですか!? え~! 79 00:09:34,048 --> 00:09:37,068 ♬~ 80 00:09:37,068 --> 00:09:40,388 若女将? 81 00:09:40,388 --> 00:09:43,374 何でもない。 82 00:09:43,374 --> 00:09:45,710 ちょっと 味噌の在庫 見てくるわ。 83 00:09:45,710 --> 00:09:49,447 (お清)大将が戦死? それ ホントかん!? 84 00:09:49,447 --> 00:09:52,450 キヨシさんが 仙吉さんと話しとるの 聞いちゃったんだよ。 85 00:09:52,450 --> 00:09:55,720 部隊が 激戦地に送られて どうのこうのって。 86 00:09:55,720 --> 00:09:59,106 それに 今日の若女将の様子 見とったら➡ 87 00:09:59,106 --> 00:10:03,044 どうも 何かあるとしか 思えんもんね。 ほっかぁ…。 88 00:10:03,044 --> 00:10:07,782 やっぱしね。 便りの ないのは そういう事だっただねえ…。 89 00:10:07,782 --> 00:10:10,451 ねえ どうなるだん? 私ら。 90 00:10:10,451 --> 00:10:13,120 跡取りが 亡くなったっちゅう事は この店は…。 91 00:10:13,120 --> 00:10:16,774 女将さんも 今度は まあはい 立ち直れんだらあね。 92 00:10:16,774 --> 00:10:23,114 …って事は。 (タネ)その話 詳しく 聞かせてもらえるかん? 93 00:10:23,114 --> 00:10:29,414 ♬~ 94 00:10:43,117 --> 00:10:48,117 (太郎)宿題 見てよ。 宿題? いいよ。 95 00:10:53,110 --> 00:10:56,810 何だ。 驚かんのか。 つまらんな。 96 00:11:01,452 --> 00:11:04,722 (お清)あの~ 若女将。 はい。 97 00:11:04,722 --> 00:11:09,422 キヨシさんが 表で お待ちです。 はい。 98 00:11:19,503 --> 00:11:23,503 出発前に ちゃんと 話しときたかったんです。 99 00:11:25,126 --> 00:11:30,047 大将は いつも言っとった。 「自分に 万一の事があっても➡ 100 00:11:30,047 --> 00:11:34,051 あんたを 店に 縛りつけたあないんだ」って。➡ 101 00:11:34,051 --> 00:11:36,437 大将が亡くなっとられても➡ 102 00:11:36,437 --> 00:11:38,773 あんたの将来が 閉ざされた訳じゃないです。 103 00:11:38,773 --> 00:11:42,043 そんな事 言わんで。 いや 言います。 104 00:11:42,043 --> 00:11:44,779 俺は あんたには これからの事を➡ 105 00:11:44,779 --> 00:11:48,716 自分で考えて 幸せになってもらいたいで。 106 00:11:48,716 --> 00:11:52,069 だからこそ あの手紙を渡したです。 107 00:11:52,069 --> 00:11:56,107 女将さんにも 俺から話します。 108 00:11:56,107 --> 00:12:00,378 若女将のために 誰かが やらないかん事だで。 109 00:12:00,378 --> 00:12:02,797 それは やめて。 110 00:12:02,797 --> 00:12:06,801 それは 私が 時期を見て話すから。 111 00:12:06,801 --> 00:12:09,403 本当に話せますか? 112 00:12:09,403 --> 00:12:11,439 ♬~ 113 00:12:11,439 --> 00:12:16,060 きついだらあけど… 真実は 真実だで。 114 00:12:16,060 --> 00:12:18,062 ♬~ 115 00:12:18,062 --> 00:12:21,716 分かっとる…。 116 00:12:21,716 --> 00:12:27,071 ほいじゃ… 体に気を付けて。 117 00:12:27,071 --> 00:12:30,391 生きて帰ってきてね。 118 00:12:30,391 --> 00:13:16,053 ♬~ 119 00:13:16,053 --> 00:13:20,391 (鳥の鳴き声) 120 00:13:20,391 --> 00:13:26,091 女将さん。 私 やります。 座っといて下さい。 121 00:13:35,739 --> 00:13:40,377 いい空気だねえ! 122 00:13:40,377 --> 00:13:50,054 私 秋の この時期の 今時分の空が 一年で 一番好きだわ。 123 00:13:50,054 --> 00:13:57,354 達彦が産まれたのも こんな お天気のいい日の夕方だった。 124 00:13:59,113 --> 00:14:01,482 あの子は のんびり屋でね。 125 00:14:01,482 --> 00:14:05,719 陣痛が始まってから まるまる2日。 126 00:14:05,719 --> 00:14:10,374 産まれるのに まあ 時間のかかった事…。 127 00:14:10,374 --> 00:14:15,112 息んどる合間に 窓の外を見たら➡ 128 00:14:15,112 --> 00:14:23,387 暮れかかった空に きれいな筋雲が いっぱい 浮かんどるの。 129 00:14:23,387 --> 00:14:31,061 ほいから 間もなくして… あの子の産声が 聞こえてきて。 130 00:14:31,061 --> 00:14:33,047 ♬~ 131 00:14:33,047 --> 00:14:36,784 そん時の うれしかったこと! 132 00:14:36,784 --> 00:14:43,057 「お前 でかした。 男ん子だぞ」っちゅう➡ 133 00:14:43,057 --> 00:14:45,776 あの人の声が 聞こえて…➡ 134 00:14:45,776 --> 00:14:54,385 私 安心して 気が す~っと遠くなって…。 135 00:14:54,385 --> 00:15:06,714 ♬~ 136 00:15:06,714 --> 00:15:10,451 女将さん? 女将さん! 137 00:15:10,451 --> 00:15:15,439 (マサ)<達彦の帰りを 待って待って 待ちくたびれて➡ 138 00:15:15,439 --> 00:15:17,775 思いの糸が 切れたように➡ 139 00:15:17,775 --> 00:15:22,075 かねは 静かに倒れたのでした> 140 00:15:33,457 --> 00:15:37,678 (アキ)じぇ! (夏)足立先生の…! 141 00:15:37,678 --> 00:15:40,447 (春子)許してもらえなくても いいんだって。 142 00:15:40,447 --> 00:15:43,450 それでも家族に会いたいんだって。 143 00:15:43,450 --> 00:15:45,786 謝りたいんだって。 (よしえ)お願いします。 144 00:15:45,786 --> 00:15:48,188 <こうして ユイちゃんの お母さんは➡ 145 00:15:48,188 --> 00:15:51,191 北三陸さ帰りました> 146 00:15:51,191 --> 00:15:56,981 (ユイ)何 何 何? ちょっと こういうの困るんですけど。 147 00:15:56,981 --> 00:15:59,216 <当然 ユイちゃんは➡