1 00:01:33,807 --> 00:01:35,809 うわ 豆腐 奇麗だな。 豆腐も取っちゃえ もう。 2 00:01:35,809 --> 00:01:37,811 あっ A定食 下さい。 (女性)はい 唐揚げ どうぞ。 3 00:01:37,811 --> 00:01:39,813 うわ そのエプロン カワイイ。 4 00:01:39,813 --> 00:01:41,815 似合う人 なかなか いないですよ もう。➡ 5 00:01:41,815 --> 00:01:43,817 おっ 今日も リボン カワイイね。 6 00:01:43,817 --> 00:01:45,819 ねえ ねえ ねえ ねえ。 7 00:01:45,819 --> 00:01:47,821 今日のA定食 いつになく うまそうだよね。 8 00:01:47,821 --> 00:01:49,823 そう? またかってメニューじゃん。 9 00:01:49,823 --> 00:01:51,825 豆腐にしょうゆでも かけちゃおうかね。 10 00:01:51,825 --> 00:01:53,493 それも普通だけどな。 11 00:01:53,493 --> 00:01:55,161 おい おい おい それ ソース。 12 00:01:55,161 --> 00:01:56,830 あっ ごめん。 (難波)おー おー おー。 13 00:01:56,830 --> 00:01:58,832 まあ 新しい可能性に 出合えるかもしれないね。➡ 14 00:01:58,832 --> 00:02:01,835 よし じゃあ 今日も この後は 民俗学Ⅱ➡ 15 00:02:01,835 --> 00:02:05,839 そして その後は 家庭教師のバイトで小学生の相手。 16 00:02:05,839 --> 00:02:08,842 頑張っていきましょう! いただきます! 17 00:02:08,842 --> 00:02:10,844 いや うまそうだな… あっ おっ…! 18 00:02:10,844 --> 00:02:12,846 (学生)ごめん! (難波)あ… 俺の唐揚げ。➡ 19 00:02:12,846 --> 00:02:14,514 俺の唐揚げ。 20 00:02:14,514 --> 00:02:16,516 (難波)いった! 痛い! 21 00:02:16,516 --> 00:02:19,816 (難波)あいって! ああ 教科書…。 22 00:02:30,864 --> 00:02:33,800 (高槻)東京にも 実は 古い怪談がたくさんあります。 23 00:02:33,800 --> 00:02:36,803 例えば 八百屋お七。 24 00:02:36,803 --> 00:02:40,807 これは 今の文京区辺りにあった お七の家が 大火事で焼かれ➡ 25 00:02:40,807 --> 00:02:44,811 家族で寺に避難したことが 悲劇の始まりなんだよね。 26 00:02:44,811 --> 00:02:50,817 お七は 避難先の寺小姓の男性と 恋仲になった。 27 00:02:50,817 --> 00:02:53,820 ところが やがて家が再建され➡ 28 00:02:53,820 --> 00:02:56,823 お七は 愛する人と離れ 家に戻ることになる。 29 00:02:56,823 --> 00:02:59,826 お七は こう考えたんだね。 30 00:02:59,826 --> 00:03:03,830 もう一度 家が燃えれば 愛する人と一緒にいられる。 31 00:03:03,830 --> 00:03:08,835 (学生たち)えー…。 怖っ。 32 00:03:08,835 --> 00:03:11,838 冷静に考えると とんでもない理屈だよね。 33 00:03:11,838 --> 00:03:15,842 でも 思い詰めた お七は 自分の家に火を放った。 34 00:03:15,842 --> 00:03:19,846 放火は大罪だからね お七は 火あぶりにされてしまう。 35 00:03:19,846 --> 00:03:23,850 このお七が 供養を求めて 亡霊になって現れたという話が➡ 36 00:03:23,850 --> 00:03:26,853 いくつも伝わっているんだよ。 37 00:03:26,853 --> 00:03:38,853 ♬~ 38 00:03:40,800 --> 00:03:45,805 《嘘が分からない俺には 役に立てることがない》 39 00:03:45,805 --> 00:03:48,808 《僕は 深町君がいいって 言ったよね》 40 00:03:48,808 --> 00:03:51,811 《今の俺には➡ 41 00:03:51,811 --> 00:03:55,815 その言葉が本当なのかどうかも 分からないんです》 42 00:03:55,815 --> 00:03:58,818 《孤独の呪いに かけられたんだから➡ 43 00:03:58,818 --> 00:04:03,818 だから 俺は きっと一人のままなんです》 44 00:04:05,825 --> 00:04:10,825 《助手は もうやめさせてください》 45 00:04:12,832 --> 00:04:14,832 ≪(難波)深町。 46 00:04:16,836 --> 00:04:18,838 不幸の手紙 もらってくれ。 47 00:04:18,838 --> 00:04:20,840 やだよ。 48 00:04:20,840 --> 00:04:22,842 子供だましじゃん 信じんの? 49 00:04:22,842 --> 00:04:25,845 あ… 信じないけど➡ 50 00:04:25,845 --> 00:04:29,849 もらうか もらわないかで言ったら もらわない。 51 00:04:29,849 --> 00:04:31,851 だよな。 52 00:04:31,851 --> 00:04:36,789 難波は もらっちゃったわけね。 53 00:04:36,789 --> 00:04:40,793 ああ… もう… 俺 もう駄目だ~。 54 00:04:40,793 --> 00:04:43,796 ちょっと。 あぁ…。 55 00:04:43,796 --> 00:04:45,796 思い詰めるなって。 56 00:04:47,800 --> 00:04:53,806 そんなに大変なら 相談してみれば? 57 00:04:53,806 --> 00:04:55,808 誰に? 58 00:04:55,808 --> 00:04:58,811 いや…。 59 00:04:58,811 --> 00:05:00,811 さっ 座って。 60 00:05:06,819 --> 00:05:10,823 (難波)これなんですけど。 61 00:05:10,823 --> 00:05:12,823 どれどれ。 62 00:05:16,829 --> 00:05:18,831 「これは不幸の手紙です」 63 00:05:18,831 --> 00:05:20,833 「この手紙を読んでから 三日以内に➡ 64 00:05:20,833 --> 00:05:24,837 五人の人に文面を変えずに 同じ手紙を送って下さい」 65 00:05:24,837 --> 00:05:29,842 「そうしなければ あなたに不幸が訪れます」 66 00:05:29,842 --> 00:05:31,842 典型的な文面だね。 67 00:05:33,780 --> 00:05:37,784 郵送で送られたわけじゃない みたいだけど。 68 00:05:37,784 --> 00:05:41,788 あっ 知らない間に かばんの中に 入ってるのに気付いて➡ 69 00:05:41,788 --> 00:05:43,790 さっき読んだんですけど。 70 00:05:43,790 --> 00:05:48,795 思い返してみると 先週の水曜から 色々 災難があって。 71 00:05:48,795 --> 00:05:51,798 いや やっぱり 俺 呪われてる。 72 00:05:51,798 --> 00:05:55,802 難波君 おめでとう。 73 00:05:55,802 --> 00:05:58,805 はい? あっ…。 実に素晴らしいよ。 74 00:05:58,805 --> 00:06:00,807 今どき 手書きの 不幸の手紙をもらうなんて。 75 00:06:00,807 --> 00:06:02,809 えっ…。 しかも 君は呪われて➡ 76 00:06:02,809 --> 00:06:04,811 不幸のどん底! あっ…! 苦しい…。 77 00:06:04,811 --> 00:06:06,813 先生。 78 00:06:06,813 --> 00:06:08,815 は は は… 離してやってください。 79 00:06:08,815 --> 00:06:12,819 ああ ごめん。 いえ…。 80 00:06:12,819 --> 00:06:15,822 (せきばらい) 81 00:06:15,822 --> 00:06:20,827 結論から言うと やっぱり君は 呪われていると思う。 82 00:06:20,827 --> 00:06:23,830 えっ? でも 心配しなくていい。 83 00:06:23,830 --> 00:06:27,834 僕が おはらいをしてあげるよ。 84 00:06:27,834 --> 00:06:29,836 昔から この国では けがれをはらうとき➡ 85 00:06:29,836 --> 00:06:32,772 人形に肩代わりさせてきた。 86 00:06:32,772 --> 00:06:34,774 それなら 不幸の手紙の呪いだって➡ 87 00:06:34,774 --> 00:06:37,777 同じように 肩代わりさせられるはずだ。 88 00:06:37,777 --> 00:06:39,779 難波君は その不幸の手紙と同じ文面で➡ 89 00:06:39,779 --> 00:06:42,779 手紙を5通作って。 はい。 90 00:06:48,788 --> 00:06:50,790 できました。 91 00:06:50,790 --> 00:06:53,793 この子たちに 不幸の手紙を出すといい。 92 00:06:53,793 --> 00:06:55,795 えっ? 1つ足りないです。 93 00:06:55,795 --> 00:06:58,798 最後の1通は僕がもらう。 えっ? 94 00:06:58,798 --> 00:07:01,801 僕は 自分で怪異を 体験してみたくてたまらないんだ。 95 00:07:01,801 --> 00:07:04,804 呪われるなら本望だよ。 96 00:07:04,804 --> 00:07:07,804 さあ 宛名を書いて。 97 00:07:09,809 --> 00:07:28,809 ♬~ 98 00:07:34,767 --> 00:07:37,770 これで 難波君は大丈夫。 99 00:07:37,770 --> 00:07:39,772 あ… いや でも 先生が。 100 00:07:39,772 --> 00:07:43,776 心配しないで。 さっ 行っていいよ。 101 00:07:43,776 --> 00:07:45,776 ありがとうございます。 102 00:07:48,781 --> 00:07:51,784 (ドアの開く音) 103 00:07:51,784 --> 00:07:54,787 あっ 深町君。 (ドアの閉まる音) 104 00:07:54,787 --> 00:07:57,790 ちょっといいかな。 105 00:07:57,790 --> 00:08:00,793 隣のハナシに また相談が来てるんだ。 106 00:08:00,793 --> 00:08:05,798 この後 その女性が来るんだけど 一緒に話を聞かない? 107 00:08:05,798 --> 00:08:09,802 俺は… 役に立てないです。 108 00:08:09,802 --> 00:08:13,802 こんな状態でバイトするのは 申し訳ないので。 109 00:08:16,809 --> 00:08:19,812 分かったよ。 110 00:08:19,812 --> 00:08:21,812 失礼します。 111 00:08:26,819 --> 00:08:36,819 ♬~ 112 00:09:12,131 --> 00:09:16,802 (TV)(笑い声) 113 00:09:16,802 --> 00:09:20,806 (TV)(更紗)高槻先生は 幽霊って存在すると思われます? 114 00:09:20,806 --> 00:09:22,808 (TV)僕 個人としては➡ 115 00:09:22,808 --> 00:09:25,811 現代においても 多くの人々が 幽霊を見たと語る以上➡ 116 00:09:25,811 --> 00:09:28,814 実在していても おかしくないと思っています。➡ 117 00:09:28,814 --> 00:09:31,817 むしろ いつか 僕は 本物の幽霊に会ってみたくて➡ 118 00:09:31,817 --> 00:09:33,417 しょうが…。 119 00:09:39,759 --> 00:09:41,761 黒髪切って ご存じですか? 120 00:09:41,761 --> 00:09:46,766 髪を切るという妖怪ですね。 髪切とも呼ばれます。 121 00:09:46,766 --> 00:09:52,772 私 九州の田舎の出身で 東京には 今年 出てきたんです。 122 00:09:52,772 --> 00:09:56,776 地元の実家のお店を 手伝ってたんですけど➡ 123 00:09:56,776 --> 00:09:59,779 声優になる夢を諦められなくて。 124 00:09:59,779 --> 00:10:02,782 いい年して みっともないですよね。 125 00:10:02,782 --> 00:10:06,786 チャレンジすることは みっともないことではないですよ。 126 00:10:06,786 --> 00:10:09,789 父は そう思ってくれてなくて➡ 127 00:10:09,789 --> 00:10:13,793 半分 飛び出すみたいに 出てきたから➡ 128 00:10:13,793 --> 00:10:15,795 家賃の高さには驚きました。 129 00:10:15,795 --> 00:10:17,797 分かります。 130 00:10:17,797 --> 00:10:20,800 何とか 予算に合うアパートを 見つけたのが➡ 131 00:10:20,800 --> 00:10:24,804 昔 黒髪切が出たという 場所でした。 132 00:10:24,804 --> 00:10:27,804 なるほど。 133 00:10:29,809 --> 00:10:33,746 黒髪切は➡ 134 00:10:33,746 --> 00:10:37,750 日本全国に出没したという記録が 残っていますが➡ 135 00:10:37,750 --> 00:10:41,754 東京では 番町 下谷 小日向です。 136 00:10:41,754 --> 00:10:44,757 家賃が比較的安いのは 下谷と呼ばれた➡ 137 00:10:44,757 --> 00:10:47,760 台東区の下町ですね。 そこです。 138 00:10:47,760 --> 00:10:51,764 山口さん… あっ それが 不動産屋の名前なんですけど➡ 139 00:10:51,764 --> 00:10:53,766 その人が このアパートは➡ 140 00:10:53,766 --> 00:10:56,769 朝起きたら 布団の上に 黒い髪が散らばってた➡ 141 00:10:56,769 --> 00:11:00,773 なんて話も聞くから おすすめしないよって言われて。 142 00:11:00,773 --> 00:11:03,776 でも そのアパートに 決めたんです。 143 00:11:03,776 --> 00:11:07,780 そうしたら 夜中に 金縛りに遭うようになって➡ 144 00:11:07,780 --> 00:11:09,782 怖くなって すぐに引っ越しました。 145 00:11:09,782 --> 00:11:13,786 なのに 次のマンションでも またその次でも➡ 146 00:11:13,786 --> 00:11:15,788 髪は切られてないんですけど➡ 147 00:11:15,788 --> 00:11:20,793 物の位置が動くとか どんどん ひどくなって。 148 00:11:20,793 --> 00:11:22,795 あっ。 149 00:11:22,795 --> 00:11:25,795 これが 今まで起きたことのリストです。 150 00:11:29,802 --> 00:11:32,802 素晴らしい。 151 00:11:35,808 --> 00:11:37,810 素晴らしい? 152 00:11:37,810 --> 00:11:41,814 あっ えっと… 素晴らしいというのは➡ 153 00:11:41,814 --> 00:11:44,817 えーと こういうリストがあると 調査がしやすくて素晴らしい➡ 154 00:11:44,817 --> 00:11:46,819 という意味ですよね アキラ先生? 155 00:11:46,819 --> 00:11:49,822 あっ… そうですね。 156 00:11:49,822 --> 00:11:51,824 こういうことが続くのって➡ 157 00:11:51,824 --> 00:11:55,828 私自身が 妖怪か何かに 取りつかれたのかなって。 158 00:11:55,828 --> 00:11:57,828 すば…。 159 00:12:00,833 --> 00:12:05,838 あっ… それは 大変なことです。 160 00:12:05,838 --> 00:12:08,841 ぜひ僕に 調査させてください。 161 00:12:08,841 --> 00:12:11,841 本当ですか? うれしい! 162 00:12:17,850 --> 00:12:20,853 こんにちは。 (山口)あっ いらっしゃいまし。 163 00:12:20,853 --> 00:12:23,856 奈々子ちゃん まだ そんなことを…。 164 00:12:23,856 --> 00:12:27,860 奈々子ちゃんのお母さんと 同郷でしてね。 165 00:12:27,860 --> 00:12:31,864 お母さんが 東京では 私を頼るようにって言って。 166 00:12:31,864 --> 00:12:34,800 で 奈々子ちゃん ここに来たんですよ。 167 00:12:34,800 --> 00:12:37,803 奈々子さんは 5回 引っ越しをしてるそうですが➡ 168 00:12:37,803 --> 00:12:39,805 その物件 全部 山口さんが? 169 00:12:39,805 --> 00:12:45,478 ええ うちで紹介しましたよ。 ちょっと待ってくださいね。 170 00:12:45,478 --> 00:12:47,813 これが最初の物件ですね。 171 00:12:47,813 --> 00:12:52,818 で 2軒目 3軒…。 172 00:12:52,818 --> 00:12:54,820 どこも 最寄りの駅が違う。 173 00:12:54,820 --> 00:12:57,823 築年数の新しい部屋だって ありますよ。 174 00:12:57,823 --> 00:13:01,827 これで どこへ行っても 怖い目に遭うって言われたら➡ 175 00:13:01,827 --> 00:13:04,830 お手上げですよ。 176 00:13:04,830 --> 00:13:07,833 この最初のアパートを 拝見できますか? 177 00:13:07,833 --> 00:13:11,837 えー… 今 ちょっと人手がね。 178 00:13:11,837 --> 00:13:16,842 不景気でしてね 従業員には辞めてもらったんです。 179 00:13:16,842 --> 00:13:20,846 今は 息子に帰ってきてもらって 手伝わせてるんです。 180 00:13:20,846 --> 00:13:24,850 息子の雅史は 空き物件の掃除に行ってますんで➡ 181 00:13:24,850 --> 00:13:27,850 戻りましたら ご案内させます。 182 00:13:29,855 --> 00:13:33,793 事故物件って 一度 誰かに貸したら➡ 183 00:13:33,793 --> 00:13:36,796 その次の借り主には 事実を伝える必要がないって➡ 184 00:13:36,796 --> 00:13:38,798 聞いたことがあります。 185 00:13:38,798 --> 00:13:41,801 山口さんは 事故物件に いったん➡ 186 00:13:41,801 --> 00:13:44,804 奈々子さんを 住ませてるんじゃないでしょうか。 187 00:13:44,804 --> 00:13:47,807 奈々子さんて 何ていうか あー 世間知らずというか…。 188 00:13:47,807 --> 00:13:49,809 距離が近い人だよね。 189 00:13:49,809 --> 00:13:51,811 それは 先生もですよ。 190 00:13:51,811 --> 00:13:53,813 ≪(自転車の走行音) 191 00:13:53,813 --> 00:13:55,813 ≪(自転車のブレーキ音) 192 00:13:57,817 --> 00:13:59,819 お待たせしました。 193 00:13:59,819 --> 00:14:02,119 よろしくお願いします。 お願いします。 194 00:14:03,823 --> 00:14:07,827 (雅史) あの2階の真ん中の部屋です。 195 00:14:07,827 --> 00:14:09,829 中も拝見できますか? 196 00:14:09,829 --> 00:14:13,833 (雅史)今 別の方が入居してるので 申し訳ないですが…。 197 00:14:13,833 --> 00:14:17,837 その人が 何か恐ろしい体験を なさったりとかは? 198 00:14:17,837 --> 00:14:19,839 いえ。 199 00:14:19,839 --> 00:14:23,839 あっ 壁が薄くて隣の声がうるさい とは言われましたけど。 200 00:14:27,847 --> 00:14:33,786 怪異の原因が 奈々子さんなのか 部屋なのか はっきりさせたいよね。 201 00:14:33,786 --> 00:14:36,789 そうですね。 あっ そうだ。 202 00:14:36,789 --> 00:14:40,793 奈々子さんに 部屋を留守にしてもらって➡ 203 00:14:40,793 --> 00:14:43,796 僕が 奈々子さんの部屋に 泊まればいいんだよ。 204 00:14:43,796 --> 00:14:47,800 そこで怪異が起きれば 奈々子さんじゃなく部屋が問題だ。 205 00:14:47,800 --> 00:14:51,804 僕も怪異が 体験できるかもしれないし。 206 00:14:51,804 --> 00:14:53,806 わくわくするよ。 207 00:14:53,806 --> 00:14:57,810 (風の音) 208 00:14:57,810 --> 00:14:59,812 キャッ! 209 00:14:59,812 --> 00:15:01,812 ハッ…。 210 00:15:05,818 --> 00:15:09,822 どうして あんなに 怪異を体験したがるんだろうね。 211 00:15:09,822 --> 00:15:12,825 いつか 先生が➡ 212 00:15:12,825 --> 00:15:14,827 大きな怪異 引き寄せて しまうんじゃないかって➡ 213 00:15:14,827 --> 00:15:16,829 思うときがあって…。 214 00:15:16,829 --> 00:15:18,829 ちょっとだけ怖い。 215 00:15:21,834 --> 00:15:24,837 奈々子さんの部屋 私も行くって言ってたんだけど➡ 216 00:15:24,837 --> 00:15:28,841 女子学生と2人では泊まれない って断られたし➡ 217 00:15:28,841 --> 00:15:31,841 佐々倉さんは忙しいだろうし。 218 00:15:37,783 --> 00:15:40,783 でも 俺は 役に立てないんで。 219 00:15:42,788 --> 00:15:44,788 分かった。 220 00:17:52,785 --> 00:17:54,787 いや~ すてきなマンションですね。 221 00:17:54,787 --> 00:17:56,789 (奈々子)ありがとうございます。 あっ これ➡ 222 00:17:56,789 --> 00:18:00,793 山口不動産さんから 借りてきましたので どうぞ。 223 00:18:00,793 --> 00:18:02,795 お預かりします。 あの…。 224 00:18:02,795 --> 00:18:05,798 私のホテルまで 予約してくださって感謝してます。 225 00:18:05,798 --> 00:18:08,798 いえ。 (奈々子)じゃ 中にご案内します。 226 00:18:14,807 --> 00:18:18,811 この部屋でも 怪異を体験したんですよね? 227 00:18:18,811 --> 00:18:20,813 (奈々子)あっ。 228 00:18:20,813 --> 00:18:24,817 出掛ける前 ここにあった これが➡ 229 00:18:24,817 --> 00:18:28,817 帰ってきたら 移動して こっちに。 230 00:18:30,823 --> 00:18:33,759 先生 この部屋は角部屋なので➡ 231 00:18:33,759 --> 00:18:36,762 声を出して練習するには 最適なんです。 232 00:18:36,762 --> 00:18:39,765 ここは引っ越したくない。 233 00:18:39,765 --> 00:18:43,765 分かりました。 あとは お任せください。 234 00:18:47,773 --> 00:18:52,778 ただ今 19時17分 特に異常なし。 235 00:18:52,778 --> 00:18:55,778 本でも読んで 時間をつぶします。 236 00:19:10,796 --> 00:19:12,798 《僕は 自分で怪異を体験してみたくて➡ 237 00:19:12,798 --> 00:19:15,801 たまらないんだ。 呪われるなら本望だよ》 238 00:19:15,801 --> 00:19:17,803 《いつか 先生が➡ 239 00:19:17,803 --> 00:19:19,805 大きな怪異 引き寄せて しまうんじゃないかって➡ 240 00:19:19,805 --> 00:19:22,808 思うときがあって…》 241 00:19:22,808 --> 00:19:24,808 《ちょっとだけ怖い》 242 00:19:34,753 --> 00:19:38,757 ≪(引っかくような音) 243 00:19:38,757 --> 00:19:40,757 始まったかな。 244 00:19:42,761 --> 00:19:44,761 ≪(引っかくような音) 245 00:19:46,765 --> 00:19:48,765 ≪(引っかくような音) 246 00:19:50,435 --> 00:19:52,735 ≪(引っかくような音) 247 00:19:58,777 --> 00:20:00,779 ≪(ドアを殴る音) 248 00:20:00,779 --> 00:20:20,799 ♬~ 249 00:20:20,799 --> 00:20:39,751 ♬~ 250 00:20:39,751 --> 00:20:41,753 ≪(引っかくような音) 251 00:20:41,753 --> 00:20:54,766 ♬~ 252 00:20:54,766 --> 00:20:56,766 アキラ先生。 253 00:21:01,773 --> 00:21:03,775 先生! 254 00:21:03,775 --> 00:21:05,777 先生は? 255 00:21:05,777 --> 00:21:08,780 痛み止め飲んだから寝ちゃった。 256 00:21:08,780 --> 00:21:13,785 病院に連れてこうとしたんだけど 大丈夫って言って聞かなくて。 257 00:21:13,785 --> 00:21:16,788 何があったんですか? 258 00:21:16,788 --> 00:21:20,792 怪しい人がいたのは 確かなんだけど➡ 259 00:21:20,792 --> 00:21:25,797 先生が落ちたのは そのせいじゃない。 260 00:21:25,797 --> 00:21:28,800 アキラ先生の近くには 誰もいなかったのに➡ 261 00:21:28,800 --> 00:21:33,800 こうして 何かをよけるみたいに 階段から落ちたの。 262 00:21:35,807 --> 00:21:39,807 怪異… なのかもしれない。 263 00:23:21,813 --> 00:23:23,815 (皮膚の裂ける音) 《あっ… うっ… あっ…》 264 00:23:23,815 --> 00:23:29,821 (皮膚の裂ける音) 《あっ… うう… ああっ…》 265 00:23:29,821 --> 00:23:32,758 (皮膚の裂ける音) 《うわあああー!》 266 00:23:32,758 --> 00:23:34,760 《うわあああー!》 267 00:23:34,760 --> 00:23:39,765 《うわあああー!》 268 00:23:39,765 --> 00:23:46,765 あぁ… うぅ… ん…。 269 00:23:55,781 --> 00:24:03,781 あぁ… うぅ…。 270 00:24:05,791 --> 00:24:25,811 ♬~ 271 00:24:25,811 --> 00:24:34,753 ♬~ 272 00:24:34,753 --> 00:24:36,753 (ドアの開く音) 273 00:24:40,759 --> 00:24:46,765 先生 うなされてました ものすごく。 274 00:24:46,765 --> 00:24:50,765 何か 苦しいことがあるんですね。 275 00:24:59,778 --> 00:25:01,778 聞きたいか? 276 00:25:04,783 --> 00:25:11,790 いえ。 いつか 先生が自分で話してくれるまで➡ 277 00:25:11,790 --> 00:25:13,790 いいです。 278 00:25:19,798 --> 00:25:23,802 俺 何があったか 突き止めたいんです。 279 00:25:23,802 --> 00:25:27,806 先生が 不幸の手紙の 呪いにかかってるなら➡ 280 00:25:27,806 --> 00:25:29,808 何とかしなきゃですし➡ 281 00:25:29,808 --> 00:25:33,745 もし 誰かの仕業なら止めないと。 282 00:25:33,745 --> 00:25:35,747 気持ちは分かるが➡ 283 00:25:35,747 --> 00:25:37,749 怪異とかいうやつなら お前の手には負えないし➡ 284 00:25:37,749 --> 00:25:40,752 人間がやってるなら危険過ぎる。 285 00:25:40,752 --> 00:25:42,752 やめとけ。 286 00:25:44,756 --> 00:25:46,756 大人からの忠告だ。 287 00:25:49,761 --> 00:25:56,768 確かに俺は 専門的な知識も 力もありません。 288 00:25:56,768 --> 00:26:02,768 でも 俺には 人にできないことが できるんです。 289 00:26:04,776 --> 00:26:08,780 人が嘘をつくと分かるんです。 290 00:26:08,780 --> 00:26:12,784 嘘が分かる? 291 00:26:12,784 --> 00:26:17,789 俺は 子供のときに 不思議な体験をしていて…。 292 00:26:17,789 --> 00:26:19,791 信じられないでしょうけど➡ 293 00:26:19,791 --> 00:26:26,798 それから 人が嘘を言う声が ゆがむようになったんです。 294 00:26:26,798 --> 00:26:28,800 だから 俺には嘘が分かる。 295 00:26:28,800 --> 00:26:31,800 きっと役に立ちます。 296 00:26:33,738 --> 00:26:38,743 (健司)《あいつなのか? ついに見つけたってことか》 297 00:26:38,743 --> 00:26:41,746 《あいつは何を経験した?》 298 00:26:41,746 --> 00:26:44,749 《彼が自分の口で 健ちゃんに話すまでは➡ 299 00:26:44,749 --> 00:26:47,749 僕からは何も言えない》 300 00:26:52,757 --> 00:26:58,763 何言ってんだ こいつ? ですよね…。 301 00:26:58,763 --> 00:27:02,763 いや 信じる。 302 00:27:06,771 --> 00:27:09,774 (難波)これが➡ 303 00:27:09,774 --> 00:27:11,776 これ! 304 00:27:11,776 --> 00:27:14,779 落ち込んでたのって 彼女とケンカして? 305 00:27:14,779 --> 00:27:16,781 (難波)うん。 あっ。 306 00:27:16,781 --> 00:27:19,784 ここに書いてあることを➡ 307 00:27:19,784 --> 00:27:21,786 これから行く不動産屋で 聞いてほしいんだ。 308 00:27:21,786 --> 00:27:23,788 おう。 あっ ちなみに➡ 309 00:27:23,788 --> 00:27:28,793 難波は 声優養成所に通ってて 桂木 奈々子って人の同級生で➡ 310 00:27:28,793 --> 00:27:30,795 家を探してる設定ね。 311 00:27:30,795 --> 00:27:32,731 おお いいけど… あっ。 312 00:27:32,731 --> 00:27:34,733 (せきばらい) 313 00:27:34,733 --> 00:27:37,736 俺が質問してる間 お前はどうすんの? 314 00:27:37,736 --> 00:27:43,742 やらないよ。 聞くことに集中する。 315 00:27:43,742 --> 00:27:46,745 (山口)奈々子ちゃんの友達なら いいとこ紹介しないとね。 316 00:27:46,745 --> 00:27:48,747 ハハハ…。 (難波)何か 奈々子ちゃんて➡ 317 00:27:48,747 --> 00:27:51,750 何回も引っ越してるみたいですけど 理由とかってあるんですか? 318 00:27:51,750 --> 00:27:54,753 いやいや 特にないよ。 319 00:27:54,753 --> 00:27:58,757 あっ 僕 霊感強いんで 怖いとこはなしで。 320 00:27:58,757 --> 00:28:00,759 ハハ そんなとこ紹介しないって。➡ 321 00:28:00,759 --> 00:28:03,762 ハハ。 あっ これ おすすめです。 322 00:28:03,762 --> 00:28:05,762 (難波)おお~。 323 00:28:07,766 --> 00:28:09,768 うちに ご用ですか? 324 00:28:09,768 --> 00:28:14,773 あー… 今 友達の物件の相談に来てて。 325 00:28:14,773 --> 00:28:17,773 あっ そうですか。 あ… はい。 326 00:28:21,780 --> 00:28:24,780 あっ。 あっ。 327 00:28:29,788 --> 00:28:32,724 何か すいません。 あっ いえ。 328 00:28:32,724 --> 00:28:36,728 俺 ホント不器用で。 329 00:28:36,728 --> 00:28:43,735 俺も 不器用っていうか できること限られてるんで…。 330 00:28:43,735 --> 00:28:45,735 一緒です。 331 00:28:50,742 --> 00:28:55,747 でも 続けてると➡ 332 00:28:55,747 --> 00:29:00,752 自分の新しい 可能性が見えることありますよ。 333 00:29:00,752 --> 00:29:17,769 ♬~ 334 00:29:17,769 --> 00:29:19,769 座って。 335 00:29:22,774 --> 00:29:24,776 いいから座って。 336 00:29:24,776 --> 00:29:36,721 ♬~ 337 00:29:36,721 --> 00:29:41,721 健ちゃんから 深町君が 一人で調べてるって聞いたよ。 338 00:29:46,731 --> 00:29:52,737 これは 奈々子さんの部屋の前に 落ちていた髪の毛だ。 339 00:29:52,737 --> 00:29:54,737 見てて。 340 00:30:05,750 --> 00:30:10,755 こういう縮れ方をするのが 人工毛の特徴なんだ。 341 00:30:10,755 --> 00:30:12,757 奈々子さんが体験した怪異が 全部➡ 342 00:30:12,757 --> 00:30:15,760 同じ人間の仕業かどうかは 分からないけど➡ 343 00:30:15,760 --> 00:30:21,766 少なくとも 誰かが何かの意図で 偽の怪異を仕掛けている。 344 00:30:21,766 --> 00:30:25,770 その人が 深町君に 何か危害を 加えるかもしれないんだよ。 345 00:30:25,770 --> 00:30:28,773 僕は 心配だよ。 346 00:30:28,773 --> 00:30:30,773 大人ぶらないでください。 347 00:30:33,711 --> 00:30:35,713 自分に呪いをかけて➡ 348 00:30:35,713 --> 00:30:39,717 怪異を体験するために 一人で泊まりに行って➡ 349 00:30:39,717 --> 00:30:41,717 ケガしたのは誰ですか? 350 00:30:44,722 --> 00:30:48,722 俺だって 先生が心配なんです! 351 00:30:50,728 --> 00:30:57,728 それに どうせ これ以上 俺には何もできないです。 352 00:31:01,739 --> 00:31:06,744 今日 山口不動産の人と話して➡ 353 00:31:06,744 --> 00:31:12,750 続けてると 自分の 新しい可能性が見えるって➡ 354 00:31:12,750 --> 00:31:14,750 励まされたんですけど…。 355 00:31:17,755 --> 00:31:21,755 全然見えないです 俺。 356 00:31:40,778 --> 00:31:43,778 山口さんと話してくれたんだね。 357 00:31:46,784 --> 00:31:48,786 はい。 358 00:31:48,786 --> 00:31:53,786 でも 今のを言ったのは 息子さんです。 359 00:31:55,793 --> 00:31:59,797 《山口さん… あっ それが 不動産屋の名前なんですけど》 360 00:31:59,797 --> 00:32:03,797 《これ 山口不動産さんから 借りてきましたので どうぞ》 361 00:32:07,805 --> 00:32:09,807 難波。 362 00:32:09,807 --> 00:32:12,810 この前は ありがとう 奈々子さんの件。 363 00:32:12,810 --> 00:32:14,812 あっ ちょ…。 (愛美)誰? 奈々子さんって。 364 00:32:14,812 --> 00:32:16,814 いやいや… 何でもないよ。 365 00:32:16,814 --> 00:32:19,817 えっ も… もしかして…。 366 00:32:19,817 --> 00:32:22,820 あっ あれ? やっぱ分かっちゃう? 367 00:32:22,820 --> 00:32:24,822 あっ だだ漏れちゃってる? この幸せ。 368 00:32:24,822 --> 00:32:26,824 (愛美)もう! (難波)フフフ。 あっ あのね➡ 369 00:32:26,824 --> 00:32:29,827 奈々子さんていうのは 俺は 実際会ったことないの。 370 00:32:29,827 --> 00:32:32,764 その奈々子さんのお父さんの 友達っていう不動産屋さんに➡ 371 00:32:32,764 --> 00:32:34,764 行っただけ。 372 00:32:36,768 --> 00:32:39,771 父親じゃなくて 母親の知り合いでしょ? 373 00:32:39,771 --> 00:32:42,774 いや。 奈々子さんの父親とは➡ 374 00:32:42,774 --> 00:32:44,776 昨日も電話しましたよ って言ってたし。➡ 375 00:32:44,776 --> 00:32:46,778 何か 仲良さそうだったよ。 376 00:32:46,778 --> 00:32:48,780 あっ じゃ そろそろ行こっか。 (愛美)うん。 377 00:32:48,780 --> 00:32:50,782 じゃあな。 うん…。 378 00:32:50,782 --> 00:32:52,784 (難波)何だっけ? これ。 (愛美)シミラールック。 379 00:32:52,784 --> 00:32:55,787 (難波)シミラールック? (愛美)そう。 380 00:32:55,787 --> 00:32:58,787 父親の友達…。 381 00:33:06,798 --> 00:33:09,801 はい お待たせ。 382 00:33:09,801 --> 00:33:14,806 (バイブレーターの音) 383 00:33:14,806 --> 00:33:16,808 (健司)ん? 384 00:33:16,808 --> 00:33:20,812 何だ? 今 やっと 飯にありついたとこだぞ。 385 00:33:20,812 --> 00:33:22,814 すいません。 386 00:33:22,814 --> 00:33:26,818 今回の怪異の原因 突き止めた… と思います。 387 00:33:26,818 --> 00:33:28,820 これから山口不動産に行って…。 388 00:33:28,820 --> 00:33:32,820 確かめます。 失礼します。 389 00:35:39,817 --> 00:35:42,820 あっ…。 390 00:35:42,820 --> 00:35:44,822 何でいるんですか。 391 00:35:44,822 --> 00:35:48,826 健ちゃんは 僕に隠し事できないんだよ。 392 00:35:48,826 --> 00:35:52,830 あっ いざとなれば 健ちゃん仕込みの護身術で➡ 393 00:35:52,830 --> 00:35:55,833 僕が深町君を守るから。 394 00:35:55,833 --> 00:36:00,833 フッ… ケガ人は引っ込んでてください。 395 00:36:02,840 --> 00:36:05,843 お待たせしました。 396 00:36:05,843 --> 00:36:09,843 じゃあ 行こうか。 はい。 397 00:36:14,852 --> 00:36:16,854 山口さんて 奈々子さんのお父さんと➡ 398 00:36:16,854 --> 00:36:18,856 仲がいいみたいですね。 399 00:36:18,856 --> 00:36:21,859 えっ? 母とは中学が一緒ですけど。 400 00:36:21,859 --> 00:36:26,864 でも お父さんと 電話で話す仲らしいですよ。 401 00:36:26,864 --> 00:36:31,864 そして そのお父さんは 奈々子さんの上京に反対している。 402 00:36:33,805 --> 00:36:37,809 山口さんは 奈々子さんが 東京が怖くて逃げ帰るように➡ 403 00:36:37,809 --> 00:36:40,812 黒髪切の話を したんじゃないんですか? 404 00:36:40,812 --> 00:36:43,812 何だい 急に。 答えてください。 405 00:36:48,820 --> 00:36:50,820 「違うよ」 406 00:36:55,827 --> 00:36:57,827 戻った。 407 00:37:01,833 --> 00:37:03,835 えっ? 408 00:37:03,835 --> 00:37:07,835 あ… いえ 嘘をついても駄目です。 認めてください。 409 00:37:09,841 --> 00:37:11,841 山口さん…。 410 00:37:16,848 --> 00:37:19,851 分かったよ。 411 00:37:19,851 --> 00:37:22,854 そうなんだ。 412 00:37:22,854 --> 00:37:29,861 うちもね 息子が夢を追って 家を飛び出した時期があったんで➡ 413 00:37:29,861 --> 00:37:32,797 お父さんと話が合ってね。 414 00:37:32,797 --> 00:37:40,797 だから 黒髪切の話をして ちょっと脅かしたんだよ。 415 00:37:42,807 --> 00:37:44,809 やはり そうですか。 416 00:37:44,809 --> 00:37:49,814 では もう 偽の怪異を起こして 奈々子さんを脅かすのを➡ 417 00:37:49,814 --> 00:37:51,816 やめてくれますか? 418 00:37:51,816 --> 00:37:55,820 怪異なんか起こしてませんよ。➡ 419 00:37:55,820 --> 00:37:58,823 うちが扱ってる物件で 怪異なんか起こしたら➡ 420 00:37:58,823 --> 00:38:00,825 困るのはうちだよ。➡ 421 00:38:00,825 --> 00:38:04,829 奈々子ちゃんは 怖い思いばっかりして➡ 422 00:38:04,829 --> 00:38:09,834 こっちも困ってんだ。 なあ 雅史。 423 00:38:09,834 --> 00:38:11,836 ホント➡ 424 00:38:11,836 --> 00:38:15,836 奈々子さんが来るようになって 「困ってます」 425 00:38:19,844 --> 00:38:21,844 なるほど。 426 00:38:26,851 --> 00:38:28,853 残念だけど➡ 427 00:38:28,853 --> 00:38:32,853 そう簡単に 本物の怪異とは 出合えないみたいだ。 428 00:38:36,794 --> 00:38:39,797 八百屋のお七ですね。 429 00:38:39,797 --> 00:38:42,800 奈々子さんは 「山口さん」と言うときと➡ 430 00:38:42,800 --> 00:38:45,803 「山口不動産さん」 と言うときがあります。 431 00:38:45,803 --> 00:38:48,806 そして 奈々子さんは 僕が家に泊まるとき➡ 432 00:38:48,806 --> 00:38:51,809 合鍵は 「山口不動産さん」に 借りたと言った。 433 00:38:51,809 --> 00:38:53,811 はい。 434 00:38:53,811 --> 00:38:55,813 「山口さん」は お父さんを示していて➡ 435 00:38:55,813 --> 00:38:58,816 「山口不動産さん」は 息子さんを指しているんですね。 436 00:38:58,816 --> 00:39:02,820 つまり 僕が 奈々子さんの家に泊まることを➡ 437 00:39:02,820 --> 00:39:04,822 あなたは知っていた。 438 00:39:04,822 --> 00:39:07,825 そして 様子を 見に来たんじゃありませんか? 439 00:39:07,825 --> 00:39:11,829 そこで 親しく話す僕たちを見た。 440 00:39:11,829 --> 00:39:14,832 (奈々子)《あっ これ 山口不動産さんから➡ 441 00:39:14,832 --> 00:39:16,834 借りてきましたので どうぞ》 442 00:39:16,834 --> 00:39:18,836 《お預かりします》 《あの…》➡ 443 00:39:18,836 --> 00:39:23,841 《私のホテルまで 予約してくださって感謝してます》 444 00:39:23,841 --> 00:39:27,845 僕を引き離したい一心で 怪異を起こしたんですね。 445 00:39:27,845 --> 00:39:32,783 それって つまり? 446 00:39:32,783 --> 00:39:35,786 山口さんは ここを手伝ってもらうために➡ 447 00:39:35,786 --> 00:39:37,788 雅史さんに戻ってもらった と言っていました。 448 00:39:37,788 --> 00:39:39,790 雅史さんの それまでやっていた仕事は➡ 449 00:39:39,790 --> 00:39:41,792 何でしょう? 450 00:39:41,792 --> 00:39:43,794 左手のたこを見るかぎり➡ 451 00:39:43,794 --> 00:39:46,794 ギターを弾いていたのでは ありませんか? 452 00:39:48,799 --> 00:39:50,801 ええ。 453 00:39:50,801 --> 00:39:52,803 夢を諦めた あなたに➡ 454 00:39:52,803 --> 00:39:56,807 親の反対を押し切って上京した 奈々子さんは まぶしく見えた。 455 00:39:56,807 --> 00:40:01,812 ちょっと待った。 そう 初めは金縛りだった。 456 00:40:01,812 --> 00:40:05,816 でも 雅史が何かしたとしても➡ 457 00:40:05,816 --> 00:40:07,818 金縛りを起こすのは 無理でしょう? 458 00:40:07,818 --> 00:40:09,820 そのとおりです。 459 00:40:09,820 --> 00:40:13,824 奈々子さん あなたは慣れない東京で➡ 460 00:40:13,824 --> 00:40:17,828 年下の養成所仲間に負けまいと 緊張の毎日を送っている。 461 00:40:17,828 --> 00:40:19,830 そして 余裕がなく➡ 462 00:40:19,830 --> 00:40:21,832 部屋には マットレスもない。 463 00:40:21,832 --> 00:40:25,836 緊張 ストレス 不規則な睡眠 それらが 原因となって➡ 464 00:40:25,836 --> 00:40:27,838 睡眠麻痺を 起こすといわれています。 465 00:40:27,838 --> 00:40:30,838 それが金縛りの正体ですよ。 466 00:40:32,777 --> 00:40:38,783 でも 山口さんから 黒髪切の話を 聞いていたあなたは➡ 467 00:40:38,783 --> 00:40:41,786 怪異だと思い込んだ。 468 00:40:41,786 --> 00:40:45,790 そして 引っ越そうと 再び ここを訪れたんです。 469 00:40:45,790 --> 00:40:48,793 そのとき 雅史さんは気付いた。 470 00:40:48,793 --> 00:40:54,799 また怪異が起きれば 奈々子さんは来てくれる。 471 00:40:54,799 --> 00:40:56,799 奈々子さんに会える。 472 00:41:22,827 --> 00:41:24,827 (雅史)すいません! 473 00:41:26,831 --> 00:41:30,835 謝られたって 許せませんよ。➡ 474 00:41:30,835 --> 00:41:34,839 怖い思いさせられて 何回も引っ越しして…。 475 00:41:34,839 --> 00:41:38,843 (山口)雅史…。 476 00:41:38,843 --> 00:41:43,848 お前は… 何てことを! 477 00:41:43,848 --> 00:41:48,848 山口さん もう少し話を聞いてください。 478 00:41:51,856 --> 00:41:54,859 奈々子さんが 最初に住んだアパートは➡ 479 00:41:54,859 --> 00:41:56,861 壁が薄くて 隣の声も聞こえるような➡ 480 00:41:56,861 --> 00:42:00,865 部屋でしたよね。 ええ。 481 00:42:00,865 --> 00:42:04,869 奈々子さんが 今まで住んだ 部屋の情報を見ました。 482 00:42:04,869 --> 00:42:06,871 あなたが住んでいる場所は➡ 483 00:42:06,871 --> 00:42:09,874 どんどん 声を出すのに 適した物件になっているんです。 484 00:42:09,874 --> 00:42:12,877 5軒目にたどりついた 今の部屋は➡ 485 00:42:12,877 --> 00:42:14,879 気兼ねなく 声を出して練習できると➡ 486 00:42:14,879 --> 00:42:18,883 あなた自身も言っていましたよね。 はい。 487 00:42:18,883 --> 00:42:22,883 2軒目以降の物件を 見つけてくれたのは誰ですか? 488 00:42:24,889 --> 00:42:28,893 (奈々子)山口不動産さん…。 489 00:42:28,893 --> 00:42:30,893 雅史さんです。 490 00:42:32,830 --> 00:42:36,834 最初は あなたに会いたい 一心だったのかもしれない。 491 00:42:36,834 --> 00:42:38,836 でも 今の雅史さんは➡ 492 00:42:38,836 --> 00:42:42,836 あなたの夢を 一生懸命 応援しているんですよ。 493 00:42:44,842 --> 00:42:48,846 じゃあ 今の部屋で鏡が動いたのは? 494 00:42:48,846 --> 00:42:52,850 あの鏡には 拡大鏡が付いていますね。 495 00:42:52,850 --> 00:42:54,852 (奈々子)はい。 ああいう鏡は➡ 496 00:42:54,852 --> 00:42:57,855 収れん火災という 火事を起こすことがあるんです。 497 00:42:57,855 --> 00:42:59,857 えっ…。 鏡が➡ 498 00:42:59,857 --> 00:43:02,860 窓から入ってくる 太陽光を集めて➡ 499 00:43:02,860 --> 00:43:05,863 その焦点になる場所に 燃えやすいものがあると➡ 500 00:43:05,863 --> 00:43:08,866 火災が起きるんです。 501 00:43:08,866 --> 00:43:11,869 雅史さんは 管理物件の掃除もやっている。 502 00:43:11,869 --> 00:43:14,869 そのときに 異変に 気付いたんじゃありませんか? 503 00:43:17,875 --> 00:43:21,879 おっしゃるとおりです。 504 00:43:21,879 --> 00:43:24,879 あのマンションの空室を 掃除に行ったときに…。 505 00:43:30,888 --> 00:43:37,888 (雅史)慌てて合鍵で部屋に入ると 段ボールが燃えていました。 506 00:43:39,830 --> 00:43:44,835 (雅史)何とか火は消して 焦げた段ボールを処分して➡ 507 00:43:44,835 --> 00:43:49,835 再び火が出ないよう 鏡を移動させたんです。 508 00:43:55,846 --> 00:44:00,846 勝手に部屋に入って すみませんでした。 509 00:44:05,856 --> 00:44:11,856 いえ 助かりました。 ありがとうございました。 510 00:44:21,872 --> 00:44:26,877 奈々子さんのために 一生懸命 物件を探すうちに➡ 511 00:44:26,877 --> 00:44:28,879 雅史さんは 父親の意向で始めた仕事に➡ 512 00:44:28,879 --> 00:44:31,879 喜びを 見つけたのかもしれませんね。 513 00:44:39,823 --> 00:44:42,826 人の夢を支えられる仕事だって。 514 00:44:42,826 --> 00:44:44,828 (雅史)《でも 続けてると➡ 515 00:44:44,828 --> 00:44:48,828 自分の新しい 可能性が見えることありますよ》 516 00:44:55,839 --> 00:44:59,843 先生 ありがとうございました。 517 00:44:59,843 --> 00:45:03,847 それにしても すごい洞察力ですね。 518 00:45:03,847 --> 00:45:06,850 一人の力じゃありません。 519 00:45:06,850 --> 00:45:09,850 僕たち いいコンビなんです。 520 00:45:16,860 --> 00:45:20,864 結局 先生の力を借りちゃいました。 521 00:45:20,864 --> 00:45:22,866 ケガ人だけど➡ 522 00:45:22,866 --> 00:45:24,866 引っ込んでくれてなくて よかったです。 523 00:45:26,870 --> 00:45:29,870 先生が 階段を落ちたのは なぜですか? 524 00:45:32,810 --> 00:45:35,810 あれは 僕のせいなんだ。 525 00:45:37,815 --> 00:45:39,815 (ドアの閉まる音) 526 00:45:47,825 --> 00:45:49,825 《アキラ先生》 527 00:47:30,794 --> 00:47:33,730 不幸の手紙はね 本来 幸運の手紙なんだよ。 528 00:47:33,730 --> 00:47:35,732 (難波)えっ? 529 00:47:35,732 --> 00:47:37,734 幸運の手紙は➡ 530 00:47:37,734 --> 00:47:43,740 1922年に 新聞に載るほどの 騒ぎになったんだ。 531 00:47:43,740 --> 00:47:45,742 「九枚のハガキを書いて 差し出すと➡ 532 00:47:45,742 --> 00:47:47,744 九日後に幸運が回ってくるが➡ 533 00:47:47,744 --> 00:47:50,747 連鎖を断ち切ると 大悪運が回ってくる」 534 00:47:50,747 --> 00:47:53,750 そんな文面のはがきが たくさん家に届いたんだ。 535 00:47:53,750 --> 00:47:56,753 受け取った多くの人が 悪運に見舞われたくないために➡ 536 00:47:56,753 --> 00:47:59,756 文面どおりの はがきを出した。 537 00:47:59,756 --> 00:48:07,764 でも 9人の人が 9枚ずつ はがきを出したら 81枚。 538 00:48:07,764 --> 00:48:09,766 それを受け取った人が➡ 539 00:48:09,766 --> 00:48:12,769 また 9枚ずつ はがきを出したら…。 540 00:48:12,769 --> 00:48:15,772 (難波)あっという間に ものすごい数ですね。 541 00:48:15,772 --> 00:48:19,776 だから 最終的には 警察の取り締まりの対象になった。 542 00:48:19,776 --> 00:48:22,779 そこまでですか? でも 警察が取り締まっても➡ 543 00:48:22,779 --> 00:48:25,782 幸運の手紙は 少しずつ文面を変えながら➡ 544 00:48:25,782 --> 00:48:29,786 生き残った。 そして いつの間にか➡ 545 00:48:29,786 --> 00:48:33,724 幸運のためにという文言が 削り取られ➡ 546 00:48:33,724 --> 00:48:36,727 不幸の手紙に なってしまったんだよ。 547 00:48:36,727 --> 00:48:39,730 不幸の手紙は呪いを媒介する。 548 00:48:39,730 --> 00:48:43,734 でも そもそも呪いというのは いったい何だろうね。 549 00:48:43,734 --> 00:48:47,738 何か悪いことが起こったときに 人は その原因を求める。 550 00:48:47,738 --> 00:48:50,741 理由が分からないのが 不安だからだよ。 551 00:48:50,741 --> 00:48:55,746 そこに説明をつけてくれるのが 呪いというシステムだ。 552 00:48:55,746 --> 00:48:57,748 でも いったん 呪いだと考え始めると➡ 553 00:48:57,748 --> 00:48:59,750 思考はマイナスに向く。 554 00:48:59,750 --> 00:49:01,752 気持ちだって どんどん沈んでいくから➡ 555 00:49:01,752 --> 00:49:03,754 当然 何をやっても 普段より うまくはいかない。 556 00:49:03,754 --> 00:49:08,759 そうやって 人は自分を呪いにかけ 縛ってしまうんだ。 557 00:49:08,759 --> 00:49:12,763 第一 難波君は 不幸の手紙を 差し出した人を知っているよね。 558 00:49:12,763 --> 00:49:14,765 えっ? 君は 不幸の手紙が➡ 559 00:49:14,765 --> 00:49:17,768 知らないうちに かばんに入っていたと言いながら➡ 560 00:49:17,768 --> 00:49:21,772 災難が起こり始めたのは 水曜からだと明言した。 561 00:49:21,772 --> 00:49:27,778 実は 家庭教師のアルバイトで 小学校4年生の女の子を教えてて。 562 00:49:27,778 --> 00:49:32,716 俺 彼女ができて浮かれてて それを話しちゃったんです。 563 00:49:32,716 --> 00:49:36,720 その子 俺のこと 慕ってるって知ってたのに。 564 00:49:36,720 --> 00:49:40,724 差出人は小学生? だと思う。 565 00:49:40,724 --> 00:49:43,727 もう呪いを恐れる必要は なくなったね。 566 00:49:43,727 --> 00:49:46,730 はい。 じゃあ もう行ってもいいですか? 567 00:49:46,730 --> 00:49:50,734 彼女 待たせてるんで。 いいよ。 568 00:49:50,734 --> 00:49:52,736 えっ えっ… ちょ ちょ ちょ…。 569 00:49:52,736 --> 00:49:55,739 あげちゃう。 ありがとうございました! 570 00:49:55,739 --> 00:49:58,742 (ドアの開閉音) 571 00:49:58,742 --> 00:50:01,742 自分で自分に呪いをかけた。 572 00:50:03,747 --> 00:50:09,753 俺 実は この数日 8年間で初めて➡ 573 00:50:09,753 --> 00:50:12,756 嘘が分かるようになりたい と思いました。 574 00:50:12,756 --> 00:50:15,759 そう。 575 00:50:15,759 --> 00:50:18,762 僕のために 色々ありがとね。 576 00:50:18,762 --> 00:50:21,765 あっ… いえ。 577 00:50:21,765 --> 00:50:23,767 じゃあ 健ちゃんのところで➡ 578 00:50:23,767 --> 00:50:26,770 ご飯でも ごちそうになりに行こうか。 579 00:50:26,770 --> 00:50:31,775 はい。 あっ 買いたい物があるので 寄ってもいいですか? 580 00:50:31,775 --> 00:50:33,775 いいよ。 581 00:50:38,715 --> 00:50:41,718 あっ。 582 00:50:41,718 --> 00:50:45,722 これ 先生の研究室に 置いてもいいですか? 583 00:50:45,722 --> 00:50:48,725 もちろん。 584 00:50:48,725 --> 00:50:53,730 俺の家で 昔飼ってた犬に似てるんです。 585 00:50:53,730 --> 00:50:56,733 大好きでした。 586 00:50:56,733 --> 00:50:58,733 あいつは嘘をつかないから。 587 00:51:04,741 --> 00:51:07,744 フッ…。 588 00:51:07,744 --> 00:51:09,746 どうしたの? 589 00:51:09,746 --> 00:51:12,749 あっ いえ 何でもないです。 590 00:51:12,749 --> 00:51:15,752 ≪(女性)彰良さん? 591 00:51:15,752 --> 00:51:18,755 (女性)そうよね。 この前テレビで見て➡ 592 00:51:18,755 --> 00:51:23,760 ちょうど思い出していたところ。 懐かしい。 593 00:51:23,760 --> 00:51:26,763 どうも。 お母さまは お元気? 594 00:51:26,763 --> 00:51:28,765 ええ。 595 00:51:28,765 --> 00:51:33,765 (女性)あのころ 天狗様には たくさん助けていただいたわよね。 596 00:51:36,773 --> 00:51:43,780 《天狗という 非日常の言葉が 俺の日常に飛び込んできて➡ 597 00:51:43,780 --> 00:51:50,780 先生と俺の 怪異の扉が開くことになった》