1 00:00:36,583 --> 00:00:45,726 (慶次)新九郎 お前は 石田三成様のお子です。 2 00:00:45,726 --> 00:00:51,064 (竹)<前田慶次様は 上杉様の領国 米沢で➡ 3 00:00:51,064 --> 00:00:56,403 今は亡き石田三成様のお子を 育てておられましたが➡ 4 00:00:56,403 --> 00:01:00,741 新九郎様が 三成様のお子である事を➡ 5 00:01:00,741 --> 00:01:03,644 ついに 明かされたのでございます> 6 00:01:03,644 --> 00:01:08,615 (新九郎)この俺が 三成の子…。 7 00:01:08,615 --> 00:02:33,615 ♬~ 8 00:02:41,041 --> 00:02:46,380 あっ うこぎ飯 おいしそうですよ。 9 00:02:46,380 --> 00:02:51,051 旦那様。 新九郎様をお呼びしたのですが➡ 10 00:02:51,051 --> 00:02:55,389 お返事がございません。 11 00:02:55,389 --> 00:02:58,292 まことの事を お話しすべきと➡ 12 00:02:58,292 --> 00:03:01,061 前々から 申し上げていましたものの➡ 13 00:03:01,061 --> 00:03:03,730 果たして これでよかったのかと…。 14 00:03:03,730 --> 00:03:06,066 もう 言ってしまったんです。 15 00:03:06,066 --> 00:03:10,366 あとは 本人に委ねるしかありません。 16 00:03:12,739 --> 00:03:15,039 はい。 17 00:03:33,026 --> 00:03:34,962 旦那様。 18 00:03:34,962 --> 00:03:40,962 新九郎の事 長い間 黙っていて すまなかった。 19 00:03:42,703 --> 00:03:46,373 旦那様 おやめ下さいまし 私ごときに。 20 00:03:46,373 --> 00:03:50,073 ちょっと いいかね? はい。 21 00:03:57,985 --> 00:04:05,726 新九郎は 多くの者に 命を狙われていました。 22 00:04:05,726 --> 00:04:08,628 出自を隠さねば 殺される。 23 00:04:08,628 --> 00:04:10,597 そういう過酷な定めを➡ 24 00:04:10,597 --> 00:04:14,067 生まれながらに 背負っていたんですよ。 25 00:04:14,067 --> 00:04:16,003 はい。 26 00:04:16,003 --> 00:04:18,405 頂きます。 ハッハッハ。 27 00:04:18,405 --> 00:04:22,275 しかし 何を背負っていようとですよ➡ 28 00:04:22,275 --> 00:04:27,748 芽を摘み取ってしまうような 世であっては いかん。 29 00:04:27,748 --> 00:04:33,020 あいつは 生き延びねばなりませんでした。 30 00:04:33,020 --> 00:04:38,358 石田三成様に 新九郎の事を託された時➡ 31 00:04:38,358 --> 00:04:42,229 私は決めました。 32 00:04:42,229 --> 00:04:46,700 住まいを替え 身内からも離れ➡ 33 00:04:46,700 --> 00:04:51,571 人生をなげうってでも あいつを守ろうと。 34 00:04:51,571 --> 00:04:57,571 だからって 私にまで 黙っていらしたんですか。 35 00:05:00,047 --> 00:05:03,717 水くさいじゃありませんか。 フフフッ。 36 00:05:03,717 --> 00:05:06,620 竹さんには お話になられたでしょ。 37 00:05:06,620 --> 00:05:09,056 いや 竹さんはね➡ 38 00:05:09,056 --> 00:05:13,393 新九郎の母親代わりに なってもらったんですよ。 39 00:05:13,393 --> 00:05:17,731 あの人は もともと 私を連れ戻すために➡ 40 00:05:17,731 --> 00:05:21,068 金沢の女房殿が遣わしたんです。 41 00:05:21,068 --> 00:05:25,939 ですから 女房殿の命に背いて ここにいてもらうためには➡ 42 00:05:25,939 --> 00:05:30,744 全てを話して 分かってもらうほか なかったんです。 43 00:05:30,744 --> 00:05:35,348 私だって 旦那様や新九郎様の お役に立ちたい気持ちに➡ 44 00:05:35,348 --> 00:05:40,220 変わりはありません。 それを そのように 差をつけられては…。 45 00:05:40,220 --> 00:05:45,992 ハッハッハッハ。 そういう事を さらりと言う あなたにこそ➡ 46 00:05:45,992 --> 00:05:49,362 いてほしかったんですよ。 47 00:05:49,362 --> 00:05:52,699 竹さんと私は 秘密を抱えてる以上➡ 48 00:05:52,699 --> 00:05:55,735 どこか 新九郎とは 本音で ぶつかり合う事が➡ 49 00:05:55,735 --> 00:05:58,371 できなかったんです。 50 00:05:58,371 --> 00:06:04,711 そこで 風穴のような あなたが どれほど救いになった事か。 51 00:06:04,711 --> 00:06:09,711 いや そんな…。 フフッ。 何だか…。 52 00:06:16,723 --> 00:06:20,594 佐乃様 よいのですよ。 これは 竹の仕事ですから。 53 00:06:20,594 --> 00:06:24,397 (佐乃)竹。 兄上のご様子は? 54 00:06:24,397 --> 00:06:29,069 お部屋に籠もられたままです。 55 00:06:29,069 --> 00:06:31,004 そうですか…。 56 00:06:31,004 --> 00:06:34,674 いつものように 薙刀のお稽古でも なさったら いかがです? 57 00:06:34,674 --> 00:06:37,010 お天気も いいですし。 58 00:06:37,010 --> 00:06:40,881 そんな気分になれません。 59 00:06:40,881 --> 00:06:47,020 父上は どうして 私や母上たちにまで➡ 60 00:06:47,020 --> 00:06:50,357 兄上の事を黙っていたのでしょう。 61 00:06:50,357 --> 00:06:55,228 皆様の事を お守りするためです。 62 00:06:55,228 --> 00:06:58,031 新九郎様が 三成様のお子だと分かれば➡ 63 00:06:58,031 --> 00:07:01,368 金沢の皆様にまで 累が及ぶかもしれません。 64 00:07:01,368 --> 00:07:05,238 ですが たとえ つらい事であろうとも➡ 65 00:07:05,238 --> 00:07:10,043 共に受け止めるのが 身内というものだと私は思います。 66 00:07:10,043 --> 00:07:13,713 旦那様は お優しいのです。 67 00:07:13,713 --> 00:07:22,413 でも 兄上を守るために 私たちを捨てたのですよね。 68 00:07:26,726 --> 00:07:31,726 私 少し混乱しているようです。 69 00:07:33,333 --> 00:07:38,205 米沢に来て 兄上がいると分かって➡ 70 00:07:38,205 --> 00:07:42,342 ようやく その事にも慣れてきたと 思っていたのに…。 71 00:07:42,342 --> 00:08:02,028 ♬~ 72 00:08:02,028 --> 00:08:04,931 (次右衛門)あっ! あっ! 私の勝ちです。 73 00:08:04,931 --> 00:08:07,701 難しいものでございますな。 74 00:08:07,701 --> 00:08:10,401 なかなか 思うようにはいきませぬ。 75 00:08:14,574 --> 00:08:19,312 竹さん。 はい。 76 00:08:19,312 --> 00:08:24,050 今夜は 私も 家で食事をしますから。 はい。 77 00:08:24,050 --> 00:08:26,953 それから 北川殿の分も お願いします。 78 00:08:26,953 --> 00:08:29,723 これは かたじけない。 分かりました。 79 00:08:29,723 --> 00:08:34,423 うん。 改めて いきましょう。 お願い致します。 80 00:08:53,346 --> 00:09:00,220 ≪(竹)新九郎様 お膳を お持ち致しました。 81 00:09:00,220 --> 00:09:05,692 ああ 分かった。 82 00:09:05,692 --> 00:09:10,363 ≪(竹) お召し上がり下さいますか? 83 00:09:10,363 --> 00:09:14,701 朝から 一口も食べておられないのです。 84 00:09:14,701 --> 00:09:20,701 召し上がるまで 竹は ここから動きません。 85 00:09:24,711 --> 00:09:35,989 ♬~ 86 00:09:35,989 --> 00:09:39,859 あ~ うまかった。 87 00:09:39,859 --> 00:09:43,863 よい食べっぷりでございました。 88 00:09:43,863 --> 00:09:47,600 情けないのう。 89 00:09:47,600 --> 00:09:52,005 自分の事が分からなくなっても 腹は減る。 90 00:09:52,005 --> 00:09:56,876 当たり前でございます。 体は正直なもの。 91 00:09:56,876 --> 00:10:02,015 生きるためには 食べねばならぬのです。 92 00:10:02,015 --> 00:10:04,715 そうだな。 93 00:10:17,364 --> 00:10:22,235 生きていて よいのだろうか? 94 00:10:22,235 --> 00:10:25,705 俺は 石田三成の子。 95 00:10:25,705 --> 00:10:30,043 徳川に盾ついた謀反人の子。 96 00:10:30,043 --> 00:10:36,716 俺を祭り上げて 戦に突き進みたい者もおる。 97 00:10:36,716 --> 00:10:41,388 俺の事を握り潰したい者も…。 98 00:10:41,388 --> 00:10:49,388 米沢のため 民のためと のんきな事を言っておったが…。 99 00:10:52,399 --> 00:11:00,740 俺がいなくなる事が 民のためには 一番いい事なのかもしれぬ。 100 00:11:00,740 --> 00:11:04,077 何をおっしゃいます! 101 00:11:04,077 --> 00:11:07,414 新九郎様が…➡ 102 00:11:07,414 --> 00:11:11,284 新九郎様が いなくなってしまったら➡ 103 00:11:11,284 --> 00:11:14,584 この竹が困ります! 104 00:11:18,057 --> 00:11:27,057 私は 新九郎様がおられたから 今まで生きてこられたのです。 105 00:11:29,102 --> 00:11:31,102 竹。 106 00:11:35,909 --> 00:11:43,383 私には 夫がおりました。 107 00:11:43,383 --> 00:11:48,721 小さな一人息子も。 108 00:11:48,721 --> 00:11:56,062 夫は 旦那様について 北条攻めに赴き➡ 109 00:11:56,062 --> 00:11:59,933 討ち死に致しました。 110 00:11:59,933 --> 00:12:07,933 そして 幼い息子も はやり病で…。 111 00:12:10,076 --> 00:12:13,746 前田家に お仕えして 懸命に働く事で➡ 112 00:12:13,746 --> 00:12:17,617 忘れようと致しました。 113 00:12:17,617 --> 00:12:26,617 けれど そう たやすく 忘れられるものでは…。 114 00:12:29,762 --> 00:12:36,062 ですが 新九郎様に 初めて お会いした時…。 115 00:12:45,044 --> 00:12:47,947 私が運びます。 新九郎様 よいのですよ。 116 00:12:47,947 --> 00:12:49,916 これは 竹が運びますから。 117 00:12:49,916 --> 00:12:52,919 いいのです。 やらせて下さい。 でも…。 118 00:12:52,919 --> 00:12:57,390 ずっと 母の手伝いというものを してみたかったのです。 119 00:12:57,390 --> 00:13:01,060 母ができたようで うれしいのです。 120 00:13:01,060 --> 00:13:16,609 ♬~ 121 00:13:16,609 --> 00:13:23,609 あのお言葉 まこと うれしゅうございました。 122 00:13:31,057 --> 00:13:32,992 竹…。 123 00:13:32,992 --> 00:13:37,692 申し訳ございません こんな話。 124 00:13:43,036 --> 00:13:49,909 ですが 私だけではございません。 125 00:13:49,909 --> 00:13:56,049 石田三成様も 旦那様も➡ 126 00:13:56,049 --> 00:14:00,749 命懸けで 新九郎様を 守ってこられたのです。 127 00:14:02,722 --> 00:14:09,022 私は 天下の事など分かりません。 128 00:14:12,732 --> 00:14:19,072 ですが 新九郎様が生かされたのは➡ 129 00:14:19,072 --> 00:14:23,743 これからの世のためであったと➡ 130 00:14:23,743 --> 00:14:28,414 この竹は そう思っております。 131 00:14:28,414 --> 00:14:39,359 ♬~ 132 00:14:39,359 --> 00:14:44,230 (天徳)こたび 我らに下った命は➡ 133 00:14:44,230 --> 00:14:47,233 石田三成の子を捕らえ➡ 134 00:14:47,233 --> 00:14:51,704 その守り刀と共に 江戸に届けよというもの。 135 00:14:51,704 --> 00:14:54,607 猶予は ひとつき。➡ 136 00:14:54,607 --> 00:15:00,713 先のしくじりで 相手も 守りを固めておる。➡ 137 00:15:00,713 --> 00:15:08,054 かくなる上は 我らも 力業に出ねばならぬ!➡ 138 00:15:08,054 --> 00:15:16,396 まずは 新九郎をおびき出し その身を押さえ それを人質とし➡ 139 00:15:16,396 --> 00:15:21,267 前田慶次には 守り刀を持参させる。 140 00:15:21,267 --> 00:15:26,406 現れたところで 亡き者とし➡ 141 00:15:26,406 --> 00:15:30,406 新九郎と守り刀を手にする。 142 00:15:36,015 --> 00:15:38,715 (又吉)雫さん。 143 00:15:47,026 --> 00:15:49,696 分かってたよ。 144 00:15:49,696 --> 00:15:54,396 あんたが どういうつもりで 俺に近づいたか。 145 00:15:58,371 --> 00:16:04,043 でも 俺 そんなの どうでもよかった。 146 00:16:04,043 --> 00:16:07,714 うそでも かたりでも➡ 147 00:16:07,714 --> 00:16:13,052 あんたが うれしそうな顔をすんの 見るのが好きだった。 148 00:16:13,052 --> 00:16:18,725 旦那様に ご迷惑をおかけする事は できない。 149 00:16:18,725 --> 00:16:21,627 だけど ただ➡ 150 00:16:21,627 --> 00:16:25,598 俺 あんたの事が…。 (雫)私 うれしかったんです。 151 00:16:25,598 --> 00:16:29,368 幸せを呼ぶ お鷹ポッポ。 152 00:16:29,368 --> 00:16:35,208 あなたが 私のために作ってくれた。 153 00:16:35,208 --> 00:16:39,011 初めてだったんです。 154 00:16:39,011 --> 00:16:42,682 人から こんなに 優しくしてもらった事…➡ 155 00:16:42,682 --> 00:16:45,351 心から 大事にしてもらった事。 156 00:16:45,351 --> 00:16:49,021 逃げるか? 157 00:16:49,021 --> 00:16:51,691 2人で どっか遠く。 158 00:16:51,691 --> 00:17:00,032 ♬~ 159 00:17:00,032 --> 00:17:02,368 (又吉)雫…。 160 00:17:02,368 --> 00:17:26,068 ♬~ 161 00:17:27,593 --> 00:17:31,063 (継之丞)私の力を借りたいと? 162 00:17:31,063 --> 00:17:36,335 はい。 何分 火急な事にございまして。 163 00:17:36,335 --> 00:17:39,238 前田殿が じきじきに おいでになるとは➡ 164 00:17:39,238 --> 00:17:42,675 珍しい事もあるものだと 思いましたが➡ 165 00:17:42,675 --> 00:17:45,578 一体 何があったのです? 166 00:17:45,578 --> 00:17:49,348 実は 先日 拙宅に➡ 167 00:17:49,348 --> 00:17:52,648 賊が入りましてな。 賊? 168 00:17:55,688 --> 00:17:57,623 あっ! 169 00:17:57,623 --> 00:18:04,697 その賊といいますのが 天徳和尚の一味にございまして。 170 00:18:04,697 --> 00:18:07,366 天徳和尚? 171 00:18:07,366 --> 00:18:11,704 和尚は 徳川方の手先。 172 00:18:11,704 --> 00:18:17,376 あの方は 上杉が謀反をたくらむ 証しを手に入れ➡ 173 00:18:17,376 --> 00:18:23,076 それを お家取り潰しの口実に 使おうとしております。 174 00:18:31,390 --> 00:18:39,999 それは 謎かけですかな? いえ まことです。 175 00:18:39,999 --> 00:18:47,874 安田殿と馬廻組の皆さんのお力を 是非とも お借りしたいのです。 176 00:18:47,874 --> 00:18:50,174 このとおりでござる。 177 00:18:54,013 --> 00:18:58,684 ハッハッハッハッハッハ…。 178 00:18:58,684 --> 00:19:00,620 ハハハ…。 179 00:19:00,620 --> 00:19:06,025 前田殿。 和尚が 徳川の手先であるなどと➡ 180 00:19:06,025 --> 00:19:10,325 一体 どこから そのような たわけた話が出るのです。 181 00:19:11,898 --> 00:19:14,700 何をおっしゃりたいのか…。 182 00:19:14,700 --> 00:19:17,370 前田殿の かぶきぶり➡ 183 00:19:17,370 --> 00:19:21,670 私のような堅物には ちと難しすぎまする。 184 00:19:23,709 --> 00:19:29,048 これでは 佐乃殿と勝之進が 夫婦となっても➡ 185 00:19:29,048 --> 00:19:32,748 先が思いやられますな。 186 00:19:35,655 --> 00:19:39,992 ほう 米沢を離れられると。 187 00:19:39,992 --> 00:19:41,928 はい。 188 00:19:41,928 --> 00:19:47,867 しかし 和尚がいなくなったら どう過ごしていいものやら…。 189 00:19:47,867 --> 00:19:51,003 私 これだけが楽しみですから。 190 00:19:51,003 --> 00:19:53,906 いや 拙僧も同じく。 191 00:19:53,906 --> 00:20:00,606 前田殿ほどの好敵手は もう見つかりますまい。 192 00:20:03,582 --> 00:20:08,020 ところで 和尚 先日 賊が入りましての。 193 00:20:08,020 --> 00:20:10,923 なんと物騒な。 194 00:20:10,923 --> 00:20:13,893 あんな あばら家を また…。 195 00:20:13,893 --> 00:20:17,697 入る所を 間違えたのではないかと。 196 00:20:17,697 --> 00:20:22,368 (笑い声) 197 00:20:22,368 --> 00:20:30,068 しかし 賊は また現れます。 必ず。 198 00:20:31,711 --> 00:20:37,049 さりとて ほかに 助けを求める事もできず➡ 199 00:20:37,049 --> 00:20:42,722 どうやったら防げるか 考えあぐねておりますが➡ 200 00:20:42,722 --> 00:20:49,061 ここは ひとつ 和尚のお知恵を拝借できぬかと。 201 00:20:49,061 --> 00:20:55,401 ハッハッハッハッハ! 拙僧がでございますか? 202 00:20:55,401 --> 00:20:57,336 はい。 203 00:20:57,336 --> 00:21:03,275 いや 拙僧に 賊の気持ちは分かりませぬが…➡ 204 00:21:03,275 --> 00:21:12,752 欲しいものがある以上 もはや 手段を選ばぬのでは? 205 00:21:12,752 --> 00:21:15,087 となると➡ 206 00:21:15,087 --> 00:21:20,787 こちらも 本気を出さねば なりませんな。 207 00:21:22,762 --> 00:21:25,097 面白い。 208 00:21:25,097 --> 00:21:29,769 ♬~ 209 00:21:29,769 --> 00:21:32,069 きえ~っ! 210 00:21:37,510 --> 00:21:39,879 すんげえな~。 211 00:21:39,879 --> 00:21:44,383 今日は お二人とも すんげえ 力が入っておられます。 212 00:21:44,383 --> 00:21:46,719 私は安心しましたよ。 213 00:21:46,719 --> 00:21:51,719 ずっと家の中におられたのでは 体に毒ですから。 214 00:21:53,392 --> 00:21:57,092 ≪ごめん! は~い! 215 00:22:00,066 --> 00:22:03,736 安田勝之進様の使いで参った。 216 00:22:03,736 --> 00:22:06,072 こちらを 新九郎様に。 217 00:22:06,072 --> 00:22:09,772 はあ。 では…。 218 00:22:22,088 --> 00:22:25,424 兄上。 何だ? 219 00:22:25,424 --> 00:22:28,094 勝之進様は 何と? 220 00:22:28,094 --> 00:22:32,932 ああ。 こないだの いさかいの件 わびたいと。 221 00:22:32,932 --> 00:22:36,902 上杉家のため生きるか 民のため生きるか…。 222 00:22:36,902 --> 00:22:40,372 お考えが 食い違いに なったままでしたからね。 223 00:22:40,372 --> 00:22:44,710 それで どうなさるのです? 224 00:22:44,710 --> 00:22:47,613 もう よいのだ。 225 00:22:47,613 --> 00:22:51,050 これまで 俺が正しいと考えてきた事は➡ 226 00:22:51,050 --> 00:22:54,050 全て偽りだったのだ。 227 00:22:55,921 --> 00:23:00,221 よし いくぞ! (次右衛門)始め! 228 00:23:04,396 --> 00:23:06,696 きえ~っ! 229 00:23:13,072 --> 00:23:20,412 兄上は 今までの自分さえも 偽りだったと お考えなのですか? 230 00:23:20,412 --> 00:23:22,412 えい! 231 00:23:25,084 --> 00:23:28,420 信じていた事が 違っていたからといって➡ 232 00:23:28,420 --> 00:23:31,090 親しき仲まで断ち切って➡ 233 00:23:31,090 --> 00:23:35,090 別人となってしまわれる おつもりなのですか!? 234 00:23:36,695 --> 00:23:42,995 誰の子であろうとも 兄上は 兄上なのではないですか!? 235 00:23:54,246 --> 00:23:57,716 私だって戸惑っております。 236 00:23:57,716 --> 00:24:00,619 兄上だと思っていた人が➡ 237 00:24:00,619 --> 00:24:04,056 いきなり そうでなかったと 分かったのですから。 238 00:24:04,056 --> 00:24:08,928 ですが まことの事を 知ったからといって➡ 239 00:24:08,928 --> 00:24:13,628 兄上という人が 変わってしまった訳ではない。 240 00:24:16,635 --> 00:24:20,606 兄上は 兄上です! 241 00:24:20,606 --> 00:24:26,078 このままでは 一人っきりになってしまいます。 242 00:24:26,078 --> 00:24:32,351 私は 兄上を お支えしとうございます。 243 00:24:32,351 --> 00:24:34,351 佐乃…。 244 00:24:36,222 --> 00:24:40,693 勝之進様に まことのお気持ちを お話し下さい。 245 00:24:40,693 --> 00:24:44,693 必ずや 力になって下さるはず。 246 00:24:48,567 --> 00:24:53,567 すまない。 お前にまで 心配かけて。 247 00:24:56,041 --> 00:24:58,944 確かに お前の言うとおりだ。 248 00:24:58,944 --> 00:25:06,051 俺は俺。 もっと自信を持たねばならぬ。 249 00:25:06,051 --> 00:25:10,751 受け入れるには まだしばらく 時がかかりそうだが。 250 00:25:24,069 --> 00:25:26,005 やあ! 251 00:25:26,005 --> 00:25:35,347 ♬~ 252 00:25:35,347 --> 00:25:37,283 佐乃! 253 00:25:37,283 --> 00:25:39,283 兄上! 254 00:25:41,220 --> 00:25:43,222 兄上! 255 00:25:43,222 --> 00:25:56,035 ♬~ 256 00:25:56,035 --> 00:25:58,735 おわ~っ! うおっ! 257 00:26:02,374 --> 00:26:04,374 兄上! 258 00:26:06,245 --> 00:26:08,247 兄上! 259 00:26:08,247 --> 00:26:15,721 ♬~ 260 00:26:15,721 --> 00:26:19,058 うっ! 佐乃! 261 00:26:19,058 --> 00:26:21,358 佐乃! 262 00:26:24,396 --> 00:26:27,066 新九郎殿! 263 00:26:27,066 --> 00:26:29,066 佐乃! 264 00:26:30,936 --> 00:26:33,236 佐乃! 265 00:26:34,873 --> 00:26:37,173 佐乃! 266 00:26:39,011 --> 00:26:40,946 勝之進! (勝之進)どうした? 新九郎。 267 00:26:40,946 --> 00:26:43,246 これは お前の…。 268 00:26:46,685 --> 00:26:50,022 違う。 新九郎! 269 00:26:50,022 --> 00:26:52,691 私が ついておりながら…。 270 00:26:52,691 --> 00:26:56,562 前田様 これは 私の落ち度でございます。 271 00:26:56,562 --> 00:26:58,564 旦那様 どうしましょう? 272 00:26:58,564 --> 00:27:02,368 佐乃様に もしもの事でもあったら…。 273 00:27:02,368 --> 00:27:05,037 父上! 佐乃が…! 聞いた。 274 00:27:05,037 --> 00:27:08,707 これも 勝之進からのものでは…。 そうでしょう。 275 00:27:08,707 --> 00:27:12,378 父上。 敵の狙いは 私です。 276 00:27:12,378 --> 00:27:15,714 私の身を差し出せば 佐乃の命は助かります。 277 00:27:15,714 --> 00:27:19,051 新九郎様 なんという事を おっしゃるのです! 278 00:27:19,051 --> 00:27:20,986 さて…。 279 00:27:20,986 --> 00:27:25,724 父上! 私も行かせて下さい。 こんな事になるくらいなら➡ 280 00:27:25,724 --> 00:27:28,394 私など もう どうなってもよいのです! 281 00:27:28,394 --> 00:27:30,329 北川殿。 はい。 282 00:27:30,329 --> 00:27:34,666 新九郎と竹さんを頼みます。 はっ! 父上! 283 00:27:34,666 --> 00:27:37,569 落ち着け! 284 00:27:37,569 --> 00:27:42,341 焦って動くは 敵の思うつぼ。 285 00:27:42,341 --> 00:27:44,341 のう。 286 00:27:54,686 --> 00:27:57,386 (又吉)旦那様。 287 00:28:00,359 --> 00:28:03,059 お供します。 288 00:28:20,045 --> 00:28:24,383 たくらみが狂ったのですね。 289 00:28:24,383 --> 00:28:27,683 目当ては 兄だったのでしょう? 290 00:28:29,254 --> 00:28:35,327 父は 決して 兄を渡しませぬ。 291 00:28:35,327 --> 00:28:40,999 それに 私も 侍の娘です。 292 00:28:40,999 --> 00:28:44,670 覚悟なら できております。 293 00:28:44,670 --> 00:28:47,339 雫さん。 294 00:28:47,339 --> 00:28:55,013 最初から だますつもりで 家に入り込んだのですね? 295 00:28:55,013 --> 00:29:01,713 愛想のいい顔をして 又吉に近づいて…。 296 00:29:04,022 --> 00:29:11,363 あなたには 人の気持ちが 分からないんでしょう。 297 00:29:11,363 --> 00:29:19,363 人を大切に思った事がないから こんな事ができるんでしょう! 298 00:29:21,373 --> 00:29:26,712 私には 物心付いた頃から 親はおりませんでした。 299 00:29:26,712 --> 00:29:30,382 守ってくれる人なんか 誰も。 300 00:29:30,382 --> 00:29:35,654 生きるためには どんな事でも やらなければならなかった。 301 00:29:35,654 --> 00:29:38,557 女を武器に 相手に取り込み➡ 302 00:29:38,557 --> 00:29:42,995 用がなくなれば 容赦なく切り捨てる。 303 00:29:42,995 --> 00:29:47,695 生きていくには そうするほか なかった。 304 00:29:50,335 --> 00:29:53,335 佐乃様が羨ましい。 305 00:29:56,675 --> 00:30:03,375 大切な人に囲まれて 思った事が言えて。 306 00:30:05,350 --> 00:30:09,350 雫。 はい。 307 00:30:12,024 --> 00:30:15,024 残念じゃのう。 308 00:30:18,363 --> 00:30:20,363 (皿が割れる音) 309 00:30:22,034 --> 00:30:24,937 うっ! 忍びが➡ 310 00:30:24,937 --> 00:30:28,707 情けを持ったら終わりじゃ。 311 00:30:28,707 --> 00:30:49,728 ♬~ 312 00:30:49,728 --> 00:30:53,728 新九郎様! 表に これが…。 313 00:30:56,068 --> 00:31:00,405 「龍経寺に来い」…。 314 00:31:00,405 --> 00:31:02,741 行ってはなりませぬ! 北川様! 315 00:31:02,741 --> 00:31:05,410 俺が行かなければ! 316 00:31:05,410 --> 00:31:09,081 敵が欲しいのは 俺なのだ。 317 00:31:09,081 --> 00:31:12,417 俺が行かなければ 佐乃が…。 318 00:31:12,417 --> 00:31:15,117 それに 父上まで…。 319 00:31:16,755 --> 00:31:19,424 お待ち下さい! 320 00:31:19,424 --> 00:31:25,097 行くなら この竹も お連れ下さい。 321 00:31:25,097 --> 00:31:29,434 私は 新九郎様のために生きると 決めたのです。 322 00:31:29,434 --> 00:31:36,241 初めて お会いした日から 母の代わりになると決めたのです。 323 00:31:36,241 --> 00:31:39,044 息子の命が危ない時➡ 324 00:31:39,044 --> 00:31:43,344 自分が代わりにと願わぬ母が どこにいます! 325 00:31:55,060 --> 00:31:57,729 これはこれは…。 326 00:31:57,729 --> 00:32:01,600 またしても ご足労頂きましたな。 327 00:32:01,600 --> 00:32:06,600 いやいや。 ちょうど お渡ししたいものがございまして。 328 00:32:08,373 --> 00:32:12,744 ご出立の餞別でございます。 329 00:32:12,744 --> 00:32:17,044 見た目は むさ苦しゅうございますが…。 330 00:32:23,755 --> 00:32:26,755 味は絶品。 331 00:32:29,628 --> 00:32:31,928 お納め下さい。 332 00:32:34,366 --> 00:32:37,269 つまらん! 333 00:32:37,269 --> 00:32:40,038 ここに おいでという事は➡ 334 00:32:40,038 --> 00:32:44,910 我らが 何を所望しているか お分かりのはずですな。 335 00:32:44,910 --> 00:32:50,682 新九郎殿は? 失礼つかまつった。 336 00:32:50,682 --> 00:32:55,053 新九郎は 無苦庵に置いてまいりました。 337 00:32:55,053 --> 00:33:01,393 和尚。 娘を お返し下され。 338 00:33:01,393 --> 00:33:04,062 ハッハッハッハッハ! 339 00:33:04,062 --> 00:33:07,933 相変わらず いい度胸をしておられる。 340 00:33:07,933 --> 00:33:12,404 見返りもないままに 人質を返してほしいとは➡ 341 00:33:12,404 --> 00:33:15,307 一体 どういう ご了見やら。 342 00:33:15,307 --> 00:33:19,307 娘を お返し願いたい。 343 00:33:21,079 --> 00:33:29,421 前田殿 あなた様は もともと 上杉家の人間ではない。 344 00:33:29,421 --> 00:33:36,421 なのに 何を そのように こだわっていらっしゃるのか。 345 00:33:38,230 --> 00:33:44,703 拙僧も 仏の慈悲を説く者でございます。 346 00:33:44,703 --> 00:33:52,403 戦の世に戻したくないという 気持ちは あなた様と同じ。 347 00:33:54,379 --> 00:33:58,250 世の中の平穏を 担う事ができるのは➡ 348 00:33:58,250 --> 00:34:02,721 もはや 徳川のほかにございませぬ。 349 00:34:02,721 --> 00:34:05,056 これは 自明の理。 350 00:34:05,056 --> 00:34:11,730 その徳川の世を盤石にする事こそ 欠かせませぬ。 351 00:34:11,730 --> 00:34:17,602 盾つく者を潰すのは 世の安寧につながります。 352 00:34:17,602 --> 00:34:23,074 もっとも 一時は 血を見るやもしれませぬ。 353 00:34:23,074 --> 00:34:28,413 しかし 長い目で見れば 必要な犠牲です。 354 00:34:28,413 --> 00:34:32,284 これが 大義というものです。 355 00:34:32,284 --> 00:34:38,023 人の死は見とうございませぬ。 356 00:34:38,023 --> 00:34:42,694 なにを ふぬけた事を。 357 00:34:42,694 --> 00:34:48,033 それが あまたの戦場で その名をとどろかせた➡ 358 00:34:48,033 --> 00:34:51,333 前田慶次の言う事か! 359 00:34:53,905 --> 00:34:58,043 だからこそです。 360 00:34:58,043 --> 00:35:04,716 私は 多くの命を奪ってまいりました。 361 00:35:04,716 --> 00:35:08,587 それが務めだったからです。 362 00:35:08,587 --> 00:35:17,062 されど あやめた者たちの顔が 頭から消えません。 363 00:35:17,062 --> 00:35:20,732 あやめた時の手触りも 消えません。 364 00:35:20,732 --> 00:35:24,732 私は 今でも 夢を見ます。 365 00:35:28,406 --> 00:35:36,014 和尚 奪ってよい命など 一つもございません。 366 00:35:36,014 --> 00:35:41,887 徳川の人間の命 上杉の人間の命➡ 367 00:35:41,887 --> 00:35:49,887 どこの人間の命も 等しく 尊いものです。 368 00:35:51,563 --> 00:35:54,863 分かりませぬな。 369 00:35:57,035 --> 00:36:02,374 そのためには 実の娘の命より 三成の子を取ると➡ 370 00:36:02,374 --> 00:36:06,074 そう おっしゃりたいのですかな? 371 00:36:15,720 --> 00:36:17,656 佐乃様。 372 00:36:17,656 --> 00:36:20,956 どうなされます? 前田殿。 373 00:36:23,061 --> 00:36:25,730 父上! 374 00:36:25,730 --> 00:36:28,030 新九郎! 兄上! 375 00:36:32,003 --> 00:36:34,906 佐乃様! 376 00:36:34,906 --> 00:36:37,906 これはこれは…。 377 00:36:43,615 --> 00:36:46,351 俺を捕らえろ。 378 00:36:46,351 --> 00:36:50,651 目当ては 俺だろ。 俺を捕らえて 佐乃を放せ。 379 00:36:52,223 --> 00:36:58,923 自ら お出向きになるとは なんと物分かりのいい…。 380 00:37:01,366 --> 00:37:05,036 (天徳) 石田三成様のご遺志を守り➡ 381 00:37:05,036 --> 00:37:09,374 立派に お育てになりましたな 前田殿。 382 00:37:09,374 --> 00:37:13,244 お出し頂くものは あと一つ。 383 00:37:13,244 --> 00:37:18,944 それさえ頂ければ もはや 手出しは致しませぬ。 384 00:37:20,719 --> 00:37:24,019 何の事でしょうか? 385 00:37:26,391 --> 00:37:29,294 これでは いけませぬか? 386 00:37:29,294 --> 00:37:34,666 これはまた 何をおっしゃるかと思えば。 387 00:37:34,666 --> 00:37:38,336 いや 見当がつきません。 388 00:37:38,336 --> 00:37:42,674 私の考えていたものとは 違ったようで。 389 00:37:42,674 --> 00:37:48,546 この期に及んで まだ とぼけるおつもりか! 390 00:37:48,546 --> 00:37:53,018 くう…! かくなる上は…! 391 00:37:53,018 --> 00:37:54,953 ♬~ 392 00:37:54,953 --> 00:37:56,953 皆の者…。 393 00:37:58,890 --> 00:38:02,360 これの事ですか? 394 00:38:02,360 --> 00:38:05,697 これなら 最初から お渡ししましたよ。 395 00:38:05,697 --> 00:38:07,997 (戸を開ける音) 396 00:38:12,037 --> 00:38:14,939 乾坤一擲! 397 00:38:14,939 --> 00:38:18,710 この時を待っておりました。 398 00:38:18,710 --> 00:38:23,048 もうよい! 下がれ! 下がれ! 399 00:38:23,048 --> 00:38:25,348 (一同)はっ! 400 00:38:31,656 --> 00:38:33,656 佐乃! 401 00:38:36,327 --> 00:38:39,230 兄上…。 大丈夫か? 佐乃。 402 00:38:39,230 --> 00:38:44,002 北川殿。 勘定頭の安田殿を こちらに。 403 00:38:44,002 --> 00:38:45,937 はっ! 404 00:38:45,937 --> 00:38:50,675 すまなかった。 兄上…。 405 00:38:50,675 --> 00:39:03,675 ♬~ 406 00:39:08,026 --> 00:39:10,726 これは…! 407 00:39:17,035 --> 00:39:23,735 私がお話しした事 信じて頂けましたか? 408 00:39:26,711 --> 00:39:29,380 これで 証人ができました。 409 00:39:29,380 --> 00:39:33,651 北川殿 縄を解いてあげて下さい。 はっ。 410 00:39:33,651 --> 00:39:36,988 何故です? 逃がすのです。 411 00:39:36,988 --> 00:39:39,324 でも こんな事になってしまって どうして? 412 00:39:39,324 --> 00:39:43,024 とりあえず 勝ち負けはつきました。 413 00:39:48,333 --> 00:39:52,670 実のある戦いでございました。 414 00:39:52,670 --> 00:39:57,542 また お会いする日を 楽しみにしております。 415 00:39:57,542 --> 00:40:00,242 私も。 416 00:40:02,680 --> 00:40:04,616 では…。 417 00:40:04,616 --> 00:40:07,552 和尚! 418 00:40:07,552 --> 00:40:10,355 だましたのだな!? 419 00:40:10,355 --> 00:40:12,690 ご自身の思慮が➡ 420 00:40:12,690 --> 00:40:16,561 欠けておられたので ございましょう。 421 00:40:16,561 --> 00:40:50,728 ♬~ 422 00:40:50,728 --> 00:40:54,599 また 命が一つ…。 423 00:40:54,599 --> 00:41:13,599 ♬~ 424 00:41:20,725 --> 00:41:26,431 旦那様も 佐乃様も 新九郎様も 皆 無事に戻られ➡ 425 00:41:26,431 --> 00:41:29,334 竹は うれしいのです。 426 00:41:29,334 --> 00:41:33,705 一時は まこと どうなる事かと…。 427 00:41:33,705 --> 00:41:38,042 ほら たんと お召し上がり下さりませ。 428 00:41:38,042 --> 00:41:41,713 竹 もう食えぬ。 私もです。 429 00:41:41,713 --> 00:41:43,648 私も もう少し お代わり頂けますか? 430 00:41:43,648 --> 00:41:46,584 私の命で代わりになるならと➡ 431 00:41:46,584 --> 00:41:49,587 何度 この身を投げ出そうと 思った事か。 432 00:41:49,587 --> 00:41:52,357 けれど 竹さんで 身代わりになったかどうか…。 433 00:41:52,357 --> 00:41:55,727 気持ちでございます! ハハハハハ! 434 00:41:55,727 --> 00:41:57,662 ≪ごめん下さい! 435 00:41:57,662 --> 00:42:00,662 どなたでしょう? こんな時分に。 436 00:42:03,067 --> 00:42:06,367 慶様は おいででございましょうか? 437 00:42:08,740 --> 00:42:11,643 旦那様は お留守でございます! 438 00:42:11,643 --> 00:42:15,079 慶様! 慶様! 439 00:42:15,079 --> 00:42:20,752 おいででございましょう? 慶様! 慶様! 440 00:42:20,752 --> 00:42:23,087 いや これは どうも 雪夜さん。 441 00:42:23,087 --> 00:42:26,958 慶さん いらっしゃらないから 心配してたんですよ。 442 00:42:26,958 --> 00:42:28,960 お忙しくて ちゃんと お召し上がりに➡ 443 00:42:28,960 --> 00:42:33,698 なってないんじゃないかと思って お食事とお酒 お持ち致しました。 444 00:42:33,698 --> 00:42:36,034 お食事なら 今 おとりになっておられました。 445 00:42:36,034 --> 00:42:38,703 いや まことに ありがたい。 446 00:42:38,703 --> 00:42:42,573 皆で 酒盛りをしましょう。 (次右衛門)おお! 447 00:42:42,573 --> 00:42:44,575 酒盛り? 父上。 448 00:42:44,575 --> 00:42:47,045 とにかく 一難去ったんです。 449 00:42:47,045 --> 00:42:52,917 あ 今宵は 気晴らし 気晴らし! あ さあ さあ さあ さあ さあ! 450 00:42:52,917 --> 00:42:58,056 さあ さあ! さあ さあ さあ さあ さあ! 451 00:42:58,056 --> 00:43:06,731 ♬~ 452 00:43:06,731 --> 00:43:09,067 安田殿! (継之丞)侍として➡ 453 00:43:09,067 --> 00:43:11,736 その責めを負うだけでございます。 454 00:43:11,736 --> 00:43:14,405 俺の父親は 石田三成。 455 00:43:14,405 --> 00:43:19,277 兄上は よいのですか? 私が よその方の嫁となっても。 456 00:43:19,277 --> 00:43:22,080 (継之丞)勝之進! いずれ 江戸とは➡ 457 00:43:22,080 --> 00:43:26,780 決着をつけなければ いけないでしょう。