1 00:00:11,552 --> 00:00:16,152 <現代人で その恩恵を 受けていない者はいないはずだ> 2 00:00:18,226 --> 00:00:20,226 <これらの…> 3 00:00:24,565 --> 00:00:26,567 (静江)火事… 火事になります! 4 00:00:26,567 --> 00:00:28,569 (四十郎)静江… 静… 静江! 5 00:00:28,569 --> 00:00:32,907 <これは とある貧しい侍が 現代の家電と出会い 6 00:00:32,907 --> 00:00:37,912 家族を幸せにしようと奮闘する 愛の物語である> 7 00:00:37,912 --> 00:00:57,932 ♬~ 8 00:00:57,932 --> 00:01:00,932 ♬~ 9 00:01:13,881 --> 00:01:18,219 ハァー またか… 10 00:01:18,219 --> 00:01:20,555 <最近 江戸の町で 11 00:01:20,555 --> 00:01:26,561 賊が家に押し入り 金品を奪う事件が頻発していた> 12 00:01:26,561 --> 00:01:28,896 ≪(女性の悲鳴) 13 00:01:28,896 --> 00:01:30,898 何事! (足音) 14 00:01:30,898 --> 00:01:32,898 あっ 15 00:01:36,237 --> 00:01:38,906 物騒な 16 00:01:38,906 --> 00:01:41,576 今日は 出かけぬ方がよいかの? 17 00:01:41,576 --> 00:01:45,876 これでも武士の子 ご安心を ああ… 18 00:02:00,261 --> 00:02:03,931 (カージー) どうしました? ミスター四十郎 19 00:02:03,931 --> 00:02:06,534 もしや ミセス静江に 20 00:02:06,534 --> 00:02:10,538 三くだり半を 突きつけられました? 21 00:02:10,538 --> 00:02:13,207 違う! 断じて 違う! 22 00:02:13,207 --> 00:02:15,209 冗談ですよ 23 00:02:15,209 --> 00:02:17,211 ハァー 24 00:02:17,211 --> 00:02:19,881 近頃 江戸の町は物騒だ 25 00:02:19,881 --> 00:02:22,884 拙者のような 家を空けがちな身としては 26 00:02:22,884 --> 00:02:26,220 もう 心配で心配でならんのだ 27 00:02:26,220 --> 00:02:30,558 <この男 いくら何でも心配性すぎるだろう 28 00:02:30,558 --> 00:02:33,561 と思った そこのあなたのために 29 00:02:33,561 --> 00:02:37,231 当時の治安について解説しよう> 30 00:02:37,231 --> 00:02:42,570 <戦がなく 平和な時代だったと 思われている江戸時代> 31 00:02:42,570 --> 00:02:47,241 <実は 治安は そう良いものではなかった> 32 00:02:47,241 --> 00:02:53,581 <放火し どさくさに紛れ 金品を盗む…> 33 00:02:53,581 --> 00:02:58,252 <刀を手に 集団で 町屋や武家屋敷に乱入し 34 00:02:58,252 --> 00:03:02,924 金品を 根こそぎ奪い取る盗賊> 35 00:03:02,924 --> 00:03:06,861 <更には 押し入った場にいた 女性を乱暴する 36 00:03:06,861 --> 00:03:10,198 葵小僧なる 凶悪犯も出現し 37 00:03:10,198 --> 00:03:12,200 江戸の町は 38 00:03:12,200 --> 00:03:15,870 戦々恐々としていたのである> 39 00:03:15,870 --> 00:03:22,210 ああ~ こうしている今も 静江と太郎の身が心配でならん! 40 00:03:22,210 --> 00:03:24,212 ミスター四十郎 41 00:03:24,212 --> 00:03:28,216 ここは 私 カージーが 一肌脱ぎましょう 42 00:03:28,216 --> 00:03:30,218 うん? 43 00:03:30,218 --> 00:03:33,818 今のミスター四十郎に ぴったりなのは こちら 44 00:03:35,890 --> 00:03:39,894 何だ? この 一つ眼のようなものは 45 00:03:39,894 --> 00:03:43,231 これは 人などの動きを 検知すると 46 00:03:43,231 --> 00:03:45,233 スマートフォンや 47 00:03:45,233 --> 00:03:47,902 私のようなタブレットに 通知されて 48 00:03:47,902 --> 00:03:51,906 その映像を見られる家電です 49 00:03:51,906 --> 00:03:55,243 要するに このカメラを設置すると 50 00:03:55,243 --> 00:03:57,245 別の場所にいながら 51 00:03:57,245 --> 00:04:00,248 自宅の様子をいつでも どこでも 52 00:04:00,248 --> 00:04:03,584 見ることができるのです 53 00:04:03,584 --> 00:04:08,856 《いつでも どこでも 家の中を 見ることができるだと?》 54 00:04:08,856 --> 00:04:10,858 《ということは… 55 00:04:10,858 --> 00:04:13,158 今度は あの妖怪か!》 56 00:04:18,866 --> 00:04:20,868 《あの有名妖怪まで 57 00:04:20,868 --> 00:04:24,872 まるで 犬のように しつけているというのか!》 58 00:04:24,872 --> 00:04:26,874 《カージー殿… 59 00:04:26,874 --> 00:04:30,878 やはり 底が知れぬお方であるな…》 60 00:04:30,878 --> 00:04:35,216 ミスター四十郎 ご理解いただけたでしょうか? 61 00:04:35,216 --> 00:04:38,886 合点承知だ 是非とも 所望したい! 62 00:04:38,886 --> 00:04:40,886 かしこまりました 63 00:04:46,894 --> 00:04:49,230 カージー殿 今はジョークとやらは要らん! 64 00:04:49,230 --> 00:04:51,565 急いでおる! 早く届けてくれ 65 00:04:51,565 --> 00:04:53,901 もう お届けしています 66 00:04:53,901 --> 00:05:12,853 ♬~ 67 00:05:12,853 --> 00:05:17,191 これが 防犯カメラなるものか… 68 00:05:17,191 --> 00:05:20,528 《こやつが我が家にあることを 静江と太郎が 69 00:05:20,528 --> 00:05:23,128 人に しゃべってしまっては 意味がないな》 70 00:05:30,871 --> 00:05:33,874 さあ 行きましょうか 71 00:05:33,874 --> 00:05:37,545 (太郎)今日も おだんご買ってよ おだんごですか… 72 00:05:37,545 --> 00:05:40,548 じゃあ 全て終わったら 帰りに買って帰りましょうか 73 00:05:40,548 --> 00:05:42,548 (太郎)やった~! フフッ 74 00:05:47,221 --> 00:05:49,221 よし! 75 00:05:53,894 --> 00:05:55,894 よし 76 00:05:58,232 --> 00:06:00,234 ああ… しかし ここにいて 77 00:06:00,234 --> 00:06:02,834 我が家の様子など ホントに分かるのかの… 78 00:06:04,905 --> 00:06:08,205 (タブレットの通知音) おっ 知らせじゃ 79 00:06:12,847 --> 00:06:16,847 うん? 太郎ではないか 何をしておる 80 00:06:24,859 --> 00:06:30,197 フフフッ 串だんごか? 食いしん坊なやつめ 81 00:06:30,197 --> 00:06:32,197 ≪(タブレット)太郎 (タブレット:太郎)は~い 82 00:06:42,877 --> 00:06:47,214 こやつ… 怪しい 83 00:06:47,214 --> 00:06:49,884 怪しすぎる! 84 00:06:49,884 --> 00:06:52,184 お主 何をしている! 85 00:06:56,223 --> 00:06:58,225 (障子戸の開く音) 86 00:06:58,225 --> 00:07:00,561 静江! 太郎! 87 00:07:00,561 --> 00:07:03,898 どうなされました? 父上? 88 00:07:03,898 --> 00:07:07,168 今し方 怪しい男が 我が家に入ろうとしていた 89 00:07:07,168 --> 00:07:09,837 えっ! 全く 気が付きませんでした 90 00:07:09,837 --> 00:07:13,841 とにかく… 無事でよかった 91 00:07:13,841 --> 00:07:17,845 でも 四十郎様… どうして? 92 00:07:17,845 --> 00:07:21,849 えっ? あっ いや… カ… いや 93 00:07:21,849 --> 00:07:24,852 父上は 千里眼を持っているのですか? 94 00:07:24,852 --> 00:07:29,152 まあ… そんなところだ ハハハハッ フッ 95 00:07:31,192 --> 00:07:33,194 あっ そうだ 太郎 96 00:07:33,194 --> 00:07:35,863 今 串だんごが 食べたいのではないか? 97 00:07:35,863 --> 00:07:39,867 まさに 食べたかったところです! 父上 すごい! 98 00:07:39,867 --> 00:07:42,536 仕事が終わったら 買ってきてやるぞ 99 00:07:42,536 --> 00:07:46,136 やった~! ハハハ… 100 00:07:49,877 --> 00:07:52,213 御免 おう 女将 ああ… 101 00:07:52,213 --> 00:07:55,549 傘を納めに参った ああ ご苦労さまでございます 102 00:07:55,549 --> 00:07:58,219 ああ… 103 00:07:58,219 --> 00:08:01,222 そういや さっき酒屋の旦那が 104 00:08:01,222 --> 00:08:04,892 死んだ魚みたいな目して 酒を届けに来てさ 105 00:08:04,892 --> 00:08:08,829 どうしたんだいって聞いたんだよ そしたらさ! 106 00:08:08,829 --> 00:08:11,165 ハハハ… 107 00:08:11,165 --> 00:08:14,835 何だ? 気になるではないか 早く言ってくれ 108 00:08:14,835 --> 00:08:16,835 えっ? 109 00:08:20,174 --> 00:08:23,511 えっ! 酒屋の女房が若い男と密通! 110 00:08:23,511 --> 00:08:25,846 しっ! 大きな声出すんじゃない! 111 00:08:25,846 --> 00:08:27,848 あくまで うわさだよ! 112 00:08:27,848 --> 00:08:30,518 何だ… うわさか フフフ… 113 00:08:30,518 --> 00:08:34,855 しかし あたしゃ黒だと思うね 何で? 114 00:08:34,855 --> 00:08:39,193 酒屋の奥様 最近 妙に きれいになってんだよね 115 00:08:39,193 --> 00:08:42,863 もう肌なんか つやつやでさ! ハハハッ 116 00:08:42,863 --> 00:08:45,533 女ってのは分かんないもんだね 117 00:08:45,533 --> 00:08:48,202 あんたも女房にゃ気を付けなよ 118 00:08:48,202 --> 00:08:50,871 フッ 女将 119 00:08:50,871 --> 00:08:53,874 静江には そんな心配は要らぬ 120 00:08:53,874 --> 00:08:57,545 (女将)おや 随分と自信だね 121 00:08:57,545 --> 00:09:01,545 当たり前じゃないか (女将)フフフ… 122 00:09:08,822 --> 00:09:13,160 ったく… 女将のうわさ好きにも 困ったものだな 123 00:09:13,160 --> 00:09:15,162 (タブレットの通知音) 124 00:09:15,162 --> 00:09:17,164 おっ (ブレーキ音) 125 00:09:17,164 --> 00:09:19,164 また知らせじゃ 126 00:09:24,838 --> 00:09:29,510 うん? 何だ 隣の平賀殿ではないか 127 00:09:29,510 --> 00:09:33,847 また 太郎に 字を教えに来てくれたのだな 128 00:09:33,847 --> 00:09:35,849 (タブレット:太郎)いってきま~す 129 00:09:35,849 --> 00:09:37,851 (タブレット) 暗くなる前に帰ってくるんですよ 130 00:09:37,851 --> 00:09:40,187 (タブレット:太郎)は~い 131 00:09:40,187 --> 00:09:43,787 あれ? 太郎が出ていった 132 00:09:45,859 --> 00:09:50,197 そうだ 中の様子も見られるのだったな 133 00:09:50,197 --> 00:09:53,534 (タブレットの操作音) 134 00:09:53,534 --> 00:09:55,536 (タブレット:平賀) アハハ… ホントですよね 135 00:09:55,536 --> 00:09:57,871 (タブレット)ハハハッ (タブレット:平賀)なるほど フフッ 136 00:09:57,871 --> 00:10:01,471 さあ では 早速 始めましょうか (タブレット)はい お願いいたします 137 00:10:09,550 --> 00:10:12,886 おい おい おい… 138 00:10:12,886 --> 00:10:16,557 クソ! 見えないではないか 139 00:10:16,557 --> 00:10:18,559 隠れて何をしておる 140 00:10:18,559 --> 00:10:20,561 あれ? ああ… 141 00:10:20,561 --> 00:10:22,561 うんっ あれ? 見えない 142 00:10:26,233 --> 00:10:28,233 はっ! 143 00:10:33,240 --> 00:10:37,244 《ああ…》 《はっ! いけません 平賀様…》 144 00:10:37,244 --> 00:10:41,582 《私には 四十郎様が…》 145 00:10:41,582 --> 00:10:44,582 《よろしいじゃありませんか》 146 00:10:51,592 --> 00:10:54,261 《平賀様…》 147 00:10:54,261 --> 00:10:56,261 《静江さん》 148 00:11:02,936 --> 00:11:07,236 まさか… 静江と平賀殿が? 149 00:11:09,877 --> 00:11:11,877 何ということを! 150 00:11:16,884 --> 00:11:19,887 落ち着け… 落ち着くんだ 四十郎 151 00:11:19,887 --> 00:11:22,890 四十郎 落ち着け! 152 00:11:22,890 --> 00:11:28,490 でも… でも… でも~! 153 00:11:36,904 --> 00:11:38,906 静江! えっ! 154 00:11:38,906 --> 00:11:41,575 あら どうされました? 155 00:11:41,575 --> 00:11:45,913 平賀殿は? もう お帰りになられましたよ 156 00:11:45,913 --> 00:11:57,925 ♬~ 157 00:11:57,925 --> 00:12:03,263 んん~ う~ん… 158 00:12:03,263 --> 00:12:05,265 あっ 159 00:12:05,265 --> 00:12:07,565 (足音) 160 00:12:10,871 --> 00:12:13,207 <それからというもの 161 00:12:13,207 --> 00:12:19,546 四十郎の疑心暗鬼は 更にエスカレートしていくことに> 162 00:12:19,546 --> 00:12:22,883 静江 何をやっている? 163 00:12:22,883 --> 00:12:25,219 縫い物ですよ 164 00:12:25,219 --> 00:12:28,519 平賀さんのお着物を 縫って差し上げてるんです 165 00:12:30,557 --> 00:12:33,227 平賀殿の? 166 00:12:33,227 --> 00:12:35,827 太郎が いつも お世話になってるので 167 00:12:39,233 --> 00:12:43,570 《酒屋の奥様 最近 妙に きれいになってんだよね》 168 00:12:43,570 --> 00:12:47,241 《もう 肌なんかつやつやでさ! ハハハッ》 169 00:12:47,241 --> 00:12:49,910 《女ってのは 分かんないもんだね》 170 00:12:49,910 --> 00:12:52,910 《あんたも 女房にゃ気を付けなよ》 171 00:12:56,917 --> 00:13:01,922 ♬(鼻歌) 172 00:13:01,922 --> 00:13:14,535 ♬~ 173 00:13:14,535 --> 00:13:18,872 《めちゃくちゃ美しい… めちゃくちゃ美しい…》 174 00:13:18,872 --> 00:13:21,875 《めちゃくちゃ 美しくなっているではないか!》 175 00:13:21,875 --> 00:13:23,877 《おお…》 176 00:13:23,877 --> 00:13:34,888 ♬~ 177 00:13:34,888 --> 00:13:39,226 《「密」… 「通」…》 178 00:13:39,226 --> 00:13:41,895 《「密通」!》 179 00:13:41,895 --> 00:13:46,233 《私には 四十郎様が…》 180 00:13:46,233 --> 00:13:49,233 《よろしいじゃありませんか》 181 00:13:51,572 --> 00:13:56,577 《やはり… 静江は平賀殿と密通を!》 182 00:13:56,577 --> 00:14:06,854 ♬~ 183 00:14:06,854 --> 00:14:08,854 四十郎様? 184 00:14:14,194 --> 00:14:17,194 どこへ? (障子戸の開閉音) 185 00:14:21,869 --> 00:14:24,538 ヘイ… カージー殿 186 00:14:24,538 --> 00:14:27,541 どうされました? 187 00:14:27,541 --> 00:14:32,546 カージー殿の言ったとおり 静江から 188 00:14:32,546 --> 00:14:36,216 三くだり半を突きつけられる日が 来るのかもしれん 189 00:14:36,216 --> 00:14:39,887 ミスター四十郎 何があったんですか? 190 00:14:39,887 --> 00:14:44,224 防犯カメラは お役に立っていませんか? 191 00:14:44,224 --> 00:14:48,228 あ… いや 役に立っていないわけではない 192 00:14:48,228 --> 00:14:50,828 ただ… ただ? 193 00:14:53,233 --> 00:14:57,533 最初から 拙者の一目ぼれだったのだ… 194 00:14:59,573 --> 00:15:02,910 あれは まだ 拙者が仕官していたころだ… 195 00:15:02,910 --> 00:15:05,846 (子供の泣き声) 大丈夫か? 坊主 196 00:15:05,846 --> 00:15:08,146 <四十郎と静江…> 197 00:16:12,879 --> 00:16:16,883 カージー殿の言ったとおり 静江から 198 00:16:16,883 --> 00:16:20,554 三くだり半を突きつけられる日が 来るのかもしれん 199 00:16:20,554 --> 00:16:25,225 ミスター四十郎 何があったんですか? 200 00:16:25,225 --> 00:16:30,564 最初から 拙者の一目ぼれだったのだ… 201 00:16:30,564 --> 00:16:34,234 あれは まだ 拙者が仕官していたころだ 202 00:16:34,234 --> 00:16:36,903 (子供の泣き声) 大丈夫か? 坊主 203 00:16:36,903 --> 00:16:38,905 あっ! あ痛っ! 204 00:16:38,905 --> 00:16:42,242 (子供の泣き声) 痛… おお 大丈夫か? 坊主 205 00:16:42,242 --> 00:16:44,911 ほら 立てるか? おい 206 00:16:44,911 --> 00:16:47,848 ほら 男の子だろ よし! おお… 207 00:16:47,848 --> 00:16:49,850 おう… よし! (子供の泣き声) 208 00:16:49,850 --> 00:16:52,519 ありがとうございます おい 歩けるか? うん? 209 00:16:52,519 --> 00:16:54,855 (子供)はい うん 気を付けてな 210 00:16:54,855 --> 00:16:59,192 ハァ ハァ… あ痛! 211 00:16:59,192 --> 00:17:02,195 ああ… 痛… 212 00:17:02,195 --> 00:17:04,531 (ため息) 大丈夫ですか? 213 00:17:04,531 --> 00:17:08,535 大したことはござらん 血が出ているではございませぬか 214 00:17:08,535 --> 00:17:11,538 大丈夫でござる あっ 215 00:17:11,538 --> 00:17:13,540 ああ… 216 00:17:13,540 --> 00:17:22,883 ♬~ 217 00:17:22,883 --> 00:17:27,483 《美しい… 美しい!》 218 00:17:29,890 --> 00:17:36,897 その後 拙者は 静江に 毎日のように恋文を送り続けた 219 00:17:36,897 --> 00:17:39,900 半年の間 毎日 220 00:17:39,900 --> 00:17:44,905 それほど ミセス静江のことが 好きだったのですね 221 00:17:44,905 --> 00:17:46,840 だったじゃない! 222 00:17:46,840 --> 00:17:50,140 今でも 静江のことが 好きで好きで しかたないのだ 223 00:17:52,179 --> 00:17:58,479 なのに… 静江は 平賀殿と密通だなんて… 224 00:18:02,522 --> 00:18:04,524 きっと… 225 00:18:04,524 --> 00:18:09,529 拙者は 愛想を尽かされてしまったのだ 226 00:18:09,529 --> 00:18:13,200 どうして 信じないのですか? 227 00:18:13,200 --> 00:18:15,202 えっ? 228 00:18:15,202 --> 00:18:18,872 ミセス静江のことを お好きなのですよね? 229 00:18:18,872 --> 00:18:21,172 でしたら 信じるべきです 230 00:18:27,214 --> 00:18:29,214 (ため息) 231 00:18:37,224 --> 00:18:39,559 では いってまいる はい 232 00:18:39,559 --> 00:18:41,561 今日は遅くなるかもしれん 233 00:18:41,561 --> 00:18:43,897 分かりました いってらっしゃいませ 234 00:18:43,897 --> 00:18:46,833 うん 235 00:18:46,833 --> 00:18:49,836 <愛する妻を信じたい> 236 00:18:49,836 --> 00:18:55,842 <しかし 四十郎の心は 激しく揺れていた> 237 00:18:55,842 --> 00:18:58,178 平賀殿は来ない! 来ない来ない来ない 238 00:18:58,178 --> 00:19:00,180 来ない来ない来ない うん 来るはずがない! 239 00:19:00,180 --> 00:19:03,517 静江を信じるんだ 信じるんだ 四十郎! 240 00:19:03,517 --> 00:19:05,517 (タブレットの通知音) 241 00:19:09,856 --> 00:19:11,858 来た~! 242 00:19:11,858 --> 00:19:13,858 あっ… 243 00:19:17,197 --> 00:19:19,866 (タブレット:平賀)御免ください ≪(タブレット)は~い 244 00:19:19,866 --> 00:19:23,870 あっ 平賀さん お呼びして申し訳ありません 245 00:19:23,870 --> 00:19:27,541 (タブレット:平賀)いいえ 僕 どうせ 暇ですから 246 00:19:27,541 --> 00:19:30,544 (タブレット)フフフ… どうぞ どうぞ (タブレット:平賀)フフッ 247 00:19:30,544 --> 00:19:32,544 (タブレット)ああ… 248 00:19:34,881 --> 00:19:36,883 (タブレット:平賀)四十郎殿は? 249 00:19:36,883 --> 00:19:39,883 (タブレット)夕刻まで 帰ってこられないので大丈夫です 250 00:19:43,557 --> 00:19:46,827 (タブレット:平賀)そうですか… (タブレット)はい 251 00:19:46,827 --> 00:19:48,827 (タブレット:平賀)それじゃあ… 252 00:19:50,831 --> 00:19:53,831 (タブレット:平賀)始めましょうか (タブレット)お願いいたします 253 00:20:01,508 --> 00:20:03,844 あ~あ! あ~ああ… 254 00:20:03,844 --> 00:20:08,444 駄目でござる… 駄目でござる うう~! 255 00:20:14,521 --> 00:20:16,523 うっ! 256 00:20:16,523 --> 00:20:21,862 こ… これは もう… 確実でござる! 257 00:20:21,862 --> 00:20:24,531 絶対 黒でござる! 258 00:20:24,531 --> 00:20:28,531 密通決定でござる~! 259 00:20:30,537 --> 00:20:37,210 (荒い息遣い) 260 00:20:37,210 --> 00:20:40,881 四十郎様… 今日は遅くなると 261 00:20:40,881 --> 00:20:45,552 ハァー ハァ… 二人で何をしておった うん? 262 00:20:45,552 --> 00:20:47,888 それは… その… 263 00:20:47,888 --> 00:20:49,890 <嫉妬に狂う四十郎が 264 00:20:49,890 --> 00:20:52,893 このあと とんでもない行動に!> 265 00:20:52,893 --> 00:20:54,893 何さ! 266 00:22:57,884 --> 00:23:03,890 (荒い息遣い) 267 00:23:03,890 --> 00:23:07,560 四十郎様… 今日は遅くなると 268 00:23:07,560 --> 00:23:12,232 ハァー ハァ… 二人で何をしておった うん? 269 00:23:12,232 --> 00:23:14,901 それは… その… 270 00:23:14,901 --> 00:23:17,570 言えぬようなことを しておったんだろ? 271 00:23:17,570 --> 00:23:21,574 なっ? なあ 静江 うん? うん? 272 00:23:21,574 --> 00:23:23,576 何さ! 273 00:23:23,576 --> 00:23:26,846 静江! 拙者は 全て知っておる! 274 00:23:26,846 --> 00:23:29,516 全て見ておった! 何さ 静江! あっ あっ… 275 00:23:29,516 --> 00:23:31,516 (平賀)四十郎殿! 276 00:23:36,189 --> 00:23:39,789 違いますよ 絵付けの練習です 277 00:23:45,198 --> 00:23:47,200 絵付け? 278 00:23:47,200 --> 00:23:49,500 (平賀) 昨日 静江さんに頼まれたんです 279 00:23:51,538 --> 00:23:56,209 《平賀さん 私に 絵付けを 教えていただけないでしょうか》 280 00:23:56,209 --> 00:23:58,545 《えっ 僕に?》 281 00:23:58,545 --> 00:24:02,882 《太郎から聞いたんです 平賀さんは 絵もお得意だとか》 282 00:24:02,882 --> 00:24:04,884 《ああ…》 283 00:24:04,884 --> 00:24:08,221 《えっ でも… どうして 絵付けを?》 284 00:24:08,221 --> 00:24:10,890 《絵付けができるようになって 285 00:24:10,890 --> 00:24:13,893 傘に絵付けをしたいのです》 286 00:24:13,893 --> 00:24:15,895 《少しでも高く売れたら 287 00:24:15,895 --> 00:24:20,900 四十郎様の お役に立てるのではと…》 288 00:24:20,900 --> 00:24:24,904 では その… 289 00:24:24,904 --> 00:24:29,175 みっ… う~ん… みっ 290 00:24:29,175 --> 00:24:33,513 み… み… 密通ではござらんのか? 291 00:24:33,513 --> 00:24:36,850 密通… 292 00:24:36,850 --> 00:24:39,853 私が! 誰と? 293 00:24:39,853 --> 00:24:43,153 えっ! 私と? 294 00:24:46,192 --> 00:24:48,528 (平賀・静江の笑い声) 295 00:24:48,528 --> 00:24:52,198 いや ご冗談を! ハハハ… ハァー 296 00:24:52,198 --> 00:24:54,534 四十郎殿 297 00:24:54,534 --> 00:24:57,871 こんなに 夫思いな献身的な奥方 298 00:24:57,871 --> 00:25:00,471 江戸中 探しても 他にいないと思いますよ 299 00:25:09,883 --> 00:25:14,554 こんなにも尽くしてくれておる 静江を疑うなど… 300 00:25:14,554 --> 00:25:18,854 拙者は ばかだ! 大ばか者だ! 301 00:25:21,561 --> 00:25:25,161 静江… すまん! このとおりだ 302 00:25:29,169 --> 00:25:34,174 最近… 静江が 一段と きれいになったから 303 00:25:34,174 --> 00:25:36,176 その… つい… 304 00:25:36,176 --> 00:25:38,178 それは… 305 00:25:38,178 --> 00:25:43,516 四十郎様がくださった 美顔器なる家電のおかげでは? 306 00:25:43,516 --> 00:25:45,816 ハハハ… 307 00:25:47,854 --> 00:25:51,191 ハハッ すっかり忘れておった フフッ 308 00:25:51,191 --> 00:25:55,528 でも 私が きれいだと おっしゃってくださるなら 309 00:25:55,528 --> 00:25:57,528 それだけではありません 310 00:25:59,532 --> 00:26:03,203 四十郎様という好きなお方が 311 00:26:03,203 --> 00:26:06,206 毎日 そばにいて 312 00:26:06,206 --> 00:26:10,206 ずっと… 恋をしているからでございます 313 00:26:15,215 --> 00:26:17,215 静江… 314 00:26:20,887 --> 00:26:24,891 拙者は… 江戸でいちばんの幸せ者だ ハハッ 315 00:26:24,891 --> 00:26:26,826 フッ いいえ… 316 00:26:26,826 --> 00:26:30,163 江戸でいちばんの幸せ者は 私でございます 317 00:26:30,163 --> 00:26:34,834 いいや 拙者だ! いいえ 私です! 318 00:26:34,834 --> 00:26:38,171 いいや! 拙者だ! (平賀のせきばらい) 319 00:26:38,171 --> 00:26:40,771 いいえ 私です! フッ 320 00:26:43,176 --> 00:26:48,181 では 今日も こいで こいで こぎまくるでござる! 321 00:26:48,181 --> 00:26:52,185 うおお~! 322 00:26:52,185 --> 00:26:57,857 ミスター四十郎 今日は いつも以上にお元気ですね 323 00:26:57,857 --> 00:26:59,857 当然でござる! 324 00:27:01,861 --> 00:27:04,197 愛する 静江と太郎を 325 00:27:04,197 --> 00:27:07,533 こうして いつでも 見ることができるのだからな! 326 00:27:07,533 --> 00:27:09,533 ハハハ… 327 00:27:12,538 --> 00:27:15,541 <江戸の世に現れた 防犯カメラ> 328 00:27:15,541 --> 00:27:19,545 <それは 妻子を危険から守るのはもちろん 329 00:27:19,545 --> 00:27:24,550 愛する妻 静江の姿を 好きなときに見ることができる 330 00:27:24,550 --> 00:27:29,155 ディスプレーとしても 使われたという> 331 00:27:29,155 --> 00:27:32,825 <そして 次回 謎の隣人…> 332 00:27:32,825 --> 00:27:35,825 久しぶりだな 平賀! ええ? 333 00:27:48,841 --> 00:27:50,843 江戸に出て さぞや大出世してるかと思ったら 334 00:27:50,843 --> 00:27:52,845 このような貧乏暮らしだ 335 00:27:52,845 --> 00:27:54,847 これでも使え 336 00:27:54,847 --> 00:27:57,517 私だって 商売の一つや二つ… 337 00:27:57,517 --> 00:28:01,854 そういえば この家には 便利な道具がたくさん… 338 00:28:01,854 --> 00:28:05,525 うん これは売れる予感しかない! 339 00:28:05,525 --> 00:28:09,195 家電 どうやって 南蛮から手に入れているのか 340 00:28:09,195 --> 00:28:14,867 だから! あれは 南蛮渡来じゃなくて 341 00:28:14,867 --> 00:28:17,203 天からの授かり物! 342 00:28:17,203 --> 00:28:21,874 ちょっと待ってください しゃべる板が 家電を? 343 00:28:21,874 --> 00:28:25,211 いや… そんな話 どうにも… 344 00:28:25,211 --> 00:28:27,146 《なんと… 345 00:28:27,146 --> 00:28:29,816 しゃべる板は誠であったか!》 346 00:28:29,816 --> 00:28:31,818 《なるほど…》 347 00:28:31,818 --> 00:28:34,418 《こうやって 家電を手に入れていたのか》 348 00:28:37,156 --> 00:28:39,158 《これさえあれば 349 00:28:39,158 --> 00:28:42,829 次々に家電を仕入れて 売ることができる》 350 00:28:42,829 --> 00:28:46,829 《イノスケなど 比べ物にならない 大もうけだ》 351 00:28:48,835 --> 00:28:51,838 (平賀)うわっ! 352 00:28:51,838 --> 00:28:54,173 四十郎殿… 353 00:28:54,173 --> 00:28:57,844 平賀殿 大事な話がある 354 00:28:57,844 --> 00:28:59,844 ちょっと来てくれるかな? 355 00:29:01,848 --> 00:29:03,848 《まさか… 盗みがバレた?》