1 00:00:06,012 --> 00:00:08,681 (四十郎)《うわ~っ!》 2 00:00:08,681 --> 00:00:12,685 <江戸時代から 数百年後の現代に 3 00:00:12,685 --> 00:00:15,985 タイムスリップしてきた 貧乏侍…> 4 00:00:18,024 --> 00:00:20,026 《思い出した》 5 00:00:20,026 --> 00:00:23,362 <静江の 愛のああんパンのおかげで 6 00:00:23,362 --> 00:00:27,366 失っていた記憶も 取り戻したのだが…> 7 00:00:27,366 --> 00:00:30,703 《拙者は 必ずや… 8 00:00:30,703 --> 00:00:35,041 必ずや 江戸に戻るでござる~!》 9 00:00:35,041 --> 00:00:38,044 《江戸に戻るでござる~!》 10 00:00:38,044 --> 00:00:58,064 ♬~ 11 00:00:58,064 --> 00:01:01,064 ♬~ 12 00:01:14,013 --> 00:01:18,017 拙者 家電アドバイザーの 兼梨四十郎と申す 13 00:01:18,017 --> 00:01:21,354 おのおの方 よ~く聞いてくだされ 14 00:01:21,354 --> 00:01:24,023 この炊飯器なる家電… 15 00:01:24,023 --> 00:01:26,025 <あれから ひとつき> 16 00:01:26,025 --> 00:01:29,028 <四十郎は 家電量販店で 17 00:01:29,028 --> 00:01:33,032 アルバイトに 精を出す日々を送っていた> 18 00:01:33,032 --> 00:01:35,368 おいしい… 何を? 何を使っている? 19 00:01:35,368 --> 00:01:37,370 皆さんは何を使っている… 20 00:01:37,370 --> 00:01:39,372 四十郎さん また売ったんですか? 21 00:01:39,372 --> 00:01:42,041 うん すごいですね 22 00:01:42,041 --> 00:01:44,377 いや… この仕事 拙者に向いておるようだ 23 00:01:44,377 --> 00:01:46,379 フッ ハハッ 24 00:01:46,379 --> 00:01:50,716 (カージー)私 カージーも 推薦してよかったです 25 00:01:50,716 --> 00:01:55,721 しかし… 令和の世で また静江の味に巡り合えるとは… 26 00:01:55,721 --> 00:01:57,723 うん… 27 00:01:57,723 --> 00:02:01,727 四十郎さんの奥さんが あんパンの元祖だなんて… 28 00:02:01,727 --> 00:02:04,063 いや~ 驚きです 29 00:02:04,063 --> 00:02:07,333 ミセス静江の 愛のああんパンは 30 00:02:07,333 --> 00:02:10,670 江戸の町で大人気でした うん 31 00:02:10,670 --> 00:02:13,673 少し 歴史は変えちゃいましたけど 32 00:02:13,673 --> 00:02:15,675 それも これも カージー殿が 33 00:02:15,675 --> 00:02:18,275 家電を 届けてくれたおかげでござる 34 00:02:24,350 --> 00:02:28,354 それにしても… 見れば見るほど 35 00:02:28,354 --> 00:02:32,358 美沙殿は 静江に うり二つじゃ 36 00:02:32,358 --> 00:02:34,694 はあ… 37 00:02:34,694 --> 00:02:37,697 それに 四十郎さんの名前が 38 00:02:37,697 --> 00:02:42,034 私の旧姓と同じ 兼梨だなんて 39 00:02:42,034 --> 00:02:47,034 子孫である確率は ほぼ 100%です 40 00:02:49,041 --> 00:02:53,045 でも 私のタブレットが どうして 江戸にあったのか… 41 00:02:53,045 --> 00:02:59,385 愛する妻の家事を楽にしたい という ミスター四十郎の強い思い 42 00:02:59,385 --> 00:03:01,387 それが 時を超えて 43 00:03:01,387 --> 00:03:03,389 家電アシスタントの私を 44 00:03:03,389 --> 00:03:05,992 江戸に 呼び寄せたのでは ないでしょうか 45 00:03:05,992 --> 00:03:07,994 おお なるほど 46 00:03:07,994 --> 00:03:14,000 四十郎さんの奥さん 病気だし 早く帰ってあげたいですよね? 47 00:03:14,000 --> 00:03:17,670 あ… いや 静江には 太郎が付いておる 48 00:03:17,670 --> 00:03:21,674 心配はしておらん (美沙)えっ… 49 00:03:21,674 --> 00:03:25,344 さあ ランチタイムは終わりじゃ 50 00:03:25,344 --> 00:03:28,014 アルバイトに精を出そう 51 00:03:28,014 --> 00:03:30,016 美沙殿の世話になり続けて 52 00:03:30,016 --> 00:03:32,616 タダ飯を食うわけには いかんからな 53 00:03:36,689 --> 00:03:38,689 (ため息) 54 00:03:40,693 --> 00:03:43,362 四十郎さん… 55 00:03:43,362 --> 00:03:47,962 武士というのは 痩せ我慢をするものですから 56 00:03:51,037 --> 00:03:55,041 <一方 そのころ 江戸では> 57 00:03:55,041 --> 00:03:57,376 四十郎殿の居場所が 58 00:03:57,376 --> 00:04:00,046 分かった… かもしれません 59 00:04:00,046 --> 00:04:02,048 (静江)ホントですか? 60 00:04:02,048 --> 00:04:05,651 あの神社のことを 古い書物で調べてみたんです 61 00:04:05,651 --> 00:04:08,654 名もなき 寂れた神社だと思ってましたが 62 00:04:08,654 --> 00:04:10,654 名前がありました 63 00:04:13,325 --> 00:04:15,327 「光雷神社」? 64 00:04:15,327 --> 00:04:18,664 (平賀) そして 光雷神社には言い伝えが 65 00:04:18,664 --> 00:04:23,002 何でも 大昔から よく雷が落ちる神社で 66 00:04:23,002 --> 00:04:27,339 突然 先の世のものが 現れたことがあったとか… 67 00:04:27,339 --> 00:04:30,676 前に 四十郎殿に聞いたんです 68 00:04:30,676 --> 00:04:36,015 カージー殿と出会ったのは 満月の晩だったそうです 69 00:04:36,015 --> 00:04:39,351 ちょうど 千度目のお参りが終わり 70 00:04:39,351 --> 00:04:43,022 雷に打たれたあとだったとか… 71 00:04:43,022 --> 00:04:47,693 満月の晩に お千度を… 72 00:04:47,693 --> 00:04:50,029 あっ… あの日 73 00:04:50,029 --> 00:04:54,033 四十郎様が いなくなって しまわれた日も 確か… 74 00:04:54,033 --> 00:04:57,369 (平賀)満月だったようですね ああ… 75 00:04:57,369 --> 00:05:03,042 もしかすると 今回は その逆が起こって… 76 00:05:03,042 --> 00:05:06,312 四十郎様が 先の世に? 77 00:05:06,312 --> 00:05:09,315 (平賀)行ってしまわれたのかも しれません 78 00:05:09,315 --> 00:05:11,317 戻ってこられるのでしょうか? 79 00:05:11,317 --> 00:05:14,987 同じ状況になれば 戻ってこられるかも… 80 00:05:14,987 --> 00:05:18,987 でも それを四十郎殿に伝えるすべが… 81 00:05:20,993 --> 00:05:23,662 (太郎)母上 82 00:05:23,662 --> 00:05:27,333 父上は 帰ってこないの? 83 00:05:27,333 --> 00:05:32,633 今は 遠い所にいらっしゃるけど きっと 帰ってこられます 84 00:05:34,673 --> 00:05:37,009 信じて 待ちましょう 85 00:05:37,009 --> 00:05:47,609 ♬~ 86 00:05:52,358 --> 00:05:54,358 いらっしゃいませ~ 87 00:05:56,695 --> 00:06:00,032 ところで 美沙殿の亭主は どんな方でござるか? 88 00:06:00,032 --> 00:06:02,034 えっ? 89 00:06:02,034 --> 00:06:05,971 あ… まあ… 普通の人です 90 00:06:05,971 --> 00:06:09,971 普通? ああ お客様が… 91 00:06:12,978 --> 00:06:14,980 ちょっと! 92 00:06:14,980 --> 00:06:17,316 伊藤さんに 旦那さんの話を 聞いちゃ駄目っすよ 93 00:06:17,316 --> 00:06:19,318 うん? それは どうしてじゃ? 94 00:06:19,318 --> 00:06:22,321 俺から聞いたって 言わないでほしいんですけど… 95 00:06:22,321 --> 00:06:25,658 旦那さんが ハイパークズ男らしくて 96 00:06:25,658 --> 00:06:27,660 はいぱ~くず? 97 00:06:27,660 --> 00:06:30,996 (高橋)あ~ えっと… めっちゃ悪い男ってことっす 98 00:06:30,996 --> 00:06:33,666 仕事もしないで 伊藤さんの金せびって 99 00:06:33,666 --> 00:06:38,337 ギャンブル… あ~ 賭け事ばっか やってるらしくて 100 00:06:38,337 --> 00:06:41,674 美沙殿の稼いだ金で ばくち? 101 00:06:41,674 --> 00:06:44,677 なんと ひどい亭主だ! 102 00:06:44,677 --> 00:06:48,347 じゃあホントに ナノイーXとかを 搭載の物がいいですね 103 00:06:48,347 --> 00:06:50,349 (客)脱臭効果が高い物が… 104 00:06:50,349 --> 00:06:53,349 ああ 臭いですね 気になりますよね~ 105 00:06:55,354 --> 00:06:57,354 美沙殿… 106 00:06:59,692 --> 00:07:03,028 何か 悩みがあるのではないか? 107 00:07:03,028 --> 00:07:05,297 (美沙)えっ? 108 00:07:05,297 --> 00:07:07,897 ああ… 少しばかり 気になっておってな 109 00:07:11,637 --> 00:07:15,975 美沙殿 こらえることはない そんな亭主とは離縁だ! 110 00:07:15,975 --> 00:07:17,977 三くだり半を突きつけてしまえ! 111 00:07:17,977 --> 00:07:21,313 できるなら そうしてます えっ? 112 00:07:21,313 --> 00:07:24,984 (美沙) どうしても 別れてくれないんです 113 00:07:24,984 --> 00:07:29,655 引っ越しても 引っ越しても 追いかけてくるんです 114 00:07:29,655 --> 00:07:33,993 それは… さぞ 怖かろう 115 00:07:33,993 --> 00:07:37,329 大丈夫です 今の居場所は バレてないんで 116 00:07:37,329 --> 00:07:39,331 いや しかし… 117 00:07:39,331 --> 00:07:42,334 あんなやつからは 僕が守るから 大丈夫 118 00:07:42,334 --> 00:07:44,336 強志… 119 00:07:44,336 --> 00:07:46,338 (強志) だから 早く 相撲の練習しよう 120 00:07:46,338 --> 00:07:51,343 あっ 強志… 四十郎さんは お仕事で疲れてるんだよ 121 00:07:51,343 --> 00:07:55,014 そうなの? いや 拙者は侍だ 122 00:07:55,014 --> 00:07:57,349 あれしきで 疲れなどはせん 123 00:07:57,349 --> 00:08:01,353 さあ 鍛錬を始めるぞ やった! 124 00:08:01,353 --> 00:08:05,653 あっ… すいません 四十郎さん なんの なんの! 125 00:08:08,294 --> 00:08:10,296 おっ! うっ! 126 00:08:10,296 --> 00:08:12,965 強志殿 力がついたな! 127 00:08:12,965 --> 00:08:16,302 うわ~… ああっ 128 00:08:16,302 --> 00:08:19,638 ハハハ… 四十郎さん 大丈夫? 129 00:08:19,638 --> 00:08:22,641 おお 大したことはござらん うん 130 00:08:22,641 --> 00:08:24,977 ああ めちゃくちゃだ… 131 00:08:24,977 --> 00:08:26,977 ああ… 132 00:08:29,315 --> 00:08:31,315 うん? 133 00:08:35,321 --> 00:08:38,991 カージー殿の 寝床に使っていた重箱じゃ 134 00:08:38,991 --> 00:08:49,991 ♬~ 135 00:08:52,004 --> 00:08:55,007 後世にいる四十郎殿に 136 00:08:55,007 --> 00:08:57,009 どうにか 伝えることができれば… 137 00:08:57,009 --> 00:08:59,011 (障子戸の開く音) 138 00:08:59,011 --> 00:09:03,349 お兄ちゃん 文の書き方 教えて 139 00:09:03,349 --> 00:09:06,285 (平賀)文… 誰に書くのだ? 140 00:09:06,285 --> 00:09:09,955 父上です 父上は 遠い所に行ってるんでしょ? 141 00:09:09,955 --> 00:09:12,955 太郎は行けないから 文を書くんです 142 00:09:15,627 --> 00:09:17,963 太郎殿! 143 00:09:17,963 --> 00:09:22,968 でかしたぞ! 文なら 時を経ても残るはず! 144 00:09:22,968 --> 00:09:35,647 ♬~ 145 00:09:35,647 --> 00:09:38,650 (太郎)《「父上 早く帰ってきてください」》 146 00:09:38,650 --> 00:09:40,986 《「太郎も母上も待っています」》 147 00:09:40,986 --> 00:09:43,655 (強志)誰からのお手紙? 148 00:09:43,655 --> 00:09:46,658 息子の太郎だ 149 00:09:46,658 --> 00:09:50,662 こんなに 字がうまくなって… 150 00:09:50,662 --> 00:09:52,664 (太郎) 《「それから 江戸に帰るには 151 00:09:52,664 --> 00:09:56,668 満月の晩に光雷神社で お千度参りをするといいです」》 152 00:09:56,668 --> 00:09:58,670 《「がんばってください」》 153 00:09:58,670 --> 00:10:01,340 《「太郎より」》 154 00:10:01,340 --> 00:10:04,340 満月の晩に お千度… 155 00:10:06,345 --> 00:10:10,015 そうか… あのときも 156 00:10:10,015 --> 00:10:12,351 (美沙)千回もですか? うん 157 00:10:12,351 --> 00:10:15,687 それで 江戸に帰れるかもしれんのだ 158 00:10:15,687 --> 00:10:20,692 して 次に いつ満月になるのか 知りたいのでござるが 159 00:10:20,692 --> 00:10:25,030 ミスター四十郎 私がお調べしますよ 160 00:10:25,030 --> 00:10:28,367 カージー殿 頼りになる! 161 00:10:28,367 --> 00:10:32,037 次の満月の日は… うん 162 00:10:32,037 --> 00:10:34,373 今夜ですね 163 00:10:34,373 --> 00:10:37,709 そうか 相分かった 164 00:10:37,709 --> 00:10:40,712 カージー殿 また つきあってくれぬか? 165 00:10:40,712 --> 00:10:44,383 もちろんです ミスター四十郎 166 00:10:44,383 --> 00:10:46,385 僕も手伝う! えっ? 167 00:10:46,385 --> 00:10:49,054 四十郎さん 私も 168 00:10:49,054 --> 00:10:55,060 私と強志は 四十郎さんの子孫ですから 169 00:10:55,060 --> 00:10:59,064 美沙殿… 強志殿 170 00:10:59,064 --> 00:11:01,064 ≪美沙! 171 00:11:03,402 --> 00:11:05,337 どうやって ここが? 172 00:11:05,337 --> 00:11:10,008 美沙殿 まさか こやつが? (美沙)はい… 173 00:11:10,008 --> 00:11:14,012 何だよ そいつ お前の新しい男か? 174 00:11:14,012 --> 00:11:17,349 四十郎さんは 私たちの… ご先祖様よ! 175 00:11:17,349 --> 00:11:20,686 (隼人)はあ? 何 訳分かんねえこと言ってんだ 176 00:11:20,686 --> 00:11:26,692 美沙 金が無くなったから また貸してくれよ 177 00:11:26,692 --> 00:11:29,027 帰れ! お前なんか嫌いだ! 178 00:11:29,027 --> 00:11:34,032 あっ? 弱っちいくせに 口だけは達者になったな~ 179 00:11:34,032 --> 00:11:36,368 僕は弱くない 強いんだ! 180 00:11:36,368 --> 00:11:38,704 ママに手を出すな! 181 00:11:38,704 --> 00:11:40,706 調子に乗んなよ (美沙)あっ! 182 00:11:40,706 --> 00:11:43,041 ほら さっさと 銀行 行くぞ (美沙)やだ! 嫌だ… 183 00:11:43,041 --> 00:11:45,043 (隼人)ああっ (美沙)あっ! あ… 184 00:11:45,043 --> 00:11:49,715 おなごに手を上げるなど 男の風上にも置けぬ 185 00:11:49,715 --> 00:11:52,315 何だ? このコスプレ野郎 やんのか! 186 00:11:57,055 --> 00:11:59,355 クソッ! てめえ! 187 00:12:01,393 --> 00:12:04,693 そっちが その気なら 受けて進ぜよう 188 00:12:08,000 --> 00:12:12,671 はっ… 刀 なかったんだった! 189 00:12:12,671 --> 00:12:16,008 <絶体絶命の大ピンチ!> 190 00:12:16,008 --> 00:12:20,008 <このあと 四十郎が まさかの行動に!> 191 00:13:28,347 --> 00:13:31,350 (強志)四十郎さん! 192 00:13:31,350 --> 00:13:33,650 かたじけない 強志殿! 193 00:13:36,355 --> 00:13:38,355 (隼人)野郎! 194 00:13:44,696 --> 00:13:49,635 金輪際 美沙殿と強志殿に付きまとうな 195 00:13:49,635 --> 00:13:54,306 さもなくば 次は斬るぞ 196 00:13:54,306 --> 00:13:56,308 うわ~っ! 197 00:13:56,308 --> 00:13:58,310 (隼人)わ~っ! ああっ! 198 00:13:58,310 --> 00:14:02,981 四十郎さん ありがとうございます いや… 199 00:14:02,981 --> 00:14:07,653 さっきは 母君を守ろうと偉かったな 200 00:14:07,653 --> 00:14:09,988 そう できることではない 201 00:14:09,988 --> 00:14:13,659 これからも ママを守る 202 00:14:13,659 --> 00:14:18,259 ミスター四十郎 そろそろ 日が暮れてきました 203 00:14:20,332 --> 00:14:23,932 ああ… いよいよでござるな 204 00:14:28,006 --> 00:14:31,677 <こうして 現代から江戸へ戻るべく 205 00:14:31,677 --> 00:14:37,277 一縷の望みを懸けて 四十郎は お千度参りを始めた> 206 00:14:40,686 --> 00:14:44,286 どうか… 拙者を江戸に戻してくだされ 207 00:14:46,625 --> 00:14:48,625 28… 208 00:14:52,631 --> 00:14:55,631 お侍さん 頑張って! ああ… 209 00:14:59,304 --> 00:15:02,974 <そして 江戸でも> 210 00:15:02,974 --> 00:15:05,310 (障子戸の開く音) 211 00:15:05,310 --> 00:15:07,646 (障子戸の閉まる音) 212 00:15:07,646 --> 00:15:11,316 母上 何をやっているのです? 213 00:15:11,316 --> 00:15:13,318 神社で お千度を 214 00:15:13,318 --> 00:15:16,655 (平賀)えっ? いや… でも こちらでやっても… 215 00:15:16,655 --> 00:15:18,990 分かってます でも… 216 00:15:18,990 --> 00:15:21,290 こうして ただ 待ってはいられないのです 217 00:15:23,328 --> 00:15:27,999 分かりました では 私と分担しましょう 218 00:15:27,999 --> 00:15:31,002 太郎もやる! 219 00:15:31,002 --> 00:15:33,004 (平賀)よし 220 00:15:33,004 --> 00:15:45,617 ♬~ 221 00:15:45,617 --> 00:15:48,286 私の愛する四十郎様を 222 00:15:48,286 --> 00:15:52,958 どうか… どうか お助けくださいませ 223 00:15:52,958 --> 00:16:09,975 ♬~ 224 00:16:09,975 --> 00:16:12,275 256 225 00:16:17,649 --> 00:16:22,654 太郎は いい子になります だから 父上を帰してください 226 00:16:22,654 --> 00:16:42,674 ♬~ 227 00:16:42,674 --> 00:16:47,612 ♬~ 228 00:16:47,612 --> 00:16:52,951 拙者を… 江戸に… 戻してくだされ 229 00:16:52,951 --> 00:16:56,288 (荒い息遣い) 230 00:16:56,288 --> 00:16:58,888 782 231 00:17:03,962 --> 00:17:07,966 お侍さん 大丈夫? (美沙)四十郎さん 少し休憩を 232 00:17:07,966 --> 00:17:10,566 いや… 一刻でも早く会いたい 233 00:17:15,307 --> 00:17:19,311 四十郎さん… あんなになってまで… 234 00:17:19,311 --> 00:17:24,316 ミスター四十郎にとって 家族は宝物ですから 235 00:17:24,316 --> 00:17:27,319 私は 家電アシスタントとして 236 00:17:27,319 --> 00:17:31,323 たくさんのお客様に 家電を紹介してきましたが 237 00:17:31,323 --> 00:17:36,328 彼ほど 家族思いの方を知りません 238 00:17:36,328 --> 00:17:40,328 ホントに 愛にあふれた方ですよね 239 00:17:44,669 --> 00:17:48,969 愛する家族に… 会わせてくだされ 240 00:17:50,942 --> 00:17:53,612 998 241 00:17:53,612 --> 00:18:06,958 ♬~ 242 00:18:06,958 --> 00:18:10,258 このとおり… お願いいたす 243 00:18:13,965 --> 00:18:16,565 999 244 00:18:18,970 --> 00:18:22,307 (強志)あと1回! 245 00:18:22,307 --> 00:18:26,645 次で ラスト 千回目です 246 00:18:26,645 --> 00:18:30,645 いよいよ… 別れの時でござる 247 00:18:32,984 --> 00:18:34,986 強志殿 248 00:18:34,986 --> 00:18:40,325 侍の子孫として 美沙殿を守ってくれ 249 00:18:40,325 --> 00:18:42,327 うん 250 00:18:42,327 --> 00:18:46,932 ハッ… 美沙殿 251 00:18:46,932 --> 00:18:51,937 美沙殿は 強志殿のためにも 252 00:18:51,937 --> 00:18:54,237 幸せになってくだされ 253 00:18:56,274 --> 00:18:58,276 はい 254 00:18:58,276 --> 00:19:01,947 そうだ カージーを 連れて帰らないとですよね 255 00:19:01,947 --> 00:19:04,616 いやいや… カージー殿は 256 00:19:04,616 --> 00:19:07,285 もともと 美沙殿といた御仁である 257 00:19:07,285 --> 00:19:11,585 (美沙)でも… それが 道理でござる 258 00:19:15,293 --> 00:19:18,296 カージー殿 259 00:19:18,296 --> 00:19:20,966 美沙殿と 強志殿を 260 00:19:20,966 --> 00:19:23,301 よろしく お頼み申す 261 00:19:23,301 --> 00:19:25,971 承知しています 262 00:19:25,971 --> 00:19:28,271 カージー殿との日々は… 263 00:19:30,308 --> 00:19:32,978 奇妙きてれつであったが 264 00:19:32,978 --> 00:19:36,978 誠に 楽しき日々であった 265 00:19:39,651 --> 00:19:45,256 そうですね お別れするのは 名残惜しいです 266 00:19:45,256 --> 00:19:49,928 拙者は カージー殿と出会って 267 00:19:49,928 --> 00:19:55,934 幸せとは何たるか 分かった気がするでござる 268 00:19:55,934 --> 00:19:58,603 あなたは 良き夫であり 269 00:19:58,603 --> 00:20:01,606 良き父親になられました 270 00:20:01,606 --> 00:20:04,206 このカージーが保証します 271 00:20:07,946 --> 00:20:11,950 では 千度目を参る 272 00:20:11,950 --> 00:20:25,296 ♬~ 273 00:20:25,296 --> 00:20:27,296 四十郎さん… 274 00:20:33,972 --> 00:20:35,974 拙者を… 275 00:20:35,974 --> 00:20:41,646 静江と太郎の元に帰してくだされ 276 00:20:41,646 --> 00:20:43,646 願いたもう 277 00:20:48,653 --> 00:20:51,656 (雷鳴) 278 00:20:51,656 --> 00:20:53,992 (羽音) 279 00:20:53,992 --> 00:20:55,994 (雷鳴) 280 00:20:55,994 --> 00:20:59,664 (鳥の鳴き声) 281 00:20:59,664 --> 00:21:01,964 ミスター四十郎 282 00:21:08,006 --> 00:21:10,008 お電気… 283 00:21:10,008 --> 00:21:14,345 電気と元気をかけてみました 284 00:21:14,345 --> 00:21:18,016 カージー殿のジョークを聞くのも 285 00:21:18,016 --> 00:21:21,352 これが 最後でござるな 286 00:21:21,352 --> 00:21:23,354 フハハッ 287 00:21:23,354 --> 00:21:25,356 (雷鳴) 288 00:21:25,356 --> 00:21:27,356 (美沙)あっ! 289 00:21:33,364 --> 00:21:37,368 (美沙)四十郎さん ホントに消えちゃった… 290 00:21:37,368 --> 00:21:40,371 ちゃんと 帰れたかな? 291 00:21:40,371 --> 00:21:43,671 きっと 帰れたはずです 292 00:23:51,002 --> 00:23:55,006 四十郎様! やっと 目を覚まされましたね 293 00:23:55,006 --> 00:23:58,009 父上 おかえりなさい! 294 00:23:58,009 --> 00:24:02,347 静江… 太郎! ああ… 295 00:24:02,347 --> 00:24:06,017 太郎 元気にしておったか? うん 296 00:24:06,017 --> 00:24:09,354 静江 もう 体は大丈夫なのか? 297 00:24:09,354 --> 00:24:12,654 病では ありませんでした えっ? 298 00:24:16,361 --> 00:24:19,364 まさか… はい 299 00:24:19,364 --> 00:24:23,034 二人目が宿っておりました 300 00:24:23,034 --> 00:24:25,637 太郎は お兄ちゃんになるんだ 301 00:24:25,637 --> 00:24:30,237 そうか そうであったか! アハハ… 302 00:24:32,310 --> 00:24:35,313 四十郎殿! 303 00:24:35,313 --> 00:24:37,982 おかえりなさい おお 平賀殿 304 00:24:37,982 --> 00:24:40,985 平賀さんは 四十郎様を江戸に戻すために 305 00:24:40,985 --> 00:24:43,321 いろいろ 考えてくださったんです 306 00:24:43,321 --> 00:24:46,991 そうであったか 感謝いたす (平賀)いえ… 307 00:24:46,991 --> 00:24:50,662 皆さんに受けた恩に比べたら とんでもありません 308 00:24:50,662 --> 00:24:54,332 しかし… 久しぶりの我が家 309 00:24:54,332 --> 00:24:59,337 狭いながらも やはり 落ち着くでござる 310 00:24:59,337 --> 00:25:04,676 あれ? 家電… 家電がないではないか 311 00:25:04,676 --> 00:25:06,678 どこへ行ったのだ? 312 00:25:06,678 --> 00:25:10,348 あの日… 四十郎様が 先の世に行かれたときに 313 00:25:10,348 --> 00:25:12,350 全て 消えてしまったんです 314 00:25:12,350 --> 00:25:14,352 何? (平賀)察するに 315 00:25:14,352 --> 00:25:18,690 カージー殿が 元の世に 帰られたからではないかと 316 00:25:18,690 --> 00:25:21,359 そうか… 317 00:25:21,359 --> 00:25:26,297 静江 すまん また苦労をかけることに 318 00:25:26,297 --> 00:25:29,968 いえ 元に戻っただけですから いや しかし… 319 00:25:29,968 --> 00:25:35,974 すぐにとはいきませんが いつか 私が作ってみせます 320 00:25:35,974 --> 00:25:37,976 えっ? 皆さんに出会い 321 00:25:37,976 --> 00:25:42,981 私は 自分の進むべき道が 見つかりました 322 00:25:42,981 --> 00:25:44,983 家電のように 323 00:25:44,983 --> 00:25:49,988 人を幸せにする からくりを 究めたいと思います 324 00:25:49,988 --> 00:25:52,991 そうか それは すばらしい 325 00:25:52,991 --> 00:25:55,994 是非 作ってくだされ 326 00:25:55,994 --> 00:25:59,330 はい 精進します 327 00:25:59,330 --> 00:26:05,003 <実は この男 後に名を残す 天才発明家 328 00:26:05,003 --> 00:26:09,007 あの 平賀源内であった… 329 00:26:09,007 --> 00:26:12,343 かどうかは 定かではない> 330 00:26:12,343 --> 00:26:15,680 (太郎)母上 太郎は おなかが ぺこぺこです 331 00:26:15,680 --> 00:26:18,680 すぐに 支度しますから 待ってなさい 332 00:26:24,689 --> 00:26:27,289 ああ… よいしょ 333 00:26:31,295 --> 00:26:34,295 静江 はい 334 00:26:37,969 --> 00:26:40,972 飯は 拙者が炊く 335 00:26:40,972 --> 00:26:45,643 というか 家事全般 今日からは拙者がやる 336 00:26:45,643 --> 00:26:48,980 四十郎様が? 337 00:26:48,980 --> 00:26:52,580 家族たるもの 支え合っていかねばならん 338 00:26:55,319 --> 00:26:57,989 四十郎様 339 00:26:57,989 --> 00:27:02,289 拙者は 令和の世で それが身にしみて分かったのだ 340 00:27:04,328 --> 00:27:07,331 神は それを気付かせるために 341 00:27:07,331 --> 00:27:10,931 拙者を 令和へ連れていったのやもしれん 342 00:27:13,337 --> 00:27:20,011 私は… 江戸で いちばんの 幸せ者でございます 343 00:27:20,011 --> 00:27:24,682 ♬~ 344 00:27:24,682 --> 00:27:27,952 ハハハッ 345 00:27:27,952 --> 00:27:29,954 (四十郎・静江の笑い声) 346 00:27:29,954 --> 00:27:40,631 ♬~ 347 00:27:40,631 --> 00:27:43,301 ああ… 348 00:27:43,301 --> 00:27:45,303 よいしょ… 349 00:27:45,303 --> 00:27:48,306 ああ 米が炊けたぞ 350 00:27:48,306 --> 00:27:51,309 よし おお… 351 00:27:51,309 --> 00:27:53,311 ああ よいしょ 352 00:27:53,311 --> 00:27:55,980 おいし~い! お代わり! 353 00:27:55,980 --> 00:27:57,982 うん あっ 354 00:27:57,982 --> 00:28:00,651 太郎 拙者が… うん 355 00:28:00,651 --> 00:28:05,990 ♬~ 356 00:28:05,990 --> 00:28:07,992 はい 太郎 357 00:28:07,992 --> 00:28:11,996 <拙者の名は 兼梨四十郎> 358 00:28:11,996 --> 00:28:17,668 <家電侍 改め 家事侍である> 359 00:28:17,668 --> 00:28:21,005 う~ん… 360 00:28:21,005 --> 00:28:23,005 <これにて 一件落着>