1 00:00:33,556 --> 00:00:56,112 ♬~ 2 00:00:56,112 --> 00:00:59,399 (大西水樹)おばあちゃん 脱走したんだって? 3 00:00:59,399 --> 00:01:04,237 (日高タキ)今日は 割合 具合 いがったから。 4 00:01:04,237 --> 00:01:06,539 何やってるの? 5 00:01:06,539 --> 00:01:12,445 これだけは 何てったって 手放したくねがった。 6 00:01:12,445 --> 00:01:16,432 ♬~ 7 00:01:16,432 --> 00:01:21,004 これ 何て読むの? 8 00:01:21,004 --> 00:01:23,122 (タキ)アテルイデン。 9 00:01:23,122 --> 00:01:26,843 アテルイ…? 10 00:01:26,843 --> 00:01:30,229 死んだ亭主は 学者で。 11 00:01:30,229 --> 00:01:36,602 てそっても 町の学者で 仕事の 片手間に 調べてやんした。 12 00:01:36,602 --> 00:01:42,842 阿弖流為の事 蝦夷の事。 13 00:01:42,842 --> 00:01:44,811 エミシ? 14 00:01:44,811 --> 00:01:46,811 ハハハ…。 15 00:01:58,291 --> 00:02:02,078 これで エミシって…。 16 00:02:02,078 --> 00:02:06,366 東京から おんでた先生は 何も知らねえだなす。 17 00:02:06,366 --> 00:02:09,435 話コしてやるすか? 18 00:02:09,435 --> 00:02:14,340 私も 亭主から さんざん吹き込まれたから➡ 19 00:02:14,340 --> 00:02:17,640 詳しがんすのす。 20 00:02:21,364 --> 00:02:24,534 よし。 21 00:02:24,534 --> 00:02:32,842 大昔 東北に住む人達は ヤマトから 蝦夷と呼ばれてたのす。 22 00:02:32,842 --> 00:02:38,431 ただ ここで 生まれ育ち 暮らしていただけなのに➡ 23 00:02:38,431 --> 00:02:47,106 ヤマトは 「蝦夷」と一くくりに呼んで 自分達とは 区別してらったのす。 24 00:02:47,106 --> 00:02:49,242 ♬~(テーマ音楽) 25 00:02:49,242 --> 00:04:32,342 ♬~ 26 00:04:35,097 --> 00:04:40,369 (タキ)<これは ミカドを中心とした 中央集権国家が➡ 27 00:04:40,369 --> 00:04:45,575 奈良を都として 成立し 大仏も造られ➡ 28 00:04:45,575 --> 00:04:50,863 やがて 都が 今の京都に うつされようとしていた頃の➡ 29 00:04:50,863 --> 00:04:54,367 古い古い話なのす> 30 00:04:54,367 --> 00:04:57,267 (阿万比古)佐斗も まだまだだな。 31 00:05:06,762 --> 00:05:08,748 ハッ! 32 00:05:08,748 --> 00:05:24,247 ♬~ 33 00:05:24,247 --> 00:05:26,883 (阿弖流為)ワは 罠や仕掛け 知恵では➡ 34 00:05:26,883 --> 00:05:29,802 比古兄にかなわぬが 弓は別だ。 35 00:05:29,802 --> 00:05:33,906 馬上から よく あれだけ当たる。 見事なもんだ。 ハハハ…。 36 00:05:33,906 --> 00:05:35,942 (阿佐斗)ワも こいつが動かねば。 37 00:05:35,942 --> 00:05:39,045 動く的を射るのが 値打ちよ。 38 00:05:39,045 --> 00:05:43,699 佐斗 志波へ嫁に行っても 弓の稽古に励めよ。 39 00:05:43,699 --> 00:05:45,768 ワは 嫁には行かぬ。 40 00:05:45,768 --> 00:05:47,737 (阿万比古)また その話か? 41 00:05:47,737 --> 00:05:50,072 お父と比古兄が 勝手に決めたんだろう!? 42 00:05:50,072 --> 00:05:52,458 ワは 知らぬ! 43 00:05:52,458 --> 00:06:01,934 ♬~ 44 00:06:01,934 --> 00:06:07,940 <蝦夷と呼ばれた人達は 稲作や狩猟を 共同で行い➡ 45 00:06:07,940 --> 00:06:13,563 ヤマトの文化も受け入れながら 平和に暮らしておりやんした> 46 00:06:13,563 --> 00:06:30,529 ♬~ 47 00:06:30,529 --> 00:06:33,532 (阿久斗)よ~っ! 48 00:06:33,532 --> 00:06:35,585 阿弖流為 お前! 49 00:06:35,585 --> 00:06:38,404 ♬~ 50 00:06:38,404 --> 00:06:42,642 <毎年 北上川を遡上してくる鮭は➡ 51 00:06:42,642 --> 00:06:48,047 一族の大切な食料と なっていました> 52 00:06:48,047 --> 00:06:54,854 ♬~ 53 00:06:54,854 --> 00:06:58,240 取った! 取ったぞ! 54 00:06:58,240 --> 00:07:01,761 <鮭漁は 一族の絆を確かめ合う➡ 55 00:07:01,761 --> 00:07:06,265 大事な行事ともなっておりました> 56 00:07:06,265 --> 00:07:11,165 ♬~ 57 00:07:14,774 --> 00:07:21,564 鮭の魂を送り返します。 来る年も…。 58 00:07:21,564 --> 00:07:24,967 <彼らは 神々を敬いながら➡ 59 00:07:24,967 --> 00:07:29,538 共に 厳しい掟の中で 暮らしてらったのす。➡ 60 00:07:29,538 --> 00:07:37,279 祭りの日には 神々に 感謝と 祈りを捧げておりやんした> 61 00:07:37,279 --> 00:07:41,801 なあ お父 佐斗は 嫁に行きたくない言ってる。 62 00:07:41,801 --> 00:07:46,105 黙れ! 神々の前だ。 63 00:07:46,105 --> 00:07:49,205 ワは 神など恐れぬ。 64 00:07:51,944 --> 00:07:53,944 弖流兄! 65 00:07:56,582 --> 00:07:59,582 弖流兄 もうやめて。 66 00:08:09,462 --> 00:08:21,841 (太鼓の音) 67 00:08:21,841 --> 00:08:24,343 ワも踊るぞ。 68 00:08:24,343 --> 00:08:27,963 (太鼓の音) 69 00:08:27,963 --> 00:08:33,953 <彼らは 一族の族長を中心に ヤマトとも交易し➡ 70 00:08:33,953 --> 00:08:38,274 友好的に つきあっていたのだけれども➡ 71 00:08:38,274 --> 00:08:43,312 ヤマトのほうは 蝦夷を支配し 土地を奪って➡ 72 00:08:43,312 --> 00:08:51,904 律令制という支配体制に組み込む 機会をうかがってらったのす。➡ 73 00:08:51,904 --> 00:08:55,674 このころ ヤマトは 既に 出先の役所を➡ 74 00:08:55,674 --> 00:09:01,480 西は秋田城 南には多賀城 伊治城と造り➡ 75 00:09:01,480 --> 00:09:04,767 阿弖流為達の住む 胆沢の里にも➡ 76 00:09:04,767 --> 00:09:09,505 造ろうと 狙ってらったのす。➡ 77 00:09:09,505 --> 00:09:14,910 そこで 胆沢 大墓の族長で 阿弖流為の父 阿久斗は➡ 78 00:09:14,910 --> 00:09:20,649 志波の里に 娘 阿佐斗を 嫁入りさせる事を決めやんした。➡ 79 00:09:20,649 --> 00:09:26,305 北の志波と 手を結んで ヤマトに対抗しようと考えたのす> 80 00:09:26,305 --> 00:09:28,390 ≪(阿久斗)おう! 波奴志己! 81 00:09:28,390 --> 00:09:30,643 おう! 82 00:09:30,643 --> 00:09:34,413 ♬~ 83 00:09:34,413 --> 00:09:40,302 婿殿。 阿佐斗を くれぐれも大切にしてくれ。➡ 84 00:09:40,302 --> 00:09:43,172 頼むぞ。 はい。 85 00:09:43,172 --> 00:09:47,460 ♬~ 86 00:09:47,460 --> 00:09:49,495 さあ。 87 00:09:49,495 --> 00:09:56,836 ♬~ 88 00:09:56,836 --> 00:09:58,888 ≪ 佐斗! 89 00:09:58,888 --> 00:10:15,204 ♬~ 90 00:10:15,204 --> 00:10:17,339 達者でいろよ! 91 00:10:17,339 --> 00:10:27,066 ♬~ 92 00:10:27,066 --> 00:10:30,135 ワは 悲しい。 93 00:10:30,135 --> 00:10:37,560 小さい頃から 3人 一時たりとも 離れた事なかったのに。 94 00:10:37,560 --> 00:10:40,412 ♬~ 95 00:10:40,412 --> 00:10:42,414 ワは 悲しい。 96 00:10:42,414 --> 00:10:44,466 ♬~ 97 00:10:44,466 --> 00:10:46,936 悲しいぞ! 98 00:10:46,936 --> 00:11:07,039 ♬~ 99 00:11:07,039 --> 00:11:11,627 <同じ頃 奈良の都では…> 100 00:11:11,627 --> 00:11:15,030 (山部親王) 海の蝦夷は 虫の息じゃ。➡ 101 00:11:15,030 --> 00:11:19,735 次は 山の蝦夷じゃな。 102 00:11:19,735 --> 00:11:22,104 (紀朝臣広純) 仰せのとおりにございます。 103 00:11:22,104 --> 00:11:24,607 分かっておるなら 早う 討伐致せ。 104 00:11:24,607 --> 00:11:28,310 ミカドも 痛く お心を痛めておられるぞ。 105 00:11:28,310 --> 00:11:34,466 はっ! 相手は 愚かな蝦夷にございます。 106 00:11:34,466 --> 00:11:39,171 まず 胆沢に柵じゃ。 107 00:11:39,171 --> 00:11:47,771 胆沢の地に 柵を造り そこに 移民を送り込む。 108 00:11:49,899 --> 00:11:55,004 <そして 天皇の命令が下され 蝦夷討伐のため➡ 109 00:11:55,004 --> 00:12:00,309 多賀城に 各地から 2万の兵隊が集められやんした。➡ 110 00:12:00,309 --> 00:12:07,433 当時 多賀城は 陸奥国で 一番立派な役所だったのす> 111 00:12:07,433 --> 00:12:11,570 おとなしく従わぬ蝦夷には 容赦をするな! 112 00:12:11,570 --> 00:12:16,475 ヤマトの力を見せてやれ! (一同)おう! 113 00:12:16,475 --> 00:12:22,214 <その中では 戦で 降伏したり 捕虜になった蝦夷達が➡ 114 00:12:22,214 --> 00:12:25,914 無理やり 働かされていやんした> 115 00:12:29,004 --> 00:12:31,774 (蝦夷達の悲鳴) 116 00:12:31,774 --> 00:12:36,562 我が弓は 蝦夷を見ると 殺したがるのじゃ。 117 00:12:36,562 --> 00:12:42,518 一人残らず 殺したがるのじゃ。 118 00:12:42,518 --> 00:12:46,105 (蝦夷達の悲鳴) 119 00:12:46,105 --> 00:12:50,292 (呰麻呂)道嶋大楯様。 120 00:12:50,292 --> 00:12:53,412 出立ですぞ。 急がれよ。 121 00:12:53,412 --> 00:12:58,133 呰麻呂 汝も やらぬか? 122 00:12:58,133 --> 00:13:01,770 ああ できぬか? 123 00:13:01,770 --> 00:13:05,970 汝は 蝦夷の出であったのう。 124 00:13:08,994 --> 00:13:13,799 <蝦夷の族長の中には 呰麻呂や母礼のように➡ 125 00:13:13,799 --> 00:13:16,301 いち早く ヤマトに従って➡ 126 00:13:16,301 --> 00:13:20,572 役人や軍人の道を歩む者達も いやんした。➡ 127 00:13:20,572 --> 00:13:27,846 強大なヤマトに従う事の利点を よくよく 知っていたのす> 128 00:13:27,846 --> 00:13:30,065 楽しみじゃの。 129 00:13:30,065 --> 00:13:35,037 <彼らは 東国から連れてこられた 農民の兵隊と一緒に➡ 130 00:13:35,037 --> 00:13:39,008 蝦夷討伐の先頭に 立たされたのす。➡ 131 00:13:39,008 --> 00:13:42,428 「蝦夷をもって 蝦夷を制する」。➡ 132 00:13:42,428 --> 00:13:50,402 そのヤマトの方針の下に 働かされたのす。 しかし…> 133 00:13:50,402 --> 00:14:00,779 ♬~ 134 00:14:00,779 --> 00:14:04,049 おっ母 おっ母! 135 00:14:04,049 --> 00:14:30,542 ♬~ 136 00:14:30,542 --> 00:14:36,348 (海浦のうめき声) 137 00:14:36,348 --> 00:14:39,785 おっ母 しっかりしろ。 138 00:14:39,785 --> 00:14:44,640 (海浦のうめき声) 139 00:14:44,640 --> 00:14:48,744 (海浦)連れていくな。 連れていくな。 連れていくなっ! 140 00:14:48,744 --> 00:14:54,333 夢だ! おっ母 また 悪い夢を見ておるのだ。 141 00:14:54,333 --> 00:14:57,233 (海浦のうなり声) 142 00:15:02,374 --> 00:15:09,348 弖流 どうじゃ? おっ母の具合は? 143 00:15:09,348 --> 00:15:11,700 熱は下がった。 144 00:15:11,700 --> 00:15:17,156 しかし また 悪い夢を。 145 00:15:17,156 --> 00:15:20,209 どんな夢だ? 146 00:15:20,209 --> 00:15:23,378 弖流 話せ。 お前も よく知っておろう? 147 00:15:23,378 --> 00:15:27,299 おっ母の夢は よく当たる。 148 00:15:27,299 --> 00:15:30,335 佐斗が 連れていかれると 言っておる。 149 00:15:30,335 --> 00:15:33,005 佐斗が? どこへ? 150 00:15:33,005 --> 00:15:35,774 分からぬ。 151 00:15:35,774 --> 00:15:39,294 万比古 ナは 志波まで ひとっ走り 行って 様子を見てこい。 152 00:15:39,294 --> 00:15:41,313 よし。 153 00:15:41,313 --> 00:15:43,699 比古兄 ワも! 待て! 154 00:15:43,699 --> 00:15:46,735 今日は 祭りじゃ。 155 00:15:46,735 --> 00:15:49,338 おっ父 祭りなど やってる場合では! 156 00:15:49,338 --> 00:15:53,442 一族の祭りを やめる訳にはいかぬ! 157 00:15:53,442 --> 00:16:00,332 ただし 弖流 念のため ヤマトへの備えだけは。 よいな? 158 00:16:00,332 --> 00:16:04,203 ♬~ 159 00:16:04,203 --> 00:16:08,640 分かった。 羽弥 古美 真守。 160 00:16:08,640 --> 00:16:15,440 ♬~ 161 00:16:19,368 --> 00:16:22,971 阿弖流為。 162 00:16:22,971 --> 00:16:25,040 阿弖流為。 163 00:16:25,040 --> 00:16:28,794 ≪(羽弥)ヤマトじゃ! ヤマトが来たぞ! 164 00:16:28,794 --> 00:16:39,288 ♬~ 165 00:16:39,288 --> 00:16:43,375 (大楯)こしゃくな蝦夷どもが! 166 00:16:43,375 --> 00:16:48,213 我らと戦うつもりのようじゃ フフフ。 167 00:16:48,213 --> 00:16:51,600 (道嶋御楯)笑い話だ 父上 ハハハ…。 168 00:16:51,600 --> 00:16:55,871 お待ち下さい! お待ち下さい! 大楯様。 169 00:16:55,871 --> 00:16:59,024 ♬~ 170 00:16:59,024 --> 00:17:01,810 阿久斗はいるか? 171 00:17:01,810 --> 00:17:05,280 大墓の長 阿久斗と話がしたい。 172 00:17:05,280 --> 00:17:07,332 (阿久斗)ここだ! 173 00:17:07,332 --> 00:17:13,639 ♬~ 174 00:17:13,639 --> 00:17:19,311 伊治公 呰麻呂だ。 175 00:17:19,311 --> 00:17:21,897 盤具公 母礼。 176 00:17:21,897 --> 00:17:25,567 (呰麻呂)多賀城におわす 陸奥介 紀広純様より➡ 177 00:17:25,567 --> 00:17:27,903 「胆沢に柵を設けるゆえ➡ 178 00:17:27,903 --> 00:17:30,906 即刻 この地を立ち去れ」との お達しじゃ。 179 00:17:30,906 --> 00:17:34,106 (里人達)立ち去れじゃと!? なぜじゃ!? なぜじゃ!? 180 00:17:36,211 --> 00:17:38,330 出来ませぬ。 181 00:17:38,330 --> 00:17:43,869 ワらは この地に 長きにわたり 暮らしております。 182 00:17:43,869 --> 00:17:49,508 天地の恵みを受けて ここで 生きてまいりました。 183 00:17:49,508 --> 00:17:52,711 この後も 変わらず ここで暮らしていきたい…。 184 00:17:52,711 --> 00:17:56,698 ほざくな! 蝦夷の分際で! 185 00:17:56,698 --> 00:18:00,869 呰麻呂 こやつらと問答など。 186 00:18:00,869 --> 00:18:02,969 大楯様! 187 00:18:05,073 --> 00:18:08,610 ここは 呰麻呂様に お任せを。 188 00:18:08,610 --> 00:18:12,247 早うせいよ。 189 00:18:12,247 --> 00:18:20,447 ワは お互い 傷つかぬよう 事を収めたい。 どうだ? 阿久斗。 190 00:18:31,066 --> 00:18:35,437 移るにしろ しばしの猶予を頂けませぬか? 191 00:18:35,437 --> 00:18:40,692 阿久斗 時をやれば この地を立ち去ってくれるのか? 192 00:18:40,692 --> 00:18:45,847 大切なのは 里人みんなの命。 193 00:18:45,847 --> 00:18:49,601 お父 何故 我らが この地を去らねばならぬ!? 194 00:18:49,601 --> 00:18:52,601 ナは 黙っておれ! 黙らぬ! 195 00:18:54,706 --> 00:18:58,110 伊治公に 盤具公といったな? 196 00:18:58,110 --> 00:19:01,813 ナらは ヤマトに 魂を売った者達であろう? 197 00:19:01,813 --> 00:19:07,185 ナらは ヤマトの事は よく知っておろう? 198 00:19:07,185 --> 00:19:09,971 なら どうした? 199 00:19:09,971 --> 00:19:14,643 ヤマトは 何故 里を荒らす? 里を焼く? 200 00:19:14,643 --> 00:19:19,443 ワらを憎む? ワらを殺す? 201 00:19:25,337 --> 00:19:29,141 ワは ここで 生まれ育って 暮らしてる。 202 00:19:29,141 --> 00:19:32,861 お父も お母も 比古兄も 佐斗も。 203 00:19:32,861 --> 00:19:34,930 他の皆も そうだ。 204 00:19:34,930 --> 00:19:37,866 (里人)そうだ! そうだ! そうだ! 205 00:19:37,866 --> 00:19:44,623 山と 川と 森と一緒に暮らしてる。 206 00:19:44,623 --> 00:19:47,676 ♬~ 207 00:19:47,676 --> 00:19:50,645 それの 何がいけぬ!? 208 00:19:50,645 --> 00:19:52,748 何故 今までどおり➡ 209 00:19:52,748 --> 00:19:56,535 これまでどおり 生きさせてくれぬ!? 210 00:19:56,535 --> 00:19:59,504 (大楯)話にならぬ! 211 00:19:59,504 --> 00:20:03,575 蝦夷の繰り言など 聞く耳 持たぬわ! 212 00:20:03,575 --> 00:20:06,275 猶予は ならぬ! 213 00:20:08,263 --> 00:20:19,141 ♬~ 214 00:20:19,141 --> 00:20:21,977 ここには 一兵たりとも入れぬな! 215 00:20:21,977 --> 00:20:25,981 ここは ワらの土地ぞ! (里人達)おう! 216 00:20:25,981 --> 00:20:28,016 追い払え! 217 00:20:28,016 --> 00:20:30,619 逃げるな! 逃げるな! 218 00:20:30,619 --> 00:20:32,921 待て! 待て! 219 00:20:32,921 --> 00:21:06,304 ♬~ 220 00:21:06,304 --> 00:21:11,109 <同じ頃 北の志波も ヤマトに攻められ…> 221 00:21:11,109 --> 00:21:13,509 波押人…。 222 00:21:15,630 --> 00:21:18,030 (阿万比己)波奴志己様! 223 00:21:20,001 --> 00:21:25,301 おお! このざまだ。 224 00:21:27,909 --> 00:21:33,982 ヤマトに 兄は殺された。 225 00:21:33,982 --> 00:21:36,535 そっちは? 大墓は? 226 00:21:36,535 --> 00:21:41,173 分かりませぬ。 胸騒ぎがして 妹が心配で 駆けつけました。 227 00:21:41,173 --> 00:21:48,280 佐斗は? 阿佐斗は 無事だった。 が…。 228 00:21:48,280 --> 00:21:51,380 阿佐斗は どこです? 229 00:21:58,473 --> 00:22:05,447 ♬~ 230 00:22:05,447 --> 00:22:08,500 (阿久斗)そうか…。➡ 231 00:22:08,500 --> 00:22:11,853 志波も やられたか。 232 00:22:11,853 --> 00:22:17,175 婿は殺され 佐斗は連れ去られ…。 233 00:22:17,175 --> 00:22:23,098 ああ… ワは もう二度と 夢は見んぞ。 234 00:22:23,098 --> 00:22:27,435 比古兄 佐斗は 伊治城だな? 235 00:22:27,435 --> 00:22:29,638 恐らく。➡ 236 00:22:29,638 --> 00:22:32,040 弖流! 237 00:22:32,040 --> 00:22:36,044 今度は 止めても行く。 238 00:22:36,044 --> 00:22:38,644 佐斗を連れ戻す! 239 00:22:40,632 --> 00:22:44,452 弖流一人じゃ 心細かろう。 240 00:22:44,452 --> 00:22:46,538 (海浦)万比古。 241 00:22:46,538 --> 00:22:48,506 弖流! 242 00:22:48,506 --> 00:22:57,706 ♬~ 243 00:23:02,504 --> 00:23:07,309 お前達 蝦夷ほど 野蛮で 始末の悪い者はない。 244 00:23:07,309 --> 00:23:13,014 汝らが わしの言う事を聞くのなら すぐに 縄を解こう。 245 00:23:13,014 --> 00:23:17,214 飯も食わそう。 褒美もやろう。 246 00:23:25,894 --> 00:23:31,494 蝦夷には珍しく 美しい女子だ。 247 00:23:34,219 --> 00:23:36,304 (矢の飛ぶ音) 248 00:23:36,304 --> 00:23:38,490 (大楯)何事だ!? 249 00:23:38,490 --> 00:23:43,828 ♬~ 250 00:23:43,828 --> 00:23:47,332 ああっ! あっ あっ! 251 00:23:47,332 --> 00:24:01,796 ♬~ 252 00:24:01,796 --> 00:24:04,596 佐斗 帰るぞ! 253 00:24:06,601 --> 00:24:08,703 佐斗! (蝦夷)何もかも忘れてるんや。➡ 254 00:24:08,703 --> 00:24:12,757 馬に蹴飛ばされて おかしく なったんだ。 ほっといてやれ。 255 00:24:12,757 --> 00:24:19,998 ♬~ 256 00:24:19,998 --> 00:24:22,033 隠れろ! 257 00:24:22,033 --> 00:24:36,533 ♬~ 258 00:24:42,570 --> 00:24:45,340 せっかく来たんだ。 259 00:24:45,340 --> 00:24:48,540 ゆるりとして参れ。 260 00:24:57,402 --> 00:25:01,005 佐斗! 261 00:25:01,005 --> 00:25:03,005 比古兄! 262 00:25:28,900 --> 00:25:34,839 こやつか? 夜を 昼のように 明るくしてくれた蝦夷は。 263 00:25:34,839 --> 00:25:40,912 さようにございます。 一味の頭目と思われます。 264 00:25:40,912 --> 00:25:44,766 死んでおるのか? 265 00:25:44,766 --> 00:25:47,066 (大楯)いえ。 266 00:25:49,170 --> 00:25:52,073 (紀朝臣広純)いずこの蝦夷じゃ? 267 00:25:52,073 --> 00:25:56,878 分かりませぬ。 胆沢 大墓の者だと。➡ 268 00:25:56,878 --> 00:26:00,615 我らを追い払うたと 調子に乗る➡ 269 00:26:00,615 --> 00:26:04,819 愚かな蝦夷が! 270 00:26:04,819 --> 00:26:07,272 (紀朝臣広純)大墓か。 271 00:26:07,272 --> 00:26:14,729 そのうち きちんと 火矢のお返しをせねばなるまいな。 272 00:26:14,729 --> 00:26:31,095 ♬~ 273 00:26:31,095 --> 00:26:33,848 (波奴志己)今日は ワが 阿久斗に頼んで➡ 274 00:26:33,848 --> 00:26:36,201 長達に集まってもらった。 275 00:26:36,201 --> 00:26:39,037 ワの志波と ここ大墓➡ 276 00:26:39,037 --> 00:26:43,725 それに いくつかの里が ヤマトに攻められた。➡ 277 00:26:43,725 --> 00:26:48,112 いつ何時 ヤマトが攻めてきても 共に戦えるように➡ 278 00:26:48,112 --> 00:26:54,112 これまで以上に 皆と 共に手を結びたい。 279 00:26:56,237 --> 00:27:00,358 ワは 戦わん。 280 00:27:00,358 --> 00:27:03,044 ♬~ 281 00:27:03,044 --> 00:27:08,049 もう 戦わん。 里人の命を 捨てさせる訳にはいかん。 282 00:27:08,049 --> 00:27:11,936 ならば 阿久斗 何とする!? 283 00:27:11,936 --> 00:27:15,907 この土地を捨てる。 しかたあるまい。 284 00:27:15,907 --> 00:27:19,677 (波奴志己) 大墓を去ると言うのか? 285 00:27:19,677 --> 00:27:24,365 そうだ。 北へ行こうと思う。 286 00:27:24,365 --> 00:27:27,769 (波奴志己)北? どこだ? 当てはあるのか? 287 00:27:27,769 --> 00:27:31,306 いや! 南へ行けんから 北だ。 288 00:27:31,306 --> 00:27:34,475 (羽弥)ワは行きたくない! (若者達)ワもだ! 289 00:27:34,475 --> 00:27:38,613 黙れ! 静かにしろ! 290 00:27:38,613 --> 00:27:41,399 ♬~ 291 00:27:41,399 --> 00:27:47,238 阿久斗 ナの娘 阿佐斗は ワの所に 嫁に来た。➡ 292 00:27:47,238 --> 00:27:54,429 それは 共に 手を携えて ヤマトと戦おうと決めたから。 293 00:27:54,429 --> 00:28:00,235 ああ 間違えた。 ヤマト相手には 戦えぬ。➡ 294 00:28:00,235 --> 00:28:06,474 佐斗は… かわいそうに 佐斗は… ヤマトに連れ去られた。 295 00:28:06,474 --> 00:28:09,210 ワは 間違えた。 296 00:28:09,210 --> 00:28:12,096 お父。 297 00:28:12,096 --> 00:28:15,867 比古兄や佐斗は どうする? 298 00:28:15,867 --> 00:28:19,938 比古兄は 佐斗を連れて 必ず ここへ帰ってくる。 299 00:28:19,938 --> 00:28:23,174 必ず 帰ってくる。 300 00:28:23,174 --> 00:28:25,143 その時 ここに 誰もいなかったら…。 301 00:28:25,143 --> 00:28:29,998 弖流 すまぬ。 ワは間違えた。 302 00:28:29,998 --> 00:28:40,698 ♬~ 303 00:28:43,978 --> 00:28:48,666 (多比良)須受様 蝦夷が 馬を求めに参っております。 304 00:28:48,666 --> 00:28:52,366 阿久斗達じゃな? すぐに参る。 305 00:28:59,277 --> 00:29:04,148 <そのころ ヤマトから移り住んだ 馬飼いの一族も➡ 306 00:29:04,148 --> 00:29:07,669 蝦夷と共に暮らしてたのす。➡ 307 00:29:07,669 --> 00:29:13,474 蝦夷と呼ばれた人達は ヤマトの馬飼いの文化も取り入れ➡ 308 00:29:13,474 --> 00:29:18,913 狩猟や 部族同士の争いに 馬を使っていました。➡ 309 00:29:18,913 --> 00:29:21,733 中には 阿弖流為のように➡ 310 00:29:21,733 --> 00:29:28,133 馬上から 弓矢を使う技術に 秀でている者もおりやんした> 311 00:29:37,498 --> 00:29:41,198 どうじゃ? よい馬であろう? 312 00:29:43,271 --> 00:29:59,387 ♬~ 313 00:29:59,387 --> 00:30:02,306 うん? いや 本当に! 314 00:30:02,306 --> 00:30:04,275 (矢の飛ぶ音) 315 00:30:04,275 --> 00:30:16,637 ♬~ 316 00:30:16,637 --> 00:30:19,374 (須受)どうした? 今日は。 317 00:30:19,374 --> 00:30:22,160 弖流が射損ねるのは まれな事。 318 00:30:22,160 --> 00:30:25,496 ワも たまには。 319 00:30:25,496 --> 00:30:28,583 お父と けんかでもしたか? 320 00:30:28,583 --> 00:30:34,055 ♬~ 321 00:30:34,055 --> 00:30:37,375 須受様は はるか遠く 西の地より ここへ参ったのであろう? 322 00:30:37,375 --> 00:30:41,713 そうじゃ。 この地で 馬を育て 売り➡ 323 00:30:41,713 --> 00:30:44,899 暮らしておられる。 324 00:30:44,899 --> 00:30:49,237 それは 優れた馬飼いの知恵を お持ちだからじゃ。 325 00:30:49,237 --> 00:30:54,308 だから どこでも生きていかれる。 326 00:30:54,308 --> 00:30:56,577 しかし ワらは➡ 327 00:30:56,577 --> 00:31:03,518 ここの深い森と 清らかな 川の流れと共に 生きてる。 328 00:31:03,518 --> 00:31:10,675 ♬~ 329 00:31:10,675 --> 00:31:16,948 しかし 須受様とて 生まれ育った 土地は 懐かしかろう? 330 00:31:16,948 --> 00:31:23,905 それは そうじゃ。 時々 信濃を思い出す。 331 00:31:23,905 --> 00:31:27,008 ♬~ 332 00:31:27,008 --> 00:31:31,229 ワは この土地しか知らぬ。 333 00:31:31,229 --> 00:31:35,199 知りたいとも思わぬ。 334 00:31:35,199 --> 00:31:40,772 弖流! 今日の汝は おかしいぞ。 335 00:31:40,772 --> 00:31:48,872 ♬~ 336 00:32:03,027 --> 00:32:06,881 あれが 阿久斗の娘か? 337 00:32:06,881 --> 00:32:09,333 なれど 正気ではございません。 338 00:32:09,333 --> 00:32:14,288 阿久斗には 子供の事 包み隠さず話すがよい。 339 00:32:14,288 --> 00:32:17,074 親は 子の行方が知れるだけでも➡ 340 00:32:17,074 --> 00:32:19,410 うれしいものだ。 341 00:32:19,410 --> 00:32:22,010 承知致しました。 342 00:32:31,472 --> 00:32:35,977 胆沢も志波も ヤマトをはね返した。 343 00:32:35,977 --> 00:32:40,982 それを見たら ワも また 元に戻りたくなった。 344 00:32:40,982 --> 00:32:44,535 ワも 同じにございまする。 345 00:32:44,535 --> 00:32:49,473 されど 大墓で 若者が ワらに投げた叫び…。 346 00:32:49,473 --> 00:32:53,261 阿久斗の子 阿弖流為といったな? 347 00:32:53,261 --> 00:32:57,465 あやつらが ワらの力に なってくれるやもしれませぬ。 348 00:32:57,465 --> 00:33:02,336 ヤマトに組すれば この地も 豊かに なると信じたのが 大きな誤り。 349 00:33:02,336 --> 00:33:08,543 ヤマトの横暴 傍若無人 ほとほと嫌になった。 350 00:33:08,543 --> 00:33:15,443 ワらも 阿弖流為に 一つ 答えを出してやらねばなるまい。 351 00:33:20,538 --> 00:33:25,009 (里人1)ハハハ… 図星か? ハハハ…。 (里人2)ヤマトだ! 352 00:33:25,009 --> 00:33:27,044 止まれ 止まれ 止まれ! 353 00:33:27,044 --> 00:33:29,597 盤具公 母礼だ。 354 00:33:29,597 --> 00:33:35,670 伊治公 呰麻呂の使いで参った。 阿久斗に会いたい。 355 00:33:35,670 --> 00:33:38,172 ヤマトが来たとは まことか? 356 00:33:38,172 --> 00:33:41,709 5人で来て 今 阿久斗様が話してる。 357 00:33:41,709 --> 00:33:46,180 5人で? 何しに来た? 358 00:33:46,180 --> 00:33:49,767 お父 ヤマトが 何の用だ? 359 00:33:49,767 --> 00:33:55,106 弖流 喜べ。 佐斗は生きておる。 360 00:33:55,106 --> 00:33:57,825 万比古も生きておる。 361 00:33:57,825 --> 00:34:02,647 ♬~ 362 00:34:02,647 --> 00:34:04,732 ナか。 また 会ったな。 363 00:34:04,732 --> 00:34:08,469 佐斗も 比古兄も生きとるとは まことか? 364 00:34:08,469 --> 00:34:12,940 まことだ。 阿万比古は 都へ行った。 365 00:34:12,940 --> 00:34:16,344 何でだ? 伊治城に忍び入り➡ 366 00:34:16,344 --> 00:34:20,581 きついお咎めあるところ 呰麻呂様の仲立ちで➡ 367 00:34:20,581 --> 00:34:23,851 ヤマト人の奴婢になるよう 処された。 368 00:34:23,851 --> 00:34:26,804 ♬~ 369 00:34:26,804 --> 00:34:29,507 佐斗は? 370 00:34:29,507 --> 00:34:32,176 伊治城にいる。 ワも 昨日 会った。 371 00:34:32,176 --> 00:34:35,146 そうか! 無事か!? 372 00:34:35,146 --> 00:34:38,799 無事だが 昔の事を忘れている。 373 00:34:38,799 --> 00:34:45,189 忘れてる? ワの顔を見れば 佐斗は 何もかも思い出す。 374 00:34:45,189 --> 00:34:47,591 だとよいが…。 375 00:34:47,591 --> 00:34:51,629 それより 阿弖流為 ナが お父を説得してくれぬか? 376 00:34:51,629 --> 00:34:54,732 首を 縦に振らぬ。 377 00:34:54,732 --> 00:34:57,318 何の話だ? 378 00:34:57,318 --> 00:35:00,021 ナは 佐斗に会いたかろう? 379 00:35:00,021 --> 00:35:02,156 佐斗を 家に 連れ帰ってやらぬか? 380 00:35:02,156 --> 00:35:05,593 ワは 一刻も早く そうしてやりたい。 381 00:35:05,593 --> 00:35:08,129 ならば ワらに 手を貸せ。 382 00:35:08,129 --> 00:35:15,052 ♬~ 383 00:35:15,052 --> 00:35:17,052 呰麻呂様。 384 00:35:28,015 --> 00:35:33,487 母礼から聞いたと思うが 力を貸してほしい。 385 00:35:33,487 --> 00:35:42,163 阿久斗は 動かぬ。 しかし 大墓にも加勢してもらいたい。 386 00:35:42,163 --> 00:35:44,365 何をたくらんでおる? 387 00:35:44,365 --> 00:35:49,965 もう一度 ナらの仲間に戻ろうと決めた。 388 00:35:54,925 --> 00:35:58,479 ヤマト相手に ひと暴れしようと思う。 389 00:35:58,479 --> 00:36:02,850 こちらから 戦を仕掛けようと。 戦? 390 00:36:02,850 --> 00:36:08,756 この前 ナに言われて 決心がついた。 391 00:36:08,756 --> 00:36:17,331 陸奥国の森も 川も 山も 断じて ヤマトのものではない! 392 00:36:17,331 --> 00:36:19,631 ワらのものだ。 393 00:36:21,719 --> 00:36:27,224 ナには この話を聞かせよう。 394 00:36:27,224 --> 00:36:33,514 陸奥国司の上奏に応え やがて 勅命が下りるであろう。 395 00:36:33,514 --> 00:36:41,355 「胆沢の地を取り そこに 柵を建てよ」との命だ。➡ 396 00:36:41,355 --> 00:36:46,193 このまま 放っておけば この里を 何万ものヤマト軍が取り囲み➡ 397 00:36:46,193 --> 00:36:50,197 多賀城のように 高い塀が 瞬く間に巡らされ➡ 398 00:36:50,197 --> 00:36:55,519 ナらは 捕らわれの身となって 雑役か軍役に駆り出され…。 399 00:36:55,519 --> 00:37:00,891 ナは それを許し 伊治に 柵を造らせたと聞いたが? 400 00:37:00,891 --> 00:37:06,130 ああ。 悔いておる。 401 00:37:06,130 --> 00:37:09,350 伊治の里人の命は救えたが➡ 402 00:37:09,350 --> 00:37:16,490 よその里人を殺す手助けとなった。 403 00:37:16,490 --> 00:37:22,062 阿弖流為 一緒に立ってくれぬか? 404 00:37:22,062 --> 00:37:34,792 ♬~ 405 00:37:34,792 --> 00:37:39,713 ナらは 面白い事を考えておるな。 406 00:37:39,713 --> 00:37:43,501 では 阿弖流為。 しかし お父の言うとおり➡ 407 00:37:43,501 --> 00:37:47,288 ナらは 信用できん。 なんだと!? 408 00:37:47,288 --> 00:37:49,340 待て! 409 00:37:49,340 --> 00:37:53,260 ♬~ 410 00:37:53,260 --> 00:37:56,230 手を貸そう。 411 00:37:56,230 --> 00:38:02,920 ナらの祭りの間に ワは 佐斗を取り返す。 412 00:38:02,920 --> 00:38:07,291 派手な祭りにしてみせよう。 413 00:38:07,291 --> 00:38:09,791 ♬~ 414 00:38:12,263 --> 00:38:17,518 <後に 戦で 阿弖流為と 相まみえる事になる➡ 415 00:38:17,518 --> 00:38:23,591 坂上田村麻呂は まだ若がんした> 416 00:38:23,591 --> 00:38:27,091 (山部親王)見事な腕じゃのう。 417 00:38:29,096 --> 00:38:34,151 蝦夷の事は 無論 知っておろうな? 田村麻呂。 418 00:38:34,151 --> 00:38:38,051 はっ 承知致しております。 419 00:38:40,391 --> 00:38:45,596 何故 蝦夷は ああも かたくななのじゃ? 420 00:38:45,596 --> 00:38:53,020 このヤマトに従いさえすれば 皆 豊かな暮らしを約束される。 421 00:38:53,020 --> 00:38:57,658 野山を駆け回り 獣の肉を 貪り食らうような暮らしは➡ 422 00:38:57,658 --> 00:39:00,895 せずとよいものをの。 423 00:39:00,895 --> 00:39:06,634 いずれ その腕で 蝦夷を討伐してくれよ。 424 00:39:06,634 --> 00:39:08,634 はっ! 425 00:39:10,754 --> 00:39:14,191 <呰麻呂が言ったとおり 勅命が下り➡ 426 00:39:14,191 --> 00:39:20,397 紀広純は 再び 伊治城へ乗り込んできたのす。➡ 427 00:39:20,397 --> 00:39:24,768 「続日本記」という本に こう書いてある。➡ 428 00:39:24,768 --> 00:39:34,261 「宝亀11年3月22日 陸奥国伊治郡の 大領 伊治公 呰麻呂が➡ 429 00:39:34,261 --> 00:39:39,700 ヤマトに対し 反乱を起こした」> 430 00:39:39,700 --> 00:39:42,169 大楯様。 431 00:39:42,169 --> 00:39:45,389 あっ! 父上! 432 00:39:45,389 --> 00:40:07,094 ♬~ 433 00:40:07,094 --> 00:40:13,094 ワは 蝦夷じゃ。 434 00:40:15,419 --> 00:40:19,023 や~っ! 435 00:40:19,023 --> 00:40:27,364 ♬~ 436 00:40:27,364 --> 00:40:31,018 ほ~っ! 437 00:40:31,018 --> 00:40:35,756 ♬~ 438 00:40:35,756 --> 00:40:39,059 胆沢 大墓の阿佐斗という女を 知らぬか? 439 00:40:39,059 --> 00:40:41,362 阿佐斗という女を知らぬか? 440 00:40:41,362 --> 00:40:44,782 阿弖流! 阿佐斗は 多賀城に連れていかれたそうじゃ。 441 00:40:44,782 --> 00:40:47,668 多賀城だな? 442 00:40:47,668 --> 00:41:03,017 ♬~ 443 00:41:03,017 --> 00:41:05,119 (兵)ヤマトは 太っ腹じゃ! 444 00:41:05,119 --> 00:41:07,087 佐斗! (兵)ここにある物➡ 445 00:41:07,087 --> 00:41:10,991 全て持ち帰ってよいぞ! 佐斗! 446 00:41:10,991 --> 00:41:13,961 佐斗! 447 00:41:13,961 --> 00:41:15,961 佐斗! 448 00:41:29,843 --> 00:41:32,863 佐斗 大墓へ帰ろう。 449 00:41:32,863 --> 00:41:35,663 お父も お母も待ってるぞ。 450 00:41:39,753 --> 00:41:41,753 佐斗。 451 00:41:43,757 --> 00:41:47,294 弖流兄だ。 分かるか? 452 00:41:47,294 --> 00:41:50,147 分かるな? 453 00:41:50,147 --> 00:41:53,867 ナは 誰だ? 454 00:41:53,867 --> 00:42:22,346 ♬~ 455 00:42:22,346 --> 00:42:28,046 あ~っ! 456 00:42:30,220 --> 00:42:35,225 あ~っ! 457 00:42:35,225 --> 00:43:05,625 ♬~ 458 00:43:07,658 --> 00:43:10,894 ワらの仲間の首が さらしものになっとった! 459 00:43:10,894 --> 00:43:14,414 (田村麻呂)蝦夷とは 長い戦になろう。 460 00:43:14,414 --> 00:43:18,452 ヤマトの力は 強大ぞ。 ヤマトに逆らうのは よしたほうが…。 461 00:43:18,452 --> 00:43:20,988 間違うとるのは ヤマトだ。 愚か者。 462 00:43:20,988 --> 00:43:23,323 長に従わん者は 追放じゃ! 463 00:43:23,323 --> 00:43:26,393 決して 見捨てはせん。 (佳那)どこまでも付いていきます。 464 00:43:26,393 --> 00:43:28,593 ヤマトのヤツらを驚かしてやる。