1 00:00:33,969 --> 00:00:36,372 (タキ)<奈良に 大仏が造られ➡ 2 00:00:36,372 --> 00:00:40,576 都が 今の京都に うつされようとしていた頃➡ 3 00:00:40,576 --> 00:00:45,798 東北に 蝦夷と呼ばれた人達が 住んでいやんした。➡ 4 00:00:45,798 --> 00:00:48,767 ヤマトの威光が及ばねがらと➡ 5 00:00:48,767 --> 00:00:52,838 一くくりに 蝦夷と呼ばれていたのす> 6 00:00:52,838 --> 00:00:54,940 (阿弖流為)佐斗 帰るぞ! 7 00:00:54,940 --> 00:00:56,909 (道嶋大楯)愚かな蝦夷! 8 00:00:56,909 --> 00:01:02,348 <780年 ヤマトに従っていた 蝦夷の呰麻呂が➡ 9 00:01:02,348 --> 00:01:04,767 反乱を起こしやんした。➡ 10 00:01:04,767 --> 00:01:10,439 阿弖流為は その乱に乗じて 捕まっていた妹を助け出し…> 11 00:01:10,439 --> 00:01:14,109 (阿佐斗)ナは 誰だ? 12 00:01:14,109 --> 00:01:19,498 <陸奥国府の多賀城に 火を放ったのす> 13 00:01:19,498 --> 00:01:27,239 ♬~(テーマ音楽) 14 00:01:27,239 --> 00:03:03,239 ♬~ 15 00:03:06,538 --> 00:03:08,841 佐斗。 16 00:03:08,841 --> 00:03:12,044 川に入らぬか? 気持ちよいぞ。 17 00:03:12,044 --> 00:03:16,348 ナは 誰だ? 18 00:03:16,348 --> 00:03:18,848 また それか。 19 00:03:22,438 --> 00:03:24,438 誰だ? 20 00:03:29,211 --> 00:03:32,664 ああ ナは 大伴様の? 21 00:03:32,664 --> 00:03:38,187 (佳那)はい 須受様が 「ヤマトの絹を 阿佐斗に届けよ」と。 22 00:03:38,187 --> 00:03:42,174 それと…。 何だ? 23 00:03:42,174 --> 00:03:45,711 多賀城に 火を放たれたと 聞きましたが。 24 00:03:45,711 --> 00:03:48,147 ああ。 25 00:03:48,147 --> 00:03:53,035 妹を助けたい一心で…。 26 00:03:53,035 --> 00:03:57,256 ワは 弖流様を 誇りに思います。 27 00:03:57,256 --> 00:04:01,193 ♬~ 28 00:04:01,193 --> 00:04:05,130 しかし 佐斗は 何も覚えておらぬ。 29 00:04:05,130 --> 00:04:07,630 何も思い出さぬ。 30 00:04:10,636 --> 00:04:15,073 ワに 何か お役に立つ事があれば。 31 00:04:15,073 --> 00:04:20,128 ♬~ 32 00:04:20,128 --> 00:04:23,732 恩に着る。 また 遊んでやってくれ。 33 00:04:23,732 --> 00:04:26,185 喜んで。 34 00:04:26,185 --> 00:04:28,203 ♬~ 35 00:04:28,203 --> 00:04:32,407 大墓は 美しい所でございますね。 36 00:04:32,407 --> 00:04:35,611 初めて来たか? はい。 37 00:04:35,611 --> 00:04:41,016 さっき 通った森は ワら兄妹の遊び場だった。 38 00:04:41,016 --> 00:04:45,237 3人で よく駆け回った。 39 00:04:45,237 --> 00:04:47,739 比古兄は 仕掛けの名人でな。 40 00:04:47,739 --> 00:04:53,145 どこに仕掛ければ 何が取れるか よく知っておった。 41 00:04:53,145 --> 00:04:55,931 うらやましゅうございます。 42 00:04:55,931 --> 00:04:59,585 ワは そのような楽しい思い出を 持たぬ故。 43 00:04:59,585 --> 00:05:03,188 ♬~ 44 00:05:03,188 --> 00:05:05,374 ワは 捨て子です。 45 00:05:05,374 --> 00:05:12,614 生まれた所も 父母も知らず ましてや 兄弟がいるのかさえ。 46 00:05:12,614 --> 00:05:17,569 ♬~ 47 00:05:17,569 --> 00:05:21,974 今日から ナは ワと佐斗の兄妹だ。 48 00:05:21,974 --> 00:05:25,010 ♬~ 49 00:05:25,010 --> 00:05:27,010 はい。 50 00:05:30,465 --> 00:05:34,820 <呰麻呂の乱は 各地の蝦夷の族長達にも➡ 51 00:05:34,820 --> 00:05:38,774 大きな波紋を投げかけやんした> 52 00:05:38,774 --> 00:05:42,945 ワは 呰麻呂に 手を貸さなかった。 ヤマトのお咎めも なかろう。 53 00:05:42,945 --> 00:05:45,063 ワも 断った。 54 00:05:45,063 --> 00:05:49,801 しかし 手を貸した者も やむにやまれぬ思いで…。 55 00:05:49,801 --> 00:05:54,473 すまぬ。 うちの弖流が 軽はずみなまねを。 56 00:05:54,473 --> 00:05:58,310 (波奴志己)謝るヤツがあるか!? 57 00:05:58,310 --> 00:06:02,998 ワの志波は 北で遠いためか 呰麻呂からの誘いはなかった。 58 00:06:02,998 --> 00:06:06,101 あったら 喜び勇んで 手伝うておった。 59 00:06:06,101 --> 00:06:12,541 ナらの里も ヤマトに踏み潰されたら 分かる ヤマトに刃向かう気持ちが。 60 00:06:12,541 --> 00:06:16,795 (諸絞)ヤマトの仕返しは 大きいぞ! それを よく考えねば。 61 00:06:16,795 --> 00:06:21,533 (八十嶋)だからというて ヤマトの 好きにさせておいて よいものか!? 62 00:06:21,533 --> 00:06:24,336 (族長1)ヤマトに勝てる訳がない! (族長2)ワのお父は➡ 63 00:06:24,336 --> 00:06:27,372 ヤマトに殺された! (言い争う声) 64 00:06:27,372 --> 00:06:30,943 ヤマトは変わったぞ!➡ 65 00:06:30,943 --> 00:06:35,397 商いして 穏やかに つきあっていた頃のヤマトとは違う。 66 00:06:35,397 --> 00:06:38,266 だから 戦うしかない! 67 00:06:38,266 --> 00:06:43,338 いや! ヤマトに刃向かってはならぬ!➡ 68 00:06:43,338 --> 00:06:47,509 ヤマトの言うとおり ワらは どこかへ移り➡ 69 00:06:47,509 --> 00:06:51,309 この土地を明け渡すしかない。 70 00:06:53,298 --> 00:06:55,298 (多比良)須受様。 71 00:07:07,045 --> 00:07:11,033 佳那! 大事な客人だ。 72 00:07:11,033 --> 00:07:13,033 はい。 73 00:07:24,579 --> 00:07:28,400 (須受)佳那 外へ。 74 00:07:28,400 --> 00:07:31,400 はい。 75 00:07:34,373 --> 00:07:39,773 道嶋大楯の子 道嶋御楯にございます。 76 00:07:41,780 --> 00:07:44,332 聞いております。 77 00:07:44,332 --> 00:07:49,805 お父上 大楯様 呰麻呂の 狼藉により 亡くなられたとか。 78 00:07:49,805 --> 00:07:53,775 まこと お気の毒にございました。 79 00:07:53,775 --> 00:07:56,945 その憎き呰麻呂を追っております。 80 00:07:56,945 --> 00:08:02,784 行方 ご存じありませぬか? 81 00:08:02,784 --> 00:08:05,137 いいえ。 82 00:08:05,137 --> 00:08:11,877 もし 居所が知れましたら お教え下さい。 83 00:08:11,877 --> 00:08:15,147 承知しました。 84 00:08:15,147 --> 00:08:17,866 須受様。 85 00:08:17,866 --> 00:08:22,471 蝦夷と 長き縁がおありとか。 86 00:08:22,471 --> 00:08:26,871 この際 その縁 切っては下されぬか? 87 00:08:28,877 --> 00:08:31,012 何を言われる!? (御楯)信濃に➡ 88 00:08:31,012 --> 00:08:35,901 帰りたくはございませぬか? 89 00:08:35,901 --> 00:08:38,270 我に お力添え下され。➡ 90 00:08:38,270 --> 00:08:41,773 決して 悪いようには致しませぬ! 91 00:08:41,773 --> 00:08:48,573 ♬~ 92 00:08:52,033 --> 00:08:54,870 (男1)ハハハ… 相変わらず 見事じゃの。 93 00:08:54,870 --> 00:08:57,589 (男2)あそこに当てるとはの! 94 00:08:57,589 --> 00:08:59,925 (母礼)さすがの腕前じゃ。 95 00:08:59,925 --> 00:09:02,010 母礼! 96 00:09:02,010 --> 00:09:05,564 無事だったか? ナのおかげで 命拾いをした。 97 00:09:05,564 --> 00:09:07,564 礼を言う。 98 00:09:09,634 --> 00:09:13,405 いつか ワが 同じ目に遭うたら 助けてくれ。 99 00:09:13,405 --> 00:09:16,105 決して 見捨てはせぬ。 100 00:09:24,199 --> 00:09:27,035 呰麻呂様! 101 00:09:27,035 --> 00:09:29,938 ご無事で 何より。 (呰麻呂)ナも。 102 00:09:29,938 --> 00:09:33,642 妹を取り返したとか。 103 00:09:33,642 --> 00:09:36,178 ワらが 事を起こしたので➡ 104 00:09:36,178 --> 00:09:40,699 伊治 磐具の里人は たちまち ヤマトに追われる身となった。 105 00:09:40,699 --> 00:09:45,299 阿久斗と 話がしたい。 取り次いでくれぬか? 106 00:09:47,305 --> 00:09:49,605 それは 構わぬが…。 107 00:09:51,576 --> 00:09:55,096 お呼び立てして 申し訳ありませぬ。 108 00:09:55,096 --> 00:09:58,196 いつぞやは 失礼を。 109 00:10:01,703 --> 00:10:05,907 ワに 急ぎの用とは? 110 00:10:05,907 --> 00:10:09,294 磐具の里人も加え 100人余り➡ 111 00:10:09,294 --> 00:10:13,265 生まれ育った土地を追われ 戻れませぬ。 112 00:10:13,265 --> 00:10:22,374 勝手な願いながら 里人達を 引き受けてもらえぬものかと。 113 00:10:22,374 --> 00:10:24,374 このとおり。 114 00:10:33,568 --> 00:10:38,073 乱を起こせし者の罪は 深い。 115 00:10:38,073 --> 00:10:46,514 ワ自身 相応の覚悟は できております。 116 00:10:46,514 --> 00:10:52,571 ♬~ 117 00:10:52,571 --> 00:10:58,260 里人に 罪はない。 引き受けよう。 118 00:10:58,260 --> 00:11:01,580 お礼の申し上げようも ございませぬ。 119 00:11:01,580 --> 00:11:08,703 ♬~ 120 00:11:08,703 --> 00:11:14,503 ナの父は 見込んだとおりのお方。 121 00:11:16,595 --> 00:11:19,681 呰麻呂様。 阿弖流為。 122 00:11:19,681 --> 00:11:23,034 ナにも 頼みがある。 123 00:11:23,034 --> 00:11:26,738 母礼達を ナの下で 鍛えてやってくれぬか?➡ 124 00:11:26,738 --> 00:11:33,778 皆 腕が立つ。 母礼は ヤマトの軍略にも 精通しておる。 125 00:11:33,778 --> 00:11:36,982 何なりと使うてくれ。 126 00:11:36,982 --> 00:11:45,941 ナのため ナの考えどおりなら ワは 喜んで働こう。 127 00:11:45,941 --> 00:11:49,177 ワに 考えなどあろうはずもない。 128 00:11:49,177 --> 00:11:55,400 ただ 末永う いつまでも ここで 大墓の里で暮らしたい。 129 00:11:55,400 --> 00:12:03,775 こたびの事 ワは ナがいたから立てた。 130 00:12:03,775 --> 00:12:09,114 阿弖流為 頼むぞ。 131 00:12:09,114 --> 00:12:14,014 ♬~ 132 00:12:21,009 --> 00:12:24,309 呰麻呂様! 待て! 133 00:12:26,197 --> 00:12:28,597 追ってはならぬ。 134 00:12:49,871 --> 00:12:53,771 託した里人達の命と引き換えに…。 135 00:12:56,761 --> 00:12:59,361 呰麻呂様。 136 00:13:07,972 --> 00:13:17,472 呰麻呂様は はるか西のヤマト憎しと 死んでいかれた。 137 00:13:23,705 --> 00:13:31,029 いや 伊治の里が 恋しかったのだ。 138 00:13:31,029 --> 00:13:34,566 そっちを向いて 今は➡ 139 00:13:34,566 --> 00:13:38,803 里で 遊んでおられる。 140 00:13:38,803 --> 00:13:48,012 ♬~ 141 00:13:48,012 --> 00:13:57,605 比古兄も呰麻呂様も 兄と慕うた人が 皆 いなくなる。 142 00:13:57,605 --> 00:14:02,961 ♬~ 143 00:14:02,961 --> 00:14:05,547 ワは 離れぬぞ! 144 00:14:05,547 --> 00:14:09,334 ♬~ 145 00:14:09,334 --> 00:14:14,305 ナのそばに付いて 離れぬ! 146 00:14:14,305 --> 00:14:19,878 ♬~ 147 00:14:19,878 --> 00:14:22,380 忘れぬぞ! 148 00:14:22,380 --> 00:14:37,180 ♬~ 149 00:14:41,299 --> 00:14:45,236 (阿万比古)ワは 蝦夷ぞ! 蝦夷で 何が悪い!? 150 00:14:45,236 --> 00:14:48,540 (役人1)こら! 151 00:14:48,540 --> 00:14:52,644 ヤマト人は 蝦夷を恐れているのであろう!? 152 00:14:52,644 --> 00:14:56,998 恐れているから 罪をかぶせて ワを 亡き者にしようと…。 153 00:14:56,998 --> 00:15:00,198 (役人2)うるさい! おとなしくしろ! 154 00:15:06,157 --> 00:15:09,444 呪ってやる。 155 00:15:09,444 --> 00:15:11,746 死んでも お前らを 呪い続けてやる。 156 00:15:11,746 --> 00:15:13,746 静かにしろ。 157 00:15:23,107 --> 00:15:30,798 (田村麻呂)待て! どけ! どけ どけ! どけ! 158 00:15:30,798 --> 00:15:33,768 そこの蝦夷 何をした? 159 00:15:33,768 --> 00:15:36,571 (役人)盗みを 何度も繰り返し。 ワではない! 160 00:15:36,571 --> 00:15:40,275 ヤマトは 蝦夷を 目の敵にし 何でも 罪をなすりつけ…。 161 00:15:40,275 --> 00:15:47,799 蝦夷! 先ほど 汝は 「ヤマト人が 蝦夷を恐れている」と申したが➡ 162 00:15:47,799 --> 00:15:50,835 それは 誤りだ。 163 00:15:50,835 --> 00:15:55,907 余が それを 汝に教えてやる。 164 00:15:55,907 --> 00:15:58,307 ♬~ 165 00:16:07,051 --> 00:16:09,704 やはり 比古兄は 西へ…。 166 00:16:09,704 --> 00:16:11,873 (古天奈)風の噂ですが➡ 167 00:16:11,873 --> 00:16:16,110 父が すぐに 阿弖流為に知らせてやれと。 168 00:16:16,110 --> 00:16:18,780 何よりの知らせ。 169 00:16:18,780 --> 00:16:22,767 比古兄は 西で生きている。 170 00:16:22,767 --> 00:16:27,705 阿弖流為。 (近づく足音) 171 00:16:27,705 --> 00:16:31,305 ワは 後にするか? いや 構わぬ。 172 00:16:33,244 --> 00:16:37,048 志波 波奴志己の娘 古天奈。 173 00:16:37,048 --> 00:16:40,702 おお。 古天奈なら 話してもよかろう。 174 00:16:40,702 --> 00:16:45,073 磐具母礼。 故あって かくまってる。 175 00:16:45,073 --> 00:16:47,041 磐具母礼? 176 00:16:47,041 --> 00:16:50,979 波奴志己様のお働き ワらの耳にも入っております。 177 00:16:50,979 --> 00:16:53,448 では ワは これで。 178 00:16:53,448 --> 00:16:58,469 いや 古天奈 ナも 話に加わってくれ。 179 00:16:58,469 --> 00:17:00,872 波奴志己様の名代として。 180 00:17:00,872 --> 00:17:06,978 それがよかろう。 いずれ 志波の 力も 借りねばならぬ時が来る。 181 00:17:06,978 --> 00:17:09,063 と 言いますと? 182 00:17:09,063 --> 00:17:13,318 志波 大墓が ヤマトを跳ね返し 呰麻呂様が 乱を起こし➡ 183 00:17:13,318 --> 00:17:17,038 伊治城 多賀城が燃えた。 184 00:17:17,038 --> 00:17:21,876 ヤマトが このまま 黙っているとは思えぬ。 185 00:17:21,876 --> 00:17:27,532 早くて 3年 遅くとも 5年の うちに ヤマトは陣容を立て直し➡ 186 00:17:27,532 --> 00:17:30,435 再び この地に現れると 母礼は言っておる。 187 00:17:30,435 --> 00:17:34,005 何としても それまでに 各地の長達に声かけ➡ 188 00:17:34,005 --> 00:17:35,974 1人でも多く 兵を集め 鍛えねば。 189 00:17:35,974 --> 00:17:39,510 父は 間違いなく立ちます。 ヤマト追従は 無策に等しい。 190 00:17:39,510 --> 00:17:43,765 母礼 まあ そう焦るな。 191 00:17:43,765 --> 00:17:47,085 まだ 3年の猶予がある。 192 00:17:47,085 --> 00:17:50,772 もう3年しかない。 193 00:17:50,772 --> 00:17:57,211 ヤマトは 強いぞ。 大きいぞ。 194 00:17:57,211 --> 00:18:00,548 よく考えてから 事に当たらねば。 195 00:18:00,548 --> 00:18:10,642 ♬~ 196 00:18:10,642 --> 00:18:13,344 西へ行ってみぬか? 197 00:18:13,344 --> 00:18:15,380 西へ? 198 00:18:15,380 --> 00:18:27,775 ♬~ 199 00:18:27,775 --> 00:18:32,347 <当時 ヤマト軍に捕らえられた 蝦夷達は➡ 200 00:18:32,347 --> 00:18:37,068 全国各地の村々に 移住させられやんした。➡ 201 00:18:37,068 --> 00:18:42,373 新たな土地での暮らしに なじめぬ者も多がったのす> 202 00:18:42,373 --> 00:18:44,373 (役人)急げ! 203 00:18:46,511 --> 00:18:48,896 (役人)急がんか!? 204 00:18:48,896 --> 00:19:09,296 ♬~ 205 00:19:12,704 --> 00:19:15,807 このにぎわいは どうだ? 206 00:19:15,807 --> 00:19:18,476 珍しい物が 次から次に。 207 00:19:18,476 --> 00:19:21,145 ああ 目を奪われる。 208 00:19:21,145 --> 00:19:26,651 なのに 何故 ヤマトは ワらから奪おうとする? 209 00:19:26,651 --> 00:19:29,137 十分ではないか!? 210 00:19:29,137 --> 00:19:31,706 足りてるではないか!? 211 00:19:31,706 --> 00:19:35,910 なのに 何故 ワらから…? 212 00:19:35,910 --> 00:19:39,430 そのとおりじゃ。 213 00:19:39,430 --> 00:19:44,302 母礼 ミカドとやらに 聞きに参ろう。 214 00:19:44,302 --> 00:19:47,071 ≪(役人)どけ どけ どけ! ≪(男1)近衛将監様だ。 215 00:19:47,071 --> 00:19:50,671 (男2)坂上田村麻呂様だ。 (役人)どけ! 216 00:20:00,518 --> 00:20:05,239 ♬~ 217 00:20:05,239 --> 00:20:08,609 比古兄。 218 00:20:08,609 --> 00:20:10,578 見たか? (古天奈)えっ? 219 00:20:10,578 --> 00:20:14,578 今 比古兄が。 (古天奈)どこに? 220 00:20:17,135 --> 00:20:19,670 見間違えたか…。 221 00:20:19,670 --> 00:20:22,540 (男1)田村麻呂様も 変わったお方よ。 222 00:20:22,540 --> 00:20:25,343 (男2)えっ? 奴婢の事か? そうだ。 223 00:20:25,343 --> 00:20:29,680 処刑される蝦夷を助けて 奴婢にした。 224 00:20:29,680 --> 00:20:32,633 物好きなお方だ。 比古兄だ! 225 00:20:32,633 --> 00:20:34,669 すぐ戻る! 226 00:20:34,669 --> 00:20:41,569 ♬~ 227 00:20:43,628 --> 00:20:49,534 これが 蝦夷の好む蕨手刀か。 228 00:20:49,534 --> 00:20:52,970 (延手)田村麻呂様の お申しつけどおり➡ 229 00:20:52,970 --> 00:20:55,706 我ら 上野の鍛冶人総出で➡ 230 00:20:55,706 --> 00:21:01,106 腕によりかけ 作り上げし 逸品にござりまする。 231 00:21:03,164 --> 00:21:07,301 蝦夷の力を まざまざと見せつけられる思いだ。 232 00:21:07,301 --> 00:21:12,201 蝦夷とは 長い戦になろう。 233 00:21:19,380 --> 00:21:22,380 (扉の閉まる音) 234 00:21:29,674 --> 00:21:32,574 我に用か? 235 00:21:35,279 --> 00:21:37,979 聞かせてくれぬか? 236 00:21:42,303 --> 00:21:47,491 田村麻呂様のご家中に かような男がいたはずだが。 237 00:21:47,491 --> 00:21:51,212 頭がよく 目が大きくて…。 238 00:21:51,212 --> 00:21:53,848 何者だ? 239 00:21:53,848 --> 00:21:58,669 ワの兄だ。 阿万比古という。 240 00:21:58,669 --> 00:22:01,289 よく似たのがいた。 241 00:22:01,289 --> 00:22:03,674 が 違うだろう。 242 00:22:03,674 --> 00:22:09,174 鍛冶人に 飯は不要と 我を追い出した舎人がいた。 243 00:22:11,666 --> 00:22:16,070 汝の兄上は そんな性悪か? 244 00:22:16,070 --> 00:22:21,676 いや 違う。 別人だ。 245 00:22:21,676 --> 00:22:26,076 役に立てず 悪かったな。 246 00:22:35,172 --> 00:22:40,011 ここには 何でもあるのう。 247 00:22:40,011 --> 00:22:44,865 鉄の矢じり 鉄の鎧 甲…。 248 00:22:44,865 --> 00:22:47,768 ワらも 鉄は持ってる。 249 00:22:47,768 --> 00:22:51,672 あるにはあるが 兵の数が増えれば足りぬぞ。 250 00:22:51,672 --> 00:22:55,993 勝負を決するのは 風より速く走る馬と 鉄だ。 251 00:22:55,993 --> 00:22:58,746 馬は 大伴で 何とかする。 252 00:22:58,746 --> 00:23:01,215 やはり 鉄だ。 253 00:23:01,215 --> 00:23:03,634 鉄は欠かせぬぞ。 254 00:23:03,634 --> 00:23:05,853 自前で作れると 一層よいが…。 255 00:23:05,853 --> 00:23:07,955 (扉の開く音) 256 00:23:07,955 --> 00:23:11,475 ♬~ 257 00:23:11,475 --> 00:23:14,712 また 会うた。 258 00:23:14,712 --> 00:23:19,967 聞いたか? 呰麻呂様が 多賀城に火をつけたとか。 259 00:23:19,967 --> 00:23:24,367 聞いて 我は 飛び上がって喜んだ。 260 00:23:26,807 --> 00:23:29,143 乱を起こしたのは呰麻呂様だが➡ 261 00:23:29,143 --> 00:23:32,847 多賀城を燃やしたのは 別の人間だ。 262 00:23:32,847 --> 00:23:35,047 誰だ? 263 00:23:37,368 --> 00:23:41,739 胆沢 大墓の 阿弖流為とかいう男だ。 264 00:23:41,739 --> 00:23:44,642 阿弖流為? 聞かぬな。 265 00:23:44,642 --> 00:23:47,378 どんなヤツだ? 266 00:23:47,378 --> 00:23:50,164 ワにそっくりな男だ。 267 00:23:50,164 --> 00:23:52,164 汝に? 268 00:23:54,301 --> 00:23:56,301 まさか…。 269 00:23:58,939 --> 00:24:04,812 信じるな。 ナをからかったんだ。 270 00:24:04,812 --> 00:24:07,264 汝らは 何者だ? 271 00:24:07,264 --> 00:24:11,852 (古天奈の笑い声) 272 00:24:11,852 --> 00:24:15,039 (古天奈)あれ 何だ? 273 00:24:15,039 --> 00:24:19,210 (男)ヤマトに刃向かうからだ! 274 00:24:19,210 --> 00:24:24,065 (男達の騒ぎ声) 275 00:24:24,065 --> 00:24:27,034 (延手)蝦夷のさらし首だよ。 276 00:24:27,034 --> 00:24:30,121 (男)蝦夷め!➡ 277 00:24:30,121 --> 00:24:34,108 ヤマトに刃向かうからだ! 278 00:24:34,108 --> 00:24:36,394 (男達の騒ぎ声) 279 00:24:36,394 --> 00:24:38,512 弖流。 280 00:24:38,512 --> 00:24:41,298 ♬~ 281 00:24:41,298 --> 00:24:43,350 行くぞ。 282 00:24:43,350 --> 00:24:49,040 ♬~ 283 00:24:49,040 --> 00:24:52,510 一つ ワも ぶつけてみるか。 284 00:24:52,510 --> 00:25:03,771 ♬~ 285 00:25:03,771 --> 00:25:05,873 ワが相手じゃ! 286 00:25:05,873 --> 00:25:10,628 (延手の笑い声) 287 00:25:10,628 --> 00:25:13,528 面白いヤツだな。 288 00:25:23,407 --> 00:25:27,007 ワは 胆沢 大墓の阿弖流為だ。 289 00:25:29,313 --> 00:25:33,067 ナの腕が欲しい。 290 00:25:33,067 --> 00:25:36,067 ワらは 物言わぬ首ではない。 291 00:25:38,072 --> 00:25:40,372 そう思わぬか? 292 00:25:49,366 --> 00:25:52,066 名は 延手。 293 00:25:55,072 --> 00:26:01,172 延手 力を貸してくれ。 294 00:26:10,704 --> 00:26:12,704 比古兄。 295 00:26:18,245 --> 00:26:20,614 会えて よかった! 296 00:26:20,614 --> 00:26:25,669 来て よかった! 何用あって? 297 00:26:25,669 --> 00:26:28,239 ただ ただ 比古兄に 会いたかったのだ! 298 00:26:28,239 --> 00:26:31,575 帰ろう! さあ 大墓へ帰ろう! 299 00:26:31,575 --> 00:26:33,975 ワは 帰らぬ。 300 00:26:36,597 --> 00:26:39,817 ここで 生きていく。 301 00:26:39,817 --> 00:26:43,287 決めたのだ。 302 00:26:43,287 --> 00:26:45,806 比古兄…。 303 00:26:45,806 --> 00:26:48,709 心配するな。 304 00:26:48,709 --> 00:26:57,501 一度は ああなりかけたが もう二度と あんな惨めな事には。 305 00:26:57,501 --> 00:27:03,090 ♬~ 306 00:27:03,090 --> 00:27:07,127 比古兄! やめろ。 307 00:27:07,127 --> 00:27:10,915 あいつは もう 蝦夷に戻りたくはないんだ。 308 00:27:10,915 --> 00:27:13,834 ♬~ 309 00:27:13,834 --> 00:27:15,934 我は約束する。 310 00:27:17,922 --> 00:27:20,824 大墓に行くぞ。 311 00:27:20,824 --> 00:27:25,529 鉄作りの腕のいいのを 連れて。 312 00:27:25,529 --> 00:27:28,716 必ず行くぞ 阿弖流為。 313 00:27:28,716 --> 00:27:42,616 ♬~ 314 00:27:47,268 --> 00:27:54,041 今から ヤマトに備えておかねば 取り返しのつかない事になる。 315 00:27:54,041 --> 00:27:59,413 そこで 一計だが 各地の長は ヤマトと戦う兵を出してほしい。 316 00:27:59,413 --> 00:28:01,532 多ければ多いほど よい。 317 00:28:01,532 --> 00:28:06,036 各地から集まった兵を ワらで鍛え 来るヤマトの戦いに備え…。 318 00:28:06,036 --> 00:28:09,506 (族長1)戦が始まったら ヤマトに寝返る気か? 319 00:28:09,506 --> 00:28:11,542 (族長2)いつ あっちに付くか 分からんぞ あいつは! 320 00:28:11,542 --> 00:28:13,560 (族長3)そうだ 信用できん! 321 00:28:13,560 --> 00:28:15,846 (騒ぐ族長達) 322 00:28:15,846 --> 00:28:19,049 聞いてくれ! 323 00:28:19,049 --> 00:28:21,368 ナらが ワのような➡ 324 00:28:21,368 --> 00:28:24,905 呰麻呂様の残党に 不審を抱くのは よう分かる。 325 00:28:24,905 --> 00:28:28,542 もっともだ。 326 00:28:28,542 --> 00:28:33,364 ワらが 乱を起こす前 確かに ヤマトにくみして…。 327 00:28:33,364 --> 00:28:35,399 (阿久斗)やめろ! 328 00:28:35,399 --> 00:28:41,599 ヤマトと戦うために 伊治や磐具の 一族を引き受けた訳ではないぞ。 329 00:28:45,075 --> 00:28:51,465 悪いが 大墓からは 兵は出さぬ。 330 00:28:51,465 --> 00:28:53,465 一人もだ! 331 00:28:56,203 --> 00:28:58,272 前から言っておる。 332 00:28:58,272 --> 00:29:04,528 ヤマトに刃向かえば 一つが 十にも 二十にもなって 返ってくる。 333 00:29:04,528 --> 00:29:08,128 大墓からは 一兵たりとも出さんぞ! 334 00:29:20,311 --> 00:29:25,766 おい! 都の土産話が まだだろ? 335 00:29:25,766 --> 00:29:29,069 聞いてくれ 聞いてくれ。 336 00:29:29,069 --> 00:29:32,673 ヤマトの女は 美しいぞ! 337 00:29:32,673 --> 00:29:37,077 都の女は いいぞ! (皆の笑い声) 338 00:29:37,077 --> 00:29:39,697 都は 物があふれとった。 339 00:29:39,697 --> 00:29:43,150 あれもこれも ワの欲しい物ばかりじゃ。 340 00:29:43,150 --> 00:29:45,235 (歓声) 341 00:29:45,235 --> 00:29:49,573 しかし 欲しくない物があった。 342 00:29:49,573 --> 00:29:51,573 二つだ。 343 00:29:53,677 --> 00:29:57,047 何だと思う? 仏と観音だ!➡ 344 00:29:57,047 --> 00:29:59,133 どうじゃ? 345 00:29:59,133 --> 00:30:01,133 違う! 346 00:30:03,203 --> 00:30:06,703 広場に 二つ 並んでおった。 347 00:30:09,226 --> 00:30:14,314 みんな それに向かって 石投げとった。 348 00:30:14,314 --> 00:30:17,000 何と思われる? 349 00:30:17,000 --> 00:30:20,287 ♬~ 350 00:30:20,287 --> 00:30:24,041 首だ! 351 00:30:24,041 --> 00:30:28,162 蝦夷の首だ! 352 00:30:28,162 --> 00:30:32,649 ワらの仲間の首が さらしものになっとった! 353 00:30:32,649 --> 00:30:38,772 ♬~ 354 00:30:38,772 --> 00:30:43,977 ワは 悲しゅうて 悲しゅうて…。 355 00:30:43,977 --> 00:30:48,048 涙は出んのに 悲しゅうてしかたなかった。 356 00:30:48,048 --> 00:30:56,306 ♬~ 357 00:30:56,306 --> 00:30:58,806 誰かいるか? 358 00:31:01,812 --> 00:31:05,866 死んで 石投げられても いいというヤツは。 359 00:31:05,866 --> 00:31:13,907 ♬~ 360 00:31:13,907 --> 00:31:16,560 誰かいないか!? 361 00:31:16,560 --> 00:31:19,696 ♬~ 362 00:31:19,696 --> 00:31:21,665 (族長1)戦うぞ! 363 00:31:21,665 --> 00:31:24,151 (族長達)おう! 364 00:31:24,151 --> 00:31:39,550 ♬~ 365 00:31:39,550 --> 00:31:41,550 お父。 366 00:31:48,041 --> 00:31:58,041 森は いい。 ここの森は 宝じゃ。 367 00:32:00,103 --> 00:32:02,739 ワにも 小さい頃があってな。 368 00:32:02,739 --> 00:32:09,339 朝 早うから 夜 暗くなるまで 森で遊んだんじゃ。 369 00:32:11,498 --> 00:32:18,839 ここを捨てたら 二度と この森へは帰ってこれぬ。 370 00:32:18,839 --> 00:32:21,758 お父もワも それでいい。 371 00:32:21,758 --> 00:32:26,129 さんざん遊んだからな。 372 00:32:26,129 --> 00:32:29,329 しかし 子供らは どうする? 373 00:32:31,368 --> 00:32:38,542 これから この地で 生まれる子供らは 森を知らぬ。 374 00:32:38,542 --> 00:32:41,142 森で遊べぬ。 375 00:32:43,347 --> 00:32:46,333 弖流。 376 00:32:46,333 --> 00:32:50,654 ナなら 務まる。 377 00:32:50,654 --> 00:32:57,978 長の仕事は 神祭りと戦じゃ。 378 00:32:57,978 --> 00:33:01,298 お父。 379 00:33:01,298 --> 00:33:06,503 弖流 ナが 大墓の長になれ。 380 00:33:06,503 --> 00:33:12,609 ワは 疲れた。 もう 務まらぬ。 381 00:33:12,609 --> 00:33:15,562 お父 本気で言ってるのか? 382 00:33:15,562 --> 00:33:19,566 当たり前じゃ。 383 00:33:19,566 --> 00:33:23,704 このような事は➡ 384 00:33:23,704 --> 00:33:26,904 軽々しくは言えぬ。 385 00:33:31,812 --> 00:33:35,999 阿万比古も いない。➡ 386 00:33:35,999 --> 00:33:39,899 ナが 大墓の長になるしかないのじゃ。 387 00:33:41,972 --> 00:33:46,660 弖流 ワも ヤマトが憎いんじゃぞ。 388 00:33:46,660 --> 00:33:57,271 ♬~ 389 00:33:57,271 --> 00:34:00,674 ほかならぬ弖流の頼みじゃ。 390 00:34:00,674 --> 00:34:03,744 馬を出してやろう。 391 00:34:03,744 --> 00:34:05,829 そう言って下さると思ってた。 392 00:34:05,829 --> 00:34:08,932 無論 米と引き換えじゃ。 393 00:34:08,932 --> 00:34:12,936 まあ 強欲な事は言わぬから 安心せよ。 394 00:34:12,936 --> 00:34:17,574 うれしゅうございます 須受様。 395 00:34:17,574 --> 00:34:20,177 馬の話とは思わなんだ。 396 00:34:20,177 --> 00:34:22,229 てっきり。 397 00:34:22,229 --> 00:34:29,269 ♬~ 398 00:34:29,269 --> 00:34:31,321 早う 連れていけ。➡ 399 00:34:31,321 --> 00:34:34,358 佳那が ずっと待っているぞ。 400 00:34:34,358 --> 00:34:40,047 ♬~ 401 00:34:40,047 --> 00:34:42,482 先に帰るぞ。 402 00:34:42,482 --> 00:34:47,037 ♬~ 403 00:34:47,037 --> 00:34:51,475 弖流 よい友を持ったのう。 404 00:34:51,475 --> 00:35:12,012 ♬~ 405 00:35:12,012 --> 00:35:14,047 どこまで行こう? 406 00:35:14,047 --> 00:35:17,868 弖流様の行きたい所なら➡ 407 00:35:17,868 --> 00:35:20,671 どこまでも付いていきます。 408 00:35:20,671 --> 00:35:24,057 ♬~ 409 00:35:24,057 --> 00:35:26,093 よし! 410 00:35:26,093 --> 00:35:37,571 ♬~ 411 00:35:37,571 --> 00:35:41,708 <そして その翌年> 412 00:35:41,708 --> 00:35:44,594 延手。 413 00:35:44,594 --> 00:35:48,494 ちいと遅すぎたかの? 414 00:35:50,517 --> 00:35:53,053 よく来てくれた。 415 00:35:53,053 --> 00:35:55,338 おお 阿弖流為! 416 00:35:55,338 --> 00:35:58,341 約束じゃ! 417 00:35:58,341 --> 00:36:01,941 さあ 皆に会うてやってくれ。 418 00:36:05,699 --> 00:36:08,769 見よ。 たたらじゃ。➡ 419 00:36:08,769 --> 00:36:11,138 たたらで 風を送り続けて➡ 420 00:36:11,138 --> 00:36:15,308 3日3晩 炉の中の熱を上げ続ける。➡ 421 00:36:15,308 --> 00:36:20,630 これで 砂鉄が どろどろに溶けるという訳よ。 422 00:36:20,630 --> 00:36:24,668 熱を作るには 砂鉄と炭が 山のように必要だ。➡ 423 00:36:24,668 --> 00:36:29,968 ここは 山の中だから 炭は 簡単に作れる。 424 00:36:41,601 --> 00:36:43,620 できた! 425 00:36:43,620 --> 00:36:53,880 ♬~ 426 00:36:53,880 --> 00:36:58,368 飯だよ! できたよ! 427 00:36:58,368 --> 00:37:29,065 ♬~ 428 00:37:29,065 --> 00:37:35,071 <訓練が軌道に乗ると 阿弖流為は 北の津軽へ 走りやんした。➡ 429 00:37:35,071 --> 00:37:37,774 そこは 北の果てだったから➡ 430 00:37:37,774 --> 00:37:42,929 まだ ヤマトの支配も 及んでいなかったのす。➡ 431 00:37:42,929 --> 00:37:50,036 津軽の長は 岩木といって ちょっと癖のある女子だったのす> 432 00:37:50,036 --> 00:37:53,290 話は ここまで届いている。 433 00:37:53,290 --> 00:37:57,143 ヤマト相手の備えとか。 434 00:37:57,143 --> 00:37:59,930 知っているなら 話は早い。 435 00:37:59,930 --> 00:38:02,999 津軽も 一緒に立ってくれぬか? 436 00:38:02,999 --> 00:38:05,268 岩木様が味方に付いてくれたら➡ 437 00:38:05,268 --> 00:38:10,140 ワらは 北の心配をせず 南だけを向いて 存分に戦える。 438 00:38:10,140 --> 00:38:14,444 ワは ヤマトを 敵に回すつもりはない。 439 00:38:14,444 --> 00:38:18,765 ここは どこからも手出しされず 栄えている。 440 00:38:18,765 --> 00:38:22,769 誰を敵に回すのも ごめんじゃ。 441 00:38:22,769 --> 00:38:27,791 ヤマトは 今はおとなしゅうても 必ず いつか ナらの敵に回る。 442 00:38:27,791 --> 00:38:33,713 その時になったら また 考えよう。 443 00:38:33,713 --> 00:38:35,932 なら どうしても? 444 00:38:35,932 --> 00:38:39,986 阿弖流為 ひと言だけ忠告してやる。 445 00:38:39,986 --> 00:38:42,355 ヤマトの力は 強大ぞ。 446 00:38:42,355 --> 00:38:45,775 ナらの兵なぞ ひとたまりもない。 447 00:38:45,775 --> 00:38:49,179 打ち負かせるなぞと考えるのは 大間違いじゃ。 448 00:38:49,179 --> 00:38:54,100 悪い事は言わぬ。 今のうちに ヤマトに逆らうのは よしたほうが。 449 00:38:54,100 --> 00:38:56,900 間違うとるのは ヤマトだ! 450 00:39:01,708 --> 00:39:07,864 気が変わったら 知らせてくれ。 451 00:39:07,864 --> 00:39:11,864 こっちに 火の粉を飛ばさんでくれよ。 452 00:39:20,243 --> 00:39:22,643 来たよ 来たよ! 453 00:39:24,764 --> 00:39:27,200 <それから しばらくして➡ 454 00:39:27,200 --> 00:39:32,622 阿弖流為と佳那は 夫婦になりやんした> 455 00:39:32,622 --> 00:39:37,227 ♬~ 456 00:39:37,227 --> 00:39:40,063 族長。 族長。 族長。 457 00:39:40,063 --> 00:40:02,419 ♬~ 458 00:40:02,419 --> 00:40:06,439 阿弖流為。 どうだ? 459 00:40:06,439 --> 00:40:09,442 昨夜は よう眠れたか? 460 00:40:09,442 --> 00:40:11,478 おう。 そうか。 461 00:40:11,478 --> 00:40:15,215 ナに渡す物がある。 462 00:40:15,215 --> 00:40:17,233 おう! 463 00:40:17,233 --> 00:40:24,808 ♬~ 464 00:40:24,808 --> 00:40:29,629 <阿弖流為達は 鉄から たくさんの蕨手刀や➡ 465 00:40:29,629 --> 00:40:33,416 鉄の鎧を作りやんした> 466 00:40:33,416 --> 00:40:42,142 ♬~ 467 00:40:42,142 --> 00:40:46,296 <そして 山部親王は ミカドとなり➡ 468 00:40:46,296 --> 00:40:55,596 紀朝臣古佐美に 征東大使 蝦夷征伐の総大将を命じたのす> 469 00:40:57,957 --> 00:41:02,012 おう! 470 00:41:02,012 --> 00:41:06,633 (桓武)坂東の安危 この一挙にあり。➡ 471 00:41:06,633 --> 00:41:12,539 我が方 5万の兵をもってすれば 勝利は おのずと明らか。 472 00:41:12,539 --> 00:41:19,129 朕は 静かに 吉報を待っておるぞ。 473 00:41:19,129 --> 00:41:21,131 はっ! 474 00:41:21,131 --> 00:41:27,537 朕の徳をもって 国を治むれば 民は 皆 幸せになる。 475 00:41:27,537 --> 00:41:34,561 朕は 民の喜ぶ顔が見たい。 476 00:41:34,561 --> 00:41:39,466 ♬~ 477 00:41:39,466 --> 00:41:44,904 <789年 延暦8年3月➡ 478 00:41:44,904 --> 00:41:50,477 いよいよ 戦いの幕は 切って落とされやんした。➡ 479 00:41:50,477 --> 00:41:57,934 5万のヤマトの大軍が 北を目指して 進軍を開始したのす> 480 00:41:57,934 --> 00:42:02,939 ♬~ 481 00:42:02,939 --> 00:42:06,142 ご無事で。 482 00:42:06,142 --> 00:42:09,362 ヤマトのヤツらを 驚かせてやる。 はい。 483 00:42:09,362 --> 00:42:13,266 ♬~ 484 00:42:13,266 --> 00:42:16,636 (海浦)弖流。 おっ母。 485 00:42:16,636 --> 00:42:21,107 心配するな。 ワらの備えは万全じゃ。 486 00:42:21,107 --> 00:42:28,448 言うか言うまいか 迷うたが 悪い夢を見た。 487 00:42:28,448 --> 00:42:31,201 悪い夢? 488 00:42:31,201 --> 00:42:34,771 大勢のヤマトの兵に囲まれて➡ 489 00:42:34,771 --> 00:42:42,071 弖流 お前は たった1人なんじゃ。 490 00:42:44,547 --> 00:42:47,217 たった1人。 491 00:42:47,217 --> 00:43:02,832 ♬~ 492 00:43:02,832 --> 00:43:06,936 ♬~ 493 00:43:06,936 --> 00:43:11,441 ヤマトの数に勝てるのは ワらの強い絆だけだ! 494 00:43:11,441 --> 00:43:15,261 朕が欲しいのは 阿弖流為の首じゃ。 495 00:43:15,261 --> 00:43:17,480 一つ 派手に暴れてやれ! 496 00:43:17,480 --> 00:43:20,300 (阿万比古)「蝦夷をもって 蝦夷を制す」は➡ 497 00:43:20,300 --> 00:43:22,869 かねてより ミカドのご意向。 498 00:43:22,869 --> 00:43:26,369 (田村麻呂)阿弖流為を 亡き者にする。