1 00:00:35,595 --> 00:00:41,401 坂崎磐音は 友である小林琴平 河出慎之輔とともに➡ 2 00:00:41,401 --> 00:00:46,373 藩の改革を夢みていた。 だが 慎之輔が 叔父の言葉に➡ 3 00:00:46,373 --> 00:00:51,745 惑わされ 妻の舞を殺害。 それを知った舞の兄である➡ 4 00:00:51,745 --> 00:00:56,616 琴平が慎之輔を斬り捨てる という事件が起きた。 5 00:00:56,616 --> 00:01:00,086 はからずも 琴平を 上意討ちにした磐音は➡ 6 00:01:00,086 --> 00:01:03,957 祝言を控えていた 琴平の妹 奈緒と別れ➡ 7 00:01:03,957 --> 00:01:10,096 藩を捨て 江戸の市井にひっそりと 紛れて生きる道を選んだ。 8 00:01:10,096 --> 00:01:20,096 ♬~ 9 00:01:23,643 --> 00:01:27,647 磐音は 朝のひととき 六間堀 北の橋にある➡ 10 00:01:27,647 --> 00:01:32,352 鰻処 宮戸川で 鰻割きの仕事をしていた。 11 00:01:32,352 --> 00:01:36,723 (幸吉)大変だ 大変だ! 大変だ! (松吉)おお どうした? 幸吉。 12 00:01:36,723 --> 00:01:39,058 鰻 取れたか? それどころじゃないんだよ。 13 00:01:39,058 --> 00:01:40,994 大変なんだよ! (鉄五郎)どうした? 14 00:01:40,994 --> 00:01:44,397 (おそめ) 浪人さんの家に泥棒が入ったの。 15 00:01:44,397 --> 00:01:48,397 某のところへ? それは大変だ。 16 00:01:50,270 --> 00:01:53,406 (金兵衛)じゃ とられた物は ないんだね? 17 00:01:53,406 --> 00:01:56,943 あるわけがありません。 そりゃそうだが➡ 18 00:01:56,943 --> 00:01:59,946 何か心当たりはないのかい? まるでござらぬ。 19 00:01:59,946 --> 00:02:04,317 まぁ とられた物がなけりゃ それでいいけどね。 20 00:02:04,317 --> 00:02:08,087 御造作をおかけしました。 皆さん お騒がせして➡ 21 00:02:08,087 --> 00:02:11,424 大変 申し訳ありません。 (磯次)いいんだ いいんだよ。 22 00:02:11,424 --> 00:02:13,760 長屋の連中は みんな 物見高いだけだからよ。 23 00:02:13,760 --> 00:02:15,695 (おきね)それは お父っつぁんのことでしょ。 24 00:02:15,695 --> 00:02:19,632 (徳三)うまいこと 言うね。 ハハハッ。 何だ おこん 来てたのか。 25 00:02:19,632 --> 00:02:22,769 (おこん)うん。 お父っつぁんの 好きな 混ぜ御飯のおむすび➡ 26 00:02:22,769 --> 00:02:26,105 握ったから。 お~ これは これは。 27 00:02:26,105 --> 00:02:30,443 ついでに 坂崎さんにも。 これは ありがたい。 28 00:02:30,443 --> 00:02:33,346 この騒ぎで 宮戸川の朝飯を 食い損ねましたから。 29 00:02:33,346 --> 00:02:36,716 だったら 蜆のおみおつけの残りが あるから 持ってきたげる。 30 00:02:36,716 --> 00:02:39,752 おい… それは 俺が晩飯のために 残しといたもんだぞ。 31 00:02:39,752 --> 00:02:41,952 アカンベ~。 32 00:02:47,360 --> 00:02:51,264 おこん 寄ってくかい? 33 00:02:51,264 --> 00:02:56,402 ううん。 用足しのついでだし お店に すぐ戻んなきゃ。 34 00:02:56,402 --> 00:02:59,702 うん そうか 分かった。 35 00:03:01,741 --> 00:03:04,041 ありがとよ。 うん。 36 00:03:10,750 --> 00:03:15,421 坂崎さん ほんとに心当たりはないの? 37 00:03:15,421 --> 00:03:19,092 お武家が ここを ひっかき回していったんなら➡ 38 00:03:19,092 --> 00:03:23,092 坂崎さんが前にいた豊後関前の人 ってのが筋じゃない? 39 00:03:24,964 --> 00:03:30,537 しかし 某が ここにいることを 家中の者が知っているはず…。 40 00:03:30,537 --> 00:03:33,439 何? 41 00:03:33,439 --> 00:03:39,045 与力の笹塚さんが 以前 通っていた佐々木道場で➡ 42 00:03:39,045 --> 00:03:42,482 某の身元を確かめたとか。 43 00:03:42,482 --> 00:03:46,352 某の住まいを その折に聞いた者が いるかもしれませんが…。 44 00:03:46,352 --> 00:03:50,723 だからといって 家中の者が…。 45 00:03:50,723 --> 00:03:53,560 坂崎さんが 江戸に出るきっかけになった➡ 46 00:03:53,560 --> 00:03:57,063 例の刃傷沙汰ってことはない? まさか…。 47 00:03:57,063 --> 00:04:01,401 あれは すでに終わったことです。 48 00:04:01,401 --> 00:04:07,401 そうかな。 奈緒様は 終わったなんて思ってないはずよ。 49 00:04:09,275 --> 00:04:12,045 (品川)すいません! この長屋に➡ 50 00:04:12,045 --> 00:04:14,414 坂崎さんという方は いらっしゃいませんか? 51 00:04:14,414 --> 00:04:16,414 ここだけど。 52 00:04:18,751 --> 00:04:21,421 あ おこんさん いらしてたんですか。 53 00:04:21,421 --> 00:04:24,724 うん。 じゃ 私は これで。 用足しがあるから。 54 00:04:24,724 --> 00:04:27,724 おむすび かたじけない。 55 00:04:30,096 --> 00:04:33,700 何かあった? いえ 別に。 56 00:04:33,700 --> 00:04:39,405 そう。 はい 蜆のおみおつけ。 馳走になります。 57 00:04:39,405 --> 00:04:42,705 (品川)うまそうですね。 それじゃ。 58 00:04:44,711 --> 00:04:47,380 かわいい人ですね。 59 00:04:47,380 --> 00:04:51,050 そうだ。 仕事が2つ重なったんです。 60 00:04:51,050 --> 00:04:53,386 1つ 引き受けていただけませんか? 61 00:04:53,386 --> 00:04:55,722 それは ありがたい。 62 00:04:55,722 --> 00:04:59,392 お食べ下さい。 簡単な仕事なんです。 63 00:04:59,392 --> 00:05:03,830 小梅瓦町の百姓家に おとくという ばあさんがいまして➡ 64 00:05:03,830 --> 00:05:07,700 この ばあさんが「盗賊に 命を 狙われている」と言ってるんです。 65 00:05:07,700 --> 00:05:14,300 まあ ただの思い込みだと 思うんですが…。 それでね…。 66 00:05:21,080 --> 00:05:25,652 なんか 魚臭いな。 67 00:05:25,652 --> 00:05:28,621 いや~ 朝湯があるとは 承知してましたが➡ 68 00:05:28,621 --> 00:05:31,424 品川さんは よく ご利用なさるんですか? 69 00:05:31,424 --> 00:05:35,294 そんなバカな。 貧乏御家人が 朝湯を楽しむ余裕なんて➡ 70 00:05:35,294 --> 00:05:39,032 ありませんよ。 うまい具合に 本所松倉町の医師が➡ 71 00:05:39,032 --> 00:05:41,367 住み込みの用心棒を探しまして➡ 72 00:05:41,367 --> 00:05:45,238 それが一日2分。 その金を当て込んでの散財です。 73 00:05:45,238 --> 00:05:48,241 なるほど それは いい話ですね。 あ いや➡ 74 00:05:48,241 --> 00:05:51,044 さっきの話だって 決して悪い話じゃ…。 75 00:05:51,044 --> 00:05:53,379 夕げつきで 手当は 日に3百文ですが➡ 76 00:05:53,379 --> 00:05:55,715 命を張って 斬りあうようなことは断じて…。 77 00:05:55,715 --> 00:05:58,618 はい。 ありがたいと思っています。 78 00:05:58,618 --> 00:06:01,054 いい男…。 79 00:06:01,054 --> 00:06:04,390 あんた! いつまで 女湯 掃除してんのさ。 80 00:06:04,390 --> 00:06:08,061 (竹蔵)いつまでって 掃除は しなきゃなんねえだろ? 81 00:06:08,061 --> 00:06:11,397 ったく 鼻の下 伸ばしちゃって みっともないんだから。 82 00:06:11,397 --> 00:06:15,268 また そんなこと言う。 鼻の下なんて伸ばしてねえだろ? 83 00:06:15,268 --> 00:06:19,272 俺にはよ お前しか いねえんだからよ。 84 00:06:19,272 --> 00:06:27,413 ♬~ 85 00:06:27,413 --> 00:06:30,850 (品川)ここらじゃ 有名なんですよ 地蔵の親分。 86 00:06:30,850 --> 00:06:33,886 20も年の離れた おしまさんに ほれちゃって➡ 87 00:06:33,886 --> 00:06:39,886 婿養子になったんです。 そうなんですか。 そうなんです。 88 00:06:51,704 --> 00:06:56,004 おい ばあさん! 私の代わりを連れてきたぞ。 89 00:07:02,348 --> 00:07:07,253 坂崎さんだ。 神田三崎町の 佐々木道場で修練を積んだ方でな。 90 00:07:07,253 --> 00:07:11,724 気性は大真面目。 私など 足元にも及ばん。 ハハハッ! 91 00:07:11,724 --> 00:07:15,394 (おとく)あんたよりは 数段 ましのようだな。 92 00:07:15,394 --> 00:07:17,330 あのな…。 93 00:07:17,330 --> 00:07:26,038 勤めは 暮六ツから 明六ツまで。 夕げは出す。 小屋には夜具もある。 94 00:07:26,038 --> 00:07:31,410 某 朝の間は 六間堀 北の橋の 鰻屋で 鰻割きをしています。 95 00:07:31,410 --> 00:07:35,281 明六ツには 家を出ますが かまいませんか? 96 00:07:35,281 --> 00:07:40,281 宮戸川でか…。 かまわないよ。 97 00:07:42,688 --> 00:07:47,988 誰ぞに命を狙われておるとか 伺いましたが…。 98 00:07:50,563 --> 00:07:54,700 あんたも その貧乏御家人と おんなじように➡ 99 00:07:54,700 --> 00:07:59,038 信じてないのかい? いえ なぜ狙われているのか➡ 100 00:07:59,038 --> 00:08:02,909 知りたいと思ったまでです。 フッ…。 101 00:08:02,909 --> 00:08:09,682 相手に聞け。 人の命を 屁とも思ってない連中だ。 102 00:08:09,682 --> 00:08:11,682 侍ですか? 103 00:08:14,053 --> 00:08:16,389 侍ではない。 104 00:08:16,389 --> 00:08:21,060 とにかく そいつらが 夜中に 襲ってきたら追い払うのが➡ 105 00:08:21,060 --> 00:08:26,760 あんたの仕事だ。 あい分かった。 106 00:08:32,338 --> 00:08:37,210 あんな調子なんですよ いつも。 ほとほと嫌気がさしてしまって。 107 00:08:37,210 --> 00:08:43,349 それに 飯がまずい。 あっ けど 小銭をためているのは確かです。➡ 108 00:08:43,349 --> 00:08:46,252 夕刻になると きっちり 3百文 置いてありますから。 109 00:08:46,252 --> 00:08:48,552 そうですか。 110 00:08:57,897 --> 00:09:00,366 夕刻まで間があった磐音は➡ 111 00:09:00,366 --> 00:09:05,066 その足で 神田三崎町にある 佐々木道場を訪ねた。 112 00:09:23,055 --> 00:09:25,355 稽古 やめ! 113 00:09:29,929 --> 00:09:33,229 坂崎磐音 相手をせよ。 114 00:09:40,539 --> 00:09:44,239 (入来)よう来た。 はい。 115 00:10:19,245 --> 00:10:55,414 ♬~ 116 00:10:55,414 --> 00:10:58,951 よう訪ねてきたな 磐音。 117 00:10:58,951 --> 00:11:01,420 先生にお会いできるような 立場ではないと➡ 118 00:11:01,420 --> 00:11:04,323 遠慮していたのですが。 何を言うか。 119 00:11:04,323 --> 00:11:08,294 過日 中居殿に 国もとであった子細をお聞きし➡ 120 00:11:08,294 --> 00:11:12,064 心配しておったが 杞憂であったらしい。 121 00:11:12,064 --> 00:11:15,968 為八郎 見たか? 見ました。 122 00:11:15,968 --> 00:11:19,438 江戸をたった時の 坂崎ではありません。 123 00:11:19,438 --> 00:11:22,341 まるで 別人がいるように思えました。➡ 124 00:11:22,341 --> 00:11:26,312 先生が炎なら 坂崎は まさしく水。 125 00:11:26,312 --> 00:11:32,385 よいか 磐音。 剣とは 人を斬るためのものではあらず。➡ 126 00:11:32,385 --> 00:11:36,255 これだけは心せよ。 はい。 127 00:11:36,255 --> 00:11:42,061 うん。 よかった。 のう 中居殿。 (中居)は…。 128 00:11:42,061 --> 00:11:48,167 その節は お世話になりました。 中居様が江戸に出てきていたとは。 129 00:11:48,167 --> 00:11:54,167 いろいろあってな。 では 某 これにて失礼仕る。 130 00:12:13,325 --> 00:12:15,294 (入来)泥棒? 131 00:12:15,294 --> 00:12:17,296 とられた物は 何もないのですが➡ 132 00:12:17,296 --> 00:12:21,996 怪しい武家の姿を見た者が いたらしく…。 133 00:12:25,771 --> 00:12:30,443 実はな 坂崎。 修学会が潰された。 134 00:12:30,443 --> 00:12:34,046 修学会とは 磐音が 江戸勤番であった頃➡ 135 00:12:34,046 --> 00:12:36,382 死んだ琴平や 慎之輔とともに結成した➡ 136 00:12:36,382 --> 00:12:40,252 藩政改革のための 勉強会であった。 137 00:12:40,252 --> 00:12:46,392 誰が潰したと思う? さっきいた 直目付の中居様だ。 138 00:12:46,392 --> 00:12:48,327 中居様が? 139 00:12:48,327 --> 00:12:51,263 泥棒騒ぎと関わりあるか どうかは分からぬが➡ 140 00:12:51,263 --> 00:12:54,066 修学会を作ったお前が 江戸にいることを➡ 141 00:12:54,066 --> 00:12:56,969 快く思ってない連中が いるかもしれん。 142 00:12:56,969 --> 00:13:01,941 坂崎 ほかに誰ぞ 近づいてきた者はいないか? 143 00:13:01,941 --> 00:13:04,076 いいえ。 144 00:13:04,076 --> 00:13:08,076 まぁ 俺の 思い過ごしかもしれんがな。 145 00:13:22,428 --> 00:13:26,428 おばば殿! これから小屋に詰める。 146 00:13:47,386 --> 00:13:49,321 ありがたく…。 147 00:13:49,321 --> 00:14:01,734 ♬~ 148 00:14:01,734 --> 00:14:04,069 いただきます。 149 00:14:04,069 --> 00:14:11,410 ♬~ 150 00:14:11,410 --> 00:14:16,282 これは うまい。 品川さんは 舌がどうかしてる。 151 00:14:16,282 --> 00:14:30,429 ♬~ 152 00:14:30,429 --> 00:14:35,701 おばば殿! 馳走になった。 うまかったぞ。 153 00:14:35,701 --> 00:15:19,245 ♬~ 154 00:15:19,245 --> 00:15:26,752 [ 心の声 ] あの中居様が 修学会を潰した…。 何故だ。 155 00:15:26,752 --> 00:15:29,052 ≪(史吉)ねえさん! 156 00:15:35,561 --> 00:15:38,931 遅くなりやした。 157 00:15:38,931 --> 00:15:45,331 御苦労だったね 史吉。 へい。 158 00:15:54,713 --> 00:15:56,713 史吉…? 159 00:16:16,969 --> 00:16:20,939 何? 長屋にも来たのか あの おばば殿は。 160 00:16:20,939 --> 00:16:25,678 ねぇ 浪人さん。 あのおばあさん 本当に おばあさんかしら? 161 00:16:25,678 --> 00:16:30,416 何だよ 急に。 むさ苦しい 格好して 腰屈めてたじゃないか。 162 00:16:30,416 --> 00:16:34,687 (おそめ)けど あたいには もっと若いように思えたけど。 163 00:16:34,687 --> 00:16:37,022 うん…。 164 00:16:37,022 --> 00:16:40,693 かも南蛮のそばきりを3つ。 ≪はい! 165 00:16:40,693 --> 00:16:46,365 いなりずしも買ってもらったし 盆と正月が一度に来たみたいだな。 166 00:16:46,365 --> 00:16:51,036 幸ちゃんは ほんと 欲張り なんだから。 あたい 恥ずかしい。 167 00:16:51,036 --> 00:16:54,907 だって 母ちゃんが死んだのは ちょうど今頃だったしさ。 168 00:16:54,907 --> 00:16:58,911 母ちゃん いなりずし 大好きだったから つい…。 169 00:16:58,911 --> 00:17:01,680 そうだっけ? ごめんね。 170 00:17:01,680 --> 00:17:03,615 いいんだ。 171 00:17:03,615 --> 00:17:08,387 いつ お亡くなりになられた? 3年前 はやり病で。 172 00:17:08,387 --> 00:17:12,257 それからなの。 磯次おじさん 酒浸りになっちゃって➡ 173 00:17:12,257 --> 00:17:14,727 あんまり働かなくなったの。 174 00:17:14,727 --> 00:17:19,598 姉ちゃんが いなかったら 今頃 どうなってたことか…。 175 00:17:19,598 --> 00:17:23,736 おきねさんが母親代わりか。 176 00:17:23,736 --> 00:17:28,707 あ そうだ 確か おきねさんの働く 矢場は この近くであったかな。 177 00:17:28,707 --> 00:17:32,411 後で寄ったら? おきねさん 喜ぶと思う。 178 00:17:32,411 --> 00:17:35,711 え? (2人)フフフッ…。 179 00:17:42,688 --> 00:17:46,688 (おきね)また来てね。 フフフッ。 180 00:17:49,561 --> 00:17:52,561 やだ~ もう 旦那ったら! 181 00:17:55,968 --> 00:17:58,368 坂崎さん…。 182 00:18:00,472 --> 00:18:05,944 近くで 幸吉殿や おそめちゃんと 昼を食していたものですから。 183 00:18:05,944 --> 00:18:09,915 ああ 幸吉の奴 また お世話かけてんじゃない? 184 00:18:09,915 --> 00:18:14,653 そんなことはござらん。 そう… なら いいけど。 185 00:18:14,653 --> 00:18:19,353 ≪(女)当た~り~! ≪(太鼓の音) 186 00:18:28,066 --> 00:18:31,937 いや 梅安殿 医術もさすがだが 弓も また うまい。 187 00:18:31,937 --> 00:18:34,339 ウハハハハッ! 188 00:18:34,339 --> 00:18:36,275 来ていたんですか 品川さん。 189 00:18:36,275 --> 00:18:39,678 これも あれです。 浮かれてみせるのも芸のうち。 190 00:18:39,678 --> 00:18:42,347 実は おきねさんの 仕事場を知ったので。 191 00:18:42,347 --> 00:18:45,017 ねえ 坂崎さんも やってみない? 192 00:18:45,017 --> 00:18:47,920 某がですか? 193 00:18:47,920 --> 00:18:50,689 ♬~ 194 00:18:50,689 --> 00:18:53,025 では。 195 00:18:53,025 --> 00:19:15,325 ♬~ 196 00:19:34,633 --> 00:19:37,536 夕げの用意はしておいた。 197 00:19:37,536 --> 00:19:39,536 すまぬ。 198 00:19:45,277 --> 00:19:49,777 あんた 金は欲しくないかい? 199 00:19:52,017 --> 00:19:54,386 3百文より高いかな? 200 00:19:54,386 --> 00:20:00,259 あれは あんたの仲間に ちょうど釣り合いのとれた銭だ。 201 00:20:00,259 --> 00:20:06,398 奴らは 必ず襲ってくる。 そいつらを斬り殺すか➡ 202 00:20:06,398 --> 00:20:10,269 身動きがとれないように してほしいんだ。 203 00:20:10,269 --> 00:20:13,272 相手は何人かな? 204 00:20:13,272 --> 00:20:18,410 5人… いや 6人だ。 205 00:20:18,410 --> 00:20:21,313 何者なのだ? 206 00:20:21,313 --> 00:20:24,313 教える気はないね。 207 00:20:26,285 --> 00:20:31,423 二本差しじゃないが 油断すると 野晒しの匕首に➡ 208 00:20:31,423 --> 00:20:34,326 どてっ腹を えぐられることになる。 209 00:20:34,326 --> 00:20:36,728 野晒し…? 210 00:20:36,728 --> 00:20:44,403 どうする? やるのか やらないのか。 一人頭10両出そう。 211 00:20:44,403 --> 00:20:46,738 請け負うた。 212 00:20:46,738 --> 00:20:51,176 それで いくらかなりと 手付金が欲しいのだが。 213 00:20:51,176 --> 00:20:57,449 欲張るんじゃないよ。 金なら ちゃんと払う。 214 00:20:57,449 --> 00:21:02,321 命を張った仕事なのでな はい そうですかとは まいらぬ。 215 00:21:02,321 --> 00:21:05,321 分かってほしい。 216 00:21:11,763 --> 00:21:16,134 あんたは いつも そうやって ニコニコしているね。 217 00:21:16,134 --> 00:21:21,134 気に障ったなら謝ろう。 218 00:21:22,774 --> 00:21:25,444 金のことは考えておく。 219 00:21:25,444 --> 00:22:02,781 ♬~ 220 00:22:02,781 --> 00:22:07,419 野晒し? 何者かの異名だと思うのですが➡ 221 00:22:07,419 --> 00:22:10,455 親分なら 何か心当たりが あるのではないかと。 222 00:22:10,455 --> 00:22:14,760 野晒し 野晒し…。 223 00:22:14,760 --> 00:22:18,760 野晒し! おい ちょっと…。 224 00:22:20,432 --> 00:22:23,335 (笹塚)霜夜の鯛造? 225 00:22:23,335 --> 00:22:26,271 6年前 何者かの 捨て文によって捕縛された➡ 226 00:22:26,271 --> 00:22:29,274 押し込み一味の 頭でございます。 227 00:22:29,274 --> 00:22:34,046 ああ 思い出した。 霜夜の鯛造。 228 00:22:34,046 --> 00:22:37,716 捨て文に書いてあったとおり 旅籠町の宿を急襲し➡ 229 00:22:37,716 --> 00:22:40,419 子分5人とともに ひっくくった。➡ 230 00:22:40,419 --> 00:22:45,057 いくら責めても ほかの子分の居所はおろか➡ 231 00:22:45,057 --> 00:22:47,726 盗んだ金の在りかも白状せずに➡ 232 00:22:47,726 --> 00:22:50,696 獄門台の露と 消えたのだったな。 233 00:22:50,696 --> 00:22:55,400 盗人ながら あっぱれな男というやつですな。 234 00:22:55,400 --> 00:22:58,303 ああ 覚えてるぜ 読売にも載ったもんな。 235 00:22:58,303 --> 00:23:03,275 大店ばかり狙ってよ 深夜その家の 奉公人に気付かれないよう➡ 236 00:23:03,275 --> 00:23:06,745 主の居間に押し入ると 霜夜の鯛造だと名乗って➡ 237 00:23:06,745 --> 00:23:11,083 蔵開けさせて 有り金 半分残して 半分だけ盗んでいくって奴だよな。 238 00:23:11,083 --> 00:23:16,755 (金兵衛)半分ありゃ 後の商いに差し支えることもない。 239 00:23:16,755 --> 00:23:22,627 子分たちにも 無論 刃物は 使わせず 女に悪さもさせず➡ 240 00:23:22,627 --> 00:23:26,765 霜の夜のように 静かに仕事を終える。 241 00:23:26,765 --> 00:23:32,571 人呼んで 霜夜の鯛造ってか。 242 00:23:32,571 --> 00:23:37,709 おい… よさねえか! あ… こりゃ どうも。 243 00:23:37,709 --> 00:23:40,612 その盗人が 関わりがあると? 244 00:23:40,612 --> 00:23:43,348 捨て文は 多分 仲間割れの果てだろう。 245 00:23:43,348 --> 00:23:46,051 あん時 捕まった手下の一人 上総の伴吉が➡ 246 00:23:46,051 --> 00:23:48,720 んなことをする奴は 野晒しだとか何とか➡ 247 00:23:48,720 --> 00:23:53,058 もらしたような気がする。 ハッハッハッハ…! 248 00:23:53,058 --> 00:23:59,397 どうやら 坂崎殿は 我ら南町の 金蔵かもしれんぞ 竹蔵。 249 00:23:59,397 --> 00:24:04,269 霜夜の鯛造が盗んだ金は 4千両近い。 250 00:24:04,269 --> 00:24:06,738 4千両!? 251 00:24:06,738 --> 00:24:12,410 奴は 手下が持ち慣れぬ金を持って 身を持ち崩すことをおそれ➡ 252 00:24:12,410 --> 00:24:15,080 金の山分けをしなかった。 253 00:24:15,080 --> 00:24:17,983 その金は いまだ 見つかっておらぬ。 254 00:24:17,983 --> 00:24:21,953 まだ どこかに 隠されておるのやもしれぬ。 255 00:24:21,953 --> 00:24:24,756 それを あの おばば殿が? 256 00:24:24,756 --> 00:24:28,093 それを 野晒しとやらが奪いに来る。 257 00:24:28,093 --> 00:24:31,429 ありうる話だとは思わぬか? 258 00:24:31,429 --> 00:24:33,729 竹蔵 お前も来い! へい。 259 00:24:36,034 --> 00:24:38,370 へえ~ 4千両か。 260 00:24:38,370 --> 00:24:43,041 こちとら 逆立ちしても 拝めねえ金だぜ。 はい 王手。 261 00:24:43,041 --> 00:24:46,711 あ ちょっと待って これ。 駄目だよ。 詰みだな。 262 00:24:46,711 --> 00:24:50,048 磯次殿 仕事は いかがなされた? 263 00:24:50,048 --> 00:24:53,351 今日は休み。 何か気分が乗らねえや。 264 00:24:53,351 --> 00:24:56,054 幸吉殿に いなりずしを持たせてある。 265 00:24:56,054 --> 00:24:59,925 今日は もう帰ってはいかがかな。 いなりずし? 266 00:24:59,925 --> 00:25:03,728 亡くなったお内儀が 好きだったそうではないか。 267 00:25:03,728 --> 00:25:08,400 お峰さんが亡くなったのは ちょうど今時分だったな。 268 00:25:08,400 --> 00:25:15,273 チッ 余計な真似しやがってよ。 分かったよ じゃ 帰るよ。 269 00:25:15,273 --> 00:25:19,573 じゃあな。 大家さん。 おうよ。 270 00:25:21,413 --> 00:25:28,186 親を思う子の心には かないませんな。 ね 坂崎さん。 271 00:25:28,186 --> 00:25:34,693 はい。 某は 離れて暮らしている 親不孝者ですが。 272 00:25:34,693 --> 00:25:56,381 ♬~ 273 00:25:56,381 --> 00:26:01,253 (由蔵)夕刻には 戻りますから。 はい。 行ってらっしゃいまし。 274 00:26:01,253 --> 00:26:04,256 はい! えっ? 275 00:26:04,256 --> 00:26:08,256 お侍が渡してこいって。 ちょっと! 276 00:26:25,076 --> 00:26:30,776 これは 確かに奈緒の筆です。 277 00:26:32,684 --> 00:26:34,619 そう…。 278 00:26:34,619 --> 00:27:13,725 ♬~ 279 00:27:13,725 --> 00:27:21,399 (奈緒)「磐音様 お元気でしょうか。 奈緒の一家は 今 城下外れの➡ 280 00:27:21,399 --> 00:27:28,173 岩城村の庄屋様の家作を お借りして過ごしています。➡ 281 00:27:28,173 --> 00:27:31,676 兄を上意討ちされたことに 負い目を感じて➡ 282 00:27:31,676 --> 00:27:38,550 関前城下を出られた磐音様を 奈緒は恨んではおりません。➡ 283 00:27:38,550 --> 00:27:47,692 ただ 奈緒は いつもいつも 磐音様のことを案じております。➡ 284 00:27:47,692 --> 00:27:54,366 奈緒は 磐音様の 妻のつもりでございます。➡ 285 00:27:54,366 --> 00:28:00,705 あの時 頂いたかんざし 肌身離さず持っております。➡ 286 00:28:00,705 --> 00:28:07,579 人間 我慢 辛抱が肝要。 いつか必ず…。➡ 287 00:28:07,579 --> 00:28:12,717 磐音様のお父上様の言葉を 思い浮かべ➡ 288 00:28:12,717 --> 00:28:16,588 この かんざしとともに…。➡ 289 00:28:16,588 --> 00:28:22,227 いつか いつの日か 必ず会えると信じて➡ 290 00:28:22,227 --> 00:28:32,727 耐え忍び 生きています。 磐音様も お健やかに。 奈緒」。 291 00:28:34,672 --> 00:28:37,008 奈緒…。 292 00:28:37,008 --> 00:28:46,684 ♬~ 293 00:28:46,684 --> 00:28:51,356 奈緒様という方からのお手紙 気になるのですか? 294 00:28:51,356 --> 00:28:55,956 そんな… そんなことありません。 295 00:28:58,229 --> 00:29:02,700 おつらいでしょうね 坂崎様も 奈緒様も。 296 00:29:02,700 --> 00:29:08,400 とかく 男と女の間は ままならないもの…。 297 00:29:12,377 --> 00:29:17,377 お前も知ってのとおり 旦那様は お子が大好きです。 298 00:29:19,250 --> 00:29:22,720 (お艶)それなのに この家に嫁いで10年。➡ 299 00:29:22,720 --> 00:29:29,027 いまだ 旦那様のお子が産めぬ どころか 病にふせってばかり。 300 00:29:29,027 --> 00:29:34,027 旦那様には 申し訳ないと いつも思っているのです。 301 00:29:36,668 --> 00:29:38,968 お内儀さん…。 302 00:30:15,373 --> 00:30:20,912 ねえさん 明日の夜だ いいですね。 303 00:30:20,912 --> 00:30:26,384 分かってるよ 史吉。 304 00:30:26,384 --> 00:30:39,397 ♬~ 305 00:30:39,397 --> 00:30:41,697 お父っつぁん…。 306 00:30:43,735 --> 00:30:46,070 (鯛造)娘は あっしの仕事を 知っちゃおりません。➡ 307 00:30:46,070 --> 00:30:49,908 どうか 御慈悲を…。 308 00:30:49,908 --> 00:31:01,085 ♬~ 309 00:31:01,085 --> 00:31:05,785 ≪(刀を振る音) 310 00:31:36,254 --> 00:31:38,256 野晒しの仲蔵? 311 00:31:38,256 --> 00:31:41,392 (竹蔵) 霜夜の鯛造の手下だった奴だ。 312 00:31:41,392 --> 00:31:45,730 仲蔵は当時から 店の金を 半分だけ盗む鯛造のやり口が➡ 313 00:31:45,730 --> 00:31:48,399 不満だったらしい。 6年前 捨て文を放り込んだのは➡ 314 00:31:48,399 --> 00:31:52,070 そいつに違えねえ。 で その男は? 315 00:31:52,070 --> 00:31:56,407 鯛造が捕縛されたあと 行方 くらましてる。 316 00:31:56,407 --> 00:31:59,310 おばば殿のことは 何か分かりましたか? 317 00:31:59,310 --> 00:32:02,280 それがさ 鯛造の娘らしいんだよ。 318 00:32:02,280 --> 00:32:04,282 娘? 319 00:32:04,282 --> 00:32:08,419 (竹蔵)鯛造が盗人になったのは 連れ合いが死んだ 12年前。➡ 320 00:32:08,419 --> 00:32:11,756 その時 17になる娘がいたそうだ。➡ 321 00:32:11,756 --> 00:32:15,627 その娘が 5年と5か月前 行方をくらました。➡ 322 00:32:15,627 --> 00:32:18,429 鯛造が死んだ半年後だ。 323 00:32:18,429 --> 00:32:20,765 (松吉)それで あのばあさんが あすこを借りたのも➡ 324 00:32:20,765 --> 00:32:24,435 5年と5か月前。 どう? ピッタリ合うだろ? 325 00:32:24,435 --> 00:32:31,009 12年前に 17ということは あの おばば殿は 今 29。 326 00:32:31,009 --> 00:32:34,912 ほら 例の夜中に訪ねてきた男。 そいつが➡ 327 00:32:34,912 --> 00:32:39,717 仲蔵をおびき寄せるのに 5年と 5か月かかったって寸法だろう。 328 00:32:39,717 --> 00:32:43,588 坂崎さんに 一人頭10両で 始末を頼んだってことは➡ 329 00:32:43,588 --> 00:32:47,058 父親の仇を討とうって 魂胆と見たがね。 330 00:32:47,058 --> 00:32:52,397 仲蔵たちが いつ 金を狙って 現れるとも限らぬ。 331 00:32:52,397 --> 00:32:55,066 だが 仇は討ちたい。 332 00:32:55,066 --> 00:33:00,305 その一心で老婆に成り済まし じっと息をひそめて生きてきた。 333 00:33:00,305 --> 00:33:03,274 どうする気だい? あんた。 334 00:33:03,274 --> 00:33:13,951 ♬~ 335 00:33:13,951 --> 00:33:20,658 ほう 鯛の尾頭付きですか。 これはまた馳走ですな。 336 00:33:20,658 --> 00:33:23,658 これは 手付けだ。 337 00:33:25,930 --> 00:33:32,737 磐音は おとくの気持ちを思った。 獄門台で処刑された父のために➡ 338 00:33:32,737 --> 00:33:36,874 老婆に成り済ました 5年と5か月➡ 339 00:33:36,874 --> 00:33:40,674 どんな思いであったのかと…。 340 00:33:43,381 --> 00:33:46,284 何じゃ? 341 00:33:46,284 --> 00:33:50,621 いえ 今宵は 寝ずの番をいたします。 342 00:33:50,621 --> 00:34:11,421 ♬~ 343 00:35:07,398 --> 00:35:11,269 仲蔵 待ってたよ! 344 00:35:11,269 --> 00:35:14,071 おとく 何の真似だ。 345 00:35:14,071 --> 00:35:16,974 何の真似が聞いてあきれる。 346 00:35:16,974 --> 00:35:20,945 お前が お父っつぁんたちを 売りやがったんじゃないか! 347 00:35:20,945 --> 00:35:25,082 この5年と5か月 じっと待ってたんだ! 348 00:35:25,082 --> 00:35:27,985 そうかい。 史吉! 349 00:35:27,985 --> 00:35:33,891 てめえ おとくに たぶらかされて 俺たちに近づきやがったな。 350 00:35:33,891 --> 00:35:37,662 おいらは お前のせいで 霜夜の鯛造さんとともに➡ 351 00:35:37,662 --> 00:35:41,365 獄門台に上った 上総の伴吉のせがれだ! 352 00:35:41,365 --> 00:35:43,301 お前は 俺っちを おとくのもとに➡ 353 00:35:43,301 --> 00:35:45,703 引き寄せたつもりかも しれねえが➡ 354 00:35:45,703 --> 00:35:51,309 こっちは 預けてある4千両を そっくり もらいに来たのさ。 355 00:35:51,309 --> 00:35:55,713 おい 史吉を切り刻め! (子分たち)へい! 356 00:35:55,713 --> 00:35:59,383 おとくは 生け捕りにして 隠し金の在りかを吐かせるんだ。 357 00:35:59,383 --> 00:36:02,053 そうは いくかい。 先生! 358 00:36:02,053 --> 00:36:07,925 …は いねえよ。 とっくに 尻に帆かけて逃げ出してるぜ。 359 00:36:07,925 --> 00:36:09,927 ハッハッハ…! 360 00:36:09,927 --> 00:36:17,401 某は 逃げ出したりなんか しませんよ。 野晒しの仲蔵殿。 361 00:36:17,401 --> 00:36:20,972 (仲蔵)てめえ! 362 00:36:20,972 --> 00:36:25,843 おとく殿 今 仇を討たせてさしあげよう。 363 00:36:25,843 --> 00:36:37,355 ♬~ 364 00:36:37,355 --> 00:36:40,258 (仲蔵)しゃらくせぇ やっちまえ! 365 00:36:40,258 --> 00:36:44,228 ♬~ 366 00:36:44,228 --> 00:36:47,698 おい! その棒切れを捨てやがれ! 367 00:36:47,698 --> 00:36:55,373 ♬~ 368 00:36:55,373 --> 00:36:58,276 神妙にしろ 野晒しの仲蔵! 待て! 369 00:36:58,276 --> 00:37:09,720 ♬~ 370 00:37:09,720 --> 00:37:13,720 お父っつぁんの仇だ。 えい! 371 00:37:15,593 --> 00:37:18,729 地獄へ落ちやがれ! 372 00:37:18,729 --> 00:37:25,503 ♬~ 373 00:37:25,503 --> 00:37:28,503 お見事でござる。 374 00:37:38,015 --> 00:37:40,351 終わったな。 375 00:37:40,351 --> 00:37:44,221 仇討ちを お許しいただき かたじけなく存じます。 376 00:37:44,221 --> 00:37:49,927 なんの 親の仇討ちは 御公儀も認めておる。 377 00:37:49,927 --> 00:37:55,027 おとく! 正直に何もかも話すのだ。 378 00:38:03,574 --> 00:38:06,711 あなた様は一体…。 379 00:38:06,711 --> 00:38:10,581 ただの金兵衛長屋の浪人です。 380 00:38:10,581 --> 00:38:15,353 おとく殿 よう辛抱なさった。 381 00:38:15,353 --> 00:38:22,760 この5年と5か月 枕を ぬらしたこともあったでしょう。 382 00:38:22,760 --> 00:38:29,600 ですが いつか必ずという思い 報われるものです。 383 00:38:29,600 --> 00:38:36,007 ♬~ 384 00:38:36,007 --> 00:38:45,016 おばば殿の姿より 今の姿の方が 何倍も艶やかで美しゅうござる。 385 00:38:45,016 --> 00:38:51,689 ♬~ 386 00:38:51,689 --> 00:38:57,495 これからは 笑って 生きなされ。 387 00:38:57,495 --> 00:39:01,699 御浪人様…。 388 00:39:01,699 --> 00:39:35,566 ♬~ 389 00:39:35,566 --> 00:39:39,003 (読売屋)なんと6年も前に 打ち首獄門になった➡ 390 00:39:39,003 --> 00:39:43,340 霜夜の鯛造の残党が 南町奉行所に捕縛され➡ 391 00:39:43,340 --> 00:39:47,011 盗まれた金が 元の持ち主に戻ったっていう➡ 392 00:39:47,011 --> 00:39:48,946 世にも珍しい話だ! 393 00:39:48,946 --> 00:39:53,884 よう。 大変な評判ですね。 394 00:39:53,884 --> 00:39:57,354 霜夜の鯛造って奴は きちょうめんな奴でな➡ 395 00:39:57,354 --> 00:40:00,691 盗んだ金と一緒に 書きつけを 記してあって➡ 396 00:40:00,691 --> 00:40:04,028 どこそこで いくら盗んだって 書いてあった。 397 00:40:04,028 --> 00:40:07,898 笹塚さんも 今回ばかりは 骨折り損みたいですね。 398 00:40:07,898 --> 00:40:14,371 よく読んでみろい。 出てきた金は 3千と870両だぜ。 399 00:40:14,371 --> 00:40:18,709 ここには 2千と870両とありますが。 400 00:40:18,709 --> 00:40:23,380 だから 盗まれた奴らも いったんは 諦めた金だから➡ 401 00:40:23,380 --> 00:40:28,719 だとか何とか言いだしてな…。 つまりは そういうことだ。 402 00:40:28,719 --> 00:40:32,590 なるほど… 千両まるまるですか。 403 00:40:32,590 --> 00:40:36,060 まるまるだ。 あきれるぜ。 404 00:40:36,060 --> 00:40:38,963 よう おこんさん! 用足しかい? 405 00:40:38,963 --> 00:40:41,732 うん ちょっと…。 じゃあな。 406 00:40:41,732 --> 00:40:44,635 今の話は これだぜ。 407 00:40:44,635 --> 00:40:51,408 ♬~ 408 00:40:51,408 --> 00:40:54,311 奈緒様 元気でしたか? 409 00:40:54,311 --> 00:40:56,280 え? 410 00:40:56,280 --> 00:40:59,283 ううん 何でもない。 411 00:40:59,283 --> 00:41:21,105 ♬~ 412 00:41:21,105 --> 00:41:25,442 磐音は おとくの姿に 奈緒を見ていた。 413 00:41:25,442 --> 00:41:33,442 いつか いつの日か必ず…。 磐音もまた そう思っていた。 414 00:41:58,742 --> 00:42:06,083 ♬「もう一度 その手で」 415 00:42:06,083 --> 00:42:15,092 ♬「私を抱きしめてくれますか」 416 00:42:15,092 --> 00:42:22,766 ♬「めぐり逢えたなら」 417 00:42:22,766 --> 00:42:30,441 ♬「燃え尽きる星が」 418 00:42:30,441 --> 00:42:38,048 ♬「欠けてゆく月が」 419 00:42:38,048 --> 00:42:43,921 ♬「願い宿しながら」 420 00:42:43,921 --> 00:42:53,397 ♬「それでも輝いていた」 421 00:42:53,397 --> 00:43:00,271 ♬「愛をとめないで」 422 00:43:00,271 --> 00:43:08,946 ♬「失っても 嘆かないで」 423 00:43:08,946 --> 00:43:15,653 ♬「離れてこそ そばにいる」 424 00:43:15,653 --> 00:43:25,653 ♬「Always Loving You」