1 00:00:36,031 --> 00:00:39,902 江戸で 用心棒稼業に 身をやつしている坂崎磐音には➡ 2 00:00:39,902 --> 00:00:42,905 親友である小林琴平を 上意討ちにし➡ 3 00:00:42,905 --> 00:00:48,610 祝言を間近に控えた琴平の妹 奈緒と別れたという過去があった。 4 00:00:48,610 --> 00:00:52,881 ところが その一連の出来事が 磐音らによる藩の改革を恐れ➡ 5 00:00:52,881 --> 00:00:55,217 表に出ない借財を隠していた➡ 6 00:00:55,217 --> 00:00:58,053 国家老の陰謀であったと 知ったことから➡ 7 00:00:58,053 --> 00:01:02,825 磐音の身辺は にわかに 慌ただしくなってきたのである。 8 00:01:02,825 --> 00:01:12,425 ♬~ 9 00:01:18,741 --> 00:01:23,078 (徳三)御浪人さん 一杯どうです? 大家さんの おごりだぜ。 10 00:01:23,078 --> 00:01:25,378 (坂崎磐音)冷や水でござるか。 11 00:01:28,417 --> 00:01:32,117 甘露でござるな。 (金兵衛)おい 「甘露」ときたよ。 12 00:01:34,023 --> 00:01:36,925 (幸吉)そうだ 姉ちゃん。 朝言ってた 矢場荒らしの退治➡ 13 00:01:36,925 --> 00:01:40,896 浪人さんに頼めばいいじゃないか。 暇なんだろ? 相変わらず。 14 00:01:40,896 --> 00:01:43,365 ええ。 何でも やりますが。 15 00:01:43,365 --> 00:01:47,036 (おきね)ああ 何でもないの。 幸吉 何で余計なこと言うのよ。 16 00:01:47,036 --> 00:01:49,938 だって そうしたら 一緒に仕事ができるじゃないか。 17 00:01:49,938 --> 00:01:52,908 何だ 矢場荒らしが出てるのか? うん。 18 00:01:52,908 --> 00:01:56,712 らしいの。 だから お店で 用心棒 頼もうかって言ってるんだけど。 19 00:01:56,712 --> 00:02:00,582 某では不足でござるか? ううん 違うの そうじゃなくて…。 20 00:02:00,582 --> 00:02:02,584 あの…。 21 00:02:02,584 --> 00:02:13,729 ♬~ 22 00:02:13,729 --> 00:02:16,632 じゃあ 頼もうかな 用心棒。 23 00:02:16,632 --> 00:02:21,070 はい。 では 今津屋に寄って 用を済ませてから伺います。 24 00:02:21,070 --> 00:02:23,005 うん…。 25 00:02:23,005 --> 00:02:26,408 御馳走さまでした。 では…。 26 00:02:26,408 --> 00:02:29,078 ♬~ 27 00:02:29,078 --> 00:02:32,681 (おきね)幸吉 ありがと! フフッ。 28 00:02:32,681 --> 00:02:34,716 (一同の笑い声) 29 00:02:34,716 --> 00:02:37,019 何? いや 別に…。 30 00:02:37,019 --> 00:02:38,954 あ! (はつね)何だい? 31 00:02:38,954 --> 00:02:42,357 そうだ そうだ。 忘れてた 忘れてた。 32 00:02:42,357 --> 00:02:44,293 何だよ~。 33 00:02:44,293 --> 00:02:48,293 あら 御苦労さん。 お仕事 頑張ってね。 34 00:02:50,032 --> 00:02:51,967 (磯次)何でい 気色の悪い声 出しやがって。 35 00:02:51,967 --> 00:02:57,906 (おいち)鈍いね。 女心って奴だよ。 フフフッ! えっ? 36 00:02:57,906 --> 00:03:05,380 ♬~ 37 00:03:05,380 --> 00:03:10,252 (おこん)そうなんだ。 金的銀的で用心棒するんだ。 38 00:03:10,252 --> 00:03:15,724 へ~ あそこはおきねちゃんを頭に かわいい人ばっかりだもんね。 39 00:03:15,724 --> 00:03:18,627 せいぜい 鼻の下が こ~んなに ならないように➡ 40 00:03:18,627 --> 00:03:21,396 注意した方がいいんじゃない? そのうち➡ 41 00:03:21,396 --> 00:03:24,299 髪結いの いいにおいつけて ヘラヘラ笑いながら来るに➡ 42 00:03:24,299 --> 00:03:28,070 決まってんだから。 男って みんな そうなんだから。 43 00:03:28,070 --> 00:03:30,370 あ~あ やだ やだ。 44 00:03:35,344 --> 00:03:39,681 磐音は 由蔵とともに 豊後関前藩が借財した➡ 45 00:03:39,681 --> 00:03:43,552 5千両という金を 何者が 借り受けたのかを知るために➡ 46 00:03:43,552 --> 00:03:47,356 両替商 藤屋丹右衛門の店を訪ねた。 47 00:03:47,356 --> 00:03:50,692 (由蔵)借り受け人の名は 江戸家老 篠原三佐様と➡ 48 00:03:50,692 --> 00:03:55,364 お伺いいたしましたが じかに お会いなされましたかな? 49 00:03:55,364 --> 00:03:59,234 (久兵衛)とんでもない。 篠原様とは 一度も。 50 00:03:59,234 --> 00:04:02,704 では 御家中のどなたと? 51 00:04:02,704 --> 00:04:06,575 お留守居役の 原 伊右衛門様でございます。 52 00:04:06,575 --> 00:04:10,379 原様? 何度も 原様に お願いしても➡ 53 00:04:10,379 --> 00:04:14,249 家老の篠原様が 御病気ゆえに 待てと。➡ 54 00:04:14,249 --> 00:04:18,253 うちでも困っておるのです。 55 00:04:18,253 --> 00:04:22,253 御迷惑を おかけしております。 56 00:04:26,728 --> 00:04:30,065 …で 原様という方は 御存じですかな? 57 00:04:30,065 --> 00:04:34,336 宍戸家老一派と つながりのある お人です。 58 00:04:34,336 --> 00:04:39,208 やはり 国家老様の 企みでございますか。 59 00:04:39,208 --> 00:04:42,678 で どうなさいます これから。 60 00:04:42,678 --> 00:04:46,014 このことを 直目付の 中居様に お伝えします。 61 00:04:46,014 --> 00:04:51,486 いえ その先のことで ございますよ。 62 00:04:51,486 --> 00:04:56,024 私はね 坂崎様 あなたは いずれ 帰参なさるべき➡ 63 00:04:56,024 --> 00:04:59,361 お方だと思うております。 64 00:04:59,361 --> 00:05:05,701 関前に お戻りなさいませ。 その中で 腕を振るわれるとよい。 65 00:05:05,701 --> 00:05:09,371 お国の財政が 立ち直ったところで➡ 66 00:05:09,371 --> 00:05:12,671 藤屋さんへの借財を お返しになればいい。 67 00:05:18,714 --> 00:05:22,951 また来てね。 (客)今度はさ… いいだろ? 68 00:05:22,951 --> 00:05:27,051 やだ もう… ウフフッ。 69 00:05:29,057 --> 00:05:31,960 商売繁盛でござるな。 70 00:05:31,960 --> 00:05:34,863 いけすかない人なんだけど…。 71 00:05:34,863 --> 00:05:38,667 仕事は 何でも大変です。 72 00:05:38,667 --> 00:05:41,336 (おうめ)2人そろって お似合いじゃない。 73 00:05:41,336 --> 00:05:43,672 (おきね)やだ もう… そんなんじゃないの。➡ 74 00:05:43,672 --> 00:05:49,344 あっ 親方! さっき お話しした 同じ長屋の坂崎さんです。 75 00:05:49,344 --> 00:05:52,681 (朝次)この夏の初めから 浅草辺りに➡ 76 00:05:52,681 --> 00:05:56,551 女を含む3人組が フラリと 矢場に現れましてね➡ 77 00:05:56,551 --> 00:06:00,355 結改を挑むようになりやした。➡ 78 00:06:00,355 --> 00:06:05,694 それがまた 見事な腕前でして 浅草の大文字屋の大勝負では➡ 79 00:06:05,694 --> 00:06:09,965 女は 2百の 総当たりを出したそうで。 80 00:06:09,965 --> 00:06:12,901 大勝負の賭け金は おいくらですか? 81 00:06:12,901 --> 00:06:15,704 50両。 なんと…。 82 00:06:15,704 --> 00:06:19,041 そのせいで 浅草辺りじゃ もう何軒も つぶされている。 83 00:06:19,041 --> 00:06:22,544 そのうち富岡八幡宮か この東広小路に➡ 84 00:06:22,544 --> 00:06:26,415 稼ぎ場所を移してくるって 専らのうわさなんで。 85 00:06:26,415 --> 00:06:29,418 で 某に 一体 何を? 86 00:06:29,418 --> 00:06:33,188 厄介なことに 奴らは腕が立つ。 浅草のある店が➡ 87 00:06:33,188 --> 00:06:36,658 用心棒を雇って帰り道を 襲わせたらしいんですが➡ 88 00:06:36,658 --> 00:06:40,329 あべこべに 若衆姿の男に斬られて 1人が死に➡ 89 00:06:40,329 --> 00:06:42,998 2人が 大けがを 負わされたそうなんです。 90 00:06:42,998 --> 00:06:46,868 こちとら 賭け矢をやってる手前 お上に届けるわけにも➡ 91 00:06:46,868 --> 00:06:50,339 いかねえってありさまで…。 承知しました。 92 00:06:50,339 --> 00:06:54,276 (太鼓の音) (女)当たり! 93 00:06:54,276 --> 00:06:57,276 いや~ん もう… ウフフッ。 94 00:07:11,026 --> 00:07:24,039 ♬~ 95 00:07:24,039 --> 00:07:29,911 磐音は 尾行した。 その女が 矢場荒らし3人組の1人であり➡ 96 00:07:29,911 --> 00:07:33,849 矢場を偵察に来たことを 直感したからである。 97 00:07:33,849 --> 00:07:38,987 磐音の気配を感じながらも 優雅に 水ごりをする女の姿に➡ 98 00:07:38,987 --> 00:07:42,657 磐音は ただならぬ 妖気を感じた。 99 00:07:42,657 --> 00:07:48,957 ♬~ 100 00:07:58,673 --> 00:08:02,043 (おきね)あら お父っつぁん どうしたの? 101 00:08:02,043 --> 00:08:07,682 うん? おう。 いや 月が きれいだなと思ってよ。 102 00:08:07,682 --> 00:08:14,022 変なの。 じゃあ 坂崎さん また明日。 103 00:08:14,022 --> 00:08:17,322 おやすみなさい。 おやすみなさい。 104 00:08:27,035 --> 00:08:41,983 ♬~ 105 00:08:41,983 --> 00:08:45,320 すまなかったね 旦那 送ってもらったりしてよ。 106 00:08:45,320 --> 00:08:48,223 おきねさんのおかげで 仕事に ありつけました。 107 00:08:48,223 --> 00:08:51,993 お礼を言うのは こちらの方だ。 108 00:08:51,993 --> 00:08:54,663 おきねの奴 どんな様子だったい? 109 00:08:54,663 --> 00:08:58,533 いや ほら なんつうか 男相手の商売だからよ。 110 00:08:58,533 --> 00:09:04,339 おきねさんは しっかりしています 心配はござらん。 何より➡ 111 00:09:04,339 --> 00:09:09,211 磯次殿のことをいつも思っている 親思いの いい娘御だ。 112 00:09:09,211 --> 00:09:13,682 そうかい。 ヘヘッ まあ あれだ。 113 00:09:13,682 --> 00:09:16,351 親の口から 言うのもなんだけどよ➡ 114 00:09:16,351 --> 00:09:18,687 器量も気立ても そんじょそこらの 娘には負けねえと➡ 115 00:09:18,687 --> 00:09:21,022 思ってんだよ。 坂崎さんも そう思うだろ? 116 00:09:21,022 --> 00:09:23,358 ええ…。 117 00:09:23,358 --> 00:09:28,029 あんな娘だけどよ よろしく頼むわ。 118 00:09:28,029 --> 00:09:30,332 お任せあれ。 119 00:09:30,332 --> 00:09:35,637 (松吉)金的銀的で用心棒… ってことは つまり➡ 120 00:09:35,637 --> 00:09:37,973 ずっと おきねちゃんと 一緒ってことか。 121 00:09:37,973 --> 00:09:41,843 そういうこと。 (おそめ) おきねさん 楽しそうにしてたよ。 122 00:09:41,843 --> 00:09:45,647 坂崎の旦那 そんなこと ひと言も言ってなかったぜ。 123 00:09:45,647 --> 00:09:49,518 言うことないと思ったんじゃない。 黙ってろ 幸吉! あっ! 124 00:09:49,518 --> 00:09:51,520 (鉄五郎)半端な仕事しか できねえくせに。 125 00:09:51,520 --> 00:09:54,220 手ぇ動かさねえで 口ばっかり動かしやがって。 126 00:09:59,995 --> 00:10:05,333 そのころ 磐音は 中居半蔵と会っていた。 127 00:10:05,333 --> 00:10:09,204 (中居)つい先日 殿が江戸入りなされた。 128 00:10:09,204 --> 00:10:13,208 殿が…? して此度のことを? 129 00:10:13,208 --> 00:10:18,346 密かにお会いして お知らせした。 いたく 驚がくなされてな➡ 130 00:10:18,346 --> 00:10:22,017 某を国もとへ 急ぎ戻るように命じられた。 131 00:10:22,017 --> 00:10:27,689 その任とは 国家老 宍戸文六様の 不正を明らかにすること。 132 00:10:27,689 --> 00:10:30,525 そうですか。 (中居)おぬしのおかげで➡ 133 00:10:30,525 --> 00:10:34,396 借財をしたのが 江戸留守居役の 原様ということも分かった。 134 00:10:34,396 --> 00:10:37,399 いかなる手段を 講じようとも やらねばならん。 135 00:10:37,399 --> 00:10:40,035 はい。 (中居)殿に同行してきた➡ 136 00:10:40,035 --> 00:10:44,372 白石様の手の者から これを 預かってきた。 お父上からだ。 137 00:10:44,372 --> 00:10:46,672 父上? 138 00:10:51,713 --> 00:10:58,386 (正陸)「磐音 そなたが 関前を 出奔して 1年余りが過ぎた。➡ 139 00:10:58,386 --> 00:11:02,257 そなたらの帰国の 翌日に起こったこと。➡ 140 00:11:02,257 --> 00:11:09,030 近ごろの城中のことを鑑みれば ある企みのもとに 破滅の道を➡ 141 00:11:09,030 --> 00:11:13,935 辿らされたのではないかと 父は推測するも➡ 142 00:11:13,935 --> 00:11:19,407 そなたが出奔する前に そのことに 思い至らざりしこと➡ 143 00:11:19,407 --> 00:11:24,079 後悔いたしておる。 うわさによれば➡ 144 00:11:24,079 --> 00:11:30,552 江戸にて長屋暮らしをしておる由。 母が心配しておる。➡ 145 00:11:30,552 --> 00:11:34,422 しかし どのような 境涯となろうとも➡ 146 00:11:34,422 --> 00:11:38,393 人間 我慢 辛抱が肝要。➡ 147 00:11:38,393 --> 00:11:44,699 『いつか 必ず』 その気持ちを忘れてはならぬ。➡ 148 00:11:44,699 --> 00:11:51,439 父も 関前の前途を 最後まで諦めるつもりはない。➡ 149 00:11:51,439 --> 00:11:57,739 最後になるが 奈緒殿のこと 決して 忘れることのないよう」。 150 00:11:59,314 --> 00:12:02,050 父上…。 151 00:12:02,050 --> 00:12:06,388 坂崎 国もとへ 共に参らぬか? 152 00:12:06,388 --> 00:12:08,323 某が? 153 00:12:08,323 --> 00:12:14,963 小林琴平 河出慎之輔 舞殿の 無念を晴らしたくはないか。 154 00:12:14,963 --> 00:12:19,934 お父上も その手紙を書き記した後 ちっ居閉門となった。 155 00:12:19,934 --> 00:12:22,404 今後は どうなるか分からん。 156 00:12:22,404 --> 00:12:27,275 ですが 某は 家中を離れた身の上です。 157 00:12:27,275 --> 00:12:30,278 すでに 殿の お許しを得ている。 158 00:12:30,278 --> 00:12:33,014 殿の? 159 00:12:33,014 --> 00:12:34,949 分かるな? 160 00:12:34,949 --> 00:12:41,649 ♬~ 161 00:12:45,360 --> 00:12:48,697 坂崎さん! 饅頭 食べない? お客さんから➡ 162 00:12:48,697 --> 00:12:51,032 もらったもんだけどね。 いただこう。 163 00:12:51,032 --> 00:12:52,967 あっ 今 お茶いれる。 お茶なら 某が。 164 00:12:52,967 --> 00:12:56,267 ああ いいの いいの。 座ってて。 165 00:12:57,906 --> 00:13:02,043 こないだの晩 お父っつぁん 何か言ってた? 166 00:13:02,043 --> 00:13:06,881 おきねさんを よろしく頼むと。 親心だ 心配なのであろう。 167 00:13:06,881 --> 00:13:11,786 そう。 心配なのは こっちの方なんだけど。 168 00:13:11,786 --> 00:13:14,389 このまんまじゃ お嫁にも いけやしない。 169 00:13:14,389 --> 00:13:16,324 そういう方が おるのですか? 170 00:13:16,324 --> 00:13:23,064 え? ああ…。 どうかな…。 でも 夢なの。 171 00:13:23,064 --> 00:13:27,402 いい人 見つけて その人の赤ん坊 産んで…。 172 00:13:27,402 --> 00:13:30,939 ちっちゃな夢…。 173 00:13:30,939 --> 00:13:37,112 人の幸せとは そういうものだと思います 某も。 174 00:13:37,112 --> 00:13:40,112 そう? 175 00:13:42,684 --> 00:13:46,020 いただきます。 はい どうぞ。 176 00:13:46,020 --> 00:13:49,891 (およし)あら 何だか お邪魔だったかしら? 177 00:13:49,891 --> 00:13:52,894 もう おねえさんたら 意地悪なんだから。 178 00:13:52,894 --> 00:13:55,094 お楽しみのところ悪いけど お客だよ。 179 00:13:57,632 --> 00:14:00,034 (品川)やあ おきねさん また来ちゃいました。 180 00:14:00,034 --> 00:14:03,705 今日も 勝負 勝負! え? なんで…。 181 00:14:03,705 --> 00:14:07,375 この辺り一帯の矢場の 用心棒を 頼まれたのです。 182 00:14:07,375 --> 00:14:09,310 なんでも 矢場荒らしが出るとかで。 183 00:14:09,310 --> 00:14:13,715 用心棒ですか。 品川さんは よく来るそうですね。 184 00:14:13,715 --> 00:14:17,385 あ いや その なんというか…。 おきねちゃん目当てだもんね➡ 185 00:14:17,385 --> 00:14:20,722 旦那は。 何を言うか。 そうではなくて➡ 186 00:14:20,722 --> 00:14:22,657 弓は 得意な方でして。 187 00:14:22,657 --> 00:14:27,061 そうでした。 雪荷流免許皆伝。 うそ~。 188 00:14:27,061 --> 00:14:30,398 それにしちゃ ヘタクソだよ この人は。 あのな! 189 00:14:30,398 --> 00:14:37,098 戦用の弓とは 勝手が違うのだ。 まあ 力んで言うことではないが。 190 00:14:44,913 --> 00:14:48,683 旦那に お目にかからしてくださいな。 191 00:14:48,683 --> 00:14:52,020 いらっしゃいまし。 主の朝次で。 192 00:14:52,020 --> 00:14:55,557 (円也)お分かりだろうが 結改を所望したい。 193 00:14:55,557 --> 00:14:59,561 断ってもらってもいいが そのかわり 看板はもらっていく。 194 00:14:59,561 --> 00:15:02,664 どうするね。 195 00:15:02,664 --> 00:15:06,534 (おかる) 断るわけないじゃないか。 196 00:15:06,534 --> 00:15:10,538 東広小路の金的銀的が 断ったとあっちゃ➡ 197 00:15:10,538 --> 00:15:13,538 仲間うちに 顔向けができない。 だろ? 198 00:15:18,246 --> 00:15:20,381 (おきね)なにすんのさ! 199 00:15:20,381 --> 00:15:29,524 ♬~ 200 00:15:29,524 --> 00:15:31,459 分かった。 201 00:15:31,459 --> 00:15:35,997 2百本 賭け金 総取り勝負だ。 202 00:15:35,997 --> 00:15:43,338 ♬~ 203 00:15:43,338 --> 00:15:46,638 さあ 誰が相手だい? 204 00:15:49,677 --> 00:15:53,677 (朝次)およし! (およし)親方 勘弁してくださいよ。 205 00:15:56,017 --> 00:15:57,952 (朝次)おうめ! 206 00:15:57,952 --> 00:16:06,661 ♬~ 207 00:16:06,661 --> 00:16:09,364 親方…。 208 00:16:09,364 --> 00:16:12,267 私がやります。 209 00:16:12,267 --> 00:16:20,708 ♬~ 210 00:16:20,708 --> 00:16:25,880 この賭け矢は おかると おきねが 20本ずつ 交互に放つ やり方で➡ 211 00:16:25,880 --> 00:16:28,383 それぞれ 2百本の弓を引き➡ 212 00:16:28,383 --> 00:16:32,987 一本でも多く当てた方が 百両の総取りになる。 213 00:16:32,987 --> 00:16:36,287 大丈夫でしょうか おきねさん。 214 00:16:58,680 --> 00:17:02,016 (およし)20本 命中でございます。 215 00:17:02,016 --> 00:17:06,016 (太鼓の音) 216 00:17:54,268 --> 00:17:57,672 (およし)20本 命中でございます! 217 00:17:57,672 --> 00:18:01,342 (太鼓の音) 218 00:18:01,342 --> 00:18:03,342 やりますね。 219 00:18:10,018 --> 00:18:15,690 双方 互角の腕であった。 ところが 百本目に入ったところで➡ 220 00:18:15,690 --> 00:18:18,390 おかるの技が さえた。 221 00:18:36,010 --> 00:18:39,310 に… 20本 命中にございます。 222 00:18:41,649 --> 00:18:43,949 あんたの番だよ。 223 00:19:14,015 --> 00:19:16,684 おきねちゃん これからよ! 224 00:19:16,684 --> 00:19:48,983 ♬~ 225 00:19:48,983 --> 00:19:52,653 (およし)18本 命中でございます! 226 00:19:52,653 --> 00:19:54,589 (太鼓の音) 227 00:19:54,589 --> 00:19:59,327 ここにて しばらく 休息を取りやす。 228 00:19:59,327 --> 00:20:24,352 ♬~ 229 00:20:24,352 --> 00:20:26,652 おきねさん。 230 00:20:32,026 --> 00:20:37,832 もう射てない…。 私 もう 射てない。 231 00:20:37,832 --> 00:20:40,535 まだまだ 勝負は これからだ。 232 00:20:40,535 --> 00:20:44,038 だって 50両の金が かかってるのよ。 233 00:20:44,038 --> 00:20:47,909 この勝負に負けたら 私 どうしたらいいか。 234 00:20:47,909 --> 00:20:52,409 ああ 怖い。 私 怖い…。 235 00:20:58,586 --> 00:21:03,724 諦めては いかん。 自分を信じるのです。 236 00:21:03,724 --> 00:21:09,063 諦めたら そこで しまいとなります。 237 00:21:09,063 --> 00:21:11,966 だって…。 どんな相手だろうと➡ 238 00:21:11,966 --> 00:21:17,666 己の力を すべて ぶつければ 活路は開けます。 239 00:21:19,640 --> 00:21:25,079 逃げては いけない。 勝負は時の運。 240 00:21:25,079 --> 00:21:27,748 坂崎さん…。 241 00:21:27,748 --> 00:21:34,748 某が ついてます。 店の者も… 品川さんも。 242 00:21:36,457 --> 00:21:39,393 一人では ありません。 243 00:21:39,393 --> 00:21:52,907 ♬~ 244 00:21:52,907 --> 00:21:55,710 やります。 245 00:21:55,710 --> 00:22:03,584 ♬~ 246 00:22:03,584 --> 00:22:06,354 品川さん! はい! 247 00:22:06,354 --> 00:22:09,357 しばらく ここを頼みます。 248 00:22:09,357 --> 00:22:11,492 どこへ行くんですか!? 249 00:22:11,492 --> 00:22:20,868 ♬~ 250 00:22:20,868 --> 00:22:23,268 おきねちゃんが!? はい。 251 00:22:25,239 --> 00:22:27,239 (おこん)来て! 252 00:22:30,411 --> 00:22:32,346 勝手な願いとは思います。 253 00:22:32,346 --> 00:22:35,683 ですが 今津屋殿しか 頼る相手がござらん。 254 00:22:35,683 --> 00:22:39,553 私からも お願いします。 旦那様。 お願いします。 255 00:22:39,553 --> 00:22:49,230 ♬~ 256 00:22:49,230 --> 00:22:55,102 2本の差は縮まることなく 勝負は大詰めを迎えた。 257 00:22:55,102 --> 00:23:13,387 ♬~ 258 00:23:13,387 --> 00:23:16,724 (およし) 20本 命中でございます。 259 00:23:16,724 --> 00:23:20,424 (太鼓の音) 260 00:23:29,737 --> 00:23:32,340 (おきね)待ってください! 261 00:23:32,340 --> 00:23:35,242 お金を返してください。 50両の代わりに➡ 262 00:23:35,242 --> 00:23:38,012 私を 吉原にでも何でも 売ってください! 263 00:23:38,012 --> 00:23:40,312 親方に 50両返して! 264 00:23:42,883 --> 00:23:49,023 残念だったね。 勝負は もう終わったんだよ。 265 00:23:49,023 --> 00:23:50,958 返して! 266 00:23:50,958 --> 00:23:54,695 (数馬)おい お望みなら 深川の 地獄に たたき売ってやろうか? 267 00:23:54,695 --> 00:23:57,395 (朝次)おきね よさぬか! 268 00:23:59,033 --> 00:24:02,333 もういい もういいんだ。 でも…! 269 00:24:06,707 --> 00:24:09,076 てめえは なんだ? 270 00:24:09,076 --> 00:24:13,948 某 東広小路の 矢場13軒の用心棒でな。 271 00:24:13,948 --> 00:24:19,353 ほう~ その用心棒が何の用だ。 272 00:24:19,353 --> 00:24:23,224 おきねさんを 苦界に 沈ませるわけにはまいらぬ。 273 00:24:23,224 --> 00:24:25,726 坂崎さん…。 274 00:24:25,726 --> 00:24:34,726 某の方から勝負を願おう。 ここに 小判50両がござる。 275 00:24:39,173 --> 00:24:41,475 いかがかな。 276 00:24:41,475 --> 00:24:47,615 刀勝負ってわけかい。 さよう。 3人にてもかまわぬが。 277 00:24:47,615 --> 00:24:53,615 おもしろい。 御隠居 おかる この勝負 俺が受けた。 278 00:24:59,226 --> 00:25:56,750 ♬~ 279 00:25:56,750 --> 00:25:59,350 戦場なら すでに死んでおる。 280 00:26:01,355 --> 00:26:05,355 この礼は 必ず させてもらうぜ 用心棒。 281 00:26:10,364 --> 00:26:14,064 おきねちゃん! 大丈夫? 282 00:26:21,542 --> 00:26:26,046 親方 これは そちらの50両だ。 283 00:26:26,046 --> 00:26:31,852 坂崎さん… ありがてえ。 284 00:26:31,852 --> 00:26:35,322 品川さん。 おきねさんを 長屋まで➡ 285 00:26:35,322 --> 00:26:39,994 送ってやってくれませんか。 はい。 坂崎さんは どちらへ? 286 00:26:39,994 --> 00:26:44,331 今津屋さんに この金を お返ししなければなりません。 287 00:26:44,331 --> 00:26:47,234 行きましょうか おこんさん。 288 00:26:47,234 --> 00:27:10,357 ♬~ 289 00:27:10,357 --> 00:27:13,260 (吉右衛門) お役に立ったようですね。 290 00:27:13,260 --> 00:27:16,297 某の勝手な願いを 聞いていただき かたじけない。 291 00:27:16,297 --> 00:27:20,434 おこんにまで頼まれては いやとは言えません。 292 00:27:20,434 --> 00:27:23,103 旦那様…。 (由蔵)坂崎様。 293 00:27:23,103 --> 00:27:26,006 中居様とは お会いになられましたかな? 294 00:27:26,006 --> 00:27:30,844 はい。 中居様は 一両日中に 国もとへ戻られるそうです。 295 00:27:30,844 --> 00:27:34,944 で 坂崎様は どうなさるおつもりで? 296 00:27:37,318 --> 00:27:40,688 (おこん)もしかして帰るの? はい。 297 00:27:40,688 --> 00:27:44,558 出奔した自分が今更という 思いはありましたが➡ 298 00:27:44,558 --> 00:27:47,561 今は戻ろうと思っています。 299 00:27:47,561 --> 00:27:51,699 そう… うん その方がいいと思う。 300 00:27:51,699 --> 00:27:54,335 奈緒様のためにも 戻ってあげた方がいい。 301 00:27:54,335 --> 00:27:56,270 奈緒様のことを このままにしておく坂崎さんは➡ 302 00:27:56,270 --> 00:27:58,672 私は嫌です。 たとえ そのまま 御家中に➡ 303 00:27:58,672 --> 00:28:02,543 戻るようなことがあっても 私は…。 304 00:28:02,543 --> 00:28:05,543 ごめんなさい 立ち入ったことを。 305 00:28:16,690 --> 00:28:21,562 せっかく お知り合いに なれたのに 残念ですな。 306 00:28:21,562 --> 00:28:28,035 ええ。 まあ 事が成就した暁には 恐らく 帰参も許されるでしょう。 307 00:28:28,035 --> 00:28:31,372 そこで 腕をお振るいになれば よろしいのです。 308 00:28:31,372 --> 00:28:34,975 待って下さい。 某 帰参するつもりはありません。 309 00:28:34,975 --> 00:28:38,312 必ず 江戸へ戻ってまいります。 310 00:28:38,312 --> 00:28:44,652 あ これは 藤屋さんが 関前藩に 御用立てした5千両の➡ 311 00:28:44,652 --> 00:28:49,990 証文の写しと添え書きです。 このようなこともあろうかと➡ 312 00:28:49,990 --> 00:28:53,861 藤屋の久兵衛さんに 頼んでおきました。 313 00:28:53,861 --> 00:28:56,561 せん別代わりです。 314 00:28:58,666 --> 00:29:02,366 元締め殿 ありがたい。 315 00:29:07,007 --> 00:29:10,007 (お艶)どうしました? おこん。 316 00:29:11,879 --> 00:29:16,016 坂崎さんが 関前に戻られるそうです。 317 00:29:16,016 --> 00:29:18,016 そう…。 318 00:29:20,354 --> 00:29:24,224 これで 奈緒様も 御安心なさるでしょうね。 319 00:29:24,224 --> 00:29:26,524 そうですね。 320 00:29:29,697 --> 00:29:32,697 どんな方なんでしょうか。 321 00:29:34,535 --> 00:29:37,971 坂崎様が お好きになられた方ですから➡ 322 00:29:37,971 --> 00:29:41,308 お美しいお方でしょう。 323 00:29:41,308 --> 00:29:43,308 はい。 324 00:29:45,179 --> 00:29:48,479 でも おこん。 はい? 325 00:29:51,318 --> 00:29:54,318 あなたも きれいですよ。 326 00:29:56,657 --> 00:29:59,560 やだ お内儀さんったら。 327 00:29:59,560 --> 00:30:09,670 ♬~ 328 00:30:09,670 --> 00:30:12,670 おはようござる。 おはよう…。 329 00:30:17,010 --> 00:30:21,348 ゆうべは ほんとに ありがとうございました。 330 00:30:21,348 --> 00:30:25,219 なんの。 おきねさんは よく頑張りました。 331 00:30:25,219 --> 00:30:30,023 でも 最初から 負けると思ってたんでしょ? 332 00:30:30,023 --> 00:30:33,360 だから 今津屋さんのところへ。 そうではない。 333 00:30:33,360 --> 00:30:37,231 言ったではありませんか。 勝負は時の運。 334 00:30:37,231 --> 00:30:41,231 あの金は 万が一のためのもの。 335 00:30:43,370 --> 00:30:47,241 いいの…。 うれしかったんだ ほんとは。 336 00:30:47,241 --> 00:30:51,245 私のために そこまでしてくれて。 337 00:30:51,245 --> 00:30:58,852 ねぇ 今度の休みに 私と つきあってくれません? 338 00:30:58,852 --> 00:31:04,057 そうしたいのだが 急ぎ 国もとに 戻ることになったのです。 339 00:31:04,057 --> 00:31:06,357 帰るの? 340 00:31:08,395 --> 00:31:12,065 必ず戻ってきます。 その折には 必ず…。 341 00:31:12,065 --> 00:31:15,936 ほんとに ほんとに帰ってくる? ええ。 342 00:31:15,936 --> 00:31:21,742 じゃ 約束して。 必ず…。 343 00:31:21,742 --> 00:31:30,417 ♬~ 344 00:31:30,417 --> 00:31:38,225 ♬「指切りげんまん うそついたら 針千本飲ます」 345 00:31:38,225 --> 00:31:55,375 ♬~ 346 00:31:55,375 --> 00:31:57,675 (おきね)♬「指切った」 347 00:32:08,555 --> 00:32:13,727 おこんに聞いたよ。 国へ戻るんだって? 348 00:32:13,727 --> 00:32:17,397 寂しくなるなぁ。 349 00:32:17,397 --> 00:32:19,333 ふたつきもすれば戻ります。 350 00:32:19,333 --> 00:32:24,271 え? おこんが 「もう 戻ってこねえ」って言ってたぞ。 351 00:32:24,271 --> 00:32:27,271 そんな…。 ≪(松吉)大変だ! 大変だ! 352 00:32:29,409 --> 00:32:32,312 どうした? 松! 353 00:32:32,312 --> 00:32:37,684 おきねちゃんが おきねちゃんが…。 354 00:32:37,684 --> 00:32:39,984 姉ちゃんが どうしたんだよ? 355 00:32:41,555 --> 00:32:44,358 殺された! 356 00:32:44,358 --> 00:33:16,056 ♬~ 357 00:33:16,056 --> 00:33:18,959 (幸吉)姉ちゃん! 目 さませよ! 358 00:33:18,959 --> 00:33:22,729 姉ちゃん! 姉ちゃん! 姉ちゃん! 359 00:33:22,729 --> 00:33:44,351 ♬~ 360 00:33:44,351 --> 00:33:48,351 (磯次)おきね! …おきね! 361 00:33:51,692 --> 00:33:57,564 なんでだよ… おい! なんでだよ~!? 362 00:33:57,564 --> 00:34:01,368 (金兵衛) こら 一体 どうしたことだい! 363 00:34:01,368 --> 00:34:03,704 (竹蔵)見てた奴がいるんだが➡ 364 00:34:03,704 --> 00:34:08,275 どうやら 若衆姿の男と ゾロリと着物を着た女が➡ 365 00:34:08,275 --> 00:34:11,244 店行く おきねちゃんの前に 現れたかと思うと➡ 366 00:34:11,244 --> 00:34:14,381 いきなり斬りつけて あっという間に…。 367 00:34:14,381 --> 00:34:19,052 (おこん)あいつらだ。 坂崎さん ゆうべのあいつらよ! 368 00:34:19,052 --> 00:34:23,924 (磯次)何だよ! おい 任せろって 言ったじゃねえかよ!➡ 369 00:34:23,924 --> 00:34:27,394 なんで おきねが 殺されなきゃいけねえんだい!➡ 370 00:34:27,394 --> 00:34:31,732 もう やめろ! 浪人さんのせいじゃねえだろう! 371 00:34:31,732 --> 00:34:36,003 磯次さん 磯次さん! あっしのせいだ! 372 00:34:36,003 --> 00:34:39,339 あっしが… すまねぇ! 373 00:34:39,339 --> 00:34:43,339 うるせえ! うるせえ! 374 00:34:51,351 --> 00:34:58,692 まだ 嫁にもいってねえんだぞ。 苦労かけてばっかりでよ。 375 00:34:58,692 --> 00:35:02,362 何で こんなことになっちまうんだ。 376 00:35:02,362 --> 00:35:05,265 何も悪いことしてねえのによ…。 377 00:35:05,265 --> 00:35:09,036 おきね…! 378 00:35:09,036 --> 00:35:12,706 お父っつぁん~! 379 00:35:12,706 --> 00:35:17,044 幸吉…。 姉ちゃん…! 380 00:35:17,044 --> 00:35:32,993 ♬~ 381 00:35:32,993 --> 00:35:35,896 [ 回想 ] (おきね)じゃあ 約束して。 382 00:35:35,896 --> 00:35:44,237 ♬「指切りげんまん うそついたら 針千本飲ます」 383 00:35:44,237 --> 00:35:55,348 ♬~ 384 00:35:55,348 --> 00:36:01,221 (笹塚)矢場荒らし一味は 奉行所でも探りを入れておった。 385 00:36:01,221 --> 00:36:08,528 あちこちの矢場から 千両は 軽く稼いでおるらしい。 386 00:36:08,528 --> 00:36:11,728 なのに 野放しにしておられた。 387 00:36:13,366 --> 00:36:19,239 (笹塚)怖い顔だの。 おきねの仇を討つか? 388 00:36:19,239 --> 00:36:24,711 某 鬼になり申す。 389 00:36:24,711 --> 00:36:29,382 (笹塚)国もとへ戻るのだろう。 今津屋から聞いた。 390 00:36:29,382 --> 00:36:32,986 このままでは戻れませぬ。 (木下)どうだった? 竹蔵。 391 00:36:32,986 --> 00:36:36,923 奴ら ねぐらの西本願寺の末寺に 戻ってます。 392 00:36:36,923 --> 00:36:43,063 聞いたか? 手を出そうにも 寺社方の縄張りなんだ。 393 00:36:43,063 --> 00:36:53,340 だが 矢場荒らしの仲間に襲われ 殺されたとなると 話は別だ。 394 00:36:53,340 --> 00:36:57,340 笹塚様 それは ちと…。 あい分かった。 395 00:37:00,013 --> 00:37:02,349 坂崎さん! 396 00:37:02,349 --> 00:37:07,649 ♬~ 397 00:37:12,025 --> 00:37:14,060 てめぇは!? 398 00:37:14,060 --> 00:37:17,197 何故 おきねさんを殺した? 399 00:37:17,197 --> 00:37:19,866 仇討ちのつもりか? 400 00:37:19,866 --> 00:37:23,066 おぬしらだけは許さん! 401 00:37:25,038 --> 00:37:28,375 うわ~! 402 00:37:28,375 --> 00:37:34,375 ♬~ 403 00:37:44,858 --> 00:37:51,598 居眠り剣法を怒らせると 怖いのう…。 404 00:37:51,598 --> 00:37:57,003 それは さておき 木下。 竹蔵。 金を探せ。 405 00:37:57,003 --> 00:38:01,703 有り金すべて いただいていこう。 (2人)へい。 406 00:38:19,693 --> 00:38:22,028 チクショー! 407 00:38:22,028 --> 00:38:32,973 ♬~ 408 00:38:32,973 --> 00:38:36,309 うわ~! 409 00:38:36,309 --> 00:38:38,645 うわ~! 410 00:38:38,645 --> 00:39:20,020 ♬~ 411 00:39:20,020 --> 00:39:22,355 (おこん)行くんですか? 412 00:39:22,355 --> 00:39:24,655 はい。 413 00:39:26,693 --> 00:39:29,596 品川さんから聞きました。 414 00:39:29,596 --> 00:39:35,296 おきねちゃんの 仇を討ってくれて…。 415 00:39:36,970 --> 00:39:39,639 どうも ありがとう。 416 00:39:39,639 --> 00:40:01,328 ♬~ 417 00:40:01,328 --> 00:40:04,230 浪人さん 行っちまうのか? 418 00:40:04,230 --> 00:40:06,666 はい。 姉ちゃんが いなくなって➡ 419 00:40:06,666 --> 00:40:10,670 浪人さんまで いなくなるのかよ。 なんだよ そんなのありかよ! 420 00:40:10,670 --> 00:40:16,142 必ず 必ず戻ってきます 師匠。 421 00:40:16,142 --> 00:40:20,980 ほんとよ? ほんとに帰ってきてね。 422 00:40:20,980 --> 00:40:25,080 約束したんだろ? おきねとよ。 423 00:40:26,886 --> 00:40:30,657 鰻割きの仕事 ちゃんと あけておきますよ。 424 00:40:30,657 --> 00:40:35,061 あたいが生きてる間に 戻ってきておくれよ。 425 00:40:35,061 --> 00:40:37,063 はい。 426 00:40:37,063 --> 00:40:49,042 ♬~ 427 00:40:49,042 --> 00:40:51,945 戻ってくるかなぁ…。 428 00:40:51,945 --> 00:40:55,915 戻ってきますよ あの人は。 429 00:40:55,915 --> 00:41:01,054 ♬~ 430 00:41:01,054 --> 00:41:05,725 浪人さ~ん! 帰ってこいよ~! 431 00:41:05,725 --> 00:41:19,072 ♬~ 432 00:41:19,072 --> 00:41:23,943 磐音は 江戸を後にし 豊後関前へと向かった。 433 00:41:23,943 --> 00:41:27,747 今も残る おきねの 小指のぬくもりが➡ 434 00:41:27,747 --> 00:41:32,018 磐音の 奈緒への思いを 募らせていた。 435 00:41:32,018 --> 00:41:38,018 ♬~ 436 00:41:58,711 --> 00:42:06,052 ♬「もう一度 その手で」 437 00:42:06,052 --> 00:42:15,061 ♬「私を抱きしめてくれますか」 438 00:42:15,061 --> 00:42:22,735 ♬「めぐり逢えたなら」 439 00:42:22,735 --> 00:42:30,410 ♬「燃え尽きる星が」 440 00:42:30,410 --> 00:42:38,017 ♬「欠けてゆく月が」 441 00:42:38,017 --> 00:42:43,890 ♬「願い宿しながら」 442 00:42:43,890 --> 00:42:53,366 ♬「それでも輝いていた」 443 00:42:53,366 --> 00:43:00,240 ♬「愛をとめないで」 444 00:43:00,240 --> 00:43:08,915 ♬「失っても 嘆かないで」 445 00:43:08,915 --> 00:43:15,622 ♬「離れてこそ そばにいる」 446 00:43:15,622 --> 00:43:25,622 ♬「Always Loving You」