1 00:00:35,350 --> 00:00:38,987 坂崎磐音の許嫁の奈緒は➡ 2 00:00:38,987 --> 00:00:43,492 江戸 吉原の遊女 白鶴として 生きる道を選んだ。 3 00:00:43,492 --> 00:00:47,362 それが運命ならと 磐音もまた 奈緒を見守り➡ 4 00:00:47,362 --> 00:00:50,365 生きていく決意をした。 5 00:00:50,365 --> 00:00:54,136 (お艶)実家に 戻らせていただけませんか。 6 00:00:54,136 --> 00:00:57,572 お願いでございます。 7 00:00:57,572 --> 00:01:07,172 ♬~ 8 00:01:09,184 --> 00:01:11,119 (おこん)お父っつぁん おはよう。 9 00:01:11,119 --> 00:01:14,055 (金兵衛) よう 朝っぱらから どうしたい? 10 00:01:14,055 --> 00:01:18,527 明日から 旦那様とお内儀さんの お供をして 旅に出るから それで。 11 00:01:18,527 --> 00:01:21,029 (磯次)旅って どこへ行くんだい? 12 00:01:21,029 --> 00:01:23,932 お内儀さんのお里が 相州伊勢原なの。 13 00:01:23,932 --> 00:01:26,535 そっちで 暫く療養することに なったもんだから。 14 00:01:26,535 --> 00:01:29,204 (おいち)療養って 内儀さん そんなに悪いのかい? 15 00:01:29,204 --> 00:01:33,475 うん 体が丈夫じゃないってことも あるんだけど➡ 16 00:01:33,475 --> 00:01:36,378 ほら お子ができないでしょ。 17 00:01:36,378 --> 00:01:40,348 春からこっち ずっと 塞ぎの虫に取りつかれたように➡ 18 00:01:40,348 --> 00:01:44,486 お里に戻って 静養したいって。 (徳三)難儀な話だな。 19 00:01:44,486 --> 00:01:48,156 (はつね)けど あれだね。 大山詣でで 病退散➡ 20 00:01:48,156 --> 00:01:54,029 塞ぎの虫も退治して お内儀さんも さぞかし 気が楽になるだろうよ。 21 00:01:54,029 --> 00:01:56,798 うん。 そうなれば いいんだけどね。 22 00:01:56,798 --> 00:01:59,701 (松吉)大山詣でか。 おいらも 行きてぇな。 23 00:01:59,701 --> 00:02:01,703 (鉄五郎)行ってくりゃ いいじゃねえか。 そのかわり➡ 24 00:02:01,703 --> 00:02:05,907 帰ってきたら 仕事はねえぞ。 そりゃ ひでえや 親方。 25 00:02:05,907 --> 00:02:09,177 (坂崎磐音)暫く 留守にいたしますが よしなに。 26 00:02:09,177 --> 00:02:12,180 松吉殿 10日ほど抜けますが よろしく頼む。 27 00:02:12,180 --> 00:02:14,850 10日? 大山なんか すぐそこじゃないの。 28 00:02:14,850 --> 00:02:17,185 今津屋のお内儀さんは 体がよくねえから➡ 29 00:02:17,185 --> 00:02:21,056 カゴで ユルリと行きなさるんだよ。 (幸吉)大丈夫だって。 30 00:02:21,056 --> 00:02:24,526 10日ぐらい 松っつぁんなら 浪人さんの分までやってくれるさ。 31 00:02:24,526 --> 00:02:27,028 (おそめ)そうよ。 口では いろんなこと言うけど➡ 32 00:02:27,028 --> 00:02:30,532 鉄五郎親方は 松吉さんのこと 頼りにしてるんだから。 33 00:02:30,532 --> 00:02:35,370 ほんとですか 親方? ああ。 猫よりは ましだろ。 34 00:02:35,370 --> 00:02:38,370 これだもんなぁ。 35 00:02:40,275 --> 00:02:43,812 (品川)私は のけ者ですよ。 (竹蔵)大山なんざ➡ 36 00:02:43,812 --> 00:02:46,481 いつだって行けるじゃねえか。 そうじゃなくて➡ 37 00:02:46,481 --> 00:02:49,384 何で 坂崎さんだけなんですか? 38 00:02:49,384 --> 00:02:53,154 口入れ屋で仕事でも探してこよう。 (おしま)あら! 39 00:02:53,154 --> 00:02:56,825 湯に入ってくんじゃないの? そんな銭 ありゃしませんよ。 40 00:02:56,825 --> 00:02:59,728 これは 品川さん いい所でお会いした。 41 00:02:59,728 --> 00:03:02,697 何ですか? 今津屋の元締め殿が 留守の間➡ 42 00:03:02,697 --> 00:03:05,500 品川さんに お店に 詰めてほしいと言っていたのです。 43 00:03:05,500 --> 00:03:08,169 えっ? 主がいなくなって 気が緩み➡ 44 00:03:08,169 --> 00:03:11,840 お店で何か起こっては 困るとのことです。 本当ですか!? 45 00:03:11,840 --> 00:03:14,840 よかったじゃねえかよ。 はい! 46 00:03:18,713 --> 00:03:21,850 (ため息) 47 00:03:21,850 --> 00:03:26,721 それでは まるで お前様が 療養に行くようではありませんか。 48 00:03:26,721 --> 00:03:31,660 (吉右衛門)そうは言うが お艶には いつまでも➡ 49 00:03:31,660 --> 00:03:35,130 デンと奥に控えていてほしかった。 50 00:03:35,130 --> 00:03:39,467 控えるも何も 今は おこんに甘えて➡ 51 00:03:39,467 --> 00:03:43,338 お前様のお世話すら まともいたしておりません。 52 00:03:43,338 --> 00:03:45,340 それが いけない。 53 00:03:45,340 --> 00:03:50,111 跡継ぎのことなど考えずに 私のそばに いてくれさえすれば。 54 00:03:50,111 --> 00:03:53,014 はい。 奥で デンと控えるために➡ 55 00:03:53,014 --> 00:03:56,484 暫く こちらを 留守にするのでございます。 56 00:03:56,484 --> 00:04:01,356 そうでした。 楽しみです 明日が。 57 00:04:01,356 --> 00:04:21,509 ♬~ 58 00:04:21,509 --> 00:04:24,412 (由蔵)お艶様。 59 00:04:24,412 --> 00:04:28,049 一日も早いお帰りを お待ち申しております。 60 00:04:28,049 --> 00:04:33,549 由蔵 世話になりました。 61 00:04:37,125 --> 00:04:39,461 みなも元気で。 62 00:04:39,461 --> 00:05:01,716 ♬~ 63 00:05:01,716 --> 00:05:04,686 では 行ってまいります。 64 00:05:04,686 --> 00:05:07,322 よろしくお願いいたします。 65 00:05:07,322 --> 00:05:09,824 (一同)行ってらっしゃいませ! 66 00:05:09,824 --> 00:05:14,496 ♬~ 67 00:05:14,496 --> 00:05:20,835 相模にある 雨降山大山寺は 夏の20日間だけ 参詣が許され➡ 68 00:05:20,835 --> 00:05:26,708 江戸庶民が気軽に行ける旅として 参詣客で にぎわった。 69 00:05:26,708 --> 00:05:31,780 二子の渡しを抜けた磐音らは その夜は 溝口宿に泊まり➡ 70 00:05:31,780 --> 00:05:35,780 翌日 相模川を目指した。 71 00:05:37,652 --> 00:05:40,455 お加減は よろしいようですな。 72 00:05:40,455 --> 00:05:44,325 お顔の色も いつもより いいみたい。 73 00:05:44,325 --> 00:05:49,464 それにしても このように のんびりとした旅は 初めてです。 74 00:05:49,464 --> 00:05:54,335 いつも 何かに追われるように 旅をしてまいった。 75 00:05:54,335 --> 00:05:58,473 御家中のことや 奈緒様のこと➡ 76 00:05:58,473 --> 00:06:02,473 いろいろ ありましたもんね 坂崎さんには。 77 00:06:06,214 --> 00:06:09,818 (吉右衛門)お艶の顔色もいいし この分だと➡ 78 00:06:09,818 --> 00:06:13,154 今日のうちに 相模川を 越えられるかもしれませんな。 79 00:06:13,154 --> 00:06:16,825 渡し舟には 間に合いましょうが 無理は禁物です。 80 00:06:16,825 --> 00:06:19,727 お天道様と お内儀殿の様子次第では➡ 81 00:06:19,727 --> 00:06:22,163 早めに 宿をとった方がいいでしょう。 82 00:06:22,163 --> 00:06:26,835 坂崎様 私は だんだん 気分が 晴れやかになってまいりました。 83 00:06:26,835 --> 00:06:30,705 早く 相模川から 大山を眺めとうございます。 84 00:06:30,705 --> 00:06:33,641 無理はいけませんよ。 お内儀さん。 85 00:06:33,641 --> 00:06:36,444 (お艶)無理ではありません。 もう…➡ 86 00:06:36,444 --> 00:06:39,781 お里が近くなったら 急に だだっこのように…。 87 00:06:39,781 --> 00:06:42,684 いけませんか? フフフッ…。 88 00:06:42,684 --> 00:06:48,289 ♬~ 89 00:06:48,289 --> 00:06:54,095 磐音ら一行は お艶の叔母の 菩提寺へ墓参りのため立ち寄った。 90 00:06:54,095 --> 00:06:57,095 待たれよ。 91 00:06:59,801 --> 00:07:02,704 (伊東)江戸の両替商 今津屋と奉公人だな。 92 00:07:02,704 --> 00:07:06,474 我ら 武者修行中の者だが あいにくと路銀を切らした。 93 00:07:06,474 --> 00:07:09,811 手早く言えば 物取りでござるな? 94 00:07:09,811 --> 00:07:14,149 黙れ! 今津屋 金子を出して この場を鎮める気はないか! 95 00:07:14,149 --> 00:07:16,818 ゆすりたかりに いちいち 金子を 出していたのでは➡ 96 00:07:16,818 --> 00:07:18,753 両替商は務まりませぬ。 97 00:07:18,753 --> 00:07:22,490 針田! 皆殺しにして 有り金 ひっさらうぞ! 98 00:07:22,490 --> 00:07:54,289 ♬~ 99 00:07:54,289 --> 00:07:56,324 坂崎さん! 100 00:07:56,324 --> 00:08:03,965 ♬~ 101 00:08:03,965 --> 00:08:06,765 勝負は つき申した。 102 00:08:14,142 --> 00:08:17,045 お内儀さん! (吉右衛門)お艶!➡ 103 00:08:17,045 --> 00:08:21,482 お艶! お内儀さん! 大丈夫ですか!? 104 00:08:21,482 --> 00:08:29,357 ♬~ 105 00:08:29,357 --> 00:08:35,129 (吉右衛門)お艶 気が付いたかい? 106 00:08:35,129 --> 00:08:40,768 お前様 御心配かけました。 107 00:08:40,768 --> 00:08:45,106 今 厚木宿の梧陽先生を 呼びましたよ。 108 00:08:45,106 --> 00:08:48,443 いや お前の里の近くでよかった。 109 00:08:48,443 --> 00:08:51,346 私は 大丈夫でございます。 110 00:08:51,346 --> 00:08:57,118 坂崎様の あまりのお強さに 驚いただけですから。 111 00:08:57,118 --> 00:09:00,989 お内儀殿 お許し下され。 112 00:09:00,989 --> 00:09:06,127 いいえ。 それにしても お前様や おこんが➡ 113 00:09:06,127 --> 00:09:12,000 坂崎様を頼りにするのが よく分かりました。 114 00:09:12,000 --> 00:09:14,300 お強いのですね。 115 00:09:16,471 --> 00:09:19,471 ≪先生が いらっしゃいました。 116 00:09:23,144 --> 00:09:27,844 (梧陽) お艶さん お久しぶりですな。 117 00:09:30,485 --> 00:09:34,485 では 診てしんぜようかな。 118 00:09:45,433 --> 00:09:47,733 世話になりました。 119 00:09:50,305 --> 00:09:57,445 今津屋さん。 お艶さんは 江戸で 医師にかかってはおられぬのか? 120 00:09:57,445 --> 00:10:02,116 それが 一方ならぬ 医者嫌いでして➡ 121 00:10:02,116 --> 00:10:06,988 自分の体は 自分がよく承知ですと 医者を呼ばせぬのです。 122 00:10:06,988 --> 00:10:08,988 何か? 123 00:10:10,792 --> 00:10:15,792 お艶さんは 胃の腑に しこりをお持ちじゃ。 124 00:10:18,466 --> 00:10:21,803 (梧陽)しこりは腫瘍とみられる。➡ 125 00:10:21,803 --> 00:10:26,207 指先に触れる様子から かなり大きい。 126 00:10:26,207 --> 00:10:31,207 この腫瘍を消す手だては 今の医学にはない。 127 00:10:33,815 --> 00:10:40,455 そんな…。 では 不治の病と おっしゃいますか。 128 00:10:40,455 --> 00:10:44,359 お艶さんの医師嫌いも この しこりに➡ 129 00:10:44,359 --> 00:10:47,161 気づかれてのことではあるまいか。 130 00:10:47,161 --> 00:10:54,836 これまでにも 吐き気や痛みを 感じていたはずじゃ。 131 00:10:54,836 --> 00:10:57,505 お艶は そのことを承知していたと? 132 00:10:57,505 --> 00:11:00,505 (梧陽)おそらくはな。 133 00:11:03,378 --> 00:11:10,418 梧陽先生 お艶の命 どれほどと? 134 00:11:10,418 --> 00:11:18,526 (梧陽)それは 医師にも難しい。 のんびりと過ごされれば➡ 135 00:11:18,526 --> 00:11:27,368 1年か あるいは もっと長いか。 136 00:11:27,368 --> 00:11:31,506 では また明日 伺います。 137 00:11:31,506 --> 00:11:47,488 ♬~ 138 00:11:47,488 --> 00:11:50,825 今津屋殿…。 139 00:11:50,825 --> 00:11:58,499 坂崎様 私は なんと愚かな男なのでしょうか。 140 00:11:58,499 --> 00:12:01,169 何も気づかなかった。 141 00:12:01,169 --> 00:12:07,508 お艶は ただ 子ができぬのを 責めてるとばかり…。 142 00:12:07,508 --> 00:12:13,381 なんと愚かな。 何をしていたのだ 私は!? 143 00:12:13,381 --> 00:12:38,139 ♬~ 144 00:12:38,139 --> 00:12:40,475 旦那様? 145 00:12:40,475 --> 00:12:48,816 ♬~ 146 00:12:48,816 --> 00:12:52,516 嘘です。 そんなこと 嘘です! 147 00:12:54,489 --> 00:12:57,291 嘘です! 嘘だって言って下さい! 148 00:12:57,291 --> 00:13:01,162 某も嘘であればいいと思う。 149 00:13:01,162 --> 00:13:08,062 だが このこと お内儀殿も 以前から承知してのことらしい。 150 00:13:10,838 --> 00:13:13,538 そんな…。 151 00:13:15,710 --> 00:13:18,710 お内儀さんが…。 152 00:13:20,515 --> 00:13:28,815 みんな… みんな いなくなる。 おきねちゃんも 奈緒様も。 153 00:13:31,526 --> 00:13:37,226 そして お内儀さんまで…。 ひどすぎる! 154 00:13:40,801 --> 00:13:45,139 おこんさん 人には運命がある。 155 00:13:45,139 --> 00:13:52,480 その運命を受けとめて 誰しも 生きていかねばならないのです。 156 00:13:52,480 --> 00:13:57,818 いやです。 そんな運命なんか 私 いやです! 157 00:13:57,818 --> 00:15:36,651 ♬~ 158 00:15:36,651 --> 00:15:41,122 3日後 お艶は 伊勢原宿子安村にある➡ 159 00:15:41,122 --> 00:15:48,696 庄屋の赤木家に運ばれた。 当主の 赤木儀左衛門は お艶の兄である。 160 00:15:48,696 --> 00:15:50,965 大山詣で? 161 00:15:50,965 --> 00:15:53,467 女人禁制の大山参りも➡ 162 00:15:53,467 --> 00:15:56,971 不動堂までなら 女も行けるのです。 163 00:15:56,971 --> 00:16:01,876 お艶が せめてそこまで参りたいと 無理を言いだしましてな。 164 00:16:01,876 --> 00:16:06,013 病が治らぬことを 承知している妹は➡ 165 00:16:06,013 --> 00:16:09,016 せめて 動けるうちに 吉右衛門殿と一緒に➡ 166 00:16:09,016 --> 00:16:13,487 お山に参っておきたいと 考えているのではなかろうかと。 167 00:16:13,487 --> 00:16:18,359 先程 梧陽先生に 改めて診ていただいた折➡ 168 00:16:18,359 --> 00:16:23,831 お艶も 包み隠さず話したそうです。 169 00:16:23,831 --> 00:16:29,503 伊勢原に戻ろうとしたのも 死を覚悟したゆえだと。 170 00:16:29,503 --> 00:16:31,803 そうですか。 171 00:16:33,774 --> 00:16:36,474 旦那様…。 172 00:16:38,446 --> 00:16:43,784 奥向きを任せられながら お内儀さんのお体の具合に➡ 173 00:16:43,784 --> 00:16:47,121 気づかなかった 私の落ち度でございます。 174 00:16:47,121 --> 00:16:51,625 お許し下さい! (吉右衛門)何を言う。 175 00:16:51,625 --> 00:16:54,662 責められるのは 私です。 176 00:16:54,662 --> 00:16:59,133 とにかく 今は お艶の好きなように➡ 177 00:16:59,133 --> 00:17:02,169 させてやろうかと 思っているのです。 178 00:17:02,169 --> 00:17:09,143 明日から初山です。 お艶の望みですから➡ 179 00:17:09,143 --> 00:17:13,080 不動堂まで 男衆で おぶっていこうかと。 180 00:17:13,080 --> 00:17:17,380 坂崎様 おこん 一緒に行ってくれますね? 181 00:17:19,487 --> 00:17:23,787 はい 参ります。 182 00:17:28,162 --> 00:17:32,833 こちらの屋敷から不動堂まで どれほどでございますか? 183 00:17:32,833 --> 00:17:37,104 屋敷から表参道 一の鳥居まで半里。 184 00:17:37,104 --> 00:17:39,440 ここまでは カゴで行けましょう。 185 00:17:39,440 --> 00:17:45,746 一の鳥居から前不動までは 28町。 前不動から不動堂までは 18町。➡ 186 00:17:45,746 --> 00:17:50,117 初山を目指す 大勢の信徒と 混み合う参道からが➡ 187 00:17:50,117 --> 00:17:52,753 背中になりますな。 188 00:17:52,753 --> 00:17:59,753 では 某が お内儀殿を背負って 大山に登ります。 189 00:18:01,762 --> 00:18:09,470 何を言われます。 あなたは 豊後関前国家老の御嫡男。 190 00:18:09,470 --> 00:18:13,140 お武家様が 商家の女房をおぶって 大山詣でなど➡ 191 00:18:13,140 --> 00:18:16,811 聞いたこともありません。 今津屋殿➡ 192 00:18:16,811 --> 00:18:23,484 某は 江戸は深川金兵衛長屋に住む 浪人者でございますぞ。 193 00:18:23,484 --> 00:18:29,356 ♬~ 194 00:18:29,356 --> 00:18:35,196 おこんさん 泣いていては 大山には登れませぬぞ。 195 00:18:35,196 --> 00:18:38,766 坂崎様…。 196 00:18:38,766 --> 00:18:53,414 ♬~ 197 00:18:53,414 --> 00:18:55,916 坂崎様が? 198 00:18:55,916 --> 00:19:01,116 はい。 それで ようございますか? 199 00:19:04,458 --> 00:19:07,795 お世話になりましょう。 200 00:19:07,795 --> 00:19:13,667 明日は どんなことがあっても 登らなければなりませんね。 201 00:19:13,667 --> 00:19:23,344 ♬~ 202 00:19:23,344 --> 00:19:30,484 お艶の病は 江戸の由蔵にも伝えられた。 203 00:19:30,484 --> 00:19:35,322 そりゃ大変だ。 物見遊山の旅かと 思ってたが そんなこっちゃ➡ 204 00:19:35,322 --> 00:19:39,293 坂崎さんも おこんちゃんも 苦労してるこったろう。 205 00:19:39,293 --> 00:19:45,432 坂崎さん… おこんのこと 内儀さんのこと➡ 206 00:19:45,432 --> 00:19:50,771 よろしくお願い申し上げます。 207 00:19:50,771 --> 00:20:06,071 ♬~ 208 00:20:15,996 --> 00:20:19,466 どこに行ってたの? 腹が へりました。 209 00:20:19,466 --> 00:20:22,369 さんざん捜したのよ。 どこ 捜しても いないんだもの。 210 00:20:22,369 --> 00:20:26,006 夕餉は? あっ 部屋に。 211 00:20:26,006 --> 00:20:28,006 ちょっと…。 212 00:20:29,810 --> 00:20:31,745 お酒は? いりません。 213 00:20:31,745 --> 00:20:34,682 おつゆ 温め直しますから。 それも結構です。 飯を。 214 00:20:34,682 --> 00:20:36,684 はい。 215 00:20:36,684 --> 00:20:39,820 本当に どこに行ってたの? 216 00:20:39,820 --> 00:20:43,157 明日 お内儀殿をお運びする 参道を確かめてきました。 217 00:20:43,157 --> 00:20:45,492 えっ? 大山に行ったんですか? 218 00:20:45,492 --> 00:20:48,395 知らぬ道より 知っていた方が確かですから。 219 00:20:48,395 --> 00:20:51,165 頭が ぬれてるけど? ああ。 220 00:20:51,165 --> 00:20:53,834 良弁滝という所で 明日の無事を祈って➡ 221 00:20:53,834 --> 00:20:58,005 体を清めてきました。 さすがに 夜は誰もいません。 222 00:20:58,005 --> 00:21:01,041 おこんさん 明日は どんなことがあっても➡ 223 00:21:01,041 --> 00:21:04,341 不動堂まで お内儀殿を背負っていきます。 224 00:21:06,513 --> 00:21:11,513 おこんさん 茶わんを。 …はい。 225 00:21:14,388 --> 00:21:16,523 いただきます。 226 00:21:16,523 --> 00:21:26,533 ♬~ 227 00:21:26,533 --> 00:21:28,833 いいな…。 228 00:21:30,871 --> 00:21:35,871 坂崎さんって いいな…。 229 00:21:38,479 --> 00:21:43,350 翌日 お艶を乗せたカゴは 一の鳥居に向かった。 230 00:21:43,350 --> 00:21:46,350 (声明) 231 00:21:49,490 --> 00:21:52,393 おい! 何で カゴなんざ 繰り出すんだよ。 232 00:21:52,393 --> 00:21:56,163 初山だぜ ちったぁ考えろ! 233 00:21:56,163 --> 00:22:01,835 病人の たっての願いの 初山で ございます。 お許し下さいませ。 234 00:22:01,835 --> 00:22:04,738 (妻)あんた 病人じゃ しょうがないだろ。➡ 235 00:22:04,738 --> 00:22:08,509 ちょっと 道 空けてやっておくれな! 236 00:22:08,509 --> 00:22:10,444 すまなかったな。➡ 237 00:22:10,444 --> 00:22:14,848 大山大権現は どんな病気でも たちどころに治してくれら。 238 00:22:14,848 --> 00:22:19,520 ありがとうございます。 ありがとうございます。➡ 239 00:22:19,520 --> 00:22:24,191 ありがとうございます。 ありがとうございます。➡ 240 00:22:24,191 --> 00:22:26,491 ありがとうございます。 241 00:22:28,062 --> 00:22:31,799 (吉右衛門) ありがとうございます。➡ 242 00:22:31,799 --> 00:22:33,799 ありがとうございます。 243 00:22:35,669 --> 00:22:37,971 (吉右衛門) ありがとうございます…。 244 00:22:37,971 --> 00:22:50,684 ♬~ 245 00:22:50,684 --> 00:22:55,384 (吉右衛門)ここからが 本当の大山登りだ。 平気かい? 246 00:22:58,358 --> 00:23:05,499 お前様 世話をかけますが お参りしとうございます。 247 00:23:05,499 --> 00:23:19,513 ♬~ 248 00:23:19,513 --> 00:23:23,851 どこぞ 痛くはありませんか? 249 00:23:23,851 --> 00:23:25,786 平気です。 250 00:23:25,786 --> 00:23:28,722 では まいります。 251 00:23:28,722 --> 00:23:42,136 ♬~ 252 00:23:42,136 --> 00:23:47,808 (吉右衛門) 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。➡ 253 00:23:47,808 --> 00:23:52,980 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。 254 00:23:52,980 --> 00:23:57,484 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。 255 00:23:57,484 --> 00:24:09,830 ♬~ 256 00:24:09,830 --> 00:24:14,501 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。 257 00:24:14,501 --> 00:24:18,372 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。 258 00:24:18,372 --> 00:24:23,844 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶を お助け下さいませ。 259 00:24:23,844 --> 00:24:52,472 ♬~ 260 00:24:52,472 --> 00:25:02,172 (声明) 261 00:25:40,454 --> 00:25:44,754 (治郎吉)坂崎様 代わりましょう。 平気でござる。 262 00:25:57,004 --> 00:26:00,474 (吉右衛門)病人でございます。 御迷惑をおかけします。 263 00:26:00,474 --> 00:26:02,409 あいすいません。 病人でございます。 264 00:26:02,409 --> 00:26:04,344 ありがとうございます。 265 00:26:04,344 --> 00:26:08,148 病人でございます。 御迷惑をおかけします。 266 00:26:08,148 --> 00:26:11,485 すいません あいすいません。 申し訳ございません。➡ 267 00:26:11,485 --> 00:26:17,185 病人でございます。 ありがとうございます。 268 00:26:23,830 --> 00:26:26,530 (吉右衛門)お艶 着きましたぞ! 269 00:26:40,781 --> 00:26:46,453 ♬~ 270 00:26:46,453 --> 00:26:50,324 お内儀さん 着きましたね。 271 00:26:50,324 --> 00:26:52,326 はい。 272 00:26:52,326 --> 00:26:58,326 坂崎様 ありがとうございます。 273 00:27:00,467 --> 00:27:06,139 坂崎様 おかげさまで お山にお参りができました。 274 00:27:06,139 --> 00:27:39,773 ♬~ 275 00:27:39,773 --> 00:27:46,473 大山参りを済ませ 実家に戻った お艶は その夜 熱を出した。 276 00:27:48,115 --> 00:27:51,785 お前様。 何だい? 277 00:27:51,785 --> 00:27:58,125 この世というものは 美しいものなのですね。 278 00:27:58,125 --> 00:28:01,027 えっ? 279 00:28:01,027 --> 00:28:07,327 このような身になって 初めて知りました。 280 00:28:09,136 --> 00:28:16,009 (お艶)名もない 道端の野の花も 田んぼの青さも➡ 281 00:28:16,009 --> 00:28:22,149 川のせせらぎも➡ 282 00:28:22,149 --> 00:28:31,958 大山から見た 日の光も 海も…➡ 283 00:28:31,958 --> 00:28:38,331 すべてが いとおしく 美しいものです。 284 00:28:38,331 --> 00:28:41,431 (吉右衛門)そうかい。 285 00:28:47,441 --> 00:28:53,780 (お艶) お前様… 無理を言いました。 286 00:28:53,780 --> 00:28:56,480 そんなことはない。 287 00:29:02,789 --> 00:29:10,089 嫁ぐまでは 長うございましたが 嫁いでからは あっという間。 288 00:29:12,466 --> 00:29:20,340 幸せでございました。 もう 思い残すことはございません。 289 00:29:20,340 --> 00:29:23,810 何を言うんだ お艶。 290 00:29:23,810 --> 00:29:29,983 元気になりさえすれば また 来年の初山にも登れよう。 291 00:29:29,983 --> 00:29:34,821 その時は お前の足で 歩いて登るのです。 292 00:29:34,821 --> 00:29:37,321 私も 一緒に登りますよ。 293 00:29:39,426 --> 00:29:41,426 はい…。 294 00:29:45,298 --> 00:29:47,598 (お艶)坂崎様…。 295 00:29:49,769 --> 00:29:59,469 私は 生涯 坂崎様の 背のぬくもりを忘れません。 296 00:30:01,381 --> 00:30:08,381 お内儀殿 某 神仏になった覚えは ございませぬぞ。 297 00:30:19,766 --> 00:30:26,473 その夜から 大山道に天狗が 出るという うわさが広まった。 298 00:30:26,473 --> 00:30:32,913 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶様を お守り下さいませ。 299 00:30:32,913 --> 00:30:39,653 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶様を お守り下さいませ。 300 00:30:39,653 --> 00:30:46,526 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶様を お守り下さいませ。 301 00:30:46,526 --> 00:30:54,501 大山大聖 不動明王 石尊大権現 お艶様を お守り下さいませ。 302 00:30:54,501 --> 00:31:01,501 ♬~ 303 00:31:08,048 --> 00:31:10,348 まさしく天狗。 304 00:31:17,724 --> 00:31:20,724 お内儀殿の病退散! 305 00:31:45,151 --> 00:32:05,472 ♬~ 306 00:32:05,472 --> 00:32:09,472 まだ やると言うのなら お相手つかまつる。 307 00:32:15,148 --> 00:32:17,448 凄い…。 308 00:32:38,371 --> 00:32:41,141 江戸へ? 309 00:32:41,141 --> 00:32:45,011 われらだけで 江戸へ戻れと おっしゃるか。 310 00:32:45,011 --> 00:32:50,150 振り返ってみれば 商いの忙しさに取り紛れ➡ 311 00:32:50,150 --> 00:32:53,486 お艶と2人だけで 過ごす時がなかった。 312 00:32:53,486 --> 00:32:56,823 お艶の病は 石尊大権現が➡ 313 00:32:56,823 --> 00:32:59,159 お授けになったもの やもしれません。 314 00:32:59,159 --> 00:33:03,997 暫くは お艶と2人だけで 過ごしてみたいのです。 315 00:33:03,997 --> 00:33:08,168 だったら… だったら 私も残ります。 316 00:33:08,168 --> 00:33:14,307 おこん 主のいない店で奥と台所を 仕切るのは お前しかいない。 317 00:33:14,307 --> 00:33:17,711 お艶の身の回りは こちらの女衆で事足ります。 318 00:33:17,711 --> 00:33:20,513 旦那様…。 (吉右衛門)商いのことは➡ 319 00:33:20,513 --> 00:33:26,319 由蔵に任せておけば 揺るぎは ありません。 ですが 坂崎様➡ 320 00:33:26,319 --> 00:33:30,523 主のいない店は どこか気が緩みます。➡ 321 00:33:30,523 --> 00:33:34,961 そこで 坂崎様には 江戸に戻られたら➡ 322 00:33:34,961 --> 00:33:37,464 今津屋に 日参していただきたい。 323 00:33:37,464 --> 00:33:40,700 ですが…。 何を してもらうわけでもありません。 324 00:33:40,700 --> 00:33:45,472 由蔵の話し相手に なっていただければ十分。 325 00:33:45,472 --> 00:33:50,143 由蔵にも その旨 手紙にしたためます。 326 00:33:50,143 --> 00:33:52,846 お店の邪魔に ならなければいいのですが。 327 00:33:52,846 --> 00:33:58,146 今津屋吉右衛門 人を見る目は持っておりますぞ。 328 00:34:03,156 --> 00:34:07,827 お艶の命 もう 長くはないでしょう。 329 00:34:07,827 --> 00:34:13,233 私は できるかぎり そばで過ごしたい。 330 00:34:13,233 --> 00:34:16,233 旦那様…。 331 00:34:18,505 --> 00:34:24,177 (吉右衛門) おこん 人は誰しも死ぬ。➡ 332 00:34:24,177 --> 00:34:29,983 それは この世に 生を受けた時からの理です。 333 00:34:29,983 --> 00:34:33,853 なんの悲しいことがあるものか。 334 00:34:33,853 --> 00:34:43,129 お艶の傍らで ゆっくりとした時を 過ごせる。 私は うれしいのです。 335 00:34:43,129 --> 00:35:02,482 ♬~ 336 00:35:02,482 --> 00:35:08,154 元気になられた時分に 私が お迎えにあがりますからね。 337 00:35:08,154 --> 00:35:12,492 それまで養生して下さい。 338 00:35:12,492 --> 00:35:18,364 今までの分 思う存分 旦那様に甘えるんですよ。 339 00:35:18,364 --> 00:35:25,839 ♬~ 340 00:35:25,839 --> 00:35:30,710 おこん。 はい。 341 00:35:30,710 --> 00:35:38,117 思い続けるのです。 思い続けていさえすれば➡ 342 00:35:38,117 --> 00:35:48,117 心は いつか届きます。 いつか いつか必ず…。 343 00:35:50,697 --> 00:35:53,132 お内儀さん…。 344 00:35:53,132 --> 00:36:03,142 ♬~ 345 00:36:03,142 --> 00:36:08,014 その翌日 磐音とおこんは 江戸に向かった。 346 00:36:08,014 --> 00:36:30,169 ♬~ 347 00:36:30,169 --> 00:36:34,040 このままだと 歩けなくなります。 348 00:36:34,040 --> 00:36:36,340 どうですか? 349 00:36:39,779 --> 00:36:42,479 これなら 大丈夫。 350 00:36:44,450 --> 00:36:52,625 某 元越後高田浪人 釜崎弥之助にござる。 351 00:36:52,625 --> 00:36:55,662 尋常の立ち合いを 願いとうござる。 352 00:36:55,662 --> 00:36:57,797 迷惑でござる。 353 00:36:57,797 --> 00:37:03,136 あなたは強い。 武芸者として あなたと立ち合いたい。 354 00:37:03,136 --> 00:37:08,775 あなたを倒さぬかぎり 某の道は開けません。 355 00:37:08,775 --> 00:37:11,775 坂崎さん やめて! 356 00:37:17,150 --> 00:37:19,450 坂崎さん! 357 00:37:28,494 --> 00:37:36,102 ♬~ 358 00:37:36,102 --> 00:37:38,037 勝負! 359 00:37:38,037 --> 00:37:53,886 ♬~ 360 00:37:53,886 --> 00:37:56,789 これ以上の戦いは無益。 361 00:37:56,789 --> 00:37:58,758 おのれ~! 362 00:37:58,758 --> 00:38:17,758 ♬~ 363 00:38:37,764 --> 00:38:40,666 終わりました。 364 00:38:40,666 --> 00:38:45,366 死んだら… どうするつもりだったんですか? 365 00:38:47,106 --> 00:38:51,106 私は ここに 置き去りだったんですか? 366 00:38:53,446 --> 00:38:55,446 バカ! 367 00:39:07,794 --> 00:39:11,494 さあ おこんさん 某の背中に。 368 00:39:13,466 --> 00:39:16,135 いやです。 369 00:39:16,135 --> 00:39:18,471 遠慮なく…。 370 00:39:18,471 --> 00:39:45,431 ♬~ 371 00:39:45,431 --> 00:39:49,431 人とは 悲しいものです。 372 00:39:51,304 --> 00:39:56,304 いつか 別れなければならない。 373 00:39:58,010 --> 00:40:02,982 でも だからこそ いとおしい。 374 00:40:02,982 --> 00:40:10,123 いつか別れることになろうとも 心には その人が残ります。 375 00:40:10,123 --> 00:40:49,795 ♬~ 376 00:40:49,795 --> 00:40:52,095 温かい…。 377 00:40:54,700 --> 00:41:02,000 坂崎さん… 私ね… 私…。 378 00:41:09,515 --> 00:41:14,854 いつか必ず… 叶わぬ夢も いつか必ず…。 379 00:41:14,854 --> 00:41:18,724 叶わぬ恋も いつか必ず…。 380 00:41:18,724 --> 00:41:23,724 磐音の背のぬくもりは 日だまりの それであった。 381 00:41:29,802 --> 00:41:37,143 ♬「名前も持たずに」 382 00:41:37,143 --> 00:41:46,152 ♬「心に生まれた愛だけが」 383 00:41:46,152 --> 00:41:53,826 ♬「せつなさの物語」 384 00:41:53,826 --> 00:42:01,500 ♬「実ることもなく」 385 00:42:01,500 --> 00:42:09,175 ♬「終わることもなく」 386 00:42:09,175 --> 00:42:15,047 ♬「あなたへの想いは」 387 00:42:15,047 --> 00:42:24,523 ♬「永遠に続くでしょう」 388 00:42:24,523 --> 00:42:31,397 ♬「愛をとめないで」 389 00:42:31,397 --> 00:42:40,006 ♬「逢えなくても おそれないで」 390 00:42:40,006 --> 00:42:47,146 ♬「離れてこそ そばにいる」 391 00:42:47,146 --> 00:42:55,146 ♬「Always Loving You」