1 00:00:03,547 --> 00:00:07,384 そこにいてはる人の顔を あんまり見てなかったかもしれないです。 2 00:00:07,384 --> 00:00:10,287 今日 めちゃめちゃ顔を見て… はい。 3 00:00:10,287 --> 00:00:13,223 見てたら いい感じになりましたね。 4 00:00:13,223 --> 00:00:15,692 スギちゃんさんが 目ぇそらしまくってたんで➡ 5 00:00:15,692 --> 00:00:20,030 目は そらさんとこっていう。 (笑い声) 恥ずかしい。 6 00:00:20,030 --> 00:00:23,367 オジンオズボーンのお二人 ミッション成功! 7 00:00:23,367 --> 00:00:26,203 次は あなたの町に エンジェルが出張するかも。 8 00:00:26,203 --> 00:00:28,403 よろしくね。 9 00:00:34,011 --> 00:00:36,847 鎌倉で お艶の供養を済ませた➡ 10 00:00:36,847 --> 00:00:39,349 磐音と 由蔵が帰ってきた。 11 00:00:39,349 --> 00:00:42,252 実は 主人の吉右衛門には内緒で➡ 12 00:00:42,252 --> 00:00:45,252 その見合い相手を 探す旅でもあった。 13 00:00:47,224 --> 00:00:50,360 (宮松)元締さんと 坂崎様が お戻りになられました! 14 00:00:50,360 --> 00:00:52,696 (おこん)どうなりました? (由蔵)年ですかな~。 15 00:00:52,696 --> 00:00:55,365 いや もう 疲れました はい。 16 00:00:55,365 --> 00:00:57,701 あの… 元締さん。 おこんさん 濯ぎを➡ 17 00:00:57,701 --> 00:01:01,401 お願いしましょう。 はい。 18 00:01:03,373 --> 00:01:08,245 坂崎様。 これからが 肝心でございますぞ。 19 00:01:08,245 --> 00:01:11,248 お分かりですね? (磐音)はい。 20 00:01:11,248 --> 00:01:13,383 はい。 21 00:01:13,383 --> 00:01:17,254 はい ただいま。 (店の者)お帰りなさいませ。 22 00:01:17,254 --> 00:01:27,731 ♬~ 23 00:01:27,731 --> 00:01:32,335 建長寺でのご供養 無事 終わってまいりました。 24 00:01:32,335 --> 00:01:34,271 (吉右衛門) ご苦労さまでした。 25 00:01:34,271 --> 00:01:38,842 坂崎様も 鎌倉まで煩わせてしまい 申し訳ないことでした。 26 00:01:38,842 --> 00:01:40,777 いえ とんでもない。 27 00:01:40,777 --> 00:01:43,346 …で 儀左衛門殿は お元気でしたかな? 28 00:01:43,346 --> 00:01:46,850 はい はい それは もう…。 旦那様! 29 00:01:46,850 --> 00:01:49,753 ご存じだったのですか? 30 00:01:49,753 --> 00:01:55,358 由蔵が 私の代参で 建長寺に 行きたいと言いだした時から➡ 31 00:01:55,358 --> 00:01:57,861 何かあるとは思ってました。 32 00:01:57,861 --> 00:02:00,764 おこんを問いただして 訳を知ったのです。➡ 33 00:02:00,764 --> 00:02:03,366 私の目は 節穴ではありません。 34 00:02:03,366 --> 00:02:06,870 旦那様。 勝手なことをして 申し訳ございません。 35 00:02:06,870 --> 00:02:09,870 おやめなさい! そのような真似。 36 00:02:11,742 --> 00:02:19,382 由蔵。 今津屋と私を案じてくれる 気持ち うれしく思っていますよ。 37 00:02:19,382 --> 00:02:21,885 旦那様…。 38 00:02:21,885 --> 00:02:24,788 元締さん。 ごめんなさい。 39 00:02:24,788 --> 00:02:30,393 おこんさん。 もう… 肝を冷やしましたぞ 私は。 40 00:02:30,393 --> 00:02:35,999 …で 坂崎様。 私の後添えは 決まりましたかな? 41 00:02:35,999 --> 00:02:37,934 はい。 (由蔵)旦那様。 42 00:02:37,934 --> 00:02:41,805 いや それが もう 大騒ぎでございましてな。 43 00:02:41,805 --> 00:02:44,605 左門様! お香奈殿! 44 00:02:47,010 --> 00:02:50,847 あ… お佐紀様! お香奈様が… お香奈様が! 45 00:02:50,847 --> 00:02:56,353 後添え候補のお香奈と 小田原藩士 大塚左門との➡ 46 00:02:56,353 --> 00:03:02,353 駆け落ち騒動の顛末は 吉右衛門と おこんを 十分に驚かせた。 47 00:03:04,227 --> 00:03:06,363 なんと…。 48 00:03:06,363 --> 00:03:11,234 見合い相手のお香奈様が お武家と いなくなるなんて…。 49 00:03:11,234 --> 00:03:14,704 えっ!? だけど 坂崎さんが「決まった」って…。 50 00:03:14,704 --> 00:03:18,375 それが おこんさん。 そこのところは 坂崎様が➡ 51 00:03:18,375 --> 00:03:21,711 お香奈様の妹御の お佐紀様に➡ 52 00:03:21,711 --> 00:03:25,382 白羽の矢を お立てになったので ございますよ。 53 00:03:25,382 --> 00:03:27,717 (お佐紀)私…!? 54 00:03:27,717 --> 00:03:33,323 某 半日をともに過ごし あなたこそ 吉右衛門殿の➡ 55 00:03:33,323 --> 00:03:37,194 お内儀に ふさわしき方と 感じ入ったのです。 56 00:03:37,194 --> 00:03:40,831 お佐紀様。 今すぐにとは申しません。 57 00:03:40,831 --> 00:03:44,331 よ~く お考え下さいまし。 58 00:03:46,336 --> 00:03:50,841 (儀左衛門)小清水屋さん。 いかがですかな? 59 00:03:50,841 --> 00:03:53,743 (小清水屋)お香奈を 江戸にと思ったのは➡ 60 00:03:53,743 --> 00:03:58,014 お佐紀がいてくれる そう思ったからです。 61 00:03:58,014 --> 00:04:01,351 お香奈がいなくなり その上 お佐紀まで手放すとなると…。 62 00:04:01,351 --> 00:04:05,222 あ~ 私は どのようにしたら…。 63 00:04:05,222 --> 00:04:09,226 お父様。 落ち着いて下さいませ。 64 00:04:09,226 --> 00:04:11,862 そうは言うが…。 65 00:04:11,862 --> 00:04:13,797 ああ…。 66 00:04:13,797 --> 00:04:16,366 坂崎様。 67 00:04:16,366 --> 00:04:18,301 はい。 68 00:04:18,301 --> 00:04:22,239 生まれ育った家を捨て ご家中での暮らしを捨てた➡ 69 00:04:22,239 --> 00:04:25,876 姉と大塚様が うらやましくはありませんか? 70 00:04:25,876 --> 00:04:28,378 えっ? 71 00:04:28,378 --> 00:04:34,184 ですが 坂崎様が おっしゃられるように人それぞれ。 72 00:04:34,184 --> 00:04:38,822 姉のように一途になる道を 選ぶ者もいれば➡ 73 00:04:38,822 --> 00:04:45,328 坂崎様のように 辛く苦しい道を 選ばれる方もおられます。 74 00:04:45,328 --> 00:04:50,667 お佐紀殿は どのような道を選びますか? 75 00:04:50,667 --> 00:04:57,667 私は… 江戸の海が見とうございます。 76 00:04:59,342 --> 00:05:01,678 は~…。 (由蔵)いや~ しかし➡ 77 00:05:01,678 --> 00:05:04,347 「瓢箪から駒」でございますな。 78 00:05:04,347 --> 00:05:08,685 お香奈様は お佐紀様を お膳立てするために➡ 79 00:05:08,685 --> 00:05:10,620 いらっしゃったようなもので ございます。 80 00:05:10,620 --> 00:05:14,357 お佐紀殿のお人柄は 某が請け合います。 81 00:05:14,357 --> 00:05:19,029 坂崎さんが そこまで言うなんて…。 82 00:05:19,029 --> 00:05:25,802 由蔵。 お前や 儀左衛門殿にまで心労をかけ➡ 83 00:05:25,802 --> 00:05:27,737 申し訳なく思ってます。 84 00:05:27,737 --> 00:05:32,309 もはや 私一人 いつまでも 「お艶の菩提を弔う」などと➡ 85 00:05:32,309 --> 00:05:34,811 言い張っていることは 許されませんね。 86 00:05:34,811 --> 00:05:36,746 では 旦那様…。 87 00:05:36,746 --> 00:05:39,683 まずは お艶の三回忌は 私の務め。 88 00:05:39,683 --> 00:05:45,322 とりあえず 一度 先様に お会いするということで➡ 89 00:05:45,322 --> 00:05:48,224 よろしいかな? はい。 90 00:05:48,224 --> 00:05:56,224 ♬~ 91 00:05:58,335 --> 00:06:04,207 (蜩の鳴き声) 92 00:06:04,207 --> 00:06:07,844 旦那様 夕餉の支度が。 93 00:06:07,844 --> 00:06:10,747 旦那様。 94 00:06:10,747 --> 00:06:14,351 おこん。 はい。 95 00:06:14,351 --> 00:06:19,689 前には あれほど見ていた お艶の夢を➡ 96 00:06:19,689 --> 00:06:22,889 近頃は とんと 見なくなってしまいました。 97 00:06:24,861 --> 00:06:28,365 今は また 見合いを承知してしまった。 98 00:06:28,365 --> 00:06:34,637 生きているということは なんと身勝手なことか…。➡ 99 00:06:34,637 --> 00:06:39,509 お艶も あの世とやらで 笑っていることでしょう。 100 00:06:39,509 --> 00:06:41,811 そんなことはございません。 101 00:06:41,811 --> 00:06:47,317 お内儀さんは 旦那様のお幸せを 願っておいでです。 102 00:06:47,317 --> 00:06:51,187 元締さんも 坂崎さんも 旦那様のために…。 103 00:06:51,187 --> 00:06:53,189 分かってます。 104 00:06:53,189 --> 00:06:59,489 はい。 何もかも分かっていての 愚痴です。 105 00:07:07,337 --> 00:07:10,240 ≪だから それが おかしいというのだ。 106 00:07:10,240 --> 00:07:13,843 ≪いえ おかしいのは 旦那の方です。 107 00:07:13,843 --> 00:07:18,014 いかがしたのですか? (金兵衛)これは 坂崎さん。 108 00:07:18,014 --> 00:07:19,949 とんだところへ北町奉行。 109 00:07:19,949 --> 00:07:22,886 (おそめ)早苗ちゃんのお父上が 普請場でケガをしたんですって。 110 00:07:22,886 --> 00:07:25,355 (幸吉)もっこ担いで ひっくり返っちまったんだとさ。 111 00:07:25,355 --> 00:07:30,055 それでね 給金払えだの 払わねえだの やってるんですよ。 112 00:07:32,162 --> 00:07:35,165 竹村さん。 (武左衛門)よう 坂崎さん。 113 00:07:35,165 --> 00:07:38,301 見てくれ。 ひどい目におうた。 114 00:07:38,301 --> 00:07:40,236 (柳次郎)騙されてはいけませんよ。 坂崎さん。 115 00:07:40,236 --> 00:07:43,640 旦那は 酒に酔って仕事に出て このようなざまになったらしい。 116 00:07:43,640 --> 00:07:46,309 (勢津)情けない。 泣くな! 117 00:07:46,309 --> 00:07:49,212 酔うてなどおらん。 仕事が きついから➡ 118 00:07:49,212 --> 00:07:51,815 ちくと 一杯ひっかけただけだ。 119 00:07:51,815 --> 00:07:55,985 それを親方は 550文の日当を 400文に まけろと言う。 120 00:07:55,985 --> 00:07:59,322 (隈五郎)最後まで きっちり働いての 550文。 121 00:07:59,322 --> 00:08:02,225 ケガをしたからといって 途中でやめるお方に➡ 122 00:08:02,225 --> 00:08:04,828 約定どおりの日当は 払えませんよ。 123 00:08:04,828 --> 00:08:06,863 (おいち) まあ そりゃそうだよね。 124 00:08:06,863 --> 00:08:10,633 (はつね)ましてや 酒くらってちゃ 旦那 そりゃ 分が悪いよ。 125 00:08:10,633 --> 00:08:12,702 (磯次)きっぱりと 諦めた方が いいんじゃないんですか。 126 00:08:12,702 --> 00:08:17,841 お前達は どっちの味方だ! 同じ長屋の住人ではないか。 127 00:08:17,841 --> 00:08:20,743 (泣き声) 泣くなと言うておる! 128 00:08:20,743 --> 00:08:25,582 泣きたいのは こっちだ。 129 00:08:25,582 --> 00:08:30,854 仕方がない。 ならば 竹村の旦那が 働けない残りの日にちは➡ 130 00:08:30,854 --> 00:08:34,724 私が働こう。 それなら 文句はないだろう。 131 00:08:34,724 --> 00:08:37,660 (驚きの声) 132 00:08:37,660 --> 00:08:40,663 あんた一人じゃ 頼りねえ。 133 00:08:40,663 --> 00:08:44,801 おう… この旦那と 2人ならいいだろう。 134 00:08:44,801 --> 00:08:47,301 某もか…? 135 00:08:49,305 --> 00:08:53,176 (鉄五郎)へえ… もっこを担いで 石垣作りですかい。 136 00:08:53,176 --> 00:08:56,179 辛いよ。 大変だよ あの仕事は。 137 00:08:56,179 --> 00:08:59,179 損な性分でござんすね 坂崎さんも。 138 00:09:06,322 --> 00:09:09,225 これは なかなか 大変な仕事ですな。 139 00:09:09,225 --> 00:09:12,195 はい。 酒を飲んでやる仕事では ありませんね。 140 00:09:12,195 --> 00:09:15,331 だが 酒を飲みたい気持ち 分かります。 141 00:09:15,331 --> 00:09:19,031 雨でも降ってくれると ありがたいんですけど。 142 00:09:23,206 --> 00:09:26,342 旦那。 こちらが…。 143 00:09:26,342 --> 00:09:29,245 その男には 見覚えがあった。 144 00:09:29,245 --> 00:09:32,148 (おしま) いらっしゃい はい どうも。 145 00:09:32,148 --> 00:09:35,785 (鶴吉)人助けのための もっこ担ぎだそうで。 146 00:09:35,785 --> 00:09:38,688 (竹蔵)性分なんでしょうけどね。 この旦那の。 147 00:09:38,688 --> 00:09:42,292 損なことばかり やってんですから。 148 00:09:42,292 --> 00:09:45,195 長屋を訪ねたのですか? 149 00:09:45,195 --> 00:09:49,165 よんどころなき用事ができて 江戸に舞い戻ったんですが➡ 150 00:09:49,165 --> 00:09:53,303 無性に 旦那の顔を 拝みたくなっちまって。 151 00:09:53,303 --> 00:09:57,807 何かありましたか? もう ようござんす。 152 00:09:57,807 --> 00:10:00,710 長屋を訪ねて 分かったんです。 153 00:10:00,710 --> 00:10:03,980 旦那は 皆さんに頼りにされてる。 あっしの身勝手に➡ 154 00:10:03,980 --> 00:10:06,816 つきあってもらうわけには いかねえ。 155 00:10:06,816 --> 00:10:10,320 …ですが 鶴吉殿には 世話になった。 156 00:10:10,320 --> 00:10:14,190 金沢では 奈緒を捜す 手伝いもしてもらいました。 157 00:10:14,190 --> 00:10:18,194 すでに 吉原に行っちまった あとですがね。 158 00:10:18,194 --> 00:10:22,694 奈緒様は 今や白鶴花魁として 出世なさったそうで。 159 00:10:25,335 --> 00:10:27,837 鶴吉殿には恩義がある。 160 00:10:27,837 --> 00:10:30,740 腕を貸せと言われれば 貸しますが。 161 00:10:30,740 --> 00:10:35,345 ありがとうございやす。 旦那 ちっとも変わってねえや。 162 00:10:35,345 --> 00:10:40,216 旦那に会って もやもやしてたのが すっきりしちまった。 163 00:10:40,216 --> 00:10:45,355 もし あっしの手に負えねえと 思った時は➡ 164 00:10:45,355 --> 00:10:48,258 旦那に お頼み申します。 165 00:10:48,258 --> 00:10:52,228 鶴吉殿 遠慮はなしだ。 …よいな。 166 00:10:52,228 --> 00:10:54,728 へい。 167 00:10:59,869 --> 00:11:05,742 旦那。 あの男 ちょいと 訳あり風に見受けやしたが。 168 00:11:05,742 --> 00:11:10,380 親分。 御用の筋ではないのだが 頼みがあります。 169 00:11:10,380 --> 00:11:12,315 へい。 170 00:11:12,315 --> 00:11:17,315 (鼻歌) 171 00:11:21,391 --> 00:11:24,294 竹村さん ご機嫌ですね。 172 00:11:24,294 --> 00:11:30,400 あ いや…。 貴公と柳次郎にばかり 苦労をかけてもと思ってな。 173 00:11:30,400 --> 00:11:33,303 片手でもできる仕事を 探しておったら➡ 174 00:11:33,303 --> 00:11:36,205 質屋のお妾の お守りを頼まれた。 175 00:11:36,205 --> 00:11:42,345 ところが そのお妾が「酒の相手を しろ」と しつこくて つい…。 176 00:11:42,345 --> 00:11:46,849 子どもが4人おるでな… こまめに動かんとならん。 177 00:11:46,849 --> 00:11:50,353 分かります。 ハハハッ…。 178 00:11:50,353 --> 00:11:53,690 いい人だ 坂崎さんは。 ハッハッハ…。 179 00:11:53,690 --> 00:11:58,961 心の友だ。 ハッハッハ…。 あっ… そうだ。 180 00:11:58,961 --> 00:12:03,366 その心の友に いいものを進ぜよう。 181 00:12:03,366 --> 00:12:10,239 今 評判の浮世絵 「白鶴吉原花模様」。 …どうだ! 182 00:12:10,239 --> 00:12:12,875 (笑い声) 183 00:12:12,875 --> 00:12:16,379 このまま持ち帰って 女房に 悋気でもされたら➡ 184 00:12:16,379 --> 00:12:19,282 かなわんからな。 ハッハッハ! 185 00:12:19,282 --> 00:12:21,782 (笑い声) 186 00:12:23,886 --> 00:12:28,758 そこに描かれていた女は もはや 奈緒ではなかった。 187 00:12:28,758 --> 00:12:35,558 だが 磐音の心の底では 何かが疼いた。 188 00:12:41,304 --> 00:12:45,804 数日後 竹蔵から知らせが入った。 189 00:12:49,345 --> 00:12:53,850 あの鶴吉は 浅草花川戸の三味線作りの名人➡ 190 00:12:53,850 --> 00:12:58,354 三味芳四代目こと 芳造の 次男坊でした。➡ 191 00:12:58,354 --> 00:13:02,225 若くして 三味芳を継ぐと言われた ほどの腕前だったそうで。➡ 192 00:13:02,225 --> 00:13:06,863 その鶴吉には 富太郎って 兄貴がいましてね。➡ 193 00:13:06,863 --> 00:13:09,766 こいつは 親父や弟より 腕がない。➡ 194 00:13:09,766 --> 00:13:13,369 父親は どっちを跡継ぎにするか 困った。➡ 195 00:13:13,369 --> 00:13:18,040 ところがです。 この兄弟が ある時 お銀という➡ 196 00:13:18,040 --> 00:13:21,377 房楊枝屋の看板娘に惚れたんで。 197 00:13:21,377 --> 00:13:26,249 …で 兄貴の富太郎ってのが お銀と所帯を持てるんなら➡ 198 00:13:26,249 --> 00:13:31,187 跡継ぎは 鶴吉に譲っても かまわないと言いだしましてね。 199 00:13:31,187 --> 00:13:36,325 ところが ここへ香具師の息子で 長太郎って野郎が➡ 200 00:13:36,325 --> 00:13:41,197 しゃしゃり出てきて お銀を手込めにしようとした。➡ 201 00:13:41,197 --> 00:13:48,337 それを かぎつけた鶴吉は 三味線作りに使う小刀でもって。➡ 202 00:13:48,337 --> 00:13:53,209 長太郎のケガは 大したことはなく 岡っ引きが間に入って➡ 203 00:13:53,209 --> 00:13:56,846 一件は なかったってことで けりがついた。 204 00:13:56,846 --> 00:14:02,718 「富太郎と お銀に所帯を持たせ 鶴吉が三味芳を継ぐ」って話でね。 205 00:14:02,718 --> 00:14:07,356 (笹塚)だが そうは うまく いかないのが この世の常だ。 206 00:14:07,356 --> 00:14:10,259 笹塚様… いかがなされました? 207 00:14:10,259 --> 00:14:14,759 いや~ 竹蔵から ちょいと小耳に挟んでな。 208 00:14:18,367 --> 00:14:26,242 それは さておき… 鶴吉の奴は 三味線作りの小刀を➡ 209 00:14:26,242 --> 00:14:29,378 血で汚したことが いたたまれなかったのか➡ 210 00:14:29,378 --> 00:14:34,217 江戸を離れた。 それが 4年前だそうだ。 211 00:14:34,217 --> 00:14:37,820 …では 三味芳を継いだのは? 212 00:14:37,820 --> 00:14:41,324 お銀と所帯を持った 富太郎でさ。➡ 213 00:14:41,324 --> 00:14:44,827 だが お銀も どうやら 鶴吉に惚れていたようで➡ 214 00:14:44,827 --> 00:14:47,663 どうも 富太郎との仲が しっくりこない。 215 00:14:47,663 --> 00:14:52,335 そんな時 例の長太郎ってのが 香具師の跡目を継いだ。➡ 216 00:14:52,335 --> 00:14:57,206 こいつが 相変わらず悪い野郎で 賭場も開けば 金貸しもやる。 217 00:14:57,206 --> 00:15:01,344 その長太郎に お銀がなびいた。➡ 218 00:15:01,344 --> 00:15:05,848 富太郎を捨てて 長太郎の下に走ったのだ。➡ 219 00:15:05,848 --> 00:15:10,353 女という生き物は したたかなものよ。 220 00:15:10,353 --> 00:15:13,256 富太郎は どうしているのですか? 221 00:15:13,256 --> 00:15:16,225 (竹蔵)気が弱くて どうしようもねえ。➡ 222 00:15:16,225 --> 00:15:19,862 そのかわり 父親が黙っちゃいなかった。 223 00:15:19,862 --> 00:15:22,365 長太郎の所へ 乗り込んだところまでは➡ 224 00:15:22,365 --> 00:15:24,300 分かってるんですが➡ 225 00:15:24,300 --> 00:15:29,872 翌朝には仏になって 大川端 駒形堂の岸に浮かんだのが➡ 226 00:15:29,872 --> 00:15:32,775 つい せんだってでさ。 227 00:15:32,775 --> 00:15:37,313 鶴吉殿が江戸に戻ったのは そのせいですか? 228 00:15:37,313 --> 00:15:43,185 誰ぞが知らせたんだろうが 鶴吉の狙いは ただ一つ。 229 00:15:43,185 --> 00:15:49,325 事と次第によっては 遠島 獄門を 覚悟してるはずだ。 230 00:15:49,325 --> 00:16:18,354 ♬~ 231 00:16:18,354 --> 00:16:21,257 「遠慮はなし」と 言ったはずですが。 232 00:16:21,257 --> 00:16:23,257 旦那…。 233 00:16:25,027 --> 00:16:28,698 某は あなたを 牢送りにはしたくない。 234 00:16:28,698 --> 00:16:32,568 此度の一件 どう始末をつける気ですか? 235 00:16:32,568 --> 00:16:36,806 親父を殺した長太郎達は 許しちゃおけねえ。 236 00:16:36,806 --> 00:16:39,308 相分かった。 237 00:16:39,308 --> 00:16:42,808 その時は 某が同道いたす。 238 00:16:44,814 --> 00:16:48,317 全て知ったうえで 助けるとおっしゃるんで? 239 00:16:48,317 --> 00:16:52,317 鶴吉殿には 恩義がある。 240 00:16:55,191 --> 00:16:59,328 兄貴とは えれえ違いだ。 241 00:16:59,328 --> 00:17:02,832 五代目は いかがいたしておる? 242 00:17:02,832 --> 00:17:07,336 長太郎の賭場に 通い詰めだそうで。 243 00:17:07,336 --> 00:17:10,006 お銀のことを なし崩しにするために➡ 244 00:17:10,006 --> 00:17:13,042 長太郎の奴に 骨抜きにされちまったらしい。 245 00:17:13,042 --> 00:17:16,345 そうですか。 246 00:17:16,345 --> 00:17:21,345 鶴吉殿。 いま一度 三味線を作る気はないのですか? 247 00:17:24,220 --> 00:17:30,359 一度 遊び癖のついた者が 職人に 戻れるわけもございませんよ。 248 00:17:30,359 --> 00:17:34,797 旦那も その昔 勤番侍だったそうで➡ 249 00:17:34,797 --> 00:17:38,300 今更 裃つけての侍奉公 できますかい? 250 00:17:38,300 --> 00:17:41,971 難しいでしょうね。 251 00:17:41,971 --> 00:17:44,306 …で ございましょう。 252 00:17:44,306 --> 00:17:52,181 ♬~(三味線) 253 00:17:52,181 --> 00:17:55,317 悔いてはいませんか? 254 00:17:55,317 --> 00:17:59,188 あなたと お銀は 互いに惚れておったはずだ。 255 00:17:59,188 --> 00:18:02,825 お銀と添い遂げておれば➡ 256 00:18:02,825 --> 00:18:07,325 このようなことにはならずに 済んだかもしれません。 257 00:18:09,331 --> 00:18:12,234 旦那は どうですかい? 258 00:18:12,234 --> 00:18:15,004 某ですか? 259 00:18:15,004 --> 00:18:20,876 奈緒様が 吉原に入るのを 見過ごされたんでございましょ? 260 00:18:20,876 --> 00:18:23,676 悔いては いませんか? 261 00:18:29,351 --> 00:18:32,351 (鶴吉)意地が悪いね おいらも。 262 00:18:39,161 --> 00:18:42,661 坂崎さん。 263 00:18:49,972 --> 00:18:54,844 ♬~ 264 00:18:54,844 --> 00:18:57,713 坂崎さんなら いないよ。 265 00:18:57,713 --> 00:19:00,683 よせばいいのに 竹村さんの代わりに…。 266 00:19:00,683 --> 00:19:04,820 なあ…。 どうしたい? 267 00:19:04,820 --> 00:19:08,691 ん? これは…! 268 00:19:08,691 --> 00:19:13,829 何ゆえだ? わしが働いた金だ。 わしによこせ! 269 00:19:13,829 --> 00:19:17,333 駄目だ。 旦那に渡したら すぐ飲んでしまう。 270 00:19:17,333 --> 00:19:21,837 勢津殿に お渡しする。 そういうことを言うな 柳次郎。 271 00:19:21,837 --> 00:19:24,740 大家殿。 坂崎さんなら…。 272 00:19:24,740 --> 00:19:28,344 いや これが坂崎さんとこに あったもんでね。 273 00:19:28,344 --> 00:19:31,247 あ…! みんな 見とれておるな。 274 00:19:31,247 --> 00:19:33,783 これは わしが譲ったものだ。 275 00:19:33,783 --> 00:19:36,783 (笑い声) 276 00:19:39,288 --> 00:19:42,288 何だ? どうしたのだ? 277 00:19:44,160 --> 00:19:46,796 (富太郎)何すんだい! 亭主に向かって! 278 00:19:46,796 --> 00:19:49,298 (お銀)何が亭主だ。 女房を寝取られて➡ 279 00:19:49,298 --> 00:19:51,801 何にも できやしない木偶のくせ しやがって! 280 00:19:51,801 --> 00:19:54,703 賭場の駒代を この私から ふんだくろうってか? 281 00:19:54,703 --> 00:19:57,673 おふざけじゃないよ! 282 00:19:57,673 --> 00:20:00,810 賭場のこと「おそれながら」と 訴え出てやる。 283 00:20:00,810 --> 00:20:02,745 それでもいいのか!? かまわないよ。 284 00:20:02,745 --> 00:20:05,681 簀巻きにして 大川に放り込んじまいな! 285 00:20:05,681 --> 00:20:11,320 (子分)そいつはいいや。 おい! (男達)おう! 286 00:20:11,320 --> 00:20:14,320 ≪待ちな! 何だい てめえは? 287 00:20:18,194 --> 00:20:22,832 鶴吉さん!? 久しぶりだな お銀。 288 00:20:22,832 --> 00:20:25,734 一体 どうして…? 289 00:20:25,734 --> 00:20:30,534 おめえに 会いに来たのさ。 290 00:20:32,341 --> 00:20:35,244 今更 何だってんだ。 291 00:20:35,244 --> 00:20:38,214 フフッ… そうだよな。 292 00:20:38,214 --> 00:20:43,352 薄汚え女狐に 今更会ったところで どうなるもんでもねえや。 293 00:20:43,352 --> 00:20:45,855 何を言うんだい。 294 00:20:45,855 --> 00:20:49,358 一体 誰のせいで こうなったと思ってるのさ! 295 00:20:49,358 --> 00:20:53,229 おいらのせいか? そうじゃねえだろう! 296 00:20:53,229 --> 00:20:55,231 鶴吉…。 297 00:20:55,231 --> 00:21:01,370 兄貴。 …おめえも 三味芳の五代目じゃねえか。 298 00:21:01,370 --> 00:21:03,873 女房 このままにしといちゃ➡ 299 00:21:03,873 --> 00:21:05,908 世間様に 顔向けできねえんじゃねえのか。 300 00:21:05,908 --> 00:21:08,377 兄貴には 意地ってもんがねえのか! 301 00:21:08,377 --> 00:21:10,312 (子分)四の五の うるせえ! 302 00:21:10,312 --> 00:21:12,882 相手は2人だ。 やっちまえ! おう! 303 00:21:12,882 --> 00:21:21,891 ♬~ 304 00:21:21,891 --> 00:21:24,891 (叫び声) 305 00:21:28,397 --> 00:21:30,332 兄貴! 306 00:21:30,332 --> 00:21:32,835 富太郎~! おら~っ! 307 00:21:32,835 --> 00:21:34,835 うっ! 308 00:21:45,347 --> 00:21:47,347 (お銀)鶴吉さん…。 309 00:21:49,218 --> 00:21:55,691 あんたの身勝手のせいで 私は…。 310 00:21:55,691 --> 00:22:06,035 自分だけ いい子になるなんて… ずるいよ。 311 00:22:06,035 --> 00:22:11,373 悪かったよ お銀。 312 00:22:11,373 --> 00:22:16,245 ♬~ 313 00:22:16,245 --> 00:22:19,245 (長太郎)やかましいじゃねえか 何の騒ぎだ? 314 00:22:26,388 --> 00:22:29,291 鶴吉。 てめえ! 315 00:22:29,291 --> 00:22:32,828 親父を殺したのは てめえらだな! 316 00:22:32,828 --> 00:22:37,333 丹下先生。 お前さんの得意の突きですかい? 317 00:22:37,333 --> 00:22:41,333 (丹下)はて…。 覚えておらんがの。 318 00:22:43,205 --> 00:22:48,344 鶴吉殿。 どうやら この者が殺したようだ。 319 00:22:48,344 --> 00:22:52,848 丹下先生 賭場荒らしだ。 ひと思いに 始末してくんな! 320 00:22:52,848 --> 00:23:12,348 ♬~ 321 00:23:20,376 --> 00:23:53,275 ♬~ 322 00:23:53,275 --> 00:23:56,275 (捕方)御用だ! 御用だ! 御用だ! 御用だ! 323 00:23:58,213 --> 00:24:02,951 木下。 中だ 中! 客人達を丁重にもてなせ! 324 00:24:02,951 --> 00:24:04,887 (木下)はい。 325 00:24:04,887 --> 00:24:07,187 こっちだ 来い! へい! 326 00:24:10,359 --> 00:24:13,862 この男が 例の三味芳の伜か? 327 00:24:13,862 --> 00:24:19,735 はい。 鶴吉殿は 親の敵を 立派に討ち果たしました。 328 00:24:19,735 --> 00:24:25,374 うむ。 近頃 あっぱれな話だ。 329 00:24:25,374 --> 00:24:33,374 旦那…。 ご面倒かけました。 330 00:24:35,184 --> 00:24:38,184 仇討ちは認められておる。 331 00:24:40,322 --> 00:24:46,662 1~2年 草鞋を履いてこい。 悪いようにはせん。 332 00:24:46,662 --> 00:24:49,565 旦那…。 時として この与力殿は➡ 333 00:24:49,565 --> 00:24:54,837 粋な計らいをするのです。 次 お会いする時は➡ 334 00:24:54,837 --> 00:24:59,037 三味芳の六代目として 会いたいものです。 335 00:25:03,345 --> 00:25:05,848 うん。 それでよい。 336 00:25:05,848 --> 00:25:07,783 ちゃんと歩け! 337 00:25:07,783 --> 00:25:12,721 おい 丁寧に扱え。 我らにとっても客人だぞ。 338 00:25:12,721 --> 00:25:15,357 「客人」…!? 339 00:25:15,357 --> 00:25:18,260 ここは たっぷりと恩を売って 放免するんだそうです。 340 00:25:18,260 --> 00:25:21,230 恩を仇で返す奴は いないでしょうから。 341 00:25:21,230 --> 00:25:24,366 なるほど。 あのお方の 考えそうなことです。 342 00:25:24,366 --> 00:25:26,301 では…。 343 00:25:26,301 --> 00:25:39,314 ♬~ 344 00:25:39,314 --> 00:25:42,217 すまぬ! このとおりだ。 345 00:25:42,217 --> 00:25:45,187 竹村さん。 どうしたのですか? 346 00:25:45,187 --> 00:25:49,324 知らなかったとはいえ あのような 絵を 貴公に見せたりして➡ 347 00:25:49,324 --> 00:25:52,227 わしは恥ずかしい! わしのために…➡ 348 00:25:52,227 --> 00:25:54,997 わしら家族のために 慣れぬ力仕事まで➡ 349 00:25:54,997 --> 00:25:56,932 してくれておるというのに➡ 350 00:25:56,932 --> 00:26:01,336 貴公の気持ちも知らずに わしは… すまぬ! このとおりだ。 351 00:26:01,336 --> 00:26:03,272 許してやって下さい。 坂崎さん。 352 00:26:03,272 --> 00:26:06,842 もう よいのです。 お手をお上げ下さい。 353 00:26:06,842 --> 00:26:10,345 よくない。 そのような 優しい言い方はせんでくれ。 354 00:26:10,345 --> 00:26:13,849 わしは… わしは 穴があったら入りたい! 355 00:26:13,849 --> 00:26:17,352 もういいって。 坂崎の旦那は そんなことで➡ 356 00:26:17,352 --> 00:26:19,288 怒りゃしねえよ。 (徳三)そうそう。 357 00:26:19,288 --> 00:26:22,224 優しすぎるんだよ このお方は。 358 00:26:22,224 --> 00:26:28,964 ほんとだよね。 一番悲しくて 寂しい思いしてなさるのに…。 359 00:26:28,964 --> 00:26:32,301 おこんさん。 360 00:26:32,301 --> 00:26:36,171 鎌倉でのお給金を 元締さんから預かってきたの。 361 00:26:36,171 --> 00:26:38,671 お手数でした。 362 00:26:42,311 --> 00:26:45,811 奈緒様の絵 きれいだった。 363 00:26:47,816 --> 00:26:51,687 あれは 吉原の白鶴花魁です。 364 00:26:51,687 --> 00:26:54,687 奈緒ではありません。 365 00:26:56,825 --> 00:26:58,825 …そう。 366 00:27:00,696 --> 00:27:04,333 旦那様がね お見合いをすることを➡ 367 00:27:04,333 --> 00:27:08,203 「生きてる者の身勝手だ」って おっしゃったの。 368 00:27:08,203 --> 00:27:12,207 そのようなことは ありません。 そうよね。 369 00:27:12,207 --> 00:27:14,207 はい。 370 00:27:16,345 --> 00:27:20,849 坂崎さんのお妹さんも 祝言を挙げられるし➡ 371 00:27:20,849 --> 00:27:26,021 皆さん 幸せになるといいですね。 372 00:27:26,021 --> 00:27:32,794 そろそろ 祝言の祝いの品が 着く頃ですね。 ええ。 373 00:27:32,794 --> 00:27:41,803 ♬~ 374 00:27:41,803 --> 00:27:46,141 (照埜)見事な品ばかり。 (伊代)本当に。 375 00:27:46,141 --> 00:27:50,312 (正睦)どうやら 今津屋殿の 世話になったようじゃな。 376 00:27:50,312 --> 00:27:54,149 「奥向きの おこんという人に 見立ててもらった」とある。 377 00:27:54,149 --> 00:27:57,986 おこん殿…。 どのような お方なのでしょうか? 378 00:27:57,986 --> 00:28:02,324 うむ…。 のう 伊代 分かるか? 379 00:28:02,324 --> 00:28:04,993 遠く江戸にありながらも➡ 380 00:28:04,993 --> 00:28:08,830 磐音は お前の婚礼を 祝うてくれておる。➡ 381 00:28:08,830 --> 00:28:13,702 人間 我慢辛抱が肝要じゃ。 382 00:28:13,702 --> 00:28:20,842 いつか… 必ず。 分かるの? 383 00:28:20,842 --> 00:28:23,679 はい お父上。 384 00:28:23,679 --> 00:28:29,379 いつか 兄上に会える時まで 我慢いたします。 385 00:28:32,287 --> 00:28:36,158 [ 心の声 ] 兄上 ありがとうございました。 386 00:28:36,158 --> 00:28:40,158 私 お嫁に参ります。 387 00:28:42,798 --> 00:28:51,807 月は 鏡となって 豊後関前と江戸とを照らしていた。 388 00:28:51,807 --> 00:28:54,307 ♬~ 389 00:28:58,580 --> 00:29:03,819 白鶴花魁に 「命をもらい受ける」と 脅しの文が届けられましてな。 390 00:29:03,819 --> 00:29:06,154 今津屋のおこんさんに 見合い話があるって聞いた? 391 00:29:06,154 --> 00:29:08,090 まことですか? その話。 392 00:29:08,090 --> 00:29:10,025 悪いのは 某の方です。 393 00:29:10,025 --> 00:29:12,027 どうして そんなに優しいの? 394 00:29:12,027 --> 00:29:15,864 真の達人は 刀を鞘に納めたまま 勝ちを得るものです。 395 00:29:15,864 --> 00:29:20,001 坂崎磐音 いつか必ず始末する。 396 00:29:20,001 --> 00:30:25,301 ♬~ 397 00:30:33,275 --> 00:30:37,679 「ぐっさんのニッポン国道トラック旅!」。 398 00:30:37,679 --> 00:30:42,551 ドライブ大好き ぐっさんが 13トンの大型トラックに乗って➡ 399 00:30:42,551 --> 00:30:47,355 日本全国津々浦々 国道を走り抜けます。 400 00:30:47,355 --> 00:30:50,692 東京・日本橋から 大阪・梅田まで➡ 401 00:30:50,692 --> 00:30:54,029 およそ638キロをつなぐ国道1号。 402 00:30:54,029 --> 00:30:56,932 今回は 滋賀県草津市から➡ 403 00:30:56,932 --> 00:31:00,702 大阪・梅田までの旅を お届けします。