1 00:00:12,448 --> 00:00:17,787 20年以上かけて つくりあげた 桜の森。 2 00:00:17,787 --> 00:00:23,487 春が来るたびに 家族の絆も深まります。 3 00:00:35,004 --> 00:00:38,641 (鉄五郎)えっ? 豊後関前の殿様がですかい? 4 00:00:38,641 --> 00:00:41,677 (磐音)はい。 某の割いた 鰻の蒲焼きを食したいと➡ 5 00:00:41,677 --> 00:00:44,514 仰せなのです。 (松吉)そいつは すげえや 親方。 6 00:00:44,514 --> 00:00:47,350 殿様なら 舌は肥えていなさる。 いつもよりも 真剣に➡ 7 00:00:47,350 --> 00:00:50,153 焼かなきゃならねえ。 バカ野郎! 8 00:00:50,153 --> 00:00:53,055 こちとら 殿様が召し上がろうが 長屋の熊公が食おうが➡ 9 00:00:53,055 --> 00:00:56,492 手ぇ抜いたためしはねえんだ! 覚えとけ! そりゃ どうも。 10 00:00:56,492 --> 00:01:00,163 …では よろしくお願いいたす。 任しておくんなさい。 11 00:01:00,163 --> 00:01:03,499 あっ そうだ。 蒲焼きだけじゃ何ですから➡ 12 00:01:03,499 --> 00:01:07,837 白焼きも お持ちなさい。 「白焼き」ですか? へい。 13 00:01:07,837 --> 00:01:11,174 面白い食い方を ちょいと思いついたもんでね。 14 00:01:11,174 --> 00:01:13,676 ヘヘッ まあ 楽しみにしてて おくんなさい。 15 00:01:13,676 --> 00:01:16,179 はい。 ≪(幸吉)大変だ!➡ 16 00:01:16,179 --> 00:01:18,681 大変だ! 大変だ! どうしたい? 幸吉。 17 00:01:18,681 --> 00:01:20,716 今朝の鰻は まだ…。 それどころじゃないやい! 18 00:01:20,716 --> 00:01:23,186 浪人さん。 おそめちゃんとこと うちのお父っつぁんが➡ 19 00:01:23,186 --> 00:01:25,855 喧嘩してるんだ。 大家さんが 「浪人さんを呼んでこい」って。 20 00:01:25,855 --> 00:01:27,790 えっ? 21 00:01:27,790 --> 00:01:37,133 ♬~ 22 00:01:37,133 --> 00:01:43,005 (大騒ぎする声) 23 00:01:43,005 --> 00:01:46,142 どうしたのですか? (武左衛門) 知るか! 何だか知らんが➡ 24 00:01:46,142 --> 00:01:48,644 いきなり 喧嘩だ。 (はつね)旦那 止めて下さい! 25 00:01:48,644 --> 00:01:51,480 2人とも! (2人)あ~ いたたた! 26 00:01:51,480 --> 00:01:53,516 一体 何があったのですか? 27 00:01:53,516 --> 00:01:57,353 (磯次)だから このバカ野郎が おそめちゃんを➡ 28 00:01:57,353 --> 00:02:00,489 柳原の茶屋に売るとか何とか 言いやがるからよ! 29 00:02:00,489 --> 00:02:02,825 んなことは誰も言ってねえ! ただ そういう話があるって➡ 30 00:02:02,825 --> 00:02:04,760 言っただけじゃねえか! まことですか? 31 00:02:04,760 --> 00:02:07,697 (おいち)室町の呉服屋さんの 見習女中で 奉公の口がある➡ 32 00:02:07,697 --> 00:02:10,499 って言ったら この人が! だって そうじゃねえか! 33 00:02:10,499 --> 00:02:13,402 お店なら 礼儀作法は 教えてくれようが 給金が安いや。 34 00:02:13,402 --> 00:02:16,672 それに比べりゃ 茶屋なら 支度金が10両は出る。 35 00:02:16,672 --> 00:02:18,608 だったら…。 (武左衛門)本当か!? 36 00:02:18,608 --> 00:02:21,177 (勢津)あなた! あいた! あいた! 37 00:02:21,177 --> 00:02:24,513 親のくせに 茶屋の娘衆にするって どういう了見だっつってんだ。 38 00:02:24,513 --> 00:02:27,183 このバカ野郎! (金兵衛)そうだ。 徳 てめえが悪い! 39 00:02:27,183 --> 00:02:30,086 磯さんだって 死んだおきねちゃんのこと➡ 40 00:02:30,086 --> 00:02:32,455 矢場で 働かせてたじゃねえですか! 41 00:02:32,455 --> 00:02:38,127 だから言ってじゃねえか! あんな思いはな 俺一人で十分だ! 42 00:02:38,127 --> 00:02:43,799 このバカ野郎! 何だよ てめえ! まあ まあ まあ。 やめなさい! 43 00:02:43,799 --> 00:02:46,135 (2人)何やってんだよ! バカ野郎! 44 00:02:46,135 --> 00:02:48,070 バカ野郎! 磯さん! 45 00:02:48,070 --> 00:02:51,807 だって 仕方ねえじゃねえか! 借金だって あんだよ! 46 00:02:51,807 --> 00:02:54,644 あんたが作った 博打の借金じゃないか! 47 00:02:54,644 --> 00:02:56,679 何だと このアマ! (悲鳴) 48 00:02:56,679 --> 00:02:59,482 何やってんだ てめえ バカ野郎! (はつね)なんてことするの! 49 00:02:59,482 --> 00:03:02,385 なんてことすんのよ! なんてこと…。 50 00:03:02,385 --> 00:03:04,820 (おそめ)もう やめて! 51 00:03:04,820 --> 00:03:08,157 みんな あたいのせいで 喧嘩なんかしないで! 52 00:03:08,157 --> 00:03:11,060 (おいち)おそめ! おそめちゃん! 53 00:03:11,060 --> 00:03:15,060 (磯次)どうすんだよ! おそめちゃんまで泣かせてよ! 54 00:03:18,167 --> 00:03:21,671 大丈夫だよ おそめちゃん。 平気だよ。 55 00:03:21,671 --> 00:03:24,173 元気出して。 56 00:03:24,173 --> 00:03:32,982 ♬~ 57 00:03:32,982 --> 00:03:37,119 大丈夫ですか? 浪人さん。 もう平気です。 58 00:03:37,119 --> 00:03:41,624 おそめちゃんに 奉公の話が あったとは知りませんでした。 59 00:03:41,624 --> 00:03:45,494 あたいも もう13だし お父っつぁんが あんなんだから➡ 60 00:03:45,494 --> 00:03:49,131 前々から 早く働きたいって 思ってたとこなんです。 61 00:03:49,131 --> 00:03:52,635 …けど 柳原の茶屋に 奉公なんてのは酷いや。 62 00:03:52,635 --> 00:03:55,538 あたいだって嫌よ。 でも お父っつぁんは➡ 63 00:03:55,538 --> 00:03:58,140 おっ母さんがいない時を 見計らったように➡ 64 00:03:58,140 --> 00:04:00,476 「絹の小袖も着られるし おいしい食べ物も➡ 65 00:04:00,476 --> 00:04:03,379 食べられる」って 口説くように言うし…。 66 00:04:03,379 --> 00:04:05,348 そうですか。 67 00:04:05,348 --> 00:04:08,150 あたい 本当は 職人になりたいんです。 68 00:04:08,150 --> 00:04:12,655 「職人」ですか? …なれるでしょうか? 69 00:04:12,655 --> 00:04:16,158 なりたいという気持ちを 持ち続けていれば➡ 70 00:04:16,158 --> 00:04:18,661 必ずや 夢は かなうはずです。 71 00:04:18,661 --> 00:04:21,564 …で 何になりたいのですか? 72 00:04:21,564 --> 00:04:26,064 上絵師か 縫箔屋の職人に なれないかなって…。 73 00:04:28,671 --> 00:04:32,541 「上絵師」とは 染め物屋から 回ってきた反物に➡ 74 00:04:32,541 --> 00:04:35,111 紋を入れる仕事であり➡ 75 00:04:35,111 --> 00:04:39,982 「縫箔」は 女物の小袖や打ち掛けに さまざまな技法を凝らして➡ 76 00:04:39,982 --> 00:04:41,984 刺繍をする仕事である。 77 00:04:41,984 --> 00:04:45,121 そいつは いいや。 おそめちゃんは 手先が器用だし➡ 78 00:04:45,121 --> 00:04:49,458 縫箔屋の娘職人なんか いいんじゃないか? そう? 79 00:04:49,458 --> 00:04:54,330 (幸吉)ああ。 …けど あたいのような娘を➡ 80 00:04:54,330 --> 00:04:56,332 弟子にしてくれるか どうか。 81 00:04:56,332 --> 00:04:59,135 おそめちゃんが まこと その気なら➡ 82 00:04:59,135 --> 00:05:03,835 某が 力を貸しましょう。 え…? 83 00:05:06,475 --> 00:05:10,646 (由蔵)今日は また かわいらしい お連れさんでございますな。 84 00:05:10,646 --> 00:05:13,549 同じ長屋に住む おそめと言います。 85 00:05:13,549 --> 00:05:15,518 元締の由蔵殿です。 86 00:05:15,518 --> 00:05:18,521 初めて お目にかかります。 そめです。 87 00:05:18,521 --> 00:05:21,824 よろしくお願い申します。 いや~ こちらこそ➡ 88 00:05:21,824 --> 00:05:24,727 よろしくお願いいたします。 ハッハッハ。 89 00:05:24,727 --> 00:05:27,496 素直そうな よいお子だ。 90 00:05:27,496 --> 00:05:31,467 この おそめさん 昔の おこん様と よ~く似ておられますぞ。 91 00:05:31,467 --> 00:05:35,604 おこんさんですか? はい。 かしこそうな目をしておられる。 92 00:05:35,604 --> 00:05:39,108 年は おいくつかな? 13です。 13? 93 00:05:39,108 --> 00:05:42,011 おこんさんが 初めて 私と会ったのも➡ 94 00:05:42,011 --> 00:05:45,448 ちょうど そのぐらいの年でございましたよ。 95 00:05:45,448 --> 00:05:48,117 (おこん)ごめんなさい。 お待たせしてしまって。 96 00:05:48,117 --> 00:05:51,020 おそめちゃん いらっしゃい。 はい。 97 00:05:51,020 --> 00:05:56,625 それで 話ってのは? 実は…。 98 00:05:56,625 --> 00:06:02,131 磐音は おそめの奉公話と 縫箔職人への夢を話した。 99 00:06:02,131 --> 00:06:06,001 こういう時 頼りになるのは 今津屋さんしかないと➡ 100 00:06:06,001 --> 00:06:09,472 連れてまいったわけです。 「縫箔」かあ! 101 00:06:09,472 --> 00:06:12,141 いいところに目をつけたわね。 102 00:06:12,141 --> 00:06:15,478 だって 女が着る小袖や打ち掛けを 男の職人しか➡ 103 00:06:15,478 --> 00:06:18,514 手がけちゃいけないなんて そもそも変なのよ。 104 00:06:18,514 --> 00:06:23,652 うん 徳三さんの許しが出たら 私が 江戸で一番の縫箔師ん所に➡ 105 00:06:23,652 --> 00:06:26,555 連れてってあげる。 ほんとですか!? 106 00:06:26,555 --> 00:06:29,525 呉服町の江三郎親方の所ですかな。 107 00:06:29,525 --> 00:06:34,597 はい。 あの親方なら 修業は 厳しいかもしれないけれど➡ 108 00:06:34,597 --> 00:06:38,100 女だからって 無下な断り方は しないと思います。 109 00:06:38,100 --> 00:06:42,972 元締さん。 おこんさん。 必ず お父っつぁんの許しをもらいます。 110 00:06:42,972 --> 00:06:45,975 どうか 口添えを お願いいたします! 111 00:06:45,975 --> 00:06:49,111 ますます よう似ておられます。 112 00:06:49,111 --> 00:06:51,780 なるほど。 えっ? 何ですか? 113 00:06:51,780 --> 00:06:56,080 えっ? (笑い声) 114 00:06:59,522 --> 00:07:04,493 磐音は 鉄五郎の焼いた 鰻の蒲焼きと 白焼きを手に➡ 115 00:07:04,493 --> 00:07:07,796 関前福坂家の下屋敷に出向いた。 116 00:07:07,796 --> 00:07:12,635 殿。 無事のご参府 お喜び申し上げます。 117 00:07:12,635 --> 00:07:16,505 (実高)磐音。 そのような 堅苦しい挨拶は無用じゃ。 118 00:07:16,505 --> 00:07:21,810 杯を取らす。 奥 磐音に酒を。 はい。 119 00:07:21,810 --> 00:07:25,481 ささ もそっと近う寄れ。 はっ。 120 00:07:25,481 --> 00:07:29,818 藩主 実高は 藩の財政再建が➡ 121 00:07:29,818 --> 00:07:32,588 磐音のおかげで 軌道に乗ったことを喜び➡ 122 00:07:32,588 --> 00:07:37,088 参勤交代で江戸入りするやいなや 磐音を呼んだ。 123 00:07:39,094 --> 00:07:42,094 ありがたく頂戴いたします。 124 00:07:44,533 --> 00:07:48,404 (中居)殿。 この坂崎のおかげで➡ 125 00:07:48,404 --> 00:07:51,106 関前にも ようやく明かりが灯りました。 126 00:07:51,106 --> 00:07:54,977 うむ。 そなたらが苦労して 蒔いた種が実を結んだのう。 127 00:07:54,977 --> 00:07:58,981 思った以上に 物産会所の利が上がったそうな。 128 00:07:58,981 --> 00:08:05,120 国におる正睦ともども そなたらには感謝をしておる。 129 00:08:05,120 --> 00:08:08,624 (お代の方)されど 磐音。 はっ。 130 00:08:08,624 --> 00:08:11,527 そなたを このままにしておいて よいものかどうか➡ 131 00:08:11,527 --> 00:08:14,496 殿は 心配なされておいでですよ。➡ 132 00:08:14,496 --> 00:08:18,133 どこぞに飛んでいきはせぬかと。 (中居)そのご心配はいりませぬ。➡ 133 00:08:18,133 --> 00:08:21,637 外にあっても 坂崎にとっては お家が第一。➡ 134 00:08:21,637 --> 00:08:25,140 そうだな? …坂崎。 は…。 135 00:08:25,140 --> 00:08:29,011 どうした? そうではないのか? 136 00:08:29,011 --> 00:08:31,947 いえ。 そのとおりでございます。 137 00:08:31,947 --> 00:08:39,088 …ですが 殿。 某の差し出口 お許しいただけますか? 138 00:08:39,088 --> 00:08:41,788 (実高)うむ 許す。 139 00:08:45,961 --> 00:08:49,598 此度の商い 確かに うまくいきました。 140 00:08:49,598 --> 00:08:53,435 …ですが その陰で何やら➡ 141 00:08:53,435 --> 00:08:56,472 よからぬ企みをなさる御仁が おられます。 142 00:08:56,472 --> 00:08:58,607 坂崎! 143 00:08:58,607 --> 00:09:04,113 (実高)どういうことじゃ? 先頃 中居様が襲われました。 144 00:09:04,113 --> 00:09:07,016 相手は 不逞の浪人ども。 145 00:09:07,016 --> 00:09:11,453 恐らくは 物産会所に絡んでのことかと。 146 00:09:11,453 --> 00:09:16,625 そなた… 家中に 糸を引く者がおると申すか? 147 00:09:16,625 --> 00:09:19,625 そこまでは 何とも…。 148 00:09:23,132 --> 00:09:29,432 磐音 相分かった。 心する。 149 00:09:32,941 --> 00:09:36,078 (伝之丈)殿…。 分かっておる。 150 00:09:36,078 --> 00:09:39,078 先程から よい匂いがしておるからのう。 151 00:09:49,091 --> 00:09:53,762 坂崎様。 白焼きは 酒を振って 焼き直してございます。 152 00:09:53,762 --> 00:09:55,698 それでよい。 153 00:09:55,698 --> 00:10:00,102 殿。 蒲焼きと宮戸川の鉄五郎親方が➡ 154 00:10:00,102 --> 00:10:03,605 新たに工夫した 白焼きでございます。 155 00:10:03,605 --> 00:10:07,105 わ… なんとも おいしそうな。 156 00:10:13,115 --> 00:10:15,050 美味じゃ! 157 00:10:15,050 --> 00:10:19,621 まことに! うん うん う~ん! 158 00:10:19,621 --> 00:10:21,557 うん! 159 00:10:21,557 --> 00:10:24,057 のう! う~む。 160 00:10:27,129 --> 00:10:30,032 そうか。 そりゃ よかったじゃないか。 161 00:10:30,032 --> 00:10:33,635 はい。 おこんさんに お世話になります。 162 00:10:33,635 --> 00:10:36,672 いやいやいやいや…。 おっ母さんにも伝えたら➡ 163 00:10:36,672 --> 00:10:40,142 喜んでたよ。 うん あたい… ううん➡ 164 00:10:40,142 --> 00:10:43,479 私 必ず お父っつぁんを 口説いてみせる。 165 00:10:43,479 --> 00:10:45,414 (おいち)あ おそめ。 166 00:10:45,414 --> 00:10:48,650 すまないけど お父っつぁんに 弁当 届けておくれ。 167 00:10:48,650 --> 00:10:51,553 何だ 徳の奴 弁当忘れたのか? 168 00:10:51,553 --> 00:10:54,456 あんなこと あったから ばつ 悪かったんでしょうね。 169 00:10:54,456 --> 00:10:57,659 そのまま 仕事に出ちまって。 …場所は 知ってるよね? 170 00:10:57,659 --> 00:11:00,562 うん。 じゃ 行ってきます。 (おいち)うん。➡ 171 00:11:00,562 --> 00:11:04,062 気をつけて行くんだよ。 は~い! 172 00:11:07,169 --> 00:11:11,673 坂崎。 殿に あの一件を話すとは 思いもしなかったぞ。 173 00:11:11,673 --> 00:11:14,576 先の騒動のこともございます。 174 00:11:14,576 --> 00:11:17,546 殿には 知っておいて頂くことが 肝要かと…。 175 00:11:17,546 --> 00:11:20,046 (カラスの鳴き声) 176 00:11:22,684 --> 00:11:25,587 あ奴ら この間 襲ってきた輩です! 177 00:11:25,587 --> 00:11:28,190 しつこい奴らじゃ。➡ 178 00:11:28,190 --> 00:11:31,627 坂崎の腕は 分かっておるはずではないのか。 179 00:11:31,627 --> 00:11:41,136 ♬~ 180 00:11:41,136 --> 00:11:45,808 (薬王寺)坂崎磐音! 神田佐々木道場の門弟だそうな。 181 00:11:45,808 --> 00:11:47,743 お手前は? 182 00:11:47,743 --> 00:11:49,678 鹿島神伝流を嗜む。 183 00:11:49,678 --> 00:11:52,978 中居半蔵ともども お命を申し受ける! 184 00:11:57,152 --> 00:11:59,655 (叫び声) 185 00:11:59,655 --> 00:13:04,520 ♬~ 186 00:13:04,520 --> 00:13:07,523 勝負はあった! お引きなされ! 187 00:13:07,523 --> 00:13:16,523 ♬~ 188 00:13:18,667 --> 00:13:21,570 伝之丈。 この間の男だ。 189 00:13:21,570 --> 00:13:25,173 はい。 利高様のお側近くに お仕えする➡ 190 00:13:25,173 --> 00:13:28,844 尾口に似ております。 やはり 利高様か。 191 00:13:28,844 --> 00:13:32,544 尾口を調べよ 伝之丈。 よいな。 (伝之丈)はっ! 192 00:13:36,118 --> 00:13:39,621 あ 浪人さんだ! お~ 坂崎さん! 193 00:13:39,621 --> 00:13:43,125 おそめの姿は 見なかったかい? おそめちゃん…? 194 00:13:43,125 --> 00:13:46,028 (柳次郎)徳三さんのとこに 弁当を届けに出かけたまま➡ 195 00:13:46,028 --> 00:13:48,997 まだ 帰ってないようなのです。 幸吉と 知ってる場所を➡ 196 00:13:48,997 --> 00:13:52,801 くまなく捜したんですが…。 どうしちまったんだよ 一体。 197 00:13:52,801 --> 00:13:55,137 昼間までは あんなに張り切ってたのに。 198 00:13:55,137 --> 00:13:58,640 おそめ…。 大丈夫ですよ。 おそめちゃんは 賢い子ですから。 199 00:13:58,640 --> 00:14:02,144 元気に戻ってきます。 …はい。 200 00:14:02,144 --> 00:14:04,079 徳三殿は? 201 00:14:04,079 --> 00:14:07,649 おかしなことにね 徳の野郎も 見えねえんですよ。 202 00:14:07,649 --> 00:14:10,485 仕事は とっくに 終わってるはずなんだけど➡ 203 00:14:10,485 --> 00:14:14,156 親子揃って どこ行っちまったのかってね。 204 00:14:14,156 --> 00:14:16,658 徳三殿の普請場は どこですか? 205 00:14:16,658 --> 00:14:19,695 浅草は神社下だって 言ってましたけどね。 206 00:14:19,695 --> 00:14:22,164 えっ… まさか これから? 207 00:14:22,164 --> 00:14:24,666 品川さん。 はい。 208 00:14:24,666 --> 00:14:27,569 おう 柳次郎。 来ておったか。 209 00:14:27,569 --> 00:14:31,106 何だ みんな揃って。 渋い面して。 210 00:14:31,106 --> 00:14:34,009 (笑い声) 竹村の旦那 また酔っておるのか? 211 00:14:34,009 --> 00:14:36,979 思いもかけぬ実入りがあってな。 チクリと…。 212 00:14:36,979 --> 00:14:40,616 あなた 何ですか こんな時に! 情けない! 213 00:14:40,616 --> 00:14:43,518 (竹蔵)おいちさ~ん! お… 親分。 214 00:14:43,518 --> 00:14:47,122 浅草の普請場に 行ってみたんだがな➡ 215 00:14:47,122 --> 00:14:51,460 驚くな おいちさん。 徳三の姿もなくなってた。 216 00:14:51,460 --> 00:14:54,460 それでな こいつが落ちてた。 217 00:14:58,133 --> 00:15:02,004 場所は知ってるよね? うん。 じゃ 行ってきます。 218 00:15:02,004 --> 00:15:06,008 おそめ~! ちょっと! 許しておくれ! 219 00:15:06,008 --> 00:15:10,646 (泣きわめく声) 220 00:15:10,646 --> 00:15:13,548 親分。 これは一体…。 221 00:15:13,548 --> 00:15:17,152 徳三が働く 普請場の親方に会ってきたんでさ。 222 00:15:17,152 --> 00:15:22,024 親方の話によると 徳三は 昼頃に 半纏を着込んだ 柄の悪そうな➡ 223 00:15:22,024 --> 00:15:25,027 二人組に呼び出されたまんま 戻ってこなかったってんでさ。 224 00:15:25,027 --> 00:15:29,731 …で 近くを当たってみたら あいつが落ちてたってわけなんで。 225 00:15:29,731 --> 00:15:32,634 まさか 二人一緒に かどわかされた? 226 00:15:32,634 --> 00:15:36,104 そんな…。 博打絡みではないのか? 227 00:15:36,104 --> 00:15:38,040 徳三は 賭場に借金があったのであろう。 228 00:15:38,040 --> 00:15:41,443 どこの賭場だか 分からんのか? ひょっとして➡ 229 00:15:41,443 --> 00:15:44,780 借金の形に おそめが 売られたわけじゃねえだろうな? 230 00:15:44,780 --> 00:15:47,616 普請場の近くに 吉原があったぜ。 231 00:15:47,616 --> 00:15:50,519 なんてこと言うんだ。 父ちゃん! 232 00:15:50,519 --> 00:15:55,123 分かってら! おそめは 必ず元気に戻ってくる! 233 00:15:55,123 --> 00:15:57,059 親分。 分かってやす。 234 00:15:57,059 --> 00:16:00,629 徳三を呼び出した二人組が 羽織ってた半纏。 235 00:16:00,629 --> 00:16:03,665 その背にあった代紋は 違櫂の下に勘の字だってことは➡ 236 00:16:03,665 --> 00:16:06,802 分かってる。 明日から そっちを当たってみやす。 237 00:16:06,802 --> 00:16:09,502 頼みます。 238 00:16:11,139 --> 00:16:18,439 翌日。 伝之丈は 尾口小助の身辺調査を始めた。 239 00:16:31,426 --> 00:16:39,101 ♬~ 240 00:16:39,101 --> 00:16:41,401 おい 旦那! 241 00:16:42,971 --> 00:16:45,607 伝之丈! 大事はないか? 242 00:16:45,607 --> 00:16:48,510 申し訳ありません。 坂崎様。 243 00:16:48,510 --> 00:16:52,380 …不覚でした。 244 00:16:52,380 --> 00:16:54,616 伝之丈は 尾口をつけている途中➡ 245 00:16:54,616 --> 00:16:57,519 いきなり 後ろから 斬りつけられたらしい。 246 00:16:57,519 --> 00:17:01,123 …では 相手は 尾口ではないのか? 247 00:17:01,123 --> 00:17:04,993 はい。 飛び込む際に チラリと見えたのですが➡ 248 00:17:04,993 --> 00:17:08,997 浪人者ではなく どこぞの武家のような。 249 00:17:08,997 --> 00:17:12,734 …だとすればだ 我が屋敷にも➡ 250 00:17:12,734 --> 00:17:15,470 尾口の仲間が いるということになる。 251 00:17:15,470 --> 00:17:21,770 とにかく 利高様が いよいよ 立場を鮮明にしたということだ。 252 00:17:28,049 --> 00:17:32,587 坂崎さん。 おそめちゃんが 行方知れずだって聞いて➡ 253 00:17:32,587 --> 00:17:35,490 びっくりして。 竹蔵親分から 知らせはありませんか? 254 00:17:35,490 --> 00:17:37,990 それよか 坂崎さん! 255 00:17:44,099 --> 00:17:47,002 (尾口)これは坂崎様。 256 00:17:47,002 --> 00:17:51,606 お留守のところ 勝手に上がり込み 申し訳ございません。 257 00:17:51,606 --> 00:17:56,444 尾口殿でござったな。 こんな所で 何をしておる? 258 00:17:56,444 --> 00:18:01,316 某 利高様より 「先日の非礼を 詫びてまいれ」と言われまして。 259 00:18:01,316 --> 00:18:05,620 「浪々の身とはいえ 国家老のご嫡男に➡ 260 00:18:05,620 --> 00:18:09,491 『屋敷に近づくな』とは 言い過ぎであった」と。 261 00:18:09,491 --> 00:18:13,128 国から届いた産物を 届けるついでに➡ 262 00:18:13,128 --> 00:18:16,998 お食事のご用意など させて頂きました。 263 00:18:16,998 --> 00:18:22,637 …どうやら 尾口殿は 利高様とは昵懇らしい。 264 00:18:22,637 --> 00:18:25,140 滅相もない。 265 00:18:25,140 --> 00:18:28,643 その昔 利高様のご検地を ご案内した縁で➡ 266 00:18:28,643 --> 00:18:34,449 かわいがって頂き 参府のお供を 言いつかっただけでございます。 267 00:18:34,449 --> 00:18:37,085 それだけですか? 268 00:18:37,085 --> 00:18:40,085 それだけでございます。 269 00:18:41,957 --> 00:18:46,957 (尾口) では これにて失礼いたします。 270 00:18:50,098 --> 00:18:55,437 利高様に よろしくお伝え下さい。 271 00:18:55,437 --> 00:18:57,437 はい。 272 00:19:02,110 --> 00:19:05,013 何なの? あのお方。 273 00:19:05,013 --> 00:19:07,983 お屋敷のお仲間じゃ ないんですか? 274 00:19:07,983 --> 00:19:11,119 あ… 悪かったかな。 275 00:19:11,119 --> 00:19:14,623 気づいた時には もう 坂崎さんちへ上がり込んで➡ 276 00:19:14,623 --> 00:19:17,125 菜っぱ 刻んでたもんでね。 277 00:19:17,125 --> 00:19:28,136 ♬~ 278 00:19:28,136 --> 00:19:35,944 中居の言うとおり 利高派の 不敵な挑戦だと磐音は思った。 279 00:19:35,944 --> 00:19:41,082 そして おそめ失踪の 新たな知らせが入った。 280 00:19:41,082 --> 00:19:45,954 違櫂の下に勘の字は 代々 船人足の口入れ稼業をやってる➡ 281 00:19:45,954 --> 00:19:48,590 勘助一家のものでしてね。 282 00:19:48,590 --> 00:19:53,094 先代が亡くなってから店が傾いて 廃業したと聞いていたんですが➡ 283 00:19:53,094 --> 00:19:58,600 その屋号と鑑札を買い取ったのが 旗本屋敷で中間頭をやっていた➡ 284 00:19:58,600 --> 00:20:02,103 小吉って男でした。 こいつが目端の利く奴で➡ 285 00:20:02,103 --> 00:20:05,607 勘助一家の家名を利用して 昔の縁を頼りに➡ 286 00:20:05,607 --> 00:20:07,542 あちこちの旗本屋敷で➡ 287 00:20:07,542 --> 00:20:10,478 賭場を開いている 悪い野郎なんですよ。 288 00:20:10,478 --> 00:20:16,785 近頃は 旗本3, 400石 逸見筑前守実篤様の下屋敷に➡ 289 00:20:16,785 --> 00:20:18,720 籠りっきりだとか。 290 00:20:18,720 --> 00:20:21,623 おそめも 徳三も 多分 そこであろう。 291 00:20:21,623 --> 00:20:24,125 勘助は 何をしたいのだ? 292 00:20:24,125 --> 00:20:27,462 (武左衛門)分からんのか 柳次郎。 勘助は おそめ目当てに➡ 293 00:20:27,462 --> 00:20:30,131 徳三を 賭場に引きずり込んだのだ。 294 00:20:30,131 --> 00:20:33,635 借金の形に おそめを身売りさせるためにな。 295 00:20:33,635 --> 00:20:38,506 奴の狙いは 徳三の判だ。 そういうことです。 296 00:20:38,506 --> 00:20:42,143 徳三が判を押せば 奴は 帰ってこられる。 297 00:20:42,143 --> 00:20:45,046 親の承諾がありゃ 娘を身売りさせようと➡ 298 00:20:45,046 --> 00:20:48,016 お上に どうこう言われることはねえ。 299 00:20:48,016 --> 00:20:51,653 だが もし 断れば 徳三の死体は 大川に浮かび➡ 300 00:20:51,653 --> 00:20:54,556 おそめは 人知れず…。 301 00:20:54,556 --> 00:20:58,159 あたい 本当は 職人になりたいんです。 302 00:20:58,159 --> 00:21:00,662 なりたいという気持ちを 持ち続けていれば➡ 303 00:21:00,662 --> 00:21:04,499 必ずや 夢は かなうはずです。 304 00:21:04,499 --> 00:21:06,835 (柳次郎)なんという奴らだ! 305 00:21:06,835 --> 00:21:09,671 親分。 のんびりとしている 場合ではない! 306 00:21:09,671 --> 00:21:12,574 これから乗り込んで 奴らを 一網打尽にするべきです! 307 00:21:12,574 --> 00:21:15,543 落ち着け 柳次郎。 相手は旗本だ。 308 00:21:15,543 --> 00:21:18,680 町方が乗り込めるわけがない。 309 00:21:18,680 --> 00:21:21,583 (柳次郎)そうでした…。 310 00:21:21,583 --> 00:21:24,552 (笹塚)おお いい湯であった。 311 00:21:24,552 --> 00:21:27,188 いらしておいででしたか。 おお。 312 00:21:27,188 --> 00:21:32,027 おおよその筋は つかめたかな ご一同。 313 00:21:32,027 --> 00:21:36,464 (木下)旗本の逸見様は いろいろと よくない噂のあるお方でして。 314 00:21:36,464 --> 00:21:40,135 なるほど。 金になりそうだと 顔を出したわけだ。 315 00:21:40,135 --> 00:21:43,638 人聞きの悪いことは 言うものではない。 316 00:21:43,638 --> 00:21:47,809 全ては 南町のため! 317 00:21:47,809 --> 00:21:54,482 それは さておき… 今宵あたり 逸見様の下屋敷に➡ 318 00:21:54,482 --> 00:21:57,519 賭場荒らしが出るのではないかと わしは睨んでおる。 319 00:21:57,519 --> 00:21:59,654 「賭場荒らし」…? 320 00:21:59,654 --> 00:22:02,157 町方からは乗り込めぬが➡ 321 00:22:02,157 --> 00:22:06,027 屋敷内で 勝手に 騒ぎが起こるならば 話は別だ。 322 00:22:06,027 --> 00:22:09,030 どうだ? 居眠り殿。 323 00:22:09,030 --> 00:22:13,668 我々に… 賭場荒らしを? 324 00:22:13,668 --> 00:22:19,541 逸見様には 大身旗本には あるまじき不正の噂 これあり! 325 00:22:19,541 --> 00:22:22,677 下屋敷の賭場も その一つ。 326 00:22:22,677 --> 00:22:25,580 だからこそ 逸見様も そこを突かれては➡ 327 00:22:25,580 --> 00:22:28,183 いやおうなく 応じるしかあるまい。 328 00:22:28,183 --> 00:22:33,021 賭場荒らしに乗じた 「門前捕り」ということでな。 329 00:22:33,021 --> 00:22:35,790 つまり 勘助は裏切られ…。 330 00:22:35,790 --> 00:22:39,127 この我々が 賭場の上がりを…。 331 00:22:39,127 --> 00:22:42,630 かわいい 長屋の娘のためではないか➡ 332 00:22:42,630 --> 00:22:45,133 ご一同! うん? 333 00:22:45,133 --> 00:22:48,036 (笑い声) 334 00:22:48,036 --> 00:22:54,036 磐音は おそめ救出の可能性を 笹塚の言う「賭場荒らし」に賭けた。 335 00:22:56,144 --> 00:22:58,813 てめえ いい加減にしろ! (悲鳴) 336 00:22:58,813 --> 00:23:02,813 (おそめ)お願いだから やめて下さい! いや~! 337 00:23:04,486 --> 00:23:08,156 (勘助)徳三! 娘も こう言ってんだ。 338 00:23:08,156 --> 00:23:12,660 黙って 証文に判を押しゃ いいじゃねえかよ! 嫌だ! 339 00:23:12,660 --> 00:23:17,165 おそめは おいらの娘だ。 おそめは 誰にも渡さねえ! 340 00:23:17,165 --> 00:23:19,501 あ~っ! お父っつぁん! 341 00:23:19,501 --> 00:23:24,172 ハッハッハ… とんだ人情芝居だ。 まあ いい。 342 00:23:24,172 --> 00:23:27,075 盆が終わった頃に また来らあ。 343 00:23:27,075 --> 00:23:30,044 そん時になっても グダグダぬかしやがったら➡ 344 00:23:30,044 --> 00:23:33,982 徳三! おまえは 大川に簀巻きにして叩き込んで➡ 345 00:23:33,982 --> 00:23:37,619 娘は 上方で ひひ爺の相手させてやるぜ。 346 00:23:37,619 --> 00:23:41,119 (笑い声) 347 00:23:44,125 --> 00:23:47,028 お父っつぁん! 348 00:23:47,028 --> 00:23:50,999 (泣き声) 349 00:23:50,999 --> 00:23:55,637 ごめんな おそめ。 おいらのせいで…。 350 00:23:55,637 --> 00:23:57,572 ううん。 351 00:23:57,572 --> 00:24:01,142 「夢は かなうまで 願い続ければいいんだ」って➡ 352 00:24:01,142 --> 00:24:06,648 浪人さんが教えてくれた。 だから 私 最後まで諦めないよ。 353 00:24:06,648 --> 00:24:12,520 ♬「一丁またこぐりなよ 一丁 二丁 三丁は」 354 00:24:12,520 --> 00:24:15,156 おそめ! 355 00:24:15,156 --> 00:24:21,156 (歌声と泣き声) 356 00:24:27,168 --> 00:24:30,672 (客)丁! (つぼ振り)3・6の半! 357 00:24:30,672 --> 00:24:34,172 (歓声と嘆声) 358 00:24:41,783 --> 00:24:44,118 何だ てめえら! 359 00:24:44,118 --> 00:24:47,021 賭場荒らしでござる。 …そうとも言う。 360 00:24:47,021 --> 00:24:49,624 何だと! おい やっちまえ! 361 00:24:49,624 --> 00:24:52,527 (怒号) 362 00:24:52,527 --> 00:24:58,132 ♬~ 363 00:24:58,132 --> 00:25:00,132 何者だ!? 364 00:25:02,003 --> 00:25:05,303 浪人さん! 大事はないか? 助けてくれ! 365 00:25:07,141 --> 00:25:11,646 怖かった…! よう 我慢したな おそめちゃん。 366 00:25:11,646 --> 00:25:16,150 (手下達の悲鳴) 367 00:25:16,150 --> 00:25:19,654 終わりましたか? なんとかな。 368 00:25:19,654 --> 00:25:22,854 (武左衛門)おそめちゃん。 (柳次郎)よかった! 369 00:25:24,826 --> 00:25:29,664 逸見家が賭場に加担した悪事を 不問に付す代わりに➡ 370 00:25:29,664 --> 00:25:34,435 笹塚は おそめを攫った勘助一家と 賭場の上がりを差し出すよう➡ 371 00:25:34,435 --> 00:25:38,106 逸見家の用人と取り引きをした。 372 00:25:38,106 --> 00:25:41,009 (高村)この者達は 我らには関わりなき者。 373 00:25:41,009 --> 00:25:43,978 門前捕り。 確かに引き渡した。 374 00:25:43,978 --> 00:25:53,121 ♬~ 375 00:25:53,121 --> 00:25:56,991 逸見の殿様には よろしくお伝え下され。 376 00:25:56,991 --> 00:26:00,995 「近々 お礼に参ります」とな。 377 00:26:00,995 --> 00:26:12,140 ♬~ 378 00:26:12,140 --> 00:26:17,011 5百両近くはございます。 まだまだ。 379 00:26:17,011 --> 00:26:23,151 本筋は逸見の殿様よ。 旗本 3, 400石。 380 00:26:23,151 --> 00:26:27,151 これまでの悪行 高くつくぞ。 381 00:26:29,023 --> 00:26:34,595 お~… そうだった。 今宵は よくやってくれたな。 382 00:26:34,595 --> 00:26:36,631 ほれ。 よろしいので? 383 00:26:36,631 --> 00:26:40,468 いつもいつも 鳥目なしで 働かすわけにはいかん。 384 00:26:40,468 --> 00:26:43,104 ほら。 …ならば。 385 00:26:43,104 --> 00:26:47,975 ハッハッハ お~ 重い! (笑い声) 386 00:26:47,975 --> 00:26:56,117 ♬~ 387 00:26:56,117 --> 00:26:58,453 おそめちゃんが帰ってきた! おそめ! 388 00:26:58,453 --> 00:27:00,388 おっ母さん! 389 00:27:00,388 --> 00:27:04,125 お三方 ご苦労さまでございました。➡ 390 00:27:04,125 --> 00:27:08,629 徳! 申し訳ねえ! 391 00:27:08,629 --> 00:27:11,532 このとおりだ! この大バカ野郎が! 392 00:27:11,532 --> 00:27:14,502 どんだけ心配かけりゃ 気が済むんだ! 393 00:27:14,502 --> 00:27:17,138 てめえって野郎は! おじさん! 394 00:27:17,138 --> 00:27:19,807 お父っつぁんを責めないで! お父っつぁん➡ 395 00:27:19,807 --> 00:27:23,144 ずっと あたいを庇ってくれたの。 だから お願い! 396 00:27:23,144 --> 00:27:26,047 健気なもんじゃねえか。 なあ…。 397 00:27:26,047 --> 00:27:30,017 徳 よく帰ってきたな。 磯さん…。 398 00:27:30,017 --> 00:27:32,587 (泣き声) 399 00:27:32,587 --> 00:27:35,490 よかった! おそめちゃん。 400 00:27:35,490 --> 00:27:41,095 それでね 縫箔の江三郎親方が 「いつでも会いに来てくれ」って。 401 00:27:41,095 --> 00:27:45,600 今度 一緒に行こうね。 徳三さん いいわよね? 402 00:27:45,600 --> 00:27:50,471 え…? お父っつぁん。 あたい 縫箔の職人になりたいの。 403 00:27:50,471 --> 00:27:55,109 一生懸命 頑張るから。 だから お願いします! 404 00:27:55,109 --> 00:27:59,981 おそめ…。 俺は 幸せもんだ! 405 00:27:59,981 --> 00:28:04,118 (幸吉)よかったな おそめちゃん。 うん。 406 00:28:04,118 --> 00:28:09,624 徳三… おめえも しっかり… 働けよ! 407 00:28:09,624 --> 00:28:12,527 いて~! ほんとだよ。 408 00:28:12,527 --> 00:28:16,130 (笑い声) このバカ野郎! 409 00:28:16,130 --> 00:28:20,001 勢津殿 今宵の稼ぎです。 何をする 柳次郎! 410 00:28:20,001 --> 00:28:22,001 それは わしのだ! 411 00:28:25,139 --> 00:28:30,645 ほんと うるさい長屋。 …ですが それが よいのです。 412 00:28:30,645 --> 00:28:35,082 そう? ここにおると ほっとします。 413 00:28:35,082 --> 00:28:38,753 ♬~ 414 00:28:38,753 --> 00:28:45,053 ♬~ (木枯らしの音) 415 00:28:50,097 --> 00:28:56,097 江戸に 木枯らしが吹いた 夜のことであった。 416 00:28:57,972 --> 00:29:00,107 うっ! 417 00:29:00,107 --> 00:29:02,043 辻斬りだ! 418 00:29:02,043 --> 00:29:05,613 笹塚様が 私利私欲のために 動いたことなど一度もありません。 419 00:29:05,613 --> 00:29:09,450 物産会所の仕事が ようやく 実を結び始めたばかりじゃ。 420 00:29:09,450 --> 00:29:14,322 刺し台の枠 使いこなして 描けるってのは 天賦の才だ。 421 00:29:14,322 --> 00:29:18,022 尾口小助。 これが下士の生き方だ! 422 00:29:20,628 --> 00:30:25,128 ♬~ 423 00:30:33,067 --> 00:30:37,471 「ぐっさんのニッポン国道トラック旅!」。 424 00:30:37,471 --> 00:30:42,343 ドライブ大好き ぐっさんが 13トンの大型トラックに乗って➡ 425 00:30:42,343 --> 00:30:47,543 日本全国津々浦々 国道を走り抜けます。 426 00:30:49,817 --> 00:30:53,287 大阪市から福岡県北九州市まで➡ 427 00:30:53,287 --> 00:30:57,491 およそ600キロをつなぐ国道2号。