1 00:00:34,162 --> 00:00:37,131 (鳥の鳴き声) 2 00:00:37,131 --> 00:00:39,934 (金兵衛) いや~ ご精が出ますね~。 3 00:00:39,934 --> 00:00:41,869 (品川柳次郎)はあ~。 4 00:00:41,869 --> 00:00:43,869 (金兵衛) いい天気で ようがしたね~。 5 00:00:46,274 --> 00:00:48,610 ≪(柳次郎) 坂崎さん おられますか? 6 00:00:48,610 --> 00:00:50,945 (坂崎磐音)これは 品川さん。 7 00:00:50,945 --> 00:00:54,616 内職の品を 問屋に 届けに行く途中なのですが➡ 8 00:00:54,616 --> 00:00:56,551 何やら あなたの顔が 見たくなりまして。 9 00:00:56,551 --> 00:01:01,956 はい…。 一つ お聞きしてもいいですか? 10 00:01:01,956 --> 00:01:04,626 豊後福坂家家老の ご嫡子である あなたが➡ 11 00:01:04,626 --> 00:01:09,964 お家を出られた時 どのような お気持ちになりましたか? え? 12 00:01:09,964 --> 00:01:13,835 つまり 浪々の身になるとは 一体 どのような…。 13 00:01:13,835 --> 00:01:17,135 (竹村武左衛門) あぁ~っ… あ~ 柳次郎。 14 00:01:19,307 --> 00:01:22,977 なんだ 辛気くさい顔をして。 何があったか 知らんが➡ 15 00:01:22,977 --> 00:01:25,880 そのような時は酒でも飲んで…。 旦那! 16 00:01:25,880 --> 00:01:29,651 旦那は これからのこと どう考えておるのだ? 17 00:01:29,651 --> 00:01:33,521 まだ幼い子が 4人も おるというのに 仕官の口もなく➡ 18 00:01:33,521 --> 00:01:36,924 先行き 当てのない暮らしが このまま続くことに➡ 19 00:01:36,924 --> 00:01:40,595 寒々とした気持ちになることは ないか? えっ? 20 00:01:40,595 --> 00:01:43,264 …品川さん。 21 00:01:43,264 --> 00:01:52,564 ♬~(テーマ音楽) 22 00:01:54,275 --> 00:01:57,612 品川家の当主 つまり 柳次郎の父➡ 23 00:01:57,612 --> 00:02:01,949 清兵衛のもとへ このところ 小普請組支配組頭から➡ 24 00:02:01,949 --> 00:02:04,852 何度も 呼び出しがあった。 25 00:02:04,852 --> 00:02:09,290 だが 問題は 清兵衛が 草加宿の飯盛女に入れ揚げ➡ 26 00:02:09,290 --> 00:02:12,960 屋敷に戻っていないことであった。 27 00:02:12,960 --> 00:02:18,260 (幾代)お骨折りいただき まことに申し訳ござりませぬ。 28 00:02:20,301 --> 00:02:24,172 まことですか? よく あの ご母堂が許しておられるよな。 29 00:02:24,172 --> 00:02:26,974 貧乏暮らしが 嫌になったのであろうと➡ 30 00:02:26,974 --> 00:02:30,311 寂しげに言うておられた。 …して➡ 31 00:02:30,311 --> 00:02:34,916 組頭から 呼び出しがあることは お父上には お伝えしたのですか? 32 00:02:34,916 --> 00:02:36,851 しました。 ところが➡ 33 00:02:36,851 --> 00:02:40,788 「父は死んだものと思い 諦めよ」 と こうです。 34 00:02:40,788 --> 00:02:44,258 ですが 品川さんが ご嫡男であれば➡ 35 00:02:44,258 --> 00:02:48,596 そのことを 組頭様に きちんと お伝えしてですな…。 36 00:02:48,596 --> 00:02:52,934 柳次郎はな 嫡男ではない。 兄がおる。 はぁ? 37 00:02:52,934 --> 00:02:55,269 以前 そう伺いました。 38 00:02:55,269 --> 00:02:58,172 いや それがな 和一郎という その兄が➡ 39 00:02:58,172 --> 00:03:02,143 御家人の暮らしを嫌って 何年も前に 家出をして➡ 40 00:03:02,143 --> 00:03:05,613 よそに女をつくって 子まで なしておる。 41 00:03:05,613 --> 00:03:07,548 それは 知りませんでした。 42 00:03:07,548 --> 00:03:09,951 坂崎さんには とても そのようなことは…。 43 00:03:09,951 --> 00:03:12,620 うん…。 うん? 44 00:03:12,620 --> 00:03:15,289 わしならいいというのか? 柳次郎! まあまあ…➡ 45 00:03:15,289 --> 00:03:19,627 それはそれとして とどのつまりが このままいけば➡ 46 00:03:19,627 --> 00:03:23,498 お父上も ご嫡男もいない ということで➡ 47 00:03:23,498 --> 00:03:27,969 品川家のご身分が危うくなると そういうこって? 48 00:03:27,969 --> 00:03:31,839 御家人の身分などは どうでもよいのです。 もともと➡ 49 00:03:31,839 --> 00:03:35,777 父が何年も前に 扶持米を担保に 札差の鹿島屋利兵衛から➡ 50 00:03:35,777 --> 00:03:41,249 前借りしており 給金など 入ってきたことがないのですから。 51 00:03:41,249 --> 00:03:44,585 お母上は なんと仰せなのですか? それです。 52 00:03:44,585 --> 00:03:48,256 母も 口では 「ここらが 潮時だろう」と➡ 53 00:03:48,256 --> 00:03:51,926 言うておるのですが 内心では…。 (武左衛門)当たり前だ。➡ 54 00:03:51,926 --> 00:03:54,595 御目見得以下とはいえ 御家人であるからして➡ 55 00:03:54,595 --> 00:03:57,265 あの拝領屋敷に 今もって 住んでおられるのだ。 56 00:03:57,265 --> 00:04:01,602 浪人すれば 途端に 9尺2間の長屋暮らしよ。 57 00:04:01,602 --> 00:04:06,474 俺なら 札差が扶持米を押さえて いようが 組頭が 何を言おうが➡ 58 00:04:06,474 --> 00:04:09,477 あの傾いた屋敷に しがみついて 離れんわ。 59 00:04:09,477 --> 00:04:14,949 そりゃ そうでしょうなあ。 うん。 …何 笑っておる? 60 00:04:14,949 --> 00:04:19,287 だが いずれは 組頭の呼び出しに 応ぜねばならん。 61 00:04:19,287 --> 00:04:24,587 そうなれば… 品川家の廃絶は 間違いない。 62 00:04:30,298 --> 00:04:33,901 申し訳ない。 愚痴ばかりを並べてしまって。 63 00:04:33,901 --> 00:04:36,571 某に 何かできることがあれば よいのですが。 64 00:04:36,571 --> 00:04:41,909 何を言われる 聞いて貰っただけで ありがたい。 ハハハ…。 65 00:04:41,909 --> 00:04:44,245 ≪(お有)品川様…。 66 00:04:44,245 --> 00:04:47,582 品川柳次郎様では ありませんか? 67 00:04:47,582 --> 00:04:49,582 …お有殿か? 68 00:04:53,254 --> 00:04:57,592 やはり 柳次郎様でしたか。 お懐かしゅう ございます。 69 00:04:57,592 --> 00:05:02,463 何年ぶりだ。 もう10年 いや 11年ぶりになるか。 70 00:05:02,463 --> 00:05:05,466 すっかり 娘らしゅうなって…。 71 00:05:05,466 --> 00:05:09,937 柳次郎様こそ ご立派になられて。 72 00:05:09,937 --> 00:05:12,273 お母上様も お元気ですか? 73 00:05:12,273 --> 00:05:16,611 うん まあ~ 相変わらずだ。 そちらの皆様は 息災か? 74 00:05:16,611 --> 00:05:18,611 …あっ はい。 75 00:05:20,281 --> 00:05:23,618 そうだ 坂崎さん。 こちら お有殿といって➡ 76 00:05:23,618 --> 00:05:27,488 お父上の椎葉様が 学問所 勤番組頭に ご出世なされて➡ 77 00:05:27,488 --> 00:05:30,491 屋敷替えになる前までは ご近所同士。 78 00:05:30,491 --> 00:05:32,894 お有殿 こちら 坂崎磐音殿。 79 00:05:32,894 --> 00:05:36,764 両替商行司今津屋の後見を 務めておられる。 80 00:05:36,764 --> 00:05:42,236 まぁ あの今津屋の。 初めまして 有でございます。 81 00:05:42,236 --> 00:05:46,107 坂崎磐音でござる。 後見とは 名ばかり。 82 00:05:46,107 --> 00:05:48,910 品川さんには いつも 助けていただいています。 83 00:05:48,910 --> 00:05:53,581 いや そのようなことは…。 では 積もるお話も あるでしょうから。 84 00:05:53,581 --> 00:05:57,251 品川さん 某は 今津屋に 立ち寄りますので。 85 00:05:57,251 --> 00:06:01,923 いろいろと申し訳ない。 では。 ごめん。 86 00:06:01,923 --> 00:06:06,594 ♬~ 87 00:06:06,594 --> 00:06:10,264 いや~ ほんとに驚いた。 美しい女性に➡ 88 00:06:10,264 --> 00:06:12,934 声をかけられることなど 滅多にないもので。 89 00:06:12,934 --> 00:06:15,603 まあ お口まで お上手になられたのですね。 90 00:06:15,603 --> 00:06:18,272 (柳次郎) いやいや そのようなことは…。 91 00:06:18,272 --> 00:06:22,143 ≪(物売りの声) 92 00:06:22,143 --> 00:06:24,946 (宮松)元締さん お戻りです。 93 00:06:24,946 --> 00:06:30,246 ≪(物売りの声) 94 00:06:33,220 --> 00:06:36,891 元締殿。 (由蔵)おっ 坂崎様。 95 00:06:36,891 --> 00:06:40,227 いかがなさいました? いや~ ああ 別に。 96 00:06:40,227 --> 00:06:42,227 さ 参りましょう。 97 00:06:43,898 --> 00:06:47,198 ≪(由蔵)ああ ただいま。 ≪(店の者)お帰りなさいませ。 98 00:06:51,772 --> 00:06:56,243 そうですか 品川様のお家が。 99 00:06:56,243 --> 00:07:00,581 はい。 友として なんとか 力になりたいと思い➡ 100 00:07:00,581 --> 00:07:04,251 お知恵を拝借に参りました。 ハハハハ… 相変わらず➡ 101 00:07:04,251 --> 00:07:08,122 他人様のために動くのが お好きな お方でございますなあ。 102 00:07:08,122 --> 00:07:12,593 ま しかし そこが 坂崎様の坂崎様たる所以。 103 00:07:12,593 --> 00:07:15,930 何か手だてが ございましょうか。 104 00:07:15,930 --> 00:07:20,267 う~ん… 拝領屋敷を お出になるとすれば➡ 105 00:07:20,267 --> 00:07:24,605 品川様と ご母堂様に 長屋を探すことぐらいなら➡ 106 00:07:24,605 --> 00:07:27,942 たやすいことで ございますがな…。 …はい。 107 00:07:27,942 --> 00:07:32,780 しかし 御直参が 代々 公方様に お仕えされてきたのは➡ 108 00:07:32,780 --> 00:07:36,550 万が一のための お役に立つためでございましょう。 109 00:07:36,550 --> 00:07:41,222 それを 今になって お家を おつぶしになるというのは➡ 110 00:07:41,222 --> 00:07:46,560 ご先祖様の苦労が 水の泡に なりますなあ。 いかにも。 111 00:07:46,560 --> 00:07:51,232 まぁ ここは ひとつ この由蔵に お任せ下さいませ。 112 00:07:51,232 --> 00:07:53,567 悪いようには いたしません。 113 00:07:53,567 --> 00:07:57,438 それは ありがたい。 (ため息) 114 00:07:57,438 --> 00:08:01,242 …なんぞ ありましたか? 115 00:08:01,242 --> 00:08:08,115 いや 実は… ここ2~3日 誰ぞに➡ 116 00:08:08,115 --> 00:08:13,254 つけ回されているような気がして しかたがないのでございますよ。 117 00:08:13,254 --> 00:08:24,265 ♬~ 118 00:08:24,265 --> 00:08:26,600 (雑賀)坂崎磐音…。 119 00:08:26,600 --> 00:08:28,936 ♬~ 120 00:08:28,936 --> 00:08:30,871 まさか…? 121 00:08:30,871 --> 00:08:32,807 ん? なんでございます? 122 00:08:32,807 --> 00:08:37,807 いえ…。 何者か 心当たりは ございますか? 123 00:08:39,547 --> 00:08:43,417 いや~ このような商いを やっておりますと➡ 124 00:08:43,417 --> 00:08:48,222 人の恨みを買うことは 珍しくも なんともございません。 125 00:08:48,222 --> 00:08:52,222 ハハハ… 私の思いすごしで ございましょう。 126 00:08:54,095 --> 00:08:56,564 (おこん)大変です。 どうしました? 127 00:08:56,564 --> 00:08:58,899 おそめちゃんが 両国橋で やくざ風な男に➡ 128 00:08:58,899 --> 00:09:03,199 元締さんのことを聞かれたって 血相変えて 戻ってきたんです。 129 00:09:05,573 --> 00:09:08,476 おそめ。 130 00:09:08,476 --> 00:09:11,445 大事は ありませんでした? (おそめ)はい。 131 00:09:11,445 --> 00:09:14,582 (お佐紀)どうやら 男の隙をついて 逃げてきたようです。➡ 132 00:09:14,582 --> 00:09:18,452 男は 懐に 匕首を 忍ばせている様子だったとか。 133 00:09:18,452 --> 00:09:25,226 ♬~ 134 00:09:25,226 --> 00:09:29,597 (卯吉)嬢はん… あんた 今津屋で 働いとんのやろ。 135 00:09:29,597 --> 00:09:31,866 …なんですか? 136 00:09:31,866 --> 00:09:35,536 元締の由蔵はんのこと 教えてくれへんか? 137 00:09:35,536 --> 00:09:38,873 ♬~ 138 00:09:38,873 --> 00:09:40,808 怖がらんでも ええがな。 139 00:09:40,808 --> 00:09:42,743 ♬~ 140 00:09:42,743 --> 00:09:44,745 取って 食ったりせんがな。 141 00:09:44,745 --> 00:09:46,747 ♬~ 142 00:09:46,747 --> 00:09:49,747 おそ~めちゃん どうしたんだい? 143 00:09:53,220 --> 00:09:55,156 おい…! 144 00:09:55,156 --> 00:09:58,559 上方弁の男… 元締殿。 145 00:09:58,559 --> 00:10:00,494 …いや 知りません。 146 00:10:00,494 --> 00:10:03,898 あのことと 何か関わりが あるのでございましょうかな。 147 00:10:03,898 --> 00:10:06,233 えっ なんですか? 148 00:10:06,233 --> 00:10:10,571 実は 元締殿は 近頃 何者かに 見られているような➡ 149 00:10:10,571 --> 00:10:13,474 気がしておられたとか…。 まことですか? 150 00:10:13,474 --> 00:10:17,444 しかし 相手に まるで 心当たりがないのでございますよ。 151 00:10:17,444 --> 00:10:20,915 いや お騒がせして 申し訳ございません。 152 00:10:20,915 --> 00:10:24,585 おそめ すまなかったね。 いいえ。 153 00:10:24,585 --> 00:10:28,923 奥へ いらっしゃい おそめ。 到来物のお菓子があります。 154 00:10:28,923 --> 00:10:31,223 よいですね? おこんさん。 はい。 155 00:10:37,264 --> 00:10:42,964 その足で 磐音は 久方ぶりに 剣の 師匠である 佐々木玲圓を訪ねた。 156 00:11:04,291 --> 00:11:08,162 先生に お相手していただくと 心が洗われます。 157 00:11:08,162 --> 00:11:11,462 (玲圓)して 何かあったか。 158 00:11:13,300 --> 00:11:17,300 お分かりですか? 剣に いささか 乱れがあった。 159 00:11:20,641 --> 00:11:24,979 過日 忍びの者達に 襲われました。 160 00:11:24,979 --> 00:11:28,649 忍び? 何か 心当たりはあるのか? 161 00:11:28,649 --> 00:11:30,649 ございません。 162 00:11:33,921 --> 00:11:35,856 実はな 磐音。 163 00:11:35,856 --> 00:11:40,794 御側御用取次の速水様から 内々に ある言づてがあってな。 164 00:11:40,794 --> 00:11:42,794 速水様から? 165 00:11:44,932 --> 00:11:49,803 御側御用取次とは 将軍と 老中ら諸役人の間を取り次ぐ➡ 166 00:11:49,803 --> 00:11:56,277 幕府の要職だが 速水左近と磐音は 玲圓を通して 知り合っていた。 167 00:11:56,277 --> 00:12:00,614 速水様は どうやら そなたの腕を 借りたいようだ。 168 00:12:00,614 --> 00:12:03,284 もしかすると その忍び達も➡ 169 00:12:03,284 --> 00:12:06,620 そのことに 関わりあるのやもしれぬ。 170 00:12:06,620 --> 00:12:09,523 磐音。 時が来たならば そなたには➡ 171 00:12:09,523 --> 00:12:14,495 速水様をお助けして 存分に 働いて貰いたいと思うておる。 172 00:12:14,495 --> 00:12:18,966 承知してくれるな。 …は。 173 00:12:18,966 --> 00:12:20,901 (磯次)行ってくるよ。 (おいち)また➡ 174 00:12:20,901 --> 00:12:23,637 飲んでくるんじゃないよ! (徳三)あ~ 分かってるよ。 175 00:12:23,637 --> 00:12:25,572 やあ 皆さん おそろいで。 176 00:12:25,572 --> 00:12:28,309 あれ~ 珍しいじゃねえか 旦那。 177 00:12:28,309 --> 00:12:32,179 こんな可愛らしい お武家の娘さん 連れて 現れるなんざよう。 178 00:12:32,179 --> 00:12:34,915 (勢津)磯次さん 不躾な物言い おやめなさい。 179 00:12:34,915 --> 00:12:39,586 悪気はないのですが 長屋の方々は 少々 物言いがぞんざいですから➡ 180 00:12:39,586 --> 00:12:42,489 ご勘弁下さい。 いえ 有と申します。 181 00:12:42,489 --> 00:12:45,926 柳次郎様とは 昔からの 知り合いでございまして…。 182 00:12:45,926 --> 00:12:48,262 今後とも お見知りおきを。 183 00:12:48,262 --> 00:12:51,932 今後ともってことは そういう間柄なのかい? 184 00:12:51,932 --> 00:12:55,803 あ… そうではない! え~ こいつは 怪しいぞ。 185 00:12:55,803 --> 00:12:59,273 (大笑い) 口を挟むんじゃないよ。 186 00:12:59,273 --> 00:13:02,609 (はつね)浪人さんだろ? はい。 浪人さん! 187 00:13:02,609 --> 00:13:08,949 品川さんが 可愛らしい お武家の 娘さんの お有さんという➡ 188 00:13:08,949 --> 00:13:13,287 訳ありげな方と 一緒に 見えたよう~! 189 00:13:13,287 --> 00:13:17,157 はつねさん 声がでかい。 あ~ そうかい そうかい。 190 00:13:17,157 --> 00:13:19,159 行きましょう。 (磯次)どうぞ どうぞ どうぞ。 191 00:13:19,159 --> 00:13:24,631 (徳三)汚えとこですけど どうぞ。 へえ~。 192 00:13:24,631 --> 00:13:29,970 品川さん お有殿とご一緒とは いかがなされた。 193 00:13:29,970 --> 00:13:33,670 ちょっと 坂崎さんに 頼みごとが ありまして…。 194 00:13:35,242 --> 00:13:38,942 では… 中へ。 ささ…。 195 00:13:44,251 --> 00:13:47,921 突然 押しかけてしまって すみません。 いえ。 196 00:13:47,921 --> 00:13:49,921 ≪(物音) 197 00:13:53,260 --> 00:13:56,930 ねずみは どこ行ったのでしょう? (磯次)あ~ いた いた いた! 198 00:13:56,930 --> 00:14:05,939 ♬~ 199 00:14:05,939 --> 00:14:09,276 家を出た? そうなのです。 200 00:14:09,276 --> 00:14:12,179 (柳次郎)実は お有殿には 縁談があるのですが…。 201 00:14:12,179 --> 00:14:16,150 柳次郎様 あれは 縁談などではありません。 202 00:14:16,150 --> 00:14:21,288 父が 弟の助太郎を 昌平坂の 学問所に 入れたいがために➡ 203 00:14:21,288 --> 00:14:23,223 持参金目当てで➡ 204 00:14:23,223 --> 00:14:27,161 嫁入りとは 名ばかり。 体よく 妾に出されるのです。 205 00:14:27,161 --> 00:14:30,631 そうでした。 全く ひどい話だ。 206 00:14:30,631 --> 00:14:33,534 相手は 今は 茶の宗匠をしており➡ 207 00:14:33,534 --> 00:14:36,437 梅村後流とか 名乗っておりますが➡ 208 00:14:36,437 --> 00:14:39,907 以前は 奥平某とかいう 御家人崩れでして 何やら➡ 209 00:14:39,907 --> 00:14:43,777 裏では 高利の金貸しまで やっておるらしいのです。 210 00:14:43,777 --> 00:14:45,779 梅村が家に来ると 必ず➡ 211 00:14:45,779 --> 00:14:50,250 私を 虫ずが走るような目つきで 品定めをし➡ 212 00:14:50,250 --> 00:14:55,122 父は父で しきりに 嫁入りを せきたてるように なってきて…。 213 00:14:55,122 --> 00:14:58,125 昨日 お有殿に会って その話を聞き➡ 214 00:14:58,125 --> 00:15:01,595 つい 義憤にかられて 「そんな所に嫁になど行くな」と➡ 215 00:15:01,595 --> 00:15:05,466 申したところ お父上と言い争いになり➡ 216 00:15:05,466 --> 00:15:08,469 家を出たというので どうしたものかと…。 217 00:15:08,469 --> 00:15:13,207 まずは 迷惑を承知で 坂崎さんに 相談しようかと思いまして。 218 00:15:13,207 --> 00:15:15,142 そうですか…。 219 00:15:15,142 --> 00:15:19,146 ご迷惑をおかけし 申し訳ありません。 220 00:15:19,146 --> 00:15:22,883 ですが このまま 妾に身を落とすなど➡ 221 00:15:22,883 --> 00:15:26,286 断じて 嫌なのでございます。 222 00:15:26,286 --> 00:15:31,892 だとしたら 匿える場所は 一つしかござらぬ。 223 00:15:31,892 --> 00:15:37,764 承知しました。 旦那様は 仕事で 高崎に行っており お留守ですが➡ 224 00:15:37,764 --> 00:15:41,902 ほかならぬ 坂崎様 品川様のお頼みです。 225 00:15:41,902 --> 00:15:46,573 お任せ下さい。 おこんさん よいですか? 226 00:15:46,573 --> 00:15:49,273 はい。 もちろんでございます。 227 00:15:52,246 --> 00:15:54,181 ありがとうございます。 228 00:15:54,181 --> 00:15:59,119 お内儀殿 おこんさん 恩に着ます。 229 00:15:59,119 --> 00:16:01,922 よかったですね。 230 00:16:01,922 --> 00:16:03,857 ≪(由蔵)ごめんくださいませ。 231 00:16:03,857 --> 00:16:07,261 お話は もう終わりましたか? 232 00:16:07,261 --> 00:16:11,598 元締殿 お有殿のこと 礼を申します。 233 00:16:11,598 --> 00:16:14,501 アハハハ… 滅相もない。 234 00:16:14,501 --> 00:16:18,939 今 笹塚様が お見えで ございましてね。 235 00:16:18,939 --> 00:16:23,277 なんでも お有様のお話と 関わりがあることだと…。 236 00:16:23,277 --> 00:16:28,148 よぉ~ 居眠り殿。 おこんさんとの湯治の旅は➡ 237 00:16:28,148 --> 00:16:34,221 うまく いったらしいのぉ。 2人の仲も おぅおぅ➡ 238 00:16:34,221 --> 00:16:36,557 更に 磨きがかかったように 見受けられるが。 239 00:16:36,557 --> 00:16:39,459 笹塚様! 240 00:16:39,459 --> 00:16:42,896 品川殿も 世間は冬だというのに➡ 241 00:16:42,896 --> 00:16:47,568 春 間近でござるか? アハハハ! (柳次郎)そのような…! 242 00:16:47,568 --> 00:16:51,438 お有様。 笹塚様は 少々 口が軽いのです。 243 00:16:51,438 --> 00:16:54,908 お気になさいますな。 そうなのです。 244 00:16:54,908 --> 00:16:59,246 これは 参った! アッ ハハハ…。 うん 与力も形なしだな。 245 00:16:59,246 --> 00:17:03,116 町奉行所の与力様… 今津屋殿といい➡ 246 00:17:03,116 --> 00:17:08,922 柳次郎様は いろいろなお方と お知り合いなのですね。 いや~。 247 00:17:08,922 --> 00:17:13,260 まあ それはさておき 茶の宗匠でありながら➡ 248 00:17:13,260 --> 00:17:16,930 実は 裏で 金貸しをしてるという➡ 249 00:17:16,930 --> 00:17:21,602 梅村後流の名を ちと 小耳に挟んだのだが。 250 00:17:21,602 --> 00:17:25,272 その名が 御用の筋と 関わりがありますか? 251 00:17:25,272 --> 00:17:27,272 ある。 252 00:17:28,942 --> 00:17:30,877 (男)勝負! 3ゾロの丁! 253 00:17:30,877 --> 00:17:35,215 (笹塚)その梅村後流とやら 実は 大店の旦那衆や➡ 254 00:17:35,215 --> 00:17:39,886 旗本に医師 坊主ら 金のありそうな連中を集めて➡ 255 00:17:39,886 --> 00:17:44,224 亀戸村の不動院で 大きな賭場を開いている。 256 00:17:44,224 --> 00:17:49,096 不動院といっても 10年以上前に 廃寺となった。 257 00:17:49,096 --> 00:17:54,568 よって もはや 寺社奉行の管轄ではない。 ハハハ…。 258 00:17:54,568 --> 00:17:57,471 では かなりの金子が 動くのですね? 259 00:17:57,471 --> 00:18:02,909 はい。 竹蔵らの探索では 一晩で 5百両は下らぬとか。 260 00:18:02,909 --> 00:18:06,780 その金で 裏では 金貸しを やっておるわけか。 261 00:18:06,780 --> 00:18:08,782 梅村後流 許すまじ! 262 00:18:08,782 --> 00:18:12,252 女子が絡むと 男は いきりたつものよ。 263 00:18:12,252 --> 00:18:15,922 ならば ご両人に 手伝うて貰おうか。 264 00:18:15,922 --> 00:18:18,825 某らは 南の配下ではござらぬ。 265 00:18:18,825 --> 00:18:22,262 相方は やる気だぞ。 266 00:18:22,262 --> 00:18:27,134 (笹塚)それに 人手不足でのう。 南の勝手も 大変なのだ。 267 00:18:27,134 --> 00:18:33,206 そうだ もう一人 いたな。 確か… 髭の濃い 大きな男が。 268 00:18:33,206 --> 00:18:35,542 (柳次郎)竹村の旦那ですか? あの人は➡ 269 00:18:35,542 --> 00:18:39,880 どこぞの屋敷で 用心棒に 雇われたそうなので無理でしょう。 270 00:18:39,880 --> 00:18:43,750 (笹塚)梅村のかたわらには 一徳寺大願という➡ 271 00:18:43,750 --> 00:18:48,221 妙な様子の剣客がいるらしくての。 272 00:18:48,221 --> 00:18:52,893 まぁ 居眠り殿が 味方と なってくれれば 勝ったも同然。 273 00:18:52,893 --> 00:18:57,564 のう 木下。 はっ。 では やはり 今回も…。 274 00:18:57,564 --> 00:19:01,902 当たり前だ。 どうせ 賭場の上がりではないか。➡ 275 00:19:01,902 --> 00:19:05,572 勘定方には 何割か差し引いて 渡せばよい。 276 00:19:05,572 --> 00:19:11,445 あ~ いやいやいや 我ら南の勝手方も 苦しいのだ。 277 00:19:11,445 --> 00:19:14,581 分かるであろう 元締殿。 278 00:19:14,581 --> 00:19:17,918 は? あ~ もちろんでございます。 279 00:19:17,918 --> 00:19:19,918 …あ うん うん。 280 00:19:21,588 --> 00:19:23,924 ♬~ 281 00:19:23,924 --> 00:19:30,597 その夜。 磐音らは 亀戸村の不動院へと 出向いた。 282 00:19:30,597 --> 00:19:34,468 (竹蔵)ご苦労さまで ございます。 どんな様子だ。 283 00:19:34,468 --> 00:19:39,206 へい 既に 大店の商人やら 旗本のご用人らが集まって➡ 284 00:19:39,206 --> 00:19:43,076 始まっておりやす。 ですが 少々 厄介なことが…。 285 00:19:43,076 --> 00:19:46,079 なんだ? それが…➡ 286 00:19:46,079 --> 00:19:50,550 竹村の旦那が 向こうの用心棒を なさっておいででして。 287 00:19:50,550 --> 00:19:52,486 うん? 竹村さんが? 288 00:19:52,486 --> 00:19:56,423 …梅村の野郎 何か 感づいたらしくて➡ 289 00:19:56,423 --> 00:20:01,194 何人か雇った浪人達の 一人みたいでして。 へい。 290 00:20:01,194 --> 00:20:04,564 とんでもない男だ あの旦那は! 291 00:20:04,564 --> 00:20:08,235 (あくび) 292 00:20:08,235 --> 00:20:10,570 (矢が刺さる音) 293 00:20:10,570 --> 00:20:14,570 …ひえっ!? 何やつだ! 294 00:20:19,579 --> 00:20:24,251 旦那。 牢送りになるか 金にならぬが こちらにつくか➡ 295 00:20:24,251 --> 00:20:27,921 ここが 思案のしどころだぞ。 (一徳寺)何事か? 296 00:20:27,921 --> 00:20:30,590 (男)役人だぁ~。 南町奉行所である! 297 00:20:30,590 --> 00:20:34,461 賭場の開帳は 許さぬ。 神妙に縛につけ! それ~! 298 00:20:34,461 --> 00:20:37,931 (捕方達)おう~! 299 00:20:37,931 --> 00:20:43,270 ウッハハハ… この竹村武左衛門の 手引きによるものだ! 300 00:20:43,270 --> 00:20:45,605 悪党ども! 覚悟をいたせ! 301 00:20:45,605 --> 00:20:52,479 ♬~ 302 00:20:52,479 --> 00:20:55,949 (梅村)先生 相手は小勢だ! やってしまえ! 303 00:20:55,949 --> 00:21:29,316 ♬~ 304 00:21:29,316 --> 00:21:31,251 (矢が刺さる音) ひぇ~。 305 00:21:31,251 --> 00:21:33,186 (松吉)おとなしくしろい! 306 00:21:33,186 --> 00:21:42,186 ♬~ 307 00:21:46,266 --> 00:21:58,845 ♬~ 308 00:21:58,845 --> 00:22:03,283 (錫杖を振る音) 309 00:22:03,283 --> 00:22:33,914 ♬~ 310 00:22:33,914 --> 00:22:36,583 坂崎さん! 311 00:22:36,583 --> 00:23:11,284 ♬~ 312 00:23:11,284 --> 00:23:15,155 よかった! …かたじけない 品川さん。 313 00:23:15,155 --> 00:23:18,855 ♬~ 314 00:23:23,630 --> 00:23:25,565 梅村後流! 315 00:23:25,565 --> 00:23:29,565 これで 椎葉家のお有殿との縁 なくなったと思え! 316 00:23:35,241 --> 00:23:37,177 やはり 500両は下らぬかと。 317 00:23:37,177 --> 00:23:42,916 うんうん うん。 おう お客様達も 大事に扱え。 うん。 318 00:23:42,916 --> 00:23:47,587 このあと 我ら南町の 頼もしき旦那衆だからな。 うん。 319 00:23:47,587 --> 00:23:53,259 アハハハ…。 おい そこの どぶねずみ! へっ? 320 00:23:53,259 --> 00:23:58,598 わ… 私が ど… どぶねずみとは 心外な! 321 00:23:58,598 --> 00:24:01,935 その懐のものを 置いていかねば 奉行所に➡ 322 00:24:01,935 --> 00:24:04,604 ひったてることになるが それでも よいか!? 323 00:24:04,604 --> 00:24:07,273 旦那 まさか あんた…。 324 00:24:07,273 --> 00:24:12,612 ♬~ 325 00:24:12,612 --> 00:24:15,281 旦那… あんたって人は! 326 00:24:15,281 --> 00:24:20,153 勘違いしては いかん。 私は 落ちてたものを 拾っただけで➡ 327 00:24:20,153 --> 00:24:25,291 後で届けようと思っておった。 ほんとだぞ 親分。 328 00:24:25,291 --> 00:24:34,991 なんだ その目は。 心外だ。 まことにもって 心外だ! ふん! 329 00:24:36,903 --> 00:24:42,242 それから数日後。 品川家廃絶を 覚悟していた 母と子に➡ 330 00:24:42,242 --> 00:24:47,580 思いもよらぬ出来事が起こった。 柳次郎に 家督を相続させる旨➡ 331 00:24:47,580 --> 00:24:50,917 小普請支配より 沙汰されたのである。 332 00:24:50,917 --> 00:24:54,254 まことに おめでとうございます。 333 00:24:54,254 --> 00:24:58,591 ですが 得心がいきません。 組頭も 何やら 上の上から➡ 334 00:24:58,591 --> 00:25:02,462 ご沙汰があったと 不思議がっておったのです。 335 00:25:02,462 --> 00:25:06,162 品川様 まだ お分かりになりませんか。 336 00:25:07,934 --> 00:25:11,271 …まさか 坂崎さん。 おせっかいとは思いましたが➡ 337 00:25:11,271 --> 00:25:14,607 玲圓先生に 御側御用取次の速水様への➡ 338 00:25:14,607 --> 00:25:16,543 お取りなしを 願っておきました。 339 00:25:16,543 --> 00:25:20,947 あの 速水様に…。 坂崎さん 恩に着ます! 340 00:25:20,947 --> 00:25:23,647 ありがたいことです。 坂崎様。 341 00:25:25,285 --> 00:25:29,622 これ このとおり… お礼申し上げます。 342 00:25:29,622 --> 00:25:32,225 …なんの。 343 00:25:32,225 --> 00:25:38,098 では 今津屋からも お祝いを一つ…。 344 00:25:38,098 --> 00:25:41,234 これは 清兵衛様が 9年前に➡ 345 00:25:41,234 --> 00:25:47,107 蔵前の札差 鹿島屋に 差し出された 証文でございます。 346 00:25:47,107 --> 00:25:50,577 鹿島屋では 扶持米を換金して➡ 347 00:25:50,577 --> 00:25:56,449 元金以上の利を得たということで 快く 返して下さいました。 はい。 348 00:25:56,449 --> 00:26:00,253 この証文の約定は 反故になったと…。 349 00:26:00,253 --> 00:26:04,924 さようでございますな。 年内は しかたが ございませんが➡ 350 00:26:04,924 --> 00:26:10,797 来春からは 品川家にも 扶持米が下ることになりますぞ。 351 00:26:10,797 --> 00:26:20,273 これはまた…。 柳次郎 盆と正月が 一度に来たような。 352 00:26:20,273 --> 00:26:24,144 罰が当たったら どうしましょう。 353 00:26:24,144 --> 00:26:30,283 母の… 心の臓が 暴れだしておりますぞ~。 354 00:26:30,283 --> 00:26:34,154 ハハハハハ… こんなもの こうです! あ~ あ~っ! 355 00:26:34,154 --> 00:26:37,557 (幾代と柳次郎の笑い声) 356 00:26:37,557 --> 00:26:41,427 幾代様 今まで 辛抱してこられたのです。 357 00:26:41,427 --> 00:26:44,898 天は 見落とすはずが ございません。 358 00:26:44,898 --> 00:26:48,768 …おこん殿 この上は➡ 359 00:26:48,768 --> 00:26:53,239 柳次郎に 嫁女が来るのを 待つばかりで ございます。 360 00:26:53,239 --> 00:26:56,142 母上 書きつけが 戻ったとて➡ 361 00:26:56,142 --> 00:26:59,913 70俵5人扶持では 嫁の来手は ありません。 362 00:26:59,913 --> 00:27:03,783 それに 姑と嫁が うまくいかぬのは 当たり前。 363 00:27:03,783 --> 00:27:06,586 間に入って 気を揉むのは ごめんです。 364 00:27:06,586 --> 00:27:12,258 な~んと。 そなたは 母を そのような女と思うてか。 365 00:27:12,258 --> 00:27:14,194 (ため息) 366 00:27:14,194 --> 00:27:21,601 おこん殿 私は 孫の顔も見ずに あの世とやらへ 旅立ちそうです。 367 00:27:21,601 --> 00:27:25,271 あ いや そのようなことは ございません。 368 00:27:25,271 --> 00:27:30,443 品川様には きっと 赤い糸で 結ばれた お方がおります。 369 00:27:30,443 --> 00:27:33,443 (お佐紀)ごめんくださりませ。 370 00:27:39,552 --> 00:27:45,225 柳次郎様 お聞きしました。 家督相続 おめでとうございます。 371 00:27:45,225 --> 00:27:48,561 お母上様も お久しぶりで ございます。 372 00:27:48,561 --> 00:27:50,897 はて あなたは…。 373 00:27:50,897 --> 00:27:56,236 母上。 10年ほど前 麹町に越した 椎葉のお有殿です。 374 00:27:56,236 --> 00:27:59,572 おお~ お有殿か。 375 00:27:59,572 --> 00:28:06,446 娘さんらしゅうなられて…。 ですが あなたが 何故ここに? 376 00:28:06,446 --> 00:28:12,151 柳次郎様に助けられ 今津屋殿に 厄介になっていたのです。 377 00:28:12,151 --> 00:28:16,923 柳次郎様 此度の捕り物騒ぎで 父の勘気も ようやく解け➡ 378 00:28:16,923 --> 00:28:21,261 実家に戻ることになりました。 それは よかった。 379 00:28:21,261 --> 00:28:24,163 (お佐紀)さ 中へ…。 380 00:28:24,163 --> 00:28:29,602 幾代様 赤い糸は 案外 近くにあるのかもしれません。 381 00:28:29,602 --> 00:28:34,874 まことに。 …ねぇ 坂崎様。 はい。 382 00:28:34,874 --> 00:28:40,213 ♬~ 383 00:28:40,213 --> 00:28:43,116 あっ! あ あ あ~…。 384 00:28:43,116 --> 00:28:47,553 (幾代)なんですか はしたない。 いやいや 確かに…。 385 00:28:47,553 --> 00:28:53,226 品川家に 春が来るのも そう 遠い日ではないのかもしれない。 386 00:28:53,226 --> 00:28:58,097 (幾代)もう 柳次郎ったら もう~。 (柳次郎)申し訳ない! 387 00:28:58,097 --> 00:29:00,099 ♬~ 388 00:29:00,099 --> 00:29:03,870 (卯吉)大坂は 新町筋の 薄雲って 女 覚えてるやろ。 389 00:29:03,870 --> 00:29:06,572 もしや その薄雲について 身に覚えがあるのは➡ 390 00:29:06,572 --> 00:29:10,443 吉右衛門殿ではござらぬか。 由蔵。 そ そ それは…。➡ 391 00:29:10,443 --> 00:29:17,583 私は お前と刺し違えても 今津屋を守ってみせる。 392 00:29:17,583 --> 00:30:25,283 ♬~ 393 00:30:33,192 --> 00:30:37,597 「ぐっさんのニッポン国道トラック旅!」。 394 00:30:37,597 --> 00:30:42,468 ドライブ大好き ぐっさんが 13トンの大型トラックに乗って➡ 395 00:30:42,468 --> 00:30:47,273 日本全国津々浦々 国道を走り抜けます。 396 00:30:47,273 --> 00:30:50,276 東京・日本橋から 青森市まで➡ 397 00:30:50,276 --> 00:30:52,779 およそ743キロをつなぐ➡ 398 00:30:52,779 --> 00:30:56,115 全国で最も長い 国道4号。 399 00:30:56,115 --> 00:30:58,051 今回は 福島市から➡