1 00:00:32,735 --> 00:00:36,138 (鳥の鳴き声) 2 00:00:36,138 --> 00:00:40,476 (政子)私は許しません。 (源 頼朝)まあ そう言わずに。 3 00:00:40,476 --> 00:00:43,812 伊東は力を失い 八重さんは今は侍女です。➡ 4 00:00:43,812 --> 00:00:48,484 小四郎には 私が しかるべき相手を めあわせます。 5 00:00:48,484 --> 00:00:51,387 (実衣)兄上は 昔から八重さんがお好きでしたから。 6 00:00:51,387 --> 00:00:53,355 (北条義時)知っていたのか。 7 00:00:53,355 --> 00:00:55,824 佐殿は それで よろしいんですか。 8 00:00:55,824 --> 00:00:57,760 もちろん。 9 00:00:57,760 --> 00:00:59,695 何か怪しい。 10 00:00:59,695 --> 00:01:04,166 本心を言えば 八重が ほかの知らぬ男に嫁ぐより➡ 11 00:01:04,166 --> 00:01:06,835 小四郎の方が わしは安心なのだ。 12 00:01:06,835 --> 00:01:09,171 そばに置いておけますからね。 13 00:01:09,171 --> 00:01:13,042 わしは 本当に あれの幸せを願ってるだけじゃ。 14 00:01:13,042 --> 00:01:16,045 その点 小四郎であれば申し分ない。 15 00:01:16,045 --> 00:01:18,180 そういうことじゃ。 16 00:01:18,180 --> 00:01:20,516 八重さんは どう思ってるの。 17 00:01:20,516 --> 00:01:25,516 それは心配ない。 あの人は 私のことを とても頼りにしている。 18 00:01:27,189 --> 00:01:29,525 (亀)体の具合は いかがですか。 19 00:01:29,525 --> 00:01:32,525 (八重)ご迷惑をおかけしました。 20 00:01:36,332 --> 00:01:40,135 (足立遠元)八重殿。 21 00:01:40,135 --> 00:01:44,473 八重は 義時の叔母にあたる。 22 00:01:44,473 --> 00:01:49,144 義時の母の腹違いの妹だが➡ 23 00:01:49,144 --> 00:01:57,144 中世では こうした縁者同士の結婚は さほど珍しくはない。 24 00:02:13,836 --> 00:02:16,136 お断りいたします。 25 00:02:22,845 --> 00:04:08,845 ♬~ 26 00:04:32,641 --> 00:04:36,111 (泣き声) 27 00:04:36,111 --> 00:04:39,014 (三浦義村)八重さんに振られたらしいな。 28 00:04:39,014 --> 00:04:41,984 (安達盛長)誰に聞かれました。 29 00:04:41,984 --> 00:04:44,787 お前と八重さんは どういうことになってるんだ。 30 00:04:44,787 --> 00:04:48,457 (義村)無論 通じ合ってるさ。 八重さんは我が家にいるんだ。 31 00:04:48,457 --> 00:04:50,793 そりゃ顔も合わせるだろう。 32 00:04:50,793 --> 00:04:54,463 振られたと言ってたじゃないか。 男女の仲なんてもんはな➡ 33 00:04:54,463 --> 00:04:58,133 振られてからが勝負だ。➡ 34 00:04:58,133 --> 00:05:01,036 面白い顔をするなあ。 35 00:05:01,036 --> 00:05:04,807 俺は 友の女に手は出さない。 でも これからは違うぜ。 36 00:05:04,807 --> 00:05:07,709 好きにさせてもらう。 37 00:05:07,709 --> 00:05:09,678 振られてからが勝負だ! 38 00:05:09,678 --> 00:05:12,147 (義村)お前の場合…➡ 39 00:05:12,147 --> 00:05:15,447 勝負はついてる。 40 00:05:24,726 --> 00:05:27,162 (ため息) 41 00:05:27,162 --> 00:05:30,162 ふう~。 42 00:05:33,969 --> 00:05:37,669 ご無礼つかまつる。 ≪(頼朝)入れ。 43 00:05:41,443 --> 00:05:44,346 これよりは 政が大がかりとなり➡ 44 00:05:44,346 --> 00:05:47,316 未熟な私の手には 負えぬことばかりになります。 45 00:05:47,316 --> 00:05:52,087 つつがなく沙汰をしていくためにも 急ぎ 人をそろえるべきかと。 46 00:05:52,087 --> 00:05:54,456 もっともじゃ。 47 00:05:54,456 --> 00:05:58,126 京の三善康信に言って 推挙させよう。 48 00:05:58,126 --> 00:06:01,997 平家との大戦も控えております。 急ぎましょう。 49 00:06:01,997 --> 00:06:04,800 そう いきりたつな。 50 00:06:04,800 --> 00:06:08,136 家人を一丸とする例のお役目➡ 51 00:06:08,136 --> 00:06:11,039 和田殿だけでは 心もとないように存じます。 52 00:06:11,039 --> 00:06:18,039 それよ。 実は一人 気になる者がおる。 53 00:06:20,716 --> 00:06:24,486 (梶原景時) わしは頑固で融通が利かない。➡ 54 00:06:24,486 --> 00:06:30,759 人の間違いを いちいち正さなければ 気が済まぬような男。 55 00:06:30,759 --> 00:06:34,759 かえって足並みを乱すことになったら 申し訳ない。 56 00:06:36,632 --> 00:06:41,632 大庭方でのお働きを聞き 我が主が是非にと。 57 00:06:48,110 --> 00:06:52,781 治承4年12月12日。 58 00:06:52,781 --> 00:06:58,120 鎌倉に頼朝の御所が完成する。 59 00:06:58,120 --> 00:07:01,820 (遠元)ご寝所は この先となっております。 60 00:07:07,462 --> 00:07:09,762 (北条時政)政子! 61 00:07:17,472 --> 00:07:20,375 (りく)お似合いですよ。 62 00:07:20,375 --> 00:07:23,075 お通しいただけますか。 63 00:07:26,148 --> 00:07:28,483 こちらでございます。 64 00:07:28,483 --> 00:07:38,293 ♬~ 65 00:07:38,293 --> 00:07:41,430 挙兵以来の武功を全てまとめました。 66 00:07:41,430 --> 00:07:44,099 ご苦労であった。 67 00:07:44,099 --> 00:07:48,437 そうだ。 和田をここへ連れてまいれ。 68 00:07:48,437 --> 00:07:52,107 (すすり泣き) どうした。 69 00:07:52,107 --> 00:07:58,447 (盛長)申し訳ありません。 私の名前が…。 70 00:07:58,447 --> 00:08:00,382 抜けておるのか。 71 00:08:00,382 --> 00:08:02,784 載っております。➡ 72 00:08:02,784 --> 00:08:08,784 しかも 「軍功 特に大なり」と。 73 00:08:14,796 --> 00:08:17,699 胸が詰まって…。 早く呼んでまいれ。 74 00:08:17,699 --> 00:08:19,699 はっ。 75 00:08:22,137 --> 00:08:24,437 ああいうところがある。 76 00:08:26,475 --> 00:08:30,145 では これをもとに 改めて恩賞を決めよう。 77 00:08:30,145 --> 00:08:35,417 平家の一味より奪った所領を分け与える。 やってみよ。 78 00:08:35,417 --> 00:08:38,754 さすがに それは。 佐殿がおやりになるべきです。 79 00:08:38,754 --> 00:08:41,754 お前の考えが聞きたいのだ。 80 00:08:44,626 --> 00:08:47,763 かしこまりました。 81 00:08:47,763 --> 00:08:50,665 ここに お前の名がないが。 82 00:08:50,665 --> 00:08:53,101 私は…。 83 00:08:53,101 --> 00:08:57,439 わしが誰よりも頼りにしているのは お前だ。 84 00:08:57,439 --> 00:09:01,309 そのお言葉だけで十分でございます。 85 00:09:01,309 --> 00:09:06,448 では こうしよう。 舅殿が江間の地を欲しがっておった。 86 00:09:06,448 --> 00:09:11,148 あそこをやろう。 伊東も敗れ ちょうど空いておる。 87 00:09:13,121 --> 00:09:16,024 舅殿には わしから言っておく。 88 00:09:16,024 --> 00:09:21,797 もらってくれ。 ありがたく お受けいたします。 89 00:09:21,797 --> 00:09:24,132 (足音) 和田殿をお連れしました。 90 00:09:24,132 --> 00:09:27,803 (頼朝)おお 義盛。 まあ座れ。 (和田義盛)はっ。 91 00:09:27,803 --> 00:09:32,641 お前をここへ呼んだのは ほかでもない。 92 00:09:32,641 --> 00:09:37,412 和田殿を 新たに設けられる 侍所の別当に任じます。 93 00:09:37,412 --> 00:09:39,347 えっ。 94 00:09:39,347 --> 00:09:43,085 わしは 一度 口にしたことは 必ず守る男だ。 95 00:09:43,085 --> 00:09:46,421 お待ちください。 あれは 話の流れというか➡ 96 00:09:46,421 --> 00:09:48,757 なにも本気で申し上げたわけでは…。 97 00:09:48,757 --> 00:09:53,428 いいから お引き受けなされ。 98 00:09:53,428 --> 00:09:56,765 何をするのですか。 知らんで言ってたのか。 99 00:09:56,765 --> 00:09:59,434 (笑い声) 100 00:09:59,434 --> 00:10:02,337 家人の取りまとめ役でございます。 101 00:10:02,337 --> 00:10:09,778 日々 佐殿の命を皆に伝え いざ戦となれば 軍勢を集めるお役目です。 102 00:10:09,778 --> 00:10:18,787 和田小太郎義盛 佐殿のため 命に代えて…➡ 103 00:10:18,787 --> 00:10:22,657 命に代えて…➡ 104 00:10:22,657 --> 00:10:26,128 い… き…。 もうよい。 105 00:10:26,128 --> 00:10:28,463 大体 分かった。 106 00:10:28,463 --> 00:10:30,763 はっ。 107 00:10:32,334 --> 00:10:38,473 御所に入った この日 頼朝は家人一同を集め➡ 108 00:10:38,473 --> 00:10:43,812 所領を与えて 主従の契りを交わす。 109 00:10:43,812 --> 00:10:49,812 まさに関東に 独自政権が芽生えた瞬間である。 110 00:10:57,826 --> 00:11:01,163 今まで よう戦ってくれた。 111 00:11:01,163 --> 00:11:06,034 わしは これからも 帝をお救いすべく力を尽くし➡ 112 00:11:06,034 --> 00:11:13,175 いずれは平家を滅ぼして 新しい世を築くつもりである。 113 00:11:13,175 --> 00:11:17,045 (上総広常)我ら一丸となって お支えいたしまする。 114 00:11:17,045 --> 00:11:20,745 これより 佐殿は鎌倉殿。 115 00:11:23,185 --> 00:11:27,856 ご一同は その家人 御家人でございます。 116 00:11:27,856 --> 00:11:32,856 何とぞ よろしくお願いいたします。 117 00:11:35,130 --> 00:11:38,800 まさに同じ日➡ 118 00:11:38,800 --> 00:11:45,140 清盛は 以仁王を匿った園城寺を焼き打ち。 119 00:11:45,140 --> 00:11:47,140 更に…。 120 00:11:48,810 --> 00:11:53,481 (三善康信) 「恐ろしきことが起こりました。➡ 121 00:11:53,481 --> 00:11:59,154 平家に盾ついた奈良の寺々を 平 重衡が攻め➡ 122 00:11:59,154 --> 00:12:03,154 南都の地が火に包まれたのです」。 123 00:12:05,827 --> 00:12:09,497 (康信) 「東大寺大仏殿が焼け落ちる様は➡ 124 00:12:09,497 --> 00:12:14,497 とても見ていられるものでは ございませんでした」。 125 00:12:20,842 --> 00:12:26,181 鎌倉殿。 梶原景時殿にございます。 126 00:12:26,181 --> 00:12:28,481 面を上げられよ。 127 00:12:31,786 --> 00:12:35,657 おぬしが石橋山で 見逃してくれたからこそ➡ 128 00:12:35,657 --> 00:12:38,126 今のわしがおる。 129 00:12:38,126 --> 00:12:40,462 その恩に報いようではないか。 130 00:12:40,462 --> 00:12:46,334 梶原殿には 和田殿のもとで 侍所の所司をお願いいたします。 131 00:12:46,334 --> 00:12:50,472 新参の某には もったいないお役目。 132 00:12:50,472 --> 00:12:53,375 鎌倉には詳しゅうございますゆえ➡ 133 00:12:53,375 --> 00:12:56,811 まずは その見回りなどから 始めたいと存じますが。 134 00:12:56,811 --> 00:12:59,147 うむ。 135 00:12:59,147 --> 00:13:02,817 悔しくはないのですか。 136 00:13:02,817 --> 00:13:07,689 近頃の佐殿は しい様を軽んじておられます。 137 00:13:07,689 --> 00:13:13,828 上総介殿は まるで御家人筆頭のようだし 今度は梶原殿。 138 00:13:13,828 --> 00:13:17,165 しい様が どんどん かすんでいます。 139 00:13:17,165 --> 00:13:22,037 (時政)姫や~。 母上は ご機嫌斜めじゃ~。 140 00:13:22,037 --> 00:13:24,506 (りく)はぐらかさないでください! 141 00:13:24,506 --> 00:13:27,409 代わりに小四郎が頑張っておる。 142 00:13:27,409 --> 00:13:30,378 あなたが頑張らないといけないのです。 143 00:13:30,378 --> 00:13:34,316 お? 何か臭うぞ。 144 00:13:34,316 --> 00:13:36,316 ん? 145 00:13:38,053 --> 00:13:43,053 実衣に会いに また あの男が来ているのです。 146 00:13:48,129 --> 00:13:51,032 (阿野全成)出ましたよ。 147 00:13:51,032 --> 00:13:55,003 お願いします。 148 00:13:55,003 --> 00:14:00,475 あなたの幸運の門は すぐ目の前にあります。 149 00:14:00,475 --> 00:14:04,813 (全成)その扉を開いてくれる人物は…➡ 150 00:14:04,813 --> 00:14:08,149 み み… 癸酉の年➡ 151 00:14:08,149 --> 00:14:11,820 う う… 卯月生まれの男。 152 00:14:11,820 --> 00:14:14,155 そんなに細かいところまで 決まってるんですか。 153 00:14:14,155 --> 00:14:17,826 はい はい はい…。 154 00:14:17,826 --> 00:14:21,696 ちなみに…➡ 155 00:14:21,696 --> 00:14:25,700 私は 癸酉 卯月生まれ! 156 00:14:25,700 --> 00:14:28,169 えっ…。 157 00:14:28,169 --> 00:14:39,114 ♬~ 158 00:14:39,114 --> 00:14:43,451 頼朝の異母兄弟の一人 義円。 159 00:14:43,451 --> 00:14:50,792 彼もまた 兄を助けるため 都から下ってきている。 160 00:14:50,792 --> 00:14:53,461 (源 範頼)お見事! 161 00:14:53,461 --> 00:14:57,761 義円 よほど稽古を積んできておるな。 162 00:14:59,334 --> 00:15:02,804 九郎殿の腕前も 相当なものと聞いております。 163 00:15:02,804 --> 00:15:05,473 (源 義経)私なんか大したことないですよ。 164 00:15:05,473 --> 00:15:10,345 (範頼)真ん真ん中! 真ん真ん中! ハハハハハ! 165 00:15:10,345 --> 00:15:12,814 お前たちに聞きたい。 166 00:15:12,814 --> 00:15:18,486 平家との大戦を前に 我らは何をすべきか。 167 00:15:18,486 --> 00:15:22,357 九郎殿 いかがです。 168 00:15:22,357 --> 00:15:25,357 武具を磨く。 169 00:15:27,829 --> 00:15:31,829 義円 遠慮せずに言うてみよ。 170 00:15:33,635 --> 00:15:37,105 孫子は 戦に勝つためには➡ 171 00:15:37,105 --> 00:15:41,443 敵と味方との力の差を見極めることが 肝要と説いています。➡ 172 00:15:41,443 --> 00:15:44,345 そのためには5つの事柄が大事であり➡ 173 00:15:44,345 --> 00:15:49,317 すなわち 道 天 地 将 法。 道というのは…。 174 00:15:49,317 --> 00:15:51,786 もういい! 175 00:15:51,786 --> 00:15:56,658 なぜ 平家討伐に出ないのですか。 176 00:15:56,658 --> 00:16:02,130 兄上は 清盛に ふぬけと侮られても よいのですか。 177 00:16:02,130 --> 00:16:04,799 上洛したいのは 鎌倉殿も同じです。 178 00:16:04,799 --> 00:16:08,470 しかし 御家人たちが 坂東を離れたがりませぬ。 179 00:16:08,470 --> 00:16:11,806 だったら 小四郎 お前がなんとかしろ! 180 00:16:11,806 --> 00:16:16,106 九郎! 控えよ。 181 00:16:20,148 --> 00:16:27,848 九郎の兄上を思う気持ち どうか分かってあげてください。 182 00:16:32,427 --> 00:16:42,103 (義円) 「春日野の 若菜つみにや しろたえの➡ 183 00:16:42,103 --> 00:16:52,747 袖ふりはへて 人のゆくらん」。 184 00:16:52,747 --> 00:16:55,116 今のは? 185 00:16:55,116 --> 00:16:58,987 (義円) 貫之が帝の命によって詠んだ歌です。➡ 186 00:16:58,987 --> 00:17:04,792 「春日野」とありますので 特別な仰せだったのかもしれません。 187 00:17:04,792 --> 00:17:07,695 (一同)はあ~。 さすが 義円殿。 188 00:17:07,695 --> 00:17:10,665 読まねばならない書物が たくさんあるのです。 189 00:17:10,665 --> 00:17:15,136 義円殿 今度 指南をしてくださいな。 190 00:17:15,136 --> 00:17:17,805 小四郎。 191 00:17:17,805 --> 00:17:21,676 義円は頼りになりそうだな。 192 00:17:21,676 --> 00:17:24,679 まことに。 193 00:17:24,679 --> 00:17:26,979 いやいや 私など…。 194 00:17:29,150 --> 00:17:33,421 治承5年 閏 2月4日。 195 00:17:33,421 --> 00:17:36,121 大きく歴史が動く。 196 00:17:42,096 --> 00:17:45,967 (平 宗盛) 父上 ご無理をなさいませぬよう。 197 00:17:45,967 --> 00:17:51,267 (平 清盛)よ… 頼朝を殺せ。 198 00:17:54,676 --> 00:18:05,320 わしの墓前に あやつの首を供えるのだ…。 199 00:18:05,320 --> 00:18:08,320 (宗盛)父上! 200 00:18:13,061 --> 00:18:19,467 英雄 平 清盛 死す。 201 00:18:19,467 --> 00:18:22,136 享年64。 202 00:18:22,136 --> 00:18:49,297 ♬~ 203 00:18:49,297 --> 00:18:52,433 フッ…。 204 00:18:52,433 --> 00:18:57,305 ハハ… ハハハハ…。 205 00:18:57,305 --> 00:19:03,444 ハハハハハ… ハハハハ… ハハハハハハ! 206 00:19:03,444 --> 00:19:26,668 ♬~ 207 00:19:26,668 --> 00:19:32,073 清盛の首を この手で取ることは かなわなかったが➡ 208 00:19:32,073 --> 00:19:35,373 平家のとどめは わしが刺す。 209 00:19:36,944 --> 00:19:42,417 我らの力で 必ずや滅ぼしてみせようぞ! 210 00:19:42,417 --> 00:19:45,086 兄上! 兄上! 鎌倉殿! 鎌倉殿! 211 00:19:45,086 --> 00:19:47,386 鎌倉殿! 鎌倉殿! 212 00:19:50,425 --> 00:19:57,298 (後白河法皇)〽 おぼすらむ 213 00:19:57,298 --> 00:20:18,598 〽 ながるるほしの くらゐまされば 214 00:20:21,122 --> 00:20:23,422 天罰じゃ。 215 00:20:24,992 --> 00:20:27,995 天罰が下ったわ! 216 00:20:27,995 --> 00:20:31,132 ハハハハハハハ…。 217 00:20:31,132 --> 00:20:36,804 (笑い声) 218 00:20:36,804 --> 00:20:38,804 (丹後局)まあ。 219 00:20:40,675 --> 00:20:48,816 清盛の死を受け 宗盛は 後白河法皇に政権を返上する。 220 00:20:48,816 --> 00:20:51,486 しかし…。 221 00:20:51,486 --> 00:20:54,822 戦をやめるつもりはございませぬ。 222 00:20:54,822 --> 00:20:57,725 お…。 改めて➡ 223 00:20:57,725 --> 00:21:01,725 頼朝追討の院宣を賜りたく存じます! 224 00:21:09,837 --> 00:21:17,137 清盛の死に際のひと言が 平家の運命を狂わせていく。 225 00:21:19,180 --> 00:21:24,852 これで 亡きお父上に よいお知らせができますね。 226 00:21:24,852 --> 00:21:28,723 心より お喜び申し上げます。 227 00:21:28,723 --> 00:21:32,723 お前にも苦労をかけたな。 228 00:21:34,662 --> 00:21:39,962 いまだ跡継ぎの子ができないこと 申し訳なく存じます。 229 00:21:52,013 --> 00:21:56,150 さようなこと 気にするでない。 230 00:21:56,150 --> 00:22:02,023 このまま男が生まれなければ わしは 九郎に跡を継がせようと考えておる。 231 00:22:02,023 --> 00:22:04,025 九郎殿を。 232 00:22:04,025 --> 00:22:09,497 まだまだ未熟だが あいつには武人の才がある。 233 00:22:09,497 --> 00:22:14,168 源氏の棟梁には欠かせぬものじゃ。 234 00:22:14,168 --> 00:22:17,868 男の子を産みとう存じます。 235 00:22:19,841 --> 00:22:23,177 政子。 236 00:22:23,177 --> 00:22:25,513 (足音) 237 00:22:25,513 --> 00:22:27,513 よろしゅうございますか。 238 00:22:31,118 --> 00:22:33,118 どうした。 239 00:22:36,457 --> 00:22:38,793 源 行家殿がお越しです。 240 00:22:38,793 --> 00:22:41,093 また あの叔父上か。 241 00:22:43,464 --> 00:22:45,800 (頼朝)関わると ろくなことがない。 242 00:22:45,800 --> 00:22:47,735 今度は何じゃ。 243 00:22:47,735 --> 00:22:51,472 清盛が死んで 京に攻め上るのは今しかないと。 244 00:22:51,472 --> 00:22:55,142 言われなくても分かっておる。 追い返せ。 245 00:22:55,142 --> 00:22:58,045 お会いにならなくても よろしいのですか。 246 00:22:58,045 --> 00:23:01,015 鎌倉殿は多忙である! 247 00:23:01,015 --> 00:23:04,151 (盛長)はっ。 248 00:23:04,151 --> 00:23:14,161 ♬~ 249 00:23:14,161 --> 00:23:17,461 (源 行家)なぜ頼朝は京に攻め上らぬ。 250 00:23:21,502 --> 00:23:27,375 兵を1万ほど貸してもらいたい。 美濃 尾張で平家を討つ! 251 00:23:27,375 --> 00:23:33,114 今は飢饉で 兵を挙げる余裕がございませぬ。 252 00:23:33,114 --> 00:23:35,114 もうよい! 253 00:23:39,987 --> 00:23:42,123 (行家)お前たちは どうする。 254 00:23:42,123 --> 00:23:46,460 今こそ平家に取って代わり 我らが栄華を極める時。 255 00:23:46,460 --> 00:23:49,760 誰か わしと一緒に来る者はおらんのか。 誰か! 256 00:23:51,332 --> 00:23:53,334 皆は どう思う。 257 00:23:53,334 --> 00:23:57,634 兄の許しを得ずに 鎌倉を離れるわけにはまいりません。 258 00:23:59,473 --> 00:24:02,143 (行家)義円。 259 00:24:02,143 --> 00:24:07,815 叔父上には 京で いろいろと世話になりました。 260 00:24:07,815 --> 00:24:11,485 お力になりたいのは やまやまですが。 261 00:24:11,485 --> 00:24:13,421 この恩知らずめが! 262 00:24:13,421 --> 00:24:19,160 叔父上こそ 鎌倉殿のもとで 共に力を合わせませんか。 263 00:24:19,160 --> 00:24:22,830 わしは頼朝の家人になどならん! 264 00:24:22,830 --> 00:24:25,130 叔父上。 265 00:24:30,171 --> 00:24:34,442 叔父上に申し訳ないことをしてしまった。 266 00:24:34,442 --> 00:24:37,111 行けばいいじゃないですか。 267 00:24:37,111 --> 00:24:40,014 (義円)しかし 私は兄上のもとで。 268 00:24:40,014 --> 00:24:44,785 ここにいるよりは いいと思いますよ。 269 00:24:44,785 --> 00:24:47,121 勘違いしてるかもしれないけど➡ 270 00:24:47,121 --> 00:24:51,792 鎌倉殿は あなたのこと それほど買ってないから。 うん。 271 00:24:51,792 --> 00:24:55,463 やっぱり遅れて来たのが よくなかった。 272 00:24:55,463 --> 00:25:01,335 平泉にいた私よりも遅いんだから タチが悪い。➡ 273 00:25:01,335 --> 00:25:06,107 それに 御台所の前で 和歌を詠んだでしょう。 274 00:25:06,107 --> 00:25:08,042 いけなかったか。 275 00:25:08,042 --> 00:25:14,482 ひけらかすのって 鎌倉殿は 一番お嫌いだから。 276 00:25:14,482 --> 00:25:17,818 能ある鷹は何とやら。 277 00:25:17,818 --> 00:25:19,818 どうすれば。 278 00:25:22,690 --> 00:25:27,828 鎌倉殿に認めてほしいんだったら➡ 279 00:25:27,828 --> 00:25:35,436 十郎叔父に従って西へ行き 手柄を立てる。 280 00:25:35,436 --> 00:25:38,736 それしか ない。 281 00:25:42,109 --> 00:25:45,780 朝一番で 叔父上と出立しなさいよ。 282 00:25:45,780 --> 00:25:49,650 みんなには 私の方から うまく話しておくから。 283 00:25:49,650 --> 00:25:52,453 その前に 一度お会いしたい。 284 00:25:52,453 --> 00:25:56,123 鎌倉殿と? 285 00:25:56,123 --> 00:25:59,794 どうして そういう考えになるかな。 286 00:25:59,794 --> 00:26:04,131 言い訳とか 本当 あの方はお嫌いなのに。 287 00:26:04,131 --> 00:26:06,831 では 文を書く。 288 00:26:08,469 --> 00:26:11,138 それはいいと思います。 289 00:26:11,138 --> 00:26:14,438 私が渡してさしあげますよ。 290 00:26:16,811 --> 00:26:19,713 話を聞いてくれて助かった。 291 00:26:19,713 --> 00:26:25,013 兄弟なんだから当たり前。 助け合っていきましょう。 292 00:26:27,455 --> 00:26:29,755 (笑い声) 293 00:26:35,296 --> 00:26:38,432 思いをしたためた。 294 00:26:38,432 --> 00:26:42,432 必ずお渡しします。 295 00:26:45,773 --> 00:26:51,445 頼朝に伝えよ。 この行家に力を貸さなかったこと➡ 296 00:26:51,445 --> 00:26:55,445 いずれ必ず後悔する時が来るとな。 297 00:26:57,118 --> 00:26:59,118 (行家)参るぞ 義円。 298 00:27:02,456 --> 00:27:04,391 では。 299 00:27:04,391 --> 00:27:42,429 ♬~ 300 00:27:42,429 --> 00:27:47,129 義円がおらぬのだが 心当たりはないか。 301 00:27:49,303 --> 00:27:54,441 ひょっとしたら 十郎叔父と一緒に 西の方に向かったのでは。 302 00:27:54,441 --> 00:27:58,779 (頼朝)何も言わずに 鎌倉を去るとは思えん。➡ 303 00:27:58,779 --> 00:28:02,650 何か言づてを預かってはおらぬか。 304 00:28:02,650 --> 00:28:04,650 いいえ。 305 00:28:22,469 --> 00:28:25,372 なぜ捨てた。 306 00:28:25,372 --> 00:28:27,341 私では ありません。 307 00:28:27,341 --> 00:28:30,041 平三が見ておった。 308 00:28:35,049 --> 00:28:37,049 あっ。 309 00:28:39,753 --> 00:28:44,053 今 蒲殿が義円殿を連れ戻しに 向かっております。 310 00:28:47,428 --> 00:28:51,098 義円が目障りか。 311 00:28:51,098 --> 00:28:56,971 我ら兄弟が力を合わせねばならぬ時に。 312 00:28:56,971 --> 00:29:00,774 愚か者!➡ 313 00:29:00,774 --> 00:29:05,646 しばらく謹慎して頭を冷やせ! 314 00:29:05,646 --> 00:29:20,461 ♬~ 315 00:29:20,461 --> 00:29:27,801 九郎 わしはお前を 息子のように思っておるのだ。 316 00:29:27,801 --> 00:29:33,101 いずれは 跡を継がせてもよいとさえ考えておる。 317 00:29:36,410 --> 00:29:39,079 義円は。 318 00:29:39,079 --> 00:29:44,752 戦場に 真っ先に駆けつけてくれたのは誰だ。 319 00:29:44,752 --> 00:29:50,052 あの時 どれほど わしが うれしかったか。 320 00:29:54,094 --> 00:30:00,094 心を磨いてくれ 九郎。 321 00:30:07,107 --> 00:30:10,978 義円が鎌倉へ戻ることはない。 322 00:30:10,978 --> 00:30:18,719 行家の軍勢が 墨俣川で平家とぶつかり 大敗。 323 00:30:18,719 --> 00:30:25,125 功を焦った義円が 平 盛綱に討ち取られるのは➡ 324 00:30:25,125 --> 00:30:28,462 ひとつき後のこと。 325 00:30:28,462 --> 00:30:30,462 兄上~! 326 00:30:36,136 --> 00:30:42,009 飢饉のために戦がやんだ その年の冬。 327 00:30:42,009 --> 00:30:45,813 政子! 328 00:30:45,813 --> 00:30:51,113 政子 2度目の懐妊である。 329 00:30:57,424 --> 00:30:59,827 今度は男を産んでくれよ。 330 00:30:59,827 --> 00:31:03,697 豆をたくさん食べると 男が生まれると 聞いたことがあります。 331 00:31:03,697 --> 00:31:06,700 豆だ 豆。 いいかげんなことを言わない。 332 00:31:06,700 --> 00:31:10,471 それは子を宿す前の話。 333 00:31:10,471 --> 00:31:16,171 母親の顔が険しいと 男だといいますけど。 334 00:31:20,514 --> 00:31:22,514 どうだ? 335 00:31:24,184 --> 00:31:26,120 女? 336 00:31:26,120 --> 00:31:28,820 険しい顔だ。 険しい顔。 337 00:31:30,991 --> 00:31:32,993 よし それだ。 338 00:31:32,993 --> 00:31:35,796 親が徳を積めば 望みの子が生まれるようです。 339 00:31:35,796 --> 00:31:39,666 それじゃ。 こういうのは いかがです。 340 00:31:39,666 --> 00:31:43,470 先の戦で捕らえられている者たちを 許してやるというのは。 341 00:31:43,470 --> 00:31:45,806 恩赦か。 342 00:31:45,806 --> 00:31:49,506 それ いいかもしれない。 343 00:31:52,146 --> 00:31:54,481 何が不満じゃ。 344 00:31:54,481 --> 00:31:59,353 政子ばかりが いい目を見て。 どうせ次は男ですよ。 決まってます。 345 00:31:59,353 --> 00:32:03,157 政子と競って どうする。 競ってません。 346 00:32:03,157 --> 00:32:05,492 近頃 怒ってばかりじゃ。 347 00:32:05,492 --> 00:32:08,829 私の中では繋がっているのです。 348 00:32:08,829 --> 00:32:11,829 あなたには分からないと思いますが。 349 00:32:15,502 --> 00:32:22,176 政子が男を産めば その子が 次の鎌倉殿となるやもしれぬではないか。 350 00:32:22,176 --> 00:32:26,513 めでたいことではないのか。 あなたにとっては。 351 00:32:26,513 --> 00:32:31,785 北条の血を引く者が 鎌倉殿となるのじゃ。 352 00:32:31,785 --> 00:32:34,785 私の血は引いてません! 353 00:32:38,659 --> 00:32:40,959 分かってはいるのです。 354 00:32:43,130 --> 00:32:49,430 平家を京から追い出せば わしらが 向こうで暮らすこともあるだろう。 355 00:32:51,004 --> 00:32:56,477 京へ戻るのが お前の夢であったな。 356 00:32:56,477 --> 00:33:00,347 必ず かなえてみせる。 357 00:33:00,347 --> 00:33:04,647 かなえてみせるから。 358 00:33:08,822 --> 00:33:14,161 (全成)胎内の子を男にする祈とう 変成男子の法を行います。 359 00:33:14,161 --> 00:33:16,161 (範頼)ご精進ください。 360 00:33:22,503 --> 00:33:27,174 念願の跡継ぎ 生まれてほしいものだな。 361 00:33:27,174 --> 00:33:29,474 ですね。 362 00:33:36,450 --> 00:33:39,119 お二人の恩赦が決まりました。 363 00:33:39,119 --> 00:33:41,054 (伊東祐清)まことか!? 364 00:33:41,054 --> 00:33:48,128 3日後 御所にて 鎌倉殿にお目通りし 頭を下げて それで終わりです。 365 00:33:48,128 --> 00:33:51,798 (伊東祐親)頼朝に頭を…。 366 00:33:51,798 --> 00:33:56,670 今更 おかしなことを言いだすのは やめてくださいよ。 367 00:33:56,670 --> 00:34:00,140 ふん 案ずるな。 368 00:34:00,140 --> 00:34:05,012 以前なら やつの眼前で舌をかみ切ってやろうと➡ 369 00:34:05,012 --> 00:34:08,482 そんなふうに思ったかもしれん。➡ 370 00:34:08,482 --> 00:34:13,782 清盛が死んで 何やら力が抜けた。 371 00:34:15,822 --> 00:34:22,522 今は お前や八重と暮らす日々が 何より待ち遠しい。 372 00:34:25,832 --> 00:34:31,532 爺様は お顔つきが柔らかくなられました。 373 00:34:37,444 --> 00:34:41,144 あ… ハハハハ。 374 00:34:44,318 --> 00:34:47,788 いろいろと ありがとうございます。 375 00:34:47,788 --> 00:34:52,459 礼なら 姉と姉のおなかの子に 言ってください。 376 00:34:52,459 --> 00:34:57,130 爺様も つきものが落ちたように 穏やかになられた。 377 00:34:57,130 --> 00:34:59,066 よかったです。 378 00:34:59,066 --> 00:35:02,366 親子3人で暮らせるよう すぐに支度を。 379 00:35:04,471 --> 00:35:07,374 私は ここに残ります。 380 00:35:07,374 --> 00:35:09,343 また…。 381 00:35:09,343 --> 00:35:12,343 あの人とは暮らせません。 382 00:35:18,018 --> 00:35:21,718 許せないお気持ちは分かります。 383 00:35:24,157 --> 00:35:29,029 許さなくてもいい。 それでも一緒にいるべきです。 384 00:35:29,029 --> 00:35:33,967 許せないのに一緒にいるのですか。 つらすぎます。 385 00:35:33,967 --> 00:35:39,106 初めだけです。 共に暮らせば いずれ溝も埋まる。 386 00:35:39,106 --> 00:35:42,976 なぜ分かるのですか。 387 00:35:42,976 --> 00:35:45,779 時とは そういうもの。 388 00:35:45,779 --> 00:35:50,079 人と人との繋がりとは そういうもの。 389 00:35:54,121 --> 00:35:57,991 皆さんで 江間の館にお入りください。 390 00:35:57,991 --> 00:36:00,991 懐かしい景色が待っています。 391 00:36:03,463 --> 00:36:07,463 江間は どなたかの所領になったのでは ないのですか。 392 00:36:09,336 --> 00:36:12,139 そうなんですが…。 393 00:36:12,139 --> 00:36:14,139 どなたの。 394 00:36:23,750 --> 00:36:26,050 私です。 395 00:36:29,690 --> 00:36:32,690 そういう意味ではないので ご安心を! 396 00:36:35,362 --> 00:36:39,299 (畠山重忠) 先頃 館に盗みに入ったところを 捕らえたのですが➡ 397 00:36:39,299 --> 00:36:45,439 顔に見覚えがあり 確か 伊東祐親殿の雑色だったと。➡ 398 00:36:45,439 --> 00:36:50,777 主人が恩赦なら下人も許すようにと お指図があったのですが➡ 399 00:36:50,777 --> 00:36:55,077 果たして 逃がしてよいものかどうか。 400 00:36:59,453 --> 00:37:03,323 このようなものを身につけておりました。 401 00:37:03,323 --> 00:37:08,023 北条の三郎殿が 持っていたものです。 402 00:37:16,470 --> 00:37:21,770 ひょっとして 三郎殿を討ったのは この男では。 403 00:37:26,480 --> 00:37:29,149 鎌倉殿にお伝えする。 404 00:37:29,149 --> 00:37:31,449 (頼朝)話とは何だ。 405 00:37:33,019 --> 00:37:35,956 恩赦のことでございます。 406 00:37:35,956 --> 00:37:38,425 生まれてくるお子のためには➡ 407 00:37:38,425 --> 00:37:41,725 まず 千鶴丸様が 成仏しなければなりません。 408 00:37:44,297 --> 00:37:50,771 その功徳によって 再び男として生を受けるのです。 409 00:37:50,771 --> 00:37:52,771 で? 410 00:37:55,108 --> 00:38:00,408 お命を奪ったのは 伊東祐親殿と聞いております。 411 00:38:09,122 --> 00:38:15,422 伊東殿が生きておられる限り 千鶴丸様の成仏は難しいかと。 412 00:38:38,752 --> 00:38:44,424 まだ 御所で働いておるのか。 413 00:38:44,424 --> 00:38:46,724 いけませぬか。 414 00:38:50,096 --> 00:38:52,766 思うように生きよ。 415 00:38:52,766 --> 00:39:05,345 ♬~ 416 00:39:05,345 --> 00:39:07,314 終わりました。 417 00:39:07,314 --> 00:39:11,785 そり過ぎてはおらぬか。 スースーする。 418 00:39:11,785 --> 00:39:15,121 では ご無礼を。 419 00:39:15,121 --> 00:39:17,121 助かった。 420 00:39:18,992 --> 00:39:21,461 八重。 421 00:39:21,461 --> 00:39:23,396 はい。 422 00:39:23,396 --> 00:39:29,336 お前 後ろ姿が母親に似てきたぞ。 423 00:39:29,336 --> 00:39:45,652 ♬~ 424 00:39:45,652 --> 00:39:50,624 このような格好をするのも 久方ぶりですね。 425 00:39:50,624 --> 00:39:55,328 ここ 締めてくれるか。 ここでございますか。 426 00:39:55,328 --> 00:39:57,764 善児ではないか。➡ 427 00:39:57,764 --> 00:40:01,464 生きておったか。 (善児)へえ。 428 00:40:07,774 --> 00:40:14,447 (頼朝の読経) 429 00:40:14,447 --> 00:40:18,118 (盛長)全て終わりました。 430 00:40:18,118 --> 00:40:31,665 ♬~ 431 00:40:31,665 --> 00:40:34,134 どういうことだ。 432 00:40:34,134 --> 00:40:36,834 あのお方に聞いてみろ。 433 00:40:41,474 --> 00:40:45,812 伊東祐親殿は わしがお迎えに参ったところ➡ 434 00:40:45,812 --> 00:40:48,512 ご子息と共に ご自害された。 435 00:40:50,483 --> 00:40:54,821 あの方に限って 決して そのようなことは。 436 00:40:54,821 --> 00:40:59,693 直垂に着替えれば 腰刀も手に入る。 437 00:40:59,693 --> 00:41:02,495 うかつであった。 438 00:41:02,495 --> 00:41:04,431 むくろは? 439 00:41:04,431 --> 00:41:06,833 (景時)既に引き取らせた。 440 00:41:06,833 --> 00:41:14,507 この一件は速やかに収めよという 鎌倉殿の強いお指図でござる。 441 00:41:14,507 --> 00:41:17,177 おかしい! 442 00:41:17,177 --> 00:41:21,177 もういいんだ。 忘れよう。 443 00:41:28,521 --> 00:41:30,457 知らん。 444 00:41:30,457 --> 00:41:34,327 鎌倉殿がお命じになられたのでは ないのですか。 445 00:41:34,327 --> 00:41:38,331 伊東祐親は 意地を通したのだ。 446 00:41:38,331 --> 00:41:40,631 あっぱれなことよ。 447 00:41:44,471 --> 00:41:50,143 一度 口にされたことは必ず守られる。 448 00:41:50,143 --> 00:41:52,443 恐ろしいお方です。 449 00:41:54,014 --> 00:41:58,018 口が過ぎるぞ 小四郎。 450 00:41:58,018 --> 00:42:03,490 人を許す心が 徳となるのではないのですか。 451 00:42:03,490 --> 00:42:07,790 それゆえ 望みのお子を授かるのでは! 452 00:42:10,163 --> 00:42:13,163 生まれてみれば分かることだ。 453 00:42:17,837 --> 00:42:23,137 爺様は もう 帰ってはきません! 454 00:42:28,848 --> 00:42:32,118 (実衣)どうされましたか。 455 00:42:32,118 --> 00:42:37,991 胎内のお子は 生まれても 定命が短いと出ておる。 456 00:42:37,991 --> 00:42:41,127 長生きできないのですか。 457 00:42:41,127 --> 00:42:45,427 千鶴丸は いまだ 成仏できておらぬ。 458 00:42:47,000 --> 00:42:50,470 (全成)千鶴丸をあやめた者が 生きている限りは…。 459 00:42:50,470 --> 00:42:54,340 善児。 460 00:42:54,340 --> 00:42:57,040 わしに仕えよ。 461 00:43:01,815 --> 00:43:03,815 へえ。 462 00:43:05,685 --> 00:43:08,688 兄上には 御台所とは別に 思い人がおられる。 463 00:43:08,688 --> 00:43:10,824 おそばにいたいのです。 464 00:43:10,824 --> 00:43:13,159 咎めるべきは 夫のふしだら! 465 00:43:13,159 --> 00:43:15,095 恐ろしすぎる。 466 00:43:15,095 --> 00:43:17,030 頼朝を超える。 467 00:43:17,030 --> 00:43:20,500 このままでは 腹の虫が おさまりません。 468 00:43:20,500 --> 00:43:23,169 ここまでするか? 469 00:43:23,169 --> 00:43:25,169 私のせいなんです。 470 00:43:32,745 --> 00:43:37,684 三十三間堂は 後白河法皇の離宮内に➡ 471 00:43:37,684 --> 00:43:42,384 平 清盛の援助によって 造営された仏堂です。 472 00:43:45,158 --> 00:43:50,830 堂内には 1, 000体の千手観音立像が 納められており➡ 473 00:43:50,830 --> 00:43:54,830 そのうちの124体は… 474 00:43:58,505 --> 00:44:04,505 その圧巻の光景は 平家の栄華を今に伝えています。 475 00:44:06,379 --> 00:44:10,850 六波羅に拠点を置いた平家一門。 476 00:44:10,850 --> 00:44:17,550 六波羅蜜寺を中心に 一族郎党の館が 立ち並んでいたといいます。 477 00:44:20,193 --> 00:44:25,064 一門の更なる繁栄を目指した清盛。 478 00:44:25,064 --> 00:44:30,803 しかし清盛は 突然の病に倒れました。 479 00:44:30,803 --> 00:44:35,475 平家とゆかりのある六道珍皇寺。 480 00:44:35,475 --> 00:44:41,775 清盛は 六道珍皇寺の付近で 火葬されたと伝わります。 481 00:44:43,816 --> 00:44:48,154 (鐘の音) 482 00:44:48,154 --> 00:44:52,825 清盛という大きな存在を失った 平家一門は➡ 483 00:44:52,825 --> 00:44:57,825 次第に 頼朝に追い詰められていくことに なります。 484 00:45:34,467 --> 00:45:37,804 (筧)何だと? (辰三)怒っちゃいけませんよ 旦那。 485 00:45:37,804 --> 00:45:39,739 (子吉)はなからの約束ですぜ。 486 00:45:39,739 --> 00:45:43,676 (お秀)もう江戸中 大層な評判で。 へっ! 487 00:45:43,676 --> 00:45:46,479 蟷螂一味を捕まえたのが大きい。 488 00:45:46,479 --> 00:45:49,816 関八州を暴れまくった大泥棒だからな。 489 00:45:49,816 --> 00:45:52,151 そうそうそうそうそう それそれそれそれそれ そうそう…。 490 00:45:52,151 --> 00:45:55,822 だとしてもだ 昨日今日 町奉行になった お方が…。 491 00:45:55,822 --> 00:45:59,158 うちのお奉行と並び称される っていうのは。 ねえ。