1 00:00:33,047 --> 00:00:36,451 (雷鳴) 2 00:00:36,451 --> 00:00:39,787 (阿野全成)お帰りなさいませ 兄上。 3 00:00:39,787 --> 00:00:41,787 (大姫)ご無事で何よりでした。 4 00:00:45,126 --> 00:00:48,796 (源 頼朝)こたびは 万寿に助けられたぞ。 5 00:00:48,796 --> 00:00:51,466 (万寿)やるべきことを やったまでです。 6 00:00:51,466 --> 00:00:54,802 (政子)生きていて よかった。 7 00:00:54,802 --> 00:00:59,474 案ずるな わしは まだまだ死なん。 8 00:00:59,474 --> 00:01:01,474 (せきばらい) 9 00:01:04,812 --> 00:01:09,112 お邪魔いたしました。 (全成)それでは ご無礼いたします。 10 00:01:13,488 --> 00:01:15,488 (頼朝)小四郎。 11 00:01:19,160 --> 00:01:22,830 (北条義時)いかがされました。 12 00:01:22,830 --> 00:01:25,733 範頼のことじゃ。 13 00:01:25,733 --> 00:01:29,170 (三善康信)うかつでございました。 14 00:01:29,170 --> 00:01:31,773 まさか生きておられたとは。 15 00:01:31,773 --> 00:01:39,113 (源 範頼)これでは 私が鎌倉殿の座を 狙ったと疑われても しかたがない。 16 00:01:39,113 --> 00:01:43,785 蒲殿に そのお気持ちがないことは 私は よく分かっております。 17 00:01:43,785 --> 00:01:47,121 おぬしが分かっていてもなあ。 18 00:01:47,121 --> 00:01:51,993 朝廷への使者を 急ぎ呼び戻しております。 19 00:01:51,993 --> 00:01:54,462 確かに。 20 00:01:54,462 --> 00:01:57,762 あの書状を見られては 更に疑われてしまう。 21 00:02:02,136 --> 00:02:06,007 範頼が朝廷へ送ろうとしていたものだ。 22 00:02:06,007 --> 00:02:12,480 (大江広元)蒲殿は ご自分が 鎌倉殿になるおつもりだったようです。 23 00:02:12,480 --> 00:02:18,152 それは 恐らく混乱を収めるため。 24 00:02:18,152 --> 00:02:21,852 範頼を連れてまいれ。 25 00:02:23,491 --> 00:04:09,491 ♬~ 26 00:04:34,756 --> 00:04:39,627 使者が梶原殿に取り押さえられ 書状を持っていかれたそうにございます。 27 00:04:39,627 --> 00:04:41,927 まずいぞ。 28 00:04:44,432 --> 00:04:46,768 比企殿に とりなしを頼むのです。 29 00:04:46,768 --> 00:04:51,068 そもそも 蒲殿に話を持ちかけたのは あのお方にございます。 30 00:04:53,107 --> 00:04:55,443 (道)お会いになってはいけません!➡ 31 00:04:55,443 --> 00:04:59,113 比企は あずかり知らぬこと。 巻き込まれてはなりませぬ。 32 00:04:59,113 --> 00:05:01,783 (比企能員) 蒲殿をたきつけたのは わしだ。 33 00:05:01,783 --> 00:05:04,452 その気になった方が悪いのです。 34 00:05:04,452 --> 00:05:07,789 道連れにされても よろしいのですか。 35 00:05:07,789 --> 00:05:11,089 まさか生きておられるとは…。 36 00:05:13,127 --> 00:05:16,464 蒲殿 すまん。 37 00:05:16,464 --> 00:05:20,802 夫は ゆうべより 風邪で伏せっております。 38 00:05:20,802 --> 00:05:22,737 えっ? 39 00:05:22,737 --> 00:05:26,737 今日は お会いできませぬ。 40 00:05:30,478 --> 00:05:33,080 風邪は寝るのが一番。 41 00:05:33,080 --> 00:05:35,780 どうぞ お大事に。 42 00:05:44,091 --> 00:05:47,091 鎌倉殿がお待ちです。 43 00:05:49,430 --> 00:05:53,100 蒲殿の奥方は比企の出。 44 00:05:53,100 --> 00:05:58,439 この一件 比企殿が絡んでいるのではありませんか。 45 00:05:58,439 --> 00:06:02,109 ならば はっきりと鎌倉殿に。 比企は関わりない。 46 00:06:02,109 --> 00:06:05,809 全て私の一存でやったことだ。 47 00:06:08,983 --> 00:06:11,283 起請文を書きたい。 48 00:06:23,397 --> 00:06:27,335 そこに書いてあることが 全てにございます。 49 00:06:27,335 --> 00:06:33,074 謀反ではないと申すのだな。 50 00:06:33,074 --> 00:06:36,410 曽我兄弟との関わりは。 51 00:06:36,410 --> 00:06:38,410 (範頼)ない。 52 00:06:44,085 --> 00:06:46,988 これを都に送った訳は。 53 00:06:46,988 --> 00:06:50,758 あの時は 兄上が討たれたと 思い込んでおりまして➡ 54 00:06:50,758 --> 00:06:54,629 誰かが兄上の跡を継ぎ 采配を振るうべきと考えました。 55 00:06:54,629 --> 00:06:58,099 なぜ わしが生きて帰ってくると 思わなかった。 56 00:06:58,099 --> 00:07:01,969 死んでほしいという思いが 先に立ったのではないのか。 57 00:07:01,969 --> 00:07:05,973 全ては鎌倉を守るため。 58 00:07:05,973 --> 00:07:08,743 これからも忠義の心を忘れず➡ 59 00:07:08,743 --> 00:07:13,114 兄上と鎌倉のために この身を捧げとうございます。 60 00:07:13,114 --> 00:07:16,017 この度のこと➡ 61 00:07:16,017 --> 00:07:19,717 どうか お許しください! 62 00:07:23,124 --> 00:07:25,124 広元。 63 00:07:28,796 --> 00:07:35,403 蒲殿。 人の本心というものは 思わぬところに現れるものですな。 64 00:07:35,403 --> 00:07:44,078 この起請文には 今後 末代まで 鎌倉殿に忠義を尽くすと書いております。 65 00:07:44,078 --> 00:07:51,953 すなわち 源氏嫡流の一門を降り ただの御家人になるということ。 66 00:07:51,953 --> 00:07:57,625 にもかかわらず 署名には 源 範頼とあります。➡ 67 00:07:57,625 --> 00:08:01,429 起請文の誓いが 偽りである証拠。 68 00:08:01,429 --> 00:08:04,129 それは言いがかりでございます! 69 00:08:06,100 --> 00:08:09,770 (広元)源と名乗ってよいのは➡ 70 00:08:09,770 --> 00:08:13,470 鎌倉殿と そのご子息のみ。 71 00:08:18,779 --> 00:08:23,479 さあ どう言い逃れする。 72 00:08:26,454 --> 00:08:30,124 わしを説き伏せてみよ 範頼! 73 00:08:30,124 --> 00:08:40,735 ♬~ 74 00:08:40,735 --> 00:08:45,035 もう 結構にございます。 75 00:08:48,409 --> 00:08:50,409 蒲殿! 76 00:08:53,280 --> 00:08:56,283 (政子) 蒲殿は私たちを守ってくださったまで。➡ 77 00:08:56,283 --> 00:09:00,283 処罰されるいわれはありません。 もう決めたことじゃ。 78 00:09:04,959 --> 00:09:07,659 (頼朝)なぜ ここに。 79 00:09:10,097 --> 00:09:13,434 お前の妻は 比企の出であったな。 80 00:09:13,434 --> 00:09:18,134 (安達盛長)出過ぎたまね お許しください。 81 00:09:28,783 --> 00:09:32,483 (比企尼)お久しゅうございます。 82 00:09:36,057 --> 00:09:41,929 蒲殿のこと どうなさるおつもりですか。➡ 83 00:09:41,929 --> 00:09:48,069 一門だと情けをかけたら 誰もついてきませんよ。 84 00:09:48,069 --> 00:09:54,742 見せしめに 顔に焼き印をつけ 目玉をくりぬくんです! 85 00:09:54,742 --> 00:09:58,742 (頼朝)そこまでせずとも。 ああ? 86 00:10:00,414 --> 00:10:03,751 血を分けた弟でございます。 87 00:10:03,751 --> 00:10:08,422 そう あなたの弟でした。 88 00:10:08,422 --> 00:10:11,722 忘れてるのかと思いました。 89 00:10:13,761 --> 00:10:17,631 (政子)蒲殿は 謀反を起こすような方ではありません。 90 00:10:17,631 --> 00:10:23,771 疑われるようなことをした。 それだけで罪なのじゃ! 91 00:10:23,771 --> 00:10:29,071 お立場は人間を変えますね。 92 00:10:31,645 --> 00:10:35,116 優しい子でした。 93 00:10:35,116 --> 00:10:40,454 私が差し上げた かわいらしい観音様を➡ 94 00:10:40,454 --> 00:10:45,326 あなたは ご自分の髪の中に しまわれて。 95 00:10:45,326 --> 00:10:52,066 尼の思いは片ときも忘れませぬと。 96 00:10:52,066 --> 00:10:56,766 あの時のあなたは どこ行ってしまわれた。 97 00:10:59,807 --> 00:11:03,677 観音様は捨て申した。 98 00:11:03,677 --> 00:11:11,677 挙兵の時 源氏の棟梁として 甘く見られてはならぬと。 99 00:11:14,155 --> 00:11:17,855 こうやって私は命を繋いできたのです! 100 00:11:20,828 --> 00:11:22,828 (頬をたたく音) 101 00:11:35,109 --> 00:11:37,409 お見送りを。 102 00:11:54,795 --> 00:12:02,795 範頼は死罪を免れ 伊豆の修善寺に幽閉されることになる。 103 00:12:07,141 --> 00:12:09,476 (北条時政)ここ修善寺は➡ 104 00:12:09,476 --> 00:12:13,147 坂東でも名高い霊場と いわれております。➡ 105 00:12:13,147 --> 00:12:18,819 弘法大師様が開かれたという 由緒ある寺。➡ 106 00:12:18,819 --> 00:12:26,160 源氏のお血筋を粗末には扱えないという 鎌倉殿のお計らいでございましょう。 107 00:12:26,160 --> 00:12:28,095 ありがたいことだ。 108 00:12:28,095 --> 00:12:34,768 (時政)ほとぼりが冷めれば きっと 鎌倉殿もお許しになられるはず。 109 00:12:34,768 --> 00:12:40,068 戻ってこられる日を 心待ちにしておりまするぞ。 110 00:12:42,643 --> 00:12:49,116 今思うと 背伸びし過ぎていたのかもしれない。 111 00:12:49,116 --> 00:12:56,416 兄上のもとで政に力を尽くすなど とても私の任ではなかった。 112 00:12:59,460 --> 00:13:04,131 わしも たまに思います。 113 00:13:04,131 --> 00:13:09,803 今の自分は 分不相応なことを してるんじゃねえかって。 114 00:13:09,803 --> 00:13:18,145 伊豆の景色を眺めていると 無性に あのころに戻りたくなる。 115 00:13:18,145 --> 00:13:25,445 そう言わず 兄のこと よろしく頼む。 116 00:13:28,155 --> 00:13:33,761 曽我事件への関与を疑われた岡崎義実。 117 00:13:33,761 --> 00:13:39,061 (岡崎義実)あんたが来たってことは そういうことかい。 118 00:13:40,634 --> 00:13:48,334 首をはねられる前に もう一度 鎌倉殿に会わせてくれねえかな。 119 00:13:51,111 --> 00:13:54,811 (梶原景時)命を取るなら出家はさせぬ。 120 00:14:03,691 --> 00:14:11,391 真っ先に挙兵に駆けつけた功を 鎌倉殿は忘れてはおられぬ。 121 00:14:18,138 --> 00:14:22,838 そういうことも あったな。 122 00:14:24,812 --> 00:14:28,148 義実は鎌倉を去る。 123 00:14:28,148 --> 00:14:33,148 事件は これをもって ひとまず決着。 124 00:14:37,958 --> 00:14:42,663 (三浦義村) お前たち 一緒に暮らしているのか。 125 00:14:42,663 --> 00:14:44,631 一緒に暮らしているというか…。 126 00:14:44,631 --> 00:14:48,435 (比奈)一緒に暮らしていますよ。 小四郎殿は 鎌倉殿から➡ 127 00:14:48,435 --> 00:14:51,105 決して離縁しないと誓うよう 言われました。 128 00:14:51,105 --> 00:14:54,441 起請文まで出せと。 嫌なのか。 129 00:14:54,441 --> 00:14:59,113 嫌ではないが 早すぎないか。 130 00:14:59,113 --> 00:15:03,984 (義村)妻を亡くして間もなく 新しい妻を取ることは よくある話だ。 131 00:15:03,984 --> 00:15:06,787 ほら 私と全く同じことを。 132 00:15:06,787 --> 00:15:11,458 起請文の書き方には くれぐれも気を付けろ。 133 00:15:11,458 --> 00:15:14,795 悪い冗談だ。 134 00:15:14,795 --> 00:15:17,131 (金剛)御免。 135 00:15:17,131 --> 00:15:20,467 比企尼殿のお使者がお見えですが。 136 00:15:20,467 --> 00:15:24,138 そうだわ。 比企の紙を届けてくださるって おっしゃっていたの。 137 00:15:24,138 --> 00:15:26,438 今 参ります。 138 00:15:28,809 --> 00:15:31,712 お前も つきあえよ。 まだ早い。 139 00:15:31,712 --> 00:15:34,615 形だけでも ほら。 140 00:15:34,615 --> 00:15:38,419 では 失礼して。 141 00:15:38,419 --> 00:15:40,354 ありがとうございます。 142 00:15:40,354 --> 00:15:45,292 お前 うちの初と一緒になる話 どうなったんだ。 143 00:15:45,292 --> 00:15:49,062 いくら何でも まだ早すぎるだろう。 144 00:15:49,062 --> 00:15:53,767 嫌いじゃないんだろ。 まあ。 145 00:15:53,767 --> 00:15:57,638 早く唾つけとかねえと取られちまうぞ。 146 00:15:57,638 --> 00:16:02,776 あれは いい女子だ。 父親の言うことか。 147 00:16:02,776 --> 00:16:08,115 では 暗くなる前に 「貞観政要」を読んでおきたいので。 148 00:16:08,115 --> 00:16:10,115 ごゆっくり。 149 00:16:17,791 --> 00:16:23,130 蒲殿のこと どう思う。 150 00:16:23,130 --> 00:16:28,802 鎌倉殿は 俺たち坂東武者が信じられず 身内を取り立てた。 151 00:16:28,802 --> 00:16:32,406 しかし その身内の者も信じられなくなった。 152 00:16:32,406 --> 00:16:35,309 それだけのことだ。 153 00:16:35,309 --> 00:16:40,080 もともと厳しいお方ではあった。 154 00:16:40,080 --> 00:16:48,380 それが 今の鎌倉殿は 何と言うか…。 155 00:16:51,425 --> 00:16:56,296 俺さ 隠居しようと思うんだ。 いきなりだな。 156 00:16:56,296 --> 00:17:01,596 三浦の家督は弟に継がせて のんびりさせてもらうよ。 157 00:17:04,004 --> 00:17:09,443 裏切ったり 裏切られたり いいかげん飽きた。 158 00:17:09,443 --> 00:17:11,778 フッ…。 159 00:17:11,778 --> 00:17:14,114 何が おかしい。 160 00:17:14,114 --> 00:17:19,814 お前は いつも 俺の一歩先を歩いてるな。 161 00:17:27,127 --> 00:17:29,827 本気じゃないだろ。 162 00:17:32,399 --> 00:17:34,699 分からんぜ。 163 00:17:37,070 --> 00:17:42,943 もう少し つきあってくれよ。 164 00:17:42,943 --> 00:17:45,243 酒のことじゃないぞ。 165 00:17:49,082 --> 00:17:51,782 ほら。 ああ。 166 00:17:56,957 --> 00:18:06,257 さて 大姫が話しているのは 京からやって来た公家の一条高能。 167 00:18:08,435 --> 00:18:16,310 後白河法皇が世を去り 大姫が帝の后となる話は消えた。 168 00:18:16,310 --> 00:18:24,785 そこで頼朝は 都で力を伸ばす一条家に 大姫を嫁がせようとするが…。 169 00:18:24,785 --> 00:18:28,121 ごめんなさい。 170 00:18:28,121 --> 00:18:32,960 私は 高能殿のもとへ 嫁ぐわけにはまいりません。 171 00:18:32,960 --> 00:18:35,395 (一条高能)どういうことでしょう。 172 00:18:35,395 --> 00:18:40,267 私には れっきとした許婚がいます。 許婚? 173 00:18:40,267 --> 00:18:46,406 木曽義仲殿のご嫡男 義高殿でございます。 174 00:18:46,406 --> 00:18:52,079 文武にたけた それは立派なお方です。 175 00:18:52,079 --> 00:18:54,014 しかし その方は…。 176 00:18:54,014 --> 00:18:58,014 せっかく京から下られたのに ごめんなさいね。 177 00:18:59,953 --> 00:19:04,091 高能は京へ戻っていったわ! あきれ返ってな! 178 00:19:04,091 --> 00:19:08,762 (柱をたたく音) ご縁がなかったと思いましょう。 179 00:19:08,762 --> 00:19:14,101 政子。 大姫のこと なんとかせよ。 180 00:19:14,101 --> 00:19:17,801 あれでは婿のなり手がおらぬぞ! 181 00:19:19,773 --> 00:19:22,109 いんじゃ! (大姫 三幡)よっ。 182 00:19:22,109 --> 00:19:24,778 (三幡)ああっ…。 あっ あっ あっ あっ…。 183 00:19:24,778 --> 00:19:26,713 あ~! (笑い声) 184 00:19:26,713 --> 00:19:32,586 (足立遠元)大姫様。 御台所がお呼びでございます。 185 00:19:32,586 --> 00:19:35,722 (大姫)後で。 186 00:19:35,722 --> 00:19:37,722 姉上! 187 00:19:49,736 --> 00:19:54,408 (祈とう) 188 00:19:54,408 --> 00:19:57,744 私 こんなこと してほしくないんですけど。 189 00:19:57,744 --> 00:20:01,615 (実衣) 全成殿の新しい術なの。 見てあげて。 190 00:20:01,615 --> 00:20:05,085 どんな人でも呼び出せるんですって。 191 00:20:05,085 --> 00:20:08,955 だったら 冠者殿よりも 呼び出してほしい人がいます。 192 00:20:08,955 --> 00:20:11,758 紫式部。 193 00:20:11,758 --> 00:20:13,694 (実衣)紫式部? 194 00:20:13,694 --> 00:20:18,098 冠者殿にしましょうよ。 紫式部がいい。 195 00:20:18,098 --> 00:20:21,768 (全成・小声で)無理。 196 00:20:21,768 --> 00:20:24,438 今日のところは 冠者殿にしてもらえないかしら。 197 00:20:24,438 --> 00:20:26,373 しょうがないわね。 198 00:20:26,373 --> 00:20:28,308 お願いします。 199 00:20:28,308 --> 00:20:32,312 (祈とう) 200 00:20:32,312 --> 00:20:45,726 ♬~ 201 00:20:45,726 --> 00:20:50,464 (義高のまねで) 姫 お久しぶりでございます。 202 00:20:50,464 --> 00:20:52,399 冠者殿…。 203 00:20:52,399 --> 00:20:57,137 姫 私のことは もう忘れてください。 204 00:20:57,137 --> 00:20:59,806 あなたの思いは うれしい。 205 00:20:59,806 --> 00:21:05,106 しかし その思いが強すぎて 私は極楽に往生できない。 206 00:21:06,680 --> 00:21:11,680 私が 冠者殿を苦しめているのですか。 207 00:21:16,156 --> 00:21:20,827 冠者殿 三島明神のお祭りへ行った時のこと➡ 208 00:21:20,827 --> 00:21:23,730 覚えていますか? もちろん。 209 00:21:23,730 --> 00:21:30,504 あの時 義高殿が私に下さったお餅の味 忘れられません。 210 00:21:30,504 --> 00:21:33,204 お餅 うまかった。 211 00:21:34,775 --> 00:21:38,645 残念でした。 ん? 212 00:21:38,645 --> 00:21:42,449 私たち 三島明神のお祭りなんて 行ったことありません。 213 00:21:42,449 --> 00:21:45,352 お餅も一緒に食べたことなどない! 214 00:21:45,352 --> 00:21:49,790 誰が考えたのか知らないけど 私 ものすごく腹が立ってます! 215 00:21:49,790 --> 00:21:51,725 違うのよ 話を聞いて! 216 00:21:51,725 --> 00:21:55,725 紫式部! いと やんごとなき際にはあらぬが…。 217 00:22:00,801 --> 00:22:05,801 姫… 姫… 姫! 218 00:22:07,674 --> 00:22:10,811 お願いがあります。 219 00:22:10,811 --> 00:22:13,146 (和田義盛)だあっ! 220 00:22:13,146 --> 00:22:15,146 はあっ…。 221 00:22:17,017 --> 00:22:19,017 姫…。 222 00:22:22,489 --> 00:22:24,825 巴殿に会わせて。 223 00:22:24,825 --> 00:22:26,760 巴に…。 224 00:22:26,760 --> 00:22:30,460 (足音) (巴御前)これで最後です。 225 00:22:38,104 --> 00:22:41,007 怖いのです。 226 00:22:41,007 --> 00:22:46,446 あれほど冠者殿をお慕いしていたのに 時がたつにつれ➡ 227 00:22:46,446 --> 00:22:53,787 お顔や 声や 手のぬくもりが 私の中から消えていく。 228 00:22:53,787 --> 00:22:56,122 冠者殿の話を聞かせて。 229 00:22:56,122 --> 00:23:00,422 私の中の冠者殿が 消えてなくならないように。 230 00:23:06,132 --> 00:23:09,132 私の話をします。 231 00:23:12,472 --> 00:23:18,472 木曽義仲殿に私は全てを捧げ お仕えいたしました。 232 00:23:20,146 --> 00:23:28,846 私にとって あのお方は主であり そして 思い人でございました。 233 00:23:30,490 --> 00:23:33,093 義仲殿が亡くなられ➡ 234 00:23:33,093 --> 00:23:36,393 生きていても しかたがないと思いました。 235 00:23:37,964 --> 00:23:43,964 でも 和田殿は 大事に私を扱ってくださった。 236 00:23:46,640 --> 00:23:53,640 私は今 死ななくてよかったと 心から思っています。 237 00:23:56,783 --> 00:23:59,483 人は変わるのです。 238 00:24:01,655 --> 00:24:07,355 生きている限り 前へ進まなければならないのです。 239 00:24:10,130 --> 00:24:13,033 私は悔いてはおりません。 240 00:24:13,033 --> 00:24:16,033 それで腹を立てる義仲殿ではない。 241 00:24:21,141 --> 00:24:26,479 冠者殿について 姫にお話しすることは何もありません。 242 00:24:26,479 --> 00:24:29,816 あれほど慕ってらっしゃった姫が 忘れかけているのです。 243 00:24:29,816 --> 00:24:34,654 私が覚えてるわけが ないではないですか。 244 00:24:34,654 --> 00:24:38,091 面影が薄らいだということは➡ 245 00:24:38,091 --> 00:24:41,791 冠者殿が前へ進めと おっしゃっているのですよ。 246 00:24:48,735 --> 00:24:53,106 餅が1つ残っていた。 姫 よかったら どうぞ。 247 00:24:53,106 --> 00:24:56,009 頂きます。 248 00:24:56,009 --> 00:24:58,778 あと3つはありました。 249 00:24:58,778 --> 00:25:01,448 いや これ1つだった。 250 00:25:01,448 --> 00:25:03,383 さては食ったな。 251 00:25:03,383 --> 00:25:06,319 フフ… ばか言えよ。 252 00:25:06,319 --> 00:25:08,321 (巴御前)ぬすっとめ! (義盛)いてててててて!➡ 253 00:25:08,321 --> 00:25:11,458 あ~! あっ 痛っ 痛っ! (巴御前)正直に申せ! 254 00:25:11,458 --> 00:25:14,127 すまぬ! すまぬ! 食うた! すまぬ! 正直に申せ! 255 00:25:14,127 --> 00:25:17,127 (義盛) すまぬ! すまぬ! 食うた! すまぬ! 256 00:25:26,706 --> 00:25:29,406 私 京へ参ります。 257 00:25:32,412 --> 00:25:34,347 どういうこと。 258 00:25:34,347 --> 00:25:39,285 帝のお后となるお話 もう一度 進めてください。 259 00:25:39,285 --> 00:25:42,756 行ってくれるのか。 260 00:25:42,756 --> 00:25:49,756 それで父上や母上のお役に立てるのなら 喜んでお受けいたします。 261 00:25:53,400 --> 00:25:57,103 ハハハハハハハ…。 262 00:25:57,103 --> 00:26:02,403 建久6年 頼朝 2度目の上洛。 263 00:26:04,444 --> 00:26:11,117 後白河法皇亡きあと 実権を握る関白 九条兼実。 264 00:26:11,117 --> 00:26:14,988 だが その前に立ちはだかったのが➡ 265 00:26:14,988 --> 00:26:18,988 中納言 土御門通親。 266 00:26:20,794 --> 00:26:26,466 (九条兼実)いよいよ この東大寺の再建供養が3月に迫った。 267 00:26:26,466 --> 00:26:31,304 (土御門通親) 頼朝卿も上洛されるとか。 268 00:26:31,304 --> 00:26:35,742 一番の貢献をしたのが 頼朝卿である。 269 00:26:35,742 --> 00:26:38,645 陳和卿も頼朝卿にお会いして➡ 270 00:26:38,645 --> 00:26:41,414 功徳をたたえていただくことに なっておる。 271 00:26:41,414 --> 00:26:43,750 (中国語) 272 00:26:43,750 --> 00:26:46,653 (陳和卿)聞いておりませぬ。 273 00:26:46,653 --> 00:26:48,621 そんなことはない。 274 00:26:48,621 --> 00:26:54,094 陳和卿は 頼朝には会いたくないと申されるか。 275 00:26:54,094 --> 00:26:58,431 頼朝は殺生を重ねた大悪人。 276 00:26:58,431 --> 00:27:02,102 既に 仏にも見放されておる。 277 00:27:02,102 --> 00:27:06,439 そのような者に この陳和卿が会うことはできぬ。 278 00:27:06,439 --> 00:27:08,374 もう手はずは整っておる! 279 00:27:08,374 --> 00:27:12,074 頼朝など放っておけばよい! 280 00:27:30,130 --> 00:27:33,733 (頼朝と通親の笑い声) 281 00:27:33,733 --> 00:27:45,078 ♬~ 282 00:27:45,078 --> 00:27:47,981 おお よいではないか。 283 00:27:47,981 --> 00:27:51,417 姉上 おきれいでございます。 284 00:27:51,417 --> 00:27:54,320 母上が見立ててくださいました。 285 00:27:54,320 --> 00:27:59,759 方々に たんまり土産を渡してきた。 これで万事うまくいく。 286 00:27:59,759 --> 00:28:03,429 (政子)今日は 帝にお会いできるのですか。 287 00:28:03,429 --> 00:28:06,099 丹後局に ご挨拶するだけじゃ。 288 00:28:06,099 --> 00:28:09,002 いろいろと 世話を焼いてくださることになっておる。 289 00:28:09,002 --> 00:28:12,702 くれぐれも 粗相のないようにな。 290 00:28:28,788 --> 00:28:32,659 (丹後局)まあ お美しい姫君。➡ 291 00:28:32,659 --> 00:28:35,595 お召し物が よくお似合い。 292 00:28:35,595 --> 00:28:38,398 (大姫)ありがとうございます。 293 00:28:38,398 --> 00:28:43,069 (政子)こたびは 我が娘を入内させていただくお骨折り➡ 294 00:28:43,069 --> 00:28:45,738 まことに ありがとうございます。 295 00:28:45,738 --> 00:28:52,038 田舎の人は よいものですね。 どんな言葉も素直に受け止める。 296 00:28:56,082 --> 00:28:58,985 この着物を選んだのは? 297 00:28:58,985 --> 00:29:01,421 私にございますが。 298 00:29:01,421 --> 00:29:08,294 かような色合いのもの 都で着ている者など一人もおらぬ。 299 00:29:08,294 --> 00:29:13,433 ねらいか。 ねらいなのか。 300 00:29:13,433 --> 00:29:19,305 帝は どのような着物なら 喜んでいただけるのでしょうか。 301 00:29:19,305 --> 00:29:25,044 もう入内が決まったような口ぶりですね。 302 00:29:25,044 --> 00:29:33,386 頼朝卿はともかく あなたは ただの東夷。 303 00:29:33,386 --> 00:29:39,726 その娘が たやすく入内などできるとお思いか。➡ 304 00:29:39,726 --> 00:29:48,067 どこに行き 誰に会うべきか 指南してくれと すがってくるかと思えば。 305 00:29:48,067 --> 00:29:52,067 厚かましいにも程がある! 306 00:29:54,741 --> 00:30:00,079 どうか お知恵をお授けくださいませ。 307 00:30:00,079 --> 00:30:09,088 そなたの娘など 帝からすれば あまたいる女子の一人にすぎぬのじゃ。➡ 308 00:30:09,088 --> 00:30:11,991 それを忘れるな。 309 00:30:11,991 --> 00:30:13,960 (政子)かしこまりました。 310 00:30:13,960 --> 00:30:16,260 母上 もう…。 311 00:30:23,636 --> 00:30:29,409 兼実公のご息女と 通親卿のご息女。 312 00:30:29,409 --> 00:30:34,314 このお二人が 既に帝のお子を みごもっておられるのは➡ 313 00:30:34,314 --> 00:30:39,085 もちろん ご存じですね。 314 00:30:39,085 --> 00:30:41,385 知りませんでした。 315 00:30:43,456 --> 00:30:48,127 帝の后となり 男子を産めるかどうか。 316 00:30:48,127 --> 00:30:56,002 都では 一門全ての行く末を その一点に賭けて入内させるのじゃ!➡ 317 00:30:56,002 --> 00:31:00,002 そなたに その覚悟はおありか。 318 00:31:02,675 --> 00:31:05,375 そなたは どうじゃ! 319 00:31:11,818 --> 00:31:14,487 頼朝卿に伝えよ。 320 00:31:14,487 --> 00:31:21,487 武力をかさに着て何事も押し通せるとは 思われぬようにと。 321 00:31:26,099 --> 00:31:30,970 さあ 世間話は ここまで。 322 00:31:30,970 --> 00:31:39,270 どこに行き 誰に会うべきか ゆっくり指南いたしましょう。 323 00:31:45,451 --> 00:31:48,354 言わせておけ。 324 00:31:48,354 --> 00:31:54,127 今は敵に回したくない。 こらえてくれ。 325 00:31:54,127 --> 00:31:57,127 大姫が心配です。 326 00:31:59,465 --> 00:32:03,136 わしも今日は嫌な目に遭った。 327 00:32:03,136 --> 00:32:08,808 唐の国の匠に会うはずだったが かなわなかった。 328 00:32:08,808 --> 00:32:16,149 わしが罪深く 御仏に見放されているからだそうだ。 329 00:32:16,149 --> 00:32:20,486 言わせておきましょう。 330 00:32:20,486 --> 00:32:23,486 都は好かん。 331 00:32:25,358 --> 00:32:28,358 (いびき) 332 00:32:42,108 --> 00:32:45,445 (土肥実平)大姫の入内の話 だいぶ進んでおるようだな。 333 00:32:45,445 --> 00:32:50,116 (三浦義澄)男子がお生まれになり 帝をお継ぎになったら➡ 334 00:32:50,116 --> 00:32:53,019 北条四郎は 帝の何というんだ。 335 00:32:53,019 --> 00:32:55,455 外曽祖父。 (義澄)んあ? 336 00:32:55,455 --> 00:33:00,326 ガイソーソフだぞ。 すげえことになったもんだ。 337 00:33:00,326 --> 00:33:02,795 情けないとは思わないのですか。 338 00:33:02,795 --> 00:33:04,730 何だよ。 339 00:33:04,730 --> 00:33:08,468 我が三浦は かつては北条よりも力は上。 340 00:33:08,468 --> 00:33:11,137 それが これほどまでに差がついてしまった。 341 00:33:11,137 --> 00:33:15,808 どんなに北条が偉くなっても 四郎は わしの幼なじみ。 342 00:33:15,808 --> 00:33:20,480 出過ぎたまねをすれば 頭を小突いてやるつもりだ。 343 00:33:20,480 --> 00:33:22,815 (実平)やってやれ! (笑い声) 344 00:33:22,815 --> 00:33:26,152 (実平)よっ! よし! (義澄)あ~! 345 00:33:26,152 --> 00:33:29,822 明日は早い。 先に戻ります。 346 00:33:29,822 --> 00:33:31,757 おお そうか。 347 00:33:31,757 --> 00:33:36,429 (雷雨の音) 348 00:33:36,429 --> 00:33:38,764 (畠山重忠) やはり 館の中にはおられません。 349 00:33:38,764 --> 00:33:41,667 兵をかき集め 周囲を捜してくれ。 (重忠)かしこまりました。 350 00:33:41,667 --> 00:33:44,367 私も行こう。 (重忠)ご一緒に。 351 00:33:48,441 --> 00:33:53,741 (雷雨の音) 352 00:34:04,790 --> 00:34:08,461 (政子)私が無理をさせてしまったのです。 353 00:34:08,461 --> 00:34:12,161 そもそも入内に無理があったのよ。 354 00:34:13,799 --> 00:34:16,702 はい。 355 00:34:16,702 --> 00:34:20,139 近頃 鎌倉殿は 何だか おかしい。 356 00:34:20,139 --> 00:34:23,042 すごく焦ってらっしゃるように思えるの。 357 00:34:23,042 --> 00:34:28,042 あの方は… おびえておられる。 358 00:34:35,621 --> 00:34:38,624 姫は悪くない。 359 00:34:38,624 --> 00:34:43,924 姫は 姫の生きたいように 生きるべきです。 360 00:34:47,099 --> 00:34:53,773 帝に嫁いだところで それが何になりましょう。 361 00:34:53,773 --> 00:35:00,446 きっと 今日のようなことが繰り返される。 362 00:35:00,446 --> 00:35:05,746 それでは 姫の身が もちません。 363 00:35:09,121 --> 00:35:13,993 鎌倉殿のことはお忘れなさい。 364 00:35:13,993 --> 00:35:18,798 北条の家のことも。 365 00:35:18,798 --> 00:35:25,098 人は 己の幸せのために生きる。 366 00:35:28,808 --> 00:35:31,508 当たり前のことです。 367 00:35:34,413 --> 00:35:38,113 私の幸せ…。 368 00:35:50,963 --> 00:35:53,099 姫…。 369 00:35:53,099 --> 00:35:57,799 (荒い息遣い) 370 00:36:00,773 --> 00:36:02,708 (舌打ち) 371 00:36:02,708 --> 00:36:09,782 大姫は病に倒れ 入内の話は延期となった。 372 00:36:09,782 --> 00:36:17,482 鎌倉へ戻っても 大姫の容体は悪化する一方で…。 373 00:36:20,793 --> 00:36:23,793 何か口に入れないと。 374 00:36:25,665 --> 00:36:31,665 私は 私の好きに生きてもいいのですか。 375 00:36:35,307 --> 00:36:39,278 もちろんです。 376 00:36:39,278 --> 00:36:45,418 入内の話は もう忘れましょう。 377 00:36:45,418 --> 00:36:49,755 好きに生きるということは➡ 378 00:36:49,755 --> 00:36:53,626 好きに死ぬということ? 379 00:36:53,626 --> 00:37:04,770 ♬~ 380 00:37:04,770 --> 00:37:09,070 母を悲しませるようなことを言わないで。 381 00:37:13,112 --> 00:37:18,451 死ぬのは ちっとも怖くないの。 382 00:37:18,451 --> 00:37:25,151 だって 死ねば義高殿に会えるんですもの。 383 00:37:27,126 --> 00:37:30,029 楽しみでしかたない。 384 00:37:30,029 --> 00:37:48,414 ♬~ 385 00:37:48,414 --> 00:37:51,751 生きることを拒んだ体は➡ 386 00:37:51,751 --> 00:37:55,087 そのまま衰弱の一途をたどり➡ 387 00:37:55,087 --> 00:37:57,990 建久8年7月➡ 388 00:37:57,990 --> 00:38:02,428 大姫は 20歳の生涯を閉じる。 389 00:38:02,428 --> 00:38:09,769 ♬~ 390 00:38:09,769 --> 00:38:11,704 小四郎殿…。 391 00:38:11,704 --> 00:38:29,789 ♬~ 392 00:38:29,789 --> 00:38:33,392 (政子)何でしょうね…。 393 00:38:33,392 --> 00:38:38,264 頭に ぽっかり穴が開いて➡ 394 00:38:38,264 --> 00:38:42,401 今は何も考えられない。 395 00:38:42,401 --> 00:38:45,738 (りく)何も考えなくていいから➡ 396 00:38:45,738 --> 00:38:48,738 そばにいてあげなさい。 397 00:38:51,076 --> 00:38:54,076 ただ一つ言えるのは…。 398 00:38:57,750 --> 00:39:00,419 こんな思いは もうしたくない。 399 00:39:00,419 --> 00:39:04,089 (泣き声) 400 00:39:04,089 --> 00:39:08,761 強くならなくては。 401 00:39:08,761 --> 00:39:13,432 政子 強くなるのですよ。 402 00:39:13,432 --> 00:39:21,432 (泣き声) 403 00:39:59,745 --> 00:40:03,045 わしは諦めぬぞ。 404 00:40:07,086 --> 00:40:14,086 わしには まだ なすべきことがあるのだ。 405 00:40:17,730 --> 00:40:20,633 小四郎。 はい。 406 00:40:20,633 --> 00:40:24,933 すぐに三幡の入内の話を進める。 407 00:40:27,106 --> 00:40:29,806 かしこまりました。 408 00:40:38,117 --> 00:40:41,987 (頼朝)誰かが わしを…➡ 409 00:40:41,987 --> 00:40:45,457 源氏を呪っておる。 410 00:40:45,457 --> 00:40:50,329 (広元)姫の病は呪詛のせいと? 411 00:40:50,329 --> 00:40:54,629 (頼朝)思い当たるのは一人しかおらぬ。 412 00:40:57,069 --> 00:41:02,769 やはり 生かしておくべきではなかったか。 413 00:41:08,681 --> 00:41:11,681 梶原平三を呼べ! 414 00:41:18,824 --> 00:41:23,495 五藤太 こんなに でかいのが取れたぞ。 415 00:41:23,495 --> 00:41:28,367 (五藤太)おお! 蒲殿が丁寧に お育てになったからでございます。 416 00:41:28,367 --> 00:41:31,067 おめでとうございます。 ハハハハハハ。 417 00:41:46,118 --> 00:41:49,118 次は何を植えようか。 418 00:41:56,128 --> 00:41:58,063 (善児)マクワウリなんかがいいな。 419 00:41:58,063 --> 00:41:59,999 マクワウリ。 420 00:41:59,999 --> 00:42:02,001 (小刀で刺す音) 421 00:42:02,001 --> 00:42:29,495 ♬~ 422 00:42:29,495 --> 00:42:35,768 頼朝は このところ 熟睡したことがない。 423 00:42:35,768 --> 00:42:38,768 うっ…。 うう…。 424 00:42:40,639 --> 00:42:44,443 大丈夫ですか。 425 00:42:44,443 --> 00:42:51,316 天から生かされてきた この男は 気付いているのである。 426 00:42:51,316 --> 00:42:56,316 自分の死が間近に迫っていることを。 427 00:43:06,131 --> 00:43:08,467 これは 何かの罠ではないのか。 428 00:43:08,467 --> 00:43:12,337 あのお方が急に亡くなりでもしない限り 北条は安泰じゃ。 429 00:43:12,337 --> 00:43:14,807 姫でいいですよ 姫で。 430 00:43:14,807 --> 00:43:18,477 これは何だ! りくは 強いお方が好きなのです。 431 00:43:18,477 --> 00:43:23,348 昔から 私にだけ 大事なことを打ち明けてくださいます。 432 00:43:23,348 --> 00:43:26,048 鎌倉殿! 死ぬかと思った。 433 00:43:34,026 --> 00:43:38,464 静岡県伊豆市の修善寺。 434 00:43:38,464 --> 00:43:47,806 美しい自然と豊かな温泉が湧きいでる この地に 源 範頼は幽閉されました。 435 00:43:47,806 --> 00:43:52,144 地名の由来にもなっている修禅寺は➡ 436 00:43:52,144 --> 00:43:57,844 大同2年 弘法大師によって創建された寺です。 437 00:44:02,154 --> 00:44:06,854 修禅寺の鬼門を守る日枝神社。 438 00:44:08,494 --> 00:44:15,794 その参道付近に 範頼が幽閉されたという 信功院があったとされています。 439 00:44:18,504 --> 00:44:26,504 範頼は 梶原景時の不意打ちに遭い 防戦の末 自害したともいわれています。 440 00:44:30,516 --> 00:44:33,785 修禅寺から西に400メートル。 441 00:44:33,785 --> 00:44:39,658 明治の初め 範頼の墓と伝わる祠から 骨壺が掘り出され➡ 442 00:44:39,658 --> 00:44:47,132 その後 地元の人々によって 今の墓が建てられました。 443 00:44:47,132 --> 00:44:52,004 義経と共に平家討伐に活躍した範頼。 444 00:44:52,004 --> 00:44:58,004 その魂は 伊豆の山あいで 静かに眠っています。 445 00:45:34,012 --> 00:45:37,249 (鳥が羽ばたく音) (子供)えい! 446 00:45:37,249 --> 00:45:41,119 えい! 447 00:45:41,119 --> 00:45:43,419 えい! 448 00:45:45,624 --> 00:45:47,559 えい!➡ 449 00:45:47,559 --> 00:45:49,494 えい! よし!➡ 450 00:45:49,494 --> 00:45:51,494 当たった! 451 00:45:54,266 --> 00:45:56,969 あ~ 苦しい。 452 00:45:56,969 --> 00:46:00,472 あっ 父上の分まで!