1 00:00:34,671 --> 00:00:59,796 ≪(読経) 2 00:00:59,796 --> 00:01:26,489 (読経) 3 00:01:26,489 --> 00:01:28,789 (源 頼朝)ああ~っ! 4 00:01:33,096 --> 00:01:35,396 (政子)どうされました? 5 00:01:39,436 --> 00:01:41,771 (頼朝)夢か…。 6 00:01:41,771 --> 00:03:27,771 ♬~ 7 00:03:57,107 --> 00:04:01,107 頼朝に 死が迫っている。 8 00:04:07,117 --> 00:04:11,454 毎晩 同じ夢を見る。 9 00:04:11,454 --> 00:04:17,794 今日も 昨日も おとといも。 10 00:04:17,794 --> 00:04:22,465 (阿野全成) 気にされることはないかと。 11 00:04:22,465 --> 00:04:25,802 まだ死にとうない。 12 00:04:25,802 --> 00:04:29,502 どうすればよい。 13 00:04:31,141 --> 00:04:36,412 陰陽五行では 相性のよい色と悪い色がございます。 14 00:04:36,412 --> 00:04:40,283 相性のよくない色は ご自分から遠ざける。 15 00:04:40,283 --> 00:04:42,285 わしの場合は。 16 00:04:42,285 --> 00:04:45,985 もちろん 平家の赤。 17 00:04:47,757 --> 00:04:50,660 今から一切の赤を取り除こう。 18 00:04:50,660 --> 00:04:53,630 ほかには。 19 00:04:53,630 --> 00:04:57,433 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し。 20 00:04:57,433 --> 00:04:59,369 会わない方がよいのだな。 21 00:04:59,369 --> 00:05:03,369 ご自分に恨みを持つ者の縁者には 気を付ける。 22 00:05:07,777 --> 00:05:10,446 多すぎる。 ほかには。 23 00:05:10,446 --> 00:05:12,382 ほかには。 24 00:05:12,382 --> 00:05:17,120 昔を振り返る 人に先を託す。 25 00:05:17,120 --> 00:05:19,455 ほかには。 26 00:05:19,455 --> 00:05:21,791 仏事神事は欠かさぬこと! 27 00:05:21,791 --> 00:05:25,128 ほかには。 あ… 赤子を抱くと命を吸い取られる。 28 00:05:25,128 --> 00:05:27,797 ほかには。 もうお許しを。 ほかには。 29 00:05:27,797 --> 00:05:29,732 お許しを。 全成 頼む。 兄上。 30 00:05:29,732 --> 00:05:32,402 ほかには。 お許しを! ほかには何じゃ! 31 00:05:32,402 --> 00:05:34,337 (実衣)出任せなんですか。 32 00:05:34,337 --> 00:05:37,740 何か言わないと 兄上も引き下がらないだろう。 33 00:05:37,740 --> 00:05:41,411 (実衣)信じ切ってると思いますよ。 34 00:05:41,411 --> 00:05:45,411 ああ 赤は まずい。 着替えてくれ。 35 00:05:47,283 --> 00:05:49,752 (北条義時)今日は相模川で供養がある。 36 00:05:49,752 --> 00:05:53,089 私は御所に寄ってから行くので 先に向かってくれ。 37 00:05:53,089 --> 00:05:55,024 (北条頼時)かしこまりました。 38 00:05:55,024 --> 00:05:59,429 北条一門の大事な供養だ。 太郎と一緒に頼む。 39 00:05:59,429 --> 00:06:01,764 (比奈)お任せください。 40 00:06:01,764 --> 00:06:05,435 義母上は もう すっかり北条の人ですね。 41 00:06:05,435 --> 00:06:08,771 義母上って言わないで。 何とお呼びすれば。 42 00:06:08,771 --> 00:06:11,441 姫でいいですよ 姫で。 43 00:06:11,441 --> 00:06:14,777 おかしいでしょう。 フフフ。 44 00:06:14,777 --> 00:06:20,116 相模川の供養だが わしも行かねばならんのか。 45 00:06:20,116 --> 00:06:22,785 その手はずで進んでおりますが。 46 00:06:22,785 --> 00:06:25,121 なぜ わざわざ そんな所に。 47 00:06:25,121 --> 00:06:29,792 死んだ妹の追善に 夫の稲毛重成殿が橋を架けました。 48 00:06:29,792 --> 00:06:33,396 そのためです。 ご面倒ですか。 49 00:06:33,396 --> 00:06:35,732 仏事神事は欠かさぬこと! 50 00:06:35,732 --> 00:06:41,604 いや… いや 仏事をおろそかにしてはならん。 51 00:06:41,604 --> 00:06:44,904 何か気にかかりますか。 52 00:06:48,745 --> 00:06:52,081 小四郎…。 53 00:06:52,081 --> 00:06:57,381 北条は 信じてよいのか。 54 00:06:58,955 --> 00:07:01,090 もちろんです。 55 00:07:01,090 --> 00:07:04,427 曽我兄弟の一件 時政も関わっておったではないか。 56 00:07:04,427 --> 00:07:07,096 ご説明したはずですが。 57 00:07:07,096 --> 00:07:17,106 ♬~ 58 00:07:17,106 --> 00:07:22,445 近頃は 誰も信じられん。 59 00:07:22,445 --> 00:07:24,380 比企のこともある。 60 00:07:24,380 --> 00:07:26,783 範頼をたきつけたのは 比企という うわさを聞いた! 61 00:07:26,783 --> 00:07:30,119 もう誰も信じられん! 62 00:07:30,119 --> 00:07:32,722 (足音) 63 00:07:32,722 --> 00:07:37,393 (安達盛長)千葉常胤殿と土肥実平殿が お目通りを願っております。 64 00:07:37,393 --> 00:07:39,329 お久しゅうございますね。 65 00:07:39,329 --> 00:07:42,265 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し。 66 00:07:42,265 --> 00:07:44,734 追い返せ! 67 00:07:44,734 --> 00:07:46,734 よろしいのですか。 68 00:07:49,605 --> 00:07:53,743 今は会いとうない。 帰ってもらえ。 69 00:07:53,743 --> 00:07:55,678 (盛長)はっ。 70 00:07:55,678 --> 00:07:59,415 (比企能員) 若君に 嫡男 一幡様がお生まれになった。 71 00:07:59,415 --> 00:08:02,318 これを機に さきざきの鎌倉殿のことを➡ 72 00:08:02,318 --> 00:08:06,089 しっかり考えておいた方が よいと思うのだ。 73 00:08:06,089 --> 00:08:11,427 (大江広元)鎌倉殿は源氏のお血筋で 代々 鎌倉殿を継がせていくおつもりです。 74 00:08:11,427 --> 00:08:15,765 次は若君 その次は一幡様。 75 00:08:15,765 --> 00:08:18,668 そう思って よいのだな。 76 00:08:18,668 --> 00:08:25,108 (三善康信)唐の国の 尭 舜のように 政は徳の高い人物が行ってこそ。 77 00:08:25,108 --> 00:08:30,980 そのつど 十分 吟味を重ねた上で 決めた方がよろしいかと。 78 00:08:30,980 --> 00:08:35,385 一幡様は徳が低いと申すか。 79 00:08:35,385 --> 00:08:38,287 鎌倉殿は まだまだお元気。 80 00:08:38,287 --> 00:08:41,724 時をかけて ゆっくりと考えましょう。 81 00:08:41,724 --> 00:08:47,724 はあ~ お元気なうちに決めておいた方が よいと思うがなあ。 82 00:08:49,599 --> 00:08:52,068 何の話だ。 83 00:08:52,068 --> 00:08:56,739 (康信)鎌倉殿を さきざき どなたが継いでいかれるか。 84 00:08:56,739 --> 00:09:01,077 わしに早くあの世へ行けと申すか! 85 00:09:01,077 --> 00:09:03,012 めっそうもない! 86 00:09:03,012 --> 00:09:06,949 確かに 今 決めることではござらんぞ 三善殿。 87 00:09:06,949 --> 00:09:11,087 うん かようなことは 十分 吟味を重ねた上で➡ 88 00:09:11,087 --> 00:09:13,087 決めた方がよろしい。 89 00:09:14,957 --> 00:09:18,761 (りく)御所へ行かなくてよいのですか。 90 00:09:18,761 --> 00:09:21,664 (北条時政)呼ばれてねえから。 91 00:09:21,664 --> 00:09:25,435 どうして呼ばれないのですか。 92 00:09:25,435 --> 00:09:28,771 役に立たねえからじゃねえか。 93 00:09:28,771 --> 00:09:31,471 (サイを振る音) 94 00:09:36,045 --> 00:09:37,980 おい! 95 00:09:37,980 --> 00:09:42,385 比企の一族は 若君を取り込んで お子まで生まれて。 96 00:09:42,385 --> 00:09:46,255 このままでは 鎌倉は乗っ取られてしまいます。 97 00:09:46,255 --> 00:09:50,726 案ずるな。 鎌倉殿は北条の婿。 98 00:09:50,726 --> 00:09:56,399 あのお方が急に亡くなりでもしない限り 北条は安泰じゃ。 99 00:09:56,399 --> 00:09:59,099 それでよいのですか。 100 00:10:01,270 --> 00:10:04,073 (北条時連) 伊豆から こんなものが届きました。 101 00:10:04,073 --> 00:10:06,409 まあ 立派なものを。 102 00:10:06,409 --> 00:10:08,744 この季節には珍しいんじゃない? 103 00:10:08,744 --> 00:10:11,080 鎌倉殿のところにもお持ちして。 104 00:10:11,080 --> 00:10:14,417 あの方のお部屋は どうも暗くていけないから。 105 00:10:14,417 --> 00:10:16,417 分かりました! 106 00:10:24,427 --> 00:10:28,097 (千葉常胤)鎌倉殿! (土肥実平)お待ち申しておりました。 107 00:10:28,097 --> 00:10:33,436 (常胤)先日のお裁きで 我らの訴えをお認めくださった御礼に。 108 00:10:33,436 --> 00:10:35,371 大したことではない。 109 00:10:35,371 --> 00:10:40,776 鎌倉殿は 我らの所領を守ってくださった! 110 00:10:40,776 --> 00:10:44,113 本日は ご苦労にござった。 111 00:10:44,113 --> 00:10:46,048 どうぞ お引き取りください。 112 00:10:46,048 --> 00:10:50,348 (実平)あっ んっ あ~ ん~。 ハハッ。 あっ…。 113 00:10:58,661 --> 00:11:02,131 これは何だ! (時連)伊豆から送ってきました。 114 00:11:02,131 --> 00:11:05,468 いっぱい届いたので 御台所が鎌倉殿にもお届けしろと。 115 00:11:05,468 --> 00:11:09,338 すぐに取り外せ! えっ…。 赤はいかん! あっ…。 116 00:11:09,338 --> 00:11:16,812 (鈴の音) 117 00:11:16,812 --> 00:11:19,715 何の音だ。 118 00:11:19,715 --> 00:11:23,486 何も聞こえませんでしたが。 119 00:11:23,486 --> 00:11:27,823 すぐに片づけます。 (足音) 120 00:11:27,823 --> 00:11:30,493 若君が ご挨拶にお見えです。 121 00:11:30,493 --> 00:11:34,193 追い返せ! よろしいのですか? 122 00:11:36,098 --> 00:11:38,768 頼家か。➡ 123 00:11:38,768 --> 00:11:41,437 頼家には会おう。 124 00:11:41,437 --> 00:11:45,308 (泣き声) 125 00:11:45,308 --> 00:11:48,110 赤子を抱くと命を吸い取られる。 126 00:11:48,110 --> 00:11:52,782 (道)来月は 一幡様が初めて 八幡宮へお参りなさいます。 127 00:11:52,782 --> 00:11:57,453 一幡様は脚がお太い。 大きくなられますぞ。 128 00:11:57,453 --> 00:11:59,388 お抱きいただけますか。 129 00:11:59,388 --> 00:12:01,324 いや わしはいい。 130 00:12:01,324 --> 00:12:04,126 是非とも。 せつ。 (頼朝)いやいや 今日はいい。 131 00:12:04,126 --> 00:12:06,796 (源 頼家)そう言わず。 (頼朝)いや 今日はいい。 132 00:12:06,796 --> 00:12:08,731 是非とも。 (頼家)そう言わず。 133 00:12:08,731 --> 00:12:11,467 いや 今日はいいと言うておるではないか。 そう おっしゃらずに。 134 00:12:11,467 --> 00:12:14,370 是非 お抱きくださいませ。 是非是非。 (頼朝)いい。 135 00:12:14,370 --> 00:12:17,370 聞こえておらんのか。 今日はいいと…。 136 00:12:24,046 --> 00:12:26,482 父上。 137 00:12:26,482 --> 00:12:31,354 館で のんびりしてたら りくに追い出された。 138 00:12:31,354 --> 00:12:35,091 鎌倉殿は。 若君に会われています。 139 00:12:35,091 --> 00:12:37,760 比企の方々も一緒です。 140 00:12:37,760 --> 00:12:42,098 比企のやつ うまくやりやがったなあ。 141 00:12:42,098 --> 00:12:46,969 実は そうでもございません。 142 00:12:46,969 --> 00:12:52,742 鎌倉殿は 比企を警戒しておられます。 えっ? 143 00:12:52,742 --> 00:12:56,445 (時連)蒲殿の一件 比企が絡んでいた というのは本当なのですか。➡ 144 00:12:56,445 --> 00:12:59,348 皆 言っています。 あくまでも うわさだ。 145 00:12:59,348 --> 00:13:02,318 誰が流したか知らないが。 146 00:13:02,318 --> 00:13:06,018 わしが流した。 147 00:13:17,466 --> 00:13:25,341 それもあって 鎌倉殿は せつ殿を 若君の正式な妻としたくないのです。 148 00:13:25,341 --> 00:13:28,477 いや 今日はいいと 言うておるではないか! 149 00:13:28,477 --> 00:13:31,380 そうなの!? (足音) 150 00:13:31,380 --> 00:13:34,283 (頼家)小四郎。 若君。 151 00:13:34,283 --> 00:13:38,087 ちょっといいか。 はい。 152 00:13:38,087 --> 00:13:42,425 鎌倉殿は ご存じなのですか。 153 00:13:42,425 --> 00:13:45,094 これから話す。 154 00:13:45,094 --> 00:13:52,435 はあ… しかし 今更 ほかに 妻にお迎えしたい人がいると言われても。 155 00:13:52,435 --> 00:13:55,771 つつじといって いい女子なんだ。 156 00:13:55,771 --> 00:13:58,674 せつ殿は どうされるんです。 157 00:13:58,674 --> 00:14:03,112 わしは せつを妻にするつもりはない。 158 00:14:03,112 --> 00:14:06,449 どこのお方なのですか。 159 00:14:06,449 --> 00:14:08,784 その前に お前 どうして ここにいる。 160 00:14:08,784 --> 00:14:11,120 (三浦義村)まあ おいおい。 161 00:14:11,120 --> 00:14:14,457 つつじは 三河武士の賀茂重長の娘。 162 00:14:14,457 --> 00:14:19,795 戦で重長が死んだあとは 三浦が預かって面倒を見ていた。 163 00:14:19,795 --> 00:14:24,667 俺のおやじと つつじ殿の父上は 若い頃 共に戦った仲だ。 164 00:14:24,667 --> 00:14:28,137 三浦が絡んでいるのか。 165 00:14:28,137 --> 00:14:31,741 俺が間を取り持った。 (ため息) 166 00:14:31,741 --> 00:14:36,412 小四郎。 鎌倉殿は必ず気に入る。 167 00:14:36,412 --> 00:14:45,421 つつじ殿の母上はな 鎌倉殿の叔父君 鎮西八郎為朝様の娘だ。 168 00:14:45,421 --> 00:14:48,324 源氏のご一門か! 169 00:14:48,324 --> 00:14:52,324 うん… かわいいのう…。 フフフフ。 170 00:14:55,765 --> 00:15:00,065 (頼朝)その節は ご無礼つかまつった。 171 00:15:02,104 --> 00:15:05,104 お元気そうで何より。 172 00:15:08,444 --> 00:15:11,144 (せきばらい) これを。 173 00:15:16,318 --> 00:15:20,018 まだ お怒りですか。 174 00:15:22,792 --> 00:15:25,492 お怒りのようだ。 175 00:15:31,600 --> 00:15:38,600 何です その まるで 永遠のお別れのようなお顔は。 176 00:15:44,413 --> 00:15:46,713 何でしょうな。 177 00:15:53,756 --> 00:16:00,095 では 仕事がございますので これにて御免。 178 00:16:00,095 --> 00:16:10,105 ♬~ 179 00:16:10,105 --> 00:16:12,041 どうされましたか。 180 00:16:12,041 --> 00:16:16,445 (比企尼)あ… 眠っておりました。 181 00:16:16,445 --> 00:16:23,319 うん うん うん… 近頃は どこにいても すぐに眠ってしまわれますな。 182 00:16:23,319 --> 00:16:27,790 あ… 佐殿は? 行ってしまわれました。 183 00:16:27,790 --> 00:16:33,490 ああ お話ししたかったのに…。 (能員)ん~。 184 00:16:49,078 --> 00:16:51,747 若君が…。 185 00:16:51,747 --> 00:16:55,084 そういうことは もっと早く言え! 186 00:16:55,084 --> 00:16:57,019 (頼家)申し訳ありません。 187 00:16:57,019 --> 00:17:00,956 その女子とは 夫婦の契りを交わしておるのか。 188 00:17:00,956 --> 00:17:02,958 はい。 189 00:17:02,958 --> 00:17:08,430 若君は そのお方を どうしても妻にお迎えしたいそうです。 190 00:17:08,430 --> 00:17:13,302 (盛長)それは無理でございます。 比企殿が黙っておりますまい。 191 00:17:13,302 --> 00:17:15,771 父上! 192 00:17:15,771 --> 00:17:22,071 為朝叔父の孫というのは 間違いないのか。 193 00:17:23,646 --> 00:17:27,116 念のため調べよ。 かしこまりました。 194 00:17:27,116 --> 00:17:32,721 それが まことならば まさに好都合。 195 00:17:32,721 --> 00:17:37,393 その娘を そなたの妻とし 比企の娘を そばめとする。 196 00:17:37,393 --> 00:17:39,328 (盛長)よろしいのですか。 197 00:17:39,328 --> 00:17:45,734 相手は源氏の血筋。 比企に文句は言わせん。 198 00:17:45,734 --> 00:17:48,434 頼家。 はい。 199 00:17:51,607 --> 00:17:57,079 女子好きは我が嫡男の証しだ。 200 00:17:57,079 --> 00:17:59,415 頼もしいぞ。 201 00:17:59,415 --> 00:18:01,415 はい! 202 00:18:08,090 --> 00:18:11,760 (畠山重忠)急げ。 間もなく北条の方々がお見えになる。 203 00:18:11,760 --> 00:18:17,099 稲毛重成の妻は 北条時政の四女。 204 00:18:17,099 --> 00:18:20,970 3年前に病でこの世を去っている。 205 00:18:20,970 --> 00:18:29,678 相模川に架かるこの橋は 重成が亡き妻の供養のために造ったもの。 206 00:18:29,678 --> 00:18:33,048 (頼時)畠山殿。 いかがした。 207 00:18:33,048 --> 00:18:38,921 考えたんです。 御家人の中で一番は誰なんだろうって。 208 00:18:38,921 --> 00:18:42,725 腕っぷしの強さでは 和田義盛殿。➡ 209 00:18:42,725 --> 00:18:46,061 知恵が回るのは 梶原景時殿。 210 00:18:46,061 --> 00:18:49,732 人と人を繋ぐ力は 私の父。 211 00:18:49,732 --> 00:18:57,072 しかし 全てを兼ね備えているのは 畠山殿だと私は思います。 212 00:18:57,072 --> 00:19:00,409 くだらないことを考えるのは よしなさい。 213 00:19:00,409 --> 00:19:03,409 皆様 ご到着です。 214 00:19:06,081 --> 00:19:08,417 (時政)よう。 215 00:19:08,417 --> 00:19:10,753 立派な橋が出来ましたね。 216 00:19:10,753 --> 00:19:13,422 あきも喜んどることだろう。 217 00:19:13,422 --> 00:19:16,325 (実衣)泣いておられます。 218 00:19:16,325 --> 00:19:21,296 始めるまで もうしばし時がかかります。 奥でお待ちください。 219 00:19:21,296 --> 00:19:23,296 こちらへ。 220 00:19:26,769 --> 00:19:29,438 (比奈)さあ 義母上も。 221 00:19:29,438 --> 00:19:34,710 あなたに義母上呼ばわりされる筋合いは ございません。 222 00:19:34,710 --> 00:19:37,046 始まった。 223 00:19:37,046 --> 00:19:39,715 よいではないですか。 舅の奥方なんですから。 224 00:19:39,715 --> 00:19:42,051 そもそも こちらは比企の血筋。 225 00:19:42,051 --> 00:19:44,720 義母上 もう そんなことを 言ってる時ではないのですよ。 226 00:19:44,720 --> 00:19:49,058 比奈さんは 北条と比企を結ぶ 懸け橋なんですから。 227 00:19:49,058 --> 00:19:51,358 参りましょう! 228 00:19:53,395 --> 00:19:58,095 飯の支度は できとるかな。 腹ぺこなんじゃ 八重。 229 00:20:00,269 --> 00:20:02,738 (政子)父上! えっ? 230 00:20:02,738 --> 00:20:06,075 (時連)今 八重と。 この方は八重さんではありません。 231 00:20:06,075 --> 00:20:08,775 八重さんというのは 兄上…。 232 00:20:14,416 --> 00:20:16,716 (小声で)すまん。 233 00:20:19,288 --> 00:20:24,426 雛遊びの雛のように かわいい 比奈でございます。 234 00:20:24,426 --> 00:20:27,329 ああ…。 アハハハハ。 ハハハハハ…。 235 00:20:27,329 --> 00:20:31,300 これより相模川へ向かう。 236 00:20:31,300 --> 00:20:34,103 お前は御所を見張れ。 237 00:20:34,103 --> 00:20:36,803 (梶原景時)ご心配なことでも? 238 00:20:38,774 --> 00:20:41,774 取り越し苦労であればよいが。 239 00:20:48,450 --> 00:20:55,124 わしに何かあった時には 頼家を頼むぞ。 240 00:20:55,124 --> 00:21:00,824 身命を賭して 若君をお守りいたします。 241 00:21:05,768 --> 00:21:13,142 今日は縁起を担いで 相模川へは 方違えをしていこうと思う。 242 00:21:13,142 --> 00:21:19,481 まずは北へ向かい どこかに立ち寄った後に➡ 243 00:21:19,481 --> 00:21:23,152 改めて そこから橋へ向かう。 244 00:21:23,152 --> 00:21:25,821 どこへ立ち寄ればよい。 245 00:21:25,821 --> 00:21:32,427 六国見山の手前に 和田義盛殿の別邸がございます。 246 00:21:32,427 --> 00:21:39,301 和田殿は 木曽義仲の女子であった巴を そばめといたしましたが➡ 247 00:21:39,301 --> 00:21:42,771 ひそかに こちらに住まわせております。 248 00:21:42,771 --> 00:21:45,471 巴か。 249 00:21:48,644 --> 00:21:51,446 (和田義盛) 申し訳ありません このような格好で。➡ 250 00:21:51,446 --> 00:21:54,349 まさか お見えになるとは 思ってなかったもんで。 251 00:21:54,349 --> 00:21:58,649 通りかかっただけでござる。 気遣いは無用。 252 00:22:01,123 --> 00:22:04,459 一人か? 253 00:22:04,459 --> 00:22:07,362 (巴御前) それは無理です。 お許しください。 254 00:22:07,362 --> 00:22:11,333 わざわざ お見えになられたんだ。 顔だけでも。 255 00:22:11,333 --> 00:22:14,469 嫌です。 256 00:22:14,469 --> 00:22:19,808 木曽殿を討ったのは 九郎義経じゃ。 鎌倉殿ではない。 257 00:22:19,808 --> 00:22:22,108 命じたのは あのお方です! 258 00:22:36,091 --> 00:22:42,764 申し訳ありませぬ。 巴は 今 狩りに出ておりまして…。➡ 259 00:22:42,764 --> 00:22:46,101 巴が作った握り飯でございます。➡ 260 00:22:46,101 --> 00:22:49,401 これで我慢してください。 261 00:22:58,447 --> 00:23:02,447 ≪(盛長)八田殿! 八田殿! 262 00:23:06,788 --> 00:23:10,125 (鈴の音) 263 00:23:10,125 --> 00:23:13,996 (八田知家)悪いね 今は無理だ。 264 00:23:13,996 --> 00:23:17,466 通してもらうわけにはまいらぬか。 (知家)だから通れないんだよ。➡ 265 00:23:17,466 --> 00:23:21,136 掘り返しているから。 それでは困るのだ。 266 00:23:21,136 --> 00:23:24,836 だったら 鎌倉殿に言ってくれ。 267 00:23:27,009 --> 00:23:30,145 (頼朝)藤九郎。 268 00:23:30,145 --> 00:23:35,951 これは 何かの罠ではないのか。 269 00:23:35,951 --> 00:23:39,951 一旦 和田の館へ戻ろう。 はっ。 270 00:23:43,425 --> 00:23:45,360 (義盛)鎌倉殿はお怒りだ。 271 00:23:45,360 --> 00:23:49,298 引き返してこられたっていうのは そういうことだろ。 272 00:23:49,298 --> 00:23:53,598 挨拶だけでも頼む。 このとおりだ! 273 00:23:57,439 --> 00:24:00,439 (巴御前)巴にございます。 274 00:24:04,780 --> 00:24:11,780 義仲殿には… すまぬことをした。 275 00:24:13,455 --> 00:24:18,455 あの時は ああするよりほかなかった。 276 00:24:20,128 --> 00:24:23,999 遠い昔の話にございます。 277 00:24:23,999 --> 00:24:28,003 義仲殿も わしも➡ 278 00:24:28,003 --> 00:24:34,303 平家を討って この世を正したい という思いは一緒であった。 279 00:24:38,613 --> 00:24:41,313 すまぬ。 280 00:24:45,087 --> 00:24:52,427 義仲殿も そのお言葉を聞いて 喜んでいることと思います。 281 00:24:52,427 --> 00:24:57,299 そなたの顔を見ておると➡ 282 00:24:57,299 --> 00:25:04,299 あの時を思い出し 無性に謝りたくなった。 283 00:25:09,444 --> 00:25:13,315 いかん わしは何を言っておるのだ。 284 00:25:13,315 --> 00:25:17,786 振り返ってはならぬのだ。 どうされました。 285 00:25:17,786 --> 00:25:22,124 戻ってきたのが間違いであった。 藤九郎! 行くぞ。 286 00:25:22,124 --> 00:25:25,460 まだ八田殿から知らせが…。 (頼朝)もうよい! 287 00:25:25,460 --> 00:25:27,460 別の道を行く。 288 00:25:36,738 --> 00:25:56,091 (読経) 289 00:25:56,091 --> 00:25:58,391 (時政)鎌倉殿じゃ。 290 00:26:02,764 --> 00:26:06,435 (頼朝)あれは 何をしておるのだ。 291 00:26:06,435 --> 00:26:10,305 伊豆にいた頃は 仏事で一門が集まると➡ 292 00:26:10,305 --> 00:26:14,776 ああやって 皆で丸餅をこさえたものです。 293 00:26:14,776 --> 00:26:18,113 覚えておらんな。 294 00:26:18,113 --> 00:26:22,784 いつも ご欠席でしたから。 295 00:26:22,784 --> 00:26:25,484 やられますか。 296 00:26:28,123 --> 00:26:31,823 いや 風に当たってくる。 297 00:26:43,071 --> 00:26:46,741 (笑い声) 調子は どうだ。 298 00:26:46,741 --> 00:26:49,077 (比奈)皆さん お上手で びっくり。 299 00:26:49,077 --> 00:26:51,012 (政子)比奈さんも すぐに慣れるわよ。 300 00:26:51,012 --> 00:26:55,750 これに酢をかけて食うんじゃ。 うまいぞ。 301 00:26:55,750 --> 00:27:00,088 よし 私も作ろう。 302 00:27:00,088 --> 00:27:02,757 うまく まとまりません。 ハハハハ。 303 00:27:02,757 --> 00:27:07,095 (実衣)下手くそ。 (ちえ)重忠殿のを見てください。 304 00:27:07,095 --> 00:27:09,030 こんな感じで どうでしょう。 305 00:27:09,030 --> 00:27:10,966 (政子)文句なし。 306 00:27:10,966 --> 00:27:14,966 餅を丸めるのもお上手なんですね。 307 00:27:18,106 --> 00:27:20,442 (比奈)りく様も どうですか。 308 00:27:20,442 --> 00:27:23,778 手を汚したくないの。 309 00:27:23,778 --> 00:27:27,649 少し歩いてきます。 310 00:27:27,649 --> 00:27:30,118 (政子)放っておきましょう。 311 00:27:30,118 --> 00:27:33,118 もう これで精いっぱいです。 312 00:27:41,062 --> 00:27:44,399 お邪魔でしょうか。 313 00:27:44,399 --> 00:27:48,399 おお りく殿。 314 00:27:54,409 --> 00:27:58,280 あなたと語り合うのも 久々だな。 315 00:27:58,280 --> 00:28:02,751 嫌ですわ。 初めてでございますよ。 316 00:28:02,751 --> 00:28:05,420 そうであったか。 317 00:28:05,420 --> 00:28:08,120 ハハハハハハハ。 318 00:28:22,771 --> 00:28:24,706 フハハハハハハ。 319 00:28:24,706 --> 00:28:32,047 鎌倉殿と私は ともに京育ち。 話が合うことは分かっておりました。 320 00:28:32,047 --> 00:28:35,917 同じじゃ。 321 00:28:35,917 --> 00:28:41,217 鎌倉殿は いずれ京へ戻られるの? 322 00:28:43,058 --> 00:28:47,729 そう思ったこともあった。 323 00:28:47,729 --> 00:28:53,602 しかし 朝廷は いつまでたっても我らを番犬扱い。 324 00:28:53,602 --> 00:28:58,073 顔色をうかがいながら 向こうで暮らすより➡ 325 00:28:58,073 --> 00:29:03,745 この鎌倉を 京に負けない都にすることに決めた。 326 00:29:03,745 --> 00:29:09,618 いけませぬ。 あなた様は今や日本一の軍勢を持つお方。 327 00:29:09,618 --> 00:29:14,756 そのお力をもってすれば 朝廷だって言うことを聞きましょう。 328 00:29:14,756 --> 00:29:18,456 そう たやすくはいかん。 329 00:29:20,428 --> 00:29:23,331 (小声で)臆病なこと。 330 00:29:23,331 --> 00:29:26,301 今 何と申した。 331 00:29:26,301 --> 00:29:33,001 野山の鹿を追うのに 足が汚れるのを嫌がる犬のよう。 332 00:29:34,709 --> 00:29:39,381 (笑い声) 333 00:29:39,381 --> 00:29:43,251 都人は脅しだけでは動かぬ。 334 00:29:43,251 --> 00:29:46,551 あなたも ご存じではないか。 335 00:29:54,729 --> 00:30:00,029 りくは 強いお方が好きなのです。 336 00:30:09,077 --> 00:30:13,948 時政は わしのことをどう思っておる。 337 00:30:13,948 --> 00:30:19,721 わしを殺して 鎌倉を我が物にしようと 考えておるのではないか。 338 00:30:19,721 --> 00:30:26,021 そんな大それたこと 考えてくれたら うれしいのですが。 339 00:30:28,096 --> 00:30:30,396 ≪(時政)鎌倉殿。 340 00:30:32,767 --> 00:30:37,439 酒を持ってまいりましたぞ。 341 00:30:37,439 --> 00:30:40,139 さあ。 342 00:30:41,776 --> 00:30:44,679 小さな盃。 343 00:30:44,679 --> 00:30:47,449 これしかなかったのじゃ。 344 00:30:47,449 --> 00:30:52,120 意気地なしが2人 小さな盃で…。 345 00:30:52,120 --> 00:30:56,420 (時政)これしか なかったのだ! (りく)フフフフフ。 346 00:31:01,129 --> 00:31:06,801 時政。 あっ もっと大きいのを探してきましょうか。 347 00:31:06,801 --> 00:31:10,138 その話はよい。 348 00:31:10,138 --> 00:31:15,009 何か言いたいことはないか。 はっ? 349 00:31:15,009 --> 00:31:17,709 不満があれば申せ。 350 00:31:20,148 --> 00:31:24,018 そんなもん あるわけねえでしょう。 351 00:31:24,018 --> 00:31:26,488 こんな いい思いさせてもらってるんだ。 352 00:31:26,488 --> 00:31:32,293 腹の立つことなんて 何一つございません。 353 00:31:32,293 --> 00:31:34,763 あっ 餅も出来ました。 354 00:31:34,763 --> 00:31:40,463 さあ うまいですぞ~。 ハハハハ。 355 00:31:43,104 --> 00:31:48,777 わしは 政子に感謝しとるんです。 356 00:31:48,777 --> 00:31:54,449 いい婿と縁づいてくれたなって。 357 00:31:54,449 --> 00:31:58,787 こりゃ本当です。 358 00:31:58,787 --> 00:32:01,456 うっ…。 359 00:32:01,456 --> 00:32:03,792 うっ…。 こりゃいかん! 360 00:32:03,792 --> 00:32:05,727 誰か! 誰か来てくれ! 361 00:32:05,727 --> 00:32:07,662 ど… どうすりゃいいんじゃ! 362 00:32:07,662 --> 00:32:12,467 鎌倉殿 吐き出すんじゃ! これ! これ これ これ! 鎌倉殿! 363 00:32:12,467 --> 00:32:15,370 (政子)父上! (比奈)何しているんです! 364 00:32:15,370 --> 00:32:19,340 (時政)餅が喉に詰まったんじゃ! 私が! 365 00:32:19,340 --> 00:32:21,476 え~いっ! (背中をたたく音) 366 00:32:21,476 --> 00:32:24,379 ごふっ! 367 00:32:24,379 --> 00:32:27,148 鎌倉殿! 368 00:32:27,148 --> 00:32:32,420 うっ… 死ぬかと思った。➡ 369 00:32:32,420 --> 00:32:36,720 ああ~。 五郎が作ったやつだわ。 370 00:32:40,094 --> 00:32:47,969 ああ… 時政がいなければ どうなっておったか。 371 00:32:47,969 --> 00:32:52,674 父は いざという時に役に立つんです。 372 00:32:52,674 --> 00:32:57,445 持つべきものは北条だな。 373 00:32:57,445 --> 00:33:00,348 喉が渇いた。 374 00:33:00,348 --> 00:33:02,648 姉上は ここに。 375 00:33:07,455 --> 00:33:09,791 小四郎から聞きました。 376 00:33:09,791 --> 00:33:15,663 頼家は 源氏のお血筋の方を 妻に迎えるのですか。 377 00:33:15,663 --> 00:33:18,466 そういうことだ。 378 00:33:18,466 --> 00:33:23,805 せつ殿は。 そばめとなる。 379 00:33:23,805 --> 00:33:31,613 かように大事なこと 私に何も聞かずに お決めになられたのですね。 380 00:33:31,613 --> 00:33:36,751 すまん。 いつものことですから。 381 00:33:36,751 --> 00:33:42,423 頼家も まだまだ子供だと思っていたのに 妻と そばめ。 382 00:33:42,423 --> 00:33:46,094 女子に手が早いのは親譲りとはいえ。 383 00:33:46,094 --> 00:33:49,764 言うのう。 よいのです。 384 00:33:49,764 --> 00:33:52,100 あなたが女子好きでなかったら➡ 385 00:33:52,100 --> 00:33:57,972 私は あなたと結ばれることは ありませんでしたから。 386 00:33:57,972 --> 00:34:02,443 悔やんではおらぬか。 387 00:34:02,443 --> 00:34:05,113 それは分かりません。 388 00:34:05,113 --> 00:34:11,413 でも 退屈しなかったことは確か。 389 00:34:17,692 --> 00:34:20,461 なぜ そうやって しみじみするのだ。 390 00:34:20,461 --> 00:34:23,364 しみじみするのが苦手だと 知っておるであろう。 391 00:34:23,364 --> 00:34:25,333 しみじみさせたのは そちらでございましょう。 392 00:34:25,333 --> 00:34:28,336 そっちが しみじみしたから こっちが しみじみしたのだ。 393 00:34:28,336 --> 00:34:34,976 あなたが しみじみしたこと おっしゃるから 私も つい…。 394 00:34:34,976 --> 00:34:37,976 だから しみじみするな! 395 00:34:42,083 --> 00:34:49,424 (笑い声) 396 00:34:49,424 --> 00:34:55,096 鎌倉殿。 稲毛殿が 御礼のご挨拶をしたいと申しております。 397 00:34:55,096 --> 00:34:57,396 戻りましょうか。 398 00:34:58,967 --> 00:35:03,771 待て。 よい折だ。 399 00:35:03,771 --> 00:35:06,771 お前たちに言っておくことがある。 400 00:35:12,447 --> 00:35:15,350 頼家のことだ。 401 00:35:15,350 --> 00:35:22,123 我が源氏は 帝をお守りし 武家の棟梁として➡ 402 00:35:22,123 --> 00:35:27,795 この先 100年も 200年も 続いていかねばならん。 403 00:35:27,795 --> 00:35:32,634 その足掛かりを 頼家が作る。 404 00:35:32,634 --> 00:35:35,603 小四郎。➡ 405 00:35:35,603 --> 00:35:41,743 お前は常に そばにいて 頼家を支えてやってくれ。 406 00:35:41,743 --> 00:35:44,078 はい。 407 00:35:44,078 --> 00:35:53,087 政子も これからは鎌倉殿の母として 頼家を見守ってやってほしい。 408 00:35:53,087 --> 00:35:55,787 お約束いたします。 409 00:35:59,427 --> 00:36:06,100 お前たちがいれば これからも鎌倉は盤石じゃ。 410 00:36:06,100 --> 00:36:10,100 まるで ご自分は どこかに行かれてしまわれるような。 411 00:36:13,441 --> 00:36:22,450 わしは 近々 頼家に鎌倉殿を継がせて 大御所となる。 412 00:36:22,450 --> 00:36:24,786 大御所。 413 00:36:24,786 --> 00:36:29,457 大御所になられて どうされるのですか。 414 00:36:29,457 --> 00:36:35,263 さあ どうするかのう。 415 00:36:35,263 --> 00:36:40,401 船でも造って唐の国に渡り➡ 416 00:36:40,401 --> 00:36:46,274 どこぞの入道のように 交易に力でも入れるかのう。 417 00:36:46,274 --> 00:36:49,574 ハハハハハハハ。 418 00:36:59,087 --> 00:37:01,387 皆がお待ちです。 419 00:37:07,762 --> 00:37:11,632 小四郎。 はい。 420 00:37:11,632 --> 00:37:16,437 わしは ようやく分かったぞ。 421 00:37:16,437 --> 00:37:20,108 何がでございましょう。 422 00:37:20,108 --> 00:37:23,808 人の命は定められたもの。 423 00:37:26,781 --> 00:37:31,119 あらがって どうする。 424 00:37:31,119 --> 00:37:34,989 甘んじて受け入れようではないか。 425 00:37:34,989 --> 00:37:41,729 受け入れた上で 好きに生きる。 426 00:37:41,729 --> 00:37:48,729 神仏にすがって おびえて過ごすのは 時の無駄じゃ。 427 00:37:51,405 --> 00:37:55,405 それが ようございます。 428 00:37:58,279 --> 00:38:03,417 神や仏には聞かせられぬ話だがのう。 429 00:38:03,417 --> 00:38:05,417 ハハハハハ。 430 00:38:08,289 --> 00:38:13,427 鎌倉殿は 昔から➡ 431 00:38:13,427 --> 00:38:18,766 私にだけ 大事なことを打ち明けてくださいます。 432 00:38:18,766 --> 00:38:32,713 ♬~ 433 00:38:32,713 --> 00:38:36,584 今日は疲れた。 434 00:38:36,584 --> 00:38:41,389 わしは 先に御所に戻る。 435 00:38:41,389 --> 00:38:45,259 政子には よろしく伝えておいてくれ。 436 00:38:45,259 --> 00:38:48,062 私もお供します。 437 00:38:48,062 --> 00:38:53,401 久々に 一門が そろったのだ。 ゆっくりしていけ。 438 00:38:53,401 --> 00:38:56,070 藤九郎を呼べ。 439 00:38:56,070 --> 00:38:58,739 かしこまりました。 440 00:38:58,739 --> 00:39:10,084 ♬~ 441 00:39:10,084 --> 00:39:16,424 (盛長)こうして 鎌倉殿の馬を引いて歩いておりますと➡ 442 00:39:16,424 --> 00:39:21,095 伊豆の頃を思い出します。➡ 443 00:39:21,095 --> 00:39:25,095 いろいろ ございましたな。 444 00:39:27,435 --> 00:39:31,305 (頼朝)いろいろあった。 445 00:39:31,305 --> 00:39:36,305 (盛長)失礼 昔を振り返ってしまいました。 446 00:39:38,379 --> 00:39:45,720 (頼朝)構わん。 好きなだけ振り返れ。 447 00:39:45,720 --> 00:39:52,059 よろしいのですか。 よい。 448 00:39:52,059 --> 00:39:59,734 (盛長)え… いざ振り返ろうとすると 何も浮かんできません。 449 00:39:59,734 --> 00:40:04,034 (笑い声) 450 00:40:05,606 --> 00:40:11,746 そなたといると いつも心が落ち着く。 451 00:40:11,746 --> 00:40:14,746 ハハハハ。 452 00:40:18,419 --> 00:40:23,719 何よりのお褒めの言葉にございます。 453 00:40:28,095 --> 00:40:37,095 初めて北条の館に来た時…。 454 00:40:45,112 --> 00:40:47,048 どうされました。 455 00:40:47,048 --> 00:40:49,348 (鳥の鳴き声) 456 00:41:01,462 --> 00:41:04,462 (鳥の鳴き声) 457 00:41:06,801 --> 00:41:09,501 鎌倉殿。 458 00:41:19,814 --> 00:41:21,749 (鈴の音) 459 00:41:21,749 --> 00:41:23,749 鎌倉殿! 460 00:41:26,487 --> 00:41:29,487 (鈴の音) 461 00:41:36,764 --> 00:41:40,634 (鈴の音) 462 00:41:40,634 --> 00:41:51,312 ♬~ 463 00:41:51,312 --> 00:41:55,012 (鈴の音) 464 00:41:58,452 --> 00:42:14,752 (鈴の音) 465 00:42:19,140 --> 00:42:24,140 (鈴の音) 466 00:42:27,815 --> 00:42:32,420 (鈴の音) 467 00:42:32,420 --> 00:42:56,644 ♬~ 468 00:42:56,644 --> 00:42:59,647 佐殿! 469 00:42:59,647 --> 00:43:11,792 ♬~ 470 00:43:11,792 --> 00:43:13,727 やらねばならぬのですか。 471 00:43:13,727 --> 00:43:16,130 何の話をしてるんだ! 472 00:43:16,130 --> 00:43:19,800 鎌倉を混乱から守れるのは あなただけ。 (一同)はっ! 473 00:43:19,800 --> 00:43:25,139 人に取られてはなりません。 鎌倉が栄えてこそ 北条も栄えるのです。 474 00:43:25,139 --> 00:43:27,139 佐殿…。 475 00:43:34,115 --> 00:43:37,017 神奈川県茅ヶ崎市。 476 00:43:37,017 --> 00:43:43,017 国道1号線の脇に 鎌倉時代の史跡があります。 477 00:43:46,694 --> 00:43:50,131 水面から伸びた木の柱の数々。 478 00:43:50,131 --> 00:43:57,004 実は 関東大震災とその余震で 地中から出現したものです。 479 00:43:57,004 --> 00:44:00,141 当時の歴史学者によって➡ 480 00:44:00,141 --> 00:44:08,482 建久9年に 源 頼朝の重臣 稲毛重成が 架けた橋の一部であると認められ➡ 481 00:44:08,482 --> 00:44:13,182 大正15年 国指定の史跡となりました。 482 00:44:14,822 --> 00:44:18,122 「吾妻鏡」には… 483 00:44:21,162 --> 00:44:23,097 …と書かれて いますが➡ 484 00:44:23,097 --> 00:44:26,834 その原因は 定かでは ありません。 485 00:44:26,834 --> 00:44:34,108 一説には 義経の亡霊を見て驚き 落馬したともいわれ➡ 486 00:44:34,108 --> 00:44:37,978 ここ茅ヶ崎には 義経をまつった神社や➡ 487 00:44:37,978 --> 00:44:43,678 一族の霊を慰めるためといわれる 石碑が残っています。 488 00:44:46,687 --> 00:44:51,458 多くの謎に包まれた頼朝の落馬。 489 00:44:51,458 --> 00:44:58,758 義時たちの目の前で 時代が大きく変わろうとしています。 490 00:45:35,436 --> 00:45:37,771 (勘太)お花ちゃん! 491 00:45:37,771 --> 00:45:39,707 何? 492 00:45:39,707 --> 00:45:43,644 だから 俺としちゃ 何ていうか その…。 493 00:45:43,644 --> 00:45:48,115 もっと お花ちゃんと…。 はっきりしないのね むにゃむにゃ言って。 494 00:45:48,115 --> 00:45:51,986 あたし お使いに行かなきゃならないから。 495 00:45:51,986 --> 00:45:55,289 あ… ちょちょ… お お花ちゃん! 496 00:45:55,289 --> 00:45:57,925 ああ…。 497 00:45:57,925 --> 00:45:59,994 (求次郎)勘太親分。