1 00:00:32,880 --> 00:00:36,283 (鐘の音) 2 00:00:36,283 --> 00:00:41,583 (大江広元) これより訴訟沙汰の評議をいたします。 3 00:00:45,626 --> 00:00:51,965 鎌倉殿に取り次ぐ重責に恥じない 公正な評議をお願いいたす。 4 00:00:51,965 --> 00:00:55,636 (三善康信) まずは 常陸の御家人 大谷太郎と➡ 5 00:00:55,636 --> 00:00:59,306 弟 次郎の土地争いについて。 6 00:00:59,306 --> 00:01:02,976 (二階堂行政)太郎は 父親から受け継いだ所領の一部を➡ 7 00:01:02,976 --> 00:01:06,647 次郎が欲しがるのは不当と言い➡ 8 00:01:06,647 --> 00:01:11,985 次郎は 死んだ父の言いつけで 自分が譲り受けたと言う。 9 00:01:11,985 --> 00:01:16,323 (北条時政)次郎の言う言いつけってのは あれだろ 口約束だ。 10 00:01:16,323 --> 00:01:18,258 ほっといていいんじゃねえか。 11 00:01:18,258 --> 00:01:20,661 (広元)次郎の訴えを退けると。 12 00:01:20,661 --> 00:01:23,564 大谷太郎は わしも よう知っておる。 13 00:01:23,564 --> 00:01:25,532 頼むよ。 14 00:01:25,532 --> 00:01:28,535 (三浦義澄) あれは決して強欲な男ではない。 15 00:01:28,535 --> 00:01:32,606 よっぽどのことがあったと思うぞ。 (和田義盛)次! 16 00:01:32,606 --> 00:01:36,276 (比企能員) 待て待て。 それは どうだろうか。 17 00:01:36,276 --> 00:01:41,949 誰それをよく知っているというだけで そちらの肩を持つというのは➡ 18 00:01:41,949 --> 00:01:44,284 いかがなものか。 (康信)確かに。 19 00:01:44,284 --> 00:01:48,622 相手にかかわらず 事情をよく聞いてやるのが我らの役目。 20 00:01:48,622 --> 00:01:51,959 同意! あっ そういえば➡ 21 00:01:51,959 --> 00:01:56,296 大谷次郎の妻は 比企の出ではなかったか。 22 00:01:56,296 --> 00:01:58,232 (時政)思い出した! それが何か。 23 00:01:58,232 --> 00:02:02,169 政に私情を挟むんじゃねえ! どの口が! どの口が! 24 00:02:02,169 --> 00:02:07,169 表に出ろ! 表に出ろと言われて 表に出てよかったためしはない! 25 00:02:09,309 --> 00:02:11,245 (義時のため息) 26 00:02:11,245 --> 00:02:14,982 (北条義時)弱りましたね。 27 00:02:14,982 --> 00:02:19,853 (八田知家)どうも引っ掛かる。 (広元)八田殿。 28 00:02:19,853 --> 00:02:24,324 (知家)その土地で ずっと米を作らせてきたのは➡ 29 00:02:24,324 --> 00:02:29,997 太郎ではなく 次郎のはずだ。 (広元)まことでございますか。 30 00:02:29,997 --> 00:02:32,900 確かめていただけますか。 少々お待ちを。 31 00:02:32,900 --> 00:02:38,600 あいつらの父親が死んだのは 20年以上も前の話だぜ。 32 00:02:41,942 --> 00:02:47,614 (盛長の寝息) 33 00:02:47,614 --> 00:02:49,550 誰か起こせ。 34 00:02:49,550 --> 00:02:52,486 安達…。 35 00:02:52,486 --> 00:02:56,290 (安達盛長)難しいところですなあ。 36 00:02:56,290 --> 00:02:58,225 いかがですか。 37 00:02:58,225 --> 00:03:00,627 (康信)おっしゃるとおり この20年➡ 38 00:03:00,627 --> 00:03:04,498 その土地の耕作を取りしきってきたのは 次郎の方です。 39 00:03:04,498 --> 00:03:08,502 (時政)はあ? では なぜ 太郎は今になって。 40 00:03:08,502 --> 00:03:13,207 大谷太郎は 鎌倉殿が代わられたのをいいことに➡ 41 00:03:13,207 --> 00:03:17,978 この機に乗じて 次郎の土地を 奪おうとしているのではないでしょうか。 42 00:03:17,978 --> 00:03:22,316 はあ~! 新しい鎌倉殿につけ込むとは。 43 00:03:22,316 --> 00:03:24,985 言いがかりじゃ! あんた どう思う。 44 00:03:24,985 --> 00:03:26,920 (足立遠元)「言いがかりじゃ!」に同意。 45 00:03:26,920 --> 00:03:31,258 (中原親能)申し訳ないが 皆様 しゃべるのが速すぎて追いつけぬ。 46 00:03:31,258 --> 00:03:33,927 どこまで書かれましたか。 47 00:03:33,927 --> 00:03:38,265 (親能)オオヤというのは 「大きい谷」で よろしいのか。 48 00:03:38,265 --> 00:03:40,601 まだ そこか…。 49 00:03:40,601 --> 00:03:43,503 (梶原景時)そこまで! 50 00:03:43,503 --> 00:03:48,275 誼を重んじ 便宜を図るのは 政の妨げになるので➡ 51 00:03:48,275 --> 00:03:50,210 以後 やめていただきたい! 52 00:03:50,210 --> 00:03:53,614 (能員)全くでござる。 (景時)あなたもだ!➡ 53 00:03:53,614 --> 00:03:57,284 内情も知らずに次郎の肩を持たれた。➡ 54 00:03:57,284 --> 00:03:59,953 北条殿を責めることはできませぬぞ。 55 00:03:59,953 --> 00:04:01,888 (時政)そのとおり! 56 00:04:01,888 --> 00:04:04,291 これでは評議になり申さぬ。 57 00:04:04,291 --> 00:04:06,627 鎌倉殿には どうお伝えいたします。 58 00:04:06,627 --> 00:04:09,296 (景時)お伝えはいたさぬ。 59 00:04:09,296 --> 00:04:16,296 いま一度 双方の言葉を聞き 評議をやり直す。 60 00:04:20,307 --> 00:04:22,643 (ため息) 61 00:04:22,643 --> 00:04:25,343 無駄な時でござった。 62 00:04:28,515 --> 00:04:31,815 (時政)そんなに怒らねえでも…。 63 00:04:36,590 --> 00:06:21,890 ♬~ 64 00:06:47,220 --> 00:06:50,924 (源 頼家)あいつらの魂胆は分かっておる。 65 00:06:50,924 --> 00:06:56,263 裁きを下すのは わしで 13人は補佐役。 66 00:06:56,263 --> 00:06:58,932 そんなものは建て前だ。 67 00:06:58,932 --> 00:07:04,271 補佐役なら 2~3人いれば足る話。➡ 68 00:07:04,271 --> 00:07:08,141 寄ってたかって わしをのけ者にするつもりだ! 69 00:07:08,141 --> 00:07:11,945 (北条頼時)考え過ぎだと思いますが。 (北条時連)しっ! 70 00:07:11,945 --> 00:07:15,615 早速 仕事に取りかかってもらう。 まずは見回りだ。 71 00:07:15,615 --> 00:07:18,952 鎌倉の風紀を乱す者を許してはならぬ。 72 00:07:18,952 --> 00:07:23,623 それゆえ 特に腕の立つ者を選んだ。➡ 73 00:07:23,623 --> 00:07:26,293 しっかりやってこい! (一同)はい! 74 00:07:26,293 --> 00:07:35,569 北条五郎 お前は この中で誰よりも若いが 臆するな。 存分に暴れていいぞ。 75 00:07:35,569 --> 00:07:38,869 (時連)かしこまりました! (頼家)うん。 76 00:07:46,913 --> 00:07:48,849 (ため息) 77 00:07:48,849 --> 00:07:51,251 (政子)全く何を考えているのか。➡ 78 00:07:51,251 --> 00:07:53,920 勝手なことばかり。➡ 79 00:07:53,920 --> 00:07:57,257 その者たちだけで 何ができるというのです。 80 00:07:57,257 --> 00:08:04,931 今のところは 道の掃除をさせたり 迷い犬の飼い主を捜してやったりと➡ 81 00:08:04,931 --> 00:08:06,867 たあいのないことばかりですが。 82 00:08:06,867 --> 00:08:09,603 (政子)まあ かわいいこと。 83 00:08:09,603 --> 00:08:14,941 いずれは この6人に もっと力を与えようと➡ 84 00:08:14,941 --> 00:08:18,812 鎌倉殿は お考えのようです。 85 00:08:18,812 --> 00:08:21,615 この先 どうするのです。 86 00:08:21,615 --> 00:08:25,952 ひとまずは 好きにしていただきます。 87 00:08:25,952 --> 00:08:31,224 我らのなすべきは 鎌倉殿への そしりを防ぐこと。 88 00:08:31,224 --> 00:08:34,127 それに心血を注ぎます。 89 00:08:34,127 --> 00:08:38,098 頼家のこと よろしく頼みます。 90 00:08:38,098 --> 00:08:40,098 はっ。 91 00:08:43,570 --> 00:08:47,270 正治元年6月。 92 00:08:49,442 --> 00:08:54,214 政子を不幸が襲う。 93 00:08:54,214 --> 00:09:01,514 次女の三幡が 闘病の末 そのまま帰らぬ人となる。 94 00:09:04,858 --> 00:09:10,263 三幡の乳母父であった中原親能。 95 00:09:10,263 --> 00:09:15,563 これを機に出家し 鎌倉を離れる。 96 00:09:23,810 --> 00:09:27,814 頼朝様が亡くなって どのくらい? 97 00:09:27,814 --> 00:09:32,218 半年…。 98 00:09:32,218 --> 00:09:37,090 あの方が連れていかれたの? 99 00:09:37,090 --> 00:09:40,390 そんなふうに考えるのは よしましょう。 100 00:09:48,768 --> 00:09:51,571 母上…。 101 00:09:51,571 --> 00:09:54,240 あなたは いつも肝心な時にいない。 102 00:09:54,240 --> 00:09:57,940 申し訳ありません。 狩りに行っておりました。 103 00:09:59,913 --> 00:10:04,584 入内させてやれなかったのは残念でした。 104 00:10:04,584 --> 00:10:07,284 頼家…。 105 00:10:10,457 --> 00:10:14,594 でも 母上 ご安心ください。 106 00:10:14,594 --> 00:10:21,267 この頼家が自ら朝廷と結び付き 鎌倉を揺るぎないものにしてみせます。 107 00:10:21,267 --> 00:10:23,967 お約束します。 108 00:10:26,139 --> 00:10:35,815 ♬~ 109 00:10:35,815 --> 00:10:38,115 (結城朝光)首をもう少し上げて。 110 00:10:42,555 --> 00:10:45,255 琵琶の首を。 111 00:10:48,495 --> 00:10:50,630 (実衣)うっ…。 112 00:10:50,630 --> 00:10:56,302 もう 一休みしませんか。 113 00:10:56,302 --> 00:10:59,639 おいしい瓜があるんですよ。 114 00:10:59,639 --> 00:11:01,975 フフフフフ。 115 00:11:01,975 --> 00:11:04,644 お持ちしましょう。 ありがとうございます。 116 00:11:04,644 --> 00:11:09,315 はあ… 何で うまくならないんでしょう。➡ 117 00:11:09,315 --> 00:11:12,652 フフフフフ。 フフフフ。 118 00:11:12,652 --> 00:11:16,523 そりゃ 姉上は立派だと思いますよ。 119 00:11:16,523 --> 00:11:21,661 でもね 私だって 陰ながら支えてきました。 120 00:11:21,661 --> 00:11:26,533 少しは感謝してもいいと 思うんです。 121 00:11:26,533 --> 00:11:30,003 ごめんなさい。 こんな話 聞きたくないでしょ。 122 00:11:30,003 --> 00:11:33,873 そんなことは。 夫は こういう話をすると➡ 123 00:11:33,873 --> 00:11:36,810 すぐ いなくなってしまうんです。 124 00:11:36,810 --> 00:11:39,279 いくらでも お相手します。 125 00:11:39,279 --> 00:11:41,948 ご迷惑ですよね。 126 00:11:41,948 --> 00:11:44,248 はい おしまい。 127 00:11:49,289 --> 00:11:54,160 琵琶を始めたのもね そういうのがあったんですよ。 128 00:11:54,160 --> 00:11:58,298 何かで姉を超えたかった。 129 00:11:58,298 --> 00:12:01,634 超えてみせましょう。 130 00:12:01,634 --> 00:12:04,334 超えられる気がする。 131 00:12:08,508 --> 00:12:10,977 実は…。 132 00:12:10,977 --> 00:12:12,912 何。 133 00:12:12,912 --> 00:12:16,850 私にも 一つ悩みが。 134 00:12:16,850 --> 00:12:21,621 あら 伺ってしまおうかしら。 135 00:12:21,621 --> 00:12:28,995 実は ちょうど この間 ここで 仁田殿と雑談をしていたのですが…。 136 00:12:28,995 --> 00:12:32,265 仁田殿は どう思われます。 137 00:12:32,265 --> 00:12:37,937 (仁田忠常)これからです。 鎌倉殿は まだお若い。 138 00:12:37,937 --> 00:12:43,810 宿老方に耳を貸さず 蹴鞠に興じるお姿は➡ 139 00:12:43,810 --> 00:12:47,614 とても鎌倉を率いるに ふさわしいとは思えない。 140 00:12:47,614 --> 00:12:50,283 長い目で。 141 00:12:50,283 --> 00:12:54,583 頼朝様には もっと生きていてほしかった。 142 00:12:59,626 --> 00:13:03,926 「忠臣は二君に仕えず」。 143 00:13:08,301 --> 00:13:12,972 (鳥の鳴き声) 144 00:13:12,972 --> 00:13:15,642 (朝光)その翌日のことです。 145 00:13:15,642 --> 00:13:22,315 鎌倉殿に対しての誹謗 聞き流すわけにはまいらぬ。 146 00:13:22,315 --> 00:13:26,653 お待ちください。 今の鎌倉殿を蔑み➡ 147 00:13:26,653 --> 00:13:31,491 もっと頼朝様にお仕えしたかったとは 何事か。 148 00:13:31,491 --> 00:13:34,460 (朝光)ざれ言にございます。 149 00:13:34,460 --> 00:13:37,597 「忠臣は二君に仕えず」と言った➡ 150 00:13:37,597 --> 00:13:45,271 唐の王燭は 自ら命を絶った。 151 00:13:45,271 --> 00:13:51,945 頼家様にお仕えするくらいなら 死んだ方がマシか。 152 00:13:51,945 --> 00:13:55,281 そのようなつもりは。 153 00:13:55,281 --> 00:14:00,153 不穏な振る舞いをすればどうなるか 皆に知らしめる。 154 00:14:00,153 --> 00:14:03,453 謹慎してもらおう。 155 00:14:05,291 --> 00:14:07,227 (朝光)うかつでした。 156 00:14:07,227 --> 00:14:10,927 謹慎中だったんですね おかわいそうに。 157 00:14:15,301 --> 00:14:17,971 大丈夫。 158 00:14:17,971 --> 00:14:20,640 なんとかします。 159 00:14:20,640 --> 00:14:23,640 私に任せて。 160 00:14:25,511 --> 00:14:42,262 (泣き声) 161 00:14:42,262 --> 00:14:46,933 (つつじ) 捜されても ここにはおりませぬ。 162 00:14:46,933 --> 00:14:52,272 (せつ)そんなはずないです。 鎌倉殿に会わせて。 163 00:14:52,272 --> 00:14:55,972 私も同じ思いです。 164 00:14:58,144 --> 00:15:00,613 うっ…。 165 00:15:00,613 --> 00:15:02,913 何それ。 166 00:15:05,952 --> 00:15:07,952 何でもありません。 167 00:15:09,822 --> 00:15:13,122 鎌倉殿は ご存じなの。 168 00:15:18,965 --> 00:15:23,665 冷めてから食べると 気持ち悪くならなくて済みますよ。 169 00:15:25,305 --> 00:15:27,605 ありがとうございます。 170 00:15:33,913 --> 00:15:37,784 (頼家)今度 那須野に狩りに行こうと思っている。 171 00:15:37,784 --> 00:15:40,787 ゆうも行かないか。 (ゆう)私もいいの。 172 00:15:40,787 --> 00:15:44,257 ただし ゆう 狩りは遊びではない。 173 00:15:44,257 --> 00:15:46,926 戦がない世では 狩りこそが➡ 174 00:15:46,926 --> 00:15:49,595 武士の力を示す一番の機会だ。 175 00:15:49,595 --> 00:15:51,895 長くかかるのですか? 176 00:15:55,468 --> 00:15:57,470 10日ほどか。 177 00:15:57,470 --> 00:16:03,170 では 夫をごまかす算段を。 178 00:16:09,282 --> 00:16:11,582 手を考えよう。 179 00:16:16,956 --> 00:16:20,293 (頼時)鎌倉殿 やはりお考え直しください。 180 00:16:20,293 --> 00:16:22,628 おぬしが指図することではない。 181 00:16:22,628 --> 00:16:25,628 人の道に反しております! うるさい! 182 00:16:34,907 --> 00:16:38,244 (景時)よう伝えてくれた。 183 00:16:38,244 --> 00:16:42,244 (頼時)鎌倉殿を止めてください。 184 00:16:43,916 --> 00:16:48,788 お前の父を呼んでこい。 急げ。 185 00:16:48,788 --> 00:16:50,790 はい。 186 00:16:50,790 --> 00:16:53,926 (頼家)弥九郎。 187 00:16:53,926 --> 00:16:56,596 ゆうを わしにくれ。 188 00:16:56,596 --> 00:16:58,531 (安達景盛)それだけはご勘弁を。 189 00:16:58,531 --> 00:17:00,933 通りで見かけて ほれてしまったのだ。 190 00:17:00,933 --> 00:17:03,603 私の妻でございます。 191 00:17:03,603 --> 00:17:05,938 だから こうやって 頭を下げてるではないか。 192 00:17:05,938 --> 00:17:10,610 鎌倉殿は 生涯かけて ゆう殿を大切にされると仰せだ。➡ 193 00:17:10,610 --> 00:17:14,280 ここは ひとつ 譲ってはもらえないか。 194 00:17:14,280 --> 00:17:16,280 できませぬ。 195 00:17:19,619 --> 00:17:24,290 藤九郎 息子に なんとか言ってくれ。 196 00:17:24,290 --> 00:17:32,899 私は 頼朝様が伊豆に流されてきた時から 仕えてまいりました。 197 00:17:32,899 --> 00:17:36,235 鎌倉殿は そのお子。 198 00:17:36,235 --> 00:17:39,935 異を唱えることなど もっての外。 199 00:17:42,108 --> 00:17:49,108 しかしながら こればかりは 承服するわけにはまいりません。 200 00:17:52,251 --> 00:17:57,924 わしに背くは 父に背くことぞ。 201 00:17:57,924 --> 00:18:06,933 力ずくで人の妻を奪ったとなれば 鎌倉殿の名に傷がつきます。➡ 202 00:18:06,933 --> 00:18:09,836 そのことを申し上げておるのです。 203 00:18:09,836 --> 00:18:11,804 家を焼き払われてもよいのか! 204 00:18:11,804 --> 00:18:16,275 家を焼き払われようが 鎌倉を追われようが➡ 205 00:18:16,275 --> 00:18:22,275 たとえ首をはねられても 私の心は変わりませぬ! 206 00:18:26,285 --> 00:18:30,585 お父上を悲しませてはなりませぬ。 207 00:18:34,560 --> 00:18:37,860 よう申した。 208 00:18:39,432 --> 00:18:42,732 安達親子を連れていき 今すぐ首をはねよ。 209 00:18:47,140 --> 00:18:50,910 お待ちくださりませ。 お前は口を出すな。 210 00:18:50,910 --> 00:18:54,580 これは大きな分かれ道にございまする。 211 00:18:54,580 --> 00:18:59,919 このようなことで安達親子を討てば 必ず騒ぎになります。 212 00:18:59,919 --> 00:19:03,256 御家人たちが黙っておりませぬ。 213 00:19:03,256 --> 00:19:05,591 面白いではないか。 214 00:19:05,591 --> 00:19:18,604 ♬~ 215 00:19:18,604 --> 00:19:21,274 いいかげんに目を覚ましなさい。 216 00:19:21,274 --> 00:19:25,611 誰が呼んだ。 平三か! 217 00:19:25,611 --> 00:19:28,281 安達殿に手を触れてはなりません。 218 00:19:28,281 --> 00:19:30,216 (頼家)口出しはしないでいただきたい。 219 00:19:30,216 --> 00:19:33,119 自分のやってることが 分かってるのですか! 220 00:19:33,119 --> 00:19:38,819 思い合っておれば 誰の妻であろうが そんなことは関わりない! 221 00:19:40,860 --> 00:19:46,160 同じことを せつや つつじの前でも言えますか。 222 00:19:49,235 --> 00:19:52,935 (政子)ここへ連れてきて。 待て! 223 00:19:55,107 --> 00:20:00,246 恐れながら申し上げます。 224 00:20:00,246 --> 00:20:11,546 藤九郎殿ほど 頼朝様や鎌倉殿に 忠義の心を持つお方を 私は知りませぬ。 225 00:20:14,594 --> 00:20:19,265 こんなことで首をはねるなど➡ 226 00:20:19,265 --> 00:20:22,565 許されることではございませぬ! 227 00:20:25,605 --> 00:20:30,476 頭を冷やしなさい 頼家。 228 00:20:30,476 --> 00:20:45,625 ♬~ 229 00:20:45,625 --> 00:20:49,295 よくも母上を担ぎ出したな。 230 00:20:49,295 --> 00:20:52,198 (景時)ほかに手がございませんでした。 231 00:20:52,198 --> 00:20:54,634 覚えておれ。 232 00:20:54,634 --> 00:20:57,303 覚えておきまする。 233 00:20:57,303 --> 00:21:01,173 では。 234 00:21:01,173 --> 00:21:04,176 父上も同じことをしてきたではないか!➡ 235 00:21:04,176 --> 00:21:06,476 なぜ わしだけ。 236 00:21:13,853 --> 00:21:15,988 鎌倉殿! うるさい! 237 00:21:15,988 --> 00:21:19,988 困ったお人よ。 238 00:21:26,999 --> 00:21:32,805 結城七郎朝光には 気の毒だが死んでもらおう。 239 00:21:32,805 --> 00:21:35,608 死罪でございますか。 240 00:21:35,608 --> 00:21:41,280 謀反は 思い描いた時点で既に謀反。 241 00:21:41,280 --> 00:21:46,152 その旨 訴状にして 鎌倉殿にお示しする。 242 00:21:46,152 --> 00:21:48,154 (広元)お待ちください。 243 00:21:48,154 --> 00:21:55,628 ひょっとして 安達殿の一件が尾を引いているのですか。 244 00:21:55,628 --> 00:22:03,302 あれ以来 鎌倉殿は 御家人たちの信用を損ねられた。➡ 245 00:22:03,302 --> 00:22:07,173 厳しく当たらねば 鎌倉は割れる。 246 00:22:07,173 --> 00:22:11,177 結城殿を見せしめに。 247 00:22:11,177 --> 00:22:13,646 御家人の引き締めは➡ 248 00:22:13,646 --> 00:22:17,316 頼朝様の頃からの習い。➡ 249 00:22:17,316 --> 00:22:22,016 不満を持つ者を一掃する よい機会でござる。 250 00:22:27,960 --> 00:22:30,663 結城殿を助けてあげて。 251 00:22:30,663 --> 00:22:35,267 これは 結城七郎一人の問題ではないんだ。 252 00:22:35,267 --> 00:22:39,939 (畠山重忠)今や鎌倉のあちこちに 梶原殿の手の者が潜んでいます。 253 00:22:39,939 --> 00:22:44,810 俺は ほかにも取り調べを受けたやつを 何人も知ってるぜ。 254 00:22:44,810 --> 00:22:49,281 ここで 梶原殿と私までが 対立しては よくない。 255 00:22:49,281 --> 00:22:52,184 宿老ではないお前に頼みたい。 256 00:22:52,184 --> 00:22:56,155 (三浦義村)何をすればいい。 梶原殿のところへ行って➡ 257 00:22:56,155 --> 00:22:59,291 じかに御家人たちの気持ちを 伝えてもらえるか。 258 00:22:59,291 --> 00:23:02,628 お願いします。 弱いな。 259 00:23:02,628 --> 00:23:05,297 それじゃあ あいつには響かねえよ。 260 00:23:05,297 --> 00:23:08,200 何か いい手が? 261 00:23:08,200 --> 00:23:14,306 人数を集めて 訴状に名を連ね 鎌倉殿に処分を訴え出るんだ。 262 00:23:14,306 --> 00:23:16,242 (義盛)おお それでいこう。 263 00:23:16,242 --> 00:23:20,179 大丈夫? この人で人数が集まる? 264 00:23:20,179 --> 00:23:22,879 言うじゃねえか。 だって うさんくさい…。 265 00:23:25,651 --> 00:23:29,522 心配するな。 俺は裏に回るよ。 266 00:23:29,522 --> 00:23:34,460 (重忠)私もお手伝いを。 お前は裏に回るには 見栄えがよすぎる。 267 00:23:34,460 --> 00:23:38,160 そうですか やはり見栄えが…。 268 00:23:40,599 --> 00:23:42,535 あまり大ごとにはするな。 269 00:23:42,535 --> 00:23:45,835 4~5人 集めればよい。 (義村)任せとけ。 270 00:23:47,473 --> 00:23:50,276 (義村)ここに一筆お願いします。 271 00:23:50,276 --> 00:23:54,146 梶原のやつが気にくわねえ御家人は 山ほどいます。 272 00:23:54,146 --> 00:23:57,950 訴状…。 (義盛)この紙じゃ足りねえんじゃねえか。 273 00:23:57,950 --> 00:24:02,250 ハハハハハ。 まずは 四郎殿から。 274 00:24:04,290 --> 00:24:08,160 (りく)これを機会に 梶原を引きずり下ろしてしまいましょう。 275 00:24:08,160 --> 00:24:11,964 確かに 梶原には頭に来てたんだ。 276 00:24:11,964 --> 00:24:15,634 いつの間にか 御家人で一番みてえな顔して。 277 00:24:15,634 --> 00:24:20,306 四郎様のお名前は 御家人のおもしになります。➡ 278 00:24:20,306 --> 00:24:24,643 一番最後にデンとお書きください。 279 00:24:24,643 --> 00:24:26,643 心得た。 280 00:24:31,250 --> 00:24:35,120 わしも 梶原のやり方は 腹に据えかねておった。 281 00:24:35,120 --> 00:24:39,592 できるだけ多くの名を集めよ。 そのつもりでございます。 282 00:24:39,592 --> 00:24:45,292 う~ん… これ 時政は なぜ あんな後ろに書いたのだ。 283 00:24:47,266 --> 00:24:51,136 一番を 比企殿にお譲りになられたのでしょう。 284 00:24:51,136 --> 00:24:54,139 比企殿には 一番初めにお願いします。 285 00:24:54,139 --> 00:24:57,910 ああ そう。 はいはいはい。 286 00:24:57,910 --> 00:25:00,813 ここでいいのかな。 お願いします。 うん はいはい。 287 00:25:00,813 --> 00:25:05,284 うん… うん… うん…。 288 00:25:05,284 --> 00:25:08,621 おい いるかい。 289 00:25:08,621 --> 00:25:11,524 いかがなされた。 おお。➡ 290 00:25:11,524 --> 00:25:17,963 侍所で 何やら大変な騒ぎになってるぜ。 291 00:25:17,963 --> 00:25:20,299 まだ名を書いてない者。 書こう。 292 00:25:20,299 --> 00:25:23,969 おう 書け書け。 さあ さあ さあ。 293 00:25:23,969 --> 00:25:27,840 どうだ 集まったろう。 大ごとにするなと言ったではないか。 294 00:25:27,840 --> 00:25:31,243 思ったよりも 梶原のおっさん 嫌われていたようだ。 295 00:25:31,243 --> 00:25:35,581 (千葉常胤)これは梶原と一戦交えることに なりそうだな。 戦にはなりませぬ。 296 00:25:35,581 --> 00:25:38,250 加わっていただき かたじけのうございます。 297 00:25:38,250 --> 00:25:42,121 危うく お迎えの支度を 始めるところであったわ。 298 00:25:42,121 --> 00:25:47,927 またもや 誉れある戦をせぬかと 声がかかれば 乗らない手はない。 299 00:25:47,927 --> 00:25:51,263 皆 書き終わった。 八幡宮へ誓いを立てに行こう。 300 00:25:51,263 --> 00:25:53,599 全部で何人だ。 67。 301 00:25:53,599 --> 00:25:55,935 多すぎる! (戸が開く音) 302 00:25:55,935 --> 00:25:59,805 (土肥実平)お前たち どういうつもりだ! 303 00:25:59,805 --> 00:26:04,944 皆 共に 力を合わせて ここまでやってきた仲間ではないのか。 304 00:26:04,944 --> 00:26:07,613 ようやく泰平の世となったのに➡ 305 00:26:07,613 --> 00:26:12,284 何故また 身内同士で いがみ合わねばならんのだ!➡ 306 00:26:12,284 --> 00:26:16,622 かようなことをして 頼朝様がお喜びになるとお思いか! 307 00:26:16,622 --> 00:26:23,622 いいんだぜ 一緒に土肥実平殿への 訴状をこしらえても。 308 00:26:25,631 --> 00:26:30,502 (実平) この先 鎌倉は どうなっていくのだ!➡ 309 00:26:30,502 --> 00:26:32,905 ったく…。➡ 310 00:26:32,905 --> 00:26:34,905 あっ…。 311 00:26:49,455 --> 00:26:52,591 (義村)これを明日 大江殿に預け➡ 312 00:26:52,591 --> 00:26:55,891 鎌倉殿に披露していただきます。 313 00:26:58,263 --> 00:27:00,599 失礼。 314 00:27:00,599 --> 00:27:03,502 ああ~っ! 315 00:27:03,502 --> 00:27:05,938 (時政)何をする。 316 00:27:05,938 --> 00:27:10,609 うちの人は関わりなかったことに させていただきます。 317 00:27:10,609 --> 00:27:12,945 訳を伺いましょう。 318 00:27:12,945 --> 00:27:19,284 百に一つ 鎌倉殿と梶原殿が結託したら どうするのです。 319 00:27:19,284 --> 00:27:24,623 名を連ねた御家人たちは 根こそぎ やっつけられてしまいます。 320 00:27:24,623 --> 00:27:27,960 それで紙の端に名を書かせたのか。 321 00:27:27,960 --> 00:27:31,230 切り取ったのが分からぬように。 322 00:27:31,230 --> 00:27:35,530 大した女子じゃのう。 323 00:27:40,239 --> 00:27:42,239 おやめなさい。 324 00:27:44,109 --> 00:27:47,809 あんた やるな。 325 00:27:50,883 --> 00:27:56,255 (比奈)梶原殿は どうして そんなに 嫌われているのですか。 326 00:27:56,255 --> 00:28:01,593 あまり心を開かれるお方ではないから 誤解もされやすい。 327 00:28:01,593 --> 00:28:03,929 (比奈)心配です。 328 00:28:03,929 --> 00:28:07,800 小四郎殿も いつ狙われるか 分からないではないですか。 329 00:28:07,800 --> 00:28:11,270 肝に銘じておかねばな。 330 00:28:11,270 --> 00:28:15,607 太郎殿。 鎌倉殿から離れてはなりませんよ。 331 00:28:15,607 --> 00:28:19,607 小四郎殿に不都合なことがあったら すぐに知らせるのです。 332 00:28:22,948 --> 00:28:28,620 それにしても 坂東武者は 内輪で争うのが好きですね。 333 00:28:28,620 --> 00:28:32,491 これで終わりにしたいものだ。 334 00:28:32,491 --> 00:28:36,491 新たな始まりでなければいいんですけど。 335 00:28:38,230 --> 00:28:40,165 (義盛)何っ!? 336 00:28:40,165 --> 00:28:43,102 まだ鎌倉殿は御覧になっておらんのか! 337 00:28:43,102 --> 00:28:46,905 訴状を上げるのは最後の一手。 338 00:28:46,905 --> 00:28:51,777 事を穏便に済ませる手だてがないか 今は それを考えておる。 339 00:28:51,777 --> 00:28:54,780 梶原が そんなに怖いか。 340 00:28:54,780 --> 00:28:57,549 恐れているからではない。 341 00:28:57,549 --> 00:29:00,252 不憫に思ってのことである。 342 00:29:00,252 --> 00:29:03,155 これだけ多くの御家人の声を➡ 343 00:29:03,155 --> 00:29:05,855 封じ込めるおつもりか。 344 00:29:07,593 --> 00:29:11,463 鎌倉殿に渡すか 渡さないか➡ 345 00:29:11,463 --> 00:29:14,463 今 ここで返答せい! 346 00:29:31,550 --> 00:29:36,421 これより 鎌倉殿のご沙汰が。 347 00:29:36,421 --> 00:29:40,225 行くことはありません。➡ 348 00:29:40,225 --> 00:29:44,563 私が頼家と話します。 349 00:29:44,563 --> 00:29:48,233 それには及びませぬ。 350 00:29:48,233 --> 00:29:55,107 あなたが欲得で動く人でないことは 頼朝様からも聞いていました。 351 00:29:55,107 --> 00:29:57,910 恐れ多いお言葉。 352 00:29:57,910 --> 00:30:03,782 もし おかしなことになったら 取り返しがつきませんよ。 353 00:30:03,782 --> 00:30:10,255 鎌倉殿は賢いお方。 354 00:30:10,255 --> 00:30:14,255 某を手放すようなことは 決してございませぬ。 355 00:30:16,929 --> 00:30:26,605 一つは 梶原景時からの 結城朝光謀反を訴える訴状。 356 00:30:26,605 --> 00:30:32,477 そして一つは 梶原景時に対する訴状。 357 00:30:32,477 --> 00:30:34,947 (康信)調べによりますれば➡ 358 00:30:34,947 --> 00:30:41,286 結城朝光に謀反の疑いはないと見て よいようにございます。 359 00:30:41,286 --> 00:30:43,956 だそうだが 平三。 360 00:30:43,956 --> 00:30:49,294 疑いが晴れれば これに越したことはござりませぬ。 361 00:30:49,294 --> 00:30:51,994 (頼家)では この訴状は。 362 00:30:54,967 --> 00:30:57,267 (頼家)さて こちらは。 363 00:31:00,305 --> 00:31:04,977 梶原殿の行いは目に余ります。 364 00:31:04,977 --> 00:31:09,977 断固たるご処分を 下されるべきでございましょう。 365 00:31:11,650 --> 00:31:14,319 言われておるぞ 平三。 366 00:31:14,319 --> 00:31:20,659 全ては鎌倉殿がお決めになること。 367 00:31:20,659 --> 00:31:25,530 梶原殿は 鎌倉を守りたい一心であったはず。 368 00:31:25,530 --> 00:31:29,530 私欲はござらぬ。 分からねえぜ。 369 00:31:33,238 --> 00:31:39,238 (頼家) 平三。 申し開きしたければしてみよ。 370 00:31:40,946 --> 00:31:44,816 この梶原平三景時➡ 371 00:31:44,816 --> 00:31:49,116 恥じ入るところは ただの一点もござらぬ。 372 00:31:59,631 --> 00:32:03,969 父は御家人たちをまとめるため➡ 373 00:32:03,969 --> 00:32:06,969 上総介広常を斬った。 374 00:32:08,640 --> 00:32:14,513 (頼家)お前を許せば この66人の御家人が黙ってはいまい。➡ 375 00:32:14,513 --> 00:32:18,650 梶原平三景時。 376 00:32:18,650 --> 00:32:20,650 (景時)はっ。 377 00:32:22,521 --> 00:32:28,660 役目を解き 謹慎を申しつける。 378 00:32:28,660 --> 00:32:41,940 ♬~ 379 00:32:41,940 --> 00:32:47,640 (後鳥羽上皇)頼朝が死んで 早速 仲たがいが始まったか。 380 00:32:49,281 --> 00:32:53,618 (後鳥羽上皇)ああ 梶原… 何といった? 381 00:32:53,618 --> 00:32:57,956 (土御門通親)景時にございます。 382 00:32:57,956 --> 00:33:00,859 それほど有能か。 383 00:33:00,859 --> 00:33:05,630 かねてより誼がございまして。 384 00:33:05,630 --> 00:33:13,972 頼朝に気に入られ 鎌倉では最も力のある 御家人でございます。 385 00:33:13,972 --> 00:33:21,272 それほどの男なら 我が手中に置きとうなった。 386 00:33:23,982 --> 00:33:30,982 試しに くすぐってみよ。 はっ。 387 00:33:32,791 --> 00:33:37,529 残念でございます。 388 00:33:37,529 --> 00:33:44,603 某の過ちは 己を過信したこと。 389 00:33:44,603 --> 00:33:52,944 鎌倉殿と御家人たち どちらも意のままに操れると思い込み➡ 390 00:33:52,944 --> 00:33:57,816 どちらからも疎まれた。 391 00:33:57,816 --> 00:34:04,956 一日も早く復帰できるよう 今 動いております。 392 00:34:04,956 --> 00:34:08,656 捨てる神あれば 拾う神あり。 393 00:34:15,967 --> 00:34:18,267 上皇様からだ。 394 00:34:23,642 --> 00:34:26,545 京へ来いとの仰せ。 395 00:34:26,545 --> 00:34:29,545 通親公が伝えてきた。 396 00:34:31,249 --> 00:34:35,921 いかがなされるおつもりですか。 397 00:34:35,921 --> 00:34:39,921 鎌倉にいても先は見えた。 398 00:34:42,794 --> 00:34:45,931 いてもらわねば困ります。 399 00:34:45,931 --> 00:34:48,834 某は もはや…。 400 00:34:48,834 --> 00:34:50,834 (ハサミを置く音) 401 00:34:57,542 --> 00:35:00,542 行ってはなりませぬ! 402 00:35:05,617 --> 00:35:07,917 (はなをすする音) 403 00:35:10,956 --> 00:35:25,303 ♬~ 404 00:35:25,303 --> 00:35:28,974 (琵琶の音) 405 00:35:28,974 --> 00:35:31,674 (義村)しばらく姿を隠せ。 406 00:35:33,812 --> 00:35:38,250 (義村)全ては こちらの思いどおりに進んだ。 407 00:35:38,250 --> 00:35:40,185 (朝光)さすがでございます。 408 00:35:40,185 --> 00:35:43,922 (義村)例のこと くれぐれも他言は無用で頼む。 409 00:35:43,922 --> 00:35:49,622 実衣殿に相談を持ちかけたのは あくまで おぬしの一存。 410 00:35:53,598 --> 00:35:56,935 そんなに 梶原殿が憎いですか。 411 00:35:56,935 --> 00:35:59,271 別に。 412 00:35:59,271 --> 00:36:05,971 ただ あいつにいられると 何かと話が進まないんでね。 413 00:36:10,615 --> 00:36:12,915 (ため息) 414 00:36:14,953 --> 00:36:18,623 我が手の者から聞いた。 415 00:36:18,623 --> 00:36:21,923 京から誘いがあったそうだな。 416 00:36:23,962 --> 00:36:31,236 わしに伝えなかったということは その気があるということ。 417 00:36:31,236 --> 00:36:34,906 そう考えて間違いないな。 418 00:36:34,906 --> 00:36:37,576 結構にございます。 419 00:36:37,576 --> 00:36:45,250 「忠臣は二君に仕えず」。 420 00:36:45,250 --> 00:36:51,122 お前は自分が忠臣でないことを 認めたわけだ。 421 00:36:51,122 --> 00:36:57,822 この鎌倉に 忠義を誓わぬ者は要らぬ! 422 00:36:59,798 --> 00:37:04,798 奥州外ヶ浜に流罪とする。 423 00:37:10,942 --> 00:37:15,242 正治2年 正月。 424 00:37:35,133 --> 00:37:37,102 バカな! 425 00:37:37,102 --> 00:37:40,802 すぐに比企の館に 手遅れになる前に! 426 00:37:45,777 --> 00:37:48,780 待っておった。 427 00:37:48,780 --> 00:37:52,250 このこと 知っている者は。 428 00:37:52,250 --> 00:37:56,121 そなたにしか声はかけておらぬ。 429 00:37:56,121 --> 00:37:58,590 あとはお任せください。 430 00:37:58,590 --> 00:38:04,462 万一のことがあれば 比企は終わりだ。 431 00:38:04,462 --> 00:38:07,265 分かっております。 432 00:38:07,265 --> 00:38:09,965 一幡をお助けください! 433 00:38:12,937 --> 00:38:16,274 穏便に…。 434 00:38:16,274 --> 00:38:19,177 穏便に済ませるのだ。 435 00:38:19,177 --> 00:38:23,877 鎌倉殿の耳には決して入れるな。 436 00:38:33,558 --> 00:38:41,232 そっと連れ出すつもりが 一幡様に泣かれてしまい かようなことに。 437 00:38:41,232 --> 00:38:47,105 このようなことをして ただで済むとお思いか。 438 00:38:47,105 --> 00:38:50,241 我らは これより京へ向かう。➡ 439 00:38:50,241 --> 00:38:53,912 向こうに着いたら 一幡様は送り返す。 440 00:38:53,912 --> 00:38:57,248 このようなことをせずとも➡ 441 00:38:57,248 --> 00:39:01,586 京へ無事にたどりつけるよう 私が手配いたしましょう。 442 00:39:01,586 --> 00:39:07,258 申し訳ないが そなたを信じるわけにはゆかぬ。 443 00:39:07,258 --> 00:39:11,129 上皇様からのお誘いの件➡ 444 00:39:11,129 --> 00:39:14,429 鎌倉殿に流したのは そなたであろう。 445 00:39:18,603 --> 00:39:20,538 (景時)何故。 446 00:39:20,538 --> 00:39:26,945 行けば 鎌倉殿は 決して あなたを許さない。 447 00:39:26,945 --> 00:39:29,614 必ず討ち取ろうとされる。 448 00:39:29,614 --> 00:39:37,222 それは 朝廷との争いの火種となる。 449 00:39:37,222 --> 00:39:42,894 鎌倉を守るのが私の役目。 450 00:39:42,894 --> 00:39:45,563 ひけらかすものではないな。 451 00:39:45,563 --> 00:39:49,863 誰にも見せず 破り捨てるべきでした。 452 00:39:58,910 --> 00:40:09,610 刀は 斬り手によって 名刀にも なまくらにもなる。 453 00:40:11,923 --> 00:40:16,261 なまくらで終わりたくはなかった。 454 00:40:16,261 --> 00:40:27,272 ♬~ 455 00:40:27,272 --> 00:40:29,572 一幡! 456 00:40:31,943 --> 00:40:35,280 手を出すな! 457 00:40:35,280 --> 00:40:40,151 これより 流罪先の外ヶ浜へ参る。 458 00:40:40,151 --> 00:40:44,151 通してさしあげよ。 459 00:40:48,827 --> 00:40:52,630 小四郎殿。 460 00:40:52,630 --> 00:40:57,502 そなたは上総介広常の前で こう申した。 461 00:40:57,502 --> 00:41:03,641 我らは 坂東武者のために 立ち上がったのだと。 462 00:41:03,641 --> 00:41:08,313 源氏は飾りにすぎぬと。 463 00:41:08,313 --> 00:41:11,313 忘れてはおらぬな。 464 00:41:19,324 --> 00:41:23,194 己の道を突き進め。 465 00:41:23,194 --> 00:41:26,998 置き土産じゃ。 これへ。 466 00:41:26,998 --> 00:41:29,334 はっ。 467 00:41:29,334 --> 00:41:33,034 (鳥の鳴き声) 468 00:41:35,139 --> 00:41:37,439 おぬしに譲る。 469 00:41:40,278 --> 00:41:42,213 参ろう。 470 00:41:42,213 --> 00:42:05,970 ♬~ 471 00:42:05,970 --> 00:42:09,307 すぐに兵を調えよ。 472 00:42:09,307 --> 00:42:11,242 えっ…。 473 00:42:11,242 --> 00:42:15,647 梶原殿は 必ず西へ向かわれる。 474 00:42:15,647 --> 00:42:18,316 京へ? 475 00:42:18,316 --> 00:42:20,616 東海道で討ち取る。 476 00:42:24,656 --> 00:42:27,325 分からぬのか。 477 00:42:27,325 --> 00:42:35,133 梶原殿は 華々しく戦で死ぬおつもり。 478 00:42:35,133 --> 00:42:37,833 武士らしくな。 479 00:42:41,272 --> 00:42:43,572 急げ。 480 00:42:46,144 --> 00:42:48,144 はっ。 481 00:42:53,618 --> 00:42:56,618 (ため息) 482 00:43:05,964 --> 00:43:08,299 これからは好きにやらせてもらう。 483 00:43:08,299 --> 00:43:11,636 信じてないけど 信じたいのです。 484 00:43:11,636 --> 00:43:13,972 見ました? 485 00:43:13,972 --> 00:43:19,310 いたぞ! 比企と争う時は 終わったのです。 486 00:43:19,310 --> 00:43:21,980 (読経) 487 00:43:21,980 --> 00:43:23,915 鎌倉から放り出せ! 488 00:43:23,915 --> 00:43:25,915 次郎! 489 00:43:32,857 --> 00:43:37,595 梶原景時ゆかりの地 寒川町。 490 00:43:37,595 --> 00:43:44,268 景時の館は 一之宮天満宮の辺りにあったとされ➡ 491 00:43:44,268 --> 00:43:51,568 堀跡を利用したと伝わる水路が 館の規模の大きさを物語っています。 492 00:43:55,279 --> 00:44:00,952 鎌倉を追われ 京を目指した梶原一族。 493 00:44:00,952 --> 00:44:06,824 その道中 駿河の関所付近で 追討軍と戦いました。 494 00:44:06,824 --> 00:44:11,963 関所の跡地に立つ清見寺。 495 00:44:11,963 --> 00:44:19,963 大玄関の天井は この戦いの血痕が残る 古板が用いられたと伝わります。 496 00:44:21,639 --> 00:44:27,939 激闘の末 景時は この山へ追い詰められました。 497 00:44:31,249 --> 00:44:35,119 北条氏ゆかりの寺 建長寺。 498 00:44:35,119 --> 00:44:39,924 景時の亡霊が 施餓鬼供養に 遅れてやって来たという➡ 499 00:44:39,924 --> 00:44:42,260 伝説が残されていて➡ 500 00:44:42,260 --> 00:44:48,933 毎年 景時のために 梶原施餓鬼会が行われています。 501 00:44:48,933 --> 00:44:54,272 幕府へ忠義を尽くした 景時の まっすぐな生きざまは➡ 502 00:44:54,272 --> 00:44:57,972 今も人々を魅了しています。 503 00:45:47,959 --> 00:45:50,459 (加助)大したもんだ。 504 00:45:52,463 --> 00:45:56,801 大したもんだ! (新九郎)どうした 加助?