1 00:00:33,513 --> 00:00:51,264 ♬~ 2 00:00:51,264 --> 00:00:53,933 (源 実朝)えっ! えっ! 3 00:00:53,933 --> 00:00:58,605 (後鳥羽上皇)私だよ 上皇様だよ。 4 00:00:58,605 --> 00:01:01,508 上皇様…。 5 00:01:01,508 --> 00:01:07,508 実朝 共に力を合わせ 日本を治めようぞ。 6 00:01:09,249 --> 00:01:11,951 北条に惑わされるな。 7 00:01:11,951 --> 00:01:16,651 んん… 義時は食わせ者よ。 8 00:01:19,626 --> 00:01:21,626 ピッ。 9 00:01:24,497 --> 00:01:26,966 さらばじゃ。 10 00:01:26,966 --> 00:01:29,302 うわっ! (千世)きゃっ! 11 00:01:29,302 --> 00:01:35,108 (荒い息遣い) 12 00:01:35,108 --> 00:01:38,108 鎌倉殿? 13 00:01:45,251 --> 00:01:52,125 父上がつくられた この鎌倉を 源氏の手に取り戻す。 14 00:01:52,125 --> 00:01:57,597 (北条泰時) 北条から取り戻すということですか。 15 00:01:57,597 --> 00:02:00,934 上皇様を手本としたい。 16 00:02:00,934 --> 00:02:09,943 あのお方は 何事も人任せにせず ご自分でお裁きをなされる。 17 00:02:09,943 --> 00:02:12,943 お前の力を借りたい。 18 00:02:14,614 --> 00:02:18,284 私も北条の者ですが。 19 00:02:18,284 --> 00:02:24,584 義時に異を唱えることができるのは お前だけだ。 20 00:02:29,629 --> 00:02:35,902 鎌倉殿のために この身を捧げます。 21 00:02:35,902 --> 00:03:00,126 ♬~ 22 00:03:00,126 --> 00:04:45,826 ♬~ 23 00:05:10,256 --> 00:05:13,159 今年は 日照りが続いた。 24 00:05:13,159 --> 00:05:20,266 将軍家領だけでも 秋から年貢を去年の3分の1にしたい。 25 00:05:20,266 --> 00:05:23,169 (大江広元)お気持ちは分かりますが➡ 26 00:05:23,169 --> 00:05:26,139 むやみに減らすのは いかがなものでしょうか。 27 00:05:26,139 --> 00:05:31,277 (北条義時)御所領からの年貢が減れば 政が滞ります。 28 00:05:31,277 --> 00:05:36,549 (三浦義村)御家人たちから 文句も出るでしょうね。 29 00:05:36,549 --> 00:05:41,220 一度に全ての領地で 年貢を減らすわけではありません。 30 00:05:41,220 --> 00:05:47,894 御所領をいくつかに区切り 年ごとに年貢を減らす土地を変えていく。 31 00:05:47,894 --> 00:05:50,563 (三善康信) このようなものを作ってみました。➡ 32 00:05:50,563 --> 00:05:56,436 あくまでも 仮にでございますが 目を通していただけますでしょうか。 33 00:05:56,436 --> 00:06:01,207 お前は どういう立場で そこにいるのか。 34 00:06:01,207 --> 00:06:03,910 太郎は 私が頼んで➡ 35 00:06:03,910 --> 00:06:06,813 ここにいてもらっている。 36 00:06:06,813 --> 00:06:11,784 父上が 義理の弟というだけのことで➡ 37 00:06:11,784 --> 00:06:16,489 頼朝様のおそばにお仕えしたのと 同じです。 38 00:06:16,489 --> 00:06:23,189 私も 鎌倉殿の いとこということで ここにおりますが 何か。 39 00:06:29,135 --> 00:06:33,539 (のえ)いっそのこと 執権になっては いかがですか。 40 00:06:33,539 --> 00:06:35,475 執権か。 41 00:06:35,475 --> 00:06:39,879 (のえ)執権になってしまえば 誰も文句は言えません。 42 00:06:39,879 --> 00:06:43,216 名乗ればよいのでしょう。 名乗ってしまいましょう。 43 00:06:43,216 --> 00:06:46,552 (二階堂行政)名乗ってしまおうよ! 44 00:06:46,552 --> 00:06:48,488 お見えでしたか。 45 00:06:48,488 --> 00:06:52,425 (行政)いや 隠居してから することがないんだ。➡ 46 00:06:52,425 --> 00:06:55,228 あんたが執権になってくれんと➡ 47 00:06:55,228 --> 00:06:58,131 のえが何のために北条に嫁いだか 分からんのだよ。 48 00:06:58,131 --> 00:07:00,566 何がお嫌なのです。 49 00:07:00,566 --> 00:07:06,439 執権といえば 北条時政。 50 00:07:06,439 --> 00:07:11,577 政をほしいままにして 鎌倉を追われた男の肩書だ。 51 00:07:11,577 --> 00:07:14,914 考え過ぎです。 悪い癖ですよ。 うん。 52 00:07:14,914 --> 00:07:19,252 執権 北条義時 よいではないですか。 53 00:07:19,252 --> 00:07:21,252 (行政)うん。 54 00:07:25,591 --> 00:07:28,261 (義村)よう 執権殿。 55 00:07:28,261 --> 00:07:32,131 名乗るつもりはなかったが その方が都合がいいのだ。 56 00:07:32,131 --> 00:07:35,868 遅かったぐらいだ 執権殿。 57 00:07:35,868 --> 00:07:38,538 よせ! ハハッ。 58 00:07:38,538 --> 00:07:43,876 (実衣)これからは 鎌倉殿は 御家人たちに任せずに➡ 59 00:07:43,876 --> 00:07:48,214 ご自分の政をするんですって。 60 00:07:48,214 --> 00:07:51,551 (政子)頼家みたいなことに ならないでほしいのだけど。 61 00:07:51,551 --> 00:07:53,486 私がついていますから。 62 00:07:53,486 --> 00:07:56,422 鎌倉殿と小四郎は うまくいっていないし。 63 00:07:56,422 --> 00:07:59,425 誰かが そばにいてあげた方が いいと思うの。 64 00:07:59,425 --> 00:08:03,563 だから。 私が そばにいようかしら。 65 00:08:03,563 --> 00:08:06,465 まただわ。 66 00:08:06,465 --> 00:08:10,436 私が何かしようとすると いつも姉上は邪魔してくる。 67 00:08:10,436 --> 00:08:14,574 そういうことではなく。 そんなに私が信用できないなら➡ 68 00:08:14,574 --> 00:08:18,911 どうぞ あとはお任せします。 待ちなさい。 69 00:08:18,911 --> 00:08:22,611 暑そうだったら あおいであげてくださいな。 70 00:08:24,250 --> 00:08:28,250 分かったわよ。 あなたに任せます。 71 00:08:43,536 --> 00:08:45,872 あ…。 72 00:08:45,872 --> 00:08:47,807 体の具合でも。 73 00:08:47,807 --> 00:08:51,744 情けないことに 目を患いまして。 74 00:08:51,744 --> 00:08:54,213 申し訳ござらぬ。 75 00:08:54,213 --> 00:08:56,213 三善殿。 76 00:08:58,551 --> 00:09:03,890 (康信)伊豆の御家人 長岡七郎より 訴えが出ています。➡ 77 00:09:03,890 --> 00:09:08,227 米の取れ高が去年の半分で 苦しいところ 百姓たちが➡ 78 00:09:08,227 --> 00:09:12,899 近くの将軍家領が 年貢を 3分の1に引き下げられたと聞いて➡ 79 00:09:12,899 --> 00:09:15,801 不公平だと怒っているそうです。 80 00:09:15,801 --> 00:09:22,241 将軍家領だけ年貢を減らすから こういうことになる。 81 00:09:22,241 --> 00:09:28,114 太郎 不作が どれくらいの様子か 伊豆に行って確かめてくれ。 82 00:09:28,114 --> 00:09:31,851 既に 弟 五郎をやって 調べさせております。 83 00:09:31,851 --> 00:09:35,851 さすが執権殿は打つ手が早い。 84 00:09:38,524 --> 00:09:46,866 いいんですよ。 いろいろ試してみて 不具合が見つかれば別の手を考える。➡ 85 00:09:46,866 --> 00:09:49,201 大事なことよ。 86 00:09:49,201 --> 00:09:53,072 鎌倉殿を責めているのではない。 87 00:09:53,072 --> 00:09:58,772 周りの者に もっと しっかりせよと申しておる! 88 00:10:01,547 --> 00:10:06,547 さっ 次にまいりましょう。 次。 89 00:10:10,556 --> 00:10:14,427 私の考えが甘かったのです。 90 00:10:14,427 --> 00:10:18,230 申し訳ございませんでした。 91 00:10:18,230 --> 00:10:21,230 上皇様が送ってくださった。 92 00:10:26,572 --> 00:10:34,447 世を治めるためには 私自身が慈悲深い名君とならねばならぬ。 93 00:10:34,447 --> 00:10:40,119 聖徳太子様は 尊いお生まれに満足されることなく➡ 94 00:10:40,119 --> 00:10:46,119 功徳を積まれた。 私の道しるべだ。 95 00:10:48,260 --> 00:10:50,260 ≪(康信)鎌倉殿! 96 00:10:53,132 --> 00:10:57,937 源 仲章殿が 京からお戻りになりました。 97 00:10:57,937 --> 00:11:00,272 (鐘の音) 98 00:11:00,272 --> 00:11:05,945 (源 仲章)宋の国の匠 陳和卿殿。 99 00:11:05,945 --> 00:11:10,816 鎌倉まで はるばるご苦労であった。 100 00:11:10,816 --> 00:11:15,287 (仲章) 東大寺の大仏殿の再建を行った…。 101 00:11:15,287 --> 00:11:18,587 (陳和卿の泣き声) 102 00:11:21,961 --> 00:11:28,834 (陳和卿)私たちは 初めて会うわけではございません。 103 00:11:28,834 --> 00:11:35,508 前世において 実朝様は 宋の国 医王山の長老。➡ 104 00:11:35,508 --> 00:11:40,208 陳和卿は その門弟でございました。 105 00:11:42,248 --> 00:11:47,548 長老様 お久しゅうございます。 106 00:11:49,121 --> 00:11:52,591 驚きましたな。 107 00:11:52,591 --> 00:11:57,291 この光景 以前 夢に見た。 108 00:12:00,266 --> 00:12:06,566 そなたは 私の前に現れ 同じことを言った。 109 00:12:11,610 --> 00:12:15,610 私は 夢日記をつけているのだ。 110 00:12:20,619 --> 00:12:22,919 (実朝)ここを見てくれ。 111 00:12:32,898 --> 00:12:38,571 陳和卿 私に言いたいことがあるのでは。 112 00:12:38,571 --> 00:12:43,442 フハハハハハハ! よくお分かりになりましたな。 113 00:12:43,442 --> 00:12:47,246 船にまつわることではないか。 114 00:12:47,246 --> 00:12:50,583 大きな船をつくりましょう。 115 00:12:50,583 --> 00:12:54,253 誰も見たことのない 大きな船。 116 00:12:54,253 --> 00:12:58,924 それで宋へ渡り 交易を行うのです。 117 00:12:58,924 --> 00:13:04,797 聖徳太子様も かつて 隋へ使者を送られました。 118 00:13:04,797 --> 00:13:06,799 船は つくれるか。 119 00:13:06,799 --> 00:13:08,934 もちろん。 120 00:13:08,934 --> 00:13:11,234 すぐに取りかかってくれ。 121 00:13:20,946 --> 00:13:26,285 (北条時房) 伊豆で 父上のうわさを聞きました。 122 00:13:26,285 --> 00:13:32,892 膝を悪くして 近頃は 歩くことも ままならないという話です。 123 00:13:32,892 --> 00:13:38,192 見舞いの品でも持って 改めて のぞいてこようと思ってます。 124 00:13:43,903 --> 00:13:46,203 やめておきます。 125 00:13:53,913 --> 00:13:56,613 太郎に行かせよ。 126 00:13:59,585 --> 00:14:02,488 かしこまりました。 127 00:14:02,488 --> 00:14:06,258 私が。 128 00:14:06,258 --> 00:14:08,958 (酒を注ぐ音) 129 00:14:10,596 --> 00:14:15,596 京から 珍しい人物がやって来ている。 130 00:14:17,269 --> 00:14:25,144 (丹後局)近頃は暇を持て余し 修行と称して諸国を巡っております。 131 00:14:25,144 --> 00:14:28,614 お久しゅうございます。 132 00:14:28,614 --> 00:14:39,558 私も あなたも 大きな力を持つ方の おそばに仕えた 似た者同士。 133 00:14:39,558 --> 00:14:45,258 困ったことがあるなら 遠慮なく おっしゃい。 134 00:14:47,433 --> 00:14:54,573 たまに 心の芯が 折れそうになる時があるのです。 135 00:14:54,573 --> 00:14:57,243 でしょうね。 136 00:14:57,243 --> 00:15:01,113 4人の子のうち 3人を亡くしました。 137 00:15:01,113 --> 00:15:05,918 背負うものが多すぎて。 138 00:15:05,918 --> 00:15:08,821 つつましやかで よかったのです。 139 00:15:08,821 --> 00:15:11,790 身内の誰一人 欠けることなく…。 140 00:15:11,790 --> 00:15:21,490 話の途中 すまぬが 頼朝殿と一緒になったのは何年前ですか。 141 00:15:23,936 --> 00:15:26,839 40年? 142 00:15:26,839 --> 00:15:34,213 それで まだ そんな甘えたことを 言ってるのですか。 143 00:15:34,213 --> 00:15:37,513 いいかげん 覚悟を決めるのです。 144 00:15:40,552 --> 00:15:50,229 あの 源 頼朝と結ばれたというのは そういうこと。 145 00:15:50,229 --> 00:15:55,529 人並みの人生など 望んではなりませぬ。 146 00:15:57,569 --> 00:16:01,440 申し訳ありません。 147 00:16:01,440 --> 00:16:10,916 何のために生まれてきたのか 何のために つらい思いをするのか➡ 148 00:16:10,916 --> 00:16:14,216 いずれ分かる時が来ます。 149 00:16:15,788 --> 00:16:17,790 いずれ。 150 00:16:17,790 --> 00:16:30,269 ♬~ 151 00:16:30,269 --> 00:16:36,875 鎌倉殿は 聖徳太子様に倣って 宋の国へ使者を送ろうとされています。 152 00:16:36,875 --> 00:16:39,545 余計なことを…。 153 00:16:39,545 --> 00:16:46,218 それだけ大きな船となれば 世に鎌倉殿の力を知らしめることになる。 154 00:16:46,218 --> 00:16:48,887 北条にとっては 確かに余計だな。 155 00:16:48,887 --> 00:16:52,224 つまらぬことを申すな。 156 00:16:52,224 --> 00:16:57,896 御家人たちの負担が大きすぎる。 それを案じておる。 157 00:16:57,896 --> 00:16:59,896 あの話を。 158 00:17:01,767 --> 00:17:05,771 (泰時)一つ 気がかりなことが。 159 00:17:05,771 --> 00:17:10,909 陳和卿は 鎌倉殿の夢を当て 信頼を得ました。 160 00:17:10,909 --> 00:17:14,580 しかしながら 鎌倉殿の夢日記は➡ 161 00:17:14,580 --> 00:17:16,515 あの部屋に出入りする者なら➡ 162 00:17:16,515 --> 00:17:19,451 いつでも見られます。 163 00:17:19,451 --> 00:17:23,589 陳和卿が前もって見た? 164 00:17:23,589 --> 00:17:28,460 陳和卿は 京から来て間がないので無理です。 165 00:17:28,460 --> 00:17:34,460 しかし 一人だけ それができる人物がいます。 166 00:17:36,869 --> 00:17:39,569 源 仲章殿。 167 00:17:41,740 --> 00:17:49,040 つまり 西のお方が糸を引いているということか。 168 00:17:53,218 --> 00:17:57,556 (ため息) 169 00:17:57,556 --> 00:18:02,428 この船は 坂東のためにはならぬ。 170 00:18:02,428 --> 00:18:05,898 完成させるわけにはいかぬな。 171 00:18:05,898 --> 00:18:08,801 お待ちください それは…。 太郎。 172 00:18:08,801 --> 00:18:11,501 よう知らせてくれた。 173 00:18:20,245 --> 00:18:24,583 陳和卿を手伝ってやってほしいのです。 174 00:18:24,583 --> 00:18:27,486 (八田知家)そいつの腕は信じていいのか。 175 00:18:27,486 --> 00:18:33,192 鎌倉で普請といえば八田殿。 176 00:18:33,192 --> 00:18:37,863 ああ… 世話役か。 177 00:18:37,863 --> 00:18:39,863 よろしくお願いします。 178 00:18:49,208 --> 00:18:52,110 全て あなたが描かれたのか。 179 00:18:52,110 --> 00:18:54,110 さよう。 180 00:19:00,819 --> 00:19:02,819 (知家)おお…。 181 00:19:06,225 --> 00:19:08,894 実朝が船をつくり始めた。 182 00:19:08,894 --> 00:19:11,797 (藤原兼子)思いの外 早かったですね。 183 00:19:11,797 --> 00:19:15,567 これで 実朝の威光も高まる。 184 00:19:15,567 --> 00:19:18,904 (慈円)北条の影は薄くなる。 185 00:19:18,904 --> 00:19:25,577 上皇様は何故 北条を目の敵にされるのですか。 186 00:19:25,577 --> 00:19:33,852 たかだか伊豆の豪族にすぎぬのに 将軍に指図するなど 身の程を知れ。 187 00:19:33,852 --> 00:19:41,727 されど 上皇様から見れば 北条など取るに足らない ごみ虫。 188 00:19:41,727 --> 00:19:48,867 それが なぜか放っておけんのだ。 189 00:19:48,867 --> 00:19:52,204 なぜだ 慈円僧正。 190 00:19:52,204 --> 00:19:59,204 人が最も恐れるものは 最も己に似た者。 191 00:20:06,218 --> 00:20:11,218 親譲りの大事な鼻にございます。 192 00:20:13,091 --> 00:20:15,091 フッ。 193 00:20:22,768 --> 00:20:26,905 (知家)これは何か。 (陳和卿)帆である。 194 00:20:26,905 --> 00:20:30,576 (知家)竹で編むのか。 (陳和卿)さよう。 195 00:20:30,576 --> 00:20:34,446 帆は むしろで作るものだ。 196 00:20:34,446 --> 00:20:40,252 硬い方が風を逃がさない。 いや…。 赤子でも分かる道理だ。 197 00:20:40,252 --> 00:20:47,593 しかし… こんなに重かったら帆柱が倒れちまう。 198 00:20:47,593 --> 00:20:53,932 (陳和卿)フフフフ 頑丈に作れば よいだけのこと。 199 00:20:53,932 --> 00:20:58,804 ハハハハハハ。 ハハハハハハ。 200 00:20:58,804 --> 00:21:01,504 分かるように話しなさい。 201 00:21:03,942 --> 00:21:11,617 頼朝様は西と一線を画し 鎌倉を武家の都にと考えておられました。 202 00:21:11,617 --> 00:21:17,956 されど 鎌倉殿は今 上皇様の言いなりです。 203 00:21:17,956 --> 00:21:19,891 だから? 204 00:21:19,891 --> 00:21:23,829 頼朝様のご遺志に反します。 205 00:21:23,829 --> 00:21:27,633 誤ったものは改めなくてはなりません。 206 00:21:27,633 --> 00:21:32,237 鎌倉殿には 表から退いていただきます。 207 00:21:32,237 --> 00:21:36,237 以後 政は我ら宿老が。 208 00:21:40,579 --> 00:21:44,249 全て あのお方のためです。 209 00:21:44,249 --> 00:21:49,921 鎌倉殿が力を持てば それだけ敵も増える。 210 00:21:49,921 --> 00:21:56,261 あなたのような。 私は まだいい。 211 00:21:56,261 --> 00:22:05,270 これ以上 西を第一とすれば いずれ 坂東の御家人全てを敵に回します。 212 00:22:05,270 --> 00:22:11,943 あのお方に 頼家様のようには なってほしくないのです。 213 00:22:11,943 --> 00:22:21,620 つまり あなたの言うとおりにしなければ いずれは実朝も頼家のようになると。 214 00:22:21,620 --> 00:22:24,920 どう捉えようが結構です。 215 00:22:30,295 --> 00:22:34,995 お許しいただけますね 尼御台。 216 00:22:41,907 --> 00:22:50,207 いずれは私も あの船に乗って かの国へ渡ってみたいと思っている。 217 00:22:52,250 --> 00:22:56,121 鎌倉殿自らですか。 218 00:22:56,121 --> 00:23:02,594 医王山に詣でて お釈迦様のお骨を頂いてくる。 219 00:23:02,594 --> 00:23:05,931 お前も来ぬか。 220 00:23:05,931 --> 00:23:07,931 よろしいのですか。 221 00:23:10,602 --> 00:23:16,475 お前がいてくれると心強い。 222 00:23:16,475 --> 00:23:23,175 そして… 千世 お前も。 223 00:23:25,150 --> 00:23:29,621 (千世) 私も連れていってくださるのですか。 224 00:23:29,621 --> 00:23:34,459 海が 怖いか。 225 00:23:34,459 --> 00:23:36,895 とんでもない。 226 00:23:36,895 --> 00:23:41,895 千世は いつでも 鎌倉殿のおそばにいとうございます。 227 00:23:51,910 --> 00:23:55,247 船の建造を 中止していただきたいのです。➡ 228 00:23:55,247 --> 00:23:58,947 御家人の間からも不満が出ております。 229 00:24:01,920 --> 00:24:08,593 私は父上と違い 何の苦労もなく この座に就いた。 230 00:24:08,593 --> 00:24:14,466 人心をつかむためには 功徳を積むよりない。 231 00:24:14,466 --> 00:24:18,270 私は あの船に乗って いずれ医王山に…。 232 00:24:18,270 --> 00:24:25,570 上皇様に唆されて つくる船など 必要ござらぬ! 233 00:24:27,946 --> 00:24:30,615 母上の考えを伺いたい。 234 00:24:30,615 --> 00:24:33,915 尼御台は いかが思われますか。 235 00:24:40,225 --> 00:24:43,895 徳を高めるのも大事かもしれません。 236 00:24:43,895 --> 00:24:49,568 でも そればかりを求めていると 疲れてしまいませんか。 237 00:24:49,568 --> 00:24:52,237 生き急ぐことはない。 238 00:24:52,237 --> 00:24:57,937 ゆっくりと時をかけて 立派な鎌倉殿になればよいのです。 239 00:25:00,912 --> 00:25:05,250 結局 兄上と同じではないか。 240 00:25:05,250 --> 00:25:07,586 もうよい 船は中止だ。 241 00:25:07,586 --> 00:25:10,922 お待ちください。 今 取りやめては 御家人たちの苦労は水の泡。 242 00:25:10,922 --> 00:25:12,858 (実朝)言うな! こうしては どうでしょう。 243 00:25:12,858 --> 00:25:14,858 もう話は終わった。 244 00:25:20,265 --> 00:25:25,937 船のあちこちに 木材を納めた御家人たち➡ 245 00:25:25,937 --> 00:25:29,274 建造に当たった御家人たちの名を 記すのです。 246 00:25:29,274 --> 00:25:32,177 それが何になるというのだ。 247 00:25:32,177 --> 00:25:37,549 あの船は 鎌倉殿だけのものではなく➡ 248 00:25:37,549 --> 00:25:42,888 鎌倉殿と御家人が 共につくり上げたものになります。➡ 249 00:25:42,888 --> 00:25:46,224 その絆の証しとなるのです。 250 00:25:46,224 --> 00:25:48,894 いい案だ…。 251 00:25:48,894 --> 00:25:51,194 いかがでございましょう。 252 00:25:53,231 --> 00:25:57,102 どうか 船の建造は続けさせてください! 253 00:25:57,102 --> 00:26:02,402 鎌倉殿の思いが籠もっておるのです。 尼御台! 254 00:26:06,244 --> 00:26:12,117 鎌倉殿にとって何が一番大切か➡ 255 00:26:12,117 --> 00:26:16,417 よくお考えいただきたい 尼御台。 256 00:26:23,595 --> 00:26:27,265 (政子)もちろん 実朝には 好きなようにやらせてあげたい。 257 00:26:27,265 --> 00:26:32,965 でも それが あの子の命を 縮めるようなことになるのだとしたら。 258 00:26:37,542 --> 00:26:45,216 鎌倉殿は 後ろ盾として 上皇様をお選びになった。 259 00:26:45,216 --> 00:26:50,088 頼朝様のお考えとは 異なるかもしれませんが➡ 260 00:26:50,088 --> 00:26:54,559 世は変わりました。 261 00:26:54,559 --> 00:27:00,259 今なら あのお方は ご子息に どうおっしゃるか。 262 00:27:02,233 --> 00:27:06,905 無論 小四郎殿にも一理はございます。 263 00:27:06,905 --> 00:27:11,205 あとは 尼御台のお気持ち一つ。 264 00:27:12,777 --> 00:27:17,916 私が決めるのですか? 265 00:27:17,916 --> 00:27:22,587 私は そんな大事を決められるような 女子ではないのです。 266 00:27:22,587 --> 00:27:26,458 逃げてはなりません。 逃げたいわよ! 267 00:27:26,458 --> 00:27:33,531 頼朝様が世を去られて どれだけの月日が流れようと➡ 268 00:27:33,531 --> 00:27:38,870 あなたが その妻であったことに 変わりはない。 269 00:27:38,870 --> 00:27:44,542 あのお方の思いを引き継ぎ この鎌倉を引っ張っていくのは➡ 270 00:27:44,542 --> 00:27:46,842 あなたなのです。 271 00:27:49,881 --> 00:27:52,581 逃げてはなりません。 272 00:27:59,224 --> 00:28:05,524 とうに腹をくくったはずなのに 駄目ですねえ。 273 00:28:07,899 --> 00:28:11,569 皆を集めなさい。 274 00:28:11,569 --> 00:28:13,869 はっ。 275 00:28:23,915 --> 00:28:27,252 (泰時)鎌倉殿。➡ 276 00:28:27,252 --> 00:28:30,588 ここに御家人たちの名を入れます。 277 00:28:30,588 --> 00:28:34,859 なるほど。 ≪(康信)八田殿を連れてきました! 278 00:28:34,859 --> 00:28:37,762 (知家)おお 頼むぞ。 (2人)はい。 279 00:28:37,762 --> 00:28:42,200 (泰時)進み具合は いかがですか。 この分だと 予定どおり4月には完成する。 280 00:28:42,200 --> 00:28:45,537 しかし どうやって海まで運ぶ。 281 00:28:45,537 --> 00:28:48,873 よくぞ聞いてくれました。 282 00:28:48,873 --> 00:28:52,744 船の下に 丸太のコロが敷いてあります。 283 00:28:52,744 --> 00:29:00,485 完成したところで支えを外し コロに乗せて 引き潮の間に皆で引っ張る。 284 00:29:00,485 --> 00:29:04,422 楽しみだ。 陳和卿から教わりました。 285 00:29:04,422 --> 00:29:07,559 あちらに行ってみますか。 286 00:29:07,559 --> 00:29:09,559 行ってみよう。 287 00:29:17,902 --> 00:29:21,573 (知家)俺は この仕事を最後に➡ 288 00:29:21,573 --> 00:29:23,908 隠居しようと思っている。 289 00:29:23,908 --> 00:29:27,579 いや まだお若いではないか。 290 00:29:27,579 --> 00:29:38,189 若く見えるが… 実は あなたと そう変わらない。 291 00:29:38,189 --> 00:29:40,189 えっ。 292 00:29:42,060 --> 00:29:50,768 ああ… 最後に 夢のある仕事に出会えた。 293 00:29:50,768 --> 00:29:58,468 この船が完成すれば 思い残すことはない。 294 00:30:00,211 --> 00:30:11,211 (いびき) 295 00:30:31,176 --> 00:30:43,588 ♬~ 296 00:30:43,588 --> 00:30:45,888 うっ…! 297 00:30:57,135 --> 00:31:00,138 (知家)うっ… えらいことになった。 (泰時)どうされました。 298 00:31:00,138 --> 00:31:04,275 支えを外して コロに乗せたまではよかった。 299 00:31:04,275 --> 00:31:06,611 ところが…。➡ 300 00:31:06,611 --> 00:31:13,611 引き始めたら 船が浜に めり込んじまった。 301 00:31:17,622 --> 00:31:24,295 (綱を引く下人たちの声) 302 00:31:24,295 --> 00:31:32,103 (陳和卿)ああ… いや… あいや~! おお~ あいや~! 303 00:31:32,103 --> 00:31:34,572 なんとかならねえのかい! 304 00:31:34,572 --> 00:31:36,872 どこで計算が狂ったか。 305 00:31:38,910 --> 00:31:43,781 値が違う! これじゃ船が重すぎる~!➡ 306 00:31:43,781 --> 00:31:46,584 あいや~! 307 00:31:46,584 --> 00:31:50,255 (実衣)どういうこと。 308 00:31:50,255 --> 00:31:53,591 全く動かないではないですか。 309 00:31:53,591 --> 00:32:05,937 ♬~ 310 00:32:05,937 --> 00:32:08,637 ぬああ~っ! 311 00:32:12,810 --> 00:32:15,280 うあっ! 312 00:32:15,280 --> 00:32:20,580 (知家)引け~! 死ぬ気で引け~! 313 00:32:26,291 --> 00:32:28,226 ううっ! 314 00:32:28,226 --> 00:32:30,962 あっ… あっ…。 315 00:32:30,962 --> 00:32:32,897 大丈夫か。 316 00:32:32,897 --> 00:32:35,800 下がれ。 ああっ! あっ! 317 00:32:35,800 --> 00:32:37,800 ああっ! 318 00:32:39,771 --> 00:32:43,541 引け~! 319 00:32:43,541 --> 00:32:48,841 ぬああ~っ! (コロが折れる音) 320 00:33:01,926 --> 00:33:03,861 引け~! 321 00:33:03,861 --> 00:33:11,269 陳和卿の指示に従い 人々は 午の刻から申の刻まで➡ 322 00:33:11,269 --> 00:33:18,569 力の限り船を引いたが 海に浮かべることはできなかった。 323 00:33:20,278 --> 00:33:24,949 重さの勘定を誤ったか。 324 00:33:24,949 --> 00:33:27,249 そのようですね。 325 00:33:29,821 --> 00:33:33,224 どう見たって動くわけないじゃない。 326 00:33:33,224 --> 00:34:11,524 ♬~ 327 00:34:18,269 --> 00:34:26,269 その後 船は浜辺で朽ち果てた姿を さらし続けたという。 328 00:34:32,550 --> 00:34:35,887 (政子)これくらいで くじけて どうするのですか。 329 00:34:35,887 --> 00:34:38,587 やるなら とことんやりなさい。 330 00:34:40,758 --> 00:34:42,760 しかし…。 331 00:34:42,760 --> 00:34:47,498 自分の政がしたければ もっと力をつけなさい。 332 00:34:47,498 --> 00:34:53,237 御家人たちが束になってかかっても はね返すだけの大きな力を。 333 00:34:53,237 --> 00:34:56,537 しかし どうすれば。 334 00:35:01,913 --> 00:35:04,913 母は考えました。 335 00:35:13,524 --> 00:35:18,824 あなたが鎌倉の揺るぎない主となる手を。 336 00:35:33,211 --> 00:35:36,113 家督を譲る。 337 00:35:36,113 --> 00:35:40,551 鎌倉殿を辞し 大御所となる。 338 00:35:40,551 --> 00:35:44,251 おおごと…。 (実朝)大御所である。 339 00:35:45,890 --> 00:35:49,760 ひょっとして お子ができたということですか。 340 00:35:49,760 --> 00:35:53,231 よい機会なので言っておく。 341 00:35:53,231 --> 00:35:58,569 私には この先 子ができることはない。➡ 342 00:35:58,569 --> 00:36:01,472 全て 私のせいである。 343 00:36:01,472 --> 00:36:03,772 諦めてはいけません。 344 00:36:08,579 --> 00:36:13,251 外から養子を取ることにした。 345 00:36:13,251 --> 00:36:15,186 お待ちください。 346 00:36:15,186 --> 00:36:18,589 嫡流であれば 公暁殿がおられます。 347 00:36:18,589 --> 00:36:21,259 (実朝)あれは仏門に入った。➡ 348 00:36:21,259 --> 00:36:23,594 おいそれと還俗はできぬ。 349 00:36:23,594 --> 00:36:25,930 (時房)どなたか当てはあるのですか。 350 00:36:25,930 --> 00:36:30,801 朝廷に連なる 特に高貴なお血筋の方をもらい受ける。 351 00:36:30,801 --> 00:36:34,539 上皇様にお願いしてみるつもりだ。 352 00:36:34,539 --> 00:36:36,474 ありえません! 353 00:36:36,474 --> 00:36:42,213 鎌倉殿は 源氏の血筋から 代々出すことになっております。 354 00:36:42,213 --> 00:36:44,148 (実朝)誰が決めた。 頼朝様が。 355 00:36:44,148 --> 00:36:47,885 (実朝)文書は残ってなかろう。 確かに。 356 00:36:47,885 --> 00:36:50,221 すぐに仲章と話を進めよう。 357 00:36:50,221 --> 00:36:52,156 かしこまりました。 358 00:36:52,156 --> 00:36:58,095 鎌倉殿とは 武士の頂に立つ者のことでございます。 359 00:36:58,095 --> 00:37:05,095 その鎌倉殿を 今後は私が大御所として支えていく。 360 00:37:07,238 --> 00:37:10,908 どなたの入れ知恵かは分かりませぬが➡ 361 00:37:10,908 --> 00:37:16,781 そのようなことを お一人で決めてしまわれてはならない。 362 00:37:16,781 --> 00:37:21,919 鎌倉殿の好きなように させてあげましょう。 363 00:37:21,919 --> 00:37:25,619 尼御台…。 すぐに取りかかりなさい。 364 00:37:28,259 --> 00:37:30,928 北条は どうなるのですか。 365 00:37:30,928 --> 00:37:38,536 鎌倉殿は 源氏と北条の血を引く者が 務めてきました。 366 00:37:38,536 --> 00:37:43,207 これからも そうあるべきです。 (政子)北条が何ですか。 367 00:37:43,207 --> 00:37:48,879 小四郎 あなたが言ったのですよ。➡ 368 00:37:48,879 --> 00:37:55,553 北条あっての鎌倉ではない 鎌倉あっての北条と。➡ 369 00:37:55,553 --> 00:37:59,423 まずは鎌倉のことを考えなさい。 370 00:37:59,423 --> 00:38:03,227 (泰時)執権殿は ご自分の思いどおりに➡ 371 00:38:03,227 --> 00:38:06,130 事を動かしたいだけなのです。 そういうことではない。 372 00:38:06,130 --> 00:38:10,901 鎌倉は 父上一人のものではない! 黙れ! 373 00:38:10,901 --> 00:38:14,238 (雷鳴) 374 00:38:14,238 --> 00:38:19,577 都の やんごとなき貴族から 養子を取る。 375 00:38:19,577 --> 00:38:25,916 実現すれば これ以上の喜びはございません。 376 00:38:25,916 --> 00:38:28,616 (実朝)ありがとうございます。 377 00:38:34,191 --> 00:38:38,191 (雷鳴) 378 00:38:42,533 --> 00:38:46,404 鎌倉殿より伺っております。 379 00:38:46,404 --> 00:38:51,208 跡継ぎの件 早々に上皇様と相談し➡ 380 00:38:51,208 --> 00:38:54,908 しかるべきお人を 見つけたいと思っております。 381 00:39:01,218 --> 00:39:03,218 失礼。 382 00:39:05,890 --> 00:39:09,560 腹の立つ顔だ。 383 00:39:09,560 --> 00:39:12,560 このままでは済まさん。 384 00:39:14,899 --> 00:39:21,238 そして6年ぶりに この男が京から戻ってくる。 385 00:39:21,238 --> 00:39:24,909 鎌倉が再び揺れ始める。 386 00:39:24,909 --> 00:39:28,579 (北条朝時)あれは。 (平 盛綱)公暁殿。➡ 387 00:39:28,579 --> 00:39:31,482 頼家様の忘れ形見。 388 00:39:31,482 --> 00:39:41,859 ♬~ 389 00:39:41,859 --> 00:39:43,794 (ため息) 390 00:39:43,794 --> 00:40:11,555 ♬~ 391 00:40:11,555 --> 00:40:13,491 太郎です。 392 00:40:13,491 --> 00:40:15,491 (北条時政)ん…。 393 00:40:17,228 --> 00:40:19,528 太郎です。 394 00:40:21,899 --> 00:40:27,238 こりゃ驚いた。 よう来たなあ。 395 00:40:27,238 --> 00:40:29,907 (泰時)お元気そうで何よりです。 396 00:40:29,907 --> 00:40:35,780 足 痛めちまって 歩くのに苦労しとるがのう フフフ。 397 00:40:35,780 --> 00:40:40,918 父上から 見舞いを言づかってきました。 398 00:40:40,918 --> 00:40:45,618 いいとこあるじゃねえか。 ハハハハハ。 399 00:40:47,258 --> 00:40:49,927 りく様のことは聞きました。 400 00:40:49,927 --> 00:40:56,801 あ… わしを置いて 京へ戻っていきやがった。 401 00:40:56,801 --> 00:41:02,801 いいんじゃねえか。 あいつに ここの暮らしは似合わねえ。 402 00:41:04,475 --> 00:41:10,175 爺様は お顔が穏やかになられました。 403 00:41:12,616 --> 00:41:21,292 政を離れて久しいが 今が一番 幸せな気がする。 404 00:41:21,292 --> 00:41:27,292 力を持つってのは しんどいなあ。 405 00:41:30,301 --> 00:41:34,572 (サツキ)何よ しいさん 全くやってないじゃない。 406 00:41:34,572 --> 00:41:37,272 孫が様子見に来てくれた。 407 00:41:38,909 --> 00:41:42,580 (サツキ)はい。 おう。 408 00:41:42,580 --> 00:41:47,251 頼んだわけじゃねえんだがな どうしても面倒見たいって言うから。 409 00:41:47,251 --> 00:41:51,121 よく言うわよ。 (時政)ハハハハハ。 410 00:41:51,121 --> 00:41:58,596 はあ~ 何だろねえ 昔っから 女子には苦労しねえんだよな。 411 00:41:58,596 --> 00:42:01,932 (笑い声) 412 00:42:01,932 --> 00:42:06,804 いっぱい転がってる!➡ 413 00:42:06,804 --> 00:42:08,806 自分で取ってきて。 414 00:42:08,806 --> 00:42:12,576 だから言ったろう 今朝は膝が痛えんだよ。 415 00:42:12,576 --> 00:42:14,945 (サツキ)甘えないの。 416 00:42:14,945 --> 00:42:18,616 はい。 (サツキ)はいはい。 417 00:42:18,616 --> 00:42:20,616 あっ! 418 00:42:22,486 --> 00:42:26,490 情けねえとこ見られちまったな。 ハハハ。 419 00:42:26,490 --> 00:42:32,897 さんざん ふんぞり返って歩いてたから 罰が当たったんだよ。 420 00:42:32,897 --> 00:42:35,799 おう すまねえな。 いえ。 421 00:42:35,799 --> 00:42:39,236 お孫さんも どうぞ。 よかったら そちらの方も。 422 00:42:39,236 --> 00:42:42,573 おう 食え食え。 ありがとうございます。 423 00:42:42,573 --> 00:42:44,909 はい。 あ~ん。 424 00:42:44,909 --> 00:42:46,844 あ~ん。 おい!➡ 425 00:42:46,844 --> 00:42:48,779 ハッハッハッハッ! フフッ。 426 00:42:48,779 --> 00:42:51,782 (時政)何を見てんだよ。 (笑い声) 427 00:42:51,782 --> 00:42:53,918 あ~。 428 00:42:53,918 --> 00:43:00,791 北条時政は この後 78年の生涯を閉じた。 429 00:43:00,791 --> 00:43:06,263 鎌倉を追われてから 10年後のことである。 430 00:43:06,263 --> 00:43:10,601 新しい鎌倉殿が決まりそうだ。 何? 431 00:43:10,601 --> 00:43:12,536 鎌倉殿になる所存です。 432 00:43:12,536 --> 00:43:15,940 その時 必ず あの男が立ちはだかる。 433 00:43:15,940 --> 00:43:18,609 許されるはずがないだろう! 持ってまいれ。 434 00:43:18,609 --> 00:43:21,278 なっ… なっ…! ハハハハハハ! 435 00:43:21,278 --> 00:43:24,181 少し休みます。 真の鎌倉殿にあらず。 436 00:43:24,181 --> 00:43:26,881 この母に お任せあれ。 437 00:43:33,891 --> 00:43:38,228 神奈川県藤沢市。 438 00:43:38,228 --> 00:43:45,102 船玉神社の周りには かつて木をひき切る 職人が多く住んでいたといい➡ 439 00:43:45,102 --> 00:43:53,577 実朝は この一帯から 宋に渡る船の木材を 切り出したと伝わっています。 440 00:43:53,577 --> 00:43:57,915 由比ヶ浜にある実朝の歌碑。 441 00:43:57,915 --> 00:44:01,585 実朝が宋に渡ることを 夢みたことにちなみ➡ 442 00:44:01,585 --> 00:44:04,922 船を模したものが置かれています。 443 00:44:04,922 --> 00:44:09,793 実朝の船づくりに関わった 宋の技術者 陳和卿は➡ 444 00:44:09,793 --> 00:44:13,931 鎌倉に あるものを残しました。 445 00:44:13,931 --> 00:44:17,801 鎌倉彫です。 446 00:44:17,801 --> 00:44:23,273 彫りの陰影と深い漆の色彩が特徴的な 伝統工芸品で➡ 447 00:44:23,273 --> 00:44:27,144 陳和卿らがもたらした宋の技術に 影響を受け➡ 448 00:44:27,144 --> 00:44:33,844 鎌倉の仏師たちが 木彫漆器を 作ったことが始まりだと伝わります。 449 00:44:35,552 --> 00:44:41,892 仏具にはじまり 茶道具や生活用具にも 鎌倉彫の技法が用いられ➡ 450 00:44:41,892 --> 00:44:45,892 美術工芸の地位を築き上げました。 451 00:44:48,232 --> 00:44:53,904 宋の影響を強く受けながら発展を遂げた 鎌倉の文化は➡ 452 00:44:53,904 --> 00:44:58,204 今も人々を魅了しています。 453 00:45:33,577 --> 00:45:39,249 (保本)<江戸 小石川に 幕府直轄の養生所がある。➡ 454 00:45:39,249 --> 00:45:42,286 享保年間に設けられたもので➡ 455 00:45:42,286 --> 00:45:46,590 貧しい病人は 無料で手当てを受けることができる> 456 00:45:46,590 --> 00:45:50,461 (田山)お雪。 これで熱を下げる。 457 00:45:50,461 --> 00:45:52,729 口を開けろ。 458 00:45:52,729 --> 00:45:56,100 もっと 大きくだ。 459 00:45:56,100 --> 00:45:59,600 あっ イテテテ…。