1 00:00:06,139 --> 00:00:08,942 (政子)どうして こういうことになったのよ。 2 00:00:08,942 --> 00:00:11,278 (りく)なにも お前様が あんなことを言わなくても。 3 00:00:11,278 --> 00:00:13,213 (北条義時) 父上を責めるのは よしましょう。 4 00:00:13,213 --> 00:00:15,949 そもそも 小四郎が いけないんでしょ。 (実衣)余計なことばっかりして。 5 00:00:15,949 --> 00:00:17,885 お前が ペラペラ いろんなところで しゃべるからだ! 6 00:00:17,885 --> 00:00:21,288 余計なことばっかりして。よっ…。 役に立たないんだから。 7 00:00:21,288 --> 00:00:23,223 どんな余計なこと…。 顔だけよ あなたは! 8 00:00:23,223 --> 00:00:28,529 (阿野全成)皆さん! はい 皆さん! 義父上が 何か おっしゃりたいようです。 9 00:00:30,297 --> 00:00:34,167 (政子)どうぞ。 10 00:00:34,167 --> 00:00:39,973 (北条時政) 嫌になっちまったんだよ 何もかもが。 11 00:00:39,973 --> 00:00:43,644 悔やんではおらん。 12 00:00:43,644 --> 00:00:45,979 伊豆へ帰る! 13 00:00:45,979 --> 00:00:49,650 (源 頼朝) 時政のことは何とも思っておらん。 14 00:00:49,650 --> 00:00:52,553 鎌倉を出ていくことはない。 15 00:00:52,553 --> 00:00:55,522 元はといえば…。 16 00:00:55,522 --> 00:00:59,660 元はといえば? 17 00:00:59,660 --> 00:01:02,563 わしが悪い。 18 00:01:02,563 --> 00:01:06,466 はい お認めになりました。 19 00:01:06,466 --> 00:01:10,270 (足音) 20 00:01:10,270 --> 00:01:13,941 (安達盛長) 源 行家殿がお見えです。 21 00:01:13,941 --> 00:01:16,276 また あのお方か。 22 00:01:16,276 --> 00:01:18,946 用件を聞いておきましょうか。 23 00:01:18,946 --> 00:01:22,649 いや わしが会おう。 24 00:01:28,622 --> 00:01:33,327 まさか 小四郎まで出ていくことには ならんだろうな。 25 00:01:34,962 --> 00:03:20,967 ♬~ 26 00:03:55,635 --> 00:04:02,909 京へ戻るという そちの願いを 摘み取ってしもうた。 27 00:04:02,909 --> 00:04:05,812 すまん。 28 00:04:05,812 --> 00:04:11,585 しい様。 鎌倉殿の前で私をかばってくださり➡ 29 00:04:11,585 --> 00:04:14,254 うれしゅうございました。 30 00:04:14,254 --> 00:04:16,556 りく。 31 00:04:19,126 --> 00:04:21,828 りりしゅうございましたよ。 32 00:04:24,898 --> 00:04:28,268 今更 所領をくれと言われても。 33 00:04:28,268 --> 00:04:32,139 (源 行家)わしは これまで 平家と11度戦い 8度も勝ってきた! 34 00:04:32,139 --> 00:04:37,944 こちらの調べでは 8度戦い 6度負けております。 35 00:04:37,944 --> 00:04:42,282 (行家)兵衛佐 国の一つぐらい差し出すのが筋である。 36 00:04:42,282 --> 00:04:44,217 国! (行家)元はといえば➡ 37 00:04:44,217 --> 00:04:46,620 わしが御令旨をもたらしたのだぞ! 38 00:04:46,620 --> 00:04:51,491 では 言わせてもらいますが あなたは 弟 義円を巻き込み➡ 39 00:04:51,491 --> 00:04:56,496 敵に無謀な戦を仕掛け 義円を死なせた! 40 00:04:58,632 --> 00:05:00,567 はっきり申し上げる。 41 00:05:00,567 --> 00:05:05,438 金輪際 この鎌倉に 足を踏み入れないでいただきたい!➡ 42 00:05:05,438 --> 00:05:07,741 さらばでござる。 43 00:05:09,910 --> 00:05:13,780 よいのか 木曽のところに行っても。 44 00:05:13,780 --> 00:05:16,249 はあ? 45 00:05:16,249 --> 00:05:19,252 わしが義仲と組んだら どうなるか。 46 00:05:24,591 --> 00:05:27,894 痛くもかゆくもなし! 47 00:05:31,264 --> 00:05:34,935 あれで よろしかったのですか。 48 00:05:34,935 --> 00:05:37,270 構わん。 49 00:05:37,270 --> 00:05:40,941 (大江広元)行家殿は ああ見えて 公家との繋がりも深い。 50 00:05:40,941 --> 00:05:46,279 木曽殿と組めば 思わぬ力となります。 (比企能員)やっかいですな。 51 00:05:46,279 --> 00:05:49,616 木曽は 今 どうしておる。 信濃に とどまったままです。 52 00:05:49,616 --> 00:05:51,551 なぜ動かん。 53 00:05:51,551 --> 00:05:54,287 木曽殿は 北陸からの食糧を 押さえております。 54 00:05:54,287 --> 00:05:56,957 都の平家を干上がらせるおつもりでは。 55 00:05:56,957 --> 00:06:00,560 (能員) かなりの強者のようでございますな。 56 00:06:00,560 --> 00:06:04,431 このままでは 木曽に手柄を奪われてしまう。 57 00:06:04,431 --> 00:06:06,433 兵糧は。 58 00:06:06,433 --> 00:06:09,236 京へ攻め上るまでの蓄えはございます。 59 00:06:09,236 --> 00:06:12,906 その先 都で持ちこたえるのは難しいかと。 60 00:06:12,906 --> 00:06:15,242 奥州の動きも気になります。 61 00:06:15,242 --> 00:06:17,577 (頼朝)秀衡が会津まで南下してきたという うわさは どうなった。 62 00:06:17,577 --> 00:06:19,512 真偽は つかめておりませぬ。 63 00:06:19,512 --> 00:06:21,915 秀衡殿のことがある以上➡ 64 00:06:21,915 --> 00:06:26,253 たやすく鎌倉を離れるわけには いきませぬ。 65 00:06:26,253 --> 00:06:28,188 全成は何をしておるのだ! 66 00:06:28,188 --> 00:06:30,924 秀衡が ぽっくり逝ってくれねば 動きがとれん! 67 00:06:30,924 --> 00:06:33,827 日々 江島弁財天で祈とうを。 68 00:06:33,827 --> 00:06:36,796 誰か ほかに まじないができる者はおらんのか。 69 00:06:36,796 --> 00:06:43,270 法皇様のご命令で 清盛入道を呪い殺した という男が京におります。 70 00:06:43,270 --> 00:06:45,939 すぐに呼び寄せろ! 71 00:06:45,939 --> 00:06:50,944 (鳥の鳴き声) 72 00:06:52,612 --> 00:06:59,486 木曽義仲。 旭将軍として 後世に知られることになる この男は➡ 73 00:06:59,486 --> 00:07:03,790 頼朝にとっては いとこにあたる。 74 00:07:07,894 --> 00:07:12,232 この時期 義仲は 源氏の一門の中で➡ 75 00:07:12,232 --> 00:07:16,937 頼朝に勝るとも劣らない 勢力を持っている。 76 00:07:20,106 --> 00:07:23,243 今すぐ京へ攻め上るのだ! 77 00:07:23,243 --> 00:07:28,114 (木曽義仲)叔父上 何故 急がれる。 78 00:07:28,114 --> 00:07:32,419 あの クソ生意気な頼朝に 先を越されたくないのじゃ。 79 00:07:34,587 --> 00:07:39,926 平家は潰す 俺がこの手で。 80 00:07:39,926 --> 00:07:42,829 しかし 今ではない。 81 00:07:42,829 --> 00:07:47,267 (今井兼平)まずは 旅の疲れを癒やしては いかがですか。➡ 82 00:07:47,267 --> 00:07:50,170 巴。 83 00:07:50,170 --> 00:07:53,173 (巴御前)蒸し風呂の支度は できております。 84 00:07:57,911 --> 00:08:02,215 義仲 そなたこそが源氏の嫡流。 85 00:08:02,215 --> 00:08:06,920 わしと共に京へ上り 平家を倒し 源氏の世をつくろうぞ! 86 00:08:16,563 --> 00:08:18,565 (三浦義澄)よう。 87 00:08:20,433 --> 00:08:24,237 わしは帰らん。 そう言うな。 88 00:08:24,237 --> 00:08:31,111 御家人の間じゃ 鎌倉殿に物申した お前の人気は うなぎ登りだ。 89 00:08:31,111 --> 00:08:33,246 そうなのか? 90 00:08:33,246 --> 00:08:35,915 逆に鎌倉殿は 亀の一件で➡ 91 00:08:35,915 --> 00:08:38,251 すっかり みそをつけちまった。 92 00:08:38,251 --> 00:08:40,920 上洛どころではない。 りく殿だって…。 93 00:08:40,920 --> 00:08:43,256 (りく)あら いらっしゃい。 94 00:08:43,256 --> 00:08:46,593 (義澄)誰かと思いました。 95 00:08:46,593 --> 00:08:49,496 土いじりも やってみると楽しいもんですね。 96 00:08:49,496 --> 00:08:51,464 アハハハハハハ。 97 00:08:51,464 --> 00:08:54,467 (義澄)ハハハハハハハ。 98 00:08:57,937 --> 00:09:02,242 これ洗っといて。 (くま)かしこまりました。 99 00:09:04,544 --> 00:09:06,546 臭っ! 100 00:09:12,218 --> 00:09:14,220 (鎌を落とす音) 101 00:09:18,558 --> 00:09:21,227 何。 102 00:09:21,227 --> 00:09:24,564 (三浦義村) 戻ってくればいいではありませんか。 103 00:09:24,564 --> 00:09:30,870 もう こうなったら 鎌倉殿が困って 頭を下げるまでは ごめんです。 104 00:09:34,240 --> 00:09:37,143 そういえば あの女は どうなったの。 105 00:09:37,143 --> 00:09:39,913 鎌倉殿とは切れたの? 106 00:09:39,913 --> 00:09:43,783 亀ですか。 どうなんですかね。 107 00:09:43,783 --> 00:09:47,587 今 どこにいるのよ。 108 00:09:47,587 --> 00:09:50,256 よしましょう。 109 00:09:50,256 --> 00:09:55,929 私は もう鎌倉とは関わりないんだから➡ 110 00:09:55,929 --> 00:09:59,232 教えてくれたっていいじゃない。 111 00:10:03,269 --> 00:10:05,939 御台所に言うでしょう。 112 00:10:05,939 --> 00:10:10,610 ばか言わないで。 113 00:10:10,610 --> 00:10:16,616 教えてくださいよ 平六殿。 114 00:10:21,621 --> 00:10:26,292 (口呼吸の音) 115 00:10:26,292 --> 00:10:30,630 さあ さあ さあ。 そういやあ さっき➡ 116 00:10:30,630 --> 00:10:34,300 江間の館の前で 小四郎を見かけたぞ。 117 00:10:34,300 --> 00:10:36,636 また来てるのか。 118 00:10:36,636 --> 00:10:39,973 あいつ いまだに 八重に ぞっこんでな➡ 119 00:10:39,973 --> 00:10:42,642 何かっていうと 様子を見に来てるんだ。 120 00:10:42,642 --> 00:10:45,545 振られたんではないのか。 121 00:10:45,545 --> 00:10:48,515 色恋が分かってねえんだなあ。 122 00:10:48,515 --> 00:10:50,517 (笑い声) 123 00:11:00,126 --> 00:11:02,128 あっ…。 124 00:11:02,128 --> 00:11:04,831 あっ ちょっと寄っただけですから。 125 00:11:07,267 --> 00:11:11,604 これ ここに置いておきます。 126 00:11:11,604 --> 00:11:15,475 焼いて食べたら うまいです。 127 00:11:15,475 --> 00:11:19,479 お口に合わなかったら 誰かにあげてください。 128 00:11:19,479 --> 00:11:21,781 では! 129 00:11:31,291 --> 00:11:33,226 (八重)えっ 怖い…。 130 00:11:33,226 --> 00:11:37,964 甲斐から武田信義がやって来ている。 131 00:11:37,964 --> 00:11:40,633 (武田信義)木曽義仲のことじゃ。 132 00:11:40,633 --> 00:11:43,303 近頃 よう その名を聞く。 133 00:11:43,303 --> 00:11:48,174 どういうわけか 源 行家を預かっておるそうな。 134 00:11:48,174 --> 00:11:51,644 そのようで。 その行家の入れ知恵で➡ 135 00:11:51,644 --> 00:11:55,515 義仲は平家に近づこうとしているという うわさだ。 136 00:11:55,515 --> 00:12:00,920 いずれ 平家と組んで この鎌倉に攻め入るとか来ないとか。 137 00:12:00,920 --> 00:12:06,593 攻めてくるというのですか。 来るとか来ないとか。➡ 138 00:12:06,593 --> 00:12:10,263 面倒になる前に 義仲をなんとかなされよ。➡ 139 00:12:10,263 --> 00:12:14,601 わしは 東海道に巣くう 平家の残党が暴れて動きがとれん。 140 00:12:14,601 --> 00:12:16,936 頼みましたぞ。 141 00:12:16,936 --> 00:12:20,273 どこまで信じてよいものか。 142 00:12:20,273 --> 00:12:23,176 あの方の言葉に まことはありませぬ。 143 00:12:23,176 --> 00:12:29,616 武田殿は 一門の姫を 木曽殿の嫡男に 嫁がせようとして断られたとか。 144 00:12:29,616 --> 00:12:31,951 恐らく その腹いせと。 145 00:12:31,951 --> 00:12:36,623 木曽殿は同じ源氏。 よもや攻めてくるとは思えません。 146 00:12:36,623 --> 00:12:41,294 ここは木曽殿に じかに真偽を確かめましょう。 147 00:12:41,294 --> 00:12:43,229 どうやって。 148 00:12:43,229 --> 00:12:45,965 軍勢を信濃に送るのです。 149 00:12:45,965 --> 00:12:51,304 平家との うわさが偽りなら その証しに人質を出せと迫ります。➡ 150 00:12:51,304 --> 00:12:53,239 断れば うわさは まこと。 151 00:12:53,239 --> 00:12:56,943 そのまま攻め込んで木曽殿の首を取る。 152 00:13:02,582 --> 00:13:05,485 京から お客人がご到着のようです。 153 00:13:05,485 --> 00:13:07,453 京から? 154 00:13:07,453 --> 00:13:09,455 例の。 155 00:13:12,592 --> 00:13:15,294 来たか 来たか 来たか。 156 00:13:30,943 --> 00:13:33,279 お前か…。 157 00:13:33,279 --> 00:13:35,948 (文覚)お会いしとうござった。 158 00:13:35,948 --> 00:13:42,288 鎌倉殿のご活躍ぶり 我がことのように うれしゅうござりまするぞ。 159 00:13:42,288 --> 00:13:44,957 羽振りが よさそうだな。 160 00:13:44,957 --> 00:13:47,293 (文覚)法皇様のお覚えめでたく➡ 161 00:13:47,293 --> 00:13:52,965 今は京にて 神護寺の再興を任されてござりまする。 162 00:13:52,965 --> 00:13:58,638 よくぞ… よくぞ お呼びくだされた。 163 00:13:58,638 --> 00:14:07,447 藤原秀衡調伏の儀 この文覚にお任せあれ! 164 00:14:07,447 --> 00:14:09,916 声が大きい! 165 00:14:09,916 --> 00:14:52,225 (読経) 166 00:14:58,297 --> 00:15:01,200 おい どういうことだ。 167 00:15:01,200 --> 00:15:05,204 まあ あいつらの話も聞いてやってくれ。 168 00:15:08,107 --> 00:15:10,576 (口々に意見する声) 169 00:15:10,576 --> 00:15:12,512 (土肥実平)まあまあ まあまあ! 170 00:15:12,512 --> 00:15:15,515 1人ずつ 順番に! 171 00:15:18,918 --> 00:15:21,587 (和田義盛)解せねえんだよ。 平家討伐はよい。 172 00:15:21,587 --> 00:15:24,257 この坂東に攻めてくるなら受けて立とう。 でもな➡ 173 00:15:24,257 --> 00:15:26,926 今度のは違う。 源氏同士の いさかいだ! 174 00:15:26,926 --> 00:15:28,861 何で俺たちが つきあわなきゃならねえんだ。 175 00:15:28,861 --> 00:15:32,799 (岡崎義実)わしらは鎌倉殿のためなら 何でもするってわけじゃねえんだ! 176 00:15:32,799 --> 00:15:34,801 そういうことだ。 177 00:15:34,801 --> 00:15:41,941 この度の一件 軍勢を率いていくのは あくまで形だけです。 178 00:15:41,941 --> 00:15:45,278 (畠山重忠)軍勢を率いていけば 向こうは攻めてきたと思います。 179 00:15:45,278 --> 00:15:47,213 戦にならないと約束できますか。 180 00:15:47,213 --> 00:15:50,616 わしらは鎌倉殿のためなら 何でもするってわけじゃねえんだ! 181 00:15:50,616 --> 00:15:54,287 それは聞いた。 小四郎殿 このままでは皆の心は➡ 182 00:15:54,287 --> 00:15:56,222 鎌倉殿から離れていきます。 183 00:15:56,222 --> 00:15:58,624 もう うんざりなんだよ! 184 00:15:58,624 --> 00:16:02,228 そばめに うつつを抜かし 舅にも愛想を尽かされるようでは➡ 185 00:16:02,228 --> 00:16:04,163 坂東武者の主とは言えん! 186 00:16:04,163 --> 00:16:06,098 いささか 言い過ぎではござらんか! 187 00:16:06,098 --> 00:16:09,569 わしらの思い 鎌倉殿にお伝えしてくれんか! 188 00:16:09,569 --> 00:16:13,239 そうじゃ そうじゃ!小四郎! 189 00:16:13,239 --> 00:16:16,142 勝手なことばかり抜かしおって。 190 00:16:16,142 --> 00:16:19,912 鎌倉殿への敬いが全く足りませんな。 191 00:16:19,912 --> 00:16:23,249 (梶原景時) 本日 三浦館に集まった者の名は➡ 192 00:16:23,249 --> 00:16:25,918 ここに控えておりまする。 193 00:16:25,918 --> 00:16:28,588 (頼朝)相変わらず手回しがよいな。 194 00:16:28,588 --> 00:16:31,924 (盛長)木曽の件 いかがなさいましょう。 195 00:16:31,924 --> 00:16:37,263 ここは使者を送り 木曽殿の本意を 問うだけにいたしましょう。 196 00:16:37,263 --> 00:16:40,600 戦をするかどうかは その先の話。 197 00:16:40,600 --> 00:16:43,503 しかたないな。 198 00:16:43,503 --> 00:16:46,272 使者には どなたを。 199 00:16:46,272 --> 00:16:49,609 身内に行かせよう。 200 00:16:49,609 --> 00:16:51,611 蒲冠者がよい。 201 00:16:56,282 --> 00:17:01,554 (上総広常) お前さんも大変だよな 次から次へと。 202 00:17:01,554 --> 00:17:05,892 もともと鎌倉殿は 兵をお持ちではありません。 203 00:17:05,892 --> 00:17:11,564 御家人たちに強気で臨めないのが おつらいところです。 204 00:17:11,564 --> 00:17:15,902 俺に言わせりゃ そいつが駄目なんだよ。 205 00:17:15,902 --> 00:17:18,571 どういうことでしょう。 206 00:17:18,571 --> 00:17:21,908 強気でいこうぜ。 207 00:17:21,908 --> 00:17:27,246 武士なんてもんはよ 結局 度胸があるやつに従うんだ。 208 00:17:27,246 --> 00:17:29,181 そういうものですか。 209 00:17:29,181 --> 00:17:34,487 現に 俺は武衛の そういうとこに ほれたんだ。 だろ。 210 00:17:36,589 --> 00:17:40,927 あいつは それができる男なんだよ 武衛は。 211 00:17:40,927 --> 00:17:42,862 確かに。 212 00:17:42,862 --> 00:17:44,864 あっ…。 213 00:17:46,599 --> 00:17:50,937 あのころと今とじゃ 守るもんが違うから➡ 214 00:17:50,937 --> 00:17:54,240 強気に出れねえ気持ちも 分からねえでもねえ。 215 00:17:55,808 --> 00:18:01,814 下手をすると 鎌倉は真っ二つに割れちまうぞ。 216 00:18:05,451 --> 00:18:12,758 その時 上総介殿は どちらにつかれるおつもりですか。 217 00:18:14,560 --> 00:18:18,864 さあ どうするかな。 218 00:18:34,880 --> 00:18:40,586 九郎殿。 (源 義経) 聞いたぞ。 いよいよ出陣だそうだな。 219 00:18:40,586 --> 00:18:45,257 木曽殿のお考えを聞いてまいるだけです。 220 00:18:45,257 --> 00:18:48,594 連れていけ! 蒲の兄上では心もとない。 221 00:18:48,594 --> 00:18:50,596 私も参ります。 222 00:18:52,932 --> 00:18:57,269 護衛してやる。 謹慎中ではありませんか。 223 00:18:57,269 --> 00:19:01,540 戦をしないと もう耐えられないんだ! 224 00:19:01,540 --> 00:19:04,844 戦ではありませぬ。 225 00:19:08,214 --> 00:19:11,550 ついていくだけ。 頼む。 226 00:19:11,550 --> 00:19:13,853 ついていくだけ。 227 00:19:20,226 --> 00:19:23,562 ああ~っ! 228 00:19:23,562 --> 00:19:26,465 ぬああ~っ! ああ~っ! 229 00:19:26,465 --> 00:19:29,902 明後日の朝➡ 230 00:19:29,902 --> 00:19:33,205 ここをたちます。 231 00:19:34,774 --> 00:19:37,076 心得た! 232 00:19:40,246 --> 00:19:45,584 ん~ 世の中 何がどう転ぶか分からんな。 233 00:19:45,584 --> 00:19:51,457 時政が鎌倉を離れてしまっては 北条も軽く見られよう。 234 00:19:51,457 --> 00:19:55,928 (道)この先は 我が比企の 出番でございますね。 235 00:19:55,928 --> 00:20:00,266 まずは 万寿様を 立派なお子に育て上げねば。 236 00:20:00,266 --> 00:20:04,136 足りませぬ。 北条がそうしたように➡ 237 00:20:04,136 --> 00:20:07,139 我らも源氏に取り入るのです。 238 00:20:07,139 --> 00:20:09,842 北条のように? 239 00:20:11,610 --> 00:20:15,948 そう 北条のように。 240 00:20:15,948 --> 00:20:20,619 送り込むか 娘たちを。 241 00:20:20,619 --> 00:20:24,490 食い込むのです ぐいぐいと。 242 00:20:24,490 --> 00:20:35,167 ♬~ 243 00:20:35,167 --> 00:20:39,472 (ひしゃくを落とす音) あっ これ 山菜。 244 00:20:41,640 --> 00:20:43,943 ここに置きます。 245 00:20:49,515 --> 00:20:52,651 あ… 要らなかったら 誰かに。 246 00:20:52,651 --> 00:20:55,321 小四郎殿。 247 00:20:55,321 --> 00:21:00,593 私 つらいです。 248 00:21:00,593 --> 00:21:02,528 つらい…。 249 00:21:02,528 --> 00:21:08,534 勝手すぎます。 あなたは それでいいのかもしれないけど。 250 00:21:10,936 --> 00:21:16,609 それに… 要らなかったら誰かにあげてって➡ 251 00:21:16,609 --> 00:21:21,280 何で私が山菜好きな人を わざわざ探さないといけないんですか。 252 00:21:21,280 --> 00:21:25,618 鎌倉殿の命で 信濃に行きます。 253 00:21:25,618 --> 00:21:28,954 なるべく早く戻ります。 254 00:21:28,954 --> 00:21:31,957 小四郎殿。 私は好きなのです。 255 00:21:37,296 --> 00:21:42,601 八重さんの笑っている姿が。 256 00:21:46,972 --> 00:21:49,675 笑えないです。 257 00:21:51,310 --> 00:21:59,618 いつか 八重さんに笑いながら お帰りなさいと言ってほしい。 258 00:22:01,587 --> 00:22:05,257 笑いながら言う人なんていません。 259 00:22:05,257 --> 00:22:09,962 だから また来ます。 260 00:22:13,132 --> 00:22:16,869 また来ますって…。 261 00:22:16,869 --> 00:22:19,572 自分の家でしょうが。 262 00:22:21,273 --> 00:22:25,144 信濃行き 私も加えてもらうことになりました。 263 00:22:25,144 --> 00:22:29,615 (源 範頼)そうか。 鎌倉殿のお許しが出てよかった。 264 00:22:29,615 --> 00:22:33,485 あ… 兄上には内緒で。 265 00:22:33,485 --> 00:22:36,956 大丈夫か。 266 00:22:36,956 --> 00:22:39,625 来ました。 267 00:22:39,625 --> 00:22:42,294 お待たせいたしました。 268 00:22:42,294 --> 00:22:45,998 よう来てくれましたな ご両人とも。 269 00:22:47,967 --> 00:22:50,870 まだ分からないのです。 今日は どういった…。 270 00:22:50,870 --> 00:22:56,575 (能員)ご紹介しましょう。 こちらが常 こちらが里と申します。 271 00:22:58,611 --> 00:23:03,249 鎌倉殿の乳母 比企尼の孫にあたる者たちで➡ 272 00:23:03,249 --> 00:23:08,587 私たちは赤子の頃から 我が子のように かわいがっておりましたの。 273 00:23:08,587 --> 00:23:12,258 比企殿 これは どういうことか。 274 00:23:12,258 --> 00:23:14,593 (能員) 源氏の皆さんとお近づきになりたい。➡ 275 00:23:14,593 --> 00:23:16,528 ただそれだけでございます。 276 00:23:16,528 --> 00:23:20,266 (範頼)鎌倉殿のお許しもなく このようなことは困ります。 277 00:23:20,266 --> 00:23:25,137 お二人のお話し相手になればと それだけにございます。 278 00:23:25,137 --> 00:23:28,607 さよう。 大げさに考えずともよいのです。 279 00:23:28,607 --> 00:23:34,280 明日 信濃へ参るのです。 支度がありますので これで。 280 00:23:34,280 --> 00:23:36,282 行こう。 281 00:23:38,150 --> 00:23:40,152 蒲殿。 282 00:23:45,624 --> 00:23:52,965 里は 気立てのいい子でございましてな。 283 00:23:52,965 --> 00:23:55,968 (里)里にございます。 284 00:24:00,572 --> 00:24:04,243 来ねえじゃねえか 御曹司。 (足音) 285 00:24:04,243 --> 00:24:06,178 どうだった。 286 00:24:06,178 --> 00:24:08,914 (仁田忠常) 館にも いらっしゃいません。 287 00:24:08,914 --> 00:24:10,916 どうすんだよ。 288 00:24:13,252 --> 00:24:17,122 (範頼)自分から言いだしたくせに 困ったやつだ。 289 00:24:17,122 --> 00:24:20,125 置いていっても よろしいですか。 290 00:24:20,125 --> 00:24:24,830 鎌倉殿の許しも出ていないのだ 構わん。 291 00:24:26,598 --> 00:24:29,601 出立! はっ。 292 00:24:38,210 --> 00:24:41,213 (ウグイスの鳴き声) 293 00:24:53,826 --> 00:24:58,831 九郎殿 朝でございますよ。 294 00:25:05,237 --> 00:25:09,541 どこかへお出かけになると おっしゃっていませんでしたか。 295 00:25:30,262 --> 00:25:35,134 クッソ~! 296 00:25:35,134 --> 00:25:40,272 (範頼)釣りでござるか? 申し訳ござらぬ。 ここでお待ちを。 297 00:25:40,272 --> 00:25:42,274 承知しました。 298 00:25:49,615 --> 00:25:51,917 これはこれは。 299 00:25:53,485 --> 00:25:58,624 義仲は どこぞの誰かと違って わしのことを大事にしてくれるわ。 300 00:25:58,624 --> 00:26:02,227 逃がした魚は大きいぞ。 301 00:26:02,227 --> 00:26:05,898 ハハハハハハハハハ。 302 00:26:05,898 --> 00:26:08,801 魚が自分で言うか。 フッ。 303 00:26:08,801 --> 00:26:12,504 一応 実の叔父上だ。 ちょっと行ってくる。 304 00:26:17,910 --> 00:26:20,245 あっちは どうなった。 305 00:26:20,245 --> 00:26:24,583 おやじ殿がいなくなって 家督を継ぐのか。 306 00:26:24,583 --> 00:26:27,252 正直 どうでもいい。 307 00:26:27,252 --> 00:26:32,925 俺は いつだって 目の前のことをこなすので精いっぱい。 308 00:26:32,925 --> 00:26:36,795 楽しいだろ 生きていて。 えっ? 309 00:26:36,795 --> 00:26:42,267 何が起こるか分からない人生 羨ましいわ。 310 00:26:42,267 --> 00:26:45,938 考えたこともなかった。 311 00:26:45,938 --> 00:26:51,610 俺は当たり前のように家督を継いで 三浦の一族を率いていく。 312 00:26:51,610 --> 00:26:58,951 あとは たまに 女をからかって 遊ぶぐらいが関の山だ。 313 00:26:58,951 --> 00:27:05,557 俺だって こんなことになるとは思いもしなかった。 314 00:27:05,557 --> 00:27:10,429 あのお方が うちに転がり込んできた日から➡ 315 00:27:10,429 --> 00:27:13,232 全てが変わったんだ。 316 00:27:13,232 --> 00:27:15,567 (足音) 317 00:27:15,567 --> 00:27:18,237 (兼平)お戻りだ。 318 00:27:18,237 --> 00:27:20,939 おお。 319 00:27:22,908 --> 00:27:28,780 山奥ゆえ 客人に振る舞えるものは 川魚くらいしかなくてな。 320 00:27:28,780 --> 00:27:32,584 (笑い声) 321 00:27:32,584 --> 00:27:39,925 源氏が一つになり 平家を滅ぼす。 これが俺の望みだ。 322 00:27:39,925 --> 00:27:44,263 (義村)口だけなら何とでも言えましょう。 323 00:27:44,263 --> 00:27:48,133 鎌倉の者は 随分と うたぐり深いのう。 324 00:27:48,133 --> 00:27:52,137 平家と通じているという うわさが流れております。 325 00:27:55,274 --> 00:27:59,945 うわさとは 流す者に都合よくできている。 326 00:27:59,945 --> 00:28:01,947 惑わされてはならん。 327 00:28:05,217 --> 00:28:07,886 俺が北陸に兵を進めたのは➡ 328 00:28:07,886 --> 00:28:12,558 東海道へ向かえば 頼朝殿や 甲斐 武田とぶつかる。➡ 329 00:28:12,558 --> 00:28:15,460 それを避けるためだ。 330 00:28:15,460 --> 00:28:17,763 答えになってるか。 331 00:28:24,903 --> 00:28:28,774 どうした。 332 00:28:28,774 --> 00:28:33,478 もう少し焼いた方が 私は好みです。 333 00:28:36,915 --> 00:28:39,217 生焼けだったわ。 334 00:28:41,787 --> 00:28:44,590 食べてしまった。 335 00:28:44,590 --> 00:28:46,892 (義仲)腹は壊さん。 336 00:28:49,261 --> 00:28:52,164 (範頼)木曽殿のお考えは よく分かり申した。 337 00:28:52,164 --> 00:28:56,468 その旨 鎌倉殿にお伝えいたす。 ただし 条件が。 338 00:28:58,270 --> 00:29:01,173 (腹を下す音) 339 00:29:01,173 --> 00:29:03,108 えっ…。 340 00:29:03,108 --> 00:29:08,547 すまん 厠に行ってもよろしいか。➡ 341 00:29:08,547 --> 00:29:11,883 続けて。 342 00:29:11,883 --> 00:29:15,587 (腹を下す音) (範頼)あっ…。 343 00:29:18,757 --> 00:29:22,227 悪かった。 344 00:29:22,227 --> 00:29:27,899 鎌倉殿は 平家と通じてはおらぬ証しに➡ 345 00:29:27,899 --> 00:29:30,802 人質を差し出すようにと申しております。 346 00:29:30,802 --> 00:29:34,573 人質。 347 00:29:34,573 --> 00:29:38,910 行家殿では どうでしょう。 あれじゃ人質にならねえだろ。 348 00:29:38,910 --> 00:29:42,214 いかがですか。 叔父上は渡せん。 349 00:29:43,782 --> 00:29:46,785 お気持ちは分かります。 350 00:29:46,785 --> 00:29:54,926 しかし ここだけの話 あの方は お守りすべきお方では…。 351 00:29:54,926 --> 00:30:00,265 どんな男かは関わりない。 俺は 自分を頼ってきた者を➡ 352 00:30:00,265 --> 00:30:03,268 追い出すようなまねは できぬということだ。 353 00:30:11,276 --> 00:30:13,612 息子でいい。 354 00:30:13,612 --> 00:30:17,949 ご嫡男を!? 行家殿と実の息子を秤にかけて➡ 355 00:30:17,949 --> 00:30:20,285 行家殿を選ばれるのですか。 356 00:30:20,285 --> 00:30:24,623 男には 守らねばならぬものがある。 357 00:30:24,623 --> 00:30:26,558 義高でいい。 358 00:30:26,558 --> 00:30:29,294 引き換えに何を。 359 00:30:29,294 --> 00:30:31,963 何もいらん。 360 00:30:31,963 --> 00:30:35,267 これが 俺の まことだ。 361 00:30:44,543 --> 00:30:46,511 (源 義高)父上。 362 00:30:46,511 --> 00:30:48,513 ああ。 363 00:30:48,513 --> 00:31:01,593 ♬~ 364 00:31:01,593 --> 00:31:05,597 (義村)おめかしすれば 相当いい女子だな。 365 00:31:07,933 --> 00:31:10,268 何が捕れるのですか。 366 00:31:10,268 --> 00:31:13,171 ヤツメウナギ。 ヤツメウナギ…。 367 00:31:13,171 --> 00:31:15,607 (巴御前)目にいいので 義仲様に。 368 00:31:15,607 --> 00:31:19,277 (義村)ほれてるのか 木曽殿に。 369 00:31:19,277 --> 00:31:24,950 木曽殿は 鎌倉殿とは全く違いますね。 370 00:31:24,950 --> 00:31:27,853 すばらしいお方です。長く おそばに? 371 00:31:27,853 --> 00:31:30,822 幼なじみ。 幼なじみ…。 372 00:31:30,822 --> 00:31:33,625 初恋の相手か。 373 00:31:33,625 --> 00:31:36,294 斬り捨てられたいか。 申し訳ない。 374 00:31:36,294 --> 00:31:39,998 こいつは 女を見ると ちょっかいを出したくなるんです。 375 00:31:43,168 --> 00:31:46,304 色恋は とうに捨てた。 376 00:31:46,304 --> 00:31:48,974 (義村)それで幸せなのか。 377 00:31:48,974 --> 00:31:52,677 私は あのお方に 終生 尽くすことに決めている。 378 00:31:54,846 --> 00:31:57,649 お手伝いしましょう。 379 00:31:57,649 --> 00:31:59,584 さあ。 触るな。 380 00:31:59,584 --> 00:32:02,287 させてください。 触るな。 381 00:32:07,459 --> 00:32:11,163 行ってまいります。 頼んだ。 382 00:32:15,934 --> 00:32:18,603 息子の義高だ。 383 00:32:18,603 --> 00:32:21,506 源 義高にございます。 384 00:32:21,506 --> 00:32:24,943 (義仲)鎌倉に行くこと 承知してくれた。 385 00:32:24,943 --> 00:32:26,878 ありがとうございます。 386 00:32:26,878 --> 00:32:30,816 父上のためなら どんな苦労も いといませぬ。 387 00:32:30,816 --> 00:32:36,822 ご安心ください。 源氏同士で争わぬ限り 必ずお帰りになれます。 388 00:32:39,958 --> 00:32:44,262 父を信じろ。 はい。 389 00:32:54,306 --> 00:32:56,975 久しぶりである。 390 00:32:56,975 --> 00:33:01,680 ハハハ 鹿狩りの帰りに立ち寄った。 391 00:33:04,249 --> 00:33:06,551 鎌倉殿。 392 00:33:17,796 --> 00:33:22,100 うん 参ろうか。 393 00:33:27,272 --> 00:33:29,941 なぜ こうなる。 394 00:33:29,941 --> 00:33:32,611 戻りますか。 395 00:33:32,611 --> 00:33:36,281 いや~ このままでは帰れん。 396 00:33:36,281 --> 00:33:38,283 帰れんぞ! 397 00:33:43,955 --> 00:33:47,626 (亀)家まで焼き払って まだ足りない? 398 00:33:47,626 --> 00:33:50,328 足りませぬ。 399 00:33:57,636 --> 00:34:04,242 では 私 手を引きます。 そうしてください。 400 00:34:04,242 --> 00:34:06,912 一つだけいい? 401 00:34:06,912 --> 00:34:10,782 あなたの話を聞くつもりはありません。 402 00:34:10,782 --> 00:34:17,923 「黒髪の みだれもしらず うちふせば➡ 403 00:34:17,923 --> 00:34:23,595 まづかきやりし 人ぞ恋しき」。 404 00:34:23,595 --> 00:34:25,530 はい? 405 00:34:25,530 --> 00:34:30,936 髪を振り乱して寝ているとね いとしい人が この髪をね➡ 406 00:34:30,936 --> 00:34:36,274 指に絡めて そっと かき上げてくれたことを思い出すわけよ。 407 00:34:36,274 --> 00:34:38,209 それが何か。 408 00:34:38,209 --> 00:34:43,949 誰が詠んだか知らないでしょう。 和泉式部。 409 00:34:43,949 --> 00:34:46,851 和泉式部ぐらい知ってます。 410 00:34:46,851 --> 00:34:50,622 では あのお方の日記は? 目は通したの? 411 00:34:50,622 --> 00:34:53,325 りく様から渡されましたよね。 412 00:34:55,961 --> 00:34:58,663 ざっとですけど。 嘘。 413 00:35:00,231 --> 00:35:08,907 伊豆の小さな豪族の家で育った 行き遅れがさ 急に御台所 御台所って。 414 00:35:08,907 --> 00:35:12,243 勘違いしても しょうがないけど。 415 00:35:12,243 --> 00:35:16,581 大事なのは これから。 416 00:35:16,581 --> 00:35:24,255 自分が本当に鎌倉殿の妻として ふさわしいのか よく考えなさい。 417 00:35:24,255 --> 00:35:28,593 足りないものがあったら それを補う。 418 00:35:28,593 --> 00:35:32,263 私だって文筆を学んだのよ。 419 00:35:32,263 --> 00:35:39,270 あなた 御台所と呼ばれて 恥ずかしくない女になんなさい。 420 00:35:41,606 --> 00:35:47,612 憧れの的なんだから 坂東中の女の。 421 00:35:49,280 --> 00:35:52,283 そんなふうに考えたことあった? 422 00:35:55,153 --> 00:35:57,856 考えたことありませんでした。 423 00:36:00,558 --> 00:36:04,262 では よろしくお頼み申します。 424 00:36:05,897 --> 00:36:13,204 あの… さしあたって 何を読めばいいでしょうか。 425 00:36:18,243 --> 00:36:20,945 (足音) 426 00:36:22,580 --> 00:36:25,283 来てしまいました! 427 00:36:28,920 --> 00:36:31,256 幸せにやっておるか。 428 00:36:31,256 --> 00:36:33,591 近うございます。 429 00:36:33,591 --> 00:36:37,262 わしらが共に過ごしたのは 何年前じゃ。 430 00:36:37,262 --> 00:36:39,931 忘れました。 431 00:36:39,931 --> 00:36:46,638 いまだに お前のことを思っては 眠れぬ夜を過ごすこともある。 432 00:36:48,273 --> 00:36:50,608 嘘ではない。 433 00:36:50,608 --> 00:36:53,912 つらいことがある時などは 特に。 434 00:36:58,950 --> 00:37:01,853 (指をかむ音) ⚟(頼朝)かむか~!➡ 435 00:37:01,853 --> 00:37:04,155 待て! 436 00:37:15,900 --> 00:37:19,237 是非もない。 437 00:37:19,237 --> 00:37:22,240 鎌倉へ帰ろう。 それがよろしいかと。 438 00:37:39,924 --> 00:37:42,627 信濃土産です。 439 00:37:44,262 --> 00:37:46,598 ヤツメウナギの干したもの。 440 00:37:46,598 --> 00:37:48,933 目にいいそうです。 441 00:37:48,933 --> 00:37:55,807 それから これは ヒコウです。 442 00:37:55,807 --> 00:38:00,545 それから リンキン。 443 00:38:00,545 --> 00:38:02,881 なぜです。 444 00:38:02,881 --> 00:38:04,816 はい? 445 00:38:04,816 --> 00:38:07,752 なぜ私に尋ねないのです。 446 00:38:07,752 --> 00:38:13,224 鎌倉殿と会っていたのかと なぜ問い詰めないのです。 447 00:38:13,224 --> 00:38:17,562 私のことを 慕ってらっしゃるんでしょ。 448 00:38:17,562 --> 00:38:20,565 だったら 聞いたらどうなんです。 449 00:38:24,235 --> 00:38:28,106 何もございませんでした。 450 00:38:28,106 --> 00:38:34,579 かつて心を通い合わせた相手が 今も思いを引きずっているだなんて➡ 451 00:38:34,579 --> 00:38:37,282 殿方の勝手な思い込み。 452 00:38:39,918 --> 00:38:42,620 ほっとされましたか。 453 00:38:50,929 --> 00:38:57,268 これは 信濃の山中で採れた きのこです。 454 00:38:57,268 --> 00:38:59,204 毒はありません。 455 00:38:59,204 --> 00:39:04,542 土地の者の話では 焼いてもよし 煮てもよし。 456 00:39:04,542 --> 00:39:11,416 あ… きのこは お嫌いなんでしたっけ。 457 00:39:11,416 --> 00:39:14,419 持って帰りましょう。 458 00:39:19,891 --> 00:39:23,895 どちらでも よいのです。 459 00:39:27,565 --> 00:39:34,872 ここに鎌倉殿を招き入れたとしても 私は構いません。 460 00:39:42,580 --> 00:39:46,251 私と八重さんは幼なじみ。 461 00:39:46,251 --> 00:39:52,123 私の思いは あのころから ず~っと変わりません。 462 00:39:52,123 --> 00:39:55,426 私は それを大事にしたい。 463 00:39:57,862 --> 00:40:05,937 八重さんに振り向いてもらいたい そんな大それたことは もう考えません。 464 00:40:05,937 --> 00:40:09,274 振り向かなくても構わない。 465 00:40:09,274 --> 00:40:13,945 背を向けたいのなら それでもいい。 466 00:40:13,945 --> 00:40:16,948 私は その背中に尽くす。 467 00:40:21,286 --> 00:40:28,293 八重さんの後ろ姿が幸せそうなら 私は満足です。 468 00:40:35,300 --> 00:40:38,202 しばらく ここには戻りません。 469 00:40:38,202 --> 00:40:42,907 八重さんは どうか ここにいてください。 470 00:40:44,976 --> 00:40:51,849 あなたは やっぱり 伊豆の景色がよく似合う。 471 00:40:51,849 --> 00:40:58,856 伊東の館にアジサイを届けた あの日から ずっと そう思っておりました。 472 00:41:06,597 --> 00:41:09,267 帰ります。 473 00:41:09,267 --> 00:41:12,270 待って。 474 00:41:17,942 --> 00:41:20,645 小四郎殿。 475 00:41:27,285 --> 00:41:32,290 お役目 ご苦労さまでございました。 476 00:41:40,298 --> 00:41:43,201 お帰りなさいませ。 477 00:41:43,201 --> 00:42:07,258 ♬~ 478 00:42:07,258 --> 00:42:11,929 ただいま 帰りました。 479 00:42:11,929 --> 00:42:24,275 ♬~ 480 00:42:24,275 --> 00:42:29,981 (すすり泣き) 481 00:42:35,286 --> 00:42:38,189 わしと木曽殿で 平家を討つ。 482 00:42:38,189 --> 00:42:40,158 これは正義の戦である! 483 00:42:40,158 --> 00:42:43,161 義仲に先を越された。 484 00:42:43,161 --> 00:42:46,631 父は 源氏同士の戦を望んでおりません。 485 00:42:46,631 --> 00:42:49,300 わしらの手で坂東を治める。 486 00:42:49,300 --> 00:42:51,636 北条も討つつもりか。 487 00:42:51,636 --> 00:42:55,339 小四郎殿にしかできない お働きがあるはずです。