1 00:00:02,202 --> 00:00:04,905 (鳥の鳴き声) 2 00:00:14,281 --> 00:00:17,618 (源 頼朝)生かして連れて帰るな。➡ 3 00:00:17,618 --> 00:00:21,288 災いの根を残してはならぬ。 4 00:00:21,288 --> 00:00:25,993 (源 義経)おお 小四郎! 5 00:00:27,628 --> 00:00:30,964 (足音) 6 00:00:30,964 --> 00:00:33,300 (土肥実平)小四郎。 7 00:00:33,300 --> 00:00:35,302 (北条義時)土肥殿。 8 00:00:41,174 --> 00:00:43,310 (実平)どうした。 9 00:00:43,310 --> 00:00:49,182 九郎殿のことを考えておりました。 10 00:00:49,182 --> 00:00:51,652 わしもじゃ。 11 00:00:51,652 --> 00:00:58,525 平家との戦の間 ずっと共にいたもんでな。 12 00:00:58,525 --> 00:01:01,929 死なねばならなかったのか。 13 00:01:01,929 --> 00:01:06,633 もったいない 実に。 はあ。 14 00:01:10,270 --> 00:01:13,941 あそこを。 はい。 15 00:01:13,941 --> 00:01:18,278 道を直しておる。 16 00:01:18,278 --> 00:01:23,150 ゆうべの雨で ぬかるんでしまったのでしょう。 17 00:01:23,150 --> 00:01:26,620 あんなことをして大丈夫なのか。 18 00:01:26,620 --> 00:01:29,523 罰が当たらなければよいが。 19 00:01:29,523 --> 00:01:33,961 (八田知家) 誰だ 俺の仕事にケチつけてるのは。 20 00:01:33,961 --> 00:01:35,963 八田殿。 21 00:01:39,299 --> 00:01:41,969 (実平)なぜ 土をほじくっておる? 22 00:01:41,969 --> 00:01:46,840 鎌倉中の道を歩きやすくするようにと 鎌倉殿のご命令だ。 23 00:01:46,840 --> 00:01:52,312 罰が怖くないのか。 命じたのは鎌倉殿だ。 24 00:01:52,312 --> 00:01:54,247 何かあるとしたら向こうだろ。 25 00:01:54,247 --> 00:01:56,650 (木づちを投げる音) 26 00:01:56,650 --> 00:02:00,253 小四郎 ちょっといいかい。 27 00:02:00,253 --> 00:02:04,925 何でしょう。 預かってほしいガキがいるんだよ。 28 00:02:04,925 --> 00:02:07,260 おう 来い。 29 00:02:07,260 --> 00:02:09,930 こっちだ。 よし。➡ 30 00:02:09,930 --> 00:02:13,800 この子は 両親とも飢饉で死んじまってな。➡ 31 00:02:13,800 --> 00:02:16,803 この年で天涯孤独らしい。➡ 32 00:02:16,803 --> 00:02:19,272 面倒見てほしいんだ。 33 00:02:19,272 --> 00:02:22,943 お前 こういう子の世話してるんだろ。 34 00:02:22,943 --> 00:02:24,878 私というか 妻ですが。 35 00:02:24,878 --> 00:02:29,182 (知家)なかなか賢い いい子だぜ。 36 00:02:32,285 --> 00:02:36,590 (八重)これからは ここが自分の家だと思ってくださいね。 37 00:02:40,160 --> 00:02:44,631 名は何というのですか。 ああ…。 38 00:02:44,631 --> 00:02:47,334 (鶴丸)鶴丸。 39 00:02:50,303 --> 00:02:52,606 鶴丸。 40 00:02:57,644 --> 00:03:00,547 おっ… こら。 41 00:03:00,547 --> 00:03:03,250 フフフ…。 42 00:03:05,919 --> 00:04:51,625 ♬~ 43 00:05:16,917 --> 00:05:22,789 頼朝は全国から兵を集め 奥州に攻め込む。 44 00:05:22,789 --> 00:05:26,793 戦は鎌倉方の圧勝。 45 00:05:29,930 --> 00:05:33,600 (頼朝)ため込んだものだのう。 46 00:05:33,600 --> 00:05:35,902 (和田義盛)御免! 47 00:05:39,272 --> 00:05:43,143 (義盛)泰衡家人 河田次郎。 48 00:05:43,143 --> 00:05:47,447 泰衡が首を献上してまいりました。 49 00:05:52,819 --> 00:05:55,522 間違いございません。 50 00:06:01,895 --> 00:06:04,564 (頼朝)次郎とやら。 51 00:06:04,564 --> 00:06:09,903 恩を忘れて 欲得のために主人を殺すとは何事か。 52 00:06:09,903 --> 00:06:12,239 (河田次郎)はっ? 53 00:06:12,239 --> 00:06:18,545 名を呼ぶのも汚らわしい。 この男の首を 今すぐ はねよ。 54 00:06:22,882 --> 00:06:24,818 はっ。➡ 55 00:06:24,818 --> 00:06:27,587 さあ 来い。 ほら。 56 00:06:27,587 --> 00:06:32,592 頼朝! この外道め! 離せ! 57 00:06:36,596 --> 00:06:40,934 これから大事になるのは忠義の心だ。➡ 58 00:06:40,934 --> 00:06:44,804 あのような男を二度と出してはならぬ。 59 00:06:44,804 --> 00:06:46,806 はっ。 60 00:06:55,949 --> 00:07:01,554 ついに 日本全てを平らげた。 61 00:07:01,554 --> 00:07:04,557 (安達盛長)ご苦労さまでございました。 62 00:07:06,226 --> 00:07:09,229 おめでとうございます。 63 00:07:12,565 --> 00:07:18,238 源氏の世は もうすぐそこだ。 64 00:07:18,238 --> 00:07:20,573 だが その前に…。 65 00:07:20,573 --> 00:07:24,244 法皇様でございますか。 66 00:07:24,244 --> 00:07:28,581 京の大天狗を なんとかせねばならん。➡ 67 00:07:28,581 --> 00:07:32,585 天下草創の総仕上げよ。 68 00:07:35,922 --> 00:07:38,591 小四郎。 69 00:07:38,591 --> 00:07:41,294 悔やむな。 70 00:07:45,465 --> 00:07:47,600 申し訳ありません。 71 00:07:47,600 --> 00:07:53,473 己のしたことが 正しかったのか そうでなかったのか。 72 00:07:53,473 --> 00:07:56,276 自分で決めて どうする。 73 00:07:56,276 --> 00:07:58,978 決めるのは天だ。 74 00:08:00,880 --> 00:08:04,217 罰が当たるのを待てと。 75 00:08:04,217 --> 00:08:08,088 天が与えた罰なら わしは甘んじて受ける。 76 00:08:08,088 --> 00:08:12,092 それまでは 突き進むのみ。 77 00:08:19,766 --> 00:08:23,570 土地の者に聞いてきた。 すぐそこらしいぞ。 78 00:08:23,570 --> 00:08:25,905 衣川であろう。 79 00:08:25,905 --> 00:08:30,243 まだ 九郎殿の館は 焼け残っているようです。 80 00:08:30,243 --> 00:08:35,582 明日 ちょっと のぞいて 手を合わせてこようかと思うが➡ 81 00:08:35,582 --> 00:08:38,485 皆も どうかな。 (岡崎義実)行こう 行こう。 82 00:08:38,485 --> 00:08:44,257 (千葉常胤) それにしても 九郎殿は強かった。 83 00:08:44,257 --> 00:08:46,926 (畠山重忠) 天狗に手ほどきを受けたというのも➡ 84 00:08:46,926 --> 00:08:50,597 あながち嘘ではなかったのかも しれませんね。(実平)確かに。 85 00:08:50,597 --> 00:08:53,266 神がかりの強さでした。 86 00:08:53,266 --> 00:08:58,938 九郎殿を裏切った泰衡が滅びたというのは まさに神罰。 87 00:08:58,938 --> 00:09:03,209 (義盛)梶原平三が 鎌倉殿に余計なことを言わなきゃ➡ 88 00:09:03,209 --> 00:09:05,879 死ななくて済んだんだ 九郎殿はよう。 89 00:09:05,879 --> 00:09:08,214 (義実)梶原は好かん。 90 00:09:08,214 --> 00:09:12,552 それにしても 九郎殿は強かった。 91 00:09:12,552 --> 00:09:15,455 (実平) おお 千葉殿! ああ 飲み過ぎじゃ! 92 00:09:15,455 --> 00:09:19,759 それにしても…。 ああ ああ 確かに。 93 00:09:30,103 --> 00:09:39,112 (梶原景時)九郎殿は亡くなったが その名は語り継がれる。 94 00:09:41,581 --> 00:09:49,923 そして 戦のなんたるかも知らぬ愚か者として➡ 95 00:09:49,923 --> 00:09:55,628 梶原景時の名も また残る。 96 00:09:57,263 --> 00:10:00,266 (景時)これも宿命か。 97 00:10:32,632 --> 00:10:38,304 鎌倉に戻った頼朝は 上洛に向けて動き出す。 98 00:10:38,304 --> 00:10:42,976 その隣には 都帰りの この男。 99 00:10:42,976 --> 00:10:47,847 法皇様が 時政は息災かと尋ねておられる。 100 00:10:47,847 --> 00:10:51,317 (北条時政)ありゃ またですか。 101 00:10:51,317 --> 00:10:54,654 こないだ 息災だと返したばかりなんですがね。 102 00:10:54,654 --> 00:10:56,990 (大江広元)大層 気に入られたようで。 103 00:10:56,990 --> 00:11:00,860 (比企能員) 北条殿 一体 どんな手を使った。 104 00:11:00,860 --> 00:11:03,563 勘弁してくれ。 105 00:11:09,936 --> 00:11:13,806 (笑い声) 106 00:11:13,806 --> 00:11:16,609 (平 知康)なっ…。 (後白河法皇)おいおいおい。 107 00:11:16,609 --> 00:11:20,480 ずるは いけませんな。➡ 108 00:11:20,480 --> 00:11:28,188 いくら法皇様でも 駄目なもんは駄目。 109 00:11:30,623 --> 00:11:32,559 ハハハハ…。 110 00:11:32,559 --> 00:11:37,497 そなた 肝が据わっておるのう。 111 00:11:37,497 --> 00:11:39,632 ハハ。 112 00:11:39,632 --> 00:11:43,503 (丹後局)さすがは坂東武者。 113 00:11:43,503 --> 00:11:52,212 のう わしのそばに ず~っとおらんか。 114 00:11:52,212 --> 00:11:55,648 ご勘弁を。 115 00:11:55,648 --> 00:12:01,654 鎌倉で美しい妻が待っておりますもので。 116 00:12:03,256 --> 00:12:08,595 言うのう。 ハハハハ。 ハハハ。 言うのう。 117 00:12:08,595 --> 00:12:10,530 (時政と後白河法皇の笑い声) 118 00:12:10,530 --> 00:12:12,465 そんな具合です。 119 00:12:12,465 --> 00:12:16,269 ハハハハハ 大したものです。 120 00:12:16,269 --> 00:12:22,609 あの法皇様をとりこにするとは 舅殿は奇特なお人よ。 121 00:12:22,609 --> 00:12:26,946 大事なのは ここでござる。 122 00:12:26,946 --> 00:12:29,282 (頼朝)ハハハハハハハ! 123 00:12:29,282 --> 00:12:31,618 たまたま うまくいっただけじゃ。 124 00:12:31,618 --> 00:12:39,959 まあ 美しい妻のおかげで わしは 鎌倉の要石を手放さずに済んだわけだ。 125 00:12:39,959 --> 00:12:46,299 法皇様は 奥州攻めの褒美に 望みの恩賞を出すと仰せですが。 126 00:12:46,299 --> 00:12:50,637 さて どうする 小四郎。 127 00:12:50,637 --> 00:12:53,539 分かりませぬ。 128 00:12:53,539 --> 00:12:55,541 フフフフ。 129 00:13:00,446 --> 00:13:04,183 (丹後局)何で恩賞を断るのでしょう。 130 00:13:04,183 --> 00:13:08,121 もったいない。 131 00:13:08,121 --> 00:13:15,795 奥州攻めは勝手にしたことだと 言いたいのであろう。 132 00:13:15,795 --> 00:13:20,266 今後 わしの言いなりにはならぬとな。 133 00:13:20,266 --> 00:13:23,569 調子に乗りおって。 134 00:13:25,938 --> 00:13:31,277 「奥州を倒した今 法皇様のことだけが心残り。➡ 135 00:13:31,277 --> 00:13:36,949 近々 お目にかかりたい」とあります。➡ 136 00:13:36,949 --> 00:13:42,622 やはり 頼朝追討の宣旨を出したこと 怒っておるのでは。 137 00:13:42,622 --> 00:13:45,324 恐ろしい。 138 00:13:47,493 --> 00:13:50,296 ああ~! 139 00:13:50,296 --> 00:13:56,169 こんな時に 平家がおったらの。 140 00:13:56,169 --> 00:14:04,177 義仲 九郎 何で滅んだ! 141 00:14:06,579 --> 00:14:12,585 みんな 院が望まれたこと。 142 00:14:18,925 --> 00:14:21,594 お前が悪い。 143 00:14:21,594 --> 00:14:24,497 わ… 私? 144 00:14:24,497 --> 00:14:29,469 お前は いつも わしの言いなりじゃ。➡ 145 00:14:29,469 --> 00:14:32,238 何で わしを止めなんだ! 146 00:14:32,238 --> 00:14:37,610 この役立たずめ。 147 00:14:37,610 --> 00:14:39,912 出ていけ! 148 00:14:45,284 --> 00:14:47,987 (金剛)金剛にございます。 149 00:14:49,622 --> 00:14:51,557 (万寿)万寿である。 150 00:14:51,557 --> 00:14:55,294 (道)万寿様 挨拶の時は手はお膝。 151 00:14:55,294 --> 00:14:57,630 (政子)道殿 ここは結構ですから。 152 00:14:57,630 --> 00:14:59,565 (道)そして軽く握って。 153 00:14:59,565 --> 00:15:01,901 聞こえておらぬのか。 154 00:15:01,901 --> 00:15:04,604 ご無礼いたします。 155 00:15:08,775 --> 00:15:12,545 金剛。 はい。 156 00:15:12,545 --> 00:15:16,916 いずれは万寿を支えて 鎌倉をもり立てていけ。 157 00:15:16,916 --> 00:15:18,918 かしこまりました。 158 00:15:20,787 --> 00:15:25,258 (頼朝)万寿。 金剛を大事にせよ。 159 00:15:25,258 --> 00:15:28,928 母上 庭で遊んできてもいいですか。 160 00:15:28,928 --> 00:15:31,264 金剛を連れていってやりなさい。 161 00:15:31,264 --> 00:15:34,934 行くぞ。 よろしいですか。 162 00:15:34,934 --> 00:15:37,837 行ってらっしゃい。 163 00:15:37,837 --> 00:15:40,606 来い。 164 00:15:40,606 --> 00:15:44,277 フフ。 フフフフフ。 165 00:15:44,277 --> 00:15:49,949 実はね 来月 万寿が 鶴岡八幡宮を参詣するのだけれど➡ 166 00:15:49,949 --> 00:15:52,285 是非 金剛にお供をしてほしいの。 167 00:15:52,285 --> 00:15:54,954 それは よいお話です。 168 00:15:54,954 --> 00:15:57,857 金剛も喜ぶと思います。 169 00:15:57,857 --> 00:16:01,561 ねえ 八重さん 何か変わった。➡ 170 00:16:01,561 --> 00:16:04,230 つやつやしていない? 171 00:16:04,230 --> 00:16:08,901 そうですか? いえ 違う。 面持ちね。 明るくなった。 172 00:16:08,901 --> 00:16:10,837 自分では分かりません。 173 00:16:10,837 --> 00:16:15,241 多分ね 幸せなんだと思う。 顔に出てる。 174 00:16:15,241 --> 00:16:17,243 あ…。 175 00:16:19,579 --> 00:16:24,250 八重 近頃は伊豆へ帰っているか。 176 00:16:24,250 --> 00:16:28,588 向こうに縁者もおりませんし 何年も戻っておりません。 177 00:16:28,588 --> 00:16:32,458 この間 久々に馬で回ってみたのだが➡ 178 00:16:32,458 --> 00:16:36,929 わしらがいた頃とは 随分と様が変わっておった。➡ 179 00:16:36,929 --> 00:16:40,266 日暮らしの森 覚えておるか。 180 00:16:40,266 --> 00:16:42,201 はい。 181 00:16:42,201 --> 00:16:48,908 よく待ち合わせをした あの桜の木 なんと切り倒されて なくなっていた。 182 00:16:52,612 --> 00:16:55,281 今は何人くらい預かっているの 子供は。 183 00:16:55,281 --> 00:16:58,951 11人です。 今月 もう一人 増えました。 184 00:16:58,951 --> 00:17:02,822 偉いわよねえ。 徳のある行いだわ。 185 00:17:02,822 --> 00:17:06,759 伊東の館の裏に 地蔵が立っていたろう。 186 00:17:06,759 --> 00:17:11,230 散歩の帰りに お前が3度続けて馬糞を踏んだので➡ 187 00:17:11,230 --> 00:17:14,567 わしが くそ地蔵と名付けた。 188 00:17:14,567 --> 00:17:19,906 あの地蔵 昔は1体だったのに 今は2体になっておった。➡ 189 00:17:19,906 --> 00:17:23,576 ハハハハハハ。 よく覚えておいでですね。 190 00:17:23,576 --> 00:17:26,913 そういう細かいことは忘れんのだ。 191 00:17:26,913 --> 00:17:31,584 鶴丸は なじんだか。 いささか苦労はしてますけど。 192 00:17:31,584 --> 00:17:34,487 そうだ 八重 一度 伊豆山権現…。 193 00:17:34,487 --> 00:17:38,257 昔の話は よろしいんじゃありませんか。 何がおっしゃりたいの。 194 00:17:38,257 --> 00:17:41,160 八重さんを困らせたいの? どうした。 195 00:17:41,160 --> 00:17:47,266 わざと言っているのなら人が悪いし わざとでないなら気遣いがなさすぎます。 196 00:17:47,266 --> 00:17:50,970 どちらにしても 私は不愉快です。 197 00:17:52,605 --> 00:17:56,275 無駄話は ここまでだ。 小四郎 仕事じゃ。 198 00:17:56,275 --> 00:17:58,578 はっ。 199 00:18:04,550 --> 00:18:07,253 ごめんなさいね。 200 00:18:16,162 --> 00:18:19,098 金剛は よい子じゃ。 201 00:18:19,098 --> 00:18:21,567 ありがとうございます。 202 00:18:21,567 --> 00:18:26,906 (頼朝)元服した折には わしが烏帽子親を務める。 よいか。 203 00:18:26,906 --> 00:18:30,576 まことでございますか。 それは めでたい。 204 00:18:30,576 --> 00:18:33,245 ありがたき幸せ。 205 00:18:33,245 --> 00:18:38,918 金剛を見ていると 自分が幼かった頃と重なる。 206 00:18:38,918 --> 00:18:43,789 利発なところも 大人びているところも➡ 207 00:18:43,789 --> 00:18:49,261 顔も よく見れば わしに似ておるぞ。 208 00:18:49,261 --> 00:18:52,598 万寿よりも 似ておるのではないか。 209 00:18:52,598 --> 00:18:55,501 ハハハハハハハ! 210 00:18:55,501 --> 00:18:59,472 (三善康信)いや それは やはり 万寿様の方が似てらっしゃるでしょう。 211 00:18:59,472 --> 00:19:01,407 そうかな。 (康信)はい。 212 00:19:01,407 --> 00:19:05,177 いや 金剛にも似ておるがな。 (康信)いえいえ。 213 00:19:05,177 --> 00:19:07,179 (笑い声) 214 00:19:11,083 --> 00:19:14,553 (八重)鎌倉殿が そのようなことを。 215 00:19:14,553 --> 00:19:18,557 もちろん からかっておられることは 分かっている。 216 00:19:21,227 --> 00:19:23,162 よく見てください。 217 00:19:23,162 --> 00:19:26,165 どこから見ても あなたのお子。 218 00:19:29,568 --> 00:19:34,440 不安だから お話しになったんでしょう。 219 00:19:34,440 --> 00:19:40,579 ふう… 鎌倉殿は そうやって 小四郎殿を弄んでおられるのです。 220 00:19:40,579 --> 00:19:43,482 腹が立ってきた。 221 00:19:43,482 --> 00:19:46,786 言わなければよかった。 222 00:19:48,454 --> 00:19:51,757 もっと ご自分に自信を持ってください。 223 00:19:57,930 --> 00:20:01,600 向こうは 天下の鎌倉殿。 224 00:20:01,600 --> 00:20:07,473 源氏の棟梁 武士の頂におられるお方。 225 00:20:07,473 --> 00:20:11,610 どう あがいても 太刀打ちできる相手ではない。 226 00:20:11,610 --> 00:20:14,947 あらがっても 結局は言いなり。 227 00:20:14,947 --> 00:20:22,254 言われるがままに 非道なことをしている己が情けない。 228 00:20:30,963 --> 00:20:36,302 私は あなたを選び 金剛が生まれたのです。 229 00:20:36,302 --> 00:20:43,175 確かに昔は あのお方のおそばにいたいと思った。 230 00:20:43,175 --> 00:20:45,478 はっきり言います。 231 00:20:47,913 --> 00:20:50,916 どうかしていました。 232 00:20:55,321 --> 00:21:00,025 小四郎殿でよかったと思っています。 233 00:21:04,597 --> 00:21:10,936 あなたがいなければ 源 頼朝だって 今も ただの流人ですよ。 234 00:21:10,936 --> 00:21:14,807 それは言い過ぎだ。 いいえ。 235 00:21:14,807 --> 00:21:20,513 あなたが 今の鎌倉をおつくりになられたのです。 236 00:21:23,516 --> 00:21:27,286 今のは言い過ぎました。 237 00:21:27,286 --> 00:21:29,622 フフフ。 238 00:21:29,622 --> 00:21:39,965 ♬~ 239 00:21:39,965 --> 00:21:44,270 私と金剛をお守りください。 240 00:21:47,306 --> 00:21:49,308 必ず。 241 00:21:51,177 --> 00:21:56,649 私も あなたをお守りします。 242 00:21:56,649 --> 00:22:06,458 ♬~ 243 00:22:06,458 --> 00:22:10,196 (笑い声) 244 00:22:10,196 --> 00:22:14,133 父上 義母上 おめでとうございます。 245 00:22:14,133 --> 00:22:16,936 (りく)かわいらしい子でしょう。 246 00:22:16,936 --> 00:22:21,607 待望の男子じゃ。 みんな りくを褒めてやってくれ。 247 00:22:21,607 --> 00:22:27,279 跡継ぎが生まれ これで北条は安泰でごじゃいます。 248 00:22:27,279 --> 00:22:29,582 (時政)さあさあ さあさあ。 249 00:22:32,151 --> 00:22:34,153 めでたいではないか。 250 00:22:34,153 --> 00:22:36,855 (実衣)めでたいですね。 251 00:22:45,297 --> 00:22:49,168 (大姫)おじじ様 元気を出してください。 252 00:22:49,168 --> 00:22:52,171 え… 元気ないように見えるか。 253 00:22:52,171 --> 00:22:54,306 どういうこと? 254 00:22:54,306 --> 00:22:57,977 だって 赤ちゃんに命を吸い取られている。 255 00:22:57,977 --> 00:22:59,912 (時政)そんなことはない。 256 00:22:59,912 --> 00:23:04,583 親の命は子の命。 そうお考えになったら気が楽ですよ。 257 00:23:04,583 --> 00:23:10,256 (りく)あ… 姫。 おじじ様は むしろ 喜んでおられるのですよ。 258 00:23:10,256 --> 00:23:14,927 おじじ様 元気になる おまじないを 葵が教えてさしあげます。 259 00:23:14,927 --> 00:23:18,230 今から言いますから 覚えてくださいね。 260 00:23:20,799 --> 00:23:27,273 おんたらくそわか。 261 00:23:27,273 --> 00:23:39,285 おんたらくそわか。 おんたらくそわか。 262 00:23:39,285 --> 00:23:41,954 はい 繰り返して。 263 00:23:41,954 --> 00:23:44,623 無理じゃ。 264 00:23:44,623 --> 00:23:46,558 赤ちゃんは? 265 00:23:46,558 --> 00:23:49,295 おしめを替えに。 もう! 266 00:23:49,295 --> 00:23:51,230 今のは何。 267 00:23:51,230 --> 00:23:54,967 (阿野全成)如意宝珠ではないかな。 縁起のよい呪文だ。 268 00:23:54,967 --> 00:23:58,837 おじじ様 今 葵が紙に書いてさしあげます。 269 00:23:58,837 --> 00:24:02,574 ちょっと待って。 さっきから その葵というのは。 270 00:24:02,574 --> 00:24:07,913 あ… 私 今日から葵になりました。 271 00:24:07,913 --> 00:24:10,582 名前を変えたの? 272 00:24:10,582 --> 00:24:12,584 そうですよ。 273 00:24:15,921 --> 00:24:19,925 金剛 遊びに行ってきてよいぞ。はい。 274 00:24:23,796 --> 00:24:26,565 (小声で)よろしいのですか? 275 00:24:26,565 --> 00:24:28,867 とりあえず。 276 00:24:31,270 --> 00:24:35,140 義父上 私から一つ お知らせがございます。 277 00:24:35,140 --> 00:24:37,142 (時政)うん。 278 00:24:37,142 --> 00:24:44,283 畠山重忠は 時政の娘 ちえを嫁に取っている。 279 00:24:44,283 --> 00:24:48,620 ちえは 子を宿しました。 280 00:24:48,620 --> 00:24:51,523 (りく)まあ! (時政)それは めでたい! 281 00:24:51,523 --> 00:24:54,293 ちえ ようやった。 282 00:24:54,293 --> 00:24:58,630 畠山殿に似たお子が生まれると いいですね。 楽しみ。 283 00:24:58,630 --> 00:25:01,900 畠山殿は 御家人の中で 一番の りりしさ! 284 00:25:01,900 --> 00:25:04,570 恐れ入ります。 (時政)ハッハッハッハッハッ! 285 00:25:04,570 --> 00:25:07,239 稲毛殿も忘れないであげてください。 286 00:25:07,239 --> 00:25:12,111 北条家の末娘 あきの夫 稲毛重成。 287 00:25:12,111 --> 00:25:16,248 (政子)体の調子は どうなの。 (あき)まあまあ。 288 00:25:16,248 --> 00:25:18,917 あなた 昔から弱かったわよね。 289 00:25:18,917 --> 00:25:21,587 叔母上の分も 今 書いてあげますね。 290 00:25:21,587 --> 00:25:23,522 (稲毛重成)すいません。 291 00:25:23,522 --> 00:25:27,826 あれを。 義父上。 292 00:25:31,930 --> 00:25:37,269 (八重)つまらないものではございますが どうか お納めください。 293 00:25:37,269 --> 00:25:39,605 まあ お土産。 はい。 294 00:25:39,605 --> 00:25:43,942 八重さん…。 出来た嫁。 295 00:25:43,942 --> 00:25:46,612 八重が自分で編んだのです。 296 00:25:46,612 --> 00:25:49,281 そりゃ うれしい。 297 00:25:49,281 --> 00:25:51,617 子供たちと一緒に作りました。 298 00:25:51,617 --> 00:25:53,552 草履は いくつあっても よいかと思いまして。 299 00:25:53,552 --> 00:25:58,957 ああ。まるで私が いつも古い草履を 履かせているみたいね。 300 00:25:58,957 --> 00:26:01,226 そんなつもりは…。 301 00:26:01,226 --> 00:26:04,563 嘘ですよ。 気にしないで。 302 00:26:04,563 --> 00:26:07,232 あなた よかったですねえ。 303 00:26:07,232 --> 00:26:11,103 (時政)こりゃ 大事に履かんといかんなあ。 ハハハハ。 304 00:26:11,103 --> 00:26:14,907 小四郎は本当に いい嫁を取ったこと。 305 00:26:14,907 --> 00:26:17,242 私も そう思います。 306 00:26:17,242 --> 00:26:19,912 (政子)預かっている子供たちは 皆 元気? 307 00:26:19,912 --> 00:26:23,248 (大姫)できました!➡ 308 00:26:23,248 --> 00:26:25,584 どうぞ。 309 00:26:25,584 --> 00:26:28,253 朝と晩 1度ずつ唱えてくださいね。 310 00:26:28,253 --> 00:26:32,591 (北条時連)兄上 お待たせしました。 五郎 遅い。 311 00:26:32,591 --> 00:26:35,294 (時連)大姫に頼まれまして。 312 00:26:41,934 --> 00:26:46,238 父上 義母上 この度は おめでとうございます。 313 00:26:48,273 --> 00:26:50,209 これで よろしいですか? 314 00:26:50,209 --> 00:26:52,144 (政子)何? 食べるの? 315 00:26:52,144 --> 00:26:55,147 アハハハハ! おかしなこと おっしゃるのね。 316 00:26:55,147 --> 00:26:58,617 イワシの頭を持ってるとね 鬼がやって来ないんですって。 317 00:26:58,617 --> 00:27:00,886 今 皆さんにお配りしますから。➡ 318 00:27:00,886 --> 00:27:04,756 貸して。 私が頭を取ります。 319 00:27:04,756 --> 00:27:07,059 (ちえ)臭いが…。 (重忠)我慢。 320 00:27:09,895 --> 00:27:12,564 (政子)で どうなの。 321 00:27:12,564 --> 00:27:17,436 何だっけ… あっ 八重さんのね。➡ 322 00:27:17,436 --> 00:27:19,438 今 何人? 323 00:27:19,438 --> 00:27:22,241 15人。 (政子)また増えてる。 324 00:27:22,241 --> 00:27:24,910 どうなんでしょうね。 325 00:27:24,910 --> 00:27:26,845 はい? 326 00:27:26,845 --> 00:27:30,782 義母上は 何が そんなに お気に召さないの? 327 00:27:30,782 --> 00:27:36,522 小四郎。 金剛を 孤児たちと一緒にさせておいて大丈夫? 328 00:27:36,522 --> 00:27:38,457 …というと。 329 00:27:38,457 --> 00:27:41,460 (りく)あの子は下々の子と 立場が違うのですよ。 330 00:27:41,460 --> 00:27:43,929 八重さん あなたもね➡ 331 00:27:43,929 --> 00:27:47,266 孤児たちの世話に掛かりきりになるのは どうかと思いますよ。 332 00:27:47,266 --> 00:27:49,601 ほかにやることが あるでしょうに。 333 00:27:49,601 --> 00:27:52,938 …と おっしゃいますと。 334 00:27:52,938 --> 00:27:56,808 皆さん いささか たるんでおります!➡ 335 00:27:56,808 --> 00:27:59,611 もっと 北条を もり立ててゆくのです! 336 00:27:59,611 --> 00:28:02,214 ああ いろいろ言いたくなってきちゃった。 337 00:28:02,214 --> 00:28:04,550 言っちゃおうかしら。 338 00:28:04,550 --> 00:28:06,552 言っちゃいましょう。 339 00:28:08,420 --> 00:28:11,223 (りく)畠山殿。➡ 340 00:28:11,223 --> 00:28:14,560 近頃 比企殿ばかりを ひいきされているように感じるのは➡ 341 00:28:14,560 --> 00:28:16,495 私だけ? 342 00:28:16,495 --> 00:28:20,232 比企殿だけが 格別 引き立てられている とは感じませんが。 343 00:28:20,232 --> 00:28:24,903 奥州攻めでは あちらは 確か 総大将のお一人でしたよね。 344 00:28:24,903 --> 00:28:27,806 小四郎 でしたよね。 そうです。 345 00:28:27,806 --> 00:28:30,242 比企殿は 万寿様の乳母。 346 00:28:30,242 --> 00:28:33,912 蒲冠者殿も 比企の娘を嫁に取っています。 347 00:28:33,912 --> 00:28:38,584 どんどん源氏との繋がりが 深くなってきているではありませんか! 348 00:28:38,584 --> 00:28:44,256 畠山殿。 あなたもね 北条の婿として もっと目立つ働きをなさらないと。 349 00:28:44,256 --> 00:28:47,593 あなたもね。 そうだ 小四郎。 350 00:28:47,593 --> 00:28:49,928 伊豆へ行こうと思うが お前もついてこい。 351 00:28:49,928 --> 00:28:55,267 願成就院の本堂が出来た。 頼んでおいた仏像をようやく安置できる。 352 00:28:55,267 --> 00:28:59,137 そうなんですか。 奈良の運慶という仏師に作らせた。 353 00:28:59,137 --> 00:29:01,540 話をそらさない! (大姫)ああ~! 354 00:29:01,540 --> 00:29:03,875 (政子)急に大きな声を出さないで! 355 00:29:03,875 --> 00:29:07,546 うまく ちぎれない。 バラバラになっちゃう! 356 00:29:07,546 --> 00:29:10,449 葵様 手伝いましょう。 357 00:29:10,449 --> 00:29:12,751 葵? 358 00:29:15,220 --> 00:29:21,093 (実衣)大丈夫なのですか? まじないやら 魔よけやら。 359 00:29:21,093 --> 00:29:24,896 若い娘は そういうのが好きなの。 360 00:29:24,896 --> 00:29:27,566 葵っていうのも どうかと思うわ。 361 00:29:27,566 --> 00:29:31,903 姫のことが心配です。 ほら みんな そう思ってる。 362 00:29:31,903 --> 00:29:33,839 全成殿が言ってましたよ。 363 00:29:33,839 --> 00:29:38,777 葵っていうのは 光源氏の物語から とったんじゃないかって。 364 00:29:38,777 --> 00:29:41,580 そういえば あの子 読んでたわ。 365 00:29:41,580 --> 00:29:46,451 葵っていう姫はね 恨みを持った霊のせいで➡ 366 00:29:46,451 --> 00:29:49,454 早くに亡くなるんですって。 367 00:29:49,454 --> 00:29:52,924 私のせいです。 368 00:29:52,924 --> 00:29:56,261 何で あなたのせいなの。 鎌倉殿でしょう。 369 00:29:56,261 --> 00:30:01,933 私のせいで 義高殿は あのような目に。 370 00:30:01,933 --> 00:30:04,603 あなたのせいだわ。 よしましょう。 371 00:30:04,603 --> 00:30:07,305 なんとかしないと…。 372 00:30:12,477 --> 00:30:15,180 (金剛)もういっぺん言ってみろ! 373 00:30:17,616 --> 00:30:19,951 (鶴丸)クソ甘ったれ! (八重)ちょっ…! 374 00:30:19,951 --> 00:30:21,887 (鶴丸)クソ甘ったれ! (金剛)やめろ! 375 00:30:21,887 --> 00:30:25,290 (八重)はいはい そこまで。 376 00:30:25,290 --> 00:30:29,161 離せ!落ち着いて。 離せ! 377 00:30:29,161 --> 00:30:34,299 鶴丸は 父上も母上もいないのです。 378 00:30:34,299 --> 00:30:39,171 いるって言ってました。 鶴丸が? 379 00:30:39,171 --> 00:30:43,642 今は修行に出ているって。 380 00:30:43,642 --> 00:30:47,979 寂しいから きっと そういうふうに言ったのね。 381 00:30:47,979 --> 00:30:52,651 あの子のご両親は 飢饉で亡くなりました。 382 00:30:52,651 --> 00:30:57,989 鶴丸は いろんな所に預けられ 嫌な思いをしたの。 383 00:30:57,989 --> 00:31:03,261 だから わざと 人が嫌がるようなことをするの。 384 00:31:03,261 --> 00:31:05,964 いけないことですよね。 385 00:31:07,599 --> 00:31:11,269 鶴丸の気持ちも分かってあげて。 386 00:31:11,269 --> 00:31:13,972 相手にしてほしいのです。 387 00:31:18,610 --> 00:31:22,280 母上は 金剛の母上です。 388 00:31:22,280 --> 00:31:24,983 私だけでは駄目なのですか。 389 00:31:29,955 --> 00:31:35,627 つらい思いをしている子を 助けてあげたいの。 390 00:31:35,627 --> 00:31:37,629 でも…。 391 00:31:41,967 --> 00:31:46,271 あなたが 一番大事。 392 00:31:54,312 --> 00:32:01,586 伊豆にある願成就院は 時政が奥州攻めの年に創建した。 393 00:32:01,586 --> 00:32:04,256 おお 無沙汰しておる 住職殿。 394 00:32:04,256 --> 00:32:08,126 (住職)いや~ はるばる鎌倉から ようお越しくださいました。 395 00:32:08,126 --> 00:32:11,129 阿弥陀如来様の仕上がりは いかがかな。 396 00:32:11,129 --> 00:32:15,600 見たこともないような お姿でございますぞ。 ホホホホ。 397 00:32:15,600 --> 00:32:17,536 あっ 早速 ご覧いただきましょう。 398 00:32:17,536 --> 00:32:19,538 おお そうか。 こちらへ。 399 00:32:27,612 --> 00:32:33,952 (三浦義村)俺の娘と あんたの息子 随分 仲がいいな。 400 00:32:33,952 --> 00:32:37,622 近頃は いつも一緒。 401 00:32:37,622 --> 00:32:40,625 夫婦にさせてやるか。 402 00:32:45,497 --> 00:32:51,970 運慶殿は 聞きしに勝る腕前でございますな。 403 00:32:51,970 --> 00:32:57,642 (時政)奈良から呼んだ甲斐があったな。 (時連)よく来てくれましたね。 404 00:32:57,642 --> 00:33:00,545 たんまり 弾んだからな。 405 00:33:00,545 --> 00:33:03,915 運慶殿は 今 どちらに? 406 00:33:03,915 --> 00:33:08,620 (住職)はて どちらへ行かれましたかな。 407 00:33:11,590 --> 00:33:16,461 (八重)この先 もう戦はないのですか? 408 00:33:16,461 --> 00:33:19,931 戦う相手がいないからな。 409 00:33:19,931 --> 00:33:23,802 御家人同士で争わぬ限りは。 410 00:33:23,802 --> 00:33:29,941 小四郎殿は 奥州から帰ってから元気がありません。 411 00:33:29,941 --> 00:33:33,612 向こうで何かあったのですか。 412 00:33:33,612 --> 00:33:36,281 知らん。➡ 413 00:33:36,281 --> 00:33:40,285 冷えてきたな。 ちょっと小便に。 414 00:33:51,830 --> 00:33:55,300 (運慶)おいおい 触らないでくれ。➡ 415 00:33:55,300 --> 00:33:57,636 勝手なことされちゃ困るな。 416 00:33:57,636 --> 00:34:00,906 運慶殿か。 おっ ということは…。 417 00:34:00,906 --> 00:34:03,575 北条時政じゃ。 418 00:34:03,575 --> 00:34:05,510 よっ 俺が運慶だ。 419 00:34:05,510 --> 00:34:08,446 これは 息子たち。 420 00:34:08,446 --> 00:34:12,250 住職 早いんだよ 呼ぶのがさあ。➡ 421 00:34:12,250 --> 00:34:14,185 全部出来てからって言ったじゃねえか。 422 00:34:14,185 --> 00:34:16,121 ほかの像は。 423 00:34:16,121 --> 00:34:18,590 (運慶)奈良から運んできたのを 表で仕上げておる。 424 00:34:18,590 --> 00:34:21,493 明るい所でないと 細かい所が分からん。➡ 425 00:34:21,493 --> 00:34:24,930 仕上げが終わったら ここに運び込む。➡ 426 00:34:24,930 --> 00:34:28,800 俺の仏像は 薄明かりでこそ引き立つ。 427 00:34:28,800 --> 00:34:32,804 阿弥陀如来 見たいか? 428 00:34:32,804 --> 00:34:35,573 ハハハハ! 俺を無礼だと思ったろ。 429 00:34:35,573 --> 00:34:38,944 いや…。 (運慶)顔 出てるよ。 ハハハハハハ。 430 00:34:38,944 --> 00:34:41,846 あんたは寄進をする。 俺は それに見合った仏を彫る。 431 00:34:41,846 --> 00:34:46,284 これで貸し借りなし。 その上 何で あんたに へつらうことがある? 432 00:34:46,284 --> 00:34:49,621 なるほど。 433 00:34:49,621 --> 00:34:52,924 是非 見せてください。 ああ。 434 00:34:58,630 --> 00:35:01,633 ハハハハハハハハ! 435 00:35:09,908 --> 00:35:13,211 (運慶)あとは お顔に筆が入ったら完成だ。 436 00:35:16,581 --> 00:35:21,886 (泣き声) 437 00:35:24,456 --> 00:35:27,926 鶴丸! 頑張れ~! 438 00:35:27,926 --> 00:35:31,229 目を離した隙に流されたようで。 439 00:35:33,598 --> 00:35:36,501 (泣き声) (金剛)動いちゃ駄目だ! 440 00:35:36,501 --> 00:35:42,207 (泣き声) 441 00:35:45,944 --> 00:35:48,279 千鶴…。 442 00:35:48,279 --> 00:35:50,582 お方様! 443 00:35:56,154 --> 00:36:02,227 (時連)まるで 仏様が そこにおられるようですね。 444 00:36:02,227 --> 00:36:08,566 (運慶)阿弥陀仏は 生ある者全てをお救いになる。 445 00:36:08,566 --> 00:36:16,241 不思議なもんでさ どことなく顔だちが ある人に似ちまってさ。 446 00:36:16,241 --> 00:36:19,911 どなたに。 447 00:36:19,911 --> 00:36:21,846 教えん。 448 00:36:21,846 --> 00:36:24,582 (笑い声) 449 00:36:24,582 --> 00:36:29,921 運慶殿 そなた 気に入った。 一献 いかがかな。 450 00:36:29,921 --> 00:36:33,591 (運慶)あっ いいねえ。 よし じゃあ ここでやろう。➡ 451 00:36:33,591 --> 00:36:36,494 おう 手伝え。 ここで? 452 00:36:36,494 --> 00:36:38,930 (運慶) 阿弥陀様も一緒に飲みたいってさ。➡ 453 00:36:38,930 --> 00:36:41,266 よしよし やろう やろう。 (時政)ああ さあさあ。 454 00:36:41,266 --> 00:36:45,603 頑張れ~!頑張れ~! 455 00:36:45,603 --> 00:36:50,475 頑張れ~!頑張れ~! 456 00:36:50,475 --> 00:36:54,279 (子供たちの声) ばか。 457 00:36:54,279 --> 00:36:56,581 頑張って! 458 00:37:03,555 --> 00:37:05,857 (義村)よし もらった。 459 00:37:07,425 --> 00:37:09,727 もう大丈夫だ。 460 00:37:15,166 --> 00:37:20,572 川は急に深くなるから 気を付けた方がいいぞ。 461 00:37:20,572 --> 00:37:23,241 鶴丸。 鶴丸。 462 00:37:23,241 --> 00:37:26,144 鶴丸。 鶴丸 大丈夫? 463 00:37:26,144 --> 00:37:28,113 鶴丸 聞こえる? 464 00:37:28,113 --> 00:37:31,116 鶴丸!鶴丸! 465 00:37:31,116 --> 00:37:33,585 母上! 466 00:37:33,585 --> 00:37:36,287 鶴丸 聞こえる? 467 00:37:38,256 --> 00:37:40,258 (金剛)母上! 468 00:37:42,594 --> 00:37:45,263 八重さん…。➡ 469 00:37:45,263 --> 00:37:47,565 八重さん! 470 00:37:49,934 --> 00:37:54,606 (金剛)母上! (義村)八重さん! 471 00:37:54,606 --> 00:38:00,912 おんたらくそわか。 472 00:38:07,185 --> 00:38:10,555 (2人)おんたらくそわ…。 473 00:38:10,555 --> 00:38:12,557 ⚟(足立遠元)御台所! 474 00:38:16,895 --> 00:38:19,564 どういうこと。 (遠元)私は それしか。 475 00:38:19,564 --> 00:38:23,234 呼んできて。 (遠元)かしこまりました。 476 00:38:23,234 --> 00:38:25,170 何。 477 00:38:25,170 --> 00:38:28,473 何よ。 八重さんが…。 478 00:38:37,248 --> 00:38:39,584 申し訳ない。 479 00:38:39,584 --> 00:38:50,929 ♬~ 480 00:38:50,929 --> 00:38:53,264 (実衣)嘘でしょ。 481 00:38:53,264 --> 00:38:56,167 死んじゃったの? 482 00:38:56,167 --> 00:39:01,873 今 三浦の家人が 川下を捜しているところです。 483 00:39:01,873 --> 00:39:03,808 助かるんでしょ。➡ 484 00:39:03,808 --> 00:39:06,544 きっと どこかに流れ着いています。 485 00:39:06,544 --> 00:39:08,479 そう願いましょう。 486 00:39:08,479 --> 00:39:11,883 こんな時期だから ぬれた体だと よくないわ。 487 00:39:11,883 --> 00:39:14,786 一刻も早く見つけてあげて。 無駄よ。 488 00:39:14,786 --> 00:39:17,222 大姫。 489 00:39:17,222 --> 00:39:20,558 助かるわけないわ。 きっと もう亡くなっている。 490 00:39:20,558 --> 00:39:22,560 ばかなこと言わないで! 491 00:39:26,231 --> 00:39:29,567 全成殿に事の次第を伝えて すぐに祈とうを。 492 00:39:29,567 --> 00:39:33,438 任せて。 小四郎は。 493 00:39:33,438 --> 00:39:36,140 今日は 伊豆に泊まりのはずよ。 494 00:39:38,910 --> 00:39:41,579 何で こんな時に。 495 00:39:41,579 --> 00:39:45,583 私も戻って捜してまいります。 496 00:39:49,921 --> 00:39:53,258 (遠元)三浦殿。 497 00:39:53,258 --> 00:39:57,929 かわいそうだが 助かる見込みは百に一つもないな。 498 00:39:57,929 --> 00:40:02,267 小四郎も ほとほと運のないやつだ。 499 00:40:02,267 --> 00:40:14,612 ♬~ 500 00:40:14,612 --> 00:40:18,283 八重は。 (政子)まだ見つかりません。 501 00:40:18,283 --> 00:40:20,952 鎌倉中の御家人を集めよ。 皆で捜すのだ! 502 00:40:20,952 --> 00:40:22,887 かしこまりました。 503 00:40:22,887 --> 00:40:26,291 決して死なせはしない。 決して! 504 00:40:26,291 --> 00:40:28,960 よし わしも行こう! 505 00:40:28,960 --> 00:40:31,863 何をしても ふざけてるようにしか見えない! 506 00:40:31,863 --> 00:40:33,831 真剣に決まってるでしょう。 507 00:40:33,831 --> 00:40:37,135 (源 範頼) 大丈夫 きっと無事で戻ってきます。 508 00:40:38,970 --> 00:40:49,981 (祈とう) 509 00:40:53,985 --> 00:40:59,290 ああ~。 あ~。 510 00:41:06,264 --> 00:41:10,601 お強いんですね。 511 00:41:10,601 --> 00:41:15,306 俺は 酒には口をつけていない。 御仏の前だ。 512 00:41:25,149 --> 00:41:28,619 (足音) 513 00:41:28,619 --> 00:41:30,555 (仁田忠常)御台所! 514 00:41:30,555 --> 00:41:33,291 見つかったのですか? 515 00:41:33,291 --> 00:41:36,994 はい。 様子は。 516 00:41:43,634 --> 00:41:51,342 (泣き声) 517 00:41:54,278 --> 00:42:02,587 ふと 妻の顔を思い出してしまいました。 518 00:42:02,587 --> 00:42:05,890 息子の寝顔を見ている時の。 519 00:42:11,596 --> 00:42:15,299 俺の母にも よう似ておる。 520 00:42:20,938 --> 00:42:24,809 お母上でしたか。 521 00:42:24,809 --> 00:42:35,286 ♬~ 522 00:42:35,286 --> 00:42:38,623 是非とも お力をお貸し願いたい。 523 00:42:38,623 --> 00:42:41,292 征夷大将軍! 524 00:42:41,292 --> 00:42:43,628 そうだわ 比奈を使いましょう。 525 00:42:43,628 --> 00:42:46,531 天罰だ。 知ったような口をたたくな! 526 00:42:46,531 --> 00:42:49,967 鎌倉殿への不信が膨らんでいるようです。 527 00:42:49,967 --> 00:42:52,870 私には無理です。 小四郎は何をしておる。 528 00:42:52,870 --> 00:42:54,872 再び謀反の気配がござる。