1 00:00:03,170 --> 00:00:28,295 ⚟(読経) 2 00:00:28,295 --> 00:00:54,988 (読経) 3 00:00:54,988 --> 00:00:57,291 (源 頼朝)ああ~っ! 4 00:01:01,595 --> 00:01:03,897 (政子)どうされました? 5 00:01:07,935 --> 00:01:10,270 (頼朝)夢か…。 6 00:01:10,270 --> 00:02:56,276 ♬~ 7 00:03:25,605 --> 00:03:29,609 頼朝に 死が迫っている。 8 00:03:35,615 --> 00:03:39,953 毎晩 同じ夢を見る。 9 00:03:39,953 --> 00:03:46,293 今日も 昨日も おとといも。 10 00:03:46,293 --> 00:03:50,964 (阿野全成) 気にされることはないかと。 11 00:03:50,964 --> 00:03:54,301 まだ死にとうない。 12 00:03:54,301 --> 00:03:58,004 どうすればよい。 13 00:03:59,639 --> 00:04:04,911 陰陽五行では 相性のよい色と悪い色がございます。 14 00:04:04,911 --> 00:04:08,782 相性のよくない色は ご自分から遠ざける。 15 00:04:08,782 --> 00:04:10,784 わしの場合は。 16 00:04:10,784 --> 00:04:14,488 もちろん 平家の赤。 17 00:04:16,256 --> 00:04:19,159 今から一切の赤を取り除こう。 18 00:04:19,159 --> 00:04:22,129 ほかには。 19 00:04:22,129 --> 00:04:25,932 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し。 20 00:04:25,932 --> 00:04:27,868 会わない方がよいのだな。 21 00:04:27,868 --> 00:04:31,872 ご自分に恨みを持つ者の縁者には 気を付ける。 22 00:04:36,276 --> 00:04:38,945 多すぎる。 ほかには。 23 00:04:38,945 --> 00:04:40,881 ほかには。 24 00:04:40,881 --> 00:04:45,619 昔を振り返る 人に先を託す。 25 00:04:45,619 --> 00:04:47,954 ほかには。 26 00:04:47,954 --> 00:04:50,290 仏事神事は欠かさぬこと! 27 00:04:50,290 --> 00:04:53,627 ほかには。 あ… 赤子を抱くと命を吸い取られる。 28 00:04:53,627 --> 00:04:56,296 ほかには。 もうお許しを。ほかには。 29 00:04:56,296 --> 00:04:58,231 お許しを。全成 頼む。 兄上。 30 00:04:58,231 --> 00:05:00,901 ほかには。 お許しを!ほかには何じゃ! 31 00:05:00,901 --> 00:05:02,836 (実衣)出任せなんですか。 32 00:05:02,836 --> 00:05:06,239 何か言わないと 兄上も引き下がらないだろう。 33 00:05:06,239 --> 00:05:09,910 (実衣)信じ切ってると思いますよ。 34 00:05:09,910 --> 00:05:13,914 ああ 赤は まずい。 着替えてくれ。 35 00:05:15,782 --> 00:05:18,251 (北条義時)今日は相模川で供養がある。 36 00:05:18,251 --> 00:05:21,588 私は御所に寄ってから行くので 先に向かってくれ。 37 00:05:21,588 --> 00:05:23,523 (北条頼時)かしこまりました。 38 00:05:23,523 --> 00:05:27,928 北条一門の大事な供養だ。 太郎と一緒に頼む。 39 00:05:27,928 --> 00:05:30,263 (比奈)お任せください。 40 00:05:30,263 --> 00:05:33,934 義母上は もう すっかり北条の人ですね。 41 00:05:33,934 --> 00:05:37,270 義母上って言わないで。 何とお呼びすれば。 42 00:05:37,270 --> 00:05:39,940 姫でいいですよ 姫で。 43 00:05:39,940 --> 00:05:43,276 おかしいでしょう。 フフフ。 44 00:05:43,276 --> 00:05:48,615 相模川の供養だが わしも行かねばならんのか。 45 00:05:48,615 --> 00:05:51,284 その手はずで進んでおりますが。 46 00:05:51,284 --> 00:05:53,620 なぜ わざわざ そんな所に。 47 00:05:53,620 --> 00:05:58,291 死んだ妹の追善に 夫の稲毛重成殿が橋を架けました。 48 00:05:58,291 --> 00:06:01,895 そのためです。 ご面倒ですか。 49 00:06:01,895 --> 00:06:04,231 仏事神事は欠かさぬこと! 50 00:06:04,231 --> 00:06:10,103 いや… いや 仏事をおろそかにしてはならん。 51 00:06:10,103 --> 00:06:13,406 何か気にかかりますか。 52 00:06:17,244 --> 00:06:20,580 小四郎…。 53 00:06:20,580 --> 00:06:25,885 北条は 信じてよいのか。 54 00:06:27,454 --> 00:06:29,589 もちろんです。 55 00:06:29,589 --> 00:06:32,926 曽我兄弟の一件 時政も関わっておったではないか。 56 00:06:32,926 --> 00:06:35,595 ご説明したはずですが。 57 00:06:35,595 --> 00:06:45,605 ♬~ 58 00:06:45,605 --> 00:06:50,944 近頃は 誰も信じられん。 59 00:06:50,944 --> 00:06:52,879 比企のこともある。 60 00:06:52,879 --> 00:06:55,282 範頼をたきつけたのは 比企という うわさを聞いた! 61 00:06:55,282 --> 00:06:58,618 もう誰も信じられん! 62 00:06:58,618 --> 00:07:01,221 (足音) 63 00:07:01,221 --> 00:07:05,892 (安達盛長)千葉常胤殿と土肥実平殿が お目通りを願っております。 64 00:07:05,892 --> 00:07:07,827 お久しゅうございますね。 65 00:07:07,827 --> 00:07:10,764 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し。 66 00:07:10,764 --> 00:07:13,233 追い返せ! 67 00:07:13,233 --> 00:07:15,235 よろしいのですか。 68 00:07:18,104 --> 00:07:22,242 今は会いとうない。 帰ってもらえ。 69 00:07:22,242 --> 00:07:24,177 (盛長)はっ。 70 00:07:24,177 --> 00:07:27,914 (比企能員) 若君に 嫡男 一幡様がお生まれになった。 71 00:07:27,914 --> 00:07:30,817 これを機に さきざきの鎌倉殿のことを➡ 72 00:07:30,817 --> 00:07:34,587 しっかり考えておいた方が よいと思うのだ。 73 00:07:34,587 --> 00:07:39,926 (大江広元)鎌倉殿は源氏のお血筋で 代々 鎌倉殿を継がせていくおつもりです。 74 00:07:39,926 --> 00:07:44,264 次は若君 その次は一幡様。 75 00:07:44,264 --> 00:07:47,167 そう思って よいのだな。 76 00:07:47,167 --> 00:07:53,606 (三善康信)唐の国の 尭 舜のように 政は徳の高い人物が行ってこそ。 77 00:07:53,606 --> 00:07:59,479 そのつど 十分 吟味を重ねた上で 決めた方がよろしいかと。 78 00:07:59,479 --> 00:08:03,883 一幡様は徳が低いと申すか。 79 00:08:03,883 --> 00:08:06,786 鎌倉殿は まだまだお元気。 80 00:08:06,786 --> 00:08:10,223 時をかけて ゆっくりと考えましょう。 81 00:08:10,223 --> 00:08:16,229 はあ~ お元気なうちに決めておいた方が よいと思うがなあ。 82 00:08:18,098 --> 00:08:20,567 何の話だ。 83 00:08:20,567 --> 00:08:25,238 (康信)鎌倉殿を さきざき どなたが継いでいかれるか。 84 00:08:25,238 --> 00:08:29,576 わしに早くあの世へ行けと申すか! 85 00:08:29,576 --> 00:08:31,511 めっそうもない! 86 00:08:31,511 --> 00:08:35,448 確かに 今 決めることではござらんぞ 三善殿。 87 00:08:35,448 --> 00:08:39,586 うん かようなことは 十分 吟味を重ねた上で➡ 88 00:08:39,586 --> 00:08:41,588 決めた方がよろしい。 89 00:08:43,456 --> 00:08:47,260 (りく)御所へ行かなくてよいのですか。 90 00:08:47,260 --> 00:08:50,163 (北条時政)呼ばれてねえから。 91 00:08:50,163 --> 00:08:53,933 どうして呼ばれないのですか。 92 00:08:53,933 --> 00:08:57,270 役に立たねえからじゃねえか。 93 00:08:57,270 --> 00:08:59,973 (サイを振る音) 94 00:09:04,544 --> 00:09:06,479 おい! 95 00:09:06,479 --> 00:09:10,884 比企の一族は 若君を取り込んで お子まで生まれて。 96 00:09:10,884 --> 00:09:14,754 このままでは 鎌倉は乗っ取られてしまいます。 97 00:09:14,754 --> 00:09:19,225 案ずるな。 鎌倉殿は北条の婿。 98 00:09:19,225 --> 00:09:24,898 あのお方が急に亡くなりでもしない限り 北条は安泰じゃ。 99 00:09:24,898 --> 00:09:27,600 それでよいのですか。 100 00:09:29,769 --> 00:09:32,572 (北条時連) 伊豆から こんなものが届きました。 101 00:09:32,572 --> 00:09:34,908 まあ 立派なものを。 102 00:09:34,908 --> 00:09:37,243 この季節には珍しいんじゃない? 103 00:09:37,243 --> 00:09:39,579 鎌倉殿のところにもお持ちして。 104 00:09:39,579 --> 00:09:42,916 あの方のお部屋は どうも暗くていけないから。 105 00:09:42,916 --> 00:09:44,918 分かりました! 106 00:09:52,926 --> 00:09:56,596 (千葉常胤)鎌倉殿! (土肥実平)お待ち申しておりました。 107 00:09:56,596 --> 00:10:01,935 (常胤)先日のお裁きで 我らの訴えをお認めくださった御礼に。 108 00:10:01,935 --> 00:10:03,870 大したことではない。 109 00:10:03,870 --> 00:10:09,275 鎌倉殿は 我らの所領を守ってくださった! 110 00:10:09,275 --> 00:10:12,612 本日は ご苦労にござった。 111 00:10:12,612 --> 00:10:14,547 どうぞ お引き取りください。 112 00:10:14,547 --> 00:10:18,852 (実平)あっ んっ あ~ ん~。 ハハッ。 あっ…。 113 00:10:27,160 --> 00:10:30,630 これは何だ! (時連)伊豆から送ってきました。 114 00:10:30,630 --> 00:10:33,967 いっぱい届いたので 御台所が鎌倉殿にもお届けしろと。 115 00:10:33,967 --> 00:10:37,837 すぐに取り外せ!えっ…。 赤はいかん!あっ…。 116 00:10:37,837 --> 00:10:45,311 (鈴の音) 117 00:10:45,311 --> 00:10:48,214 何の音だ。 118 00:10:48,214 --> 00:10:51,985 何も聞こえませんでしたが。 119 00:10:51,985 --> 00:10:56,322 すぐに片づけます。 (足音) 120 00:10:56,322 --> 00:10:58,992 若君が ご挨拶にお見えです。 121 00:10:58,992 --> 00:11:02,695 追い返せ! よろしいのですか? 122 00:11:04,597 --> 00:11:07,267 頼家か。➡ 123 00:11:07,267 --> 00:11:09,936 頼家には会おう。 124 00:11:09,936 --> 00:11:13,806 (泣き声) 125 00:11:13,806 --> 00:11:16,609 赤子を抱くと命を吸い取られる。 126 00:11:16,609 --> 00:11:21,281 (道)来月は 一幡様が初めて 八幡宮へお参りなさいます。 127 00:11:21,281 --> 00:11:25,952 一幡様は脚がお太い。 大きくなられますぞ。 128 00:11:25,952 --> 00:11:27,887 お抱きいただけますか。 129 00:11:27,887 --> 00:11:29,822 いや わしはいい。 130 00:11:29,822 --> 00:11:32,625 是非とも。 せつ。 (頼朝)いやいや 今日はいい。 131 00:11:32,625 --> 00:11:35,295 (源 頼家)そう言わず。 (頼朝)いや 今日はいい。 132 00:11:35,295 --> 00:11:37,230 是非とも。 (頼家)そう言わず。 133 00:11:37,230 --> 00:11:39,966 いや 今日はいいと言うておるではないか。 そう おっしゃらずに。 134 00:11:39,966 --> 00:11:42,869 是非 お抱きくださいませ。 是非是非。(頼朝)いい。 135 00:11:42,869 --> 00:11:45,872 聞こえておらんのか。 今日はいいと…。 136 00:11:52,545 --> 00:11:54,981 父上。 137 00:11:54,981 --> 00:11:59,852 館で のんびりしてたら りくに追い出された。 138 00:11:59,852 --> 00:12:03,590 鎌倉殿は。 若君に会われています。 139 00:12:03,590 --> 00:12:06,259 比企の方々も一緒です。 140 00:12:06,259 --> 00:12:10,597 比企のやつ うまくやりやがったなあ。 141 00:12:10,597 --> 00:12:15,468 実は そうでもございません。 142 00:12:15,468 --> 00:12:21,240 鎌倉殿は 比企を警戒しておられます。 えっ? 143 00:12:21,240 --> 00:12:24,944 (時連)蒲殿の一件 比企が絡んでいた というのは本当なのですか。➡ 144 00:12:24,944 --> 00:12:27,847 皆 言っています。 あくまでも うわさだ。 145 00:12:27,847 --> 00:12:30,817 誰が流したか知らないが。 146 00:12:30,817 --> 00:12:34,520 わしが流した。 147 00:12:45,965 --> 00:12:53,840 それもあって 鎌倉殿は せつ殿を 若君の正式な妻としたくないのです。 148 00:12:53,840 --> 00:12:56,976 いや 今日はいいと 言うておるではないか! 149 00:12:56,976 --> 00:12:59,879 そうなの!? (足音) 150 00:12:59,879 --> 00:13:02,782 (頼家)小四郎。 若君。 151 00:13:02,782 --> 00:13:06,586 ちょっといいか。 はい。 152 00:13:06,586 --> 00:13:10,923 鎌倉殿は ご存じなのですか。 153 00:13:10,923 --> 00:13:13,593 これから話す。 154 00:13:13,593 --> 00:13:20,933 はあ… しかし 今更 ほかに 妻にお迎えしたい人がいると言われても。 155 00:13:20,933 --> 00:13:24,270 つつじといって いい女子なんだ。 156 00:13:24,270 --> 00:13:27,173 せつ殿は どうされるんです。 157 00:13:27,173 --> 00:13:31,611 わしは せつを妻にするつもりはない。 158 00:13:31,611 --> 00:13:34,947 どこのお方なのですか。 159 00:13:34,947 --> 00:13:37,283 その前に お前 どうして ここにいる。 160 00:13:37,283 --> 00:13:39,619 (三浦義村)まあ おいおい。 161 00:13:39,619 --> 00:13:42,955 つつじは 三河武士の賀茂重長の娘。 162 00:13:42,955 --> 00:13:48,294 戦で重長が死んだあとは 三浦が預かって面倒を見ていた。 163 00:13:48,294 --> 00:13:53,166 俺のおやじと つつじ殿の父上は 若い頃 共に戦った仲だ。 164 00:13:53,166 --> 00:13:56,636 三浦が絡んでいるのか。 165 00:13:56,636 --> 00:14:00,239 俺が間を取り持った。 (ため息) 166 00:14:00,239 --> 00:14:04,911 小四郎。 鎌倉殿は必ず気に入る。 167 00:14:04,911 --> 00:14:13,920 つつじ殿の母上はな 鎌倉殿の叔父君 鎮西八郎為朝様の娘だ。 168 00:14:13,920 --> 00:14:16,823 源氏のご一門か! 169 00:14:16,823 --> 00:14:20,827 うん… かわいいのう…。 フフフフ。 170 00:14:24,263 --> 00:14:28,568 (頼朝)その節は ご無礼つかまつった。 171 00:14:30,603 --> 00:14:33,606 お元気そうで何より。 172 00:14:36,943 --> 00:14:39,645 (せきばらい) これを。 173 00:14:44,817 --> 00:14:48,521 まだ お怒りですか。 174 00:14:51,290 --> 00:14:53,993 お怒りのようだ。 175 00:15:00,099 --> 00:15:07,106 何です その まるで 永遠のお別れのようなお顔は。 176 00:15:12,912 --> 00:15:15,214 何でしょうな。 177 00:15:22,255 --> 00:15:28,594 では 仕事がございますので これにて御免。 178 00:15:28,594 --> 00:15:38,604 ♬~ 179 00:15:38,604 --> 00:15:40,540 どうされましたか。 180 00:15:40,540 --> 00:15:44,944 (比企尼)あ… 眠っておりました。 181 00:15:44,944 --> 00:15:51,818 うん うん うん… 近頃は どこにいても すぐに眠ってしまわれますな。 182 00:15:51,818 --> 00:15:56,289 あ… 佐殿は? 行ってしまわれました。 183 00:15:56,289 --> 00:16:01,994 ああ お話ししたかったのに…。 (能員)ん~。 184 00:16:17,577 --> 00:16:20,246 若君が…。 185 00:16:20,246 --> 00:16:23,583 そういうことは もっと早く言え! 186 00:16:23,583 --> 00:16:25,518 (頼家)申し訳ありません。 187 00:16:25,518 --> 00:16:29,455 その女子とは 夫婦の契りを交わしておるのか。 188 00:16:29,455 --> 00:16:31,457 はい。 189 00:16:31,457 --> 00:16:36,929 若君は そのお方を どうしても妻にお迎えしたいそうです。 190 00:16:36,929 --> 00:16:41,801 (盛長)それは無理でございます。 比企殿が黙っておりますまい。 191 00:16:41,801 --> 00:16:44,270 父上! 192 00:16:44,270 --> 00:16:50,576 為朝叔父の孫というのは 間違いないのか。 193 00:16:52,144 --> 00:16:55,615 念のため調べよ。 かしこまりました。 194 00:16:55,615 --> 00:17:01,220 それが まことならば まさに好都合。 195 00:17:01,220 --> 00:17:05,892 その娘を そなたの妻とし 比企の娘を そばめとする。 196 00:17:05,892 --> 00:17:07,827 (盛長)よろしいのですか。 197 00:17:07,827 --> 00:17:14,233 相手は源氏の血筋。 比企に文句は言わせん。 198 00:17:14,233 --> 00:17:16,936 頼家。 はい。 199 00:17:20,106 --> 00:17:25,578 女子好きは我が嫡男の証しだ。 200 00:17:25,578 --> 00:17:27,914 頼もしいぞ。 201 00:17:27,914 --> 00:17:29,916 はい! 202 00:17:36,589 --> 00:17:40,259 (畠山重忠)急げ。 間もなく北条の方々がお見えになる。 203 00:17:40,259 --> 00:17:45,598 稲毛重成の妻は 北条時政の四女。 204 00:17:45,598 --> 00:17:49,468 3年前に病でこの世を去っている。 205 00:17:49,468 --> 00:17:58,177 相模川に架かるこの橋は 重成が亡き妻の供養のために造ったもの。 206 00:17:58,177 --> 00:18:01,547 (頼時)畠山殿。 いかがした。 207 00:18:01,547 --> 00:18:07,420 考えたんです。 御家人の中で一番は誰なんだろうって。 208 00:18:07,420 --> 00:18:11,223 腕っぷしの強さでは 和田義盛殿。➡ 209 00:18:11,223 --> 00:18:14,560 知恵が回るのは 梶原景時殿。 210 00:18:14,560 --> 00:18:18,230 人と人を繋ぐ力は 私の父。 211 00:18:18,230 --> 00:18:25,571 しかし 全てを兼ね備えているのは 畠山殿だと私は思います。 212 00:18:25,571 --> 00:18:28,908 くだらないことを考えるのは よしなさい。 213 00:18:28,908 --> 00:18:31,911 皆様 ご到着です。 214 00:18:34,580 --> 00:18:36,916 (時政)よう。 215 00:18:36,916 --> 00:18:39,251 立派な橋が出来ましたね。 216 00:18:39,251 --> 00:18:41,921 あきも喜んどることだろう。 217 00:18:41,921 --> 00:18:44,824 (実衣)泣いておられます。 218 00:18:44,824 --> 00:18:49,795 始めるまで もうしばし時がかかります。 奥でお待ちください。 219 00:18:49,795 --> 00:18:51,797 こちらへ。 220 00:18:55,267 --> 00:18:57,937 (比奈)さあ 義母上も。 221 00:18:57,937 --> 00:19:03,209 あなたに義母上呼ばわりされる筋合いは ございません。 222 00:19:03,209 --> 00:19:05,544 始まった。 223 00:19:05,544 --> 00:19:08,214 よいではないですか。 舅の奥方なんですから。 224 00:19:08,214 --> 00:19:10,549 そもそも こちらは比企の血筋。 225 00:19:10,549 --> 00:19:13,219 義母上 もう そんなことを 言ってる時ではないのですよ。 226 00:19:13,219 --> 00:19:17,556 比奈さんは 北条と比企を結ぶ 懸け橋なんですから。 227 00:19:17,556 --> 00:19:19,859 参りましょう! 228 00:19:21,894 --> 00:19:26,599 飯の支度は できとるかな。 腹ぺこなんじゃ 八重。 229 00:19:28,768 --> 00:19:31,237 (政子)父上! えっ? 230 00:19:31,237 --> 00:19:34,573 (時連)今 八重と。 この方は八重さんではありません。 231 00:19:34,573 --> 00:19:37,276 八重さんというのは 兄上…。 232 00:19:42,915 --> 00:19:45,217 (小声で)すまん。 233 00:19:47,787 --> 00:19:52,925 雛遊びの雛のように かわいい 比奈でございます。 234 00:19:52,925 --> 00:19:55,828 ああ…。 アハハハハ。ハハハハハ…。 235 00:19:55,828 --> 00:19:59,799 これより相模川へ向かう。 236 00:19:59,799 --> 00:20:02,601 お前は御所を見張れ。 237 00:20:02,601 --> 00:20:05,304 (梶原景時)ご心配なことでも? 238 00:20:07,273 --> 00:20:10,276 取り越し苦労であればよいが。 239 00:20:16,949 --> 00:20:23,622 わしに何かあった時には 頼家を頼むぞ。 240 00:20:23,622 --> 00:20:29,328 身命を賭して 若君をお守りいたします。 241 00:20:34,266 --> 00:20:41,640 今日は縁起を担いで 相模川へは 方違えをしていこうと思う。 242 00:20:41,640 --> 00:20:47,980 まずは北へ向かい どこかに立ち寄った後に➡ 243 00:20:47,980 --> 00:20:51,650 改めて そこから橋へ向かう。 244 00:20:51,650 --> 00:20:54,320 どこへ立ち寄ればよい。 245 00:20:54,320 --> 00:21:00,926 六国見山の手前に 和田義盛殿の別邸がございます。 246 00:21:00,926 --> 00:21:07,800 和田殿は 木曽義仲の女子であった巴を そばめといたしましたが➡ 247 00:21:07,800 --> 00:21:11,270 ひそかに こちらに住まわせております。 248 00:21:11,270 --> 00:21:13,973 巴か。 249 00:21:17,143 --> 00:21:19,945 (和田義盛) 申し訳ありません このような格好で。➡ 250 00:21:19,945 --> 00:21:22,848 まさか お見えになるとは 思ってなかったもんで。 251 00:21:22,848 --> 00:21:27,153 通りかかっただけでござる。 気遣いは無用。 252 00:21:29,622 --> 00:21:32,958 一人か? 253 00:21:32,958 --> 00:21:35,861 (巴御前) それは無理です。 お許しください。 254 00:21:35,861 --> 00:21:39,832 わざわざ お見えになられたんだ。 顔だけでも。 255 00:21:39,832 --> 00:21:42,968 嫌です。 256 00:21:42,968 --> 00:21:48,307 木曽殿を討ったのは 九郎義経じゃ。 鎌倉殿ではない。 257 00:21:48,307 --> 00:21:50,609 命じたのは あのお方です! 258 00:22:04,590 --> 00:22:11,263 申し訳ありませぬ。 巴は 今 狩りに出ておりまして…。➡ 259 00:22:11,263 --> 00:22:14,600 巴が作った握り飯でございます。➡ 260 00:22:14,600 --> 00:22:17,903 これで我慢してください。 261 00:22:26,946 --> 00:22:30,950 ⚟(盛長)八田殿! 八田殿! 262 00:22:35,287 --> 00:22:38,624 (鈴の音) 263 00:22:38,624 --> 00:22:42,494 (八田知家)悪いね 今は無理だ。 264 00:22:42,494 --> 00:22:45,965 通してもらうわけにはまいらぬか。 (知家)だから通れないんだよ。➡ 265 00:22:45,965 --> 00:22:49,635 掘り返しているから。 それでは困るのだ。 266 00:22:49,635 --> 00:22:53,339 だったら 鎌倉殿に言ってくれ。 267 00:22:55,507 --> 00:22:58,644 (頼朝)藤九郎。 268 00:22:58,644 --> 00:23:04,450 これは 何かの罠ではないのか。 269 00:23:04,450 --> 00:23:08,454 一旦 和田の館へ戻ろう。 はっ。 270 00:23:11,924 --> 00:23:13,859 (義盛)鎌倉殿はお怒りだ。 271 00:23:13,859 --> 00:23:17,796 引き返してこられたっていうのは そういうことだろ。 272 00:23:17,796 --> 00:23:22,101 挨拶だけでも頼む。 このとおりだ! 273 00:23:25,938 --> 00:23:28,941 (巴御前)巴にございます。 274 00:23:33,279 --> 00:23:40,286 義仲殿には… すまぬことをした。 275 00:23:41,954 --> 00:23:46,959 あの時は ああするよりほかなかった。 276 00:23:48,627 --> 00:23:52,498 遠い昔の話にございます。 277 00:23:52,498 --> 00:23:56,502 義仲殿も わしも➡ 278 00:23:56,502 --> 00:24:02,808 平家を討って この世を正したい という思いは一緒であった。 279 00:24:07,112 --> 00:24:09,815 すまぬ。 280 00:24:13,585 --> 00:24:20,926 義仲殿も そのお言葉を聞いて 喜んでいることと思います。 281 00:24:20,926 --> 00:24:25,798 そなたの顔を見ておると➡ 282 00:24:25,798 --> 00:24:32,805 あの時を思い出し 無性に謝りたくなった。 283 00:24:37,943 --> 00:24:41,814 いかん わしは何を言っておるのだ。 284 00:24:41,814 --> 00:24:46,285 振り返ってはならぬのだ。 どうされました。 285 00:24:46,285 --> 00:24:50,622 戻ってきたのが間違いであった。 藤九郎! 行くぞ。 286 00:24:50,622 --> 00:24:53,959 まだ八田殿から知らせが…。 (頼朝)もうよい! 287 00:24:53,959 --> 00:24:55,961 別の道を行く。 288 00:25:05,237 --> 00:25:24,590 (読経) 289 00:25:24,590 --> 00:25:26,892 (時政)鎌倉殿じゃ。 290 00:25:31,263 --> 00:25:34,933 (頼朝)あれは 何をしておるのだ。 291 00:25:34,933 --> 00:25:38,804 伊豆にいた頃は 仏事で一門が集まると➡ 292 00:25:38,804 --> 00:25:43,275 ああやって 皆で丸餅をこさえたものです。 293 00:25:43,275 --> 00:25:46,612 覚えておらんな。 294 00:25:46,612 --> 00:25:51,283 いつも ご欠席でしたから。 295 00:25:51,283 --> 00:25:53,986 やられますか。 296 00:25:56,622 --> 00:26:00,325 いや 風に当たってくる。 297 00:26:11,570 --> 00:26:15,240 (笑い声) 調子は どうだ。 298 00:26:15,240 --> 00:26:17,576 (比奈)皆さん お上手で びっくり。 299 00:26:17,576 --> 00:26:19,511 (政子)比奈さんも すぐに慣れるわよ。 300 00:26:19,511 --> 00:26:24,249 これに酢をかけて食うんじゃ。 うまいぞ。 301 00:26:24,249 --> 00:26:28,587 よし 私も作ろう。 302 00:26:28,587 --> 00:26:31,256 うまく まとまりません。 ハハハハ。 303 00:26:31,256 --> 00:26:35,594 (実衣)下手くそ。 (ちえ)重忠殿のを見てください。 304 00:26:35,594 --> 00:26:37,529 こんな感じで どうでしょう。 305 00:26:37,529 --> 00:26:39,465 (政子)文句なし。 306 00:26:39,465 --> 00:26:43,469 餅を丸めるのもお上手なんですね。 307 00:26:46,605 --> 00:26:48,941 (比奈)りく様も どうですか。 308 00:26:48,941 --> 00:26:52,277 手を汚したくないの。 309 00:26:52,277 --> 00:26:56,148 少し歩いてきます。 310 00:26:56,148 --> 00:26:58,617 (政子)放っておきましょう。 311 00:26:58,617 --> 00:27:01,620 もう これで精いっぱいです。 312 00:27:09,561 --> 00:27:12,898 お邪魔でしょうか。 313 00:27:12,898 --> 00:27:16,902 おお りく殿。 314 00:27:22,908 --> 00:27:26,778 あなたと語り合うのも 久々だな。 315 00:27:26,778 --> 00:27:31,250 嫌ですわ。 初めてでございますよ。 316 00:27:31,250 --> 00:27:33,919 そうであったか。 317 00:27:33,919 --> 00:27:36,622 ハハハハハハハ。 318 00:27:51,270 --> 00:27:53,205 フハハハハハハ。 319 00:27:53,205 --> 00:28:00,546 鎌倉殿と私は ともに京育ち。 話が合うことは分かっておりました。 320 00:28:00,546 --> 00:28:04,416 同じじゃ。 321 00:28:04,416 --> 00:28:09,721 鎌倉殿は いずれ京へ戻られるの? 322 00:28:11,557 --> 00:28:16,228 そう思ったこともあった。 323 00:28:16,228 --> 00:28:22,100 しかし 朝廷は いつまでたっても我らを番犬扱い。 324 00:28:22,100 --> 00:28:26,572 顔色をうかがいながら 向こうで暮らすより➡ 325 00:28:26,572 --> 00:28:32,244 この鎌倉を 京に負けない都にすることに決めた。 326 00:28:32,244 --> 00:28:38,116 いけませぬ。 あなた様は今や日本一の軍勢を持つお方。 327 00:28:38,116 --> 00:28:43,255 そのお力をもってすれば 朝廷だって言うことを聞きましょう。 328 00:28:43,255 --> 00:28:46,959 そう たやすくはいかん。 329 00:28:48,927 --> 00:28:51,830 (小声で)臆病なこと。 330 00:28:51,830 --> 00:28:54,800 今 何と申した。 331 00:28:54,800 --> 00:29:01,506 野山の鹿を追うのに 足が汚れるのを嫌がる犬のよう。 332 00:29:03,208 --> 00:29:07,879 (笑い声) 333 00:29:07,879 --> 00:29:11,750 都人は脅しだけでは動かぬ。 334 00:29:11,750 --> 00:29:15,053 あなたも ご存じではないか。 335 00:29:23,228 --> 00:29:28,533 りくは 強いお方が好きなのです。 336 00:29:37,576 --> 00:29:42,447 時政は わしのことをどう思っておる。 337 00:29:42,447 --> 00:29:48,220 わしを殺して 鎌倉を我が物にしようと 考えておるのではないか。 338 00:29:48,220 --> 00:29:54,526 そんな大それたこと 考えてくれたら うれしいのですが。 339 00:29:56,595 --> 00:29:58,897 ⚟(時政)鎌倉殿。 340 00:30:01,266 --> 00:30:05,937 酒を持ってまいりましたぞ。 341 00:30:05,937 --> 00:30:08,640 さあ。 342 00:30:10,275 --> 00:30:13,178 小さな盃。 343 00:30:13,178 --> 00:30:15,947 これしかなかったのじゃ。 344 00:30:15,947 --> 00:30:20,619 意気地なしが2人 小さな盃で…。 345 00:30:20,619 --> 00:30:24,923 (時政)これしか なかったのだ! (りく)フフフフフ。 346 00:30:29,628 --> 00:30:35,300 時政。 あっ もっと大きいのを探してきましょうか。 347 00:30:35,300 --> 00:30:38,637 その話はよい。 348 00:30:38,637 --> 00:30:43,508 何か言いたいことはないか。 はっ? 349 00:30:43,508 --> 00:30:46,211 不満があれば申せ。 350 00:30:48,647 --> 00:30:52,517 そんなもん あるわけねえでしょう。 351 00:30:52,517 --> 00:30:54,986 こんな いい思いさせてもらってるんだ。 352 00:30:54,986 --> 00:31:00,792 腹の立つことなんて 何一つございません。 353 00:31:00,792 --> 00:31:03,261 あっ 餅も出来ました。 354 00:31:03,261 --> 00:31:08,967 さあ うまいですぞ~。 ハハハハ。 355 00:31:11,603 --> 00:31:17,275 わしは 政子に感謝しとるんです。 356 00:31:17,275 --> 00:31:22,948 いい婿と縁づいてくれたなって。 357 00:31:22,948 --> 00:31:27,285 こりゃ本当です。 358 00:31:27,285 --> 00:31:29,955 うっ…。 359 00:31:29,955 --> 00:31:32,290 うっ…。 こりゃいかん! 360 00:31:32,290 --> 00:31:34,226 誰か! 誰か来てくれ! 361 00:31:34,226 --> 00:31:36,161 ど… どうすりゃいいんじゃ! 362 00:31:36,161 --> 00:31:40,966 鎌倉殿 吐き出すんじゃ! これ! これ これ これ! 鎌倉殿! 363 00:31:40,966 --> 00:31:43,869 (政子)父上! (比奈)何しているんです! 364 00:31:43,869 --> 00:31:47,839 (時政)餅が喉に詰まったんじゃ! 私が! 365 00:31:47,839 --> 00:31:49,975 え~いっ! (背中をたたく音) 366 00:31:49,975 --> 00:31:52,878 ごふっ! 367 00:31:52,878 --> 00:31:55,647 鎌倉殿! 368 00:31:55,647 --> 00:32:00,919 うっ… 死ぬかと思った。➡ 369 00:32:00,919 --> 00:32:05,223 ああ~。 五郎が作ったやつだわ。 370 00:32:08,593 --> 00:32:16,468 ああ… 時政がいなければ どうなっておったか。 371 00:32:16,468 --> 00:32:21,173 父は いざという時に役に立つんです。 372 00:32:21,173 --> 00:32:25,944 持つべきものは北条だな。 373 00:32:25,944 --> 00:32:28,847 喉が渇いた。 374 00:32:28,847 --> 00:32:31,149 姉上は ここに。 375 00:32:35,954 --> 00:32:38,290 小四郎から聞きました。 376 00:32:38,290 --> 00:32:44,162 頼家は 源氏のお血筋の方を 妻に迎えるのですか。 377 00:32:44,162 --> 00:32:46,965 そういうことだ。 378 00:32:46,965 --> 00:32:52,304 せつ殿は。 そばめとなる。 379 00:32:52,304 --> 00:33:00,111 かように大事なこと 私に何も聞かずに お決めになられたのですね。 380 00:33:00,111 --> 00:33:05,250 すまん。 いつものことですから。 381 00:33:05,250 --> 00:33:10,922 頼家も まだまだ子供だと思っていたのに 妻と そばめ。 382 00:33:10,922 --> 00:33:14,593 女子に手が早いのは親譲りとはいえ。 383 00:33:14,593 --> 00:33:18,263 言うのう。 よいのです。 384 00:33:18,263 --> 00:33:20,599 あなたが女子好きでなかったら➡ 385 00:33:20,599 --> 00:33:26,471 私は あなたと結ばれることは ありませんでしたから。 386 00:33:26,471 --> 00:33:30,942 悔やんではおらぬか。 387 00:33:30,942 --> 00:33:33,612 それは分かりません。 388 00:33:33,612 --> 00:33:39,918 でも 退屈しなかったことは確か。 389 00:33:46,191 --> 00:33:48,960 なぜ そうやって しみじみするのだ。 390 00:33:48,960 --> 00:33:51,863 しみじみするのが苦手だと 知っておるであろう。 391 00:33:51,863 --> 00:33:53,832 しみじみさせたのは そちらでございましょう。 392 00:33:53,832 --> 00:33:56,835 そっちが しみじみしたから こっちが しみじみしたのだ。 393 00:33:56,835 --> 00:34:03,475 あなたが しみじみしたこと おっしゃるから 私も つい…。 394 00:34:03,475 --> 00:34:06,478 だから しみじみするな! 395 00:34:10,582 --> 00:34:17,923 (笑い声) 396 00:34:17,923 --> 00:34:23,595 鎌倉殿。 稲毛殿が 御礼のご挨拶をしたいと申しております。 397 00:34:23,595 --> 00:34:25,897 戻りましょうか。 398 00:34:27,465 --> 00:34:32,270 待て。 よい折だ。 399 00:34:32,270 --> 00:34:35,273 お前たちに言っておくことがある。 400 00:34:40,946 --> 00:34:43,848 頼家のことだ。 401 00:34:43,848 --> 00:34:50,622 我が源氏は 帝をお守りし 武家の棟梁として➡ 402 00:34:50,622 --> 00:34:56,294 この先 100年も 200年も 続いていかねばならん。 403 00:34:56,294 --> 00:35:01,132 その足掛かりを 頼家が作る。 404 00:35:01,132 --> 00:35:04,102 小四郎。➡ 405 00:35:04,102 --> 00:35:10,241 お前は常に そばにいて 頼家を支えてやってくれ。 406 00:35:10,241 --> 00:35:12,577 はい。 407 00:35:12,577 --> 00:35:21,586 政子も これからは鎌倉殿の母として 頼家を見守ってやってほしい。 408 00:35:21,586 --> 00:35:24,289 お約束いたします。 409 00:35:27,926 --> 00:35:34,599 お前たちがいれば これからも鎌倉は盤石じゃ。 410 00:35:34,599 --> 00:35:38,603 まるで ご自分は どこかに行かれてしまわれるような。 411 00:35:41,940 --> 00:35:50,949 わしは 近々 頼家に鎌倉殿を継がせて 大御所となる。 412 00:35:50,949 --> 00:35:53,284 大御所。 413 00:35:53,284 --> 00:35:57,956 大御所になられて どうされるのですか。 414 00:35:57,956 --> 00:36:03,762 さあ どうするかのう。 415 00:36:03,762 --> 00:36:08,900 船でも造って唐の国に渡り➡ 416 00:36:08,900 --> 00:36:14,773 どこぞの入道のように 交易に力でも入れるかのう。 417 00:36:14,773 --> 00:36:18,076 ハハハハハハハ。 418 00:36:27,585 --> 00:36:29,888 皆がお待ちです。 419 00:36:36,261 --> 00:36:40,131 小四郎。 はい。 420 00:36:40,131 --> 00:36:44,936 わしは ようやく分かったぞ。 421 00:36:44,936 --> 00:36:48,606 何がでございましょう。 422 00:36:48,606 --> 00:36:52,310 人の命は定められたもの。 423 00:36:55,280 --> 00:36:59,617 あらがって どうする。 424 00:36:59,617 --> 00:37:03,488 甘んじて受け入れようではないか。 425 00:37:03,488 --> 00:37:10,228 受け入れた上で 好きに生きる。 426 00:37:10,228 --> 00:37:17,235 神仏にすがって おびえて過ごすのは 時の無駄じゃ。 427 00:37:19,904 --> 00:37:23,908 それが ようございます。 428 00:37:26,778 --> 00:37:31,916 神や仏には聞かせられぬ話だがのう。 429 00:37:31,916 --> 00:37:33,918 ハハハハハ。 430 00:37:36,788 --> 00:37:41,926 鎌倉殿は 昔から➡ 431 00:37:41,926 --> 00:37:47,265 私にだけ 大事なことを打ち明けてくださいます。 432 00:37:47,265 --> 00:38:01,212 ♬~ 433 00:38:01,212 --> 00:38:05,083 今日は疲れた。 434 00:38:05,083 --> 00:38:09,888 わしは 先に御所に戻る。 435 00:38:09,888 --> 00:38:13,758 政子には よろしく伝えておいてくれ。 436 00:38:13,758 --> 00:38:16,561 私もお供します。 437 00:38:16,561 --> 00:38:21,900 久々に 一門が そろったのだ。 ゆっくりしていけ。 438 00:38:21,900 --> 00:38:24,569 藤九郎を呼べ。 439 00:38:24,569 --> 00:38:27,238 かしこまりました。 440 00:38:27,238 --> 00:38:38,583 ♬~ 441 00:38:38,583 --> 00:38:44,923 (盛長)こうして 鎌倉殿の馬を引いて歩いておりますと➡ 442 00:38:44,923 --> 00:38:49,594 伊豆の頃を思い出します。➡ 443 00:38:49,594 --> 00:38:53,598 いろいろ ございましたな。 444 00:38:55,934 --> 00:38:59,804 (頼朝)いろいろあった。 445 00:38:59,804 --> 00:39:04,809 (盛長)失礼 昔を振り返ってしまいました。 446 00:39:06,878 --> 00:39:14,219 (頼朝)構わん。 好きなだけ振り返れ。 447 00:39:14,219 --> 00:39:20,558 よろしいのですか。 よい。 448 00:39:20,558 --> 00:39:28,233 (盛長)え… いざ振り返ろうとすると 何も浮かんできません。 449 00:39:28,233 --> 00:39:32,537 (笑い声) 450 00:39:34,105 --> 00:39:40,245 そなたといると いつも心が落ち着く。 451 00:39:40,245 --> 00:39:43,248 ハハハハ。 452 00:39:46,918 --> 00:39:52,223 何よりのお褒めの言葉にございます。 453 00:39:56,594 --> 00:40:05,603 初めて北条の館に来た時…。 454 00:40:13,611 --> 00:40:15,546 どうされました。 455 00:40:15,546 --> 00:40:17,849 (鳥の鳴き声) 456 00:40:29,961 --> 00:40:32,964 (鳥の鳴き声) 457 00:40:35,300 --> 00:40:38,002 鎌倉殿。 458 00:40:48,313 --> 00:40:50,248 (鈴の音) 459 00:40:50,248 --> 00:40:52,250 鎌倉殿! 460 00:40:54,986 --> 00:40:57,989 (鈴の音) 461 00:41:05,263 --> 00:41:09,133 (鈴の音) 462 00:41:09,133 --> 00:41:19,811 ♬~ 463 00:41:19,811 --> 00:41:23,514 (鈴の音) 464 00:41:26,951 --> 00:41:43,267 (鈴の音) 465 00:41:47,638 --> 00:41:52,643 (鈴の音) 466 00:41:56,314 --> 00:42:00,918 (鈴の音) 467 00:42:00,918 --> 00:42:25,143 ♬~ 468 00:42:25,143 --> 00:42:28,146 佐殿! 469 00:42:28,146 --> 00:42:40,291 ♬~ 470 00:42:40,291 --> 00:42:42,226 やらねばならぬのですか。 471 00:42:42,226 --> 00:42:44,629 何の話をしてるんだ! 472 00:42:44,629 --> 00:42:48,299 鎌倉を混乱から守れるのは あなただけ。 (一同)はっ! 473 00:42:48,299 --> 00:42:53,638 人に取られてはなりません。 鎌倉が栄えてこそ 北条も栄えるのです。 474 00:42:53,638 --> 00:42:55,640 佐殿…。