1 00:00:19,620 --> 00:00:25,292 (政子)頼朝様は 挙兵の折 このドクロに誓われました。➡ 2 00:00:25,292 --> 00:00:30,631 この命 おぬしに賭けようと。 3 00:00:30,631 --> 00:00:34,501 全ては このドクロから始まったのです。➡ 4 00:00:34,501 --> 00:00:39,306 これからは あなたが持っていなさい。 5 00:00:39,306 --> 00:00:44,311 (北条義時) 上に立つ者の証しでございます。 6 00:00:56,323 --> 00:00:59,326 (せきこみ) 7 00:01:01,161 --> 00:01:05,165 (源 頼家)鎌倉殿は このわしじゃ。 8 00:01:11,271 --> 00:01:13,974 このわしじゃ! 9 00:01:16,610 --> 00:03:02,616 ♬~ 10 00:03:27,240 --> 00:03:30,243 (北条時政)「下 相模国」。 11 00:03:34,147 --> 00:03:40,821 実朝の政務開始の儀式 政所始が行われる。 12 00:03:40,821 --> 00:03:46,593 取りしきったのは 執権別当となった時政。 13 00:03:46,593 --> 00:03:50,297 (時政)「神事を勤行せしむべし」。 14 00:03:50,297 --> 00:03:56,169 執権別当。 それは行政の筆頭人を意味し➡ 15 00:03:56,169 --> 00:04:03,243 時政が実質的な政治指導者となったことを 示している。 16 00:04:03,243 --> 00:04:05,912 起請文じゃ。 17 00:04:05,912 --> 00:04:08,815 (大江広元)起請文?(三善康信)起請文? 御家人たちにですか? 18 00:04:08,815 --> 00:04:12,586 (時政)そうだ。 何故でございますか。 19 00:04:12,586 --> 00:04:16,256 (時政)目の届く所にいる者たちはいい。 20 00:04:16,256 --> 00:04:19,159 気になるのは 西のやつらだ。 21 00:04:19,159 --> 00:04:26,600 西国の御家人たちに 鎌倉殿への忠義を形で表してもらうのよ。 22 00:04:26,600 --> 00:04:30,470 一筆 書かせるのですか。 23 00:04:30,470 --> 00:04:33,273 (時政)京へは 我が婿が行っておる。➡ 24 00:04:33,273 --> 00:04:36,943 あいつに命じる。 (康信)平賀殿に…。 25 00:04:36,943 --> 00:04:40,614 (二階堂行政)すぐに手配を。 (時政)ああ それから➡ 26 00:04:40,614 --> 00:04:44,484 武蔵国の国務だが 比企がいなくなった今➡ 27 00:04:44,484 --> 00:04:48,955 誰かが引き継がねばなるまい。 28 00:04:48,955 --> 00:04:53,293 わしがやることにした。 29 00:04:53,293 --> 00:04:58,165 そうだ! 武蔵守にしてもらおう。➡ 30 00:04:58,165 --> 00:05:04,905 朝廷に ご相談申し上げるか。 その沙汰 頼んだぞ。 31 00:05:04,905 --> 00:05:07,207 かしこまりました。 32 00:05:09,776 --> 00:05:12,779 (三浦義村)このところ 随分とお前らのおやじ殿➡ 33 00:05:12,779 --> 00:05:15,549 派手にやってくれているな。 34 00:05:15,549 --> 00:05:19,920 (北条時房)やる気の表れだと思いますよ。 近頃は顔の艶も よくなってます。 35 00:05:19,920 --> 00:05:25,792 誰のやる気だ りくさんか。 嫌なことを言う。 36 00:05:25,792 --> 00:05:30,564 比企の一件から 北条に不満を持つ者が増えてる。 37 00:05:30,564 --> 00:05:32,933 いくら何でも やり口が汚えってな。 38 00:05:32,933 --> 00:05:35,836 (時房)誰が そんなことを。 みんなだよ。 39 00:05:35,836 --> 00:05:40,273 近頃 道を歩いていて 誰かと擦れ違ったことあるか? 40 00:05:40,273 --> 00:05:44,144 擦れち… 擦れ違ってない! 41 00:05:44,144 --> 00:05:46,947 (義村)みんな避けてるんだよ お前らを。 42 00:05:46,947 --> 00:05:49,282 どこかに出かけているのかと思った。 43 00:05:49,282 --> 00:05:52,185 そんなことは はなから分かっていたことだ。 44 00:05:52,185 --> 00:05:56,623 調子に乗り過ぎると しっぺ返しを食らうぞ。 45 00:05:56,623 --> 00:05:59,326 おやじ殿に そう言っておけ。 46 00:06:01,228 --> 00:06:06,566 (りく)はあ… よい具合 よい具合。 47 00:06:06,566 --> 00:06:12,439 ハハハ。 お前の言うとおりに運んでおるぞ。 48 00:06:12,439 --> 00:06:15,242 執権殿。 49 00:06:15,242 --> 00:06:17,177 はい! 50 00:06:17,177 --> 00:06:21,915 これで名実ともに 御家人の頂に立たれましたね。 51 00:06:21,915 --> 00:06:24,818 はい! 執権というのは➡ 52 00:06:24,818 --> 00:06:28,588 代々 北条が引き継ぐんですよね。 そう! 53 00:06:28,588 --> 00:06:32,459 では 次は政範が? 54 00:06:32,459 --> 00:06:37,931 気が早いのう。 少しは わしにやらせてくれ。 55 00:06:37,931 --> 00:06:43,803 アハハハハ ご無礼いたしました。 アハハハ。 56 00:06:43,803 --> 00:06:49,542 さて 次は武蔵でございますね。 57 00:06:49,542 --> 00:06:53,280 お前も欲深いのう。 58 00:06:53,280 --> 00:06:58,151 武蔵守の件は さすがに 皆 ひきつっておったぞ。 59 00:06:58,151 --> 00:07:00,887 欲ではございませんよ。 60 00:07:00,887 --> 00:07:05,759 国守になって 武蔵の武士を従えるのです。 61 00:07:05,759 --> 00:07:08,762 北条は 今や敵持ち。 62 00:07:08,762 --> 00:07:12,499 身を守るためには 兵は多いに越したことはありません。 63 00:07:12,499 --> 00:07:14,901 分かっておる。 64 00:07:14,901 --> 00:07:18,772 そして その次は…。 65 00:07:18,772 --> 00:07:21,241 その次? 66 00:07:21,241 --> 00:07:26,913 都から いよいよ御台所を お迎えいたしましょう。 67 00:07:26,913 --> 00:07:28,848 フフフフフフ。 68 00:07:28,848 --> 00:07:35,922 (平賀朝雅)オッホッホッホッホッ。 見事でございますな。 69 00:07:35,922 --> 00:07:39,259 (後鳥羽上皇)これが都じゃ。 よう出来ておるであろう。 70 00:07:39,259 --> 00:07:44,931 (朝雅)おお~。 (後鳥羽上皇)これが近江の海で➡ 71 00:07:44,931 --> 00:07:48,268 それが吉野の桜じゃ。 72 00:07:48,268 --> 00:07:53,139 まあ! ハハハハハハ。➡ 73 00:07:53,139 --> 00:07:55,141 ん? 74 00:07:57,610 --> 00:08:00,880 こっちの隅っこのボロ家は。 75 00:08:00,880 --> 00:08:02,816 (後鳥羽上皇)鎌倉よ。 76 00:08:02,816 --> 00:08:07,554 (笑い声) 77 00:08:07,554 --> 00:08:12,258 平賀 聞いたぞ 実朝の嫁取りの話。 78 00:08:14,894 --> 00:08:16,830 (後鳥羽上皇)慈円僧正。 79 00:08:16,830 --> 00:08:23,903 鎌倉は 実朝の正室を 都より差し出せと言ってきおった。 80 00:08:23,903 --> 00:08:27,240 差し出せなど めっそうもないこと。 81 00:08:27,240 --> 00:08:29,242 誰の考えじゃ。 82 00:08:31,111 --> 00:08:35,415 実朝が自分から言いだすわけがなかろう。 83 00:08:38,585 --> 00:08:41,254 我が舅にございます。 84 00:08:41,254 --> 00:08:46,126 (慈円)北条遠江守時政。 85 00:08:46,126 --> 00:08:52,432 身の程知らずの田舎者めが。 86 00:08:54,601 --> 00:09:01,408 まあよい。 わしは実朝の名付け親じゃ。 87 00:09:01,408 --> 00:09:04,411 一肌脱いでやってもよいぞ。 88 00:09:04,411 --> 00:09:07,881 私の面目が立ちまする! 89 00:09:07,881 --> 00:09:11,751 我が血筋に近い者から選ぼう。 90 00:09:11,751 --> 00:09:15,555 ん~ 誰がよいかのう。 91 00:09:15,555 --> 00:09:21,227 坊門の権大納言 信清卿のご息女は いかがでしょう。 92 00:09:21,227 --> 00:09:25,098 お年頃かと。 うむ。 93 00:09:25,098 --> 00:09:29,102 鎌倉に 心して待つよう伝えろ。 94 00:09:29,102 --> 00:09:33,106 ありがとうございます。 早速 文を出しまする。 95 00:09:39,913 --> 00:09:41,915 入っていいぞ。 96 00:09:46,586 --> 00:09:51,925 (源 仲章) 比企を滅ぼしたのは 北条の謀略。 97 00:09:51,925 --> 00:09:53,860 (慈円)やはり。 98 00:09:53,860 --> 00:10:01,935 何としても 頼家殿から実朝殿へ 代替わりさせたかったようです。 99 00:10:01,935 --> 00:10:05,271 源氏は我が忠臣。 100 00:10:05,271 --> 00:10:13,947 その棟梁の座を 坂東の田舎侍に よいようにされるなど もっての外。 101 00:10:13,947 --> 00:10:19,285 いっそ 北条を潰されますか。 102 00:10:19,285 --> 00:10:23,957 実朝は大事な駒じゃ。 103 00:10:23,957 --> 00:10:27,961 やつらに取り込まれぬよう導くのじゃ。 104 00:10:30,630 --> 00:10:32,966 (後鳥羽上皇)鎌倉へ下れ。 105 00:10:32,966 --> 00:10:35,301 かしこまりました。 106 00:10:35,301 --> 00:10:40,306 (後鳥羽上皇)時に 頼家は今どうしておる。 107 00:10:48,648 --> 00:10:51,985 (広元)頼家様は何と。 108 00:10:51,985 --> 00:10:54,888 おおまかには2つ。 109 00:10:54,888 --> 00:11:00,260 一つは 退屈でたまらないので 近習をよこしてほしいと。 110 00:11:00,260 --> 00:11:02,195 お寂しいのですね。 111 00:11:02,195 --> 00:11:06,599 お気持ちは分かりますが いかがなものかと。 112 00:11:06,599 --> 00:11:09,502 (広元)謀反の芽となりかねません。 113 00:11:09,502 --> 00:11:12,472 決して応じてはなりませんぞ。 114 00:11:12,472 --> 00:11:15,608 捨て置こう。 115 00:11:15,608 --> 00:11:17,944 (広元)もう一つは。 116 00:11:17,944 --> 00:11:22,615 安達景盛殿の身柄を引き渡してほしいと。 117 00:11:22,615 --> 00:11:25,952 安達殿! (康信)いわく因縁の相手でございますな。 118 00:11:25,952 --> 00:11:27,887 しかし なぜ 今になって。 119 00:11:27,887 --> 00:11:30,823 よほど例の件が悔しかったのであろう。 120 00:11:30,823 --> 00:11:34,627 景盛殿の妻を手に入れようとして 果たせなかったことを➡ 121 00:11:34,627 --> 00:11:37,964 根に持っておられるのでは。 身柄を引き渡したあとは? 122 00:11:37,964 --> 00:11:42,835 決まってるだろ。 討ち取るおつもりなんじゃねえか。 123 00:11:42,835 --> 00:11:47,307 しかし…。 つまり 頼家様は➡ 124 00:11:47,307 --> 00:11:52,178 ご自分が まだ鎌倉殿だということを お示しになりたいのだ。 125 00:11:52,178 --> 00:11:55,648 頼家様…。 126 00:11:55,648 --> 00:11:58,985 どうするよ。 127 00:11:58,985 --> 00:12:03,823 到底 受け入れるわけにはいきません。 128 00:12:03,823 --> 00:12:14,467 ♬~(笛) 129 00:12:14,467 --> 00:12:17,270 (頼家)別に腹は立ててはおらん。 130 00:12:17,270 --> 00:12:20,974 はなから受け入れられるとは 思っていなかった。 131 00:12:23,142 --> 00:12:29,849 わしを忘れぬように こうして たまに ケンカを売ってやるのよ。 132 00:12:29,849 --> 00:12:37,290 執権殿に そうお伝えいたします。 では これで。 133 00:12:37,290 --> 00:12:42,161 善哉は どうしておる。 つつじは。 134 00:12:42,161 --> 00:12:45,865 鶴岡八幡宮の別当が 面倒を見てくれています。 135 00:12:51,638 --> 00:12:55,975 お変わりございませんので ご心配なく。 136 00:12:55,975 --> 00:12:58,311 平六。 137 00:12:58,311 --> 00:13:04,917 我が父 源 頼朝は 石橋山の戦いで敗れてから➡ 138 00:13:04,917 --> 00:13:10,590 僅かひとつき半で 大軍を率いて鎌倉へ乗り込んだ。 139 00:13:10,590 --> 00:13:17,263 わしは必ず鎌倉へ戻ると そう やつらに伝えよ。 140 00:13:17,263 --> 00:13:23,136 軍勢を率い 鎌倉を火の海にし➡ 141 00:13:23,136 --> 00:13:27,273 北条の者どもの首をはねる。 142 00:13:27,273 --> 00:13:30,176 覚悟して待っていろとな。 143 00:13:30,176 --> 00:13:33,146 (義村)そのとおりに お伝えいたします。 144 00:13:33,146 --> 00:13:37,283 このまま ここで朽ち果てるつもりはない! 145 00:13:37,283 --> 00:13:41,621 (義村)御免。 (頼家)忘れるな! 146 00:13:41,621 --> 00:13:45,958 鎌倉殿は このわしだ。 147 00:13:45,958 --> 00:13:48,661 (義村)確かに。 148 00:13:51,631 --> 00:14:00,239 この先 何十年 猿楽くらいしか 慰めもないまま暮らすことを考えれば➡ 149 00:14:00,239 --> 00:14:04,544 華々しく散るのも 悪くはないかもしれません。 150 00:14:06,112 --> 00:14:08,114 おやりなさい。 151 00:14:09,916 --> 00:14:12,218 力を貸してくれ。 152 00:14:14,253 --> 00:14:16,589 お断りいたします。 153 00:14:16,589 --> 00:14:36,275 ♬~ 154 00:14:36,275 --> 00:14:38,945 挙兵されると思うか。 155 00:14:38,945 --> 00:14:42,615 言ってるだけだろう。 兵が集まらない。 156 00:14:42,615 --> 00:14:46,285 しかし 鎌倉に対する恨みは 強うございます。 157 00:14:46,285 --> 00:14:49,622 早めに手を打たれることを お勧めします。 158 00:14:49,622 --> 00:14:53,960 (康信)曲がりなりにも 先の鎌倉殿にございますぞ。 159 00:14:53,960 --> 00:14:57,296 それが何か。 160 00:14:57,296 --> 00:15:00,566 (八田知家) 言いにくいなら俺が言ってやるよ。➡ 161 00:15:00,566 --> 00:15:05,271 鎌倉殿は2人要らねえ。 162 00:15:09,575 --> 00:15:11,511 やるか。 163 00:15:11,511 --> 00:15:13,446 しかし それは いくら何でも。 164 00:15:13,446 --> 00:15:17,250 (行政)頼朝様の実のお子でございますぞ。 165 00:15:17,250 --> 00:15:20,586 んなことは分かってる! わしの孫じゃ! 166 00:15:20,586 --> 00:15:25,458 お生まれになった時のことだって しっかり目ん玉の裏に残ってるわ! 167 00:15:25,458 --> 00:15:29,595 わしだって つれえんじゃ! 168 00:15:29,595 --> 00:15:31,898 (広元)小四郎殿。 169 00:15:35,268 --> 00:15:38,604 ここは様子を見る。 170 00:15:38,604 --> 00:15:41,941 当面は警固を増やそう。 八田殿。 171 00:15:41,941 --> 00:15:43,943 承知。 172 00:15:46,279 --> 00:15:52,985 不審な動きがあれば その時は我らも覚悟を決めましょう。 173 00:15:57,890 --> 00:16:00,793 (北条泰時)覚悟を決めるというのは どういうことですか。 174 00:16:00,793 --> 00:16:03,229 だから仮の話だ。 175 00:16:03,229 --> 00:16:08,568 (泰時)鎌倉を追い出し 修善寺に閉じ込め それでも まだ足りぬというのですか。 176 00:16:08,568 --> 00:16:11,471 全ては鎌倉のため。 北条のためではないですか! 177 00:16:11,471 --> 00:16:13,439 同じことだ。 178 00:16:13,439 --> 00:16:16,242 北条なくして鎌倉は成り立たぬ。 179 00:16:16,242 --> 00:16:20,580 鎌倉がなくなれば 再び戦乱が起こる。 180 00:16:20,580 --> 00:16:26,285 頼朝様が望まれていたものが この世から消えてなくなるのだ。 181 00:16:28,454 --> 00:16:32,191 まだ決まったわけではない。 182 00:16:32,191 --> 00:16:35,895 まだ…。 183 00:16:38,130 --> 00:16:41,868 本音を言いますよ。 184 00:16:41,868 --> 00:16:48,941 私はね 実朝には跡を継いでほしくなかった。 185 00:16:48,941 --> 00:16:52,612 頼家のようには なってほしくはないのです。 186 00:16:52,612 --> 00:16:55,281 そうでございましたか。 187 00:16:55,281 --> 00:17:02,555 政に携わるということは 争いに巻き込まれるということ。 188 00:17:02,555 --> 00:17:08,895 鎌倉殿なんて 早いうちに やめてしまってもいいとさえ思っている。 189 00:17:08,895 --> 00:17:13,766 早く誰かに渡してしまって 自分の好きなことだけをして➡ 190 00:17:13,766 --> 00:17:18,571 穏やかに生きてほしい。 それが本当の気持ち。 191 00:17:18,571 --> 00:17:22,441 お察しいたします。 192 00:17:22,441 --> 00:17:27,246 三善殿に お願いがあるのです。 193 00:17:27,246 --> 00:17:30,583 何なりとお申しつけください。 194 00:17:30,583 --> 00:17:36,255 実朝がね 幼い頃に こんなことがあったの。 195 00:17:36,255 --> 00:17:39,592 侍女から聞いた話ですけど➡ 196 00:17:39,592 --> 00:17:46,265 ある時 寝ようとしたら 雨が降り始めたんですって。 197 00:17:46,265 --> 00:17:56,609 あの子は 軒の雨だれを一晩中眺めて 一睡もしなかったっていうの。➡ 198 00:17:56,609 --> 00:17:59,946 あの子には そういうところがあるのです。 199 00:17:59,946 --> 00:18:06,218 私は 実朝に 和歌をやらせてあげたいの。➡ 200 00:18:06,218 --> 00:18:09,121 政より よほどマシ。 201 00:18:09,121 --> 00:18:11,090 和歌でございますか。 202 00:18:11,090 --> 00:18:15,227 きっと とてもすてきな歌を詠むことが できると思うのよ。 203 00:18:15,227 --> 00:18:17,163 教えてやれますか? 204 00:18:17,163 --> 00:18:21,901 あ… 私に務まりますでしょうか。 205 00:18:21,901 --> 00:18:24,570 (足音) 206 00:18:24,570 --> 00:18:27,907 (政子)今 三善殿に話してたんだけど…。 207 00:18:27,907 --> 00:18:30,242 (実衣)話は聞かせていただきました。 208 00:18:30,242 --> 00:18:34,580 尼御台 困ります。 209 00:18:34,580 --> 00:18:36,515 何が。 210 00:18:36,515 --> 00:18:41,454 (実衣)鎌倉殿のことは 私にお任せいただきます。 211 00:18:41,454 --> 00:18:43,589 私にだって考えはあるわ。 212 00:18:43,589 --> 00:18:48,461 鎌倉殿には 武士の手本となってもらいます。 213 00:18:48,461 --> 00:18:54,233 人を動かし 正しい政を行うこと。 214 00:18:54,233 --> 00:18:56,535 大事なのは そこ。 215 00:18:58,604 --> 00:19:01,607 (実衣)実朝は私が育てたんです。 216 00:19:03,876 --> 00:19:06,579 余計な口出しはしないで。 217 00:19:12,218 --> 00:19:15,554 建仁4年 正月。 218 00:19:15,554 --> 00:19:20,226 実朝の読書始の儀式が行われる。 219 00:19:20,226 --> 00:19:24,897 儒学の講義を行ったのは この男。 220 00:19:24,897 --> 00:19:31,771 「孝経」は 唐の国より伝わる 十三経の一つにございます。 221 00:19:31,771 --> 00:19:41,247 十三経とは すなわち 「易経」「詩経」「書経」「周礼」「儀礼」「礼記」➡ 222 00:19:41,247 --> 00:19:49,121 「春秋左氏伝」「春秋公羊伝」 「春秋穀梁伝」「論語」「孝経」「爾雅」「孟子」。 223 00:19:49,121 --> 00:19:52,258 和歌で大事なのは 韻律にございます。 224 00:19:52,258 --> 00:19:56,262 まずは 五七の調。 225 00:19:57,930 --> 00:20:05,271 タタタタタ タタタタタタタ。 226 00:20:05,271 --> 00:20:11,143 タタタタタ タタタタタタタ。 227 00:20:11,143 --> 00:20:16,882 そして最後に タタタタタタタで終わる。 228 00:20:16,882 --> 00:20:24,623 これが七五の調ですと 初めに タタタタタで区切る。 229 00:20:24,623 --> 00:20:31,497 次に タタタタタタタ タタタタタ。 230 00:20:31,497 --> 00:20:37,970 ああ いやいや タタタタタタタ タタタタタ。 231 00:20:37,970 --> 00:20:42,641 うん? いや… ああっ いや…。 232 00:20:42,641 --> 00:20:48,514 よいのですよ 続けてくださいな。 233 00:20:48,514 --> 00:20:51,217 どうぞ。 234 00:21:01,127 --> 00:21:05,865 まあ こうした韻律に乗せ 花鳥風月を感じるままに➡ 235 00:21:05,865 --> 00:21:07,800 お詠みになるが よろしいかと。 236 00:21:07,800 --> 00:21:12,938 鎌倉殿 今のはお忘れください。 なんと…! 237 00:21:12,938 --> 00:21:18,277 和歌とは 気の向くままに 詠むものなどではございませぬ。 238 00:21:18,277 --> 00:21:22,148 帝が 代々 詠み継いでこられたもの。 239 00:21:22,148 --> 00:21:25,151 (源 実朝)そうなのですか。 240 00:21:25,151 --> 00:21:32,291 帝のお望みの世の姿 ありがたいお考えが そこにある。 241 00:21:32,291 --> 00:21:39,165 それを知らねば 学んだことにはなりません。 242 00:21:39,165 --> 00:21:44,870 和歌は 政には欠かせぬものなんですって。 243 00:21:44,870 --> 00:21:48,307 ですよね。 さよう。 244 00:21:48,307 --> 00:21:53,179 和歌に長ずるものが 国を動かします。 245 00:21:53,179 --> 00:21:59,919 しっかり学んでくださいませ。 246 00:21:59,919 --> 00:22:03,622 三善殿 ご苦労さまでした。 247 00:22:05,591 --> 00:22:07,927 下がってよろしい。 248 00:22:07,927 --> 00:22:09,862 はっ…。 249 00:22:09,862 --> 00:22:21,874 ♬~ 250 00:22:30,950 --> 00:22:34,286 (ちえ)干しあわび? (政子)頼家が好物だったの。 251 00:22:34,286 --> 00:22:39,291 山ほど持ってきてやりました。 (ちえ)会っていただけるといいんだけど。 252 00:22:43,629 --> 00:22:45,564 どうでした。 253 00:22:45,564 --> 00:22:47,967 (足立遠元)ご息災でいらっしゃいました。 254 00:22:47,967 --> 00:22:51,637 今 畠山殿と よもやま話を。 255 00:22:51,637 --> 00:22:53,572 何よりです。 256 00:22:53,572 --> 00:22:57,977 尼御台 申し訳ありません。 257 00:22:57,977 --> 00:23:02,581 やはり 頼家様のお気持ちは 変わらないようです。 258 00:23:02,581 --> 00:23:07,286 北条の者とは お会いにならないと。 259 00:23:08,921 --> 00:23:13,592 しょうがないですね。 私たちは ここで待っています。 260 00:23:13,592 --> 00:23:16,262 姉上。いいの。 261 00:23:16,262 --> 00:23:19,164 今日は 干しあわびを届けに来ただけだから。 262 00:23:19,164 --> 00:23:22,935 どんな様子だったか 後で聞かせて。 263 00:23:22,935 --> 00:23:27,239 かしこまりました。 失礼いたします。 264 00:23:32,945 --> 00:23:36,615 せっかく会いに来たのに 門前払いは ひどすぎる。 265 00:23:36,615 --> 00:23:39,518 あの子の気持ちになってみれば当たり前。 266 00:23:39,518 --> 00:23:42,488 顔も見たくないんじゃないかしら。 267 00:23:42,488 --> 00:23:47,960 達者でいることが分かったら それで十分です。 268 00:23:47,960 --> 00:23:51,830 (鐘の音) 269 00:23:51,830 --> 00:23:56,635 (畠山重忠)尼御台に 一目でも お会いになっていただけませんか。 270 00:23:56,635 --> 00:23:59,538 会わぬ。 (重忠)頼家様のことを➡ 271 00:23:59,538 --> 00:24:02,841 いたく心配されております。 272 00:24:06,245 --> 00:24:11,950 あの女子を もはや母とは思ってはおらぬ。 273 00:24:13,919 --> 00:24:19,792 重忠 お前の本領は武蔵であったな。 274 00:24:19,792 --> 00:24:21,794 さようにございますが。 275 00:24:21,794 --> 00:24:24,563 (頼家)遠元 お前もだな。 276 00:24:24,563 --> 00:24:27,866 武蔵国 足立郡でございます。 277 00:24:30,469 --> 00:24:34,239 よいことを教えてやろう。 278 00:24:34,239 --> 00:24:42,281 北条時政 あの古だぬきは 武蔵守の座を狙っておる。➡ 279 00:24:42,281 --> 00:24:46,618 既に朝廷に その旨を願い出ておるようだぞ。 280 00:24:46,618 --> 00:24:49,288 まさか。 281 00:24:49,288 --> 00:24:51,991 (頼家)好きにさせておいて よいのか。 282 00:24:55,627 --> 00:24:58,964 どこから そのようなことを。 283 00:24:58,964 --> 00:25:01,567 それは言えぬ。 284 00:25:01,567 --> 00:25:03,902 味方になれば話す。 285 00:25:03,902 --> 00:25:06,805 (雷鳴) 286 00:25:06,805 --> 00:25:12,578 頼家様が そのようなことを。 287 00:25:12,578 --> 00:25:18,250 (重忠)よもやとは思いますが 都と通じておるのでは…。 288 00:25:18,250 --> 00:25:22,554 上皇様と。(時房)ということは…。 軽はずみなことは言うべきではない。 289 00:25:26,592 --> 00:25:28,927 (重忠)舅殿。 290 00:25:28,927 --> 00:25:30,863 どうした。 291 00:25:30,863 --> 00:25:35,567 武蔵のこと どうお考えなのですか。 292 00:25:38,270 --> 00:25:41,940 頼家様から伺いました。 その話は ここでは。 293 00:25:41,940 --> 00:25:48,280 なにも 武蔵を独り占めしようなどとは 考えておらん。 294 00:25:48,280 --> 00:25:50,616 ご無礼いたしました。 295 00:25:50,616 --> 00:26:00,426 ♬~ 296 00:26:00,426 --> 00:26:05,564 (知家)修善寺で 猿楽衆の一人を捕らえた。 297 00:26:05,564 --> 00:26:09,902 京へ向かおうとしていた。 298 00:26:09,902 --> 00:26:11,904 京へ? 299 00:26:16,241 --> 00:26:18,544 こんなものを。 300 00:26:20,579 --> 00:26:23,582 (康信)これは…。 (広元)扇には何と。 301 00:26:25,250 --> 00:26:32,591 頼家様は 上皇様に 北条追討の院宣を願い出るつもりです。 302 00:26:32,591 --> 00:26:40,933 (雷鳴) 303 00:26:40,933 --> 00:26:43,635 決まりのようだな。 304 00:27:01,220 --> 00:27:06,091 頼家様を… 討ち取る。 305 00:27:06,091 --> 00:27:11,864 姉上には どうお伝えするのですか。 全てが終わったら…➡ 306 00:27:11,864 --> 00:27:15,234 私から話す。 307 00:27:15,234 --> 00:27:19,571 なりませぬ。 これは謀反だ。 308 00:27:19,571 --> 00:27:24,443 頼家様の後ろには上皇様がいる。 このままでは大きな戦になる。 309 00:27:24,443 --> 00:27:27,913 今のうちに火種を消しておくんだ。 310 00:27:27,913 --> 00:27:32,251 上皇様が院宣をお出しになると? 311 00:27:32,251 --> 00:27:36,588 兄上。 それは分からぬ。 312 00:27:36,588 --> 00:27:42,928 しかし 上皇様は 北条をお認めにはならぬだろう。何故。 313 00:27:42,928 --> 00:27:49,268 あのお方からしてみれば 我らは一介の御家人。 314 00:27:49,268 --> 00:27:53,138 源氏を差し置いて 全国の武士に指図をすることを➡ 315 00:27:53,138 --> 00:27:56,141 お許しになるはずがない。 316 00:27:56,141 --> 00:27:59,278 上皇様に文を出しましょう。➡ 317 00:27:59,278 --> 00:28:01,213 言葉を尽くせば きっと…。 甘い! 318 00:28:01,213 --> 00:28:05,217 頼家様に死んでほしくないのです! 私も同じ思いだ! 319 00:28:08,086 --> 00:28:13,792 しかし こうなってしまった以上 ほかに道はない。 320 00:28:17,229 --> 00:28:19,898 父上は間違っている。 (時房)口が過ぎるぞ。 321 00:28:19,898 --> 00:28:22,601 私は承服できません! 322 00:28:26,772 --> 00:28:29,241 放っとけ。 修善寺に向かいますよ。 323 00:28:29,241 --> 00:28:31,944 頼家様に逃げるようにと。 324 00:28:36,582 --> 00:28:38,884 逃げてほしかったのですか。 325 00:28:44,923 --> 00:28:47,226 そうではない。 326 00:28:51,263 --> 00:28:54,566 太郎は かつての私なんだ。 327 00:28:58,937 --> 00:29:06,211 あれは 私なんだ。 328 00:29:06,211 --> 00:29:10,549 (鳥の鳴き声) 329 00:29:10,549 --> 00:29:12,551 善児。 330 00:29:15,220 --> 00:29:19,925 (時房)留守のようですね。 待とう。 331 00:29:25,230 --> 00:29:33,905 兄上にとって 太郎は 何て言うのかな 望みなんですね。 332 00:29:33,905 --> 00:29:37,776 あいつの いちずな思いが羨ましい。 333 00:29:37,776 --> 00:29:43,081 では 兄上にとって 私は何なのでしょう。 334 00:29:45,917 --> 00:29:47,853 考えたこともなかった。 335 00:29:47,853 --> 00:29:49,855 あ…。 336 00:29:54,259 --> 00:30:01,600 ならば私は 兄上にとって 太郎とは真逆でありたい。 337 00:30:01,600 --> 00:30:05,470 太郎が異を唱えることは 全部 私が引き受けます。 338 00:30:05,470 --> 00:30:08,473 何でも申しつけてください。 339 00:30:08,473 --> 00:30:12,244 どんなことだって わ…。 340 00:30:12,244 --> 00:30:15,247 聞いてないですね。 341 00:30:17,149 --> 00:30:20,152 そうであったか。 342 00:30:22,888 --> 00:30:25,190 (時房)それは。 343 00:30:27,826 --> 00:30:36,501 兄上が いつも腰から さげていた。 344 00:30:36,501 --> 00:30:39,304 (時房)三郎兄上の? 345 00:30:39,304 --> 00:30:41,606 なぜ それが ここに。 346 00:30:43,975 --> 00:30:46,645 答えは一つ。 347 00:30:46,645 --> 00:30:49,648 あっ…。 348 00:30:53,985 --> 00:30:57,322 善児は私が斬ります。 ならぬ。 349 00:30:57,322 --> 00:31:01,326 あれは必要な男だ。 しかし…。 350 00:31:03,929 --> 00:31:11,937 私に 善児が責められようか。 351 00:31:17,943 --> 00:31:20,612 兄上…。 352 00:31:20,612 --> 00:31:55,514 ♬~ 353 00:31:55,514 --> 00:31:57,816 (トウ)お師匠。 354 00:32:02,220 --> 00:32:04,589 善児。 355 00:32:04,589 --> 00:32:07,259 仕事だ。 356 00:32:07,259 --> 00:32:09,594 (善児)へえ。 357 00:32:09,594 --> 00:32:23,608 ♬~ 358 00:32:23,608 --> 00:32:25,944 お逃げください。 359 00:32:25,944 --> 00:32:29,815 逃げはせぬ。 命を大事にしてください。 360 00:32:29,815 --> 00:32:33,819 生きてさえいれば また道も開けます。 361 00:32:33,819 --> 00:32:40,492 道などない。 いずれ わしは殺される。 362 00:32:40,492 --> 00:32:43,962 座して死を待つつもりはない。 363 00:32:43,962 --> 00:32:47,632 最後の最後まで盾ついてやる。 364 00:32:47,632 --> 00:32:50,535 お願いですから。 365 00:32:50,535 --> 00:32:56,975 これより 京からやって来た猿楽が始まる。 366 00:32:56,975 --> 00:33:00,245 上皇様の肝煎りだ。 367 00:33:00,245 --> 00:33:03,248 お前も見ていけ。 368 00:33:05,116 --> 00:33:10,889 (和田義盛)いや~ 驚いたなあ。 小四郎が来てくれるとは。 369 00:33:10,889 --> 00:33:17,596 今日は誰かと飲みたかった。 何で俺? うれしいけどさ。 370 00:33:17,596 --> 00:33:25,270 難しいことは考えず うまい酒が飲めそうだ。 371 00:33:25,270 --> 00:33:32,143 フフッ 確かに俺は 難しいことは難しいから苦手だ。 372 00:33:32,143 --> 00:33:35,614 フッ ハハ。 373 00:33:35,614 --> 00:33:40,285 しかし ここで運慶殿にお会いできるとは。 374 00:33:40,285 --> 00:33:42,954 (運慶)えにしだね。 375 00:33:42,954 --> 00:33:45,624 お二人が知り合いとは。 376 00:33:45,624 --> 00:33:52,297 実は俺も おやじ殿の勧めで こいつに何体か仏像を作らせたんだ。 377 00:33:52,297 --> 00:33:56,635 (運慶)都に戻る前に どうしても一杯飲んでいけってさ。 378 00:33:56,635 --> 00:33:58,937 そうでしたか。 379 00:34:00,505 --> 00:34:02,440 (巴御前)これで よろしいですか。 380 00:34:02,440 --> 00:34:05,243 おう すまん。 381 00:34:05,243 --> 00:34:07,579 どうですか。 うん。➡ 382 00:34:07,579 --> 00:34:10,482 まあ なんとかなるよ。 それは? 383 00:34:10,482 --> 00:34:13,451 巴が 峠道で拾ったんだ。 384 00:34:13,451 --> 00:34:19,190 顔が すり減っちまってるんで こいつに直してもらおうと思ってね。 385 00:34:19,190 --> 00:34:25,597 言っとくけど 俺 普通は こういうことしないからね。 386 00:34:25,597 --> 00:34:27,933 ありがとうございます。 387 00:34:27,933 --> 00:34:32,637 ひょっとして…。うん。 由緒あったりしねえか。 388 00:34:34,272 --> 00:34:36,207 (運慶)由緒はない。 389 00:34:36,207 --> 00:34:38,143 ちぇっ。➡ 390 00:34:38,143 --> 00:34:42,614 巴 何か うまいもん作れ。 391 00:34:42,614 --> 00:34:45,517 手伝って! 392 00:34:45,517 --> 00:34:47,519 おう。 393 00:34:49,487 --> 00:34:52,791 なかなか かわいい顔をされている。 394 00:34:54,960 --> 00:34:58,263 何だか申し訳ない。 395 00:35:00,765 --> 00:35:05,570 小四郎 何年ぶりだ。 396 00:35:05,570 --> 00:35:08,573 15年になります。 397 00:35:10,241 --> 00:35:14,546 お前 悪い顔になったな。 398 00:35:18,583 --> 00:35:24,255 それなりに いろいろありましたから。 399 00:35:24,255 --> 00:35:28,593 だが まだ救いはある。 400 00:35:28,593 --> 00:35:32,464 お前の顔は 悩んでいる顔だ。 401 00:35:32,464 --> 00:35:36,935 己の生き方に迷いがある。 402 00:35:36,935 --> 00:35:40,939 その迷いが救いなのさ。 403 00:35:44,275 --> 00:35:48,279 悪い顔だが いい顔だ。 404 00:35:55,887 --> 00:36:03,895 ああ いつか お前のために仏を彫ってやりたいなあ。 405 00:36:05,563 --> 00:36:08,466 うん。 406 00:36:08,466 --> 00:36:11,469 いい仏が出来そうだ。 407 00:36:13,438 --> 00:36:16,141 ありがとうございます。 408 00:36:23,114 --> 00:36:30,588 ♬~(笛) 409 00:36:30,588 --> 00:36:57,582 ♬~ 410 00:37:02,520 --> 00:37:06,224 (鶴丸)はっ! 411 00:37:06,224 --> 00:37:14,099 ♬~ 412 00:37:14,099 --> 00:37:16,101 おい。 413 00:37:19,237 --> 00:37:39,557 ♬~ 414 00:37:39,557 --> 00:37:42,460 あんたは殺すなと言われてる。 415 00:37:42,460 --> 00:37:54,939 ♬~ 416 00:37:54,939 --> 00:37:56,875 ⚟(鶴丸)太郎~! 417 00:37:56,875 --> 00:37:58,877 うわあ~っ! 418 00:38:00,745 --> 00:38:02,747 (鶴丸)太郎! 419 00:38:02,747 --> 00:38:05,216 うわあ~っ! 420 00:38:05,216 --> 00:38:47,258 ♬~ 421 00:38:47,258 --> 00:38:49,194 いてっ…。 422 00:38:49,194 --> 00:38:59,604 ♬~ 423 00:38:59,604 --> 00:39:02,907 うっ! ううっ…! 424 00:39:04,876 --> 00:39:08,580 うっ… うああ~っ! 425 00:39:12,217 --> 00:39:14,219 おっ…! 426 00:39:19,090 --> 00:39:21,793 ああっ…。 427 00:39:23,828 --> 00:39:26,764 (荒い息遣い) 428 00:39:26,764 --> 00:39:30,235 ああっ…。 429 00:39:30,235 --> 00:39:34,105 わしは まだ死なん! 430 00:39:34,105 --> 00:39:37,108 うあっ! (突き刺す音) 431 00:39:38,910 --> 00:39:56,461 ♬~ 432 00:39:56,461 --> 00:39:59,163 あっ…。 433 00:40:00,932 --> 00:40:03,835 (雷鳴) 434 00:40:03,835 --> 00:40:13,945 (雨の音) 435 00:40:13,945 --> 00:40:45,310 ♬~ 436 00:40:45,310 --> 00:40:49,013 うわあ~っ! 437 00:40:51,983 --> 00:40:58,323 源 頼家。 偉大なる頼朝の子。 438 00:40:58,323 --> 00:41:01,326 享年23。 439 00:41:10,268 --> 00:41:13,604 (荒い息遣い) 440 00:41:13,604 --> 00:41:17,275 しくじった…。 441 00:41:17,275 --> 00:41:19,610 (突き刺す音) うあっ! 442 00:41:19,610 --> 00:41:25,316 あっ… あっ… あっ…。 443 00:41:32,623 --> 00:41:35,927 (トウ)ずっと この時を待っていた。 444 00:41:44,235 --> 00:41:46,170 父の敵! 445 00:41:46,170 --> 00:41:48,639 (突き刺す音) うあっ! 446 00:41:48,639 --> 00:41:50,942 ああ…。 447 00:41:57,315 --> 00:42:00,017 (突き刺す音) 448 00:42:05,123 --> 00:42:10,828 母の… 敵…。 449 00:42:14,599 --> 00:42:21,272 (雷鳴) 450 00:42:21,272 --> 00:42:34,819 ♬~ 451 00:42:34,819 --> 00:42:36,821 よろしく頼みましたよ。 452 00:42:36,821 --> 00:42:40,958 鎌倉の面倒は このじいが見まするゆえ。 453 00:42:40,958 --> 00:42:44,829 (一同)ありがとうございます! 父の本心が私には分かる。 454 00:42:44,829 --> 00:42:48,299 後腐れのない女子との別れ方について。 455 00:42:48,299 --> 00:42:50,968 はっ…! ご無礼しました。 456 00:42:50,968 --> 00:42:54,672 源氏も先はないか。