1 00:00:02,202 --> 00:00:05,205 (セミの声) 2 00:00:22,956 --> 00:00:25,859 (北条泰時)これは…。 3 00:00:25,859 --> 00:00:32,633 (北条義時)頼朝様が亡くなられた時 姉上から形見として もらい受けた。 4 00:00:32,633 --> 00:00:35,535 お前に譲る。 5 00:00:35,535 --> 00:00:38,505 かように大事なものを…。 6 00:00:38,505 --> 00:00:46,980 私は あのお方の お子とお孫をあやめた。 7 00:00:46,980 --> 00:00:51,285 もはや 持つに値しない身だ。 8 00:00:53,320 --> 00:00:57,190 頂くわけにはまいりません。 9 00:00:57,190 --> 00:00:59,660 (鶴丸)もらっておけ。 10 00:00:59,660 --> 00:01:02,262 しかし…。 11 00:01:02,262 --> 00:01:05,265 ここまで おっしゃってるんだから。 12 00:01:14,274 --> 00:01:19,279 (泰時)父の本心が私には分かる。 13 00:01:22,149 --> 00:01:26,453 父は これを持ってると 心が痛むのだ。 14 00:01:28,288 --> 00:01:32,960 自分がしたことを責められているようで たまらないのだ。 15 00:01:32,960 --> 00:01:35,629 だから私に押しつける。 16 00:01:35,629 --> 00:01:38,532 (初)そんなふうに思わなくても。 17 00:01:38,532 --> 00:01:43,303 父は持ってるべきなんだ。 18 00:01:43,303 --> 00:01:49,176 自分のしたことに向き合って 苦しむべきなんだ。 19 00:01:49,176 --> 00:01:53,480 それだけのことを あの人は…。 20 00:01:59,853 --> 00:02:02,789 何か言うことはないのか。 21 00:02:02,789 --> 00:02:05,559 何を言えば? 22 00:02:05,559 --> 00:02:08,929 今の話を聞いて どう思った。 23 00:02:08,929 --> 00:02:15,602 う~ん… 義父上のこと 嫌いなんだなあって。 24 00:02:15,602 --> 00:02:19,473 嫌いというのは少し違う。 25 00:02:19,473 --> 00:02:24,611 義父上は もう 嫁取りするおつもりはないのかしら。 26 00:02:24,611 --> 00:02:28,915 お子たちが かわいそう。 まだ小さいのに。 27 00:02:33,954 --> 00:02:36,289 ⚟(北条時房)ただいま帰りました! 28 00:02:36,289 --> 00:02:38,625 (時房)今日も楽しかったな。 (2人)はい! 29 00:02:38,625 --> 00:02:40,560 いつも申し訳ない。 30 00:02:40,560 --> 00:02:42,496 (時房)子供が大好きなので。 31 00:02:42,496 --> 00:02:46,299 (においを嗅ぐ音) 臭いな。 32 00:02:46,299 --> 00:02:50,170 あっ… 追いかけっこしていたら 路地の便所に落ちてしまいまして。 33 00:02:50,170 --> 00:02:52,639 これからは近づいてはいけないぞ。➡ 34 00:02:52,639 --> 00:02:54,975 さあ 早く体を洗ってきなさい。 35 00:02:54,975 --> 00:02:58,311 ケガはなかったか。 36 00:02:58,311 --> 00:03:01,314 大丈夫 落ちたのは私ですから。 37 00:03:03,150 --> 00:03:09,256 あの子たち いつか比奈さんが 帰ってくるって信じてるんですね。 38 00:03:09,256 --> 00:03:14,127 そう考えると 何だか切なくなってきました。 39 00:03:14,127 --> 00:03:18,265 そこで くつろぐな! 40 00:03:18,265 --> 00:03:20,200 はい? 41 00:03:20,200 --> 00:05:05,205 ♬~ 42 00:05:37,938 --> 00:05:42,809 本日より 訴訟のお裁きに立ち会っていただきます。 43 00:05:42,809 --> 00:05:45,111 (実衣)よろしくお願いします。 44 00:05:47,280 --> 00:05:52,953 御家人同士の いさかいを聞いて どちらに理があるか決めます。 45 00:05:52,953 --> 00:05:54,888 (源 実朝)できるだろうか。 46 00:05:54,888 --> 00:05:57,824 (三善康信) 仕切りは我らが行いますので ご安心を。 47 00:05:57,824 --> 00:06:01,561 (北条時政)座っているだけでいいのです。 48 00:06:01,561 --> 00:06:04,464 座っているだけで いいみたいですよ。 49 00:06:04,464 --> 00:06:10,237 いずれは 鎌倉殿自ら ご沙汰をお願いすることになりますが➡ 50 00:06:10,237 --> 00:06:16,576 しばらくの間は よく見定めて 学んでいただきたいと存じます。 51 00:06:16,576 --> 00:06:19,479 (大江広元)昼からは稽古がございます。 52 00:06:19,479 --> 00:06:24,251 (二階堂行政) まずは 八田知家殿による薙刀➡ 53 00:06:24,251 --> 00:06:27,587 和田義盛殿による弓。 54 00:06:27,587 --> 00:06:33,260 そして 大江広元殿による政の講釈。 55 00:06:33,260 --> 00:06:36,596 三浦義村殿の処世のすべ。 56 00:06:36,596 --> 00:06:38,531 多すぎませんか。 57 00:06:38,531 --> 00:06:41,935 (広元)立派な鎌倉殿に なっていただくためには➡ 58 00:06:41,935 --> 00:06:44,604 これくらいは やっていただかねば。 59 00:06:44,604 --> 00:06:49,476 ゆっくり じっくり 焦らず学びなされ。 60 00:06:49,476 --> 00:06:55,782 鎌倉の面倒は 万事 このじいが見まするゆえ。 61 00:07:02,555 --> 00:07:06,259 (和田義盛)鎌倉殿! ほれっ! んっ! 62 00:07:10,230 --> 00:07:12,532 (八田知家)だあっ! (義盛)ああっ…! 63 00:07:14,901 --> 00:07:18,772 でや~っ! (広元)八田殿! 64 00:07:18,772 --> 00:07:22,242 ああ… すまぬ。 65 00:07:22,242 --> 00:07:24,244 (義盛)稽古ぞ。 なっ。 66 00:07:25,912 --> 00:07:29,582 ぐっ ぐっ! 丹田に力を入れて! 力を入れて! 67 00:07:29,582 --> 00:07:32,919 ガッて引いて ガッ ガッて引っ張って パッと! 68 00:07:32,919 --> 00:07:36,790 鎌倉殿 いざ! 69 00:07:36,790 --> 00:07:39,259 (2人)あっ。 70 00:07:39,259 --> 00:07:42,595 政の大意とは何か。 71 00:07:42,595 --> 00:07:50,303 それは 天下の心をもって心となし 百姓の心をもって心とすれば…。 72 00:07:52,605 --> 00:07:56,276 無為にして治まる。 73 00:07:56,276 --> 00:08:02,882 (三浦義村) 後腐れのない 女子との別れ方について。 74 00:08:02,882 --> 00:08:08,221 相手に 自分と出会ったことを 決して後悔させてはなりません。 75 00:08:08,221 --> 00:08:12,892 楽しかった思い出しか残さない。 これが一番。 76 00:08:12,892 --> 00:08:20,600 だから私は 女子の前では 力の限り尽くします。 77 00:08:27,907 --> 00:08:31,778 (政子)どうですか 鎌倉殿のご様子は。 78 00:08:31,778 --> 00:08:35,248 張り切って学んでおられます。 79 00:08:35,248 --> 00:08:38,151 和歌は詠んでいますか。 80 00:08:38,151 --> 00:08:42,122 源 仲章殿が 京へお戻りになっておられるので➡ 81 00:08:42,122 --> 00:08:46,259 今は お休みされております。 82 00:08:46,259 --> 00:08:51,931 本音を言えば あなたにお願いしたいのだけど。 83 00:08:51,931 --> 00:08:53,933 あっ…。 84 00:09:10,417 --> 00:09:12,719 これを鎌倉殿に。 85 00:09:18,091 --> 00:09:22,228 (政子)頼朝様が都から贈られた ありがたい和歌集が➡ 86 00:09:22,228 --> 00:09:25,131 蔵の中に たくさんあるでしょう。 87 00:09:25,131 --> 00:09:31,838 だけど おいそれと持ち出すわけには いかないと 大江殿に言われたから。 88 00:09:33,573 --> 00:09:36,242 書き写されたのですか。 89 00:09:36,242 --> 00:09:39,579 あの子が気に入りそうなものだけをね。 90 00:09:39,579 --> 00:09:44,284 これを 鎌倉殿の目につく所に置いてきて。 91 00:09:46,453 --> 00:09:50,590 尼御台が じかにお渡しになっては いかがですか。 92 00:09:50,590 --> 00:09:56,930 私が渡して 追い詰める形に なってしまうのは嫌なのです。 93 00:09:56,930 --> 00:10:00,266 さりげなく 置いといて。 94 00:10:00,266 --> 00:10:04,604 あ… さりげなく…。 95 00:10:04,604 --> 00:10:07,307 よろしく頼みましたよ。 96 00:10:08,942 --> 00:10:11,244 はっ。 97 00:10:12,812 --> 00:10:17,283 甲斐の山から届いた鷹の羽 鷲の羽でございます。 98 00:10:17,283 --> 00:10:23,957 おお こりゃあ いい矢が出来る。 すまんのう。 99 00:10:23,957 --> 00:10:29,629 こちらは 利根川で 今日 取れたばかりの 鮎にございます。 100 00:10:29,629 --> 00:10:34,300 おお 鮎は りくが大好物でなあ。 101 00:10:34,300 --> 00:10:37,637 ありがたく頂いておく。 102 00:10:37,637 --> 00:10:41,975 こたびの裁きは わしが うまく取り計らってやる。 103 00:10:41,975 --> 00:10:46,646 お前たちが泣き寝入りするようなことは 決してさせん。 104 00:10:46,646 --> 00:10:48,982 安心して待っておれ。 105 00:10:48,982 --> 00:10:51,885 (一同)ありがとうございます! 106 00:10:51,885 --> 00:10:55,855 (りく)しい様は このところ大忙し。➡ 107 00:10:55,855 --> 00:10:59,626 毎日のように ああやって御家人たちが。 108 00:10:59,626 --> 00:11:02,929 (平賀朝雅) 皆 舅殿を頼りにしておられるのでしょう。 109 00:11:02,929 --> 00:11:05,231 (りく)おかげで我が家は…。 110 00:11:07,800 --> 00:11:10,603 (りく)見て。 (朝雅)アハハハハハハ。 111 00:11:10,603 --> 00:11:12,939 (北条政範) よかったら持っていってください。 112 00:11:12,939 --> 00:11:15,241 では 遠慮なく。 113 00:11:21,281 --> 00:11:24,951 (りく)御台所選びは どうなりました。 114 00:11:24,951 --> 00:11:29,622 万事 つつがなく進んでおります。 どなたになりそう? 115 00:11:29,622 --> 00:11:35,495 千世様です。 父君は権大納言 信清卿。 血筋は申し分ございません。➡ 116 00:11:35,495 --> 00:11:39,632 卿三位 兼子様が お骨折りくださいました。 117 00:11:39,632 --> 00:11:43,970 うまく運べば 北条は帝の縁者。 118 00:11:43,970 --> 00:11:48,308 政範も大出世。 このところ いいこと尽くし。 119 00:11:48,308 --> 00:11:52,178 (朝雅)この若さで左馬権助とは すばらしい。 120 00:11:52,178 --> 00:11:55,648 自慢の息子。 121 00:11:55,648 --> 00:11:58,551 もう その辺りで。 (朝雅)アハハハハハハ。 122 00:11:58,551 --> 00:12:03,456 (りく)婿殿も 鎌倉と京を結ぶ大事なお立場。➡ 123 00:12:03,456 --> 00:12:06,259 ますます頑張っていただきましょう。 124 00:12:06,259 --> 00:12:08,194 かしこまりました。 125 00:12:08,194 --> 00:12:10,597 (りくと朝雅の笑い声) 126 00:12:10,597 --> 00:12:15,268 (時政)すっかり待たせちまったな。 127 00:12:15,268 --> 00:12:20,139 やれ 訴訟を突き返してくれだの やれ こっちの味方をしてくれだの➡ 128 00:12:20,139 --> 00:12:23,610 面倒くせえったらありゃしねえ。 129 00:12:23,610 --> 00:12:27,947 (畠山重忠)で ご用件というのは。 130 00:12:27,947 --> 00:12:31,818 お前たちは武蔵の武士だから 分かってると思うが➡ 131 00:12:31,818 --> 00:12:36,289 比企がいなくなって 武蔵は ぽっかり空いちまった。 132 00:12:36,289 --> 00:12:38,224 (重忠)はい。 133 00:12:38,224 --> 00:12:42,629 そこに 俺が入らしてもらうから。 134 00:12:42,629 --> 00:12:45,531 北条殿が…。 135 00:12:45,531 --> 00:12:48,501 (時政)武蔵は変わるぞ。 136 00:12:48,501 --> 00:12:53,640 次郎 お前には 武蔵守になってもらうからな。 137 00:12:53,640 --> 00:12:57,644 武蔵守。 (足立遠元)おめでとうございます。 138 00:13:01,914 --> 00:13:04,584 身に余る誉れにございますが➡ 139 00:13:04,584 --> 00:13:06,919 私には 代々受け継いできた➡ 140 00:13:06,919 --> 00:13:10,256 惣検校職というお役目がございます。 141 00:13:10,256 --> 00:13:13,593 兼任しても よろしいのであれば。 142 00:13:13,593 --> 00:13:16,929 面白いことを言うなあ。 143 00:13:16,929 --> 00:13:21,267 武蔵守を支えるのが惣検校職だ。 144 00:13:21,267 --> 00:13:26,606 自分で自分を支えるなんて おかしいじゃねえか。 ハハハハハ。 145 00:13:26,606 --> 00:13:29,942 そっちは返上してもらう。 お待ちください。 146 00:13:29,942 --> 00:13:34,814 では 新しい惣検校職は…。 (時政)本日は これまで。 147 00:13:34,814 --> 00:13:38,117 ご苦労さまでした。 148 00:13:40,953 --> 00:13:44,290 (時政)もうよいぞ。 149 00:13:44,290 --> 00:13:47,193 にわかには信じられない。 150 00:13:47,193 --> 00:13:54,634 そのようなこと 舅殿の一存で 決められることなのでしょうか。 151 00:13:54,634 --> 00:14:00,907 鎌倉殿のお名前で朝廷にお伺いを出せば 通らぬことはないだろうが…。 152 00:14:00,907 --> 00:14:05,778 体よく 惣検校職を奪い取ろう というのではないですか。 153 00:14:05,778 --> 00:14:07,780 まさか。 154 00:14:07,780 --> 00:14:13,086 舅殿は 武蔵を奪い取るおつもりでは。 155 00:14:15,922 --> 00:14:18,925 小四郎殿には お伝えしておく。 156 00:14:21,794 --> 00:14:24,931 武蔵を脅かすようなことになれば➡ 157 00:14:24,931 --> 00:14:31,637 畠山は 命懸けで あらがう覚悟。 158 00:14:34,941 --> 00:14:38,644 父と話してみる。 159 00:14:45,284 --> 00:14:49,956 では次に 掘 小次朗からの訴えにございます。 160 00:14:49,956 --> 00:14:53,259 訴状を読み上げます。 それはいい。 忘れよう。 161 00:14:56,295 --> 00:14:58,231 忘れようとは。 162 00:14:58,231 --> 00:15:01,567 俺たちが 首を突っ込むことじゃねえって話だよ。 163 00:15:01,567 --> 00:15:05,238 しかし…。 代わりにさ いい鮎もらったから➡ 164 00:15:05,238 --> 00:15:08,574 後で一緒に食おうぜ。 165 00:15:08,574 --> 00:15:11,577 さあ 次いってみよう。 166 00:15:13,246 --> 00:15:15,181 さっぱり分からねえ。 167 00:15:15,181 --> 00:15:18,918 助けてくれって言ってくるやつに 加勢してやるのは当たり前じゃねえか。 168 00:15:18,918 --> 00:15:23,256 付け届けを持ってきた者に便宜を図るなら 訴訟の意味はござらん。 169 00:15:23,256 --> 00:15:26,926 だって いろいろ持ってきてくれるんだぜ 遠いところを。 170 00:15:26,926 --> 00:15:29,595 だから受け取ってはならんのです! 171 00:15:29,595 --> 00:15:33,466 分かってねえな。 俺を頼ってくる その気持ちに➡ 172 00:15:33,466 --> 00:15:35,468 わしは応えてやりてえんだ。 ですから! 173 00:15:35,468 --> 00:15:37,937 もういい! 174 00:15:37,937 --> 00:15:41,808 武蔵国について 伺いたいことがございます。 175 00:15:41,808 --> 00:15:47,513 説教は 一日一つで十分じゃ! 武蔵を どうしようとお思いですか。 176 00:15:49,549 --> 00:15:52,552 次郎が何か言ってきたか。 177 00:15:56,956 --> 00:16:01,794 畠山と一戦交えるおつもりですか。 178 00:16:01,794 --> 00:16:05,097 誰も そんなことは言っとらん! 179 00:16:14,907 --> 00:16:20,580 信清卿のお家は 今 都で 大きく力を伸ばしておられるの。 180 00:16:20,580 --> 00:16:26,452 上皇様のお母上 七条院様と信清卿は ご姉弟の間柄。 181 00:16:26,452 --> 00:16:31,224 すなわち千世様は 上皇様にとっては 従妹にあたられます。 182 00:16:31,224 --> 00:16:33,926 すばらしいではないですか。 183 00:16:33,926 --> 00:16:37,797 私たちは 上皇様の縁者になるんですよ。 184 00:16:37,797 --> 00:16:41,267 (広元)悪い話ではないと思いますが。 185 00:16:41,267 --> 00:16:45,938 正直 私は頼家を亡くしたばかりで まだ先のことは。 186 00:16:45,938 --> 00:16:47,874 (りく)引きずらない。 187 00:16:47,874 --> 00:16:52,178 先に目を向ける。 決めてしまいましょう。 188 00:16:55,948 --> 00:17:03,222 確かに 御家人の家から正室を取れば また争いが起きかねません。 189 00:17:03,222 --> 00:17:08,895 それを思うとね… よろしいのではないでしょうか。 190 00:17:08,895 --> 00:17:11,564 はい 決まり。 お願いいたします。 191 00:17:11,564 --> 00:17:15,234 かしこまりました。 192 00:17:15,234 --> 00:17:19,906 鎌倉殿の御台所が 正式に決まりました。 193 00:17:19,906 --> 00:17:26,579 実朝の結婚が決まり 元久元年10月14日。 194 00:17:26,579 --> 00:17:30,917 父上 母上 行ってまいります。 195 00:17:30,917 --> 00:17:41,260 前権大納言 坊門信清の娘を迎えに 北条政範らが京へ向かって出発する。 196 00:17:41,260 --> 00:17:54,573 ♬~ 197 00:17:58,611 --> 00:18:03,316 いつも すまぬ。 とんでもない。 198 00:18:05,885 --> 00:18:09,555 そなたは 妻はいるのか。 199 00:18:09,555 --> 00:18:12,224 初と申します。 200 00:18:12,224 --> 00:18:14,560 仲はいいのか。 201 00:18:14,560 --> 00:18:17,863 いつも尻に敷かれております。 202 00:18:20,900 --> 00:18:25,204 ご結婚の件 おめでとうございます。 203 00:18:27,573 --> 00:18:29,575 御免。 204 00:18:38,584 --> 00:18:45,925 (泰時)このところ 鎌倉殿の顔色が すぐれません。 205 00:18:45,925 --> 00:18:49,595 いささか詰め込み過ぎたか。 206 00:18:49,595 --> 00:18:51,530 どうでしょうか。 207 00:18:51,530 --> 00:18:55,534 それとも ご結婚のことか。 208 00:18:57,470 --> 00:19:03,876 いずれにせよ あのお方は あまり ご自分のお気持ちを語られないので➡ 209 00:19:03,876 --> 00:19:07,747 周りの者が察する必要があるように 思います。 210 00:19:07,747 --> 00:19:11,450 前の鎌倉殿とは真逆だな。 211 00:19:13,552 --> 00:19:17,890 一応 お耳に入れた方がいいと思いまして。 212 00:19:17,890 --> 00:19:21,193 失礼します。 213 00:19:23,562 --> 00:19:25,564 太郎。 214 00:19:30,236 --> 00:19:33,239 伝えてくれて助かった。 215 00:19:56,462 --> 00:19:59,932 (広元)小四郎殿 婚姻の件でお話が。 216 00:19:59,932 --> 00:20:02,268 よかったではないですか。 217 00:20:02,268 --> 00:20:06,939 これで朝廷との関わりが深まれば こんなに めでたいことは。 218 00:20:06,939 --> 00:20:09,275 あなたのことです。 219 00:20:09,275 --> 00:20:11,610 私? 220 00:20:11,610 --> 00:20:15,281 (広元)奥方様と別れ いろいろお困りだと伺いました。 221 00:20:15,281 --> 00:20:17,950 ちょっと待ってください。 二階堂殿。 222 00:20:17,950 --> 00:20:23,289 わしの孫娘で のえと申す。 もらってやってくれんか。 223 00:20:23,289 --> 00:20:27,626 私は別に。 気立ての優しい子なんだ。 頼むよ。 224 00:20:27,626 --> 00:20:29,562 しかし…。 非の打ちどころがない。 225 00:20:29,562 --> 00:20:35,301 身内が言ってるんだから間違いない。 悪くない話だと思いますが。 226 00:20:35,301 --> 00:20:39,638 わしの孫では 気に入らんというのか。 そういうことでは。 227 00:20:39,638 --> 00:20:43,976 とりあえず 一度 会ってみてはいかがか。 228 00:20:43,976 --> 00:20:47,646 答えを出すのは それからでも遅くはない。 229 00:20:47,646 --> 00:20:50,649 会えば きっと気に入る。 230 00:20:53,519 --> 00:20:58,991 このところ 父の独断が目立っています。 231 00:20:58,991 --> 00:21:05,264 それで恐らく 文官の方々は 私を味方に引き入れたいのでしょう。 232 00:21:05,264 --> 00:21:07,600 (知家)で? 233 00:21:07,600 --> 00:21:11,937 むげに断るわけにもいきません。 234 00:21:11,937 --> 00:21:13,873 会うのか。 235 00:21:13,873 --> 00:21:18,811 明日 二階堂殿が のえ殿を御所に連れてこられます。 236 00:21:18,811 --> 00:21:25,284 仕事の合間に 庭に出て2人で話すことになっています。 237 00:21:25,284 --> 00:21:28,954 俺に見極めろと? 238 00:21:28,954 --> 00:21:34,827 本来 こういうことは 三浦の平六に頼むのですが➡ 239 00:21:34,827 --> 00:21:38,631 あいつは いまひとつ信じ切れない。 240 00:21:38,631 --> 00:21:43,502 力を貸してほしいのです。 241 00:21:43,502 --> 00:21:47,506 おお 心得た。 242 00:21:49,642 --> 00:21:51,577 (鐘の音) 243 00:21:51,577 --> 00:21:58,651 京では 平賀朝雅が 鎌倉の使者を出迎える準備に忙しい。 244 00:21:58,651 --> 00:22:03,923 (源 仲章)いよいよでござるな。 (朝雅)ようやく こぎ着けた。 245 00:22:03,923 --> 00:22:09,595 (仲章)お迎え役は 北条政範殿と聞いた。➡ 246 00:22:09,595 --> 00:22:17,469 あの方は いずれ お父上の跡を継いで 執権別当になられるのかな。 247 00:22:17,469 --> 00:22:19,939 (朝雅)恐らくは。 248 00:22:19,939 --> 00:22:26,278 (仲章)あなた ご自分で執権別当になる気は? 249 00:22:26,278 --> 00:22:28,614 ふざけたことを。 250 00:22:28,614 --> 00:22:34,286 確かに あなたは本来 鎌倉殿の座を狙えるお血筋。 251 00:22:34,286 --> 00:22:36,956 これでも 源氏の一門である。 252 00:22:36,956 --> 00:22:41,293 しかし 今は北条の言いなり。 253 00:22:41,293 --> 00:22:45,965 上皇様は 北条がお嫌いでね。 254 00:22:45,965 --> 00:22:50,636 田舎者が 鎌倉殿を 思いのままにしているのが許せない。 255 00:22:50,636 --> 00:22:56,508 知ってるでしょ? 何が言いたい。 256 00:22:56,508 --> 00:22:59,645 上皇様とも近しい あなたが➡ 257 00:22:59,645 --> 00:23:06,252 実朝様と鎌倉を治めてくれれば 言うことなし。 258 00:23:06,252 --> 00:23:10,122 執権別当にはなれぬ。 政範殿がいる限り…。 259 00:23:10,122 --> 00:23:13,425 いなければ? 260 00:23:15,594 --> 00:23:18,264 義時殿もいる。 261 00:23:18,264 --> 00:23:21,934 選ぶのは時政殿。 262 00:23:21,934 --> 00:23:29,275 例えばね 政範殿が突然の病で亡くなり➡ 263 00:23:29,275 --> 00:23:35,948 あなたが引き継いで 千世様を連れて鎌倉へ堂々と凱旋すれば➡ 264 00:23:35,948 --> 00:23:40,653 時政殿は 必ず あなたをお選びになる。 265 00:23:43,289 --> 00:23:48,961 政範殿は鎌倉を離れている。 266 00:23:48,961 --> 00:23:55,267 この意味が お分かりになりますか? 267 00:24:02,508 --> 00:24:07,446 (後鳥羽上皇) こたびの結婚の件 ご苦労であった。 268 00:24:07,446 --> 00:24:11,583 (藤原兼子)恐れ入りまする。 269 00:24:11,583 --> 00:24:18,257 これで 京と鎌倉の仲は盤石にございまする。 270 00:24:18,257 --> 00:24:21,160 (慈円)あの男は どうなった。 271 00:24:21,160 --> 00:24:24,930 平賀殿には しっかり助言をしておきました。 272 00:24:24,930 --> 00:24:28,600 また何か たくらんでおられるのですか。 273 00:24:28,600 --> 00:24:35,474 実朝を支えるのは やはり 京に近い血筋の者でなくてはな。 274 00:24:35,474 --> 00:24:40,779 しかも あの男は 上皇様に気に入られようと必死。 275 00:24:42,614 --> 00:24:50,956 平賀朝雅が執権になれば 鎌倉も動かしやすくなるというものよ。 276 00:24:50,956 --> 00:24:56,295 渡したものを 大事に使ってくれるとよいのですが。 277 00:24:56,295 --> 00:25:02,901 あとは あの男に どれだけの度胸があるか…。 278 00:25:02,901 --> 00:25:09,908 (兼子) さてさて 何をお渡しになられたのか。 279 00:25:12,911 --> 00:25:19,251 (鳥の鳴き声) 280 00:25:19,251 --> 00:25:24,123 (鐘の音) 281 00:25:24,123 --> 00:25:30,262 慈円の実の兄は 九条兼実である。 282 00:25:30,262 --> 00:25:36,135 後白河法皇亡きあと しばらく朝廷を牛耳っていたが➡ 283 00:25:36,135 --> 00:25:39,938 今は政治を離れている。 284 00:25:39,938 --> 00:25:45,811 (九条兼実)鎌倉は この先 どうなる。 285 00:25:45,811 --> 00:25:52,518 世のことわりに反すれば 見えざる力 冥の道理が➡ 286 00:25:52,518 --> 00:25:58,290 必ず鎌倉を潰します。 287 00:25:58,290 --> 00:26:03,562 源氏も先はないか。 288 00:26:03,562 --> 00:26:09,234 諸行無常 盛者必衰。 289 00:26:09,234 --> 00:26:13,906 北条もしかりか…。 290 00:26:13,906 --> 00:26:19,578 大事なのは 朝廷の繁栄。 291 00:26:19,578 --> 00:26:26,251 頼んだぞ 慈円。 292 00:26:26,251 --> 00:26:29,254 かしこまりました。 293 00:26:39,598 --> 00:26:44,269 御所に来られるのは 初めてですか。 294 00:26:44,269 --> 00:26:47,606 (のえ)さようでございます。 295 00:26:47,606 --> 00:26:52,945 小四郎殿は 頼朝様に 長年 仕えていらっしゃったんですよね。 296 00:26:52,945 --> 00:26:57,282 はい。 では 石橋山の戦いも? 297 00:26:57,282 --> 00:26:59,952 加わっておりました。 298 00:26:59,952 --> 00:27:04,790 興味があれば いくらでもお話しします。 動かないで。 299 00:27:04,790 --> 00:27:06,792 えっ? 300 00:27:14,233 --> 00:27:17,536 ここに 枯れ葉が。 301 00:27:26,812 --> 00:27:28,780 ふんっ! 302 00:27:28,780 --> 00:27:31,583 非の打ちどころがない。 303 00:27:31,583 --> 00:27:40,592 気立てもよく 賢く まあ 見栄えも悪くない。 304 00:27:40,592 --> 00:27:43,495 確かに。 305 00:27:43,495 --> 00:27:49,268 お前が断ったら 俺が名乗りを上げてもいいくらいだ。 306 00:27:49,268 --> 00:27:55,140 裏には もう一つ 別の顔があることもございますが。 307 00:27:55,140 --> 00:27:57,142 ぬあっ! 308 00:27:57,142 --> 00:28:01,213 裏表なし。 309 00:28:01,213 --> 00:28:04,216 あれは そういう女子だ。 310 00:28:08,554 --> 00:28:11,256 ありがとうございます…。 311 00:28:16,428 --> 00:28:22,434 11月3日 政範たちが京へ入る。 312 00:28:24,570 --> 00:28:27,906 (朝雅) 今宵は酒宴の支度をしてあります。➡ 313 00:28:27,906 --> 00:28:30,809 旅の疲れを癒やしていただこう。 さあさあ。 314 00:28:30,809 --> 00:28:34,513 これは かたじけない。 (朝雅)さあさあ さあさあ。 315 00:28:39,918 --> 00:28:42,254 しかし…。 316 00:28:42,254 --> 00:29:02,207 ♬~ 317 00:29:02,207 --> 00:29:07,079 京に到着してから2日後。 318 00:29:07,079 --> 00:29:13,218 北条政範が突然 この世を去る。 319 00:29:13,218 --> 00:29:15,887 享年 16。 320 00:29:15,887 --> 00:29:21,893 急な病であったといわれているが 真偽は不明。 321 00:29:29,434 --> 00:29:35,574 のえと申します。 よろしくお願いいたします。 322 00:29:35,574 --> 00:29:37,876 (時房)よろしくお願いします。 323 00:29:39,911 --> 00:29:45,584 これ よかったら どうぞ。 324 00:29:45,584 --> 00:29:48,920 きのこ 大好きなんです! 325 00:29:48,920 --> 00:29:52,791 ありがとうございます。 326 00:29:52,791 --> 00:29:56,261 あら 大変。 327 00:29:56,261 --> 00:29:59,164 お仕事が たくさん。 328 00:29:59,164 --> 00:30:01,133 そのままで。 329 00:30:01,133 --> 00:30:04,936 散らかっていては はかどりませんよ。 330 00:30:04,936 --> 00:30:07,839 いい人に出会えましたね。 331 00:30:07,839 --> 00:30:11,843 あっ お見えになった。 332 00:30:15,580 --> 00:30:17,949 (のえ)こんにちは。➡ 333 00:30:17,949 --> 00:30:21,286 ご挨拶は? 334 00:30:21,286 --> 00:30:23,221 こらっ! こらっ! 335 00:30:23,221 --> 00:30:25,957 おねえさん怒らせると 怖いんだから。➡ 336 00:30:25,957 --> 00:30:28,860 おい 待たないか! 337 00:30:28,860 --> 00:30:33,832 いい とてもいい。 ハハッ。 338 00:30:33,832 --> 00:30:40,505 (笑い声) 339 00:30:40,505 --> 00:30:42,507 (時房)ハハハハッ。 340 00:30:45,310 --> 00:30:50,182 祖父から いろいろ聞いています。 341 00:30:50,182 --> 00:30:56,188 つらいご決断を たくさんしてこられたんですよね。 342 00:30:58,657 --> 00:31:04,963 それが 私の務めですから。 343 00:31:08,467 --> 00:31:12,170 気も めいりますよ。 344 00:31:14,940 --> 00:31:23,281 人の一生ってね 一人で生きていくには重すぎる。 345 00:31:23,281 --> 00:31:27,285 私 そう思うんです。 346 00:31:31,156 --> 00:31:40,165 支えてくれる人がいた方がいい 絶対に。 347 00:31:46,505 --> 00:31:51,309 ご迷惑でなければ また来ます。 348 00:31:51,309 --> 00:31:53,645 よろしいですか。 349 00:31:53,645 --> 00:31:58,517 フッ… 子供たちも喜びます。 350 00:31:58,517 --> 00:32:11,930 ♬~ 351 00:32:11,930 --> 00:32:13,865 では。 352 00:32:13,865 --> 00:32:36,621 ♬~ 353 00:32:36,621 --> 00:32:38,957 名は のえさんといって…。 354 00:32:38,957 --> 00:32:42,627 比奈さんを追い出しておいて もう新しい女子ですか。 355 00:32:42,627 --> 00:32:45,530 だから 二階堂殿に泣きつかれたのだ。 356 00:32:45,530 --> 00:32:47,499 そんなのは言い訳ではないですか! 357 00:32:47,499 --> 00:32:50,302 子供たちも気に入ってくれている。 358 00:32:50,302 --> 00:32:53,638 言い訳… どれも言い訳! 359 00:32:53,638 --> 00:32:57,642 父上だって おさみしいんですよ。 自業自得だ! 360 00:33:03,915 --> 00:33:08,620 もう一度 申してみよ。 361 00:33:17,262 --> 00:33:20,932 父上には 人の心がないのですか。➡ 362 00:33:20,932 --> 00:33:25,270 比奈さんが出ていったのだって 元はといえば 父上が非道なまねをした…。 363 00:33:25,270 --> 00:33:27,205 (頬をたたく音) 364 00:33:27,205 --> 00:33:31,610 あ… すみません。 365 00:33:31,610 --> 00:33:34,613 初…。 366 00:33:44,956 --> 00:33:48,293 分かってると思うんです。 367 00:33:48,293 --> 00:33:56,968 あの人だって 比奈さんがいてくれて どんなに救われたか➡ 368 00:33:56,968 --> 00:33:59,671 よく話してくれます。 369 00:34:01,239 --> 00:34:04,242 分かってはいるんです。 370 00:34:20,592 --> 00:34:24,462 ⚟(知家)いんじゃ~! 371 00:34:24,462 --> 00:34:29,267 (相撲を取る声) 372 00:34:29,267 --> 00:34:31,202 ほら いけ! 373 00:34:31,202 --> 00:34:33,138 (義盛)ハ~ッハッハッハッハ~! (知家)よくやった! 374 00:34:33,138 --> 00:34:37,142 (義盛)鎌倉殿は もっと精がつくものを食べた方がよいな。 375 00:34:37,142 --> 00:34:41,613 そんな ほっそい体では 武家の棟梁は務まりませんぞ。 376 00:34:41,613 --> 00:34:45,951 ああ。 おケガは。 (実朝)大丈夫。 377 00:34:45,951 --> 00:34:49,821 本日の稽古は これまで。 ついてこられよ。 378 00:34:49,821 --> 00:34:53,625 (知家)どこへ。 俺の館じゃ。 379 00:34:53,625 --> 00:34:56,962 鹿汁を ちそうつかまつる。 380 00:34:56,962 --> 00:35:01,566 御所を離れるわけには。 内緒 内緒。 381 00:35:01,566 --> 00:35:03,568 あっ…。 382 00:35:07,439 --> 00:35:12,143 私も相伴にあずかっても よろしいかな? 383 00:35:15,914 --> 00:35:18,249 (知家)おお すまぬ。 384 00:35:18,249 --> 00:35:22,954 んっ んっ! 肉が来たぞ。 鹿の肉だ。 385 00:35:25,590 --> 00:35:29,260 (巴御前)このような料理は あまり 口になさらないのではないですか。 386 00:35:29,260 --> 00:35:31,596 初めてだ。 387 00:35:31,596 --> 00:35:33,531 おおっ! 跳ねる! 388 00:35:33,531 --> 00:35:35,467 多すぎじゃないかな。 389 00:35:35,467 --> 00:35:38,269 これが 武士の鹿汁だ。 390 00:35:38,269 --> 00:35:42,941 (巴御前)火が通らないでしょう。 貸して。 やだ やだ やだ 俺がやる。 391 00:35:42,941 --> 00:35:44,876 (巴御前)貸しなさい。 (義盛)嫌だ 俺にやらせ…。 392 00:35:44,876 --> 00:35:48,613 ちょっ! (義盛)ハハハハハハハハ! 393 00:35:48,613 --> 00:35:52,951 鎌倉殿にも いつか鹿をしとめてほしいなあ。 394 00:35:52,951 --> 00:35:55,620 私は…。 鍛錬すれば必ず。 395 00:35:55,620 --> 00:35:59,491 腕を磨き 共に巻狩りに参りましょう 鎌倉殿。 396 00:35:59,491 --> 00:36:02,427 ちなみに この鹿は 俺が しとめたんだ。 397 00:36:02,427 --> 00:36:04,429 (巴御前)3日も追い回して。 398 00:36:04,429 --> 00:36:09,434 頭のいいやつで 名は鹿之助。 俺が付けました。 399 00:36:11,102 --> 00:36:15,106 まねしてみろ。 えっ!早く。 400 00:36:18,576 --> 00:36:22,447 ハハハハハハハ! かわいいだろ!➡ 401 00:36:22,447 --> 00:36:25,150 さあさあ さあ さあ 食おう。 402 00:36:28,253 --> 00:36:32,924 あ… 苦手でしたか。 403 00:36:32,924 --> 00:36:36,795 顔まねなどするからだ。 404 00:36:36,795 --> 00:36:38,797 ご無礼いたしました。 405 00:36:38,797 --> 00:36:41,099 いや…。 406 00:36:45,270 --> 00:36:50,275 鹿之助 ありがたく頂こう。 407 00:36:54,946 --> 00:36:57,248 ああ…。 408 00:37:01,219 --> 00:37:03,154 うん ああ…。 409 00:37:03,154 --> 00:37:07,158 (義盛と巴御前の笑い声) 410 00:37:14,232 --> 00:37:22,107 挙兵の時 衣笠の城で 三浦大介殿を討ち取ったのは➡ 411 00:37:22,107 --> 00:37:26,578 畠山次郎だったな。 そうです。 412 00:37:26,578 --> 00:37:33,918 ということは 畠山は お前の爺様の敵。 413 00:37:33,918 --> 00:37:36,221 そうなりますね。 414 00:37:38,256 --> 00:37:41,593 恨みはあるか。 415 00:37:41,593 --> 00:37:47,465 ないと言えば嘘になりますが 昔の話です。 416 00:37:47,465 --> 00:37:54,939 もし北条が 畠山と一戦交えることになったとして。 417 00:37:54,939 --> 00:37:56,941 なるんですか。 418 00:38:05,216 --> 00:38:08,920 お前は どっちに加勢する。 419 00:38:16,561 --> 00:38:18,897 決まってるでしょう。 420 00:38:18,897 --> 00:38:33,611 ♬~ 421 00:38:35,914 --> 00:38:40,919 (実朝)楽しい夜だった。 何よりです。 422 00:38:45,924 --> 00:38:48,626 婚姻は どうなった。 423 00:38:51,596 --> 00:38:54,299 ご存じでしたか。 424 00:38:57,268 --> 00:39:01,873 はあ 悩みましたが…。 425 00:39:01,873 --> 00:39:07,579 あっ… 決めてしまおうかと思っております。 426 00:39:09,747 --> 00:39:16,221 はっ…! ご無礼しました。 お忘れください。 427 00:39:16,221 --> 00:39:21,092 政範殿は ああいうことになってしまいましたが➡ 428 00:39:21,092 --> 00:39:26,564 ご婚姻は 滞りなく進んでおります。 429 00:39:26,564 --> 00:39:32,570 私は やはり そのお方を めとらなければならないのか。 430 00:39:34,239 --> 00:39:41,112 後戻りはできぬということか。 431 00:39:41,112 --> 00:39:45,583 取りやめにしたいと仰せですか。 432 00:39:45,583 --> 00:39:50,455 いや いい。 433 00:39:50,455 --> 00:39:53,458 実朝が そんなことを。 434 00:39:53,458 --> 00:39:58,162 訳は言っていましたか。 何も。 435 00:39:58,162 --> 00:40:02,133 今は学ぶことで 頭がいっぱいなんでしょう。 436 00:40:02,133 --> 00:40:06,271 やはり早すぎたのかもしれないわね。 437 00:40:06,271 --> 00:40:09,941 無理とは思うけど 小四郎。 438 00:40:09,941 --> 00:40:14,245 この結婚 なかったことにはできないですか。 439 00:40:16,281 --> 00:40:18,216 今からは…。 440 00:40:18,216 --> 00:40:23,621 事をせいて 大姫のようにはしたくないのです。 441 00:40:23,621 --> 00:40:28,293 鎌倉殿は しっかりされております。 442 00:40:28,293 --> 00:40:30,295 心配ないかと。 443 00:40:34,165 --> 00:40:36,868 信じましょう。 444 00:40:40,872 --> 00:40:45,576 話は飛びますが…。 何? 445 00:40:48,980 --> 00:40:52,850 こんな時に 何ですが➡ 446 00:40:52,850 --> 00:40:58,856 私 嫁を取ることになりました。 447 00:41:07,265 --> 00:41:10,968 (足音) 448 00:41:12,603 --> 00:41:18,276 鎌倉殿 間もなく 馬の稽古が始まります。 お支度をお願いします。 449 00:41:18,276 --> 00:41:20,578 相分かった。 450 00:41:53,177 --> 00:41:56,647 ⚟(のえ) あっ それ? きのこ。 持っていきな。 451 00:41:56,647 --> 00:42:01,919 ⚟えっ よろしいのですか。 ⚟(のえ)どうぞ どうぞ。 私 嫌いだから。 452 00:42:01,919 --> 00:42:05,790 (笑い声) 453 00:42:05,790 --> 00:42:09,260 分かる? 御所の女房は もうおしまい。 454 00:42:09,260 --> 00:42:13,931 小四郎殿に嫁ぐってことは 鎌倉殿とも縁者ってこと。 455 00:42:13,931 --> 00:42:17,802 私たちのことも忘れないでくださいませ。 456 00:42:17,802 --> 00:42:19,804 控えよ。 457 00:42:19,804 --> 00:42:21,806 控えよ~! 458 00:42:21,806 --> 00:42:26,944 (笑い声) 459 00:42:26,944 --> 00:42:32,650 ⚟(笑い声) 460 00:42:34,819 --> 00:42:37,955 なぜ父上は あんな女子に…。 461 00:42:37,955 --> 00:42:40,625 ようこそ 鎌倉へ。 462 00:42:40,625 --> 00:42:42,960 嫌なうわさが流れておるようです。 463 00:42:42,960 --> 00:42:45,296 嫌なうわさ…。 キャ~! 464 00:42:45,296 --> 00:42:47,965 軍勢を動かせねえってのか。 465 00:42:47,965 --> 00:42:49,901 執権殿のねらいは そこなのだ。 466 00:42:49,901 --> 00:42:53,638 次郎を甘く見るな。 戦にしてはなりませんよ。 467 00:42:53,638 --> 00:42:55,640 食い止めましょう。