1 00:00:15,300 --> 00:00:17,167 お願いいたします 2 00:00:19,800 --> 00:00:21,367 いざ 3 00:00:34,900 --> 00:00:37,067 挙兵は… 4 00:00:38,433 --> 00:00:41,033 17日 5 00:00:43,500 --> 00:00:48,167 しかし 17日は 三島明神の祭りじゃねえか 6 00:00:48,167 --> 00:00:49,867 いや むしろ好都合 7 00:00:49,867 --> 00:00:52,900 守りも手薄になっているはず 8 00:00:52,900 --> 00:00:56,067 まず 父上と私が率いる先陣が 9 00:00:56,067 --> 00:00:59,567 目代 山木兼隆の館を襲う 10 00:00:59,567 --> 00:01:00,867 わしはコオロギか 11 00:01:03,067 --> 00:01:08,800 火を放ち これをもって平家討伐 関東挙兵の狼煙とする 12 00:01:08,800 --> 00:01:10,800 私は どうすればよい 13 00:01:10,800 --> 00:01:12,800 佐殿は 総大将でございます 14 00:01:12,800 --> 00:01:15,233 ここに でんと構えていてください 15 00:01:15,233 --> 00:01:17,000 相分かった 16 00:01:19,000 --> 00:01:20,367 よろしいですか 17 00:01:20,367 --> 00:01:22,000 何だ 小四郎 18 00:01:23,567 --> 00:01:26,667 堤 信遠も 討ってしまってはいかがでしょうか 19 00:01:27,400 --> 00:01:29,367 そなたは 打ち首 20 00:01:30,600 --> 00:01:32,600 目代後見役の? 21 00:01:32,600 --> 00:01:37,200 平家に味方する者は こうなると 広く知らしめるのです 22 00:01:37,867 --> 00:01:40,000 是非とも討ち取るべきです 23 00:01:40,000 --> 00:01:41,800 随分やる気じゃないか 24 00:01:41,800 --> 00:01:44,767 よくぞ申した そちらにも兵を差し向けよう 25 00:01:49,200 --> 00:01:54,433 時を同じくして 三浦勢も衣笠をたち 我らに加わる 26 00:01:54,433 --> 00:01:55,733 承知 27 00:01:55,733 --> 00:01:57,933 年寄りは引っ込んでた方が いいんじゃねえか 28 00:01:57,933 --> 00:02:00,500 お前は自分の心配しろ 29 00:02:01,367 --> 00:02:03,100 一団となった後は 30 00:02:03,100 --> 00:02:05,067 相模に我らが根城を作り 31 00:02:05,067 --> 00:02:07,000 坂東中から兵を集める 32 00:02:07,000 --> 00:02:08,833 相模のどこだ 33 00:02:10,467 --> 00:02:12,467 鎌倉 34 00:02:15,100 --> 00:02:18,867 我が父 義朝が 本拠としておられた場所じゃ 35 00:02:18,867 --> 00:02:23,667 源氏の名のもとに 坂東武者たちが集うに ふさわしい 36 00:04:35,233 --> 00:04:41,000 さすが都育ち ああいうこともできるんだな 37 00:04:41,000 --> 00:04:42,900 一とおりは 38 00:04:42,900 --> 00:04:49,067 しかし 17日とは よく引き当ててくれたな 39 00:04:49,700 --> 00:04:52,300 佐殿は慎重なお方 40 00:04:52,300 --> 00:04:55,633 日によっては 取りやめると言いだしかねない 41 00:04:55,633 --> 00:05:01,267 あの方には必ず兵を挙げ 勝っていただかなければならない 42 00:05:01,267 --> 00:05:05,767 そして しい様は佐殿の舅として 43 00:05:05,767 --> 00:05:09,267 坂東武者を率いて都へ上る 44 00:05:09,267 --> 00:05:11,100 だから… 45 00:05:12,633 --> 00:05:14,333 まさか… 46 00:05:14,333 --> 00:05:18,733 あの御籤には どれも拾七と書いておきました 47 00:05:21,167 --> 00:05:24,367 やりおったな 48 00:05:38,267 --> 00:05:40,100 仁田殿 49 00:05:41,200 --> 00:05:42,933 精が出ますね 50 00:05:42,933 --> 00:05:45,233 戦は初めてなので 51 00:05:45,233 --> 00:05:47,367 腕が鳴ります 52 00:05:55,133 --> 00:05:57,633 どれぐらい集まった 53 00:05:59,200 --> 00:06:01,967 聞かせてくれ 兵の数は 54 00:06:02,867 --> 00:06:05,133 北条から9人 55 00:06:05,133 --> 00:06:07,567 仁田が4人 加藤5人 56 00:06:07,567 --> 00:06:09,167 合わせて18人 57 00:06:09,167 --> 00:06:11,200 こりゃ 幸先いいぞ 58 00:06:11,200 --> 00:06:14,500 -これだけ集まれば心強うございますね -そうよのう 59 00:06:14,500 --> 00:06:17,000 ちょっと… ちょっといいかな 60 00:06:17,000 --> 00:06:19,067 何でございましょう 61 00:06:19,067 --> 00:06:21,767 兵が少なすぎないか 62 00:06:21,767 --> 00:06:23,800 いささか思っていたのと違う 63 00:06:23,800 --> 00:06:25,667 こんなものでございましょう 64 00:06:25,667 --> 00:06:30,033 小四郎 お前は ざっと300と 65 00:06:30,033 --> 00:06:31,333 申しました 66 00:06:31,333 --> 00:06:33,200 話が違うではないか 67 00:06:33,200 --> 00:06:35,567 300でも控えめに言っていると 思っていたのに 68 00:06:35,567 --> 00:06:37,267 申し訳ありません 69 00:06:37,267 --> 00:06:39,433 法皇様のお墨付きだと言っても 70 00:06:39,433 --> 00:06:42,367 皆 信じてくれねえんですよ 71 00:06:42,367 --> 00:06:44,400 田舎者どもめが 72 00:06:44,400 --> 00:06:46,767 まだ佐々木の兵も来ておりません 73 00:06:46,767 --> 00:06:50,200 佐殿に縁の深い山内首藤殿も これからです 74 00:06:50,200 --> 00:06:51,900 心配ご無用 75 00:06:51,900 --> 00:06:53,267 それで どれぐらいになる 76 00:06:53,267 --> 00:06:54,833 少なく見積もって 77 00:06:54,833 --> 00:06:56,633 100 78 00:06:56,633 --> 00:06:58,333 100… 79 00:06:58,333 --> 00:06:59,800 勝ち進めば いずれは 80 00:06:59,800 --> 00:07:02,400 相模や武蔵の豪族たちも加わります 81 00:07:02,400 --> 00:07:04,300 土肥は既に話がついております 82 00:07:04,300 --> 00:07:08,467 -さすれば 何千… -緒戦が大事だと言ったのは誰だ 83 00:07:09,167 --> 00:07:10,867 では 84 00:07:10,867 --> 00:07:13,433 以仁王様が まだ生きていて 85 00:07:13,433 --> 00:07:17,500 この伊豆で再起を図っておられると うわさを流すのです 86 00:07:19,933 --> 00:07:24,300 そのような小細工で 兵が集まるのか 87 00:07:24,300 --> 00:07:26,967 なんとかします 88 00:07:26,967 --> 00:07:28,833 300は難しくとも 89 00:07:28,833 --> 00:07:31,933 明日までに200は そろえます 必ず 90 00:07:35,167 --> 00:07:37,200 読みが足りませんでした 91 00:07:37,200 --> 00:07:39,333 皆 出方をうかがっているのだ 92 00:07:39,333 --> 00:07:41,967 流れが出来れば なんとかなる 93 00:07:41,967 --> 00:07:44,933 それじゃ 後はよろしく 94 00:07:44,933 --> 00:07:46,767 どちらへ 95 00:07:46,767 --> 00:07:48,833 戦支度じゃ 96 00:07:52,433 --> 00:07:55,433 俺は これから 天野と宇佐美のところへ行ってくる 97 00:07:55,433 --> 00:07:56,533 私も参ります 98 00:07:56,533 --> 00:08:00,933 お前は もう一度 この辺りで 信の置けそうな者を探ってくれ 99 00:08:00,933 --> 00:08:04,333 兵は 一人でも多いに越したことはない 100 00:08:05,833 --> 00:08:09,467 大丈夫だ うまく進んでおる 101 00:08:17,200 --> 00:08:19,233 小四郎 ちょっと 102 00:08:20,000 --> 00:08:21,400 はい 103 00:08:23,067 --> 00:08:26,633 ず~っといるのね 104 00:08:27,600 --> 00:08:29,733 もともと あそこは江間の土地ですから 105 00:08:29,733 --> 00:08:32,667 江間に嫁いだということは ずっといるでしょうね 106 00:08:33,767 --> 00:08:37,233 もし佐殿と あの女が どうにかなるようなことがあったら 107 00:08:37,233 --> 00:08:41,133 私 何をするか分かりませんからね 108 00:08:41,133 --> 00:08:42,233 そう言われても… 109 00:08:42,233 --> 00:08:45,133 分かりませんからね 110 00:09:11,833 --> 00:09:13,467 小四郎 111 00:09:16,633 --> 00:09:18,300 八重さん 112 00:09:23,367 --> 00:09:26,967 たまに 佐殿のお姿をお見かけします 113 00:09:26,967 --> 00:09:28,600 元気でいらっしゃいますよ 114 00:09:28,600 --> 00:09:31,633 -お幸せなんですか? -ええ 115 00:09:31,633 --> 00:09:34,800 私には そうは見えない 116 00:09:34,800 --> 00:09:37,467 そんなことはないと思いますが 117 00:09:37,467 --> 00:09:39,967 政子殿とは うまくいっていないのですね 118 00:09:39,967 --> 00:09:42,233 びっくりするほど うまくいっております 119 00:09:42,233 --> 00:09:44,367 かわいそう 120 00:09:44,367 --> 00:09:46,733 全く かわいそうではありません 121 00:09:49,767 --> 00:09:53,800 何だか ひどく慌ただしいけど 戦でも始まるんですか 122 00:09:53,800 --> 00:09:56,200 私は聞いておりません 123 00:09:56,200 --> 00:10:01,333 佐殿は いずれ源氏のために立ち上がると いつも おっしゃっていました 124 00:10:01,333 --> 00:10:04,000 いよいよ その時が来たのかしら 125 00:10:04,000 --> 00:10:06,267 佐殿が そのようなことを… 126 00:10:07,233 --> 00:10:08,967 小四郎 127 00:10:08,967 --> 00:10:12,767 私は佐殿の元の妻です 128 00:10:12,767 --> 00:10:16,233 あの方の利にならないようなことは いたしません 129 00:10:16,233 --> 00:10:17,833 どうなのです 130 00:10:17,833 --> 00:10:20,033 戦になるのですか 131 00:10:28,533 --> 00:10:29,800 御免 132 00:10:49,100 --> 00:10:52,733 仮の話として お聞きください 133 00:10:53,633 --> 00:10:57,000 仮の話 伺いましょう 134 00:10:58,133 --> 00:11:00,100 戦になれば 135 00:11:01,400 --> 00:11:05,067 北条と江間が 争うことになるかもしれません 136 00:11:05,067 --> 00:11:10,500 いつでも逃げられるよう 支度をしておいた方がよい… 137 00:11:10,500 --> 00:11:12,600 かも 138 00:11:14,433 --> 00:11:16,233 かも 139 00:11:21,300 --> 00:11:23,567 大願成就 140 00:11:25,667 --> 00:11:29,033 川の向こうから お祈りいたしております 141 00:11:29,033 --> 00:11:31,500 佐殿に そう伝えて 142 00:12:03,200 --> 00:12:04,967 早すぎませんか 143 00:12:04,967 --> 00:12:09,767 武士たるもの いつでも 戦場に出られるようにしておかんとな 144 00:12:09,767 --> 00:12:11,467 どうだ 145 00:12:12,400 --> 00:12:14,433 お似合いです 146 00:12:14,433 --> 00:12:16,433 ただ 147 00:12:16,433 --> 00:12:20,633 源氏の棟梁の舅殿としては いささか… 148 00:12:20,633 --> 00:12:22,533 いささか? 149 00:12:22,533 --> 00:12:25,267 みすぼらしい 150 00:12:25,267 --> 00:12:27,667 この戦で武功を立て 151 00:12:27,667 --> 00:12:32,367 お立場にふさわしい立派な大鎧を 都から取り寄せましょう 152 00:12:32,367 --> 00:12:33,867 しかし 153 00:12:33,867 --> 00:12:37,167 家人の立場で あまり立派な鎧というのも… 154 00:12:37,167 --> 00:12:38,233 だよなあ 155 00:12:38,233 --> 00:12:39,567 小四郎 156 00:12:39,567 --> 00:12:41,767 このお方は家人ではありません 157 00:12:41,767 --> 00:12:44,167 佐殿の舅 158 00:12:44,167 --> 00:12:46,600 父君ともいうべきお人です 159 00:12:46,600 --> 00:12:49,067 立派で何が悪いのです 160 00:12:50,633 --> 00:12:55,733 北条の者たちは 事をたやすく考え過ぎじゃ 161 00:12:55,733 --> 00:12:58,800 父も兄も そういうところがございますから 162 00:12:58,800 --> 00:13:00,433 のんきなんですよ 163 00:13:00,433 --> 00:13:02,467 物事を よい方にしか捉えない 164 00:13:02,467 --> 00:13:04,567 小四郎は ちょっと違いますけど 165 00:13:05,267 --> 00:13:07,733 負ける戦はできんのじゃ 166 00:13:09,167 --> 00:13:12,433 姫と 少し表で遊びませんか 167 00:13:14,033 --> 00:13:15,667 はい どうぞ 168 00:13:18,300 --> 00:13:20,100 これを こっちは… 169 00:13:20,100 --> 00:13:22,267 はい どうぞ 170 00:13:25,367 --> 00:13:31,233 どうやら父上は 姫と遊ぶのが お嫌なようです 171 00:13:32,467 --> 00:13:34,200 分かってくれ 172 00:13:34,200 --> 00:13:36,600 わしにとって正念場じゃ 173 00:13:38,033 --> 00:13:40,533 しばらくの間 離れていようか 174 00:13:41,267 --> 00:13:43,700 それが よさそうですね 175 00:13:43,700 --> 00:13:45,200 すまん 176 00:13:45,200 --> 00:13:47,300 何かお役に立てることがあれば 177 00:13:47,300 --> 00:13:49,033 ない 178 00:13:57,333 --> 00:14:00,367 私は怒ってるんです 今回の挙兵のこと 179 00:14:00,367 --> 00:14:03,300 そんなの とっくに覚悟はできてました 180 00:14:03,967 --> 00:14:07,100 佐殿とも しばらくは 離れて暮らすことにしましたから 181 00:14:07,100 --> 00:14:10,233 私 覚悟できてないですから 182 00:14:10,233 --> 00:14:13,267 というか 聞いてないですから 183 00:14:13,267 --> 00:14:14,833 聞いてないの? 184 00:14:14,833 --> 00:14:16,233 誰も教えてくれない 185 00:14:16,233 --> 00:14:18,976 ないがしろ 今日の話だって 186 00:14:18,977 --> 00:14:21,867 下人が話してるのを聞いて 初めて知ったんですから 187 00:14:21,867 --> 00:14:23,867 おかしくないですか 188 00:14:23,867 --> 00:14:25,567 行きますね 189 00:14:25,567 --> 00:14:27,567 そういうもんなんですか 190 00:14:27,567 --> 00:14:29,800 私って そういうもんなんですか 191 00:14:31,400 --> 00:14:33,167 お待ちください 192 00:14:33,167 --> 00:14:37,033 兄は 土肥殿が加わることは 決まっていると申しておりました 193 00:14:37,033 --> 00:14:39,600 そんなことは ひと言も言ってない 194 00:14:39,600 --> 00:14:42,900 おぬしの兄はな 調子ばかりよくて 195 00:14:42,900 --> 00:14:45,500 話が よう見えんのだ 196 00:14:45,500 --> 00:14:48,133 そこが 兄の よいところなのですが 197 00:14:48,133 --> 00:14:50,100 土地は どうなるのだ 198 00:14:50,100 --> 00:14:54,333 平家の好きにされぬよう きっちりと安堵してもらえるのか 199 00:14:54,333 --> 00:14:58,067 わしらが案じておるのは そこなのだ 200 00:14:58,067 --> 00:15:00,433 心配無用でございます 201 00:15:00,433 --> 00:15:05,233 しかし そのためには まず戦に勝たねばなりませぬ 202 00:15:05,233 --> 00:15:09,767 -だから… -佐殿を 本当に信じてもよいのか 203 00:15:16,400 --> 00:15:19,967 頭を下げろというのか 204 00:15:19,967 --> 00:15:21,533 嫌じゃ 205 00:15:21,533 --> 00:15:25,067 佐殿が言えば 必ず納得すると思うのです 206 00:15:25,067 --> 00:15:27,667 わしは源氏の棟梁じゃ 207 00:15:27,667 --> 00:15:31,033 何故 坂東の田舎者に そこまでせねばならんのだ 208 00:15:31,033 --> 00:15:33,733 断る お前がやれ 209 00:15:38,067 --> 00:15:40,033 何だ 210 00:15:48,700 --> 00:15:56,600 そのお考え 一日も早くお捨てになられた 方がよろしいかと存じます 211 00:15:56,600 --> 00:15:58,800 確かに 212 00:15:58,800 --> 00:16:01,667 我らは坂東の田舎者 213 00:16:01,667 --> 00:16:10,800 しかしながら 今は その坂東の田舎者の 力を合わせねばならぬ時でございます 214 00:16:10,800 --> 00:16:14,067 彼らあっての佐殿 215 00:16:14,067 --> 00:16:16,900 それを お忘れなきよう 216 00:16:21,400 --> 00:16:24,300 よう申した 217 00:16:28,067 --> 00:16:30,067 佐殿がお見えになりました 218 00:16:36,933 --> 00:16:38,700 佐殿… 219 00:16:41,267 --> 00:16:43,133 次郎 220 00:16:44,500 --> 00:16:46,800 よう来てくれた 221 00:16:46,800 --> 00:16:48,767 よう来てくれた 222 00:16:48,767 --> 00:16:51,367 佐殿 もったいのうございます 223 00:16:51,367 --> 00:16:52,733 次郎 224 00:16:52,733 --> 00:16:56,200 これから言うこと 誰にも漏らすな よいか 225 00:16:56,200 --> 00:16:57,333 はっ 226 00:16:57,333 --> 00:16:59,367 今まで黙っておったが 227 00:16:59,367 --> 00:17:02,733 わしが一番頼りにしてるのは 228 00:17:02,733 --> 00:17:06,233 実は お前なのだ 229 00:17:06,233 --> 00:17:08,467 佐殿… 230 00:17:08,467 --> 00:17:12,033 お前の武勇は耳に入っておる 231 00:17:12,033 --> 00:17:14,700 力を貸してくれ 232 00:17:14,700 --> 00:17:20,200 お前なしで どうして わしが戦に勝てる 233 00:17:20,200 --> 00:17:23,400 どうか 一緒に戦ってくれ 234 00:17:26,033 --> 00:17:29,033 この土肥実平 235 00:17:29,033 --> 00:17:33,100 どこまでも佐殿に お供いたします 236 00:17:35,600 --> 00:17:37,500 次郎 237 00:17:44,233 --> 00:17:46,233 お見事でございます 238 00:17:46,233 --> 00:17:48,267 覚えておけ 239 00:17:48,267 --> 00:17:51,267 嘘も誠心誠意つけば 240 00:17:51,267 --> 00:17:55,433 まことになるのだ 241 00:17:55,433 --> 00:17:57,267 実は 242 00:17:57,267 --> 00:17:59,267 もう一人 来ております 243 00:17:59,267 --> 00:18:01,533 岡崎義実殿が 244 00:18:09,033 --> 00:18:10,933 岡崎の何? 245 00:18:12,200 --> 00:18:13,867 平四郎 246 00:18:16,400 --> 00:18:19,333 よう来てくれた 247 00:18:19,333 --> 00:18:21,767 よう来てくれた 248 00:18:22,767 --> 00:18:27,300 これから言うこと 誰にも漏らすな よいか 249 00:18:27,300 --> 00:18:29,533 今まで黙っておったが 250 00:18:29,533 --> 00:18:35,733 わしが一番頼りにしてるのは 実は お前なのだ 251 00:18:35,733 --> 00:18:37,100 はっ 252 00:18:37,100 --> 00:18:38,933 平四郎 253 00:18:45,300 --> 00:18:47,800 山内首藤経俊 254 00:18:47,800 --> 00:18:52,400 頼朝の乳母の一人 山内尼の息子にあたり 255 00:18:52,400 --> 00:18:56,267 源氏とは深い繋がりがあった 256 00:18:56,267 --> 00:19:02,867 我が殿のもとで平家を倒し この世を正そうではありませんか 257 00:19:02,867 --> 00:19:05,400 ふざけるな 藤九郎 258 00:19:05,400 --> 00:19:07,167 はい? 259 00:19:07,167 --> 00:19:10,067 頼朝は流人ではないか 260 00:19:10,067 --> 00:19:12,867 本気で勝てると思うておるのか 261 00:19:12,867 --> 00:19:15,633 平相国と頼朝 262 00:19:15,633 --> 00:19:18,100 虎とネズミほどの差があるわ 263 00:19:19,333 --> 00:19:21,633 これは聞き捨てなりませぬ 264 00:19:21,633 --> 00:19:28,067 この度の挙兵 まさに富士山に 犬のクソがケンカを売ってるようなもの 265 00:19:28,067 --> 00:19:31,967 わしは クソにたかるハエにはならん 266 00:19:34,033 --> 00:19:35,700 お待ちください 267 00:19:38,300 --> 00:19:43,600 武士の情けじゃ 大庭殿には知らせずにおいといてやる 268 00:19:45,667 --> 00:19:47,467 さっさと帰るがよい 269 00:19:53,367 --> 00:19:56,167 経俊がのう 270 00:19:56,167 --> 00:20:00,967 幼い頃より 共に過ごした仲じゃ 271 00:20:00,967 --> 00:20:04,333 人の心の むなしさよ 272 00:20:05,200 --> 00:20:07,433 悔しゅうございます 273 00:20:09,000 --> 00:20:10,667 佐殿 274 00:20:12,867 --> 00:20:15,500 佐々木ではないか 275 00:20:17,300 --> 00:20:19,700 よう来てくれた 276 00:20:19,700 --> 00:20:21,633 佐々木秀義 277 00:20:21,633 --> 00:20:25,400 頼朝の祖父 為義の娘婿 278 00:20:25,400 --> 00:20:27,833 この時 68 279 00:20:38,133 --> 00:20:41,967 何を言ってるか分からんが ありがたい のう 佐々木 280 00:20:50,633 --> 00:20:52,367 そうであったか 281 00:20:55,500 --> 00:20:59,100 佐々木殿 兵の数は いかほどに 282 00:21:00,367 --> 00:21:02,667 何名 加勢してくれるのじゃ 283 00:21:04,100 --> 00:21:06,533 息子が4人 284 00:21:06,533 --> 00:21:08,300 4人… 285 00:21:08,300 --> 00:21:10,500 いつ こちらに到着する 286 00:21:13,100 --> 00:21:15,433 あさ あさ… 287 00:21:15,433 --> 00:21:17,533 明日の朝だな 288 00:21:18,533 --> 00:21:21,367 まあよい 大事なのは数ではない 289 00:21:21,367 --> 00:21:23,067 心意気じゃ 290 00:21:23,067 --> 00:21:25,067 うれしいぞ 佐々木 291 00:21:34,367 --> 00:21:36,933 まるで年寄りの寄り合いだ 292 00:21:39,733 --> 00:21:41,800 あちらでお名前を 293 00:21:42,667 --> 00:21:46,467 あの男は太り過ぎではないのか 294 00:21:46,467 --> 00:21:47,867 いささか 295 00:21:47,867 --> 00:21:50,567 工藤介茂光 296 00:21:51,600 --> 00:21:53,433 小四郎 297 00:21:53,433 --> 00:21:55,600 はい 298 00:21:55,600 --> 00:21:57,967 これは負けるぞ 299 00:22:05,600 --> 00:22:07,233 挙兵!? 300 00:22:07,233 --> 00:22:09,633 間違いないのだな 301 00:22:09,633 --> 00:22:11,967 北条の小四郎の言葉 302 00:22:11,967 --> 00:22:13,933 信じてよいかと 303 00:22:15,233 --> 00:22:17,100 北条の館を見張り 304 00:22:17,100 --> 00:22:19,467 動きがあれば すぐに知らせろ 305 00:22:19,467 --> 00:22:21,700 かしこまりました 306 00:22:21,700 --> 00:22:25,067 いつでも出陣できるよう 備えておけ 307 00:22:25,833 --> 00:22:27,267 はい 308 00:22:29,000 --> 00:22:31,067 でかしたぞ 八重 309 00:22:33,600 --> 00:22:38,067 挙兵をしくじると 頼朝は どうなってしまうのですか 310 00:22:38,067 --> 00:22:44,667 無論 討ち取られるか 捕らえられ 首をはねられるか 311 00:22:46,467 --> 00:22:50,233 また どこかへ流罪というわけには まいりませぬか 312 00:22:50,233 --> 00:22:52,567 私のせいで死罪となっては 313 00:22:52,567 --> 00:22:55,200 いささか後味が悪うございます 314 00:22:56,500 --> 00:23:00,067 八重の願い どうか かなえてやってください 315 00:23:02,933 --> 00:23:08,200 もしも 挙兵を未然に防ぐことが できたならば 316 00:23:08,200 --> 00:23:10,033 考えよう 317 00:23:13,533 --> 00:23:15,433 ありがとうございます 318 00:23:30,633 --> 00:23:32,567 俺だよ 319 00:23:32,567 --> 00:23:35,100 法皇様だよ 320 00:23:38,100 --> 00:23:40,333 頼朝 321 00:23:40,333 --> 00:23:43,200 挙兵の方は どうなっておる 322 00:23:44,033 --> 00:23:50,633 そ… それが なかなか兵が集まらんのです 323 00:23:50,633 --> 00:23:55,000 兵が集まらんとは何事ぞ 324 00:23:55,000 --> 00:23:56,767 頼朝 325 00:23:56,767 --> 00:23:59,700 そなたに挙兵の心あらば 326 00:23:59,700 --> 00:24:01,433 しかとやれ 327 00:24:01,433 --> 00:24:03,133 はい 328 00:24:08,467 --> 00:24:12,200 おぬししか おらんのだ 329 00:24:12,200 --> 00:24:15,233 分かっておろうな 330 00:24:15,233 --> 00:24:17,333 分かっております 331 00:24:22,367 --> 00:24:28,200 しかとやれ しかとやれ 332 00:24:28,200 --> 00:24:30,100 やめてください… 333 00:24:38,100 --> 00:24:41,533 毎晩これは つらい 334 00:25:02,133 --> 00:25:04,000 頼朝が… 335 00:25:04,000 --> 00:25:06,400 信ずるに足る話だ 336 00:25:07,567 --> 00:25:10,333 正気の沙汰とは思えんな 337 00:25:10,333 --> 00:25:14,833 やはり あの時 首を取っておくべきであった 338 00:25:16,367 --> 00:25:17,800 御免 339 00:25:18,800 --> 00:25:20,800 いかがなされた 340 00:25:20,800 --> 00:25:23,400 ご無礼をお許しいただきたい 341 00:25:23,400 --> 00:25:25,900 急を要することなので 342 00:25:28,033 --> 00:25:32,067 源 頼朝 挙兵するもようでございます 343 00:25:33,133 --> 00:25:35,533 相模の奉行の大庭殿に急ぎお伝えせねばと 344 00:25:35,533 --> 00:25:37,967 はせ参じた次第 345 00:25:37,967 --> 00:25:41,233 私も挙兵に誘われましたが 346 00:25:41,233 --> 00:25:44,867 平家への忠義を貫き 断りました 347 00:25:44,867 --> 00:25:47,600 して いつ どこを 348 00:25:48,900 --> 00:25:52,400 頼朝は いつ どこを攻めるつもりだ 349 00:25:53,933 --> 00:25:55,433 どこでしょう 350 00:25:55,433 --> 00:25:57,733 それが大事なのじゃ 351 00:25:57,733 --> 00:25:59,433 もういい 下がれ 352 00:25:59,433 --> 00:26:00,733 御免 353 00:26:04,400 --> 00:26:08,367 どうやら兵を集めるのに 苦労しておるようだな 354 00:26:08,367 --> 00:26:11,333 この分では 到底 挙兵なぞできまい 355 00:26:38,533 --> 00:26:41,200 うわさは入ってきているぞ 356 00:26:44,400 --> 00:26:46,500 早いな 357 00:26:46,500 --> 00:26:49,833 お前と戦うのは気が重いな 358 00:26:49,833 --> 00:26:52,167 ならば 我らにつけ 359 00:26:53,367 --> 00:26:56,567 三浦も和田も 皆 こっちについたぞ 360 00:26:58,867 --> 00:27:00,833 まあ これも宿命だ 361 00:27:10,667 --> 00:27:12,600 ごめんくださりませ 362 00:27:13,533 --> 00:27:15,333 どうぞ 363 00:27:19,267 --> 00:27:21,067 りく様がお呼びです 364 00:27:21,067 --> 00:27:25,467 仏様にお祈りされているそうですね 365 00:27:25,467 --> 00:27:29,900 私にできることといえば それくらいかなと 366 00:27:29,900 --> 00:27:31,900 おやめなさい 367 00:27:31,900 --> 00:27:33,533 どうして? 368 00:27:33,533 --> 00:27:37,000 祈れば勝つというものではありません 369 00:27:37,000 --> 00:27:40,100 そんなことないと思うのですが 370 00:27:41,067 --> 00:27:44,333 敵の身内も祈っています 371 00:27:44,333 --> 00:27:48,833 神仏は どちらの味方をすればよいのですか 372 00:27:48,833 --> 00:27:52,267 では 何をしていればよいのです 373 00:27:52,267 --> 00:27:54,900 佐殿は何と 374 00:27:56,333 --> 00:27:58,500 何もするなと 375 00:27:58,500 --> 00:28:01,567 では 何もしなくてよろしい 376 00:28:01,567 --> 00:28:04,133 戦は男がするもの 377 00:28:04,133 --> 00:28:07,467 我らは その先のことでも考えていましょう 378 00:28:08,933 --> 00:28:13,000 ちなみに義母上は 何をされていたのですか 379 00:28:20,800 --> 00:28:26,567 事が終われば 四郎様は 私のために 館を建ててくれるそうです 380 00:28:26,567 --> 00:28:32,133 どのような しつらえにしようか 思いを巡らせておりました 381 00:28:33,533 --> 00:28:35,867 楽しみですね 382 00:28:38,067 --> 00:28:39,567 はい 383 00:28:41,500 --> 00:28:44,933 堤の館から出てきた雑色を捕らえ 吐かせましたところ 384 00:28:44,933 --> 00:28:48,167 やはり 三島明神の祭りで家人が出払い 385 00:28:48,167 --> 00:28:51,267 堤の館も 山木の館も 手薄となる様子 386 00:28:51,267 --> 00:28:53,300 それはいい 387 00:28:53,300 --> 00:28:57,400 肝心の山木本人は どうだ 館におるのか 388 00:28:58,400 --> 00:28:59,633 それは… 389 00:28:59,633 --> 00:29:01,600 祭りに出向いていたら どうする 390 00:29:01,600 --> 00:29:03,767 いるような気がするけどなあ 391 00:29:03,767 --> 00:29:05,767 「けど」では駄目なのだ 392 00:29:05,767 --> 00:29:08,667 山木本人の首を取らねば意味がない 393 00:29:13,067 --> 00:29:15,433 佐殿は 394 00:29:15,433 --> 00:29:18,800 仕切り直してはどうかと お考えなのです 395 00:29:18,800 --> 00:29:20,433 焦っても しかたない 396 00:29:20,433 --> 00:29:22,833 兵も まだ そろっておらぬことだし 397 00:29:22,833 --> 00:29:25,600 -ここは日を改めて… -なりませぬ 398 00:29:25,600 --> 00:29:29,133 戦に負けて 首をさらされるのは このわしだ 399 00:29:29,133 --> 00:29:32,767 伊東は既に怪しんでおります 一刻の猶予もなりませぬ 400 00:29:32,767 --> 00:29:35,300 延ばすとしても あと一日 401 00:29:35,300 --> 00:29:38,367 佐殿 1日延ばすと 18日になります 402 00:29:38,367 --> 00:29:39,833 それは ならん 403 00:29:39,833 --> 00:29:44,600 毎月18日は 佐殿が ご幼少の頃から殺生を控え 404 00:29:44,600 --> 00:29:48,000 観音菩薩を拝み奉る日にござる 405 00:29:48,000 --> 00:29:49,667 -19日は -遅すぎます 406 00:29:49,667 --> 00:29:51,800 敵に それだけ時を与えてしまいます 407 00:29:51,800 --> 00:29:53,800 やるなら今夜しかありません 408 00:29:53,800 --> 00:29:56,300 今宵 出陣できる人数は 409 00:29:56,300 --> 00:29:57,833 小四郎 410 00:29:57,833 --> 00:29:59,767 佐々木4兄弟を入れれば 411 00:29:59,767 --> 00:30:01,567 24人 412 00:30:01,567 --> 00:30:03,567 取りやめだ 413 00:30:03,567 --> 00:30:05,000 取りやめ 414 00:30:07,833 --> 00:30:09,600 佐殿 415 00:30:16,167 --> 00:30:18,967 佐殿は 私が なんとか 416 00:30:18,967 --> 00:30:20,200 大丈夫ですか 417 00:30:20,200 --> 00:30:23,933 今日しかないこと あの方も 重々 分かっておられます 418 00:30:23,933 --> 00:30:25,167 攻め込もうぜ 419 00:30:25,167 --> 00:30:27,700 とりあえず 佐々木兄弟を待とう 420 00:30:27,700 --> 00:30:29,967 あとは 山木の居所 421 00:30:29,967 --> 00:30:32,633 私が聞き出してまいります 422 00:30:32,633 --> 00:30:34,167 当てがあるのか 423 00:30:38,000 --> 00:30:43,867 今夜 山木が館にいるかどうか どうしても知りたいのです 424 00:30:48,267 --> 00:30:50,267 挙兵は今夜なのですね 425 00:30:50,267 --> 00:30:53,067 襲うのは山木様の館 426 00:30:57,067 --> 00:31:02,267 伊東の爺様に聞けば 今夜の山木の動きも分かるはず 427 00:31:02,267 --> 00:31:05,733 お力をお貸しいただけませんか 428 00:31:05,733 --> 00:31:09,600 自分が言っていることが 分かっているのですか 429 00:31:09,600 --> 00:31:14,167 お前は 私に父を裏切れと言っているのですよ 430 00:31:16,900 --> 00:31:21,667 八重さんは 我らの味方と思うております 431 00:31:26,600 --> 00:31:30,933 佐殿の挙兵のこと 父に伝えました 432 00:31:33,667 --> 00:31:36,267 そういうことでしたか 433 00:31:39,300 --> 00:31:42,567 お前は 一番大事なことを忘れています 434 00:31:42,567 --> 00:31:45,533 私は 伊東祐親の娘 435 00:31:45,533 --> 00:31:50,267 お前が北条を大事に思うように 私には伊東が第一 436 00:31:50,900 --> 00:31:54,167 父を裏切るようなまねが どうしてできましょう 437 00:31:56,667 --> 00:32:00,033 佐殿が捕らえられても構わないのですか 438 00:32:00,033 --> 00:32:01,733 殺されても よろしいのですか 439 00:32:01,733 --> 00:32:03,933 命は取らぬと 父は約束を 440 00:32:03,933 --> 00:32:06,267 甘い 441 00:32:06,267 --> 00:32:08,900 爺様は そのようなお人ではない 442 00:32:09,867 --> 00:32:13,033 佐殿の命を救うとは とても思えません 443 00:32:21,500 --> 00:32:25,100 これ以上 話しても 無駄のようですね 444 00:32:28,633 --> 00:32:29,967 お帰りください 445 00:32:29,967 --> 00:32:31,633 御免 446 00:32:33,367 --> 00:32:35,633 北条も愚かな 447 00:32:35,633 --> 00:32:40,900 佐殿の口車に乗せられて 無謀な戦を始めるとは 448 00:32:48,200 --> 00:32:54,000 坂東は 平家に与するやつらの思うがまま 449 00:32:54,000 --> 00:32:58,867 飢饉が来れば 多くの民が死にます 450 00:32:58,867 --> 00:33:01,600 だから我らは立つのです 451 00:33:19,700 --> 00:33:21,067 申し訳ありません 452 00:33:21,067 --> 00:33:24,000 事もあろうに 伊東の娘に ペラペラしゃべるやつがあるか 453 00:33:24,000 --> 00:33:25,900 もう よかろう 454 00:33:25,900 --> 00:33:28,300 言っちまったもんは しょうがねえ 455 00:33:28,300 --> 00:33:30,333 浅知恵でした 456 00:33:30,333 --> 00:33:35,467 これで ますます後には引けなくなりましたな 457 00:33:35,467 --> 00:33:38,833 息子たちは本当に来るのか 458 00:33:38,833 --> 00:33:40,067 来る 459 00:33:40,067 --> 00:33:44,367 朝には来ると聞いたが もう夕方ではないか 460 00:33:44,367 --> 00:33:45,633 あさ 461 00:33:45,633 --> 00:33:49,900 だから もう日が暮れるんだよ 462 00:33:51,900 --> 00:33:54,700 あの… 463 00:33:54,700 --> 00:33:57,067 佐々木殿は 464 00:33:57,067 --> 00:33:59,700 「朝」ではなく 465 00:33:59,700 --> 00:34:03,133 「さあ」と おっしゃってるのでは ないですか 466 00:34:03,133 --> 00:34:05,133 そうなのか 467 00:34:05,133 --> 00:34:07,033 いつ来るか知らないのか 468 00:34:09,000 --> 00:34:10,767 さあ 紛らわしい 469 00:34:13,567 --> 00:34:17,267 4兄弟 ただいま到着いたしました 470 00:34:21,967 --> 00:34:23,300 遅い 471 00:34:25,333 --> 00:34:26,633 そんなことはありません 472 00:34:26,633 --> 00:34:29,567 夕方には到着すると 父上には伝えておきました 473 00:34:32,267 --> 00:34:33,900 さあ 474 00:34:33,900 --> 00:34:35,600 もういい 475 00:34:38,633 --> 00:34:41,267 三郎殿 決めてくだされ 476 00:34:41,267 --> 00:34:43,767 一か八か 攻め込もうぜ 477 00:34:56,067 --> 00:34:57,767 何? 478 00:34:59,900 --> 00:35:03,267 三島明神の祭り 479 00:35:03,267 --> 00:35:05,800 行ってみませんか 480 00:35:11,633 --> 00:35:13,600 あなたと? 481 00:35:19,900 --> 00:35:22,067 ご案内いたします 482 00:35:23,233 --> 00:35:26,667 祭りで 父に ばったりとか 483 00:35:26,667 --> 00:35:28,600 伊東殿は行かれないです 484 00:35:28,600 --> 00:35:30,633 ああいった場は お好きではないので 485 00:35:30,633 --> 00:35:32,467 そうでした 486 00:35:37,033 --> 00:35:39,167 あの方は 487 00:35:39,167 --> 00:35:41,267 目代の 488 00:35:41,267 --> 00:35:44,067 山木様も同じく 489 00:35:44,067 --> 00:35:46,100 どうして 490 00:35:47,367 --> 00:35:51,800 山木様は 昨日 落馬され 足を痛めて館におられます 491 00:35:54,833 --> 00:35:56,733 表で待っております 492 00:36:56,867 --> 00:36:59,467 川向こうから… 493 00:37:00,600 --> 00:37:02,767 八重か 494 00:37:03,833 --> 00:37:06,300 これは何かの合図です 495 00:37:06,300 --> 00:37:08,800 心当たりはございませんか 496 00:37:08,800 --> 00:37:11,900 八重とは 人の目を盗んで会っておった 497 00:37:11,900 --> 00:37:15,367 伊東の庭の梅の枝に結ばれた白い布は 498 00:37:15,367 --> 00:37:17,600 今夜 会いたいということ 499 00:37:20,367 --> 00:37:22,933 今夜 出陣せよとの合図です 500 00:37:25,800 --> 00:37:28,167 山木は館にいます 501 00:37:35,533 --> 00:37:38,167 -遅くなりました -おお 来たか 502 00:37:46,000 --> 00:37:48,300 -三郎 -はっ 503 00:37:50,533 --> 00:37:54,933 これより 伊豆目代 山木兼隆ならびに 504 00:37:54,933 --> 00:37:58,600 後見 堤 信遠を成敗する 505 00:38:00,333 --> 00:38:02,167 祭りで人が賑わっている 506 00:38:02,167 --> 00:38:04,333 牛鍬大路を通ると目立つから 507 00:38:04,333 --> 00:38:06,833 -蛭嶋通りで こそっと行こうぜ -さようでございますな 508 00:38:07,900 --> 00:38:09,533 それはならぬ 509 00:38:09,533 --> 00:38:11,367 何故に 510 00:38:11,367 --> 00:38:14,300 我らは これより大事をなすのだ 511 00:38:14,300 --> 00:38:16,733 堂々と大通りを行け 512 00:38:16,733 --> 00:38:19,533 しかし 敵に悟られてしまいますぞ 513 00:38:19,533 --> 00:38:21,400 それで構わぬ 514 00:38:39,367 --> 00:38:41,033 一同 515 00:38:41,033 --> 00:38:44,533 都におわす院のおぼし召しである 516 00:38:45,400 --> 00:38:49,967 山木が首 見事 挙げてまいれ 517 00:38:49,967 --> 00:38:52,033 オ~ 518 00:39:28,867 --> 00:39:34,000 治承4年 8月17日 深夜 519 00:39:34,000 --> 00:39:38,700 北条宗時率いる頼朝の軍勢が 520 00:39:38,700 --> 00:39:41,433 北条館を出発する 521 00:39:57,567 --> 00:39:58,767 佐殿 522 00:39:58,767 --> 00:40:01,133 何もせんでいいと 言ったはずだ 523 00:40:04,367 --> 00:40:06,300 何もせんでいい 524 00:40:29,033 --> 00:40:30,867 どうした 525 00:40:32,433 --> 00:40:34,633 山木はいても 526 00:40:34,633 --> 00:40:37,367 堤がいるという証しがありません 527 00:40:38,333 --> 00:40:40,467 目代が休んでおるのに 528 00:40:40,467 --> 00:40:43,367 後見が祭りに行けるわけないだろう 529 00:40:48,167 --> 00:40:50,067 怖いのか 530 00:40:52,167 --> 00:40:54,300 少々 531 00:40:54,300 --> 00:40:56,467 案ずるな 532 00:40:56,467 --> 00:40:58,567 俺も怖い 533 00:41:00,467 --> 00:41:04,033 父上を見ろ 堂々たるもんだ 534 00:41:04,033 --> 00:41:07,967 ばか野郎 俺だって怖いよ 535 00:41:07,967 --> 00:41:09,800 父上もですか 536 00:41:09,800 --> 00:41:12,067 しょんべん ちびりそう 537 00:41:14,067 --> 00:41:16,600 ちびった なんてな 538 00:41:20,433 --> 00:41:23,200 一同 持ち場につきました 539 00:41:23,200 --> 00:41:24,433 よし 540 00:42:02,800 --> 00:42:07,667 佐々木経高が放った 一本の矢 541 00:42:07,667 --> 00:42:09,433 この瞬間 542 00:42:09,433 --> 00:42:14,800 4年7か月に及ぶ源平合戦が 543 00:42:14,800 --> 00:42:16,700 始まる 544 00:42:21,433 --> 00:42:23,533 かかれ~ 545 00:42:31,267 --> 00:42:34,967 © NHK 546 00:42:35,935 --> 00:42:40,570 坂東の政は この 源 頼朝が行うと 547 00:42:40,570 --> 00:42:42,959 これは私たちの戦です 548 00:42:42,959 --> 00:42:45,133 坂東武者の世をつくる 549 00:42:45,133 --> 00:42:49,217 そして その てっぺんに北条が立つ 550 00:42:49,217 --> 00:42:51,700 今こそ出陣すべし 551 00:42:51,700 --> 00:42:54,899 今 戦を起こせば 負けます