1 00:00:07,667 --> 00:00:10,300 私は信じておりました 2 00:00:10,300 --> 00:00:16,400 佐殿は 源氏再興のため 必ずお立ちになると 3 00:00:16,400 --> 00:00:19,300 力をお貸しになるのですか 4 00:00:20,433 --> 00:00:24,933 我が家と佐殿との えにしを考えるとのう 5 00:00:24,933 --> 00:00:28,000 佐殿が都から下られて20年 6 00:00:28,000 --> 00:00:29,267 知っております 7 00:00:29,267 --> 00:00:34,100 その間 義母上が私に黙って ず~っと仕送りを続けていたことも 8 00:00:34,100 --> 00:00:35,433 知っていたそうです 9 00:00:35,433 --> 00:00:36,867 すぐに戦の支度を 10 00:00:36,867 --> 00:00:38,233 なりませぬ 11 00:00:38,233 --> 00:00:41,967 味方についたあとで 佐殿が平家に滅ぼされたら 12 00:00:41,967 --> 00:00:43,867 我らは どうなるのですか 13 00:00:43,867 --> 00:00:46,633 母上 やはり ここは 様子を見るというのは… 14 00:00:46,633 --> 00:00:49,633 早く戦の支度をなさい 15 00:00:49,633 --> 00:00:51,133 戦じゃ 16 00:00:53,200 --> 00:00:54,400 御免 17 00:00:54,400 --> 00:00:59,567 石橋山にて 源 頼朝殿の軍勢と 大庭勢が ぶつかりました 18 00:00:59,567 --> 00:01:00,867 源氏方は大敗 19 00:01:00,867 --> 00:01:03,833 頼朝殿は 行方知れずにございます 20 00:01:16,700 --> 00:01:18,033 梶原殿 21 00:01:18,033 --> 00:01:20,700 そこの茂みを見てきていただけますかな 22 00:01:58,433 --> 00:02:00,367 何だ この穴は 23 00:02:08,100 --> 00:02:10,167 もうよい 戻ろう 24 00:02:35,967 --> 00:02:38,800 こちらには隠れる所もござらぬ 25 00:02:39,767 --> 00:02:41,867 いま一度 向こうを回ってみよう 26 00:02:45,900 --> 00:02:47,467 今のは 27 00:02:47,467 --> 00:02:51,133 大庭配下の梶原景時にございます 28 00:02:54,233 --> 00:02:56,100 覚えておこう 29 00:05:13,400 --> 00:05:15,300 北条殿 こちらへ 30 00:05:28,867 --> 00:05:33,600 後の山梨に勢力を保っていた甲斐源氏 31 00:05:33,600 --> 00:05:37,333 信義は その長である 32 00:05:38,600 --> 00:05:40,767 武田信義である 33 00:05:41,933 --> 00:05:44,300 北条四郎時政 34 00:05:44,300 --> 00:05:46,867 頼朝殿の舅にございます 35 00:05:46,867 --> 00:05:49,100 我が方と手を組みたいと聞いた 36 00:05:49,100 --> 00:05:51,867 是非とも お力を貸していただきたい 37 00:05:51,867 --> 00:05:56,200 頼朝は 源氏の棟梁を名乗っておるようだが 38 00:05:56,200 --> 00:05:59,033 真の棟梁は この信義である 39 00:05:59,033 --> 00:06:02,867 それを 頼朝が認めるのならば加勢しよう 40 00:06:02,867 --> 00:06:05,000 いかがか 41 00:06:09,033 --> 00:06:11,700 -かしこまりました -父上 42 00:06:11,700 --> 00:06:13,700 佐殿は わしが説き伏せる 43 00:06:13,700 --> 00:06:16,200 無理にございます 44 00:06:17,533 --> 00:06:23,333 佐殿は ご自身で 平家討伐軍を率いるご決意 45 00:06:24,933 --> 00:06:27,533 例えばの話であるが 46 00:06:27,533 --> 00:06:31,467 頼朝には力を貸すつもりはないが 47 00:06:31,467 --> 00:06:35,033 北条は助けてやってもよいぞ 48 00:06:36,433 --> 00:06:38,767 何ですと 49 00:06:38,767 --> 00:06:41,267 わしの家人になれ 50 00:06:43,333 --> 00:06:45,700 小四郎 やったな 51 00:06:45,700 --> 00:06:48,800 -父上 -そのかわり 手土産が欲しい 52 00:06:48,800 --> 00:06:51,000 何でも言うてくだされ 53 00:06:53,267 --> 00:06:55,833 法皇様の院宣 54 00:06:55,833 --> 00:06:57,667 院宣? 55 00:06:57,667 --> 00:07:00,433 頼朝の手元にあると聞いた 56 00:07:00,433 --> 00:07:04,133 もし それが本当ならば 持つべきは わしじゃ 57 00:07:04,133 --> 00:07:05,133 持っておるのか 58 00:07:05,133 --> 00:07:07,200 -うわさでございます -持っております 59 00:07:07,200 --> 00:07:08,967 父上… 60 00:07:08,967 --> 00:07:11,267 すぐに取ってまいります 61 00:07:11,267 --> 00:07:13,733 運が向いてきたぞ 62 00:07:13,733 --> 00:07:15,167 父上… 63 00:07:15,167 --> 00:07:17,267 佐殿は先が見えた 64 00:07:17,267 --> 00:07:19,300 手を切るには いい機会かもしれん 65 00:07:19,300 --> 00:07:21,333 真に受けないでください 66 00:07:21,333 --> 00:07:25,900 確かに 政子は不憫だが 67 00:07:25,900 --> 00:07:28,067 また いい縁もある 68 00:07:28,667 --> 00:07:30,900 佐殿を見捨てるのですか 69 00:07:32,200 --> 00:07:34,933 北条のためじゃ 70 00:07:34,933 --> 00:07:37,500 我らが生き延びる手だてが ほかにあれば 71 00:07:37,500 --> 00:07:39,400 言うてみい 72 00:07:39,400 --> 00:07:41,467 言うてみい 73 00:08:05,067 --> 00:08:06,833 佐殿 74 00:08:08,933 --> 00:08:09,933 佐殿 75 00:08:09,933 --> 00:08:12,500 何だ 76 00:08:12,500 --> 00:08:15,800 自害の作法について ひとつ 77 00:08:15,800 --> 00:08:18,167 そういう話はしとうない 78 00:08:18,167 --> 00:08:20,500 自害にも作法というものがございまして 79 00:08:20,500 --> 00:08:22,167 まずは鎧を脱ぐ 80 00:08:22,167 --> 00:08:24,933 この時に 松葉を切って 脱いだ鎧の下に敷く 81 00:08:24,933 --> 00:08:27,567 松葉がない時には あるというテイで 82 00:08:27,567 --> 00:08:29,500 -そして 兜を取って その上に -どうであった 83 00:08:29,500 --> 00:08:32,333 後で聞く 84 00:08:32,333 --> 00:08:34,667 ご無礼つかまつった 85 00:08:35,433 --> 00:08:36,467 どうであった 86 00:08:36,467 --> 00:08:38,500 敵の姿はありませんが 87 00:08:38,500 --> 00:08:40,367 安心はできません 88 00:08:42,067 --> 00:08:45,267 箱根権現を頼りましょう 89 00:08:45,267 --> 00:08:47,167 ここから どれぐらいじゃ 90 00:08:47,167 --> 00:08:50,233 北西に25里でございます 91 00:08:50,233 --> 00:08:52,800 25里… 92 00:08:52,800 --> 00:08:54,767 ここにいても しかたありません 93 00:08:54,767 --> 00:08:56,700 さあ 参りましょう 94 00:09:34,600 --> 00:09:35,867 危ない 95 00:09:40,000 --> 00:09:41,067 父上 96 00:10:03,833 --> 00:10:07,467 -小四郎 -はい 父上 97 00:10:07,467 --> 00:10:09,500 院宣は もういい 98 00:10:09,500 --> 00:10:11,400 はい? 99 00:10:11,400 --> 00:10:13,933 折れた 100 00:10:13,933 --> 00:10:16,600 何が折れたのですか 101 00:10:16,600 --> 00:10:19,300 心が折れたのよ 102 00:10:21,900 --> 00:10:24,833 伊豆山権現 行かねえか 103 00:10:24,833 --> 00:10:27,367 りくたちを連れ出して 104 00:10:27,367 --> 00:10:31,933 みんなで どこかで ひっそり暮らそうや 105 00:10:31,933 --> 00:10:33,833 院宣はともかく 106 00:10:33,833 --> 00:10:36,833 佐殿のことを 放っておくことはできません 107 00:10:36,833 --> 00:10:39,200 どうせ もう 殺されておるわい 108 00:10:40,833 --> 00:10:43,467 兄上も戻ってきている頃です 109 00:10:43,467 --> 00:10:47,767 兄上がおられる限り 道は必ず開けます 110 00:10:51,000 --> 00:10:53,200 こう言ってはあれですけど 111 00:10:53,200 --> 00:10:56,000 うちの父の どこがよかったんです 112 00:10:57,667 --> 00:11:01,667 あなたは 佐殿の どこがいいと思ったの 113 00:11:04,333 --> 00:11:06,567 あのお方は 114 00:11:06,567 --> 00:11:09,467 いつか必ず何かを成し遂げる 115 00:11:09,467 --> 00:11:12,500 そういう人だとピンと来たから 116 00:11:12,500 --> 00:11:14,233 私も同じ 117 00:11:14,233 --> 00:11:16,233 あっ ずるい 118 00:11:16,233 --> 00:11:18,200 では 私の番 119 00:11:19,700 --> 00:11:23,867 あなたたちの母上は どんなお人だったの 120 00:11:24,467 --> 00:11:26,867 おとなしい人だったわね 121 00:11:26,867 --> 00:11:28,900 私 122 00:11:29,733 --> 00:11:33,067 母上には 本当に申し訳ないと思ってるんですけど 123 00:11:33,067 --> 00:11:35,567 近頃 お顔が思い出せなくて 124 00:11:35,567 --> 00:11:36,800 私も 125 00:11:36,800 --> 00:11:38,400 大好きだったんですよ 126 00:11:38,400 --> 00:11:40,433 本当に優しい人だった 127 00:11:40,433 --> 00:11:42,233 それは覚えてるんだけど 128 00:11:42,233 --> 00:11:44,900 -一緒 -どんどん忘れてく 129 00:11:44,900 --> 00:11:47,133 時って恐ろしいわね 130 00:11:47,133 --> 00:11:50,200 随分と いいかげんな人たち 131 00:11:51,100 --> 00:11:54,367 母が父に文句言うところ 見たことなかった 132 00:11:54,367 --> 00:11:55,367 なかった 133 00:11:55,367 --> 00:11:58,367 盾つくこともないし いつも言われるまま 134 00:11:58,367 --> 00:12:00,100 つまり 135 00:12:00,100 --> 00:12:02,267 正反対 136 00:12:02,267 --> 00:12:03,900 私と? 137 00:12:03,900 --> 00:12:05,967 はい 138 00:12:05,967 --> 00:12:09,300 だけど りく様と一緒になられて 139 00:12:09,300 --> 00:12:12,400 父上は変わられたんです 140 00:12:12,400 --> 00:12:14,600 何だか楽しそうで 141 00:12:16,400 --> 00:12:21,333 本当は いろいろ 言ってほしかったのかもしれない 142 00:12:23,433 --> 00:12:27,800 戦が終わったら もっともっと たきつけてやります 143 00:12:42,667 --> 00:12:44,233 あれを 144 00:12:50,300 --> 00:12:51,933 平六 145 00:13:00,167 --> 00:13:02,100 ここで何をしている 146 00:13:02,100 --> 00:13:05,133 佐殿を助けに来たんだよ 147 00:13:05,133 --> 00:13:07,733 さすがは三浦 148 00:13:07,733 --> 00:13:10,000 佐殿は? 149 00:13:10,000 --> 00:13:12,733 石橋山の山中に隠れておられる 150 00:13:14,300 --> 00:13:17,500 どこもかしこも大庭の兵で 151 00:13:17,500 --> 00:13:20,833 なかなか たどりつけずに困っていた 152 00:13:20,833 --> 00:13:22,933 お前に会えて好都合だ 153 00:13:22,933 --> 00:13:25,633 居場所が分からず 帰るところだった 154 00:13:25,633 --> 00:13:28,067 平六 155 00:13:28,067 --> 00:13:31,033 なぜ川を渡ってきてくれなかった 156 00:13:31,667 --> 00:13:34,600 こっちはこっちで大変だったんだよ 157 00:13:34,600 --> 00:13:37,833 お前らが石橋山で負けたと聞いて 158 00:13:37,833 --> 00:13:41,567 三浦へ戻る途中で 敵と ばったり 159 00:13:41,567 --> 00:13:44,700 相手の大将が誰だと思う 160 00:13:44,700 --> 00:13:47,000 畠山重忠 161 00:13:47,000 --> 00:13:48,700 次郎が!? 162 00:13:48,700 --> 00:13:50,933 裏切りやがった 163 00:13:52,133 --> 00:13:57,667 確かに 次郎の父親は 平家との繋がりが深い 164 00:13:57,667 --> 00:14:01,133 一戦やむなしと覚悟を決めたら… 165 00:14:04,500 --> 00:14:07,533 戦をするのは本意ではありませぬ 166 00:14:07,533 --> 00:14:10,533 坂東武者同士で争うのは無益です 167 00:14:10,533 --> 00:14:14,067 思いは同じじゃ 168 00:14:14,067 --> 00:14:16,633 会わなかったことにいたしましょう 169 00:14:21,000 --> 00:14:22,900 相分かった それ 170 00:14:27,967 --> 00:14:30,433 万事うまくいくはずだった 171 00:14:30,433 --> 00:14:32,300 ところが… 172 00:14:34,267 --> 00:14:36,600 小太郎ではないか 173 00:14:42,767 --> 00:14:44,133 お~い 174 00:14:44,133 --> 00:14:46,033 よっしゃ かかれ かかれ かかれ 175 00:14:46,033 --> 00:14:47,467 違う 176 00:14:49,033 --> 00:14:50,567 やめろ 177 00:14:50,567 --> 00:14:51,967 放て~ 178 00:14:56,267 --> 00:14:57,500 謀られた 179 00:15:02,633 --> 00:15:04,467 和田殿… 180 00:15:04,467 --> 00:15:07,700 後味はよくなかった あれじゃ だまし討ちだ 181 00:15:09,467 --> 00:15:11,533 次郎は死んだのか 182 00:15:11,533 --> 00:15:13,267 知らん 183 00:15:17,433 --> 00:15:19,900 安房の安西景益は 我らの味方 184 00:15:19,900 --> 00:15:22,400 そこで立て直すぞ 185 00:15:22,400 --> 00:15:25,100 うちのおやじ殿も 兵を率いて そっちへ向かってる 186 00:15:25,100 --> 00:15:28,000 何をされてるんです 187 00:15:28,000 --> 00:15:30,100 行かないのか 188 00:15:30,100 --> 00:15:33,033 お戯れを それは佐殿のために 189 00:15:33,033 --> 00:15:34,433 早く出ようぜ 190 00:15:34,433 --> 00:15:36,400 聞かなくていい 191 00:15:36,400 --> 00:15:38,333 待っていてくれ 192 00:15:38,333 --> 00:15:40,633 俺が佐殿を連れてくる 193 00:16:06,267 --> 00:16:09,400 よく ここだと分かりましたね 194 00:16:09,400 --> 00:16:13,567 こちらの覚淵殿とは 伊東の家も親しくしており 195 00:16:13,567 --> 00:16:16,267 佐殿のお身内が身を隠すとなると 196 00:16:16,267 --> 00:16:18,733 まず ここが思い浮かびました 197 00:16:20,000 --> 00:16:22,967 で ご用件は 198 00:16:23,833 --> 00:16:26,400 石橋山での負け戦 199 00:16:26,400 --> 00:16:29,500 佐殿は依然として行方知れず 200 00:16:29,500 --> 00:16:33,300 皆様 さぞ気をもんでらっしゃることと 思います 201 00:16:34,767 --> 00:16:36,500 されど 202 00:16:36,500 --> 00:16:40,500 佐殿は間違いなく 生きてらっしゃいます 203 00:16:41,400 --> 00:16:44,333 なぜ それをご存じなのです 204 00:16:45,100 --> 00:16:49,833 昨日の明け方 夢枕に立たれたのです 205 00:16:51,867 --> 00:16:54,600 夢枕? 206 00:16:55,800 --> 00:16:58,067 佐殿は おっしゃいました 207 00:16:58,067 --> 00:17:02,133 私は生きている 案ずることはないと 208 00:17:02,933 --> 00:17:07,533 少し やつれておられましたが お達者のご様子でした 209 00:17:10,000 --> 00:17:13,000 不思議なこともあるものだわ 210 00:17:13,000 --> 00:17:17,967 佐殿は ゆうべ 私のところにも やって来られました 211 00:17:19,633 --> 00:17:23,033 少し やつれておられましたが お達者のようでした 212 00:17:23,033 --> 00:17:25,367 佐殿は おっしゃいました 213 00:17:25,367 --> 00:17:29,800 私は生きている 案ずることはないと 214 00:17:32,767 --> 00:17:36,267 あなたのところへは いつごろ お見えになられたの 215 00:17:36,267 --> 00:17:40,267 こちらは 明け方と申しておられたけど 216 00:17:41,633 --> 00:17:44,733 私のところへ見えたのは… 217 00:17:44,733 --> 00:17:47,433 確か夜中でした 218 00:17:47,433 --> 00:17:52,500 では あなたのところにお見えになってから そちらへ向かわれたのですね 219 00:17:52,500 --> 00:17:54,700 そういうことになりますね 220 00:17:55,667 --> 00:17:59,567 お知らせくださり ありがとうございました 221 00:17:59,567 --> 00:18:06,033 あとは 佐殿が 無事にお戻りになられる ことを 共にお祈りいたしましょう 222 00:18:07,767 --> 00:18:09,733 そういたしましょう 223 00:18:25,700 --> 00:18:27,833 何で あの女の夢枕に立つの 224 00:18:27,833 --> 00:18:28,967 腹が立つ 225 00:18:28,967 --> 00:18:31,633 姉上のところにもお見えになったんだから いいじゃないですか 226 00:18:31,633 --> 00:18:33,100 うちには来てません 227 00:18:33,100 --> 00:18:34,067 来てないの 228 00:18:34,067 --> 00:18:35,233 だと思いました 229 00:18:35,233 --> 00:18:36,767 だって悔しいじゃないですか 230 00:18:36,767 --> 00:18:39,167 たかが夢なんですから 放っておきなさい 231 00:18:39,167 --> 00:18:40,800 放ってなんかおけません 232 00:19:11,933 --> 00:19:13,600 今から5年前 233 00:19:13,600 --> 00:19:17,833 3歳になる幼子を 父は こちらに連れてきたはずです 234 00:19:19,233 --> 00:19:21,667 何かの間違いでは 235 00:19:27,933 --> 00:19:33,600 夫が戦に出ているので ようやく 家を抜け出すことができたのです 236 00:19:33,600 --> 00:19:38,100 千鶴丸に 一目 会わせてはいただけないでしょうか 237 00:19:38,100 --> 00:19:41,667 離れた所から見るだけで構いませんので 238 00:19:50,600 --> 00:19:52,467 こちらへ 239 00:20:10,600 --> 00:20:15,333 ここへ来た時には 既に むくろになっておりました 240 00:20:15,333 --> 00:20:18,467 川で溺れたと聞いております 241 00:20:43,133 --> 00:20:45,933 立派なお墓… 242 00:20:48,267 --> 00:20:52,000 伊東殿のたっての願いでございました 243 00:21:55,767 --> 00:21:57,800 何やつ 244 00:22:00,433 --> 00:22:02,100 小四郎ではないか 245 00:22:02,100 --> 00:22:03,300 土肥殿 246 00:22:03,300 --> 00:22:05,133 よう戻ってきた 247 00:22:05,133 --> 00:22:06,200 佐殿は 248 00:22:06,200 --> 00:22:07,400 ご無事じゃ 249 00:22:07,400 --> 00:22:08,633 ほらほら 250 00:22:08,633 --> 00:22:10,667 箱根へ向かったのだが 251 00:22:10,667 --> 00:22:14,333 途中で大庭勢が うようよいて 引き返してきたのだ 252 00:22:14,333 --> 00:22:16,533 とんだ無駄足じゃ 253 00:22:17,167 --> 00:22:19,600 援軍は どうなった 254 00:22:20,767 --> 00:22:23,567 武田のことは お忘れください 255 00:22:24,233 --> 00:22:26,733 岩浦の浜に 三浦の舟が待っております 256 00:22:26,733 --> 00:22:28,767 三浦が 257 00:22:28,767 --> 00:22:30,767 安房へ渡ります 258 00:22:30,767 --> 00:22:33,767 佐殿 吉報ですぞ 259 00:22:33,767 --> 00:22:36,500 その岩浦というのは どこにある 260 00:22:36,500 --> 00:22:38,467 ここから東へ25里 261 00:22:38,467 --> 00:22:41,000 25里… 262 00:22:41,000 --> 00:22:42,867 さあ 参りましょう 263 00:22:42,867 --> 00:22:43,767 皆 急ぎ支度を 264 00:22:43,767 --> 00:22:45,700 -25里… -心得た 265 00:22:45,700 --> 00:22:47,300 さあ 佐殿… 266 00:22:49,100 --> 00:22:50,833 兄上は 267 00:22:50,833 --> 00:22:52,800 あれっきりじゃ 268 00:22:52,800 --> 00:22:55,133 戻ってないのですか 269 00:23:16,067 --> 00:23:18,067 これほどの大勝利 270 00:23:18,067 --> 00:23:20,933 方々 ご苦労でござった 271 00:23:20,933 --> 00:23:24,867 頼朝の首が ここにないのが 心残りでございますな 272 00:23:32,367 --> 00:23:34,867 許せんのは三浦じゃ 273 00:23:34,867 --> 00:23:39,567 ギリギリまで味方と思わせておいて 最後に裏切りおった 274 00:23:42,133 --> 00:23:43,433 畠山次郎 275 00:23:43,433 --> 00:23:45,167 はっ 276 00:23:45,167 --> 00:23:50,267 三浦の本拠 衣笠の館を攻めてみるか 277 00:23:50,267 --> 00:23:52,200 お待ちください 278 00:23:52,200 --> 00:23:56,867 畠山は小坪で 三浦の奸計に まんまと はまっておりますが 279 00:23:56,867 --> 00:23:59,067 だからこそよ 280 00:23:59,067 --> 00:24:02,300 次は しゃにむに戦ってくれるはず 281 00:24:02,300 --> 00:24:04,900 のう 次郎 282 00:24:06,000 --> 00:24:07,533 喜んで 283 00:24:07,533 --> 00:24:09,267 決まりじゃ 284 00:24:09,267 --> 00:24:10,833 そっちは任せた 285 00:24:15,467 --> 00:24:18,033 いたぞ かかれ 286 00:24:18,833 --> 00:24:21,400 伊東の兵だ 40~50はいるな 287 00:24:21,400 --> 00:24:24,033 まともに戦っても勝てねえぞ 288 00:24:24,033 --> 00:24:25,533 おじ御 289 00:24:25,533 --> 00:24:27,733 逃げるが勝ちじゃ 290 00:24:33,400 --> 00:24:34,700 舟を出せ 291 00:24:57,833 --> 00:24:59,467 舟は… 292 00:24:59,467 --> 00:25:01,633 舟は どこじゃ 293 00:25:01,633 --> 00:25:03,733 どういうことです 294 00:25:07,233 --> 00:25:09,400 どうするのだ これから 295 00:25:09,400 --> 00:25:11,167 真鶴の岬に参りましょう 296 00:25:11,167 --> 00:25:14,633 あそこまで行けば 土肥の舟を出すことができます 297 00:25:14,633 --> 00:25:15,733 どこにある 298 00:25:15,733 --> 00:25:19,633 少し戻りますが ここからだと目と鼻の先 299 00:25:19,633 --> 00:25:23,467 なら どうして最初から そこへ連れていかぬのだ 300 00:25:23,467 --> 00:25:25,100 皆 安房で待っております 301 00:25:25,100 --> 00:25:26,567 -急いで -佐殿 302 00:25:26,567 --> 00:25:29,433 -もう無理じゃ -もう歩けん 303 00:25:29,433 --> 00:25:31,967 お立ちになって さあ さあ さあ さあ 参りましょう 304 00:25:36,967 --> 00:25:39,633 岩浦から舟で逃げた者がおると聞いた 305 00:25:39,633 --> 00:25:41,567 すぐに調べろ 306 00:25:43,700 --> 00:25:45,533 かしこまりました 307 00:25:46,400 --> 00:25:49,600 頼朝は まだ生きておる 308 00:25:49,600 --> 00:25:51,967 必ず捕らえて 309 00:25:51,967 --> 00:25:54,367 この手で首を… 310 00:25:59,967 --> 00:26:02,333 動くな ひっくり返る 311 00:26:16,400 --> 00:26:17,733 佐殿 312 00:26:17,733 --> 00:26:20,400 あまり一点を見つめない方が よろしいかと 313 00:26:38,033 --> 00:26:41,200 頼朝たちは 三浦沖を通過し 314 00:26:41,200 --> 00:26:46,700 後の東京湾も横断して 房総半島へ 315 00:26:52,700 --> 00:26:53,867 さあ さあ さあ 316 00:26:53,867 --> 00:26:55,367 着いたのか… 317 00:27:05,267 --> 00:27:07,000 着きました 318 00:27:09,133 --> 00:27:10,500 着いた 319 00:27:29,000 --> 00:27:31,467 佐殿 320 00:27:31,467 --> 00:27:34,367 生きておられると信じておりました 321 00:27:34,367 --> 00:27:36,700 よかった 322 00:27:36,700 --> 00:27:38,533 佐殿 323 00:27:38,533 --> 00:27:40,933 よくぞ安房国へ 324 00:27:40,933 --> 00:27:45,100 しばらくは 我が館で 疲れを癒やしてくだされ 325 00:27:45,100 --> 00:27:48,733 安西 この恩は忘れぬ 326 00:27:48,733 --> 00:27:50,567 さあ こちらへ 327 00:27:55,867 --> 00:27:57,433 ほかの方々は? 328 00:27:57,433 --> 00:28:00,100 おやじと小太郎殿たちは衣笠だ 329 00:28:00,100 --> 00:28:01,367 衣笠? 330 00:28:01,367 --> 00:28:04,533 平家方と戦の真っ最中よ 331 00:28:07,567 --> 00:28:09,767 おい 三郎は どうした 332 00:28:13,067 --> 00:28:16,267 ここにも 来ていませんか 333 00:28:19,333 --> 00:28:21,867 どこ行っちまったんだよ 334 00:28:24,933 --> 00:28:28,233 おお 佐々木殿 生きておったか 335 00:28:30,667 --> 00:28:32,333 座れ座れ 336 00:28:35,867 --> 00:28:38,667 佐殿は まだ寝ておられるのか 337 00:28:38,667 --> 00:28:40,667 お疲れのようです 338 00:28:41,400 --> 00:28:44,133 みんな 聞いてくれ 339 00:28:44,133 --> 00:28:47,667 誰か 三郎を見たやつはおらんか 340 00:28:47,667 --> 00:28:49,667 三郎… 341 00:29:02,400 --> 00:29:05,067 さあ 飲んでくだされ 342 00:29:05,067 --> 00:29:07,033 酒は いくらでもあります 343 00:29:08,767 --> 00:29:10,367 おお 三浦勢じゃ 344 00:29:12,133 --> 00:29:15,033 おじ上 無事で何より 345 00:29:17,100 --> 00:29:19,033 おう 悪い知らせだ 346 00:29:19,033 --> 00:29:21,100 衣笠が落ちたそうだ 347 00:29:21,700 --> 00:29:28,567 父 義明が時を稼ぐ間に 我らだけ落ち延びてきた 348 00:29:28,567 --> 00:29:32,267 大介殿が… 大介殿… 349 00:29:32,267 --> 00:29:37,133 恐らく 城と共に討ち死に 350 00:29:37,133 --> 00:29:40,700 次郎のやつ 許せん 351 00:29:40,700 --> 00:29:41,967 次郎? 352 00:29:41,967 --> 00:29:45,400 攻め手は 畠山重忠だったのよ 353 00:29:46,000 --> 00:29:48,067 教えてくれ 小四郎 354 00:29:48,067 --> 00:29:52,233 佐殿は まだ 戦をお続けになられるおつもりか 355 00:29:54,233 --> 00:29:56,000 俺に聞くな 356 00:29:57,133 --> 00:29:58,767 どうなんだ 357 00:29:58,767 --> 00:30:01,333 お前 ずっと一緒にいたんだろ 358 00:30:02,433 --> 00:30:05,833 弱気になられているのは間違いない 359 00:30:06,533 --> 00:30:10,400 もう 佐殿がどうのというのは関わりねえ 360 00:30:10,400 --> 00:30:15,067 こっから先は 俺ら坂東武者が決める話だ 361 00:30:15,067 --> 00:30:17,067 俺は 大庭が許せねえ 362 00:30:17,067 --> 00:30:19,300 伊東も畠山も許せねえ 363 00:30:19,300 --> 00:30:22,067 だから とことん戦うしかねえんだ なあ そうだろう 364 00:30:29,800 --> 00:30:32,867 はっきり言うが この戦 勝ち目はないぜ 365 00:30:32,867 --> 00:30:35,333 -そう思うか -今なら まだ なんとかなる 366 00:30:35,333 --> 00:30:37,133 大庭も伊東も 元は仲間だ 367 00:30:37,133 --> 00:30:39,533 頭を下げれば 大目に見てくれるんじゃねえか 368 00:30:39,533 --> 00:30:40,800 佐殿は どうなる 369 00:30:40,800 --> 00:30:42,400 差し出すんだよ 370 00:30:42,400 --> 00:30:44,433 それしか手はない 371 00:30:45,367 --> 00:30:46,400 できるわけないだろう 372 00:30:46,400 --> 00:30:48,233 言っておくが 373 00:30:48,233 --> 00:30:51,600 俺は頼朝と心中する気はねえ 374 00:30:51,600 --> 00:30:54,767 早いとこ見切りをつけた方がいいって 375 00:30:59,900 --> 00:31:01,533 小四郎殿 376 00:31:01,533 --> 00:31:03,333 仁田殿 377 00:31:03,333 --> 00:31:05,100 どこに行かれてたんですか 378 00:31:05,100 --> 00:31:09,167 伊豆山から北条へ戻ってみたのですが 379 00:31:09,167 --> 00:31:13,567 どこもかしこも 伊東の兵で いっぱいでした 380 00:31:14,433 --> 00:31:18,100 身を隠そうと館へ行ったら 381 00:31:19,267 --> 00:31:22,000 これが残っていたので 382 00:31:22,000 --> 00:31:24,067 持ってきました 383 00:31:29,200 --> 00:31:31,233 これは… 384 00:31:43,967 --> 00:31:49,100 三郎 戻ってきてないらしいな 385 00:31:51,233 --> 00:31:53,833 じき戻ってくる 386 00:31:58,067 --> 00:32:02,867 おやじ殿 無念だったな 387 00:32:04,267 --> 00:32:07,167 戦で死ねたんだ 388 00:32:07,167 --> 00:32:09,867 本望 本望 389 00:32:12,167 --> 00:32:14,233 だな 390 00:32:16,133 --> 00:32:20,533 お互い 乗り越えていこうや 391 00:32:21,700 --> 00:32:24,200 一緒にすんじゃねえ 392 00:32:24,200 --> 00:32:27,300 三郎は戻ってくるって 言ってるじゃねえか 393 00:32:27,300 --> 00:32:29,767 いや すまん ああ すまん 394 00:32:32,133 --> 00:32:34,133 父上 395 00:33:05,700 --> 00:33:09,667 仁田殿が届けてくれました 396 00:33:22,333 --> 00:33:24,233 これは… 397 00:33:31,767 --> 00:33:34,800 兄上は 398 00:33:34,800 --> 00:33:38,567 これを取りに館に戻られました 399 00:33:42,567 --> 00:33:45,267 これが 400 00:33:46,000 --> 00:33:50,167 館に残っていたということは… 401 00:34:02,433 --> 00:34:05,600 三郎の ばか 402 00:34:08,133 --> 00:34:11,067 これからだってのに 403 00:34:13,433 --> 00:34:16,233 何やってんだか 404 00:34:41,100 --> 00:34:43,733 小四郎… 405 00:34:47,067 --> 00:34:50,967 わしより先に逝くんじゃねえぞ 406 00:34:55,300 --> 00:34:57,867 これからは 407 00:34:58,767 --> 00:35:02,667 お前が北条を引っ張っていくんだ 408 00:35:06,900 --> 00:35:09,100 私には できません 409 00:35:15,933 --> 00:35:19,700 三郎が やりかけていたことを 410 00:35:23,300 --> 00:35:26,800 お前が引き継ぐんだよ 411 00:35:33,700 --> 00:35:36,033 風に当たってくるわ 412 00:35:48,767 --> 00:35:52,933 俺は この坂東を 俺たちだけのものにしたいんだ 413 00:35:54,667 --> 00:35:56,933 坂東武者の世をつくる 414 00:35:56,933 --> 00:36:01,000 そして その てっぺんに北条が立つ 415 00:36:38,167 --> 00:36:39,600 お急ぎください 416 00:36:39,600 --> 00:36:41,967 皆 広間で待っております 417 00:36:48,967 --> 00:36:51,600 戦は もうやらん 418 00:36:52,933 --> 00:36:55,533 どうせ また負ける 419 00:36:55,533 --> 00:36:57,633 負けませぬ 420 00:36:58,700 --> 00:37:01,833 いつ見つかるか分からぬ中 421 00:37:01,833 --> 00:37:07,333 飯も食わず ずっと息を殺していた 422 00:37:07,333 --> 00:37:10,300 あんな思いは もう たくさんじゃ 423 00:37:11,700 --> 00:37:15,100 風向きは変わりました 424 00:37:15,100 --> 00:37:18,467 佐殿は生き延びられました 425 00:37:18,467 --> 00:37:22,400 佐殿は 天に守られている 426 00:37:22,400 --> 00:37:27,067 そのことは どんな大義名分よりも 人の心をつかみます 427 00:37:27,067 --> 00:37:28,667 そう うまくはいかん 428 00:37:28,667 --> 00:37:32,067 このままでは 429 00:37:32,067 --> 00:37:36,933 石橋山で佐殿をお守りして 死んでいった者たちが浮かばれませぬ 430 00:37:41,067 --> 00:37:45,733 事は既に 佐殿の思いを超えています 431 00:37:45,733 --> 00:37:49,233 平家の横暴に耐えてきた者たちの不満が 432 00:37:49,233 --> 00:37:52,633 今 一つの塊となろうとしている 433 00:37:53,433 --> 00:37:59,233 佐殿がおられなくても 我らは戦を続けます 434 00:37:59,233 --> 00:38:04,367 そして必ず 平家の一味を坂東から追い出す 435 00:38:07,267 --> 00:38:10,133 私は諦めてはおりませぬ 436 00:38:18,733 --> 00:38:20,967 ざれ言を 437 00:38:23,400 --> 00:38:26,367 お前たちだけで何ができる 438 00:38:30,733 --> 00:38:34,867 この戦を率いるのは このわしじゃ 439 00:38:34,867 --> 00:38:39,200 武田でも ほかの誰でもない 440 00:38:46,300 --> 00:38:48,167 広間で待っております 441 00:38:49,967 --> 00:38:52,833 三郎のことは すまなかった 442 00:38:55,033 --> 00:38:58,133 わしが あんなことを頼んだばかりに 443 00:39:01,433 --> 00:39:06,667 兄は 戦うために生まれてきた男です 444 00:39:09,433 --> 00:39:12,833 どこかに匿われているのかもしれません 445 00:39:32,800 --> 00:39:37,367 おぬしたちの顔を見ると 何やら勇気が湧いてくる 446 00:39:39,567 --> 00:39:43,067 形勢は どうなっておる 聞かせてくれ 447 00:39:43,067 --> 00:39:49,900 大庭勢は 甲斐の武田と相対しつつ 我らの動きを うかがっております 448 00:39:49,900 --> 00:39:51,933 我が方の再起のめどは 449 00:39:51,933 --> 00:40:00,267 こちらの豪族 千葉常胤殿と 上総介広常殿に書状を送りました 450 00:40:00,267 --> 00:40:04,000 必ずや 味方になってくれるはず 451 00:40:04,000 --> 00:40:07,133 相変わらず「絵にかいた餅」だな 452 00:40:15,000 --> 00:40:16,533 失敬 453 00:40:16,533 --> 00:40:19,767 佐殿 お願いがございます 454 00:40:19,767 --> 00:40:21,233 申してみよ 455 00:40:27,833 --> 00:40:34,300 この先 一番の働きをするのは この和田義盛にございます 456 00:40:34,300 --> 00:40:36,833 もしも大願成就した暁には 457 00:40:36,833 --> 00:40:41,167 某を 侍大将にしていただけませぬか 458 00:40:41,167 --> 00:40:43,367 何を申すかと思ったら 459 00:40:43,367 --> 00:40:45,800 まだ何も手柄を立てておらぬのに 460 00:40:45,800 --> 00:40:48,800 先に褒美をねだるやつがあるか 461 00:40:51,567 --> 00:40:53,733 面白い 462 00:40:53,733 --> 00:40:56,300 ならば ここに約束する 463 00:40:56,300 --> 00:40:58,200 源氏の世が来たら 464 00:40:58,200 --> 00:41:01,400 おぬしを侍の別当としよう 465 00:41:01,400 --> 00:41:03,800 ありがたき幸せ 466 00:41:04,433 --> 00:41:06,300 千葉と上総介 467 00:41:06,300 --> 00:41:09,500 しかるべき者をやって 必ず説き伏せよ 468 00:41:09,500 --> 00:41:13,067 某が 話をつけに行ってまいります 469 00:41:15,300 --> 00:41:17,500 小四郎 470 00:41:17,500 --> 00:41:19,633 おぬしも供せよ 471 00:41:20,200 --> 00:41:22,033 かしこまりました 472 00:41:22,967 --> 00:41:25,300 戦は まだ始まったばかりじゃ 473 00:41:53,800 --> 00:41:56,933 平家の犬どもめ 口ほどにもない 474 00:42:00,733 --> 00:42:05,667 源 頼朝殿から 文が届いております 475 00:42:20,267 --> 00:42:23,967 上総介広常 476 00:42:23,967 --> 00:42:31,067 頼朝の運命は今 この男の肩にかかっている 477 00:42:31,067 --> 00:42:35,100 © NHK 478 00:42:35,100 --> 00:42:38,598 この戦 俺がついた方が勝ちだ 479 00:42:38,598 --> 00:42:41,481 わしは早く鎌倉に行きたいのだ 480 00:42:41,481 --> 00:42:42,713 逃げるのですか 481 00:42:42,713 --> 00:42:44,312 必ず首を取れ 482 00:42:44,312 --> 00:42:45,336 夜討ちですか 483 00:42:45,336 --> 00:42:47,233 なりふり構ってる場合か 484 00:42:47,233 --> 00:42:49,323 ごう 485 00:42:49,323 --> 00:42:51,942 よいお返事をもらえるまでは 帰れません 486 00:42:51,942 --> 00:42:54,999 さあ 正念場だよ