1 00:00:10,400 --> 00:00:13,500 伊豆山権現を逃げ出した政子たちは 2 00:00:13,500 --> 00:00:19,233 その麓 秋戸郷の民家に匿われている 3 00:00:23,233 --> 00:00:25,267 鎌倉へ行きますよ 4 00:00:25,267 --> 00:00:27,767 佐殿も向かっていらっしゃるそうです 5 00:00:29,600 --> 00:00:31,533 おめでとうございます 6 00:00:32,533 --> 00:00:34,200 義母上には? 7 00:00:36,833 --> 00:00:38,900 -これ あなたが取ったの? -はい 8 00:00:38,900 --> 00:00:41,033 とっても新鮮ね 9 00:00:41,033 --> 00:00:43,767 とりあえずは 10 00:00:43,767 --> 00:00:45,167 いいんじゃない? 11 00:00:45,167 --> 00:00:46,800 姉上 12 00:03:08,100 --> 00:03:11,700 この並び お前が考えたそうだな 13 00:03:11,700 --> 00:03:14,133 おかげで ゆうべは寝てない 14 00:03:14,133 --> 00:03:17,267 佐殿のお気に入りも大変なこった 15 00:03:17,267 --> 00:03:20,500 お前も少しは手伝ってくれ 16 00:03:20,500 --> 00:03:25,200 俺は それほど 佐殿を信じてないんでね 17 00:03:32,200 --> 00:03:35,433 武蔵国に入った頼朝勢 18 00:03:35,433 --> 00:03:41,800 しかし 都には まだ その規模は伝わっていない 19 00:03:44,267 --> 00:03:47,900 追討軍は まだ出立しておらんのか 20 00:03:47,900 --> 00:03:52,667 明後日の朝 京をたつ手はずでございます 21 00:03:53,400 --> 00:03:56,100 今まで何をしておった 22 00:03:56,100 --> 00:04:00,867 旧例にのっとり 必勝の吉日を選んでおりました 23 00:04:01,533 --> 00:04:06,200 勢いづいた軍勢は 日に日に大きくなっていくんじゃ 24 00:04:07,033 --> 00:04:09,000 我が方の総勢は? 25 00:04:09,000 --> 00:04:10,967 およそ 1万 26 00:04:10,967 --> 00:04:12,867 少ない 27 00:04:12,867 --> 00:04:15,300 我らは官軍ぞ 28 00:04:15,300 --> 00:04:18,233 道中 その倍を集めさせよ 29 00:04:18,233 --> 00:04:19,467 はっ 30 00:04:20,333 --> 00:04:26,367 昨夜遅く 追討軍が京をたちましてございます 31 00:04:26,367 --> 00:04:30,733 さすがの頼朝も ここまでかと 32 00:04:32,067 --> 00:04:33,733 嫌じゃ 33 00:04:33,733 --> 00:04:35,567 嫌じゃ嫌じゃ 34 00:04:37,267 --> 00:04:40,867 頼朝が勝つ手だてはないのですか 35 00:04:43,000 --> 00:04:45,267 甲斐や 36 00:04:45,267 --> 00:04:48,200 信濃の源氏 37 00:04:48,200 --> 00:04:54,633 これらと結べば まだ勝ち目はありますが 38 00:04:54,633 --> 00:04:55,700 それじゃ… 39 00:04:55,700 --> 00:05:03,033 しかし どうも 互いに合力してはおらぬ様子 40 00:05:06,033 --> 00:05:07,567 嫌じゃ 41 00:05:07,567 --> 00:05:13,067 頼朝は お諦めになってはいかがですか 42 00:05:24,167 --> 00:05:27,367 頼朝には弟たちがおったはずだが 43 00:05:27,367 --> 00:05:29,500 何をしておる 44 00:05:29,500 --> 00:05:32,733 生き残った者たちが 45 00:05:34,133 --> 00:05:36,733 どこにいるのやら 46 00:05:48,533 --> 00:05:49,967 頂いた 47 00:05:56,667 --> 00:05:58,000 お見それしました 48 00:05:58,000 --> 00:06:00,600 今夜は兎汁だ 49 00:06:00,600 --> 00:06:02,333 後は よろしく 50 00:06:02,333 --> 00:06:05,933 待て それは俺の兎だ 51 00:06:07,900 --> 00:06:10,133 その矢を よ~く見てみろ 52 00:06:12,300 --> 00:06:14,267 俺の矢だ 53 00:06:16,333 --> 00:06:18,500 兎 渡してもらおうか 54 00:06:19,767 --> 00:06:21,433 断る 55 00:06:27,867 --> 00:06:30,000 こういうのは どうだ 56 00:06:30,000 --> 00:06:32,667 どちらが遠くへ矢を飛ばせるか 57 00:06:32,667 --> 00:06:36,300 飛ばせた方が 兎をもらう 58 00:06:39,500 --> 00:06:41,233 いいだろう 59 00:06:42,100 --> 00:06:43,600 よ~し 60 00:06:48,533 --> 00:06:51,167 では まいります 61 00:06:54,933 --> 00:06:57,733 一 二の三 62 00:07:04,700 --> 00:07:06,667 何をしている 63 00:07:30,733 --> 00:07:32,500 行くぞ 64 00:07:32,500 --> 00:07:38,200 しかし 御曹司ならば 真っ向勝負でも 勝てたのではござらんか? 65 00:07:38,200 --> 00:07:39,967 無理無理 66 00:07:41,600 --> 00:07:44,133 俺の矢は こっちだった 67 00:07:46,533 --> 00:07:48,567 そうだ 68 00:07:48,567 --> 00:07:52,233 富士山に登ったことがある人 69 00:07:54,900 --> 00:07:56,267 行こう 70 00:07:57,700 --> 00:07:58,833 えっ 鎌倉は… 71 00:07:58,833 --> 00:08:01,100 まずは 富士山だ~ 72 00:08:04,933 --> 00:08:07,600 待たれよ 御曹司 73 00:08:10,300 --> 00:08:11,967 小四郎 74 00:08:11,967 --> 00:08:15,767 鎌倉に入ったら 佐殿の御所は どこになる 75 00:08:15,767 --> 00:08:18,033 まだ決まっておりませんが 76 00:08:18,033 --> 00:08:22,433 わしは 義朝様のお館があった亀谷に 御堂を建てて 77 00:08:22,433 --> 00:08:25,733 ずっと義朝様の御霊を祀ってきた 78 00:08:25,733 --> 00:08:27,200 伺っております 79 00:08:27,200 --> 00:08:31,133 佐殿の御所は 亀谷にしてくれんかなあ 80 00:08:31,133 --> 00:08:33,367 佐殿に お伝えしておきましょう 81 00:08:34,433 --> 00:08:35,967 頼んだ 82 00:08:42,867 --> 00:08:46,100 安請け合いすると 後で苦労するぞ 83 00:08:46,967 --> 00:08:48,300 小四郎 84 00:08:49,300 --> 00:08:51,033 えらいことになった 85 00:08:51,033 --> 00:08:53,133 畠山んとこの小僧が… 86 00:08:53,133 --> 00:08:54,633 攻めてきたのですか 87 00:08:54,633 --> 00:08:56,233 降伏してきた 88 00:08:58,267 --> 00:09:02,267 さぞ 厚かましいやつと 思われていることでしょう 89 00:09:02,267 --> 00:09:04,000 とんでもない 90 00:09:04,000 --> 00:09:06,267 来てくれて うれしいぞ 91 00:09:06,267 --> 00:09:08,767 ありがとうございます 92 00:09:08,767 --> 00:09:11,167 ただ… 93 00:09:11,167 --> 00:09:14,700 -そう思わぬ者もいる -もちろん 94 00:09:18,300 --> 00:09:22,067 -俺が なんとかする -かたじけない 95 00:09:22,067 --> 00:09:25,467 しばらくは 目立つことは避けること 96 00:09:25,467 --> 00:09:30,000 平家との戦となれば 必ず出番はやって来る 97 00:09:30,000 --> 00:09:31,800 まずは俺に任せとけ 98 00:09:39,100 --> 00:09:41,333 俺は断じて許さん 99 00:09:41,333 --> 00:09:44,500 次郎の父上は 都で平相国に仕えております 100 00:09:44,500 --> 00:09:47,433 その縁で しぶしぶ 大庭の軍に加わっただけのこと 101 00:09:47,433 --> 00:09:49,800 知ったこっちゃねえ 首をはねてやる 102 00:09:49,800 --> 00:09:52,700 味方になりたいと言ってきた者を 斬るわけにはいきません 103 00:09:52,700 --> 00:09:56,300 みんな仲よく 仲よくじゃ なっ 104 00:09:56,300 --> 00:09:59,200 おじ上は どうお考えに 105 00:09:59,200 --> 00:10:02,767 わしだって憎い やつは父の敵だ 106 00:10:02,767 --> 00:10:05,767 -ほら見ろ -しかし 107 00:10:05,767 --> 00:10:08,333 今は 忘れるつもりだ 108 00:10:08,333 --> 00:10:10,600 -おじ御 -そんなことより 109 00:10:10,600 --> 00:10:16,100 大義のため 畠山重忠という男が 欠かせぬかどうかじゃ 110 00:10:16,100 --> 00:10:17,733 違うか 111 00:10:17,733 --> 00:10:20,300 三浦殿 よくぞ申された 112 00:10:20,300 --> 00:10:21,767 だまされちゃ駄目だ 113 00:10:21,767 --> 00:10:24,700 追討軍が来れば また寝返るに決まってるじゃねえか 114 00:10:24,700 --> 00:10:26,733 何で分かんねえんだ 115 00:10:26,733 --> 00:10:29,800 いつまでも ガタガタ言ってんじゃねえよ 116 00:10:32,133 --> 00:10:34,167 小四郎 117 00:10:34,167 --> 00:10:36,800 俺たちは 所詮 烏合の衆だ 118 00:10:36,800 --> 00:10:41,433 いちいち思いを聞いてたら いずれ立ち行かなくなっちまうぞ 119 00:10:42,400 --> 00:10:43,933 はい… 120 00:10:43,933 --> 00:10:46,733 俺たちは頼朝を信じて ここにいる 121 00:10:46,733 --> 00:10:48,900 そうじゃねえのか 122 00:10:50,133 --> 00:10:53,267 だったら やつに決めてもらおうじゃねえか 123 00:10:53,267 --> 00:10:56,133 頼朝の考え 聞いてこいよ 124 00:10:56,133 --> 00:10:58,900 俺たちは それに従う 125 00:10:58,900 --> 00:11:00,967 ありがとうございます 126 00:11:00,967 --> 00:11:03,300 それでも とやかく言うやつがいたら 127 00:11:04,900 --> 00:11:07,033 俺が相手だ 128 00:11:11,700 --> 00:11:14,367 次郎 129 00:11:14,367 --> 00:11:16,933 うれしく思うぞ 130 00:11:18,133 --> 00:11:20,967 弓引いた過ちを悔い改め 131 00:11:20,967 --> 00:11:24,900 恥を忍んで参陣つかまつりました 132 00:11:25,533 --> 00:11:28,767 味方になろうという者は 大事にせねばな 133 00:11:28,767 --> 00:11:32,333 くれぐれも 重忠が窮屈な思いをせぬように 134 00:11:32,333 --> 00:11:34,167 はっ 135 00:11:34,167 --> 00:11:37,567 我らは これより相模に入る 136 00:11:37,567 --> 00:11:39,633 畠山重忠 137 00:11:39,633 --> 00:11:42,633 おぬしに先陣を命ずる 138 00:11:42,633 --> 00:11:43,900 お待ちください 139 00:11:43,900 --> 00:11:47,267 先陣は既に 上総介殿に決まっております 140 00:11:47,267 --> 00:11:49,933 若くて見栄えのする方がよい 141 00:11:49,933 --> 00:11:51,900 重忠にしなさい 142 00:11:55,300 --> 00:11:57,800 何で俺が先陣じゃねえんだよ 143 00:11:57,800 --> 00:12:00,400 佐殿が決められたことです 144 00:12:00,400 --> 00:12:03,433 冗談じゃねえ やってられるか 145 00:12:16,067 --> 00:12:18,367 いい男だね 146 00:12:43,867 --> 00:12:46,600 甲斐へ行ってくれ 147 00:12:46,600 --> 00:12:51,500 武田信義に会って 我らの味方になるよう説き伏せるのだ 148 00:12:51,500 --> 00:12:54,567 しかし 向こうには我が父が 149 00:12:56,700 --> 00:12:58,867 尻をたたいてこい 150 00:13:01,200 --> 00:13:03,167 実のところ 151 00:13:03,167 --> 00:13:05,667 武田が味方になるとは思えません 152 00:13:05,667 --> 00:13:08,200 いや 必ず乗ってくる 153 00:13:23,900 --> 00:13:25,667 父上 154 00:13:25,667 --> 00:13:29,567 何だよ びっくりさせるな 155 00:13:31,233 --> 00:13:33,233 よく ここが分かったな 156 00:13:33,233 --> 00:13:35,833 父上のこと 157 00:13:35,833 --> 00:13:40,333 恐らく この辺りで 油を売っておられるに違いない 158 00:13:40,333 --> 00:13:44,933 泊まれそうな所を探して ようやく たどりつきました 159 00:13:44,933 --> 00:13:50,667 必ず武田を引き入れよと 佐殿に頼まれてさ 160 00:13:50,667 --> 00:13:52,600 来たのはいいが 161 00:13:52,600 --> 00:13:57,400 正直 どの面下げて 武田に会えばいいのか分からねえ 162 00:14:00,800 --> 00:14:06,200 佐殿の文だけ渡して 帰ろうかなって思ってたところだ 163 00:14:10,567 --> 00:14:12,900 そっちは 164 00:14:12,900 --> 00:14:15,367 上総介殿はじめ 165 00:14:15,367 --> 00:14:19,633 これまで どちらにつくか はっきりしなかった豪族が方々から集まり 166 00:14:19,633 --> 00:14:21,900 今や大軍勢 167 00:14:21,900 --> 00:14:24,600 大したもんだ 168 00:14:26,867 --> 00:14:30,067 もう 武田は いいじゃねえか 169 00:14:30,067 --> 00:14:32,667 追討軍と戦うんですよ 170 00:14:32,667 --> 00:14:34,833 味方は多いに越したことはない 171 00:14:37,067 --> 00:14:39,433 父上 172 00:14:39,433 --> 00:14:43,633 佐殿は 父上を買っておられるのです 173 00:14:43,633 --> 00:14:46,467 期待に応えましょう 174 00:14:52,400 --> 00:14:55,833 法皇様の院宣を持ってくれば 北条だけは 175 00:14:55,833 --> 00:14:59,033 助けようと わしは約束した 176 00:14:59,033 --> 00:15:03,100 にもかかわらず 院宣はない 177 00:15:03,100 --> 00:15:08,067 それどころか やっぱり 頼朝と手を結べという 178 00:15:09,633 --> 00:15:11,833 一体 どういうおつもりかな 179 00:15:11,833 --> 00:15:16,300 いろいろと 事情が変わったもんで 180 00:15:16,300 --> 00:15:20,033 おぬしの父の面の皮は天下一じゃな 181 00:15:20,033 --> 00:15:23,867 武田殿 どうか我らに力をお貸しください 182 00:15:25,367 --> 00:15:27,100 いいだろう 183 00:15:27,800 --> 00:15:30,700 -お味方になってくださるのですか -何を驚いておる 184 00:15:30,700 --> 00:15:32,733 頼朝に文を書く 待っておれ 185 00:15:40,267 --> 00:15:42,667 分からねえ 186 00:15:43,567 --> 00:15:48,800 信義のやつ 待ってましたと言わんばかりだったぞ 187 00:15:49,800 --> 00:15:54,567 都から追討軍がやって来れば まっさきに ぶつかるのは自分だと 188 00:15:54,567 --> 00:15:57,300 ようやく気付いたのではないでしょうか 189 00:15:57,300 --> 00:15:59,700 なるほどな 190 00:15:59,700 --> 00:16:04,767 佐殿は とっくに それを見抜いておられた 191 00:16:06,900 --> 00:16:09,567 やはり すごいお方です 192 00:16:13,433 --> 00:16:15,967 つまり 193 00:16:15,967 --> 00:16:20,867 使者は誰でもよかったんだ わしでなくても 194 00:16:20,867 --> 00:16:23,733 そんなふうにお考えにならない方が 195 00:16:25,567 --> 00:16:27,733 寝ねえのかい? 196 00:16:27,733 --> 00:16:30,533 佐殿から頼まれたことがありまして 197 00:16:30,533 --> 00:16:34,167 どうぞ 先に お休みになってください 198 00:16:34,167 --> 00:16:38,500 父も 何か手伝おうか 199 00:16:39,567 --> 00:16:43,233 鎌倉に入った後のことを決めています 200 00:16:44,300 --> 00:16:47,867 ざっとですが 皆をどこに住まわすか 201 00:16:47,867 --> 00:16:49,900 館の位置 大きさ 202 00:16:49,900 --> 00:16:51,500 文句が出ないよう 203 00:16:51,500 --> 00:16:54,333 -所領の広さ… -おやすみなさい 204 00:17:01,800 --> 00:17:05,900 お前はよかったな 佐殿に出会えて 205 00:17:06,633 --> 00:17:11,400 -何です? -いや 何でもない 206 00:17:31,100 --> 00:17:33,000 実のところ 207 00:17:33,000 --> 00:17:35,533 武田が味方になるとは思えません 208 00:17:35,533 --> 00:17:38,133 いや 必ず乗ってくる 209 00:17:38,133 --> 00:17:42,267 それゆえ 使者は誰でもよかったのに 210 00:17:42,267 --> 00:17:46,300 お前の父は何をやっておるのか 211 00:17:52,100 --> 00:17:55,967 月の夜は 不思議と心が落ち着く 212 00:17:55,967 --> 00:17:57,367 はい 213 00:17:58,100 --> 00:18:00,033 小四郎と申したな 214 00:18:00,033 --> 00:18:03,333 頼りにされてるようだな 頼朝に 文に書いてあったぞ 215 00:18:03,333 --> 00:18:05,400 まことですか 216 00:18:06,433 --> 00:18:08,500 頼朝は どうするつもりだ 217 00:18:08,500 --> 00:18:14,067 追討軍を追い払えば それでよいのか それとも 京を目指すのか 218 00:18:15,767 --> 00:18:20,300 武田殿は どうされるおつもりですか 219 00:18:20,300 --> 00:18:26,600 わしの願いは もちろん 京へ上って平家を倒すこと 220 00:18:27,300 --> 00:18:31,800 佐殿は 上洛して法皇様をお助けし 221 00:18:31,800 --> 00:18:37,400 清盛が壊した世の中を あるべき姿に戻そうとお考えです 222 00:18:40,333 --> 00:18:42,367 魂胆は見えておるわ 223 00:18:42,367 --> 00:18:45,567 清盛に取って代わりたいだけであろう 大義なぞない 224 00:18:45,567 --> 00:18:50,900 佐殿は 正しい政が行われる世を つくろうとされておられます 225 00:18:50,900 --> 00:18:52,633 私欲はございません 226 00:18:52,633 --> 00:18:55,167 どうだか 227 00:18:57,700 --> 00:19:02,767 武田殿は兵を調え 鎌倉で合流する手はずになっております 228 00:19:02,767 --> 00:19:05,067 これで間違いなく勝てる 229 00:19:05,067 --> 00:19:06,833 おめでとうございます 230 00:19:10,267 --> 00:19:12,667 ああ わしの弟じゃ 231 00:19:12,667 --> 00:19:14,233 全成である 232 00:19:14,233 --> 00:19:17,000 北条小四郎義時にございます 233 00:19:17,000 --> 00:19:20,200 弟は 星を読むことができ 234 00:19:20,200 --> 00:19:21,900 易もよくする 235 00:19:21,900 --> 00:19:25,633 今後は 何かと力になってもらうつもりじゃ 236 00:19:25,633 --> 00:19:28,467 吉兆や凶兆を見逃さず定命を知り 237 00:19:28,467 --> 00:19:32,267 皆様の道しるべとなることができれば これ幸い 238 00:19:34,400 --> 00:19:37,567 遠路ご苦労であった 少し休むがよい 239 00:19:37,567 --> 00:19:39,167 ありがとうございます 240 00:19:41,667 --> 00:19:43,633 では続けます 241 00:19:43,633 --> 00:19:49,233 御所の件でございますが やはり 鎌倉の真ん中がよろしいのでは 242 00:19:50,400 --> 00:19:52,800 それにつきましては… 243 00:19:53,700 --> 00:19:59,633 岡崎殿から 亀谷に 是非 佐殿を お招きしたいというお話が出ております 244 00:20:00,333 --> 00:20:04,333 源 義朝様が住んでおられた土地ですな 245 00:20:05,333 --> 00:20:09,667 岡崎殿は 義朝様の館跡に御堂を建て 246 00:20:09,667 --> 00:20:13,933 長年にわたって 菩提を弔っておられるとのことです 247 00:20:14,700 --> 00:20:16,500 いかがでございます 248 00:20:16,500 --> 00:20:19,833 亀谷 方角も申し分ございません 249 00:20:21,733 --> 00:20:24,600 亀谷はないな 250 00:20:24,600 --> 00:20:31,033 わしは 御所を京にも劣らぬ 大きくて雅なものにしたいのじゃ 251 00:20:31,033 --> 00:20:33,233 亀谷は狭い 252 00:20:34,933 --> 00:20:36,833 ここは どうじゃ 253 00:20:36,833 --> 00:20:38,733 大倉でございます 254 00:20:38,733 --> 00:20:40,367 ここがよい 255 00:20:40,367 --> 00:20:41,633 方角は どうじゃ 256 00:20:41,633 --> 00:20:43,167 しばし お待ちを 257 00:20:45,933 --> 00:20:48,867 佐殿 しかし 岡崎殿は… 258 00:20:48,867 --> 00:20:50,567 小四郎 259 00:20:50,567 --> 00:20:54,033 御所は政を行う要の場所 260 00:20:54,033 --> 00:20:57,900 岡崎ごときの差し出口で 決めるつもりはない 261 00:20:57,900 --> 00:21:03,800 これはな わしが豪族どもの言いなりには ならんことを示す よい機会じゃ 262 00:21:04,533 --> 00:21:07,800 大倉 方角も申し分ございません 263 00:21:07,800 --> 00:21:09,433 よし 264 00:21:09,433 --> 00:21:11,800 御所は大倉に決まりだ 265 00:21:20,933 --> 00:21:23,567 お力になれず 申し訳ありませんでした 266 00:21:23,567 --> 00:21:25,567 もう分かった 267 00:21:25,567 --> 00:21:29,367 じいさんも かわいそうになあ つれねえよなあ 268 00:21:29,367 --> 00:21:31,333 元気出せ 269 00:21:32,267 --> 00:21:33,900 頼朝は どこだ 270 00:21:33,900 --> 00:21:37,300 寺を借りて 271 00:21:38,367 --> 00:21:40,733 そこを宿にしておられる 272 00:21:40,733 --> 00:21:43,867 俺たちは野宿ってのに いいご身分じゃねえか 流人風情がよう 273 00:21:43,867 --> 00:21:46,833 上総介 それは やめておこう 274 00:21:46,833 --> 00:21:50,300 俺はな あいつの家人になったわけじゃねえんだ 275 00:21:51,533 --> 00:21:53,167 小便 行ってくる 276 00:21:57,467 --> 00:21:59,967 小四郎 どうなんだよ 277 00:21:59,967 --> 00:22:05,967 佐殿は近頃 ちょっと調子に乗ってねえか 278 00:22:05,967 --> 00:22:07,667 そんなことは… 279 00:22:07,667 --> 00:22:10,933 俺たち ないがしろにされてない? 違う? 280 00:22:10,933 --> 00:22:12,800 小太郎 281 00:22:12,800 --> 00:22:19,433 畠山のことだって 俺は まだ腹に据えかねてんだ はっきり言って 282 00:22:33,800 --> 00:22:36,800 どうも うまく かみ合ってない 283 00:22:36,800 --> 00:22:38,200 しょうがねえよ 284 00:22:38,200 --> 00:22:41,667 あっちとこっちとじゃ お育ちが違うんだ 285 00:22:42,800 --> 00:22:49,600 本来ならば 北条が その間に立って まとめていかねばならぬというのに… 286 00:22:52,000 --> 00:22:55,700 -安達殿 -小四郎殿 287 00:22:55,700 --> 00:22:58,833 佐殿と家人たちのことなのだが 288 00:22:58,833 --> 00:23:01,267 今も その話を 289 00:23:01,267 --> 00:23:04,800 この隙間風 なんとかならぬか 290 00:23:09,233 --> 00:23:11,833 平六~ 291 00:23:12,933 --> 00:23:14,600 佐殿 292 00:23:14,600 --> 00:23:16,700 こっちの方は 293 00:23:16,700 --> 00:23:18,967 さほど強くはないが 294 00:23:19,833 --> 00:23:25,067 家人たちと一緒に飲んでる姿を 一度も見たことがないもんでね 295 00:23:28,367 --> 00:23:30,533 あ~… 確かに 296 00:23:32,233 --> 00:23:34,367 あまり気乗りしないのう 297 00:23:34,367 --> 00:23:37,267 ちょっと顔を出すだけですから 298 00:23:37,267 --> 00:23:40,267 心をつかむのは お上手ではないですか 299 00:23:40,267 --> 00:23:42,233 さあ さあ さあ 300 00:23:47,000 --> 00:23:50,267 誰か 呼んでこいよ 頼朝を 301 00:23:51,167 --> 00:23:53,833 その呼び方は どうかな 302 00:23:54,700 --> 00:23:57,433 俺は 佐殿なんて呼ばねえからな 303 00:23:58,900 --> 00:24:01,567 武衛という呼び方もありますよ 304 00:24:02,300 --> 00:24:04,000 何だ? 305 00:24:04,000 --> 00:24:08,333 唐の国では 親しい人を呼ぶ時に こう言うらしいです 306 00:24:08,333 --> 00:24:10,100 武衛 307 00:24:16,900 --> 00:24:20,367 -確か 武衛というのは… -さすがだな 308 00:24:20,367 --> 00:24:22,733 武衛とは 兵衛府のこと 309 00:24:22,733 --> 00:24:26,633 むしろ 佐殿よりも 更に敬う呼び方ではないですか 310 00:24:26,633 --> 00:24:28,633 まあ 見てな 311 00:24:28,633 --> 00:24:30,433 佐殿がお見えです 312 00:24:35,267 --> 00:24:38,600 みんな やっておるかな 313 00:24:41,133 --> 00:24:43,833 佐殿が来てくださったぞ 314 00:24:43,833 --> 00:24:45,900 こっちに来いよ 武衛 315 00:24:48,067 --> 00:24:49,567 さあ どうぞ どうぞ 316 00:24:50,367 --> 00:24:52,900 では 御免 317 00:24:55,300 --> 00:24:56,833 武衛 318 00:24:56,833 --> 00:24:59,900 あんたとはな 一度 飲みたかったんだよ 319 00:25:00,533 --> 00:25:02,133 武衛 320 00:25:05,000 --> 00:25:06,733 では 321 00:25:06,733 --> 00:25:08,200 武衛 322 00:25:09,367 --> 00:25:10,800 もうよい 323 00:25:12,800 --> 00:25:14,333 みんな 324 00:25:14,333 --> 00:25:18,133 佐殿と膝を突き合わせて 飲める折など めったにないぞ 325 00:25:18,133 --> 00:25:19,500 こっちに集まれ 326 00:25:19,500 --> 00:25:21,500 ほら みんな 来い 来い 327 00:25:29,300 --> 00:25:31,067 皆々 328 00:25:31,067 --> 00:25:35,500 長旅 まこと大儀であった 329 00:25:39,000 --> 00:25:42,000 今日からは お前らも武衛だ 330 00:25:42,000 --> 00:25:44,333 みんな武衛だ 331 00:25:45,133 --> 00:25:47,167 それは どういうことかな 332 00:25:47,167 --> 00:25:50,433 いいんだよ 俺のことも武衛って呼んでよ 333 00:25:53,300 --> 00:25:55,733 さあ 武衛同士 飲もうぜ 334 00:25:58,333 --> 00:25:59,867 武衛同士ってのは何だ 335 00:26:10,700 --> 00:26:12,633 10月6日 336 00:26:12,633 --> 00:26:16,233 頼朝勢は ついに鎌倉に入る 337 00:26:16,933 --> 00:26:20,733 石橋山で大敗を喫してから 338 00:26:20,733 --> 00:26:24,433 僅か ひとつき半のことである 339 00:26:27,667 --> 00:26:29,667 何を考えてる 340 00:26:31,933 --> 00:26:37,067 この様子 兄上に見せたかった 341 00:26:44,400 --> 00:26:46,633 頼朝の大軍が鎌倉に入りました 342 00:26:46,633 --> 00:26:48,433 総勢3万 343 00:26:48,433 --> 00:26:50,333 いつの間に そんなに増えたのだ 344 00:26:50,333 --> 00:26:52,767 まだまだ増え続けている様子 345 00:26:52,767 --> 00:26:55,000 まずい 346 00:26:55,000 --> 00:26:56,633 これは まずいな 347 00:26:56,633 --> 00:26:58,267 もはや勝ち目はございません 348 00:26:58,267 --> 00:27:00,467 今すぐに ここを捨て 追討軍のもとへ 349 00:27:00,467 --> 00:27:02,567 ならん 350 00:27:02,567 --> 00:27:07,033 この手で頼朝の首を挙げると 平相国様に文を送っておる 351 00:27:07,033 --> 00:27:08,967 攻め込まれたら ひとたまりもございません 352 00:27:08,967 --> 00:27:11,267 尻尾を巻いて逃げるなど できん 353 00:27:14,167 --> 00:27:16,533 平三 出陣じゃ 354 00:27:22,600 --> 00:27:27,633 既に 勝敗は決しておりまする 355 00:27:29,000 --> 00:27:30,833 何? 356 00:27:30,833 --> 00:27:35,633 某は 大庭殿の家人ではござらぬ 357 00:27:37,700 --> 00:27:39,567 梶原殿 358 00:27:40,200 --> 00:27:42,933 ここまでのようでござるな 359 00:27:45,967 --> 00:27:47,267 御免 360 00:28:02,700 --> 00:28:05,200 鯉名の川から海に出て 駿河へ逃げます 361 00:28:05,200 --> 00:28:07,167 今更 平家を頼って何になる 362 00:28:07,167 --> 00:28:08,500 父上も ご一緒に 363 00:28:08,500 --> 00:28:10,933 わしは ここで やつらを迎え撃つ 364 00:28:11,400 --> 00:28:13,401 父上が平家の顔色をうかがい 365 00:28:13,402 --> 00:28:16,133 八重との仲を裂いていなければ こんなことには 366 00:28:16,133 --> 00:28:18,200 血筋のよさを鼻にかけ 367 00:28:18,200 --> 00:28:21,533 罪人の身で 我ら坂東武士を下に見る 368 00:28:21,533 --> 00:28:25,700 あんな男に どうして まな娘を くれてやることができようか 369 00:28:36,533 --> 00:28:38,967 援軍を連れて戻ってまいります 370 00:28:46,467 --> 00:28:49,400 頼朝に決して八重を渡してはならん 371 00:28:50,800 --> 00:28:53,700 攻め込まれたら… 372 00:28:53,700 --> 00:28:55,967 分かっておるな 373 00:28:59,967 --> 00:29:01,900 かしこまりました 374 00:29:24,800 --> 00:29:28,867 明日 姉上が こちらにお着きになります 375 00:29:28,867 --> 00:29:32,567 それなんだが 明後日にしてもらえぬか 376 00:29:32,567 --> 00:29:36,200 いささか疲れが出た 少し休みたい 377 00:29:36,200 --> 00:29:38,333 明後日は庚寅 378 00:29:38,333 --> 00:29:43,367 庚寅に家移しした家には 不幸が訪れるといわれております 379 00:29:43,367 --> 00:29:47,400 親子の縁が薄く 主は不慮の死を遂げる 380 00:29:47,400 --> 00:29:50,533 暦なぞに振り回されるのも どうかと思うぞ 381 00:29:51,133 --> 00:29:53,333 明後日だ 382 00:29:53,333 --> 00:29:55,900 政子に1日延びたと伝えてくれ 383 00:29:56,767 --> 00:29:58,667 かしこまりました 384 00:30:12,133 --> 00:30:13,667 こちらです 385 00:30:37,600 --> 00:30:39,300 亀 386 00:30:39,300 --> 00:30:42,467 会いたかった 佐殿 387 00:31:09,000 --> 00:31:10,633 そういうことです 388 00:31:16,200 --> 00:31:18,100 それは亀って女だ 389 00:31:18,100 --> 00:31:19,467 知ってるのか 390 00:31:19,467 --> 00:31:22,100 上総からついてきた漁師の女だ 391 00:31:25,367 --> 00:31:28,767 佐殿は どういうおつもりなのか 392 00:31:28,767 --> 00:31:30,600 姉上がありながら 393 00:31:30,600 --> 00:31:32,667 都のお生まれだから 394 00:31:32,667 --> 00:31:35,267 妾なんて当たり前なんだろう 395 00:31:38,300 --> 00:31:40,833 どうして すぐに会えないんですか 396 00:31:40,833 --> 00:31:44,733 今日一日 骨を休めて 明日の朝 改めて 397 00:31:44,733 --> 00:31:46,567 嫌です 398 00:31:46,567 --> 00:31:50,300 佐殿には佐殿の思いが おありなんですよ 399 00:31:51,133 --> 00:31:54,367 明日には 間違いなく 鎌倉に入れるんですね 400 00:31:54,367 --> 00:31:55,867 はい 401 00:31:56,733 --> 00:31:59,233 随分 待ったんです 402 00:31:59,233 --> 00:32:01,800 あと1日くらい 403 00:32:06,033 --> 00:32:08,833 兄上のことなんですが… 404 00:32:09,967 --> 00:32:12,633 きっと帰ってこられます 405 00:32:13,767 --> 00:32:16,067 強いお方だったから 406 00:32:16,067 --> 00:32:17,967 達者で戻ってこられますよ 407 00:32:17,967 --> 00:32:20,800 亡くなってるに 決まってるじゃないですか 408 00:32:22,067 --> 00:32:26,600 よく言いますね 兄のことなんか何も知らないくせに 409 00:32:28,367 --> 00:32:31,067 みんな分かってるのに 410 00:32:32,200 --> 00:32:34,000 そういうの大嫌い 411 00:32:38,233 --> 00:32:40,100 気分悪いわ 412 00:32:42,433 --> 00:32:47,067 全て 兄上の思い描いたとおりに 進んでおります 413 00:32:49,167 --> 00:32:52,900 鎌倉は 住みよい所だと聞いています 414 00:32:52,900 --> 00:32:56,933 これからは いいことしか起きないような気がする 415 00:32:59,400 --> 00:33:02,367 そうなるよう努めます 416 00:33:33,033 --> 00:33:35,000 腹減ったなあ 417 00:33:39,300 --> 00:33:41,000 御曹司 418 00:33:41,000 --> 00:33:43,333 向こうの家で これをもらいましたぞ 419 00:33:43,967 --> 00:33:45,933 源氏のお身内と伺いましたゆえ 420 00:33:49,100 --> 00:33:51,767 みんな 食え ごちそうだ~ 421 00:34:10,567 --> 00:34:12,000 うまい 422 00:34:18,133 --> 00:34:19,900 鎌倉は近いのか 423 00:34:20,900 --> 00:34:23,400 この丘の東でごぜえます 424 00:34:23,400 --> 00:34:26,000 この恩 決して忘れぬ 425 00:34:26,000 --> 00:34:27,533 名は何という 426 00:34:27,533 --> 00:34:29,867 腰越の藤平太と申します 427 00:34:31,300 --> 00:34:33,433 必ず また戻ってくる 428 00:34:33,433 --> 00:34:36,100 荷車いっぱいに芋を積んでな 429 00:34:36,100 --> 00:34:38,400 参るぞ 武蔵坊 430 00:34:39,400 --> 00:34:41,233 ああ 鎌倉は目の前じゃ 431 00:34:48,767 --> 00:34:51,400 何の においだ 432 00:34:51,400 --> 00:34:53,567 潮の香りでごぜえます 433 00:34:57,533 --> 00:34:59,933 海が見たくなった 行くぞ~ 434 00:35:30,333 --> 00:35:32,500 それでは出立いたします 435 00:35:32,500 --> 00:35:36,200 佐殿が 仮の御所でお待ちです 436 00:35:41,267 --> 00:35:42,967 そういえば 437 00:35:42,967 --> 00:35:45,233 うちの夫は どこにいるのですか 438 00:35:45,233 --> 00:35:48,033 「そういえば」出ました 439 00:35:48,033 --> 00:35:50,500 随分遅くないですか 440 00:35:50,500 --> 00:35:55,033 今 甲斐の武田殿をお連れして こちらに向かっているところです 441 00:35:55,033 --> 00:35:56,833 さあ 参りましょう 442 00:35:59,100 --> 00:36:00,633 待って 443 00:36:00,633 --> 00:36:03,833 こんな みすぼらしい格好で 佐殿にお会いしたくないわ 444 00:36:03,833 --> 00:36:06,300 髪に くしも入れたいし 445 00:36:06,300 --> 00:36:09,667 できれば 湯あみをして お化粧も きちんと 446 00:36:09,667 --> 00:36:10,800 今更 447 00:36:10,800 --> 00:36:12,533 では 私も 448 00:36:12,533 --> 00:36:17,700 北条時政の妻が 端女の格好でよいわけがありません 449 00:36:17,700 --> 00:36:20,067 ついでに私も 450 00:36:20,067 --> 00:36:22,500 佐殿のご威信に関わることです 451 00:36:22,500 --> 00:36:23,700 なんとかして 452 00:36:25,333 --> 00:36:29,200 どこへ行けば いい着物が手に入る 453 00:36:29,200 --> 00:36:33,333 力のある豪族のところに行って 借りてくるしかないだろう 454 00:36:33,333 --> 00:36:35,267 一番近いのは… 455 00:36:35,267 --> 00:36:39,467 山向こうが 梶原景時殿のご所領 456 00:36:40,267 --> 00:36:42,733 あいつは駄目だ 敵方だ 457 00:36:47,000 --> 00:36:50,067 すぐに 下人に用意させよう 458 00:36:50,800 --> 00:36:53,400 かたじけのうございます 459 00:36:53,400 --> 00:36:56,300 梶原殿なら 460 00:36:56,300 --> 00:36:57,699 敵方といえども 461 00:36:57,700 --> 00:37:01,667 お力になってくださるのではと 思っておりました 462 00:37:01,667 --> 00:37:06,067 小四郎殿 それは向こう見ずというもの 463 00:37:07,033 --> 00:37:11,200 しかし よい折であった 464 00:37:14,000 --> 00:37:18,400 某 大庭殿とは袂を分かったところ 465 00:37:18,400 --> 00:37:19,900 なんと 466 00:37:19,900 --> 00:37:22,767 粗暴な男は苦手でな 467 00:37:28,467 --> 00:37:32,100 是非 我が軍にご加勢を 468 00:37:32,100 --> 00:37:37,400 一度は 頼朝殿に刃を向けた身ゆえ 469 00:37:37,400 --> 00:37:42,100 佐殿は 降伏してきた者に寛大でおられます 470 00:37:42,100 --> 00:37:47,133 ましてや梶原殿なら 喜んで受け入れてくれるはず 471 00:37:47,733 --> 00:37:50,200 私が間を取り持ちます 472 00:37:51,467 --> 00:37:55,400 女人の装束を3着でござったな 473 00:38:09,133 --> 00:38:10,833 お見えになりました 474 00:38:18,333 --> 00:38:22,367 御台所の 御台所のご到着でございます 475 00:38:30,967 --> 00:38:35,333 待っておったぞ 政子 476 00:38:51,900 --> 00:38:53,467 さあ 477 00:38:59,067 --> 00:39:00,567 佐殿 478 00:39:22,600 --> 00:39:25,300 美しい眺めですね 479 00:39:29,900 --> 00:39:34,600 ここに 源氏ゆかりの由比若宮をお移しする 480 00:39:34,600 --> 00:39:37,333 鶴岡八幡宮じゃ 481 00:39:38,300 --> 00:39:41,533 この丘の下に社殿を築く 482 00:39:41,533 --> 00:39:44,700 八幡神は源氏の守り神 483 00:39:44,700 --> 00:39:49,867 その威光をもって この坂東をまとめ上げる 484 00:39:49,867 --> 00:39:52,733 そして京に攻め込み 485 00:39:52,733 --> 00:39:55,667 平家を滅ぼす 486 00:39:59,967 --> 00:40:05,400 政子 早く跡継ぎを頼むぞ 487 00:40:05,400 --> 00:40:10,167 わしの跡を継ぐ 立派な男子をな 488 00:40:11,433 --> 00:40:12,933 はい 489 00:40:23,300 --> 00:40:27,833 和田と畠山 先ほど出立いたしました 490 00:40:42,633 --> 00:40:43,600 どうした 491 00:40:43,600 --> 00:40:44,833 来い 492 00:40:54,967 --> 00:40:58,100 鯉名から舟で逃げようとしていた ところを捕らえられた 493 00:40:58,100 --> 00:41:00,167 祐清殿は どこへ行こうとしてたんだ 494 00:41:00,167 --> 00:41:03,067 平家に助けを求めるつもりだったようだ 495 00:41:10,900 --> 00:41:12,300 すぐに縄を解いてさしあげます 496 00:41:12,300 --> 00:41:16,067 覚悟はできている それよりも父上のことだ 497 00:41:16,067 --> 00:41:17,467 爺様は どちらに 498 00:41:17,467 --> 00:41:19,533 伊東の館に立て籠もるつもりだ 499 00:41:19,533 --> 00:41:23,100 佐殿の命で 和田と畠山が伊東に向かったそうだ 500 00:41:23,100 --> 00:41:26,700 父上は戦って死ぬつもりだ 501 00:41:26,700 --> 00:41:28,900 お救いせねば 502 00:41:28,900 --> 00:41:30,600 来てくれるか 503 00:41:32,067 --> 00:41:33,967 館には八重がいる 504 00:41:34,567 --> 00:41:36,100 八重さんが 505 00:41:53,467 --> 00:41:57,933 父上のことだ 八重の命も奪うつもりでいるはず 506 00:41:57,933 --> 00:42:00,500 爺様なら やりかねねえな 507 00:42:03,167 --> 00:42:07,733 お二人の命 必ずお救いいたします 508 00:42:18,600 --> 00:42:21,333 なぜ戦いに行かないのです 509 00:42:31,033 --> 00:42:34,933 © NHK 510 00:42:34,933 --> 00:42:39,438 ずっと この日を 待ち焦がれておりました 511 00:42:39,439 --> 00:42:42,123 武田がいなければ この戦は勝てぬ 512 00:42:42,123 --> 00:42:44,686 頼朝を出し抜いてやったわ 513 00:42:44,686 --> 00:42:47,948 戦で命を張るのは わしらなんだ 514 00:42:47,948 --> 00:42:50,880 わしと坂東なら どちらを取る? 515 00:42:50,880 --> 00:42:53,087 八重さんは必ずお守りします 516 00:42:53,087 --> 00:42:54,999 佐殿には渡しませぬ