1 00:01:01,767 --> 00:01:03,767 どうされました? 2 00:01:07,900 --> 00:01:09,833 夢か… 3 00:03:25,767 --> 00:03:29,233 頼朝に 死が迫っている 4 00:03:36,067 --> 00:03:39,200 毎晩 同じ夢を見る 5 00:03:40,167 --> 00:03:45,767 今日も 昨日も おとといも 6 00:03:47,367 --> 00:03:49,700 気にされることはないかと 7 00:03:51,433 --> 00:03:53,867 まだ死にとうない 8 00:03:56,100 --> 00:03:58,333 どうすればよい 9 00:03:59,900 --> 00:04:01,767 陰陽五行では 10 00:04:01,767 --> 00:04:05,133 相性のよい色と悪い色がございます 11 00:04:05,133 --> 00:04:08,600 相性のよくない色は ご自分から遠ざける 12 00:04:09,300 --> 00:04:10,733 わしの場合は 13 00:04:10,733 --> 00:04:14,133 もちろん 平家の赤 14 00:04:16,333 --> 00:04:19,067 今から一切の赤を取り除こう 15 00:04:19,067 --> 00:04:20,700 ほかには 16 00:04:22,333 --> 00:04:26,233 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し 17 00:04:26,233 --> 00:04:28,133 会わない方がよいのだな 18 00:04:28,133 --> 00:04:31,967 ご自分に恨みを持つ者の縁者には 気を付ける 19 00:04:36,467 --> 00:04:39,100 多すぎる ほかには 20 00:04:39,100 --> 00:04:40,500 ほかには 21 00:04:41,200 --> 00:04:45,500 昔を振り返る 人に先を託す 22 00:04:45,500 --> 00:04:47,100 ほかには 23 00:04:47,833 --> 00:04:50,100 仏事神事は欠かさぬこと 24 00:04:50,100 --> 00:04:51,867 ほかには 25 00:04:51,867 --> 00:04:53,467 あ… 赤子を抱くと命を吸い取られる 26 00:04:53,467 --> 00:04:55,933 -ほかには -もうお許しを 27 00:04:55,933 --> 00:04:58,333 -お許しを 兄上 -全成 頼む 28 00:04:58,333 --> 00:05:00,400 -お許しを -ほかには何じゃ 29 00:05:01,333 --> 00:05:03,100 出任せなんですか 30 00:05:03,100 --> 00:05:06,233 何か言わないと 兄上も引き下がらないだろう 31 00:05:06,233 --> 00:05:09,667 信じ切ってると思いますよ 32 00:05:10,833 --> 00:05:12,967 赤は まずい 着替えてくれ 33 00:05:16,233 --> 00:05:18,467 今日は相模川で供養がある 34 00:05:18,467 --> 00:05:20,267 私は御所に寄ってから行くので 35 00:05:20,267 --> 00:05:21,733 先に向かってくれ 36 00:05:21,733 --> 00:05:23,700 かしこまりました 37 00:05:23,700 --> 00:05:26,100 北條一門の大事な供養だ 38 00:05:26,100 --> 00:05:28,100 太郎と一緒に頼む 39 00:05:28,100 --> 00:05:29,600 お任せください 40 00:05:30,600 --> 00:05:33,867 義母上は もう すっかり北條の人ですね 41 00:05:33,867 --> 00:05:35,700 義母上って言わないで 42 00:05:35,700 --> 00:05:37,333 何とお呼びすれば 43 00:05:37,333 --> 00:05:40,033 姫でいいですよ 姫で 44 00:05:40,033 --> 00:05:41,533 おかしいでしょう 45 00:05:43,467 --> 00:05:48,633 相模川の供養だが わしも行かねばならんのか 46 00:05:48,633 --> 00:05:51,233 その手はずで進んでおりますが 47 00:05:51,233 --> 00:05:53,700 なぜ わざわざ そんな所に 48 00:05:53,700 --> 00:05:58,333 死んだ妹の追善に 夫の稲毛重成殿が橋を架けました 49 00:05:58,333 --> 00:06:00,033 そのためです 50 00:06:00,700 --> 00:06:02,033 ご面倒ですか 51 00:06:02,033 --> 00:06:04,033 仏事神事は欠かさぬこと 52 00:06:04,033 --> 00:06:08,033 いや… いや 53 00:06:08,033 --> 00:06:10,400 仏事をおろそかにしてはならん 54 00:06:10,400 --> 00:06:13,467 何か気にかかりますか 55 00:06:17,433 --> 00:06:19,200 小四郎… 56 00:06:20,800 --> 00:06:25,900 北條は 信じてよいのか 57 00:06:28,400 --> 00:06:29,467 もちろんです 58 00:06:29,467 --> 00:06:32,633 曽我兄弟の一件 時政も関わっておったではないか 59 00:06:32,633 --> 00:06:35,033 ご說明したはずですが 60 00:06:45,633 --> 00:06:50,200 近頃は 誰も信じられん 61 00:06:50,833 --> 00:06:52,700 比企のこともある 62 00:06:52,700 --> 00:06:55,067 範頼をたきつけたのは 比企という うわさを聞いた 63 00:06:55,067 --> 00:06:57,367 もう誰も信じられん 64 00:07:01,600 --> 00:07:06,567 千葉常胤殿と土肥実平殿が お目通りを願っております 65 00:07:06,567 --> 00:07:07,767 お久しゅうございますね 66 00:07:07,767 --> 00:07:10,767 久方ぶりの者が訪ねてくるのは よくないことの兆し 67 00:07:10,767 --> 00:07:12,233 追い返せ 68 00:07:13,267 --> 00:07:15,200 よろしいのですか 69 00:07:18,500 --> 00:07:20,967 今は会いとうない 70 00:07:20,967 --> 00:07:22,533 帰ってもらえ 71 00:07:22,533 --> 00:07:23,800 はっ 72 00:07:24,433 --> 00:07:28,033 若君に 嫡男 一幡様がお生まれになった 73 00:07:28,033 --> 00:07:34,467 これを機に さきざきの鎌倉殿のことを しっかり考えておいた方がよいと思うのだ 74 00:07:34,467 --> 00:07:39,900 鎌倉殿は源氏のお血筋で 代々 鎌倉殿を継がせていくおつもりです 75 00:07:39,900 --> 00:07:44,133 次は若君 その次は一幡様 76 00:07:44,133 --> 00:07:47,433 そう思って よいのだな 77 00:07:47,433 --> 00:07:49,533 唐の国の 尭 舜のように 78 00:07:49,533 --> 00:07:53,633 政は徳の高い人物が行ってこそ 79 00:07:53,633 --> 00:07:59,600 そのつど 十分 吟味を重ねた上で 決めた方がよろしいかと 80 00:07:59,600 --> 00:08:02,533 一幡様は徳が低いと申すか 81 00:08:04,167 --> 00:08:06,667 鎌倉殿は まだまだお元気 82 00:08:06,667 --> 00:08:11,100 時をかけて ゆっくりと考えましょう 83 00:08:11,100 --> 00:08:15,733 お元気なうちに決めておいた方が よいと思うがなあ 84 00:08:18,500 --> 00:08:20,500 何の話だ 85 00:08:20,500 --> 00:08:24,600 鎌倉殿を さきざき どなたが継いでいかれるか 86 00:08:25,967 --> 00:08:29,233 わしに早くあの世へ行けと申すか 87 00:08:30,133 --> 00:08:31,467 めっそうもない 88 00:08:31,467 --> 00:08:36,433 確かに 今 決めることではござらんぞ 三善殿 89 00:08:36,433 --> 00:08:40,733 かようなことは 十分 吟味を重ねた上で 決めた方がよろしい 90 00:08:44,200 --> 00:08:47,500 御所へ行かなくてよいのですか 91 00:08:47,500 --> 00:08:50,367 呼ばれてねえから 92 00:08:50,367 --> 00:08:53,267 どうして呼ばれないのですか 93 00:08:54,067 --> 00:08:57,000 役に立たねえからじゃねえか 94 00:09:06,700 --> 00:09:11,167 比企の一族は 若君を取り込んで お子まで生まれて 95 00:09:11,167 --> 00:09:15,133 このままでは 鎌倉は乗っ取られてしまいます 96 00:09:15,133 --> 00:09:16,767 案ずるな 97 00:09:16,767 --> 00:09:19,333 鎌倉殿は北條の婿 98 00:09:19,333 --> 00:09:22,533 あのお方が急に亡くなりでもしない限り 99 00:09:22,533 --> 00:09:24,733 北條は安泰じゃ 100 00:09:24,733 --> 00:09:27,167 それでよいのですか 101 00:09:29,833 --> 00:09:31,900 伊豆から こんなものが届きました 102 00:09:33,000 --> 00:09:35,000 まあ 立派なものを 103 00:09:35,000 --> 00:09:37,367 この季節には珍しいんじゃない? 104 00:09:37,367 --> 00:09:39,567 鎌倉殿のところにもお持ちして 105 00:09:39,567 --> 00:09:42,967 あの方のお部屋は どうも暗くていけないから 106 00:09:42,967 --> 00:09:44,433 分かりました 107 00:09:53,133 --> 00:09:54,567 鎌倉殿 108 00:09:54,567 --> 00:09:56,567 お待ち申しておりました 109 00:09:56,567 --> 00:10:02,033 先日のお裁きで 我らの訴えをお認めくださった御礼に 110 00:10:02,033 --> 00:10:03,667 大したことではない 111 00:10:03,667 --> 00:10:08,000 鎌倉殿は 我らの所領を守ってくださった 112 00:10:09,600 --> 00:10:12,600 本日は ご苦労にござった 113 00:10:12,600 --> 00:10:14,800 どうぞ お引き取りください 114 00:10:27,733 --> 00:10:29,333 これは何だ 115 00:10:29,333 --> 00:10:30,667 伊豆から送ってきました 116 00:10:30,667 --> 00:10:33,733 いっぱい届いたので 御台所が鎌倉殿にもお届けしろと 117 00:10:33,733 --> 00:10:35,533 すぐに取り外せ 118 00:10:35,533 --> 00:10:37,300 赤はいかん 119 00:10:45,833 --> 00:10:47,700 何の音だ 120 00:10:48,767 --> 00:10:51,533 何も聞こえませんでしたが 121 00:10:52,233 --> 00:10:54,133 すぐに片づけます 122 00:10:57,333 --> 00:10:58,933 若君が ご挨拶にお見えです 123 00:10:58,933 --> 00:11:00,867 追い返せ 124 00:11:00,867 --> 00:11:02,567 よろしいのですか? 125 00:11:04,967 --> 00:11:06,433 頼家か 126 00:11:07,600 --> 00:11:09,133 頼家には会おう 127 00:11:14,067 --> 00:11:16,467 赤子を抱くと命を吸い取られる 128 00:11:16,467 --> 00:11:21,400 来月は 一幡様が初めて 八幡宮へお参りなさいます 129 00:11:21,400 --> 00:11:23,800 一幡様は脚がお太い 130 00:11:23,800 --> 00:11:25,700 大きくなられますぞ 131 00:11:25,700 --> 00:11:28,000 お抱きいただけますか 132 00:11:28,000 --> 00:11:29,967 いや わしはいい 133 00:11:29,967 --> 00:11:31,733 -是非とも せつ -いやいや 134 00:11:31,733 --> 00:11:33,367 -今日はいい -そう言わず 135 00:11:33,367 --> 00:11:35,533 いや 今日はいい 136 00:11:35,533 --> 00:11:37,633 是非とも そう言わず 137 00:11:37,633 --> 00:11:38,867 いや 今日はいいと言うておるではないか 138 00:11:38,867 --> 00:11:40,767 そう おっしゃらずに 是非 お抱きくださいませ 139 00:11:40,767 --> 00:11:42,700 -是非是非 -いい 140 00:11:42,700 --> 00:11:45,300 聞こえておらんのか 今日はいいと… 141 00:11:52,767 --> 00:11:55,033 父上 142 00:11:55,033 --> 00:11:58,767 館で のんびりしてたら りくに追い出された 143 00:12:00,267 --> 00:12:01,733 鎌倉殿は 144 00:12:01,733 --> 00:12:03,833 若君に会われています 145 00:12:03,833 --> 00:12:05,833 比企の方々も一緒です 146 00:12:06,433 --> 00:12:09,733 比企のやつ うまくやりやがったなあ 147 00:12:10,900 --> 00:12:14,667 実は そうでもございません 148 00:12:15,900 --> 00:12:20,533 鎌倉殿は 比企を警戒しておられます 149 00:12:21,267 --> 00:12:24,367 蒲殿の一件 比企が絡んでいた というのは本当なのですか 150 00:12:24,367 --> 00:12:27,633 -皆 言っています -あくまでも うわさだ 151 00:12:27,633 --> 00:12:31,067 誰が流したか知らないが 152 00:12:31,067 --> 00:12:34,333 わしが流した 153 00:12:46,067 --> 00:12:48,900 それもあって 154 00:12:48,900 --> 00:12:53,967 鎌倉殿は せつ殿を 若君の正式な妻としたくないのです 155 00:12:53,967 --> 00:12:56,400 いや 今日はいいと 言うておるではないか 156 00:12:57,167 --> 00:12:59,167 そうなの? 157 00:13:00,267 --> 00:13:02,567 -小四郎 -若君 158 00:13:02,567 --> 00:13:04,467 ちょっといいか 159 00:13:04,467 --> 00:13:05,900 はい 160 00:13:07,233 --> 00:13:10,567 鎌倉殿は ご存じなのですか 161 00:13:11,267 --> 00:13:13,400 これから話す 162 00:13:14,533 --> 00:13:20,933 しかし 今更 ほかに 妻にお迎えしたい人がいると言われても 163 00:13:20,933 --> 00:13:23,867 つつじといって いい女子なんだ 164 00:13:24,467 --> 00:13:26,833 せつ殿は どうされるんです 165 00:13:27,400 --> 00:13:31,133 わしは せつを妻にするつもりはない 166 00:13:31,733 --> 00:13:35,033 どこのお方なのですか 167 00:13:35,033 --> 00:13:37,433 その前に お前 どうして ここにいる 168 00:13:37,433 --> 00:13:39,367 まあ おいおい 169 00:13:39,367 --> 00:13:42,967 つつじは 三河武士の賀茂重長の娘 170 00:13:42,967 --> 00:13:48,300 戦で重長が死んだあとは 三浦が預かって面倒を見ていた 171 00:13:48,300 --> 00:13:53,567 俺のおやじと つつじ殿の父上は 若い頃 共に戦った仲だ 172 00:13:53,567 --> 00:13:56,633 三浦が絡んでいるのか 173 00:13:56,633 --> 00:13:58,867 俺が間を取り持った 174 00:14:00,133 --> 00:14:05,067 小四郎 鎌倉殿は必ず気に入る 175 00:14:05,067 --> 00:14:07,400 つつじ殿の母上はな 176 00:14:07,400 --> 00:14:12,700 鎌倉殿の叔父君 鎮西八郎為朝様の娘だ 177 00:14:14,033 --> 00:14:16,600 源氏のご一門か 178 00:14:18,500 --> 00:14:20,333 かわいいのう… 179 00:14:24,800 --> 00:14:28,467 その節は ご無礼つかまつった 180 00:14:31,000 --> 00:14:33,500 お元気そうで何より 181 00:14:38,100 --> 00:14:39,633 これを 182 00:14:45,300 --> 00:14:48,433 まだ お怒りですか 183 00:14:51,667 --> 00:14:53,667 お怒りのようだ 184 00:15:00,567 --> 00:15:03,233 何です その 185 00:15:03,233 --> 00:15:07,267 まるで 永遠のお別れのようなお顔は 186 00:15:13,167 --> 00:15:15,333 何でしょうな 187 00:15:22,367 --> 00:15:23,833 では 188 00:15:23,833 --> 00:15:26,067 仕事がございますので 189 00:15:26,067 --> 00:15:27,867 これにて御免 190 00:15:38,700 --> 00:15:40,700 どうされましたか 191 00:15:43,133 --> 00:15:45,467 眠っておりました 192 00:15:47,067 --> 00:15:51,667 近頃は どこにいても すぐに眠ってしまわれますな 193 00:15:53,167 --> 00:15:54,767 佐殿は? 194 00:15:54,767 --> 00:15:56,567 行ってしまわれました 195 00:15:57,800 --> 00:16:00,667 ああ お話ししたかったのに… 196 00:16:18,067 --> 00:16:19,600 若君が… 197 00:16:20,400 --> 00:16:23,467 そういうことは もっと早く言え 198 00:16:23,467 --> 00:16:25,000 申し訳ありません 199 00:16:25,600 --> 00:16:29,933 その女子とは 夫婦の契りを交わしておるのか 200 00:16:29,933 --> 00:16:31,367 はい 201 00:16:31,367 --> 00:16:37,200 若君は そのお方を どうしても妻にお迎えしたいそうです 202 00:16:37,200 --> 00:16:39,533 それは無理でございます 203 00:16:39,533 --> 00:16:41,867 比企殿が黙っておりますまい 204 00:16:41,867 --> 00:16:43,667 父上 205 00:16:46,200 --> 00:16:50,867 為朝叔父の孫というのは 間違いないのか 206 00:16:52,400 --> 00:16:53,633 念のため調べよ 207 00:16:53,633 --> 00:16:55,100 かしこまりました 208 00:16:55,833 --> 00:17:00,800 それが まことならば まさに好都合 209 00:17:01,300 --> 00:17:04,167 その娘を そなたの妻とし 210 00:17:04,167 --> 00:17:06,500 比企の娘を そばめとする 211 00:17:06,500 --> 00:17:07,633 よろしいのですか 212 00:17:07,633 --> 00:17:10,333 相手は源氏の血筋 213 00:17:10,333 --> 00:17:12,233 比企に文句は言わせん 214 00:17:14,367 --> 00:17:16,867 -頼家 -はい 215 00:17:20,333 --> 00:17:23,567 女子好きは我が嫡男の證しだ 216 00:17:25,933 --> 00:17:27,967 頼もしいぞ 217 00:17:27,967 --> 00:17:29,500 はい 218 00:17:36,800 --> 00:17:39,867 急げ 間もなく北條の方々がお見えになる 219 00:17:40,600 --> 00:17:45,800 稲毛重成の妻は 北條時政の四女 220 00:17:45,800 --> 00:17:49,233 3年前に病でこの世を去っている 221 00:17:49,833 --> 00:17:56,500 相模川に架かるこの橋は 重成が亡き妻の供養のために造ったもの 222 00:17:58,700 --> 00:18:01,567 -畠山殿 -いかがした 223 00:18:01,567 --> 00:18:03,200 考えたんです 224 00:18:03,200 --> 00:18:06,500 御家人の中で一番は誰なんだろうって 225 00:18:07,767 --> 00:18:11,067 腕っぷしの強さでは 和田義盛殿 226 00:18:11,067 --> 00:18:14,400 知恵が回るのは 梶原景時殿 227 00:18:14,400 --> 00:18:18,200 人と人を繋ぐ力は 私の父 228 00:18:18,200 --> 00:18:21,967 しかし 全てを兼ね備えているのは 229 00:18:21,967 --> 00:18:24,733 畠山殿だと私は思います 230 00:18:25,767 --> 00:18:28,033 くだらないことを考えるのは よしなさい 231 00:18:29,467 --> 00:18:31,467 皆様 ご到着です 232 00:18:37,067 --> 00:18:39,267 立派な橋が出来ましたね 233 00:18:39,267 --> 00:18:41,667 あきも喜んどることだろう 234 00:18:42,400 --> 00:18:44,000 泣いておられます 235 00:18:45,200 --> 00:18:47,267 始めるまで もうしばし時がかかります 236 00:18:47,267 --> 00:18:49,067 奥でお待ちください 237 00:18:50,133 --> 00:18:51,433 こちらへ 238 00:18:55,700 --> 00:18:58,067 さあ 義母上も 239 00:18:58,067 --> 00:19:01,900 あなたに義母上呼ばわりされる筋合いは ございません 240 00:19:03,300 --> 00:19:05,467 始まった 241 00:19:05,467 --> 00:19:08,233 よいではないですか 舅の奥方なんですから 242 00:19:08,233 --> 00:19:10,267 そもそも こちらは比企の血筋 243 00:19:10,267 --> 00:19:13,100 義母上 もう そんなことを 言ってる時ではないのですよ 244 00:19:13,100 --> 00:19:16,833 比奈さんは 北條と比企を結ぶ 懸け橋なんですから 245 00:19:17,567 --> 00:19:19,233 参りましょう 246 00:19:22,133 --> 00:19:24,400 飯の支度は できとるかな 247 00:19:24,400 --> 00:19:26,467 腹ぺこなんじゃ 八重 248 00:19:29,200 --> 00:19:31,100 父上 249 00:19:31,100 --> 00:19:32,600 今 八重と 250 00:19:32,600 --> 00:19:34,200 この方は八重さんではありません 251 00:19:34,200 --> 00:19:36,367 八重さんというのは 兄上… 252 00:19:43,200 --> 00:19:44,700 すまん 253 00:19:48,233 --> 00:19:52,767 雛遊びの雛のように かわいい 比奈でございます 254 00:19:56,600 --> 00:19:59,533 これより相模川へ向かう 255 00:19:59,533 --> 00:20:01,967 お前は御所を見張れ 256 00:20:02,800 --> 00:20:05,300 ご心配なことでも? 257 00:20:07,200 --> 00:20:10,333 取り越し苦労であればよいが 258 00:20:17,067 --> 00:20:20,767 わしに何かあった時には 259 00:20:20,767 --> 00:20:24,000 頼家を頼むぞ 260 00:20:24,000 --> 00:20:29,200 身命を賭して 若君をお守りいたします 261 00:20:34,733 --> 00:20:40,567 今日は縁起を担いで 相模川へは 方違えをしていこうと思う 262 00:20:41,867 --> 00:20:48,033 まずは北へ向かい どこかに立ち寄った後に 263 00:20:48,033 --> 00:20:50,633 改めて そこから橋へ向かう 264 00:20:52,400 --> 00:20:54,400 どこへ立ち寄ればよい 265 00:20:54,400 --> 00:21:01,233 六国見山の手前に 和田義盛殿の別邸がございます 266 00:21:01,233 --> 00:21:07,833 和田殿は 木曽義仲の女子であった巴を そばめといたしましたが 267 00:21:07,833 --> 00:21:10,733 ひそかに こちらに住まわせております 268 00:21:11,333 --> 00:21:13,700 巴か 269 00:21:17,067 --> 00:21:20,133 申し訳ありません このような格好で 270 00:21:20,133 --> 00:21:22,867 まさか お見えになるとは 思ってなかったもんで 271 00:21:22,867 --> 00:21:25,067 通りかかっただけでござる 272 00:21:25,067 --> 00:21:27,600 気遣いは無用 273 00:21:29,733 --> 00:21:32,167 一人か? 274 00:21:33,300 --> 00:21:36,167 それは無理です お許しください 275 00:21:36,167 --> 00:21:39,967 わざわざ お見えになられたんだ 顔だけでも 276 00:21:39,967 --> 00:21:41,533 嫌です 277 00:21:43,467 --> 00:21:46,600 木曽殿を討ったのは 九郎義経じゃ 278 00:21:46,600 --> 00:21:48,400 鎌倉殿ではない 279 00:21:48,400 --> 00:21:50,400 命じたのは あのお方です 280 00:22:05,000 --> 00:22:06,600 申し訳ありませぬ 281 00:22:06,600 --> 00:22:10,533 巴は 今 狩りに出ておりまして… 282 00:22:11,467 --> 00:22:17,200 巴が作った握り飯でございます これで我慢してください 283 00:22:27,167 --> 00:22:30,467 八田殿 八田殿 284 00:22:39,567 --> 00:22:42,800 悪いね 今は無理だ 285 00:22:42,800 --> 00:22:44,433 通してもらうわけにはまいらぬか 286 00:22:44,433 --> 00:22:47,367 だから通れないんだよ 掘り返しているから 287 00:22:47,367 --> 00:22:49,800 それでは困るのだ 288 00:22:49,800 --> 00:22:52,633 だったら 鎌倉殿に言ってくれ 289 00:22:56,200 --> 00:22:57,833 藤九郎 290 00:22:59,800 --> 00:23:03,400 これは 何かの罠ではないのか 291 00:23:04,767 --> 00:23:06,967 一旦 和田の館へ戻ろう 292 00:23:06,967 --> 00:23:07,900 はっ 293 00:23:12,133 --> 00:23:13,967 鎌倉殿はお怒りだ 294 00:23:13,967 --> 00:23:17,000 引き返してこられたっていうのは そういうことだろ 295 00:23:18,200 --> 00:23:21,967 挨拶だけでも頼む このとおりだ 296 00:23:26,533 --> 00:23:28,367 巴にございます 297 00:23:33,633 --> 00:23:40,533 義仲殿には… すまぬことをした 298 00:23:42,100 --> 00:23:46,633 あの時は ああするよりほかなかった 299 00:23:49,000 --> 00:23:51,767 遠い昔の話にございます 300 00:23:53,633 --> 00:23:58,667 義仲殿も わしも 平家を討って 301 00:23:58,668 --> 00:24:02,500 この世を正したいという思いは 一緒であった 302 00:24:07,533 --> 00:24:09,533 すまぬ 303 00:24:14,133 --> 00:24:20,200 義仲殿も そのお言葉を聞いて 喜んでいることと思います 304 00:24:22,033 --> 00:24:29,233 そなたの顔を見ておると あの時を思い出し 305 00:24:29,233 --> 00:24:32,500 無性に謝りたくなった 306 00:24:38,233 --> 00:24:42,400 いかん わしは何を言っておるのだ 307 00:24:42,400 --> 00:24:44,133 振り返ってはならぬのだ 308 00:24:44,133 --> 00:24:45,700 どうされました 309 00:24:46,400 --> 00:24:48,833 戻ってきたのが間違いであった 310 00:24:48,833 --> 00:24:50,800 藤九郎 行くぞ 311 00:24:50,800 --> 00:24:53,733 -まだ八田殿から知らせが… -もうよい 312 00:24:53,733 --> 00:24:55,333 別の道を行く 313 00:25:24,800 --> 00:25:26,267 鎌倉殿じゃ 314 00:25:31,567 --> 00:25:35,133 あれは 何をしておるのだ 315 00:25:35,133 --> 00:25:37,067 伊豆にいた頃は 316 00:25:37,067 --> 00:25:42,267 仏事で一門が集まると ああやって 皆で丸餅をこさえたものです 317 00:25:43,400 --> 00:25:45,667 覚えておらんな 318 00:25:47,300 --> 00:25:49,433 いつも ご欠席でしたから 319 00:25:52,167 --> 00:25:54,067 やられますか 320 00:25:56,833 --> 00:25:59,933 いや 風に当たってくる 321 00:26:14,000 --> 00:26:15,367 調子は どうだ 322 00:26:15,367 --> 00:26:17,700 皆さん お上手で びっくり 323 00:26:17,700 --> 00:26:19,733 比奈さんも すぐに慣れるわよ 324 00:26:19,733 --> 00:26:24,333 これに酢をかけて食うんじゃ うまいぞ 325 00:26:24,333 --> 00:26:27,700 よし 私も作ろう 326 00:26:28,267 --> 00:26:31,000 うまく まとまりません 327 00:26:31,000 --> 00:26:32,933 下手くそ 328 00:26:32,933 --> 00:26:35,600 重忠殿のを見てください 329 00:26:35,600 --> 00:26:37,467 こんな感じで どうでしょう 330 00:26:38,300 --> 00:26:39,467 文句なし 331 00:26:39,467 --> 00:26:42,733 餅を丸めるのもお上手なんですね 332 00:26:46,833 --> 00:26:49,100 りく様も どうですか 333 00:26:49,100 --> 00:26:51,633 手を汚したくないの 334 00:26:53,233 --> 00:26:55,200 少し歩いてきます 335 00:26:56,667 --> 00:26:58,367 放っておきましょう 336 00:26:58,367 --> 00:27:01,200 もう これで精いっぱいです 337 00:27:09,767 --> 00:27:11,700 お邪魔でしょうか 338 00:27:15,267 --> 00:27:16,767 おお りく殿 339 00:27:23,433 --> 00:27:26,967 あなたと語り合うのも 久々だな 340 00:27:26,967 --> 00:27:28,700 嫌ですわ 341 00:27:28,700 --> 00:27:30,733 初めてでございますよ 342 00:27:31,600 --> 00:27:33,633 そうであったか 343 00:27:53,467 --> 00:27:57,167 鎌倉殿と私は ともに京育ち 344 00:27:57,167 --> 00:28:00,133 話が合うことは分かっておりました 345 00:28:00,867 --> 00:28:02,867 同じじゃ 346 00:28:04,833 --> 00:28:06,967 鎌倉殿は 347 00:28:06,967 --> 00:28:10,000 いずれ京へ戻られるの? 348 00:28:11,733 --> 00:28:15,300 そう思ったこともあった 349 00:28:16,333 --> 00:28:22,567 しかし 朝廷は いつまでたっても我らを番犬扱い 350 00:28:22,567 --> 00:28:26,500 顔色をうかがいながら 向こうで暮らすより 351 00:28:26,500 --> 00:28:32,300 この鎌倉を 京に負けない都にすることに決めた 352 00:28:32,300 --> 00:28:33,900 いけませぬ 353 00:28:33,900 --> 00:28:38,200 あなた様は今や日本一の軍勢を持つお方 354 00:28:38,200 --> 00:28:42,300 そのお力をもってすれば 朝廷だって言うことを聞きましょう 355 00:28:43,533 --> 00:28:46,467 そう たやすくはいかん 356 00:28:49,200 --> 00:28:51,033 臆病なこと 357 00:28:52,267 --> 00:28:54,900 今 何と申した 358 00:28:54,900 --> 00:29:00,733 野山の鹿を追うのに 足が汚れるのを嫌がる犬のよう 359 00:29:08,133 --> 00:29:11,967 都人は脅しだけでは動かぬ 360 00:29:11,967 --> 00:29:15,000 あなたも ご存じではないか 361 00:29:23,400 --> 00:29:28,000 りくは 強いお方が好きなのです 362 00:29:37,833 --> 00:29:42,733 時政は わしのことをどう思っておる 363 00:29:42,733 --> 00:29:48,500 わしを殺して 鎌倉を我が物にしようと 考えておるのではないか 364 00:29:48,500 --> 00:29:53,733 そんな大それたこと 考えてくれたら うれしいのですが 365 00:29:57,100 --> 00:29:59,133 鎌倉殿 366 00:30:01,167 --> 00:30:04,367 酒を持ってまいりましたぞ 367 00:30:10,067 --> 00:30:13,300 小さな盃 368 00:30:13,300 --> 00:30:15,567 これしかなかったのじゃ 369 00:30:16,800 --> 00:30:20,600 意気地なしが2人 小さな盃で… 370 00:30:20,600 --> 00:30:22,867 これしか なかったのだ 371 00:30:30,133 --> 00:30:32,133 時政 372 00:30:32,133 --> 00:30:35,133 あっ もっと大きいのを探してきましょうか 373 00:30:35,133 --> 00:30:37,100 その話はよい 374 00:30:38,967 --> 00:30:42,067 何か言いたいことはないか 375 00:30:44,000 --> 00:30:46,267 不満があれば申せ 376 00:30:48,667 --> 00:30:52,567 そんなもん あるわけねえでしょう 377 00:30:52,567 --> 00:30:55,033 こんな いい思いさせてもらってるんだ 378 00:30:55,033 --> 00:30:59,467 腹の立つことなんて 何一つございません 379 00:31:01,467 --> 00:31:03,233 あっ 餅も出来ました 380 00:31:03,233 --> 00:31:06,433 さあ うまいですぞ~ 381 00:31:11,933 --> 00:31:16,333 わしは 政子に感謝しとるんです 382 00:31:17,533 --> 00:31:21,533 いい婿と縁づいてくれたなって 383 00:31:22,933 --> 00:31:25,867 こりゃ本当です 384 00:31:30,867 --> 00:31:34,300 こりゃいかん 誰か 誰か来てくれ 385 00:31:34,700 --> 00:31:36,267 ど… どうすりゃいいんじゃ 386 00:31:36,267 --> 00:31:38,633 鎌倉殿 吐き出すんじゃ 387 00:31:38,633 --> 00:31:40,133 これ これ これ これ 388 00:31:40,133 --> 00:31:42,033 -鎌倉殿 -父上 389 00:31:42,033 --> 00:31:43,433 何しているんです 390 00:31:43,433 --> 00:31:46,233 餅が喉に詰まったんじゃ 391 00:31:46,233 --> 00:31:47,233 私が 392 00:31:53,133 --> 00:31:54,733 鎌倉殿 393 00:31:58,133 --> 00:32:00,033 死ぬかと思った 394 00:32:02,900 --> 00:32:05,033 五郎が作ったやつだわ 395 00:32:11,733 --> 00:32:16,700 時政がいなければ どうなっておったか 396 00:32:16,700 --> 00:32:20,333 父は いざという時に役に立つんです 397 00:32:21,633 --> 00:32:25,000 持つべきものは北條だな 398 00:32:25,833 --> 00:32:27,733 喉が渇いた 399 00:32:29,000 --> 00:32:30,733 姉上は ここに 400 00:32:36,333 --> 00:32:38,567 小四郎から聞きました 401 00:32:38,567 --> 00:32:44,333 頼家は 源氏のお血筋の方を 妻に迎えるのですか 402 00:32:44,333 --> 00:32:46,333 そういうことだ 403 00:32:47,067 --> 00:32:49,367 せつ殿は 404 00:32:49,367 --> 00:32:51,333 そばめとなる 405 00:32:52,967 --> 00:32:55,133 かように大事なこと 406 00:32:55,133 --> 00:32:58,833 私に何も聞かずに お決めになられたのですね 407 00:33:00,433 --> 00:33:04,433 -すまん -いつものことですから 408 00:33:05,400 --> 00:33:08,733 頼家も まだまだ子供だと思っていたのに 409 00:33:08,733 --> 00:33:10,833 妻と そばめ 410 00:33:10,833 --> 00:33:14,967 女子に手が早いのは親譲りとはいえ 411 00:33:14,967 --> 00:33:18,367 -言うのう -よいのです 412 00:33:18,367 --> 00:33:20,767 あなたが女子好きでなかったら 413 00:33:20,767 --> 00:33:24,333 私は あなたと結ばれることは ありませんでしたから 414 00:33:27,167 --> 00:33:29,900 悔やんではおらぬか 415 00:33:31,000 --> 00:33:33,800 それは分かりません 416 00:33:33,800 --> 00:33:36,267 でも 417 00:33:36,267 --> 00:33:39,933 退屈しなかったことは確か 418 00:33:46,467 --> 00:33:49,200 なぜ そうやって しみじみするのだ 419 00:33:49,200 --> 00:33:51,833 しみじみするのが苦手だと 知っておるであろう 420 00:33:51,833 --> 00:33:53,933 しみじみさせたのは そちらでございましょう 421 00:33:53,933 --> 00:33:56,867 そっちが しみじみしたから こっちが しみじみしたのだ 422 00:33:56,867 --> 00:33:59,233 あなたが しみじみしたこと おっしゃるから 423 00:33:59,233 --> 00:34:02,100 私も つい… 424 00:34:03,800 --> 00:34:06,333 だから しみじみするな 425 00:34:17,900 --> 00:34:19,400 鎌倉殿 426 00:34:20,000 --> 00:34:23,833 稲毛殿が 御礼のご挨拶をしたいと申しております 427 00:34:23,833 --> 00:34:25,533 戻りましょうか 428 00:34:27,867 --> 00:34:29,933 待て 429 00:34:29,933 --> 00:34:32,300 よい折だ 430 00:34:32,300 --> 00:34:34,967 お前たちに言っておくことがある 431 00:34:41,067 --> 00:34:43,000 頼家のことだ 432 00:34:44,067 --> 00:34:48,067 我が源氏は 帝をお守りし 433 00:34:48,067 --> 00:34:50,800 武家の棟梁として 434 00:34:50,800 --> 00:34:55,833 この先 100年も 200年も 続いていかねばならん 435 00:34:56,400 --> 00:35:00,433 その足掛かりを 頼家が作る 436 00:35:01,567 --> 00:35:03,033 小四郎 437 00:35:04,567 --> 00:35:10,267 お前は常に そばにいて 頼家を支えてやってくれ 438 00:35:10,267 --> 00:35:11,700 はい 439 00:35:13,500 --> 00:35:15,333 政子も 440 00:35:15,333 --> 00:35:21,600 これからは鎌倉殿の母として 頼家を見守ってやってほしい 441 00:35:21,600 --> 00:35:24,033 お約束いたします 442 00:35:27,867 --> 00:35:33,533 お前たちがいれば これからも鎌倉は盤石じゃ 443 00:35:34,600 --> 00:35:38,700 まるで ご自分は どこかに行かれてしまわれるような 444 00:35:42,167 --> 00:35:49,100 わしは 近々 頼家に鎌倉殿を継がせて 445 00:35:49,100 --> 00:35:51,467 大御所となる 446 00:35:51,467 --> 00:35:53,167 大御所 447 00:35:53,167 --> 00:35:56,567 大御所になられて どうされるのですか 448 00:35:59,167 --> 00:36:03,267 さあ どうするかのう 449 00:36:04,400 --> 00:36:09,033 船でも造って唐の国に渡り 450 00:36:09,033 --> 00:36:14,133 どこぞの入道のように 交易に力でも入れるかのう 451 00:36:27,767 --> 00:36:30,067 皆がお待ちです 452 00:36:36,333 --> 00:36:38,400 小四郎 453 00:36:38,400 --> 00:36:40,367 はい 454 00:36:41,200 --> 00:36:44,267 わしは ようやく分かったぞ 455 00:36:45,133 --> 00:36:47,500 何がでございましょう 456 00:36:48,600 --> 00:36:52,400 人の命は定められたもの 457 00:36:55,500 --> 00:36:59,500 あらがって どうする 458 00:36:59,500 --> 00:37:03,367 甘んじて受け入れようではないか 459 00:37:03,933 --> 00:37:09,233 受け入れた上で 好きに生きる 460 00:37:10,333 --> 00:37:17,200 神仏にすがって おびえて過ごすのは 時の無駄じゃ 461 00:37:20,067 --> 00:37:23,300 それが ようございます 462 00:37:27,167 --> 00:37:31,767 神や仏には聞かせられぬ話だがのう 463 00:37:37,067 --> 00:37:42,200 鎌倉殿は 昔から 464 00:37:42,200 --> 00:37:47,100 私にだけ 大事なことを打ち明けてくださいます 465 00:38:01,267 --> 00:38:04,033 今日は疲れた 466 00:38:05,267 --> 00:38:08,567 わしは 先に御所に戻る 467 00:38:10,133 --> 00:38:13,700 政子には よろしく伝えておいてくれ 468 00:38:13,700 --> 00:38:16,667 私もお供します 469 00:38:16,667 --> 00:38:19,533 久々に 一門が そろったのだ 470 00:38:19,533 --> 00:38:21,800 ゆっくりしていけ 471 00:38:21,800 --> 00:38:23,900 藤九郎を呼べ 472 00:38:25,133 --> 00:38:26,967 かしこまりました 473 00:38:38,900 --> 00:38:44,333 こうして 鎌倉殿の馬を引いて歩いておりますと 474 00:38:45,200 --> 00:38:48,067 伊豆の頃を思い出します 475 00:38:49,933 --> 00:38:52,900 いろいろ ございましたな 476 00:38:56,433 --> 00:38:58,867 いろいろあった 477 00:39:00,300 --> 00:39:04,267 失礼 昔を振り返ってしまいました 478 00:39:07,000 --> 00:39:09,400 構わん 479 00:39:09,400 --> 00:39:12,400 好きなだけ振り返れ 480 00:39:14,200 --> 00:39:16,933 よろしいのですか 481 00:39:16,933 --> 00:39:18,800 よい 482 00:39:23,167 --> 00:39:28,167 いざ振り返ろうとすると 何も浮かんできません 483 00:39:34,600 --> 00:39:39,867 そなたといると いつも心が落ち着く 484 00:39:47,300 --> 00:39:51,967 何よりのお褒めの言葉にございます 485 00:39:56,767 --> 00:40:05,067 初めて北條の館に来た時… 486 00:40:13,767 --> 00:40:15,667 どうされました 487 00:40:35,800 --> 00:40:37,300 鎌倉殿 488 00:40:50,100 --> 00:40:51,567 鎌倉殿 489 00:42:25,200 --> 00:42:28,000 佐殿 490 00:42:32,400 --> 00:42:35,100 © NHK 491 00:42:40,133 --> 00:42:42,086 やらねばならぬのですか 492 00:42:42,086 --> 00:42:44,764 何の話をしてるんだ 493 00:42:44,764 --> 00:42:48,338 -鎌倉を混乱から守れるのは あなただけ -はっ 494 00:42:48,338 --> 00:42:49,857 人に取られてはなりません 495 00:42:49,857 --> 00:42:53,776 鎌倉が栄えてこそ 北條も栄えるのです 496 00:42:53,776 --> 00:42:55,099 佐殿…