1 00:00:06,667 --> 00:00:08,067 これは? 2 00:00:08,067 --> 00:00:11,533 尼御台が書き写されました 3 00:00:11,533 --> 00:00:13,200 母上が… 4 00:00:18,100 --> 00:00:19,867 この歌 5 00:00:20,400 --> 00:00:22,933 この歌は どなたの作だ 6 00:00:27,300 --> 00:00:30,800 その歌が 一番好きでございます 7 00:00:32,067 --> 00:00:35,667 道すがら 8 00:00:35,667 --> 00:00:42,300 富士の煙も わかざりき 9 00:00:42,300 --> 00:00:45,300 晴るるまもなき 10 00:00:45,300 --> 00:00:49,867 空のけしきに 11 00:00:51,467 --> 00:00:54,300 あなたの父上の歌 12 00:00:54,300 --> 00:00:55,867 父上の? 13 00:00:55,867 --> 00:00:59,100 富士の噴煙も分からぬくらい雲が多く 14 00:00:59,100 --> 00:01:02,200 晴れ間がないという歌にございます 15 00:01:02,200 --> 00:01:07,233 頼朝様は 狩りに行った時 ずっと天気が悪かった 16 00:01:07,233 --> 00:01:11,900 でも帰る頃になって ようやく晴れて 富士が はっきり見えた 17 00:01:12,433 --> 00:01:14,733 その時に詠まれたそうですよ 18 00:01:20,433 --> 00:01:23,967 あなたも不安なことがあるかもしれない 19 00:01:23,967 --> 00:01:26,600 でも 父上もそうだったのです 20 00:01:27,367 --> 00:01:29,400 励みにして 21 00:01:30,333 --> 00:01:31,633 はい 22 00:01:31,633 --> 00:01:34,267 鎌倉殿も 23 00:01:34,267 --> 00:01:37,033 思いを歌にしてみては いかがですか? 24 00:03:50,100 --> 00:03:55,200 今年中には 御台所が鎌倉にお越しになられるそうだ 25 00:03:56,067 --> 00:03:59,367 早く跡継ぎに恵まれるとよいですね 26 00:04:02,667 --> 00:04:05,267 子が欲しいか 27 00:04:09,100 --> 00:04:12,267 欲しくないと言えば 嘘になりますが 28 00:04:13,800 --> 00:04:18,067 りく殿と父上の間には 政範という子がいた 29 00:04:18,067 --> 00:04:20,700 先日 亡くなられた… 30 00:04:20,700 --> 00:04:26,633 りく殿は 政範を北条の跡継ぎにと必死だった 31 00:04:27,767 --> 00:04:30,367 子というのは 32 00:04:30,367 --> 00:04:35,000 いたらいたで 何かと大変なのだ 33 00:04:37,500 --> 00:04:39,300 小四郎殿には 34 00:04:39,300 --> 00:04:41,833 太郎殿がいらっしゃいます 35 00:04:41,833 --> 00:04:45,033 私は それで満足 36 00:04:48,700 --> 00:04:51,033 満足なわけありませぬ 37 00:04:51,033 --> 00:04:52,667 全ては お前次第 38 00:04:52,667 --> 00:04:54,233 必ずや男子を産んで 39 00:04:54,233 --> 00:04:57,033 その子を いずれは 北条の家督にしてみせます 40 00:04:57,033 --> 00:05:00,833 そうでなければ あんな辛気くさい男に嫁ぎません 41 00:05:05,033 --> 00:05:08,400 のえ殿は とんでもない女子だ 42 00:05:08,400 --> 00:05:10,700 父上が心配でならぬ 43 00:05:11,567 --> 00:05:14,033 あなたの義母上ですよ 44 00:05:16,800 --> 00:05:18,867 伝えるべきだろうか 45 00:05:20,433 --> 00:05:23,133 関わらなければいいのでは 46 00:05:23,133 --> 00:05:24,900 分からないけど 47 00:05:24,900 --> 00:05:28,433 しかし 裏の顔を見てしまったからには 48 00:05:30,933 --> 00:05:33,733 もう なぜ父上は あんな女子に… 49 00:05:40,900 --> 00:05:44,733 元久元年12月10日 50 00:05:44,733 --> 00:05:48,600 三代将軍 実朝と結婚するため 51 00:05:48,600 --> 00:05:52,700 後鳥羽上皇の従妹が鎌倉に到着する 52 00:05:58,133 --> 00:06:02,300 なんとも お美しい姫でいらっしゃいますこと 53 00:06:02,933 --> 00:06:06,200 ようこそ 鎌倉へ 54 00:06:06,200 --> 00:06:08,700 千世にございます 55 00:06:12,433 --> 00:06:15,267 千世様がお着きになられたんじゃ 56 00:06:15,267 --> 00:06:18,667 お前が顔を出さんことには 始まらんじゃろう 57 00:06:19,367 --> 00:06:21,733 お任せいたします 58 00:06:21,733 --> 00:06:24,900 誰よりもお前が望んだことではないか 59 00:06:24,900 --> 00:06:30,300 政範が 連れて戻ってくるはずだったのです 60 00:06:38,533 --> 00:06:40,667 幼い頃 61 00:06:40,667 --> 00:06:46,000 おやじ殿が大事に使っていた皿を 割ってしまってな 62 00:06:47,200 --> 00:06:51,033 おやじ殿に しこたま叱られた 63 00:06:52,200 --> 00:06:56,300 でも おやじ殿は言った 64 00:06:57,433 --> 00:07:01,100 割れた皿は 元には戻らねえ 65 00:07:01,100 --> 00:07:07,267 しかし 皿に盛った料理のことは忘れはしない 66 00:07:09,200 --> 00:07:10,667 思い出の中で 67 00:07:10,667 --> 00:07:16,733 皿は いつだって うまい料理を載せて 俺たちの前へ並ぶ 68 00:07:17,567 --> 00:07:20,267 -皿は… -ひどすぎる 69 00:07:22,400 --> 00:07:26,900 自分の子が死んだのを 皿と一緒にするなんて 70 00:07:29,067 --> 00:07:34,333 いや… 気弱なお前を見ていると どうしたらいいか分からなくなるんだよ 71 00:07:37,633 --> 00:07:39,600 しい様らしい 72 00:07:39,600 --> 00:07:41,400 わしが言いたかったのは… 73 00:07:41,400 --> 00:07:43,333 分かっております 74 00:07:48,367 --> 00:07:50,033 もう大丈夫 75 00:08:18,133 --> 00:08:20,233 鎌倉殿 76 00:08:21,133 --> 00:08:23,600 召し上がってよいのですよ 77 00:08:41,667 --> 00:08:44,667 無事 千世様を 京よりお連れいたしました 78 00:08:45,267 --> 00:08:48,433 政範は残念だった 79 00:08:48,433 --> 00:08:51,367 鎌倉を出た時は元気だったのに 80 00:08:51,367 --> 00:08:53,333 急な病とは 81 00:08:53,333 --> 00:08:56,033 人生 分からぬものにございます 82 00:08:57,033 --> 00:08:59,800 実は そのことで 83 00:08:59,800 --> 00:09:03,000 息子から話したいことがあるそうです 84 00:09:06,333 --> 00:09:11,100 政範殿が亡くなられたのは 京へ到着して2日目のことでした 85 00:09:33,900 --> 00:09:36,367 長旅にお疲れのご様子でしたが 86 00:09:36,367 --> 00:09:39,100 それにしても あまりに急で… 87 00:09:40,133 --> 00:09:43,033 何か気になることが? 88 00:09:44,233 --> 00:09:48,033 実は その前の晩に聞いてしまったのです 89 00:09:53,433 --> 00:09:58,100 では これを汁に溶かせばよいのだな 90 00:10:00,133 --> 00:10:03,300 味で悟られてしまわないか 91 00:10:03,300 --> 00:10:05,467 味はございません 92 00:10:07,733 --> 00:10:12,900 平賀殿が毒を盛ったと… 93 00:10:17,500 --> 00:10:23,100 息子は 政範殿が亡くなったあと 平賀殿を問い詰めたというのです 94 00:10:23,667 --> 00:10:27,067 ばかを申せ なぜ私が そんなことをする 95 00:10:27,067 --> 00:10:29,100 見当違いも いいかげんにせよ 96 00:10:29,100 --> 00:10:31,567 では あのやり取りは何だったのですか 97 00:10:32,833 --> 00:10:34,933 わしは供応役ぞ 98 00:10:34,933 --> 00:10:37,967 汁の味付けに気を配って何が悪い 99 00:10:37,967 --> 00:10:39,400 嘘だ 100 00:10:41,500 --> 00:10:43,833 畠山殿 101 00:10:48,567 --> 00:10:50,600 人に話すと 102 00:10:50,600 --> 00:10:53,767 ご自分の正気を疑われますぞ 103 00:10:54,967 --> 00:10:57,900 あれは決して 味付けの話ではありませんでした 104 00:11:01,967 --> 00:11:04,833 よく教えてくれた 105 00:11:04,833 --> 00:11:06,733 あとは こちらで調べてみる 106 00:11:08,100 --> 00:11:09,267 はっ 107 00:11:23,033 --> 00:11:26,400 明日 京へ戻ります 108 00:11:27,200 --> 00:11:31,767 いずれ 東山に お参りに行こうと思っております 109 00:11:32,467 --> 00:11:36,367 その時は この朝雅がお供を 110 00:11:40,467 --> 00:11:45,767 政範殿のことで 嫌なうわさが流れておるようです 111 00:11:45,767 --> 00:11:48,400 嫌なうわさ… 112 00:11:48,400 --> 00:11:50,833 あまりの突然の逝去に 113 00:11:53,200 --> 00:11:56,333 毒を盛られたのではないかと 114 00:11:56,333 --> 00:11:58,833 毒!? 115 00:11:58,833 --> 00:12:00,433 誰が… 116 00:12:03,867 --> 00:12:07,100 畠山重保殿 117 00:12:07,100 --> 00:12:08,233 重保!? 118 00:12:08,233 --> 00:12:12,133 畠山一門は 北条に恨みを持っております 119 00:12:12,133 --> 00:12:18,200 武蔵の国務を巡り 父親の重忠殿が 北条殿と もめている 120 00:12:18,200 --> 00:12:20,300 ことをご存じですか 121 00:12:20,300 --> 00:12:22,567 まさか そのせいで… 122 00:12:24,367 --> 00:12:26,833 ひどい話です 123 00:12:26,833 --> 00:12:29,367 なんということ 124 00:12:29,367 --> 00:12:31,900 許せません 断じて 125 00:12:32,933 --> 00:12:38,100 しかも 重保殿は あろうことか 126 00:12:38,100 --> 00:12:41,800 私を下手人に仕立て上げようと しているのです 127 00:12:43,433 --> 00:12:46,100 頭が くるくるする 128 00:12:47,200 --> 00:12:49,133 まことですか 129 00:12:50,200 --> 00:12:53,300 畠山の策略に はまってはいけません 130 00:12:54,567 --> 00:12:59,533 何を言ってきても 信じてはなりませぬぞ 131 00:13:08,933 --> 00:13:11,900 政範の敵をとってくださいませ 132 00:13:14,733 --> 00:13:17,867 畠山は ちえの嫁ぎ先 133 00:13:17,867 --> 00:13:20,067 私の血縁ではありません 134 00:13:23,167 --> 00:13:25,533 分かっているのですか 135 00:13:25,533 --> 00:13:27,767 政範は殺されたのですよ 136 00:13:27,767 --> 00:13:32,733 畠山は 私と政範を 北条の一門だとは 思っていなかったのです 137 00:13:32,733 --> 00:13:36,067 だから このような非道なまねが できるんです 138 00:13:37,767 --> 00:13:39,967 畠山を討ってちょうだい 139 00:13:43,967 --> 00:13:46,400 冗談は やめていただきたい 140 00:13:47,167 --> 00:13:49,633 あまりに突然亡くなったので 141 00:13:49,633 --> 00:13:51,233 勘ぐる者も多いようです 142 00:13:51,233 --> 00:13:53,633 一番驚いているのは この私だ 143 00:13:53,633 --> 00:13:58,733 むくろは 速やかに東山に埋葬されたと 伺いました 144 00:13:58,733 --> 00:14:02,733 できれば 鎌倉に連れ帰りたかったが 145 00:14:05,433 --> 00:14:08,867 夏ならともかく 146 00:14:08,867 --> 00:14:11,300 この季節なら 147 00:14:11,300 --> 00:14:15,833 京から こちらに移すこともできたのでは 148 00:14:16,967 --> 00:14:18,900 何が言いたい 149 00:14:19,967 --> 00:14:23,900 毒を飲んで死ぬと 150 00:14:23,900 --> 00:14:29,533 むくろの顔の色が変わるので すぐに分かると聞いたことがあります 151 00:14:35,100 --> 00:14:36,833 無礼な 152 00:14:46,267 --> 00:14:52,967 とにかく この件に関しては 軽はずみに答えを出すべきではない 153 00:14:52,967 --> 00:14:57,133 りくは すぐに畠山を討てと いきまいておる 154 00:14:57,133 --> 00:14:58,700 なりませぬ 155 00:14:58,700 --> 00:15:02,600 わしだって そんなことはしたかねえ 156 00:15:02,600 --> 00:15:05,067 重忠は よき婿じゃ 157 00:15:05,067 --> 00:15:09,600 だがな 政範は大事な息子なんじゃ 158 00:15:09,600 --> 00:15:12,233 我らにとっても かわいい弟でした 159 00:15:14,800 --> 00:15:17,200 畠山を討つ 160 00:15:18,267 --> 00:15:20,267 力を貸してくれ 161 00:15:22,967 --> 00:15:24,867 誰であろうと 162 00:15:24,867 --> 00:15:30,267 この鎌倉で 勝手に兵を挙げることはできませぬ 163 00:15:31,100 --> 00:15:33,733 たとえ執権であろうと 164 00:15:33,733 --> 00:15:37,100 軍勢を動かせねえってのか 165 00:15:37,100 --> 00:15:42,967 鎌倉殿の花押を据えた下文がない限り 166 00:15:42,967 --> 00:15:46,367 勝手に動くことはできませぬ 167 00:15:52,700 --> 00:15:55,267 私も申したいことが 168 00:15:56,167 --> 00:15:57,633 何だ 169 00:15:58,467 --> 00:16:00,233 父上 170 00:16:00,233 --> 00:16:03,067 義母上に振り回されるのは もう おやめください 171 00:16:03,067 --> 00:16:05,533 息子として恥ずかしゅうございます 172 00:16:05,533 --> 00:16:07,233 うるせえ 173 00:16:15,700 --> 00:16:17,933 最後のは余計だった 174 00:16:24,867 --> 00:16:30,233 父上は りく殿に入れ知恵され すっかり戦う気だ 175 00:16:30,800 --> 00:16:33,100 次郎を甘く見るな 176 00:16:33,100 --> 00:16:35,600 あれは優男だが 177 00:16:35,600 --> 00:16:38,767 必要なら立場を変える覚悟を持ってる 178 00:16:38,767 --> 00:16:40,833 分かっている 179 00:16:41,500 --> 00:16:44,100 壇ノ浦を覚えてるか 180 00:16:44,100 --> 00:16:46,267 九郎殿の命とはいえ 181 00:16:46,267 --> 00:16:50,333 あいつは誰よりも進んで こぎ手を射殺していた 182 00:16:51,133 --> 00:16:53,600 それができる男なんだ 183 00:16:53,600 --> 00:16:55,600 優男だがな 184 00:16:59,500 --> 00:17:01,200 お呼びでございますか 185 00:17:01,200 --> 00:17:02,933 呼び立てて申し訳ない 186 00:17:04,467 --> 00:17:06,400 繕い物をしておりました 187 00:17:06,400 --> 00:17:08,400 初めてであったな 188 00:17:09,467 --> 00:17:11,833 私の無二の友だ 189 00:17:11,833 --> 00:17:15,533 いろいろ悪い癖はあるが 頼りにしている 190 00:17:17,567 --> 00:17:20,267 のえと申します 191 00:17:24,200 --> 00:17:26,900 三浦平六でござる 192 00:17:27,533 --> 00:17:30,133 今後とも よろしくお願いいたします 193 00:17:33,133 --> 00:17:34,867 用向きは済んだ 194 00:17:34,867 --> 00:17:36,667 一杯飲ませてやりたい 195 00:17:36,667 --> 00:17:38,467 直ちに 196 00:17:38,467 --> 00:17:42,533 ご苦労も多いでしょうから ごゆっくりなさってくださいね 197 00:17:50,133 --> 00:17:52,267 出来た女子だ 198 00:17:54,167 --> 00:17:55,933 ほれてるのか 199 00:17:55,933 --> 00:17:58,700 ほれていなければ 妻にはせぬ 200 00:18:00,067 --> 00:18:01,733 だったらいいが… 201 00:18:03,467 --> 00:18:05,200 何だ 202 00:18:07,000 --> 00:18:10,100 飯粒がついていた 203 00:18:10,100 --> 00:18:15,233 握り飯を食べながら 裁縫をするやつがいるか 204 00:18:30,233 --> 00:18:33,833 本日は あまり筆が進みませんか 205 00:18:33,833 --> 00:18:35,600 すまない 206 00:18:38,567 --> 00:18:41,600 すばらしい御台所ですね 207 00:18:42,933 --> 00:18:46,700 この善信 京の暮らしは長うございましたが 208 00:18:46,700 --> 00:18:51,333 あのように気高いご様子のお方は 見たことがございませぬ 209 00:18:51,867 --> 00:18:55,667 気もそぞろになられるのは しかたのないこと 210 00:19:02,500 --> 00:19:05,233 しばし休憩にしたい 211 00:19:05,233 --> 00:19:06,633 かしこまりました 212 00:19:11,167 --> 00:19:13,967 私が義母上に会って何を言うの? 213 00:19:13,967 --> 00:19:19,067 あのお方は政範を亡くされ 気がめいっておられるところに 214 00:19:19,067 --> 00:19:23,667 平賀殿から あること ないことを 吹き込まれた 215 00:19:23,667 --> 00:19:28,833 姉上が話を聞いてあげれば 少しは落ち着かれるかと 216 00:19:30,267 --> 00:19:32,067 やってみます 217 00:19:32,067 --> 00:19:36,167 私は 畠山次郎と話してきます 218 00:19:36,167 --> 00:19:37,833 小四郎 219 00:19:37,833 --> 00:19:40,900 戦にしてはなりませんよ 220 00:19:40,900 --> 00:19:44,233 なんとか食い止めましょう 221 00:19:47,667 --> 00:19:51,100 お前の妻は 初といったな 222 00:19:51,100 --> 00:19:52,600 はい 223 00:19:53,267 --> 00:19:55,167 どんな女子だ 224 00:19:58,100 --> 00:20:00,867 なかなか気の強い女子で 225 00:20:00,867 --> 00:20:03,167 叱られてばかりです 226 00:20:04,567 --> 00:20:06,900 不思議だな 227 00:20:06,900 --> 00:20:08,967 文句を言ってるのに 228 00:20:08,967 --> 00:20:11,133 のろけにしか聞こえない 229 00:20:14,800 --> 00:20:16,700 気晴らしに 表をぶらぶらしたい 230 00:20:16,700 --> 00:20:18,267 供せよ 231 00:20:20,133 --> 00:20:23,767 政範のことは もちろん悲しいですよ 232 00:20:23,767 --> 00:20:26,100 でも意外に平気 233 00:20:26,100 --> 00:20:29,833 急なことすぎて 身にしみないのです 234 00:20:29,833 --> 00:20:33,900 政範は私の中で生きています 235 00:20:33,900 --> 00:20:36,267 それなら よいのですが 236 00:20:36,267 --> 00:20:39,700 3人もお子を亡くされた あなたの前で 237 00:20:39,700 --> 00:20:42,867 つらい顔をしていたら罰が当たります 238 00:20:45,267 --> 00:20:51,567 畠山重忠殿は 頼朝様が誰よりも頼りにしていた人 239 00:20:51,567 --> 00:20:55,367 そして何より ちえの夫です 240 00:20:59,933 --> 00:21:02,567 急に どうされました 241 00:21:03,000 --> 00:21:06,500 畠山を討つなど とんでもないこと 242 00:21:07,133 --> 00:21:10,433 ごめんなさい 分からないわ 243 00:21:13,300 --> 00:21:20,033 私には 畠山が 政範の一件に 関わってるとは思えないのです 244 00:21:20,033 --> 00:21:23,200 そんなうわさが あるのですか 245 00:21:23,200 --> 00:21:25,067 驚いた 246 00:21:25,067 --> 00:21:28,733 政範は急な病で死んだんです 247 00:21:29,700 --> 00:21:34,400 畠山を討つという話があるのですか 248 00:21:36,333 --> 00:21:38,233 小四郎が そう… 249 00:21:38,233 --> 00:21:40,867 おかしな話 250 00:21:40,867 --> 00:21:44,733 なぜ畠山と戦わなければならないのです 251 00:21:46,700 --> 00:21:49,833 私も同じ思いです 252 00:21:49,833 --> 00:21:53,600 もう御家人同士が殺し合うのは たくさん 253 00:22:00,067 --> 00:22:02,100 私ではありません 254 00:22:02,100 --> 00:22:04,733 毒を盛ったのは平賀殿です 255 00:22:06,067 --> 00:22:10,367 こうなったら 平賀殿と息子を並べて ご詮議を 256 00:22:10,367 --> 00:22:15,333 さすれば 嘘をついているのがどちらか はっきりする 257 00:22:15,333 --> 00:22:18,200 私も そうしたかったが 258 00:22:18,200 --> 00:22:20,200 平賀殿は既に京に戻られた 259 00:22:20,200 --> 00:22:21,600 小四郎殿 260 00:22:21,600 --> 00:22:25,200 それが嘘をついている証拠でござる 261 00:22:25,200 --> 00:22:27,533 後ろめたいから逃げた 262 00:22:27,533 --> 00:22:30,567 すぐに連れ戻して討ち取りましょう 263 00:22:30,567 --> 00:22:33,600 -それはできぬ -なぜ 264 00:22:36,000 --> 00:22:40,000 確かに 平賀は疑わしい 265 00:22:40,000 --> 00:22:45,233 しかし あの男は 上皇様の近臣でもある 266 00:22:45,233 --> 00:22:47,700 京を敵に回すことになる 267 00:22:47,700 --> 00:22:51,633 我らが いわれなき罪で責められても よいのか 268 00:22:54,467 --> 00:22:57,333 執権殿のねらいは そこなのだ 269 00:22:57,333 --> 00:23:03,000 畠山を滅ぼし 武蔵を我が物にするおつもりなのだ 270 00:23:03,000 --> 00:23:07,100 小四郎殿が 父親をかばう気持ちは分かるが… 271 00:23:07,100 --> 00:23:09,300 そういうことでは 272 00:23:12,600 --> 00:23:15,800 私は一旦 武蔵へ帰る 273 00:23:17,000 --> 00:23:18,700 次郎 274 00:23:21,133 --> 00:23:25,033 この先は 一手誤れば戦になる 275 00:23:26,633 --> 00:23:29,967 戦支度はさせてもらう 念のためです 276 00:23:29,967 --> 00:23:31,367 次郎 277 00:23:32,867 --> 00:23:37,633 私とて 鎌倉を灰にしたくはない 278 00:23:53,600 --> 00:23:56,500 また来てくださいとは言ったが 279 00:23:56,500 --> 00:23:59,033 本当にお越しになるとは 280 00:23:59,533 --> 00:24:03,467 ここに来ると 不思議と心が落ち着く 281 00:24:03,467 --> 00:24:05,133 分かる気がします 282 00:24:07,533 --> 00:24:11,633 和田義盛とは 気兼ねなく話ができる 283 00:24:11,633 --> 00:24:13,467 よく言われます 284 00:24:14,367 --> 00:24:17,800 和田殿のお子は いらっしゃらないのですか 285 00:24:17,800 --> 00:24:21,233 みんな でかくなっちまって 俺に寄り付かねえんだよ 286 00:24:22,000 --> 00:24:25,900 お役目は大変でございますか? 287 00:24:28,167 --> 00:24:31,133 少しはハメを外した方がいいんだよ 288 00:24:31,133 --> 00:24:34,800 堅苦しいとこに年がら年中いたら 息が詰まっちまう 289 00:24:35,333 --> 00:24:37,167 よし 290 00:24:37,167 --> 00:24:41,200 食い終わったら 面白い所にお連れしましょう 291 00:24:55,367 --> 00:24:58,433 おばば また来たぞ 292 00:25:00,867 --> 00:25:02,733 またお前か 293 00:25:02,733 --> 00:25:05,467 今日は若いのを連れてきた 294 00:25:05,467 --> 00:25:06,700 入れ 295 00:25:12,900 --> 00:25:15,367 おばばは 名うての歩き巫女 296 00:25:15,367 --> 00:25:17,600 何でも占ってくれるんだ 297 00:25:17,600 --> 00:25:20,933 これが面白いように よく当たるんだ 298 00:25:21,933 --> 00:25:24,733 こないだのは うまかった 299 00:25:25,333 --> 00:25:28,033 同じやつを持ってきてやったぞ 300 00:25:29,433 --> 00:25:31,900 俺の甥っ子たちだ 301 00:25:31,900 --> 00:25:33,367 並んで座れ 302 00:25:49,433 --> 00:25:55,967 この中に ひとつき 体を洗っていない者がおる 303 00:25:57,600 --> 00:25:59,400 俺だ 304 00:25:59,400 --> 00:26:01,633 よく分かったな 305 00:26:01,633 --> 00:26:03,033 実は 306 00:26:03,033 --> 00:26:05,033 私も分かっていた 307 00:26:06,467 --> 00:26:09,933 これって 占いですか 308 00:26:09,933 --> 00:26:12,300 お前 もっと後ろに下がれ 309 00:26:21,600 --> 00:26:23,767 双六 310 00:26:23,767 --> 00:26:25,500 双六? 311 00:26:25,500 --> 00:26:28,167 苦手だろ 312 00:26:28,167 --> 00:26:30,433 そうなのか 313 00:26:30,433 --> 00:26:32,100 苦手というか 314 00:26:32,100 --> 00:26:34,143 子供の頃から 双六をすると 315 00:26:34,144 --> 00:26:36,767 どういうわけか 具合が悪くなってしまうんです 316 00:26:36,767 --> 00:26:38,800 さもありなん 317 00:26:52,367 --> 00:26:54,767 雪の日 318 00:26:54,767 --> 00:26:56,667 雪の日 319 00:26:56,667 --> 00:26:59,867 雪の日は出歩くな 320 00:27:01,400 --> 00:27:04,667 災いが待っている 321 00:27:04,667 --> 00:27:06,567 災い… 322 00:27:06,567 --> 00:27:08,567 雪の日は滑るから 323 00:27:08,567 --> 00:27:10,667 大体 皆 出歩かない方がいいんだよ 324 00:27:10,667 --> 00:27:12,167 うるさい 325 00:27:13,633 --> 00:27:14,833 次 俺 326 00:27:14,833 --> 00:27:16,100 寄るな 327 00:27:32,700 --> 00:27:34,367 何じゃ 328 00:27:35,533 --> 00:27:39,633 次郎は 頼朝様に救われ 329 00:27:39,633 --> 00:27:42,067 そのご恩に応えるべく 330 00:27:42,067 --> 00:27:46,033 これまで必死に鎌倉のために お仕えしてまいりました 331 00:27:47,267 --> 00:27:51,033 私欲のない 忠義一徹の男 332 00:27:51,033 --> 00:27:58,767 全ては 畠山に罪をなすりつけようとする 奸臣の讒言にほかなりません 333 00:28:00,133 --> 00:28:02,933 誰のことを言うておる 334 00:28:02,933 --> 00:28:05,233 例えば… 335 00:28:06,133 --> 00:28:08,700 平賀朝雅 336 00:28:09,567 --> 00:28:10,667 まさか 337 00:28:10,667 --> 00:28:14,167 誰よりも疑わしいのは あの男です 338 00:28:14,167 --> 00:28:16,333 動機がない 339 00:28:19,967 --> 00:28:26,233 政範殿を亡き者にして 次の執権に… 340 00:28:29,000 --> 00:28:36,233 真偽をただそうともせず 次郎を罰するようなことがあれば 341 00:28:36,233 --> 00:28:39,433 必ず後悔いたしますぞ 342 00:28:46,400 --> 00:28:48,833 相分かった 343 00:28:53,267 --> 00:28:58,767 畠山討伐は 待っていただけますか 344 00:29:13,800 --> 00:29:16,833 それで引き下がってこられたのですか 345 00:29:16,833 --> 00:29:21,033 政範のことは もう少し よく調べてから… 346 00:29:21,033 --> 00:29:23,233 まだ分からないのですか 347 00:29:23,233 --> 00:29:27,067 畠山は討たなければならないのです 348 00:29:27,067 --> 00:29:29,267 梶原がどうなりました 349 00:29:29,267 --> 00:29:31,500 比企がどうなりました 350 00:29:31,500 --> 00:29:35,333 より多くの御家人を従えなければ すぐに滅ぼされます 351 00:29:35,333 --> 00:29:38,167 力を持つとは そういうこと 352 00:29:39,467 --> 00:29:41,700 畠山を退けて 353 00:29:41,700 --> 00:29:43,633 足立を退けて 354 00:29:43,633 --> 00:29:47,767 北条が武蔵国の全てを治めるのです 355 00:29:52,567 --> 00:29:54,900 りく 356 00:29:54,900 --> 00:30:00,367 やっぱり わしら 無理のし過ぎじゃねえかな 357 00:30:05,167 --> 00:30:08,000 政範だけでは済みませんよ 358 00:30:09,267 --> 00:30:12,533 次は私の番かもしれないのです 359 00:30:12,533 --> 00:30:13,900 それは いかん 360 00:30:13,900 --> 00:30:16,567 そういうところまで来ているのです 361 00:30:19,433 --> 00:30:24,767 兵を動かすには 下文に鎌倉殿の花押がいる 362 00:30:24,767 --> 00:30:29,200 ならば すぐに御所に向かってくださいませ 363 00:30:34,367 --> 00:30:35,800 よし 364 00:30:36,967 --> 00:30:40,800 鎌倉殿は 今はお会いできません 365 00:30:40,800 --> 00:30:42,333 大事な用があるのだ 366 00:30:42,333 --> 00:30:45,833 今はお疲れで 休みを取られています 367 00:30:45,833 --> 00:30:47,400 事は急を要するのじゃ 368 00:30:47,400 --> 00:30:49,700 父上といえども 369 00:30:49,700 --> 00:30:52,433 従うわけにはまいりません 370 00:31:07,833 --> 00:31:10,100 まだ見つからないのですか 371 00:31:10,100 --> 00:31:12,833 どこへ行ってしまわれたのか 372 00:31:13,800 --> 00:31:15,767 皆を集めなさい 373 00:31:16,900 --> 00:31:21,033 そういう大事なことを なぜ黙っているのです 374 00:31:21,033 --> 00:31:23,133 事を大きくしたくなかったのだ 375 00:31:23,133 --> 00:31:26,500 表に出られて賊にでも襲われたら えらいことだ 376 00:31:26,500 --> 00:31:30,467 急ぎ近習たちに命じて 377 00:31:30,467 --> 00:31:32,433 皆で捜してください 378 00:31:32,433 --> 00:31:34,067 御所の周りも当たってみましょう 379 00:31:34,067 --> 00:31:35,533 わしは八幡宮に行ってみよう 380 00:31:35,533 --> 00:31:36,900 お願いします 381 00:31:47,100 --> 00:31:48,800 何の騒ぎだ 382 00:31:50,467 --> 00:31:51,933 どうかしたのですか 383 00:31:51,933 --> 00:31:54,567 鎌倉殿のお姿が見えないのです 384 00:31:54,567 --> 00:31:55,800 何だと 385 00:32:03,267 --> 00:32:05,033 ほれ ほれほれ もう一回 386 00:32:06,567 --> 00:32:08,100 無理です 387 00:32:12,667 --> 00:32:15,767 悩みがあるようだな 388 00:32:17,967 --> 00:32:20,233 妻をめとった 389 00:32:21,167 --> 00:32:23,500 めでたいのう 390 00:32:26,133 --> 00:32:30,567 私の思いとは関わりないところで 391 00:32:30,567 --> 00:32:32,900 全てが決まった 392 00:32:34,967 --> 00:32:36,900 お前さん… 393 00:32:41,967 --> 00:32:43,833 まあいい 394 00:32:45,167 --> 00:32:48,933 悩みは誰にもある 395 00:32:48,933 --> 00:32:51,600 おばばにもある 396 00:32:51,600 --> 00:32:54,233 年を取って近頃 397 00:32:54,233 --> 00:32:57,100 肘が顎につかなくなった 398 00:33:03,733 --> 00:33:06,167 誰でも そうなのではないか 399 00:33:08,667 --> 00:33:12,600 これだけは言っておくよ 400 00:33:12,600 --> 00:33:18,133 お前の悩みは どんなものであっても 401 00:33:18,133 --> 00:33:21,900 それは お前一人の悩みではない 402 00:33:23,033 --> 00:33:26,633 は~るか昔から 403 00:33:26,633 --> 00:33:31,300 同じことで 悩んできた者がいることを 404 00:33:31,300 --> 00:33:33,767 忘れるな 405 00:33:34,633 --> 00:33:44,367 この先も お前と同じことで 悩む者がいることを忘れるな 406 00:33:46,833 --> 00:33:51,600 悩みというのは そういうものじゃ 407 00:33:54,700 --> 00:33:57,900 お前一人ではないんだ 408 00:34:00,333 --> 00:34:02,900 決して 409 00:34:15,433 --> 00:34:17,700 気が晴れたか 410 00:34:37,233 --> 00:34:39,000 いかがであった 411 00:34:39,000 --> 00:34:41,600 八幡宮にもおられなかった 412 00:34:44,367 --> 00:34:46,900 鎌倉殿に何かあったら 413 00:34:46,900 --> 00:34:49,167 全て私の責任だ 414 00:34:49,167 --> 00:34:51,700 誰も他の者が悪いとは 言ってはおりませぬ 415 00:34:56,333 --> 00:34:58,733 父上のことが不安でなりません 416 00:34:58,733 --> 00:35:00,400 だって約束してくれたんでしょう 417 00:35:00,400 --> 00:35:03,667 それがね やたら鎌倉殿に会いたがってたの 418 00:35:03,667 --> 00:35:06,433 父上は畠山討伐の許しが欲しいんです 419 00:35:06,433 --> 00:35:07,733 よくないわね 420 00:35:07,733 --> 00:35:09,567 鎌倉殿は おとなしいから 421 00:35:09,567 --> 00:35:11,267 強く言われたら きっと従ってしまいます 422 00:35:11,267 --> 00:35:12,367 なりません 423 00:35:12,367 --> 00:35:15,633 父上より早く見つけ出さないと 戦になってしまいます 424 00:35:15,633 --> 00:35:17,667 次郎殿は身内ではないですか 425 00:35:17,667 --> 00:35:21,267 なぜ戦わねばならぬのです こんなことは もう たくさん 426 00:35:22,867 --> 00:35:24,667 尼御台 427 00:35:24,667 --> 00:35:27,433 我らが見つけられないということは 428 00:35:27,433 --> 00:35:31,400 執権殿も見つけられぬということ 429 00:35:31,400 --> 00:35:33,967 よい方に考えましょう 430 00:35:37,200 --> 00:35:39,367 ありがとう 431 00:35:39,367 --> 00:35:43,833 あなたに言われると 心が落ち着きます 432 00:35:58,033 --> 00:36:02,667 あなた いいお香 使ってるわね 433 00:36:02,667 --> 00:36:04,333 何よ こんな時に 434 00:36:04,333 --> 00:36:06,367 ごめんなさい 435 00:36:07,533 --> 00:36:09,700 京から届けてもらったの 436 00:36:09,700 --> 00:36:11,167 すてきでしょう 437 00:36:11,167 --> 00:36:13,367 皆さん 父上です 438 00:36:19,833 --> 00:36:21,967 よう 鎌倉殿は見つかったか 439 00:36:21,967 --> 00:36:24,033 必死に捜しております 440 00:36:25,000 --> 00:36:27,700 ここに隠れてんじゃねえのか 441 00:36:27,700 --> 00:36:30,667 -やめてください -そんなわけないではないですか 442 00:36:30,667 --> 00:36:34,333 全く どこへ行っちまったのか 443 00:36:34,333 --> 00:36:37,467 父上 今日は館へお戻りください 444 00:36:37,467 --> 00:36:39,500 鎌倉殿が見つかったら すぐにお伝えいたします 445 00:36:39,500 --> 00:36:41,867 -それがいいわ -お引き取りを 446 00:36:43,000 --> 00:36:44,900 お引き取りを 447 00:36:46,767 --> 00:36:50,200 じゃあ そうするか 448 00:36:51,533 --> 00:36:53,567 一旦 帰ります 449 00:37:21,167 --> 00:37:23,200 太郎 飲め 450 00:37:24,900 --> 00:37:26,600 ああ~ そうだ 451 00:37:26,600 --> 00:37:29,100 双六でもやろうか なあ 452 00:37:30,233 --> 00:37:32,133 ちょっと… やめてください 453 00:37:32,133 --> 00:37:36,800 -太郎 -和田殿 もう やだ やだ やだやだ 454 00:37:36,800 --> 00:37:39,400 -いいですよ -やだやだ… 455 00:37:39,400 --> 00:37:42,767 やはり ここにいましたか 456 00:37:42,767 --> 00:37:44,633 八田殿 457 00:37:51,733 --> 00:37:55,733 鎌倉殿が お戻りです 458 00:37:58,600 --> 00:38:01,000 よかった 459 00:38:01,000 --> 00:38:04,100 -今は どちらに -今は お部屋の方へ 460 00:38:04,100 --> 00:38:07,333 -ご無事なのだな -はい 461 00:38:07,333 --> 00:38:10,300 よかった 462 00:38:13,867 --> 00:38:15,833 すまなかった 463 00:38:15,833 --> 00:38:19,633 こんなに大騒ぎになっているとは 思わなかった 464 00:38:19,633 --> 00:38:23,833 無事に帰ってきていただければ それで十分でございます 465 00:38:25,267 --> 00:38:27,033 ご無礼を 466 00:38:54,400 --> 00:38:59,100 捜しましたぞ 鎌倉殿 467 00:38:59,100 --> 00:39:02,067 じじ殿にも迷惑をかけてしまったか 468 00:39:02,067 --> 00:39:07,800 本日は 花押を頂きたい文書がございましてな 469 00:39:07,800 --> 00:39:11,833 ここに花押を一つ 470 00:39:15,533 --> 00:39:16,933 さあ 471 00:39:28,100 --> 00:39:33,167 とりあえず 父は分かってくれた 472 00:39:33,967 --> 00:39:35,767 それは何より 473 00:39:37,900 --> 00:39:40,567 次郎がなすべきは 474 00:39:40,567 --> 00:39:43,433 早急に鎌倉殿にお会いして 475 00:39:43,433 --> 00:39:46,400 潔白を誓う起請文を 476 00:39:47,700 --> 00:39:50,767 それを言いに わざわざ? 477 00:39:50,767 --> 00:39:54,033 執権殿の気持ちが変わる前に 478 00:40:12,433 --> 00:40:17,733 私を呼び寄せて 討ち取るつもりではないでしょうね 479 00:40:18,433 --> 00:40:20,100 まさか 480 00:40:20,100 --> 00:40:23,633 私を侮ってもらっては困ります 481 00:40:23,633 --> 00:40:28,567 一度 戦となれば 一切 容赦はしない 482 00:40:29,267 --> 00:40:32,200 相手の兵が どれだけ多かろうが 483 00:40:32,200 --> 00:40:36,867 -自分なりの戦い方をしてみせる -畠山の兵の強さは 484 00:40:36,867 --> 00:40:40,133 私が一番分かっておる 485 00:40:42,767 --> 00:40:48,167 もし 執権殿と戦うことになったとしたら 486 00:40:52,067 --> 00:40:54,933 あなたは どちらにつくおつもりか 487 00:41:01,400 --> 00:41:05,233 執権殿であろう それでよいのだ 488 00:41:06,933 --> 00:41:09,600 私があなたでも そうする 489 00:41:11,167 --> 00:41:13,633 鎌倉を守るために 490 00:41:15,533 --> 00:41:19,867 だからこそ 戦にしたくはないのだ 491 00:41:19,867 --> 00:41:22,167 しかし よろしいか 492 00:41:27,200 --> 00:41:32,067 北条の邪魔になる者は 必ず退けられる 493 00:41:33,033 --> 00:41:37,333 鎌倉のためとは便利な言葉だが 494 00:41:37,333 --> 00:41:41,067 本当に そうなのだろうか 495 00:41:50,667 --> 00:41:55,667 本当に鎌倉のためを思うなら 496 00:41:57,467 --> 00:42:00,067 あなたが戦う相手は 497 00:42:06,600 --> 00:42:08,667 それ以上は 498 00:42:16,433 --> 00:42:20,433 あなたは 分かっている 499 00:42:21,533 --> 00:42:23,967 それ以上は 500 00:42:31,733 --> 00:42:35,067 © NHK 501 00:42:35,067 --> 00:42:37,615 腹を決めていただくことに なるかもしれません 502 00:42:40,200 --> 00:42:41,590 決して殺してはならぬ 503 00:42:41,590 --> 00:42:43,406 腕相撲で勝負してみようと思う 504 00:42:43,406 --> 00:42:44,942 -すぐに着替えを -冗談だ 505 00:42:44,942 --> 00:42:46,755 それ以上 口を挟むな 506 00:42:46,755 --> 00:42:48,890 楽しいことを考えましょう 507 00:42:48,890 --> 00:42:50,833 何を考えているの 何をする気 508 00:42:50,833 --> 00:42:52,834 父上は 怖くはないのですか 509 00:42:52,834 --> 00:42:53,823 平六を呼べ 510 00:42:53,823 --> 00:42:55,022 行ってまいる