1 00:00:06,300 --> 00:00:11,700 夜 2 00:00:12,833 --> 00:00:15,933 夕方から降り続けた雪は 3 00:00:15,933 --> 00:00:18,100 強さを増している 4 00:00:36,300 --> 00:00:41,300 天命に逆らうな 5 00:01:08,233 --> 00:01:10,133 どうして ここにいる 6 00:01:10,133 --> 00:01:12,033 聞かないであげてください 7 00:01:16,267 --> 00:01:19,333 外されてしまった 8 00:01:24,733 --> 00:01:26,100 何だ 9 00:01:26,100 --> 00:01:28,600 北条殿は ここまで 10 00:01:28,600 --> 00:01:31,967 -私は太刀持ちの役目を… -太刀は私が持つ 11 00:01:31,967 --> 00:01:34,367 鎌倉殿のご命令だ 12 00:01:34,900 --> 00:01:39,067 おぬしは もう 用なしということよ 13 00:01:49,367 --> 00:01:51,467 本当に鎌倉殿のご命令かどうか 14 00:01:51,467 --> 00:01:52,933 もうよい 15 00:01:53,867 --> 00:01:55,467 無念です 16 00:02:08,700 --> 00:02:10,767 どうなんだ 17 00:02:10,767 --> 00:02:11,767 何がだ 18 00:02:11,767 --> 00:02:15,000 公暁殿は どこに潜んでいる 19 00:02:15,000 --> 00:02:17,733 -なぜ 俺に聞く -察しはついている 20 00:02:19,533 --> 00:02:22,200 では 聞こう 21 00:02:22,200 --> 00:02:24,967 それが分かっていながら 22 00:02:24,967 --> 00:02:27,767 お前は なぜ動かぬ 23 00:02:30,667 --> 00:02:33,433 思いは同じ 24 00:02:35,567 --> 00:02:39,567 鎌倉殿は 私に憤っておられる 25 00:02:41,233 --> 00:02:45,167 もし 公暁殿が討ち損じたなら 26 00:02:47,867 --> 00:02:50,300 私は終わりだ 27 00:05:19,167 --> 00:05:23,867 天命に逆らうな 28 00:05:32,067 --> 00:05:33,600 父上 29 00:05:36,400 --> 00:05:37,633 どうして ここに 30 00:05:37,633 --> 00:05:39,533 聞かないであげてくれ 31 00:05:41,633 --> 00:05:44,500 父上は ここから動かぬよう 32 00:05:44,500 --> 00:05:46,833 公暁殿は 33 00:05:46,833 --> 00:05:49,200 父上の命も狙っております 34 00:06:26,800 --> 00:06:28,867 これは 35 00:06:30,167 --> 00:06:33,500 聖なる儀式の邪魔をしてはならぬ 36 00:06:45,233 --> 00:06:46,667 覚悟 37 00:06:48,500 --> 00:06:49,800 義時 38 00:07:20,900 --> 00:07:23,733 寒い… 39 00:07:23,733 --> 00:07:25,633 寒いぞ… 40 00:07:26,400 --> 00:07:28,367 寒いぞ… 41 00:07:31,067 --> 00:07:34,667 寒いんだよ~ 42 00:07:51,267 --> 00:07:52,433 鎌倉殿~ 43 00:07:52,433 --> 00:07:53,933 動くな 44 00:08:27,067 --> 00:08:31,300 天命に逆らうな 45 00:09:21,600 --> 00:09:24,300 鎌倉殿~ 46 00:09:46,000 --> 00:09:48,900 阿闍梨公暁 47 00:09:48,900 --> 00:09:51,300 親の敵 討ったぞ 48 00:09:52,700 --> 00:09:57,367 源氏嫡流 簒奪の謀略は ここに明ら… 49 00:10:05,600 --> 00:10:07,467 斬り捨てよ 50 00:10:34,633 --> 00:10:37,633 気をしっかり持って 51 00:10:37,633 --> 00:10:39,200 何… 52 00:10:40,300 --> 00:10:43,233 天命に逆らうな 53 00:10:45,667 --> 00:10:47,033 天命に逆らうな 54 00:10:47,033 --> 00:10:51,167 ああ このばあさん 誰彼構わず 「天命に逆らうな」ばっかり言ってるんだ 55 00:10:51,167 --> 00:10:55,167 昔は よく当たる歩き巫女で 有名だったのにな 56 00:10:55,167 --> 00:10:57,400 どこから迷い込んだんだ 57 00:10:57,400 --> 00:10:58,700 来なさい 58 00:10:58,700 --> 00:11:02,800 天命に… 天命に逆らうな 59 00:11:08,833 --> 00:11:10,667 笑えるな 60 00:11:10,667 --> 00:11:13,267 お前の代わりに死んでくれた 61 00:11:16,333 --> 00:11:19,133 兄上は 天に守られているようです 62 00:11:37,600 --> 00:11:41,833 公暁を捕らえる 決して逃してはならん 63 00:11:41,833 --> 00:11:45,767 更なる暴挙に出ぬよう 追討の兵を挙げます 64 00:11:48,200 --> 00:11:51,533 泣いているだけなら ここにいる必要はござらぬ 65 00:11:51,533 --> 00:11:53,267 出ていかれよ 66 00:11:53,267 --> 00:11:54,467 申し訳ない 67 00:11:54,467 --> 00:11:57,633 急ぎ 跡継ぎを定めねばなるまい 68 00:11:57,633 --> 00:12:00,100 次の鎌倉殿… 69 00:12:00,100 --> 00:12:02,533 京に対しては いかがなさいます 70 00:12:02,533 --> 00:12:05,200 上皇様に文を出せ 71 00:12:05,200 --> 00:12:07,900 鎌倉殿は失ったが 72 00:12:07,900 --> 00:12:10,900 動揺は一切ないと 73 00:12:10,900 --> 00:12:12,767 すぐに手配を 74 00:12:19,333 --> 00:12:22,200 ご無事で何よりでございました 75 00:12:24,333 --> 00:12:29,100 まさか私まで狙っていたとはな 76 00:12:29,100 --> 00:12:33,133 源 仲章殿には災難でしたが 77 00:12:33,133 --> 00:12:35,600 自業自得 78 00:12:35,600 --> 00:12:39,833 おかげで手間が一つ省けました 79 00:12:40,833 --> 00:12:44,133 どうやら 私には 80 00:12:44,133 --> 00:12:48,467 まだ やらねばならぬことがあるようだ 81 00:12:52,000 --> 00:12:56,900 鎌倉殿の亡骸は 先ほど お部屋に 82 00:12:58,333 --> 00:13:00,533 御台所は 83 00:13:01,133 --> 00:13:06,167 ご遺体の手を握りしめたまま 決して離そうとなさいません 84 00:13:19,367 --> 00:13:23,867 公暁は 必ず討ち取りなさい 85 00:13:25,500 --> 00:13:30,433 首は 御所の正面にさらすのです 86 00:13:31,233 --> 00:13:32,100 実衣 87 00:13:32,100 --> 00:13:35,267 それくらいしないと 気が収まらないわ 88 00:13:39,500 --> 00:13:43,833 あの子は 私と頼朝様の血を引いているのです 89 00:13:45,233 --> 00:13:47,867 命は助けてやりましょう 90 00:13:50,333 --> 00:13:52,733 何を言ってるの 91 00:13:52,733 --> 00:13:54,600 大丈夫? 92 00:13:54,600 --> 00:13:56,800 公暁は謀反人です 93 00:13:56,800 --> 00:13:59,967 尼御台が そのようなことを言ってはなりません 94 00:14:02,400 --> 00:14:05,833 公暁の首を取って 95 00:14:05,833 --> 00:14:08,833 実朝が喜ぶとは私は思えない 96 00:14:10,233 --> 00:14:12,567 だったら 97 00:14:12,567 --> 00:14:16,000 今から実朝に会いに行きましょうよ 98 00:14:16,000 --> 00:14:19,233 あの子の前でも 同じことが言えるかどうか 99 00:14:20,367 --> 00:14:22,433 さあ 姉上 100 00:14:25,567 --> 00:14:26,933 御台所です 101 00:14:31,067 --> 00:14:32,700 御台所… 102 00:14:39,333 --> 00:14:43,167 あの方のお部屋に これが 103 00:14:48,067 --> 00:14:50,800 鎌倉殿の 104 00:14:51,967 --> 00:14:54,333 最後のお言葉です 105 00:15:05,400 --> 00:15:06,900 お願い 106 00:15:15,633 --> 00:15:18,000 「出ていなば…」 107 00:15:53,733 --> 00:15:56,133 これは… 108 00:15:56,133 --> 00:15:58,667 別れの歌… 109 00:16:12,467 --> 00:16:14,400 どうされた 110 00:16:14,400 --> 00:16:16,567 仲章様が討たれたらしい 111 00:16:48,000 --> 00:16:49,667 お帰りなさいませ 112 00:16:52,200 --> 00:16:54,500 鎌倉殿が襲われたと聞いて 113 00:16:54,500 --> 00:16:57,667 小四郎殿のことが心配で心配で 114 00:16:57,667 --> 00:17:00,167 ご無事で何よりでございます 115 00:17:04,233 --> 00:17:07,233 代わりに仲章が死んだ 116 00:17:08,967 --> 00:17:11,567 亡くなられたのですか? 117 00:17:12,333 --> 00:17:14,600 着替えて御所へ戻る 118 00:17:18,967 --> 00:17:21,400 お前も救われたな 119 00:17:22,733 --> 00:17:24,600 あ… は… はい? 120 00:17:27,533 --> 00:17:30,800 あいつは お前に目をつけていた 121 00:17:30,800 --> 00:17:36,700 いずれ お前は 言わなくてよいことを しゃべっていただろう 122 00:17:36,700 --> 00:17:39,900 私は お前を斬っていたかもしれない 123 00:17:43,967 --> 00:17:46,900 えっ… 分からない やいておられるのですか 124 00:17:51,567 --> 00:17:55,333 八重も比奈も 125 00:17:55,333 --> 00:17:58,367 もう少し出来た女子だった 126 00:18:00,300 --> 00:18:04,133 言っていいことと 悪いことがございます 127 00:18:05,067 --> 00:18:07,633 今のは どちらでしょうか 128 00:18:08,833 --> 00:18:11,167 今のは どちらでしょうか 129 00:18:15,767 --> 00:18:17,600 早く若君を見つけ出せ 130 00:18:17,600 --> 00:18:20,500 ほかのやつらに先を越されるな 131 00:18:20,500 --> 00:18:24,267 見つけたら ここにお連れしてよろしいか 132 00:18:25,133 --> 00:18:27,167 見つけ次第 殺すんだ 133 00:18:27,167 --> 00:18:29,700 -兄上 -分からんのか 134 00:18:29,700 --> 00:18:33,367 我らが謀反に加担していたことを しゃべられたら 135 00:18:33,367 --> 00:18:35,600 三浦は終わりなんだ 136 00:18:55,500 --> 00:18:58,067 すぐに退散します 137 00:19:02,467 --> 00:19:05,833 ここにいては すぐに捕まってしまいます 138 00:19:05,833 --> 00:19:07,400 入りなさい 139 00:19:40,567 --> 00:19:45,967 実朝は あなたに謝りたいと言っていました 140 00:19:49,267 --> 00:19:51,933 話をしました 141 00:19:52,833 --> 00:19:55,400 会ったのですか…? 142 00:19:55,400 --> 00:20:01,833 2人で 源氏の世をつくろうと 言われました 143 00:20:04,767 --> 00:20:07,233 あの子が そんなことを… 144 00:20:07,233 --> 00:20:09,267 しかし 145 00:20:09,267 --> 00:20:11,967 私には信じられなかった 146 00:20:14,333 --> 00:20:16,867 欺かれてると思いました 147 00:20:20,233 --> 00:20:22,567 こんなことをして 148 00:20:22,567 --> 00:20:26,100 鎌倉殿に 本気でなれると思っていたのですか 149 00:20:27,367 --> 00:20:32,367 謀反を起こした者に ついてくる御家人はいません 150 00:20:41,967 --> 00:20:44,367 多分 そうでしょう 151 00:20:44,367 --> 00:20:47,067 分かっていたなら どうして 152 00:20:56,333 --> 00:21:00,100 知らしめたかったのかもしれません 153 00:21:00,100 --> 00:21:03,267 知らしめる… 154 00:21:03,267 --> 00:21:06,800 源 頼朝を祖父に持ち 155 00:21:09,200 --> 00:21:12,767 源 頼家を父に持った 156 00:21:12,767 --> 00:21:15,167 私の名を 157 00:21:21,700 --> 00:21:24,000 公暁 158 00:21:27,900 --> 00:21:30,867 結局 159 00:21:32,733 --> 00:21:35,967 私には武士の名はありませんでした 160 00:21:43,200 --> 00:21:45,200 お見せしたいものが 161 00:21:55,533 --> 00:21:58,567 実朝の部屋から持ってきました 162 00:22:04,833 --> 00:22:10,367 これぞ 鎌倉殿の証し 163 00:22:18,267 --> 00:22:21,700 四代目は私です 164 00:22:22,767 --> 00:22:27,833 それだけは 忘れないでください 165 00:22:36,033 --> 00:22:38,567 二度とお会いすることもないでしょう 166 00:22:39,200 --> 00:22:40,767 御免 167 00:22:47,767 --> 00:22:50,500 どこまで知っていた 168 00:22:53,200 --> 00:22:56,767 公暁から相談は受けた 169 00:22:56,767 --> 00:22:59,300 しかし 断った 170 00:23:04,567 --> 00:23:08,400 -信じてもらえそうにないな -無理だな 171 00:23:09,433 --> 00:23:11,367 では 172 00:23:11,367 --> 00:23:13,967 正直に言うことにする 173 00:23:16,100 --> 00:23:19,467 確かに 一時は考えた 174 00:23:19,467 --> 00:23:22,867 公暁をたきつけて 実朝を殺し 175 00:23:23,833 --> 00:23:26,933 てっぺんに上り詰めようと思った 176 00:23:28,467 --> 00:23:30,833 だが やめた 177 00:23:32,933 --> 00:23:35,333 なぜだか教えてやろうか 178 00:23:39,733 --> 00:23:42,233 聞かせてもらおうか 179 00:23:45,500 --> 00:23:49,100 お前のことを考えたら 嫌になったんだよ 180 00:23:52,467 --> 00:23:55,100 今のお前は 181 00:23:55,100 --> 00:23:58,500 力にしがみついて 恨みを集め 182 00:23:58,500 --> 00:24:01,000 おびえ切ってる 183 00:24:01,700 --> 00:24:05,100 そんな姿を見ていて 184 00:24:05,100 --> 00:24:08,000 誰が取って代わろうと思う 185 00:24:12,267 --> 00:24:15,367 私には もう敵はいない 186 00:24:15,367 --> 00:24:18,667 天も味方してくれた 187 00:24:18,667 --> 00:24:23,200 これからは 好きなようにやらせてもらう 188 00:24:23,967 --> 00:24:26,167 頼朝気取りか 189 00:24:27,600 --> 00:24:30,200 言っとくが 190 00:24:30,200 --> 00:24:32,933 これで鎌倉はガタガタだ 191 00:24:35,333 --> 00:24:41,167 せいぜい 馬から落ちないように 気を付けるんだな 192 00:24:45,367 --> 00:24:48,333 私が狙われていたことは? 193 00:24:51,433 --> 00:24:55,933 公暁が私を殺そうとしていたことは 194 00:24:57,433 --> 00:25:00,567 知っていたのか 195 00:25:09,733 --> 00:25:12,533 私に… 196 00:25:15,200 --> 00:25:18,667 死んでほしかったのではないのか 197 00:25:28,600 --> 00:25:33,433 公暁が お前も殺そうとしていると知ったら 198 00:25:33,433 --> 00:25:36,900 俺は その場で あいつを殺していたよ 199 00:26:02,133 --> 00:26:05,067 奧の間に若君が 200 00:26:05,067 --> 00:26:07,867 捕らえたのか 201 00:26:07,867 --> 00:26:10,967 助けを求めに来られました 202 00:26:27,633 --> 00:26:30,167 平六 しくじった 203 00:26:31,167 --> 00:26:34,267 だから申したではありませんか 204 00:26:34,267 --> 00:26:37,767 こたびは 取りやめるべきでした 205 00:26:39,133 --> 00:26:41,567 京へ戻りたい 206 00:26:44,267 --> 00:26:47,633 それが よいと思います 207 00:26:49,067 --> 00:26:51,300 園城寺なら匿ってくれる 208 00:26:51,300 --> 00:26:53,833 手はずを整えてくれ 209 00:26:53,833 --> 00:26:56,033 かしこまりました 210 00:26:57,967 --> 00:27:00,267 おかしなものだ 211 00:27:00,267 --> 00:27:02,567 こんな時でも腹は減る 212 00:27:04,100 --> 00:27:06,800 まだ諦めたわけではない 213 00:27:06,800 --> 00:27:09,667 いずれ再び立ち上がる 214 00:27:09,667 --> 00:27:12,167 必ず鎌倉に戻… 215 00:27:51,933 --> 00:27:57,000 公暁阿闍梨の首にございます 216 00:27:57,000 --> 00:27:59,100 ご検分いただきたい 217 00:28:21,600 --> 00:28:24,433 鎌倉殿の敵は 218 00:28:24,433 --> 00:28:32,200 この 三浦平六左衛門尉義村が とってくれたぞ 219 00:28:33,633 --> 00:28:37,600 さすが 頼朝様挙兵以来の忠臣でございますな 220 00:28:40,600 --> 00:28:43,467 この先も三浦一門 221 00:28:43,467 --> 00:28:48,767 鎌倉のために身命を賭して 働く所存にございます 222 00:28:50,000 --> 00:28:55,200 北条と三浦が手を携えてこその鎌倉 223 00:28:58,167 --> 00:29:00,700 これからも よろしく頼む 224 00:29:02,200 --> 00:29:04,100 はは~っ 225 00:29:09,733 --> 00:29:13,267 公暁殿が三浦殿に討たれました 226 00:29:20,033 --> 00:29:22,033 一人にして 227 00:29:25,000 --> 00:29:26,967 お願いだから 228 00:29:50,067 --> 00:29:51,733 父上 229 00:29:55,933 --> 00:30:00,700 先ほどは 人目があったので お話しできませんでした 230 00:30:03,667 --> 00:30:05,267 何だ 231 00:30:06,633 --> 00:30:09,000 あの時 232 00:30:09,000 --> 00:30:11,667 何故 私の腕をつかまれたのですか 233 00:30:16,133 --> 00:30:18,967 父上は 234 00:30:18,967 --> 00:30:22,000 鎌倉殿の死を望んでおられた 235 00:30:26,300 --> 00:30:30,100 全て父上の思いどおりになりました 236 00:30:30,100 --> 00:30:35,800 これからは 好きに鎌倉を動かせる 父上は そうお思いだ 237 00:30:37,367 --> 00:30:40,000 しかし 238 00:30:40,000 --> 00:30:42,600 そうはいきませぬ 239 00:30:46,300 --> 00:30:48,967 どういう意味だ 240 00:30:50,533 --> 00:30:53,367 私が それを止めてみせる 241 00:30:54,900 --> 00:30:57,700 あなたの思いどおりにはさせない 242 00:31:04,367 --> 00:31:06,767 面白い 243 00:31:11,700 --> 00:31:13,600 受けて立とう 244 00:31:59,400 --> 00:32:01,067 誰 245 00:32:03,933 --> 00:32:06,267 ならぬ 246 00:32:14,067 --> 00:32:16,500 では あなたが殺して 247 00:32:27,867 --> 00:32:31,500 あるじ 主の命がなければ 248 00:32:31,500 --> 00:32:34,067 人は殺せない 249 00:32:38,300 --> 00:32:44,167 自ら死んではならない 250 00:33:25,300 --> 00:33:28,200 実朝が殺されたというのは まことか 251 00:33:28,200 --> 00:33:32,967 しかも 仲章殿までもが凶刃に倒れました 252 00:33:34,933 --> 00:33:39,000 つくづく鎌倉とは忌まわしい所だ 253 00:33:39,000 --> 00:33:41,533 恐ろしや恐ろしや 254 00:33:41,533 --> 00:33:45,200 鎌倉なんぞに 親王様を行かせてはなりません 255 00:33:45,567 --> 00:33:48,567 こたびの下向の話 なかったことにいたしましょう 256 00:33:48,567 --> 00:33:52,067 -どうか お断りあそばされませ -まあ 待て 257 00:33:52,067 --> 00:33:54,233 右大臣が殺されたのだ 258 00:33:54,233 --> 00:33:57,867 僧を集め まずは国の安泰を祈らせよ 259 00:33:57,867 --> 00:33:59,600 かしこまりました 260 00:33:59,600 --> 00:34:01,467 その上で… 261 00:34:02,533 --> 00:34:05,167 頼仁を鎌倉にやるのは やめじゃ やめじゃ 262 00:34:05,167 --> 00:34:10,067 しかしながら 実朝が死んで 親王様も下られぬとなれば 263 00:34:10,067 --> 00:34:14,500 鎌倉は ますます 北条のやりたい放題でございますぞ 264 00:34:14,500 --> 00:34:16,767 それよ 265 00:34:16,767 --> 00:34:20,267 早々に手を打つべきでは 266 00:34:22,800 --> 00:34:25,733 これを機会に断ってしまえ 267 00:34:25,733 --> 00:34:30,067 そして 別の方を推挙していただく 268 00:34:31,800 --> 00:34:35,233 もっと我らに扱いやすいお方を 269 00:34:35,233 --> 00:34:38,800 親王様をお迎えするべきです 270 00:34:38,800 --> 00:34:41,833 実朝様の悲願でございます 271 00:34:41,833 --> 00:34:45,733 それを進めることこそ 何よりの供養になるのではありませぬか 272 00:34:45,733 --> 00:34:47,133 私も そう思います 273 00:34:47,133 --> 00:34:50,300 死んだ者に気を遣って どうする 274 00:34:51,733 --> 00:34:54,967 すぐに上皇様に文を出します 275 00:34:54,967 --> 00:34:56,733 お待ちください 276 00:34:56,733 --> 00:35:00,933 ここまで進んでいた話を 今更 反故にするのは いかがなものかと 277 00:35:00,933 --> 00:35:04,167 朝廷のご信用を全て失いかねませぬ 278 00:35:04,167 --> 00:35:07,333 そうですよ 私は京まで行ったのですから 279 00:35:07,333 --> 00:35:09,600 お考え直しを 280 00:35:15,967 --> 00:35:18,233 確かに 281 00:35:18,233 --> 00:35:21,333 こちらから断れば そうなるな 282 00:35:22,600 --> 00:35:28,533 ならば 向こうから断ってくるように しむけたい 283 00:35:31,033 --> 00:35:33,500 こうしよう 284 00:35:33,500 --> 00:35:36,233 この者の申すとおり 285 00:35:36,233 --> 00:35:42,900 一日も早く親王様に来ていただきたいと 強く催促するのだ 286 00:35:42,900 --> 00:35:45,867 あえて でございますな 287 00:35:45,867 --> 00:35:48,100 そうだ 288 00:35:48,100 --> 00:35:55,333 上皇様は 実朝様をみすみす死なせた 鎌倉にお怒りのはず 289 00:35:55,333 --> 00:35:58,400 必ず断ってくる 290 00:35:58,400 --> 00:36:01,733 よいお考えかと 291 00:36:01,733 --> 00:36:04,900 さりとて 292 00:36:04,900 --> 00:36:09,433 向こうも我らを操る手駒は残したい 293 00:36:12,633 --> 00:36:17,067 さて どう出るか 294 00:36:18,967 --> 00:36:22,300 のう 太郎 295 00:36:30,200 --> 00:36:33,000 ここが正念場ですよ 296 00:36:33,000 --> 00:36:35,967 しかし 私に目はないと 297 00:36:37,867 --> 00:36:43,700 鎌倉で源氏嫡流の血を引くのは 298 00:36:43,700 --> 00:36:47,600 全成様の子である あなただけなのですよ 299 00:36:50,300 --> 00:36:54,433 必ず鎌倉殿にしてみせます 300 00:36:55,733 --> 00:36:58,867 この母に任せておきなさい 301 00:37:07,400 --> 00:37:10,267 公暁が持っておりました 302 00:37:14,367 --> 00:37:16,400 もうよい 303 00:37:17,833 --> 00:37:21,333 どこかに丁寧に埋めてしまいなさい 304 00:37:21,333 --> 00:37:23,400 かしこまりました 305 00:37:28,467 --> 00:37:31,067 小四郎 306 00:37:31,767 --> 00:37:34,467 私は鎌倉を去ります 307 00:37:36,600 --> 00:37:38,600 なりません 308 00:37:38,600 --> 00:37:40,233 伊豆へ帰ります 309 00:37:40,233 --> 00:37:42,667 できませぬ 310 00:37:43,333 --> 00:37:45,733 もう たくさんなんです 311 00:37:45,733 --> 00:37:47,833 なぜ止めるのですか 312 00:37:48,500 --> 00:37:51,933 姉上が頼朝様の妻だからです 313 00:37:53,667 --> 00:37:59,967 頼朝様のご威光を示すことができるのは あなただけだ 314 00:37:59,967 --> 00:38:04,500 むしろ立場は 今まで以上に重くなります 315 00:38:05,467 --> 00:38:11,133 今こそ 北条の鎌倉をつくるのです 316 00:38:11,833 --> 00:38:14,900 邪魔する者は もう誰もいない 317 00:38:17,433 --> 00:38:19,700 勝手にやりなさい 318 00:38:21,967 --> 00:38:24,067 姉上には とことん つきあってもらう 319 00:38:24,067 --> 00:38:25,800 放っておいて 320 00:38:30,967 --> 00:38:35,400 鎌倉の闇を忌み嫌うのは結構 321 00:38:36,667 --> 00:38:39,933 しかし 322 00:38:39,933 --> 00:38:43,633 姉上は今まで何をなされた 323 00:38:48,100 --> 00:38:51,333 お答えになってください 324 00:38:53,467 --> 00:38:58,033 闇を断つために 325 00:38:58,033 --> 00:39:01,833 あなたは何をなされた 326 00:39:06,267 --> 00:39:09,267 頼朝様から学んだのは 327 00:39:09,267 --> 00:39:12,400 私だけではない 328 00:39:15,200 --> 00:39:18,000 我らは一心同体 329 00:39:19,433 --> 00:39:22,600 これまでも 330 00:39:22,600 --> 00:39:25,733 そして この先も 331 00:39:40,900 --> 00:39:43,067 仏像を作ってほしい ほう 332 00:39:44,467 --> 00:39:47,400 私に似せた仏像を 333 00:39:52,867 --> 00:39:55,767 面白いこと言うな 334 00:39:55,767 --> 00:39:58,833 -できるか -造作もないこと 335 00:39:58,833 --> 00:40:01,067 しかし やらん 336 00:40:03,600 --> 00:40:05,600 なぜだ 337 00:40:05,600 --> 00:40:08,700 お前が申したことではないか 338 00:40:13,167 --> 00:40:16,033 変わったなあ 339 00:40:16,033 --> 00:40:18,333 何が 340 00:40:18,333 --> 00:40:20,600 お前だよ 341 00:40:21,267 --> 00:40:24,833 迷いのない顔 342 00:40:24,833 --> 00:40:27,300 つまらん顔だ 343 00:40:27,833 --> 00:40:30,267 今のお前に興味はない 344 00:40:31,133 --> 00:40:38,933 天下の運慶に 神仏と一体となった己の像を作らせる 345 00:40:40,767 --> 00:40:44,200 頼朝様が なしえなかったことがしたい 346 00:40:46,533 --> 00:40:49,667 偉くなったなあ 347 00:40:49,667 --> 00:40:52,933 望むものは 何でもくれてやる 348 00:40:55,133 --> 00:40:58,900 俺が欲得で仕事をしていると 思わんでくれ 349 00:40:59,633 --> 00:41:04,800 早く仕上げるために 弟子に手伝わせていると申しておったな 350 00:41:04,800 --> 00:41:09,100 その分 ほかの仕事ができると 351 00:41:10,633 --> 00:41:14,033 十分 欲得ではないのか 352 00:41:17,500 --> 00:41:19,700 よくぞ見抜いた 353 00:41:21,433 --> 00:41:25,333 お前は俗物だ 354 00:41:25,333 --> 00:41:30,567 だから お前の作るものは 人の心を打つ 355 00:41:40,000 --> 00:41:42,033 期日は 356 00:41:43,000 --> 00:41:45,200 決めておらぬ 357 00:41:49,500 --> 00:41:52,633 そのかわり 358 00:41:52,633 --> 00:41:56,033 お前が一人で彫るのだ 359 00:41:56,933 --> 00:42:02,867 正真正銘の運慶の作として 360 00:42:09,833 --> 00:42:12,033 いいだろう 361 00:42:12,033 --> 00:42:16,933 それじゃあ お前のために 作ってやるよ 362 00:42:18,900 --> 00:42:20,900 それがよい 363 00:42:37,000 --> 00:42:40,200 © NHK 364 00:42:40,200 --> 00:42:42,973 鎌倉は 誰にも渡さん 365 00:42:42,973 --> 00:42:45,711 尼将軍の言うことに 逆らってはなりませんよ 366 00:42:45,711 --> 00:42:48,609 こうなったら化かし合いよ 367 00:42:48,610 --> 00:42:51,000 鎌倉を攻め落としてご覧に入れます 368 00:42:51,000 --> 00:42:54,932 鎌倉の行く末は 叔父上にかかっております