1 00:00:33,741 --> 00:00:35,741 (入江)秘書の小栗さんの意識が 戻りました。 2 00:00:38,746 --> 00:00:41,749 (入江)単刀直入に お聞きします。 3 00:00:41,749 --> 00:00:45,749 あの日 誰が あなたを こんな目に遭わしたんですか? 4 00:00:47,755 --> 00:00:52,755 (入江)事件当日のことは 末松さんから証言が取れてます。 5 00:00:56,764 --> 00:01:01,769 (入江)突然 具合が悪くなった? 6 00:01:01,769 --> 00:01:03,769 (末松)はい。 7 00:01:08,776 --> 00:01:12,780 (末松)食事の用意ができました。 8 00:01:12,780 --> 00:01:14,782 (小栗)すまなかったね 遅くなってしまって。 9 00:01:14,782 --> 00:01:16,784 (末松)いえ。 10 00:01:16,784 --> 00:01:19,787 (小栗)ああ 私がやるから先に食べなさい。 11 00:01:19,787 --> 00:01:22,790 (末松)いや でも。 (小栗)いいから。 12 00:01:22,790 --> 00:01:24,792 (末松)すみません。 (小栗)うん。 13 00:01:24,792 --> 00:01:26,792 (末松)頂きます。 14 00:01:33,734 --> 00:01:38,739 (小栗)どうした? 末松。 末松 大丈夫か!? 末松! 15 00:01:38,739 --> 00:01:42,739 (末松の せき) (小栗)どうした? おい! 16 00:01:44,745 --> 00:01:49,750 (入江)それで あの日は離れの部屋で休ましたと。 17 00:01:49,750 --> 00:01:54,750 はい。 立っているのも やっとな 状態でしたので。 18 00:01:56,757 --> 00:01:58,759 彼は無事ですか? 19 00:01:58,759 --> 00:02:00,761 (入江)大丈夫ですよ。➡ 20 00:02:00,761 --> 00:02:04,765 彼も ここに入院していますが 間もなく退院だそうです。 21 00:02:04,765 --> 00:02:09,770 (小栗)そうですか。 よかった。 (入江)それで あなたは➡ 22 00:02:09,770 --> 00:02:11,772 末松さんの代わりに 用事を済ませるため➡ 23 00:02:11,772 --> 00:02:14,775 屋敷を出ることとなった。 24 00:02:14,775 --> 00:02:19,780 (小栗)はい。 あの日は 取引先の会社に➡ 25 00:02:19,780 --> 00:02:22,783 お届け物をしなければ ならなかったので。 26 00:02:22,783 --> 00:02:25,786 それは何時ごろか 覚えていますか? 27 00:02:25,786 --> 00:02:28,786 4時ごろだったと思います。 28 00:02:31,809 --> 00:02:34,729 まるで計算したかのように➡ 29 00:02:34,729 --> 00:02:39,734 黒澤 文蔵さんは 屋敷に1人になったわけですね。 30 00:02:39,734 --> 00:02:42,737 えっ? (入江)犯人にとって➡ 31 00:02:42,737 --> 00:02:46,741 文蔵さんを殺害するのに 一番 邪魔なのは➡ 32 00:02:46,741 --> 00:02:48,741 あなたたち2人でしょう? 33 00:02:51,746 --> 00:02:53,748 (入江)それで?➡ 34 00:02:53,748 --> 00:02:56,748 あなたが屋敷に戻ったのは 何時ごろでしたか? 35 00:02:58,753 --> 00:03:03,758 (小栗)実は 途中で忘れ物に気が付きまして。➡ 36 00:03:03,758 --> 00:03:06,761 30分もしないうちに 屋敷に戻ったんです。 37 00:03:06,761 --> 00:03:09,761 (入江)そして あなたは犯人と鉢合わせをした。 38 00:03:17,772 --> 00:03:20,775 ≪(入江の ため息) 39 00:03:20,775 --> 00:03:22,775 小栗さん。 40 00:03:24,779 --> 00:03:28,783 (入江)下手すれば あなたも末松さんも➡ 41 00:03:28,783 --> 00:03:32,783 殺されていたかも しれないんですよ! 42 00:03:48,736 --> 00:03:51,739 教えてください。 43 00:03:51,739 --> 00:03:56,744 あの日 あなたは誰を見たんですか? 44 00:03:56,744 --> 00:04:10,744 ♬~ 45 00:04:19,767 --> 00:04:39,720 ♬~ 46 00:04:39,720 --> 00:04:59,740 ♬~ 47 00:04:59,740 --> 00:05:05,740 ♬~ 48 00:05:36,710 --> 00:05:41,715 ≪(ドアの閉まる音) ≪(足音) 49 00:05:41,715 --> 00:05:43,717 (文蔵)次は いつ来る? 50 00:05:43,717 --> 00:05:46,720 (久留美)命令してくだされば いつでも参りますわ。 51 00:05:46,720 --> 00:05:49,723 (文蔵の笑い声) 52 00:05:49,723 --> 00:05:52,723 (文蔵)飽きない女だ お前は。 53 00:06:01,735 --> 00:06:05,739 (文蔵)おい 末松 タクシー呼べ。 (末松)かしこまりました。 54 00:06:05,739 --> 00:06:07,739 (文蔵)送ろう。 55 00:06:09,743 --> 00:06:11,743 ≪(ドアの開く音) 56 00:06:15,749 --> 00:06:17,749 ≪(ドアの閉まる音) 57 00:06:20,754 --> 00:06:24,754 (涼)おはよう 勲兄さん。 (勲)おはよう。 58 00:06:38,706 --> 00:06:42,706 あれから 兄さんから連絡あったか? 59 00:06:44,712 --> 00:06:49,712 ううん。 そうか。 60 00:07:18,746 --> 00:07:21,749 (加奈子)おはよう。 コーヒー飲むでしょ? 61 00:07:21,749 --> 00:07:23,749 (満)ああ。 62 00:07:27,755 --> 00:07:30,755 (加奈子)はい。 (満)サンキュー。 63 00:07:34,695 --> 00:07:37,695 (加奈子)前々から 思ってたんだけどさ。 64 00:07:39,700 --> 00:07:43,704 (加奈子)カーテン もっと明るい色にしようと思って。 65 00:07:43,704 --> 00:07:47,708 (満)ああ いいんじゃない。 66 00:07:47,708 --> 00:07:49,710 (加奈子)今度 一緒に選んでくれる? 67 00:07:49,710 --> 00:07:53,714 (満)うん。 (加奈子)よかった。➡ 68 00:07:53,714 --> 00:07:56,717 市内に インテリアのカワイイ お店があって。➡ 69 00:07:56,717 --> 00:08:01,717 一度 行ってみたかったんだ。 でも なかなか 1人じゃね。 70 00:08:04,725 --> 00:08:07,728 (加奈子)満さん? 71 00:08:07,728 --> 00:08:13,734 (満)んっ? あっ じゃあ 後で 寸法 測っとくよ。 72 00:08:13,734 --> 00:08:15,736 ありがとう。 73 00:08:15,736 --> 00:08:30,751 ♬~ 74 00:08:30,751 --> 00:08:32,751 (文蔵)末松。 75 00:08:34,688 --> 00:08:39,688 (文蔵)いいよ。 いいよ! いいよ! 76 00:08:45,699 --> 00:08:50,704 あした 会社で 証拠書類の最終確認をします。 77 00:08:50,704 --> 00:08:55,709 裁判所には 週明けにも提出できると思います。 78 00:08:55,709 --> 00:08:57,711 (文蔵の笑い声) 79 00:08:57,711 --> 00:09:02,716 (文蔵)杉山の平和な時間も あと僅かか。 80 00:09:02,716 --> 00:09:05,719 ≪(文蔵の笑い声) 81 00:09:05,719 --> 00:09:09,723 (文蔵)最後まで 抜かりなく 頼みますよ 弁護士先生。 82 00:09:09,723 --> 00:09:11,725 はい。 83 00:09:11,725 --> 00:09:16,730 で 次の仕事のことなんだがな。 84 00:09:16,730 --> 00:09:19,733 えっ。 何だ? 85 00:09:19,733 --> 00:09:22,736 僕の役目は この案件だけじゃ? 86 00:09:22,736 --> 00:09:25,736 (文蔵)誰が そんなこと 言ったよ? 87 00:09:29,743 --> 00:09:33,680 (文蔵)まあ 聞け。 この町に➡ 88 00:09:33,680 --> 00:09:37,684 大型商業施設を建てようと 思っててな。➡ 89 00:09:37,684 --> 00:09:40,687 どうだ? もうかりそうな話だろ。➡ 90 00:09:40,687 --> 00:09:44,691 で 町外れの土地を買い占めようと 思ってんだが➡ 91 00:09:44,691 --> 00:09:48,695 その住民どもが 簡単に応じるとは思えん。➡ 92 00:09:48,695 --> 00:09:50,697 そこで 弁護士先生の出番ってわけだ。 93 00:09:50,697 --> 00:09:55,702 どんな手段を使っても構わん。 早急に立ち退かせろ。 94 00:09:55,702 --> 00:09:58,705 ≪(文蔵の笑い声) 95 00:09:58,705 --> 00:10:01,708 (文蔵)もっと でっかい金庫が 必要になるな。 96 00:10:01,708 --> 00:10:06,713 ≪(文蔵の笑い声) 97 00:10:06,713 --> 00:10:26,733 ♬~ 98 00:10:26,733 --> 00:10:36,743 ♬~ 99 00:10:36,743 --> 00:10:39,746 (久留美)《一度 地獄を見たら 人間 どうなると思う?》➡ 100 00:10:39,746 --> 00:10:43,746 《そう簡単に 人に心なんて開けなくなるのよ》 101 00:10:45,752 --> 00:10:53,752 (久留美)《違ってたのかな 私にも守りたいものがあったら》 102 00:11:03,770 --> 00:11:05,772 ≪(ノック) 103 00:11:05,772 --> 00:11:07,772 どうぞ。 104 00:11:10,777 --> 00:11:13,780 (末松)失礼します。 105 00:11:13,780 --> 00:11:20,780 涼さま あの 差し出がましいとは 思ったんですが。 106 00:11:23,790 --> 00:11:25,792 何? 107 00:11:25,792 --> 00:11:27,794 この間➡ 108 00:11:27,794 --> 00:11:29,796 奥さまが生きていらしたころを 知る人は➡ 109 00:11:29,796 --> 00:11:31,815 いないかと おっしゃっていたので➡ 110 00:11:31,815 --> 00:11:33,734 過去の使用人名簿を 調べてみたんです。 111 00:11:33,734 --> 00:11:38,739 そしたら1人だけいました。➡ 112 00:11:38,739 --> 00:11:42,743 奥さまが亡くなられた直後まで 働いていたそうです。 113 00:11:42,743 --> 00:11:46,743 あっ ありがとう。 あっ いえ。 114 00:11:48,749 --> 00:11:51,752 あっ あの➡ 115 00:11:51,752 --> 00:11:55,756 このことは 内緒にしておいて もらってもいいかな? 116 00:11:55,756 --> 00:11:57,758 もちろんです。 117 00:11:57,758 --> 00:11:59,758 ありがとう。 118 00:12:02,763 --> 00:12:04,765 ≪(ドアの開く音) 119 00:12:04,765 --> 00:12:06,765 ≪(ドアの閉まる音) 120 00:12:33,727 --> 00:12:35,727 (満)何の用だよ? 121 00:12:46,740 --> 00:12:50,740 この間は すまなかった。 122 00:12:52,746 --> 00:12:56,750 ああなる前に 俺が何か手を打つべきだった。 123 00:12:56,750 --> 00:12:58,750 ホントに すまない。 124 00:13:09,763 --> 00:13:11,763 兄さんの言うとおりかもしれない。 125 00:13:13,767 --> 00:13:15,767 俺は。 126 00:13:18,772 --> 00:13:21,772 悪魔に魂を売ったのかも。 127 00:13:26,780 --> 00:13:28,782 (満)お前 どうしたんだよ? 128 00:13:28,782 --> 00:13:30,782 いや。 129 00:13:38,725 --> 00:13:40,725 何でもない。 130 00:13:44,731 --> 00:13:49,731 兄さんこそ あれから どうしてたんだ? 131 00:13:56,743 --> 00:13:59,743 俺 お前と違って適当だからさ。 132 00:14:01,748 --> 00:14:04,748 今も加奈子の世話になってる。 133 00:14:11,758 --> 00:14:16,758 情けねえよな けりつけるとか言っといてよ。 134 00:14:18,765 --> 00:14:21,768 頼みがある。 135 00:14:21,768 --> 00:14:24,768 加奈子を傷つけるようなことは しないでやってくれ。 136 00:14:27,774 --> 00:14:30,777 これから どう生きていくかは 兄さんの自由だ。 137 00:14:30,777 --> 00:14:36,716 ただ 加奈子には➡ 138 00:14:36,716 --> 00:14:39,716 兄さんの誠意を 見せてやってほしい。 139 00:14:42,722 --> 00:14:44,722 何かあっても。 140 00:14:46,726 --> 00:14:49,726 もう 俺は そばにいてやれないから。 141 00:14:51,731 --> 00:14:57,737 勲 お前。 伝えたかったのは それだけだ。 142 00:14:57,737 --> 00:15:00,737 悪かったな 時間 取らせて。 143 00:15:10,750 --> 00:15:12,750 勲! 144 00:15:18,758 --> 00:15:20,758 ごめんな! 145 00:15:23,763 --> 00:15:25,763 頼りない兄貴で! 146 00:15:31,788 --> 00:15:33,788 じゃあな。 147 00:17:42,736 --> 00:17:45,739 ≪(ドアの開く音) 148 00:17:45,739 --> 00:17:47,741 ≪(ドアの閉まる音) 149 00:17:47,741 --> 00:17:50,744 ≪(足音) 150 00:17:50,744 --> 00:17:53,747 来てくれないかと思った。 151 00:17:53,747 --> 00:17:56,750 (久留美)何? 話って。 152 00:17:56,750 --> 00:17:59,750 もう一度 ちゃんと確かめたいことがあって。 153 00:18:01,755 --> 00:18:08,762 あの日 ここで話したとき 久留美 言ってたよな。 154 00:18:08,762 --> 00:18:13,762 私にも守りたいものがあったら 何か違ってたのかなって。 155 00:18:15,769 --> 00:18:18,769 それって 今の自分に 満足してないってことだよな? 156 00:18:21,775 --> 00:18:29,783 美人で 男にモテて 金も持ってて それでも満たされないって➡ 157 00:18:29,783 --> 00:18:31,785 どれだけのさみしさ 抱えてるんだろうと思って。 158 00:18:31,785 --> 00:18:34,788 何が言いたいの? 159 00:18:34,788 --> 00:18:38,792 俺は 久留美のさみしさの正体が 知りたいんだ。 160 00:18:38,792 --> 00:18:40,727 こんな俺でも➡ 161 00:18:40,727 --> 00:18:44,727 久留美のために何かできることが あるんじゃないかって。 162 00:18:46,733 --> 00:18:52,733 だから 話してほしい 何が久留美を孤独にしたのか。 163 00:18:54,741 --> 00:18:59,741 あなた ホントに簡単ね。 あきれるくらい。 164 00:19:01,748 --> 00:19:04,751 お金かな。 えっ? 165 00:19:04,751 --> 00:19:06,753 全部 お金のせい。 166 00:19:06,753 --> 00:19:09,756 私 捨てられたの。 167 00:19:09,756 --> 00:19:12,759 優しい父親だったんだけどね。 168 00:19:12,759 --> 00:19:15,762 借金で 生活が どうしようもなくなったとき➡ 169 00:19:15,762 --> 00:19:18,765 私のこと あっさり捨てたの。 170 00:19:18,765 --> 00:19:23,770 住む家もなくて 頼れる人もいなくて。 171 00:19:23,770 --> 00:19:27,774 お金に 人生 狂わされたと思った。 172 00:19:27,774 --> 00:19:32,779 だから 私 お金を利用してやろうと思ったの。 173 00:19:32,779 --> 00:19:35,782 生きていくために 仕方なく お金に すがるんじゃない。 174 00:19:35,782 --> 00:19:38,785 自分の持っている全てを使って 金を手に入れ➡ 175 00:19:38,785 --> 00:19:42,722 自分の享楽のために むちゃくちゃに使ってやるの。 176 00:19:42,722 --> 00:19:45,722 その成れの果てが今の私。 177 00:19:48,728 --> 00:19:50,730 気が済んだ? 178 00:19:50,730 --> 00:19:55,730 俺には 久留美を救うことは できないのか? 179 00:19:58,738 --> 00:20:03,738 孤独な者同士が一緒にいても 余計 寂しいだけよ。 180 00:20:13,753 --> 00:20:15,755 ≪(ドアの開く音) 181 00:20:15,755 --> 00:20:17,755 ≪(ドアの閉まる音) 182 00:20:24,764 --> 00:20:26,764 (文蔵)あ~。 183 00:20:31,771 --> 00:20:35,771 (文蔵)や~ チクショー。 184 00:20:40,713 --> 00:20:42,713 (文蔵)や~。 185 00:20:46,719 --> 00:20:48,721 (久留美)《ペルセウス?》 《ギリシア神話で➡ 186 00:20:48,721 --> 00:20:51,724 怪物からお姫さまを守った勇者》 187 00:20:51,724 --> 00:20:55,728 《もう1回 目指してみるよ 勇者》 188 00:20:55,728 --> 00:21:15,748 ♬~ 189 00:21:15,748 --> 00:21:35,768 ♬~ 190 00:21:35,768 --> 00:21:55,768 ♬~ 191 00:22:05,732 --> 00:22:08,735 これで書類は全て揃いました。 192 00:22:08,735 --> 00:22:11,738 あとは 裁判所に訴状を提出するだけです。 193 00:22:11,738 --> 00:22:14,738 (小栗)かしこまりました。 よろしくお願いします。 194 00:22:18,745 --> 00:22:32,745 [TEL] 195 00:22:36,763 --> 00:22:38,763 はい。 196 00:22:44,704 --> 00:22:46,704 満兄さんがいなくなった? 197 00:22:48,708 --> 00:22:53,708 (加奈子)これ 朝 起きたら 置いてあったの。 198 00:23:01,721 --> 00:23:06,726 「加奈子へ 黙って出てってごめん」 199 00:23:06,726 --> 00:23:09,729 「このまま ここにいても➡ 200 00:23:09,729 --> 00:23:15,735 今のオレには お前を幸せにすることはできない」 201 00:23:15,735 --> 00:23:19,739 「人生を変えるために 今 オレには➡ 202 00:23:19,739 --> 00:23:22,742 やらなきゃいけないことが あるんだ」 203 00:23:22,742 --> 00:23:29,749 「加奈子も 自分にとっての ホントの幸せを 探してほしい」 204 00:23:29,749 --> 00:23:34,754 「これまでのこと ホントに感謝してる」 205 00:23:34,754 --> 00:23:39,776 「全てが終わったら 借りた金は必ず返す」 206 00:23:39,776 --> 00:23:43,696 「ありがとう さようなら」 207 00:23:43,696 --> 00:23:46,699 (加奈子)うすうす感じてたの。 208 00:23:46,699 --> 00:23:51,699 満さん 誰か別の人のこと 考えてるなって。 209 00:23:54,707 --> 00:23:56,707 そうなんでしょ? 210 00:24:02,715 --> 00:24:04,715 やっぱりね。 211 00:24:06,719 --> 00:24:08,721 それでもいいや。 212 00:24:08,721 --> 00:24:11,721 最後は 私のところに帰ってきてくれれば。 213 00:24:14,727 --> 00:24:18,727 満さん 帰ってくるよね? 214 00:24:21,734 --> 00:24:23,734 大丈夫だよね? 215 00:24:26,739 --> 00:24:29,742 満兄さんは➡ 216 00:24:29,742 --> 00:24:33,742 加奈子の求めてるような生き方は できない人なんだよ。 217 00:24:35,748 --> 00:24:38,748 ホントは 加奈子も分かってるんだろ? 218 00:24:43,690 --> 00:24:47,690 そんなこと 簡単に受け入れられない。 219 00:24:49,696 --> 00:24:55,702 ねえ 勲君から 満さんに連絡してくれない? 220 00:24:55,702 --> 00:24:59,702 ここに帰ってくるように 説得してくれないかな? 221 00:25:04,711 --> 00:25:10,717 何で そんなこと 俺に頼むんだ? 222 00:25:10,717 --> 00:25:13,717 勲君しか頼める人いないの。 223 00:25:16,723 --> 00:25:19,726 違うだろ。 224 00:25:19,726 --> 00:25:21,728 えっ? 225 00:25:21,728 --> 00:25:27,728 加奈子 俺の気持ち 分かってるよな? 226 00:25:30,737 --> 00:25:34,741 加奈子に頼まれると断れない。 227 00:25:34,741 --> 00:25:38,741 それを知ってて 利用してるだけだろ? 228 00:25:40,680 --> 00:25:42,682 加奈子は 俺を苦しめることで➡ 229 00:25:42,682 --> 00:25:44,682 兄さんに 仕返しをしてるだけなんだよ。 230 00:25:46,686 --> 00:25:52,686 どんなに尽くしても 自分の物にならないから。 231 00:25:54,694 --> 00:25:58,698 俺は もう加奈子の力にはなれない。 232 00:25:58,698 --> 00:26:18,718 ♬~ 233 00:26:18,718 --> 00:26:38,738 ♬~ 234 00:26:38,738 --> 00:26:43,676 ♬~ 235 00:26:43,676 --> 00:26:45,678 [TEL](呼び出し音) 236 00:26:45,678 --> 00:26:48,678 ☎(アナウンス)「ただ今 電話に出ることができません」 237 00:27:02,695 --> 00:27:06,699 何だ? これは。 地元の弁護士会に相談したんです。 238 00:27:06,699 --> 00:27:11,704 僕の代わりに 誰か適任者がいないか。 239 00:27:11,704 --> 00:27:14,707 そこに記載があるのは 全て優秀な弁護士たちです。 240 00:27:14,707 --> 00:27:18,711 僕なんかより経験も豊富です。 241 00:27:18,711 --> 00:27:21,711 そんなに東京に帰りたいか? 242 00:27:40,733 --> 00:27:42,733 お前の好きにしろ。 243 00:27:54,747 --> 00:27:57,750 どこにでも行け。 244 00:27:57,750 --> 00:28:03,750 だが 結局 お前は俺から離れられないんだよ。 245 00:28:07,760 --> 00:28:14,760 俺の血を受け継いで この世に生まれ落ちた瞬間からな。 246 00:28:20,773 --> 00:28:22,775 ≪(ドアの開く音) 247 00:28:22,775 --> 00:28:40,775 (笑い声) 248 00:29:16,762 --> 00:29:18,762 ≪(ドアの開く音) 249 00:29:42,722 --> 00:29:48,728 (八重子)お世話になったのが 20年も前のことなんで➡ 250 00:29:48,728 --> 00:29:52,732 私で お役に立てるかどうか。 251 00:29:52,732 --> 00:29:57,737 お聞きしたかったのは 母のことなんです。 252 00:29:57,737 --> 00:29:59,737 覚えていますか? 253 00:30:01,741 --> 00:30:08,748 (八重子)もちろんです。 とっても お優しい方でした。➡ 254 00:30:08,748 --> 00:30:12,748 尊敬していました 心から。 255 00:30:15,755 --> 00:30:20,755 でも 自殺したんですよね? 256 00:30:25,765 --> 00:30:27,767 僕だけが何も知らないんです。 257 00:30:27,767 --> 00:30:31,767 兄たちが 僕のことを守ってきてくれたので。 258 00:30:33,773 --> 00:30:38,778 でも ちゃんと受け止めたいんです 母の痛みを。 259 00:30:38,778 --> 00:30:42,715 兄たちと同じように。 260 00:30:42,715 --> 00:30:47,715 だから お願いします。 知ってることを教えてください。 261 00:30:58,731 --> 00:31:00,731 (八重子)あの。 262 00:32:39,732 --> 00:32:42,735 ≪(ドアの開く音) 263 00:32:42,735 --> 00:32:45,738 ≪(足音) 264 00:32:45,738 --> 00:32:47,740 (末松)勲さま。 265 00:32:47,740 --> 00:32:54,747 世話になったな。 (末松)えっ? 勲さま。 勲さま! 266 00:32:54,747 --> 00:32:58,751 (末松)お待ちください 勲さま。 どうして こんな急に? 267 00:32:58,751 --> 00:33:02,755 父から 許可は もらった。 (末松)お戻りは いつですか? 268 00:33:02,755 --> 00:33:05,758 もう二度と戻らない。 (末松)えっ?➡ 269 00:33:05,758 --> 00:33:09,762 勲さま お待ちください!➡ 270 00:33:09,762 --> 00:33:13,766 旦那さまと満さまの関係が こじれてしまった今➡ 271 00:33:13,766 --> 00:33:18,771 間に入れるのは 勲さまだけです!➡ 272 00:33:18,771 --> 00:33:20,771 お願いします 勲さま! 273 00:33:22,775 --> 00:33:27,775 (末松)勲さまがいなくなったら この家の均衡が崩れます。 274 00:33:32,785 --> 00:33:36,785 この家がどうなろうが 俺の知ったことか。 275 00:33:47,733 --> 00:33:50,733 すまないが後を頼む。 276 00:34:17,763 --> 00:34:25,763 [TEL] 277 00:34:29,775 --> 00:34:32,778 涼? 278 00:34:32,778 --> 00:34:36,778 [TEL]うん。 勲兄さん。 279 00:34:38,717 --> 00:34:41,717 [TEL]僕 聞いたんだ。 280 00:34:43,722 --> 00:34:46,722 聞いた? 何を? 281 00:34:48,727 --> 00:34:53,727 お母さんが自殺した本当の理由。 282 00:34:55,734 --> 00:35:01,740 [TEL]昔 うちで働いてた家政婦さんが 話してくれたんだ。 283 00:35:01,740 --> 00:35:03,740 何で。 284 00:35:06,745 --> 00:35:09,745 何で そんなこと わざわざ聞いたんだ。 285 00:35:12,751 --> 00:35:17,756 お母さん 心を壊してしまったんだね。 286 00:35:17,756 --> 00:35:20,756 (詩織の笑い声) 287 00:35:22,761 --> 00:35:24,761 無理もないよね。 288 00:35:26,765 --> 00:35:30,769 あんなひどいことをさせられて。 289 00:35:30,769 --> 00:35:32,771 ひどいこと? 290 00:35:32,771 --> 00:35:38,771 お父さん 仕事の取引が うまくいくように。 291 00:35:40,713 --> 00:35:43,713 母さんの体を利用してたんだろ? 292 00:35:46,719 --> 00:35:48,721 (詩織)《もう あんなことは 嫌です》➡ 293 00:35:48,721 --> 00:35:50,723 《お願いです。 勘弁してください》 294 00:35:50,723 --> 00:35:53,726 (文蔵)《お前は 言われたとおりにしてれば➡ 295 00:35:53,726 --> 00:35:57,730 いいんだよ! 聞き分けのいい女だと思って➡ 296 00:35:57,730 --> 00:36:00,733 女房にしたのに!》 297 00:36:00,733 --> 00:36:03,733 ≪(詩織の笑い声) 298 00:36:05,738 --> 00:36:12,745 [TEL]兄さん。 まさか兄さんも知らなかったの? 299 00:36:12,745 --> 00:36:15,748 (詩織)《お母さんを助けて》 300 00:36:15,748 --> 00:36:27,760 ♬~ 301 00:36:27,760 --> 00:36:30,763 (女性)結局 全然 会えてなくてさ。 (バーテンダー)そうなの。 302 00:36:30,763 --> 00:36:32,765 (女性)仕事も すごい忙しいもんね。 303 00:36:32,765 --> 00:36:35,768 (女性)そうなんだよ。 連絡も 全然 返ってこないし。 304 00:36:35,768 --> 00:36:37,786 (バーテンダー)いらっしゃいませ。 なあ。 305 00:36:37,786 --> 00:36:39,786 (バーテンダー)はい。 306 00:36:49,715 --> 00:36:54,720 ☎ 307 00:36:54,720 --> 00:36:56,722 はい 黒澤でございます。 308 00:36:56,722 --> 00:36:58,724 末松か。 309 00:36:58,724 --> 00:37:01,727 あのさ 久留美 今 そっち行ってないか? 310 00:37:01,727 --> 00:37:08,734 (末松)いえ いらしてないです。 あっ ただ…。 311 00:37:08,734 --> 00:37:12,738 ただ? ただ 何だよ? 312 00:37:12,738 --> 00:37:16,742 あっ いえ。 旦那さまが 今夜も来られるようなことを➡ 313 00:37:16,742 --> 00:37:18,744 おっしゃってました。 314 00:37:18,744 --> 00:37:38,697 ♬~ 315 00:37:38,697 --> 00:37:57,716 ♬~ 316 00:37:57,716 --> 00:38:00,719 烏目町へ戻ってください。 317 00:38:00,719 --> 00:38:13,732 ♬~ 318 00:38:13,732 --> 00:38:21,732 あなただったんですね あの日 屋敷にいたのは。 319 00:38:25,744 --> 00:38:28,744 黒澤。 320 00:38:30,749 --> 00:38:34,753 満さん! 321 00:38:34,753 --> 00:38:54,706 ♬~ 322 00:38:54,706 --> 00:38:56,708 ♬~ 323 00:38:56,708 --> 00:39:02,714 どうした? 末松。 末松 大丈夫か!? 末松! 324 00:39:02,714 --> 00:39:22,734 ♬~ 325 00:39:22,734 --> 00:39:36,748 ♬~ 326 00:39:36,748 --> 00:39:39,748 ☎(入江)お父さんが ご遺体で発見されました。