1 00:00:34,018 --> 00:00:36,020 ≪(ドアの開閉音) 2 00:00:36,020 --> 00:00:41,025 ≪(足音) 3 00:00:41,025 --> 00:00:43,025 (涼)満兄さん。 4 00:00:45,029 --> 00:00:48,032 (涼)兄さん 僕は 兄さんの無実を信じてるから。➡ 5 00:00:48,032 --> 00:00:50,032 絶対 助けるから。 6 00:00:59,043 --> 00:01:02,046 (末松)勲さま!➡ 7 00:01:02,046 --> 00:01:04,048 どうされました!?➡ 8 00:01:04,048 --> 00:01:07,048 勲さま! 勲さま! 9 00:01:12,056 --> 00:01:14,058 (末松)勲さま。 10 00:01:14,058 --> 00:01:16,060 (小栗)どうされました!?➡ 11 00:01:16,060 --> 00:01:18,062 大丈夫ですか!?➡ 12 00:01:18,062 --> 00:01:20,064 勲さま!➡ 13 00:01:20,064 --> 00:01:22,066 末松 お医者さまを呼べ。 (末松)はい。 14 00:01:22,066 --> 00:01:24,066 (勲)いや いい。 15 00:01:30,074 --> 00:01:32,074 (末松)私が お連れします。 (小栗)うん。 16 00:01:34,012 --> 00:01:54,012 ♬~ 17 00:02:23,061 --> 00:02:26,064 ≪(ノック) 18 00:02:26,064 --> 00:02:28,066 (涼)具合 どう? 19 00:02:28,066 --> 00:02:30,068 (末松)熱はありますが➡ 20 00:02:30,068 --> 00:02:33,004 お薬を飲んで お休みになったところです。 21 00:02:33,004 --> 00:02:35,006 (涼)そっか。 22 00:02:35,006 --> 00:02:39,010 (末松)旦那さまのことや 会社の方の ご負担もあり➡ 23 00:02:39,010 --> 00:02:41,010 ご心労が重なったのでしょう。 24 00:02:43,014 --> 00:02:45,016 (小栗)そうですか。➡ 25 00:02:45,016 --> 00:02:47,018 あっ はい。➡ 26 00:02:47,018 --> 00:02:49,020 分かりました。➡ 27 00:02:49,020 --> 00:02:51,020 お知らせ ありがとうございました。 28 00:02:56,027 --> 00:02:58,029 (小栗)満さまは けさ➡ 29 00:02:58,029 --> 00:03:01,032 検察に送致され 勾留が決定したそうです。 30 00:03:01,032 --> 00:03:03,034 (末松)どういうことですか? 31 00:03:03,034 --> 00:03:07,038 (小栗)おそらく 容疑が固まったということだろ。 32 00:03:07,038 --> 00:03:11,038 (涼)このままだと ホントに 満兄さんが 犯人にされてしまう。 33 00:03:16,047 --> 00:03:18,049 ちょっと 出掛けてきますので➡ 34 00:03:18,049 --> 00:03:20,049 勲兄さんのことを よろしくお願いします。 35 00:03:27,058 --> 00:03:29,060 ≪(ドアの閉まる音) 36 00:03:29,060 --> 00:03:31,062 末松…。➡ 37 00:03:31,062 --> 00:03:32,997 旦那さまが いなくなったために➡ 38 00:03:32,997 --> 00:03:36,000 黒澤地所は 今 幾つもの事業が ストップして➡ 39 00:03:36,000 --> 00:03:39,003 大損失になりそうなんだ。 40 00:03:39,003 --> 00:03:44,008 勲さまが 体調を崩されて 涼さまも あの調子じゃ➡ 41 00:03:44,008 --> 00:03:47,011 私が カバーするしかない。 42 00:03:47,011 --> 00:03:49,013 留守は 頼んだぞ。 43 00:03:49,013 --> 00:03:51,013 分かりました。 44 00:04:04,028 --> 00:04:06,030 (男性)俺の行きつけのバー。 (女性)わ~!➡ 45 00:04:06,030 --> 00:04:08,032 超おしゃれ! 初めて来た。 46 00:04:08,032 --> 00:04:11,035 (男性)すっごい おいしいお酒 あるんだ。 47 00:04:11,035 --> 00:04:16,035 ≪(足音) 48 00:04:26,050 --> 00:04:29,053 こんばんは。 49 00:04:29,053 --> 00:04:32,073 お話を伺いたくて 待ってたんです。 50 00:04:32,073 --> 00:04:33,991 (久留美)私に 何の用? 51 00:04:33,991 --> 00:04:35,991 バランタイン ダブルで。 (バーテンダー)はい。 52 00:04:37,995 --> 00:04:39,997 お願いします。 このままだと➡ 53 00:04:39,997 --> 00:04:43,000 満兄さんは 犯人にされるかもしれません。 54 00:04:43,000 --> 00:04:45,002 何でもいい。 55 00:04:45,002 --> 00:04:48,002 兄の無実を 証明できることを 探してるんです。 56 00:04:50,007 --> 00:04:54,011 兄は 事件の夜 あなたと 逃げようとしたと聞いています。 57 00:04:54,011 --> 00:04:59,016 兄にとって 一番 近しい存在が あなただったんだと思います。 58 00:04:59,016 --> 00:05:02,019 だから あなたと話せば➡ 59 00:05:02,019 --> 00:05:06,019 何か ヒントが あるのかもしれないと思って。 60 00:05:16,033 --> 00:05:20,037 一杯 付き合ってくれる? 61 00:05:20,037 --> 00:05:22,037 はい。 62 00:05:27,044 --> 00:05:32,016 (久留美)あなた 非難しないのね 私のこと。 63 00:05:32,016 --> 00:05:34,886 あんなことが あったのに。 64 00:05:34,886 --> 00:05:37,889 (文蔵)《お前 また 妙な詐欺で 借金 つくったらしいな》➡ 65 00:05:37,889 --> 00:05:41,893 《久留美ちゃん 今回のご褒美だ》 (満)《嘘だろ》 66 00:05:41,893 --> 00:05:43,895 (久留美) 《気を付けた方がいい》➡ 67 00:05:43,895 --> 00:05:46,898 《あなた 簡単過ぎる》 68 00:05:46,898 --> 00:05:50,902 それでも 兄が あなたと逃げようとしたのは➡ 69 00:05:50,902 --> 00:05:55,907 あなたのことを 信頼してたからですよね? 70 00:05:55,907 --> 00:05:59,907 あなたも 兄の気持ちに 寄り添おうとしてくれた。 71 00:06:01,913 --> 00:06:04,913 僕には あなたを 非難する理由はありません。 72 00:06:06,918 --> 00:06:11,923 ったく お兄さんが 超が付くほど お人よしだと思ったら➡ 73 00:06:11,923 --> 00:06:14,926 弟は それに輪を掛けて 純粋。 74 00:06:14,926 --> 00:06:16,928 あの お父さんのどこから➡ 75 00:06:16,928 --> 00:06:19,928 あなたたちみたいな兄弟が できるのか。 76 00:06:23,935 --> 00:06:26,938 あなたたちだったのね。 77 00:06:26,938 --> 00:06:28,938 彼が…。 78 00:06:31,943 --> 00:06:34,979 満さんが 守りたいって思ってたのは。 79 00:06:34,979 --> 00:06:52,997 ♬~ 80 00:06:52,997 --> 00:06:57,001 《お前みたいな 能なしに 言われたくないんだよ!》 81 00:06:57,001 --> 00:07:02,001 (満)《お前 そっくりだな 親父に》 82 00:07:08,012 --> 00:07:11,015 (満)《俺を憎んでるだろ》➡ 83 00:07:11,015 --> 00:07:13,017 《憎んでないって 言えんのか?》 84 00:07:13,017 --> 00:07:16,020 (文蔵)《それでも 逃れることなどできないぞ》➡ 85 00:07:16,020 --> 00:07:21,025 《お前に 流れているのは 紛れもなく 黒澤の血》➡ 86 00:07:21,025 --> 00:07:25,029 《俺の血だからだ!》 87 00:07:25,029 --> 00:07:27,031 ≪(ノック) 88 00:07:27,031 --> 00:07:30,031 ≪勲兄さん 入るよ。 89 00:07:37,975 --> 00:07:40,975 具合 どう? ああ。 90 00:07:44,982 --> 00:07:46,982 もう 大丈夫だ。 91 00:07:50,988 --> 00:07:52,988 ちょっと 話せる? 92 00:07:59,997 --> 00:08:01,997 ああ。 93 00:08:04,001 --> 00:08:08,005 満兄さん 勾留が決まったって。 94 00:08:08,005 --> 00:08:12,009 これから どうなるのかな? 95 00:08:12,009 --> 00:08:15,012 起訴されれば 裁判だ。 96 00:08:15,012 --> 00:08:17,012 そっか。 97 00:08:19,016 --> 00:08:24,021 その前に 何としてでも 無実を証明しないと。 98 00:08:24,021 --> 00:08:26,021 涼。 99 00:08:28,025 --> 00:08:30,027 お前は どうして 満兄さんが やってないって➡ 100 00:08:30,027 --> 00:08:32,963 信じられるんだ? 101 00:08:32,963 --> 00:08:34,963 だって…。 102 00:08:36,967 --> 00:08:39,970 満兄さんだから。 103 00:08:39,970 --> 00:08:45,976 さっき 久留美さんに 会いに行った。 104 00:08:45,976 --> 00:08:48,979 何か 手掛かりがないか 聞きに行った。 105 00:08:48,979 --> 00:08:50,981 あんな女に…。 106 00:08:50,981 --> 00:08:54,985 満兄さん 勇者になりたかったんだって。 107 00:08:54,985 --> 00:08:58,989 それで 僕たちを守りたかったって。 108 00:08:58,989 --> 00:09:02,993 なのに できなかったことを 後悔してたって。 109 00:09:02,993 --> 00:09:05,996 (満)《俺は 1人で逃げ出した》 110 00:09:05,996 --> 00:09:07,998 (満)《あいつの いないとこに 連れてってやるって➡ 111 00:09:07,998 --> 00:09:10,000 約束したのに》 112 00:09:10,000 --> 00:09:14,004 そんな満兄さんが 人殺しなんてするわけがないよ! 113 00:09:14,004 --> 00:09:16,004 俺は? 114 00:09:18,008 --> 00:09:21,011 俺のことは どうなんだ? 115 00:09:21,011 --> 00:09:23,013 えっ? 116 00:09:23,013 --> 00:09:26,013 俺が やったとは思わないのか? 117 00:09:28,018 --> 00:09:30,018 思わない。 118 00:09:32,957 --> 00:09:35,957 俺は お前を 追い詰めて 傷つけたこともあった。 119 00:09:37,962 --> 00:09:44,969 俺には そんな凶暴で 残酷なところがあるのは➡ 120 00:09:44,969 --> 00:09:46,969 お前も見ただろ? 121 00:09:51,976 --> 00:09:53,976 そうかもしれないね。 122 00:09:55,980 --> 00:10:02,980 正直 兄さんのことを 怖く 思ったことはある。 123 00:10:05,990 --> 00:10:08,993 でも 最近 いろんなことが重なって➡ 124 00:10:08,993 --> 00:10:14,999 自分にも そういう部分が あるのを実感した。 125 00:10:14,999 --> 00:10:17,001 兄さんも言ってたよね。 126 00:10:17,001 --> 00:10:22,006 人間だったら 誰にでもある感情だって。 127 00:10:22,006 --> 00:10:26,010 あれから 僕 考えたんだ。 128 00:10:26,010 --> 00:10:28,012 その感情を➡ 129 00:10:28,012 --> 00:10:32,016 行動に 移すか 移さないかなんじゃないかって。 130 00:10:32,016 --> 00:10:36,020 それが 分かれ目だって。 131 00:10:36,020 --> 00:10:40,024 前に 大学の先生に 言われたことがあるんだ。 132 00:10:40,024 --> 00:10:46,030 どんなことでも 糧にできる。 それが 心の力だって。 133 00:10:46,030 --> 00:10:48,032 たとえ 心に闇があったとしても➡ 134 00:10:48,032 --> 00:10:52,032 それを どう捉えていくかで 光に変えることができる。 135 00:10:54,038 --> 00:11:00,044 僕は 今 先生のその教えに 支えられてるんだ。 136 00:11:00,044 --> 00:11:04,048 だからといって 俺や兄さんが 衝動に負けないとは限らないだろ。 137 00:11:04,048 --> 00:11:06,050 僕には 分かるよ。 138 00:11:06,050 --> 00:11:10,054 どんなに 憎しみや悪意が 渦巻いたとしても➡ 139 00:11:10,054 --> 00:11:14,058 絶対に 2人は 一線を越えたりはしない。 140 00:11:14,058 --> 00:11:16,060 なぜ 言い切れる? 141 00:11:16,060 --> 00:11:18,062 兄弟だから。 142 00:11:18,062 --> 00:11:21,065 血が つながってるだけで 信じられると言うのか? 143 00:11:21,065 --> 00:11:24,065 僕が信じてるのは 血のつながりなんかじゃない。 144 00:11:27,071 --> 00:11:34,011 一緒に過ごした時間が はっきりと教えてくれるんだ。 145 00:11:34,011 --> 00:11:37,014 (満)《お馬さん。 お馬さん。 じゃあ あと1周 1周》 146 00:11:37,014 --> 00:11:46,023 (文蔵)《誰だ~? 俺と 添い寝してくれるのは!?》 147 00:11:46,023 --> 00:11:49,026 (文蔵)《何だ?》 148 00:11:49,026 --> 00:11:51,026 《邪魔だ!》 149 00:11:53,030 --> 00:11:55,032 (満)《行くよ》 150 00:11:55,032 --> 00:11:57,034 (満) 《下の門まで競走だ。 なっ》➡ 151 00:11:57,034 --> 00:11:59,034 《用意 どん!》 152 00:12:03,040 --> 00:12:07,040 兄さんたちのおかげで 僕は生きてこれた。 153 00:12:11,048 --> 00:12:14,051 お前のように 信じることが できたらいいが➡ 154 00:12:14,051 --> 00:12:17,054 人間は そんなに単純じゃないよ。 155 00:12:17,054 --> 00:12:19,056 だったとしても➡ 156 00:12:19,056 --> 00:12:23,060 僕の兄さんたちへの気持ちは 変わらないよ。 157 00:12:23,060 --> 00:12:43,013 ♬~ 158 00:12:43,013 --> 00:12:56,026 ♬~ 159 00:12:56,026 --> 00:12:59,029 《「黙って出てってごめん」》 160 00:12:59,029 --> 00:13:02,032 《「このまま ここにいても➡ 161 00:13:02,032 --> 00:13:07,037 今のオレには お前を 幸せにすることはできない」》 162 00:13:07,037 --> 00:13:09,039 (入江)《黒澤 満が➡ 163 00:13:09,039 --> 00:13:11,041 別の女性と 一緒に 逃げようとしていたのは➡ 164 00:13:11,041 --> 00:13:14,044 ご存じですか?》 165 00:13:14,044 --> 00:13:17,047 《加奈子は 俺を苦しめることで➡ 166 00:13:17,047 --> 00:13:19,049 兄さんに 仕返しをしてるだけなんだよ》 167 00:13:19,049 --> 00:13:24,054 《どんなに尽くしても 自分の物にならないから》 168 00:13:24,054 --> 00:13:40,054 ♬~ 169 00:15:45,028 --> 00:15:48,031 ≪お願いします 刑事さん! もう一度 調べ直してください! 170 00:15:48,031 --> 00:15:50,033 (入江)お気持ちは 分かりますが もう 送検したんでね。➡ 171 00:15:50,033 --> 00:15:54,037 今後は 裁判で 白黒つくのを 待つしかないんじゃないっすか? 172 00:15:54,037 --> 00:15:58,037 刑事さん! (入江)あっ もしもし 入江です。 173 00:16:04,047 --> 00:16:07,047 (末松)おかえりなさいませ。 174 00:16:10,053 --> 00:16:12,055 (小栗)いや~ 参った。 175 00:16:12,055 --> 00:16:15,058 (末松)何かあったんですか? 176 00:16:15,058 --> 00:16:17,060 (小栗)旦那さまが いなくなった途端➡ 177 00:16:17,060 --> 00:16:20,063 契約条件を変えてくれと 言い始める取引先が➡ 178 00:16:20,063 --> 00:16:23,066 次々と出てきて 大変なんだ。 179 00:16:23,066 --> 00:16:25,068 (末松)旦那さまが➡ 180 00:16:25,068 --> 00:16:28,071 それだけ お力を持っていらした ということなんでしょうね。 181 00:16:28,071 --> 00:16:32,071 (小栗)それにしたって 恩知らずが 多いのには あきれるよ。 182 00:16:35,078 --> 00:16:37,080 (小栗)あっ おかえりなさいませ。 183 00:16:37,080 --> 00:16:41,084 あの 小栗さん 少しいいですか? (小栗)はい。 184 00:16:41,084 --> 00:16:43,020 何か 手掛かりが あるのではないかと思って➡ 185 00:16:43,020 --> 00:16:47,024 色々な人に 話を聞いてみたのですが。 186 00:16:47,024 --> 00:16:49,026 息子としては 複雑ですけど➡ 187 00:16:49,026 --> 00:16:51,028 やっぱり 動機のある者は➡ 188 00:16:51,028 --> 00:16:53,030 満兄さん以外にも たくさんいた ということが 分かりました。 189 00:16:53,030 --> 00:16:55,032 涼さま…。 190 00:16:55,032 --> 00:16:57,034 父は 仕事関係でも➡ 191 00:16:57,034 --> 00:16:59,036 恨まれることが 多かったんですか? 192 00:16:59,036 --> 00:17:02,039 例えば 杉卓工務店の杉山さんのように。 193 00:17:02,039 --> 00:17:06,043 旦那さまは 気に入らない相手には 容赦しなかったので➡ 194 00:17:06,043 --> 00:17:09,046 よく言わない人が 多いのも 確かです。➡ 195 00:17:09,046 --> 00:17:12,049 それでも 杉卓のようなケースは 珍しいんです。 196 00:17:12,049 --> 00:17:14,051 どうしてですか? 197 00:17:14,051 --> 00:17:16,053 (小栗)どんなに 旦那さまに 文句があっても➡ 198 00:17:16,053 --> 00:17:19,056 黒澤地所のおかげで 生活ができている。➡ 199 00:17:19,056 --> 00:17:22,059 それも 事実だからです。➡ 200 00:17:22,059 --> 00:17:29,066 旦那さまを恨みはしても 殺して 得をする人間はいません。 201 00:17:29,066 --> 00:17:31,068 そうですか。 202 00:17:31,068 --> 00:17:34,071 あっ だったら 女の人は? 203 00:17:34,071 --> 00:17:37,074 うちの内部の事情に 詳しい者の犯行というなら➡ 204 00:17:37,074 --> 00:17:40,077 うちには 女の人も たくさん 来てましたよね。 205 00:17:40,077 --> 00:17:43,013 涼さまが 満さまを 助けたいあまりに➡ 206 00:17:43,013 --> 00:17:46,016 そんなことまで お考えになる お気持ちは 分かります。 207 00:17:46,016 --> 00:17:48,018 でも 事件のことは➡ 208 00:17:48,018 --> 00:17:52,022 警察に お任せになったら いかがですか?➡ 209 00:17:52,022 --> 00:17:56,026 ご自分の将来のことを お考えにならなければ。➡ 210 00:17:56,026 --> 00:17:58,028 大学に お戻りになった方が いいのではありませんか? 211 00:17:58,028 --> 00:18:01,031 心配していただくのは ありがたいのですが➡ 212 00:18:01,031 --> 00:18:04,034 満兄さんが このままの状態で➡ 213 00:18:04,034 --> 00:18:07,037 僕の将来などありません。 涼さま…。 214 00:18:07,037 --> 00:18:10,040 困ったときに 支え合うことができないなら➡ 215 00:18:10,040 --> 00:18:13,040 兄弟に 生まれた意味が ないじゃないですか。 216 00:18:15,045 --> 00:18:18,048 警察は 満兄さんを 犯人だと決め付けて➡ 217 00:18:18,048 --> 00:18:22,052 他のことは 捜査してくれないみたいです。 218 00:18:22,052 --> 00:18:28,052 僕は 何が何でも 満兄さんを助けるつもりです。 219 00:18:30,060 --> 00:18:33,063 生意気 言って すみません。 220 00:18:33,063 --> 00:18:35,065 分かりました。 221 00:18:35,065 --> 00:18:41,065 そこまでの強い お気持ちなら 私が止めることはできませんね。 222 00:18:50,013 --> 00:18:54,013 満さまは お幸せです。 223 00:18:59,022 --> 00:19:01,024 ≪(ドアの開く音) 224 00:19:01,024 --> 00:19:21,044 ♬~ 225 00:19:21,044 --> 00:19:27,050 ♬~ 226 00:19:27,050 --> 00:19:29,052 (宮島)聞きましたか?➡ 227 00:19:29,052 --> 00:19:34,057 黒澤 満 検察でも 否認を続けてるらしいですよ。➡ 228 00:19:34,057 --> 00:19:38,061 状況証拠が 揃ってるんだから さっさと認めればいいのに。 229 00:19:38,061 --> 00:19:41,064 (入江)そうだよな。 すっきりしないよな。 230 00:19:41,064 --> 00:19:42,999 (宮島)ええ。 231 00:19:42,999 --> 00:19:49,005 (入江)早く 片付いてくんないと こっちのメンツに関わるよな。 232 00:19:49,005 --> 00:19:51,005 (入江のため息) 233 00:19:56,012 --> 00:20:02,018 ≪(足音) 234 00:20:02,018 --> 00:20:05,018 (入江)とうとう 見捨てられましたか。➡ 235 00:20:10,026 --> 00:20:13,029 ここのところ 来てないようですね。 236 00:20:13,029 --> 00:20:17,033 (入江)あなたの弁護を 買って出た 弟さん。 237 00:20:17,033 --> 00:20:19,035 検察でも だんまりを通しているそうですね。 238 00:20:19,035 --> 00:20:21,037 何が言いたい? 239 00:20:21,037 --> 00:20:24,040 あなたが いつまでも認めないと➡ 240 00:20:24,040 --> 00:20:28,044 とばっちりを受けて つらい思いを する人がいるということです。 241 00:20:28,044 --> 00:20:32,048 何度も呼ばれて 事情を聞かれたりしたら➡ 242 00:20:32,048 --> 00:20:37,053 狭い町だ 生きにくくなるでしょうな。 243 00:20:37,053 --> 00:20:41,057 あなたと 一緒に逃げようとした 吉岡 久留美さんなんか 特に。 244 00:20:41,057 --> 00:20:43,057 (入江の笑い声) 245 00:20:47,998 --> 00:20:51,001 どのみち ひっくり返らないんだから➡ 246 00:20:51,001 --> 00:20:54,004 さっさと終わりにしたら どうですか? 247 00:20:54,004 --> 00:20:56,006 あなただって これ以上➡ 248 00:20:56,006 --> 00:20:59,009 迷惑 掛けたくないんじゃ ありませんか? 249 00:20:59,009 --> 00:21:02,009 彼女や 弟さんたちに。 250 00:21:17,027 --> 00:21:20,030 (男性)久留美 久しぶり。 251 00:21:20,030 --> 00:21:22,032 どう 1人なら 付き合わない? 252 00:21:22,032 --> 00:21:24,034 今日は やめとく。 253 00:21:24,034 --> 00:21:27,037 何でだよ? 欲しがってた時計 買ってやるよ。 254 00:21:27,037 --> 00:21:30,040 気分が 乗らない。 (男性)まあまあ そう言わずに。 255 00:21:30,040 --> 00:21:32,040 乗らないって言ってんでしょ。 256 00:21:37,047 --> 00:21:40,050 《それでも 兄が あなたと逃げようとしたのは➡ 257 00:21:40,050 --> 00:21:42,986 あなたのことを 信頼してたからですよね?》 258 00:21:42,986 --> 00:21:46,986 《あなたも 兄の気持ちに 寄り添おうとしてくれた》 259 00:21:51,995 --> 00:21:53,995 (加奈子)あの…。 260 00:21:55,999 --> 00:21:58,001 (加奈子)遠藤 加奈子と申します。 261 00:21:58,001 --> 00:22:01,001 黒澤 満さんと 一緒に暮らしてました。 262 00:22:10,013 --> 00:22:13,016 いいの? こんな所にいて。 263 00:22:13,016 --> 00:22:17,020 あなたの恋人 起訴間近なんでしょ? 264 00:22:17,020 --> 00:22:19,022 こんな所にいないで➡ 265 00:22:19,022 --> 00:22:22,025 そばにいてあげた方が いいんじゃないの? 266 00:22:22,025 --> 00:22:25,028 教えてほしいんです。 267 00:22:25,028 --> 00:22:29,028 どうして 満さんは あなたと 一緒に 逃げようとしたんですか? 268 00:22:33,036 --> 00:22:35,038 満さんの気持ちが➡ 269 00:22:35,038 --> 00:22:38,041 もう 私には 戻ってこないことは 分かってます。 270 00:22:38,041 --> 00:22:40,043 だからこそ 知りたいんです。 271 00:22:40,043 --> 00:22:44,043 彼が 何を感じ 何を抱えていたのか。 272 00:22:45,982 --> 00:22:47,984 それは 彼に聞くことじゃないの? 273 00:22:47,984 --> 00:22:49,986 だったら なぜ…。 274 00:22:49,986 --> 00:22:52,986 あなたは 彼と一緒に 行こうとしたんですか? 275 00:23:01,998 --> 00:23:06,002 教えてくれても いいじゃないですか。 276 00:23:06,002 --> 00:23:10,002 私は あなたのせいで 別れを告げられたんですから。 277 00:23:15,011 --> 00:23:17,011 教えないわけじゃない。 278 00:23:20,016 --> 00:23:23,019 (久留美)分からないの。➡ 279 00:23:23,019 --> 00:23:26,019 なぜ 行くって 言ってしまったのか。 280 00:23:28,024 --> 00:23:36,032 (久留美)ただ あの日のあの人は 今までとは 全然 違ってて。 281 00:23:36,032 --> 00:23:41,037 初めて 会ったときから さみしい人だとは思ってたの。 282 00:23:41,037 --> 00:23:43,974 さみしい? 283 00:23:43,974 --> 00:23:47,978 居場所を探して あがいていたでしょ? 284 00:23:47,978 --> 00:23:50,981 でも そんな つらいときでも➡ 285 00:23:50,981 --> 00:23:53,981 希望を捨ててない 真っすぐさがあった。 286 00:23:55,986 --> 00:23:58,989 だけど あの夜は➡ 287 00:23:58,989 --> 00:24:01,992 希望のかけらも ない感じで➡ 288 00:24:01,992 --> 00:24:04,995 おびえてて…➡ 289 00:24:04,995 --> 00:24:07,995 放っておけなかった。 290 00:24:11,001 --> 00:24:14,001 結局 何の役にも 立たなかったけどね。 291 00:24:18,008 --> 00:24:20,010 (久留美)もういいかな? 292 00:24:20,010 --> 00:24:33,010 ♬~ 293 00:26:07,050 --> 00:26:10,053 (末松)熱は下がりましたね。 ああ。 294 00:26:10,053 --> 00:26:12,055 小栗さんはいるか? 295 00:26:12,055 --> 00:26:16,059 一度 戻られましたが また 会社に。 296 00:26:16,059 --> 00:26:19,062 電話しましょうか? いや。 297 00:26:19,062 --> 00:26:22,065 戻ってからでいい。 298 00:26:22,065 --> 00:26:25,068 分かりました。 299 00:26:25,068 --> 00:26:27,068 失礼します。 300 00:26:35,078 --> 00:26:38,081 勲さま…。 301 00:26:38,081 --> 00:26:43,086 あなたが 戻ってきてくださって よかったです。 302 00:26:43,086 --> 00:26:48,091 何を言ってる? こんな状況で 何がいいんだ? 303 00:26:48,091 --> 00:26:51,094 それでも 僕にとって➡ 304 00:26:51,094 --> 00:26:55,098 あなたが この家に いてくださることが安心なんです。 305 00:26:55,098 --> 00:27:00,103 勲さま 昨夜も うなされて いらっしゃったようですが➡ 306 00:27:00,103 --> 00:27:03,106 勲さまが 苦しむ必要は ないと思うんです。 307 00:27:03,106 --> 00:27:06,106 何も 悪いことは してらっしゃらないんですから。 308 00:27:08,044 --> 00:27:14,050 旦那さまの後を継ぐのは 勲さましか いないんです。 309 00:27:14,050 --> 00:27:17,050 俺は そんなことは望んでいない。 310 00:27:19,055 --> 00:27:21,055 そうですか。 311 00:27:23,059 --> 00:27:26,062 失礼します。 312 00:27:26,062 --> 00:27:28,062 ≪(ドアの開く音) 313 00:27:30,066 --> 00:27:32,066 ≪(ドアの閉まる音) 314 00:27:47,083 --> 00:27:50,083 (文蔵)《いつまで 抵抗するつもりだ?》 315 00:27:53,089 --> 00:27:55,089 (文蔵)《いいかげん 認めろ》 316 00:27:58,094 --> 00:28:00,094 (文蔵)《自分の本性を》 317 00:28:03,099 --> 00:28:10,039 《お前の中に 渦巻いてるんだろ? 欲望が…》 318 00:28:10,039 --> 00:28:14,043 《人を思いどおりに 支配したいんだろ?》 319 00:28:14,043 --> 00:28:17,046 《早く 答えを出せ! もう 待てないぞ!》 320 00:28:17,046 --> 00:28:20,049 《駄目だ! 耐えられない! 男は 引き金を…》 321 00:28:20,049 --> 00:28:24,053 《その前に そいつを この手で殺してやる!》 322 00:28:24,053 --> 00:28:26,055 《それだよ》 323 00:28:26,055 --> 00:28:30,059 《俺は お前から その言葉が聞きたかったんだ》 324 00:28:30,059 --> 00:28:35,064 (文蔵)《女だって 興味のないふりをして➡ 325 00:28:35,064 --> 00:28:39,064 本当は 手を出したくて しかたがなかったんだろ?》 326 00:28:43,072 --> 00:28:46,075 (文蔵)《金だって 権力だって➡ 327 00:28:46,075 --> 00:28:50,075 欲しくて 欲しくて たまらなかった》 328 00:28:52,081 --> 00:28:56,085 (文蔵)《だから この俺が 邪魔だったんだ》 329 00:28:56,085 --> 00:29:01,090 《自由になりましたよ 僕は あなたの手から》 330 00:29:01,090 --> 00:29:03,092 (笑い声) 331 00:29:03,092 --> 00:29:08,031 (文蔵)《長い時間 俺を憎み続け》 332 00:29:08,031 --> 00:29:10,033 (文蔵)《くそ!》 333 00:29:10,033 --> 00:29:14,037 (詩織)《勲 お母さんを助けて》 334 00:29:14,037 --> 00:29:18,041 (文蔵)《殺したいと願っていた》 335 00:29:18,041 --> 00:29:20,043 《一度 生まれた殺意は…》 336 00:29:20,043 --> 00:29:22,045 (入江) 《ものすごい 執念というか》 337 00:29:22,045 --> 00:29:24,047 《成熟し においを放ち》 338 00:29:24,047 --> 00:29:27,050 《根深い憎悪みたいなものを 感じるんですよ》 339 00:29:27,050 --> 00:29:30,053 《おびただしいほどの血が 流されるまで➡ 340 00:29:30,053 --> 00:29:33,056 決して 消えることはない》 341 00:29:33,056 --> 00:29:38,056 (文蔵)《ここに書いてあるぞ お前の欲望が》 342 00:29:42,065 --> 00:29:45,068 《あらがうのは よせ!》 343 00:29:45,068 --> 00:29:47,068 《無駄だ!》 344 00:29:50,073 --> 00:29:52,073 《お前も望んでるんだろ?》 345 00:29:54,077 --> 00:29:56,077 《俺が お前の中で…》 346 00:29:58,081 --> 00:30:00,081 《生き続けることを》 347 00:30:08,024 --> 00:30:14,030 兄さん 兄さん! 兄さん! 兄さ…。 348 00:30:14,030 --> 00:30:16,032 (悲鳴) 349 00:30:16,032 --> 00:30:19,032 兄さん 大丈夫! 大丈夫だよ! 350 00:30:24,040 --> 00:30:27,040 もう… もう 耐えられない。 351 00:30:29,045 --> 00:30:31,045 俺と一緒に いない方がいい。 352 00:30:33,049 --> 00:30:35,051 えっ? 353 00:30:35,051 --> 00:30:40,051 このままだと 俺は お前まで汚してしまう。 354 00:30:48,064 --> 00:30:50,064 親父は 生きてる。 355 00:30:53,069 --> 00:30:58,074 俺の中で 親父の血が 俺を支配してる。 356 00:30:58,074 --> 00:31:12,021 ♬~ 357 00:31:12,021 --> 00:31:16,025 結局 逃げることなどできないんだ。 358 00:31:16,025 --> 00:31:19,025 このまま 一生 縛られて 終わるしかない。 359 00:31:22,031 --> 00:31:25,034 俺が…。 360 00:31:25,034 --> 00:31:29,038 俺が 汚れたもので いっぱいだから➡ 361 00:31:29,038 --> 00:31:32,038 親父に 魂を乗っ取られても しかたがないんだ! 362 00:31:41,050 --> 00:31:44,053 罰が下るのも 当然なんだ。 363 00:31:44,053 --> 00:31:46,055 何 言ってるんだ? 364 00:31:46,055 --> 00:31:50,059 兄さんは 何も悪いことしてないだろ。 365 00:31:50,059 --> 00:31:58,067 僕は 兄さんのいいところだって いっぱい 知ってる。 366 00:31:58,067 --> 00:32:04,067 優しさや 思いやり 強さだって。 367 00:32:06,008 --> 00:32:12,014 僕たちに 流れてるのは 父さんの血だけじゃない! 368 00:32:12,014 --> 00:32:15,014 母さんから 受け継いでるものだってある! 369 00:32:20,022 --> 00:32:22,024 (満)《あっ 流れ星だ!》 (涼)《えっ どこどこ?》 370 00:32:22,024 --> 00:32:24,024 (満)《ほらほら あっち あっち》 371 00:32:27,029 --> 00:32:29,031 (勲)《母さん》 (詩織)《んっ?》 372 00:32:29,031 --> 00:32:32,031 (勲)《どうして 夜はあるの?》 373 00:32:34,036 --> 00:32:39,041 (勲)《夜は 遊びに行けないし 暗くて 怖いし》 374 00:32:39,041 --> 00:32:42,044 (詩織の笑い声) 375 00:32:42,044 --> 00:32:47,049 (詩織)《そうね 夜は 暗くて 怖いかもしれないね》➡ 376 00:32:47,049 --> 00:32:49,051 《でも 見てごらん》➡ 377 00:32:49,051 --> 00:32:53,055 《この美しい星空は 夜にしか 見えないの》➡ 378 00:32:53,055 --> 00:32:57,059 《それに あれ 北極星》➡ 379 00:32:57,059 --> 00:33:03,065 《あの星はね 昔から 夜道に迷った人を 導いてきたの》 380 00:33:03,065 --> 00:33:05,065 (勲)《ふ~ん》 381 00:33:07,003 --> 00:33:11,007 (詩織)《お母さん 勲たちに あの星のようになってほしい》➡ 382 00:33:11,007 --> 00:33:14,010 《誰よりも 輝いて➡ 383 00:33:14,010 --> 00:33:18,014 迷ったときは お互いの道しるべに なれるように》 384 00:33:18,014 --> 00:33:38,034 ♬~ 385 00:33:38,034 --> 00:33:44,040 ♬~ 386 00:33:44,040 --> 00:33:46,042 (看守)面会だ。 387 00:33:46,042 --> 00:33:58,042 ♬~ 388 00:34:11,000 --> 00:34:16,005 親父を殺したのは 自分だと 認めるような発言をしたらしいな。 389 00:34:16,005 --> 00:34:20,009 俺が やったって 言った方がいいんだろ? 390 00:34:20,009 --> 00:34:22,011 だったら それでいい。 391 00:34:22,011 --> 00:34:24,011 あいつ…。 392 00:34:28,017 --> 00:34:34,023 親父が 俺に言った 最後の言葉 何だと思う? 393 00:34:34,023 --> 00:34:37,026 人殺し。 394 00:34:37,026 --> 00:34:40,029 喜々として 叫んでたよ。 395 00:34:40,029 --> 00:34:44,033 あいつも また 俺を 人殺しにしたかったんだ。 396 00:34:44,033 --> 00:34:50,039 今頃 あの世で それ 見たことかって 喜んでるよ。 397 00:34:50,039 --> 00:34:52,041 諦めるのか? 398 00:34:52,041 --> 00:34:56,045 俺が 中学 卒業して 家 出る前に➡ 399 00:34:56,045 --> 00:34:58,045 一度だけ 聞いたことがあったんだ。 400 00:35:01,050 --> 00:35:06,050 俺らは 同じ血を分けた子供なのに なぜ 愛せないんだって。 401 00:35:09,992 --> 00:35:12,992 したら あいつ こう答えたんだよ。 402 00:35:16,999 --> 00:35:22,004 子供だからって なぜ 愛さないといけないんだ? 403 00:35:22,004 --> 00:35:26,008 それも 心底 不思議そうな顔で。 404 00:35:26,008 --> 00:35:29,008 俺は あんとき 諦めるしかないって 思い知った。 405 00:35:31,013 --> 00:35:36,013 親父の子供に 生まれたことを 覆すことなんてできないんだって。 406 00:35:38,020 --> 00:35:40,022 (笑い声) 407 00:35:40,022 --> 00:35:46,028 この前 兄さんに 言われたことは ホントだ。 408 00:35:46,028 --> 00:35:51,033 加奈子を 兄さんに取られて 正直…。 409 00:35:51,033 --> 00:35:56,038 兄さんが いなくなってくれたらと 思ったこともある。 410 00:35:56,038 --> 00:36:01,043 親父の言いなりになって 魂まで 飼いならされて➡ 411 00:36:01,043 --> 00:36:03,043 嫌で嫌で たまらなかった。 412 00:36:07,049 --> 00:36:10,049 親父を憎んでた。 413 00:36:14,056 --> 00:36:22,064 その上 母さんを 自殺に追いやった 原因を聞いて➡ 414 00:36:22,064 --> 00:36:24,064 殺したいと思った。 415 00:36:26,068 --> 00:36:31,073 だから 兄さんが 俺を疑うのも 当然だ。 416 00:36:31,073 --> 00:36:35,077 だが 兄さんが 俺を どう思おうが➡ 417 00:36:35,077 --> 00:36:38,077 俺は 兄さんを弁護する。 418 00:36:40,082 --> 00:36:42,082 そして 必ず 無罪にする。 419 00:36:45,087 --> 00:36:47,089 それは 兄さんのためだけじゃない。 420 00:36:47,089 --> 00:36:51,093 俺自身が やらなきゃいけないことなんだ。 421 00:36:51,093 --> 00:36:55,097 親父に 打ち勝つために。 422 00:36:55,097 --> 00:36:57,099 勲…。 423 00:36:57,099 --> 00:36:59,099 兄さんは…。 424 00:37:03,105 --> 00:37:06,041 どうするんだ? 425 00:37:06,041 --> 00:37:09,041 このまま 親父に縛られて 生きていくのか? 426 00:37:17,052 --> 00:37:22,057 事件当日のことを➡ 427 00:37:22,057 --> 00:37:24,059 全て 話してくれ。 428 00:37:24,059 --> 00:37:43,078 ♬~ 429 00:37:43,078 --> 00:37:45,080 丸谷さん。 430 00:37:45,080 --> 00:37:57,092 ♬~ 431 00:37:57,092 --> 00:38:00,095 (看守)黒澤弁護士からの 差し入れだ。 432 00:38:00,095 --> 00:38:20,049 ♬~ 433 00:38:20,049 --> 00:38:30,059 ♬~ 434 00:38:30,059 --> 00:38:34,059 (入江)結局 あなたが 弁護するらしいですね。 435 00:38:36,065 --> 00:38:38,065 ええ。 436 00:38:41,070 --> 00:38:43,070 負けるよ! 437 00:38:51,080 --> 00:38:53,082 負けませんよ。 438 00:38:53,082 --> 00:38:57,086 意外だね。 439 00:38:57,086 --> 00:39:02,091 あんたも 弟さんと同じように 無邪気に兄の無実を信じてんのか。 440 00:39:02,091 --> 00:39:05,110 無実? 441 00:39:05,110 --> 00:39:07,110 そんなことは どっちでもいい。 442 00:39:09,031 --> 00:39:11,033 たとえ やっていたとしても➡ 443 00:39:11,033 --> 00:39:15,033 やっていないことに してしまえば いいんですから。 444 00:39:23,045 --> 00:39:28,050 ずいぶん 過激なことを言うんですね。 445 00:39:28,050 --> 00:39:31,053 あなたたちも 同じでしょ。 446 00:39:31,053 --> 00:39:37,053 自分たちの都合で 白いものを 黒く塗りつぶすのは。