1 00:01:00,183 --> 00:01:03,183 (末松)結構 うまくやったでしょ? 2 00:01:05,188 --> 00:01:08,188 (勲)お前が殺したのか? 3 00:01:12,195 --> 00:01:14,195 答えろ。 4 00:01:16,199 --> 00:01:18,199 お前が殺したのか!? 5 00:01:21,204 --> 00:01:27,204 僕にだけは 聞こえていたんですよ あなたの心の叫びが。 6 00:01:30,213 --> 00:01:34,213 全て あなたのためにやったんです。 7 00:01:38,154 --> 00:01:40,154 勲兄さん。 8 00:03:49,152 --> 00:03:53,156 (末松)あの男が殺されるのは 必然だった。 9 00:03:53,156 --> 00:03:56,159 必然? そうです。 10 00:03:56,159 --> 00:04:01,159 それは 勲さまご自身が 一番 分かってらっしゃるはずです。 11 00:04:05,168 --> 00:04:09,172 初めて あの男を目にしたときから➡ 12 00:04:09,172 --> 00:04:12,172 どうしようもないやつだと 思っていたんです。 13 00:04:15,178 --> 00:04:17,178 (末松)《僕 あなたの息子です》 14 00:04:19,182 --> 00:04:21,184 (文蔵)《物乞いが》 15 00:04:21,184 --> 00:04:27,184 (末松)あの日から 僕は 復讐のために生きてきました。 16 00:04:30,193 --> 00:04:35,198 ≪(小栗)《旦那さま 新しく 雇うことになった末松です》 17 00:04:35,198 --> 00:04:37,198 (末松)《よろしくお願いします》 18 00:04:43,206 --> 00:04:46,225 (文蔵)《俺のために うまい物 作れ》➡ 19 00:04:46,225 --> 00:04:48,144 《それが お前の仕事だ》 20 00:04:48,144 --> 00:04:52,148 (末松)覚えてなかったんですよ 僕のこと まったく。➡ 21 00:04:52,148 --> 00:04:59,155 その上 肉に食らいつく 卑しい姿といったら➡ 22 00:04:59,155 --> 00:05:02,158 へどが出そうでした。 23 00:05:02,158 --> 00:05:06,162 こんなやつの血が 自分にも流れてると思ったら➡ 24 00:05:06,162 --> 00:05:09,162 自分の出生を 呪いたくなりましたよ。 25 00:05:13,169 --> 00:05:20,176 父親が最低だと思ったら その息子も同じでしたよ。 26 00:05:20,176 --> 00:05:22,178 満は 能なしだし➡ 27 00:05:22,178 --> 00:05:25,181 涼は 現実を直視できない 甘ちゃんで。 28 00:05:25,181 --> 00:05:27,181 不思議でたまらなかった。 29 00:05:29,185 --> 00:05:34,185 こんなやつらが 黒澤を名乗り なぜ 僕が認められないのか。 30 00:05:42,198 --> 00:05:47,136 だけど 勲さま 僕は あなたに救われたんです。➡ 31 00:05:47,136 --> 00:05:51,140 初めて お会いしたときの感動は 忘れられません。 32 00:05:51,140 --> 00:05:53,142 (小栗)《今回は ゆっくりしていけるのですか?》 33 00:05:53,142 --> 00:05:55,142 《ええ そうですね》 34 00:05:57,146 --> 00:06:01,150 (末松)《おかえりなさいませ 勲さま》 35 00:06:01,150 --> 00:06:03,152 《末松と申します》 36 00:06:03,152 --> 00:06:06,155 《ああ どうも》 37 00:06:06,155 --> 00:06:12,161 (末松)一目で あなたが 僕の兄に ふさわしい方だと分かった。➡ 38 00:06:12,161 --> 00:06:16,165 あなたには 周囲に流されない強さ➡ 39 00:06:16,165 --> 00:06:22,165 そして 父親をうまく利用する 賢さがあった。 40 00:06:25,174 --> 00:06:31,174 (末松)しかし それ以上に 僕を驚愕させることがあった。 41 00:06:41,190 --> 00:06:44,193 《「生来 人間は悪である」》 42 00:06:44,193 --> 00:06:47,130 《「その人間がつくる この世が 不条理に満ちている事は➡ 43 00:06:47,130 --> 00:06:49,132 当然だ」》 44 00:06:49,132 --> 00:06:53,136 《「それを打開したいなら 自らの手で裁くしかない」》 45 00:06:53,136 --> 00:06:55,138 《「たとえ 血を流すことになろうとも➡ 46 00:06:55,138 --> 00:06:58,141 勝利したものが 正義となる」》 47 00:06:58,141 --> 00:07:01,144 (末松)この人は 僕と同じことを 考えている。➡ 48 00:07:01,144 --> 00:07:03,146 そのことを知って➡ 49 00:07:03,146 --> 00:07:07,150 あなたへの尊敬が ますます強くなりました。➡ 50 00:07:07,150 --> 00:07:10,153 はっきりと分かったんです。➡ 51 00:07:10,153 --> 00:07:14,157 僕がやるべきことは あの男を殺すことだと。 52 00:07:14,157 --> 00:07:19,162 それを 僕だけでなく あなたも望んでいる。 53 00:07:19,162 --> 00:07:23,166 そのことが分かって 心から うれしかった。 54 00:07:23,166 --> 00:07:26,166 僕に味方がいたことを 知ったのですから。 55 00:07:28,171 --> 00:07:30,173 何を言ってる? あなたは 東京に➡ 56 00:07:30,173 --> 00:07:32,175 行ってしまわれた。 57 00:07:32,175 --> 00:07:34,177 だけど 僕は待ってたんです。 58 00:07:34,177 --> 00:07:40,183 期待を膨らませながら あなたの帰りを。 59 00:07:40,183 --> 00:07:43,186 そして 家族会議で 再び 帰ってこられたとき➡ 60 00:07:43,186 --> 00:07:46,205 あなたは さらに殺意を深めてた。 61 00:07:46,205 --> 00:07:49,125 小説に はっきり書いてありました。 62 00:07:49,125 --> 00:07:55,131 呪われた一族の血を この手で 断ち切ることが 宿命だと。 63 00:07:55,131 --> 00:07:58,134 それで 僕は決めたんです。 64 00:07:58,134 --> 00:08:04,140 あなたが望むことを実行して あなたに披露しようと。 65 00:08:04,140 --> 00:08:12,148 お前は 本当に 俺のために 親父を殺したって言うのか? 66 00:08:12,148 --> 00:08:15,151 そうですよ。 67 00:08:15,151 --> 00:08:18,154 見事だったでしょ? 完全犯罪だ。 68 00:08:18,154 --> 00:08:20,156 そんな…。 あれは 架空の物語だ。 69 00:08:20,156 --> 00:08:24,160 だけど あなたの願望であることは 確かです。 70 00:08:24,160 --> 00:08:26,162 願望? 71 00:08:26,162 --> 00:08:28,164 そんなんじゃない。 72 00:08:28,164 --> 00:08:35,171 隠さなくてもいいんですよ 僕には分かってますから。 73 00:08:35,171 --> 00:08:38,174 あの男を殺すのが 僕たちの宿命だったんです。 74 00:08:38,174 --> 00:08:41,177 あなたが計画して 僕が実行した。 75 00:08:41,177 --> 00:08:45,177 あなたと僕の2人で やり遂げたことなんです。 76 00:08:47,116 --> 00:08:52,121 確かに 憎いと思ったことはある。 77 00:08:52,121 --> 00:08:55,121 でも 殺そうだなんて…。 78 00:08:57,126 --> 00:09:04,126 あなた あの男に支配されて もがき苦しんでましたよね。 79 00:09:06,135 --> 00:09:08,137 もう あなたを支配する者は いなくなった。 80 00:09:08,137 --> 00:09:14,143 自由になれたんですよ。 喜ばしいことじゃないですか。 81 00:09:14,143 --> 00:09:19,148 あの能なしが罪をかぶり あなたが この家の全てを手に入れる。 82 00:09:19,148 --> 00:09:22,151 これ以上ない結末でしょ。 83 00:09:22,151 --> 00:09:24,151 俺は…。 84 00:09:26,155 --> 00:09:30,155 俺は ホントに そんなことは望んでない。 85 00:09:32,161 --> 00:09:36,165 いいかげんにしてください。 86 00:09:36,165 --> 00:09:39,168 サインを出したのは あなたですよ。 87 00:09:39,168 --> 00:09:41,170 サイン? 88 00:09:41,170 --> 00:09:44,173 そうです。 あの日…。 89 00:09:44,173 --> 00:09:50,112 (末松)《勲さまがいなくなったら この家の均衡が崩れます》 90 00:09:50,112 --> 00:09:54,116 《この家がどうなろうが 俺の知ったことか》 91 00:09:54,116 --> 00:09:57,116 《すまないが後を頼む》 92 00:10:01,123 --> 00:10:05,127 (末松)あなたは 確かに 僕に 後のことを託された。 93 00:10:05,127 --> 00:10:07,127 だから 決行したんです。 94 00:10:09,131 --> 00:10:14,136 その上 満が タイミング良く 電話してきた。 95 00:10:14,136 --> 00:10:16,138 (満)《末松か》 96 00:10:16,138 --> 00:10:19,141 《あのさ 久留美 今 そっち行ってないか?》 97 00:10:19,141 --> 00:10:25,147 (末松)《いえ いらしてないです。 あっ ただ…》➡ 98 00:10:25,147 --> 00:10:27,149 《旦那さまが 今夜も来られるようなことを➡ 99 00:10:27,149 --> 00:10:29,149 おっしゃってました》 100 00:10:34,156 --> 00:10:38,160 (末松)あのとき 僕は確信した。➡ 101 00:10:38,160 --> 00:10:42,160 神様も 僕たちの計画を 応援してくれていると。 102 00:10:44,166 --> 00:10:47,103 それで 食中毒になったふりをして…。 103 00:10:47,103 --> 00:10:49,105 (末松)《すみません》 (小栗)《うん》 104 00:10:49,105 --> 00:10:51,105 (末松)《いただきます》 105 00:10:53,109 --> 00:10:56,112 (小栗)《どうした?》➡ 106 00:10:56,112 --> 00:10:59,115 《末松 大丈夫か!? 末松!》 107 00:10:59,115 --> 00:11:03,119 小栗さんを 僕の代わりに外出させ➡ 108 00:11:03,119 --> 00:11:06,122 そして 満が やって来た。 109 00:11:06,122 --> 00:11:08,124 (文蔵の うめき声) 110 00:11:08,124 --> 00:11:11,127 (小栗)《何をするんですか!? おやめください!》 111 00:11:11,127 --> 00:11:13,129 《放せよ!》 (小栗)《お願いですから…》 112 00:11:13,129 --> 00:11:15,129 《うるせえ!》 (小栗)《あ~!》 113 00:11:20,136 --> 00:11:24,140 ≪(文蔵)《人殺し! お~い 誰か!》 114 00:11:24,140 --> 00:11:28,140 《人殺しが ここに いるぞ!》 115 00:11:37,153 --> 00:11:39,155 ≪(ドアの開く音) 116 00:11:39,155 --> 00:11:42,158 ≪(ドアの閉まる音) 117 00:11:42,158 --> 00:11:44,158 (末松)《どういたしましたか? 旦那さま》 118 00:11:46,178 --> 00:11:49,098 (末松)《小栗さん! 小栗さん!》➡ 119 00:11:49,098 --> 00:11:51,098 《小栗さん!》 120 00:11:53,102 --> 00:11:55,104 《私が 救急車を呼びますので➡ 121 00:11:55,104 --> 00:11:57,104 旦那さまは お部屋にいてください》 122 00:11:59,108 --> 00:12:04,113 (末松)予定より早く帰ってきた 小栗さんを 突き落としたものの➡ 123 00:12:04,113 --> 00:12:08,117 結局 あの男を殴るだけで 仕留めることをしなかった。 124 00:12:08,117 --> 00:12:14,123 満は どこまでも 中途半端な能なしでしたよ。 125 00:12:14,123 --> 00:12:19,128 だから 仕方なく 僕が あの男を処刑したんだ! 126 00:12:19,128 --> 00:12:21,130 処刑? 127 00:12:21,130 --> 00:12:27,130 (末松)凶器は 満が触った置物を 念のため 用意していました。 128 00:12:35,144 --> 00:12:41,144 (文蔵の うめき声) 129 00:12:45,154 --> 00:12:48,154 (文蔵)《お前…。 何してんだ おら この野郎》 130 00:12:51,093 --> 00:12:55,097 (文蔵)《あ~ 痛えや。 あ~ 痛え》 131 00:12:55,097 --> 00:13:00,102 (文蔵の うめき声) 132 00:13:00,102 --> 00:13:02,104 《何だ この野郎!》 133 00:13:02,104 --> 00:13:04,104 (文蔵の うめき声) 134 00:13:10,112 --> 00:13:16,118 (末松)あなたが望むように 汚れた血を断ち切ったんです。➡ 135 00:13:16,118 --> 00:13:19,121 あの男は この世の悪。 136 00:13:19,121 --> 00:13:22,124 処刑されるべきだった。 137 00:13:22,124 --> 00:13:28,130 それが正義だと あなたも思ってましたよね。 138 00:13:28,130 --> 00:13:31,133 親父が どんな極悪人だったとしても➡ 139 00:13:31,133 --> 00:13:35,137 お前に いや 俺たちに裁く権利などない。 140 00:13:35,137 --> 00:13:37,139 いいえ ありますよ。 141 00:13:37,139 --> 00:13:43,145 あなただって思ってた。 あいつを殺さないかぎり➡ 142 00:13:43,145 --> 00:13:49,151 汚れた血は どんどん増殖し 毒をまき散らしていくと。 143 00:13:49,151 --> 00:13:53,155 僕が いや 僕たちがやったことは➡ 144 00:13:53,155 --> 00:13:56,155 褒められこそすれ 非難されるべきじゃない。 145 00:13:58,160 --> 00:14:03,165 あいつが生きてたら あなたも僕も 未来はなかったですよね。 146 00:14:03,165 --> 00:14:06,168 そんなことが 殺人を犯していい理由になるか。 147 00:14:06,168 --> 00:14:10,172 罪を犯し続ける親を 黙って見てろって言うんですか? 148 00:14:10,172 --> 00:14:13,175 恥知らずの親を! そうだとしてもだ。 149 00:14:13,175 --> 00:14:16,178 子供が 親を殺すなんて…。 150 00:14:16,178 --> 00:14:23,185 子供だからこそ 恥ずべき親を 処刑する責任があるんですよ! 151 00:14:23,185 --> 00:14:25,187 そんなバカな理屈…。 152 00:14:25,187 --> 00:14:29,191 どうして そんな嘘 つくんですか!? 153 00:14:29,191 --> 00:14:34,196 嘘? 僕は ずっと あなたを見てました。 154 00:14:34,196 --> 00:14:38,196 支配されて 意思も奪われた あなたを。 155 00:14:40,202 --> 00:14:43,205 お母さんだって殺されて➡ 156 00:14:43,205 --> 00:14:49,144 僕の母親だって あいつに見捨てられて 死んだ。 157 00:14:49,144 --> 00:14:52,147 同じなんですよ あなたと僕は! 158 00:14:52,147 --> 00:14:57,152 いくら あなたが 嘘をつこうとも 僕には分かる あなたの気持ちが! 159 00:14:57,152 --> 00:15:00,155 あんな げすな男に 息子だからという理由だけで➡ 160 00:15:00,155 --> 00:15:03,158 支配される屈辱が! 161 00:15:03,158 --> 00:15:09,164 偉そうに のさばって 欲望のままに やりたい放題。 162 00:15:09,164 --> 00:15:12,167 あなたも そんな父親を 抹殺するしかないと➡ 163 00:15:12,167 --> 00:15:14,167 思ってたんですよ! 164 00:15:16,171 --> 00:15:21,176 だから やったんだ あんなことも。 165 00:15:21,176 --> 00:15:39,194 ♬~ 166 00:15:39,194 --> 00:15:43,194 (末松)あなたの代わりに あいつを処刑したんだ。 167 00:15:45,200 --> 00:15:48,200 (末松)全て あなたのために。 168 00:15:50,139 --> 00:15:52,139 (末松)あなたのためなんだ。 169 00:15:54,143 --> 00:15:56,143 勲兄さん。 170 00:16:00,149 --> 00:16:03,152 やめてくれ! 俺とお前は 違う! 171 00:16:03,152 --> 00:16:05,154 どうして 認めてくれないんですか? 172 00:16:05,154 --> 00:16:09,158 僕は あなたのために 毒まで飲んだんですよ! 173 00:16:09,158 --> 00:16:12,161 命まで懸けたんだ! どうして 褒めてくれないんです!? 174 00:16:12,161 --> 00:16:15,164 確かに 俺は 親父が殺したいほど憎かった。 175 00:16:15,164 --> 00:16:17,166 あんな男が親で 恥ずかしいと思った。 176 00:16:17,166 --> 00:16:19,168 そうでしょ? そうですよね!? 177 00:16:19,168 --> 00:16:22,171 だけど のみ込まれたく なかったから その感情に! 178 00:16:22,171 --> 00:16:24,173 何かしてしまうかもしれない 自分が 怖いから➡ 179 00:16:24,173 --> 00:16:27,176 小説に吐き出してたんだ。 180 00:16:27,176 --> 00:16:30,179 ホントに 行動に移してしまった お前とは 違う。 181 00:16:30,179 --> 00:16:33,182 俺は 物心 付いたときから➡ 182 00:16:33,182 --> 00:16:37,186 自分の中に沸き上がる あいつへの 殺意 憎悪➡ 183 00:16:37,186 --> 00:16:39,188 どうしようもない思いと 葛藤してきたんだ。 184 00:16:39,188 --> 00:16:41,190 どう 折り合いをつけるのか。 185 00:16:41,190 --> 00:16:44,193 その どうしようもない衝動を どう なだめすかすのか。 186 00:16:44,193 --> 00:16:47,129 ずっと悩んできたんだ。 187 00:16:47,129 --> 00:16:49,131 お前に 分かったなんて 言われたくない。 188 00:16:49,131 --> 00:16:51,133 兄さん。 お前に 兄さんなどと呼ばれる➡ 189 00:16:51,133 --> 00:16:53,135 筋合いもない! 僕は あなたと➡ 190 00:16:53,135 --> 00:16:56,138 血がつながってるんですよ。 血のつながりじゃない! 191 00:16:56,138 --> 00:16:59,141 俺が 自分の黒い感情に 押しつぶされそうになったとき➡ 192 00:16:59,141 --> 00:17:03,145 救ってくれたのは 満兄さんと涼だ。 193 00:17:03,145 --> 00:17:07,149 溺れそうな俺を 兄弟2人の存在が 踏みとどまらせてくれたんだ。 194 00:17:07,149 --> 00:17:10,152 あんなやつらのどこが…。 195 00:17:10,152 --> 00:17:13,152 お前には分からない。 196 00:17:15,157 --> 00:17:21,157 俺たちが一緒に過ごした時間が どれだけ 俺の支えになったか。 197 00:17:23,165 --> 00:17:27,165 2人がいてくれたから 今の俺があるんだ。 198 00:17:29,171 --> 00:17:31,171 そんな…。 199 00:17:35,177 --> 00:17:45,177 俺が お前を迷わせたなら ホントに すまなかった。 200 00:17:47,122 --> 00:17:50,122 そんな目で見ないでください。 201 00:17:53,128 --> 00:17:57,132 哀れんでなんてほしくない! 202 00:17:57,132 --> 00:18:00,135 そんなものが欲しいんじゃない! 203 00:18:00,135 --> 00:18:03,138 よくやったと言ってくれ! 204 00:18:03,138 --> 00:18:07,142 認めろ あなたの願いをかなえた僕を。 205 00:18:07,142 --> 00:18:09,142 お前は間違ってる。 206 00:18:12,147 --> 00:18:20,147 認めてくれ 僕を! 僕がいることを。 207 00:18:22,157 --> 00:18:28,163 それで気が済むなら 殺せ。 208 00:18:28,163 --> 00:18:34,169 俺は 絶対に お前がやったことは 認めない。 209 00:18:34,169 --> 00:18:54,123 ♬~ 210 00:18:54,123 --> 00:19:11,140 ♬~ 211 00:19:11,140 --> 00:19:13,142 (涼)兄さん! 212 00:19:13,142 --> 00:19:15,142 末松が逃げた。 213 00:19:17,146 --> 00:19:21,146 親父を殺したのは あいつだ。 214 00:19:23,152 --> 00:19:25,152 (入江)捜せ。 215 00:19:28,157 --> 00:19:31,160 あっ 入江だ。 烏目町全域に緊急配備。➡ 216 00:19:31,160 --> 00:19:34,163 対象は 末松 進。 本名 佐々木 純也。 217 00:19:34,163 --> 00:19:36,163 黒澤 文蔵殺害の容疑者だ。 218 00:21:25,173 --> 00:21:27,173 (涼)じっとしてられなくて。 219 00:21:30,178 --> 00:21:34,182 (涼)末松さんが見つかって 証言すれば➡ 220 00:21:34,182 --> 00:21:36,182 満兄さんの罪は 晴れるんだよね? 221 00:21:39,187 --> 00:21:41,187 ああ。 222 00:21:47,195 --> 00:21:49,195 俺は…。 223 00:21:52,200 --> 00:21:55,200 末松が ただの殺人鬼とは 思えないんだ。 224 00:21:57,205 --> 00:22:05,205 あいつ 俺を殺すことができたのに 自分から やめたんだ。 225 00:22:07,215 --> 00:22:10,152 (涼)えっ? 226 00:22:10,152 --> 00:22:13,155 泣いてた。 227 00:22:13,155 --> 00:22:17,159 だから➡ 228 00:22:17,159 --> 00:22:19,159 もう一度 会って 確かめたい。 229 00:22:26,168 --> 00:22:31,173 ダイニングに 木彫りの人形あるじゃない? 230 00:22:31,173 --> 00:22:36,178 ああ。 いつだったか 末松さんが➡ 231 00:22:36,178 --> 00:22:39,178 あれを じっと見て たたずんでて。 232 00:22:44,186 --> 00:22:50,192 その様子が いつもと違ってて 寂しそうだった。 233 00:22:50,192 --> 00:23:03,205 ♬~ 234 00:23:03,205 --> 00:23:06,208 (小栗)これが ここに…。 235 00:23:06,208 --> 00:23:24,159 ♬~ 236 00:23:24,159 --> 00:23:26,161 兄さん。 237 00:23:26,161 --> 00:23:46,181 ♬~ 238 00:23:46,181 --> 00:23:56,181 ♬~ 239 00:23:59,194 --> 00:24:19,147 ♬~ 240 00:24:19,147 --> 00:24:39,167 ♬~ 241 00:24:39,167 --> 00:24:41,169 ♬~ 242 00:24:41,169 --> 00:24:44,172 (小栗)はい。 末松の…。➡ 243 00:24:44,172 --> 00:24:47,175 死んだ末松 うちの使用人ですけど…。 244 00:24:47,175 --> 00:24:55,183 [TEL] 245 00:24:55,183 --> 00:24:58,186 黒澤です。 246 00:24:58,186 --> 00:25:00,188 待ってください! 247 00:25:00,188 --> 00:25:03,191 そんな…。 248 00:25:03,191 --> 00:25:05,193 はい。 249 00:25:05,193 --> 00:25:07,193 分かりました。 250 00:25:12,134 --> 00:25:14,134 兄さんの起訴が 決まった。 251 00:25:17,139 --> 00:25:20,139 検察を止められなかった。 252 00:25:27,149 --> 00:25:29,151 ホントに すまない。 253 00:25:29,151 --> 00:25:31,151 俺のせいだ。 254 00:25:35,157 --> 00:25:37,159 全部 俺の責任だ。 255 00:25:37,159 --> 00:25:40,162 お前のせいじゃないよ。 256 00:25:40,162 --> 00:25:42,162 だけど…。 勲。 257 00:25:44,166 --> 00:25:49,166 末松が何を言ったか 知らないが 自分を責めるな。 258 00:25:51,173 --> 00:25:54,173 お前が責任を感じる必要は ないよ。 259 00:25:58,180 --> 00:26:01,180 お前は じゅうぶんに やってくれた。 260 00:26:03,185 --> 00:26:07,185 ここにいる間に 考えたんだ。 261 00:26:09,207 --> 00:26:11,207 ホントに たくさん。 262 00:26:14,129 --> 00:26:17,129 俺は ホントに 情けないやつだったよな。 263 00:26:19,134 --> 00:26:24,139 自分の駄目さを棚に上げて 人のせいにしてた。 264 00:26:24,139 --> 00:26:28,143 自分の力で 生きようとしてたけど➡ 265 00:26:28,143 --> 00:26:31,143 うまくいかなくて 自分から投げ出してた。 266 00:26:34,149 --> 00:26:41,156 小栗さんをケガさして 怖くなって逃げ出したりもした。 267 00:26:41,156 --> 00:26:44,156 あれは 俺の弱さだ。 268 00:26:47,162 --> 00:26:51,166 殺人のぬれぎぬを 着せられて つらいけど➡ 269 00:26:51,166 --> 00:26:54,166 これくらいのことがなかったら 気付けなかったんだと思う。 270 00:26:57,172 --> 00:27:00,175 それに 分かったんだ。 271 00:27:00,175 --> 00:27:04,179 こんな俺にも➡ 272 00:27:04,179 --> 00:27:08,183 信じて味方でいてくれる お前たちがいる。 273 00:27:08,183 --> 00:27:11,183 それが どんなに心強いことか。 274 00:27:13,121 --> 00:27:18,121 勲 お前と涼には ホントに感謝してるんだ。 275 00:27:20,128 --> 00:27:24,132 だから 俺は もう諦めない。 276 00:27:24,132 --> 00:27:29,132 真実が明らかになるまで 戦い続けるよ。 277 00:27:38,146 --> 00:27:40,148 兄さん。 278 00:27:40,148 --> 00:27:45,148 お前には 迷惑 掛けるけど 頼む。 279 00:27:53,161 --> 00:27:56,164 分かった。 280 00:27:56,164 --> 00:27:59,164 俺も 最後まで 一緒に戦う。 281 00:28:01,169 --> 00:28:03,171 ありがとな。 282 00:28:03,171 --> 00:28:08,176 警察も 末松の犯行を証明しようと 動いてくれてるから。 283 00:28:08,176 --> 00:28:10,176 そうか。 284 00:28:15,116 --> 00:28:17,118 彼女のことは どうするんだ? 285 00:28:17,118 --> 00:28:20,121 えっ? 286 00:28:20,121 --> 00:28:23,124 久留美さんだよ。 287 00:28:23,124 --> 00:28:28,129 もし 会うことがあったら すまなかったって伝えてくれ。 288 00:28:28,129 --> 00:28:32,133 それは 俺の役目じゃないよ。 289 00:28:32,133 --> 00:28:35,136 そうか。 フフ。 290 00:28:35,136 --> 00:28:37,138 そうだな。 291 00:28:37,138 --> 00:28:57,158 ♬~ 292 00:28:57,158 --> 00:29:17,112 ♬~ 293 00:29:17,112 --> 00:29:21,116 (久留美)大丈夫? ちゃんと眠れてる? 294 00:29:21,116 --> 00:29:24,119 ああ。 295 00:29:24,119 --> 00:29:29,124 悪かったな こんなとこまで。 296 00:29:29,124 --> 00:29:32,127 (久留美)ううん。 297 00:29:32,127 --> 00:29:40,135 それに 一緒に逃げてくれなんて 俺が言ったばかりに➡ 298 00:29:40,135 --> 00:29:43,135 巻き込んでしまって すまなかった。 299 00:29:46,141 --> 00:29:50,145 もう 俺のことは 心配しなくていいから。 300 00:29:50,145 --> 00:29:52,147 これからは 自分の幸せのことだけ…。 301 00:29:52,147 --> 00:29:54,149 あなたが 私を 地獄から 救い出してくれるんじゃ➡ 302 00:29:54,149 --> 00:29:56,151 なかったの? 303 00:29:56,151 --> 00:29:59,154 何 言ってんだ? 304 00:29:59,154 --> 00:30:02,154 俺は 人殺しの烙印を 押されるかもしんないんだぞ。 305 00:30:04,159 --> 00:30:07,159 関わり合いになって いいことなんかないぞ。 306 00:30:10,098 --> 00:30:12,098 分からなかった。 307 00:30:14,102 --> 00:30:19,102 なぜ あのとき あなたと一緒に行こうとしたのか。 308 00:30:21,109 --> 00:30:23,109 あんな自分は初めてで…。 309 00:30:27,115 --> 00:30:31,115 でも 分かったの 自分の気持ちが。 310 00:30:34,122 --> 00:30:38,126 私➡ 311 00:30:38,126 --> 00:30:40,126 あなたを信じてる。 312 00:33:07,141 --> 00:33:12,141 (裁判官)主文。 被告人は無罪。 313 00:33:14,148 --> 00:33:34,168 ♬~ 314 00:33:34,168 --> 00:33:42,168 ♬~ 315 00:33:57,191 --> 00:33:59,191 入江さん。 316 00:34:01,195 --> 00:34:04,195 あなたが 証拠を見つけてくれた おかげです。 317 00:34:06,134 --> 00:34:09,134 (入江)冤罪は困りますからね。 318 00:34:14,142 --> 00:34:19,147 本当に ありがとうございました。 319 00:34:19,147 --> 00:34:22,147 私は やるべき仕事をやっただけです。 320 00:34:38,166 --> 00:34:45,173 (小栗)末松と 一番 長く 一緒にいたのは 私なのに➡ 321 00:34:45,173 --> 00:34:48,176 もっと早く気付いていれば➡ 322 00:34:48,176 --> 00:34:51,176 こんなことには ならなかったのではないかと。 323 00:34:54,182 --> 00:34:59,182 (小栗)責任を取って 辞めさせて いただきたいと 思います。 324 00:35:03,191 --> 00:35:06,127 小栗さん。 325 00:35:06,127 --> 00:35:11,132 僕たちは 小栗さんに 黒澤地所を 全面的に お任せしたいんです。 326 00:35:11,132 --> 00:35:13,134 (小栗)えっ? 会社のことを➡ 327 00:35:13,134 --> 00:35:16,137 一番 考えてくださってるのは 小栗さんですよね? 328 00:35:16,137 --> 00:35:19,140 それは そうかもしれませんが…。 329 00:35:19,140 --> 00:35:27,148 小栗さん あなたに 不正を正していただきたいんです。 330 00:35:27,148 --> 00:35:30,151 杉卓工務店のことも 早急に 対応をお願いします。 331 00:35:30,151 --> 00:35:36,157 それを 私に お任せくださると 言うのですか? 332 00:35:36,157 --> 00:35:38,159 あなたしかいないんです。 333 00:35:38,159 --> 00:35:40,159 お願いします。 334 00:35:42,163 --> 00:35:44,163 分かりました。 335 00:35:47,168 --> 00:35:50,168 尽力させていただきます。 336 00:35:56,177 --> 00:35:59,180 (加奈子)勲君。 337 00:35:59,180 --> 00:36:01,182 ごめん 呼び出して。 338 00:36:01,182 --> 00:36:03,184 (加奈子)ううん。 339 00:36:03,184 --> 00:36:06,184 加奈子にも 散々 迷惑 掛けたけど。 340 00:36:08,122 --> 00:36:10,122 (加奈子)ホント よかった。 341 00:36:12,126 --> 00:36:17,131 新しい住まいは 落ち着いた? 342 00:36:17,131 --> 00:36:20,134 ようやくね。 343 00:36:20,134 --> 00:36:22,134 そうか。 344 00:36:26,140 --> 00:36:31,145 今度 大学に行ってみないか? えっ? 345 00:36:31,145 --> 00:36:36,145 加奈子 好きだったろ? 学食のカレー。 346 00:36:38,152 --> 00:36:40,152 うん。 347 00:36:58,172 --> 00:37:00,174 あれ? 満兄さん それだけ? 348 00:37:00,174 --> 00:37:02,174 ああ。 349 00:37:13,120 --> 00:37:16,120 いろんなことがあったな。 350 00:37:23,130 --> 00:37:29,136 もしかしたら 俺たちが この家に 生まれた意味を 見つけるために➡ 351 00:37:29,136 --> 00:37:32,136 これからの人生が あるのかもしれないな。 352 00:37:35,142 --> 00:37:37,142 そうだね。 353 00:37:39,146 --> 00:37:42,149 ただ 確かなのは➡ 354 00:37:42,149 --> 00:37:45,152 どんなときも 自分の意思で 生き方を決められる➡ 355 00:37:45,152 --> 00:37:47,154 ってことじゃないか? 356 00:37:47,154 --> 00:37:56,163 末松も そのことが分かってたら 何か違ってたんだろうか。 357 00:37:56,163 --> 00:37:58,163 ずっと考えてるんだ。 358 00:38:00,167 --> 00:38:03,167 なぜ 末松は 俺を殺さなかったのか。 359 00:38:05,106 --> 00:38:09,110 完全犯罪だと言ってたのに どうして➡ 360 00:38:09,110 --> 00:38:12,110 証拠となるような 血の付いた服を 燃やさなかったのか。 361 00:38:14,115 --> 00:38:18,119 できなかったのかもしれないね。 362 00:38:18,119 --> 00:38:22,123 ホントに望んでたのは 復讐ではなく➡ 363 00:38:22,123 --> 00:38:24,125 そうすることでしか➡ 364 00:38:24,125 --> 00:38:28,129 生きる意味が 見いだせなかったんじゃないかって。 365 00:38:28,129 --> 00:38:33,129 僕たちも紙一重なのかな? 366 00:38:36,137 --> 00:38:40,141 自分自身と向き合えなかったら。 367 00:38:40,141 --> 00:38:43,144 試されてるのかもしれないな。 368 00:38:43,144 --> 00:38:59,160 ♬~ 369 00:38:59,160 --> 00:39:03,160 俺たちは 生きていくんだ これからを。 370 00:39:07,101 --> 00:39:09,101 行こう。 371 00:39:31,125 --> 00:39:47,141 ♬~ 372 00:39:47,141 --> 00:40:07,094 ♬~ 373 00:40:07,094 --> 00:40:27,114 ♬~ 374 00:40:27,114 --> 00:40:47,134 ♬~ 375 00:40:47,134 --> 00:40:58,145 ♬~ 376 00:40:58,145 --> 00:41:00,145 元気でな。 377 00:41:02,149 --> 00:41:04,168 今度 会うときまで。 378 00:41:04,168 --> 00:41:06,087 ああ。 379 00:41:06,087 --> 00:41:10,091 ♬~ 380 00:41:10,091 --> 00:41:30,111 ♬~ 381 00:41:30,111 --> 00:41:37,111 ♬~