1 00:00:02,202 --> 00:00:06,707 (山崎)峠を越えて… 脱藩!? 2 00:00:06,707 --> 00:00:09,610 (清右衛門)拙者 直ちに馬で追いまする。 3 00:00:09,610 --> 00:00:13,280 (源五)松浦将監を助ける旅に行く。 4 00:00:13,280 --> 00:00:16,850 (蕗)蕗も共に参ります。 ご家老を助けます。 5 00:00:16,850 --> 00:00:20,287 (将監)国境を越え 森岡藩領に入るまでは➡ 6 00:00:20,287 --> 00:00:24,057 源五が わしらの命綱。 7 00:00:24,057 --> 00:00:27,961 今宵は この先にて宿を取りまする。 8 00:00:32,633 --> 00:00:34,735 おっ父…。 9 00:00:36,904 --> 00:00:40,507 心配はいらねえから。 10 00:00:48,949 --> 00:00:50,918 キャ~! 11 00:00:50,918 --> 00:00:54,354 (又次郎)騒ぐな! お前には人質になってもらう。➡ 12 00:00:54,354 --> 00:00:57,758 この宿から 将監たち 一歩も出さぬ! 13 00:01:04,031 --> 00:01:06,033 旦那様! 14 00:01:07,901 --> 00:01:09,903 蕗! 15 00:01:11,605 --> 00:01:13,674 おっ! わっ! 16 00:01:13,674 --> 00:01:16,109 あ~っ! 17 00:01:16,109 --> 00:01:33,160 ♬~ 18 00:01:33,160 --> 00:01:35,262 蕗! 19 00:01:37,965 --> 00:01:40,867 蕗! しっかりしろ! 20 00:01:40,867 --> 00:01:45,305 蕗! 旦那様…。 21 00:01:45,305 --> 00:01:49,743 すまなかった。 怖い思いをさせたな。 22 00:01:49,743 --> 00:01:52,546 大丈夫だ。 23 00:01:56,550 --> 00:02:12,599 ♬~ 24 00:02:12,599 --> 00:02:15,102 参るぞ。 25 00:02:15,102 --> 00:02:47,968 ♬~ 26 00:02:47,968 --> 00:02:51,972 (将監)まだか? まだまだ。 27 00:02:56,309 --> 00:02:58,979 (清右衛門) 向こうは 女 子ども連れ。➡ 28 00:02:58,979 --> 00:03:02,983 峠の前で追いつくぞ! ハッ! 29 00:03:21,935 --> 00:03:27,107 わしは ここで迎え撃つ。 お前は 皆を連れて 峠を越えろ。 30 00:03:27,107 --> 00:03:30,944 迎え撃つ? 一人でか? そうだ。 31 00:03:30,944 --> 00:03:32,879 重輔。 32 00:03:32,879 --> 00:03:36,750 蕗の事 抜かりなく頼むぞ。 (重輔)承知。 33 00:03:36,750 --> 00:03:38,819 いえ。 34 00:03:38,819 --> 00:03:42,956 ご家老様 みつ様 若様。 35 00:03:42,956 --> 00:03:46,827 私も旦那様のお手伝いをし ここに残ります。 36 00:03:46,827 --> 00:03:50,430 どうぞ お達者で。 37 00:03:50,430 --> 00:03:53,266 ばかを申すな! 蕗。 38 00:03:53,266 --> 00:03:55,635 待て。 待て! 39 00:03:55,635 --> 00:03:59,506 お前たちだけで迎え撃つとは無謀。 40 00:03:59,506 --> 00:04:03,376 追いつかれたら わしも戦う。 41 00:04:03,376 --> 00:04:06,580 いや 追いつかれてはならんのだ 将監。 42 00:04:06,580 --> 00:04:09,916 お前には 国替えの企みを潰すため➡ 43 00:04:09,916 --> 00:04:13,587 見事 命を使い切ってもらわねばならん。 44 00:04:13,587 --> 00:04:18,592 そのために まず わしが ここで 命を使い切る。 45 00:04:20,260 --> 00:04:23,930 しかし 蕗は…。 弾込めのお手伝いを致します。 46 00:04:23,930 --> 00:04:27,801 子ども時分から 旦那様と共に猪を撃ちました。 47 00:04:27,801 --> 00:04:31,271 鉄砲には自信がございます。 しかし…。 48 00:04:31,271 --> 00:04:33,473 (みつ)源五殿。 49 00:04:37,144 --> 00:04:41,281 (みつ)おなごの命の使いみちは➡ 50 00:04:41,281 --> 00:04:45,285 これと見込んだ殿御のために…。 51 00:04:45,285 --> 00:04:47,687 みつ様…。 52 00:04:52,292 --> 00:04:54,961 鉄砲は2丁ある。 53 00:04:54,961 --> 00:04:59,399 わしが撃つ間に 弾を込められるか? 54 00:04:59,399 --> 00:05:01,334 はい! 55 00:05:01,334 --> 00:05:04,037 蕗! 源五! 56 00:05:04,037 --> 00:05:06,573 ここは わしらで食い止める。 57 00:05:06,573 --> 00:05:10,777 お前は 峠を越える事のみ考えろ。 58 00:05:10,777 --> 00:05:20,921 ♬~ 59 00:05:20,921 --> 00:05:23,757 あなた…。 60 00:05:23,757 --> 00:05:56,623 ♬~ 61 00:05:56,623 --> 00:06:02,796 無理を申し すみません。 62 00:06:02,796 --> 00:06:23,483 ♬~ 63 00:06:23,483 --> 00:06:26,920 怖くはないか 蕗。 64 00:06:26,920 --> 00:06:30,790 はい。 不思議な事に 蕗は 今➡ 65 00:06:30,790 --> 00:06:36,930 この上なく楽しく この上なく幸せでございます。 66 00:06:36,930 --> 00:06:42,602 追っ手を追い払ったあと 蕗は どうしたい? 67 00:06:42,602 --> 00:06:45,505 月ヶ瀬に帰りとうございます。 68 00:06:45,505 --> 00:06:50,277 父も母も 月ヶ瀬に眠っています。 69 00:06:50,277 --> 00:06:54,948 月ヶ瀬は 生まれ育った ふるさと。 70 00:06:54,948 --> 00:06:57,851 私の魂の帰る場所は➡ 71 00:06:57,851 --> 00:07:00,754 きっと月ヶ瀬です。 72 00:07:00,754 --> 00:07:03,757 分かった。 73 00:07:03,757 --> 00:07:07,227 骸は共に ここに眠らせ➡ 74 00:07:07,227 --> 00:07:10,563 魂は共に…➡ 75 00:07:10,563 --> 00:07:13,566 共に月ヶ瀬に帰ろう。 76 00:07:23,143 --> 00:07:26,046 旦那様… あれは…。 77 00:07:26,046 --> 00:07:28,415 なぜだ…。 78 00:07:28,415 --> 00:07:30,450 なぜだ! 79 00:07:30,450 --> 00:07:34,154 しかも ただの一人で! 80 00:07:40,126 --> 00:07:44,564 松浦将監! なぜ戻った! 81 00:07:44,564 --> 00:07:47,934 これほど腹の立った事はない。 82 00:07:47,934 --> 00:07:51,671 なぜ戻った。 返答しろ! 83 00:07:51,671 --> 00:07:55,542 源五。 84 00:07:55,542 --> 00:07:59,346 わしに 二度も友を見捨てさせるな。 85 00:08:02,749 --> 00:08:05,552 もし ここに十蔵がいたら➡ 86 00:08:05,552 --> 00:08:08,254 共に戦ってくれるであろう。 87 00:08:16,196 --> 00:08:18,131 ⚟(いななき) 88 00:08:18,131 --> 00:08:20,100 旦那様! 89 00:08:20,100 --> 00:08:23,103 わしらが何のために残ったと 思っているんだ! 90 00:08:23,103 --> 00:08:26,806 ぼやくな。 お前の鉄砲だけが頼りだ。 91 00:08:39,919 --> 00:08:42,922 ⚟(いななき) 92 00:08:42,922 --> 00:08:44,924 蕗! はい。 93 00:08:52,265 --> 00:08:54,267 源五。 94 00:08:57,604 --> 00:09:00,006 (いななき) 95 00:09:00,006 --> 00:09:02,509 放て! 96 00:09:09,749 --> 00:09:11,751 源五! 97 00:09:14,888 --> 00:09:16,890 放て! 98 00:09:21,227 --> 00:09:25,565 駆けろ! 弾込めに暇を与えずに 駆け寄って討ち取れ! 99 00:09:25,565 --> 00:09:27,567 (一同)オ~! 100 00:09:30,136 --> 00:09:32,138 わ~っ! 101 00:09:37,577 --> 00:09:39,579 蕗。 102 00:09:49,189 --> 00:09:53,126 怯むな! 行け! 103 00:09:53,126 --> 00:10:09,275 ♬~ 104 00:10:09,275 --> 00:10:12,579 同じ事だ! もう よせ! 105 00:10:14,147 --> 00:10:17,884 ならば 鉄砲を捨て 尋常に立ち会え! 106 00:10:17,884 --> 00:10:20,787 大勢で押し寄せて何を言う。 107 00:10:20,787 --> 00:10:23,623 諦めて帰れ! 108 00:10:23,623 --> 00:10:25,625 キャ~! 109 00:10:28,461 --> 00:10:30,396 鷲巣! 110 00:10:30,396 --> 00:10:34,267 日下部源五 松浦将監。 111 00:10:34,267 --> 00:10:36,970 鉄砲を捨てろ。 112 00:10:36,970 --> 00:10:39,672 駄目です 旦那様! 蕗! 113 00:10:41,908 --> 00:10:46,312 源五。 蕗を死なせては➡ 114 00:10:46,312 --> 00:10:49,883 あの世で十蔵に合わす顔がない。 115 00:10:49,883 --> 00:10:51,818 松浦様! 116 00:10:51,818 --> 00:10:57,223 捨てろ 源五。 お前に言われなくても捨てる。 117 00:11:04,497 --> 00:11:08,601 鷲巣清右衛門。 わしは お主の仇だ。 118 00:11:08,601 --> 00:11:12,338 ここで 正々堂々と仇を討たぬか? 119 00:11:12,338 --> 00:11:14,941 相手をするぞ。 120 00:11:14,941 --> 00:11:19,812 構うな 小弥太。 そやつに そんな度胸はない! 121 00:11:19,812 --> 00:11:23,616 ゆうべも 手下に蕗を襲わせた 卑怯者ではないか。 122 00:11:23,616 --> 00:11:28,288 そうだったな。 お主の父 鷲巣角兵衛も➡ 123 00:11:28,288 --> 00:11:31,191 子どものわしを斬るために 小細工を弄した➡ 124 00:11:31,191 --> 00:11:35,461 小心者であったの。 あ~ そうだったなあ。 125 00:11:35,461 --> 00:11:39,232 肝っ玉の小ささは 父譲りだ。 126 00:11:39,232 --> 00:11:42,068 おのれ… 言わせておけば! 127 00:11:42,068 --> 00:11:46,306 父の仇 松浦将監! 128 00:11:46,306 --> 00:11:51,611 脱藩の罪で この鷲巣清右衛門が 斬り捨ててくれる! 129 00:11:51,611 --> 00:11:53,980 相手になろう。 130 00:11:53,980 --> 00:11:55,982 参れ! 131 00:11:57,650 --> 00:12:00,553 こっちの3人は わしが相手だ。 132 00:12:00,553 --> 00:12:04,924 小弥太! ここで死ぬ訳にはいかんぞ。 133 00:12:04,924 --> 00:12:08,261 源五 お前も死ぬなよ! 134 00:12:08,261 --> 00:12:11,164 そっくりそのまま お前に返す! 135 00:12:11,164 --> 00:12:58,678 ♬~ 136 00:12:58,678 --> 00:13:00,680 竜牙…。 137 00:13:20,767 --> 00:13:22,769 小弥太! 138 00:13:25,271 --> 00:13:27,273 もらった! 139 00:13:59,972 --> 00:14:01,974 小弥太! 140 00:14:05,578 --> 00:14:08,481 大事ない。 が 足をくじいた。 141 00:14:08,481 --> 00:14:11,250 休んではいられん。 峠を越えるぞ。 142 00:14:11,250 --> 00:14:15,588 しかし… 峠を越えるとは➡ 143 00:14:15,588 --> 00:14:18,491 案外 大変な事だな。 144 00:14:18,491 --> 00:14:22,261 やっと気付いたか。 さんざん 人に迷惑かけているんだ。 145 00:14:22,261 --> 00:14:26,132 しっかり歩け。 蕗 荷を頼む。 はい。 146 00:14:26,132 --> 00:14:28,634 さ 行くぞ。 147 00:14:39,445 --> 00:14:44,283 わしは 家老になって以来 ずっと考えていた。 148 00:14:44,283 --> 00:14:48,955 何を? 九鬼夕斎と わしは➡ 149 00:14:48,955 --> 00:14:53,292 違うようでいて 同じかもしれんと。 150 00:14:53,292 --> 00:14:55,228 そうか…。 151 00:14:55,228 --> 00:14:59,966 だが 今 わしは夕斎とは違うと はっきり分かった。 152 00:14:59,966 --> 00:15:05,571 夕斎は失脚した折 一人だった。 一人きりで腹を切った。 153 00:15:05,571 --> 00:15:10,243 だが わしには 今も➡ 154 00:15:10,243 --> 00:15:13,546 友がいる。 155 00:15:24,257 --> 00:15:26,659 おっ父…。 156 00:15:26,659 --> 00:16:04,430 ♬~ 157 00:16:04,430 --> 00:16:08,901 ここが 風越峠だ 蕗。 158 00:16:08,901 --> 00:16:10,837 はい。 159 00:16:10,837 --> 00:16:13,773 越えるか 源五。 160 00:16:13,773 --> 00:16:21,113 ああ。 共に越えるぞ 小弥太。 161 00:16:21,113 --> 00:16:29,956 ♬~ 162 00:16:29,956 --> 00:16:31,958 (重輔)旦那様…。 163 00:16:36,596 --> 00:16:38,598 あなた…。 164 00:16:47,940 --> 00:16:50,243 もうすぐだ。 165 00:16:56,282 --> 00:17:00,119 それがし 森岡藩家老 奥平頼母の家臣➡ 166 00:17:00,119 --> 00:17:02,722 馬渕五郎左衛門と申しまする。 167 00:17:02,722 --> 00:17:05,391 お迎えに参上つかまつりました。 168 00:17:05,391 --> 00:17:07,894 ここから先は どうぞ お駕籠にて。 169 00:17:07,894 --> 00:17:13,099 かたじけない。 松浦将監でござる。 170 00:17:16,235 --> 00:17:19,906 (三五郎)父上…。 旦那様…。 171 00:17:19,906 --> 00:17:23,776 あなた… よくぞ ご無事で…。 172 00:17:23,776 --> 00:17:26,979 心配をかけたな。 もう大丈夫じゃ。 173 00:17:29,248 --> 00:17:33,119 源五殿。 蕗。 174 00:17:33,119 --> 00:17:37,924 まことに… まことに お礼申し上げます。 175 00:17:37,924 --> 00:17:40,259 いや。 176 00:17:40,259 --> 00:17:46,432 では みつ様 方々。 蕗と拙者は これにて。 177 00:17:46,432 --> 00:17:50,603 何を申す! 我らと一緒に江戸に参れ。 178 00:17:50,603 --> 00:17:53,539 月ヶ瀬に戻れば 罪を問われる。 179 00:17:53,539 --> 00:17:57,843 何だ。 別れが そんなに寂しいか? 小弥太。 180 00:18:01,547 --> 00:18:05,217 松浦様。 181 00:18:05,217 --> 00:18:10,089 先ほど 父の十蔵も共に➡ 182 00:18:10,089 --> 00:18:13,292 風越峠を越えました。 183 00:18:16,228 --> 00:18:20,032 どうか 道中 ご無事で。 184 00:18:25,905 --> 00:18:30,242 そうか…。 185 00:18:30,242 --> 00:18:33,245 十蔵が…。 ハハハ。 186 00:18:37,116 --> 00:18:41,253 蕗…。 187 00:18:41,253 --> 00:18:43,956 ありがとう。 188 00:18:46,125 --> 00:18:50,262 源五を頼むぞ。 189 00:18:50,262 --> 00:18:52,264 源五。 190 00:18:52,264 --> 00:18:56,702 早まって 無駄腹を切るなよ。 191 00:18:56,702 --> 00:19:03,442 そっちこそ 江戸に着くまでに くたばるなよ。 192 00:19:03,442 --> 00:19:06,545 それが別れの挨拶か! 193 00:19:08,414 --> 00:19:10,416 では。 194 00:19:25,564 --> 00:19:29,568 松浦様。 あの御仁は…。 195 00:19:32,238 --> 00:19:35,574 我が友➡ 196 00:19:35,574 --> 00:19:40,446 日下部源五でござる! 197 00:19:40,446 --> 00:19:53,159 ♬~ 198 00:19:54,927 --> 00:20:00,666 ご家老が… 松浦将監様が 脱藩!? 199 00:20:00,666 --> 00:20:04,937 はっ。 拙者 その手助けをし申した。 200 00:20:04,937 --> 00:20:10,276 途中 やむにやまれず 風越峠手前の観音堂辺りにて➡ 201 00:20:10,276 --> 00:20:13,846 追っ手の何人かを撃ち 何人かを斬り申した。 202 00:20:13,846 --> 00:20:15,781 今なら 手当てをすれば➡ 203 00:20:15,781 --> 00:20:19,652 あるいは 何人かは 助かるやもしれんと存ずる。 204 00:20:19,652 --> 00:20:25,057 つきましては 拙者の切腹場所でござるが…。 205 00:20:25,057 --> 00:20:27,259 それどころではない! 206 00:20:33,833 --> 00:20:38,537 まあ 是非もないか…。 207 00:20:51,650 --> 00:20:54,453 (物音) 旦那様? 208 00:20:57,323 --> 00:20:59,325 おたつ様…。 209 00:21:00,926 --> 00:21:02,862 あ… あの…。 210 00:21:02,862 --> 00:21:09,268 (たつ)父から文をもらい こたびの事 全て承知しておる。 211 00:21:09,268 --> 00:21:14,073 まず お前は 津田の家に参れ。 212 00:21:16,609 --> 00:21:19,278 切腹のお支度か。 213 00:21:19,278 --> 00:21:21,280 あ… はい。 214 00:21:21,280 --> 00:21:25,384 旦那様に言いつかり… まだ途中でございますが…。 215 00:21:25,384 --> 00:21:29,288 それも 津田家で計らう。 まず 参れ。 216 00:21:30,956 --> 00:21:32,958 でも…。 217 00:21:35,294 --> 00:21:38,197 お前を取って食うつもりはない。 218 00:21:38,197 --> 00:21:40,699 参れ。 219 00:21:49,942 --> 00:21:53,312 将監は ご本家 佐野家を動かし➡ 220 00:21:53,312 --> 00:21:56,215 幕閣入りの話も 国替えの話も➡ 221 00:21:56,215 --> 00:21:59,185 泡のように消える。 222 00:21:59,185 --> 00:22:03,122 わしは 倅に…➡ 223 00:22:03,122 --> 00:22:06,859 家督を譲らされ➡ 224 00:22:06,859 --> 00:22:10,796 隠居させられる…。 225 00:22:10,796 --> 00:22:13,199 山崎多聞! 226 00:22:13,199 --> 00:22:18,070 ご本家には 既に 拙者の手の者を配し➡ 227 00:22:18,070 --> 00:22:23,609 また 将監が その裏をかいて➡ 228 00:22:23,609 --> 00:22:30,349 江戸のご親戚筋に泣きつく場合も 考え 密使を送りました。 229 00:22:30,349 --> 00:22:32,284 なんと…。 230 00:22:32,284 --> 00:22:37,056 では 将監が現れたら…。 231 00:22:37,056 --> 00:22:41,260 即座に その場で 斬り捨てる手配なれば。 232 00:22:42,861 --> 00:22:44,830 多聞! 233 00:22:44,830 --> 00:22:49,134 その方だけが 頼りじゃ! 234 00:22:50,970 --> 00:22:53,272 もったいない! 235 00:22:56,175 --> 00:23:00,579 つきましては 今朝 自首してきた➡ 236 00:23:00,579 --> 00:23:07,052 郡方見回りの日下部源五の 処分の事にござりまするが…。 237 00:23:07,052 --> 00:23:13,259 即刻 打ち首じゃ! 一族郎党 ことごとく打ち首にせよ! 238 00:23:20,266 --> 00:23:24,937 (伊織)父上。 くれぐれも短気を起こさず➡ 239 00:23:24,937 --> 00:23:28,807 舌など かんで ご自害など なさいませぬよう。 240 00:23:28,807 --> 00:23:32,278 婿殿。 241 00:23:32,278 --> 00:23:36,949 毎朝の説教 もう 勘弁だ。 242 00:23:36,949 --> 00:23:40,286 いいえ。 父上は やると言って やらず➡ 243 00:23:40,286 --> 00:23:45,157 やらぬと言って やる御仁。 信用できませぬ。 244 00:23:45,157 --> 00:23:47,960 それにしても➡ 245 00:23:47,960 --> 00:23:53,832 山崎多聞が いまだ わしを生かしておるのは なぜだ。 246 00:23:53,832 --> 00:23:57,636 拙者が思いますに 山崎様は➡ 247 00:23:57,636 --> 00:24:02,408 こたびの騒ぎを ご本家や江戸表も含めて➡ 248 00:24:02,408 --> 00:24:07,079 逆らう者たちを一掃する好機と 捉えておられるのではないかと。 249 00:24:07,079 --> 00:24:09,982 何? (伊織)そのために➡ 250 00:24:09,982 --> 00:24:11,917 全てを知る父上を➡ 251 00:24:11,917 --> 00:24:14,954 その際の生き証人にする 腹積もりではないかと。 252 00:24:14,954 --> 00:24:18,824 わしを… 生き証人に…。 はい。 253 00:24:18,824 --> 00:24:21,260 父上。 254 00:24:21,260 --> 00:24:25,431 その際には 「俎の上の鯉」となって頂き➡ 255 00:24:25,431 --> 00:24:28,367 どうか 山崎様に お味方し➡ 256 00:24:28,367 --> 00:24:34,440 全てをお話し下さいますよう。 さすれば 蕗も 父上も いいえ➡ 257 00:24:34,440 --> 00:24:39,311 この津田伊織も たつも 一族郎党 命をつなぐ事ができまする。 258 00:24:39,311 --> 00:24:42,481 ただただ そこに懸かっておりますれば…。 259 00:24:42,481 --> 00:24:46,785 誰が誰を味方するとか 誰と誰が通じておるとか➡ 260 00:24:46,785 --> 00:24:50,989 そのような面倒な事は 一切 分からぬ。 261 00:24:52,591 --> 00:24:54,593 どうする? 262 00:24:58,297 --> 00:25:03,902 ただいまの打ち明け話 構えて 他言ご無用。 263 00:25:03,902 --> 00:25:07,139 しかし このままでは➡ 264 00:25:07,139 --> 00:25:10,008 こちらが 蛇の生殺し。 265 00:25:10,008 --> 00:25:14,113 重ねて 他言ご無用! 266 00:25:18,784 --> 00:25:32,931 ♬~ 267 00:25:32,931 --> 00:25:36,602 (次郎作) もう すっかり冬ですね 蕗さん。 268 00:25:36,602 --> 00:25:39,271 そうね。 269 00:25:39,271 --> 00:25:42,975 座敷牢も 冷えるでしょうね。 270 00:25:44,943 --> 00:25:47,713 蕗。 271 00:25:47,713 --> 00:25:49,648 奥へ参れ。 272 00:25:49,648 --> 00:25:52,351 あ… はい。 273 00:25:55,287 --> 00:25:58,624 (たつ)そうではない。 274 00:25:58,624 --> 00:26:02,928 こう。 こうじゃ。 275 00:26:04,897 --> 00:26:08,233 背を曲げてはならぬ! 276 00:26:08,233 --> 00:26:10,903 津田家で預かる以上は➡ 277 00:26:10,903 --> 00:26:14,673 女のたしなみをまず しつけるゆえ 覚悟をなさい。 278 00:26:14,673 --> 00:26:17,242 あの~。 279 00:26:17,242 --> 00:26:21,213 旦那様に一目…。 なりませぬ。 280 00:26:21,213 --> 00:26:23,615 自分たちのした事を 考えてみなさい。 281 00:26:26,919 --> 00:26:32,257 後悔は… しておりません。 282 00:26:32,257 --> 00:26:35,060 当たり前じゃ。 283 00:26:46,605 --> 00:26:48,607 津田! 284 00:26:50,576 --> 00:26:54,947 あれから既に ひとつき半。 なぜ 将監は➡ 285 00:26:54,947 --> 00:26:59,451 ご本家にも ご親戚筋にも 現れぬのだ? 286 00:26:59,451 --> 00:27:03,222 津田。 津田伊織! は~。 287 00:27:03,222 --> 00:27:06,892 拙者も 事あるごとに 父に探りを入れておりまするが➡ 288 00:27:06,892 --> 00:27:10,195 どうも のらりくらりと かわされて。 289 00:27:11,864 --> 00:27:16,235 しかし 松浦様脱藩の陰には➡ 290 00:27:16,235 --> 00:27:20,906 かなりの大物が いるようでございまする。 291 00:27:20,906 --> 00:27:26,612 山崎様 ここは どうか お気長に。 292 00:27:28,580 --> 00:27:35,087 なぜだ。 なぜ現れぬ。 293 00:27:38,590 --> 00:27:40,792 将監! 294 00:27:42,761 --> 00:27:49,935 ♬~ 295 00:27:49,935 --> 00:27:52,871 ハハッ やった! やった! 296 00:27:52,871 --> 00:27:55,240 父上 一大事! 父上! 297 00:27:55,240 --> 00:28:00,546 父上 一大事! 父上 一大事でございまする! 298 00:28:00,546 --> 00:28:03,448 ん… ん? 299 00:28:03,448 --> 00:28:05,417 お~ 婿殿。 300 00:28:05,417 --> 00:28:08,987 父上! 松浦様が なされましたぞ! 301 00:28:08,987 --> 00:28:10,956 何をした? 302 00:28:10,956 --> 00:28:13,825 松浦様が向かった先は ご本家 佐野家にあらず! 303 00:28:13,825 --> 00:28:18,564 ご親戚筋にもあらず! なんと ご公儀ご老中➡ 304 00:28:18,564 --> 00:28:21,466 松平越中守定信様! 305 00:28:23,902 --> 00:28:25,837 なんと…。 306 00:28:25,837 --> 00:28:30,776 ご老中は 松浦様の 水墨画の大のご贔屓らしく。 307 00:28:30,776 --> 00:28:33,912 水墨画…。 308 00:28:33,912 --> 00:28:37,616 なるほど その手か! はい。 309 00:28:40,786 --> 00:28:45,624 (定信)いかがかな? 見事なる逸品。 310 00:28:45,624 --> 00:28:48,427 恐れ入りました。 311 00:28:48,427 --> 00:28:51,430 さすがは月ヶ瀬の雪舟殿。 312 00:28:51,430 --> 00:28:56,602 ハハハ。 めっそうもない事に ございまする。 313 00:28:56,602 --> 00:29:00,205 そういえば ご老中様。 314 00:29:00,205 --> 00:29:04,710 月ヶ瀬藩 浅川家の お国替えの話が➡ 315 00:29:04,710 --> 00:29:08,880 どこそこかに 持ち上がってるとか ないとか。 316 00:29:08,880 --> 00:29:11,216 ほ~う。 317 00:29:11,216 --> 00:29:13,919 こたびは それで 江戸へ。 318 00:29:15,554 --> 00:29:17,556 いえいえ。 319 00:29:19,891 --> 00:29:22,628 ご安心なされよ。 320 00:29:22,628 --> 00:29:27,232 浅川家は 神君家康公からの譜代大名。 321 00:29:27,232 --> 00:29:30,035 戦ありとなれば➡ 322 00:29:30,035 --> 00:29:35,574 要となる月ヶ瀬の地を 任せられるのは➡ 323 00:29:35,574 --> 00:29:39,378 浅川家をおいて ほかにはないと 存ずる。 324 00:29:42,447 --> 00:29:47,919 ありがたき お言葉にございまする。 325 00:29:47,919 --> 00:29:52,257 (伊織)松浦様が 鷲巣清右衛門を斬り捨てたのも➡ 326 00:29:52,257 --> 00:29:54,826 先代からの確執による私闘…➡ 327 00:29:54,826 --> 00:29:58,263 私事の争いと扱われ➡ 328 00:29:58,263 --> 00:30:01,767 返り討ちになされた という事に落ち着きましょうな。 329 00:30:01,767 --> 00:30:04,603 父上は たまたま あの場を通りかかり➡ 330 00:30:04,603 --> 00:30:08,774 訳も知らず 松浦様の 助太刀をされた という事で。 331 00:30:08,774 --> 00:30:10,709 いやいや しかし➡ 332 00:30:10,709 --> 00:30:14,579 わしは 鉄砲で4人ほど撃ったぞ。 333 00:30:14,579 --> 00:30:17,449 ん~ まあ されば…➡ 334 00:30:17,449 --> 00:30:22,321 父上も もう お年でございますからな。 335 00:30:22,321 --> 00:30:24,523 年? 336 00:30:24,523 --> 00:30:28,393 黒岳に湯治に参られ のんきに 猪狩りをしていたところ➡ 337 00:30:28,393 --> 00:30:31,797 間違えて 人を撃ってしまった という事で…。 338 00:30:31,797 --> 00:30:34,166 何せ お年でございますから。 339 00:30:34,166 --> 00:30:37,803 目も弱っていたとすれば 同情の余地もあり➡ 340 00:30:37,803 --> 00:30:40,839 無罪放免も堅いと…。 341 00:30:40,839 --> 00:30:47,245 目が弱り 猪と間違って 人を撃つなど 断じてない! 342 00:30:47,245 --> 00:30:50,248 父上! 物は言いよう 嘘も方便! 343 00:30:50,248 --> 00:30:52,651 そのような嘘はつけぬ! 344 00:30:52,651 --> 00:30:58,156 ついて下され。 拙者や たつ 蕗のためにも是非! 345 00:30:58,156 --> 00:31:00,125 嫌だ。 346 00:31:00,125 --> 00:31:04,896 父上の命は 父上だけの命にあらず! 347 00:31:04,896 --> 00:31:09,267 我らの命と つながっておりまする。 348 00:31:09,267 --> 00:31:13,772 どうか お聞き分け下され! 349 00:31:24,282 --> 00:31:29,955 (山崎)ご老中は 松浦将監を大層気に入られ➡ 350 00:31:29,955 --> 00:31:32,858 忠義の士と➡ 351 00:31:32,858 --> 00:31:36,862 お褒めになったそうで ござりまする。 352 00:31:39,631 --> 00:31:42,300 山崎多聞…。 353 00:31:42,300 --> 00:31:44,302 腹を切れ。 354 00:31:45,971 --> 00:31:48,874 いや…。 355 00:31:48,874 --> 00:31:51,777 なぜ… なぜ拙者が! 356 00:31:51,777 --> 00:31:56,615 わしは隠居をし 家督を倅に譲るのだ。 357 00:31:56,615 --> 00:31:59,017 お前は腹を切れ。 358 00:31:59,017 --> 00:32:01,953 しかし… しかし…。 もともと➡ 359 00:32:01,953 --> 00:32:06,758 こたびの国替えの秘策は お前が わしに吹き込んだものじゃ。 360 00:32:06,758 --> 00:32:11,429 腹を切るのが嫌なら 頭を丸めて坊主になれ! 361 00:32:11,429 --> 00:32:14,199 坊主になりまする。 362 00:32:14,199 --> 00:32:17,102 坊主になりまする! 363 00:32:17,102 --> 00:32:19,037 もう よい! はっ! 364 00:32:19,037 --> 00:32:21,273 坊主になりまする。 365 00:32:21,273 --> 00:32:24,075 ぼ… 坊主になりまする。 366 00:32:24,075 --> 00:32:28,280 (伊織)やはり 拙者の にらんだとおりになりました。➡ 367 00:32:28,280 --> 00:32:34,519 殿は 家督を ご嫡子 惟孝様に 譲られて ご隠居。➡ 368 00:32:34,519 --> 00:32:41,293 山崎多聞様は お側用人を免ぜられ その後任は…➡ 369 00:32:41,293 --> 00:32:45,163 あなたの婿 この津田伊織が➡ 370 00:32:45,163 --> 00:32:49,467 仰せつかってございまするぞ 父上。 371 00:32:55,307 --> 00:33:00,145 父上も 晴れて許され いや まことに よき日で。 372 00:33:00,145 --> 00:33:02,814 それで 小弥太は…➡ 373 00:33:02,814 --> 00:33:07,252 いや 将監は どうなった? はい。 374 00:33:07,252 --> 00:33:10,589 ご老中の庇護の下 江戸に居を構えられ➡ 375 00:33:10,589 --> 00:33:16,461 嫡子 三五郎殿は 白河松平家の お召し抱えとなられました。 376 00:33:16,461 --> 00:33:18,463 そうか。 377 00:33:20,265 --> 00:33:25,403 されば 父上は どうなさいますか。 ん? 378 00:33:25,403 --> 00:33:29,941 あなたの婿は 月ヶ瀬藩6万5,000石のお側用人。 379 00:33:29,941 --> 00:33:34,279 何なりと お望みの地位と褒美を おっしゃって下さいませ。 380 00:33:34,279 --> 00:33:36,615 (ため息) 381 00:33:36,615 --> 00:33:39,951 鷹島屋敷の屋敷番でいい。 382 00:33:39,951 --> 00:33:42,854 いや… またまた ご冗談を。 383 00:33:42,854 --> 00:33:45,624 あのような あばら家の 屋敷番など…。 384 00:33:45,624 --> 00:33:48,526 人には それぞれ➡ 385 00:33:48,526 --> 00:33:52,497 自分に合った生き場所がある。 386 00:33:52,497 --> 00:33:55,634 将監には将監の生き場所➡ 387 00:33:55,634 --> 00:33:59,337 わしには わしの生き場所。 388 00:34:02,440 --> 00:34:05,443 死に場所ではない。 389 00:34:05,443 --> 00:34:10,148 生き場所なのだ 婿殿。 390 00:34:10,148 --> 00:34:12,651 あ… はあ…。 391 00:34:19,824 --> 00:34:25,597 されば 父上 その生き場所に 花を。 392 00:34:25,597 --> 00:34:57,529 ♬~ 393 00:34:57,529 --> 00:35:04,235 どんな場所にも 花は咲きまする 父上。 394 00:35:04,235 --> 00:35:20,251 ♬~ 395 00:35:21,786 --> 00:35:57,288 (ひぐらしの声) 396 00:35:57,288 --> 00:36:41,266 ♬~ 397 00:36:41,266 --> 00:36:44,936 旦那様。 これは 松浦様の…。 398 00:36:44,936 --> 00:36:52,243 絶筆だ。 わしへとの 遺言だったそうだ。 399 00:36:54,279 --> 00:36:59,084 「玲瓏山に登る」。 蘇軾の詩だ。 400 00:37:02,087 --> 00:37:08,226 「何年僵立す 両蒼龍。➡ 401 00:37:08,226 --> 00:37:11,896 痩脊盤盤として なお➡ 402 00:37:11,896 --> 00:37:14,933 空に倚る」。 403 00:37:14,933 --> 00:37:17,402 どんな意味でございますか? 404 00:37:17,402 --> 00:37:20,905 2つの山の峰が➡ 405 00:37:20,905 --> 00:37:23,942 年寄りの背骨のように 折れ曲がり➡ 406 00:37:23,942 --> 00:37:26,778 空に寄りかかっている。 407 00:37:26,778 --> 00:37:28,980 フフッ。 408 00:37:28,980 --> 00:37:32,851 小弥太め。 己と わしを➡ 409 00:37:32,851 --> 00:37:36,154 年寄りだと言うておる。 410 00:37:38,656 --> 00:37:45,029 「翠浪 舞い翻る 紅の罷亜。➡ 411 00:37:45,029 --> 00:37:50,969 白雲 穿ち破る 碧き玲瓏。➡ 412 00:37:50,969 --> 00:37:57,509 三休亭上 たくみに月をひき➡ 413 00:37:57,509 --> 00:38:02,747 九折巌前 たくみに風を貯う。➡ 414 00:38:02,747 --> 00:38:10,588 脚力 尽きる時 山 さらに好し」。 415 00:38:10,588 --> 00:38:15,426 「脚力 尽きる時➡ 416 00:38:15,426 --> 00:38:20,431 山 さらに好し」。 417 00:38:23,101 --> 00:38:25,904 分かっておる。 418 00:38:25,904 --> 00:38:30,108 わしも間もなく そっちに行く。 419 00:38:41,920 --> 00:38:48,593 この2つの山は 旦那様と松浦様。 420 00:38:48,593 --> 00:38:51,396 間に横たわる天の川…➡ 421 00:38:51,396 --> 00:38:55,266 銀漢は きっと…。 422 00:38:55,266 --> 00:39:00,271 ああ。 十蔵だ。 423 00:39:03,374 --> 00:39:06,878 いろいろあったが➡ 424 00:39:06,878 --> 00:39:13,184 わしらは 面白く生きた。 425 00:39:16,221 --> 00:39:20,091 さて 寝るとするか。 426 00:39:20,091 --> 00:39:23,094 どっこらしょ。 427 00:39:23,094 --> 00:39:26,865 実は おたつ様が…。 ん? 428 00:39:26,865 --> 00:39:29,734 松浦様が亡くなられ➡ 429 00:39:29,734 --> 00:39:33,905 さぞや 旦那様は気落ちされて おられるだろうから➡ 430 00:39:33,905 --> 00:39:38,376 今宵からは 蕗が旦那様のお側に寝て…。え? 431 00:39:38,376 --> 00:39:40,311 お心をお慰めし➡ 432 00:39:40,311 --> 00:39:43,748 見事 日下部のお家を継ぐ男児を あげよと お命じに。 433 00:39:43,748 --> 00:39:46,251 いやいや! ちょ… ちょ… ちょっと待て。 434 00:39:46,251 --> 00:39:48,219 わしは 何も聞いておらん。 435 00:39:48,219 --> 00:39:51,189 蕗は 喜んで承知致しました。 436 00:39:51,189 --> 00:39:53,925 えっ!? 殿方は➡ 437 00:39:53,925 --> 00:39:56,828 仲の良いお友達が 亡くなられますと➡ 438 00:39:56,828 --> 00:40:01,266 この世をはかなまれるようで ございますが➡ 439 00:40:01,266 --> 00:40:06,137 旦那様には まだまだ…。 いや…。 440 00:40:06,137 --> 00:40:09,774 お酒をお持ち致しますね。 441 00:40:09,774 --> 00:40:14,779 あ… いやいや…。 442 00:40:19,951 --> 00:40:21,953 ん? 443 00:40:23,621 --> 00:40:25,623 お…。 444 00:40:36,334 --> 00:40:41,039 小弥太よ… 十蔵よ…。 445 00:40:41,039 --> 00:40:46,577 そっちに行くのは 10年ほど遅れるが➡ 446 00:40:46,577 --> 00:40:52,984 まあ 勘弁しろ! 447 00:40:52,984 --> 00:40:58,656 ♬「決意の先には」 448 00:40:58,656 --> 00:41:04,462 ハハハハハ ハハハハハ! ♬「お前の姿が」 449 00:41:04,462 --> 00:41:10,201 ♬「離れてた気持ちが」 450 00:41:10,201 --> 00:41:16,607 ♬「嗚呼~ 間近に」 451 00:41:16,607 --> 00:41:22,480 ♬「すべての結末」 452 00:41:22,480 --> 00:41:28,219 ♬「天に任せよう」 453 00:41:28,219 --> 00:41:34,158 ♬「漢の往く道」 454 00:41:34,158 --> 00:41:40,631 ♬「嗚呼~ ひたすら」 455 00:41:40,631 --> 00:41:46,304 ♬「時が呼びあい」 456 00:41:46,304 --> 00:41:51,976 ♬「今を呼ぶ」 457 00:41:51,976 --> 00:41:57,648 ♬「夕映えに 燃ゆる」 458 00:41:57,648 --> 00:42:04,255 ♬「漢ありて」 459 00:42:04,255 --> 00:42:25,243 ♬~