1 00:01:34,114 --> 00:01:48,128 ♬~ 2 00:01:48,128 --> 00:01:50,130 ≪(忠)どうした? 3 00:01:50,130 --> 00:02:01,157 ♬~ 4 00:02:01,157 --> 00:02:06,146 ≪(泣き声) 5 00:02:06,146 --> 00:02:16,189 (泣き声) 6 00:02:16,189 --> 00:02:18,189 (祐介)うわっ! 7 00:02:31,187 --> 00:02:34,187 (祐介)またか。 8 00:02:41,147 --> 00:02:44,117 ≪(中川)柳瀬。 (柳瀬)はい。 9 00:02:44,117 --> 00:02:47,117 (中川)運動の時間だ。 (柳瀬)やります。 10 00:02:49,138 --> 00:02:51,107 (中川)出房。 11 00:02:51,107 --> 00:03:07,140 ♬~ 12 00:03:07,140 --> 00:03:24,140 ♬~ 13 00:03:30,163 --> 00:03:33,099 (祐介)はい。 承知しました。➡ 14 00:03:33,099 --> 00:03:35,118 それでは 一度 事務所へ お越しいただいて➡ 15 00:03:35,118 --> 00:03:38,121 まずは 離婚調停の流れを 説明させていただきます。➡ 16 00:03:38,121 --> 00:03:41,124 その上で 財産分与や お子さんの 親権について➡ 17 00:03:41,124 --> 00:03:43,142 こちらの条件を 詰めていきましょう。➡ 18 00:03:43,142 --> 00:03:46,095 えっと。 お日にちは…。 19 00:03:46,095 --> 00:04:04,130 ♬~ 20 00:04:04,130 --> 00:04:13,156 ♬~ 21 00:04:13,156 --> 00:04:16,142 (祐介)それでは お待ちしています。 22 00:04:16,142 --> 00:04:19,162 よし。 23 00:04:19,162 --> 00:04:21,147 ≪(ドアの開く音) 24 00:04:21,147 --> 00:04:24,150 こんにちは。 25 00:04:24,150 --> 00:04:26,150 ああ。 すいません。 26 00:04:28,171 --> 00:04:34,110 何か ご相談ですか? えっと。 ご予約は…。 27 00:04:34,110 --> 00:04:36,112 あっ。 全然 構わないんです。 28 00:04:36,112 --> 00:04:38,081 うちは そんなに 忙しい方じゃないんで。 29 00:04:38,081 --> 00:04:41,081 あっ。 言っちゃいけないか。 30 00:04:44,120 --> 00:04:48,120 弁護士の 浅利 祐介です。 31 00:04:51,127 --> 00:04:53,127 どうぞ。 32 00:04:56,132 --> 00:04:58,101 まずは お名前と ご連絡先を お願いします。 33 00:04:58,101 --> 00:05:01,101 ご相談内容は 簡単で 結構です。 34 00:05:13,149 --> 00:05:15,134 ここへは どなたかの ご紹介で? 35 00:05:15,134 --> 00:05:18,137 今日は あいにく 所長の 澤田が 出張中なので➡ 36 00:05:18,137 --> 00:05:21,140 私が お話を 伺うことになりますが。 37 00:05:21,140 --> 00:05:24,160 (礼菜)あなたでなけりゃ 駄目なんです。 38 00:05:24,160 --> 00:05:26,179 (礼菜)浅利 祐介さん。 39 00:05:26,179 --> 00:05:31,167 これは あなたでなければ できない仕事だから。 40 00:05:31,167 --> 00:05:33,086 どういうことですか? 41 00:05:33,086 --> 00:05:38,124 柳瀬 光三に 会ってください。 柳瀬 光三…。 42 00:05:38,124 --> 00:05:41,094 東京中央拘置所に 収監されている➡ 43 00:05:41,094 --> 00:05:46,094 死刑囚 柳瀬 光三。 もちろん ご存じですよね? 44 00:05:49,118 --> 00:05:55,108 30年前。 あなたの ご両親と おじいさんを 殺した男です。 45 00:05:55,108 --> 00:06:08,108 ♬~ 46 00:06:42,105 --> 00:06:44,090 (チャイム) 47 00:06:44,090 --> 00:06:49,128 (店主)《お待たせしました。 更級庵です》➡ 48 00:06:49,128 --> 00:06:52,115 《大富さん。 たぬきそば お持ちしました》 49 00:06:52,115 --> 00:06:59,105 ≪(泣き声) 50 00:06:59,105 --> 00:07:01,107 (店主)《大富さん》 51 00:07:01,107 --> 00:07:12,101 ≪(泣き声) 52 00:07:12,101 --> 00:07:14,120 (店主)《大富さん》➡ 53 00:07:14,120 --> 00:07:18,124 《わっ! わーっ! わーっ! わーっ!》➡ 54 00:07:18,124 --> 00:07:21,124 《だ… 誰か! 誰か!》 55 00:07:32,155 --> 00:07:35,124 (松枝)《若夫婦と 父親か》 56 00:07:35,124 --> 00:07:39,128 (竹山)《大手 おもちゃメーカー 勤務 大富 康彦 29歳と➡ 57 00:07:39,128 --> 00:07:41,147 その妻の 晴香》➡ 58 00:07:41,147 --> 00:07:43,132 《康彦の父親の 3人とみて 間違いないようです》 59 00:07:43,132 --> 00:07:45,134 (松枝)《単独犯だな》➡ 60 00:07:45,134 --> 00:07:47,103 《顔見知りか? それとも 流しか?》 61 00:07:47,103 --> 00:07:49,122 (竹山)《金品を あさった形跡も ありますが➡ 62 00:07:49,122 --> 00:07:53,159 3人とも めった刺し されてますからね》➡ 63 00:07:53,159 --> 00:07:57,130 《何か 強い恨みがあったと 考えるのが 妥当でしょう》 64 00:07:57,130 --> 00:08:00,130 (松枝)《赤ん坊は?》 (竹山)《こちらです》 65 00:08:05,171 --> 00:08:08,191 (松枝)《あれだけ 残虐極まりない 殺しを やってのけながら➡ 66 00:08:08,191 --> 00:08:13,146 幼い命は 見逃す気持ちを 持ち合わせていたってことか》 67 00:08:13,146 --> 00:08:16,149 ≪(梅沢)《松枝さん。 有力情報です》➡ 68 00:08:16,149 --> 00:08:19,168 《隣の家の 奥さんが ゆうべ この家に➡ 69 00:08:19,168 --> 00:08:21,154 泊まり客が あったと 証言しています》 70 00:08:21,154 --> 00:08:23,156 (松枝)《客?》 (梅沢)《半年前まで➡ 71 00:08:23,156 --> 00:08:26,209 ここに 住んでいた 花木という うちを 訪ねてきた➡ 72 00:08:26,209 --> 00:08:28,177 若い男だそうです》➡ 73 00:08:28,177 --> 00:08:30,213 《一家は 先住者のことを 知らなかったので➡ 74 00:08:30,213 --> 00:08:32,148 転居先に 心当たりがないか どうか➡ 75 00:08:32,148 --> 00:08:34,100 隣に 聞いてやったようです》 76 00:08:34,100 --> 00:08:36,118 《わざわざ そこまで 調べてやって おまけに➡ 77 00:08:36,118 --> 00:08:39,088 家に 泊めてやったっていうのか? 見ず知らずの男を》 78 00:08:39,088 --> 00:08:41,107 (梅沢)《それに 訪ねてきた男が➡ 79 00:08:41,107 --> 00:08:45,127 その子と 同じぐらいの 赤ん坊を 連れていたんだそうで》 80 00:08:45,127 --> 00:08:47,129 (松枝)《赤ん坊を?》 81 00:08:47,129 --> 00:08:49,115 (竹山)《ゆうべは 冷え込んでましたから➡ 82 00:08:49,115 --> 00:08:52,115 放っておけなかったのかも しれませんね》 83 00:09:05,164 --> 00:09:09,151 ≪(ドアの閉まる音) 84 00:09:09,151 --> 00:09:12,171 (梅沢)《警視庁の者だ。 柳瀬 光三だな》 85 00:09:12,171 --> 00:09:14,173 (松枝)《分かっているな?》➡ 86 00:09:14,173 --> 00:09:17,173 《阿佐ヶ谷の 大富さん一家 殺害の件だ》 87 00:09:19,161 --> 00:09:25,167 《申し訳ありません。 私が やりました》 88 00:09:25,167 --> 00:09:27,167 《赤ん坊は どうした?》 89 00:09:33,092 --> 00:09:35,111 (松枝)《阿佐ヶ谷の 大富さん宅には➡ 90 00:09:35,111 --> 00:09:39,115 半年前まで 花木さんという 一家が 住んでいた》➡ 91 00:09:39,115 --> 00:09:43,102 《お前さん。 一家が 引っ越したと 知らずに➡ 92 00:09:43,102 --> 00:09:46,138 花木さんを 訪ねていったそうだね》 93 00:09:46,138 --> 00:09:48,107 《はい》 94 00:09:48,107 --> 00:09:53,112 (松枝)《花木さんは あんたの奥さんの 実家だって?》 95 00:09:53,112 --> 00:09:55,097 《はい》 96 00:09:55,097 --> 00:09:57,133 (松枝)《会って どうするつもりだった?》 97 00:09:57,133 --> 00:10:02,138 《光男を…。 息子を 預かってもらうつもりでした》 98 00:10:02,138 --> 00:10:05,107 《奥さん。 あんたと 息子を 残して➡ 99 00:10:05,107 --> 00:10:08,144 よその男と 駆け落ちしたんだってな?》 100 00:10:08,144 --> 00:10:12,148 《初めは 自分一人で 育てるつもりでした》 101 00:10:12,148 --> 00:10:16,118 《ですが 工場の健康診断に 引っ掛かって…》 102 00:10:16,118 --> 00:10:18,137 《で 精密検査 受けたら➡ 103 00:10:18,137 --> 00:10:21,157 胃がんに 間違いないって 言われて》 104 00:10:21,157 --> 00:10:25,161 《それで 先行きに 不安を感じたのか?》 105 00:10:25,161 --> 00:10:31,150 《私に 何かあったら 光男は どうなってしまうんだろう》 106 00:10:31,150 --> 00:10:35,087 《とにかく 女房に 帰ってきてもらおうと 思って➡ 107 00:10:35,087 --> 00:10:38,090 それで 女房を 捜し回りました》 108 00:10:38,090 --> 00:10:40,109 (柳瀬)《この女性 知りませんか?》 109 00:10:40,109 --> 00:10:42,111 (女性)《えっ? 知ってる?》 (女性)《知らない》 110 00:10:42,111 --> 00:10:45,081 (女性)《分かんない》 (女性)《あっ》 111 00:10:45,081 --> 00:10:47,116 (女性)《コウちゃん。 今日は ありがと》➡ 112 00:10:47,116 --> 00:10:49,085 《じゃあ またね。 バイバイ》 (男性)《また 来るね。 バイバイ》 113 00:10:49,085 --> 00:10:51,103 (柳瀬)《あのう。 すいません。 この女性➡ 114 00:10:51,103 --> 00:10:54,103 見掛けたこと ありませんか?》 (女性)《知らない》 115 00:10:59,128 --> 00:11:01,128 (せき) 116 00:11:05,134 --> 00:11:08,137 (柳瀬)《だけど どうしても 見つからなくて》 117 00:11:08,137 --> 00:11:13,159 《こうなったら 女房の実家に 頼るしかないと 思いました》 118 00:11:13,159 --> 00:11:17,129 《それで 阿佐ヶ谷へ 向かったんです》 119 00:11:17,129 --> 00:11:19,131 《そしたら…》 120 00:11:19,131 --> 00:11:21,150 (柳瀬)《こちら 花木さんの お宅じゃないんですか?》 121 00:11:21,150 --> 00:11:25,137 (晴香)《うちは 大富ですが。 前に 住んでた方かしら?》 122 00:11:25,137 --> 00:11:29,175 《引っ越し先 知りませんか?》 (晴香)《さあ…》 123 00:11:29,175 --> 00:11:31,127 (柳瀬)《参ったな…》 124 00:11:31,127 --> 00:11:36,148 (柳瀬)《私が 困ってるのを見て 大富さんは➡ 125 00:11:36,148 --> 00:11:39,151 お隣に 引っ越し先を 聞いてくれました》 126 00:11:39,151 --> 00:11:42,171 《おまけに 今夜は うちに 泊まって➡ 127 00:11:42,171 --> 00:11:46,158 あした あらためて 訪ねてみれば いいとまで 言ってくれて》 128 00:11:46,158 --> 00:11:48,160 (晴香)《だって これから 八王子まで 行くんじゃ…》 129 00:11:48,160 --> 00:11:50,162 (康彦)《だいぶ 冷え込んできたし➡ 130 00:11:50,162 --> 00:11:52,164 赤ちゃんに 風邪でも ひかしたら 大変だ》➡ 131 00:11:52,164 --> 00:11:55,184 《そうした方が いいですよ》 (晴香)《よかったら あした➡ 132 00:11:55,184 --> 00:11:58,170 出掛けてらっしゃる間 光男君を お預かりしましょうか?》 133 00:11:58,170 --> 00:12:00,172 《いや。 とんでもない。 とんでもない》 134 00:12:00,172 --> 00:12:03,175 《そんなことを していただくわけ いきませんから》 135 00:12:03,175 --> 00:12:05,177 (忠)《袖 すり合うも 多生の縁》➡ 136 00:12:05,177 --> 00:12:07,196 《遠慮は いりませんよ》 137 00:12:07,196 --> 00:12:13,202 (晴香)《見て。 祐介ったら お友達が できて うれしそう》 138 00:12:13,202 --> 00:12:17,206 《女房の実家の 引っ越し先は 八王子でした》➡ 139 00:12:17,206 --> 00:12:21,193 《大富さんの厚意に 甘えて 光男を預け➡ 140 00:12:21,193 --> 00:12:23,179 早速 訪ねてみると…》 141 00:12:23,179 --> 00:12:25,197 (重彦)《何度も 言うが➡ 142 00:12:25,197 --> 00:12:27,233 あかねなんて女は うちには 関係ない。 帰ってもらいましょう》 143 00:12:27,233 --> 00:12:29,201 (柳瀬)《ちょっ…。 ちょっと待ってください》➡ 144 00:12:29,201 --> 00:12:31,203 《光男は あなたの孫なんですよ》 145 00:12:31,203 --> 00:12:34,140 (重彦)《娘と 縁を切っている以上 うちの孫ではない》 146 00:12:34,140 --> 00:12:37,143 (柳瀬)《花木さん! 花木さん!》 147 00:12:37,143 --> 00:12:40,196 (柳瀬)《その後 なけなしの金の入った 財布を➡ 148 00:12:40,196 --> 00:12:45,151 なくしたことに 気付いて すっかり 途方に暮れてしまって》 149 00:12:45,151 --> 00:12:48,154 (松枝) 《泣き面に 蜂ってわけだ》 150 00:12:48,154 --> 00:12:51,173 (柳瀬)《もう こうなったら 大富さんに 事情を話して➡ 151 00:12:51,173 --> 00:12:54,143 甲府へ帰る 交通費だけでも 貸してもらおう》➡ 152 00:12:54,143 --> 00:12:57,179 《そう 思って 阿佐ヶ谷へ 戻りました》 153 00:12:57,179 --> 00:13:02,168 《一家を やったのは 金の もめ事が 発端だな?》 154 00:13:02,168 --> 00:13:05,171 (竹山)《見ず知らずの あんたを 哀れんで➡ 155 00:13:05,171 --> 00:13:07,189 手を 差し伸べてくれた人たちを 逆恨みして➡ 156 00:13:07,189 --> 00:13:10,189 刺し殺したんだろうが!》 157 00:13:12,178 --> 00:13:19,168 《柳瀬。 お前さんは 赤ん坊には 手を掛けなかった》➡ 158 00:13:19,168 --> 00:13:21,203 《110番する代わりに➡ 159 00:13:21,203 --> 00:13:24,206 わざわざ そば屋に 出前を 頼んだのも➡ 160 00:13:24,206 --> 00:13:28,227 あんた自身だったんじゃ ないのかい?》 161 00:13:28,227 --> 00:13:31,197 《赤ん坊が 早く 見つかった方が いいと 思ったんです》 162 00:13:31,197 --> 00:13:33,165 (柳瀬)《あのう。 大富ですけど》➡ 163 00:13:33,165 --> 00:13:36,135 《たぬきそば 3つ お願いできますか?》➡ 164 00:13:36,135 --> 00:13:39,135 《できるだけ 早く お願いします。 はい》 165 00:13:41,157 --> 00:13:46,162 (松枝)《駅に向かった お前さんは 大富さんの財布から 盗んだ金で➡ 166 00:13:46,162 --> 00:13:51,150 切符を買い 光男君を抱いて 電車に乗った》➡ 167 00:13:51,150 --> 00:13:56,172 《八王子で 甲府行きの中央本線に 乗り換えたあたりまでは➡ 168 00:13:56,172 --> 00:14:01,177 何人かの人が お前さんたち親子の 姿を 見掛けている》➡ 169 00:14:01,177 --> 00:14:05,164 《だが 分からないのは そっから先だ》 170 00:14:05,164 --> 00:14:11,153 《突然 光男君の姿が ぷつりと 消えちまった》➡ 171 00:14:11,153 --> 00:14:15,174 《なあ。 柳瀬。 光男君。 どこに やった?》 172 00:14:15,174 --> 00:14:19,174 《ある人に 預けました》 (松枝)《誰のことだ?》 173 00:14:21,180 --> 00:14:24,200 (松枝)《花木さんのとこしか 頼る先が なかったはずなのに➡ 174 00:14:24,200 --> 00:14:27,186 わずか 2~3日の間に どうやって 預け先を探した!?》 175 00:14:27,186 --> 00:14:29,205 《本当に 申し訳ありませんでした!》 176 00:14:29,205 --> 00:14:31,207 (一同)《柳瀬! 座れ!》 (柳瀬)《罪は 償います》➡ 177 00:14:31,207 --> 00:14:34,207 《何でも やります》 (一同)《柳瀬! 柳瀬!》 178 00:14:37,146 --> 00:14:42,134 (柳瀬)《大富さん。 裕福過ぎたんですよ》➡ 179 00:14:42,134 --> 00:14:45,154 《光男と 同じころに生まれた 祐介君は➡ 180 00:14:45,154 --> 00:14:49,158 ふかふかの 小さなベッドに 寝かされて ころころ 笑ってる》 181 00:14:49,158 --> 00:14:51,160 《幸せってのは こういうもんだって➡ 182 00:14:51,160 --> 00:14:54,146 わざと 見せつけられたような 気がして》 183 00:14:54,146 --> 00:14:59,151 《そしたら 無性に 怒りが 込み上げてきて》➡ 184 00:14:59,151 --> 00:15:03,155 《何で 俺だけが。 何で 光男だけが➡ 185 00:15:03,155 --> 00:15:05,157 こんな目に遭わなきゃ いけないのか》 186 00:15:05,157 --> 00:15:09,178 《俺が 何したっていうのか》 187 00:15:09,178 --> 00:15:16,168 《そのうち 目の前にいる➡ 188 00:15:16,168 --> 00:15:20,205 大富さんのせいのように 思えてきて。 全てが》➡ 189 00:15:20,205 --> 00:15:26,161 《だから 奥さんが 料理で 使っていた 包丁を奪って➡ 190 00:15:26,161 --> 00:15:33,118 この手で 大富さん一家の 3人の命を 奪いました》 191 00:15:33,118 --> 00:15:39,158 ♬~ 192 00:15:39,158 --> 00:15:42,158 ≪(クラクション) 193 00:17:52,124 --> 00:17:55,144 (由美子)おいしそう。 あっ。 194 00:17:55,144 --> 00:17:58,147 (由美子)これ 祐介 好きでしょう。 195 00:17:58,147 --> 00:18:00,115 ≪(ドアの閉まる音) ≪ただいま。 196 00:18:00,115 --> 00:18:02,115 (由美子)おかえり。 197 00:18:04,153 --> 00:18:06,138 (由美子)ねえ? おなかは? もう 食べた。 198 00:18:06,138 --> 00:18:10,159 ちょっと ちょっと ちょっと。 ちょっと 味見してみない? 199 00:18:10,159 --> 00:18:14,163 お野菜 たっぷり。 メーンは 鶏肉の コンフィよ。 200 00:18:14,163 --> 00:18:16,165 うまそうだね。 でしょ。 201 00:18:16,165 --> 00:18:19,201 このソース 結構 うまくいったの。 202 00:18:19,201 --> 00:18:21,153 ごめん。 取っといて。 あした 食べるわ。 203 00:18:21,153 --> 00:18:25,174 あっ。 ちょっと。 祐介。 204 00:18:25,174 --> 00:18:27,176 (孝信)祐介 帰ったのか? 205 00:18:27,176 --> 00:18:31,163 (由美子)食べてくれなかった。 自信作だったのに。 206 00:18:31,163 --> 00:18:35,117 (孝信)1日 働いて 家まで 腹が もたないよ。 207 00:18:35,117 --> 00:18:39,138 (由美子)そのくらい 我慢してでも 食べる価値 あると思うけど。 208 00:18:39,138 --> 00:18:43,125 (孝信)あいつも もう 30だぞ。 いいかげん 子離れしろよ。 209 00:18:43,125 --> 00:18:45,110 (由美子)あっ。 ねえねえ ねえねえねえ。➡ 210 00:18:45,110 --> 00:18:49,131 これ。 祐介 好きそうじゃない? 211 00:18:49,131 --> 00:18:54,131 (孝信)はいはい。 たまには 僕の好物も お願いしますよ。 212 00:18:57,139 --> 00:19:00,159 (礼菜)《柳瀬 光三に 会ってください》➡ 213 00:19:00,159 --> 00:19:07,149 《30年前 あなたの ご両親と おじいさんを 殺した男です》 214 00:19:07,149 --> 00:19:10,152 《どうして 私が 柳瀬 光三に?》 215 00:19:10,152 --> 00:19:14,139 《あなたが 弁護士になったと 聞いて 運命だと思ったんです》 216 00:19:14,139 --> 00:19:16,158 《運命?》 217 00:19:16,158 --> 00:19:20,162 《柳瀬 光三は 死刑囚です》 218 00:19:20,162 --> 00:19:25,150 《どうしたって 直接 会える人は 限られているでしょ》 219 00:19:25,150 --> 00:19:29,154 《弁護士だからと いって 死刑囚には 簡単に会えません》 220 00:19:29,154 --> 00:19:31,156 《面会できるのは➡ 221 00:19:31,156 --> 00:19:35,110 再審請求の 弁護人となった 場合に 限られてるんです》 222 00:19:35,110 --> 00:19:40,115 《知っています》 《だったら なおのこと…》 223 00:19:40,115 --> 00:19:44,119 《まさか 柳瀬に 再審を?》 224 00:19:44,119 --> 00:19:47,122 《最初は 罪を認めたけど➡ 225 00:19:47,122 --> 00:19:50,092 裁判では 主張を ひっくり返したんですよね?》 226 00:19:50,092 --> 00:19:52,127 《自分は やってないって》 227 00:19:52,127 --> 00:19:56,098 《結局 死刑判決が出て 控訴しても 駄目》 228 00:19:56,098 --> 00:19:59,134 《だから 3回も 再審請求を》 229 00:19:59,134 --> 00:20:04,122 《その 3回とも 棄却されてるんです》 230 00:20:04,122 --> 00:20:09,144 《それから もう 5年以上 たっている》 231 00:20:09,144 --> 00:20:14,149 《柳瀬は 静かに 死刑の日を 待っているんじゃないですか?》 232 00:20:14,149 --> 00:20:19,137 《そうかも しれませんけど…》 233 00:20:19,137 --> 00:20:22,157 《弁護人にならなきゃ 会えないんだったら➡ 234 00:20:22,157 --> 00:20:26,157 なってください。 再審のための 弁護人に》 235 00:20:32,184 --> 00:20:35,103 《僕は 被害者の 遺族なんですよ》 236 00:20:35,103 --> 00:20:40,108 《その僕に 柳瀬の無実を 明かせって いうんですか?》 237 00:20:40,108 --> 00:20:43,095 《私 兄さんに 会いたいんです》 《兄さん?》 238 00:20:43,095 --> 00:20:50,102 《柳瀬 光三は 私の母 河村あかねの 最初の夫でした》 239 00:20:50,102 --> 00:20:53,105 《母の旧姓は 花木あかね》 240 00:20:53,105 --> 00:20:58,126 《柳瀬が訪ねていった 八王子の 花木家の娘です》 241 00:20:58,126 --> 00:21:04,116 《じゃあ 柳瀬 光三が 連れていた 赤ちゃんが…》 242 00:21:04,116 --> 00:21:10,122 《私とは 父親の違う 兄の 柳瀬 光男です》 243 00:21:10,122 --> 00:21:15,127 《事件の晩 柳瀬は 兄さんを抱いて 現場から逃げた》 244 00:21:15,127 --> 00:21:19,147 《それ以来 兄さんは ずっと 行方不明になっていて➡ 245 00:21:19,147 --> 00:21:21,116 柳瀬は どうあっても➡ 246 00:21:21,116 --> 00:21:25,153 兄さんの預け先を 打ち明けようと しないんです》 247 00:21:25,153 --> 00:21:28,156 《本当のことを 聞き出せるとしたら➡ 248 00:21:28,156 --> 00:21:31,143 あの事件の 生き残りである あなたしか いない》 249 00:21:31,143 --> 00:21:36,148 《そう 思ったから…》 《冗談じゃない》 250 00:21:36,148 --> 00:21:38,166 《お引き取りください》 251 00:21:38,166 --> 00:21:42,154 《この ご依頼は 私が受けるべき 筋の話では ありません》 252 00:21:42,154 --> 00:21:47,175 《どうしてもと おっしゃるなら 他の事務所 当たってください》 253 00:21:47,175 --> 00:22:02,157 ♬~ 254 00:22:02,157 --> 00:22:11,216 ♬~ 255 00:22:11,216 --> 00:22:14,216 ≪(ノック) ≪(孝信)入るぞ。 256 00:22:19,224 --> 00:22:23,211 (孝信)ほい。 ああ。 サンキュー。 257 00:22:23,211 --> 00:22:26,198 お前が 食わなかった分 また あした 俺が➡ 258 00:22:26,198 --> 00:22:29,234 弁当にして 大学に 持たされるんだろうな。 259 00:22:29,234 --> 00:22:32,220 別に いいじゃん。 母さんの飯は うまいんだから。 260 00:22:32,220 --> 00:22:35,220 お前に食わせなきゃ 意味ないの。 261 00:22:41,146 --> 00:22:47,185 ねえ? 父さん。 30年前のこと ちょっと 聞いてもいいかな? 262 00:22:47,185 --> 00:22:52,190 うん? 柳瀬 光三のこと。 263 00:22:52,190 --> 00:22:57,195 あの男が 裁判で 自白を翻したとき どう 思った? 264 00:22:57,195 --> 00:23:03,151 許せなかったよね? 父さんは もちろん。 母さんは 特に。 265 00:23:03,151 --> 00:23:09,157 嘘つきめ。 地獄に落ちろ。 そういうふうに 思ったよね? 266 00:23:09,157 --> 00:23:12,177 そりゃ そうさ。 267 00:23:12,177 --> 00:23:14,179 父さんも 母さんも 口には 出さなかったけど➡ 268 00:23:14,179 --> 00:23:19,184 そう 思ったよ。 さっさと 死刑になれば いいって。 269 00:23:19,184 --> 00:23:22,184 どうした? 祐介。 何か あったのか? 270 00:23:25,207 --> 00:23:28,207 もうすぐ 命日だから。 271 00:23:34,132 --> 00:23:37,152 あっ。 ごめん。 272 00:23:37,152 --> 00:23:42,140 30年たったとはいえ あの日が近づくと➡ 273 00:23:42,140 --> 00:23:44,142 どうしても 母さんは ナーバスになる。 274 00:23:44,142 --> 00:23:47,162 お前も つらいだろうが➡ 275 00:23:47,162 --> 00:23:50,182 できるだけ 自然に 振る舞ってやってくれ。 276 00:23:50,182 --> 00:23:54,182 分かってる。 もう この話は しない。 277 00:23:57,172 --> 00:24:03,178 あれから お前は 俺たちの子になった。 278 00:24:03,178 --> 00:24:06,148 大事な 一人息子であり➡ 279 00:24:06,148 --> 00:24:11,148 母さんにとっては 妹の 忘れ形見でもある。 280 00:24:14,189 --> 00:24:18,193 (由美子)祐介。 お風呂 早く 入っちゃいなさいよ。 281 00:24:18,193 --> 00:24:21,179 はい。 282 00:24:21,179 --> 00:24:25,200 (孝信)お互い 母さんを 苦しめるようなことだけは➡ 283 00:24:25,200 --> 00:24:28,200 しないように しような。 うん。 284 00:26:04,115 --> 00:26:09,120 (澤田)よーし。 よしよし よしよし。 いい子だ いい子だ。➡ 285 00:26:09,120 --> 00:26:12,157 お父ちゃんが いなくて さみしかったでちょ?➡ 286 00:26:12,157 --> 00:26:15,110 ちょうでちゅか。 ちょうでちゅか。 287 00:26:15,110 --> 00:26:17,145 どうでした? 県警の連中は。 288 00:26:17,145 --> 00:26:21,132 (澤田)どいつも こいつも バカばっかりだ。 ったく もう。➡ 289 00:26:21,132 --> 00:26:23,134 国選弁護人が 身銭を切って➡ 290 00:26:23,134 --> 00:26:25,153 そこまで やることねえと 言いやがる。➡ 291 00:26:25,153 --> 00:26:28,173 じゃあ 何かい? 金のねえ 被告人は➡ 292 00:26:28,173 --> 00:26:32,160 検察の言いなりになって。 お前。 えっ?➡ 293 00:26:32,160 --> 00:26:35,080 釈明の余地も 与えられねえのかっつうんだよ。 294 00:26:35,080 --> 00:26:37,082 熱いので 気を付けてください。 295 00:26:37,082 --> 00:26:41,102 (澤田)そんな バカな話 あるかよ? お前。➡ 296 00:26:41,102 --> 00:26:45,123 あちあちあち。 熱いよ お前。 一言 言ってくれよ。 297 00:26:45,123 --> 00:26:49,094 言いましたよ。 (澤田)河村 礼菜って 何者だ? 298 00:26:49,094 --> 00:26:51,112 えっ? (澤田)来客のファイルだ。 299 00:26:51,112 --> 00:26:56,101 (澤田)相談内容 書いてねえな。 ああ。 それは。 300 00:26:56,101 --> 00:27:00,121 こんな ちんけな法律事務所だよ。 お前。 301 00:27:00,121 --> 00:27:02,123 冷やかしの客ってことは あるまい。 302 00:27:02,123 --> 00:27:09,130 若い女か? それとも お前さんの ちょいと 訳ありかい? 303 00:27:09,130 --> 00:27:11,130 ああ。 いえ。 304 00:27:13,151 --> 00:27:16,121 ≪(一同)アハハ。 やだ。 河村さん。 305 00:27:16,121 --> 00:27:22,127 ≪(あかね)だって その人の奥さん こんな顔してんのよ。 306 00:27:22,127 --> 00:27:24,129 (あかね)鬼瓦みたいのが➡ 307 00:27:24,129 --> 00:27:26,147 ぴらっぴらの 切れっ端みたいな パンツ はいて➡ 308 00:27:26,147 --> 00:27:31,152 ベッドに 潜り込んできたら 誰だって ひっくり返っちゃうわよ。 309 00:27:31,152 --> 00:27:37,075 ≪(礼菜)こんにちは。 いつも 母が お世話になってます。 310 00:27:37,075 --> 00:27:39,077 (女性)いけない いけない。 こんな 笑ったら➡ 311 00:27:39,077 --> 00:27:42,080 また 血圧 上がっちゃうわよ。 (女性)じゃあね。 312 00:27:42,080 --> 00:27:44,082 (女性)あんたの お母さんが 来てから➡ 313 00:27:44,082 --> 00:27:47,082 私たち みんな 笑い通しよ。 314 00:27:50,121 --> 00:27:55,093 (礼菜)あんな 大きな声 出して。 病院中 筒抜けよ。 315 00:27:55,093 --> 00:27:59,097 (あかね)いいじゃない。 みんな 喜んでるんだから。 316 00:27:59,097 --> 00:28:01,116 (礼菜)私が 恥ずかしいって 言ってるの。 317 00:28:01,116 --> 00:28:03,101 (あかね)そんなんじゃ➡ 318 00:28:03,101 --> 00:28:08,106 スナック あかねの 跡取りママには なれないわね。➡ 319 00:28:08,106 --> 00:28:11,126 そうそう。 挨拶状に書く文章 考えたんだけど➡ 320 00:28:11,126 --> 00:28:14,112 これで どうかしら? 321 00:28:14,112 --> 00:28:18,133 「長い間 こんな私に お付き合いくださいまして➡ 322 00:28:18,133 --> 00:28:21,102 本当に ありがとうございます」➡ 323 00:28:21,102 --> 00:28:24,155 「私は このたび 冥土へ 行くことに なりました」 324 00:28:24,155 --> 00:28:27,142 「本当は もっと 生きて 皆さま方と➡ 325 00:28:27,142 --> 00:28:29,144 楽しい時間を 過ごしたかったのですが➡ 326 00:28:29,144 --> 00:28:32,147 これも 定めと…」 327 00:28:32,147 --> 00:28:37,068 冥土より よみの国の方が いいかしらね? 328 00:28:37,068 --> 00:28:40,105 どっちも どっちって 気がするけど。 329 00:28:40,105 --> 00:28:43,074 じゃあ これで いいか。 330 00:28:43,074 --> 00:28:46,094 (あかね)あんたが 住所録を まとめてくれたから もう 安心。➡ 331 00:28:46,094 --> 00:28:51,099 私が 死んだら すぐに 印刷して 出してちょうだいね。 332 00:28:51,099 --> 00:28:54,119 (礼菜)安心して。 ぽっくり 逝くには まだ 早いわよ。 333 00:28:54,119 --> 00:28:56,087 (あかね)いつまでも ぐずぐず 生きていたら➡ 334 00:28:56,087 --> 00:29:00,125 入院費が かさむばっかりじゃない。 335 00:29:00,125 --> 00:29:05,113 (礼菜)ねえ? お母さん。 先々の 挨拶状よりも➡ 336 00:29:05,113 --> 00:29:09,117 今のうちに 会っておきたい人とか いないの? 337 00:29:09,117 --> 00:29:14,155 いないね。 誰も。 (礼菜)ホントに? 338 00:29:14,155 --> 00:29:22,113 もう この世に 未練なんか。 ああ。 たばこ 吸いたいな。 339 00:29:22,113 --> 00:29:28,153 それじゃ お前さん。 その話 知らぬ存ぜぬで 断って➡ 340 00:29:28,153 --> 00:29:31,106 追い返しちまったのか? 丁重に お断りしたんです。 341 00:29:31,106 --> 00:29:35,076 こればっかりは お引き受け できませんって。 342 00:29:35,076 --> 00:29:38,062 僕のところへ 持ち込むだけでも どうかと 思うのに➡ 343 00:29:38,062 --> 00:29:41,082 本気で 柳瀬の再審を 願ってるわけでも ない。 344 00:29:41,082 --> 00:29:44,052 ただ 自分の父親違いの 兄貴を 捜したいだけで➡ 345 00:29:44,052 --> 00:29:48,072 弁護人になれって いうんですよ。 346 00:29:48,072 --> 00:29:51,059 どっかで 柳瀬の無実を 信じたいって 気持ちも➡ 347 00:29:51,059 --> 00:29:54,078 あるんじゃねえか? 別れたとはいえ➡ 348 00:29:54,078 --> 00:29:57,081 母親の連れ合いだった 男なんだからな。 349 00:29:57,081 --> 00:30:00,084 柳瀬が 無実なわけ ないじゃないですか。 350 00:30:00,084 --> 00:30:02,086 だからこそ 3回が 3回とも➡ 351 00:30:02,086 --> 00:30:05,106 再審請求を 棄却されてるんです。 352 00:30:05,106 --> 00:30:07,075 死刑囚の再審が 一筋縄じゃ いかないことは➡ 353 00:30:07,075 --> 00:30:10,094 僕だって よく 分かってます。 354 00:30:10,094 --> 00:30:12,096 死刑の執行を 先延ばしするために➡ 355 00:30:12,096 --> 00:30:17,118 再審請求を繰り返す 死刑囚が 後を絶たないのも 事実ですよね。 356 00:30:17,118 --> 00:30:20,104 だから 柳瀬も 30年もの間…。 357 00:30:20,104 --> 00:30:23,107 やつの場合は ちょいと 事情が 違うだろ。 358 00:30:23,107 --> 00:30:27,128 逮捕された後 胃がんで 死線 さまよって➡ 359 00:30:27,128 --> 00:30:32,133 何度も 裁判が 中断したからな。 360 00:30:32,133 --> 00:30:35,053 入退院を 繰り返して 確か➡ 361 00:30:35,053 --> 00:30:38,072 死刑が 確定するのに 10年近く かかってるはずだ。 362 00:30:38,072 --> 00:30:42,060 3回目の棄却以来 おとなしくなったのは➡ 363 00:30:42,060 --> 00:30:44,045 担当の弁護士が 死んじまったからだって➡ 364 00:30:44,045 --> 00:30:47,098 聞いてるぜ。 先生は➡ 365 00:30:47,098 --> 00:30:51,085 柳瀬に 冤罪の可能性があるとでも 思ってらっしゃるんですか? 366 00:30:51,085 --> 00:30:55,089 でなければ どうして 柳瀬の肩を 持つようなことを。 367 00:30:55,089 --> 00:30:57,075 お前は 被害者の遺族だから➡ 368 00:30:57,075 --> 00:31:00,078 犯人が 憎たらしいのは 当たり前だ。 369 00:31:00,078 --> 00:31:02,096 そういう気持ちは とことん 大事にするこった。 370 00:31:02,096 --> 00:31:07,085 だがな 祐介。 弁護士である以上➡ 371 00:31:07,085 --> 00:31:09,103 感情に 押し流されて➡ 372 00:31:09,103 --> 00:31:11,089 可能性の芽を つぶしちまうことだけは➡ 373 00:31:11,089 --> 00:31:13,107 断じて 許されねえことだ。 374 00:31:13,107 --> 00:31:18,107 たとえ それが てめえの親を 殺した相手で あってもだ。 375 00:31:20,098 --> 00:31:23,098 ようやっと 思い出したか。 376 00:31:26,137 --> 00:31:32,126 3年前 先生の元で 働かせていただくと 決めたとき➡ 377 00:31:32,126 --> 00:31:35,113 同じこと 言われました。 378 00:31:35,113 --> 00:31:41,119 お前は 弁護士であり なおかつ 犯罪被害者の 遺族でもある。 379 00:31:41,119 --> 00:31:45,156 憎いのは 罪か? それとも 人か? 380 00:31:45,156 --> 00:31:49,127 一生 迷い続けることに なるんだって。 381 00:31:49,127 --> 00:31:56,150 どんなに 迷っても どんなに 苦しくても➡ 382 00:31:56,150 --> 00:32:01,150 それでも 弁護士になる。 お前が そう 決めたんだ。 383 00:32:07,161 --> 00:32:11,149 何なら 一遍 会ってみたら どうだ? 柳瀬 光三に。 384 00:32:11,149 --> 00:32:14,152 えっ!? 30年ぶりの ご対面だ。 385 00:32:14,152 --> 00:32:19,157 依頼人の 言うとおり お前さんだったら➡ 386 00:32:19,157 --> 00:32:24,162 柳瀬から 光男の居所 聞き出せるかも しれねえぞ。 387 00:32:24,162 --> 00:32:28,199 しかし…。 ついでに確かめてみたら どうだ? 388 00:32:28,199 --> 00:32:32,199 柳瀬自身が 今も 再審を 望んでんのか どうか。 389 00:32:35,106 --> 00:32:38,106 怖いか? やつに 会うの。 390 00:32:43,114 --> 00:32:46,117 冷静で いられる自信が ありません。 391 00:32:46,117 --> 00:32:52,140 お前が これから 弁護士として どう 生きるのか? 392 00:32:52,140 --> 00:32:56,140 試される事案だって 気がするぜ。 393 00:34:50,074 --> 00:35:05,089 ♬~ 394 00:35:05,089 --> 00:35:08,092 ≪(ドアの開く音) (礼菜)いらっしゃ…。 395 00:35:08,092 --> 00:35:12,113 よかった。 お店の住所とは 思わなくて➡ 396 00:35:12,113 --> 00:35:15,082 ちょっと 迷ってしまいました。 397 00:35:15,082 --> 00:35:18,119 何の ご用ですか? 398 00:35:18,119 --> 00:35:20,138 正直に 言います。 399 00:35:20,138 --> 00:35:25,126 お前は 依頼人の希望より 自分の感情を 優先するのかって➡ 400 00:35:25,126 --> 00:35:27,094 所長に 叱られました。 401 00:35:27,094 --> 00:35:31,132 もう一度 詳しい話を 聞かせてください。 402 00:35:31,132 --> 00:35:36,070 被害者の気持ちは 理解できても 加害者の気持ちは 分からない。 403 00:35:36,070 --> 00:35:39,056 そういう人に 弁護士になる資格が あるんですか? 404 00:35:39,056 --> 00:35:43,060 おっしゃるとおりです。 申し訳ありません。 405 00:35:43,060 --> 00:35:51,085 ♬~ 406 00:35:51,085 --> 00:35:54,085 ああ。 すいません。 ありがとう。 407 00:35:57,058 --> 00:36:00,111 あなたが 一人で この店を? 408 00:36:00,111 --> 00:36:06,111 まさか。 ここは 母の店です。 お母さんの? 409 00:36:08,085 --> 00:36:14,091 一杯 飲みませんか? 仕事の話なんで。 410 00:36:14,091 --> 00:36:16,093 ここで 引き下がったら 商売にならないって➡ 411 00:36:16,093 --> 00:36:19,130 母から 言われてるんです。 412 00:36:19,130 --> 00:36:23,130 じゃあ 一杯だけ。 ハイボールを。 413 00:36:29,123 --> 00:36:35,046 母は もう 先行き 長くないんです。 末期の がんで。 414 00:36:35,046 --> 00:36:38,049 7年前 子宮がんから 始まって。 415 00:36:38,049 --> 00:36:41,035 一度は 回復したんですけど➡ 416 00:36:41,035 --> 00:36:45,072 再発して 今は 肝臓にまで 転移を。 417 00:36:45,072 --> 00:36:49,076 もしかして 柳瀬 光男さんを 捜したいっていうのは➡ 418 00:36:49,076 --> 00:36:52,079 お母さんのために? 419 00:36:52,079 --> 00:36:56,050 息子さんに 会いたがっているんですよね? 420 00:36:56,050 --> 00:37:00,071 結局 母のせいなんですよ。 何もかも。 421 00:37:00,071 --> 00:37:05,092 母が 夫と 子供を捨てて 別の男の元へ 走ったから➡ 422 00:37:05,092 --> 00:37:07,078 あんな事件が 起こったんです。 423 00:37:07,078 --> 00:37:14,101 あなたが 家族を失ったのだって 言ってみれば 母のせいです。 424 00:37:14,101 --> 00:37:20,091 母にしてみれば とても 娘の前で 口にできる話じゃない。 425 00:37:20,091 --> 00:37:26,091 だから 私が 事件を知ったのも つい 最近のことなんです。 426 00:37:28,115 --> 00:37:34,021 「死んだ後 お世話になった人に お礼の挨拶状を 出したいから➡ 427 00:37:34,021 --> 00:37:36,057 今のうちに 住所録を 整理しておきたい」 428 00:37:36,057 --> 00:37:42,057 そう 言われて このノートを 探したら 中から こんなものが。 429 00:37:48,052 --> 00:37:54,058 花木 重彦っていうと お母さんの父親ですよね。 430 00:37:54,058 --> 00:38:00,064 30年前の あの日 八王子のうちへ 柳瀬 光三が 訪ねていった。 431 00:38:00,064 --> 00:38:03,067 その少し前のものだと 思うんです。 432 00:38:03,067 --> 00:38:07,071 きっと 母は 10代で 家出をして➡ 433 00:38:07,071 --> 00:38:10,074 行方が 分からなくなっていたんでしょう。 434 00:38:10,074 --> 00:38:13,077 お母さんは お父さんに 連絡を? 435 00:38:13,077 --> 00:38:16,097 私 つい この間 会いに行ったんです。 436 00:38:16,097 --> 00:38:18,099 母には 内緒で。 437 00:38:18,099 --> 00:38:21,099 (チャイム) 438 00:38:24,071 --> 00:38:28,092 (重彦)《何か ご用ですか?》 439 00:38:28,092 --> 00:38:30,127 (礼菜)《花木 重彦さんに お目にかかりたいんですが》 440 00:38:30,127 --> 00:38:34,015 (重彦)《重彦は 私ですが》 441 00:38:34,015 --> 00:38:39,070 《あなたが》 (重彦)《どなたですか?》 442 00:38:39,070 --> 00:38:45,042 《河村 礼菜と 申します。 旧姓 花木あかねの 娘です》➡ 443 00:38:45,042 --> 00:38:50,047 《母からは 実家のことは 何も 聞かされていなくて》➡ 444 00:38:50,047 --> 00:38:53,067 《たまたま この切り抜きを 見つけたものですから➡ 445 00:38:53,067 --> 00:38:57,088 思い切って お訪ねしたんです》➡ 446 00:38:57,088 --> 00:39:01,075 《もし 重彦さんが 母の お父さんなら➡ 447 00:39:01,075 --> 00:39:05,075 私にとっては おじいさんと…》 (重彦)《いまさら 何を》 448 00:39:07,048 --> 00:39:10,067 《それを 見たのなら➡ 449 00:39:10,067 --> 00:39:16,073 なぜ 一目 母親に 会いに 帰ってこなかった?》➡ 450 00:39:16,073 --> 00:39:19,093 《あいつが うちを 飛び出したとき➡ 451 00:39:19,093 --> 00:39:22,096 私は 親子の縁を 切ったつもりでいた》➡ 452 00:39:22,096 --> 00:39:25,082 《だが 女房は➡ 453 00:39:25,082 --> 00:39:28,085 死ぬ前に どうしても あいつに 会いたいと 言ったんだ》➡ 454 00:39:28,085 --> 00:39:33,007 《それで やむに やまれず 新聞に その尋ね人の広告を…》 455 00:39:33,007 --> 00:39:35,026 《もう いい》 456 00:39:35,026 --> 00:39:37,044 《いずれにしても 30年も前の話だ》 457 00:39:37,044 --> 00:39:40,047 (礼菜)《母は 今 そのときの お母さんと➡ 458 00:39:40,047 --> 00:39:43,067 同じ気持ちじゃないかと 思うんです》 459 00:39:43,067 --> 00:39:49,023 《末期がんで 余命 3カ月と いわれています》➡ 460 00:39:49,023 --> 00:39:53,060 《だから 私以外にも 家族が いるのなら➡ 461 00:39:53,060 --> 00:39:57,064 そのことを伝えて 最後に 一目だけでも 会わせてあげたい》 462 00:39:57,064 --> 00:40:00,067 (重彦)《虫のいいことを 言うな》 (礼菜)《でも…》 463 00:40:00,067 --> 00:40:04,055 《あいつのことは もう とっくに 死んだと 思ってきたんだ》 464 00:40:04,055 --> 00:40:08,059 (礼菜)《お願いします。 最後の最後に➡ 465 00:40:08,059 --> 00:40:13,080 肉親に おわびを言って 死なせてやりたいんです》 466 00:40:13,080 --> 00:40:20,087 《あんた 河村といったな?》➡ 467 00:40:20,087 --> 00:40:22,056 《やつを 見限った後➡ 468 00:40:22,056 --> 00:40:24,091 結局 あの ろくでなしと くっついたのか?》 469 00:40:24,091 --> 00:40:28,129 《父を ご存じなんですか?》 (重彦)《思い出すのも 不愉快だ》 470 00:40:28,129 --> 00:40:30,097 (重彦)《あいつが ふしだらな あばずれだから➡ 471 00:40:30,097 --> 00:40:33,017 げすな男とばっかり くっついて》 472 00:40:33,017 --> 00:40:36,020 《母は 前にも 別の人と?》 473 00:40:36,020 --> 00:40:38,005 《あんたの父親の前に 一緒になった男は➡ 474 00:40:38,005 --> 00:40:42,059 東京中央拘置所に いるよ》 (礼菜)《えっ!?》 475 00:40:42,059 --> 00:40:47,014 (重彦)《一家 3人を 殺して 死刑囚として ぶちこまれてる》 476 00:40:47,014 --> 00:40:51,014 それで 初めて 柳瀬のことを。 477 00:41:00,060 --> 00:41:03,047 ネットで 事件の詳細を? 478 00:41:03,047 --> 00:41:09,069 (礼菜)こんな 恐ろしいこと 母と 結婚した人が していたなんて。 479 00:41:09,069 --> 00:41:11,055 そう 思ったら 背筋が 凍ったわ。 480 00:41:11,055 --> 00:41:16,060 でも この記事が教えてくれた。 481 00:41:16,060 --> 00:41:20,097 私には 血のつながった 兄さんが いるってこと。 482 00:41:20,097 --> 00:41:25,069 それで 今度は 光男さんを お母さんに 会わせてあげようと。 483 00:41:25,069 --> 00:41:28,072 お母さん思いなんですね。 484 00:41:28,072 --> 00:41:34,078 会いたいに 決まってる。 そういう母で あってほしい。 485 00:41:34,078 --> 00:41:40,067 そうでなきゃ とても 成仏なんか できないわ あの人は。 486 00:41:40,067 --> 00:41:52,129 ♬~ 487 00:41:52,129 --> 00:42:07,111 ♬~ 488 00:42:07,111 --> 00:42:24,128 ♬~ 489 00:42:24,128 --> 00:42:29,133 ≪(中川)柳瀬。 (柳瀬)はい。 490 00:42:29,133 --> 00:42:31,133 ≪(中川)面会だ。 491 00:42:35,072 --> 00:42:37,072 (中川)出房。 492 00:42:45,099 --> 00:42:49,103 (柳瀬)あのう。 私に 面会って どなたでしょうか? 493 00:42:49,103 --> 00:42:54,108 (中川)弁護士の先生だ。 (柳瀬)弁護士さんが? 494 00:42:54,108 --> 00:42:58,095 (佐野)皮肉なもんだ。 お前さんも とっくに 諦めが ついてたのにな。 495 00:42:58,095 --> 00:43:03,100 (中川)おい。 前へ進め。 496 00:43:03,100 --> 00:43:10,174 ♬~ 497 00:43:10,174 --> 00:43:12,109 ≪(ドアの開く音) 498 00:43:12,109 --> 00:43:30,109 ♬~ 499 00:45:07,141 --> 00:45:12,162 柳瀬 光三さんですね? (柳瀬)はい。 500 00:45:12,162 --> 00:45:19,136 弁護士の 浅利 祐介と 申します。 浅利 祐介。 501 00:45:19,136 --> 00:45:24,124 生まれたときの名前は 大富 祐介。 502 00:45:24,124 --> 00:45:36,086 ♬~ 503 00:45:36,086 --> 00:45:39,086 (泣き声) 504 00:45:42,092 --> 00:45:52,119 父は 大富 康彦。 母は 大富 晴香。 祖父は 大富 忠。 505 00:45:52,119 --> 00:45:57,141 30年前 両親と 祖父を 失った後➡ 506 00:45:57,141 --> 00:46:01,111 母の姉夫婦に 養子として 引き取られ➡ 507 00:46:01,111 --> 00:46:06,133 浅利 祐介と なりました。 血まみれの現場に➡ 508 00:46:06,133 --> 00:46:12,139 家族の死体と 一緒に 残された 赤ん坊。 それが 私です。 509 00:46:12,139 --> 00:46:16,126 私を 覚えていますか? 柳瀬。 510 00:46:16,126 --> 00:46:28,138 ♬~ 511 00:46:28,138 --> 00:46:32,109 忘れるはず ありません。➡ 512 00:46:32,109 --> 00:46:38,081 あなたのことを 忘れた日は この 30年間➡ 513 00:46:38,081 --> 00:46:41,081 一日も ありません。 514 00:46:43,103 --> 00:46:47,090 座ってください。 515 00:46:47,090 --> 00:46:49,109 (刑務官)座れ。 516 00:46:49,109 --> 00:47:02,122 ♬~ 517 00:47:02,122 --> 00:47:10,130 ♬~ 518 00:47:10,130 --> 00:47:13,116 (柳瀬)知りませんでした。➡ 519 00:47:13,116 --> 00:47:17,120 あなたが 弁護士に なっていたなんて。 520 00:47:17,120 --> 00:47:22,142 まさか。 まさか こんなことが。 521 00:47:22,142 --> 00:47:31,134 私自身 思ってもみなかった。 自分の家族を。 522 00:47:31,134 --> 00:47:38,075 家族を殺したとされる 相手に こんな形で 会うとは。 523 00:47:38,075 --> 00:47:42,095 殺したとされる 相手?➡ 524 00:47:42,095 --> 00:47:46,099 殺した男と おっしゃらないんですか?➡ 525 00:47:46,099 --> 00:47:52,105 ののしらないんですか? ご家族を殺した 犯人だと。 526 00:47:52,105 --> 00:47:54,091 怒り ぶつけないんですか? この私に。 527 00:47:54,091 --> 00:47:57,094 浅利 祐介 個人としては➡ 528 00:47:57,094 --> 00:48:00,113 言いたいことは 山のように あります。 529 00:48:00,113 --> 00:48:08,121 だからといって…。 弁護士として ここに来ている以上➡ 530 00:48:08,121 --> 00:48:13,093 柳瀬さんを 犯人として 名指しして お話しはできません。 531 00:48:13,093 --> 00:48:15,093 どうして? 532 00:48:17,097 --> 00:48:23,120 あなたは どんなに 私のこと 恨んでるだろう? 533 00:48:23,120 --> 00:48:26,120 私は ずっと そのことを…。 534 00:48:29,142 --> 00:48:32,145 犯した罪を 悔いているんですか? 535 00:48:32,145 --> 00:48:41,145 それとも やってもいない罪で 恨まれるのが 悔しいんですか? 536 00:48:44,091 --> 00:48:51,081 単刀直入に 伺います。 あなたは 今後 もう一度➡ 537 00:48:51,081 --> 00:48:55,102 再審請求を行う 意思は おありですか? 538 00:48:55,102 --> 00:48:58,121 再審請求? 539 00:48:58,121 --> 00:49:02,109 再審を求める 死刑囚の中に➡ 540 00:49:02,109 --> 00:49:05,128 死刑の執行を 遅らせることを 目的にする人が います。 541 00:49:05,128 --> 00:49:12,119 しかし そうではなく 純粋 かつ 正当な請求です。 542 00:49:12,119 --> 00:49:17,090 自分は 殺人犯では ない。 死刑判決は 不当。 543 00:49:17,090 --> 00:49:20,110 あくまでも 冤罪だという 主張のもとに➡ 544 00:49:20,110 --> 00:49:24,110 再審請求を行う お気持ちは ありますか? 545 00:49:26,133 --> 00:49:33,073 まさか 私が 再審請求をしたら あなたが 弁護人に? 546 00:49:33,073 --> 00:49:36,076 ということです。 547 00:49:36,076 --> 00:49:39,079 できません。 そんなこと。 548 00:49:39,079 --> 00:49:43,083 あなたに そんなこと していただくわけ いきません。 549 00:49:43,083 --> 00:49:47,104 私でなければ 依頼できると いうことですか? 550 00:49:47,104 --> 00:49:49,056 他の弁護士なら ともかく➡ 551 00:49:49,056 --> 00:49:53,093 被害者の 一族である 私の前では➡ 552 00:49:53,093 --> 00:49:56,113 冤罪ということは 主張できないと いうことですか? 553 00:49:56,113 --> 00:49:58,081 つまり それは 私に対して➡ 554 00:49:58,081 --> 00:50:00,083 後ろめたいという 気持ちが あるんですか? 555 00:50:00,083 --> 00:50:04,071 (柳瀬)もう 諦めてんです。➡ 556 00:50:04,071 --> 00:50:07,074 亡くなった 津村先生の お力で➡ 557 00:50:07,074 --> 00:50:11,111 3回も 再審請求 することが できました。 558 00:50:11,111 --> 00:50:16,166 ご存じのとおり 3回とも 棄却されました。➡ 559 00:50:16,166 --> 00:50:25,166 けど それが 私の運命だって 悟ったんです。 560 00:50:27,127 --> 00:50:32,132 (柳瀬)まして あなたに。 浅利先生に➡ 561 00:50:32,132 --> 00:50:35,068 思いもかけない 言葉 いただいて。 562 00:50:35,068 --> 00:50:40,057 ただ こうやって 30年ぶりに お目にかかれただけでも➡ 563 00:50:40,057 --> 00:50:48,057 たとえ 明日 召されたとしても 悔い ありませんから。 564 00:50:51,084 --> 00:50:54,104 嘘を ついたんですね。 565 00:50:54,104 --> 00:50:59,076 私の家族を 殺しておいて➡ 566 00:50:59,076 --> 00:51:03,063 平然と 冤罪を 叫んでいたんですね。 567 00:51:03,063 --> 00:51:07,084 やっぱり それが 真実か! 568 00:51:07,084 --> 00:51:18,084 ♬~