1 00:00:06,573 --> 00:00:10,043 (皐月) <嫁いで ようやく4か月余り。➡ 2 00:00:10,043 --> 00:00:13,914 森口家の不束な嫁 皐月でございます。➡ 3 00:00:13,914 --> 00:00:17,784 私の愛しい旦那様 晃之助様は➡ 4 00:00:17,784 --> 00:00:21,388 森口の家を継いだ 養子でございます。➡ 5 00:00:21,388 --> 00:00:24,725 舅殿の森口慶次郎様は➡ 6 00:00:24,725 --> 00:00:28,395 根岸の里で 別荘の寮番をされておりますが➡ 7 00:00:28,395 --> 00:00:34,067 かつては 南町奉行所の 定町廻り同心でございました。➡ 8 00:00:34,067 --> 00:00:36,103 隠居された今も➡ 9 00:00:36,103 --> 00:00:40,941 「仏の慶次郎」と 慕われるお方でございます> 10 00:00:40,941 --> 00:00:51,952 ♬~ 11 00:00:53,754 --> 00:00:55,689 (佐七)気に入らないね! 12 00:00:55,689 --> 00:00:59,860 (慶次郎)何が気に入らねえ。 そこは さっき 俺が拭いたよ! 13 00:00:59,860 --> 00:01:02,195 あ~あ 分かった。 確かに俺は➡ 14 00:01:02,195 --> 00:01:05,699 飯も炊けねえ 汁も 作れねえ。 庭を掃きゃ 枝を折る。 15 00:01:05,699 --> 00:01:09,369 面倒が増えたと いらだつ気持ちは 分かるが! 16 00:01:09,369 --> 00:01:11,305 それだ。 何だ? 17 00:01:11,305 --> 00:01:13,540 旦那が いつも そうやって 先回りして➡ 18 00:01:13,540 --> 00:01:17,411 俺の事が 分かった気でいやがる。 まあ 一服しようや。 19 00:01:17,411 --> 00:01:20,047 あげくの果ては 煎餅で 機嫌とりだ! 20 00:01:20,047 --> 00:01:21,982 煎餅の何が悪い! 21 00:01:21,982 --> 00:01:23,917 一息ついた時に食べてもらおう。 22 00:01:23,917 --> 00:01:27,220 そう思って わざわざ 買ってきてやったんじゃねえか! 23 00:01:27,220 --> 00:01:32,726 「やった」!? 「買ってきてやった」!? 24 00:01:32,726 --> 00:01:36,597 八丁堀かい? それとも 上野ですかい? 25 00:01:36,597 --> 00:01:41,602 ああ いいねえ。 行く所のある人は! 26 00:01:49,743 --> 00:01:52,412 (三千代) また 喧嘩をされましたね。 27 00:01:52,412 --> 00:01:55,248 そんな事は ねえよ。 28 00:01:55,248 --> 00:01:59,419 (三千代)されました。 佐七さんと。 29 00:01:59,419 --> 00:02:03,690 あいつがいけねえんだ。 素直じゃねえんだ。 30 00:02:03,690 --> 00:02:06,360 ちょっと煎餅でもと… そう思っただけじゃねえか。 31 00:02:06,360 --> 00:02:09,262 なのに すぐに ひがんで とりやがって。 32 00:02:09,262 --> 00:02:12,032 大体…。 フフフフ。何だ? 33 00:02:12,032 --> 00:02:16,703 フフフフフ。 笑うな。 34 00:02:16,703 --> 00:02:24,578 (笑い声) 35 00:02:24,578 --> 00:02:33,053 (風の音) 36 00:02:33,053 --> 00:02:38,925 <春とは なんと不思議な季節で ございましょう。➡ 37 00:02:38,925 --> 00:02:41,395 木々が芽吹くのにつれ➡ 38 00:02:41,395 --> 00:02:45,065 人の心持ちも 何とはなしに 気ぜわしく➡ 39 00:02:45,065 --> 00:02:49,736 それ故 気難しくもなるのでしょうか> 40 00:02:49,736 --> 00:02:52,406 ⚟その女 止めてくれ! 41 00:02:52,406 --> 00:02:55,075 おっ! 42 00:02:55,075 --> 00:02:58,745 大事ないか? ⚟おせん! 43 00:02:58,745 --> 00:03:00,680 (おせん)痛っ… 痛い…。 44 00:03:00,680 --> 00:03:04,685 おい? どうした? おい! 45 00:03:07,554 --> 00:03:11,324 (太兵衛) 家具職人の卯之吉って男です。➡ 46 00:03:11,324 --> 00:03:16,029 米沢町の長屋に 忍び込んだとこを 木戸番が 捕まえやした。 47 00:03:16,029 --> 00:03:18,365 だから! 盗みだなんて➡ 48 00:03:18,365 --> 00:03:21,401 うちの亭主は そんな事しない って言ってるんです。 49 00:03:21,401 --> 00:03:24,237 そうでしょ? 50 00:03:24,237 --> 00:03:27,708 久しぶりに仲間の家を訪ねたら➡ 51 00:03:27,708 --> 00:03:32,045 間違えて 人の家に 入り込んじまった。 そうだよね。 52 00:03:32,045 --> 00:03:35,916 うちの人は 体を悪くして まだ よくないんです。 53 00:03:35,916 --> 00:03:39,386 旦那… 旦那方は 病人に濡れ衣を着せてでも➡ 54 00:03:39,386 --> 00:03:41,721 手柄をお立てに なりたいんですか?➡ 55 00:03:41,721 --> 00:03:44,224 私の言うことが 信用できないとおっしゃるから➡ 56 00:03:44,224 --> 00:03:46,159 大家を連れてくるって。 57 00:03:46,159 --> 00:03:48,095 飛び出してきたのは そのせいだったのか。 58 00:03:48,095 --> 00:03:50,564 いや あいすまなかった。 59 00:03:50,564 --> 00:03:54,234 あんた… あんたからも 言っておやりよ! 違うって。 60 00:03:54,234 --> 00:03:56,269 (賢吾)お前さんが そう何もかも言っちまったら➡ 61 00:03:56,269 --> 00:03:59,573 亭主は もう 言う事なかろうよ。 62 00:03:59,573 --> 00:04:03,009 (卯之吉)すみません。 何で あんたが謝るの! 63 00:04:03,009 --> 00:04:05,512 おせん。 すまねえ。 64 00:04:05,512 --> 00:04:11,685 何よ。 謝らないで下さいよ。 頭下げるのは あっちじゃないか! 65 00:04:11,685 --> 00:04:17,357 そんなんだから… だから いつまでたっても もう…。 66 00:04:17,357 --> 00:04:25,365 (泣き声) 67 00:04:28,001 --> 00:04:34,007 <やがて 疑いは晴れ 2人とも放たれたのですが…> 68 00:04:36,042 --> 00:04:39,546 <これが きっかけで 義父上様は➡ 69 00:04:39,546 --> 00:04:45,051 足を痛めた おせんさんを 見舞うようになりました> 70 00:04:47,721 --> 00:04:52,392 ありがとうございます。 (せきこみ) 71 00:04:52,392 --> 00:04:56,062 今 お茶を。 すまねえな。 72 00:04:56,062 --> 00:04:59,766 おお… 大丈夫か? すいません。 73 00:05:02,669 --> 00:05:07,674 <そんな お見舞いが 幾度か続いた ある日> 74 00:05:10,343 --> 00:05:13,680 ここに おせんって女が いるはずだが。 75 00:05:13,680 --> 00:05:17,017 (お稲)上でございますよ。 どうぞ。 76 00:05:17,017 --> 00:05:37,337 ♬~ 77 00:05:37,337 --> 00:05:42,242 すみません。 わざわざ お運び頂いて。 78 00:05:42,242 --> 00:05:48,381 足は もういいのかい? ちょいと ご相談があって。 79 00:05:48,381 --> 00:05:52,052 亭主は どうした? 80 00:05:52,052 --> 00:05:56,356 亭主の体の具合はどうだい? 81 00:05:57,924 --> 00:05:59,926 何だ? 82 00:06:01,661 --> 00:06:07,334 この紅。 これは うちの人が 一緒になる前に➡ 83 00:06:07,334 --> 00:06:10,237 買ってくれたものなんです。 84 00:06:10,237 --> 00:06:14,007 一緒になってからは つける間も ありゃしません。 85 00:06:14,007 --> 00:06:19,713 苦労ばっかりで。 似合ってるよ。 86 00:06:22,349 --> 00:06:25,252 ああ ちょいと ごめんなさいよ。 ああ いや 俺は…。 87 00:06:25,252 --> 00:06:27,520 いいじゃないですか たまには。 88 00:06:27,520 --> 00:06:30,023 うちは おせんちゃん目当ての 客が 多くてね。 89 00:06:30,023 --> 00:06:32,926 おせんちゃんで もってんだ。 やめて 女将さん。 90 00:06:32,926 --> 00:06:37,764 苦労したんですよ おせんちゃん。 病がちの亭主 抱えて。 91 00:06:37,764 --> 00:06:42,369 いえね 腕はいいんです。 だけど あんな もやし➡ 92 00:06:42,369 --> 00:06:44,404 婿にはできねえって お父っつぁんが 反対して。 93 00:06:44,404 --> 00:06:46,706 一人娘だったんですよ。 94 00:06:46,706 --> 00:06:49,609 私が 一人前にしてやるって 家 飛び出したはいいけど➡ 95 00:06:49,609 --> 00:06:56,049 亭主は すぐに床についちまうし。 もう 女将さん。 下へ行って。 96 00:06:56,049 --> 00:06:59,653 八丁堀の旦那が 今や 根岸で 楽隠居。➡ 97 00:06:59,653 --> 00:07:02,989 旦那みたいな いいお人が 後ろ盾についてくれたら➡ 98 00:07:02,989 --> 00:07:06,326 いくらでも 出直しができんのにねえ。 99 00:07:06,326 --> 00:07:10,030 あら お邪魔さま…。 100 00:07:16,336 --> 00:07:20,006 女将は 勘違いしてる。 楽隠居じゃねえ。 101 00:07:20,006 --> 00:07:25,011 根岸は 酒問屋の別荘で 寮番を頼まれてるだけだ。 102 00:07:26,680 --> 00:07:30,684 どうした。 飲むかい? 103 00:07:42,228 --> 00:07:46,700 ごめんなさい。 わざわざ来て頂いたのに➡ 104 00:07:46,700 --> 00:07:49,602 つまらない身の上まで お聞かせして。 105 00:07:49,602 --> 00:07:55,608 今日は ひと言 お礼が 言いたかったんです。 106 00:07:59,646 --> 00:08:04,985 ありがとうございました。 足も そろそろ治ります。 107 00:08:04,985 --> 00:08:09,289 お見舞いも どうぞ これきりで。 108 00:08:16,329 --> 00:08:21,000 <行く当てを思いあぐねて 義父上様は➡ 109 00:08:21,000 --> 00:08:24,704 上野 池之端に向かわれました> 110 00:08:26,673 --> 00:08:29,342 (お秋)旦那。➡ 111 00:08:29,342 --> 00:08:32,679 駄目です! 今夜は いけません。 112 00:08:32,679 --> 00:08:36,015 亡くなった亭主の法事でしてね。 113 00:08:36,015 --> 00:08:38,852 親戚一同が そろってるんですよ。 114 00:08:38,852 --> 00:08:41,688 そりゃあ すぐ失礼しよう。 115 00:08:41,688 --> 00:08:43,623 ⚟(安右衛門)お登世!➡ 116 00:08:43,623 --> 00:08:49,029 おお これは これは 根岸の寮番の旦那。 117 00:08:49,029 --> 00:08:50,964 元気そうだな。 118 00:08:50,964 --> 00:08:52,899 可愛い甥っ子の命日でしてね。 119 00:08:52,899 --> 00:08:56,903 身内が集まりまして 話に 花を咲かせておりました。 120 00:08:56,903 --> 00:08:59,038 そうかい。 今もね➡ 121 00:08:59,038 --> 00:09:03,643 甥っ子が残した女房に おかしな虫が つかないかと➡ 122 00:09:03,643 --> 00:09:06,312 さぞかし あの世とやらで➡ 123 00:09:06,312 --> 00:09:09,649 気をもんでいるんじゃないかと… ね。➡ 124 00:09:09,649 --> 00:09:14,654 アハハハハハ…。 125 00:09:31,905 --> 00:09:34,674 お前さん…。 126 00:09:34,674 --> 00:09:38,344 自身番で 旦那が 町廻りの頃➡ 127 00:09:38,344 --> 00:09:42,682 よく ここで 休んでおられたと聞いて。 128 00:09:42,682 --> 00:09:45,018 どうした? 129 00:09:45,018 --> 00:09:50,023 もう 紅は つけねえのか? よく似合ってたじゃねえか。 130 00:09:53,693 --> 00:09:57,997 相談なんかで 呼び出したんじゃありませんよ。 131 00:09:59,566 --> 00:10:02,869 旦那だって お分かりでしょう。 132 00:10:05,038 --> 00:10:08,541 拾ってもらおうって。 おせん。 133 00:10:08,541 --> 00:10:11,377 亭主と別れます。 134 00:10:11,377 --> 00:10:16,049 反対してた 父っつぁんが 亡くなりましてね。 135 00:10:16,049 --> 00:10:21,387 年下の半人前を 一人前にするって あれほど意地張ってたのが➡ 136 00:10:21,387 --> 00:10:24,691 何だか 馬鹿馬鹿しく なっちまって。 137 00:10:27,260 --> 00:10:30,396 独り身に慣れるまで➡ 138 00:10:30,396 --> 00:10:35,401 旦那みたいな人に 連れ添ってもらえたらなあって…。 139 00:10:38,071 --> 00:10:43,943 でも… 紅までさして 気を引こうとしてる自分が➡ 140 00:10:43,943 --> 00:10:47,413 何だか あさましく 思えちまって。 141 00:10:47,413 --> 00:11:17,377 ♬~ 142 00:11:17,377 --> 00:11:20,380 また腫れたら どうする? 143 00:11:26,386 --> 00:11:29,389 足なんか…。 144 00:11:31,257 --> 00:11:34,260 泣くな。 145 00:11:34,260 --> 00:11:39,933 でも…。 泣くな。 146 00:11:39,933 --> 00:12:04,023 ♬~ 147 00:12:04,023 --> 00:12:09,896 <根岸の寮を おせんさんが 度々 訪れるようになりました> 148 00:12:09,896 --> 00:12:14,667 また 来てるよ。 おお そうか。 149 00:12:14,667 --> 00:12:17,203 茶でも いれようか? いや。 先に来た時➡ 150 00:12:17,203 --> 00:12:19,138 この辺りを 案内すると 約束したんでな。 151 00:12:19,138 --> 00:12:23,376 ちょいと 出てくる! ちょいとね。 152 00:12:23,376 --> 00:12:27,714 余計な事だけどね もうちょっと 身なりに➡ 153 00:12:27,714 --> 00:12:31,017 気を遣うように 言ってやっちゃどうかね! 154 00:12:32,585 --> 00:12:37,390 愉快だ。 お前のおかげで 年甲斐もなく 色男の気分だぜ。 155 00:12:37,390 --> 00:12:40,727 旦那は 十分 色男ですよ。 そういう事 言っちゃいけねえ。 156 00:12:40,727 --> 00:12:43,229 言っただろう 俺は ただの親代わり。 157 00:12:43,229 --> 00:12:47,400 お前が 独り立ちするまでのな。 はい。 158 00:12:47,400 --> 00:12:50,436 だが その格好じゃ 新しい仕事も 見つかるまい。 159 00:12:50,436 --> 00:12:53,740 どうした この間 いくらか渡したろう。 160 00:12:53,740 --> 00:12:57,610 何だか もったいなくて。 遠慮はいらねえ。 161 00:12:57,610 --> 00:13:03,549 はい。 でも…。 よし! 162 00:13:03,549 --> 00:13:06,019 こざっぱりと 春らしい お召しでしたら➡ 163 00:13:06,019 --> 00:13:08,354 こちらなど いかがでしょうか。 164 00:13:08,354 --> 00:13:13,026 こちらも ございますよ。 旦那…。 165 00:13:13,026 --> 00:13:16,062 いや。 俺は こういうのは よく分からねえんだ。 166 00:13:16,062 --> 00:13:19,899 ⚟(お登世) そちらの方が ようござんすよ。 167 00:13:19,899 --> 00:13:22,702 お嬢さん お色が白いから➡ 168 00:13:22,702 --> 00:13:27,206 そういう はっきりした 柄や 色合いの方が 引き立ちますよ。 169 00:13:27,206 --> 00:13:29,409 お登世…。 170 00:13:31,044 --> 00:13:33,946 あっ… ああ いや…。 171 00:13:33,946 --> 00:13:37,216 店の者に いろいろ そろえてやろうと 思いましてね。 172 00:13:37,216 --> 00:13:39,252 登世と申します。 173 00:13:39,252 --> 00:13:43,089 上野 池之端で 料理屋をやってる。 174 00:13:43,089 --> 00:13:47,727 料理屋の女将さん…。 175 00:13:47,727 --> 00:13:50,763 あっ どれ お見立てしましょうか? 176 00:13:50,763 --> 00:13:53,900 ああ それがいい 女将さんは 着道楽だ。 177 00:13:53,900 --> 00:13:57,704 俺より よっぽど 見立てがきく。 178 00:14:10,350 --> 00:14:14,220 あの方 お登世さんって方➡ 179 00:14:14,220 --> 00:14:19,692 料理屋さんを 切り盛りしてて 気丈で 華やかで…➡ 180 00:14:19,692 --> 00:14:21,627 私とは 月とすっぽん。 181 00:14:21,627 --> 00:14:25,565 気丈で 華やか… そうか。 182 00:14:25,565 --> 00:14:32,038 何だ 旦那 ちゃんと おいでに なるじゃないですか。 いい人。 183 00:14:32,038 --> 00:14:35,541 何だい 妬いてんのかい? おあいにくさま。 184 00:14:35,541 --> 00:14:40,213 誰が 旦那なんか。 いいじゃねえか。 妬いてくれよ。 185 00:14:40,213 --> 00:14:47,386 (笑い声) 186 00:14:47,386 --> 00:14:51,390 (吉次)春でござんすねえ。 187 00:14:58,398 --> 00:15:02,668 色か… 恋か? 188 00:15:02,668 --> 00:15:06,539 (晃之助)色は色。 ただの浮気です。 189 00:15:06,539 --> 00:15:09,008 恋というのは…。 190 00:15:09,008 --> 00:15:15,348 本気の事だ。 色か恋か… 粋じゃねえか。 191 00:15:15,348 --> 00:15:20,186 噂になっております。 ほう。 ハハハハ…。 192 00:15:20,186 --> 00:15:24,524 信じておられるのですか? 何だと? 193 00:15:24,524 --> 00:15:28,361 とうが立ったとはいえ 娘ほどの年の女ですよ! 194 00:15:28,361 --> 00:15:30,296 ただの好いた 惚れたで➡ 195 00:15:30,296 --> 00:15:32,231 義父上に近づくわけが ないじゃないですか。 196 00:15:32,231 --> 00:15:36,536 どういう意味だ そりゃ。 金が目当てという事か? 197 00:15:36,536 --> 00:15:38,471 色なら よいのです。 198 00:15:38,471 --> 00:15:42,041 女が 義父上にとって ただの色なら。 199 00:15:42,041 --> 00:15:45,912 男所帯の 佗び住まい ご不自由も ございましょう。 ですが…。 200 00:15:45,912 --> 00:15:50,917 本気は困る そういういう事か? はい。 201 00:15:55,388 --> 00:15:57,890 お役目を退いたとはいえ➡ 202 00:15:57,890 --> 00:16:01,861 町廻りをして鳴らした義父上が 若い女を連れ歩く。 203 00:16:01,861 --> 00:16:05,998 それだけで 十分 人は 面白おかしく言うのです。 204 00:16:05,998 --> 00:16:09,869 年甲斐もなく 入れあげてか。 ハハハハ…。 205 00:16:09,869 --> 00:16:17,343 いえ…。 「仏も老いた 騙されて」と。 206 00:16:17,343 --> 00:16:53,713 ♬~ 207 00:16:53,713 --> 00:17:02,521 <翌日 私は 少し遠出をして お登世さんのお店を 訪ねました> 208 00:17:02,521 --> 00:17:07,827 色でも恋でも ございませんよ。 そうでしょうか? 209 00:17:07,827 --> 00:17:10,329 実は 先日➡ 210 00:17:10,329 --> 00:17:14,200 その おせんさんって方と 旦那を お見かけしました。 211 00:17:14,200 --> 00:17:16,202 いかがでした? 212 00:17:16,202 --> 00:17:21,941 おせんさん このあたりが ほつれた紬に➡ 213 00:17:21,941 --> 00:17:24,877 擦り切れた藁草履を 履いておりました。 214 00:17:24,877 --> 00:17:28,180 あれじゃ 茶屋へも行けやしない。 215 00:17:28,180 --> 00:17:32,351 深い仲じゃございませんよ。 はい。 216 00:17:32,351 --> 00:17:35,254 女は もう少し 見えを張るものです。 217 00:17:35,254 --> 00:17:38,691 惚れたお人とならば なおさら。 218 00:17:38,691 --> 00:17:41,694 確かに…。 219 00:17:43,563 --> 00:17:48,034 何です? 何がおかしいのですか? 220 00:17:48,034 --> 00:17:55,708 (笑い声) 221 00:17:55,708 --> 00:18:00,313 ただ 危のうございますね。 危ない…。 222 00:18:00,313 --> 00:18:04,150 それは やはり 騙される という事ですか? 義父が。 223 00:18:04,150 --> 00:18:08,321 いや 騙されるなんて。 そんな事は 旦那にとって➡ 224 00:18:08,321 --> 00:18:14,327 危なくも何ともございませんよ。 ただ…。 225 00:18:19,832 --> 00:18:22,335 では…。 226 00:18:27,006 --> 00:18:33,512 実は その方の事で 伺ったんじゃないんです。 227 00:18:33,512 --> 00:18:35,715 はい? 228 00:18:37,350 --> 00:18:42,054 今日は お登世様の事を…。 229 00:18:43,689 --> 00:18:51,998 その… 義父上は お登世様を…。 お二人は…。 230 00:18:53,699 --> 00:18:58,704 いえ… 失礼します。 231 00:19:03,509 --> 00:19:10,216 <一番 お尋ねしたい事は 聞けずじまいで ございました> 232 00:19:15,321 --> 00:19:18,224 いらっしゃい。 おや 旦那。 233 00:19:18,224 --> 00:19:21,927 おせんは 上かい? はい。 234 00:19:30,336 --> 00:19:33,672 はい 行っといで。 はい! 235 00:19:33,672 --> 00:19:35,608 (おせん)旦那。 236 00:19:35,608 --> 00:19:38,310 いらしてたんですか。 237 00:19:43,015 --> 00:19:46,352 すみません。 わざわざ来て頂いたのに➡ 238 00:19:46,352 --> 00:19:49,388 お見送りするだけで。 忙しいんじゃ しかたがねえ。 239 00:19:49,388 --> 00:19:52,024 なに 俺も ちょいと寄っただけだ。 240 00:19:52,024 --> 00:19:54,060 下駄… どうした? 241 00:19:54,060 --> 00:19:59,198 あっ あれ… どぶ板の 外れてたのが 分からなくて➡ 242 00:19:59,198 --> 00:20:02,701 はまっちまったんですよ。 湯屋の帰りに。 243 00:20:02,701 --> 00:20:06,205 すぐ洗ったんだけど 鼻緒が まだ湿ってて。 244 00:20:06,205 --> 00:20:10,076 そうかい。 いや お前の下駄と おんなじのを履いてる娘を➡ 245 00:20:10,076 --> 00:20:12,978 見かけたもんでね。 246 00:20:12,978 --> 00:20:17,216 ねえ 旦那。 今度 鰻 おごって下さいよ。 247 00:20:17,216 --> 00:20:21,053 いいねえ 鰻は 俺も久しぶりだ。 248 00:20:21,053 --> 00:20:36,068 ♬~ 249 00:20:36,068 --> 00:20:40,773 お察しのとおり そういう女ですよ。 250 00:20:45,578 --> 00:20:48,080 亭主の方も 半分承知で➡ 251 00:20:48,080 --> 00:20:52,952 入れあげた男から ちょいとずつ 吸い上げるんでさ。 252 00:20:52,952 --> 00:20:59,091 ああ そういう女の手口は 旦那の方が よくご存じですよね。 253 00:20:59,091 --> 00:21:01,694 こりゃ 釈迦に説法。 254 00:21:01,694 --> 00:21:05,397 ああ いや 仏に仏法だった。 255 00:21:07,032 --> 00:21:13,906 で その女 どうかしたんですかい。 何か やらかしたんですか? 256 00:21:13,906 --> 00:21:18,644 いや。 すまなかったな。 257 00:21:18,644 --> 00:21:21,647 ありがとうございました。 258 00:21:37,029 --> 00:21:41,734 何だね。 明かりもなしで。 259 00:21:51,410 --> 00:21:55,114 いいかげんにしときなよ。 260 00:21:56,749 --> 00:22:03,055 騙されやがってか…。 女の事じゃないよ。 261 00:22:04,557 --> 00:22:10,696 怖いのはね 旦那。 どういうんだか…➡ 262 00:22:10,696 --> 00:22:20,206 この年になると 騙されたく なる時が あるって事だ。➡ 263 00:22:20,206 --> 00:22:25,377 騙されたがってる てめえが いるんだ。 264 00:22:25,377 --> 00:22:44,730 ♬~ 265 00:22:44,730 --> 00:22:51,604 さみしいってのは 怖い事だよ。 266 00:22:51,604 --> 00:23:25,371 ♬~ 267 00:23:25,371 --> 00:23:33,245 桜も おしめえだなあ…。 今年は 花見もしなかった。 268 00:23:33,245 --> 00:23:37,716 どうだい。 花菖蒲が咲いたら 見にいかねえか? 269 00:23:37,716 --> 00:23:42,388 ひとつ 遠出して 堀切…。 そろそろじゃないんですか? 270 00:23:42,388 --> 00:23:48,060 旦那の お身内や 周りも 言っておいでじゃないんですか? 271 00:23:48,060 --> 00:23:55,401 あの女とは 切れろ。 旦那は 騙されてるって。 272 00:23:55,401 --> 00:23:58,437 だから? だからって…。 273 00:23:58,437 --> 00:24:01,206 騙してるのかい? お前さん 俺を。 274 00:24:01,206 --> 00:24:05,678 それは…。 貸した金は 亭主の薬代に使った。 275 00:24:05,678 --> 00:24:09,014 作った着物は もったいなくて 着られねえ。 276 00:24:09,014 --> 00:24:11,917 お前さん 自分のためには➡ 277 00:24:11,917 --> 00:24:17,690 1文だって俺から 騙し取っちゃいねえじゃねえか。 278 00:24:17,690 --> 00:24:20,993 厄介じゃないんですか? 279 00:24:22,561 --> 00:24:30,869 厄介か… いい言葉だ。 280 00:24:32,705 --> 00:24:39,378 座敷に居た。 暗い部屋にな。 281 00:24:39,378 --> 00:24:47,052 明かりが ともって ふっと見渡したんだ。 282 00:24:47,052 --> 00:24:52,057 驚いた。 何もねえんだ。 283 00:24:53,926 --> 00:24:57,396 昔は そんな事はなかった。 284 00:24:57,396 --> 00:25:05,671 所帯を持ち 娘が生まれて 箪笥を買おうと思った。 285 00:25:05,671 --> 00:25:09,341 若え手先たちが 屋敷に集まるようになって➡ 286 00:25:09,341 --> 00:25:14,013 器を買おうと思った。 287 00:25:14,013 --> 00:25:20,352 暮らしとは 増やす事だと…。 288 00:25:20,352 --> 00:25:25,224 増える事だと思っていた。 289 00:25:25,224 --> 00:25:33,532 女房が死に… 娘が死に。 290 00:25:35,701 --> 00:25:39,405 俺も お役を終えた。 291 00:25:42,041 --> 00:25:51,350 ふっと気がついてみると 始末する事しか 考えてねえんだ。 292 00:25:53,052 --> 00:26:00,492 1つ減り 2つ減らし…。 293 00:26:00,492 --> 00:26:09,001 最後は てめえの身一つ残して 消える。 294 00:26:09,001 --> 00:26:12,004 旦那…。 295 00:26:14,873 --> 00:26:19,344 面倒を背負いたいんだ。 296 00:26:19,344 --> 00:26:22,247 厄介なら なおさら。 297 00:26:22,247 --> 00:26:36,361 ♬~ 298 00:26:36,361 --> 00:26:40,032 下駄の事ですけど…。 299 00:26:40,032 --> 00:26:45,370 どぶになんか はまってやしません。 300 00:26:45,370 --> 00:26:49,074 人に貸してました。 301 00:26:53,245 --> 00:26:56,982 これが いい商売でしてね。 302 00:26:56,982 --> 00:27:12,331 ♬~ 303 00:27:12,331 --> 00:27:16,335 お送りします。 旦那。 304 00:27:23,342 --> 00:27:27,212 二度と ここに来ちゃいけません。 おせん。 305 00:27:27,212 --> 00:27:30,516 お登世さんに よろしく。 306 00:27:45,364 --> 00:27:47,666 旦那! 307 00:28:01,847 --> 00:28:03,849 おせん! 308 00:28:07,319 --> 00:28:12,024 おせん! 平気。 帯で止まってます。 309 00:28:13,992 --> 00:28:16,995 かまわないでくださいまし! 310 00:28:23,669 --> 00:28:28,006 二度と 旦那に 危ない事は させません。 311 00:28:28,006 --> 00:28:32,878 どうぞ お帰りくださいまし。 312 00:28:32,878 --> 00:29:06,311 ♬~ 313 00:29:06,311 --> 00:29:09,615 ちょいと 旦那!? 314 00:29:14,186 --> 00:29:16,955 旦那! 315 00:29:16,955 --> 00:30:02,968 ♬~ 316 00:30:55,654 --> 00:31:01,026 <その夜から 数日後の事でございました> 317 00:31:01,026 --> 00:31:03,929 ⚟(足音) 318 00:31:03,929 --> 00:31:06,932 (おせん)旦那 おいでですか? 319 00:31:08,700 --> 00:31:13,705 い… い… 今 呼ぶ。 旦那! 320 00:31:20,312 --> 00:31:23,248 よく似合うよ。 321 00:31:23,248 --> 00:31:26,251 だって 花見だっていうから。 322 00:31:28,053 --> 00:31:33,725 ああ そうかい。 わざわざ 寄ってくれたのかい。 323 00:31:33,725 --> 00:31:37,562 ええ。 旦那のお顔 見たんで 気が晴れました。 324 00:31:37,562 --> 00:31:40,465 (小声で)千住の遅咲きが 1本 残っててな➡ 325 00:31:40,465 --> 00:31:43,368 今が 見頃だそうだ。 326 00:31:43,368 --> 00:31:46,738 じゃあ よろず屋さんで。 327 00:31:46,738 --> 00:31:50,242 さっ 帰ろ! 328 00:31:50,242 --> 00:31:52,244 (辰吉)旦那! 329 00:31:55,080 --> 00:31:58,417 おい! 大事ねえかい! 先刻 池之端仲町で➡ 330 00:31:58,417 --> 00:32:01,686 忍び込んだ男が 捕まりました。 おい 俺は もう お役は…。 331 00:32:01,686 --> 00:32:03,622 いや 晃之助の旦那が 来てほしいとか。➡ 332 00:32:03,622 --> 00:32:05,557 旦那の知ってる男だそうです。 333 00:32:05,557 --> 00:32:10,028 先に両国広小路の長屋でも 捕まった事がある男だと。 334 00:32:10,028 --> 00:32:14,032 名前は? 卯之吉。 家具職人です。 335 00:32:16,902 --> 00:32:20,672 おせん! 旦那! 336 00:32:20,672 --> 00:32:22,974 あっ 親分! 337 00:32:26,578 --> 00:32:29,714 おせん! 338 00:32:29,714 --> 00:32:31,650 おせん! 339 00:32:31,650 --> 00:32:35,520 離して! 亭主が… 亭主が捕まっちまったんです。 340 00:32:35,520 --> 00:32:38,056 落ち着け。 お前が行って何になる! 341 00:32:38,056 --> 00:32:40,358 離して! 342 00:32:54,072 --> 00:32:57,409 何だい こんなもん! 343 00:32:57,409 --> 00:33:16,361 ♬~ 344 00:33:16,361 --> 00:33:19,698 委細 承りました。 345 00:33:19,698 --> 00:33:23,568 ですが 卯之吉は 勝手口から忍び込んで➡ 346 00:33:23,568 --> 00:33:26,471 箪笥の引き出しを開けたところを 見つかったものです。 347 00:33:26,471 --> 00:33:32,711 証人もいて たやすく 許すわけには ゆきませぬ。 348 00:33:32,711 --> 00:33:35,380 そうか…。 349 00:33:35,380 --> 00:34:05,010 ♬~ 350 00:34:05,010 --> 00:34:08,346 (晃之助)女房のおせんにばかり 働かせている身が➡ 351 00:34:08,346 --> 00:34:10,682 情けなくなった。➡ 352 00:34:10,682 --> 00:34:14,352 わずかでも 暮らしの 足しにしたいと 忍び込んだ。➡ 353 00:34:14,352 --> 00:34:19,224 そうだな? へい。 354 00:34:19,224 --> 00:34:21,693 お願いでございます! 355 00:34:21,693 --> 00:34:25,030 私を 卯之吉と一緒に 小伝馬町の牢に➡ 356 00:34:25,030 --> 00:34:26,965 送り下さいまし! (晃之助)馬鹿を言うな! 357 00:34:26,965 --> 00:34:30,201 馬鹿な事ではございません。 卯之吉に 空き巣を働かせたのは➡ 358 00:34:30,201 --> 00:34:34,039 私です。 私が… 私が 薬代のために➡ 359 00:34:34,039 --> 00:34:37,709 金づるになりそうな男を いっつも…。 だから 亭主は…。 360 00:34:37,709 --> 00:34:40,412 (晃之助)もうよい! 旦那! 361 00:34:42,047 --> 00:34:47,919 他人の家に押し入った卯之吉は 大番屋に送る。 362 00:34:47,919 --> 00:34:54,926 では 私は? 卯之吉に 盗みを 働かせるもととなった 私は!? 363 00:35:07,005 --> 00:35:12,344 1人で暮らすのだ。 1人…? 364 00:35:12,344 --> 00:35:17,015 罪を犯した者も 罪のもとになった者も➡ 365 00:35:17,015 --> 00:35:19,050 そういう思いを しなくちゃならない。 366 00:35:19,050 --> 00:35:25,690 どちらも さみしく つらい思いを。➡ 367 00:35:25,690 --> 00:35:28,693 ちょっとばかりな。 368 00:36:08,266 --> 00:36:10,969 送ろう。 369 00:36:26,651 --> 00:36:29,354 旦那…。 370 00:36:36,027 --> 00:36:39,364 (晃之助)おせん…。 371 00:36:39,364 --> 00:36:46,037 お前は これまで 金づると思って 男に近づいたと言った。 372 00:36:46,037 --> 00:36:49,040 だが 違う男も いたんじゃないか? 373 00:36:50,709 --> 00:36:55,046 本気で 心から 好いた男も あったんじゃないか? 374 00:36:55,046 --> 00:36:56,981 晃之助。 375 00:36:56,981 --> 00:37:02,320 亭主が 盗みを働いたのも 暮らしのためではなく➡ 376 00:37:02,320 --> 00:37:05,990 本当は お前に 本気で惚れた 男がいるのを知り➡ 377 00:37:05,990 --> 00:37:09,294 自棄になったからではないのか? 378 00:37:12,330 --> 00:37:19,504 もし お前が この人との事を 色でなく 恋だというのなら。 379 00:37:19,504 --> 00:37:23,842 いいえ。 もし この人と やり直したいというのなら。 380 00:37:23,842 --> 00:37:25,844 いいえ! 381 00:37:28,680 --> 00:37:35,687 私には この人は ただの色でございました。 382 00:37:37,689 --> 00:37:42,360 すみませんね 旦那。 383 00:37:42,360 --> 00:37:47,031 俺には…➡ 384 00:37:47,031 --> 00:37:49,334 恋だった。 385 00:37:55,373 --> 00:37:58,276 旦那…。 386 00:37:58,276 --> 00:38:17,328 ♬~ 387 00:38:17,328 --> 00:38:20,231 元気でな。 388 00:38:20,231 --> 00:39:01,306 ♬~ 389 00:39:01,306 --> 00:39:03,975 旦那も食べるかい? 390 00:39:03,975 --> 00:39:07,845 いや。 俺は。 391 00:39:07,845 --> 00:39:15,153 何だい。 外に出たついでに わざわざ買ってきてやったのに。 392 00:39:17,522 --> 00:39:24,996 (笑い声) 393 00:39:24,996 --> 00:39:30,668 「やった」!? 「買ってきてやった」!? 394 00:39:30,668 --> 00:39:35,006 おお! 悪いのか? え? 悪いのかい! 395 00:39:35,006 --> 00:39:54,692 (笑い声) 396 00:40:01,232 --> 00:40:04,535 なんてこった…。 397 00:40:04,535 --> 00:40:07,372 辺りには 木もねえのに…。 398 00:40:07,372 --> 00:40:11,542 (お登世) 風の加減でございましょう。 399 00:40:11,542 --> 00:40:14,045 お登世…。 400 00:40:17,048 --> 00:40:21,919 花は どこからでも 降って参ります。 401 00:40:21,919 --> 00:40:27,058 花は どこからでも…。 402 00:40:27,058 --> 00:41:08,666 ♬~ 403 00:41:08,666 --> 00:41:14,372 <春とは まことに不思議な 季節でございます> 404 00:41:19,711 --> 00:41:22,613 私は 絵描きになります。 405 00:41:22,613 --> 00:41:25,583 若いってのは 厄介なもんです。 406 00:41:25,583 --> 00:41:30,588 道を外していると分かっていても どうにもならない事がある。 407 00:41:37,128 --> 00:41:39,731 <お楽しみに> 408 00:41:39,731 --> 00:42:54,739 ♬~