1 00:00:32,742 --> 00:00:36,613 ♬~ 2 00:00:36,613 --> 00:00:40,150 (日下)う~ん そっくりだ。 3 00:00:40,150 --> 00:00:45,955 あの僅かな間で よう覚えておるものだ。 4 00:00:45,955 --> 00:01:02,172 ♬~ 5 00:01:02,172 --> 00:01:05,675 (巳助)出来ました! ようやった。 6 00:01:05,675 --> 00:01:09,846 (罔両子) しかし 随分 美しい男でございますな。 7 00:01:09,846 --> 00:01:14,517 (中山)何を申される? こやつは 希代の悪党ですぞ。 8 00:01:14,517 --> 00:01:20,390 (悲鳴) (氷ノ介)ハハハハハハ ハハハハ…。 9 00:01:20,390 --> 00:01:27,190 よい眺めだ。 首尾よく燃え広がったのう。 10 00:01:31,634 --> 00:01:35,472 <徳川の世になって 50年余り。➡ 11 00:01:35,472 --> 00:01:40,143 ここ 江戸において 人命を最も奪う災いは➡ 12 00:01:40,143 --> 00:01:44,481 戦ではなく 大火事であった。➡ 13 00:01:44,481 --> 00:01:49,819 後に 水戸の黄門様と呼ばれることになる 徳川光圀は➡ 14 00:01:49,819 --> 00:01:53,690 異能の技を持つ隠密集団 拾人衆を率い➡ 15 00:01:53,690 --> 00:01:58,190 江戸の民を守るべく 人知れず奔走していた> 16 00:02:07,670 --> 00:02:14,544 <光圀の父 徳川頼房が 水戸から江戸の藩邸に戻ってきた> 17 00:02:14,544 --> 00:02:19,282 (頼房) して この絵地図を持っていた浪人も➡ 18 00:02:19,282 --> 00:02:23,219 この男に殺されて 手がかりをなくしたと? 19 00:02:23,219 --> 00:02:25,855 不覚でございました。 20 00:02:25,855 --> 00:02:31,294 しかし この男 必ず私が…。 お前は 奉行所の役人ではない! 21 00:02:31,294 --> 00:02:33,229 出過ぎたまねをするな。 22 00:02:33,229 --> 00:02:38,468 では なぜ父上は 拾人衆を 私にお任せになったのでございますか? 23 00:02:38,468 --> 00:02:41,805 江戸の安寧を守るためではないのですか!? 拾人衆は➡ 24 00:02:41,805 --> 00:02:44,641 あくまで 公方様をお助けする隠密じゃ! 25 00:02:44,641 --> 00:02:46,576 江戸の町を守ることは➡ 26 00:02:46,576 --> 00:02:49,512 公方様をお守りすることと 同じではござりませぬか。 27 00:02:49,512 --> 00:02:51,948 悪党に手をこまねいていては➡ 28 00:02:51,948 --> 00:02:55,652 それこそ 徳川の名に 傷をつけるのではありませんか? 29 00:02:55,652 --> 00:02:58,555 くどい! 30 00:02:58,555 --> 00:03:00,523 父上! 31 00:03:00,523 --> 00:03:03,523 父上! 32 00:03:09,833 --> 00:03:12,735 (頼房)いま一度 申しつける。➡ 33 00:03:12,735 --> 00:03:18,842 水戸家の世継ぎは 光圀 お前じゃ。➡ 34 00:03:18,842 --> 00:03:22,512 よいな? (頼重)はっ! 35 00:03:22,512 --> 00:03:24,447 げせませぬ! 36 00:03:24,447 --> 00:03:28,852 父上 なにゆえ 兄上ではなく 私が世継ぎなのですか? 37 00:03:28,852 --> 00:03:33,289 決まったことだ。 体の弱い者に 家は任せられぬ。 38 00:03:33,289 --> 00:03:36,793 しかし 兄上のご病気は もう治っております! 39 00:03:36,793 --> 00:03:40,129 兄上の方が 私より ずっと世継ぎに ふさわしい…! 40 00:03:40,129 --> 00:03:44,300 (頼房)くどい! 41 00:03:44,300 --> 00:03:46,336 父上 お待ちください! 42 00:03:46,336 --> 00:03:48,471 父上! 父上! 43 00:03:48,471 --> 00:03:51,941 <その後 光圀の兄 頼重は➡ 44 00:03:51,941 --> 00:03:59,682 水戸徳川家を継ぐことなく 讃岐高松藩の当主となった。➡ 45 00:03:59,682 --> 00:04:05,321 その兄から 手紙が届いた> 46 00:04:05,321 --> 00:04:08,958 (泰姫)兄上様は 何と? 47 00:04:08,958 --> 00:04:13,830 近々 当屋敷においでくださるそうじゃ。 泰にも会いたいと。 48 00:04:13,830 --> 00:04:17,333 私も お会いしとうございます。 49 00:04:17,333 --> 00:04:20,837 ほかには? 50 00:04:20,837 --> 00:04:26,643 「父上と仲ようやっているか。 短気は起こしてないか。➡ 51 00:04:26,643 --> 00:04:33,917 父上と いさかいは起こさぬと 兄に誓うたことを忘れるでない」と。 52 00:04:33,917 --> 00:04:37,787 どう返事をしたものか。 53 00:04:37,787 --> 00:04:45,128 父上と また 拾人衆の務めを巡り やり合うてしまった。 54 00:04:45,128 --> 00:04:50,628 わしは どうしても この手で捕まえたいのだ。 55 00:04:53,303 --> 00:05:02,478 あの大火事で江戸を焼き 民を苦しめ そなたを病の身とした悪党が許せぬ。 56 00:05:02,478 --> 00:05:09,252 フッ… 旦那様が怒るのは 人のためばかりですね。➡ 57 00:05:09,252 --> 00:05:12,552 お優しい。 58 00:05:24,500 --> 00:05:27,000 (吽慶)これで どうだ? 59 00:05:35,144 --> 00:05:38,047 (巳助)あっ いたいた。 (韋駄天)おっ 了助だ。 60 00:05:38,047 --> 00:05:40,617 おっ すげえ。 61 00:05:40,617 --> 00:05:47,317 軸足に腰をのせるようにすると より振れるようになる。 62 00:05:52,228 --> 00:05:55,632 (棒を振る音) 63 00:05:55,632 --> 00:05:57,632 おわっ 音が変わった! 64 00:05:59,302 --> 00:06:02,939 なぜ戻ってきた? 65 00:06:02,939 --> 00:06:04,939 (了助)分からない。 66 00:06:07,477 --> 00:06:09,946 でも…。 67 00:06:09,946 --> 00:06:13,483 でも 人になれるかも… しれない。 68 00:06:13,483 --> 00:06:18,655 鬼河童から人に。 ここにいたらか? 69 00:06:18,655 --> 00:06:21,455 ≪(足音) 70 00:06:32,201 --> 00:06:34,137 手がかりをつかんだと? 71 00:06:34,137 --> 00:06:39,776 (中山)はっ! 随分前に この片腕の男を見たという大工を➡ 72 00:06:39,776 --> 00:06:41,711 日下が見つけました。 73 00:06:41,711 --> 00:06:47,911 怪しき浪人と話していたとのことで その者の面体を巳助に描かせました。 74 00:06:50,420 --> 00:06:54,290 場所は? 神田佐柄木町にある 丹前風呂の紀伊国屋です。 75 00:06:54,290 --> 00:06:57,627 紀伊国屋といえば 人気の風呂屋と聞きますが。 76 00:06:57,627 --> 00:07:00,463 はい。 近頃 江戸では 一番人気でございます。 77 00:07:00,463 --> 00:07:03,800 勝山という女将が それは いい女だと評判で。 78 00:07:03,800 --> 00:07:05,735 女の話は聞いておらぬ。 79 00:07:05,735 --> 00:07:13,810 まずは この浪人が 何者か探ってまいれ。 はっ! 80 00:07:13,810 --> 00:07:27,957 ♬~ 81 00:07:27,957 --> 00:07:31,260 いらっしゃ~い! いらっしゃいませ! 82 00:07:31,260 --> 00:07:35,765 <このころ 家に風呂があるのは 大名くらいで➡ 83 00:07:35,765 --> 00:07:39,435 武士も町人も風呂屋に通っていた。➡ 84 00:07:39,435 --> 00:07:44,273 身分の上下なく人が交わる風呂屋は くつろぎの場であり➡ 85 00:07:44,273 --> 00:07:46,909 時には もめ事の場でもあった> 86 00:07:46,909 --> 00:07:49,612 ここは 俺の場所だ! うわっ! 87 00:07:49,612 --> 00:07:54,283 ここは 薄汚い町奴の貸し切りか? 何を? 何回言や 分かるんだ…! 88 00:07:54,283 --> 00:07:56,219 まあまあ まあまあ…! 89 00:07:56,219 --> 00:07:59,622 (勝山)あ~ら あら 随分 威勢のいいのが集まったね。➡ 90 00:07:59,622 --> 00:08:03,126 よしとくれよ こんな足元の滑る所で! 91 00:08:03,126 --> 00:08:07,997 ここは あたしが仕切る紀伊国屋風呂だ。 92 00:08:07,997 --> 00:08:11,801 六さん そんなに 一人で 丸ごと貸し切りたいってんなら➡ 93 00:08:11,801 --> 00:08:15,304 きっちり 貸し切り料 払っとくれ。 ちょいと値が張るよ。 94 00:08:15,304 --> 00:08:17,240 勝山 勘弁してくんなよ! 95 00:08:17,240 --> 00:08:20,176 (笑い声) 違えねえ! 96 00:08:20,176 --> 00:08:24,476 お主には勝てぬわ。 後で 一献傾けようぞ。 97 00:08:27,817 --> 00:08:34,590 よいか? あっ 日下様! ご無沙汰じゃないですか。 98 00:08:34,590 --> 00:08:36,526 この浪人を知らぬか? 99 00:08:36,526 --> 00:08:40,096 大火事の前に 風呂屋の裏で話していたというのだが…。 100 00:08:40,096 --> 00:08:44,433 見てませんね。 こんな男前見たら 忘れやしません。 101 00:08:44,433 --> 00:08:49,272 では こちらは? 分からぬか? 102 00:08:49,272 --> 00:08:55,077 お~ こいつ 渡辺じゃねえか? 渡辺様? 103 00:08:55,077 --> 00:08:57,613 ああ そうだ! そうだ! 104 00:08:57,613 --> 00:09:00,449 渡辺忠四郎。 札つきの浪人者さ。 105 00:09:00,449 --> 00:09:05,321 けど 近頃見ねえな。 3日にあげず来てたのに…。 なあ! 106 00:09:05,321 --> 00:09:10,126 おう。 勝山が袖にしたんじゃないか? いい仲かと思ってたのに。 107 00:09:10,126 --> 00:09:13,826 何言ってんだい! (笑い声) 108 00:09:16,899 --> 00:09:20,803 渡辺忠四郎。 はて…。 109 00:09:20,803 --> 00:09:31,414 ♬~ 110 00:09:31,414 --> 00:09:33,349 (花火の音) 111 00:09:33,349 --> 00:09:49,265 ♬~ 112 00:09:49,265 --> 00:09:57,006 こたびの務めは この浪人 渡辺忠四郎を捜し出すことだ。 113 00:09:57,006 --> 00:10:14,490 ♬~ 114 00:10:14,490 --> 00:10:17,293 いらっしゃいませ。 115 00:10:17,293 --> 00:10:20,129 <風呂屋の奉公人には 子供も多く➡ 116 00:10:20,129 --> 00:10:26,329 怪しまれず内情を探るのには 拾人衆は うってつけであった> 117 00:10:31,474 --> 00:10:34,310 お客さん 何かお忘れじゃ…。 女 何を…!? 118 00:10:34,310 --> 00:10:37,346 あら いい男! 初めて見る顔だね! 119 00:10:37,346 --> 00:10:42,184 これは すまない。 2人分だ。 120 00:10:42,184 --> 00:10:46,022 評判の勝山とは お前さんのことか? 121 00:10:46,022 --> 00:10:51,160 さようでございます。 フフ がっかりさせちまいましたか? 122 00:10:51,160 --> 00:10:54,063 え~っと…。 谷 左馬之助だ。 123 00:10:54,063 --> 00:10:59,669 左馬之助様。 いや 評判以上だ。 フッ ありがとう存じます。 124 00:10:59,669 --> 00:11:03,973 ああ… また こちらのお方は 肩に えらく力が入って! 125 00:11:03,973 --> 00:11:06,842 そ… そんなことないわ! ん~…。 お名前は? 126 00:11:06,842 --> 00:11:10,513 ん? なが…。 駒込八郎だ。 127 00:11:10,513 --> 00:11:14,350 あっ 駒込様。 お腰のものは どうぞ こちらへ。 128 00:11:14,350 --> 00:11:17,150 どうぞ ごゆっくり。 129 00:11:18,854 --> 00:11:22,692 又兵衛さん ぬか袋 間に合ってるかい? ああ。 130 00:11:22,692 --> 00:11:25,995 水野様 お湯は 足りてますか? ああ かたじけない。 131 00:11:25,995 --> 00:11:30,295 客の顔を 皆 覚えているのか。 132 00:11:33,736 --> 00:11:39,736 (中山)混んできましたが 渡辺らしき男は 来ませんね。 133 00:11:43,813 --> 00:11:47,483 悪いけど ほかのお客さんが…。 詰めてもらえます? 134 00:11:47,483 --> 00:11:52,822 ああ… 酒と なんぞ 肴を頼む。 135 00:11:52,822 --> 00:11:55,491 まあ こんなに!? ああ じゃあ…! 136 00:11:55,491 --> 00:11:58,691 わしはよい。 のぼせたようでな。 ああ…。 137 00:12:02,832 --> 00:12:06,502 左馬之助様 今 お水をお持ちいたしますね。 138 00:12:06,502 --> 00:12:10,973 ありがたい。 駒込様も? ん… うん 頼む。 139 00:12:10,973 --> 00:12:14,173 フッ 承知いたしました。 140 00:12:15,811 --> 00:12:19,515 客の名も 一度で。 141 00:12:19,515 --> 00:12:21,715 大したものだ。 142 00:12:28,524 --> 00:12:31,927 風呂の周囲を くまなく調べましたが 一向に…。 143 00:12:31,927 --> 00:12:37,466 ご苦労。 やはり この隻腕の男を見た者は おらぬようですな。➡ 144 00:12:37,466 --> 00:12:42,304 渡辺の姿も この半年 見た者はおりません。 145 00:12:42,304 --> 00:12:45,808 妙だな。 146 00:12:45,808 --> 00:12:48,644 勝山は 渡辺の絵を見て➡ 147 00:12:48,644 --> 00:12:53,315 その名が浮かばず しばらく考えたと申したな? はい。 148 00:12:53,315 --> 00:12:57,953 一度 会うただけで 客の顔と名前を覚える勝山が➡ 149 00:12:57,953 --> 00:13:03,253 常連の渡辺を思い出せず 言いよどむのは おかしいとは思わぬか? 150 00:13:05,828 --> 00:13:13,536 風呂屋ではなく 勝山を張るのだ。 渡辺は 必ず会いに来る。 151 00:13:13,536 --> 00:13:16,338 はっ! はっ! 152 00:13:16,338 --> 00:13:20,843 いらっしゃいませ! いらっしゃい! 153 00:13:20,843 --> 00:13:25,981 あっ いらっしゃい。 あら 随分とお久しぶりじゃないですか。 154 00:13:25,981 --> 00:13:29,852 (亀一)「ちょいと もう どこのお風呂に 浮気なさったんです?」。 155 00:13:29,852 --> 00:13:32,852 松本様。 「松本様」。 156 00:13:37,460 --> 00:13:39,795 あ~! 勝山だ。 157 00:13:39,795 --> 00:13:46,135 お~ 勝山だ! 158 00:13:46,135 --> 00:13:50,639 いい女だな! すてき~! 159 00:13:50,639 --> 00:13:55,311 いい女だね~。 160 00:13:55,311 --> 00:13:57,813 ああ たまんねえな! 161 00:13:57,813 --> 00:13:59,748 あっ ちょいと お前さん。 へい。 162 00:13:59,748 --> 00:14:02,318 それが終わったら 裏のまき きれいに片しておくんねえ。 163 00:14:02,318 --> 00:14:06,655 どっから見ても 日本一 それが紀伊国屋風呂だからね。 へい。 164 00:14:06,655 --> 00:14:15,364 ♬~ 165 00:14:15,364 --> 00:14:18,968 あんた 勝山さんが好きなのかい? 違う…。 166 00:14:18,968 --> 00:14:23,339 見てりゃ 分かるよ。 じ~っと 勝山さんばっかり見て。 167 00:14:23,339 --> 00:14:27,977 朝から晩まで ず~っとだよ ず~っと。 知ってんだから! ハハ…。 168 00:14:27,977 --> 00:14:32,448 おや? 何だか 顔が赤くなってきたよ。 あ~ 大変だ! 真っ赤だよ! 169 00:14:32,448 --> 00:14:36,285 こ~ら! 子供を からかうんじゃないよ! 困ってんじゃないか。 170 00:14:36,285 --> 00:14:38,285 はい。 171 00:14:40,456 --> 00:14:44,656 働き者の手だ。 ご苦労さん。 172 00:15:00,809 --> 00:15:04,309 (鎌田)氷ノ介様がお見えだ。 173 00:15:06,315 --> 00:15:10,152 渡辺殿 変わりは? 174 00:15:10,152 --> 00:15:14,957 (渡辺)何もございません。 そうか。 175 00:15:14,957 --> 00:15:19,328 ここは 間もなく引き払う。 徳川が動き出した。 176 00:15:19,328 --> 00:15:24,166 えっ? その前に お主が隠しておる2千両を➡ 177 00:15:24,166 --> 00:15:26,666 置いていってもらわねばならぬ。 178 00:15:28,337 --> 00:15:34,910 吉祥寺を焼いた折 お主が勝手に 松前屋の蔵から盗んだ2千両だ。 179 00:15:34,910 --> 00:15:40,716 あ… あれは 隠していたわけではなく➡ 180 00:15:40,716 --> 00:15:43,452 お役に立てる時が来ればと 今日まで ひそかに…。 181 00:15:43,452 --> 00:15:45,788 それは 殊勝な。 182 00:15:45,788 --> 00:15:54,288 2日後 ここへ持ってくるのだ。 よいな。 は… はい! 183 00:15:58,934 --> 00:16:01,637 おう。 ああ いらっしゃい 六さん。 184 00:16:01,637 --> 00:16:05,474 今日も暑かったね。 商売上がったりだ。 185 00:16:05,474 --> 00:16:10,813 よし じゃあ 今夜 一杯おごってあげる。 本当かい? ありがてえ! 186 00:16:10,813 --> 00:16:14,650 よっ 弁天様。 ハハハハ…。 187 00:16:14,650 --> 00:16:17,686 ああ ご苦労さん。 よく働くね。 188 00:16:17,686 --> 00:16:19,955 少し 休みな。 (2人)はい。 189 00:16:19,955 --> 00:16:24,159 まこと 勝山は いいおなごにございますな。 190 00:16:24,159 --> 00:16:26,495 ハハハハ…。 191 00:16:26,495 --> 00:16:31,333 お主に そこまで言わせる勝山は 大したものだな。 192 00:16:31,333 --> 00:16:34,770 もう よいぞ。 (2人)はい。 193 00:16:34,770 --> 00:16:38,274 じゃあ 今夜も ゆっくりしていってくださいね。 194 00:16:38,274 --> 00:16:42,474 駒ちゃんも。 (笑い声) 195 00:16:44,079 --> 00:16:47,983 (小声で) 下手だな お前。 ジロジロ見過ぎだって。 196 00:16:47,983 --> 00:16:50,619 何で あの人を疑うんだ? 197 00:16:50,619 --> 00:16:53,922 そんなこと 俺たちが考えることじゃないんだよ。➡ 198 00:16:53,922 --> 00:16:56,622 お役目だろ? 199 00:17:01,630 --> 00:17:07,503 どこかで勝山と渡辺は つながっているはずなのだ。 200 00:17:07,503 --> 00:17:10,303 どこかで…。 201 00:17:28,490 --> 00:17:33,262 (泰姫)旦那様。 泰。 202 00:17:33,262 --> 00:17:39,902 (村岡)泰姫様は ずっと 若殿様をお待ちしていたのでござります。 203 00:17:39,902 --> 00:17:46,608 歌を詠んでいたら 眠れなくなっただけでございます。 204 00:17:46,608 --> 00:17:50,446 泰は 歌の名人だからのう。 205 00:17:50,446 --> 00:17:56,919 こちらに参ってから 歌を詠むのが より楽しくなりました。 206 00:17:56,919 --> 00:18:03,792 そういうたら 近頃 京におられた頃より ようお詠みで。 207 00:18:03,792 --> 00:18:09,465 旦那様が歌をお好きだからです。➡ 208 00:18:09,465 --> 00:18:12,801 宮中では つい技巧にとらわれ➡ 209 00:18:12,801 --> 00:18:17,639 歌を詠むのが 何やら苦しゅうなっておりました。 210 00:18:17,639 --> 00:18:25,939 ですが 旦那様のおそばにいると 心から歌が湧いてくるようで…。 211 00:18:27,950 --> 00:18:30,652 兄上様に 文のお返事は? 212 00:18:30,652 --> 00:18:35,257 書きあぐねておった。 213 00:18:35,257 --> 00:18:40,757 いっそ 歌でも送るかのう。 214 00:18:48,771 --> 00:18:53,642 それは 私の詠んだ…。 215 00:18:53,642 --> 00:19:00,115 さすが 泰だ。 よい歌ゆえ 覚えてしもうた。 216 00:19:00,115 --> 00:19:06,622 片枝だけ咲いた梅の花かもしれぬな。 わしの想いは…。 217 00:19:06,622 --> 00:19:15,330 優しい ご兄弟ゆえ 気遣いし過ぎて すれ違う想いになってしまっては➡ 218 00:19:15,330 --> 00:19:17,830 惜しいことです。 219 00:19:29,845 --> 00:19:31,780 (鎌田)勝山は どこだ! 220 00:19:31,780 --> 00:19:36,585 お客様 まずは そちらで お履物を脱いでくださいまし。 221 00:19:36,585 --> 00:19:40,088 お前が 勝山か? 渡辺は どこだ? 222 00:19:40,088 --> 00:19:44,760 渡辺様? さあね… 近頃 とんとお見限りだよ。 223 00:19:44,760 --> 00:19:47,596 渡辺がお前と ねんごろなのは 分かってんだ。 言え! 224 00:19:47,596 --> 00:19:49,531 (ざわめき) 225 00:19:49,531 --> 00:19:51,467 渡辺の仲間が来た。 226 00:19:51,467 --> 00:19:53,769 ≪(亀一)「渡辺の仲間が来た」。 227 00:19:53,769 --> 00:19:57,439 (韋駄天)亀一だ。 知らせてくる。➡ 228 00:19:57,439 --> 00:20:00,439 勝手に動くなよ! 229 00:20:04,780 --> 00:20:09,651 どうなすったんです? お侍様。 渡辺が姿を くらませた。 230 00:20:09,651 --> 00:20:12,921 金を持ち逃げしたんだ。 見つけなきゃ 俺が殺される! 231 00:20:12,921 --> 00:20:15,290 何のことだい? 知ったこっちゃないね! 232 00:20:15,290 --> 00:20:17,226 なめやがって このアマが! 233 00:20:17,226 --> 00:20:20,929 さあ 言え! 言え! (悲鳴) 234 00:20:20,929 --> 00:20:23,799 (鎌田)このアマが! やめろ! 235 00:20:23,799 --> 00:20:28,499 バカ…。 きいや~! 236 00:20:31,673 --> 00:20:34,142 (悲鳴) 了助! 大丈夫かい? 237 00:20:34,142 --> 00:20:37,646 あんたのせいだよ! 何してるんだ! 238 00:20:37,646 --> 00:20:41,517 (どなり声) 239 00:20:41,517 --> 00:20:43,517 何すんだ! 240 00:20:45,387 --> 00:20:47,387 帰れ! 241 00:20:59,668 --> 00:21:03,868 あっ よかった。 目が覚めたかい? 242 00:21:05,474 --> 00:21:08,974 あたしんちだよ。 狭くて 悪いね。 243 00:21:10,679 --> 00:21:15,183 帰る。 今夜は もう遅いよ。 泊まっていきな。 244 00:21:15,183 --> 00:21:17,119 でも…。 245 00:21:17,119 --> 00:21:20,856 あんた 滑って 頭をしたたかに打ったんだ。 246 00:21:20,856 --> 00:21:24,693 何かあったら心配だよ。 ねっ。 247 00:21:24,693 --> 00:21:29,364 俺 転んだだけで 何も…。 248 00:21:29,364 --> 00:21:35,637 そんなことないさ! 私のために 大人の浪人に打ちかかってくれた。 249 00:21:35,637 --> 00:21:40,309 うれしかったよ。 優しいんだね。 250 00:21:40,309 --> 00:21:42,244 お務めだから…。 251 00:21:42,244 --> 00:21:48,183 アハハハ…! 浪人の相手まで 奉公人の務めに入っちゃないよ。 252 00:21:48,183 --> 00:21:51,019 ああ 何か 食べるかい? 253 00:21:51,019 --> 00:21:54,656 俺 恵んでもらうのは ありがたいけど…。 254 00:21:54,656 --> 00:21:59,962 居心地悪いかい? フフ あたしも おんなじ性分さ。 255 00:21:59,962 --> 00:22:06,168 だけど 人に甘えていい時は 人生に何度かある。 256 00:22:06,168 --> 00:22:09,671 いいかい? 懸命に生きてりゃ➡ 257 00:22:09,671 --> 00:22:15,177 神様みたいに優しい誰かが 手を差し伸べてくれることがある。 258 00:22:15,177 --> 00:22:17,877 その手を離しちゃいけないよ。 259 00:22:20,349 --> 00:22:27,990 まあ もう二度と あたしにゃ そんな神様は 現れないだろうけどね。 260 00:22:27,990 --> 00:22:35,990 ♬~ 261 00:22:40,669 --> 00:22:43,305 (勝山)禅の言葉さ。 262 00:22:43,305 --> 00:22:50,946 何もかも諦めて あたしは あたしから 逃げられないって悟った時に➡ 263 00:22:50,946 --> 00:22:53,746 あたしって花が咲くのさ。 264 00:22:55,484 --> 00:22:57,419 花…。 265 00:22:57,419 --> 00:23:01,957 ハハ… ごめん。 分かんなくていいよ こんな話。 266 00:23:01,957 --> 00:23:06,328 俺は 花のこと よく分かんねえけど➡ 267 00:23:06,328 --> 00:23:12,028 勝山さんの咲かせる花は きっと 優しくて きれいだ。 268 00:23:14,970 --> 00:23:22,844 了助 あんた きっと いい男になるよ。 俺は いい人間になりたい。 269 00:23:22,844 --> 00:23:25,347 そうさね。 270 00:23:25,347 --> 00:23:29,547 さあ ぐっすり 寝ておいき。 271 00:23:35,991 --> 00:23:38,191 お休み。 272 00:23:44,299 --> 00:23:50,172 いい子だ。 いい子だ。 273 00:23:50,172 --> 00:24:35,172 ♬~ 274 00:25:11,953 --> 00:25:13,953 (風呂桶が落ちる音) 275 00:25:15,657 --> 00:25:34,776 ♬~ 276 00:25:34,776 --> 00:25:39,648 どこかで勝山と渡辺は つながっているはずなのだ。 277 00:25:39,648 --> 00:25:43,285 どこかで…。 278 00:25:43,285 --> 00:25:56,985 ♬~ 279 00:25:59,134 --> 00:26:02,938 勝山の家で 何か分かったか? 280 00:26:02,938 --> 00:26:09,811 何でもよい。 何か 手がかりになるようなものはなかったか? 281 00:26:09,811 --> 00:26:15,311 家紋のついた小物や男物の着物とか。 282 00:26:17,519 --> 00:26:22,824 一切放下 一切却来。 283 00:26:22,824 --> 00:26:25,124 そう言ってた。 284 00:26:27,329 --> 00:26:32,767 一切放下 一切却来。 285 00:26:32,767 --> 00:26:35,967 なぜ勝山は そのような…。 286 00:26:42,477 --> 00:26:47,677 了助 拾人衆の務めは つらいか? 287 00:26:51,786 --> 00:26:55,123 けど 悪い人間になりそうだ。 288 00:26:55,123 --> 00:27:02,297 ならば 拾人衆は やめても構わぬ。 289 00:27:02,297 --> 00:27:09,997 お前が よい人間になることの方が 大事じゃ。 290 00:27:23,151 --> 00:27:26,488 (鳩)ここでの務めは 今日でしまいだって。 え~! 291 00:27:26,488 --> 00:27:29,391 本当かい? うん。 292 00:27:29,391 --> 00:27:35,764 残念でした。 あ~あ 何も分かんなかったな。 293 00:27:35,764 --> 00:27:42,064 うん。 はい。 ありがとう。 294 00:27:44,439 --> 00:27:47,909 いいかい? 懸命に生きてりゃ➡ 295 00:27:47,909 --> 00:27:53,114 神様みたいに優しい誰かが 手を差し伸べてくれることがある。 296 00:27:53,114 --> 00:27:55,414 その手を離しちゃいけないよ。 297 00:27:57,285 --> 00:28:00,188 わしは お前を信じる。 298 00:28:00,188 --> 00:28:04,626 人を信ずるのに 身分は関わりない。 299 00:28:04,626 --> 00:28:11,399 お前が よい人間になることの方が 大事じゃ。 300 00:28:11,399 --> 00:28:23,945 ♬~ 301 00:28:23,945 --> 00:28:26,314 剣が強い者は いくらでもおります。 302 00:28:26,314 --> 00:28:33,588 しかし 悪を憎む心だけで あそこまで強うなれる者は 少ない。 303 00:28:33,588 --> 00:28:39,088 拾人衆におれば 了助のためにもなると 思うたのですが…。 304 00:28:40,762 --> 00:28:44,766 「人になれるのではないか」と 言うておりました。 305 00:28:44,766 --> 00:28:50,438 ここに… 光圀様のもとにおれば。 306 00:28:50,438 --> 00:28:52,374 人に? 307 00:28:52,374 --> 00:28:59,674 鬼河童のままではならぬと 思うたのでは。 308 00:29:02,450 --> 00:29:06,287 はあ はあ はあ はあ…。 309 00:29:06,287 --> 00:29:08,923 いかがした? 風呂桶が…! 310 00:29:08,923 --> 00:29:11,459 風呂桶? 311 00:29:11,459 --> 00:29:15,797 桶の底が二重になってて… はあ…➡ 312 00:29:15,797 --> 00:29:17,732 文のやり取りをしてる! 313 00:29:17,732 --> 00:29:21,936 か… 勝山さんが…。 文? 314 00:29:21,936 --> 00:29:25,807 俺 言えなくて…。 315 00:29:25,807 --> 00:29:29,811 字も読めないから… ごめんなさい。 316 00:29:29,811 --> 00:29:32,247 (せきこみ) 317 00:29:32,247 --> 00:29:36,447 よう話してくれた 了助。 318 00:29:54,636 --> 00:29:59,340 お勝 この金を持って 逃げよう。 319 00:29:59,340 --> 00:30:04,913 兄上 私のことには構わず 早くお逃げくださいませ! 320 00:30:04,913 --> 00:30:08,783 追っ手に見つかれば 無事では済みませぬ。 321 00:30:08,783 --> 00:30:11,119 お勝は どうするのだ? 322 00:30:11,119 --> 00:30:17,119 それに… この文は 一体? 323 00:30:20,795 --> 00:30:24,132 私は 吉原に行きます。 324 00:30:24,132 --> 00:30:26,634 何を言う? 325 00:30:26,634 --> 00:30:29,304 お前のために 必死で金を盗んだんだ。 326 00:30:29,304 --> 00:30:33,641 俺の借金のせいで お前が吉原に身を売ったとあっては➡ 327 00:30:33,641 --> 00:30:36,144 死んだ父 母に合わす顔がない。 328 00:30:36,144 --> 00:30:42,650 頼む。 汚れた金でも 金は金だ。 329 00:30:42,650 --> 00:30:45,350 なあ 受け取ってくれ! 330 00:30:47,322 --> 00:30:52,660 渡辺家がお取り潰しになってから 一家離散して➡ 331 00:30:52,660 --> 00:31:00,160 どんなに つらくとも 悪事には 手を染めずに 歯を食いしばってきた。 332 00:31:04,372 --> 00:31:11,372 私は 私を捨てても 私でいたいのです。 333 00:31:16,518 --> 00:31:27,862 12のお前を捨てて逃げてから 俺は 兄らしいことは 何一つできなんだ。 334 00:31:27,862 --> 00:31:31,633 借金を背負わせてしもうただけで…。 335 00:31:31,633 --> 00:31:35,136 それより 逃げて 生きてくださいませ! 336 00:31:35,136 --> 00:31:43,811 私を「お勝」と まことの名で呼んでくれるのは➡ 337 00:31:43,811 --> 00:31:50,151 もう 兄上しか…。 338 00:31:50,151 --> 00:31:55,823 お勝…。 はい。 339 00:31:55,823 --> 00:31:58,826 ≪見つけたぞ! 340 00:31:58,826 --> 00:32:02,326 逃げて! お勝 こっちだ! 341 00:32:04,165 --> 00:32:07,665 兄上 逃げて! ああ…。 342 00:32:09,337 --> 00:32:13,675 ハハハハハハハハ…。 343 00:32:13,675 --> 00:32:20,675 兄妹の絆とは 美しきものよのう。 344 00:32:23,851 --> 00:32:26,754 お勝! 345 00:32:26,754 --> 00:32:31,459 あ… 兄上! 346 00:32:31,459 --> 00:32:35,797 氷ノ介様…。 347 00:32:35,797 --> 00:32:38,299 あっ 兄上! 兄上! 348 00:32:38,299 --> 00:32:43,171 (泣き声) 349 00:32:43,171 --> 00:32:45,171 金は どこだ? 350 00:32:47,642 --> 00:32:59,153 ♬~ 351 00:32:59,153 --> 00:33:01,489 光圀様 上! やあっ! 352 00:33:01,489 --> 00:33:03,424 ああ! 353 00:33:03,424 --> 00:33:07,161 光圀? 354 00:33:07,161 --> 00:33:12,667 (中山)召し捕れ! 逃がすな! おら! 355 00:33:12,667 --> 00:33:16,467 勝山さん! (勝山)兄上…。 356 00:33:19,440 --> 00:33:21,440 か…。 357 00:33:24,979 --> 00:33:29,817 (泣き声) 358 00:33:29,817 --> 00:33:35,290 悪党め 許せねえ! 359 00:33:35,290 --> 00:33:37,490 きいや~! ああっ! 360 00:33:43,164 --> 00:33:45,633 下がっておれ! 361 00:33:45,633 --> 00:33:48,670 了助! 362 00:33:48,670 --> 00:33:51,370 了助! 363 00:34:03,818 --> 00:34:11,559 ♬~ 364 00:34:11,559 --> 00:34:15,330 決して許さぬ。 そなたのようなやつは! 365 00:34:15,330 --> 00:34:18,966 これは これは… 暑苦しき男よ。 366 00:34:18,966 --> 00:34:29,666 ♬~ 367 00:34:37,919 --> 00:34:40,219 消えた…。 368 00:34:49,297 --> 00:34:53,997 渡辺とは兄妹であったか。 369 00:34:56,471 --> 00:34:58,971 俺…。 370 00:35:06,180 --> 00:35:09,480 そういうことでございましたか。 371 00:35:11,819 --> 00:35:18,960 兄は 自分のこしらえた借金で 私が吉原に売られるのを忍びなく思い➡ 372 00:35:18,960 --> 00:35:21,960 盗みを…。 373 00:35:23,664 --> 00:35:29,837 駄目な兄でございます。 情けない兄でございます! 374 00:35:29,837 --> 00:35:41,037 それでも 12の私を知っているのは 兄だけ。 375 00:35:44,285 --> 00:35:50,625 幸せだった幼い私を覚えているのは…➡ 376 00:35:50,625 --> 00:35:54,128 兄だけなんでございます。 377 00:35:54,128 --> 00:36:04,305 ♬~ 378 00:36:04,305 --> 00:36:06,240 金なら お堂にございます。 379 00:36:06,240 --> 00:36:08,943 (中山)探せ! はっ! 380 00:36:08,943 --> 00:36:24,525 ♬~ 381 00:36:24,525 --> 00:36:28,525 申し訳ございません。 少しだけ。 382 00:36:35,903 --> 00:36:40,703 何があっても 俺は… 俺は勝山さん いい人間だと思う! 383 00:36:49,116 --> 00:36:54,622 「いい女」とは よく言われるけど➡ 384 00:36:54,622 --> 00:36:58,125 「いい人間」って言われたのは 初めてだ。➡ 385 00:36:58,125 --> 00:37:01,162 ありがとう。 386 00:37:01,162 --> 00:37:22,950 ♬~ 387 00:37:22,950 --> 00:37:29,750 「金はいらず。 苦界にても咲く花あり」。 388 00:37:31,592 --> 00:37:35,892 「苦界にても咲く花」。 389 00:37:37,765 --> 00:37:41,965 勝山さん! 勝山さん! 390 00:37:47,275 --> 00:37:49,610 兄妹か…。 391 00:37:49,610 --> 00:38:07,995 ♬~ 392 00:38:07,995 --> 00:38:10,998 まあ 梅の実! 393 00:38:10,998 --> 00:38:20,675 ああ。 何か青梅を歌に詠み 兄上に 返事を書こうと思うていたところだ。 394 00:38:20,675 --> 00:38:22,810 どうしたのじゃ? 395 00:38:22,810 --> 00:38:29,110 兄上様よりお文が。 この梅の実を添えて 届きました。 396 00:38:46,601 --> 00:38:51,772 兄上も これをもとに歌を詠んでくれと。 397 00:38:51,772 --> 00:38:56,972 ハッ フフ… おんなじことをお考えに? 398 00:38:58,646 --> 00:39:03,484 泰は 梅の花が一番好きでございます。 399 00:39:03,484 --> 00:39:08,322 冬の寒さに耐えて 春一番に咲いてくれる➡ 400 00:39:08,322 --> 00:39:15,630 強くて 優しくて 美しい花だと思いまする。 401 00:39:15,630 --> 00:39:17,630 そうか。 402 00:39:19,800 --> 00:39:26,100 さあ 兄上に よい歌を詠まねば。 403 00:39:28,309 --> 00:39:32,580 文になり 歌になり➡ 404 00:39:32,580 --> 00:39:41,288 いろは48文字は 時に 何ものにも勝る宝となりますね。 405 00:39:41,288 --> 00:39:54,835 ♬~ 406 00:39:54,835 --> 00:39:59,440 そう そこを丸く。 407 00:39:59,440 --> 00:40:10,618 ♬~ 408 00:40:10,618 --> 00:40:12,920 違う。 409 00:40:12,920 --> 00:40:17,758 ここは このように。 410 00:40:17,758 --> 00:40:20,127 はい。 411 00:40:20,127 --> 00:40:29,804 ♬~ 412 00:40:29,804 --> 00:40:36,104 幾度も書き連ねるうちに うまくなる。 413 00:40:42,516 --> 00:40:45,286 励め。 414 00:40:45,286 --> 00:40:49,490 ありがとう… ございます。 415 00:40:49,490 --> 00:41:07,190 ♬~ 416 00:41:24,325 --> 00:41:27,825 水戸徳川の世継ぎか…。 417 00:41:31,932 --> 00:41:35,136 氷ノ介のねらいは 何か? 418 00:41:35,136 --> 00:41:37,805 ただの仏師とは思えぬ。 419 00:41:37,805 --> 00:41:44,145 人には 口にできぬ過去の1つや2つ あるものでございますな。 420 00:41:44,145 --> 00:41:51,819 殺そうと思ったのです。 錦 氷ノ介を。 俺 吽慶さんには 生きててほしい。 421 00:41:51,819 --> 00:42:13,507 ♬~ 422 00:42:13,507 --> 00:42:15,843 ♬~ 423 00:42:15,843 --> 00:42:20,714 ♬~ 424 00:42:20,714 --> 00:42:25,853 ♬~ 425 00:42:25,853 --> 00:42:29,690 ♬~ 426 00:42:29,690 --> 00:42:38,799 ♬~ 427 00:42:38,799 --> 00:42:46,941 ♬~ 428 00:42:46,941 --> 00:43:26,941 ♬~