1 00:00:06,139 --> 00:00:12,980 <明暦3年 正月に起きた いわゆる 明暦の大火は➡ 2 00:00:12,980 --> 00:00:16,283 史上最大級の大火災といわれ➡ 3 00:00:16,283 --> 00:00:20,587 江戸の大半を焼き尽くした> 4 00:00:24,157 --> 00:00:28,795 <そして 夏を迎えた江戸の町は➡ 5 00:00:28,795 --> 00:00:33,300 いまだ 復興の途上にあった> 6 00:00:41,141 --> 00:00:43,844 (中山)光圀様? 7 00:00:45,646 --> 00:00:48,548 (中山) いまだ 見慣れぬ景色でございますな。➡ 8 00:00:48,548 --> 00:00:50,984 天守のないお城は。 9 00:00:50,984 --> 00:00:55,822 (日下)天守まで焼け落ちるとは 残念でしかたがございません。 10 00:00:55,822 --> 00:01:01,595 天守など無用。 もはや この江戸で戦は起こらぬ。 11 00:01:01,595 --> 00:01:08,101 城よりも先に 立て直さねばならぬものがある。 12 00:01:08,101 --> 00:01:11,939 空が広くなった。 13 00:01:11,939 --> 00:01:14,441 江戸が変わる。 14 00:01:16,109 --> 00:01:19,947 <徳川の世になって 50年余り。➡ 15 00:01:19,947 --> 00:01:24,618 ここ 江戸において 人命を最も奪う災いは➡ 16 00:01:24,618 --> 00:01:28,956 戦ではなく 大火事であった。➡ 17 00:01:28,956 --> 00:01:34,294 後に 水戸の黄門様と呼ばれることになる 徳川光圀は➡ 18 00:01:34,294 --> 00:01:38,165 異能の技を持つ隠密集団 拾人衆を率い➡ 19 00:01:38,165 --> 00:01:42,669 江戸の民を守るべく 人知れず奔走していた> 20 00:01:57,150 --> 00:01:59,653 春秋左氏伝だ。 21 00:01:59,653 --> 00:02:06,360 大火事で 全て焼けたと思うていたが よう一冊見つかった。 22 00:02:09,096 --> 00:02:12,132 (山野)それは ようございました。 23 00:02:12,132 --> 00:02:16,603 時に 吉原の遊女たちが焼け出されたまま➡ 24 00:02:16,603 --> 00:02:20,107 いまだ 行き場がなく 困っているそうでございます。 25 00:02:20,107 --> 00:02:23,610 その 水戸に行かれた大殿様が➡ 26 00:02:23,610 --> 00:02:26,113 ご老中から 相談を受けていらっしゃるそうで。 27 00:02:26,113 --> 00:02:31,418 はあ… 父上も じかに わしに尋ねてくださればよいものを。 28 00:02:31,418 --> 00:02:39,159 では 公方様より 水戸徳川家が拝領した 領地を与えては どうであろう? 29 00:02:39,159 --> 00:02:47,000 ご領地を 遊郭に? さようなことは…。 言えぬなら わしが水戸の父上に伝えよう。 30 00:02:47,000 --> 00:02:52,439 あの者らには 昔 わしも 随分世話になったゆえな。 31 00:02:52,439 --> 00:02:55,642 (泰姫) 誰にお世話になったのでございますか? 32 00:02:55,642 --> 00:02:58,979 お帰りなさいませ 旦那様。 33 00:02:58,979 --> 00:03:04,251 泰 いかがした?いかがとは? (猫の鳴き声) 34 00:03:04,251 --> 00:03:08,755 あっ 捕まえました! 捕まえた? 35 00:03:08,755 --> 00:03:15,629 (村岡)泰姫様! 病み上がりのお体で さように出歩かれては…。 36 00:03:15,629 --> 00:03:22,269 うわっ お召し物が汚れます。 そのような汚い野良猫。 37 00:03:22,269 --> 00:03:24,771 元から汚い猫などおらぬ。 38 00:03:24,771 --> 00:03:31,111 この子は 一生懸命に生きておる分 土やほこりに まみれているだけです。 39 00:03:31,111 --> 00:03:34,815 ん? フフフ…。 (鳴き声) 40 00:03:37,617 --> 00:03:43,290 そのとおりじゃ 村岡。 あっ そのような…。 41 00:03:43,290 --> 00:03:48,628 泰は しっかり食べたのか? 朝げを食べねば 力が出ぬぞ。 42 00:03:48,628 --> 00:03:54,501 旦那様 泰は 幼子ではござりませぬ。 そのようなことまでご案じいただか…。 43 00:03:54,501 --> 00:03:59,806 お主は かの大火事で胸を病み みつきも伏せっておったのだ。 44 00:03:59,806 --> 00:04:02,776 一時は 死のふちに追いやられたのだぞ。 45 00:04:02,776 --> 00:04:05,378 心配したくもなろう。 46 00:04:05,378 --> 00:04:07,314 (村岡)さようでござります。 47 00:04:07,314 --> 00:04:10,917 猫の世話など 焼いてる場合では…。 フフフ…。 48 00:04:10,917 --> 00:04:13,253 何じゃ? 49 00:04:13,253 --> 00:04:20,594 泰は 果報者にございます。 世話を焼いてくださる旦那様がいて。 50 00:04:20,594 --> 00:04:22,596 フフ…。 51 00:04:25,465 --> 00:04:29,102 鬼河童だ! 鬼河童だ! 52 00:04:29,102 --> 00:04:34,808 (秋山)このガキが。 どういうつもりだ? 53 00:04:39,613 --> 00:04:41,948 やれ。 うお! 54 00:04:41,948 --> 00:04:44,451 やあっ! ぐっ! 55 00:04:47,120 --> 00:04:49,055 やあ! 56 00:04:49,055 --> 00:05:07,741 ♬~ 57 00:05:07,741 --> 00:05:09,676 (了助)許せねえ! 待て! 58 00:05:09,676 --> 00:05:11,878 きいや~! 59 00:05:17,250 --> 00:05:19,252 うっ! 60 00:05:28,862 --> 00:05:32,399 やめよ! 殺してはならぬ! 61 00:05:32,399 --> 00:05:38,104 ♬~ 62 00:05:38,104 --> 00:05:43,276 秋山殿! こちらへ! どけ! 63 00:05:43,276 --> 00:05:46,279 痛っ! ぐう…。 64 00:05:46,279 --> 00:05:48,982 大丈夫か? 65 00:05:51,785 --> 00:05:54,287 何があった?放せ! 申せ! 66 00:05:54,287 --> 00:05:56,623 クソ! 放せ! 何があった!? 67 00:05:56,623 --> 00:05:58,558 この! 放せ! (中山)小僧 おとなしくせぬか! 68 00:05:58,558 --> 00:06:00,560 あっ! あたた…。 69 00:06:02,229 --> 00:06:04,531 放せ…! 70 00:06:24,384 --> 00:06:26,319 (罔両子) また みなしごを拾っておいでですか? 71 00:06:26,319 --> 00:06:33,393 罔両子殿は 焼け出された民のために 今も炊き出しをしておられるではないか。 72 00:06:33,393 --> 00:06:38,231 1人増えたところで 変わらぬであろう。 それは そうでございますが…。 73 00:06:38,231 --> 00:06:42,402 我が父 頼房公は 親を亡くした子を救い➡ 74 00:06:42,402 --> 00:06:45,939 その中から 公方様のお役に立つ者を見いだし➡ 75 00:06:45,939 --> 00:06:49,609 拾人衆を作ろうと そちに この寺を任せたのだ。 76 00:06:49,609 --> 00:06:53,413 いかにも。 拾人衆は とりわけ優れた技を持つ子らを➡ 77 00:06:53,413 --> 00:06:56,950 ご公儀のために働く隠密に仕立てたもの。 78 00:06:56,950 --> 00:06:59,252 あのわっぱに 何の技が? 79 00:07:00,820 --> 00:07:06,760 見たこともない 棒の術を使う。 大人一人 吹き飛ばした。 80 00:07:06,760 --> 00:07:09,062 棒? 81 00:07:10,897 --> 00:07:13,733 とんでもない暴れ者でござる。 82 00:07:13,733 --> 00:07:18,238 棒切れ一本で 浪人5人に向かって。 83 00:07:18,238 --> 00:07:25,378 しかし 拾人衆は 悪党どもの動きを 大人ではできぬ手で ひそかに探ること。 84 00:07:25,378 --> 00:07:28,081 棒切れで闘うことでは…。 分かっておる。 85 00:07:28,081 --> 00:07:33,386 …が 捨て置けば いずれ ろうぜき者となるか➡ 86 00:07:33,386 --> 00:07:37,090 大人になる前に 殺されよう。 87 00:07:41,127 --> 00:07:43,129 (おわんを強く床に置く音) 88 00:07:54,674 --> 00:07:57,644 (鳩・光圀の声まねで) これ 礼くらい言わぬか。 89 00:07:57,644 --> 00:08:02,415 (笑い声) 90 00:08:02,415 --> 00:08:06,052 (光圀の声まねで)声を聞かせてくれれば お主の声も まねできるぞ。 91 00:08:06,052 --> 00:08:10,557 (笑い声) 92 00:08:10,557 --> 00:08:13,059 あたしの名は 鳩。 93 00:08:13,059 --> 00:08:17,063 ねえ 名乗るくらいしなさいよ。 94 00:08:18,732 --> 00:08:21,534 (巳助)ほっとけよ そんなやつ。 95 00:08:28,441 --> 00:08:34,581 (亀一) ん? 日下様が来た。 今日も慌ててるな。 96 00:08:34,581 --> 00:08:38,752 (日下)はあ 遅くなった! 遅くなった! 97 00:08:38,752 --> 00:08:40,687 「遅くなった 遅くなった」。 98 00:08:40,687 --> 00:08:42,922 また中山様に怒られる! 99 00:08:42,922 --> 00:08:44,858 「また中山様に怒られる」。 100 00:08:44,858 --> 00:08:47,093 (日下)痛え! 「痛え」。 101 00:08:47,093 --> 00:08:51,931 石段を踏み外した。 (笑い声) 102 00:08:51,931 --> 00:08:54,234 角を曲がって…。 103 00:08:58,104 --> 00:09:00,106 来た! 104 00:09:01,875 --> 00:09:04,344 おお… 皆 励んでおるか? 105 00:09:04,344 --> 00:09:07,047 (一同)はい! うむ。 106 00:09:13,353 --> 00:09:16,890 亀一は 聞き耳の達人。 107 00:09:16,890 --> 00:09:20,560 巳助は 何でも 一度見ただけで覚えて➡ 108 00:09:20,560 --> 00:09:23,063 そっくりの絵を描く名人。 109 00:09:23,063 --> 00:09:26,733 ヘヘ…。 さっきも こ~んな顔してたぜ。 110 00:09:26,733 --> 00:09:29,636 (笑い声) 111 00:09:29,636 --> 00:09:33,506 こっちは 韋駄天。 名前のとおり。➡ 112 00:09:33,506 --> 00:09:36,076 ここにいりゃ 食いっぱぐれないよ。 113 00:09:36,076 --> 00:09:38,011 奉公先を見つけてくれる。 114 00:09:38,011 --> 00:09:41,948 何たって光圀様は あの家康様の孫なんだから! 115 00:09:41,948 --> 00:09:44,751 あんたも 拾人衆になるんだろ? 116 00:09:46,786 --> 00:09:49,923 (日下)あの者の名は 了助。 了助? 117 00:09:49,923 --> 00:09:53,760 近所の話では もともと無宿人の子でしたが➡ 118 00:09:53,760 --> 00:09:58,631 幼い頃に親を亡くし 三吉という男と 長屋暮らしをしていたようです。 119 00:09:58,631 --> 00:10:04,471 ところが 正月の大火事で三吉も死に 今は 天涯孤独の身だと。 120 00:10:04,471 --> 00:10:07,607 あの大火事で? はい。➡ 121 00:10:07,607 --> 00:10:10,410 「鬼河童」と呼ばれ 近所では 気味悪がられているようです。 122 00:10:10,410 --> 00:10:12,345 (罔両子)鬼河童…。 123 00:10:12,345 --> 00:10:15,248 して 浪人たちは いかがした? 124 00:10:15,248 --> 00:10:17,183 (日下)ケガを負った浪人は➡ 125 00:10:17,183 --> 00:10:21,054 秋山官兵衛という 札つきだと分かりました。 (中山)札つき? 126 00:10:21,054 --> 00:10:26,626 (日下)酔っては ケンカして 「火を付けてやる」などと ざれ言を。 127 00:10:26,626 --> 00:10:30,930 ざれ言ではないかもしれぬな。 (日下)はっ。 128 00:10:37,270 --> 00:10:40,974 (日下)これは 随分 詳しい絵地図でございますな。 129 00:10:40,974 --> 00:10:46,145 わしのものではない。 その秋山から鬼河童が奪ったらしい。 130 00:10:46,145 --> 00:10:51,017 このように精密な絵地図を作るには 相当の金子が要るはず。 131 00:10:51,017 --> 00:10:54,454 浪人風情には とても。 一体 誰が? 132 00:10:54,454 --> 00:11:00,927 ああ この印は 全て大火事の火元。 133 00:11:00,927 --> 00:11:06,733 それだけではない。 ほかにも印が。 134 00:11:06,733 --> 00:11:10,603 (中山) もしや これから火付けをする印では!? 135 00:11:10,603 --> 00:11:15,408 あの大火事が火付けだという証しはない。 136 00:11:15,408 --> 00:11:21,915 だが もし あの大火事が しかと火付けであったのなら…。 137 00:11:26,619 --> 00:11:29,422 決して 許さぬ。 138 00:11:31,291 --> 00:11:34,627 何とか申せ。 139 00:11:34,627 --> 00:11:40,967 秋山は 火付けを たくらんでいるのやもしれぬのだ。 140 00:11:40,967 --> 00:11:42,902 何故 言い争いになった? 141 00:11:42,902 --> 00:11:46,439 お前も 一味か? 文句があるなら 何か申せ。 142 00:11:46,439 --> 00:11:48,508 阿呆! 何!? 143 00:11:48,508 --> 00:11:50,977 うわっ やめろ 小僧!➡ 144 00:11:50,977 --> 00:11:53,313 うわっ! おのれ 鬼河童! 145 00:11:53,313 --> 00:11:55,248 (日下)わっ やめろ! やめろ! あっ…。 146 00:11:55,248 --> 00:11:57,650 くっ! くう…! 147 00:11:57,650 --> 00:12:02,622 見事だ。 その棒振りは 我流か? 148 00:12:02,622 --> 00:12:06,259 何年もかけて 身につけたものであろう。 149 00:12:06,259 --> 00:12:11,397 今頃 秋山は その棒で打ちつけられ さぞや苦しんでいるだろう。 150 00:12:11,397 --> 00:12:16,936 お手柄だ 了助。 ようやった。 151 00:12:16,936 --> 00:12:22,809 何でも言うてみい。 わしは お前を信じる。 152 00:12:22,809 --> 00:12:31,784 わしは 町を焼き 人の命を奪う火付けどもを憎んでおる。 153 00:12:31,784 --> 00:12:36,623 もし 秋山が火付けと関わりがあると 知っているなら➡ 154 00:12:36,623 --> 00:12:40,960 力を貸してくれぬか? 155 00:12:40,960 --> 00:12:42,895 頼む。 156 00:12:42,895 --> 00:12:46,132 おやめくだされ! おい 答えぬか! 157 00:12:46,132 --> 00:12:50,436 河童を信じるのは河童だけだ。 あんたも河童か? 158 00:12:50,436 --> 00:12:52,639 (中山)なっ ん…。 159 00:12:54,974 --> 00:12:58,311 確かに 泳ぎは得意じゃ。 160 00:12:58,311 --> 00:13:01,914 小僧 このお方を どなたと心得る! 161 00:13:01,914 --> 00:13:06,586 恐れ多くも 水戸…。 やめよ! 162 00:13:06,586 --> 00:13:14,260 わしは 拾人衆の束ね役をしておる。 拾人衆の役目は 聞いたであろう? 163 00:13:14,260 --> 00:13:19,766 どうだ? 共に 働いてみぬか? 164 00:13:19,766 --> 00:13:22,268 飯の心配はいらぬ。 165 00:13:27,940 --> 00:13:34,814 まあ よい。 しばらく この寺にいて 考えるがよい。 166 00:13:34,814 --> 00:13:46,626 ♬~ 167 00:13:46,626 --> 00:13:53,332 (鐘の音) 168 00:13:55,635 --> 00:13:58,971 (吽慶)奥方様は お加減は いかがでございますかな? 169 00:13:58,971 --> 00:14:02,842 おかげさまで すっかりようなって 起き上がれるように。 170 00:14:02,842 --> 00:14:06,779 吽慶殿が教えてくだされた 医者のおかげです。 171 00:14:06,779 --> 00:14:09,615 ハハ いや 私は 何も。 172 00:14:09,615 --> 00:14:14,253 さて 今日は いかがなされました? 実は…。 173 00:14:14,253 --> 00:14:16,756 (罔両子)御免つかまつります。 174 00:14:24,897 --> 00:14:29,802 随分 きれいになったな。 (罔両子)ほれ! 175 00:14:29,802 --> 00:14:34,407 この者 了助と申します。 176 00:14:34,407 --> 00:14:40,213 しばらく 吽慶殿の部屋で 寝起きを共にしていただけますか? 177 00:14:46,619 --> 00:14:48,554 承知いたしました。 178 00:14:48,554 --> 00:14:50,490 (罔両子)ありがとうございます。 179 00:14:50,490 --> 00:14:54,494 了助 仏師の吽慶殿だ。 180 00:14:54,494 --> 00:14:58,297 諸国を巡る修行をされ 当山に とう留されておる。 181 00:14:58,297 --> 00:15:02,502 粗相のないよう。 よいな? 182 00:15:04,737 --> 00:15:06,939 では。 183 00:15:14,914 --> 00:15:28,928 (仏像を彫る音) 184 00:15:28,928 --> 00:15:45,278 ♬~ 185 00:15:45,278 --> 00:15:51,150 その棒の ただ一振りで 不逞浪人を吹き飛ばしたのだ。 186 00:15:51,150 --> 00:15:55,788 あの強さ 目に焼き付いて 離れぬわ。 187 00:15:55,788 --> 00:16:00,359 その子は なぜ そこまで強くなったのでしょう? 188 00:16:00,359 --> 00:16:07,066 武士でもないのに…。 それは 鍛錬のたまものであろう。 189 00:16:07,066 --> 00:16:11,904 旦那様は もし お武家にお生まれにならなかったら➡ 190 00:16:11,904 --> 00:16:15,608 武芸の鍛錬など なされますか? 191 00:16:18,244 --> 00:16:22,915 私ならば くたびれ果ててしまいます。 192 00:16:22,915 --> 00:16:25,818 (笑い声) 193 00:16:25,818 --> 00:16:27,787 (せきこみ) 194 00:16:27,787 --> 00:16:30,790 泰 大丈夫か? 誰か! 誰か! 195 00:16:30,790 --> 00:16:34,627 大事ありませぬ。 大げさにございます。 196 00:16:34,627 --> 00:16:37,396 だが…。 泰は 死にません。 197 00:16:37,396 --> 00:16:41,601 お医者様も 「よくなった」と 言うておるではありませんか。 198 00:16:41,601 --> 00:16:47,406 すまぬ。 少し 夜風に当たったのが よくなかったやもしれぬ。 199 00:16:50,276 --> 00:16:56,082 大丈夫。 大丈夫。 200 00:16:57,950 --> 00:17:04,957 私より 旦那様の方が 泣きそうな顔をしておいでです。 201 00:17:06,659 --> 00:17:12,965 私より ずっとお強いのに 面白いこと。 202 00:17:14,901 --> 00:17:20,706 そうじゃ 猫は どうした? また どこかへ。 203 00:17:20,706 --> 00:17:24,577 猫には猫の訳があるのでしょう。 204 00:17:24,577 --> 00:17:28,247 (笑い声) 205 00:17:28,247 --> 00:17:31,150 (せきこみ) 206 00:17:31,150 --> 00:17:38,891 (せきこみ) 207 00:17:38,891 --> 00:17:45,398 ♬~ 208 00:17:45,398 --> 00:17:50,269 逃げろ! 逃げろ! (悲鳴) 209 00:17:50,269 --> 00:17:54,140 急げ! 急ぐのじゃ! 210 00:17:54,140 --> 00:17:57,977 よいか この屋敷は捨てる。 駒込へ向かう! 211 00:17:57,977 --> 00:18:00,546 家財は 捨て置け! (一同)はっ! 212 00:18:00,546 --> 00:18:03,582 (爆発音) 火が来たぞ~! 213 00:18:03,582 --> 00:18:06,719 急ぐのじゃ! 日下 捨て置け! はっ! 214 00:18:06,719 --> 00:18:10,590 さあ 急げ! 逃げよ! 逃げるぞ! 215 00:18:10,590 --> 00:18:13,893 (村岡)泰姫様! 泰姫様! 216 00:18:13,893 --> 00:18:16,195 泰! 泰姫様! 217 00:18:17,763 --> 00:18:21,634 (せきこみ) 218 00:18:21,634 --> 00:18:24,070 煙を吸われて…。 219 00:18:24,070 --> 00:18:28,374 はあ はあ… 大事ありませ…。 泰…。 220 00:18:28,374 --> 00:18:30,910 泰! 泰! 221 00:18:30,910 --> 00:18:45,257 ♬~ 222 00:18:45,257 --> 00:18:50,596 三吉おじさん! 何すんだ! やめろ! 223 00:18:50,596 --> 00:18:56,469 (三吉) 了助! お前は 生きろ! 生きろ~! 224 00:18:56,469 --> 00:19:00,172 はあ はあ はあ はあ…。 225 00:19:28,434 --> 00:19:34,140 (戸を開ける音) 226 00:19:45,251 --> 00:19:50,456 いや まさか…。 227 00:19:52,024 --> 00:20:06,939 ♬~ 228 00:20:06,939 --> 00:20:14,113 このような絵地図 誰もが作れるわけではない。 229 00:20:14,113 --> 00:20:16,782 誰もが…。 230 00:20:16,782 --> 00:20:40,439 ♬~ 231 00:20:40,439 --> 00:20:42,374 (花火の音) 232 00:20:42,374 --> 00:20:56,322 ♬~ 233 00:20:56,322 --> 00:20:59,325 <光圀は 拾人衆を集め➡ 234 00:20:59,325 --> 00:21:04,530 巳助が口伝えで描いた人相図を配った> 235 00:21:07,933 --> 00:21:11,771 秋山官兵衛 火付けに関わる悪人だ。 236 00:21:11,771 --> 00:21:14,106 この男を追っている。 237 00:21:14,106 --> 00:21:17,009 (中山)皆には それぞれ持ち場を決めるぞ。 238 00:21:17,009 --> 00:21:23,115 まずは 紀州徳川家に 秋山が 出入りしないか見張ってもらいたい。 239 00:21:23,115 --> 00:21:25,784 紀州様を? 240 00:21:25,784 --> 00:21:29,955 (中山) 同じ徳川御三家ではござりませぬか! 241 00:21:29,955 --> 00:21:32,291 (ざわめき) 242 00:21:32,291 --> 00:21:34,226 了助は? 243 00:21:34,226 --> 00:21:38,430 それが… 申し訳ございません。 244 00:21:45,838 --> 00:21:48,440 なぜ お止めにならなかったので ございますか? 245 00:21:48,440 --> 00:21:53,145 柱に くくりつけておくわけにも いきますまい。 246 00:21:55,147 --> 00:22:00,753 たとえ 飢えようとも そう生きるしかない者もございます。 247 00:22:00,753 --> 00:22:05,591 「猫には猫の訳がある」か。 248 00:22:05,591 --> 00:22:07,893 分かり申した。 249 00:22:18,270 --> 00:22:24,276 (小声で)なぜ あのような者を お気に留められるのでござりますか? 250 00:22:24,276 --> 00:22:30,482 あの子には 重すぎるのだ。 あの棒は。 251 00:22:37,289 --> 00:22:42,127 よう参られた! 252 00:22:42,127 --> 00:22:44,163 ⚟出羽秋田…。 「出羽秋田」。 253 00:22:44,163 --> 00:22:46,298 ⚟佐竹家勘定方…。 「佐竹家勘定方」。 254 00:22:46,298 --> 00:22:50,169 ⚟桑原利右衛門にござる。 「桑原利右衛門にござる」。 255 00:22:50,169 --> 00:23:02,381 ♬~ 256 00:23:02,381 --> 00:23:05,084 あっ いけね! 257 00:23:05,084 --> 00:23:15,261 ♬~ 258 00:23:15,261 --> 00:23:19,265 はあ… 違った。 259 00:23:19,265 --> 00:23:23,135 (鳩)枝豆~ 枝豆。 枝豆~ 枝豆。 260 00:23:23,135 --> 00:23:26,872 枝豆は いかが? おいしいよ! 買っておくれよ! 261 00:23:26,872 --> 00:23:29,808 これ! まあ よいではないか。 262 00:23:29,808 --> 00:23:32,611 おっ うまそうだ! どれ 一つ。 263 00:23:32,611 --> 00:23:35,281 おっ うまい! どうぞ!おお! 264 00:23:35,281 --> 00:23:56,669 ♬~ 265 00:23:56,669 --> 00:24:00,372 うわっ… 危ねえな! 266 00:24:08,180 --> 00:24:12,918 (中山)仰せのとおり 印の地には 抜かりなく網を張りました。 267 00:24:12,918 --> 00:24:15,421 ご苦労。 268 00:24:17,389 --> 00:24:20,092 秋山が まだ現れません。 269 00:24:22,261 --> 00:24:24,763 わしが 伯父上のところに行ってくる。 270 00:24:24,763 --> 00:24:28,400 紀州様へ!? 大殿様の断りもなく動かれては➡ 271 00:24:28,400 --> 00:24:31,103 大騒動にならぬとも限りませぬ! 光圀様のお立場…! 272 00:24:31,103 --> 00:24:35,975 再び江戸が焼かれるかもしれぬ時に 身内の騒動を恐れていられるか! 273 00:24:35,975 --> 00:24:42,114 じっと動かぬのが世継ぎの分別と言うなら この立場 いつでも返上する! 274 00:24:42,114 --> 00:24:52,624 ♬~ 275 00:24:52,624 --> 00:24:58,130 <徳川御三家の1つ 紀州徳川家の当主 頼宜は➡ 276 00:24:58,130 --> 00:25:02,634 光圀の父 頼房の兄である> 277 00:25:34,967 --> 00:25:44,276 ♬~ 278 00:25:44,276 --> 00:25:47,579 ⚟(足音) 279 00:25:49,148 --> 00:25:52,017 (頼宣)よう来た! 280 00:25:52,017 --> 00:25:56,522 よう参られた 光圀殿。 281 00:25:59,291 --> 00:26:06,064 水戸の頼房は 息災か? はい。それは 何より。 282 00:26:06,064 --> 00:26:09,735 京より お輿入れの奥方は➡ 283 00:26:09,735 --> 00:26:14,573 正月の大火より長く伏せっておいで と伺うたが…。 284 00:26:14,573 --> 00:26:18,076 おかげさまで 日々 よくなっております。 285 00:26:18,076 --> 00:26:20,379 それは また 何より。 286 00:26:20,379 --> 00:26:25,751 されど あの大火事さえなければと 思うばかりです。 287 00:26:25,751 --> 00:26:28,253 全くじゃな…。 288 00:26:28,253 --> 00:26:30,756 そつじながら…。 289 00:26:37,396 --> 00:26:43,101 この絵地図 お心当たりは ございませぬか? 290 00:26:47,072 --> 00:26:51,410 印は 大火事の火元にございます。 291 00:26:51,410 --> 00:26:55,714 どういう意図だと お思いになりますか? 292 00:26:58,617 --> 00:27:03,889 描いた者に尋ねねば 分からぬな。 293 00:27:03,889 --> 00:27:09,228 では 伯父上にお尋ねいたします。 294 00:27:09,228 --> 00:27:14,733 これは 火付けの一味と目される浪人が 持っていたもの。 295 00:27:14,733 --> 00:27:19,071 なぜ 一介の浪人が このような精密な絵地図を…。 296 00:27:19,071 --> 00:27:22,741 ご公儀の許しもなく このようなものが作れるのは➡ 297 00:27:22,741 --> 00:27:28,747 よほどの身分と財を持つ 限られた者のみにございましょう。 298 00:27:33,385 --> 00:27:38,891 フフフフ… 全く その剛毅な気性は 父親譲りじゃな! 299 00:27:41,093 --> 00:27:47,266 6年前 公儀の転覆を謀った 由井正雪の乱では➡ 300 00:27:47,266 --> 00:27:52,771 我が紀州徳川家の絵地図が使われた。 301 00:27:52,771 --> 00:27:59,545 それゆえ 疑うておるのか? それもあります。 302 00:27:59,545 --> 00:28:03,215 そうじゃ。 作らせたのは わしじゃ。 303 00:28:03,215 --> 00:28:07,219 もちろん 印など描いてはおらぬ。 304 00:28:07,219 --> 00:28:10,088 わしは ただ 絵地図があれば➡ 305 00:28:10,088 --> 00:28:15,227 再び 大火事が起きた折 逃げる助けになると思うたのじゃ。 306 00:28:15,227 --> 00:28:19,231 下々の者たちにも広めてやろうと。 307 00:28:19,231 --> 00:28:22,734 だが盗まれた。 308 00:28:22,734 --> 00:28:24,770 盗まれた? 309 00:28:24,770 --> 00:28:29,241 そなたの申すとおり 由井正雪の乱では➡ 310 00:28:29,241 --> 00:28:33,245 危うく謀反の首領と 見なされるところであった。 311 00:28:33,245 --> 00:28:38,250 それが また こたび 絵地図を盗まれたとあっては➡ 312 00:28:38,250 --> 00:28:41,920 面目が立たぬだけでは済まぬ!➡ 313 00:28:41,920 --> 00:28:45,257 お城の老中どもは➡ 314 00:28:45,257 --> 00:28:50,128 紀州 尾張 水戸の三家を ご政道から遠ざけようと➡ 315 00:28:50,128 --> 00:28:54,333 「鵜の目鷹の目」で落ち度を探しておる。 316 00:28:56,868 --> 00:29:00,672 表沙汰には できぬのじゃ。 317 00:29:08,046 --> 00:29:12,751 <そして その夜> 318 00:29:17,756 --> 00:29:20,626 ハハハハハハ…。➡ 319 00:29:20,626 --> 00:29:24,363 ハハハハハハハハ…! 320 00:29:24,363 --> 00:29:31,169 うら! ハハハハ…。 燃えてしまえ! ハハハハハハ…! 321 00:29:34,740 --> 00:29:38,377 (中山)待っておったぞ! 夏の虫め! 322 00:29:38,377 --> 00:29:41,280 召し捕れ! (一同)おう! 323 00:29:41,280 --> 00:29:51,590 ♬~ 324 00:29:51,590 --> 00:29:54,393 退け! 退け! 325 00:29:54,393 --> 00:29:56,928 どけ! 326 00:29:56,928 --> 00:29:59,231 クソ…。 327 00:30:07,272 --> 00:30:10,942 (殴られる音) (桑嶋)待ち伏せされていただと!?➡ 328 00:30:10,942 --> 00:30:14,780 えい! なぜじゃ! 329 00:30:14,780 --> 00:30:20,118 お許しを。 平にご容赦を。 330 00:30:20,118 --> 00:30:26,425 (氷ノ介)秋山殿 「なぜか」と問うておる。 331 00:30:26,425 --> 00:30:29,127 (秋山)さあ? それがしには…。 332 00:30:29,127 --> 00:30:32,030 偽りを申すな。 333 00:30:32,030 --> 00:30:37,803 それとも この腐った徳川の世を たたき潰そうと誓うたのも➡ 334 00:30:37,803 --> 00:30:40,806 偽りであったか? 335 00:30:43,308 --> 00:30:46,812 絵地図を出してみよ。 336 00:30:46,812 --> 00:30:49,014 申し訳ございませぬ! 337 00:30:50,982 --> 00:30:54,019 速やかに始末をつけよ。 338 00:30:54,019 --> 00:30:58,223 野良猫一匹ぐらい お主でも殺せるであろう。 339 00:31:05,630 --> 00:31:13,105 死を悟った野良猫は 身を隠すというではないか。 340 00:31:13,105 --> 00:31:30,288 ♬~ 341 00:31:30,288 --> 00:31:35,961 (棒切れを振る音) 342 00:31:35,961 --> 00:31:40,665 うん この音。 「シュッ」って。 奥にいる! 343 00:31:44,136 --> 00:31:49,307 (棒切れを振る音) 344 00:31:49,307 --> 00:31:55,647 (光圀の声まねで)捜したぞ 了助。 こんな所におったのか。 345 00:31:55,647 --> 00:31:58,984 何で 出ていったの? 346 00:31:58,984 --> 00:32:02,954 バカだな。 拾人衆でお役目を果たせれば➡ 347 00:32:02,954 --> 00:32:05,757 そのうち どっかの大店の養子にもなれるし➡ 348 00:32:05,757 --> 00:32:08,393 侍にだって…! そんなの どうでもいい! 349 00:32:08,393 --> 00:32:11,196 俺は ただ強くなりたいだけだ。 350 00:32:13,265 --> 00:32:15,267 (鳩)何で そんなに強くなりたいのさ? 351 00:32:15,267 --> 00:32:18,069 強くなっても 飯が食えなきゃ 死んじまうよ。 352 00:32:18,069 --> 00:32:20,939 (韋駄天)俺たちは 皆 火事で親が死んじまったり➡ 353 00:32:20,939 --> 00:32:23,408 火事で食い詰めて 捨てられたやつばっかりだ。➡ 354 00:32:23,408 --> 00:32:25,477 悔しいのは おんなじだ。 355 00:32:25,477 --> 00:32:28,680 俺たちで 火付けをやっつけてやろうって 言ってんだよ! 356 00:32:30,782 --> 00:32:33,819 うん? 357 00:32:33,819 --> 00:32:37,422 刀の揺れる音が近づいてくる。 358 00:32:37,422 --> 00:32:41,126 4人… 5人… 6人か? 359 00:32:41,126 --> 00:32:43,061 1人は 足を引きずってる。 360 00:32:43,061 --> 00:32:45,430 秋山だ。 361 00:32:45,430 --> 00:32:48,967 ⚟(足音) 362 00:32:48,967 --> 00:32:51,002 来る! 363 00:32:51,002 --> 00:33:04,382 ♬~ 364 00:33:04,382 --> 00:33:08,086 亀一 巳助。 365 00:33:08,086 --> 00:33:10,755 (笑い声) 366 00:33:10,755 --> 00:33:26,271 ♬~ 367 00:33:26,271 --> 00:33:30,408 悪党め! 許せねえ! 368 00:33:30,408 --> 00:33:33,778 きいや~! 369 00:33:33,778 --> 00:33:42,487 ♬~ 370 00:33:42,487 --> 00:33:45,123 きいや~! 371 00:33:45,123 --> 00:33:55,133 ♬~ 372 00:33:55,133 --> 00:34:01,373 ハハハハハ… ガキめ。 373 00:34:01,373 --> 00:34:05,577 同じ手は 二度食わぬわ。 374 00:34:08,146 --> 00:34:12,384 絵地図は どうした!? 375 00:34:12,384 --> 00:34:15,387 言わねば 殺す。 376 00:34:20,125 --> 00:34:23,428 絵地図なら ここだ。 377 00:34:25,964 --> 00:34:27,966 (秋山)かかれ! 378 00:34:27,966 --> 00:34:41,112 ♬~ 379 00:34:41,112 --> 00:34:45,617 大丈夫か? よう持ちこたえた。 380 00:34:45,617 --> 00:34:47,552 おのれ…! 381 00:34:47,552 --> 00:34:50,055 下がっておれ。 382 00:34:54,793 --> 00:34:58,129 いや~! ふっ! うっ…。 383 00:34:58,129 --> 00:35:02,100 や~っ! うあっ! うう…。 384 00:35:02,100 --> 00:35:06,237 うっ…! あ…。 385 00:35:06,237 --> 00:35:09,240 (中山)秋山!? (日下)どこから? 386 00:35:16,247 --> 00:35:18,950 あいつ…! 387 00:35:20,752 --> 00:35:23,388 (中山)逃すな! 追え! はっ! 388 00:35:23,388 --> 00:35:25,924 クソ…! 389 00:35:25,924 --> 00:35:28,393 放せ! 危ない! 無茶をするな! 390 00:35:28,393 --> 00:35:34,933 あいつが! あいつ… あいつなんだ…! 391 00:35:34,933 --> 00:35:40,605 知っておるのか? 火を付けた。 大火事の日。 392 00:35:40,605 --> 00:35:42,807 見た。 393 00:35:46,111 --> 00:35:48,046 そうであったか。 394 00:35:48,046 --> 00:35:51,983 何で信じるんだ? あんた 偉いお侍なんだろ? 395 00:35:51,983 --> 00:35:58,289 俺は 無宿人の子で…。 人を信ずるのに 身分は関わりない。 396 00:35:58,289 --> 00:36:02,560 お前が その重い棒を振るえるようになるのに➡ 397 00:36:02,560 --> 00:36:08,266 どれだけの月日 鍛錬を重ねたか。 398 00:36:10,235 --> 00:36:16,908 そのような強い心を持つ者は➡ 399 00:36:16,908 --> 00:36:21,246 信ずるに値する。 400 00:36:21,246 --> 00:36:25,917 弱くちゃ 駄目なんだ。 401 00:36:25,917 --> 00:36:28,386 俺が弱かったから…➡ 402 00:36:28,386 --> 00:36:34,926 三吉おじさん 俺のせいで…。 403 00:36:34,926 --> 00:36:39,097 おじさん! おじさん… 三吉おじさん! 404 00:36:39,097 --> 00:36:43,268 (三吉)了助! 俺はいいから 早く逃げろ! 405 00:36:43,268 --> 00:36:47,138 うら~! おい! 406 00:36:47,138 --> 00:36:50,041 おい ガキ 邪魔だよ! 407 00:36:50,041 --> 00:36:51,976 あっ 何すんだ! 408 00:36:51,976 --> 00:36:54,979 まだまだ…! 構わねえ! 焼いちまえ!➡ 409 00:36:54,979 --> 00:36:57,816 燃やせ! 燃やせ! 410 00:36:57,816 --> 00:37:01,052 やめろ! どけ! 411 00:37:01,052 --> 00:37:06,724 了助! お前は生きろ! 生きろ~!➡ 412 00:37:06,724 --> 00:37:09,227 生きろ~! 413 00:37:11,596 --> 00:37:14,599 おじさん…。 414 00:37:14,599 --> 00:37:21,072 怖くて… 怖くて 動けなかった。 415 00:37:21,072 --> 00:37:24,576 フフフハハハハハハハ…! 416 00:37:24,576 --> 00:37:28,246 ハ~ ハハハハハハ…。 417 00:37:28,246 --> 00:37:34,119 フフフフフフ。 よい眺めだ。 418 00:37:34,119 --> 00:37:37,756 首尾よく燃え広がったのう。 419 00:37:37,756 --> 00:37:42,260 ハハハハハ…! 420 00:37:42,260 --> 00:37:47,765 弱いと大事な人を守れない…。 421 00:37:52,604 --> 00:38:01,713 弱いと… 敵も討てない。 422 00:38:01,713 --> 00:38:07,418 まこと 重い棒だな。 423 00:38:10,054 --> 00:38:16,561 これまで よう一人で生きてまいった。 424 00:38:19,364 --> 00:38:25,570 (泣き声) 425 00:38:25,570 --> 00:38:28,873 よう 一人で…。 426 00:38:33,077 --> 00:38:36,381 よう 一人で生きてまいった。 427 00:38:36,381 --> 00:38:40,585 (泣き声) 428 00:38:40,585 --> 00:38:46,391 もう大丈夫だ。 429 00:38:46,391 --> 00:38:48,760 大丈夫。 430 00:38:48,760 --> 00:38:52,964 大丈夫。 (泣き声) 431 00:38:58,403 --> 00:39:00,338 大丈夫。 432 00:39:00,338 --> 00:39:11,649 (泣き声) 433 00:39:15,720 --> 00:39:28,733 (仏像を彫る音) 434 00:39:28,733 --> 00:39:56,261 ♬~ 435 00:39:56,261 --> 00:40:14,612 (仏像を彫る音) 436 00:40:14,612 --> 00:40:32,030 ♬~ 437 00:40:32,030 --> 00:40:37,635 ハハハハハ… よい眺めだ。 438 00:40:37,635 --> 00:40:42,307 首尾よく燃え広がったのう。 439 00:40:42,307 --> 00:40:45,209 ハハハハハ…! 440 00:40:45,209 --> 00:41:01,259 ♬~ 441 00:41:01,259 --> 00:41:05,763 こたびの務めは 渡辺忠四郎を捜し出すことだ。 442 00:41:05,763 --> 00:41:08,666 評判の勝山とは お前さんのことか? 443 00:41:08,666 --> 00:41:11,636 お湯屋に!? それは お役目で。 444 00:41:11,636 --> 00:41:14,939 「人になれるのではないか」と 言うておりました。 445 00:41:14,939 --> 00:41:18,409 光圀…? 決して許さぬ。 446 00:41:18,409 --> 00:41:21,279 そなたのようなやつを! 許さねえ! 447 00:41:21,279 --> 00:41:42,967 ♬~ 448 00:41:42,967 --> 00:41:45,303 ♬~ 449 00:41:45,303 --> 00:41:58,316 ♬~ 450 00:41:58,316 --> 00:42:56,507 ♬~