1 00:00:02,269 --> 00:00:05,105 (光圀)わしが お前の敵だ! (了助)許さねえ! 2 00:00:05,105 --> 00:00:07,774 (鳩)了助 やめて! きいや~! 3 00:00:07,774 --> 00:00:12,112 ♬~ 4 00:00:12,112 --> 00:00:15,415 うっ…! (義仙)了助は わしが もらっていく。 5 00:00:15,415 --> 00:00:18,785 鬼を人に返す。 6 00:00:18,785 --> 00:00:20,721 待て! 連れていくな! 7 00:00:20,721 --> 00:00:24,124 うっ…! 待ってくれ 義仙! 8 00:00:24,124 --> 00:00:26,426 了助! 9 00:00:33,800 --> 00:00:35,736 う…。 10 00:00:35,736 --> 00:00:37,671 (与惣次郎)おやめください お侍様!➡ 11 00:00:37,671 --> 00:00:39,673 このような身に落ちぶれたとしても➡ 12 00:00:39,673 --> 00:00:43,443 命を惜しく思うことは 万人と同じでございます!➡ 13 00:00:43,443 --> 00:00:46,346 うわっ…! おとう…。 14 00:00:46,346 --> 00:00:50,651 ♬~ 15 00:00:50,651 --> 00:00:54,321 了助…。 16 00:00:54,321 --> 00:00:58,158 あっ…! はあ… はあ…。 17 00:00:58,158 --> 00:01:01,128 悪い夢でも見たか? 18 00:01:01,128 --> 00:01:10,804 ♬~ 19 00:01:10,804 --> 00:01:13,106 (日下)では 義仙殿は 了助を連れ➡ 20 00:01:13,106 --> 00:01:15,042 千住宿に行かれたのだな? (韋駄天)はい! 21 00:01:15,042 --> 00:01:18,779 氷ノ介を追って 日光へ行くつもりか。 22 00:01:18,779 --> 00:01:21,114 中山 すぐに わしらも。 23 00:01:21,114 --> 00:01:24,785 (中山)水戸徳川家のお世継ぎが 無断で江戸を出て➡ 24 00:01:24,785 --> 00:01:27,120 旅に出ることなど 許されませぬ。 25 00:01:27,120 --> 00:01:31,959 光圀様 ここは 義仙様にお任せなされては? 26 00:01:31,959 --> 00:01:37,831 了助も 思うところがあって 義仙様に ついていってるのでございましょう。 27 00:01:37,831 --> 00:01:42,836 (巳助)あの… 俺たち 信じてませんから。 28 00:01:44,538 --> 00:01:49,309 その… 光圀様が…➡ 29 00:01:49,309 --> 00:01:52,813 了助のおとうを…。 30 00:01:52,813 --> 00:01:54,748 あやめたのは まことだ。 31 00:01:54,748 --> 00:01:57,985 だけど なぶり殺しなんて! 32 00:01:57,985 --> 00:01:59,920 どうしても 信じられない…。 33 00:01:59,920 --> 00:02:03,757 なぶり殺し? 34 00:02:03,757 --> 00:02:07,394 光圀様が そのようなことを するはず ないではないか。 35 00:02:07,394 --> 00:02:11,098 巳助 鶴市は 了助に➡ 36 00:02:11,098 --> 00:02:13,400 何と話したのだ? 37 00:02:13,400 --> 00:02:21,141 ♬~ 38 00:02:21,141 --> 00:02:25,412 <徳川の世になって 50年余り。➡ 39 00:02:25,412 --> 00:02:30,117 後に 水戸の黄門様と呼ばれることになる 徳川光圀は➡ 40 00:02:30,117 --> 00:02:34,988 異能の技を持つ子供たちからなる隠密集団 拾人衆を率い➡ 41 00:02:34,988 --> 00:02:39,493 江戸の民を守るべく 人知れず奔走していた> 42 00:02:47,968 --> 00:02:50,804 (義仙) 今日は まだまだ 歩かねばならぬ。➡ 43 00:02:50,804 --> 00:02:53,140 食わねば もたぬぞ。➡ 44 00:02:53,140 --> 00:02:56,810 まあ 旅先で 子供が 一人 のたれ死んだところで➡ 45 00:02:56,810 --> 00:02:59,513 誰も気には留めぬが…。 46 00:03:06,253 --> 00:03:08,555 「旅に行きたい」なんて 言ってない。 47 00:03:10,924 --> 00:03:16,096 鶴市から 光圀殿の話を聞いたと言うたな。 48 00:03:16,096 --> 00:03:22,402 何もしてない おとうを 刀の切れ味を見せつけるみたいに➡ 49 00:03:22,402 --> 00:03:25,105 何度も何度も斬ったって。 50 00:03:25,105 --> 00:03:32,846 だが お前の知る徳川光圀という男は そのようなことをする男か? 51 00:03:32,846 --> 00:03:36,550 だって あいつだって「自分で殺した」って 言ってた! 52 00:03:45,292 --> 00:03:47,227 だからだ。 53 00:03:47,227 --> 00:03:51,732 無宿人の俺に 優しくしてくれたのも…。 54 00:03:54,801 --> 00:03:59,506 すり足とか 手習いまで…! 55 00:04:03,610 --> 00:04:08,081 みんな みんな ずっと黙ったまんま…➡ 56 00:04:08,081 --> 00:04:11,384 俺に施しをしてたんだ。 57 00:04:12,953 --> 00:04:18,258 己の心が見えておらんな…。 58 00:04:18,258 --> 00:04:20,927 お前は 誰を恨んでおるのだ? 59 00:04:20,927 --> 00:04:24,264 そんなの決まってる。 おとうを殺されたんだ! 60 00:04:24,264 --> 00:04:31,404 では お前の父の死にざまを伝えてくれた 親切な鶴市は➡ 61 00:04:31,404 --> 00:04:35,275 その場で 何をしておったんであろうな?➡ 62 00:04:35,275 --> 00:04:39,079 止めたのか? 共に斬ったか? 63 00:04:40,947 --> 00:04:45,819 あるいは 斬らせたのか…。 64 00:04:45,819 --> 00:04:48,021 まことは どこにある? 65 00:04:51,424 --> 00:04:57,230 どうする? 江戸に引き返し 拾人衆に戻るか? 66 00:04:57,230 --> 00:05:01,568 そんなの できるわけない! であろうな…。➡ 67 00:05:01,568 --> 00:05:04,070 置くぞ! ここに。 ⚟へい! 68 00:05:04,070 --> 00:05:09,876 わしは 極楽組を追って 日光に行く。➡ 69 00:05:09,876 --> 00:05:14,781 ついてくるなら 旅のしかたは 指南してやる。 70 00:05:14,781 --> 00:05:45,612 ♬~ 71 00:05:45,612 --> 00:05:48,515 そのような歩みでは 足を取られる。 72 00:05:48,515 --> 00:05:52,385 心を いずこにも置いてはならぬ。 心を置かない? 73 00:05:52,385 --> 00:05:55,956 さすれば 歩き方は 地面から学べる。 74 00:05:55,956 --> 00:06:08,235 ♬~ 75 00:06:08,235 --> 00:06:11,238 (鐘の音) 76 00:06:12,906 --> 00:06:15,809 どうして… おとうが…。 77 00:06:15,809 --> 00:06:21,615 こんななら 会わなければ よかった…。 78 00:06:21,615 --> 00:06:24,918 地獄だ! 地獄だ…! 79 00:06:28,255 --> 00:06:31,258 (鐘の音) 80 00:06:34,127 --> 00:06:42,135 了助は 鶴市の話を聞いて 怒りで 我を忘れておるのでございます。 81 00:06:43,803 --> 00:06:49,409 いつか まことのことを知れば 恨みも…。 82 00:06:49,409 --> 00:06:53,280 わしは…➡ 83 00:06:53,280 --> 00:06:56,983 殺したいと憎まれて 当然だ。 84 00:06:59,152 --> 00:07:02,555 そのような おつらいことを…。 85 00:07:02,555 --> 00:07:07,560 つらいのは わしではなく 了助だ。 86 00:07:09,729 --> 00:07:14,234 あやめたいほど 人を…➡ 87 00:07:14,234 --> 00:07:19,572 わしを憎んだまま生きねばならぬのは➡ 88 00:07:19,572 --> 00:07:21,608 さぞ つらかろう。 89 00:07:21,608 --> 00:07:24,244 (中山)しかし…。 90 00:07:24,244 --> 00:07:32,752 わしは 地獄を生きねばならぬ。 91 00:07:45,932 --> 00:07:49,235 (柏)金なら 氷ノ介様がお持ちになった。 92 00:07:50,804 --> 00:07:54,941 (鶴市)そうか! 盗まれていないか 確かめに来ただけだ。 93 00:07:54,941 --> 00:07:57,944 いやあ~ よかった よかった。 94 00:07:59,779 --> 00:08:03,350 浅草寺で 光圀に 氷ノ介様を売ろうと持ちかけ…。 95 00:08:03,350 --> 00:08:05,418 あれは 水戸の小せがれを始末しようと…。 96 00:08:05,418 --> 00:08:09,222 「裏切り者を始末せよ」と 氷ノ介様は 仰せだ。 97 00:08:09,222 --> 00:08:14,728 ♬~ 98 00:08:14,728 --> 00:08:16,663 待て! 99 00:08:16,663 --> 00:08:21,368 ♬~ 100 00:08:21,368 --> 00:08:24,738 追え! 101 00:08:24,738 --> 00:08:28,241 はあ…。 102 00:08:28,241 --> 00:08:30,443 (足音) 103 00:08:35,915 --> 00:08:38,818 (足音) 104 00:08:38,818 --> 00:08:42,255 ⚟こっちだ! ⚟追え!⚟逃がすな! 105 00:08:42,255 --> 00:08:49,262 ♬~ 106 00:08:50,930 --> 00:08:54,267 (物音) ああ! 107 00:08:54,267 --> 00:08:57,604 物取りが逃げた! 捕まえろ! 待て! 108 00:08:57,604 --> 00:09:01,207 (日下)物取りは 人相からして 鶴市に間違いないかと。 109 00:09:01,207 --> 00:09:04,711 極楽組が両替商に 押し込みでございますか? 110 00:09:04,711 --> 00:09:09,215 いや 恐らく 鶴市は 氷ノ介に見限られた。 111 00:09:09,215 --> 00:09:11,217 見限られた? 112 00:09:11,217 --> 00:09:15,088 わしに 氷ノ介を売ろうとしたことが 露見したのであろう。 113 00:09:15,088 --> 00:09:20,927 奉行所からも極楽組からも追われ 金に困ってのことに違いない。 114 00:09:20,927 --> 00:09:23,063 かえって やっかいだ。 115 00:09:23,063 --> 00:09:24,998 何故でございますか? 116 00:09:24,998 --> 00:09:29,702 極楽組というタガが外れれば むちゃもしよう。 117 00:09:34,073 --> 00:09:36,743 (義仙)なかなかの足の運びになってきた。 118 00:09:36,743 --> 00:09:43,917 「心をいずこにも置くな」って 心をなくせ ってことかと思ったけど 違う。 119 00:09:43,917 --> 00:09:47,387 心を 全部に同じだけ置くんだ。 120 00:09:47,387 --> 00:09:49,389 おお…。 121 00:09:52,759 --> 00:09:55,662 (義仙) この棒 何故「うてな」と書いてある?➡ 122 00:09:55,662 --> 00:09:58,565 「うてな」とは 何か知っておるのか? 123 00:09:58,565 --> 00:10:02,936 仏様が座ってる 蓮のことでしょ? 124 00:10:02,936 --> 00:10:08,408 「極楽に行った者は 皆 蓮のうてなに座れる」って…。 125 00:10:08,408 --> 00:10:12,779 この木剣を うてなのような支えにしようと? 126 00:10:12,779 --> 00:10:18,985 分からない。 これをくれた吽慶さんが書いたから。 127 00:10:20,520 --> 00:10:25,492 氷ノ介の おとうだったんだ。 吽慶さん。 128 00:10:25,492 --> 00:10:32,131 氷ノ介を斬ろうとして 氷ノ介に殺された。 129 00:10:32,131 --> 00:10:34,334 そうか…。 130 00:10:38,438 --> 00:10:41,975 ここから 六月村に入る。 131 00:10:41,975 --> 00:10:43,910 天領だ。➡ 132 00:10:43,910 --> 00:10:49,449 番小屋の者に 氷ノ介らの足取りが聞けるやもしれぬ。 133 00:10:49,449 --> 00:10:51,651 急ぐぞ。 134 00:11:02,762 --> 00:11:04,964 御免! 135 00:11:08,268 --> 00:11:10,603 (義仙)御免! 誰ぞ おらぬか? 136 00:11:10,603 --> 00:11:13,506 (りん)は~い…。 137 00:11:13,506 --> 00:11:19,312 あいにく 昨日から 亭主は 留守でございまして…。 138 00:11:19,312 --> 00:11:23,283 お前は? りんでございます。➡ 139 00:11:23,283 --> 00:11:27,987 さあ さあ どうぞ。 140 00:11:33,793 --> 00:11:35,728 われらが来ることを? 141 00:11:35,728 --> 00:11:43,136 ご公儀筋のお客様が おいでになるやもしれぬと。 142 00:11:43,136 --> 00:11:47,006 まずは おくつろぎくださいませ。 143 00:11:47,006 --> 00:11:49,709 そうさせてもらおう。 144 00:11:52,645 --> 00:11:54,581 ところで…➡ 145 00:11:54,581 --> 00:11:58,318 化けるのが達者だな。 元は忍びか? 146 00:11:58,318 --> 00:12:02,589 何をおっしゃいますやら…。 147 00:12:02,589 --> 00:12:15,935 ♬~ 148 00:12:15,935 --> 00:12:19,405 了助 縛るものを探せ! うん。 149 00:12:19,405 --> 00:12:23,776 ♬~ 150 00:12:23,776 --> 00:12:26,279 義仙さん 帯! (りん)うっ…。 151 00:12:34,287 --> 00:12:37,190 (義仙)ほれ。➡ 152 00:12:37,190 --> 00:12:42,962 毒を盛り 我らを殺せと命ぜられたか? 153 00:12:42,962 --> 00:12:48,635 女 何故 極楽組などに? 154 00:12:48,635 --> 00:12:52,505 太平の世じゃ 忍びなんざ 用なしさ。 155 00:12:52,505 --> 00:12:55,508 行き場など ない。 156 00:12:55,508 --> 00:12:59,812 世を恨んで 人を恨んで はいつくばってたら➡ 157 00:12:59,812 --> 00:13:02,248 極楽組に誘われたんだ。 158 00:13:02,248 --> 00:13:04,550 氷ノ介にか? 159 00:13:06,119 --> 00:13:09,922 氷ノ介? 160 00:13:09,922 --> 00:13:13,426 それぐらいしか 知らぬのか? 161 00:13:15,395 --> 00:13:19,932 男物の派手な帯ばかり。 あれは どうした? 162 00:13:19,932 --> 00:13:26,606 フッ… 旗本のバカ息子たちを 幾人か片づけたのさ。 163 00:13:26,606 --> 00:13:34,113 粋がって かぶいてる旗本奴なんて どうせ やっかい者の 次男三男ばかり。 164 00:13:34,113 --> 00:13:39,619 殺したって 親も 出奔でもしたんだろうって捜しゃしない。 165 00:13:39,619 --> 00:13:42,288 いい口減らしだよ。 口減らし!? 166 00:13:42,288 --> 00:13:44,624 ああ そうさ。 167 00:13:44,624 --> 00:13:49,128 親も見捨てたクズを殺してやったのさ。 168 00:13:49,128 --> 00:13:52,165 殺す度に 胸がス~ッとしたね。 ハハハ…。 169 00:13:52,165 --> 00:13:54,967 まさに 極楽だ。 170 00:13:57,637 --> 00:14:01,941 何だい? 坊や。 そんな目して。 171 00:14:01,941 --> 00:14:05,578 それで あたしを打とうってのかい?➡ 172 00:14:05,578 --> 00:14:08,081 気持ちは分かるよ。 黙れ。 173 00:14:08,081 --> 00:14:12,385 悪いやつを懲らしめると 気持ちがいいからね。 174 00:14:12,385 --> 00:14:15,755 あたしを殺したら すっきりするよ。 175 00:14:15,755 --> 00:14:17,690 やりたいんだろ? 黙れ! 176 00:14:17,690 --> 00:14:21,260 ほら! おやりったら! 177 00:14:21,260 --> 00:14:31,604 ♬~ 178 00:14:31,604 --> 00:14:34,273 はあはあ…。 179 00:14:34,273 --> 00:14:38,111 はあ… あっ…。 180 00:14:38,111 --> 00:14:42,415 はあ… はあ…。 181 00:15:04,070 --> 00:15:06,572 よう打たなんだな。 182 00:15:06,572 --> 00:15:09,909 打ちたかった。 183 00:15:09,909 --> 00:15:11,944 前なら打ってた。 184 00:15:11,944 --> 00:15:14,380 (義仙)前とは? 185 00:15:14,380 --> 00:15:18,251 拾人衆になる前…。 186 00:15:18,251 --> 00:15:21,454 光圀殿に会う前か。 187 00:15:25,758 --> 00:15:28,661 義仙さんは 柳生の人でしょ? 188 00:15:28,661 --> 00:15:30,963 どうして 剣を抜かないんですか? 189 00:15:33,633 --> 00:15:36,436 76人…。 190 00:15:38,337 --> 00:15:42,842 わしは ご公儀の命で 人を斬った。 191 00:15:44,610 --> 00:15:48,481 お役目とはいえ 斬る度に胸に➡ 192 00:15:48,481 --> 00:15:52,285 澱のようなものが たまっていってな。 193 00:15:55,254 --> 00:16:01,727 決して 胸が すくようなことは なかった。➡ 194 00:16:01,727 --> 00:16:07,600 だが 光圀殿に会うて➡ 195 00:16:07,600 --> 00:16:11,304 77人目を斬らずに済んだ。 196 00:16:13,906 --> 00:16:16,108 今のお前のようにな。 197 00:16:20,079 --> 00:16:26,953 初めて会うた頃は 互いに まことの名を明かさなんだ。 198 00:16:26,953 --> 00:16:32,758 光圀殿は 旗本奴のふりをして 町に繰り出しておってな。 199 00:16:35,561 --> 00:16:39,398 気持ちのよい遊び仲間だった。 200 00:16:39,398 --> 00:16:44,937 ところが ある日 光圀殿が➡ 201 00:16:44,937 --> 00:16:50,443 「もう町には来ぬ。 二度と会えぬ」 と言いだした。 202 00:16:54,647 --> 00:17:02,154 今思えば お前が父を亡くした頃やもしれぬ。 203 00:17:08,060 --> 00:17:13,933 (義仙)何故かと 訳を聞くと 光圀殿は こう言うた。 204 00:17:13,933 --> 00:17:22,608 「これからは 奪った分 与える道を歩まねばならぬ。➡ 205 00:17:22,608 --> 00:17:26,812 そうせねば 己が許せぬ」と。 206 00:17:32,251 --> 00:17:36,923 道が見えた気がした。 207 00:17:36,923 --> 00:17:42,929 わしも 光圀殿と同じ道を歩もうと決めた。➡ 208 00:17:45,932 --> 00:17:52,705 わしは 77度目の命に背き➡ 209 00:17:52,705 --> 00:17:55,708 剣を捨てた。 210 00:18:01,714 --> 00:18:06,218 以来 人の命を奪わずに済んでおる。 211 00:18:09,355 --> 00:18:18,364 お前も わしも 光圀殿に出会うて➡ 212 00:18:18,364 --> 00:18:23,569 地獄をはう鬼に ならずに済んだのではないか? 213 00:18:23,569 --> 00:18:35,915 ♬~ 214 00:18:35,915 --> 00:18:45,257 (義仙)旅路にて 道に迷うた時 誰と出会うかで行き先が大きく変わる。 215 00:18:45,257 --> 00:18:50,596 わしも 一歩間違えば➡ 216 00:18:50,596 --> 00:18:55,768 お前のようになっていたやもしれぬ。 217 00:18:55,768 --> 00:19:00,539 ハハハハ…。 218 00:19:00,539 --> 00:19:06,045 あたしも その光圀とやらに 会ってみたかったね。 219 00:19:10,216 --> 00:19:14,720 なあ おりん➡ 220 00:19:14,720 --> 00:19:20,426 お前は 誰と出会うてしもうたのだ? 221 00:19:23,896 --> 00:19:31,103 お前の頭の名 聞かせてはくれぬか? 222 00:19:35,608 --> 00:19:37,743 極大師。 223 00:19:37,743 --> 00:19:48,454 ♬~ 224 00:19:51,257 --> 00:19:56,128 (泰姫)随分 お忙しいようでございますね。 225 00:19:56,128 --> 00:19:59,932 忙しいふりをして 逃げている と言いたいのか? 226 00:19:59,932 --> 00:20:06,238 そのようなこと 思っていても申しませぬ。 227 00:20:18,117 --> 00:20:22,288 わしが 了助に討たれるは道理。 228 00:20:22,288 --> 00:20:30,596 だが 水戸徳川の世継ぎを殺せば 了助の命もない。 229 00:20:32,298 --> 00:20:34,233 はい。 230 00:20:34,233 --> 00:20:40,973 わしが 世継ぎでさえなければ…。 231 00:20:40,973 --> 00:20:46,178 まだ そのようなことで お悩みなのでございますか? 232 00:20:48,848 --> 00:20:54,820 誰も 再び生まれ直すことは できませぬ。 233 00:20:54,820 --> 00:21:01,026 水戸徳川に生まれたことを悩んでも しかたがありませぬ。 234 00:21:03,529 --> 00:21:08,367 そうだな…。 はい。 235 00:21:08,367 --> 00:21:13,205 己の身を正しく使うしかありませぬ。 236 00:21:13,205 --> 00:21:15,274 正しく使う? 237 00:21:15,274 --> 00:21:18,043 臆されますな。 238 00:21:18,043 --> 00:21:27,253 その手にある力を 堂々と 正しく 振りかざすのでございます。 239 00:21:29,121 --> 00:21:32,324 「生まれ直すことはできぬ」か…。 240 00:21:33,959 --> 00:21:39,832 では 少々使いにくい この身だが➡ 241 00:21:39,832 --> 00:21:42,635 存分に 使うてみよう。 242 00:21:46,305 --> 00:21:49,141 つじ斬りだよ。 つじ斬りの下手人だよ。 243 00:21:49,141 --> 00:21:51,811 (喜助)つじ斬りの下手人!? 244 00:21:51,811 --> 00:21:56,148 見つけた者には 水戸様が10両くれるって噂だよ。 245 00:21:56,148 --> 00:21:59,819 10両!? この男を見つけて 10両をもらうんだ! 246 00:21:59,819 --> 00:22:03,822 俺も捜すぞ。 よっしゃ 俺もだ! 247 00:22:07,393 --> 00:22:09,328 (極大師)10両か…。➡ 248 00:22:09,328 --> 00:22:13,032 ならば いっそ わしがお主を…。 249 00:22:17,603 --> 00:22:19,538 突き出すかのう。 250 00:22:19,538 --> 00:22:21,774 フ… フフフフフフ…。 251 00:22:21,774 --> 00:22:26,278 (氷ノ介)フッ… お戯れを。 252 00:22:26,278 --> 00:22:31,617 水戸の小せがれも なりふり構うて いられないようでございます。 253 00:22:31,617 --> 00:22:37,289 しかし 10両とは…。 254 00:22:37,289 --> 00:22:40,593 私も安く見られたものです。 255 00:22:42,628 --> 00:22:45,965 で 鶴市は? 256 00:22:45,965 --> 00:22:49,635 もはや 命はないかと。 257 00:22:49,635 --> 00:22:53,505 使えなくなった刀は 捨てるよりほかない! 258 00:22:53,505 --> 00:22:58,811 志のない裏切り者は 斬り捨てねば。 259 00:22:58,811 --> 00:23:01,080 氷ノ介! はっ。 260 00:23:01,080 --> 00:23:04,116 まことの極楽には まだ遠い! 261 00:23:04,116 --> 00:23:08,954 江戸と東照宮 ともに焼け落ちる その時こそ➡ 262 00:23:08,954 --> 00:23:12,091 極楽でございますれば➡ 263 00:23:12,091 --> 00:23:16,762 私は 日光で。 264 00:23:16,762 --> 00:23:20,399 日光の警護が 思いのほか厳しくなっておる。 265 00:23:20,399 --> 00:23:24,770 公儀も まぬけなりに 用心しておるのだろう。 266 00:23:24,770 --> 00:23:27,606 それでも 私ならば 必ずや! 267 00:23:27,606 --> 00:23:34,480 家康公より三代 わしは 忍びとして 徳川に仕えてきた。 268 00:23:34,480 --> 00:23:41,153 だが 今の公儀は…➡ 269 00:23:41,153 --> 00:23:45,624 まがいものに成り果てた! 270 00:23:45,624 --> 00:23:53,499 年若い将軍を擁し 政を 我が物としている老中が➡ 271 00:23:53,499 --> 00:24:01,106 徳川の世を曇らせておる。 272 00:24:01,106 --> 00:24:03,309 老中…。 273 00:24:05,945 --> 00:24:10,949 松平伊豆守信綱を消す。 274 00:24:14,086 --> 00:24:20,392 ならば 私も共に 江戸に。 275 00:24:24,596 --> 00:24:27,633 そうだな… つじ斬りだと10両だってよ。 なあ! 276 00:24:27,633 --> 00:24:29,768 いらっしゃい。 おお いらっしゃい! 277 00:24:29,768 --> 00:24:33,105 なあ 神田の玉屋って知ってるか? 278 00:24:33,105 --> 00:24:37,276 おお。 水戸様のお世継ぎの 妾が やってるって話の? 279 00:24:37,276 --> 00:24:43,782 その妾が お世継ぎから たんまり 金を引き出して ため込んでてよ。➡ 280 00:24:43,782 --> 00:24:46,418 (おこん・男の声まねで) その金で 新しい店を出すらしいぜ。 281 00:24:46,418 --> 00:24:50,222 (男の声まねで) あるところには 金があるもんだね。 282 00:24:54,293 --> 00:24:56,595 ありがとうございました。 283 00:25:01,233 --> 00:25:05,904 次は 息を整えてみよ。 284 00:25:05,904 --> 00:25:12,111 へその下 丹田に気を置き 息をすれば 疲れぬ。 285 00:25:13,779 --> 00:25:16,548 (呼吸する音) 286 00:25:16,548 --> 00:25:20,085 息が整えば 身は軽くなり➡ 287 00:25:20,085 --> 00:25:23,589 いついかなる時でも 心を静めることができる。➡ 288 00:25:23,589 --> 00:25:25,524 修行の一つよ。 289 00:25:25,524 --> 00:25:29,328 息を整えるだけで… 生きてるだけで 修行ってこと? 290 00:25:31,330 --> 00:25:33,632 (義仙)急ぐぞ。 291 00:25:42,775 --> 00:25:50,516 (雷鳴) 292 00:25:50,516 --> 00:25:52,518 極大師殿。 293 00:25:59,958 --> 00:26:02,161 はて? 294 00:26:03,929 --> 00:26:06,365 極大師殿ではござらぬか? 295 00:26:06,365 --> 00:26:08,434 お人違いでは? 296 00:26:08,434 --> 00:26:11,203 こちらのお方は そのような…。 297 00:26:11,203 --> 00:26:13,205 (義仙)駕籠の中ではない。 298 00:26:15,741 --> 00:26:20,579 お主よ。 わしは ただの駕籠かき➡ 299 00:26:20,579 --> 00:26:22,614 長兵衛でございます。 300 00:26:22,614 --> 00:26:26,452 ほう…。 長兵衛か。➡ 301 00:26:26,452 --> 00:26:31,757 では 駕籠の中のお方に伺おう。➡ 302 00:26:31,757 --> 00:26:38,263 我ら 今 人を追って旅するものの 一向に行方が知れぬ。 303 00:26:38,263 --> 00:26:42,768 日光辺りで 火遊びをしているものと 思うておったが➡ 304 00:26:42,768 --> 00:26:47,406 どうやら 江戸に逃げ戻ろうとしているらしい。 305 00:26:47,406 --> 00:26:50,943 なんぞ ご存じあるまいか? 306 00:26:50,943 --> 00:26:55,814 さて…? 先を急いでおりますゆえ…。 307 00:26:55,814 --> 00:27:01,220 そやつ 氷ノ介といい 卑怯な臆病者でな。 308 00:27:01,220 --> 00:27:08,727 仲間を たやすく斬り捨てるゆえ 仲間にも たやすく裏切られる。 309 00:27:08,727 --> 00:27:14,533 フフ…。 地獄であろうな。 310 00:27:14,533 --> 00:27:24,243 信ずるに値せぬ クズに 差配をさせる極楽組とやらは。 311 00:27:27,579 --> 00:27:30,382 逃げ戻るにあらず。 312 00:27:30,382 --> 00:27:33,285 政のゆがみを正しに行くのだ。 313 00:27:33,285 --> 00:27:35,287 あっ…! 314 00:27:38,757 --> 00:27:46,932 父を殺しておきながら その息子を犬のように使う者こそ➡ 315 00:27:46,932 --> 00:27:49,268 クズ。 316 00:27:49,268 --> 00:27:54,973 否… 鬼ではないか? 317 00:27:58,777 --> 00:28:00,746 ああ~…。 318 00:28:00,746 --> 00:28:03,549 お許しくださいませ 旦那様。 319 00:28:03,549 --> 00:28:11,857 この長兵衛が 足を止めたばっかりに 妙な者に… 絡まれました。 320 00:28:20,732 --> 00:28:22,734 では。 321 00:28:26,905 --> 00:28:28,907 待て 氷ノ介! 322 00:28:31,076 --> 00:28:33,278 行かせておけ。 323 00:28:34,947 --> 00:28:37,849 せっかく見つけたのに! 離せ! 324 00:28:37,849 --> 00:28:41,053 忍びに囲まれておる。 325 00:28:46,391 --> 00:28:48,460 鬼じゃない! 326 00:28:48,460 --> 00:28:52,764 光圀様は 鬼なんかじゃない! 327 00:28:52,764 --> 00:28:56,268 極大師…。 328 00:28:56,268 --> 00:28:59,771 (雷鳴) 329 00:29:07,546 --> 00:29:10,048 (鶴市)どこだ? どこだ? 330 00:29:10,048 --> 00:29:14,886 ちょいと! いくら何でも そこまでにしておくれ。 331 00:29:14,886 --> 00:29:16,822 お前…。 332 00:29:16,822 --> 00:29:20,559 名刀で女に つじ斬りかい? 浪人さん。 333 00:29:20,559 --> 00:29:23,228 その節は どうも。 334 00:29:23,228 --> 00:29:28,433 残念だけど 私は 妾なんかじゃないんだよ。 335 00:29:31,903 --> 00:29:34,940 鶴市。 そういうことか。➡ 336 00:29:34,940 --> 00:29:41,079 殿様は 家臣に守られて 人を殺したって お咎めなしだ。 337 00:29:41,079 --> 00:29:43,749 了助に何を話したか 聞いた。 338 00:29:43,749 --> 00:29:47,085 了助に 嘘を話しおって! ふざけるな! 339 00:29:47,085 --> 00:29:49,988 「なぶりものにした」と話したことか? 340 00:29:49,988 --> 00:29:52,958 少し面白くしてやっただけだ。 341 00:29:52,958 --> 00:30:00,399 鶴市 お前は あの時 何がしたかったのだ? 342 00:30:00,399 --> 00:30:05,937 わしの 何が そんなに憎かったのだ? 343 00:30:05,937 --> 00:30:08,273 全てだ。 344 00:30:08,273 --> 00:30:11,276 お前がお前であることが…➡ 345 00:30:11,276 --> 00:30:17,282 徳川の一門だってことが 腹が立つんだよ。 346 00:30:17,282 --> 00:30:21,787 俺ら貧乏旗本の三男は 生まれた時から邪魔者だ。 347 00:30:21,787 --> 00:30:25,290 名を上げようにも 戦がなきゃ どうしようもねえ。➡ 348 00:30:25,290 --> 00:30:31,096 おんなじような しみったれた 武士のなれの果てが腐るほどいる。 349 00:30:31,096 --> 00:30:34,433 そこに お前が入ってきた。➡ 350 00:30:34,433 --> 00:30:41,306 水戸の御曹司のくせに 仲間みてえな顔をしてな。➡ 351 00:30:41,306 --> 00:30:43,642 酒の勢いなんかじゃねえ。➡ 352 00:30:43,642 --> 00:30:48,447 最初から お前を はめるために 浅草寺に連れてったんだ。 353 00:30:48,447 --> 00:30:53,285 お前に 人を斬らせるためにな。 354 00:30:53,285 --> 00:30:59,191 何一つ後ろ暗いことのない 水戸の御曹司様を汚してやりたかった。 355 00:30:59,191 --> 00:31:01,393 おのれ…! 356 00:31:03,595 --> 00:31:06,631 (与惣次郎)あああ… あああ~!➡ 357 00:31:06,631 --> 00:31:09,101 おやめください! ああ! 358 00:31:09,101 --> 00:31:13,271 (鶴市)あの無宿人は 与惣次郎といって 元は 腕の立つ旗本だったんだ。 359 00:31:13,271 --> 00:31:16,274 了助の父は 旗本だったのか!? なんと…。 360 00:31:16,274 --> 00:31:22,948 それが 上役の罪を かぶせられたあげく 無宿人に成り果てた。 361 00:31:22,948 --> 00:31:25,784 ざまあねえ。 362 00:31:25,784 --> 00:31:32,124 与惣次郎と水戸の御曹司が斬り合えば どちらが死んでも愉快だと思うたのに➡ 363 00:31:32,124 --> 00:31:34,059 つまらぬ。➡ 364 00:31:34,059 --> 00:31:37,429 与惣次郎も お前も 乗ってこなかった。 365 00:31:37,429 --> 00:31:41,299 くだらぬ。 帰る。 366 00:31:41,299 --> 00:31:43,635 (鶴市)斬れぬのか?➡ 367 00:31:43,635 --> 00:31:48,306 やはり 水戸の世継ぎは 噂どおりの臆病者だ。 368 00:31:48,306 --> 00:31:53,145 こんな 肝の小さい弟に追い出された 兄とやらは➡ 369 00:31:53,145 --> 00:31:57,649 天下の軟弱者に違いねえ。 (笑い声) 370 00:31:57,649 --> 00:32:00,385 いっぺん どんな顔してんのか 見てみてえな。 371 00:32:00,385 --> 00:32:03,088 (笑い声) 372 00:32:03,088 --> 00:32:05,590 兄上は 軟弱者などではない。 373 00:32:05,590 --> 00:32:08,627 何だ? 聞こえんな! 374 00:32:08,627 --> 00:32:10,762 刀 貸してやれ。 375 00:32:10,762 --> 00:32:14,266 ああ…。 水戸の御曹司様になら➡ 376 00:32:14,266 --> 00:32:17,269 勝てるやもしれぬぞ。 違えねえ。 377 00:32:18,937 --> 00:32:23,775 もう二度と お主らとは会わぬ! 378 00:32:23,775 --> 00:32:26,978 ならば 死ねえ! 379 00:32:29,648 --> 00:32:34,119 うわっ! 380 00:32:34,119 --> 00:32:36,822 ああ~…。 381 00:32:42,427 --> 00:32:44,729 (鶴市)お見事 お見事。 382 00:32:46,298 --> 00:32:49,634 人を斬れるではござりませぬか。➡ 383 00:32:49,634 --> 00:32:53,138 御曹司様。 (笑い声) 384 00:32:53,138 --> 00:32:59,010 関わりのない了助の父を巻き込んだのは 全ては わしを憎んでのことか。 385 00:32:59,010 --> 00:33:03,782 そこまで わしが憎かったのか…? 386 00:33:03,782 --> 00:33:06,084 ああ。 387 00:33:06,084 --> 00:33:10,589 お前が生きてるだけで 憎くてたまらぬわ。 388 00:33:10,589 --> 00:33:17,262 俺らをだまして 旗本の三男ごっこまで しやがって。 389 00:33:17,262 --> 00:33:20,165 そうだな。 390 00:33:20,165 --> 00:33:25,403 早く世継ぎとして わしが 腹をくくれば よかったのだ。 391 00:33:25,403 --> 00:33:29,407 開き直るか! ますます腹が立つ。 392 00:33:31,109 --> 00:33:38,116 お前のような者を生まぬよう この力 使わねばならぬ。 393 00:33:40,785 --> 00:33:44,122 分かった。 分かった! 394 00:33:44,122 --> 00:33:47,626 これ 骨喰を返す。 395 00:33:47,626 --> 00:33:50,528 それで 見逃してくれぬか? なあ。 396 00:33:50,528 --> 00:33:52,831 昔のよしみだ。 397 00:33:55,300 --> 00:33:57,235 おこん! 398 00:33:57,235 --> 00:34:00,238 バカめ。 399 00:34:00,238 --> 00:34:04,743 おっと… 抜けば 喉を かき切るぞ。 400 00:34:04,743 --> 00:34:08,380 構いませぬ 光圀様。 401 00:34:08,380 --> 00:34:28,400 ♬~ 402 00:34:28,400 --> 00:34:30,602 うう! 403 00:34:32,270 --> 00:34:36,107 やはり 汚えやつだ。 (中山)汚いこと あるか! 404 00:34:36,107 --> 00:34:41,913 光圀様は 我が主君は よいお人だ! 405 00:34:47,819 --> 00:34:50,522 中山様…。 406 00:34:52,557 --> 00:34:56,127 俺の死に顔を忘れるな。 407 00:34:56,127 --> 00:34:58,163 鶴市…。 408 00:34:58,163 --> 00:35:01,733 お前を憎しみ尽くした➡ 409 00:35:01,733 --> 00:35:05,437 昔の仲間の顔だ。 410 00:35:08,373 --> 00:35:11,576 (鶴市)愉快だ。➡ 411 00:35:11,576 --> 00:35:15,447 つまらぬ生涯の最期が➡ 412 00:35:15,447 --> 00:35:18,917 一番愉快だ…。 413 00:35:18,917 --> 00:35:33,231 ♬~ 414 00:35:39,270 --> 00:35:43,141 (義仙)その歩みなら もう一人で旅に出られるな。 415 00:35:43,141 --> 00:35:46,411 心を ひとところに置かないで➡ 416 00:35:46,411 --> 00:35:49,948 あるものを そのまま見たら➡ 417 00:35:49,948 --> 00:35:55,286 相手も 自分も 前より よく見えるようになった。 418 00:35:55,286 --> 00:35:57,589 心も…。 419 00:36:10,735 --> 00:36:15,907 俺のおとうを斬った人は➡ 420 00:36:15,907 --> 00:36:20,111 俺を拾って いい人間になれって。 421 00:36:23,581 --> 00:36:31,389 俺のおとうを斬った人は 俺を拾って 手習いを…。 422 00:36:36,761 --> 00:36:41,933 恨んでる。 憎いに決まってる。 423 00:36:41,933 --> 00:36:44,836 おとうが かわいそうだ。 424 00:36:44,836 --> 00:36:48,840 許せない! つらい! 425 00:36:51,109 --> 00:36:56,281 けど…➡ 426 00:36:56,281 --> 00:37:01,553 俺が知ってる光圀様は➡ 427 00:37:01,553 --> 00:37:04,255 いい人間だ。 428 00:37:10,061 --> 00:37:12,564 江戸まで もうすぐだ。 429 00:37:12,564 --> 00:37:40,925 ♬~ 430 00:37:40,925 --> 00:37:45,797 (村岡) 若殿様 何をご心配でございますか? 431 00:37:45,797 --> 00:37:47,799 いや…。 432 00:37:47,799 --> 00:37:54,105 立ったり座ったり 足でも痛いのでござりまするか? 433 00:37:54,105 --> 00:37:59,778 迎えに出られれば よいではございませぬか。 434 00:37:59,778 --> 00:38:02,213 しかし…。 435 00:38:02,213 --> 00:38:07,886 もし 父上様に 「旦那様は どこか?」と聞かれれば➡ 436 00:38:07,886 --> 00:38:11,689 「病に伏せっている」とお伝えいたします。 437 00:38:16,227 --> 00:38:23,234 もし 旦那様が 了助に討たれれば…。 438 00:38:30,775 --> 00:38:39,083 それが旦那様の本望ならば 私が 了助を京に逃がします。 439 00:38:44,589 --> 00:38:50,094 泰の力であれば できるやもしれぬな。 440 00:38:50,094 --> 00:39:12,217 ♬~ 441 00:39:12,217 --> 00:39:14,519 (日下)光圀様! 442 00:39:19,891 --> 00:39:23,728 了助の足の運びに 無駄がありませぬな。 443 00:39:23,728 --> 00:39:29,534 思いのほか 心穏やかな旅だったのやもしれませぬ。 444 00:39:29,534 --> 00:39:35,039 共に歩んでくれたのであろう 義仙殿が。 445 00:40:09,207 --> 00:40:13,144 ただいま 戻りました。 446 00:40:13,144 --> 00:40:18,616 ♬~ 447 00:40:18,616 --> 00:40:21,119 よう戻った。 448 00:40:21,119 --> 00:40:36,434 ♬~ 449 00:40:36,434 --> 00:40:38,369 何をしておる。 450 00:40:38,369 --> 00:41:02,560 ♬~ 451 00:41:02,560 --> 00:41:06,264 必ず捕まえる。 もっと憎め。 恨め! 452 00:41:06,264 --> 00:41:09,767 了助…。 怖くて たまらぬ。 453 00:41:09,767 --> 00:41:14,272 了助を失うのも 旦那様を失うのも…。 454 00:41:14,272 --> 00:41:19,143 小僧が死んだと知っても わしを殺さぬと言えるか? 455 00:41:19,143 --> 00:41:21,145 許さぬ! 456 00:41:21,145 --> 00:41:43,134 ♬~ 457 00:41:43,134 --> 00:41:45,169 ♬~ 458 00:41:45,169 --> 00:41:50,308 ♬~ 459 00:41:50,308 --> 00:42:00,752 ♬~ 460 00:42:00,752 --> 00:42:07,091 ♬~ 461 00:42:07,091 --> 00:42:13,765 ♬~ 462 00:42:13,765 --> 00:42:17,101 ♬~ 463 00:42:17,101 --> 00:42:56,307 ♬~