1 00:00:04,671 --> 00:00:06,639 (伯朗)おふくろは矢神の人間に 殺されたっていうのか? 2 00:00:06,639 --> 00:00:09,175 (明人)母さんが貴重な何かを 隠したというのなら 3 00:00:09,175 --> 00:00:11,144 兄貴にしか見つけられない 4 00:00:11,144 --> 00:00:13,813 (楓)価値ある何かとは 後天性サヴァン症候群の 5 00:00:13,813 --> 00:00:15,815 研究記録だったことが 分かりましたね 6 00:00:15,815 --> 00:00:17,817 小泉の家か… 7 00:00:17,817 --> 00:00:19,819 (勇磨)研究記録は そこにあるはずだ 8 00:00:19,819 --> 00:00:21,821 あなたは 明人の妻ではないですよね 9 00:00:21,821 --> 00:00:25,325 最強バディは おしまいですか? 君が壊したんだ 10 00:00:25,325 --> 00:00:29,329 (百合華)明君… 近づきすぎたようだね 楓さんに 11 00:00:31,664 --> 00:00:36,169 (波恵)君津は康之介の子供です 遺産を引き継ぐ一人となります 12 00:00:36,169 --> 00:00:38,338 僕が 必ず 13 00:00:38,338 --> 00:00:40,340 弟を連れ戻します 14 00:00:41,341 --> 00:00:45,145 (波恵)では 親族会を始めます 15 00:00:45,145 --> 00:00:47,480 兄は亡くなりました→ 16 00:00:47,480 --> 00:00:50,150 明人は不在で連絡もないため→ 17 00:00:50,150 --> 00:00:53,486 遺産を 相続すべき人間がおりません→ 18 00:00:53,486 --> 00:00:56,656 そこで 康之介の子供達に→ 19 00:00:56,656 --> 00:01:00,160 均等に分配することにいたします 20 00:01:00,160 --> 00:01:02,162 (ドアが開く) 21 00:01:05,498 --> 00:01:07,500 (牧雄)見つけたぞ 22 00:01:07,500 --> 00:01:12,005 後天性サヴァン症候群の 研究記録だ 23 00:01:13,339 --> 00:01:17,310 どこにあったんです? 我々の父親の部屋だ 24 00:01:17,310 --> 00:01:19,813 康之介の部屋? 25 00:01:19,813 --> 00:01:22,816 (祥子)私が知恵を貸したの 26 00:01:22,816 --> 00:01:27,153 その研究記録は 康之介が自分の手柄として 27 00:01:27,153 --> 00:01:29,989 持っていたんじゃ ないかしらって→ 28 00:01:29,989 --> 00:01:33,159 勇磨さん あなた あれが欲しいんでしょ? 29 00:01:33,159 --> 00:01:36,162 そのために 佐代さんを捨てて 30 00:01:36,162 --> 00:01:39,332 楓さんと手を組んだ 31 00:01:39,332 --> 00:01:42,001 あげる 32 00:01:42,001 --> 00:01:45,004 ただし 正直に話してほしいの 33 00:01:45,004 --> 00:01:47,640 佐代さんが 母さんを殺したんでしょ 34 00:01:49,175 --> 00:01:51,478 さあ 話して! 35 00:01:51,478 --> 00:01:53,980 牧雄さん 36 00:01:53,980 --> 00:01:57,317 その研究記録は偽物ですよね 37 00:01:57,317 --> 00:02:00,487 はい? あなたは 僕を殺してでも 38 00:02:00,487 --> 00:02:03,156 その記録を手に入れると 言っていました 39 00:02:03,156 --> 00:02:05,658 それほど思い入れがある 研究記録を 40 00:02:05,658 --> 00:02:08,661 そんな恨みのために 渡すはずがない 41 00:02:10,830 --> 00:02:15,001 やっぱりダメだったな あなたの くだらないアイデアは ハハハ… 42 00:02:15,001 --> 00:02:17,003 牧雄! 43 00:02:19,806 --> 00:02:22,175 (佐代)愚かな人ね 44 00:02:22,175 --> 00:02:25,478 こんな人に遺産を分けるなんて もったいない 45 00:02:25,478 --> 00:02:27,814 あなたには渡さない! 46 00:02:32,152 --> 00:02:36,489 言いなさい あなたが 私の母を毒殺したんでしょ! 47 00:02:36,489 --> 00:02:39,325 だとしたら? こうする 48 00:02:39,325 --> 00:02:42,328 あっ! (隆司)やめなさい! 49 00:02:42,328 --> 00:02:46,499 何をやっているんだよ もういいじゃないか→ 50 00:02:46,499 --> 00:02:49,002 百合華のことも考えなさい! 51 00:02:49,002 --> 00:02:51,337 ああ… あ~っ! 52 00:02:51,337 --> 00:02:53,473 いい加減になさい! 53 00:02:53,473 --> 00:02:59,145 矢神家の当主が亡くなったときに 恥ずかしいと思わないのですか? 54 00:02:59,145 --> 00:03:04,651 波恵さんこそ恥ずかしいことを されているのでは? 55 00:03:04,651 --> 00:03:07,820 君津君のことですよ 56 00:03:07,820 --> 00:03:10,990 康之介から聞いたんです→ 57 00:03:10,990 --> 00:03:14,327 波恵さんが昔 貧乏な青年と→ 58 00:03:14,327 --> 00:03:16,996 恋に落ちたことが あるって 59 00:03:18,498 --> 00:03:22,168 相手の男の名前は 君津修平 60 00:03:23,503 --> 00:03:26,639 それって確か 君津のお父さん 61 00:03:26,639 --> 00:03:30,810 もしかして 彼の母親は… 62 00:03:30,810 --> 00:03:34,647 波恵叔母様? それしか考えられません 63 00:03:34,647 --> 00:03:40,486 なるほど それで彼に 遺産を譲ろうとしたってわけか 64 00:03:42,488 --> 00:03:46,492 いいえ 君津の父親は 65 00:03:46,492 --> 00:03:48,995 康之介です 66 00:03:50,496 --> 00:03:54,834 康之介のDNAデータと照合しました 67 00:03:58,171 --> 00:04:00,473 間違いありません 68 00:04:04,477 --> 00:04:10,149 でも 彼は波恵さんと 駆け落ちした男に育てられたはず 69 00:04:11,818 --> 00:04:15,321 修平さんとの生活は幸せでした→ 70 00:04:15,321 --> 00:04:20,493 矢神の家を捨てて このまま生きていくつもりでした 71 00:04:21,828 --> 00:04:24,497 でも ある日 突然→ 72 00:04:24,497 --> 00:04:27,333 別の女性を連れてきて→ 73 00:04:27,333 --> 00:04:30,503 この人と結婚すると 言いだしたんです→ 74 00:04:30,503 --> 00:04:34,807 私は この屋敷に戻るほか ありませんでした 75 00:04:34,807 --> 00:04:38,144 《(康之介) あんな男のことは忘れろ》 76 00:04:38,144 --> 00:04:42,315 でも 修平さんが結婚した相手は 77 00:04:42,315 --> 00:04:45,318 康之介の愛人でした 78 00:04:45,318 --> 00:04:50,156 康之介が 私を引き離すために あてがったのです 79 00:04:50,156 --> 00:04:52,492 そんな… 80 00:04:54,160 --> 00:04:57,497 結局 この家は全て 81 00:04:57,497 --> 00:05:01,334 康之介の邪念に 引きずられているんです 82 00:05:01,334 --> 00:05:05,505 ここに集まっている 康之介の子供達が 83 00:05:05,505 --> 00:05:08,308 矢神家を腐らせている 84 00:05:09,642 --> 00:05:13,646 だから これを用意しました 85 00:05:16,816 --> 00:05:19,986 (祥子)それは… あのときの 86 00:05:19,986 --> 00:05:22,822 波恵さんが 母さんに毒を? 87 00:05:22,822 --> 00:05:25,992 私が 毒を盛った相手は 88 00:05:25,992 --> 00:05:28,828 父・康之介です 89 00:05:34,500 --> 00:05:37,337 少しずつ 90 00:05:37,337 --> 00:05:40,807 本当に ほんの少しずつだけ 91 00:05:40,807 --> 00:05:45,311 この毒を 父のお茶に しのばせ続けました 92 00:05:45,311 --> 00:05:48,481 もちろん それが 死因かどうかは分かりません 93 00:05:48,481 --> 00:05:52,318 ただ 康之介が亡くなったとき 94 00:05:52,318 --> 00:05:55,655 私には 手応えがありました 95 00:05:55,655 --> 00:05:59,659 ああ ついに やってやったって 96 00:06:02,161 --> 00:06:04,497 (波恵)そして 今日 97 00:06:05,498 --> 00:06:08,835 康之介の子供を 根絶やしにするために 98 00:06:08,835 --> 00:06:12,805 十分な致死量を 入れることにしたんです 99 00:06:14,640 --> 00:06:17,009 この お茶に 100 00:06:22,148 --> 00:06:24,817 でも 101 00:06:24,817 --> 00:06:27,320 やめました 102 00:06:32,492 --> 00:06:36,496 《ありがとう お父さん》 103 00:06:37,830 --> 00:06:40,833 (波恵) 伯朗さんが 明人を呼び戻して 104 00:06:40,833 --> 00:06:44,170 あの子が 遺産を譲り受けるというのなら 105 00:06:44,170 --> 00:06:48,007 まだ 矢神家には 存在価値があると思ったから 106 00:06:49,308 --> 00:06:51,310 どうして 107 00:06:51,310 --> 00:06:56,816 明人は 兄と禎子さんに 育てられた子供です 108 00:06:56,816 --> 00:07:00,153 ここにいる人達のように 曲がってはいません 109 00:07:00,153 --> 00:07:05,825 伯朗さんを見て 私は改めて そう感じました 110 00:07:12,832 --> 00:07:15,501 こんなメールが届きました 111 00:07:18,504 --> 00:07:23,009 「あなたのお母さんが譲り受けた 貴重なものを見つけてください」 112 00:07:23,009 --> 00:07:25,478 「明人さんと交換します」 113 00:07:25,478 --> 00:07:29,816 「警察に連絡したら 明人さんを殺します」 114 00:07:32,318 --> 00:07:35,822 僕は 必ず研究記録を見つけて 115 00:07:35,822 --> 00:07:38,491 明人を助け出します 116 00:07:40,827 --> 00:07:44,163 勇磨と楓さんにも手伝ってもらう 117 00:07:44,163 --> 00:07:47,667 (波恵)伯朗さん… お前にしては いい判断だ 118 00:07:47,667 --> 00:07:50,002 時間がない 人手がいる 119 00:07:50,002 --> 00:07:54,474 楓さんに だまされているかもしれませんよ 120 00:07:54,474 --> 00:07:57,143 そのときは 121 00:07:57,143 --> 00:08:00,980 バカな自分を 思いきり笑いますよ 122 00:08:38,651 --> 00:08:40,653 今から 小泉の家に行ってくる 123 00:08:40,653 --> 00:08:43,322 (順子)えっ? でも あそこは もう更地でしょ? 124 00:08:43,322 --> 00:08:46,826 いや 本当は建物が残っていたんだ 125 00:08:46,826 --> 00:08:49,328 どういうこと? とにかく あの家に 126 00:08:49,328 --> 00:08:51,831 隠されているものを 急いで探さないといけない 127 00:08:51,831 --> 00:08:54,834 どこかに 秘密の隠し場所とかなかった? 128 00:08:54,834 --> 00:08:57,503 そんな場所は ないと思うけど 129 00:08:57,503 --> 00:09:00,473 じゃあ おふくろが貴重な何かを 130 00:09:00,473 --> 00:09:04,310 康治さんから譲り受けたって話は 聞いてない? 131 00:09:04,310 --> 00:09:06,312 うん 132 00:09:06,312 --> 00:09:10,816 フラクタル図形とか 後天性サヴァン症候群とか 133 00:09:10,816 --> 00:09:13,653 あと これ 134 00:09:13,653 --> 00:09:16,656 親父が 最後に描いてた絵については? 135 00:09:18,491 --> 00:09:21,994 これ 何で ここだけ写真がないの? 136 00:09:21,994 --> 00:09:24,497 誰かが持ち去ったんだと思う 137 00:09:24,497 --> 00:09:26,999 それって 明人君かも 138 00:09:26,999 --> 00:09:29,502 えっ? (順子)妙な絵の写真を 139 00:09:29,502 --> 00:09:32,004 持ってきたことが あったのよ 140 00:09:46,652 --> 00:09:49,655 土の中は考えませんでした 141 00:09:54,493 --> 00:09:56,996 どうして 信用してくれたんですか? 142 00:10:01,000 --> 00:10:04,670 僕は どうしても君のことが 143 00:10:04,670 --> 00:10:07,473 悪い人だと思えないんだ 144 00:10:31,831 --> 00:10:35,501 ただ 僕が 145 00:10:35,501 --> 00:10:38,337 女性に弱いからだけじゃない 146 00:10:40,339 --> 00:10:44,143 僕は ずっと 君のことが 147 00:10:44,143 --> 00:10:46,145 お義兄様 148 00:10:46,145 --> 00:10:48,481 それ以上は… 149 00:10:53,986 --> 00:10:56,322 すまない 150 00:11:04,330 --> 00:11:06,666 宝探しは終わりだ 151 00:11:14,807 --> 00:11:18,811 康治さんの筆跡に間違いない 本物だ 152 00:11:18,811 --> 00:11:22,648 どこにあった? あの天井裏だ 153 00:11:22,648 --> 00:11:25,151 僕が確認したときには なかった 154 00:11:25,151 --> 00:11:27,987 そんなこと言ってる場合か そうですよ お義兄様 155 00:11:27,987 --> 00:11:30,322 早く犯人に連絡を 156 00:11:36,996 --> 00:11:38,998 (シャッター音) 157 00:11:38,998 --> 00:11:42,168 何してる? 記録を撮影するなとは 158 00:11:42,168 --> 00:11:44,503 言われていない (携帯着信) 159 00:11:44,503 --> 00:11:47,473 犯人からか 何て書いてある? 160 00:11:48,808 --> 00:11:51,143 動物病院だ 行こう 161 00:11:51,143 --> 00:11:54,647 向こうで落ち合おう 研究資料は俺が持ってく 162 00:11:54,647 --> 00:11:57,650 持ち逃げするつもりじゃ ないだろうな 163 00:11:57,650 --> 00:12:01,987 俺も鬼じゃない 明人の命を助けるよ 164 00:12:11,163 --> 00:12:14,667 これで ついに 犯人と対峙できますね 165 00:12:16,669 --> 00:12:19,004 どうしたんですか? お義兄様 166 00:12:19,004 --> 00:12:23,476 いや 随分あっさり 見つかったなと思って 167 00:12:32,151 --> 00:12:35,654 天井裏に あったことが 気になってるんですか? 168 00:12:35,654 --> 00:12:39,825 本当に この間 来たときは あそこには何もなかったんだ 169 00:12:39,825 --> 00:12:43,829 じゃあ 誰かが最近 置いてったんですかね 170 00:12:50,669 --> 00:12:53,506 どうしたんですか? 171 00:12:53,506 --> 00:12:55,808 君は 172 00:12:55,808 --> 00:12:58,644 あの家が残っていることを 173 00:12:58,644 --> 00:13:02,148 勇磨以外の誰かに話したか? 174 00:13:02,148 --> 00:13:05,484 いいえ 勇磨さん以外 誰にも 175 00:13:23,002 --> 00:13:25,504 どうしたんですか? 176 00:13:38,484 --> 00:13:41,320 家の中に誰か… 177 00:13:58,337 --> 00:14:01,674 そんなことしたら 中の人に… それでいいんだ 178 00:14:31,837 --> 00:14:36,508 僕と順子叔母さんの会話を 聞いていたんですね 179 00:14:36,508 --> 00:14:41,347 それで 小泉の家が残っている ことを知った叔父さんは 180 00:14:42,681 --> 00:14:47,820 先回りをして 研究記録を天井裏に隠した 181 00:14:49,655 --> 00:14:54,326 僕らが それを見つければ すぐに帰ると思ったから 182 00:14:55,995 --> 00:15:01,166 僕らが いなくなったあとに 自分が本当に欲しかったものを 183 00:15:01,166 --> 00:15:04,169 ゆっくり探そうと 思ったんですよね 184 00:15:05,337 --> 00:15:07,840 「寛恕の網」を 185 00:15:09,675 --> 00:15:12,678 (憲三)やっぱり 君も 頭がいい 186 00:15:18,684 --> 00:15:22,521 (憲三)明人君が これを持ってきたとき驚いたよ 187 00:15:22,521 --> 00:15:24,823 《これって 数学と関係あんのかな?》 188 00:15:24,823 --> 00:15:27,660 《うん? どれどれ》 《(明人)何だか法則性が…》 189 00:15:27,660 --> 00:15:29,662 (憲三)見た瞬間 鳥肌が立った 190 00:15:29,662 --> 00:15:32,164 《う~ん 僕には 絵のことは さっぱりだよ》 191 00:15:32,164 --> 00:15:35,000 (憲三)それは ウラムの螺旋の 表現方法を変え→ 192 00:15:35,000 --> 00:15:37,503 より 緻密にした絵に見えた 193 00:15:37,503 --> 00:15:40,339 ウラムの螺旋? 1963年 194 00:15:40,339 --> 00:15:43,175 数学者のスタニスワフ・ウラムに よって発見された 195 00:15:43,175 --> 00:15:46,512 素数を順番に 螺旋状に並べた図形だよ 196 00:15:48,013 --> 00:15:50,015 ウラムって 197 00:15:50,015 --> 00:15:52,351 もしかして 康治さんが 198 00:15:52,351 --> 00:15:55,020 「あきとにうらむな」と 言っていたのは 199 00:15:55,020 --> 00:15:57,356 (憲三)おそらく 明人に 200 00:15:57,356 --> 00:16:00,326 ウラムの螺旋の絵を 処分させろとか→ 201 00:16:00,326 --> 00:16:02,995 言いたかったのだろうね 202 00:16:02,995 --> 00:16:05,664 これですね ウラムの螺旋って 203 00:16:09,001 --> 00:16:13,839 全然違うだろう 一清さんが描いた「寛恕の網」は→ 204 00:16:13,839 --> 00:16:16,508 ウラムの螺旋と違い 曖昧なところが一切なく 205 00:16:16,508 --> 00:16:19,678 完璧な法則性を持っていた それは つまり 206 00:16:19,678 --> 00:16:22,681 素数の分布に 法則性があることを示す 207 00:16:22,681 --> 00:16:27,353 人類にとって画期的な発見に つながるものに違いなかった 208 00:16:27,353 --> 00:16:31,190 きっと 本物が ここにあるはずだと思ってね→ 209 00:16:31,190 --> 00:16:35,160 順子さんの鍵で こっそり 忍び込んで探すようになった 210 00:16:37,162 --> 00:16:41,500 (憲三)でも 見つかったのは 例の研究記録だけだった 211 00:16:42,501 --> 00:16:45,504 それで 「寛恕の網」が 212 00:16:45,504 --> 00:16:48,507 矢神家にあると考えた 213 00:16:48,507 --> 00:16:51,844 康治さんから この家は壊して→ 214 00:16:51,844 --> 00:16:54,847 更地にしたという連絡が 来たからね 215 00:16:54,847 --> 00:16:59,818 だけど さすがに矢神家に 忍び込むわけにはいかない 216 00:16:59,818 --> 00:17:05,657 ところが その絵を手に入れる 千載一遇のチャンスが やってきた 217 00:17:05,657 --> 00:17:07,993 遺産相続? 218 00:17:09,495 --> 00:17:13,499 この絵は 禎子さんの遺品として 219 00:17:13,499 --> 00:17:17,002 伯朗君に渡されるだろうからね 220 00:17:17,002 --> 00:17:20,506 でも 明人君の存在が邪魔だった 221 00:17:20,506 --> 00:17:23,175 大人になった彼なら 222 00:17:23,175 --> 00:17:26,845 「寛恕の網」の価値に 気づくかもしれないと思った 223 00:17:26,845 --> 00:17:31,016 その絵を 明人の目に触れさせることなく 224 00:17:31,016 --> 00:17:33,819 僕に引き取らせること 225 00:17:33,819 --> 00:17:36,822 それが 叔父さんの計画だったんですね 226 00:17:38,190 --> 00:17:41,026 そうだよ 227 00:17:41,026 --> 00:17:43,328 だけど 228 00:17:43,328 --> 00:17:45,998 楓さんの出現も 229 00:17:45,998 --> 00:17:48,500 この家が残っていたことも 230 00:17:48,500 --> 00:17:51,336 何もかも誤算だらけだった 231 00:17:51,336 --> 00:17:55,007 牧雄さんの存在も 想定外だったんですね 232 00:17:56,341 --> 00:17:59,678 (憲三)康治さんと一緒に 研究をしていた牧雄さんは→ 233 00:17:59,678 --> 00:18:02,014 「寛恕の網」の価値を すでに知っていて→ 234 00:18:02,014 --> 00:18:04,349 探しているのかも しれないと思った→ 235 00:18:04,349 --> 00:18:09,354 それで 待ち合わせをしていた 伯朗君のあとをつけて 牧雄さんを 236 00:18:19,998 --> 00:18:23,168 おふくろを殺したのも 237 00:18:23,168 --> 00:18:25,838 叔父さんだったんですか 238 00:18:38,951 --> 00:18:43,455 この家に忍び込んで 絵を探しているときだよ 239 00:18:45,791 --> 00:18:49,094 《(禎子)探しているのは》 240 00:18:49,094 --> 00:18:51,463 《「寛恕の網」ですか?》 241 00:18:52,464 --> 00:18:54,933 《憲三さんだったんですね》 242 00:19:05,944 --> 00:19:08,614 《順子に話してください》 243 00:19:10,449 --> 00:19:13,785 《なら 私が連絡します》 《許してくれ》 244 00:19:13,785 --> 00:19:16,955 《順子さんにだけは 言わないでくれないか》 245 00:19:16,955 --> 00:19:19,458 《あの絵は処分します》 《ダメだ!》 246 00:19:19,458 --> 00:19:21,960 《そんなことしたらいけない》 《あの絵には》 247 00:19:21,960 --> 00:19:26,598 《素数の配列の秘密が隠されていて 持っていては危険だって》 248 00:19:26,598 --> 00:19:29,434 《康治さんに聞かされていました》 249 00:19:30,769 --> 00:19:33,272 《素数は》 250 00:19:33,272 --> 00:19:36,608 《セキュリティシステムの 暗号に使われていて》 251 00:19:36,608 --> 00:19:41,113 《あの絵があれば 世界中の暗号を 破ることができるかもしれない》 252 00:19:41,113 --> 00:19:43,782 《僕は そんなことには使わない》 253 00:19:43,782 --> 00:19:48,453 《ただ 数学者として純粋に 素数の謎を解きたいだけだ》 254 00:19:50,956 --> 00:19:54,259 《人を狂わせるような絵は》 255 00:19:54,259 --> 00:19:58,931 《持っていては いけなかったのかもしれませんね》 256 00:19:58,931 --> 00:20:00,933 《順子に連絡します》 《頼む》 257 00:20:00,933 --> 00:20:03,435 《それだけは やめてくれ 頼む!》 258 00:20:05,938 --> 00:20:08,607 気づいたら 禎子さんが倒れていた 259 00:20:10,943 --> 00:20:15,113 (憲三)すぐに救急車を呼べば 助かっていたかもしれない→ 260 00:20:15,113 --> 00:20:17,616 だけど 僕は→ 261 00:20:17,616 --> 00:20:20,786 禎子さんを風呂場まで運び→ 262 00:20:20,786 --> 00:20:25,624 服を脱がせて 湯船に寝かせて お湯を入れた→ 263 00:20:25,624 --> 00:20:28,260 途中で意識が戻ったら 中止にしよう→ 264 00:20:28,260 --> 00:20:31,763 そう 頭の片隅で思っていた→ 265 00:20:31,763 --> 00:20:34,266 だけど→ 266 00:20:34,266 --> 00:20:36,768 目を覚ますことはなかった 267 00:20:48,280 --> 00:20:51,283 明人を今すぐ解放してください 268 00:20:52,618 --> 00:20:56,788 これ以上 僕の家族を壊さないでくれ 269 00:21:01,960 --> 00:21:04,463 分かった 270 00:21:06,098 --> 00:21:08,600 ちょっと待っててくれ 271 00:21:20,279 --> 00:21:22,781 (物音) 272 00:21:29,955 --> 00:21:31,957 何やってるんですか 273 00:21:32,958 --> 00:21:34,960 ちょっ ちょっ… 274 00:21:36,261 --> 00:21:38,263 あっ! 275 00:21:40,265 --> 00:21:42,434 動かないで 276 00:21:42,434 --> 00:21:44,436 お義兄様 277 00:21:48,940 --> 00:21:52,110 素数の秘密を解くことは 全ての数学者達の 278 00:21:52,110 --> 00:21:54,780 いや 人類の夢なんだ 279 00:21:54,780 --> 00:21:57,783 「寛恕の網」があれば その夢が きっとかなう 280 00:21:57,783 --> 00:22:00,952 人の命より 数学のほうが 大事だというんですか 281 00:22:00,952 --> 00:22:03,288 すでに 禎子さんの命を奪ってる 282 00:22:03,288 --> 00:22:06,958 叔父様も死にますよ 絵が見つからなければ 283 00:22:06,958 --> 00:22:10,462 この家のどこかに隠されている 絵と一緒に死ぬつもりだった 284 00:22:10,462 --> 00:22:12,931 もう やめてくれ そんなことしても 285 00:22:12,931 --> 00:22:15,434 絵は見つからない いや 君なら見つけられる 286 00:22:15,434 --> 00:22:18,770 えっ? 明人君が言ってた 兄貴なら 287 00:22:18,770 --> 00:22:22,941 母さんが譲り受けた貴重なものを きっと見つけることができるって 288 00:22:22,941 --> 00:22:25,444 何で? 兄貴は 僕よりも 289 00:22:25,444 --> 00:22:28,280 母さんに愛されていたからと 290 00:22:30,282 --> 00:22:32,784 探してくれ! 291 00:22:32,784 --> 00:22:36,121 無理だ もう この家は さんざん探して 292 00:22:36,121 --> 00:22:38,457 君ならできるって 彼は言ってたんだ 293 00:22:38,457 --> 00:22:41,793 君ならできるんだよ いいから早く見つけてくれ! 294 00:23:12,958 --> 00:23:15,093 お義兄様 ああ 295 00:23:15,093 --> 00:23:17,262 叔父さん 早く 僕は いい 296 00:23:17,262 --> 00:23:19,931 ふざけるな! 早く! 297 00:23:19,931 --> 00:23:22,100 あっち あっち 早く立って! 298 00:23:25,771 --> 00:23:27,773 早く! はい! 299 00:23:32,444 --> 00:23:34,613 ここに… 300 00:23:34,613 --> 00:23:36,615 あっ 301 00:23:45,624 --> 00:23:47,626 あそこだ 302 00:23:47,626 --> 00:23:49,628 あっ! 303 00:23:49,628 --> 00:23:51,630 お義兄様? 304 00:24:09,448 --> 00:24:11,450 うわっ! 305 00:24:25,764 --> 00:24:27,766 何やってんだよ! 306 00:24:27,766 --> 00:24:29,768 明人 逃げようよ 307 00:24:29,768 --> 00:24:33,772 でも 絵が 絵なんか どうでもいいじゃないか 308 00:24:33,772 --> 00:24:35,774 早く 309 00:25:10,942 --> 00:25:12,944 (ノック) 310 00:25:12,944 --> 00:25:14,946 失礼します 311 00:25:17,949 --> 00:25:21,620 明人 ごめん 待たしちゃって 312 00:25:21,620 --> 00:25:24,956 どうぞ お座りください 313 00:25:24,956 --> 00:25:28,793 一睡もしてないの? 眠れるわけがないだろ 314 00:25:28,793 --> 00:25:33,465 それより どういうことなのか教えてくれ 315 00:25:37,435 --> 00:25:40,105 10月2日 316 00:25:40,105 --> 00:25:42,774 父さんの容体が 悪化したと知らされて→ 317 00:25:42,774 --> 00:25:45,277 僕は急いで帰国したんだ→ 318 00:25:45,277 --> 00:25:47,779 2人の男性が待ち受けていた→ 319 00:25:47,779 --> 00:25:50,949 彼らは 警視庁の人間だった 320 00:25:52,284 --> 00:25:57,789 サイバー犯罪対策課が 交流サイトで見つけたんです→ 321 00:25:57,789 --> 00:26:00,792 矢神明人さんを拉致監禁すれば→ 322 00:26:00,792 --> 00:26:04,462 成功報酬を 支払うというオーダーを 323 00:26:04,462 --> 00:26:07,098 依頼人の正体を突き止めるために 324 00:26:07,098 --> 00:26:11,436 我々は 明人さんに ある提案をしました 325 00:26:12,771 --> 00:26:16,608 僕を実際に 拉致監禁したように見せかけて→ 326 00:26:16,608 --> 00:26:19,778 相手の出方をうかがおうって 327 00:26:19,778 --> 00:26:22,447 その提案に乗ったのか? 328 00:26:22,447 --> 00:26:25,450 条件付きで 条件? 329 00:26:25,450 --> 00:26:29,955 そもそも 僕が帰国するのを 知っていたのは親戚の人間だけ 330 00:26:29,955 --> 00:26:35,627 となれば 依頼人は 彼らの中の 誰かである可能性が高い 331 00:26:35,627 --> 00:26:38,930 そう考えたとき 僕の中に 332 00:26:38,930 --> 00:26:41,933 一つの仮説が ひらめいた 333 00:26:41,933 --> 00:26:44,269 おふくろの死か 334 00:26:44,269 --> 00:26:47,772 母さんが死んで以来 僕は ずっと→ 335 00:26:47,772 --> 00:26:52,110 矢神家の誰かに殺されたんじゃ ないかと疑い続けていた 336 00:26:52,110 --> 00:26:56,114 そこで警察に 母さんの死の 再捜査をしてほしいと 337 00:26:56,114 --> 00:26:58,450 頼んでみたんだ 338 00:26:58,450 --> 00:27:01,286 真相を究明するには 関係者の内部に 339 00:27:01,286 --> 00:27:03,955 深く立ち入る必要がありました 340 00:27:03,955 --> 00:27:08,960 そこで 潜入捜査が 行われることが決定しました 341 00:27:14,099 --> 00:27:16,101 (ノック) 342 00:27:16,101 --> 00:27:18,103 どうぞ 343 00:27:39,658 --> 00:27:43,161 警視庁捜査一課 特殊犯捜査係の→ 344 00:27:43,161 --> 00:27:45,664 古澤楓です 345 00:27:47,165 --> 00:27:49,501 嘘だろ… 346 00:27:50,669 --> 00:27:53,672 兄貴には 心配や迷惑をかけて 347 00:27:53,672 --> 00:27:57,509 ふざけんなよ 探っていたのは矢神の連中だろ 348 00:27:57,509 --> 00:28:01,179 俺には最初から 本当のこと言って くれてもよかったんじゃないのか 349 00:28:01,179 --> 00:28:03,682 明人さんから そのような提案は あったのですが 350 00:28:03,682 --> 00:28:06,518 秘密の共有者は 極力 少なくするのが 351 00:28:06,518 --> 00:28:10,522 潜入捜査の鉄則ですので 我々が拒否しました 352 00:28:10,522 --> 00:28:12,524 なら 勇磨は? 353 00:28:12,524 --> 00:28:15,326 勇磨さんには 盗聴されちゃったんだ 354 00:28:20,498 --> 00:28:23,501 (明人) 僕と楓さんが話しているのを 355 00:28:23,501 --> 00:28:25,837 《そういうことか》 356 00:28:25,837 --> 00:28:29,674 それで 研究記録が見つかった ときは譲るという条件で 357 00:28:29,674 --> 00:28:32,677 捜査に協力するように お願いしたんだ 358 00:28:34,012 --> 00:28:37,682 なら 牡蠣のことで 乗り込んでいったときって… 359 00:28:37,682 --> 00:28:40,685 《うせろ 負け犬》 360 00:28:43,822 --> 00:28:48,159 (明人)あのときは まさに 捜査会議をしていたところだった 361 00:28:50,161 --> 00:28:54,165 じゃあ 実家の焼き鳥屋のお母さんは? 362 00:28:54,165 --> 00:28:58,002 あれは 私の先輩の捜査員です 363 00:28:58,002 --> 00:29:00,672 もともと 私の行きつけのお店で 364 00:29:00,672 --> 00:29:04,008 ご主人に事情を話して 使わせてもらいました 365 00:29:04,008 --> 00:29:09,180 じゃあ さっき 小泉の家に明人がいたのは? 366 00:29:09,180 --> 00:29:11,683 兄貴と楓さんを つけてたんだよ 367 00:29:13,017 --> 00:29:17,522 そして ついに 兄貴が真相を暴いてくれた 368 00:29:20,358 --> 00:29:24,162 よかったのかよ そんなんで 369 00:29:24,162 --> 00:29:28,500 お前が いない間に 康治さんは亡くなったぞ 370 00:29:30,835 --> 00:29:33,838 うん 371 00:29:33,838 --> 00:29:37,175 最期に会えないかもしれないって 372 00:29:37,175 --> 00:29:40,011 覚悟はしていた 373 00:29:40,011 --> 00:29:44,849 でも 母さんのためだから 父さんも許してくれると思う 374 00:29:44,849 --> 00:29:47,685 それに 375 00:29:47,685 --> 00:29:52,657 兄貴が みとってくれたって 楓さんから聞いたから安心したよ 376 00:30:00,832 --> 00:30:05,503 とにかく お前が無事でよかった 377 00:30:08,339 --> 00:30:11,009 心配かけて ホントに ごめん 378 00:30:16,014 --> 00:30:20,518 康治さん 最後まで お前に会いたがってたぞ 379 00:30:20,518 --> 00:30:23,521 すぐに行ってやれ 380 00:30:23,521 --> 00:30:25,990 ありがとう 381 00:30:25,990 --> 00:30:28,326 じゃあ また 382 00:30:41,172 --> 00:30:46,010 聞きたいことが 山のようにあるけど 383 00:30:46,010 --> 00:30:50,515 とりあえず 一番聞きたいことを尋ねます 384 00:30:52,684 --> 00:30:56,521 全部 芝居だったんですか? 385 00:30:57,822 --> 00:30:59,824 はい 386 00:30:59,824 --> 00:31:05,663 明人を思って泣いたのも 怒って 僕を引っぱたいたのも全て 387 00:31:05,663 --> 00:31:07,665 はい 388 00:31:07,665 --> 00:31:10,668 はあ~っ 全然笑えないな 389 00:31:14,672 --> 00:31:17,508 怒ってますよね 390 00:31:17,508 --> 00:31:20,345 怒ってるっていうか 391 00:31:20,345 --> 00:31:23,014 理解できないんです 392 00:31:23,014 --> 00:31:26,017 僕は あなたと ずっと一緒にいましたよね 393 00:31:26,017 --> 00:31:28,353 怒ったり 喜んだり 394 00:31:28,353 --> 00:31:32,156 数え切れないほど言葉と気持ちを 交わしたつもりでした 395 00:31:32,156 --> 00:31:35,493 あれは一体 何だったんですか? 396 00:31:39,163 --> 00:31:42,500 私は 明人さんの妻に なりきりました 397 00:31:43,835 --> 00:31:48,840 もし ホントの妻だったらどうするか などということは考えず 398 00:31:50,174 --> 00:31:54,178 ただ 自分は妻なんだと 思い込んでいました 399 00:31:55,513 --> 00:31:59,017 あなたの頬を叩いたときは 400 00:31:59,017 --> 00:32:02,520 そういう状態だったように 思います 401 00:32:03,988 --> 00:32:08,826 思いますというのは 自分でも よく分からないからです 402 00:32:08,826 --> 00:32:11,663 潜入捜査をしているときは 403 00:32:11,663 --> 00:32:16,167 そうやって 本能のようなもので動きます 404 00:32:26,177 --> 00:32:29,514 手島さんには ひどいことをしてしまいました 405 00:32:30,848 --> 00:32:34,986 本当に申し訳ございませんでした 406 00:32:41,492 --> 00:32:46,164 大変な お仕事ですね 407 00:32:50,335 --> 00:32:53,504 お勤め ご苦労さまです 408 00:33:42,854 --> 00:33:45,356 《これ お義母様の形見ですよね?》 409 00:33:45,356 --> 00:33:47,992 《こんな大切なものを いいんですか?》 410 00:33:47,992 --> 00:33:51,829 《いいに決まってるだろ 明人の お嫁さんなんだから》 411 00:33:52,997 --> 00:33:57,502 《君は絶対に悪い人じゃない このまま最後まで信じ抜こうって》 412 00:33:57,502 --> 00:34:00,004 《僕にとっても大切な人なんだよ》 413 00:34:00,004 --> 00:34:02,673 《傷つける人間は 絶対に許しません!》 414 00:34:02,673 --> 00:34:05,843 《最強タッグなんだろ? 僕達は》 415 00:34:35,673 --> 00:34:38,176 これからもさ 416 00:34:38,176 --> 00:34:41,679 たまに 一緒に お酒飲んだり 417 00:34:41,679 --> 00:34:46,184 困ったことがあったら 色々 相談に乗ってね 418 00:34:49,353 --> 00:34:52,523 今でも 419 00:34:52,523 --> 00:34:57,495 憲三さんのこと 嫌いにはなれないの 420 00:35:06,170 --> 00:35:10,174 いいんじゃないかな それで 421 00:35:15,346 --> 00:35:18,182 ごめんね 422 00:35:18,182 --> 00:35:21,018 ごめんね お姉ちゃん… 423 00:35:44,175 --> 00:35:46,511 (池田)どうだ? そろそろ 元実ちゃんと 424 00:35:46,511 --> 00:35:49,180 素敵なディナーでも 楽しんでくれば? 425 00:35:49,180 --> 00:35:51,682 余計なことは 言わないでくださいよ 426 00:35:52,850 --> 00:35:55,686 うちの養子に入るって話 427 00:35:55,686 --> 00:36:00,358 こっちも そろそろ 本気で考えてもらえると助かるな 428 00:36:00,358 --> 00:36:03,327 (蔭山)私も かまいませんよ (池田)へっ? 429 00:36:03,327 --> 00:36:05,329 (蔭山)素敵なディナー 430 00:36:05,329 --> 00:36:09,167 副院長が本当に 楓さんのことを 忘れていたらですけど 431 00:36:11,335 --> 00:36:14,005 忘れるも何もないよ 432 00:36:14,005 --> 00:36:17,008 あんな人は この世にいなかったんだから 433 00:36:17,008 --> 00:36:21,012 (池田) は~い 決まりだな えっ へへへっ 434 00:36:31,522 --> 00:36:33,491 蔭山さん 435 00:36:33,491 --> 00:36:36,494 何で私からの電話 無視するんですか? 436 00:36:36,494 --> 00:36:38,829 あっ すいません 437 00:36:38,829 --> 00:36:41,332 もう関わらないほうが いいのかなと思いまして 438 00:36:41,332 --> 00:36:45,503 勝手に決めないでください そんなの無責任です 439 00:36:49,006 --> 00:36:51,842 蔭山さん 440 00:36:51,842 --> 00:36:56,013 あなたは私のこと 大嫌いでしょうけど 441 00:36:56,013 --> 00:36:59,350 私は あなたのこと大好きでした 442 00:36:59,350 --> 00:37:02,687 すみません お願いします は~い→ 443 00:37:02,687 --> 00:37:05,356 毎度どうも ありがとうございました 444 00:37:06,657 --> 00:37:10,328 今度 副院長と デートすることになりました 445 00:37:10,328 --> 00:37:12,830 楓さんからもらった このスカーフをして 446 00:37:12,830 --> 00:37:16,500 めいっぱい おしゃれしていこうと思います 447 00:37:16,500 --> 00:37:19,003 副院長は 前から気になる存在でしたけど 448 00:37:19,003 --> 00:37:22,340 楓さんが現れてから 余計 気になるようになりました 449 00:37:22,340 --> 00:37:25,009 それは 副院長と あなたが 一緒になるのが 450 00:37:25,009 --> 00:37:27,511 嫌だったからだと思います 451 00:37:33,684 --> 00:37:38,522 矢神楓という人間は 本当に いなかったんですか? 452 00:37:39,991 --> 00:37:45,162 私には どうしても あれが全て 全部 嘘だったとは思えません 453 00:37:50,501 --> 00:37:52,837 いいのかよ 初七日に 454 00:37:52,837 --> 00:37:54,839 喪主が外に出てきて 455 00:37:54,839 --> 00:37:57,675 (明人) 大丈夫だよ 今日は身内だけだから 456 00:37:58,676 --> 00:38:03,514 警察から 憲三叔父さんの 供述内容 少し聞いた 457 00:38:04,849 --> 00:38:07,351 俺は いい 聞きたくない 458 00:38:07,351 --> 00:38:10,988 いや 兄貴は 知っておいたほうがいいと思う→ 459 00:38:10,988 --> 00:38:13,991 母さん 話してたみたいなんだ 460 00:38:13,991 --> 00:38:17,161 《人を狂わせるような絵は》 461 00:38:17,161 --> 00:38:20,331 《持っていては いけなかったのかもしれませんね》 462 00:38:20,331 --> 00:38:23,334 《なら 何で あの絵を今まで》 463 00:38:24,502 --> 00:38:27,338 《一清さんに言われたんです→》 464 00:38:27,338 --> 00:38:32,343 《あの絵は 伯朗との最後の思い出だから》 465 00:38:32,343 --> 00:38:35,012 《あの「寛恕の網」だけは》 466 00:38:35,012 --> 00:38:38,015 《伯朗に渡してあげてほしいって》 467 00:38:39,850 --> 00:38:42,853 《あの子の幸せな思い出は》 468 00:38:44,522 --> 00:38:47,358 《とっておいて あげたかったんです》 469 00:38:50,328 --> 00:38:52,330 (明人)兄貴は 470 00:38:53,831 --> 00:38:56,667 ホントに 母さんに愛されてたんだね 471 00:38:58,669 --> 00:39:03,341 俺は ずっと お前に嫉妬してた 472 00:39:03,341 --> 00:39:07,345 おふくろの愛情を 全て取られたと思って 473 00:39:08,846 --> 00:39:11,182 僕も一緒だよ 474 00:39:12,516 --> 00:39:15,019 兄貴が うらやましかった 475 00:39:16,987 --> 00:39:20,658 だけど 違ったみたいだな 476 00:39:20,658 --> 00:39:25,663 おふくろは 俺達のことを 平等に愛してくれていた 477 00:39:27,498 --> 00:39:29,500 ああ 478 00:39:34,171 --> 00:39:37,675 伯朗さん 波恵おば様が捜してましたよ 479 00:39:37,675 --> 00:39:40,177 ああ 分かった ありがとう 480 00:39:45,349 --> 00:39:47,685 いや あの 481 00:39:47,685 --> 00:39:52,156 百合華と結婚を前提に 付き合うことになった 482 00:39:52,156 --> 00:39:55,326 よろしくお願いします お義兄様 483 00:39:57,328 --> 00:39:59,330 おめでとう うん 484 00:39:59,330 --> 00:40:02,666 兄貴も早く いい人 見つけなよ 誰かいないの? 485 00:40:02,666 --> 00:40:05,169 偉そうに 486 00:40:10,007 --> 00:40:12,176 明人 487 00:40:12,176 --> 00:40:15,513 俺は これからも一生 488 00:40:15,513 --> 00:40:18,849 手島のままで いくことに決めた 489 00:40:18,849 --> 00:40:21,152 でも 490 00:40:21,152 --> 00:40:24,355 お前とは ずっと兄弟だからな 491 00:40:36,500 --> 00:40:39,503 伯朗さんに お渡しする遺品です 492 00:40:46,010 --> 00:40:48,679 (波恵)警察から戻ってきました 493 00:40:48,679 --> 00:40:52,349 大事な思い出の品ですよね 494 00:40:52,349 --> 00:40:54,685 楓さんとの 495 00:40:58,355 --> 00:41:04,161 前よりも 波恵さんの本心が 少し見えるような気がしますよ 496 00:41:04,161 --> 00:41:06,831 でしょうね 497 00:41:06,831 --> 00:41:11,001 伯朗さんのせいで 恥も外聞もなく 498 00:41:11,001 --> 00:41:14,505 全て さらけ出してしまいましたから 499 00:41:14,505 --> 00:41:16,841 この家の人間 全員が 500 00:41:23,180 --> 00:41:28,686 何だかんだで 風通しが よくなったのかもしれませんね 501 00:41:39,163 --> 00:41:42,833 遺産は全て 明人が受け継いだが 502 00:41:42,833 --> 00:41:46,504 研究記録は 俺が手に入れた 503 00:41:46,504 --> 00:41:50,341 どんなビジネスに化けるか 今から楽しみだよ 504 00:41:51,675 --> 00:41:53,677 僕には関係のない話だ 505 00:41:53,677 --> 00:41:56,347 お前は何か手に入れたのか? 506 00:41:56,347 --> 00:42:00,184 昔から逃げてばかりで 戦おうとしない 507 00:42:02,520 --> 00:42:06,824 そんな お前が 俺は本当に嫌いだった 508 00:42:12,329 --> 00:42:16,500 欲しいものがあるなら 自分の力で 手に入れろ 509 00:42:18,836 --> 00:42:21,338 負け犬 510 00:42:35,019 --> 00:42:38,355 こちらのお部屋でございます 511 00:42:38,355 --> 00:42:40,491 あっ 大丈夫です 512 00:42:40,491 --> 00:42:42,493 失礼いたします 513 00:43:05,516 --> 00:43:08,852 ごめん 蔭山君 今日のディナーなんだけど 514 00:43:08,852 --> 00:43:13,824 中止にしてくれないかな やっぱり僕は 楓さんのことが… 515 00:43:17,828 --> 00:43:20,164 何で… 516 00:43:24,335 --> 00:43:26,837 あっ 517 00:43:26,837 --> 00:43:29,506 ホントは ずっと こうしたかったんです 518 00:43:37,181 --> 00:43:40,184 <なんてことが起きるはずがない> 519 00:43:45,356 --> 00:43:48,826 ごめん 蔭山君 今日のディナーなんだけど… 520 00:43:50,995 --> 00:43:53,330 何で… 521 00:43:59,503 --> 00:44:02,840 ごめんなさい 蔭山さんに お願いして 522 00:44:02,840 --> 00:44:05,342 やっぱり もう一度 伯朗さんに お会い… 523 00:44:09,013 --> 00:44:12,850 ホントは ずっと こうしたかった 524 00:44:19,156 --> 00:44:22,993 これ 現実だよね 525 00:44:24,495 --> 00:44:27,164 任務でもありません 526 00:44:30,501 --> 00:44:32,503 あっ 527 00:44:32,503 --> 00:44:35,673 何か急に すみません 528 00:44:35,673 --> 00:44:38,008 いえ 529 00:44:45,015 --> 00:44:48,152 改めまして 手島伯朗です 530 00:44:48,152 --> 00:44:52,990 あっ 初めまして 古澤楓といいます 531 00:44:58,829 --> 00:45:02,666 あ~っ あんな大胆なことできるんですね 532 00:45:02,666 --> 00:45:04,668 君に言われたくないよ 533 00:45:04,668 --> 00:45:07,504 私 ホントは臆病なタイプですよ 534 00:45:09,339 --> 00:45:11,341 嘘だ 535 00:45:11,341 --> 00:45:13,677 お楽しみに 536 00:45:13,677 --> 00:45:16,680 何なんだよ もう はい 選びましょう 537 00:45:16,680 --> 00:45:20,184 <なんてことが起きることも ある>