1 00:00:03,003 --> 00:00:25,025 2 00:00:25,025 --> 00:00:28,028 (雪乃)どうしたの? 雨。➡ 3 00:00:28,028 --> 00:00:30,030 眠れないの? 4 00:00:38,038 --> 00:00:46,046 実はね 雨に 一つ秘密にしていたことがあるの。 5 00:00:46,046 --> 00:00:50,050 ばあちゃん 魔法使いなの。 (雨)えっ? 6 00:00:50,050 --> 00:00:56,056 イフタフ ヤー シムシム。 7 00:00:56,056 --> 00:01:00,994 日本語だと「開け! ゴマ」 知ってるでしょ? 8 00:01:00,994 --> 00:01:05,999 この魔法にかけられたら 心の扉も開いちゃう。 9 00:01:08,001 --> 00:01:13,006 では 次こそは開けてみせましょう。 10 00:01:13,006 --> 00:01:17,010 イフタフ ヤー シムシム。 11 00:01:17,010 --> 00:01:19,012 うぃ~。 フフフ。 12 00:01:19,012 --> 00:01:23,016 聞かせてよ 雨の本当の気持ちを。 13 00:01:26,019 --> 00:01:32,025 ばあちゃんと 一緒に寝たいの。 14 00:01:32,025 --> 00:01:34,027 よく言えたね~。 15 00:01:34,027 --> 00:01:39,032 偉い偉い 偉いぞ~。 16 00:01:39,032 --> 00:01:44,037 (雪乃)もし魔法が使えたら どんなお願いをかなえたい? 17 00:01:44,037 --> 00:01:49,042 《もしも魔法が使えたら どんな願いをかなえよう》 18 00:01:51,044 --> 00:01:56,049 お菓子いっぱい欲しい。 それと…。 19 00:01:59,052 --> 00:02:03,991 ばあちゃんと お母さんと➡ 20 00:02:03,991 --> 00:02:06,994 3人で暮らしたいな。 21 00:02:09,997 --> 00:02:14,001 かなうよ きっと。 22 00:02:16,003 --> 00:02:21,008 あとね…。 あらあ ずいぶんと欲張りな➡ 23 00:02:21,008 --> 00:02:24,011 魔法使いだねえ。 24 00:02:24,011 --> 00:02:31,018 《たくさん たくさんあり過ぎて 1つになんて決められなかった》 25 00:02:31,018 --> 00:02:35,022 《あのころ 私は信じてた》 26 00:02:37,024 --> 00:02:42,029 《大人になれば どんな願いもかなうって》 27 00:03:04,985 --> 00:03:10,991 (雪乃)心配かけてごめんね 雨。 28 00:03:10,991 --> 00:03:13,994 《どうしたの? ばあちゃん》 29 00:03:13,994 --> 00:03:15,996 《ばあちゃん!》 30 00:03:15,996 --> 00:03:22,002 ばあちゃんね がんなの。 31 00:03:26,006 --> 00:03:33,013 苦しいのはごめんだから 抗がん剤治療も断ってきたの。 32 00:03:33,013 --> 00:03:39,019 だから持って あと2カ月…。 33 00:03:39,019 --> 00:03:43,023 早ければ数週間かもしれない。 34 00:03:46,026 --> 00:03:49,029 あらためて そう言われちゃった。 35 00:03:54,034 --> 00:03:57,037 嘘だよ…。 36 00:03:57,037 --> 00:04:00,040 死なないよ。 絶対死なない 死ぬわけない。 37 00:04:00,040 --> 00:04:02,976 きっと先生が間違えてるんだよ。 38 00:04:02,976 --> 00:04:04,978 だから…。 39 00:04:07,981 --> 00:04:10,984 死んじゃうなんて言わないで。 40 00:04:12,986 --> 00:04:14,988 おいで 雨。 41 00:04:20,994 --> 00:04:24,998 (雪乃) ばあちゃん もうすぐ死ぬわ。 42 00:04:27,000 --> 00:04:32,005 (雪乃)でも まだ生きてる。➡ 43 00:04:32,005 --> 00:04:38,011 ちゃんと こうして生きてるよ。 44 00:04:38,011 --> 00:04:45,018 だから生きている間は 雨の笑顔を たくさん見せてよ。 45 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 ばあちゃん…。 46 00:04:47,020 --> 00:04:52,025 ばあちゃんはね 笑ってる雨が大好き。➡ 47 00:04:52,025 --> 00:04:54,027 フフ…。 48 00:04:54,027 --> 00:05:08,976 ♬~ 49 00:05:08,976 --> 00:05:11,979 (陽平)その 何だ 人生ってのはよ➡ 50 00:05:11,979 --> 00:05:14,982 明けない夜はないっていうか…。 (太陽)いいよ うまいこと言って➡ 51 00:05:14,982 --> 00:05:17,985 慰めようとしなくて。 そっか。 52 00:05:19,987 --> 00:05:23,991 《会うのも これで最後。 司さんに悪いから》 53 00:05:25,993 --> 00:05:30,998 あっ 父さんはさ 母さんと どんな恋愛してきたの? 54 00:05:30,998 --> 00:05:33,000 何だよ お前 急によ。 55 00:05:33,000 --> 00:05:37,004 いや 一度も 聞いたことなかったなあって。 56 00:05:37,004 --> 00:05:40,007 俺も明日香には散々振られたよ。 母さん 面食いだったの? 57 00:05:40,007 --> 00:05:42,009 バカ野郎。 フフ…。 58 00:05:42,009 --> 00:05:46,013 明日香の実家はよ 福岡で手広く商売やっててな。 59 00:05:46,013 --> 00:05:49,016 まあ 箱入り娘だったんだよな あいつは。 60 00:05:49,016 --> 00:05:52,019 あいつの親父さんは 娘に悪い虫がつかないようにって➡ 61 00:05:52,019 --> 00:05:55,022 長崎の全寮制の女子校に 明日香を入れてな。➡ 62 00:05:55,022 --> 00:05:57,024 なのに俺みたいのが ちょっかい出したもんだからさ➡ 63 00:05:57,024 --> 00:06:00,027 怒った 怒った。 フフ。 あっ。 64 00:06:00,027 --> 00:06:03,964 じゃあ 母さんの親戚と 付き合いがないっていうのは…。 65 00:06:03,964 --> 00:06:07,968 最後は駆け落ち同然だったからな。 66 00:06:07,968 --> 00:06:10,971 そうだったんだ。 67 00:06:10,971 --> 00:06:15,976 (陽平)太陽 振られた男ができることってよ➡ 68 00:06:15,976 --> 00:06:17,978 3つだけなんだよ。 69 00:06:19,980 --> 00:06:22,983 はい。 まず1つ目な。 70 00:06:22,983 --> 00:06:25,986 相手の幸せを願ってやることだ。 なっ。 71 00:06:25,986 --> 00:06:28,989 うん。 (陽平)で 2つ目。 72 00:06:28,989 --> 00:06:34,995 何事もなかったように 今までどおり普通に暮らすこと。➡ 73 00:06:34,995 --> 00:06:40,000 最後は もしも お前の その好きな子が➡ 74 00:06:40,000 --> 00:06:45,005 1人で泣いて悲しんでたら そんときは もう➡ 75 00:06:45,005 --> 00:06:49,009 何を置いてでも駆け付けてやんだ。 なっ。 76 00:06:53,013 --> 00:06:56,016 うん。 77 00:06:56,016 --> 00:06:58,018 <(物音) 78 00:07:00,020 --> 00:07:01,955 (春陽)いやさ お風呂の排水口に➡ 79 00:07:01,955 --> 00:07:04,958 信じられない量の抜け毛が あってさ。 80 00:07:04,958 --> 00:07:07,961 おにい ストレスで はげ散らかすんじゃないかと思って。 81 00:07:07,961 --> 00:07:10,964 たぶん それ 父さんのだよ。 あっ…。 82 00:07:10,964 --> 00:07:15,969 おーい 何か言ったか? (春陽)さてと そろそろ寝ようっと。 83 00:07:15,969 --> 00:07:18,972 あした 日曜で休みだけど 飯でも行く? 84 00:07:18,972 --> 00:07:22,976 たまには おごるよ。 ホント? じゃあ すしね。 85 00:07:22,976 --> 00:07:25,979 たっかいやつ? 86 00:07:27,981 --> 00:07:33,987 ばあちゃんのこと 奇跡で助けられませんか? 87 00:07:33,987 --> 00:07:37,991 奇跡は 誰にでも起きることじゃないの。 88 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 選ばれた人にだけ。 89 00:07:40,994 --> 00:07:45,999 それに 私たちに与える権限はないの。 90 00:07:48,001 --> 00:07:51,004 (日下)もうすぐ午前0時です。 91 00:07:51,004 --> 00:07:56,009 次に奪われる感覚が 時計に表示されます。➡ 92 00:07:56,009 --> 00:08:01,949 残るは3つ。 視覚 触覚 聴覚。➡ 93 00:08:01,949 --> 00:08:05,953 そのいずれかを失うことになる。 94 00:08:05,953 --> 00:08:07,955 あと5秒。 95 00:08:10,958 --> 00:08:12,960 3。➡ 96 00:08:12,960 --> 00:08:15,963 2。➡ 97 00:08:15,963 --> 00:08:17,965 1。 98 00:08:26,974 --> 00:08:30,978 (日下) 次に奪われるのは触覚です。➡ 99 00:08:30,978 --> 00:08:35,983 タイムリミットは3週間後の 2月18日 午前3時です。 100 00:08:35,983 --> 00:08:38,986 触覚って 具体的にはどんな? 101 00:08:38,986 --> 00:08:44,992 氷に触れたときの冷たさ とげが刺さった痛さ➡ 102 00:08:44,992 --> 00:08:47,995 今 あなたが触れている ソファの質感➡ 103 00:08:47,995 --> 00:08:51,999 そして人のぬくもりや 皮膚の感触。➡ 104 00:08:51,999 --> 00:08:58,005 つまり触覚とは 世界と そして誰かとのつながりを➡ 105 00:08:58,005 --> 00:09:01,942 実感するための感覚といっても 過言ではない。 106 00:09:04,945 --> 00:09:09,950 じゃあ 分からなくなるんですね。 107 00:09:09,950 --> 00:09:15,956 触れても 触れられても➡ 108 00:09:15,956 --> 00:09:18,959 もう 何も…。 109 00:09:20,961 --> 00:09:23,964 (日下)ええ そうです。 110 00:09:27,968 --> 00:09:30,971 足の感覚がなくなっても 立っていられるんですか? 111 00:09:30,971 --> 00:09:34,975 ちゃんと歩けますか? 物を持ったりすることも。 112 00:09:34,975 --> 00:09:38,979 寝たきりになったり そんなことありませんよね? 113 00:09:38,979 --> 00:09:40,981 分かりません。 114 00:09:42,983 --> 00:09:47,988 (日下)ただ 一つ言えることが あるとするならば➡ 115 00:09:47,988 --> 00:09:52,993 そうなる準備はしておくべきかと。 116 00:10:07,007 --> 00:10:09,009 117 00:10:09,009 --> 00:10:15,015 (司)雪乃さんが? 早ければ数週間って。 118 00:10:15,015 --> 00:10:18,952 昨日 五感のこと 言おうと思ったんです。 119 00:10:18,952 --> 00:10:22,956 でも…。 言えなかったの? 120 00:10:25,959 --> 00:10:29,963 早く言わなきゃって 分かってるんです。 121 00:10:29,963 --> 00:10:32,966 だけど ばあちゃん➡ 122 00:10:32,966 --> 00:10:39,973 すごくすごく痛そうで 苦しそうで…。 123 00:10:39,973 --> 00:10:44,978 その上 私のことで また苦しめるなんて…。 124 00:10:46,980 --> 00:10:49,983 そんなの耐えられなくて。 125 00:10:53,987 --> 00:10:57,991 《私 太陽君のことが 好きなんです》 126 00:10:57,991 --> 00:11:00,994 《高校生の頃から ずっと》 127 00:11:09,002 --> 00:11:11,004 (女性)あっ ユリア また その本 読んでるの? 128 00:11:11,004 --> 00:11:14,007 だって この本 好きなんだもん。 (女性)フフッ。➡ 129 00:11:14,007 --> 00:11:17,010 ホント好きねえ。 (女の子)うん。 130 00:11:18,946 --> 00:11:21,949 (雪乃) 《雨は そのご本が大好きね》 131 00:11:21,949 --> 00:11:26,954 《たくさん魔法が出てきて 楽しいの》 132 00:11:26,954 --> 00:11:29,957 《ねえ 雨》 133 00:11:29,957 --> 00:11:36,964 《大人になると苦しいことや 悲しいことが たくさん起こるの》 134 00:11:36,964 --> 00:11:39,967 《でも 雨に魔法をかけてくれる人も➡ 135 00:11:39,967 --> 00:11:42,970 きっと現れる》 136 00:11:42,970 --> 00:11:48,976 《だから そんなときは 遠慮せずに➡ 137 00:11:48,976 --> 00:11:52,980 魔法に助けてもらいなさいよ》 138 00:11:52,980 --> 00:11:58,986 《その代わり 雨も誰かに すてきな魔法をかけてあげてね》 139 00:11:58,986 --> 00:12:03,991 《じゃあ 私 ばあちゃんに魔法かけてあげる》 140 00:12:11,999 --> 00:12:14,001 ホントにいいんですか? 141 00:12:14,001 --> 00:12:17,004 スーパーのパックのおすしで。 (春陽)いいの いいの。➡ 142 00:12:17,004 --> 00:12:20,941 でもさ ぶっちゃけ相手が悪かったよ。 143 00:12:20,941 --> 00:12:24,945 司さんのこと? あのイケメンは➡ 144 00:12:24,945 --> 00:12:27,948 例えるなら本マグロの握りだもん。 うん。 145 00:12:27,948 --> 00:12:30,951 (春陽)かんぴょう巻きのおにいじゃ どうやったって勝てないよ。 146 00:12:32,953 --> 00:12:35,956 うるさいよ。 147 00:12:35,956 --> 00:12:37,958 フフフッ。 (春陽)まあさ➡ 148 00:12:37,958 --> 00:12:41,962 世界のどっかにはいるはずだよ。 本マグロより➡ 149 00:12:41,962 --> 00:12:43,964 かんぴょう巻きがいいって 女の子も。 150 00:12:43,964 --> 00:12:48,969 俺は他の女の子はどうでもいいよ。 もう そんな切ないこと言うなよ➡ 151 00:12:48,969 --> 00:12:50,971 かんぴょう巻き。 おーい! 152 00:12:50,971 --> 00:12:54,975 兄貴を かんぴょう巻きって呼ぶな! 153 00:12:54,975 --> 00:12:56,977 ハハッ。 154 00:13:03,984 --> 00:13:06,987 ほれ。 (春陽)うん カワイイ指輪。 155 00:13:06,987 --> 00:13:10,991 雨ちゃんが卒業するときに 買ったんだよ。 156 00:13:10,991 --> 00:13:14,995 この指輪をはめてる雨ちゃんを見て 思ったんだよ。 157 00:13:14,995 --> 00:13:19,933 この子の 指輪の精になれたらな~って。 158 00:13:19,933 --> 00:13:23,937 指輪の精? ハハッ…。 159 00:13:36,950 --> 00:13:40,954 ばあちゃん 着替え持ってきたよ。 160 00:13:40,954 --> 00:13:45,959 寝間着は いつものでいいよね? あと歯ブラシと眼鏡と…。 161 00:13:45,959 --> 00:13:48,962 ねえ 雨。 何? 162 00:13:48,962 --> 00:13:51,965 あなた 何か隠してる? 163 00:13:58,972 --> 00:14:00,974 (雪乃)おいで 雨。 164 00:14:05,979 --> 00:14:08,982 懐かしい。 昔を思い出したの。 165 00:14:08,982 --> 00:14:13,987 雨が眠れなかった夜のこと。 166 00:14:13,987 --> 00:14:18,926 ああ 「ばあちゃん 魔法使いなの」 って言ってたね。 167 00:14:18,926 --> 00:14:22,930 信じちゃったよ。 信じていいよ 本当のことだもん。 168 00:14:22,930 --> 00:14:27,935 え~? 今も魔法 使えるよ。 169 00:14:27,935 --> 00:14:32,940 イフタフ ヤー シムシム~。➡ 170 00:14:32,940 --> 00:14:38,946 この魔法にかけられたら 心の扉も開いちゃう。 171 00:14:40,948 --> 00:14:45,953 (雪乃)素直になれる特別な呪文よ。 172 00:14:47,955 --> 00:14:52,960 だから聞かせてよ。 雨の本当の気持ちを。 173 00:15:03,971 --> 00:15:06,974 ばあちゃん。 (雪乃)うん。 174 00:15:06,974 --> 00:15:13,981 私ね… もうすぐ五感がなくなるの。 175 00:15:17,918 --> 00:15:21,922 えっ? そういう病気なの。 176 00:15:23,924 --> 00:15:27,928 味覚も嗅覚も もうなくて。 177 00:15:27,928 --> 00:15:33,934 えっ? あと数週間したら➡ 178 00:15:33,934 --> 00:15:37,938 ばあちゃんの この手の感触も 分からなくなっちゃう。 179 00:15:40,941 --> 00:15:44,945 ごめんなさい。 どうして謝るの? 180 00:15:44,945 --> 00:15:50,951 だって ばあちゃんは私を助けてくれた。 181 00:15:52,953 --> 00:15:56,957 お母さんから守ってくれた。 182 00:15:56,957 --> 00:15:59,960 夢だって応援してくれた。 183 00:15:59,960 --> 00:16:06,967 なのに 私は何も返せなかった。 184 00:16:06,967 --> 00:16:12,973 ばあちゃん孝行 何にもできなかったから。 185 00:16:19,913 --> 00:16:22,916 ありがとう 雨。 186 00:16:22,916 --> 00:16:26,920 ばあちゃんに生きる意味をくれて ありがとう。 187 00:16:28,922 --> 00:16:33,927 (雪乃)こんな雨を置いて おちおち死んでいられないわ。 188 00:16:33,927 --> 00:16:37,931 よし こうなったら 何が何でも生きてやる。 189 00:16:37,931 --> 00:16:41,935 生きて雨を支える。 絶対支える。 190 00:16:41,935 --> 00:16:45,939 約束する。 ばあちゃん…。 191 00:16:45,939 --> 00:16:51,945 だから何にも心配いらないよ。 ばあちゃんがいる。 192 00:16:51,945 --> 00:16:54,948 うん。 ずーっと一緒にいる! 193 00:16:54,948 --> 00:16:58,952 ハハ… うん。 194 00:17:00,954 --> 00:17:04,958 (雪乃)よく話してくれたねえ。 偉い 偉い。 195 00:17:04,958 --> 00:17:06,960 フフッ。 196 00:17:10,964 --> 00:17:13,967 (雪乃)偉い 偉い。 197 00:17:13,967 --> 00:17:25,913 ♬~ 198 00:17:25,913 --> 00:17:28,916 この指輪 捨てる。 199 00:17:28,916 --> 00:17:33,921 別に そこまでしなくても。 いや 捨てる。 200 00:17:33,921 --> 00:17:36,924 今度こそ終わりにする。 201 00:17:50,938 --> 00:17:52,940 さよなら…。 202 00:18:03,951 --> 00:18:05,953 ハァ…。 203 00:18:05,953 --> 00:18:09,957 今も毎日 考えちゃうんだ。 204 00:18:09,957 --> 00:18:12,960 五感をなくしたりしなかったら➡ 205 00:18:12,960 --> 00:18:16,964 どんな未来が 待ってたんだろうって。 206 00:18:16,964 --> 00:18:21,969 パティシエだって もう一度 頑張ってたんだろうな。 207 00:18:21,969 --> 00:18:27,975 それに 太陽君の告白にも➡ 208 00:18:27,975 --> 00:18:31,979 「うん」って言ってたと思う。 209 00:18:31,979 --> 00:18:37,985 きっと すごく幸せだったんだろうな。 210 00:18:37,985 --> 00:18:40,988 何年か付き合って➡ 211 00:18:40,988 --> 00:18:45,993 お金をためて 結婚して➡ 212 00:18:45,993 --> 00:18:51,999 時々ケンカもするけど 太陽君は優しいから➡ 213 00:18:51,999 --> 00:18:57,004 「ごめんね」って すぐに謝ってくれるの。 214 00:18:57,004 --> 00:19:01,008 それで 一日の終わりには 並んで座って➡ 215 00:19:01,008 --> 00:19:06,013 「今日も幸せだったね」って 笑い合うの。 216 00:19:06,013 --> 00:19:10,017 そんな どこにでもある幸せを…。 217 00:19:12,019 --> 00:19:16,023 バカだよね。 今でも つい考えちゃうんだ。 218 00:19:16,023 --> 00:19:19,960 間に合わないの? 今からでも。 219 00:19:19,960 --> 00:19:21,962 遅いよ。 220 00:19:24,965 --> 00:19:26,967 もう かなわないの。 221 00:19:30,971 --> 00:19:34,975 (携帯電話)(バイブレーターの音) 222 00:19:34,975 --> 00:19:37,978 もしもし。 (携帯電話)お仕事中にごめんなさい。 223 00:19:37,978 --> 00:19:41,982 もし ご存じなら 紹介してほしいことがあって。 224 00:19:41,982 --> 00:19:44,985 (携帯電話)(司)紹介? 225 00:19:44,985 --> 00:19:46,987 施設を探してるんです。 226 00:19:46,987 --> 00:19:49,990 施設って どんな? 227 00:19:51,992 --> 00:19:56,997 体が動かなくなったときに入る 施設です。 228 00:20:03,003 --> 00:20:08,008 今日の2時ですね。 伺ってみます。 229 00:20:08,008 --> 00:20:10,010 本気なの? 230 00:20:13,013 --> 00:20:15,015 ばあちゃんは ずっと一緒にいるって➡ 231 00:20:15,015 --> 00:20:20,954 言ってくれたけど 難しいと思うんです。 232 00:20:20,954 --> 00:20:26,960 だから しておこうと思って。 233 00:20:26,960 --> 00:20:31,965 一人になっても大丈夫な準備。 234 00:20:42,976 --> 00:20:44,978 あれ 春陽は? ああ お嬢なら休みだぞ。 235 00:20:44,978 --> 00:20:47,981 今朝 急に連絡があってな。 (雄星)体調 悪いのかなあ。 236 00:20:47,981 --> 00:20:53,921 いや 体調じゃなくて 捜し物がどうとか言ってたけどな。 237 00:20:53,921 --> 00:20:55,923 捜し物? 238 00:20:55,923 --> 00:20:57,925 あの 先生。 239 00:20:57,925 --> 00:21:01,929 あと1年… いえ 半年でいいんです。 240 00:21:01,929 --> 00:21:05,933 何とか長生きできないでしょうか。 241 00:21:07,935 --> 00:21:11,939 どんな治療でもします。 抗がん剤でも何でもします。 242 00:21:11,939 --> 00:21:18,946 苦しくても構いません。 だから 長く生きさせてください。 243 00:21:18,946 --> 00:21:23,951 (医師)お気持ちは分かります。 しかし…。 244 00:21:23,951 --> 00:21:26,954 ハァー…。 245 00:21:26,954 --> 00:21:29,957 <(足音) 246 00:21:34,962 --> 00:21:36,964 あっ…。 247 00:21:41,969 --> 00:21:44,972 春陽ちゃん。 248 00:21:44,972 --> 00:21:49,910 どうしたの? そんなに汚れて。 雨ちゃんに渡したい物があって。 249 00:21:51,912 --> 00:21:56,917 (春陽)これ 雨ちゃんが 高校卒業するときに買ったって。➡ 250 00:21:56,917 --> 00:21:58,919 すごく気に入ってたみたいだから。 251 00:22:01,922 --> 00:22:03,924 (春陽)おにい 言ってた。➡ 252 00:22:03,924 --> 00:22:06,927 「これをはめてる雨ちゃんを見て 思った」って。 253 00:22:06,927 --> 00:22:10,931 「この子の指輪の精に なれたらな」って。 254 00:22:10,931 --> 00:22:12,933 指輪の精? (春陽)《指輪の精?》➡ 255 00:22:12,933 --> 00:22:15,936 《『アラビアンナイト』って ランプの精の方が有名だよね》 256 00:22:15,936 --> 00:22:19,940 《ランプの精は悪いやつに使われて 裏切ったりするけど➡ 257 00:22:19,940 --> 00:22:21,942 指輪の精は いつもアラジンの味方で➡ 258 00:22:21,942 --> 00:22:24,945 何でも 願い かなえてくれるじゃん?》 259 00:22:24,945 --> 00:22:28,949 《だから俺は 雨ちゃんに悲しいことがあったら➡ 260 00:22:28,949 --> 00:22:31,952 指輪をこすってもらって➡ 261 00:22:31,952 --> 00:22:37,958 モクモク モクモクって現れて 元気づけられたらなって》 262 00:22:37,958 --> 00:22:42,963 《そんなふうに 俺が幸せにしたかったなー》 263 00:22:44,965 --> 00:22:46,967 (春陽)ありがとね 雨ちゃん。 264 00:22:46,967 --> 00:22:49,903 私 雨ちゃんに めちゃめちゃ感謝してるの。➡ 265 00:22:49,903 --> 00:22:53,907 あのへっぽこでポンコツで根暗で 根性なしのおにいが➡ 266 00:22:53,907 --> 00:22:56,910 花火師として 10年間 頑張ってこれたのは➡ 267 00:22:56,910 --> 00:23:00,914 全部 全部 雨ちゃんのおかげだから。➡ 268 00:23:00,914 --> 00:23:04,918 若干キモいけど この指輪 もらってあげてよ。➡ 269 00:23:04,918 --> 00:23:08,922 成仏させてやって おにいの青春。 270 00:23:22,936 --> 00:23:24,938 バイバイ。 271 00:23:32,946 --> 00:23:35,949 (司)聞いたんですね 五感のこと。 272 00:23:35,949 --> 00:23:38,952 はい。 273 00:23:38,952 --> 00:23:42,956 僕に できることはないでしょうか? 274 00:23:42,956 --> 00:23:44,958 えっ? (司)介護するのは➡ 275 00:23:44,958 --> 00:23:47,961 無理かもしれないけど ヘルパーの手配だったり➡ 276 00:23:47,961 --> 00:23:50,898 優秀な医者を探したり 何でもいいんです。 277 00:23:50,898 --> 00:23:52,900 あの子は きっと望まないと思うわ。 278 00:23:52,900 --> 00:23:58,906 雨ちゃんの… 力になりたいんです。 279 00:24:01,909 --> 00:24:06,914 だったら 一つ頼まれてくれる? 280 00:24:10,918 --> 00:24:15,923 あの子の一番の願いを かなえてあげたいの。 281 00:24:15,923 --> 00:24:21,929 だけど それは あなたにとって すごくつらいこと。 282 00:24:21,929 --> 00:24:24,932 それでもいいの? 283 00:24:43,951 --> 00:24:46,954 (司)雪乃さん 今 着きました。 284 00:24:46,954 --> 00:24:49,890 雨ちゃんは出掛けてます。 285 00:24:52,893 --> 00:24:54,895 引き出しですか? 286 00:24:59,900 --> 00:25:01,902 (司)ありました。 287 00:25:01,902 --> 00:25:05,906 (職員)ここでは日常生活に サポートが必要な方々が➡ 288 00:25:05,906 --> 00:25:07,908 暮らしていらっしゃいます。 289 00:25:07,908 --> 00:25:22,923 ♬~ 290 00:25:22,923 --> 00:25:24,925 どうしました? 291 00:25:24,925 --> 00:25:28,929 いや 何でも。 292 00:25:28,929 --> 00:25:30,931 (職員)それで逢原さん➡ 293 00:25:30,931 --> 00:25:33,934 今回 入所を希望されておられるのは? 294 00:25:33,934 --> 00:25:38,939 私です。 (職員)えっ? いや でも…。 295 00:25:38,939 --> 00:25:43,944 一人じゃ 何もできなくなるから。 296 00:25:46,947 --> 00:25:49,883 (雄星) ピーカンさん お客さんですよ。 297 00:25:49,883 --> 00:25:51,885 客? 298 00:25:53,887 --> 00:25:56,890 (司)すいません 突然。 299 00:25:56,890 --> 00:25:58,892 話があって。 300 00:26:06,967 --> 00:26:09,970 (千秋)雨ちゃん。 301 00:26:09,970 --> 00:26:15,976 思ったんです。 強くならなきゃって。 302 00:26:17,978 --> 00:26:20,981 でも…。 303 00:26:20,981 --> 00:26:26,920 一人になるの やっぱり怖くて。 304 00:26:30,924 --> 00:26:32,926 ばあちゃんがいなくなって➡ 305 00:26:32,926 --> 00:26:36,930 太陽君にも会えなくて➡ 306 00:26:36,930 --> 00:26:40,934 声も 景色も➡ 307 00:26:40,934 --> 00:26:47,941 味も においも 感触も➡ 308 00:26:47,941 --> 00:26:53,947 何にも分からなくなるって 考えたら➡ 309 00:26:53,947 --> 00:26:56,950 すごく怖くて…。 310 00:26:58,952 --> 00:27:02,956 (司)話っていうのは 雨ちゃんのことなんです。 311 00:27:02,956 --> 00:27:05,959 ああ… 安心してください。 312 00:27:05,959 --> 00:27:08,962 雨ちゃんには もう会いませんから。 313 00:27:08,962 --> 00:27:13,967 だから何の心配も…。 僕は 彼女と付き合っていません。 314 00:27:13,967 --> 00:27:16,970 えっ? 315 00:27:16,970 --> 00:27:20,974 病気なんです。 病気? 316 00:27:20,974 --> 00:27:25,913 五感を 失うものらしい。 317 00:27:28,916 --> 00:27:34,922 何て病気なんですか? 病名までは分かりません。 318 00:27:34,922 --> 00:27:40,928 でも 今はもう 味覚も嗅覚もないみたいで。 319 00:27:42,930 --> 00:27:44,932 《甘くておいしいなあって》 320 00:27:44,932 --> 00:27:48,936 《自画自賛して泣いちゃったよ》 321 00:27:48,936 --> 00:27:53,941 近い将来 視覚も 聴覚も➡ 322 00:27:53,941 --> 00:27:57,945 触覚も失うって そう言ってました。 323 00:27:59,947 --> 00:28:04,952 だから… 嘘をついたんです。 324 00:28:04,952 --> 00:28:07,955 太陽君のことが好きなのに➡ 325 00:28:07,955 --> 00:28:12,960 邪魔にならないように 君の前からいなくなろうとした。 326 00:28:12,960 --> 00:28:17,965 でも本当は 君の花火が見たいんです。 327 00:28:20,968 --> 00:28:25,906 《太陽君には きっと私なんかより ふさわしい人がいるよ》 328 00:28:25,906 --> 00:28:32,913 《あなたの花火を見て 心から笑ってくれる女の子が》 329 00:28:32,913 --> 00:28:35,916 (司)雨ちゃんは今 苦しんでる。➡ 330 00:28:35,916 --> 00:28:40,921 たった一人で 病気の恐怖と闘ってる。 331 00:28:40,921 --> 00:28:45,926 本音を言えば こんなこと頼むのは悔しい。 332 00:28:45,926 --> 00:28:49,930 でも 君にしか頼めない。 333 00:28:49,930 --> 00:28:52,933 太陽君しかいないんです。 334 00:28:54,935 --> 00:28:59,940 雨ちゃんの願いを かなえてあげてください。 335 00:29:06,947 --> 00:29:09,950 雪乃さんが これを。 336 00:29:20,961 --> 00:29:23,897 (司)雨ちゃんが 高校を卒業するときに➡ 337 00:29:23,897 --> 00:29:27,901 君のために書いた手紙です。➡ 338 00:29:27,901 --> 00:29:31,905 ごみ箱に捨ててあったものを 雪乃さんが拾って…。 339 00:29:31,905 --> 00:29:45,919 ♬~ 340 00:29:45,919 --> 00:29:48,922 「誰かに手紙を書くのって 初めてだから➡ 341 00:29:48,922 --> 00:29:52,926 今 すごく緊張しています」 342 00:29:52,926 --> 00:29:56,930 「まずは お礼を伝えさせてください」 343 00:29:58,932 --> 00:30:00,934 「太陽くん」 344 00:30:00,934 --> 00:30:05,939 「わたしと出会ってくれて ありがとう」 345 00:30:05,939 --> 00:30:12,946 「あなたがいたから すごく幸せな高校生活でした」 346 00:30:12,946 --> 00:30:18,952 「あなたがいたから 夢への一歩を踏み出せました」 347 00:30:20,954 --> 00:30:23,891 「10年後の約束も➡ 348 00:30:23,891 --> 00:30:28,896 絶対 絶対 絶対かなえたいって➡ 349 00:30:28,896 --> 00:30:30,898 そう思えました」 350 00:30:35,903 --> 00:30:38,906 「ねえ 太陽くん」 351 00:30:38,906 --> 00:30:45,913 「わたしたち これから どんな未来が待ってるのかな?」 352 00:30:45,913 --> 00:30:59,927 ♬~ 353 00:30:59,927 --> 00:31:05,933 「きっと 幸せな未来だよね」 354 00:31:05,933 --> 00:31:08,936 「いつも笑っていられるような➡ 355 00:31:08,936 --> 00:31:12,940 そんなすてきな未来が 待ってるはずだよね」 356 00:31:12,940 --> 00:31:32,893 ♬~ 357 00:31:32,893 --> 00:31:37,898 「今から 自分の未来にワクワクしてるの」 358 00:31:41,902 --> 00:31:47,908 「そんなふうに思えて わたしは うんと幸せです」 359 00:31:49,910 --> 00:31:54,915 「だからね こんな気持ちをくれた 太陽くんのことが➡ 360 00:31:54,915 --> 00:31:58,919 わたしは好きです。 大好きです」 361 00:32:00,921 --> 00:32:04,925 「太陽くん」 362 00:32:04,925 --> 00:32:10,931 「いつも特別扱いしてくれて ありがとう」 363 00:32:10,931 --> 00:32:13,934 「雨なんて変な名前で➡ 364 00:32:13,934 --> 00:32:16,937 ちっとも さえない わたしのことを➡ 365 00:32:16,937 --> 00:32:20,941 たくさん褒めて 励まして➡ 366 00:32:20,941 --> 00:32:25,879 ちょっと恥ずかしいことも 大げさなことも➡ 367 00:32:25,879 --> 00:32:27,881 何でも素直に言ってくれて」 368 00:32:27,881 --> 00:32:30,884 《何でも 素直に言ってくれるんだ》 369 00:32:30,884 --> 00:32:33,887 「ありがとう」 370 00:32:33,887 --> 00:32:40,894 《そんな人 今まで一人もいなかったから》 371 00:32:40,894 --> 00:32:44,898 「お姫様になれたみたいで 嬉しかった」 372 00:32:44,898 --> 00:32:57,911 (泣き声) 373 00:33:06,920 --> 00:33:13,927 「もしよかったら 10年後も 20年後も➡ 374 00:33:13,927 --> 00:33:17,931 もっともっと その先も➡ 375 00:33:17,931 --> 00:33:23,871 生まれ変わっても また わたしになるから➡ 376 00:33:23,871 --> 00:33:29,877 欲張りだけど そのときも➡ 377 00:33:29,877 --> 00:33:33,881 あなたの隣に いさせてください」 378 00:33:33,881 --> 00:33:45,893 ♬~ 379 00:33:45,893 --> 00:33:49,897 ハァ…。 ハァ…。 380 00:33:53,901 --> 00:33:56,904 司さん。 381 00:33:56,904 --> 00:33:58,906 お願いがあります。 382 00:34:07,915 --> 00:34:10,918 (司)《雨ちゃん 今から会えないかな?》 383 00:34:10,918 --> 00:34:12,920 《大事な用事なんだ》 384 00:34:19,927 --> 00:34:21,929 <雨ちゃん! 385 00:34:34,942 --> 00:34:40,948 ハァ ハァ ハァ…。 どうして…。 386 00:34:40,948 --> 00:34:43,951 司さんに頼んだんだ。 387 00:34:43,951 --> 00:34:48,956 雨ちゃんを呼び出してほしいって。 388 00:34:48,956 --> 00:34:53,894 どうしても会いたくて それで…。 389 00:34:53,894 --> 00:34:58,899 しつこいよ。 私は司さんと付き合ってるの。 390 00:34:58,899 --> 00:35:01,902 だから…。 もういいから! 391 00:35:01,902 --> 00:35:07,908 司さんに聞いたよ。 五感のこと。 392 00:35:07,908 --> 00:35:10,911 雪乃さんから手紙ももらったんだ。 393 00:35:10,911 --> 00:35:15,916 高校生んときに 雨ちゃんが書いた手紙。 394 00:35:19,920 --> 00:35:21,922 だったら…。 395 00:35:24,925 --> 00:35:27,928 だったら なおさら 会いに来ないでよ! 396 00:35:27,928 --> 00:35:30,931 会ったら もっと苦しくなるから…。 397 00:35:33,934 --> 00:35:36,937 一緒にいたくなっちゃうから! 398 00:35:36,937 --> 00:35:43,944 だから… もう会いに来ないで。 399 00:36:15,909 --> 00:36:17,911 雨ちゃん。 400 00:36:24,918 --> 00:36:44,938 ♬~ 401 00:36:44,938 --> 00:36:47,941 ♬~ 402 00:36:47,941 --> 00:36:49,943 うっ あっ…。 403 00:36:49,943 --> 00:36:51,945 あっ…。 404 00:36:51,945 --> 00:37:00,888 あっ…。 ハァ ハァ ハァ…。 405 00:37:00,888 --> 00:37:02,890 うっ…! 406 00:37:09,897 --> 00:37:12,900 (クラクション) 407 00:37:16,904 --> 00:37:22,910 ハァ ハァ ハァ…。 408 00:37:22,910 --> 00:37:42,930 ♬~ 409 00:37:42,930 --> 00:37:53,874 ♬~ 410 00:37:53,874 --> 00:37:55,876 (千秋)いいの? 411 00:37:55,876 --> 00:37:58,879 ホントにいいの? 412 00:38:01,882 --> 00:38:03,884 雨ちゃん! 413 00:38:06,887 --> 00:38:09,890 ああ… ううっ! 414 00:38:09,890 --> 00:38:23,904 ♬~ 415 00:38:23,904 --> 00:38:34,915 (泣き声) 416 00:38:34,915 --> 00:38:37,918 (男)《本当にいいんだね?》 417 00:38:37,918 --> 00:38:42,923 (日下)《はい 後悔はしません》 418 00:38:42,923 --> 00:38:45,926 (泣き声) 419 00:38:45,926 --> 00:39:02,876 ♬~ 420 00:39:02,876 --> 00:39:06,880 (日下)イフタフ ヤー シムシム。 421 00:39:06,880 --> 00:39:12,886 この魔法にかけられたら 心の扉も開いてしまう。 422 00:39:12,886 --> 00:39:16,890 素直になれる特別な呪文です。 423 00:39:28,902 --> 00:39:33,907 あなたは今日の選択を いつか後悔するでしょう。➡ 424 00:39:33,907 --> 00:39:37,911 彼の元へ行っても 行かなくても➡ 425 00:39:37,911 --> 00:39:41,915 必ず後悔する。➡ 426 00:39:41,915 --> 00:39:45,919 だったら➡ 427 00:39:45,919 --> 00:39:49,923 今は全てを魔法のせいにして…。 428 00:39:52,926 --> 00:39:55,863 幸せな後悔をするべきだ。 429 00:40:01,869 --> 00:40:03,871 (雪乃)《大人になると➡ 430 00:40:03,871 --> 00:40:07,875 苦しいことや悲しいことが たくさん起こるの》 431 00:40:07,875 --> 00:40:10,878 《でも 雨に魔法をかけてくれる人も➡ 432 00:40:10,878 --> 00:40:13,881 きっと現れる》 433 00:40:13,881 --> 00:40:18,886 《だから そんなときは 遠慮せずに➡ 434 00:40:18,886 --> 00:40:21,889 魔法に助けてもらいなさいよ》 435 00:40:35,903 --> 00:40:38,906 (アナウンス)ドアが閉まります。 ご注意ください。 436 00:40:48,916 --> 00:40:50,918 すいません 降ります! 437 00:40:58,859 --> 00:41:02,863 日下さん どうして? 438 00:41:02,863 --> 00:41:07,868 彼女は これから先 もっと つらい思いをすることでしょう。 439 00:41:07,868 --> 00:41:09,870 彼も きっと。 440 00:41:11,872 --> 00:41:18,879 (日下)しかし それでも 今だけは幸せな道を選んでいい。 441 00:41:18,879 --> 00:41:20,881 そう思ったんです。 442 00:41:20,881 --> 00:41:31,892 ♬~ 443 00:41:31,892 --> 00:41:38,899 《もしも魔法が使えたら どんな願いをかなえよう》 444 00:41:38,899 --> 00:41:44,905 《そんなの決まってる。 願いは たった一つだけ》 445 00:41:44,905 --> 00:42:04,858 ♬~ 446 00:42:04,858 --> 00:42:06,860 雨ちゃん…。 447 00:42:06,860 --> 00:42:14,868 ハァ ハァ ハァ…。 448 00:42:14,868 --> 00:42:19,873 春陽ちゃんが届けてくれたの。 えっ!? 449 00:42:19,873 --> 00:42:22,876 ねえ 太陽君➡ 450 00:42:22,876 --> 00:42:25,879 私の指輪の精になりたいって ホント? 451 00:42:25,879 --> 00:42:43,897 ♬~ 452 00:42:48,902 --> 00:42:52,906 願い事してもいい? 453 00:42:55,843 --> 00:42:58,846 いいよ。 454 00:42:58,846 --> 00:43:04,852 《でも これは かなっちゃいけない願い事》 455 00:43:04,852 --> 00:43:09,857 《それでも今は 今だけは…》 456 00:43:15,863 --> 00:43:18,866 お願い 太陽君。 457 00:43:21,869 --> 00:43:25,873 目が見えなくなっても➡ 458 00:43:25,873 --> 00:43:30,878 耳が聞こえなくなっても➡ 459 00:43:30,878 --> 00:43:38,886 味も においも 感触も➡ 460 00:43:38,886 --> 00:43:41,889 全部分からなくなっても…。 461 00:43:46,894 --> 00:43:52,900 私のこと 好きでいて。 462 00:43:57,905 --> 00:43:59,907 お願い…。 463 00:43:59,907 --> 00:44:19,927 ♬~ 464 00:44:19,927 --> 00:44:22,930 変わらないから。 465 00:44:25,933 --> 00:44:30,938 絶対に 変わらないから。 466 00:44:32,940 --> 00:44:38,946 君が どんな君になっても…。 467 00:44:45,953 --> 00:44:48,956 ずっとずっと…。 468 00:44:52,960 --> 00:44:54,895 大好きだからね。 469 00:44:54,895 --> 00:45:14,915 ♬~ 470 00:45:14,915 --> 00:45:27,928 ♬~ 471 00:45:32,933 --> 00:45:50,951