1 00:00:03,137 --> 00:00:06,073 (七瀬美雪) ⟨昔 雨が降らない土地に→ 2 00:00:06,140 --> 00:00:08,075 貧しい村があった⟩ 3 00:00:08,142 --> 00:00:11,579 ⟨そこに 神の使いの白蛇が現れ→ 4 00:00:11,645 --> 00:00:13,581 村人に告げた⟩ 5 00:00:13,647 --> 00:00:16,584 ⟨「裏山の祠石の下を掘れば→ 6 00:00:16,650 --> 00:00:19,086 清い水が こんこんと あふれ出す」⟩ 7 00:00:19,153 --> 00:00:22,590 ⟨「その水で 米や酒をつくれば→ 8 00:00:22,656 --> 00:00:25,092 村は大いに栄えるだろう」⟩ 9 00:00:25,159 --> 00:00:29,096 ⟨だが 白蛇は こうも言った⟩ 10 00:00:29,163 --> 00:00:32,099 ⟨「そこに邪な心があれば→ 11 00:00:32,166 --> 00:00:36,170 必ず天罰が下る」と⟩ 12 00:00:36,170 --> 00:00:44,178 ♪~ 13 00:00:48,182 --> 00:00:51,185 (金田一 一) あ~…。 14 00:00:53,687 --> 00:00:56,624 よかですなぁ~。 15 00:00:56,690 --> 00:01:00,628 (剣持) あ~! いや~! ん~…。 (一) おっさん!? 16 00:01:00,694 --> 00:01:02,563 (剣持) はじめ! どうして お前 ここ…。 17 00:01:02,630 --> 00:01:04,565 (一) いや こっちのセリフだよ。 >> ん? 18 00:01:04,632 --> 00:01:07,068 (美雪)\ねぇ はじめちゃん? どうかしたの?/ 19 00:01:07,134 --> 00:01:10,071 まさか… お前たち 2人で!? 20 00:01:10,137 --> 00:01:13,074 (一) いやいや 違う 違う! (美雪)\イヤ~!/ 21 00:01:13,140 --> 00:01:14,642 (一) 美雪!? 22 00:01:16,143 --> 00:01:19,580 (美雪) へ… 蛇? わっ…。 23 00:01:19,647 --> 00:01:21,081 (剣持) いや~ うまい。 24 00:01:21,148 --> 00:01:24,084 (鏡花) それは驚かせてしまいましたね。 25 00:01:24,151 --> 00:01:28,089 この白蛇村では 白蛇は この土地の神の使いとして→ 26 00:01:28,155 --> 00:01:30,591 大事にされておりまして。 27 00:01:30,658 --> 00:01:32,593 (一) 蛇がねぇ~。 28 00:01:32,660 --> 00:01:34,595 そりゃヘビーだなぁ。 29 00:01:34,662 --> 00:01:36,597 (鏡花) アハハ…。 (美雪) ふざけてる場合? 30 00:01:36,664 --> 00:01:40,601 あぁ~ 怖かった~。 (鏡花) 毒は ありませんが→ 31 00:01:40,668 --> 00:01:44,104 神様のお使いですので くれぐれも 近づいたりなさらぬよう。 32 00:01:44,171 --> 00:01:45,606 フフ…。 33 00:01:45,673 --> 00:01:48,175 それでは ごゆっくり。 34 00:01:49,677 --> 00:01:53,113 で! えっと 君たちは→ 35 00:01:53,180 --> 00:01:55,116 2人で旅行? 36 00:01:55,182 --> 00:01:58,119 (美雪) あっ ち… 違います! 家族も 一緒です。 37 00:01:58,185 --> 00:02:01,121 昔から はじめちゃん家とは 家族ぐるみの付き合いで。 38 00:02:01,188 --> 00:02:02,556 ふ~ん。 39 00:02:02,623 --> 00:02:05,059 (一) おっさんだって また休暇中? >> えっ? 40 00:02:05,125 --> 00:02:07,061 (一) 警察って暇なの? >> 違う! 41 00:02:07,127 --> 00:02:10,564 私は仕事の前の 気合の ひとっ風呂を浴びてたんだ。 42 00:02:10,631 --> 00:02:12,066 (一) 仕事!? >> うん。 43 00:02:12,132 --> 00:02:15,069 (一) 何 何? 仕事って! 事件? 44 00:02:15,135 --> 00:02:17,137 >> 実はな…。 (一) うん。 45 00:02:19,640 --> 00:02:22,142 (美雪) わっ! えっ…? 46 00:02:22,142 --> 00:02:47,668 ♪~ 47 00:02:47,668 --> 00:02:49,603 (黒鷹) おい! 何してる? >> えっ? 48 00:02:49,670 --> 00:02:51,605 (黒鷹) 勝手に入って来られちゃ 困るなぁ。 49 00:02:51,672 --> 00:02:54,108 誰だ? あんたは。 >> あの… 大変 申し訳ない。 50 00:02:54,174 --> 00:02:56,610 今 通り掛かった あの 黒いマスクの方は…。 51 00:02:56,677 --> 00:02:58,112 あっ 社長。 52 00:02:58,178 --> 00:03:00,614 (白神音松) うちに 何の用だ。 53 00:03:00,681 --> 00:03:02,049 (剣持) あぁ…。 54 00:03:02,116 --> 00:03:05,619 少し お話を伺いたいのですが。 55 00:03:07,121 --> 00:03:09,557 (白神左紺) 私は この音松の長男で→ 56 00:03:09,623 --> 00:03:12,059 副社長の白神左紺と申します。 57 00:03:12,126 --> 00:03:15,062 蔵の杜氏も 務めさせていただいております。 58 00:03:15,129 --> 00:03:17,064 杜氏… というと? 59 00:03:17,131 --> 00:03:21,068 (左紺) 酒造りの一切を取り仕切る 責任者… とでもいうのかな。 60 00:03:21,135 --> 00:03:24,071 白神家は代々 造り酒屋を営んでおりまして→ 61 00:03:24,138 --> 00:03:26,073 僕で4代目です。 62 00:03:26,140 --> 00:03:28,576 それで こちらが この酒造で→ 63 00:03:28,642 --> 00:03:31,078 長年 勤めていただいてる 黒鷹さん。 64 00:03:31,145 --> 00:03:35,082 私は 隣の白蛇旅館の 女将をしております→ 65 00:03:35,149 --> 00:03:37,585 姫小路鏡花と申します。 (剣持) どうも。 66 00:03:37,651 --> 00:03:40,087 (鏡花) 旅館のほうも 音松さんの経営でして。 67 00:03:40,154 --> 00:03:43,090 それで? 何が聞きたい。 68 00:03:43,157 --> 00:03:44,592 実は この村に→ 69 00:03:44,658 --> 00:03:48,095 殺人犯が潜伏している という情報がありまして。 70 00:03:48,162 --> 00:03:50,097 鬼門影臣という男が→ 71 00:03:50,164 --> 00:03:53,100 裏社会で 殺人事件を起こした後→ 72 00:03:53,167 --> 00:03:56,604 どうやら この白蛇村に逃げ込んだと。 73 00:03:56,670 --> 00:04:00,608 それと うちの蓮月に 何の関係がある? 74 00:04:00,674 --> 00:04:04,044 あの黒いマスクの方は 蓮月さんと おっしゃるんですね。 75 00:04:04,111 --> 00:04:06,547 (左紺) はい 私の弟になります。 76 00:04:06,614 --> 00:04:08,048 なぜ あのようなマスクを? 77 00:04:08,115 --> 00:04:10,551 どうして 顔を隠して いらっしゃるんでしょうか? 78 00:04:10,618 --> 00:04:12,553 疑ってるのか? 79 00:04:12,620 --> 00:04:15,556 あれは間違いなく 私の息子の蓮月だ! 80 00:04:15,623 --> 00:04:17,558 あんたが追ってる男じゃ ない! 81 00:04:17,625 --> 00:04:20,561 では お顔を拝見させていただきたい。 82 00:04:20,628 --> 00:04:22,563 ダメだ! 帰ってくれ! 83 00:04:22,630 --> 00:04:25,065 (鏡花) 社長 落ち着いて。 84 00:04:25,132 --> 00:04:27,635 あぁ 女将さん 私が お連れします。 85 00:04:32,640 --> 00:04:36,577 実は 5年前…→ 86 00:04:36,644 --> 00:04:39,580 裏山で大きな火事がありまして。 87 00:04:39,647 --> 00:04:43,584 弟の蓮月は その火事で 死んだと思われていました。 88 00:04:43,651 --> 00:04:46,587 (左紺の声) ずっと行方知れずだったのが 2か月前→ 89 00:04:46,654 --> 00:04:49,590 なくしていた記憶を取り戻して 帰って来ました。 90 00:04:49,657 --> 00:04:53,594 (つぶれた声で) 〔父さん 僕だよ… 蓮月だよ〕 91 00:04:53,661 --> 00:04:56,096 (左紺の声) マスクは 顔のヤケドを隠すためです。 92 00:04:56,163 --> 00:04:59,600 火事の後遺症で 顔も声も→ 93 00:04:59,667 --> 00:05:02,036 以前とは すっかり 様変わりしてしまいました。 94 00:05:02,102 --> 00:05:04,038 いや ちょっ… ちょっと待ってください。 95 00:05:04,104 --> 00:05:08,542 それだと 別人が 弟の蓮月さんに 成り済ましている可能性も。 96 00:05:08,609 --> 00:05:12,046 ええ もちろん私たちも そう疑いました。 97 00:05:12,112 --> 00:05:16,050 それで DNA鑑定を してもらったんです。 98 00:05:16,116 --> 00:05:20,054 社長とは 間違いなく親子であると 判明しまして→ 99 00:05:20,120 --> 00:05:22,556 今は いろいろリハビリを。 100 00:05:22,623 --> 00:05:25,059 (剣持) よ~く分かりました。 101 00:05:25,125 --> 00:05:27,561 お話しいただき ありがとうございます。 102 00:05:27,628 --> 00:05:30,064 いえ 何のお役にも立てず…。 103 00:05:30,130 --> 00:05:31,565 あっ そうだ。 104 00:05:31,632 --> 00:05:35,069 よかったら わが蔵自慢の 元蔵に ご案内しますよ。 105 00:05:35,135 --> 00:05:39,073 そこの坊っちゃんたちも 見て行ってください。 106 00:05:39,139 --> 00:05:40,574 (一) どうも…。 107 00:05:40,641 --> 00:05:45,579 ♪~ 庭に松竹 白蛇様も 108 00:05:45,646 --> 00:05:47,581 ♪~ 黄金銚子は… 109 00:05:47,648 --> 00:05:51,085 晴れて息子の蓮月さんである ことが証明されて→ 110 00:05:51,151 --> 00:05:54,088 社長は 本当に お喜びになって。 111 00:05:54,154 --> 00:05:56,090 社長は 体を壊されてからは→ 112 00:05:56,156 --> 00:06:00,594 蓮月さんに この蔵を任せようと 思っていらっしゃいましたから。 113 00:06:00,661 --> 00:06:02,029 (一) おっさん。 114 00:06:02,096 --> 00:06:04,098 当てが外れちゃったね。 115 00:06:05,599 --> 00:06:10,537 この奥が「白蛇酒造」自慢の 元蔵になります。 116 00:06:10,604 --> 00:06:14,041 入る前に お支度のほうを。 117 00:06:14,108 --> 00:06:16,543 (一) 給食の おばさんみたいだな。 118 00:06:16,610 --> 00:06:18,545 (美雪) 失礼しちゃうわ! 119 00:06:18,612 --> 00:06:22,549 ただの見学なのに 随分と大げさだなぁ。 120 00:06:22,616 --> 00:06:25,052 (鷺森) 準備は よろしいですか? >> あぁ はい。 121 00:06:25,119 --> 00:06:26,553 あの… あなたは? 122 00:06:26,620 --> 00:06:30,557 あっ… 鷺森といいます ここに来て半年の見習いです。 123 00:06:30,624 --> 00:06:33,060 おい新人 もたもたすんな。 >> はい。 124 00:06:33,127 --> 00:06:35,129 では…。 125 00:06:42,136 --> 00:06:44,571 (鷺森) ここから先は 酒の味を決める→ 126 00:06:44,638 --> 00:06:46,573 蔵つき酵母を育てていますから→ 127 00:06:46,640 --> 00:06:51,145 他の菌なんかが混入しないよう 管理が とても厳重なんです。 128 00:06:56,650 --> 00:07:00,087 (一) へぇ~ 中は随分 薄暗いな。 129 00:07:00,154 --> 00:07:03,023 (鷺森) 酵母は光を嫌うんで 仕方ないんですよ。 130 00:07:03,090 --> 00:07:05,592 樽の中を見てみますか? 131 00:07:07,594 --> 00:07:10,030 (一) おぉ~。 (美雪) へぇ~。 132 00:07:10,097 --> 00:07:13,100 お酒って こうやって造るんだ! 133 00:07:15,602 --> 00:07:17,037 (左紺) 黒鷹さん。 134 00:07:17,104 --> 00:07:19,540 見学は そろそろ。 (黒鷹) はい。 135 00:07:19,606 --> 00:07:22,543 (一) 誰? (鷺森) 左紺さんです。 136 00:07:22,609 --> 00:07:24,044 (一) あぁ~。 137 00:07:24,111 --> 00:07:27,548 (左紺) これから 私が1人で 杜氏の作業をする時間になります。 138 00:07:27,614 --> 00:07:30,117 皆さんは外にどうぞ。 (一) は~い。 139 00:07:34,121 --> 00:07:35,622 (一) よいしょ。 140 00:07:40,127 --> 00:07:42,062 (一) 脱げない! (美雪) もう はじめちゃん! 141 00:07:42,129 --> 00:07:44,565 今年で いくつになったのよ~。 (一) いくつに見えます? 142 00:07:44,631 --> 00:07:46,567 (美雪) 知らない! >> あらっ? 143 00:07:46,633 --> 00:07:48,135 あいつ…! 144 00:07:48,135 --> 00:08:12,593 ♪~ 145 00:08:12,593 --> 00:08:14,027 (ドアが閉まる音) 146 00:08:14,094 --> 00:08:16,597 (一) やっぱ まだ疑ってるよね? 147 00:08:19,099 --> 00:08:21,101 >> ちょっとな。 (一) やっぱり。 148 00:08:21,101 --> 00:08:34,615 ♪~ 149 00:08:34,615 --> 00:08:37,618 黒マスクの男は まだ中か…。 150 00:08:37,618 --> 00:08:48,629 ♪~ 151 00:08:48,629 --> 00:08:50,063 (足をぶつける音) 152 00:08:50,130 --> 00:08:52,566 (美雪) はじめちゃん…。 153 00:08:52,633 --> 00:08:54,635 (足をぶつける音) 154 00:08:54,635 --> 00:09:12,586 ♪~ 155 00:09:12,586 --> 00:09:16,089 (一) 誰もいない。 >> うん…。 156 00:09:20,594 --> 00:09:22,529 おい はじめ! (美雪) はじめちゃん! 157 00:09:22,596 --> 00:09:25,032 ダメだろ 入っちゃ! 158 00:09:25,098 --> 00:09:27,034 (一) おっさん! 159 00:09:27,100 --> 00:09:29,036 あっ…! 160 00:09:29,102 --> 00:09:31,104 これは…! (美雪) あっ! 161 00:09:31,104 --> 00:09:40,614 ♪~ 162 00:09:40,614 --> 00:09:43,617 (美雪) ハッ! >> これは…! 163 00:09:46,119 --> 00:09:47,554 うわぁ…! (美雪) あぁ…! 164 00:09:47,621 --> 00:09:49,623 あぁ…! 165 00:09:49,623 --> 00:10:49,182 ♪~ 166 00:10:51,585 --> 00:10:53,520 (剣持) あぁ ご苦労さまです。 (久米) ん? 167 00:10:53,587 --> 00:10:55,522 警視庁捜査一課の剣持といいます。 168 00:10:55,589 --> 00:10:57,591 (久米) あっ… 警部殿! 169 00:11:00,093 --> 00:11:02,529 (久米) 後頭部に強打の痕がありました。 170 00:11:02,596 --> 00:11:05,032 頭を殴られた後→ 171 00:11:05,098 --> 00:11:08,602 酒樽の中に放り込まれて 溺死したようです。 172 00:11:10,604 --> 00:11:13,040 (音松) 蓮月…! 173 00:11:13,106 --> 00:11:16,043 なぜだ 蓮月…! 174 00:11:16,109 --> 00:11:17,544 社長! 175 00:11:17,611 --> 00:11:19,046 鏡花…。 176 00:11:19,112 --> 00:11:20,547 (泣き声) 177 00:11:20,614 --> 00:11:23,550 (一) なぁ美雪 あれって大人の関係? 178 00:11:23,617 --> 00:11:25,552 (美雪) やめてよ こんな時に! 179 00:11:25,619 --> 00:11:28,055 おい! 中に入るんじゃ ない! 180 00:11:28,121 --> 00:11:31,058 この蔵は うちの財産なんだ どやどや入られちゃ→ 181 00:11:31,124 --> 00:11:33,560 蔵つき酵母も 酒も 台無しになっちまう。 182 00:11:33,627 --> 00:11:35,562 (剣持) はい はい…! おっしゃる通りです。 183 00:11:35,629 --> 00:11:39,566 細心の注意を払って 捜査は できる限り短時間で終わらせます。 184 00:11:39,633 --> 00:11:42,569 もちろん 仕込みのお酒には 一切 触れません。 185 00:11:42,636 --> 00:11:45,072 あぁ… ところで 黒鷹さん あの→ 186 00:11:45,138 --> 00:11:48,075 左紺さんの姿が 見当たりませんが…。 187 00:11:48,141 --> 00:11:50,577 僕 捜して来ます。 >> あぁ…。 188 00:11:52,079 --> 00:11:53,513 (一) 黒鷹さん。 189 00:11:53,580 --> 00:11:56,516 この蔵の出口って 1つだけですか? 190 00:11:56,583 --> 00:11:58,518 ああ そうだよ。 191 00:11:58,585 --> 00:12:00,020 (剣持) ん? 192 00:12:00,087 --> 00:12:03,523 2人きりの蔵で殺人事件が起き→ 193 00:12:03,590 --> 00:12:07,027 この蔵を最後に出た左紺さんが 行方不明か…。 194 00:12:07,094 --> 00:12:10,530 刑事さん 緊急配備を お願いします。 195 00:12:10,597 --> 00:12:14,034 白神左紺が逃走したかもしれない。 >> 了解しました! 196 00:12:14,101 --> 00:12:18,538 あんた! まさか… 蓮月を殺したのは→ 197 00:12:18,605 --> 00:12:20,540 左紺だと言いたいのか!? 198 00:12:20,607 --> 00:12:24,044 残念ながら その可能性があります。 199 00:12:24,111 --> 00:12:26,046 ふざけるな…! 200 00:12:26,113 --> 00:12:28,048 社長。 201 00:12:28,115 --> 00:12:30,050 まただ…。 202 00:12:30,117 --> 00:12:32,052 また→ 203 00:12:32,119 --> 00:12:35,622 白蛇様の天罰だ! 204 00:12:37,124 --> 00:12:40,627 (鏡花) さぁ あちらで 少し休みましょう。 205 00:12:45,132 --> 00:12:47,567 表にも旅館にも いらっしゃいませんでした。 206 00:12:47,634 --> 00:12:49,069 (剣持) やっぱり! 207 00:12:50,570 --> 00:12:52,506 (一) おっさん。 (剣持) ん? 208 00:12:52,572 --> 00:12:54,508 (一) 犯人は何のために→ 209 00:12:54,574 --> 00:12:57,010 蓮月さんを 酒樽に放り込んだんだろう。 210 00:12:57,077 --> 00:13:00,013 あぁ… あぁ! それは あれだ。 211 00:13:00,080 --> 00:13:04,518 発見時間を遅らせて 逃げるための 時間稼ぎをしたかった→ 212 00:13:04,584 --> 00:13:06,086 …とか? 213 00:13:08,088 --> 00:13:12,526 (美雪) 左紺さん 兄弟なのに どうして こんなことを…。 214 00:13:12,592 --> 00:13:15,028 (一) 兄弟だからかもしれない。 215 00:13:15,095 --> 00:13:18,031 (美雪) えっ? (一) 社長さんは 最初は→ 216 00:13:18,098 --> 00:13:21,535 次男の蓮月さんに 蔵を任せるつもりだったんだろ? 217 00:13:21,601 --> 00:13:25,038 左紺さんとしては 弟に ひょっこり帰って来られて→ 218 00:13:25,105 --> 00:13:27,541 次期社長の座を 取られるかもしれないって→ 219 00:13:27,607 --> 00:13:30,043 内心 気が気じゃなかったんじゃ ないかな。 220 00:13:30,110 --> 00:13:35,549 (美雪) じゃあ 左紺さんは 跡取りの座を 奪われたくない 一心で→ 221 00:13:35,615 --> 00:13:38,552 蓮月さんを殺してしまった? 222 00:13:38,618 --> 00:13:40,620 (鏡花) 失礼します。 223 00:13:42,622 --> 00:13:45,559 せっかくの ご旅行中に このような事態になり→ 224 00:13:45,625 --> 00:13:47,561 何と お詫びを言ったらいいか…。 225 00:13:47,627 --> 00:13:50,497 (一) あぁ いや 俺たちは大丈夫です。 (美雪) そうですよ。 226 00:13:50,564 --> 00:13:52,999 女将さんこそ 大変ですね。 227 00:13:53,066 --> 00:13:55,569 申し訳ございません。 228 00:13:57,070 --> 00:14:00,006 (一) えっと… 1つ聞いてもいいですか? 229 00:14:00,073 --> 00:14:01,508 何か? 230 00:14:01,575 --> 00:14:06,513 (一) さっき 社長さんが言ってた 「白蛇様の天罰」って→ 231 00:14:06,580 --> 00:14:08,515 何のことですか? 232 00:14:08,582 --> 00:14:10,517 それは→ 233 00:14:10,584 --> 00:14:13,520 亡くなった奥様のことです。 234 00:14:13,587 --> 00:14:17,524 (美雪) 奥様って… 音松さんの? >> ええ。 235 00:14:17,591 --> 00:14:20,527 私が白神家に来るより前→ 236 00:14:20,594 --> 00:14:23,029 10年ほど前の話に なりますが→ 237 00:14:23,096 --> 00:14:28,535 奥様の琴音さんが 元蔵で 白蛇に噛まれてしまったんです。 238 00:14:28,602 --> 00:14:30,604 (白神琴音)〔ご苦労さま〕 239 00:14:32,105 --> 00:14:35,108 (鏡花の声) うっかり 触ろうとしたら噛まれて…。 240 00:14:37,110 --> 00:14:39,546 (鏡花の声) 血清を打てば 簡単に治るはずでしたが→ 241 00:14:39,613 --> 00:14:44,050 その血清が間に合わず 琴音さんは亡くなりました。 242 00:14:44,117 --> 00:14:46,052 (琴音)〔ハァ… ハァ…!〕 243 00:14:46,119 --> 00:14:49,489 村の口さがない者たちが それを→ 244 00:14:49,556 --> 00:14:52,993 白蛇様の天罰だと噂して。 245 00:14:53,059 --> 00:14:55,495 村一番の酒造を持つ→ 246 00:14:55,562 --> 00:14:58,999 白神家への嫉妬も あったんでしょう。 247 00:14:59,065 --> 00:15:01,001 (美雪) そうだったんですね。 248 00:15:01,067 --> 00:15:04,004 (一) 女将さんは 社長さんと結婚しないんですか? 249 00:15:04,070 --> 00:15:06,006 (美雪) はじめちゃん 何よ急に! 250 00:15:06,072 --> 00:15:08,008 (一) だって どう見ても 夫婦みたいだったし。 251 00:15:08,074 --> 00:15:12,078 (美雪) だからってね こんな時に…。 >> 社長は 再婚なさらないんです。 252 00:15:14,080 --> 00:15:17,017 私のことを思ってのこと。 253 00:15:17,083 --> 00:15:22,589 白蛇様の天罰を 何よりも恐れてますから。 254 00:15:28,094 --> 00:15:37,604 (縄を引く音) 255 00:15:40,607 --> 00:15:43,043 (鷺森) 黒鷹さん この蔵は どうなるんでしょう? 256 00:15:43,109 --> 00:15:44,544 (黒鷹) どうもこうもない。 257 00:15:44,611 --> 00:15:47,047 最初から 左紺など当てにしておらん。 258 00:15:47,113 --> 00:15:50,984 あいつの頭にあるのは 金もうけばかりだ。 259 00:15:51,051 --> 00:15:54,988 俺たちがやるべきことは 病気で倒れて以来→ 260 00:15:55,055 --> 00:15:58,491 舌も鼻も利かなくなっちまった 社長と 一緒に→ 261 00:15:58,558 --> 00:16:01,494 この白蛇酒造を守る。 262 00:16:01,561 --> 00:16:03,496 それだけだ。 263 00:16:03,563 --> 00:16:07,067 お前 余計なこと考えずに 早く仕事を覚えろ。 264 00:16:14,074 --> 00:16:16,009 (黒鷹) 鷺森。 (鷺森) はい。 265 00:16:16,076 --> 00:16:17,510 (黒鷹) お前は“一”の樽から順に回れ。 266 00:16:17,577 --> 00:16:19,079 (鷺森) はい。 267 00:16:19,079 --> 00:16:26,086 ♪~ 268 00:16:26,086 --> 00:16:27,587 (黒鷹) ん? 269 00:16:27,587 --> 00:16:36,596 ♪~ 270 00:16:36,596 --> 00:16:38,598 (黒鷹) あぁ!! あぁ…! 271 00:16:41,101 --> 00:16:44,104 (鷺森) 黒鷹さん? (黒鷹) あ… あ…。 272 00:16:50,210 --> 00:16:51,644 左紺! 273 00:16:51,711 --> 00:16:54,214 左紺…! 274 00:16:58,218 --> 00:17:00,153 地元警察の見立てでは→ 275 00:17:00,220 --> 00:17:04,157 左紺が弟の蓮月を殺害し いったんは逃げたものの→ 276 00:17:04,224 --> 00:17:06,659 やはり逃げ切れないと悟り 蔵へ戻って自殺した→ 277 00:17:06,726 --> 00:17:09,662 …というものだ 一応 筋は通ってる。 278 00:17:09,729 --> 00:17:13,666 (一) また樽の中で… 何のために? 279 00:17:13,733 --> 00:17:17,670 (美雪) せめて自分が こだわっていた 元蔵で死にたいと思った→ 280 00:17:17,737 --> 00:17:19,239 …とか? 281 00:17:20,740 --> 00:17:24,244 >> 警部 こちらへ。 >> ああ。 282 00:17:31,751 --> 00:17:33,186 (一) おっ。 283 00:17:33,253 --> 00:17:35,688 これが昨日 録画されたものです。 284 00:17:35,755 --> 00:17:38,258 (一) ありがとう 鷺森さん。 285 00:17:41,261 --> 00:17:42,695 (マウスをクリックする音) 286 00:17:42,762 --> 00:17:44,697 (一) これ 左紺さんだ。 287 00:17:44,764 --> 00:17:46,699 (美雪) えっ どうして分かるの? 288 00:17:46,766 --> 00:17:49,702 (一) 昨日 左紺さん このカバン持ってた。 289 00:17:49,769 --> 00:17:52,272 〔誰?〕 (鷺森)〔左紺さんです〕 290 00:17:54,274 --> 00:17:57,710 (美雪) じゃあ これが 元蔵に入る前の左紺さんね? 291 00:17:57,777 --> 00:17:59,212 (一) ああ。 292 00:17:59,279 --> 00:18:01,714 そんで 左紺さんが 蔵に入ったのと入れ違いに→ 293 00:18:01,781 --> 00:18:05,218 見学していた俺たちが出て来て…。 294 00:18:05,285 --> 00:18:08,721 あっ 蓮月さんが来た。 295 00:18:08,788 --> 00:18:12,725 (美雪) 元蔵に入って行く蓮月さんを 私たちも見たわ。 296 00:18:12,792 --> 00:18:15,228 (一) この時点で元蔵の中は→ 297 00:18:15,295 --> 00:18:19,232 左紺さんと蓮月さんの2人しか いなかった。 298 00:18:19,299 --> 00:18:22,235 で しばらくして…。 299 00:18:22,302 --> 00:18:25,238 (美雪) まるで逃げるみたいに 左紺さんが蔵から出て来た。 300 00:18:25,305 --> 00:18:29,309 う~ん… やっぱり左紺さんが犯人? 301 00:18:30,810 --> 00:18:32,312 (マウスをクリックする音) 302 00:18:33,313 --> 00:18:35,248 (マウスをクリックする音) (美雪) ん? はじめちゃん? 303 00:18:35,315 --> 00:18:38,818 (マウスをクリックする音) 304 00:18:40,320 --> 00:18:41,754 (一) あれ? 305 00:18:41,821 --> 00:18:43,756 どうしました? 306 00:18:43,823 --> 00:18:45,825 (一) これって…。 307 00:18:45,825 --> 00:18:52,765 ♪~ 308 00:18:52,765 --> 00:18:55,268 クッ… あぁ…。 309 00:18:55,268 --> 00:18:59,272 ♪~ 310 00:18:59,272 --> 00:19:00,707 (ガシャンという音) (音松)\うぅ…!/ 311 00:19:00,773 --> 00:19:02,709 \うぅ! うっ!/ (暴れる音) 312 00:19:02,775 --> 00:19:06,212 (音松)\うっ! うぅ…!/ (暴れる音) 313 00:19:06,279 --> 00:19:08,214 ダメです! ここから先は→ 314 00:19:08,281 --> 00:19:10,216 従業員が立ち入れない 社長のプライベートな部屋で…。 315 00:19:10,283 --> 00:19:12,218 (一) そんなこと言ってる場合かよ! 行こう! 316 00:19:12,285 --> 00:19:13,720 (音松) うっ…! 317 00:19:13,786 --> 00:19:15,722 この…! (一) 音松さん! 318 00:19:15,788 --> 00:19:17,724 この! この…! 319 00:19:17,790 --> 00:19:19,726 (鷺森) 社長! 320 00:19:19,792 --> 00:19:22,228 (音松) うぅ…! (一) 鷺森さん! 321 00:19:22,295 --> 00:19:24,230 (黒鷹) 社長! (剣持) どうしたんですか! 322 00:19:24,297 --> 00:19:26,232 音松さん 落ち着いて! 323 00:19:26,299 --> 00:19:27,734 離せ! (剣持) 落ち着いて! 324 00:19:27,800 --> 00:19:29,736 社長! 325 00:19:29,802 --> 00:19:32,238 しっかりしてくれよ! 326 00:19:32,305 --> 00:19:33,806 (音松) うぅ…。 327 00:19:35,808 --> 00:19:37,744 もう ダメだ。 328 00:19:37,810 --> 00:19:39,746 わしのせいだ。 329 00:19:39,812 --> 00:19:42,248 欲に目がくらんで…。 330 00:19:42,315 --> 00:19:45,251 白蛇様から せっかく授かった→ 331 00:19:45,318 --> 00:19:48,755 酒の味も分からなくなった! 332 00:19:48,821 --> 00:19:51,758 もう おしまいだ。 333 00:19:51,758 --> 00:19:58,264 ♪~ 334 00:19:58,264 --> 00:20:03,269 全部 白蛇様の天罰だ。 335 00:20:06,272 --> 00:20:07,707 ハァ… ハァ…。 336 00:20:07,774 --> 00:20:09,709 鷺森さん。 >> はい。 337 00:20:09,776 --> 00:20:11,711 悪いけど 居間を片付けておいてくれる? 338 00:20:11,778 --> 00:20:13,279 はい。 339 00:20:13,279 --> 00:20:17,784 ♪~ 340 00:20:17,784 --> 00:20:19,719 (一) 写真? 341 00:20:19,786 --> 00:20:22,722 (美雪) あっ… あぁ いけない! 持って来ちゃった。 342 00:20:22,789 --> 00:20:25,725 奥さんが生きてた頃の家族写真か。 343 00:20:25,792 --> 00:20:29,228 (美雪) これが 亡くなった 奥さんの琴音さんで→ 344 00:20:29,295 --> 00:20:31,731 音松さん 左紺さん。 345 00:20:31,798 --> 00:20:34,233 彼が蓮月さんか。 346 00:20:34,300 --> 00:20:38,237 (一) へぇ~ こんな顔してたんだ。 347 00:20:38,304 --> 00:20:41,240 あれ? この人は? 348 00:20:41,307 --> 00:20:42,809 ん? 349 00:20:44,310 --> 00:20:46,312 (黒鷹) それは黄介だ。 350 00:20:52,752 --> 00:20:57,190 黄介は 一番下の三男。 351 00:20:57,256 --> 00:20:59,192 白神家は→ 352 00:20:59,258 --> 00:21:03,763 左紺 蓮月 黄介の3人兄弟だった。 353 00:21:05,265 --> 00:21:08,701 何が あったんですか? 354 00:21:08,768 --> 00:21:10,770 教えてください。 355 00:21:13,272 --> 00:21:15,275 (一) お願いします。 356 00:21:16,776 --> 00:21:18,711 5年前の火事だ。 357 00:21:18,778 --> 00:21:21,714 (美雪) それって 蓮月さんが 顔に大ヤケドをして→ 358 00:21:21,781 --> 00:21:24,217 行方不明になった 火事のことですか? 359 00:21:24,284 --> 00:21:25,718 そうだ。 360 00:21:25,785 --> 00:21:30,723 (黒鷹の声) 5年前 蓮月は杜氏を継ぐために 祠の山で三日三晩→ 361 00:21:30,790 --> 00:21:32,725 断食の行をしていた。 362 00:21:32,792 --> 00:21:36,729 ところが蓮月以外 誰もいないはずなのに→ 363 00:21:36,796 --> 00:21:39,732 なぜか火が出て…。 364 00:21:39,799 --> 00:21:42,235 火は辺りの山まで広がった。 365 00:21:42,301 --> 00:21:45,738 行をしていた蓮月は それっきり行方不明。 366 00:21:45,805 --> 00:21:50,176 遺体は出なかったが 当然 死んだと思われた。 367 00:21:50,243 --> 00:21:55,181 その火事の時 三男の黄介が失踪したんだ。 368 00:21:55,248 --> 00:21:56,683 (一) えっ? 369 00:21:56,749 --> 00:22:00,753 火を放ったのは 黄介だったんだ。 370 00:22:02,755 --> 00:22:05,191 (黒鷹の声) 黄介は姿をくらませた後→ 371 00:22:05,258 --> 00:22:08,194 左紺の元に 犯行を自供する→ 372 00:22:08,261 --> 00:22:10,263 メールを送って来た。 373 00:22:13,766 --> 00:22:16,202 (黒鷹) 白蛇酒造は代々→ 374 00:22:16,269 --> 00:22:19,706 長男が杜氏を引き継ぎ 蔵を任されて来た。 375 00:22:19,772 --> 00:22:23,209 だが 社長が杜氏に選んだのは→ 376 00:22:23,276 --> 00:22:25,712 次男の蓮月だった。 377 00:22:25,778 --> 00:22:27,714 黄介は→ 378 00:22:27,780 --> 00:22:31,217 左紺と仲が良かったから 許せなかったんだろう。 379 00:22:31,284 --> 00:22:34,721 (美雪) それで みんな 黄介さんのことを 黙っていたんですね。 380 00:22:34,787 --> 00:22:37,223 白蛇か何か知らんが→ 381 00:22:37,290 --> 00:22:39,792 天罰なら もう十分だ! 382 00:22:41,794 --> 00:22:44,230 (一) 黒鷹さん。 383 00:22:44,297 --> 00:22:47,233 蓮月さんを殺したのは 左紺さんじゃ ないよ。 384 00:22:47,300 --> 00:22:48,735 (剣持) ん? 385 00:22:48,801 --> 00:22:51,170 はじめ 何で そう思うんだ? 386 00:22:51,237 --> 00:22:54,173 (一) 防犯カメラの映像だよ。 387 00:22:54,240 --> 00:22:56,175 それ以上は まだ言えないけど。 388 00:22:56,242 --> 00:22:59,178 >> どういうことだ? (一) 黒鷹さん。 389 00:22:59,245 --> 00:23:02,682 白蛇の天罰なんて あるわけないんだ。 390 00:23:02,749 --> 00:23:06,686 犯人が どんな理由で こんなこと してるか知らねえけど→ 391 00:23:06,753 --> 00:23:09,689 俺は絶対に許さない。 392 00:23:09,756 --> 00:23:12,759 この謎は全て 俺が解き明かしてみせる。 393 00:23:14,761 --> 00:23:16,763 じっちゃんの名にかけて! 394 00:23:19,332 --> 00:23:23,770 (鼻歌) 395 00:23:23,836 --> 00:23:25,772 (一) いや~ 見事だなぁ~! 396 00:23:25,838 --> 00:23:29,275 花とか 全然 分かんないですけど 何か いいですよね~! 397 00:23:29,342 --> 00:23:30,777 ちょっと写真 撮っても いいですか? 398 00:23:30,843 --> 00:23:32,278 >> えっ? (一) こっちに。 399 00:23:32,345 --> 00:23:34,280 で カバン持ってもらって。 400 00:23:34,347 --> 00:23:36,282 >> 私が? (一) はい! 401 00:23:36,349 --> 00:23:38,284 お願いします。 402 00:23:38,351 --> 00:23:41,721 はい 撮りま~す! 📱(カメラのシャッター音) 403 00:23:41,788 --> 00:23:43,723 (一) あっ 左手で持ってください。 404 00:23:43,790 --> 00:23:46,225 撮りま~す! 📱(カメラのシャッター音) 405 00:23:46,292 --> 00:23:48,227 (一) はいOKです! ありがとうございます。 406 00:23:48,294 --> 00:23:51,230 >> 何だい? これ。 (一) まぁ まぁ… あっ 黒鷹さん! 407 00:23:51,297 --> 00:23:53,733 はい お願いします。 (黒鷹) ん? 408 00:23:53,800 --> 00:23:55,735 (一) 行きま~す! 409 00:23:55,802 --> 00:23:57,737 📱(カメラのシャッター音) (一) はい OKで~す! 410 00:23:57,804 --> 00:23:59,238 ありがとうございます。 (樽を転がす音) 411 00:23:59,305 --> 00:24:02,241 (樽を転がす音) 412 00:24:02,308 --> 00:24:04,243 (一) 大変そうですね。 413 00:24:04,310 --> 00:24:07,747 (鷺森) 死体が入っていた樽を 置いとくわけにもいかないんで。 414 00:24:07,814 --> 00:24:10,750 (一) やっぱ デカいな…。 (鷺森) 危ないですよ ちょっと→ 415 00:24:10,817 --> 00:24:12,819 下がってもらっていいですか? (一) あぁ… すいません。 416 00:24:15,822 --> 00:24:17,757 (一) 縄が巻いてある。 417 00:24:17,824 --> 00:24:20,259 (黒鷹) あぁ 底のほうがな 少し 窄まってっから→ 418 00:24:20,326 --> 00:24:23,262 縄を巻いて 円周をそろえて転がすんだ。 419 00:24:23,329 --> 00:24:26,265 でねえと真っすぐ運べねえからな。 420 00:24:26,332 --> 00:24:28,334 (一) へぇ~。 421 00:24:28,334 --> 00:24:57,797 ♪~ 422 00:24:57,797 --> 00:24:59,732 (走って来る足音) 423 00:24:59,799 --> 00:25:01,734 (美雪) あっ はじめちゃん? 424 00:25:01,801 --> 00:25:04,737 何してんのよ こんなとこで。 (一) 美雪。 425 00:25:04,804 --> 00:25:07,240 元蔵での殺しのトリックが 分かって来たぞ。 426 00:25:07,306 --> 00:25:08,741 (美雪) えっ。 427 00:25:08,808 --> 00:25:12,245 (一) 2人が樽の中で死んでたのは 時間稼ぎでも→ 428 00:25:12,311 --> 00:25:16,249 美雪が言ってた 元蔵に こだわってたせいでもないよ。 429 00:25:16,315 --> 00:25:20,253 樽は この連続殺人のトリックを 成立させるために→ 430 00:25:20,319 --> 00:25:22,755 絶対に必要な小道具だったんだ。 431 00:25:22,822 --> 00:25:25,258 (美雪) じゃあ 犯人も分かったの? 432 00:25:25,324 --> 00:25:28,327 (一) それが まだなんだよなぁ~。 433 00:25:30,830 --> 00:25:32,765 どうした? 434 00:25:32,832 --> 00:25:35,768 (美雪) あぁ… この写真 返しそびれちゃって。 435 00:25:35,835 --> 00:25:38,337 一緒に行こう。 (一) うん。 436 00:25:54,353 --> 00:25:56,856 ♪~ 437 00:25:58,858 --> 00:26:13,372 ♪~ 438 00:26:13,372 --> 00:26:15,808 (剣持) はじめ! (美雪) あっ 剣持さん! 439 00:26:15,875 --> 00:26:18,311 はじめ とんでもないことが分かったぞ。 440 00:26:18,377 --> 00:26:21,314 黒マスクの遺体を 司法解剖した結果→ 441 00:26:21,380 --> 00:26:23,816 あれは 蓮月さんじゃなかったんだ! 442 00:26:23,883 --> 00:26:26,819 (美雪) えっ? >> なんと 私が追っていた逃亡犯の→ 443 00:26:26,886 --> 00:26:29,322 鬼門影臣だったんだよ! 444 00:26:29,388 --> 00:26:33,326 (美雪) でも音松さんはDNA鑑定で 蓮月さんに間違いないって…。 445 00:26:33,392 --> 00:26:37,330 それがだ 遺体の顔のヤケドは 火事ではなく→ 446 00:26:37,396 --> 00:26:40,766 バーナーの火を無理やり 押し付けて出来たものだったんだ。 447 00:26:40,833 --> 00:26:43,769 裏社会で死体を捨てる時 なんかにする やり方だ。 448 00:26:43,836 --> 00:26:47,273 それで鑑識が不審に思って もう一度DNAを調べてみたら→ 449 00:26:47,340 --> 00:26:51,844 警察で保存してあった 鬼門のDNAと一致したんだよ! 450 00:26:53,346 --> 00:26:55,348 でも 何でだ? 451 00:26:57,350 --> 00:27:00,786 (一) そうか! そういうことか! 452 00:27:00,853 --> 00:27:03,789 何だ? はじめ 何か分かったのか? 453 00:27:03,856 --> 00:27:05,291 (一) おっさん。 454 00:27:05,358 --> 00:27:08,294 多分 鬼門は 蓮月さんに成り済まして→ 455 00:27:08,361 --> 00:27:10,796 この家に入り込んだんだ。 456 00:27:10,863 --> 00:27:14,300 自分が顔にヤケドしているのを 利用したんだよ。 457 00:27:14,367 --> 00:27:16,302 いや しかし私が見た→ 458 00:27:16,369 --> 00:27:19,305 蓮月さんが戻った時に行った DNA鑑定の結果では→ 459 00:27:19,372 --> 00:27:22,808 間違いなく 蓮月さん本人だった。 460 00:27:22,875 --> 00:27:26,812 (一) それは 真犯人と鬼門の間に 共犯関係があったからさ。 461 00:27:26,879 --> 00:27:29,315 共犯関係? 462 00:27:29,382 --> 00:27:33,819 ん? 何だ…? じゃあ 蓮月さん どこ行ったんだ? 463 00:27:33,886 --> 00:27:36,322 どうなってる? (一) おっさん。 464 00:27:36,389 --> 00:27:39,759 蓮月さんが この家に戻って来た って話 自体が→ 465 00:27:39,825 --> 00:27:42,762 ウソだったんだ。 >> ん? 466 00:27:42,828 --> 00:27:45,264 (一) そう… 今の おっさんの話で→ 467 00:27:45,331 --> 00:27:48,267 バラバラだったパズルが 全て つながった。 468 00:27:48,334 --> 00:27:51,270 (美雪) じゃあ はじめちゃん 犯人が分かったの? 469 00:27:51,337 --> 00:27:52,838 (一) ああ。 470 00:27:54,340 --> 00:27:56,342 謎は全て解けた。 471 00:27:58,844 --> 00:28:00,780 まず 皆さんに ご報告したいことがあります。 472 00:28:00,846 --> 00:28:05,284 司法解剖の結果 あの黒マスクの男は→ 473 00:28:05,351 --> 00:28:08,287 蓮月さんではなかった ということが判明しました。 474 00:28:08,354 --> 00:28:10,289 えっ? (剣持) あれは→ 475 00:28:10,356 --> 00:28:14,293 私が追っていた逃亡殺人犯の 鬼門だったんです。 476 00:28:14,360 --> 00:28:16,295 そんな ばかな! 477 00:28:16,362 --> 00:28:19,799 DNA鑑定では 私の息子に間違いないと…。 478 00:28:19,865 --> 00:28:22,802 黒マスクの男が 実は逃亡中の鬼門だった→ 479 00:28:22,868 --> 00:28:26,305 …ということを踏まえて この少年から→ 480 00:28:26,372 --> 00:28:30,309 今回の連続殺人事件の真相を お話しします。 481 00:28:30,376 --> 00:28:32,311 えっ? れん… 連続殺人? 482 00:28:32,378 --> 00:28:35,314 左紺さんは自殺したんでしょ? (一) いや。 483 00:28:35,381 --> 00:28:38,818 2人とも真犯人に殺されたんだ。 484 00:28:38,884 --> 00:28:41,754 そして その真犯人は→ 485 00:28:41,821 --> 00:28:43,823 この中にいる。 486 00:28:45,825 --> 00:28:50,763 でも あの時 2人きりの蔵から 出て来たのは左紺さんだけ。 487 00:28:50,830 --> 00:28:54,767 犯人は左紺さん以外 考えられないじゃない。 488 00:28:54,834 --> 00:28:58,270 (一) 実は あの時 元蔵から出て来たのは→ 489 00:28:58,337 --> 00:29:00,272 左紺さんじゃなかったんだ。 490 00:29:00,339 --> 00:29:02,274 何!? 491 00:29:02,341 --> 00:29:06,779 (一) 左紺さんのふりをした 真犯人だったんだよ。 492 00:29:06,846 --> 00:29:10,349 この防犯カメラの映像を 見てください。 493 00:29:15,855 --> 00:29:18,791 (一) こっちが元蔵に入る前の左紺さん。 494 00:29:18,858 --> 00:29:21,794 そして こっちが 出て来た後の左紺さんだ。 495 00:29:21,861 --> 00:29:25,364 この2つは よく見ると 何かが違うんだ。 496 00:29:27,366 --> 00:29:29,301 違うって どこが? 497 00:29:29,368 --> 00:29:31,370 (一) カバンの持ち方だよ。 498 00:29:34,874 --> 00:29:37,309 そんなの たまたまだろう。 499 00:29:37,376 --> 00:29:39,745 (一) こういうのは たまたまじゃないんだな~。 500 00:29:39,812 --> 00:29:43,749 こうした何げない しぐさは 本人が意識しない限り→ 501 00:29:43,816 --> 00:29:45,751 そう変わるもんじゃ ない。 502 00:29:45,818 --> 00:29:47,753 なぁ おっさん。 >> ああ…。 503 00:29:47,820 --> 00:29:49,755 フォースタンス理論ってやつだ。 504 00:29:49,822 --> 00:29:51,757 警察の映像解析でも よく使う理論だ。 505 00:29:51,824 --> 00:29:53,826 一体 誰が…。 506 00:29:55,327 --> 00:29:58,764 (一) それは さっき撮らせてもらった→ 507 00:29:58,831 --> 00:30:01,767 写真がバッチリ教えてくれる。 508 00:30:01,834 --> 00:30:05,271 音松さんは足が悪いから除外した。 509 00:30:05,337 --> 00:30:09,775 で この中に 蔵を出て行く 左紺さんのニセモノと→ 510 00:30:09,842 --> 00:30:13,779 同じカバンの持ち方をしている 人物が 1人だけいた。 511 00:30:13,846 --> 00:30:16,282 この写真と 防犯カメラの映像の→ 512 00:30:16,348 --> 00:30:18,784 手元を よく見比べてほしい。 513 00:30:18,851 --> 00:30:21,787 同じ持ち方だ。 514 00:30:21,854 --> 00:30:23,289 そう。 515 00:30:23,355 --> 00:30:27,359 左紺さんに成り済まして 蔵を出て行ったのは…。 516 00:30:27,359 --> 00:30:34,366 ♪~ 517 00:30:34,366 --> 00:30:38,370 (一) 鷺森さん あんただったんだ。 518 00:30:42,308 --> 00:30:44,743 (一) あんたが この連続殺人→ 519 00:30:44,810 --> 00:30:49,248 左紺さんと蓮月さん殺しの 真犯人だ。 520 00:30:49,315 --> 00:30:52,751 えっ まさか… カバンの持ち方だけで→ 521 00:30:52,818 --> 00:30:56,255 僕を犯人扱いするわけじゃ ないですよね? 522 00:30:56,322 --> 00:30:59,258 大体 言ってることがおかしいよ。 523 00:30:59,325 --> 00:31:02,761 もし 君の言う通りなら 黒マスクの死体が見つかった時→ 524 00:31:02,828 --> 00:31:04,763 左紺さんは どこにいたっていうんですか? 525 00:31:04,830 --> 00:31:07,266 (黒鷹) ああ こいつの言う通りだ 左紺は いなかった。 526 00:31:07,333 --> 00:31:09,268 警察だって 散々 調べてたじゃねえか。 527 00:31:09,335 --> 00:31:10,769 (一) いや いたんだ。 528 00:31:10,836 --> 00:31:15,274 巧妙な やり方で ある場所に隠してあったのさ。 529 00:31:15,341 --> 00:31:18,777 >> ある場所? (一) ああ。 530 00:31:18,844 --> 00:31:21,280 それは…。 531 00:31:21,347 --> 00:31:23,282 樽の中さ。 532 00:31:23,349 --> 00:31:25,851 (黒鷹) 何だと…? 533 00:31:27,353 --> 00:31:31,790 (一) これは 左紺さんの死体が 見つかった樽と同じものだ。 534 00:31:31,857 --> 00:31:33,859 見ていてください。 535 00:31:37,363 --> 00:31:39,732 (一) まず 底辺に向かって→ 536 00:31:39,798 --> 00:31:42,735 やや窄まっている樽に→ 537 00:31:42,801 --> 00:31:44,737 この樽より 少し小さい→ 538 00:31:44,803 --> 00:31:47,239 貯蔵米用の蓋をかぶせて…。 539 00:31:47,306 --> 00:31:50,309 美雪 手伝って。 (美雪) うん。 540 00:31:52,811 --> 00:31:54,313 (一) よいしょ…。 541 00:31:59,818 --> 00:32:05,324 (一) その蓋の上に 白く濁った 元蔵の酒を流し込むと…。 542 00:32:08,827 --> 00:32:13,265 (一) 中は空洞なのに 酒で いっぱいに見える→ 543 00:32:13,332 --> 00:32:15,834 上げ底の樽が完成するんだ。 544 00:32:17,836 --> 00:32:20,339 (剣持) あぁ~…。 545 00:32:21,840 --> 00:32:23,776 (一) 鷺森さん。 546 00:32:23,842 --> 00:32:27,279 あんたは この ホントは 酒で満たされてない→ 547 00:32:27,346 --> 00:32:32,284 樽の下の空間の部分に 意識がない左紺さんを隠した。 548 00:32:32,351 --> 00:32:35,287 (剣持) でも どうして わざわざ こんな→ 549 00:32:35,354 --> 00:32:37,790 面倒なことしなきゃ ならなかったんだ? 550 00:32:37,856 --> 00:32:40,726 (一) それは 俺たちに 殺害時刻のタイミングを→ 551 00:32:40,793 --> 00:32:43,228 1つずつ ずらして 認識させるためさ。 552 00:32:43,295 --> 00:32:46,732 >> どういうことだ? (一) 俺たちが元蔵を見学する前→ 553 00:32:46,799 --> 00:32:49,735 既に 黒マスクの鬼門は殺されて→ 554 00:32:49,802 --> 00:32:53,739 別の樽の中に 同じやり方で 隠してあったのさ。 555 00:32:53,806 --> 00:32:55,808 何!? 556 00:33:00,813 --> 00:33:03,315 (鬼門)〔さ~ぎも~り君〕 557 00:33:04,817 --> 00:33:07,252 (鷺森)〔うっ!〕 (鬼門)〔うっ! うぅ…!〕 558 00:33:07,319 --> 00:33:09,254 (鷺森)〔うっ!〕 (鬼門)〔うぅ…!〕 559 00:33:09,321 --> 00:33:11,757 〔ハァ… ハァ…〕 560 00:33:11,824 --> 00:33:13,759 (鬼門)〔うぅ… うっ…〕 561 00:33:13,826 --> 00:33:15,327 〔うっ〕 562 00:33:16,328 --> 00:33:19,765 〔あぁ! あ あ あ…!〕 563 00:33:19,832 --> 00:33:21,767 〔あぁ! あぁ…!〕 564 00:33:21,834 --> 00:33:24,269 (一の声) あんたは鬼門を殺した後→ 565 00:33:24,336 --> 00:33:26,839 この樽を使ったトリックで 死体を隠し…。 566 00:33:31,343 --> 00:33:34,279 (一の声) 何食わぬ顔で 俺たちの前に現れた。 567 00:33:34,346 --> 00:33:36,281 そして 一緒に蔵の見回りをして…。 568 00:33:36,348 --> 00:33:38,283 〔樽の中を見てみますか?〕 569 00:33:38,350 --> 00:33:40,786 (一の声) どの樽も酒で満たされていて→ 570 00:33:40,853 --> 00:33:44,356 何も異常がないことを わざと確認させた。 571 00:33:45,858 --> 00:33:47,793 〔おぉ~〕 572 00:33:47,860 --> 00:33:51,296 (剣持の声) じゃあ あの時 既に 樽の中には死体が? 573 00:33:51,363 --> 00:33:52,798 (一) ああ。 574 00:33:52,865 --> 00:33:56,869 その後は 左紺さんが 1人になったタイミングで…。 575 00:33:58,370 --> 00:34:01,874 (一の声) 蓮月さんに成り済まして 元蔵を訪れ…。 576 00:34:05,878 --> 00:34:07,379 (左紺)〔何の用だ?〕 577 00:34:10,382 --> 00:34:12,885 (左紺)〔う…! うっ…!〕 578 00:34:15,888 --> 00:34:19,825 (一の声) 麻酔か何かで眠らせた 左紺さんを樽に隠すと→ 579 00:34:19,892 --> 00:34:23,395 あんたは 鬼門を隠した樽の蓋を外して…。 580 00:34:31,403 --> 00:34:34,907 (一の声) 今度は 左紺さんのふりをして蔵を出た。 581 00:34:38,911 --> 00:34:44,283 (一) この後 再び 蔵に入った俺たちに 鬼門の死体を発見させ→ 582 00:34:44,349 --> 00:34:47,786 あとは警察が 元蔵に 立ち入れないのをいいことに→ 583 00:34:47,853 --> 00:34:49,788 こっそり蔵に忍び込み→ 584 00:34:49,855 --> 00:34:52,791 左紺さんが入った樽の蓋を開け 殺害。 585 00:34:52,858 --> 00:34:54,793 まるで左紺さんが→ 586 00:34:54,860 --> 00:34:56,862 自殺を図ったかのように 見せ掛けたんだ。 587 00:34:58,363 --> 00:35:01,800 だが なぜ 鷺森が そんなことを? 588 00:35:01,867 --> 00:35:03,802 そうですよ。 589 00:35:03,869 --> 00:35:06,805 僕は ほんの数か月前から ここで働き始めた→ 590 00:35:06,872 --> 00:35:08,807 修業中の従業員ですよ。 591 00:35:08,874 --> 00:35:13,312 何で わざわざ 雇い主の家族を 殺さなきゃならないんですか? 592 00:35:13,378 --> 00:35:14,813 (一) 確かに。 593 00:35:14,880 --> 00:35:19,384 でも あんたが ただの従業員 なんかじゃないとしたら? 594 00:35:24,389 --> 00:35:27,826 (一) これは昔 ここで撮られた写真だ。 595 00:35:27,893 --> 00:35:30,329 さっき めちゃくちゃだった この部屋を→ 596 00:35:30,395 --> 00:35:32,831 片付けたのは あんただよな? 597 00:35:32,898 --> 00:35:35,901 そうですが それが何…。 598 00:35:40,339 --> 00:35:42,274 (一) 分かっただろ。 599 00:35:42,341 --> 00:35:45,777 あんたは しっかり片付け過ぎたんだよ。 600 00:35:45,844 --> 00:35:48,780 棚に置かれたトロフィーや賞状→ 601 00:35:48,847 --> 00:35:51,283 壁に掛けられた 絵や本の位置なんて→ 602 00:35:51,350 --> 00:35:54,786 この居間に入ったことがない 従業員の あんたが→ 603 00:35:54,853 --> 00:35:59,291 なぜ ほとんど ぴったり 元の位置に片付けられたのか。 604 00:35:59,358 --> 00:36:02,294 この写真は美雪が持っていたし→ 605 00:36:02,361 --> 00:36:06,298 こんなことができたのは 昔 ここに住んでいた家族。 606 00:36:06,365 --> 00:36:08,300 つまり→ 607 00:36:08,367 --> 00:36:11,870 この写真に写っている人間にしか 分からないはずだ。 608 00:36:13,372 --> 00:36:16,308 もう認めたら どうなんだ? 609 00:36:16,375 --> 00:36:19,811 鷺森さん… いや→ 610 00:36:19,878 --> 00:36:21,880 白神黄介! 611 00:36:23,882 --> 00:36:27,819 鷺森が… うちの黄介だと!? 612 00:36:27,886 --> 00:36:29,821 ハッ… ばかな。 613 00:36:29,888 --> 00:36:32,324 顔が全く…。 614 00:36:32,391 --> 00:36:34,326 整形したのか? 615 00:36:34,393 --> 00:36:35,827 整形? 616 00:36:35,894 --> 00:36:38,830 (一) 鬼門がDNA鑑定で提出した 髪や唾液は→ 617 00:36:38,897 --> 00:36:40,766 ホントは あんたのもんだったんだろ。 618 00:36:40,832 --> 00:36:42,768 あんたは何か事情があって→ 619 00:36:42,834 --> 00:36:45,771 鬼門が 行方不明の蓮月に 成り済ますための→ 620 00:36:45,837 --> 00:36:47,773 片棒を担いだんだ。 621 00:36:47,839 --> 00:36:52,277 そう あんたこそが 黒マスクの鬼門影臣と→ 622 00:36:52,344 --> 00:36:55,781 自分の兄・白神左紺を殺し→ 623 00:36:55,847 --> 00:36:59,284 樽の底に放り込んだ真犯人。 624 00:36:59,351 --> 00:37:02,854 白神家の三男・白神黄介だ! 625 00:37:06,858 --> 00:37:10,362 本当に黄介か…? 626 00:37:12,864 --> 00:37:14,866 そうだよ。 627 00:37:16,368 --> 00:37:18,870 俺は白神黄介だ。 628 00:37:21,873 --> 00:37:24,309 黄介…。 629 00:37:24,376 --> 00:37:28,814 なぜ2人の兄を手にかけた…! 630 00:37:28,880 --> 00:37:31,316 違う。 631 00:37:31,383 --> 00:37:35,821 5年前 蓮月兄さんを殺したのは 俺じゃ ない。 632 00:37:35,887 --> 00:37:38,824 あの時 火をつけたのは→ 633 00:37:38,890 --> 00:37:40,759 左紺兄さんだ。 634 00:37:40,826 --> 00:37:42,761 何だと…!? 635 00:37:42,828 --> 00:37:45,764 5年前 父さんが→ 636 00:37:45,831 --> 00:37:49,267 蔵を蓮月兄さんに譲ると 言い出した時から→ 637 00:37:49,334 --> 00:37:51,270 左紺兄さんは おかしくなった。 638 00:37:51,336 --> 00:37:55,774 〔長男の俺 差し置いて… 何で あいつが〕 639 00:37:55,841 --> 00:37:58,343 (白神黄介)〔左紺兄さん…〕 640 00:37:59,845 --> 00:38:01,847 〔ふざけんな〕 641 00:38:04,349 --> 00:38:07,285 (鷺森の声) そして あの運命の日。 642 00:38:07,352 --> 00:38:11,356 蓮月兄さんが杜氏になるために 山に こもった時…。 643 00:38:12,357 --> 00:38:14,292 (左紺)〔うっ…!〕 〔ガソリンをまく音〕 644 00:38:14,359 --> 00:38:18,296 〔うっ! うっ! ハァ ハァ…〕 645 00:38:18,363 --> 00:38:20,799 (黄介)〔左紺兄さん!!〕 646 00:38:20,866 --> 00:38:23,802 〔何してんだよ!〕 (左紺)〔うっ… 離せ!〕 647 00:38:23,869 --> 00:38:25,370 (黄介)〔あっ!〕 648 00:38:28,373 --> 00:38:29,875 〔うっ!〕 649 00:38:29,875 --> 00:38:45,323 ♪~ 650 00:38:45,323 --> 00:38:47,826 (黄介)〔蓮月兄さん…!〕 651 00:38:49,327 --> 00:38:51,763 〔兄さん…!!〕 652 00:38:51,830 --> 00:38:53,265 〔兄さん!!〕 653 00:38:53,331 --> 00:38:55,267 (鷺森の声) そこからは よく覚えていない。 654 00:38:55,333 --> 00:38:57,269 〔兄さん!! 兄さん!!〕 655 00:38:57,335 --> 00:38:59,771 (鷺森の声) 覚えているのは→ 656 00:38:59,838 --> 00:39:02,274 真っ赤な炎と→ 657 00:39:02,340 --> 00:39:04,776 地獄のような苦しみ。 658 00:39:04,843 --> 00:39:07,779 皮膚が焼けただれる におい。 659 00:39:07,846 --> 00:39:11,349 〔うわ~~!!〕 660 00:39:17,856 --> 00:39:20,792 俺は奇跡的に助かった。 661 00:39:20,859 --> 00:39:23,795 全身ヤケドでボロボロで→ 662 00:39:23,862 --> 00:39:26,798 火事のショックで 記憶も失った状態で。 663 00:39:26,865 --> 00:39:31,303 では 左紺に送られて来た メールっていうのは→ 664 00:39:31,369 --> 00:39:34,806 左紺の自作自演だったってことか。 665 00:39:34,873 --> 00:39:38,310 俺は 左紺に罪を かぶせられているとも知らず…。 666 00:39:39,244 --> 00:39:40,612 (黄介)〔オーライ〕 667 00:39:40,679 --> 00:39:42,614 (鷺森の声) ただ生きることに必死だった。 668 00:39:42,681 --> 00:39:44,116 (黄介)〔OKで~す〕 669 00:39:44,182 --> 00:39:45,617 (鬼門)〔おい~〕 670 00:39:45,684 --> 00:39:48,120 (鷺森の声) そんな中で ヤクザの鬼門と知り合った。 671 00:39:48,186 --> 00:39:50,122 (鬼門)〔どうしたの? その顔〕 672 00:39:50,188 --> 00:39:52,124 (鷺森の声) ヤツは 俺の不気味な風貌を気に入って→ 673 00:39:52,190 --> 00:39:54,192 声を掛けて来た。 674 00:39:55,694 --> 00:40:00,132 〔これが有名な白蛇酒造の酒か〕 675 00:40:00,198 --> 00:40:02,634 〔大したことねえな〕 (黄介)〔ハッ…〕 676 00:40:02,701 --> 00:40:05,637 〔おい… どうしたんだよ 何だよ お前〕 677 00:40:05,704 --> 00:40:07,639 〔違う…〕 678 00:40:07,706 --> 00:40:09,641 〔こんなのはニセモノだ!〕 679 00:40:09,708 --> 00:40:13,645 (鷺森の声) 俺は突然 記憶を取り戻した。 680 00:40:13,712 --> 00:40:17,649 左紺の造ったマズイ酒に よっぽど驚いたんだろうな。 681 00:40:17,716 --> 00:40:20,652 このままじゃ蔵はダメになる。 682 00:40:20,719 --> 00:40:23,655 俺は 何としても 蔵に戻ろうと思った。 683 00:40:23,722 --> 00:40:26,658 でも 蓮月兄さんを 殺したと思われている→ 684 00:40:26,725 --> 00:40:28,660 白神黄介として戻れば→ 685 00:40:28,727 --> 00:40:32,230 騒ぎになって 蔵や父さんに迷惑が掛かる。 686 00:40:33,732 --> 00:40:36,735 (鷺森の声) だから俺は整形して別人に…。 687 00:40:38,737 --> 00:40:41,173 (鷺森の声) 鷺森 弦になったんだ。 688 00:40:45,177 --> 00:40:47,112 (鷺森の声) でも→ 689 00:40:47,179 --> 00:40:50,115 あいつが突然 現れたんだ。 690 00:40:50,182 --> 00:40:53,185 (鬼門)〔久しぶりだな〕 (鷺森の声) 鬼門だった。 691 00:40:55,687 --> 00:40:59,624 (鬼門)〔見ろよ! ケジメだって 組の連中に→ 692 00:40:59,691 --> 00:41:03,128 顔 焼かれちまってよ〕 693 00:41:03,195 --> 00:41:06,698 〔警察にも追われて ひどい ありさまだ〕 694 00:41:09,201 --> 00:41:11,703 〔頼れるのは お前だけだよ〕 695 00:41:13,705 --> 00:41:16,141 〔何が言いたい?〕 696 00:41:16,208 --> 00:41:18,143 (鬼門)〔お前→ 697 00:41:18,210 --> 00:41:21,646 自分の正体 隠して ここにいるんだろ?〕 698 00:41:21,713 --> 00:41:23,648 (鷺森の声) 鬼門は 俺と2人で→ 699 00:41:23,715 --> 00:41:25,650 蔵を乗っ取る計画を 持ち掛けて来た。 700 00:41:25,717 --> 00:41:28,653 俺の協力があれば 左紺を追い出せるって→ 701 00:41:28,720 --> 00:41:31,656 DNA鑑定も協力させられた。 702 00:41:31,723 --> 00:41:35,160 俺はヤツの話に 乗ったふりをしながら→ 703 00:41:35,227 --> 00:41:38,163 どうすればいいか分からずにいた。 704 00:41:38,230 --> 00:41:41,600 そんな時… 見てしまったんだ。 705 00:41:41,666 --> 00:41:43,602 (男性)〔ぜひ お願いいたします〕 706 00:41:43,668 --> 00:41:45,604 (男性)〔でも 本当に 売っていただけるんですか?〕 707 00:41:45,670 --> 00:41:48,607 (左紺)〔もちろんです 親父も長くないし→ 708 00:41:48,673 --> 00:41:52,110 酒蔵なんて時代遅れですよ〕 (鷺森の声) 左紺兄さんは…。 709 00:41:52,177 --> 00:41:56,615 この酒蔵を売り飛ばす計画を 立てていた。 710 00:41:56,681 --> 00:41:59,117 もう許せなかった。 711 00:41:59,184 --> 00:42:02,120 兄さんを殺そうと思った。 712 00:42:02,187 --> 00:42:04,623 そして鬼門も。 713 00:42:04,689 --> 00:42:07,125 この蔵に はびこる毒蛇は→ 714 00:42:07,192 --> 00:42:10,629 俺が全て この手で始末するって 決心したんだ。 715 00:42:10,695 --> 00:42:13,131 〔うぅ…!〕 716 00:42:13,198 --> 00:42:15,634 〔ハァ ハァ ハァ…!〕 717 00:42:15,700 --> 00:42:17,636 〔父さんの大切な蔵を→ 718 00:42:17,702 --> 00:42:22,140 あんたみたいな薄汚い犯罪者に やるわけにはいかない…〕 719 00:42:22,207 --> 00:42:24,142 (左紺)〔う…! うっ…!〕 720 00:42:24,209 --> 00:42:26,645 〔兄さん 俺だよ〕 721 00:42:26,711 --> 00:42:29,714 〔あんたが殺したはずの黄介だ〕 722 00:42:34,719 --> 00:42:36,721 〔ハァ ハァ ハァ…〕 723 00:42:37,722 --> 00:42:40,592 (音松) 黄介…。 724 00:42:40,659 --> 00:42:43,094 黄介。 725 00:42:43,161 --> 00:42:47,165 あなたには もう息子は いません 1人もね。 726 00:42:50,168 --> 00:42:52,604 さぁ 行きましょうか 刑事さん。 727 00:42:52,671 --> 00:42:56,675 ここで 僕ができることは 全て やりました。 728 00:42:59,678 --> 00:43:01,613 黒鷹さん。 729 00:43:01,680 --> 00:43:04,182 後を頼みます。 730 00:43:04,182 --> 00:43:14,693 ♪~ 731 00:43:14,693 --> 00:43:17,128 (一) あんたは→ 732 00:43:17,195 --> 00:43:20,632 この蔵を守るために 帰って来たんだろ? 733 00:43:20,699 --> 00:43:24,636 土地の恵みの酒を造る この蔵に 人殺しの息子は必要ない。 734 00:43:24,703 --> 00:43:27,138 (一) でも…。 735 00:43:27,205 --> 00:43:30,642 あんただったんじゃないか? 736 00:43:30,709 --> 00:43:36,214 ここや音松さんを 一番 大切に思ってたのはさ。 737 00:43:40,218 --> 00:43:41,653 黄介! 738 00:43:41,720 --> 00:43:43,722 黄介…! 739 00:43:45,223 --> 00:43:46,658 黄介…! 740 00:43:46,725 --> 00:43:49,661 あぁ… あぁ…! 741 00:43:49,728 --> 00:43:51,663 黄介! 742 00:43:51,730 --> 00:43:53,164 (エンジンの始動音) 743 00:43:53,231 --> 00:43:56,234 すまなかった!! あぁ…! 744 00:43:59,237 --> 00:44:01,239 (音松) 黄介!! 745 00:44:03,742 --> 00:44:10,181 (泣き声) 746 00:44:10,248 --> 00:44:15,687 (車が走り去る音) 747 00:44:15,754 --> 00:44:18,690 (一) これ 旅行のお土産。 748 00:44:18,757 --> 00:44:21,192 (佐木竜太) わぁ…! ありがとうございます! 749 00:44:21,259 --> 00:44:23,194 一生の宝物にします! 750 00:44:23,261 --> 00:44:24,696 あっ。 751 00:44:24,763 --> 00:44:28,700 でも僕を置いて旅行に 行ったことは 一生 恨みます! 752 00:44:28,767 --> 00:44:31,202 (美雪) 佐木君! 家族旅行だって言ったでしょ。 753 00:44:31,269 --> 00:44:33,204 (竜太) じゃあ金田一先輩ん家の 子供になります! 754 00:44:33,271 --> 00:44:34,706 (一) なるなよ! (竜太) なります! 755 00:44:34,773 --> 00:44:37,208 (一) ならなくていいって! 756 00:44:37,275 --> 00:44:39,210 でも驚きだよな。 757 00:44:39,277 --> 00:44:41,646 あの蔵に もう1人 悪い人がいたんだな。 758 00:44:41,713 --> 00:44:43,148 (竜太) あぁ→ 759 00:44:43,214 --> 00:44:46,151 年配の資産家と結婚しては 事故に見せ掛けて殺してた→ 760 00:44:46,217 --> 00:44:47,652 …ってやつ。 761 00:44:47,719 --> 00:44:51,156 (一) 音松さんも結婚してたら 危なかったな。 762 00:44:51,222 --> 00:44:54,659 (美雪) 白蛇様の天罰を恐れて 再婚しなかった おかげで→ 763 00:44:54,726 --> 00:44:56,661 助かったってわけよね。 764 00:44:56,728 --> 00:44:58,663 そういう意味じゃ 音松さんは→ 765 00:44:58,730 --> 00:45:01,666 白蛇様に守られてたのかもね。 766 00:45:01,733 --> 00:45:03,735 (男の子) ほら取ってみろよ! 767 00:45:05,236 --> 00:45:07,238 (男の子) あ~! 768 00:45:08,740 --> 00:45:10,175 お願いします! 769 00:45:10,241 --> 00:45:11,743 (一) おう! 770 00:45:12,744 --> 00:45:15,747 よし… 行くぞ! 771 00:45:17,248 --> 00:45:18,683 ほっ! あっ。 772 00:45:18,750 --> 00:45:20,185 あっ…。 773 00:45:20,251 --> 00:45:23,188 >> ノーコン! (子供たち) 下手っぴ! 774 00:45:23,254 --> 00:45:24,689 (一) 何だと!? 775 00:45:24,756 --> 00:45:28,693 (竜太) 先輩 あの生意気なガキどもを 懲らしめてやりましょう! 776 00:45:28,760 --> 00:45:30,695 (一) よっしゃあ! 777 00:45:30,762 --> 00:45:32,697 (美雪) あぁ… ちょっと! (一) コラ! 778 00:45:32,764 --> 00:45:35,266 待て待て待て! (男の子) 逃げろ 逃げろ…!