1 00:00:40,981 --> 00:00:45,652 海道一の弓取りといわれた 駿河の今川義元が➡ 2 00:00:45,652 --> 00:00:50,323 軍を動かした。 目的は 三河の制圧と➡ 3 00:00:50,323 --> 00:00:53,623 尾張への進出であった。 4 00:00:55,662 --> 00:01:01,334 織田信秀の軍は 三河の小豆坂で 今川軍を迎え撃ったが➡ 5 00:01:01,334 --> 00:01:05,634 両軍譲らず 決着がつかなかった。 6 00:01:07,207 --> 00:01:16,207 この戦いは 痛み分けに終わったが 織田軍の消耗は ひどかった。 7 00:01:17,884 --> 00:03:57,884 ♬~ 8 00:04:33,246 --> 00:04:35,246 (銃声) 9 00:04:37,617 --> 00:04:40,520 (藤田伝吾)ハッハッハ…。 10 00:04:40,520 --> 00:04:45,292 (明智十兵衛光秀)何がおかしい? これで撃ち損ないは 10度目ですね。 11 00:04:45,292 --> 00:04:47,961 そのうち当たる。 だいぶ コツはつかめた。 12 00:04:47,961 --> 00:04:53,833 弓を引けば 美濃で 一二を争うお方が これほど的を外されるとは…。 13 00:04:53,833 --> 00:04:55,835 うるさい! 14 00:04:55,835 --> 00:05:00,974 ゆめゆめ 戦で持ち歩かれませぬよう 手前は祈っております。➡ 15 00:05:00,974 --> 00:05:04,311 ハッハッハッハ ハッハッハッハ…。 16 00:05:04,311 --> 00:05:06,311 ≪(佐助)十兵衛様。 17 00:05:08,181 --> 00:05:12,481 (佐助)叔父上様がお呼びです。 叔父上が? 18 00:05:16,656 --> 00:05:19,993 叔父上。 (明智光安)おう。 19 00:05:19,993 --> 00:05:24,864 稲葉山の殿から呼び出しがあった。 そなたにも参上せよとの命じゃ。 20 00:05:24,864 --> 00:05:27,334 私も? 医者の東庵殿が➡ 21 00:05:27,334 --> 00:05:33,634 京へ戻られるそうじゃ。 世話になった礼を申せということかな。 22 00:05:48,955 --> 00:06:13,646 ♬~ 23 00:06:13,646 --> 00:06:17,984 (帰蝶)せっかく親しうなれたのに 名残惜しいこと。 24 00:06:17,984 --> 00:06:23,323 東庵先生だけ お帰り頂いて そなたは しばらく こちらへ とどまってはどうか。 25 00:06:23,323 --> 00:06:27,660 (駒)そうおっしゃって頂けるだけでも うれしうございます。 26 00:06:27,660 --> 00:06:32,499 ただ 東庵先生は 私がいないと こちらで頂いたお代を➡ 27 00:06:32,499 --> 00:06:36,936 皆 賭け事につぎ込んでしまわれる お人ですから目が離せないのです。 28 00:06:36,936 --> 00:06:39,606 ほう… 賭け事? 29 00:06:39,606 --> 00:06:44,477 碁 双六 闘鶏 足相撲。 何でも賭けるんです。 30 00:06:44,477 --> 00:06:47,477 足相撲にも!? 31 00:06:58,958 --> 00:07:03,630 (斎藤山城守利政)美濃へ来られて どれほどの月日がたちましたかな?➡ 32 00:07:03,630 --> 00:07:10,503 我が妻の難しい病を長々と診て頂き 心よりお礼を申し上げたい。 33 00:07:10,503 --> 00:07:17,644 (望月東庵)恐れ多いお言葉でございます。 医者として当然のことをいたしたまで。 34 00:07:17,644 --> 00:07:22,315 いやいや 小見の病は 到底 癒えるたちの ものではないと分かっていたが➡ 35 00:07:22,315 --> 00:07:26,186 このところ 明るい兆しが見えてきたようにも思える。 36 00:07:26,186 --> 00:07:29,989 さすが 京の名医と感服つかまつった。 37 00:07:29,989 --> 00:07:36,262 (東庵)はっ…。 (利政)ところで ここを いつ お発ちになられる? 38 00:07:36,262 --> 00:07:40,600 明朝にでもと…。 (利政)さようか。➡ 39 00:07:40,600 --> 00:07:44,270 途中 どこかへお寄りになるおつもりは? 40 00:07:44,270 --> 00:07:47,570 まっすぐ 京へ戻ります。 41 00:07:49,142 --> 00:07:53,613 この利政に うそは通りませぬぞ。 42 00:07:53,613 --> 00:07:59,953 はっ? (利政)ここから 尾張へ向かわれるのではないかな? 43 00:07:59,953 --> 00:08:05,291 お… 尾張へ? 尾張の織田信秀殿の所へじゃ。 44 00:08:05,291 --> 00:08:12,165 こ こ… これはまた異なことを…。 (利政)失礼ながら東庵殿のことは➡ 45 00:08:12,165 --> 00:08:17,871 全て身の上を調べておる。 織田殿とは以前から昵懇の間柄とか。 46 00:08:17,871 --> 00:08:23,643 医者というのは さまざまな方の病を診ますゆえ…。 47 00:08:23,643 --> 00:08:27,514 いいや さような浅い仲ではない。 3年前 尾張を訪れ➡ 48 00:08:27,514 --> 00:08:33,514 双六で大敗し いまだに 10貫ほどの借金があるそうではないか。 49 00:08:39,592 --> 00:08:42,495 アッハハハハ…! 50 00:08:42,495 --> 00:08:46,933 (笑い声) 51 00:08:46,933 --> 00:08:57,277 ああ 仰せのとおり これより尾張へ参り 双六の借金を返そうかと。 52 00:08:57,277 --> 00:09:01,277 それだけではあるまい。 53 00:09:02,949 --> 00:09:13,960 先日 織田殿が今川の軍と戦うた折 織田殿は はた目にも精彩を欠き➡ 54 00:09:13,960 --> 00:09:18,298 城へ戻るなり寝込んだという噂がある。 55 00:09:18,298 --> 00:09:21,968 織田殿から病を得たゆえ それを診てほしいと➡ 56 00:09:21,968 --> 00:09:26,306 頼みがあったのではござらぬか? 57 00:09:26,306 --> 00:09:29,306 いかが? 58 00:09:31,144 --> 00:09:36,115 もし そうであったら? 59 00:09:36,115 --> 00:09:43,790 それを尋ね いかなる病か 我にお教え願いたい。 60 00:09:43,790 --> 00:09:53,466 医者は脈をとった者の病については 秘して表に出さぬのが習い。 61 00:09:53,466 --> 00:10:01,941 そこを曲げてお教え願いたい。 織田殿は 我が美濃にとっては不倶戴天の敵。 62 00:10:01,941 --> 00:10:05,278 病であるなら 重いか軽いか それを知っておけば➡ 63 00:10:05,278 --> 00:10:08,278 策略の立てようがあるというもの。 64 00:10:10,617 --> 00:10:14,617 お断りをいたします。 65 00:10:17,290 --> 00:10:20,990 ならば御身の首をはねるまで。 66 00:10:25,164 --> 00:10:29,636 御身は美濃の国をつぶさに見たであろう。 67 00:10:29,636 --> 00:10:33,506 それを尾張へ行ってしゃべられては 我らとしては立つ瀬がない。 68 00:10:33,506 --> 00:10:36,976 十兵衛! はっ。 69 00:10:36,976 --> 00:10:44,317 東庵殿を連れてまいったのは そなたじゃ。 そなたの手で首をはねよ。 70 00:10:44,317 --> 00:10:47,617 今すぐ斬れ! 71 00:10:59,332 --> 00:11:05,004 ああ… う~ん 相分かりました。 72 00:11:05,004 --> 00:11:11,878 織田様のご様子 お伝えいたしましょう。➡ 73 00:11:11,878 --> 00:11:18,551 ただし お願いの儀がございます。 74 00:11:18,551 --> 00:11:25,024 ん? (東庵)身共が織田様からお借りした➡ 75 00:11:25,024 --> 00:11:33,833 双六の借金10貫 薬代に 上乗せして頂けますでしょうか? 76 00:11:33,833 --> 00:11:39,539 何? 博打の借りを わしに押しつけるのか? 77 00:11:39,539 --> 00:11:48,239 それが お嫌なら この首をおはねになればよろしい。 78 00:11:56,322 --> 00:11:59,022 十兵衛。 はっ。 79 00:12:04,197 --> 00:12:08,197 (せきばらい) あ… はい。 80 00:12:12,872 --> 00:12:16,008 十兵衛。 はっ。 81 00:12:16,008 --> 00:12:20,680 そなた 京で面白い魚を釣ってまいったな。 82 00:12:20,680 --> 00:12:26,018 申し訳ありませぬ。 まさか 織田方とつながりのある医者とは。 83 00:12:26,018 --> 00:12:32,625 褒めておるのだ。 あちこちの 大名や公家衆とつながりのある➡ 84 00:12:32,625 --> 00:12:37,497 不思議な医者だという。 使いみちがあるやもしれぬ。➡ 85 00:12:37,497 --> 00:12:43,970 織田のもとへ行かせて どれほど役に立つか… 興をそそられる。 86 00:12:43,970 --> 00:12:48,841 しかし 織田方へ行かせて 戻ってまいるかどうか…。 87 00:12:48,841 --> 00:12:54,981 一緒に連れてまいった娘を人質に取り 戻らねば殺すと言え。➡ 88 00:12:54,981 --> 00:12:58,851 釣った魚は 釣った者が始末をするものじゃ。➡ 89 00:12:58,851 --> 00:13:04,851 医者はそなたに任せる。 分かったか。 はっ。 90 00:13:06,592 --> 00:13:09,292 十兵衛。 はっ。 91 00:13:11,531 --> 00:13:15,668 鉄砲はどうした? は? 92 00:13:15,668 --> 00:13:22,008 使いこなせるようになったか。 あ… なんとか…。 93 00:13:22,008 --> 00:13:24,911 戦で使えるものなら使ってみたい。 94 00:13:24,911 --> 00:13:30,349 鉄砲のことなら何でも じきじきに わしに言え。 許す。 95 00:13:30,349 --> 00:13:32,649 はっ。 96 00:13:37,156 --> 00:14:01,647 ♬~ 97 00:14:01,647 --> 00:14:07,987 (東庵)では 駒をよしなに願います。 98 00:14:07,987 --> 00:14:12,325 お任せ下さい。 99 00:14:12,325 --> 00:14:21,334 万事 東庵殿次第ですゆえ くれぐれも 手はずを お間違えなきよう。 100 00:14:21,334 --> 00:14:24,634 (東庵)分かりました。 101 00:14:32,278 --> 00:14:34,947 御免。 102 00:14:34,947 --> 00:15:14,320 ♬~ 103 00:15:14,320 --> 00:15:16,620 (ため息) 104 00:15:25,932 --> 00:15:31,604 (平手政秀)いやいや 東庵殿が 美濃へおいでとは つゆ知らず➡ 105 00:15:31,604 --> 00:15:36,943 京に迎えを出そうかと 我が殿と相談をしていたのです。 106 00:15:36,943 --> 00:15:41,814 美濃においでと知り 殿は ひっくり返って驚いておられました。 107 00:15:41,814 --> 00:15:45,618 (笑い声) (東庵)申し訳もござりませぬ。 108 00:15:45,618 --> 00:15:50,289 もそっと早うに お知らせをすればよかったのじゃが➡ 109 00:15:50,289 --> 00:15:58,164 何せ 美濃と織田様が戦を始められて 言うに言いだせず…。 110 00:15:58,164 --> 00:16:01,300 お困りは無理からぬこと。 111 00:16:01,300 --> 00:16:08,975 戦も負け戦ばかりで 殿をお守りする 我らも ほとほと弱りました。 112 00:16:08,975 --> 00:16:17,650 しかし 先ほど ご挨拶の折 すこぶるご健勝と拝察をいたしました。 113 00:16:17,650 --> 00:16:21,988 (平手)まあ なんとか今川勢を押し返し➡ 114 00:16:21,988 --> 00:16:29,862 一息ついておりますが… 殿は 肩に流れ矢を受けましてな…。 115 00:16:29,862 --> 00:16:32,862 ほう…。 116 00:16:42,274 --> 00:16:45,177 (織田信秀)ああ~。 117 00:16:45,177 --> 00:16:47,613 フッ。 118 00:16:47,613 --> 00:16:51,484 京から公家衆がお見えになって 仰せになるには➡ 119 00:16:51,484 --> 00:16:57,623 蹴鞠が上達すれば 京へ行っても 田舎者と侮られることはない。 120 00:16:57,623 --> 00:17:02,962 和歌が詠めれば なおよろしいと。 フッ…。 121 00:17:02,962 --> 00:17:06,832 ああ… あ~! 122 00:17:06,832 --> 00:17:11,971 いや~ しかし 学んでも学んでも 蹴鞠も和歌も➡ 123 00:17:11,971 --> 00:17:16,308 汗をかくだけで どこが面白いのか いまだに分からぬ。 124 00:17:16,308 --> 00:17:20,980 おい 東庵。 はっ。 教えてくれ。 125 00:17:20,980 --> 00:17:25,317 どこが面白い? いや…➡ 126 00:17:25,317 --> 00:17:32,591 身共にも さっぱり分かりませぬ。 何が面白いのか。 127 00:17:32,591 --> 00:17:37,930 察するところ お主も田舎者じゃな。 128 00:17:37,930 --> 00:17:45,604 はい。 双六好きの田舎医者でございます。 129 00:17:45,604 --> 00:17:48,507 (笑い声) 130 00:17:48,507 --> 00:17:52,278 双六か。 やるか! 131 00:17:52,278 --> 00:17:56,949 望むところ。 今日は負けませぬ! 132 00:17:56,949 --> 00:18:00,286 よ~し! 133 00:18:00,286 --> 00:18:02,586 フッフッフッフ…。 134 00:18:07,960 --> 00:18:14,633 (番兵)銭を払え。 さもなければ通さぬぞ。 銭を払え。 135 00:18:14,633 --> 00:18:19,333 (番兵)止まれ。 荷をあらためる。 包みを開け。 136 00:18:21,307 --> 00:18:23,607 (番兵)銭を払え。 137 00:18:31,917 --> 00:18:35,917 我ら兄弟です。 (菊丸)兄弟です。 138 00:18:45,264 --> 00:18:47,564 (番兵)待て! 139 00:18:49,935 --> 00:18:53,606 (番兵)貴様 何者じゃ!? 140 00:18:53,606 --> 00:18:56,942 ひっ捕らえよ! 141 00:18:56,942 --> 00:18:58,942 行くぞ。 142 00:19:01,614 --> 00:19:05,484 十兵衛様を 兄さと呼んでよろしいのですか? 143 00:19:05,484 --> 00:19:10,956 わしとお主は兄弟だからな。 ハハッ 兄弟に見えますかね。 144 00:19:10,956 --> 00:19:14,827 似ておらぬ兄弟など どこにでもいる。 145 00:19:14,827 --> 00:19:17,830 どちらかというと わしの方が 兄さに見えませぬか。 146 00:19:17,830 --> 00:19:19,830 ん? 147 00:19:22,301 --> 00:19:27,173 そうか。 わしがお主を兄さと呼べばよいのか。 148 00:19:27,173 --> 00:19:31,110 そう思いますがね。 では 兄さ。 149 00:19:31,110 --> 00:19:34,810 何だ 十兵衛。 150 00:19:37,583 --> 00:19:42,254 よいな 我ら兄弟は 西三河から来て➡ 151 00:19:42,254 --> 00:19:44,924 あちこちの市場で 薬草を売って歩いてるのだ。 152 00:19:44,924 --> 00:19:47,827 お主は いつもどおりの菊丸でよい。 153 00:19:47,827 --> 00:19:52,264 それで尾張まで足をのばしてきたと。 そうだ。 154 00:19:52,264 --> 00:19:56,936 尾張は よく みそを売りに来たので どこでも分かります。 155 00:19:56,936 --> 00:20:01,807 清須城下の市場 那古野城下の市場 熱田宮の市場…。 156 00:20:01,807 --> 00:20:04,107 そう申したゆえ 連れてきたのだ。 157 00:20:06,278 --> 00:20:10,950 何も聞くなと仰せなので 何故 このようなことをされるのかとは➡ 158 00:20:10,950 --> 00:20:14,820 お聞きいたしませぬし お駒さんにも 黙っていろということなので➡ 159 00:20:14,820 --> 00:20:18,624 そういたしました。 それでよい。 160 00:20:18,624 --> 00:20:24,296 しかし 尾張で兄弟ではないと 正体を見破られたら➡ 161 00:20:24,296 --> 00:20:26,596 どうなるのでしょう? 162 00:20:30,169 --> 00:20:34,306 そなた 足は速いか? 村一番といわれております。 163 00:20:34,306 --> 00:20:38,177 ならば逃げることだ。 捕らえられたら斬られる。 164 00:20:38,177 --> 00:20:45,918 古渡城下で薬を売る。 一日売ったら すぐ尾張を出て戻ってくる。 それだけだ。 165 00:20:45,918 --> 00:20:49,618 戻ったら 望みのものを与える。 166 00:21:04,670 --> 00:21:12,011 美濃を出る時に 守護代の斎藤利政には 何か言われたか? 167 00:21:12,011 --> 00:21:22,655 織田様の様子を よ~く見てこい。 戻ったら それを教えろと。 168 00:21:22,655 --> 00:21:29,028 フフフッ… いくらじゃ? いくら もらった。 169 00:21:29,028 --> 00:21:36,835 先ほど 殿にお返しした 9貫と 利息の1貫が それでございます。 170 00:21:36,835 --> 00:21:40,973 あの蝮めに 博打の肩代わりをさせたか。 171 00:21:40,973 --> 00:21:45,644 ハッハッハッハ…! 愉快じゃのう。 172 00:21:45,644 --> 00:21:51,317 何事も 隠し事は よろしからずと思いまして。 173 00:21:51,317 --> 00:21:54,219 うん それがよい。 174 00:21:54,219 --> 00:22:01,327 わしは見てのとおり 達者でやっておると そう伝えてくれ。 175 00:22:01,327 --> 00:22:09,001 今川との戦で 流れ矢が当たったと伺いましたが。 176 00:22:09,001 --> 00:22:13,001 うむ ここだ。 177 00:22:16,875 --> 00:22:20,875 ほう… ほう。 178 00:22:24,350 --> 00:22:28,050 御免。 うむ。 179 00:22:30,222 --> 00:22:33,158 (においを嗅ぐ音) 何じゃ? 180 00:22:33,158 --> 00:22:37,296 いや… 痛みはございますか? 181 00:22:37,296 --> 00:22:40,199 まだ 僅かにある。 182 00:22:40,199 --> 00:22:44,970 ああ… 傷を受けて どれほどになります? 183 00:22:44,970 --> 00:22:48,640 みつき近くじゃ。 ふ~ん…。 184 00:22:48,640 --> 00:22:55,340 何故 私をお呼びになりました? 185 00:22:56,982 --> 00:22:59,651 フッ…。 186 00:22:59,651 --> 00:23:02,554 この傷のことではない。 187 00:23:02,554 --> 00:23:09,661 夜 寝ておると びっしょりと汗をかき 嫌な夢ばかりを見る。 188 00:23:09,661 --> 00:23:13,999 昼間は このとおり ケロリとしておるのじゃ。 189 00:23:13,999 --> 00:23:20,873 どの医者に診せても 訳が分からんと言う。 そこで思い立ったのじゃ。 190 00:23:20,873 --> 00:23:30,015 まことを言うと… この双六をやるのが目当てだったのでは? 191 00:23:30,015 --> 00:23:34,286 近からずといえども遠からずだな。 192 00:23:34,286 --> 00:23:36,221 はっ…。 フッフッフ…。 193 00:23:36,221 --> 00:23:44,930 いや ご壮健なご様子を伺い 安堵いたしました。 194 00:23:44,930 --> 00:23:47,230 うむ。 195 00:23:52,304 --> 00:23:54,973 では わしの番じゃ。 196 00:23:54,973 --> 00:23:59,845 美濃の様子について 聞かせてもらおうではないか。 197 00:23:59,845 --> 00:24:03,649 はい。 198 00:24:03,649 --> 00:24:06,318 (近習)申し上げます。 うむ。 199 00:24:06,318 --> 00:24:09,221 (近習)ただいま 東庵様から こちらに薬草を届けるよう➡ 200 00:24:09,221 --> 00:24:12,991 仰せつかったと申して 物売りが2人参っておりますが➡ 201 00:24:12,991 --> 00:24:18,664 いかが取り計らいましょう。 おお 来ましたか。 202 00:24:18,664 --> 00:24:25,337 ここへ参る途中 市場で 珍しい薬草を売っておりましたので➡ 203 00:24:25,337 --> 00:24:31,944 届けるように命じておいたのです。 さあ どこに おりますかな? 204 00:24:31,944 --> 00:24:33,944 (信秀)東庵。 205 00:24:36,615 --> 00:24:43,615 まだ決着がついておらん。 これが終わってからにせよ。 206 00:24:45,290 --> 00:24:48,961 ああ… はい はい はい はい。 207 00:24:48,961 --> 00:24:54,261 え~ しばらく待つように伝えて下され。 はっ。 208 00:24:57,302 --> 00:25:03,642 よし 重六 出ろ! 重六! 重六! 209 00:25:03,642 --> 00:25:05,942 よし 行け。 210 00:25:24,663 --> 00:25:28,963 東庵殿 遅いな…。 211 00:25:38,210 --> 00:25:41,210 (松平竹千代)この館の者か? 212 00:25:43,148 --> 00:25:45,951 いえいえ。 213 00:25:45,951 --> 00:25:50,622 商いで参った者か? へえ。 214 00:25:50,622 --> 00:25:54,293 我を三河の刈谷まで 連れていってくれぬか? 215 00:25:54,293 --> 00:25:57,963 礼は望みのままに遣わす。 刈谷の城へ! 216 00:25:57,963 --> 00:26:00,632 刈谷の城? 217 00:26:00,632 --> 00:26:04,970 (竹千代)母上がおられるのじゃ。 母上のもとへ行きたい。➡ 218 00:26:04,970 --> 00:26:10,642 我は今から熱田へ移される。 熱田へは行きとうない。 219 00:26:10,642 --> 00:26:12,978 頼む! 220 00:26:12,978 --> 00:26:17,316 ≪竹千代様! ≪竹千代様はいずくじゃ! 221 00:26:17,316 --> 00:26:20,652 ≪竹千代様 どこにおられますか!? 222 00:26:20,652 --> 00:26:23,322 ≪お捜ししろ! ≪竹千代様~! 223 00:26:23,322 --> 00:26:25,991 ≪竹千代様~! 224 00:26:25,991 --> 00:26:28,291 ≪まだ見つからんか!? 225 00:26:31,263 --> 00:26:33,563 いかがなされました? どうだ? 226 00:26:37,936 --> 00:26:40,606 こっちではない! 227 00:26:40,606 --> 00:26:42,541 ≪捜せ~! ≪はっ! 228 00:26:42,541 --> 00:26:47,841 ≪竹千代様! どちらじゃ! ≪竹千代様! 229 00:27:04,296 --> 00:27:07,199 私にできるのは ここまでです。 230 00:27:07,199 --> 00:27:12,638 この館は守りが堅い。 内も外も大勢の者が目を光らせています。 231 00:27:12,638 --> 00:27:15,540 抜け出すのは無理です。 232 00:27:15,540 --> 00:27:20,312 どういう事情がおありかは存じませぬが➡ 233 00:27:20,312 --> 00:27:26,184 御身が大事な人質なら 三河のそのお母上も➡ 234 00:27:26,184 --> 00:27:32,591 それ相応のご覚悟をされて 御身をこの尾張へ送り出されたはず。 235 00:27:32,591 --> 00:27:36,261 抜け出されてお戻りになられたとしても➡ 236 00:27:36,261 --> 00:27:39,961 つらい思いを されるだけかもしれませんぞ。 237 00:27:41,600 --> 00:27:46,938 もう3年もお会いしておらぬ。 238 00:27:46,938 --> 00:27:51,938 会えば よう帰ってきたと…。 239 00:27:57,282 --> 00:28:02,621 お父上も刈谷におられるのですか? 240 00:28:02,621 --> 00:28:09,294 父上は別の城にいる。 母上を刈谷に追い払うて➡ 241 00:28:09,294 --> 00:28:13,632 敵の今川義元の家来に成り下がり…。 242 00:28:13,632 --> 00:28:16,932 父上は大嫌いじゃ! 243 00:28:22,641 --> 00:28:25,641 逃げられぬと思うか? 244 00:28:35,587 --> 00:28:37,587 さあ…。 245 00:28:54,272 --> 00:29:00,572 かまずに口の中に含んでおくと ずっと甘くて 気が晴れますよ。 246 00:29:12,290 --> 00:29:17,629 今はつらくとも 日が かわり 月が かわれば➡ 247 00:29:17,629 --> 00:29:23,969 人の心も変わります。 いずれ 母上に会える日が来ます。 248 00:29:23,969 --> 00:29:29,641 無理をせず 待つことです。 249 00:29:29,641 --> 00:29:35,247 干し柿… 甘い…。 250 00:29:35,247 --> 00:30:05,944 ♬~ 251 00:30:05,944 --> 00:30:15,954 わしは百姓じゃが 同じ三河の者。 あのお方のお気持ちは よう分かります。 252 00:30:15,954 --> 00:30:24,296 三河は 今川の駿河と この尾張に挟まれて 年中 田畑を両方から荒らされて➡ 253 00:30:24,296 --> 00:30:27,199 どちらかの力を借りなければ やっていけない。 254 00:30:27,199 --> 00:30:34,306 そんな国ですから… 今は我慢して 尾張に頭を下げて…➡ 255 00:30:34,306 --> 00:30:42,981 若君を人質に差し出して… 悔しいけど そうやって…。 256 00:30:42,981 --> 00:30:54,326 ♬~ 257 00:30:54,326 --> 00:30:57,229 (近習)おい そこの両名 こっちへ参れ。 258 00:30:57,229 --> 00:31:01,229 はっ ただいま。 さあ 兄さ。 259 00:31:09,341 --> 00:31:13,011 おお! ご苦労。 260 00:31:13,011 --> 00:31:16,348 申しつけた薬草 持参したか? 261 00:31:16,348 --> 00:31:20,048 へえ こちらに。 262 00:31:22,687 --> 00:31:28,360 おお~ これじゃ。 これは 珍しい! うん。 263 00:31:28,360 --> 00:31:33,632 う~ん。 こ… これは違うな…。 264 00:31:33,632 --> 00:31:39,304 は? これは 茜草根と申してのう。 265 00:31:39,304 --> 00:31:41,640 ほう 茜草根。 266 00:31:41,640 --> 00:31:44,640 つまるところ…。 267 00:31:49,314 --> 00:31:53,184 役立たずじゃ。 268 00:31:53,184 --> 00:31:56,484 相分かったかな? 269 00:32:00,325 --> 00:32:03,995 はっ。 うん まあ よい。 270 00:32:03,995 --> 00:32:09,334 これも 何かの役に立つであろう。 置いておけ。 は…。 271 00:32:09,334 --> 00:32:13,672 (東庵)はい ご苦労。 ああ 恐れ入りましてござりまする。 272 00:32:13,672 --> 00:32:21,346 ハハッ では これにて。 うむ ご苦労だった。 はい。 273 00:32:21,346 --> 00:32:23,646 失礼いたします。 274 00:32:35,293 --> 00:32:37,963 (若い家臣)お呼びでございましょうか? 275 00:32:37,963 --> 00:32:42,634 東庵殿に薬草を届けた者を捕らえよ。 276 00:32:42,634 --> 00:32:47,634 怪しい者なら斬れ。 はっ! 277 00:33:10,662 --> 00:33:14,362 [ 心の声 ] 「流れ矢」「毒」…? 278 00:33:27,679 --> 00:33:31,549 (家臣)その方らは いずくより参った。 279 00:33:31,549 --> 00:33:38,289 あ… いずくより? ああ 我ら兄弟は 西三河より参りましたが。 280 00:33:38,289 --> 00:33:43,628 (家臣)身元をあらためる。 同道いたせ。 281 00:33:43,628 --> 00:33:45,928 はっ? あっ 痛たたた…! 282 00:33:47,499 --> 00:33:49,501 ほら 立て! 283 00:33:49,501 --> 00:33:52,637 うっ あっ…! 284 00:33:52,637 --> 00:33:54,637 貴様…! 285 00:33:57,976 --> 00:34:00,276 寄るな! 286 00:34:02,647 --> 00:34:05,316 斬るぞ。 287 00:34:05,316 --> 00:34:07,252 逃げろ 走れ! 288 00:34:07,252 --> 00:34:09,187 わあ~! 289 00:34:09,187 --> 00:34:26,337 ♬~ 290 00:34:26,337 --> 00:34:29,240 お前ら死にたいか!? 291 00:34:29,240 --> 00:34:44,240 ♬~ 292 00:34:50,295 --> 00:34:52,630 上じゃ! 293 00:34:52,630 --> 00:34:56,330 上じゃ! 上じゃ~! 294 00:35:05,643 --> 00:35:08,980 こっち こっち! おう! 295 00:35:08,980 --> 00:35:11,280 (菊丸)早う 早う! 296 00:35:15,320 --> 00:35:19,991 (家臣)どこに隠れた~!? 出てこい! 297 00:35:19,991 --> 00:35:25,291 いたか~? 出てこい! ええい 捜せ 捜せ! 298 00:35:27,866 --> 00:35:32,937 あのつぶてに助けられた。 何者だ? 299 00:35:32,937 --> 00:35:36,808 どうしました? 私を助けてくれた者がいる。 300 00:35:36,808 --> 00:35:39,808 それも一人や二人ではない。 301 00:35:46,284 --> 00:35:48,984 急ごう。 302 00:35:52,624 --> 00:35:56,294 私に内緒で どこへ行ってたのですか? 捜したのに! 303 00:35:56,294 --> 00:35:58,229 はい。 304 00:35:58,229 --> 00:36:02,967 みんな どうしたの? 東庵先生も 何もおっしゃらずに➡ 305 00:36:02,967 --> 00:36:06,838 どっかへお行きになるし 誰も何も教えてくれないし。 306 00:36:06,838 --> 00:36:10,642 東庵先生が尾張に行かれたと 十兵衛様が おっしゃられて➡ 307 00:36:10,642 --> 00:36:15,342 一緒に来いと。 尾張へ? 308 00:36:17,515 --> 00:36:21,653 先生は 尾張に…!? 309 00:36:21,653 --> 00:36:26,353 黙ってろと言われたので…。 310 00:36:28,526 --> 00:36:33,932 分かった…。 東庵先生は 双六をしたいものだから➡ 311 00:36:33,932 --> 00:36:39,232 私に黙って尾張へ! 以前も尾張で大負けして…。 312 00:36:41,272 --> 00:36:44,972 でも どうして十兵衛様が? 313 00:36:50,615 --> 00:36:54,285 何? 東庵殿が そう申されたのか? 314 00:36:54,285 --> 00:36:56,955 はい しかと。 315 00:36:56,955 --> 00:37:00,625 (利政)流れ矢の傷が そんなに重いのか? 316 00:37:00,625 --> 00:37:04,295 矢の根が取り切れておらず そこから 体内に毒が回り➡ 317 00:37:04,295 --> 00:37:09,634 既に僅かに発熱があると。 あれでは いつ倒れても不思議はないと。 318 00:37:09,634 --> 00:37:12,303 (利政)うむ! もろもろ勘案して➡ 319 00:37:12,303 --> 00:37:16,975 既に手遅れとのお見立て。 重篤であると。 よし! 320 00:37:16,975 --> 00:37:20,645 東庵殿 さすが名医じゃ。 よくぞ そこまで見て取った!➡ 321 00:37:20,645 --> 00:37:25,984 10貫分の働き 優に果たしたわい! う~む…。 322 00:37:25,984 --> 00:37:28,319 ハハッ…。 323 00:37:28,319 --> 00:37:33,925 これまで 織田方には何度も攻められたが 織田信秀が倒れれば こっちのものだ。 324 00:37:33,925 --> 00:37:39,597 今度は わしが攻める番だ。 見ておれ… ハッハッハッハ! 325 00:37:39,597 --> 00:37:43,935 十兵衛 ご苦労であった。 下がって休め。 はっ。 326 00:37:43,935 --> 00:37:46,604 あっ 殿! 327 00:37:46,604 --> 00:37:52,477 恐れながら 人質として城内に とどめ置いた駒という娘でございますが➡ 328 00:37:52,477 --> 00:37:55,947 もう 役目は…。 329 00:37:55,947 --> 00:37:59,817 おお さようであったな。 今の話で十分じゃ。 もう終わった。 330 00:37:59,817 --> 00:38:03,288 東庵殿も その娘も 好きにいたしてよい。 構わんぞ。 331 00:38:03,288 --> 00:38:06,624 では そのように。 (利政)うむ。➡ 332 00:38:06,624 --> 00:38:08,960 十兵衛。 はっ。 333 00:38:08,960 --> 00:38:18,303 明朝 再び登城せよ。 常在寺の和尚 日運が鉄砲の話をしたいというのじゃ。 334 00:38:18,303 --> 00:38:23,174 鉄砲とは いささか興をそそられる。 よいな。 335 00:38:23,174 --> 00:38:25,174 はい。 336 00:38:37,588 --> 00:38:39,888 よし! 337 00:38:43,928 --> 00:38:46,928 うん もうよい。 338 00:38:54,572 --> 00:38:57,942 駒殿 何をしてるのです。 339 00:38:57,942 --> 00:39:01,242 ご覧になれば分かるでしょ。 340 00:39:04,282 --> 00:39:07,618 薬草なんか置いて 喜んで下さい。 341 00:39:07,618 --> 00:39:11,489 もう ここにいなくてもよいのです。 いつでも京へ戻れるのです。 342 00:39:11,489 --> 00:39:14,492 もう足止めもされないし 好きにしてよいのです。 343 00:39:14,492 --> 00:39:20,792 いや~ よかった! 安心しました。 本当によかった! 344 00:39:25,169 --> 00:39:30,842 十兵衛様は 私が 京へ戻るのが そんなにうれしいのですか? 345 00:39:30,842 --> 00:39:33,778 ん? (駒)「よかった~ 安心した~」って➡ 346 00:39:33,778 --> 00:39:36,781 そんなに京へ戻したいのですか? 347 00:39:36,781 --> 00:39:43,254 いや… 駒殿 京へ戻りたいのではないのか? 348 00:39:43,254 --> 00:39:47,925 そりゃあ戻りたいですよ。 でも そんなによかったって言われると…➡ 349 00:39:47,925 --> 00:39:53,798 ちょっと… さみしゅうございます。 350 00:39:53,798 --> 00:39:57,098 分かります? そういうの。 351 00:40:00,271 --> 00:40:02,940 それは…。 352 00:40:02,940 --> 00:40:07,812 私 東庵先生も まだお帰りにならないし ここにいます。 353 00:40:07,812 --> 00:40:11,112 京へ帰るの 延ばしますから! 354 00:40:25,630 --> 00:40:27,630 ん? 355 00:40:31,969 --> 00:40:37,642 京の都に本能寺という寺がございます。➡ 356 00:40:37,642 --> 00:40:40,978 ご存じでございますな? (利政)存じておる。➡ 357 00:40:40,978 --> 00:40:45,316 昔 父上に連れられて京へ参った折 見たことがある。 358 00:40:45,316 --> 00:40:49,187 京には親しくしておる僧がおります。 359 00:40:49,187 --> 00:40:55,326 その者が伝えてまいったのですが 近頃 本能寺は➡ 360 00:40:55,326 --> 00:41:02,667 種子島にある末寺を通じて ひそかに 鉄砲を作らせているというのです。 361 00:41:02,667 --> 00:41:05,002 ほう…。 362 00:41:05,002 --> 00:41:10,875 本能寺を使って そうさせているのは 将軍家であり➡ 363 00:41:10,875 --> 00:41:15,175 幕府のおもだったお方だと。 364 00:41:19,550 --> 00:41:28,226 将軍 足利義輝様は 鉄砲をご覧になり いずれ これは 弓矢に代わる➡ 365 00:41:28,226 --> 00:41:34,165 恐るべき戦道具と 仰せられたそうでございます。➡ 366 00:41:34,165 --> 00:41:40,304 先日 殿が 鉄砲のお話をされていましたので➡ 367 00:41:40,304 --> 00:41:44,976 お知らせしておくべきかと存じまして。 うむ。 368 00:41:44,976 --> 00:41:50,976 種子島では 鉄砲を作っているのですか? 369 00:41:53,985 --> 00:41:59,323 あのような難しいものを 誰が作っているのでしょうか? 370 00:41:59,323 --> 00:42:05,663 (日運)さあ… それは分かりかねますが…。 371 00:42:05,663 --> 00:42:27,351 ♬~ 372 00:42:27,351 --> 00:42:29,351 (銃声) 373 00:42:37,161 --> 00:42:40,298 おお~! 374 00:42:40,298 --> 00:42:43,201 お見事! 375 00:42:43,201 --> 00:42:53,311 ♬~ 376 00:42:53,311 --> 00:42:55,311 よし…。 377 00:43:01,185 --> 00:43:07,325 本能寺? 何故 京の公方様がご執心なのか それを知りたいものじゃ。 378 00:43:07,325 --> 00:43:10,661 熱い! 伊平次に会いに行こうではないか。 379 00:43:10,661 --> 00:43:13,564 その伊平次が鉄砲を作っておると? 380 00:43:13,564 --> 00:43:17,001 怪しい者がおれば 処断せよと言われている。 381 00:43:17,001 --> 00:43:19,904 当たった! いない? いないのです。 382 00:43:19,904 --> 00:43:22,873 いらっしゃるわけないものね。 じゃあ お会いにならないまま? 383 00:43:22,873 --> 00:43:26,173 伊平次… あの伊平次だな? あっ! 384 00:43:33,251 --> 00:43:35,653 愛知県津島市。 385 00:43:35,653 --> 00:43:42,653 ここに 織田家の繁栄を支えた 津島湊がありました。 386 00:43:44,328 --> 00:43:50,201 津島湊は 尾張と伊勢を結ぶ 河川交通の要衝で➡ 387 00:43:50,201 --> 00:43:55,339 交易が盛んに行われた商業都市でした。 388 00:43:55,339 --> 00:44:03,014 織田信秀の父 信定の時代に 物資が多く集まるこの地を掌握。 389 00:44:03,014 --> 00:44:09,353 津島の経済力を手にした織田家は 信秀の代で飛躍を見せ➡ 390 00:44:09,353 --> 00:44:14,053 尾張統一に向け 躍進していきます。 391 00:44:15,693 --> 00:44:22,033 津島は 津島神社の門前町としても にぎわいを見せていました。 392 00:44:22,033 --> 00:44:25,903 織田家は 津島神社を 氏神と仰ぎ➡ 393 00:44:25,903 --> 00:44:30,374 造営にも協力したと伝わっています。 394 00:44:30,374 --> 00:44:41,319 勢力を伸ばした信秀は 現在の 東別院一帯に 古渡城を築きました。 395 00:44:41,319 --> 00:44:44,655 隣接する下茶屋公園では➡ 396 00:44:44,655 --> 00:44:48,526 堀の跡を見ることができます。 397 00:44:48,526 --> 00:44:52,997 信定と信秀が築いた 織田家の経済力を➡ 398 00:44:52,997 --> 00:44:58,297 後に 信長が 引き継いでいくこととなるのです。 399 00:45:53,991 --> 00:45:57,328 (市右衛門)あっ! あいたたた…。 400 00:45:57,328 --> 00:45:59,997 大丈夫ですか。 あ~ 大丈夫ですかい。