1 00:00:36,835 --> 00:00:42,507 永禄9年 覚慶は還俗して足利義昭を名乗り➡ 2 00:00:42,507 --> 00:00:47,179 朝倉義景を頼りに越前へ向かった。 3 00:00:47,179 --> 00:00:53,852 しかし 一行は一乗谷から程遠い 敦賀に留め置かれ➡ 4 00:00:53,852 --> 00:00:59,152 みつき 半年と 時だけが過ぎていった。 5 00:01:03,528 --> 00:01:06,198 (三淵藤英)藤孝 少し落ち着かぬか。 6 00:01:06,198 --> 00:01:09,101 (細川藤孝) 兄上は よく平気でいられますな。 7 00:01:09,101 --> 00:01:12,070 いまだに朝倉様からは 何の返答もありませぬ。 8 00:01:12,070 --> 00:01:15,874 既に四国の足利義栄様は 左馬頭に任命されました。 9 00:01:15,874 --> 00:01:20,545 征夷大将軍の一歩手前。 このままでは…。 10 00:01:20,545 --> 00:01:25,417 義栄様は まだ京に入っておられぬ。 摂津で足止めを食っておる。 11 00:01:25,417 --> 00:01:29,554 朝廷への諸事支度が整わぬようじゃ。 12 00:01:29,554 --> 00:01:34,854 まだ打つ手はある。 こちらはこちらで動くのだ。 13 00:01:36,828 --> 00:01:39,731 義昭様はどちらへ? 14 00:01:39,731 --> 00:01:56,515 ♬~ 15 00:01:56,515 --> 00:01:59,184 (足利義昭)おお…。 16 00:01:59,184 --> 00:02:26,411 ♬~ 17 00:02:26,411 --> 00:02:30,148 (明智十兵衛光秀)義景様には お会いできなかったのですか? 18 00:02:30,148 --> 00:02:33,051 (藤孝)仮病でしょう。 19 00:02:33,051 --> 00:02:36,488 仮病? 20 00:02:36,488 --> 00:02:40,158 朝倉様は私に会いたくないのです。 21 00:02:40,158 --> 00:02:45,497 上洛はまだかと せっつかれるのが 煩わしいのでしょう。 22 00:02:45,497 --> 00:02:51,169 一向に動きがない。 「梨の礫」です。 23 00:02:51,169 --> 00:02:54,840 一体 朝倉様は何を考えておられるのか➡ 24 00:02:54,840 --> 00:03:00,140 上洛する気があるのかないのか どちらなのです? 25 00:03:02,714 --> 00:03:05,414 私には何とも…。 26 00:03:07,185 --> 00:03:15,060 いや… 申し訳ない 十兵衛殿まで巻き込んで…➡ 27 00:03:15,060 --> 00:03:18,797 ほかに相談する方もいないので…。 28 00:03:18,797 --> 00:03:24,736 (朝倉義景)覚慶様 まこと 将軍のお器であったか? 29 00:03:24,736 --> 00:03:32,036 次なる将軍の大任 あのお方はいかがとは存じます! 30 00:03:36,815 --> 00:06:18,115 ♬~ 31 00:06:25,200 --> 00:06:27,900 (織田信長)面を上げよ。 32 00:06:31,006 --> 00:06:38,747 皆の者 こたびの働き 大儀であった。 33 00:06:38,747 --> 00:06:41,483 褒美を遣わそう。 34 00:06:41,483 --> 00:06:49,824 永禄10年 織田信長は 稲葉山城から 高政の子 斎藤龍興を追放し➡ 35 00:06:49,824 --> 00:06:52,124 美濃を平定した。 36 00:06:53,695 --> 00:06:58,395 美濃は 信長の支配下となった。 37 00:07:06,174 --> 00:07:10,474 (牧)少しよいかの? はい。 38 00:07:12,514 --> 00:07:16,184 (牧)伝吾から文が届きました。 39 00:07:16,184 --> 00:07:20,855 伝吾から? 久しぶりですね。 40 00:07:20,855 --> 00:07:27,729 (牧)明智の里は あのころのままに。 伝吾をはじめ➡ 41 00:07:27,729 --> 00:07:31,466 村の衆も皆 息災なようです。 42 00:07:31,466 --> 00:07:34,135 そうですか。 43 00:07:34,135 --> 00:07:40,475 あの時 半分焼けてしまった館も➡ 44 00:07:40,475 --> 00:07:45,175 伝吾が新たに 建て直しをしてくれたようです…。 45 00:07:47,148 --> 00:07:53,448 いつ戻っても暮らせるようにと…。 46 00:08:07,168 --> 00:08:11,506 (熙子)そうですか 美濃へ…。 うむ…。 47 00:08:11,506 --> 00:08:15,844 (熙子)それにしても 何故 急に? 急ではない。 48 00:08:15,844 --> 00:08:21,544 ずっとお考えだったそうだ。 いつかは帰りたいと。 49 00:08:26,187 --> 00:08:32,460 美濃は 母上が生まれ育った地。 父上も眠っておられる。 50 00:08:32,460 --> 00:08:36,798 今までは斎藤家が治めていて それもかなわなかったが➡ 51 00:08:36,798 --> 00:08:44,098 信長様が美濃を平定されたので 今なら安心して帰れると…。 52 00:08:50,145 --> 00:08:57,819 (熙子)十兵衛様は 美濃へ 帰りたくはないのでございますか? 53 00:08:57,819 --> 00:09:02,819 そなたはどうだ? 帰りたいか? 54 00:09:04,692 --> 00:09:09,992 (熙子)子どもたちにとっては ここがふるさとですから。 55 00:09:26,181 --> 00:09:31,986 懐かしい… 美濃のかおりがします。 56 00:09:31,986 --> 00:09:52,340 ♬~ 57 00:09:52,340 --> 00:09:54,640 伝吾! 58 00:09:56,477 --> 00:10:02,177 (牧)伝吾! 帰ってきましたよ。 59 00:10:03,818 --> 00:10:10,818 (藤田伝吾)大方様… 十兵衛様…。 60 00:10:13,161 --> 00:10:16,831 (笑い声) 61 00:10:16,831 --> 00:10:31,846 ♬~ 62 00:10:31,846 --> 00:10:35,183 これはそなたが直したのか? 63 00:10:35,183 --> 00:10:39,183 村の衆にも手伝ってもらいました。 64 00:10:45,193 --> 00:10:49,193 以前のようとはいきませぬが…。 65 00:10:53,534 --> 00:10:59,534 十分じゃ 伝吾。 かたじけない。 66 00:11:02,543 --> 00:11:09,543 同じ所に住めるなど 夢にも思いませんでした。 67 00:11:11,219 --> 00:11:19,093 伝吾 覚えておるか? 11年前 そなたは言うてくれた。 68 00:11:19,093 --> 00:11:26,768 この先 10年 20年 皆で守っていこうと思うております。 69 00:11:26,768 --> 00:11:33,474 まことに守ってくれたのですね…。 70 00:11:33,474 --> 00:11:38,474 それが私の務めでございます。 71 00:11:42,850 --> 00:11:52,860 ♬~ 72 00:11:52,860 --> 00:11:58,533 そうか 古くからのご家来衆に裏切られたか…。 73 00:11:58,533 --> 00:12:04,405 龍興様には当主としてのご器量に 欠けるところがおありだったようで➡ 74 00:12:04,405 --> 00:12:10,105 皆の心が少しずつ離れていきました。 75 00:12:16,884 --> 00:12:23,558 父の高政が生きていたら どうなっていたであろうな。 76 00:12:23,558 --> 00:12:29,258 このようなことには ならなかったのでは…。 77 00:12:31,833 --> 00:12:35,503 信長様に会われますか? 78 00:12:35,503 --> 00:12:39,374 うむ。 明日 お目にかかる。 79 00:12:39,374 --> 00:12:43,177 (木助)殿! 殿! 80 00:12:43,177 --> 00:12:46,877 ん? どうぞ。 81 00:12:51,853 --> 00:12:55,189 母上 無理をなさらず。 82 00:12:55,189 --> 00:12:59,060 めでたいぞ めでたいぞ。 ハハハ…! 83 00:12:59,060 --> 00:13:13,760 ♬~ 84 00:13:25,887 --> 00:13:29,223 お疲れではありませぬか。 85 00:13:29,223 --> 00:13:32,126 (牧)少し…。➡ 86 00:13:32,126 --> 00:13:39,033 ああ… 酔うて踊りだしたりして…➡ 87 00:13:39,033 --> 00:13:46,707 思い出しました。 そなたが生まれた時のことを。 フフフ…。 88 00:13:46,707 --> 00:13:53,707 あの時も 村の皆が祝うてくれて…。 89 00:13:57,185 --> 00:14:02,485 酔うた父上がうれしそうに踊りだして…。 90 00:14:12,533 --> 00:14:19,874 十兵衛 まことにありがとう。 91 00:14:19,874 --> 00:14:23,211 何を 改まって…。 92 00:14:23,211 --> 00:14:34,511 こうして美濃に戻ってこられて… もう何も思い残すことなどありません。 93 00:14:36,491 --> 00:14:41,491 おやめ下さい そのような…。 94 00:14:45,500 --> 00:14:55,200 私は いまだ この身が定まらず。 これからどうなるのか。 95 00:14:58,079 --> 00:15:05,079 この先もずっと 母上には見守って頂かないと。 96 00:15:08,189 --> 00:15:15,062 私がいなくとも 十兵衛なら大丈夫。➡ 97 00:15:15,062 --> 00:15:24,762 そなたは明智家の当主。 その身には 土岐源氏の血が流れております。 98 00:15:26,541 --> 00:15:33,147 誇りを持って 思うがままに生きなさい。 99 00:15:33,147 --> 00:15:41,147 その先にきっと やるべきことが見えてくるはず。 100 00:15:42,823 --> 00:15:48,823 (牧)私も誇りに思いますよ。 101 00:15:51,832 --> 00:15:56,532 そなたの母であることを。 102 00:16:13,120 --> 00:16:18,059 ≪(稲葉良通)十兵衛。 ハハハ…。➡ 103 00:16:18,059 --> 00:16:24,198 ハハハッ 十兵衛ではないか! 104 00:16:24,198 --> 00:16:28,498 お主も しぶといのう。 105 00:16:31,005 --> 00:16:38,145 たまげたか? わしがここにいて。 いえ お噂は耳にしていましたので…。 106 00:16:38,145 --> 00:16:42,483 今は織田家に仕えておられると…。 107 00:16:42,483 --> 00:16:44,819 まあ そういうことだ。 108 00:16:44,819 --> 00:16:50,491 龍興様では美濃は治まらぬ。 肝が小さいのじゃ 109 00:16:50,491 --> 00:16:57,791 何事も一人で決められぬゆえ 我らは振り回されてばかり。 ハハハ…。 110 00:17:00,835 --> 00:17:06,507 その点 信長様は器が大きい。 111 00:17:06,507 --> 00:17:13,381 ついていくなら この方しかないと思うた。 フフフ…。➡ 112 00:17:13,381 --> 00:17:16,517 お主とは いろいろあったが 全て水に流して➡ 113 00:17:16,517 --> 00:17:21,856 これからは 共に織田家を支えてまいろうぞ。➡ 114 00:17:21,856 --> 00:17:30,197 のう! ハハハ… ハッハッハッハ…! 115 00:17:30,197 --> 00:17:36,003 美濃平定 おめでとうございまする。 うむ。 116 00:17:36,003 --> 00:17:40,007 おかげで母が戻ることができました。 117 00:17:40,007 --> 00:17:44,145 帰蝶様にお会いしたいと申しております。 118 00:17:44,145 --> 00:17:47,048 帰蝶は まだこっちには来ておらぬ。 119 00:17:47,048 --> 00:17:50,818 清須で子どもの面倒を見ておるのでな。 120 00:17:50,818 --> 00:17:55,818 そうですか… それは残念…。 121 00:17:57,491 --> 00:18:01,362 そなたは戻らぬのか? 122 00:18:01,362 --> 00:18:04,165 は? 123 00:18:04,165 --> 00:18:07,068 美濃へ。 124 00:18:07,068 --> 00:18:10,838 越前での暮らしがございますゆえ…。 125 00:18:10,838 --> 00:18:14,838 のう 十兵衛。 はい。 126 00:18:16,711 --> 00:18:24,011 そなた わしに仕える気はないか? 127 00:18:26,854 --> 00:18:29,554 どうじゃ? 128 00:18:36,664 --> 00:18:40,134 申し訳ございませぬ。 129 00:18:40,134 --> 00:18:46,134 わしでは不足か? いえ 決してそのような…。 130 00:18:50,144 --> 00:18:54,482 一体 何を考えているのだ? 131 00:18:54,482 --> 00:19:02,156 私は… 亡き義輝様に お仕えしとうござりました。 132 00:19:02,156 --> 00:19:08,028 このお方こそ 武家の棟梁として 全ての武士を束ね➡ 133 00:19:08,028 --> 00:19:13,167 世を平らかにされるお方であろうと 確信いたしました。 134 00:19:13,167 --> 00:19:22,843 しかし あのような不幸な形で 義輝様は身まかられ➡ 135 00:19:22,843 --> 00:19:30,518 この先 自分でも どうしてよいのか分からないのです。 136 00:19:30,518 --> 00:19:38,325 分からぬか… わしも分からぬ。 137 00:19:38,325 --> 00:19:45,032 今川を倒した時 そなた わしに聞いたな。 138 00:19:45,032 --> 00:19:51,472 美濃を平定したあとは どうするのかと。 139 00:19:51,472 --> 00:19:53,808 はい。 140 00:19:53,808 --> 00:19:58,145 わしは答えられなかった。 141 00:19:58,145 --> 00:20:06,020 何をすればよいのか 分からなかったからだ…。 142 00:20:06,020 --> 00:20:09,720 今も分からぬ。 143 00:20:12,493 --> 00:20:18,365 だが 一つ 分かったこともある。 144 00:20:18,365 --> 00:20:25,665 わしは戦が嫌いではない。 145 00:20:27,842 --> 00:20:35,716 今川義元を討ち果たした時 皆が褒めてくれた。 喜んでくれた。 146 00:20:35,716 --> 00:20:42,189 戦に勝つのはいいものだ。 わしは皆が喜ぶ顔を見るのが➡ 147 00:20:42,189 --> 00:20:49,489 この上なく好きなのだ。 皆を喜ばすための戦ならば いとわぬ…。 148 00:20:52,533 --> 00:21:05,233 ただ この先 どこへ向かって 戦をしてゆけばよいのか それが分からぬ。 149 00:21:16,757 --> 00:21:22,529 逃げた斎藤龍興は 六角や三好三人衆と手を組み➡ 150 00:21:22,529 --> 00:21:27,902 美濃を取り返さんと動き始めておる。 東を見れば 武田だ。 151 00:21:27,902 --> 00:21:33,507 朝倉もおる。 周りは敵だらけ。 152 00:21:33,507 --> 00:21:39,847 美濃を取ったはいいが これからは守らねばならぬ。 153 00:21:39,847 --> 00:21:43,717 また戦だ。 切りがない。 154 00:21:43,717 --> 00:21:49,857 はい それでは いつまでたっても 戦は終わりませぬ。 155 00:21:49,857 --> 00:21:53,857 どうすればよい? 156 00:22:01,869 --> 00:22:04,772 上洛されてはいかがでございましょう。 157 00:22:04,772 --> 00:22:08,742 上洛か…。 158 00:22:08,742 --> 00:22:13,213 義輝様が討たれ 幕府は今 ないも同然。 159 00:22:13,213 --> 00:22:17,885 新たな将軍に力を貸し 幕府を再興するのです。 160 00:22:17,885 --> 00:22:22,185 さすれば 畿内を押さえることができましょう。 161 00:22:24,224 --> 00:22:28,896 堺も手に入るか? 堺? 162 00:22:28,896 --> 00:22:32,166 わしは以前から堺が欲しいと思うていた。 163 00:22:32,166 --> 00:22:36,036 堺を手に入れ 南蛮や明と商いをするのじゃ。 164 00:22:36,036 --> 00:22:41,508 これは面白いぞ。 異国の珍しいものをこの目で見たい。 165 00:22:41,508 --> 00:22:46,380 畿内を押さえれば 堺も手に入りましょう。 166 00:22:46,380 --> 00:22:52,152 なるほど…。 尾張や 美濃周辺のことのみにこだわっていても➡ 167 00:22:52,152 --> 00:22:56,523 小競り合いは終わりませぬ。 無駄な戦を終わらせるためには➡ 168 00:22:56,523 --> 00:23:01,862 幕府を再興し 将軍を軸とした平らかな世を➡ 169 00:23:01,862 --> 00:23:05,733 畿内を中心に再び築くのです。 170 00:23:05,733 --> 00:23:14,441 武士が誇りを持てる世。 それが成れば 皆 大いに喜びましょう。 171 00:23:14,441 --> 00:23:20,441 皆が喜ぶ…。 はい。 172 00:23:23,150 --> 00:23:28,555 大きな国です。 ん? 173 00:23:28,555 --> 00:23:32,159 かつて道三様に言われました。 174 00:23:32,159 --> 00:23:38,859 誰も手出しのできぬ大きな国をつくれと。 175 00:23:40,501 --> 00:23:48,175 蝮が? フッ… 大きな国か…。 はい。 176 00:23:48,175 --> 00:23:55,049 しかし 新たな将軍というのは 越前にいる足利義昭様のことだな…。 177 00:23:55,049 --> 00:23:58,049 義昭様はいかなるお方だ? 178 00:23:59,787 --> 00:24:03,190 義昭様は…。 179 00:24:03,190 --> 00:24:07,861 義輝様と それほど懇意にされてきた そなたじゃ。 180 00:24:07,861 --> 00:24:14,561 そなたがよいと言えば わしは神輿を担ぐぞ。 181 00:24:17,204 --> 00:24:25,079 大きな国か… それは…➡ 182 00:24:25,079 --> 00:24:27,548 これぐらいか? 183 00:24:27,548 --> 00:24:32,248 いえ もっと…。 184 00:24:34,154 --> 00:24:37,057 これぐらいか? 185 00:24:37,057 --> 00:24:39,827 もっと…。 186 00:24:39,827 --> 00:24:51,171 ♬~ 187 00:24:51,171 --> 00:24:53,471 これぐらいか。 188 00:24:55,843 --> 00:24:57,778 はい。 189 00:24:57,778 --> 00:25:10,078 (笑い声) 190 00:25:17,531 --> 00:25:21,401 (望月東庵)トメ吉。 どうだ 調子は? 191 00:25:21,401 --> 00:25:24,404 (茶の振売) いや~ とても人手が足りませぬ。 192 00:25:24,404 --> 00:25:26,540 (東庵)ほう~。 193 00:25:26,540 --> 00:25:30,878 私は今から 丹後へ参ります。 大口の注文が入ったので。 194 00:25:30,878 --> 00:25:36,150 そうか ご苦労さん… え~ 駒は? 195 00:25:36,150 --> 00:25:38,485 妙昇寺へ行きました。 196 00:25:38,485 --> 00:25:42,156 妙昇寺? 何しに? あ…➡ 197 00:25:42,156 --> 00:25:45,492 それが お寺から薬を分けてもらったやつが➡ 198 00:25:45,492 --> 00:25:49,163 よそで その薬を勝手に売りさばく 又売りをしているらしいのです。 199 00:25:49,163 --> 00:25:53,033 又売り? (振売)お駒さん 一体どういうことなのか➡ 200 00:25:53,033 --> 00:25:57,037 話を聞いてくるって。 かなり怒ってましたよ。 201 00:25:57,037 --> 00:26:00,507 ふ~ん…。 202 00:26:00,507 --> 00:26:03,844 (住職)え… 又売り? 203 00:26:03,844 --> 00:26:07,714 (駒)はい それに高値で。 どういうことですか? 204 00:26:07,714 --> 00:26:11,185 (住職) どういうことと言われても… 私には…。 205 00:26:11,185 --> 00:26:16,056 そんなことでは困ります。 薬を配ったのは和尚様ではありませんか! 206 00:26:16,056 --> 00:26:21,828 確かに薬は配りましたよ。 母親が病だというので…➡ 207 00:26:21,828 --> 00:26:23,764 しかし まさか それを…。 208 00:26:23,764 --> 00:26:27,201 又売りなどをされては 薬を配る意味がなくなります。 209 00:26:27,201 --> 00:26:29,536 今後は お寺さんの方でも 気を付けて下さい。 210 00:26:29,536 --> 00:26:31,805 お願いします。 211 00:26:31,805 --> 00:26:36,105 (住職)はい…。 私は じかに その子に 会って 叱ってきます。 212 00:26:48,155 --> 00:26:50,824 (住職)これは宗久殿。 213 00:26:50,824 --> 00:26:53,160 (今井宗久)茶釜をお持ちしました。 214 00:26:53,160 --> 00:26:56,460 (住職)ああ そうですか。 かたじけない。 215 00:26:58,031 --> 00:27:03,503 先ほどは どうかされましたか? もめていたようでしたが…。 216 00:27:03,503 --> 00:27:05,503 (住職)ああ いや…。 217 00:27:07,174 --> 00:27:09,874 (住職)これでしてな。 218 00:27:11,511 --> 00:27:13,511 (宗久)ん? 219 00:27:15,849 --> 00:27:20,520 丸薬? (住職)あの娘が作っております。➡ 220 00:27:20,520 --> 00:27:24,858 腹痛 頭痛 何にでもよく効く薬で。➡ 221 00:27:24,858 --> 00:27:28,729 貧しい者には タダで配っておりますが…。 222 00:27:28,729 --> 00:27:32,029 ほう…。 223 00:27:39,139 --> 00:27:43,839 あの 平吉という子のおうちはどこ? 224 00:27:45,479 --> 00:27:47,479 ありがとう。 225 00:27:56,123 --> 00:28:08,502 ≪(泣き声) 226 00:28:08,502 --> 00:28:12,372 それ 私の! 俺のだ! 届かないだろ~。 227 00:28:12,372 --> 00:28:16,376 返して! 返して! (母親)こっちのを食えばいいだろ! 228 00:28:16,376 --> 00:28:22,849 (泣き声) 229 00:28:22,849 --> 00:28:24,785 (母親)何か? 230 00:28:24,785 --> 00:28:28,522 突然申し訳ありません… 平吉という子は…? 231 00:28:28,522 --> 00:28:32,793 お前 また 何か悪さしたのかい! 232 00:28:32,793 --> 00:28:37,130 (平吉)知らないよ。 ちょっといい? 233 00:28:37,130 --> 00:28:40,467 おっ母さん 病じゃないのね。 234 00:28:40,467 --> 00:28:43,804 え? あなた おっ母さんが病だからと言って➡ 235 00:28:43,804 --> 00:28:50,143 お寺から薬をもらったんでしょう? そして その薬をよそで高く売っている。 236 00:28:50,143 --> 00:28:53,814 おばさん 誰? おばさん…。 237 00:28:53,814 --> 00:28:57,484 私は駒といいます。 薬を作ってる人。 238 00:28:57,484 --> 00:29:00,153 ふ~ん… で 何? 239 00:29:00,153 --> 00:29:04,825 何って 又売りなんてしては駄目よ。 240 00:29:04,825 --> 00:29:07,494 どうして? 241 00:29:07,494 --> 00:29:11,164 私は 医者にかかれない貧しい人に あの薬を配って下さいと➡ 242 00:29:11,164 --> 00:29:14,835 お寺に頼んであるの。 それなのに おっ母さんが病だからと➡ 243 00:29:14,835 --> 00:29:20,135 うそをついて 分けてもらった薬を 又売りするなんて おかしいでしょう。 244 00:29:26,179 --> 00:29:30,050 (平吉)稼いで何が悪いんだ? え? 245 00:29:30,050 --> 00:29:33,787 もらったものをどうしようと 俺の勝手じゃないか。 246 00:29:33,787 --> 00:29:37,657 タダのものを高く売ることが 間違っていると言っているの。 247 00:29:37,657 --> 00:29:42,357 それで 妹や弟たちが飯を食える。 248 00:29:44,131 --> 00:29:48,802 兄ちゃん どうしたの? 兄ちゃん 一緒に食べよ。 249 00:29:48,802 --> 00:29:51,802 食べよ 食べよ! (平吉)うん。 250 00:30:11,491 --> 00:30:13,491 (東庵)駒。 251 00:30:16,363 --> 00:30:22,363 だんごを買ってきたぞ。 食べよう。 252 00:30:25,505 --> 00:30:30,177 稼いで何が悪い か…。 253 00:30:30,177 --> 00:30:34,477 (駒)私 何も言えなくなってしまって…。 254 00:30:36,049 --> 00:30:42,189 (駒)私が間違っているのか… よく分からなくなってしまいました…。 255 00:30:42,189 --> 00:30:46,526 誰も間違っとらんよ。 256 00:30:46,526 --> 00:30:50,864 お前も その子も。➡ 257 00:30:50,864 --> 00:30:57,204 又売りしたとて 構わぬではないか。➡ 258 00:30:57,204 --> 00:31:02,542 それは駒とは関わりのないことじゃ。 259 00:31:02,542 --> 00:31:12,552 薬を買う者には お金を払うだけのゆとりがあるのだ。 260 00:31:12,552 --> 00:31:18,425 薬を売る方は そのお金で助かる。 261 00:31:18,425 --> 00:31:24,164 貧しい一家が飯を食えるのだ。➡ 262 00:31:24,164 --> 00:31:36,176 お前の知らぬところで 薬が ひとり歩きして 人を助けているわけだ。➡ 263 00:31:36,176 --> 00:31:40,876 ああ いい薬じゃないか。 264 00:31:43,850 --> 00:31:46,520 そうでしょうか…。 265 00:31:46,520 --> 00:31:51,220 (東庵)そう思うがな。 266 00:32:18,885 --> 00:32:22,756 (常)お帰りなさいませ。 奥方様。 267 00:32:22,756 --> 00:32:26,560 (熙子)お帰りなさいませ。 うむ 誰か来ているのか? 268 00:32:26,560 --> 00:32:32,365 細川様がお見えでございます。 藤孝殿が? 269 00:32:32,365 --> 00:32:35,665 お連れの方と…。 270 00:32:38,505 --> 00:32:41,174 ≪(笑い声) 271 00:32:41,174 --> 00:32:43,109 藤孝殿。 272 00:32:43,109 --> 00:32:49,849 お待たせして申し訳ございませぬ。 いや 留守中 失礼しています。 273 00:32:49,849 --> 00:32:52,849 ≪(笑い声) 御免。 274 00:32:54,521 --> 00:32:58,221 (笑い声) 275 00:33:00,393 --> 00:33:03,863 ハッハッハッハ…。 276 00:33:03,863 --> 00:33:07,200 義昭様。 277 00:33:07,200 --> 00:33:10,103 (2人)お帰りなさいませ。 278 00:33:10,103 --> 00:33:13,873 (義昭)一別以来じゃな。 はっ。 279 00:33:13,873 --> 00:33:20,747 あの時は ぶざまな姿を見られた。 はだしで逃げようとしたところを…。 280 00:33:20,747 --> 00:33:25,218 十兵衛殿に会いたいとおっしゃるので お連れしました。 281 00:33:25,218 --> 00:33:28,121 私に? また遊ぼうの。 282 00:33:28,121 --> 00:33:31,491 (2人)はい! ハハハハ…。 283 00:33:31,491 --> 00:33:35,791 あっ よいよい。 そのままでよい。 284 00:33:44,070 --> 00:33:49,509 十兵衛はよいのう このような かわいらしい娘たちに囲まれて…。➡ 285 00:33:49,509 --> 00:33:57,384 私の周りには むさ苦しい男ばかりじゃ。 ハハハ…。 286 00:33:57,384 --> 00:34:00,520 私に何か? 287 00:34:00,520 --> 00:34:05,191 兄は そなたを 殊の外 信用していたと聞いておる。 288 00:34:05,191 --> 00:34:09,191 一度ゆるりと話がしたかったのじゃ。 289 00:34:11,064 --> 00:34:15,201 敦賀にいると 息が詰まる。 290 00:34:15,201 --> 00:34:19,539 ただ待たされるだけの日々で 退屈でしかたがない…。 291 00:34:19,539 --> 00:34:26,413 それで 庭の桜を見ておったら 一匹の蟻を見つけてのう。 292 00:34:26,413 --> 00:34:29,549 蟻 ですか? 293 00:34:29,549 --> 00:34:35,822 自分の体よりはるかに大きなチョウの羽を 一生懸命 運んでいた。 294 00:34:35,822 --> 00:34:42,495 しかし 小石や草が邪魔をして 思いどおりに進まぬ。 295 00:34:42,495 --> 00:34:45,398 すると 見かねたのであろう。 仲間の蟻が寄ってきて➡ 296 00:34:45,398 --> 00:34:49,369 手を貸そうとした。 ところが この蟻は頑固なやつで➡ 297 00:34:49,369 --> 00:34:55,508 助けはいらぬとばかりに 仲間を振り払って 己だけで運ぼうとする。 298 00:34:55,508 --> 00:35:02,849 意地になっておるのじゃ。 一匹では無理だというのに…。 299 00:35:02,849 --> 00:35:06,519 それで どうなりましたか? 300 00:35:06,519 --> 00:35:14,861 蟻は私だ。➡ 301 00:35:14,861 --> 00:35:21,201 将軍という大きな羽は一人では運べぬ。 302 00:35:21,201 --> 00:35:26,539 しかし 助けがあれば…。 303 00:35:26,539 --> 00:35:30,239 お心は決まりましたか? 304 00:35:34,347 --> 00:35:37,817 (義昭)正直 まだ迷いはある。➡ 305 00:35:37,817 --> 00:35:44,491 ついこの間まで坊主だったのじゃ。 毎日 経ばかり読んでいた男に➡ 306 00:35:44,491 --> 00:35:48,161 武家の棟梁など務まるとは思えん。 307 00:35:48,161 --> 00:35:54,501 されど… 私がもし将軍になれば➡ 308 00:35:54,501 --> 00:36:00,173 今まで できなかったことが できるかもしれぬとも思う。 309 00:36:00,173 --> 00:36:04,043 できなかったこと? 310 00:36:04,043 --> 00:36:06,846 人を救える。➡ 311 00:36:06,846 --> 00:36:14,721 貧しい人々を… 私一人の力では 救える数は限られている。➡ 312 00:36:14,721 --> 00:36:21,194 しかし 私が将軍になれば 今まで手の届かなかった人々も➡ 313 00:36:21,194 --> 00:36:28,494 救えるかもしれぬ。 そう考えると 将軍になるのも悪くはない。 314 00:36:33,473 --> 00:36:36,376 (義昭)おかしなことを言うと 思うておるだろうが➡ 315 00:36:36,376 --> 00:36:43,817 物心ついた時から寺にいる私には かような考え方しかできんのじゃ。 316 00:36:43,817 --> 00:36:47,153 ご立派なお考えと思います。 317 00:36:47,153 --> 00:36:52,492 将軍になられるお方が そのようなお考えをお持ちなら➡ 318 00:36:52,492 --> 00:36:56,362 民も救われましょう。 319 00:36:56,362 --> 00:37:06,362 されど 私は武士ではない。 どう頑張っても 兄上のようにはなれぬ。 320 00:37:12,512 --> 00:37:17,812 助けがいる。 朝倉の助けが…。 321 00:37:20,186 --> 00:37:26,186 そなたからも 義景殿に よしなに伝えてくれぬか? 322 00:37:33,733 --> 00:37:35,733 (鷹の鳴き声) 323 00:37:37,470 --> 00:37:40,170 (義景)明智。 324 00:37:57,790 --> 00:38:03,490 聞いたぞ。 義昭様に会うたそうじゃな? 325 00:38:10,169 --> 00:38:12,105 はい。 326 00:38:12,105 --> 00:38:15,105 何の話をした? 327 00:38:18,845 --> 00:38:21,748 蟻の話をしました。 328 00:38:21,748 --> 00:38:25,184 蟻? はい。 329 00:38:25,184 --> 00:38:31,884 お庭で じっと 蟻をご覧になっておられたと。 330 00:38:34,994 --> 00:38:42,468 (義景)門跡ともなると 常人には 見当もつかぬことをするものじゃな。➡ 331 00:38:42,468 --> 00:38:50,143 生き物を慈しむのは結構だが やはり 将軍の器ではないか。 332 00:38:50,143 --> 00:38:54,013 いえ さようなこともないかと。 333 00:38:54,013 --> 00:38:58,818 ああ? 任にあらずと そなたが申したのじゃぞ。 334 00:38:58,818 --> 00:39:05,692 お目にかかってお話を伺い いささか思いが変わりました。 335 00:39:05,692 --> 00:39:14,167 義昭様は ご聡明で 弱き者の心が分かるお方でございます。 336 00:39:14,167 --> 00:39:24,510 例えば 強い大名方がお支えすれば 立派な将軍になるやもしれませぬ。 337 00:39:24,510 --> 00:39:28,381 (義景)支えがあれば…。 338 00:39:28,381 --> 00:39:35,681 義景様によしなにお伝えせよと 申しつかっております。 339 00:39:41,995 --> 00:39:47,734 実は 松永久秀殿からも 言われておるのじゃ。 340 00:39:47,734 --> 00:39:53,139 松永様から? (義景)文が届いてのう。 341 00:39:53,139 --> 00:39:59,479 信長と共に 義昭様を担いで 上洛すればよいというのじゃ。 342 00:39:59,479 --> 00:40:01,414 信長様と…? 343 00:40:01,414 --> 00:40:04,714 信長と一緒というのが気に入らぬが…。 344 00:40:10,823 --> 00:40:13,726 致し方なしか。 345 00:40:13,726 --> 00:40:16,496 上洛されるのですか? 346 00:40:16,496 --> 00:40:19,832 わしも考えが変わった。 347 00:40:19,832 --> 00:40:24,704 義昭様は美しい神輿であられる。 348 00:40:24,704 --> 00:40:29,175 その美しき神輿を担ぐのは我々だ。 349 00:40:29,175 --> 00:40:35,048 そして その神輿は… 軽い方がよい。 350 00:40:35,048 --> 00:40:39,819 (山崎吉家)恐れながら 上洛はいかがでございましょうか…。 351 00:40:39,819 --> 00:40:44,524 本願寺の門徒どもらの一揆が まだ おさまっておりませぬし➡ 352 00:40:44,524 --> 00:40:50,196 何より上洛には ばく大な銭が…。 つまらぬことを申すな! 353 00:40:50,196 --> 00:40:54,867 義昭様は わしを頼って 越前に足を運ばれたのじゃぞ。➡ 354 00:40:54,867 --> 00:40:57,867 これ以上 お待たせするわけにはいかぬ。 355 00:41:01,541 --> 00:41:04,444 (阿君丸)父上!➡ 356 00:41:04,444 --> 00:41:10,216 父上~。 (義景)おお 阿。 いかがした? 357 00:41:10,216 --> 00:41:14,087 (阿君丸) 忠太郎がいなくなってしまいました。 358 00:41:14,087 --> 00:41:17,557 どこを捜してもいないのです。 359 00:41:17,557 --> 00:41:23,257 よし 分かった。 わしが見つけてやる。 おっ よし。 360 00:41:31,104 --> 00:41:35,508 忠太郎様…? 「様」ではない。 361 00:41:35,508 --> 00:41:37,508 は? 362 00:41:40,179 --> 00:41:43,516 ネズミじゃ。 ネズミ? 363 00:41:43,516 --> 00:41:47,186 阿君丸様が飼っておられるのじゃ。 364 00:41:47,186 --> 00:41:53,059 あ… チュー太郎…。 365 00:41:53,059 --> 00:41:56,195 (阿君丸)忠太郎 どこ~? (近習)忠太郎様! 366 00:41:56,195 --> 00:41:58,531 (阿君丸)忠太郎~! 367 00:41:58,531 --> 00:42:03,870 おい こっちも捜してみろ。 そう遠くへは行かぬはずじゃ。 368 00:42:03,870 --> 00:42:06,772 そっちも捜すのだ! どこですか 忠太郎様! 369 00:42:06,772 --> 00:42:11,210 心配いたすな。 必ず見つけてやるからな。 370 00:42:11,210 --> 00:42:13,146 はい…。 (義景)チューチュー! 371 00:42:13,146 --> 00:42:16,549 忠太郎 どこ~? チューチュー!➡ 372 00:42:16,549 --> 00:42:21,420 忠太郎~! (阿君丸)忠太郎 どこ~?➡ 373 00:42:21,420 --> 00:42:24,423 忠太郎~! 374 00:42:24,423 --> 00:42:28,161 (朝廷からの使者) 「左馬頭源朝臣義栄➡ 375 00:42:28,161 --> 00:42:33,032 右中将源朝臣重通 傅え宣ぶる。➡ 376 00:42:33,032 --> 00:42:36,035 權中納言」…。 377 00:42:36,035 --> 00:42:42,175 永禄11年2月 三好勢が担ぐ 足利義栄が➡ 378 00:42:42,175 --> 00:42:45,875 14代将軍に就任した。 379 00:42:49,048 --> 00:42:52,348 (明智左馬助)細川様より届きました。 380 00:43:01,194 --> 00:43:04,530 上洛をして戦をする…。 論外かと! 381 00:43:04,530 --> 00:43:07,867 朝倉様を取るのか 織田様を取るのかという話じゃ。 382 00:43:07,867 --> 00:43:11,737 国境を兵で固めよ。 あの者たち 誰一人 外へ出してはならぬ。 383 00:43:11,737 --> 00:43:14,207 織田信長。 信長様と共に➡ 384 00:43:14,207 --> 00:43:19,078 義昭様のご上洛を果たす。 そなたの申すとおりやってみよう。 385 00:43:19,078 --> 00:43:26,078 互いの行く末に悔いを残さぬよう 知恵を出し合えれば幸いと思う次第。 386 00:43:33,125 --> 00:43:38,064 岐阜県岐阜市。 美濃を攻略した織田信長は➡ 387 00:43:38,064 --> 00:43:45,204 義理の父 斎藤道三が築いた稲葉山城に 入りました。 388 00:43:45,204 --> 00:43:53,079 焼失した斎藤氏の居館跡を 造成 大改修して造られた信長の館には➡ 389 00:43:53,079 --> 00:43:57,379 いくつもの庭園があったといいます。 390 00:43:59,218 --> 00:44:06,092 中でも自然の岩盤を生かした庭には 滝も流れていました。 391 00:44:06,092 --> 00:44:09,562 地上の楽園ともいわれた居館は➡ 392 00:44:09,562 --> 00:44:15,262 特別な客人を迎える 迎賓館でもあったのです。 393 00:44:16,902 --> 00:44:22,241 長良川の鵜飼を 接待の場として用いた信長は➡ 394 00:44:22,241 --> 00:44:28,241 漁師に 鵜匠という名称を与えて 保護したといいます。 395 00:44:31,050 --> 00:44:35,521 更に 新しい町づくりを行い➡ 396 00:44:35,521 --> 00:44:39,392 道三が築き上げた 井ノ口と呼ばれたこの地を➡ 397 00:44:39,392 --> 00:44:45,197 中国の故事にちなみ 岐阜と改名しました。 398 00:44:45,197 --> 00:44:53,197 美濃の新たな主となった信長は この地を拠点に 上洛を目指すのです。 399 00:45:33,112 --> 00:45:39,051 ♬~(テーマ音楽) 400 00:45:39,051 --> 00:45:51,197 ♬~ 401 00:45:51,197 --> 00:45:53,897 うっ…。 山嶽党! 402 00:45:56,068 --> 00:46:00,706 (近藤)この京にて 大量の硝石を 扱うとしたら 誰か?