1 00:00:08,141 --> 00:00:12,613 比叡山の戦いで一番手柄をあげた光秀は➡ 2 00:00:12,613 --> 00:00:17,284 信長から近江の国 志賀の地を与えられ➡ 3 00:00:17,284 --> 00:00:23,957 琵琶湖のほとり 坂本に 新たな城を建てようとしていた。 4 00:00:23,957 --> 00:00:49,182 ♬~ 5 00:00:49,182 --> 00:00:53,654 (岸)父上 お話ししても よろしうございますか? 6 00:00:53,654 --> 00:00:59,526 (明智十兵衛光秀)何だ? このお城から 近江の湖は見えますか? 7 00:00:59,526 --> 00:01:03,463 天主に上がれば見える。 8 00:01:03,463 --> 00:01:06,934 ほんに うれしうございます。 9 00:01:06,934 --> 00:01:10,604 (熙子)たま! たま! 10 00:01:10,604 --> 00:01:12,606 ここにいる。 11 00:01:15,275 --> 00:01:18,612 (熙子)たま 東庵先生の所へ参りますよ。 12 00:01:18,612 --> 00:01:20,914 (たま)はい。 13 00:01:23,483 --> 00:01:25,485 うむ。 14 00:01:28,956 --> 00:01:33,827 おやおや 岸まで お父上のお仕事のお邪魔をして…。 15 00:01:33,827 --> 00:01:40,567 いや 構わぬ。 仕事は ほぼ終わった。 あとは 近江でまた考える。 16 00:01:40,567 --> 00:01:46,306 これが 坂本のお城でございますか。 17 00:01:46,306 --> 00:01:55,983 うむ。 図は こんなものだが… やはり 気が進まぬ。 18 00:01:55,983 --> 00:01:59,653 (熙子)どうしてでございますか? 19 00:01:59,653 --> 00:02:03,924 住むのは やはり ここがよい。 20 00:02:03,924 --> 00:02:09,596 上洛して 僅か3年で 城持ちの大名になられるのですよ。 21 00:02:09,596 --> 00:02:13,467 家中の者は皆 喜んでおります。 22 00:02:13,467 --> 00:02:18,472 坂本へ参る日を 皆 楽しみにしております。 23 00:02:26,613 --> 00:02:32,285 (藤田伝吾) 殿。 木下藤吉郎様がお見えになりました。 24 00:02:32,285 --> 00:02:35,589 ああ うむ。 25 00:02:41,628 --> 00:02:45,632 近江の湖が見える城か…。 26 00:02:49,302 --> 00:02:53,173 城も湖も さぞや美しいであろうな。 27 00:02:53,173 --> 00:02:56,176 早う見とうございます。 28 00:02:56,176 --> 00:03:13,460 ♬~ 29 00:03:15,262 --> 00:05:56,256 ♬~ 30 00:05:57,824 --> 00:06:04,898 (木下藤吉郎)いやいや いつもながら 明智様の見事なるお働き➡ 31 00:06:04,898 --> 00:06:08,768 胸のすく心地がいたします。 織田家家臣あまたある中➡ 32 00:06:08,768 --> 00:06:12,772 城持ち大名に取り立てられた者は まだ一人もおりませぬ。 33 00:06:12,772 --> 00:06:18,245 明智様が いかに 信長様のご信任厚くあらせられるか! 34 00:06:18,245 --> 00:06:22,916 いや~ あやかりたい。 私もあやかってみたい! 35 00:06:22,916 --> 00:06:25,585 これが信長様のご命令か。 はい。 岐阜を発つ時➡ 36 00:06:25,585 --> 00:06:28,255 殿から それを明智様にお渡しするようにと。 37 00:06:28,255 --> 00:06:33,126 殿が仰せになるには 帝をお支えするお公家衆が➡ 38 00:06:33,126 --> 00:06:37,264 食うに困るほどの貧乏暮らしゆえ なんとか助けてやりたい。 39 00:06:37,264 --> 00:06:41,601 そのため 明智様と私とで 知恵を絞れとのことでござりました。 40 00:06:41,601 --> 00:06:46,473 洛中洛外の田畑一反につき 一定の米を税として取り➡ 41 00:06:46,473 --> 00:06:52,245 それを寺や富裕の者に貸し付け その利息を公家衆に与えよとある。 42 00:06:52,245 --> 00:06:58,151 それだけではない。 帝の妹君の御料地を 幕府が勝手に奪い奉り➡ 43 00:06:58,151 --> 00:07:03,556 それを奉公衆から取り返し 幕府の者を処罰せよとある。 44 00:07:03,556 --> 00:07:08,428 殿は 朝廷の方々をどうお助けし➡ 45 00:07:08,428 --> 00:07:12,565 喜んで頂くか それで頭がいっぱいのご様子。 46 00:07:12,565 --> 00:07:16,436 お気持ちは分かるが これでは 幕府にけんかを売るような中身ばかりだ。 47 00:07:16,436 --> 00:07:21,741 (藤吉郎)よろしいではござりませぬか。 明智様も そうしてこられた。 48 00:07:24,177 --> 00:07:33,853 もはや 殿は 公方様や幕府なんぞは どうでもよいのです。 49 00:07:33,853 --> 00:07:40,593 朝廷と共に敵を討ち果たし 天下を治める。 50 00:07:40,593 --> 00:07:47,267 私などは それで結構だと存じますが。 51 00:07:47,267 --> 00:07:49,602 それは違う。 52 00:07:49,602 --> 00:07:55,275 公方様を頭に頂く幕府が 諸国の武家を束ねてこそ 世が治まるのだ。 53 00:07:55,275 --> 00:07:58,945 今 その幕府は病んでおる。 我らがそれを正せば…。 54 00:07:58,945 --> 00:08:01,948 (藤吉郎)正せますか? 55 00:08:06,219 --> 00:08:12,892 幕府は もう100年以上も 内輪もめと戦で 明け暮れてきたのです。 56 00:08:12,892 --> 00:08:16,563 100年も! 57 00:08:16,563 --> 00:08:21,234 私は幼き頃より 百姓の下働きや 物売りをさせられ➡ 58 00:08:21,234 --> 00:08:26,906 公方様や幕府が どれだけ ありがたいものかを知らずに育ちました。 59 00:08:26,906 --> 00:08:34,214 それゆえ かえって 世がよう見える時があります。 60 00:08:36,249 --> 00:08:43,256 幕府は そろそろ見切り時では? 61 00:08:48,261 --> 00:08:56,603 (摂津晴門)4日後 公方様が 本国寺で茶会を開かれる。➡ 62 00:08:56,603 --> 00:08:59,506 明智十兵衛も参る。➡ 63 00:08:59,506 --> 00:09:08,548 その席で明智を討つ。 そう決めた。 64 00:09:08,548 --> 00:09:15,221 明智は幕臣でありながら 織田信長が進める朝廷寄りの政を➡ 65 00:09:15,221 --> 00:09:18,558 我らの頭越しに行うておる。 66 00:09:18,558 --> 00:09:24,898 まず明智を討って 織田の力をそごうと思う。 67 00:09:24,898 --> 00:09:28,568 (摂津家家臣)織田との戦も 覚悟せねばなりませぬが。 68 00:09:28,568 --> 00:09:31,471 甲斐の武田も いよいよ動く。 69 00:09:31,471 --> 00:09:38,244 朝倉も浅井も 皆一斉に攻め寄せる手はずはつけた。 70 00:09:38,244 --> 00:09:43,950 ここは我らが断を下して 前へ進むよりない! 71 00:09:57,263 --> 00:10:02,602 (駒)ああ もう大丈夫。 きれいに治ってますよ。 72 00:10:02,602 --> 00:10:06,272 よかった! 傷の痕が残らなくて。 73 00:10:06,272 --> 00:10:10,944 駒さんのおかげです。 かたじけのうございます。 74 00:10:10,944 --> 00:10:13,613 たまも お礼を申し上げなさい。 75 00:10:13,613 --> 00:10:17,317 (たま)お駒先生 かたじけのうございます。 76 00:10:24,257 --> 00:10:27,627 私は 京へ参ってから 一度は駒さんに➡ 77 00:10:27,627 --> 00:10:30,530 ご挨拶をしなければと 気になっていたのですが➡ 78 00:10:30,530 --> 00:10:36,302 夫が戦続きで つい今日まで。 よく存じております。 79 00:10:36,302 --> 00:10:42,175 私も薬のことで忙しく ご挨拶が遅れたままになり。 80 00:10:42,175 --> 00:10:46,312 たまのおかげと申しても 何でございますけど。 81 00:10:46,312 --> 00:10:49,983 (駒)いいえ おたま様のおかげでございます。 82 00:10:49,983 --> 00:10:54,854 ⚟(なか)東庵先生! 東庵先生は おいでですか! 83 00:10:54,854 --> 00:10:57,657 (侍従)なか様 お戻り下さい! なか様! なか様! 84 00:10:57,657 --> 00:11:02,262 (なか)お前たちは外で待っとれ! シッ シッ! シッ シッ!➡ 85 00:11:02,262 --> 00:11:04,264 東庵先生! 86 00:11:05,932 --> 00:11:09,269 東庵先生は? 今は ちょっと近くに…。 87 00:11:09,269 --> 00:11:15,608 は? もう 今日は 先生に鍼をうって頂く約束だったのに~。 88 00:11:15,608 --> 00:11:21,481 肩が凝って 首が回んない…。 うっ… あっ! 89 00:11:21,481 --> 00:11:24,951 かわいいお子だこと。 お前様のお子なの? 90 00:11:24,951 --> 00:11:28,288 はい。 ふ~ん。 先生 すぐ帰ってくる? 91 00:11:28,288 --> 00:11:31,191 多分。 じゃあ 待たせて頂くわ。 92 00:11:31,191 --> 00:11:36,963 あらあらあら お手玉してたの? やってごらんなさい。 93 00:11:36,963 --> 00:11:39,866 やってごらんなさい。 (駒)あの~➡ 94 00:11:39,866 --> 00:11:43,636 あちらに薬を作る小屋がありまして 今は誰もおりませんので…。 95 00:11:43,636 --> 00:11:47,307 私は いつも来てんですからね そんなこと よく分かってますよ。 96 00:11:47,307 --> 00:11:50,210 私が うるさいから 向こうへ行けっていうんでしょ。 97 00:11:50,210 --> 00:11:53,646 みんな そう言うんですよ。 せがれの藤吉郎も➡ 98 00:11:53,646 --> 00:11:57,517 母様は 向こうへ行っておいでなされ。➡ 99 00:11:57,517 --> 00:12:02,255 私だって みんなと話がしたいんですよ。 飲んだり食べたりしながらね。 100 00:12:02,255 --> 00:12:06,125 あっ 白湯があったら頂けます? 101 00:12:06,125 --> 00:12:10,129 もう急いで来たから 喉がカラッカラ! アハハハッ! 102 00:12:10,129 --> 00:12:12,432 はい ただいま。 103 00:12:17,270 --> 00:12:26,946 私のせがれはね 木下藤吉郎といいますの。 ご存じ? 104 00:12:26,946 --> 00:12:30,283 木下様!? (なか)そう! 105 00:12:30,283 --> 00:12:35,955 京では せがれの名前を言うと どなたも よくご存じで。 106 00:12:35,955 --> 00:12:43,630 偉いお奉行様で 織田のお殿様から 近江の横山とかいうお城も➡ 107 00:12:43,630 --> 00:12:47,967 お預かりするような とんでもない出世頭だとか➡ 108 00:12:47,967 --> 00:12:52,639 私なんかより よほど 皆さん よくご存じなのよ~。 109 00:12:52,639 --> 00:12:59,979 でも 息子が出世をするのも ほどほどが よろしいわよ。 110 00:12:59,979 --> 00:13:03,850 周りの妬みがね。➡ 111 00:13:03,850 --> 00:13:09,255 でも うちは まだいい方。 フフッ。 112 00:13:09,255 --> 00:13:15,928 信長様のお引き立てで 坂本の城主になられる明智光秀様などは➡ 113 00:13:15,928 --> 00:13:21,601 幕府ににらまれ 奥方やお子を 坂本へ連れていってはならぬ➡ 114 00:13:21,601 --> 00:13:27,940 明智は いつ敵になるか知れぬから 人質として京に留め置けと言われ➡ 115 00:13:27,940 --> 00:13:34,280 事を荒だてたくない明智様は やむなく ご妻子を京にお残しになるそうで。➡ 116 00:13:34,280 --> 00:13:39,152 これも妬み。 公方様の妬み。➡ 117 00:13:39,152 --> 00:13:44,924 公方様は信長様がお嫌いだから 信長様に引き立てられる明智様に➡ 118 00:13:44,924 --> 00:13:48,828 意地悪をなさるのよ。 息子が言っておりました。➡ 119 00:13:48,828 --> 00:13:54,600 ハッハッハッハッハ…! やだ~! やだやだやだ…。 120 00:13:54,600 --> 00:14:03,443 うむ。 図はこんなものだが… やはり 気が進まぬ。 121 00:14:03,443 --> 00:14:06,913 ⚟(望月東庵)帰ったぞ! 122 00:14:06,913 --> 00:14:11,584 (なか)東庵先生。 (東庵)あっ こりゃ なか様。 123 00:14:11,584 --> 00:14:17,924 先生! 今日は お約束をしていたではありませぬか。 124 00:14:17,924 --> 00:14:23,596 ほら… ここ触って下され。 (東庵)え?岩のように硬くなって…。 125 00:14:23,596 --> 00:14:30,303 ああ… はいはい。 ただいま拝見をいたしますよ。 126 00:14:42,615 --> 00:14:47,487 (足利義昭)墨が薄い! もそっと力を込めて墨をすれ。 127 00:14:47,487 --> 00:14:50,490 これでは経文に心が籠もらぬ! 128 00:14:53,259 --> 00:14:55,962 これ以上 手が痛くて すれませぬ。 129 00:14:55,962 --> 00:15:00,566 何をイライラしておる。 今日のそなたは奇妙じゃ。 130 00:15:00,566 --> 00:15:04,237 奇妙なのは どちらでございますか! 131 00:15:04,237 --> 00:15:08,574 書き損じばかりして それを墨のせいになされて! 132 00:15:08,574 --> 00:15:13,446 申してみよ。 今日は わしに不満がある顔じゃ。 133 00:15:13,446 --> 00:15:16,149 何が不満か申してみよ! 134 00:15:23,923 --> 00:15:29,796 明智十兵衛様が坂本に城を持ち あちらにお移りになると伺いました。 135 00:15:29,796 --> 00:15:34,567 それが どうした。 奥方様やお子たちは➡ 136 00:15:34,567 --> 00:15:38,271 一緒にお移りになれないそうです。 137 00:15:38,271 --> 00:15:42,942 公方様がご妻子を人質として 京に 留め置くよう お命じになったからです。 138 00:15:42,942 --> 00:15:44,877 それが どうした。 (駒)さほどに十兵衛様を➡ 139 00:15:44,877 --> 00:15:50,283 疑うておられるのですか。 公方様に刃向かうかもしれぬと。 140 00:15:50,283 --> 00:15:56,155 十兵衛がそうでなくとも 信長が信用できぬ。 141 00:15:56,155 --> 00:16:01,894 十兵衛と信長は一体じゃ。 摂津たちが 放っておけぬと騒ぎだした。 142 00:16:01,894 --> 00:16:07,233 公方様は 十兵衛様を 大事に思われていたではありませぬか。➡ 143 00:16:07,233 --> 00:16:12,572 お身内を引き裂くような仕打ちをなされば 十兵衛様は きっと公方様から➡ 144 00:16:12,572 --> 00:16:17,577 離れておしまいになります。 それでよろしいのですか? 145 00:16:19,245 --> 00:16:21,547 やむをえまい! 146 00:16:24,116 --> 00:16:28,588 しかたがあるまい。 幕府を動かしてるのは摂津たちじゃ。 147 00:16:28,588 --> 00:16:31,924 しょせん 十兵衛は よそ者じゃ。 148 00:16:31,924 --> 00:16:37,263 摂津が十兵衛を幕府から 追い出したいと言えば やむをえぬと…。 149 00:16:37,263 --> 00:16:43,135 斬りたいと言えば ああ そうかと… そう言うほかあるまい。 150 00:16:43,135 --> 00:16:46,272 斬りたい!? 151 00:16:46,272 --> 00:16:49,609 (義昭)例えばの話じゃ。 152 00:16:49,609 --> 00:16:55,281 わしは そういう摂津が好きになれぬ。 153 00:16:55,281 --> 00:17:03,890 憎いとさえ思う。 しかし 摂津を遠ざけてどうなる? 154 00:17:03,890 --> 00:17:07,560 わしには味方が誰もおらぬ。➡ 155 00:17:07,560 --> 00:17:14,901 憎うても嫌いでも 摂津をそばに置いておくほかあるまい。 156 00:17:14,901 --> 00:17:19,238 十兵衛は坂本へ行くと決めたのじゃ。 157 00:17:19,238 --> 00:17:26,545 城を造り始めたのじゃ。 わしから離れるつもりぞ! 158 00:17:43,462 --> 00:17:50,603 わしは時折 己の首を絞めたくなる。 159 00:17:50,603 --> 00:17:57,944 何が大事で 何が大事でないか 迷うのじゃ。➡ 160 00:17:57,944 --> 00:18:03,215 摂津は わしが優柔不断だと責める。➡ 161 00:18:03,215 --> 00:18:08,087 責められても返せない己が口惜しい! 162 00:18:08,087 --> 00:18:14,560 駒 わしの首を絞めてくれ。 163 00:18:14,560 --> 00:18:22,268 哀れなわしを いっそ絞め殺してくれ。 164 00:18:24,570 --> 00:18:27,907 公方様…。 165 00:18:27,907 --> 00:18:44,924 ♬~ 166 00:18:44,924 --> 00:18:49,629 (伊呂波太夫) 木の実は赤いほど おいしそうでしょ。 167 00:18:55,267 --> 00:19:01,574 (太夫)鳥も人間も 赤いものに群がるのよ。 168 00:19:04,543 --> 00:19:07,213 ⚟(座員)太夫。 169 00:19:07,213 --> 00:19:10,216 (太夫)どうぞ。 170 00:19:13,886 --> 00:19:17,890 (太夫)じゃあ しっかりおやり。 はい。 171 00:19:32,238 --> 00:19:36,108 太夫 お願いがあります。 172 00:19:36,108 --> 00:19:39,912 まあ お座りなさいよ。 173 00:19:39,912 --> 00:19:43,783 明智十兵衛様を 討ち取ろうとしている人たちがいます。 174 00:19:43,783 --> 00:19:48,087 助けたいけれど どうしたらいいのだか分からなくて。 175 00:19:50,556 --> 00:19:52,925 これで… 私に? 176 00:19:52,925 --> 00:19:56,629 太夫しか頼れる人がおりませんので。 177 00:20:05,271 --> 00:20:12,144 ⚟(虫の声) 178 00:20:12,144 --> 00:20:39,171 ♬~ 179 00:20:39,171 --> 00:20:42,641 (細川藤孝)十兵衛殿。 藤孝殿も 茶会に? 180 00:20:42,641 --> 00:20:46,979 いや 伊呂波太夫が 風流踊りを披露するというので➡ 181 00:20:46,979 --> 00:20:52,852 城から馬を飛ばして 参りました。 ほう。 182 00:20:52,852 --> 00:20:55,154 太夫が? 183 00:20:57,990 --> 00:21:01,861 今日の茶会には お出にならぬ方がよい。➡ 184 00:21:01,861 --> 00:21:04,163 ここから奥は危ない。 185 00:21:05,798 --> 00:21:12,271 摂津晴門が 貴殿を斬るつもりらしい。 すぐ引き返されよ。➡ 186 00:21:12,271 --> 00:21:17,943 表に私の家臣を集めてあるが 摂津の家臣が総出で門を固めている。 187 00:21:17,943 --> 00:21:22,615 寺の中には もはや 誰も入れぬありさまじゃ。 188 00:21:22,615 --> 00:21:25,951 それで 左馬助が門で足止めを…。 189 00:21:25,951 --> 00:21:29,822 兄の三淵も茶会に呼ばれているが まだ姿が見えぬ。 190 00:21:29,822 --> 00:21:36,962 三淵は摂津とは間を保っておる。 説得して味方につければ…。 191 00:21:36,962 --> 00:21:39,298 公方様は? 192 00:21:39,298 --> 00:21:43,302 奥の部屋におられるそうじゃ。 193 00:21:45,638 --> 00:21:49,975 ご厚意かたじけのうございまする。 心して参ります。 194 00:21:49,975 --> 00:21:52,311 (藤孝)十兵衛殿! 195 00:21:52,311 --> 00:22:26,946 ♬~ 196 00:22:26,946 --> 00:22:28,948 えい! 197 00:22:52,171 --> 00:22:55,307 ⚟出会え! 追え 追え! 198 00:22:55,307 --> 00:22:57,243 ⚟逃すな! ⚟おい 待て! 199 00:22:57,243 --> 00:23:01,547 ここは 公方様の…! どけ! どけ! 200 00:23:03,582 --> 00:23:05,584 公方様! 201 00:23:08,454 --> 00:23:12,591 明智十兵衛でござりまする! 202 00:23:12,591 --> 00:23:16,462 (荒い息遣い) 203 00:23:16,462 --> 00:23:20,266 何事じゃ!? ははっ…! 204 00:23:20,266 --> 00:23:22,935 (義昭)下がれ。 さりながら! 205 00:23:22,935 --> 00:23:26,939 (義昭)下がれ下がれ! (側近たち)はっ! 206 00:23:32,945 --> 00:23:38,250 そなたも出ておれ。 後で呼ぶ。 はっ。 207 00:23:50,296 --> 00:23:53,599 面を上げよ。 はっ! 208 00:23:59,305 --> 00:24:02,308 くっ…。 209 00:24:15,587 --> 00:24:18,590 (義昭)何がおかしい。 210 00:24:20,459 --> 00:24:28,600 3年前にも この本国寺で 大騒ぎがあったことを思い出しまして。 211 00:24:28,600 --> 00:24:36,608 三好の一党に襲われ 公方様と穴蔵に逃げ込みました。 212 00:24:38,277 --> 00:24:43,615 (義昭)そうであった。 今日は 私が命を狙われ➡ 213 00:24:43,615 --> 00:24:50,322 この穴蔵に逃げ込んだ次第。 事情は よう似ておりまする。 214 00:24:52,958 --> 00:24:57,830 3年前の穴蔵は 恐ろしくはありましたが➡ 215 00:24:57,830 --> 00:25:04,236 いささか 楽しい思い出として残っております。 216 00:25:04,236 --> 00:25:07,940 (義昭)楽しい…? 217 00:25:09,575 --> 00:25:16,915 公方様は この都は 穏やかでなくてはならぬと仰せられ➡ 218 00:25:16,915 --> 00:25:27,259 私も幼き頃 父から 都 室町は 美しき所であったと➡ 219 00:25:27,259 --> 00:25:30,596 よく聞かされたと申し上げました。 220 00:25:30,596 --> 00:25:36,935 花の咲き誇る都に また戻さねばと。 221 00:25:36,935 --> 00:25:47,646 公方様と私は 同じ思いで… あのころは まだ何もかもが新しく…。 222 00:25:49,948 --> 00:25:57,623 僅か3年で… 万事 古うなった。 223 00:25:57,623 --> 00:26:05,330 思うことも… 見るものも…。 224 00:26:08,233 --> 00:26:14,573 今日は そのことをお話ししたく 参りました。 225 00:26:14,573 --> 00:26:19,244 近江で初めてお会いして 上洛するまで3年。 226 00:26:19,244 --> 00:26:22,581 そして この3年。 227 00:26:22,581 --> 00:26:29,288 古きものを捨て去る よい区切りではありませぬか? 228 00:26:30,923 --> 00:26:36,795 摂津殿や 幕府内の古き者たちを。 229 00:26:36,795 --> 00:26:43,502 捨て去って… 捨て去って そのあとをどうする!? 230 00:26:43,502 --> 00:26:50,275 信長が 勝手気ままに京を治めるのを 黙って見ておれというのか!? 231 00:26:50,275 --> 00:26:53,612 私が そうならぬよう努めます。 232 00:26:53,612 --> 00:26:58,951 信長様が道を外れるようなら 坂本城は直ちにお返しいたし➡ 233 00:26:58,951 --> 00:27:03,255 この二条城で公方様をお守りいたす所存。 234 00:27:04,756 --> 00:27:11,530 越前を公方様と出る時 己に言い聞かせました。 235 00:27:11,530 --> 00:27:16,902 我ら武士は 将軍をお守りせねばと! 236 00:27:16,902 --> 00:27:43,128 ♬~ 237 00:27:43,128 --> 00:27:46,899 その傷で茶会に出るわけにはまいるまい。 238 00:27:46,899 --> 00:27:50,269 今日の茶会は取りやめじゃ。➡ 239 00:27:50,269 --> 00:27:54,273 誰かある! ⚟(足利家近習)はっ。 240 00:27:56,141 --> 00:27:59,444 (近習)三淵様が参られました! 241 00:28:02,214 --> 00:28:04,883 (三淵藤英)ただいま参上いたしました。 (義昭)入れ。 242 00:28:04,883 --> 00:28:06,885 はっ。 243 00:28:13,559 --> 00:28:17,429 挨拶は抜きじゃ。 今日の茶会は取りやめる。 244 00:28:17,429 --> 00:28:21,233 そなたの口から摂津に そう申し伝えよ。 245 00:28:21,233 --> 00:28:25,103 摂津殿に先ほどお会いしました。 246 00:28:25,103 --> 00:28:30,909 茶会とも思えぬ ものものしさ。 取りやめと伝えて➡ 247 00:28:30,909 --> 00:28:34,913 お引き下がりになる様子では ござりませぬ。 248 00:28:36,582 --> 00:28:39,885 (義昭)引き下がらねば どうする。 249 00:28:44,456 --> 00:28:49,928 弟 細川藤孝の家来どもが 門前に控えております。 250 00:28:49,928 --> 00:28:56,635 公方様のお下知とあらば その者たちを中に入れたく存じますが…。 251 00:28:58,270 --> 00:29:01,974 それで よろしうござりますか? 252 00:29:05,544 --> 00:29:10,415 やむをえまい。 そなたに任せる。 253 00:29:10,415 --> 00:29:14,553 (三淵)万が一 摂津殿が従われぬ場合➡ 254 00:29:14,553 --> 00:29:17,222 いかが計らえば よろしうござりますか? 255 00:29:17,222 --> 00:29:20,559 従わねば捕らえよ! 256 00:29:20,559 --> 00:29:27,232 政所の役を免ずる。 257 00:29:27,232 --> 00:29:31,236 (三淵)はっ! 直ちに。 258 00:29:43,248 --> 00:29:50,555 (義昭)今日の茶は… 飲んだところで 苦い茶であったろう…。 259 00:29:54,259 --> 00:30:00,132 (義昭)ただ 言うておくぞ。 260 00:30:00,132 --> 00:30:06,838 信長とは… わしは性が合わぬ。 261 00:30:09,274 --> 00:30:14,579 会うた時から… そう思うてきた。 262 00:30:21,286 --> 00:30:28,627 三淵や そなたが頼りじゃ。 263 00:30:28,627 --> 00:31:02,494 ♬~ 264 00:31:02,494 --> 00:31:05,931 公方様のご上意であるぞ。➡ 265 00:31:05,931 --> 00:31:11,269 摂津殿 神妙にお受けなされ! 266 00:31:11,269 --> 00:31:22,881 ♬~ 267 00:31:22,881 --> 00:31:26,885 なぜじゃ! なぜじゃ! 268 00:31:28,620 --> 00:31:30,622 おのれ! 269 00:31:33,959 --> 00:31:37,662 放せ! 放せ! 270 00:31:39,297 --> 00:31:42,601 (摂津)おのれ~! 271 00:31:54,646 --> 00:31:59,317 ここにいよ。 (2人)はっ。 272 00:31:59,317 --> 00:32:02,220 (太夫)お礼なら 駒ちゃんにどうぞ。 273 00:32:02,220 --> 00:32:06,925 私は駒ちゃんに言われて やっただけですから。 274 00:32:06,925 --> 00:32:11,596 そうですか。 駒殿が…。 275 00:32:11,596 --> 00:32:16,468 細川藤孝様は 明智様をひいきにしておいでだから➡ 276 00:32:16,468 --> 00:32:23,475 話を通すのは容易でしたよ。 いや まことに命拾いいたしました。 277 00:32:25,610 --> 00:32:31,283 それにつけても 幕府のお偉方がごっそり抜けて➡ 278 00:32:31,283 --> 00:32:37,956 これから いよいよ 明智様の肩の荷が重くおなりですね。 279 00:32:37,956 --> 00:32:40,859 肩が悲鳴を上げておりまする。 280 00:32:40,859 --> 00:32:45,864 (笑い声) 281 00:32:53,305 --> 00:33:02,013 以前 太夫から 帝は美しいお方だという お話を伺いました。 282 00:33:03,582 --> 00:33:08,453 信長様は 御所へ足しげく通っておられる。 283 00:33:08,453 --> 00:33:14,459 帝よりお褒め頂くのが 何よりうれしいと…。 284 00:33:16,928 --> 00:33:28,240 我ら武士にとって 将軍 公方様が そうであると… 私は思うのだが…。 285 00:33:29,941 --> 00:33:35,614 しかし 信長様は… 帝に…。 286 00:33:35,614 --> 00:33:44,923 分からなくはないが… やはり 分からない。 287 00:33:49,628 --> 00:33:54,499 太夫は 帝をどういうお方だと…➡ 288 00:33:54,499 --> 00:33:58,503 よくご存じですか? 289 00:34:00,572 --> 00:34:08,246 いいえ 以前申し上げたとおり 一度 お声をかけられただけ…➡ 290 00:34:08,246 --> 00:34:11,249 それ以外は何も。 291 00:34:19,858 --> 00:34:25,797 つまらぬことをお聞きいたした。 これで…。 292 00:34:25,797 --> 00:34:39,945 ♬~ 293 00:34:39,945 --> 00:34:46,651 帝の覚えがめでたいお方がいますよ。 この近くに。 294 00:34:48,954 --> 00:34:55,260 (太夫)これから そのお方に 栗を お届けしようと思うていたところです。 295 00:34:58,964 --> 00:35:03,234 お会いになってみます? 296 00:35:03,234 --> 00:35:07,238 帝をよくご存じのお方ですか? 297 00:35:12,243 --> 00:35:18,583 (太夫)明智様はね 帝のことを いろいろお知りになりたいそうです。 298 00:35:18,583 --> 00:35:24,255 実澄じい様なら ようご存じと思うて…。 299 00:35:24,255 --> 00:35:31,930 「古今和歌集」を極められた高名なる 三条西家のご当主様と伺い➡ 300 00:35:31,930 --> 00:35:38,269 恐れ多いとは存じましたが 何事も学ぶべしと思い定め➡ 301 00:35:38,269 --> 00:35:42,574 ぶしつけながら推参いたしました。 302 00:35:50,281 --> 00:35:54,953 ちょっと 何かおっしゃって下さいな。 303 00:35:54,953 --> 00:35:56,888 (三条西実澄)何をだ。 304 00:35:56,888 --> 00:36:02,227 (太夫)帝のお話ですよ。 私に いつも おっしゃってるではないですか。➡ 305 00:36:02,227 --> 00:36:10,568 お心に一点の曇りもない 古の帝にも比すべきお方だ。 306 00:36:10,568 --> 00:36:13,471 それで 全てじゃ。 307 00:36:13,471 --> 00:36:16,174 (太夫)え? 308 00:36:19,911 --> 00:36:24,215 それは 「万葉集」でございますか? 309 00:36:26,785 --> 00:36:33,458 「万葉」の歌詠みでは誰がお好きじゃ? 310 00:36:33,458 --> 00:36:38,263 柿本人麻呂に尽きると…。 311 00:36:38,263 --> 00:36:41,933 (実澄)何故? 312 00:36:41,933 --> 00:36:50,275 国と帝 家と妻への思い➡ 313 00:36:50,275 --> 00:36:58,149 そのどちらも胸に響く歌と存じまする。 314 00:36:58,149 --> 00:37:15,900 ♬~ 315 00:37:15,900 --> 00:37:22,240 (正親町天皇)実澄の館に 明智が参ったのか。 316 00:37:22,240 --> 00:37:25,910 (実澄)明智をご存じであらせられますか。 317 00:37:25,910 --> 00:37:30,782 (正親町天皇) 近頃 その名をよく耳にする。➡ 318 00:37:30,782 --> 00:37:36,254 信長が 一目置く武将じゃと。➡ 319 00:37:36,254 --> 00:37:40,925 それを実澄は追い返したのか➡ 320 00:37:40,925 --> 00:37:46,598 栗を食べるのに忙しうてとな。 321 00:37:46,598 --> 00:37:50,468 追い返しはいたしませぬ。 322 00:37:50,468 --> 00:37:57,942 柿本人麻呂がよいと言うので いかなる歌がよいかと問うと➡ 323 00:37:57,942 --> 00:38:05,750 2~3首 よどみなく挙げ 私も それには同感でござりました。 324 00:38:05,750 --> 00:38:13,224 久しぶりに 歯応えのある武士に会うたかなと…➡ 325 00:38:13,224 --> 00:38:21,099 そう思いつつ 栗の歯応えもよろしく 気付くと日も暮れていて➡ 326 00:38:21,099 --> 00:38:24,836 お帰り願うた次第で。 327 00:38:24,836 --> 00:38:33,545 何用あって 明智は実澄のもとへ参ったのか? 328 00:38:35,914 --> 00:38:45,256 お上が いかなるお方か お聞かせ願いたいと…。➡ 329 00:38:45,256 --> 00:38:53,131 それは こちらが聞きたい話でござります。 よくも ぬけぬけと…。 330 00:38:53,131 --> 00:39:02,440 実澄… 気に入ったのであろう。 明智を…。 331 00:39:08,213 --> 00:39:15,887 折を見て 連れてまいるがよい。 (実澄)は?➡ 332 00:39:15,887 --> 00:39:19,224 はっ! 333 00:39:19,224 --> 00:39:32,237 ♬~ 334 00:39:47,252 --> 00:39:50,255 うむ…。 335 00:39:52,123 --> 00:39:54,592 ⚟(明智左馬助)十兵衛様。 336 00:39:54,592 --> 00:39:56,894 何だ? 337 00:39:59,464 --> 00:40:03,601 (左馬助)伊呂波太夫が参りました いかがいたしましょう。 338 00:40:03,601 --> 00:40:06,304 太夫が? 339 00:40:22,620 --> 00:40:26,958 何用で… まあ 中にお入り下され。 340 00:40:26,958 --> 00:40:28,893 (太夫)ここで よろしうございます。➡ 341 00:40:28,893 --> 00:40:33,831 実澄じい様からの伝言だけですので。 ん? 342 00:40:33,831 --> 00:40:38,303 明智様がよろしければ 近々 じい様のお供で➡ 343 00:40:38,303 --> 00:40:41,606 御所へ参りませんかと。 それだけ。 344 00:40:43,174 --> 00:40:48,313 御所? 帝ですよ 帝!➡ 345 00:40:48,313 --> 00:40:53,184 これは内密のことゆえ そのおつもりでとも。 346 00:40:53,184 --> 00:41:01,592 行くか行かぬか それを聞いてまいれと 命じられましたので ご返答を。 347 00:41:01,592 --> 00:41:11,602 ♬~ 348 00:41:11,602 --> 00:41:16,941 (太夫)今日は御所へ行くから 明智様に書きつけを用意しておくと➡ 349 00:41:16,941 --> 00:41:21,612 昨日 おっしゃっていましたよ。 (実澄)用意しておいたはずなのだが➡ 350 00:41:21,612 --> 00:41:26,918 今朝 見ると ないのだ。 え~っと…。 351 00:41:35,626 --> 00:41:38,296 (太夫)これじゃございません? 352 00:41:38,296 --> 00:41:41,999 ああ これ これ! 353 00:41:47,972 --> 00:41:52,276 (侍女)明智様の支度が 整いましてございます。 354 00:41:56,647 --> 00:42:00,518 フフフッ…。 355 00:42:00,518 --> 00:42:04,455 おや お似合いとは申しませんが➡ 356 00:42:04,455 --> 00:42:10,194 いかにも三条西家の御用人のようで よろしいのではありませんか? 357 00:42:10,194 --> 00:42:12,497 うむ。 358 00:42:14,132 --> 00:42:19,871 これで御所へ? (実澄)うむ。 359 00:42:19,871 --> 00:42:30,281 ♬~ 360 00:42:30,281 --> 00:42:33,184 信長の命運は尽きた! 公方様…! 361 00:42:33,184 --> 00:42:37,622 信玄と共に戦う! 出陣じゃ! 362 00:42:37,622 --> 00:42:39,957 いま一度 お考え直しを…! 363 00:42:39,957 --> 00:42:43,628 それが甘いと申し上げておるのじゃ! 何が甘い! 364 00:42:43,628 --> 00:42:47,498 わしを追い落とすつもりか? さようなことは断じて…! 365 00:42:47,498 --> 00:42:50,301 今 どちらに心を引かれておられますか? 366 00:42:50,301 --> 00:42:55,306 明智十兵衛 その名を胸にとどめ置くぞよ。