1 00:00:04,670 --> 00:00:07,370 放て~! 2 00:00:09,110 --> 00:00:13,980 美濃の斎藤利政は 西美濃にある大柿城を攻めた。 3 00:00:13,980 --> 00:00:16,980 かかれ~! (斎藤軍)エエトウエエ! 4 00:00:16,980 --> 00:00:20,450 エエトウエエ! エエトウエエ! 5 00:00:20,450 --> 00:00:22,390 エエトウエエ! 6 00:00:22,390 --> 00:00:32,060 宿敵 織田信秀に奪われたこの地の奪回は 斎藤利政にとって宿願であった。 7 00:00:32,060 --> 00:00:38,470 尾張の織田信秀は 結局 城を守ることはできなかった。 8 00:00:38,470 --> 00:00:44,810 信秀の敗因は 織田一族が割れたことであった。 9 00:00:44,810 --> 00:00:50,480 尾張の西にある清須城の守護代 織田彦五郎が➡ 10 00:00:50,480 --> 00:00:55,150 信秀の城 古渡城を攻めたのである。 11 00:00:55,150 --> 00:01:04,450 信秀は 大柿城を諦め 古渡城へ引き返さざるをえなかった。 12 00:01:10,440 --> 00:01:20,140 (織田信秀)のう 政秀。 つらつら思うに 我らは 3つの敵に囲まれておるのじゃ。 13 00:01:21,780 --> 00:01:30,120 駿河 遠江の今川義元 美濃の斎藤利政➡ 14 00:01:30,120 --> 00:01:36,800 そして この度 わしに煮え湯を飲ませた 織田彦五郎様。 15 00:01:36,800 --> 00:01:39,460 (平手政秀)まことにもって。 16 00:01:39,460 --> 00:01:44,340 守護代とはいえ 同じ織田の一族。 17 00:01:44,340 --> 00:01:48,810 何故 いちいち わしのやることに 横やりを入れてくる? 18 00:01:48,810 --> 00:01:54,480 はっきり申せば 殿への嫉妬でござります。 19 00:01:54,480 --> 00:02:03,290 殿は 交易の要たる津島 熱田を押さえ 尾張一の富を手にお入れになっている。 20 00:02:03,290 --> 00:02:06,430 うむ。 (平手)しかも 戦にはお強い。 21 00:02:06,430 --> 00:02:10,300 うむ。 (平手)金もあり 力もある縁者など➡ 22 00:02:10,300 --> 00:02:16,600 蹴つまずいて死んでしまえ ぐらいに思うもので。 23 00:02:18,440 --> 00:02:20,770 (せきばらい) 24 00:02:20,770 --> 00:02:27,110 その次 始末が悪いのは 今川じゃ。 3つの敵の中で➡ 25 00:02:27,110 --> 00:02:31,450 最も手ごわい相手じゃ。 まことにもって! 26 00:02:31,450 --> 00:02:41,460 わしはの 政秀。 ここのところ 息切れがひどい。 27 00:02:41,460 --> 00:02:52,100 戦の度に 体の中で 何かが泥のように崩れ落ちていく。 28 00:02:52,100 --> 00:02:54,470 (平手)殿…! 29 00:02:54,470 --> 00:03:00,150 2つの敵であれば この両手で なんとか始末がつけられるが➡ 30 00:03:00,150 --> 00:03:04,150 3つは手に余る。 31 00:03:06,750 --> 00:03:14,430 もはや 3つは手に余る! ハッハッハッハ…。 32 00:03:14,430 --> 00:03:23,440 そこでじゃ わしは 美濃の蝮めと手を結ぼうかと思う。 33 00:03:23,440 --> 00:03:26,770 斎藤利政と? 34 00:03:26,770 --> 00:03:35,110 彦五郎と今川 この2つと五分に戦うためには➡ 35 00:03:35,110 --> 00:03:39,810 美濃を味方につけるほかあるまい。 36 00:03:42,450 --> 00:06:23,150 ♬~ 37 00:06:26,750 --> 00:06:30,420 (明智光安) 待った! 先ほどの手は悪すぎた。 38 00:06:30,420 --> 00:06:34,720 待ったではいかんかな? (牧)もう3度目ですよ。 39 00:06:40,430 --> 00:06:47,310 しかし 牧殿の形の整え方は 亡き兄上に よう似ておる。 40 00:06:47,310 --> 00:06:50,780 守りと攻めが一体となって 実に手ごわい。 41 00:06:50,780 --> 00:06:55,650 夫には よく鍛えられました。 つたない つたないと叱られて。 42 00:06:55,650 --> 00:07:01,350 アハハハ! わしも そうであった。 つたない つたないと。 43 00:07:03,050 --> 00:07:07,930 兄上がご存命なら こたびのことを 何と言われるであろう。 44 00:07:07,930 --> 00:07:13,700 (牧)こたびのこと? 先日申した 帰蝶様の件じゃ。➡ 45 00:07:13,700 --> 00:07:17,400 実に難しい。 46 00:07:17,400 --> 00:07:21,740 殿から それについて どう思うと いきなりご下問があり➡ 47 00:07:21,740 --> 00:07:24,440 答えに窮してしまった。 48 00:07:27,080 --> 00:07:29,750 (明智家近習)ただいま 稲葉山城より知らせがあり➡ 49 00:07:29,750 --> 00:07:33,620 京より十兵衛様が 無事 ご帰着になったとのことでございます。 50 00:07:33,620 --> 00:07:36,420 (光安)帰ったか。 こちらへは いつ? 51 00:07:36,420 --> 00:07:39,420 明日 昼前にお帰りになる由。 52 00:07:43,090 --> 00:07:48,770 (木助)十兵衛様! 十兵衛様~!➡ 53 00:07:48,770 --> 00:07:52,770 お帰りなさいませ。 (明智十兵衛光秀)うむ。 54 00:07:59,110 --> 00:08:01,810 母上。 55 00:08:04,380 --> 00:08:06,680 母上! 56 00:08:08,250 --> 00:08:12,260 ただいま帰りました。 (牧)お帰りなさい。 57 00:08:12,260 --> 00:08:32,740 ♬~ 58 00:08:32,740 --> 00:08:37,080 (駒)もう傷は塞がっています。 あとは この薬を➡ 59 00:08:37,080 --> 00:08:41,420 根気よく塗って頂ければ…。 分かりました。 60 00:08:41,420 --> 00:08:45,760 そなたには すっかりお世話になって…。 61 00:08:45,760 --> 00:08:50,430 こんなに傷を負っているのなら 教えてくれればよいのに。 62 00:08:50,430 --> 00:08:53,770 これは 一度も 便りをよこさないのですから。 63 00:08:53,770 --> 00:08:57,640 大した傷じゃありませんよ。 それに便りなどしたら➡ 64 00:08:57,640 --> 00:09:03,380 逆に心配されるでしょう。 母は 遠くにいて何にもできないのです。 65 00:09:03,380 --> 00:09:07,250 心配ぐらいさせておくれ。 そういうものですかね。 66 00:09:07,250 --> 00:09:09,950 そういうものです。 67 00:09:13,050 --> 00:09:16,050 ≪(常)奥方様。 68 00:09:22,060 --> 00:09:25,400 (常)ただいま 帰蝶様がおいでになりました。➡ 69 00:09:25,400 --> 00:09:28,070 どちらへお通ししたら よろしいでしょうか? 70 00:09:28,070 --> 00:09:30,770 帰蝶様? 71 00:09:36,740 --> 00:09:42,080 帰蝶様。 今日はまた 急なご来駕で。 72 00:09:42,080 --> 00:09:45,750 (帰蝶)この近くに 鶴の群れが来ると聞いて 見に参りました。 73 00:09:45,750 --> 00:09:50,090 せっかくゆえ 伯母上のお顔を 拝してまいろうかと寄り道を。 74 00:09:50,090 --> 00:09:53,760 まあ それはそれは。 75 00:09:53,760 --> 00:09:59,430 鶴が来るのは もっとずっと向こうです。 こんな所で寄り道をしていては➡ 76 00:09:59,430 --> 00:10:01,770 日のあるうちに 稲葉山に戻れませぬぞ。 77 00:10:01,770 --> 00:10:06,100 おや 十兵衛殿。 いつ 京から戻られたか? 78 00:10:06,100 --> 00:10:09,440 ああ… これはご挨拶が遅れました。 79 00:10:09,440 --> 00:10:13,780 昨晩 稲葉山城に着き 先ほど こちらに帰着いたしました。 80 00:10:13,780 --> 00:10:16,680 帰蝶様にはお変わりもなく。 81 00:10:16,680 --> 00:10:22,450 稲葉山へ戻ったのなら 私に ひと言 挨拶に参っても苦しうなかろう。 82 00:10:22,450 --> 00:10:26,320 素通りするとは 他人行儀じゃな。 83 00:10:26,320 --> 00:10:32,020 あ… 何分 着いたのが夜分でございましたので…。 84 00:10:33,800 --> 00:10:39,140 帰蝶様 駒さんも 京からおいでになっておりますよ。 85 00:10:39,140 --> 00:10:44,010 駒が ここへ? (牧)ええ。 奥の間においでになります。 86 00:10:44,010 --> 00:10:47,480 上がってよいか? ええ さあ。 87 00:10:47,480 --> 00:11:00,830 ♬~ 88 00:11:00,830 --> 00:11:04,430 今すぐ 光安殿の所へお行きなさい。 89 00:11:04,430 --> 00:11:09,430 そなたに 話があるそうです。 (小声で)叔父上が? 90 00:11:11,770 --> 00:11:15,070 (牧)さあ こちらですよ。 91 00:11:26,120 --> 00:11:28,820 (駒)帰蝶様! 92 00:11:30,790 --> 00:11:32,720 ア シ。 93 00:11:32,720 --> 00:11:34,660 は? 94 00:11:34,660 --> 00:11:39,460 去年 手当てしてもらった所 そなたの薬で きれいに治ったのじゃ。 95 00:11:39,460 --> 00:11:44,340 (駒)まことに! 治りました 跡形もなく! 96 00:11:44,340 --> 00:11:50,810 そうか。 帰蝶様が鶴を見に来られたか。 97 00:11:50,810 --> 00:11:55,480 鶴が来るのは ずっと遠くなのですがね。 98 00:11:55,480 --> 00:12:01,150 十兵衛 あの帰蝶様が 鶴を見たいと 本気で思われる方かどうか➡ 99 00:12:01,150 --> 00:12:03,850 よく考えてみよ。 100 00:12:06,760 --> 00:12:13,430 そなた 城へ寄ってきたのであろう。 殿から何かお話はあったか? 101 00:12:13,430 --> 00:12:16,770 ああ… 目下取り込み中とのことで➡ 102 00:12:16,770 --> 00:12:20,100 近習の方に 挨拶だけして帰ってまいりました。 103 00:12:20,100 --> 00:12:22,400 ふ~む…。 104 00:12:27,980 --> 00:12:30,280 ん? 105 00:12:36,120 --> 00:12:42,790 実は 尾張の織田信秀が 殿のもとに書をよこし➡ 106 00:12:42,790 --> 00:12:46,130 和議をいたしたいと 申し入れてきたのじゃ。 107 00:12:46,130 --> 00:12:48,470 織田信秀が和議を? 108 00:12:48,470 --> 00:12:54,340 うむ…。 もう美濃とは戦はせぬ。 仲よくしよう。 109 00:12:54,340 --> 00:12:58,480 まあ そういう話じゃ。 ほう! 110 00:12:58,480 --> 00:13:01,380 織田は 身内同士で いがみ合うておる。 111 00:13:01,380 --> 00:13:05,280 今川義元は 隙あらばと槍を研いでおる。 112 00:13:05,280 --> 00:13:09,090 このままでは やっていけぬということじゃ。 113 00:13:09,090 --> 00:13:14,960 で 殿は何と? 和議は同意したと。 114 00:13:14,960 --> 00:13:21,100 同意されましたか! (光安)ハッハッハッハ…。 115 00:13:21,100 --> 00:13:28,970 ただし 向こうは 条件をつけてきた。 116 00:13:28,970 --> 00:13:34,450 口約束では心もとない。 以後争わず 末永う助け合うてゆく➡ 117 00:13:34,450 --> 00:13:38,780 その証しが欲しい。 証し? 118 00:13:38,780 --> 00:13:42,650 帰蝶様を嫁にくれと。➡ 119 00:13:42,650 --> 00:13:50,400 信秀には若い嫡男がおる。 その嫡男の嫁に頂きたいと。➡ 120 00:13:50,400 --> 00:13:54,130 これが ややこしい。 121 00:13:54,130 --> 00:13:59,000 殿が そのことを帰蝶様にお話しされると 即座に嫌じゃと仰せられ➡ 122 00:13:59,000 --> 00:14:03,410 以後 何を言うても口をきかぬそうじゃ。 123 00:14:03,410 --> 00:14:07,750 わしは殿に呼ばれ そなたは帰蝶の伯父でもある。 124 00:14:07,750 --> 00:14:15,620 どう思うと仰せになられたが どう思うも こう思うも…。 125 00:14:15,620 --> 00:14:18,390 なあ。 126 00:14:18,390 --> 00:14:22,690 で 私に話とは? 127 00:14:29,030 --> 00:14:36,770 そなたは 帰蝶様とは いとこ同士で 幼き頃より近しい間柄であった。➡ 128 00:14:36,770 --> 00:14:40,450 そなたの館へ 帰蝶様がお寄りになったのも➡ 129 00:14:40,450 --> 00:14:47,150 まあ そういうことでもあるであろう。 鶴など言い訳じゃ。 130 00:14:49,120 --> 00:14:55,820 そなたの口から帰蝶様のお気持ちを 聞いてみてはくれぬか。 131 00:15:05,400 --> 00:15:07,400 はあ!? 132 00:15:10,270 --> 00:15:16,410 さあ 2つが… 3つになります! お立ち会い! 133 00:15:16,410 --> 00:15:22,410 (子どもたち)わあ~ すご~い! どうやってやってるの~? 134 00:15:29,430 --> 00:15:32,100 (藤田伝吾)お帰りなさいませ。➡ 135 00:15:32,100 --> 00:15:36,770 京から駒さんとお戻りになったと伺い 子どもたちを連れてまいりました。 136 00:15:36,770 --> 00:15:41,640 去年 駒さんがおいでの折 すっかり懐いてしまいまして。 ハハッ…。 137 00:15:41,640 --> 00:15:45,440 ああ そうであったな。 はっ。 138 00:15:45,440 --> 00:15:52,440 (子どもたち)わ~ すご~い! おお~! 139 00:15:54,120 --> 00:15:58,460 はい はい! はっ! やってみる? はい! 140 00:15:58,460 --> 00:16:01,730 はい どうぞ。 どうぞ。 141 00:16:01,730 --> 00:16:04,400 さあ 皆に菓子を。 (常)はい。 142 00:16:04,400 --> 00:16:08,070 おい お手玉は 中で教わりなさい。 (子どもたち)はい! 143 00:16:08,070 --> 00:16:13,070 早う 早う。 ほれ ほれ ほれ。 (伝吾)かたじけのうございます。 144 00:16:23,410 --> 00:16:25,710 帰蝶様。 145 00:16:35,430 --> 00:16:38,430 少し話が…。 146 00:16:47,040 --> 00:16:49,770 お座り下さい。 147 00:16:49,770 --> 00:16:53,640 あさましき話ならここで聞く。 148 00:16:53,640 --> 00:16:58,450 面白き話なら座ってもよい。 149 00:16:58,450 --> 00:17:00,790 フッ…。 150 00:17:00,790 --> 00:17:04,390 伯父上と どういう話をしたのじゃ。 151 00:17:04,390 --> 00:17:08,390 私を嫁に行かせる話か? 152 00:17:13,060 --> 00:17:18,740 1度目は何も分からず 父上の仰せに従うた。 153 00:17:18,740 --> 00:17:23,740 それで 私が どういう目に遭うたか 分かっておろう。 154 00:17:33,280 --> 00:17:37,760 (帰蝶) 十兵衛は 幼い頃 よう泣いていた。➡ 155 00:17:37,760 --> 00:17:44,100 木から落ちて泣き 蜂に刺されて泣き…➡ 156 00:17:44,100 --> 00:17:49,770 それを私に見られて 武士の子が泣いたのでは面目ない。➡ 157 00:17:49,770 --> 00:17:56,440 頼むから誰にも申すな。 母上にも内緒にしてくれ➡ 158 00:17:56,440 --> 00:17:59,140 そう申した。 159 00:18:02,050 --> 00:18:10,050 それゆえ 誰にも言わず… ずっと黙って通した。 160 00:18:12,390 --> 00:18:20,090 一番親しい身内と思うているゆえ 約束を守った。 161 00:18:27,940 --> 00:18:31,640 今度は私を守ってほしい。 162 00:18:35,610 --> 00:18:44,090 尾張などへ嫁には出してはならぬ。 皆に そう申してほしい。 163 00:18:44,090 --> 00:19:03,040 ♬~ 164 00:19:03,040 --> 00:19:06,910 一つ お尋ねしても よろしゅうございましょうか。 165 00:19:06,910 --> 00:19:10,720 どうぞ。 こちらへ参る前に➡ 166 00:19:10,720 --> 00:19:16,390 稲葉山城へ寄りましたので 小見の方様の お加減をうかがいに参りました。 167 00:19:16,390 --> 00:19:22,260 その折 お付きの方から 帰蝶様が お輿入れなさる噂があると➡ 168 00:19:22,260 --> 00:19:28,260 お聞きしました。 そういうお話があるのでしょうか? 169 00:19:29,930 --> 00:19:37,070 そのようなこと 国の大事ゆえ 軽々しう口の端に乗せることは➡ 170 00:19:37,070 --> 00:19:42,770 控えねばなりません。 よろしいか? 171 00:19:55,090 --> 00:20:03,770 女子は いずれ しかるべきお方へ嫁ぎ 子を産み 育てなければなりません。➡ 172 00:20:03,770 --> 00:20:11,440 それは 誰にでも言えること。 帰蝶様も 駒さんも…。 173 00:20:11,440 --> 00:20:17,780 皆 等しう そういう時を迎える。 174 00:20:17,780 --> 00:20:26,780 それが 今日か明日か分かりませぬが…。 175 00:20:32,800 --> 00:20:39,140 それが できぬ者は どうすればいいのでしょうか? 176 00:20:39,140 --> 00:20:42,810 できぬ者? 177 00:20:42,810 --> 00:20:48,480 思うても 思いが遂げられぬ者もありましょう? 178 00:20:48,480 --> 00:20:56,820 身分のこと 暮らし向きのこと さまざまな訳があり➡ 179 00:20:56,820 --> 00:21:01,820 嫁ぐことがかなわぬ者は…。 180 00:21:07,430 --> 00:21:13,730 十兵衛様 湯が冷めてしまいます。 早くこちらへ。 181 00:21:18,080 --> 00:21:22,450 干し柿を。 ああ…。 182 00:21:22,450 --> 00:21:35,750 ♬~ 183 00:21:39,000 --> 00:21:42,770 (光安) よいな。 余計なことは申し上げるなよ。➡ 184 00:21:42,770 --> 00:21:47,470 どこまでも帰蝶様が仰せになったことを そのまま申し上げるのじゃ。 185 00:21:47,470 --> 00:21:52,140 そなたの意見など 一分たりとも 入れてはいかん。 分かったな。 186 00:21:52,140 --> 00:21:55,810 はい はい。 「はい」は一度でよい。 187 00:21:55,810 --> 00:22:02,620 なまじっか 身内であるがゆえ つまらぬ役回りじゃ。 のう 十兵衛。 188 00:22:02,620 --> 00:22:04,620 はい。 189 00:22:07,420 --> 00:22:23,420 (爪を切る音) 190 00:22:27,440 --> 00:22:30,780 (斎藤山城守利政)人を説き伏せるには➡ 191 00:22:30,780 --> 00:22:36,120 まず自らが それが正しいと思うことが大事ぞ。 192 00:22:36,120 --> 00:22:38,460 はっ。 193 00:22:38,460 --> 00:22:45,130 光安は 帰蝶を尾張へやることは 正しいと思うているか? 194 00:22:45,130 --> 00:22:49,800 (光安) 和議のためなら やむをえぬことかと…。 195 00:22:49,800 --> 00:22:53,140 十兵衛は どうじゃ。 はっ。 196 00:22:53,140 --> 00:22:59,440 何でも思うところを申してみよ。 はっ。 197 00:23:02,410 --> 00:23:10,090 織田へ嫁がれるということは 人質として 行かれるという意味もあろうかと…。 198 00:23:10,090 --> 00:23:17,430 和議というものは 互いの思惑により 破られることも多々でございます。 199 00:23:17,430 --> 00:23:23,100 再び戦となれば まず初めに斬られるのは人質。 200 00:23:23,100 --> 00:23:26,970 そうすることが正しいのかどうか…。 201 00:23:26,970 --> 00:23:31,440 情として忍びない思いも ございますゆえ…。 202 00:23:31,440 --> 00:23:34,350 (利政)情として忍びない…。 203 00:23:34,350 --> 00:23:38,780 それは 父親であるわしが 最も感ずるところ。 204 00:23:38,780 --> 00:23:42,650 そなた以上に わしはつらいのじゃ。 胸が張り裂けんばかりじゃ。 205 00:23:42,650 --> 00:23:44,660 分かるか 十兵衛!➡ 206 00:23:44,660 --> 00:23:47,120 されどじゃ!➡ 207 00:23:47,120 --> 00:23:53,800 その情を断ち切るだけの値打ちが この和議にあるかどうかであろう。➡ 208 00:23:53,800 --> 00:23:59,500 そのことを分かっておるのかと 問うているのじゃ。 209 00:24:02,070 --> 00:24:08,950 申し訳ございませぬ。 この十兵衛 和議の値打ちをまだ計りかねております。 210 00:24:08,950 --> 00:24:14,650 それゆえ 帰蝶様にご納得頂くのは 無理でございます。 (利政)無理? 211 00:24:14,650 --> 00:24:17,090 できませぬ。 無理じゃと? できませぬ。 212 00:24:17,090 --> 00:24:19,990 では 和議を諦めろと申すのか! そうは申しておりませぬ。 213 00:24:19,990 --> 00:24:23,760 説得できぬのならそうであろう! 私には無理だと申し上げているだけです! 214 00:24:23,760 --> 00:24:26,660 では用はない! 帰れ! 215 00:24:26,660 --> 00:24:28,630 分かりました。 帰ります! 216 00:24:28,630 --> 00:24:31,630 十兵衛…。 御免! 217 00:24:33,770 --> 00:24:36,070 このうつけ者! 218 00:24:43,450 --> 00:24:46,780 光安! (光安)はっ! 219 00:24:46,780 --> 00:24:49,450 十兵衛を呼び戻せ。 220 00:24:49,450 --> 00:24:52,150 は…? 221 00:25:08,410 --> 00:25:14,280 (利政) 昨日 京の松永久秀殿から文が届いた。 222 00:25:14,280 --> 00:25:18,750 今 都で最も恐れられている 三好長慶殿のご側近。 223 00:25:18,750 --> 00:25:22,620 なかなかのやり手と聞いておる。 その御仁が➡ 224 00:25:22,620 --> 00:25:28,430 明智十兵衛殿に世話になった。 立派なご家臣であると➡ 225 00:25:28,430 --> 00:25:34,300 書いてよこされた。 松永殿が 礼状を書かれるとは よくよくのことじゃ。 226 00:25:34,300 --> 00:25:40,770 京で何をやったかは知らぬが 褒めて遣わす。 227 00:25:40,770 --> 00:25:43,470 は…。 228 00:25:46,110 --> 00:25:50,780 京で内裏は見てきたか? 229 00:25:50,780 --> 00:25:57,650 は? 御所じゃ。 帝のおわす都の要じゃ。 230 00:25:57,650 --> 00:26:02,730 長い塀があり 中は見えませんでした。 231 00:26:02,730 --> 00:26:09,600 あの塀が8年前に洪水で流され 目も当てられぬ惨状であったという。 232 00:26:09,600 --> 00:26:17,740 その折 織田信秀は 塀の修繕費として 4千貫を ボンと寄贈したそうじゃ。 233 00:26:17,740 --> 00:26:22,410 4千貫も…。 今川義元は 僅か5百貫。 234 00:26:22,410 --> 00:26:28,710 我が美濃の土岐様は 一貫も出せなかった。 235 00:26:31,090 --> 00:26:38,960 わしの父親は 若い頃 油や紙を売り歩く商人であったが➡ 236 00:26:38,960 --> 00:26:42,430 よく申していた。 237 00:26:42,430 --> 00:26:47,770 海のある国は 食うに困らぬ。 海には魚がいる。 238 00:26:47,770 --> 00:26:55,450 港を作れば船が来る。 船は 材木や織物や諸国の品々を➡ 239 00:26:55,450 --> 00:26:59,320 山のように積んできて それを売る市が立つ。➡ 240 00:26:59,320 --> 00:27:02,720 市が立てば 商人が集まり金が動く。➡ 241 00:27:02,720 --> 00:27:06,590 そこから大きな利が生まれる。 242 00:27:06,590 --> 00:27:12,290 尾張は そういう国じゃと。 243 00:27:17,070 --> 00:27:25,070 この美濃には 海がない。 244 00:27:27,410 --> 00:27:31,280 苦労して田を作り 畑を耕す。 245 00:27:31,280 --> 00:27:38,060 その一年分の稼ぎを 海の恵みは あっという間に超えてゆく。 246 00:27:38,060 --> 00:27:43,760 国を豊かにするなら 海を手に入れることじゃ。 247 00:27:50,430 --> 00:27:55,110 あの尾張の向こうには海がある。➡ 248 00:27:55,110 --> 00:28:00,440 我らは そこへ行くため 戦をしてきたようなものじゃ。➡ 249 00:28:00,440 --> 00:28:07,050 その尾張が 手を差し出してきた。➡ 250 00:28:07,050 --> 00:28:13,920 和議を結べば 海が近うなる。 251 00:28:13,920 --> 00:28:18,400 わしの仕事は 戦をすることではない。 252 00:28:18,400 --> 00:28:21,730 国を豊かにすることじゃ。 253 00:28:21,730 --> 00:28:26,400 豊かであれば 国は一つになる。 254 00:28:26,400 --> 00:28:30,070 一滴の血も流さず 豊かになる。 255 00:28:30,070 --> 00:28:34,950 それが こたびの和議じゃ。 256 00:28:34,950 --> 00:28:47,620 ♬~ 257 00:28:47,620 --> 00:28:52,330 帰蝶に その話をしてやってくれぬか。 258 00:28:52,330 --> 00:28:59,030 一度 嫌と言ったら まず動かぬ娘じゃ。 わしの手には負えぬ。 259 00:29:01,710 --> 00:29:06,040 そなたとは馬が合うと皆が申しておる。➡ 260 00:29:06,040 --> 00:29:09,740 なんとか話してみてくれ。 261 00:29:21,060 --> 00:29:25,060 (斎藤家若侍) 明智様 しばらく! しばらく! 262 00:29:27,730 --> 00:29:33,070 若君がお話があるので おいであるようにと仰せでございます。 263 00:29:33,070 --> 00:29:37,410 若君? 高政様が? 264 00:29:37,410 --> 00:29:39,410 はい。 265 00:29:49,020 --> 00:29:51,420 (斎藤高政)十兵衛 聞いたぞ。 266 00:29:51,420 --> 00:29:57,760 先ほど 父上の和議の話には乗れぬと はっきり申したそうだな。➡ 267 00:29:57,760 --> 00:30:00,430 よう 申した。➡ 268 00:30:00,430 --> 00:30:05,100 尾張との和議など もっての外。 帰蝶を嫁に行かすのも言語道断じゃ! 269 00:30:05,100 --> 00:30:09,970 (稲葉良通)十兵衛殿 殿の独断を決して許してはいかん。 270 00:30:09,970 --> 00:30:17,680 我らは この件を土岐頼芸様に申し上げ 是非を問うべきと思うておる。 271 00:30:17,680 --> 00:30:20,450 そうじゃ そうじゃ! そのとおりじゃ! 272 00:30:20,450 --> 00:30:24,790 ここには 美濃を支えてきた国衆がそろうておる。 273 00:30:24,790 --> 00:30:30,460 国衆は 代々 土岐家を守護と仰ぎ 土岐家と共に他国と戦うてきた。 274 00:30:30,460 --> 00:30:33,360 父上は その国衆を軽んじ➡ 275 00:30:33,360 --> 00:30:37,130 長年の敵を利する 愚かな和議を結ぼうとしておる。 276 00:30:37,130 --> 00:30:40,800 愚かな和議? そうではないか。 277 00:30:40,800 --> 00:30:44,470 織田信秀は 尾張の守護でも守護代でもない。➡ 278 00:30:44,470 --> 00:30:48,350 尾張の守護も守護代も 信秀憎しで肩を並べておる。➡ 279 00:30:48,350 --> 00:30:52,150 信秀と手を結べば それを敵に回すことになり➡ 280 00:30:52,150 --> 00:30:56,490 更には 信秀の敵である今川義元も 敵に回すことになる。 281 00:30:56,490 --> 00:31:00,820 これを愚かと言わずして何と言う! 282 00:31:00,820 --> 00:31:07,630 うむ。 十兵衛は 今日 正しく父上に立ち向こうたのじゃ。 283 00:31:07,630 --> 00:31:10,100 それでこそ十兵衛! 284 00:31:10,100 --> 00:31:15,770 明智家も 土岐家につながる 源氏の一党。 285 00:31:15,770 --> 00:31:18,440 共に歩もうぞ! 286 00:31:18,440 --> 00:31:23,310 帰蝶は 今 明智荘にいると聞いた。 十兵衛 頼むぞ。 287 00:31:23,310 --> 00:31:28,790 帰蝶を決して父上のもとに帰すな。 尾張に嫁に行かせてはならぬ!➡ 288 00:31:28,790 --> 00:31:31,090 ほれ。 289 00:31:37,790 --> 00:31:40,090 (高政)ほれ。 290 00:31:43,670 --> 00:31:48,140 (せきこみ) ハッハッハッハッ…! 291 00:31:48,140 --> 00:31:54,010 (笑い声) 292 00:31:54,010 --> 00:32:12,100 ♬~ 293 00:32:12,100 --> 00:32:15,430 ハハハッ…。 294 00:32:15,430 --> 00:32:18,340 フフフッ…。 295 00:32:18,340 --> 00:32:22,770 帰蝶様 それ おしろいが濃すぎます。 296 00:32:22,770 --> 00:32:28,470 もう少し 紅を足した方が…。 297 00:32:32,780 --> 00:32:36,480 フフッ それをぼかせば よろしいのですよ。 298 00:32:42,790 --> 00:32:46,460 え~っ 紅が濃すぎよう。 299 00:32:46,460 --> 00:32:50,460 ほら! (笑い声) 300 00:32:52,140 --> 00:32:57,810 ≪(常)帰蝶様 十兵衛様がお帰りになりました。 301 00:32:57,810 --> 00:33:16,290 ♬~ 302 00:33:16,290 --> 00:33:21,770 駒が こういう顔にしてくれたのじゃ。 どう思う? 303 00:33:21,770 --> 00:33:27,100 あ… 旅芸人に そういう顔を見たことがあります。 304 00:33:27,100 --> 00:33:29,800 旅芸人? 305 00:33:34,780 --> 00:33:38,110 旅か…。 306 00:33:38,110 --> 00:33:41,410 旅をしてみたい。 307 00:33:48,460 --> 00:33:55,160 船に乗り 海を渡り。 308 00:33:58,470 --> 00:34:01,170 十兵衛。 309 00:34:03,070 --> 00:34:05,980 供をせよ。 310 00:34:05,980 --> 00:34:23,390 ♬~ 311 00:34:23,390 --> 00:34:26,090 帰蝶様…。 312 00:34:29,300 --> 00:34:34,000 申すな 何も…。 313 00:34:45,650 --> 00:34:52,420 織田信秀の嫡男は 三郎信長という名で➡ 314 00:34:52,420 --> 00:34:57,420 尾張では うつけという噂が 流れているそうな。 315 00:34:59,130 --> 00:35:05,400 しかし 美濃では 誰に聞いても見た者はおらぬ。➡ 316 00:35:05,400 --> 00:35:11,400 うつけというが どう うつけか 誰も知らぬ。 317 00:35:19,750 --> 00:35:30,050 十兵衛 見てきてくれぬか その信長という男を。 318 00:35:32,100 --> 00:35:36,430 今なら 尾張へ入るのは たやすいであろう。➡ 319 00:35:36,430 --> 00:35:44,430 十兵衛の目で見て いかなる男か教えてもらいたい。 320 00:35:49,010 --> 00:35:58,460 十兵衛 そなたの目は この帰蝶の目ぞ。 321 00:35:58,460 --> 00:36:02,160 しかと見てきてほしい。 322 00:36:11,030 --> 00:36:14,330 (帰蝶)万事 それからじゃ…。 323 00:36:17,410 --> 00:36:21,110 (帰蝶)それからじゃ…。 324 00:36:43,630 --> 00:36:46,630 見て…。 325 00:36:51,780 --> 00:36:55,480 もし よきお方なら…。 326 00:37:01,120 --> 00:37:04,820 嫁がれますか? 327 00:37:42,430 --> 00:37:46,300 (伝吾)弥平。 (弥平)藤田様。 328 00:37:46,300 --> 00:37:51,100 今から尾張か? (弥平)熱田の市で さばきますもんで…。 329 00:37:51,100 --> 00:37:55,440 昨日 話した男だがな 熱田へ商いに行きたいが➡ 330 00:37:55,440 --> 00:37:59,780 初めてで道が分からぬというのだ。 一緒に連れていってくれぬか。 331 00:37:59,780 --> 00:38:02,380 承知いたしました。 332 00:38:02,380 --> 00:38:07,380 何とぞ お願いいたします。 (弥平)おう。 333 00:38:09,720 --> 00:38:12,390 旦那。 (弥平)うん。 334 00:38:12,390 --> 00:38:17,060 熱田の市では 尾張中のお偉方が 買い物に来られると聞きましたが➡ 335 00:38:17,060 --> 00:38:19,000 まことでございますか? ああ。 336 00:38:19,000 --> 00:38:23,930 時折 織田家の殿様や 奥方様も お忍びで物見に来られる。 337 00:38:23,930 --> 00:38:29,230 ほう~! ハハッ それは楽しみだ。 ハッハッハ…。 338 00:38:37,750 --> 00:38:40,080 どうだ でかいだろう。 339 00:38:40,080 --> 00:38:42,780 はい 毎度 どうも! ありがとう。 340 00:38:44,420 --> 00:38:47,420 じゃあな。 ありがとうございました。 341 00:38:57,430 --> 00:39:22,060 ♬~ 342 00:39:22,060 --> 00:39:26,400 ここは 織田のお殿様も おいでになるそうだが 本当かい。 343 00:39:26,400 --> 00:39:30,070 (行商人) わしの仲間はな 何度も見たそうじゃ。 344 00:39:30,070 --> 00:39:33,940 ほう~ 若君の信長様は? 345 00:39:33,940 --> 00:39:37,940 さあ それは聞かねえな。➡ 346 00:39:37,940 --> 00:39:47,640 しかし ここの市は 活気があるね。 まるで堺を見てるようじゃ。 347 00:39:50,090 --> 00:39:54,390 (行商人)港のある市場は違う。 348 00:39:57,960 --> 00:40:02,430 [ 回想 ] (利政)この美濃には 海がない。 349 00:40:02,430 --> 00:40:09,730 国を豊かにするなら 海を手に入れることじゃ。 350 00:40:14,440 --> 00:40:17,140 (菊丸)ありがとうございます。 351 00:40:25,460 --> 00:40:27,390 おい。 352 00:40:27,390 --> 00:40:29,390 (菊丸)十兵衛様! 353 00:40:38,470 --> 00:40:42,140 ああ 織田信長様ですか。 354 00:40:42,140 --> 00:40:48,480 やはり無理かな。 ここで何日も待っていたところで➡ 355 00:40:48,480 --> 00:40:51,380 お目にかかれるかどうか 分かったものではない。 356 00:40:51,380 --> 00:40:54,150 お顔を拝見できれば よろしいのですか? 357 00:40:54,150 --> 00:40:58,820 せめて どういうお方か 手がかりだけでもと思うて 来たのだ。 358 00:40:58,820 --> 00:41:03,660 (菊丸)どういうことか存じませんが お顔を見るのは 造作もないこと。 359 00:41:03,660 --> 00:41:06,630 ん? このところ 毎日 お供を連れて➡ 360 00:41:06,630 --> 00:41:09,100 漁に出られるのです。 漁? 361 00:41:09,100 --> 00:41:13,770 (菊丸)海ですよ。 船で港から。➡ 362 00:41:13,770 --> 00:41:19,470 明け方 港で待っていれば 戻ってこられますよ。 363 00:41:21,640 --> 00:41:24,110 まことか? 364 00:41:24,110 --> 00:41:51,140 ♬~ 365 00:41:51,140 --> 00:41:53,810 あっ。 366 00:41:53,810 --> 00:42:19,770 ♬~ 367 00:42:19,770 --> 00:42:28,770 (波の音) 368 00:42:31,780 --> 00:42:34,450 帰蝶様のお相手を見てきました。 369 00:42:34,450 --> 00:42:39,120 これで帰蝶が尾張へ行けば 織田との仲は強固なものとなる。 370 00:42:39,120 --> 00:42:42,460 わしは 利政の横暴を許さぬ! 今からでも遅くない。 371 00:42:42,460 --> 00:42:45,130 織田との和議を潰すのだ。 織田と戦じゃ! 372 00:42:45,130 --> 00:42:49,000 十兵衛… 大事なのは この国ぞ。 373 00:42:49,000 --> 00:42:52,800 十兵衛様は 本当は 帰蝶様を手放したくなかった。 374 00:42:52,800 --> 00:42:56,800 十兵衛の口から聞きたい。 行って 見るべしと。 375 00:43:03,710 --> 00:43:06,120 愛知県名古屋市。 376 00:43:06,120 --> 00:43:13,460 熱田は かつて 伊勢湾水上交通の要となる港町でした。 377 00:43:13,460 --> 00:43:20,330 各地の産物の 一大集積地として栄えた 熱田湊。 378 00:43:20,330 --> 00:43:25,470 津島とともに熱田を掌握した織田信秀は➡ 379 00:43:25,470 --> 00:43:29,340 多くの富を得ていたといいます。 380 00:43:29,340 --> 00:43:34,810 年間 およそ700万人の参拝者でにぎわい➡ 381 00:43:34,810 --> 00:43:40,110 「熱田さん」と呼ばれ親しまれている 熱田神宮。 382 00:43:42,490 --> 00:43:47,160 かつて 海に面して鎮座していたこの社は➡ 383 00:43:47,160 --> 00:43:51,490 三種の神器の一つ 草薙神剣を祭り➡ 384 00:43:51,490 --> 00:43:56,790 朝廷や武将たちからの崇敬を 集めていました。 385 00:43:58,370 --> 00:44:03,110 大宮司 千秋家は 武士して織田家に従い➡ 386 00:44:03,110 --> 00:44:06,410 戦に向かったといいます。 387 00:44:09,980 --> 00:44:18,650 美濃の守護代 斎藤道三は 娘 帰蝶を 信秀の嫡男 信長に嫁がせ➡ 388 00:44:18,650 --> 00:44:23,950 織田家との関係を 深めていくことになるのです。 389 00:45:03,700 --> 00:45:06,640 ♬~(尺八)