1 00:00:05,430 --> 00:00:09,770 (駒)先生…。 私 駄目です。 2 00:00:09,770 --> 00:00:12,100 (望月東庵)うん? 3 00:00:12,100 --> 00:00:15,440 駄目みたいです。 4 00:00:15,440 --> 00:00:19,110 うん。 駒。 5 00:00:19,110 --> 00:00:22,010 (茶の振売)駒ちゃん どうしたんだい? (東庵)ああ…。➡ 6 00:00:22,010 --> 00:00:29,710 このところ こうなのじゃ。 困ったもんじゃ…。 7 00:00:31,450 --> 00:00:34,790 ≪伊呂波太夫が ひと踊り~! 8 00:00:34,790 --> 00:00:41,460 じゅんやく踊りをひと踊り~! じゅんやく踊りをひと踊り~! 9 00:00:41,460 --> 00:00:47,800 参られよ 参られよ~! 参られよ 参られよ~! 10 00:00:47,800 --> 00:01:03,500 ♬~ 11 00:01:11,760 --> 00:01:32,460 ♬~ 12 00:01:34,020 --> 00:04:14,320 ♬~ 13 00:04:16,080 --> 00:04:21,420 (商人)参られよ 参られよ~! 参られよ 参られよ~!➡ 14 00:04:21,420 --> 00:04:26,760 あっ 東庵先生。 (東庵)おお… うちの駒を見なかったか? 15 00:04:26,760 --> 00:04:30,630 ああ さっき 芸人一座の行列 見てたな。 16 00:04:30,630 --> 00:04:35,770 ああ… いや 出てったまま帰ってこないのじゃ。 17 00:04:35,770 --> 00:04:40,440 何を考えておるのやら。 ハハハ…。 18 00:04:40,440 --> 00:04:48,310 〽 踊りがまいる踊りがまいる 19 00:04:48,310 --> 00:04:58,450 〽 一の門ひらけ 二の門ひらけ 20 00:04:58,450 --> 00:05:08,260 〽 みな いちようにお並びあれよ 21 00:05:08,260 --> 00:05:17,940 ♬~ 22 00:05:17,940 --> 00:05:20,080 すまん…。 23 00:05:20,080 --> 00:05:22,980 駒…。 24 00:05:22,980 --> 00:05:38,430 ♬~ 25 00:05:38,430 --> 00:05:40,730 はっ! 26 00:05:42,770 --> 00:05:49,770 (歓声) 27 00:05:55,780 --> 00:05:57,710 え…? 28 00:05:57,710 --> 00:06:01,580 おっ 太夫! 29 00:06:01,580 --> 00:06:07,390 お~ 娘さん! やるねえ! お前より うまいぞ。 30 00:06:07,390 --> 00:06:10,090 (笑い声) 31 00:06:15,260 --> 00:06:20,260 太夫様! (伊呂波太夫)お駒ちゃん。 32 00:06:26,740 --> 00:06:29,740 すっかり見違えました。 33 00:06:31,410 --> 00:06:38,090 (東庵) そうか。 京へ戻ってきたのは5年ぶりか。 34 00:06:38,090 --> 00:06:44,430 (太夫)一座を連れ 東は常陸の国から 西は薩摩まで➡ 35 00:06:44,430 --> 00:06:49,770 歌って踊って よく歩きましたよ。 36 00:06:49,770 --> 00:06:56,110 尾張にも行ったそうじゃないか。 お聞きになりました? 37 00:06:56,110 --> 00:06:59,010 織田のお殿様がおっしゃっていた。 38 00:06:59,010 --> 00:07:05,380 美しい都の踊りを見せてもろうたと。 39 00:07:05,380 --> 00:07:12,250 信秀様ね。 双六の大好きな面白いお殿様。 フフフッ…。 40 00:07:12,250 --> 00:07:16,990 じきじきにお話をしたのか? 41 00:07:16,990 --> 00:07:23,400 東庵先生から 10貫巻き上げたって 自慢しておいででしたよ。 42 00:07:23,400 --> 00:07:28,270 (東庵)ま… それはな 去年 ちゃんと取り返してきたのだ。 43 00:07:28,270 --> 00:07:31,740 おや それは よござんした。 44 00:07:31,740 --> 00:07:36,440 (笑い声) 45 00:07:38,410 --> 00:07:42,080 美濃へは お行きにならなかったのですか? 46 00:07:42,080 --> 00:07:45,750 野盗も出るというし 行かずじまい。 47 00:07:45,750 --> 00:07:49,430 去年 先生と 半年以上 行っていたのですよ。 48 00:07:49,430 --> 00:07:57,770 へえ~。 戦に巻き込まれて往生した。 49 00:07:57,770 --> 00:08:05,570 ああ… 美濃に明智十兵衛という 若い家臣がいるそうですけど➡ 50 00:08:05,570 --> 00:08:08,040 お会いになりました?➡ 51 00:08:08,040 --> 00:08:13,720 三好長慶様のご側近の松永様って方が おっしゃっていましたよ。 52 00:08:13,720 --> 00:08:20,060 太夫は 松永久秀様を存じておるのか? 53 00:08:20,060 --> 00:08:26,360 一座に何度かお運び頂き ごひいきに あずかっております。 54 00:08:27,930 --> 00:08:35,070 今 この都を動かしているのが あのお方だ。 55 00:08:35,070 --> 00:08:38,740 へえ~。 56 00:08:38,740 --> 00:08:44,410 駒 太夫は こういうお人だ。 57 00:08:44,410 --> 00:08:51,750 恐ろしく顔が広い。 めったなことは しゃべれぬぞ。 58 00:08:51,750 --> 00:08:57,630 そういう東庵先生こそ あちこちで お名前をお聞きしますよ。 59 00:08:57,630 --> 00:09:01,560 お公家の中では 知らぬ者はいないと申します。 60 00:09:01,560 --> 00:09:07,040 (東庵)その割に お声がかからず 貧乏しておる。 61 00:09:07,040 --> 00:09:10,710 気難しいお方だから。 62 00:09:10,710 --> 00:09:13,710 駒 そうか? 63 00:09:15,380 --> 00:09:17,310 はい! 64 00:09:17,310 --> 00:09:20,720 (笑い声) 65 00:09:20,720 --> 00:09:23,620 気難しいか。 66 00:09:23,620 --> 00:09:27,590 (太夫)お駒ちゃん 後で おだんご 食べに行かないかい。➡ 67 00:09:27,590 --> 00:09:30,590 いいお店 見つけたんだよ。 68 00:09:35,060 --> 00:09:37,400 (ため息) 69 00:09:37,400 --> 00:09:42,070 このところ どうも元気がない。 70 00:09:42,070 --> 00:09:45,410 お駒ちゃん? 71 00:09:45,410 --> 00:09:58,110 美濃から帰ってきて ずっとあの調子だ。 何を聞いても なま返事でな。 72 00:10:06,700 --> 00:10:10,100 見て きれい。 きれい。 73 00:10:10,100 --> 00:10:13,440 帰ったら 兄上にもお見せしてあげよう。 ええ。 74 00:10:13,440 --> 00:10:16,110 見てごらん。 75 00:10:16,110 --> 00:10:23,410 昔 お駒ちゃんが 初めて一座に来た時は あんなふうだったんだよ。 76 00:10:25,780 --> 00:10:31,450 先代の母は 私に こう言ったんだよ。 77 00:10:31,450 --> 00:10:36,330 これからは この子を妹だと思いなされ。 78 00:10:36,330 --> 00:10:42,330 この子が悲しい時は 一緒に泣いておやりと…。 79 00:10:44,030 --> 00:10:48,000 そんなことを 先代が? 80 00:10:48,000 --> 00:10:53,140 でも お駒ちゃん 我慢強くて めったに泣かないの。 81 00:10:53,140 --> 00:10:58,810 一座に芸を仕込まれて 何度 綱渡りをしくじっても➡ 82 00:10:58,810 --> 00:11:01,720 涙一つ こぼしやしない。 83 00:11:01,720 --> 00:11:09,760 な~んだ いいお姉さんになり損ねたって がっかりして…。 フフフ…。 84 00:11:09,760 --> 00:11:17,460 でも かわいがって頂いたことを よく覚えています。 先代にも…。 85 00:11:22,770 --> 00:11:29,110 (太夫) ねえ 東庵先生が 案じておいでだよ。 86 00:11:29,110 --> 00:11:37,410 このところ お駒ちゃんが元気がない。 美濃で つらいことでもあったのかなと。 87 00:11:44,130 --> 00:11:46,830 (太夫)そう? 88 00:11:51,470 --> 00:12:04,770 好きなお方が… 遠くへ… ずっと遠くへ…。 89 00:12:08,950 --> 00:12:16,950 そうか… 手の届かぬお方だったのね…。 90 00:12:19,430 --> 00:12:30,730 こういう時… どうすればよいのか… 分からなくて…。 91 00:12:32,980 --> 00:12:42,450 世の中はね つらいことがあると 必ず いいこともあるものですよ。 92 00:12:42,450 --> 00:12:46,790 美濃では つらいことだけだったの? 93 00:12:46,790 --> 00:12:50,660 いいこと? 94 00:12:50,660 --> 00:12:55,800 1つ ありました。 そう… いいことが。 95 00:12:55,800 --> 00:12:58,130 (太夫)何? 96 00:12:58,130 --> 00:13:03,740 子どもの頃 戦があって 家が焼け➡ 97 00:13:03,740 --> 00:13:08,610 火事の中に残された私を助けてくれた お侍さんがいたのです。 98 00:13:08,610 --> 00:13:15,750 覚えているよ。 そのお侍さん お駒ちゃんを抱いて➡ 99 00:13:15,750 --> 00:13:20,620 先代と一緒に 一座に連れてきて下すった日のこと。 100 00:13:20,620 --> 00:13:24,430 そのお侍さんが 美濃の方だと分かったのです。 101 00:13:24,430 --> 00:13:29,100 少し手がかりがつかめたと思って うれしかった。 102 00:13:29,100 --> 00:13:34,770 命の恩人ですもの。 (太夫)そう。 美濃のお方! 103 00:13:34,770 --> 00:13:38,110 じゃあ もう どういうお方か分かったも同然ね。 104 00:13:38,110 --> 00:13:40,780 え? 母が言ってたの。 105 00:13:40,780 --> 00:13:45,650 そのお侍の御紋は 桔梗だったって。 106 00:13:45,650 --> 00:13:48,450 桔梗…!? 107 00:13:48,450 --> 00:13:55,120 (太夫)持ち物に 桔梗の御紋があったって。 それは私も覚えてるの。 108 00:13:55,120 --> 00:14:00,460 そのお侍さん お駒ちゃんを布に包んで 抱いて 来たの。➡ 109 00:14:00,460 --> 00:14:08,740 その布に大きな御紋があって きれいな花の紋だと思ったのよ。 110 00:14:08,740 --> 00:14:12,440 桔梗…。 111 00:14:22,280 --> 00:14:25,290 桔梗… これですか! 112 00:14:25,290 --> 00:14:28,090 そう それ! この御紋ですか!? 113 00:14:28,090 --> 00:14:30,760 うん。 114 00:14:30,760 --> 00:14:34,430 どうしよう! え? 115 00:14:34,430 --> 00:14:37,330 お駒ちゃん! 116 00:14:37,330 --> 00:15:27,080 ♬~ 117 00:15:27,080 --> 00:15:30,750 (駒)明智家の御紋が入って きれいで…。➡ 118 00:15:30,750 --> 00:15:34,420 この模様 桔梗の花ですね。 119 00:15:34,420 --> 00:15:51,770 ♬~ 120 00:15:51,770 --> 00:15:55,070 明智家の御紋だ…。 121 00:15:57,650 --> 00:16:00,650 十兵衛様の…。 122 00:16:05,320 --> 00:16:10,020 私の命の恩人は…。 123 00:16:12,730 --> 00:16:16,060 明智家の…! 124 00:16:16,060 --> 00:16:34,760 ♬~ 125 00:16:39,090 --> 00:16:43,430 その年の末 三河で戦が起きた。 126 00:16:43,430 --> 00:16:50,430 尾張との国境にある安城城に 今川軍が攻め寄せたのである。 127 00:16:56,440 --> 00:17:01,110 城は落ち 守っていた織田信広が捕らえられた。 128 00:17:01,110 --> 00:17:09,410 織田信広は 信秀の側室の子であり 信長の腹違いの兄であった。 129 00:17:13,050 --> 00:17:18,930 (明智光安)帰蝶様が 尾張に嫁がれて以来 殿は 尾張で何事かある度に➡ 130 00:17:18,930 --> 00:17:23,400 我らを呼びつけられる。 全くもって迷惑な話じゃ。 131 00:17:23,400 --> 00:17:26,300 そう思わぬか。 132 00:17:26,300 --> 00:17:32,070 三河の小さな城が 今川に取られ 織田なにがしかが捕らえられた。 133 00:17:32,070 --> 00:17:37,410 それがどうしたというのじゃ。 登城して 思うところを述べよとのお達しじゃが➡ 134 00:17:37,410 --> 00:17:41,750 思うところなど何もない。 この美濃とは何の関わりもない話じゃ。 135 00:17:41,750 --> 00:17:44,420 そう思わぬか? 136 00:17:44,420 --> 00:17:49,420 (明智十兵衛光秀)そう思われますが…。 だな? 137 00:18:15,720 --> 00:18:21,060 (斎藤山城守利政)昨日 織田信秀殿の使者が参り こう申した。 138 00:18:21,060 --> 00:18:26,730 今川義元が 安城城で捕らえた 信広殿を人質とし➡ 139 00:18:26,730 --> 00:18:33,400 織田方の人質 松平竹千代と 交換したいと伝えてきたというのじゃ。 140 00:18:33,400 --> 00:18:42,410 このことは巡り巡って この美濃にも 波が及ぼうはず。 そう思わぬか。 141 00:18:42,410 --> 00:18:46,750 大いに関わりがござります。 142 00:18:46,750 --> 00:18:54,420 松平竹千代は まだ幼いが 三河の松平家を継ぐ者。 143 00:18:54,420 --> 00:19:05,370 これを今川に渡せば 三河は全土を今川に支配されたも同然。 144 00:19:05,370 --> 00:19:12,240 そうなれば 三河の隣国 尾張は 虎のそばで暮らす猫のようなものじゃ。 145 00:19:12,240 --> 00:19:16,010 ひとたまりもなく食い殺されますな。 146 00:19:16,010 --> 00:19:19,910 (利政)我らは その猫と盟約を結んだ国じゃ。 147 00:19:19,910 --> 00:19:24,390 猫を守るため 虎と戦うことになる。 148 00:19:24,390 --> 00:19:28,260 思うだに身の毛がよだちまする。 149 00:19:28,260 --> 00:19:38,730 信秀殿が 我が子 信広殿を助けるため 竹千代を今川に渡すようなら➡ 150 00:19:38,730 --> 00:19:48,030 我らは 盟約を考え直さねばならぬ。 そう思わぬか 十兵衛。 151 00:19:55,750 --> 00:20:01,620 信秀殿が 我が子を見殺しにいたしましょうか? 152 00:20:01,620 --> 00:20:09,620 見殺しにできるようなら 信秀殿は まだ見どころがある。 153 00:20:14,770 --> 00:20:17,670 十兵衛。 はっ。 154 00:20:17,670 --> 00:20:20,640 尾張へ行き 成り行きを見てまいれ。 155 00:20:20,640 --> 00:20:23,780 そなたなら 帰蝶に会う口実は どうにでもなる。 156 00:20:23,780 --> 00:20:27,080 そこで いろいろ探りを入れよ。 は? 157 00:20:28,650 --> 00:20:34,650 すぐに行け! ぐずぐずするな! 158 00:20:38,790 --> 00:20:44,130 鬼め! 命がいくらあっても足らんわ! 159 00:20:44,130 --> 00:20:47,470 (織田信長)人質の取り交わしなど 同意できませぬ! 160 00:20:47,470 --> 00:20:50,140 竹千代殿は 三河の主となる若君。 161 00:20:50,140 --> 00:20:54,480 それを今川に渡すなどと。 尾張の命運に関わりまする! 162 00:20:54,480 --> 00:20:59,150 (織田信秀) 信広は腹違いなれど そなたの兄ぞ。 163 00:20:59,150 --> 00:21:04,420 みすみす見殺しにはできぬ。 兄上は 戦下手ゆえ捕らえられたのじゃ。 164 00:21:04,420 --> 00:21:08,290 自業自得ではありませぬか。 捕らえられる前に腹を切るべきであった! 165 00:21:08,290 --> 00:21:17,430 信広は 絶えず国境を守ってくれていた。 今川の標的となり 苦労させたのじゃ。 166 00:21:17,430 --> 00:21:22,730 父上は病ゆえ弱気になっておられる。 167 00:21:26,780 --> 00:21:35,780 この信長 竹千代殿を我が城にとどめ 何人にも渡しませぬゆえ そのおつもりで。 168 00:21:35,780 --> 00:21:38,480 (土田御前)信長殿! 169 00:21:41,460 --> 00:21:45,130 フッ… 放っておけ。 170 00:21:45,130 --> 00:21:50,430 あ… なれど あの口の利きようは。 171 00:21:52,470 --> 00:21:59,770 人の上に立つ器量に やや欠けておるかのう。 172 00:22:02,080 --> 00:22:05,750 それゆえ 申したではありませぬか。 173 00:22:05,750 --> 00:22:11,620 家を継がせるのは 弟の信勝の方がよろしいと。 174 00:22:11,620 --> 00:22:18,920 信勝は まこと 心の広い賢い子ですよ。 175 00:22:28,970 --> 00:22:33,440 わしの父 信定は よう仰せられた。 176 00:22:33,440 --> 00:22:39,310 物事には 天の与えた順序というものがある。 177 00:22:39,310 --> 00:22:47,990 それを変えれば 必ず無理が生じ よからぬことが起きるとな。➡ 178 00:22:47,990 --> 00:22:53,760 そなたから生まれた最初の子は信長じゃ。 179 00:22:53,760 --> 00:23:06,340 家を継ぐのは 信長。 僅かな 器量のよしあしで その順序は変えられぬ。 180 00:23:06,340 --> 00:23:12,280 フッ… わしも よう言われたものじゃ。 181 00:23:12,280 --> 00:23:19,580 器量がよいのは 弟の信光じゃと。 182 00:23:25,430 --> 00:23:28,330 はい いらっしゃい いらっしゃい。 いい魚 入ってるよ~。 183 00:23:28,330 --> 00:23:32,100 買わんか~い 買わんか~い。 184 00:23:32,100 --> 00:23:36,770 いらっしゃ~い いらっしゃ~い。 185 00:23:36,770 --> 00:23:43,110 おい…。 (菊丸)う…。 おい! うん…? 186 00:23:43,110 --> 00:23:46,450 十兵衛様! 187 00:23:46,450 --> 00:23:51,320 みそは売れておるか。 はい 売れております。 188 00:23:51,320 --> 00:23:54,120 港に着いた船が 丸ごと買ってってくれますから。 189 00:23:54,120 --> 00:23:57,790 ふ~ん。 今 いくつある? 190 00:23:57,790 --> 00:24:00,130 え? 191 00:24:00,130 --> 00:24:03,400 那古野城に届けたいのだ。 192 00:24:03,400 --> 00:24:09,740 ああ 美濃から帰蝶様が お輿入れなされたそうですね。 193 00:24:09,740 --> 00:24:13,070 城まで運んでもらえるか? 194 00:24:13,070 --> 00:24:18,070 お安い御用で。 頼むぞ。 はい! 195 00:24:21,420 --> 00:24:26,290 (菊丸)那古野城には 何の御用でいらっしゃるのですか? 196 00:24:26,290 --> 00:24:31,430 だから 申したであろう。 帰蝶様に ご機嫌伺いじゃ。 197 00:24:31,430 --> 00:24:38,300 はあ… 昨日 熱田で お暮らしになっていた 松平竹千代様が➡ 198 00:24:38,300 --> 00:24:41,100 那古野城へ移されたという噂を 聞きました。 199 00:24:41,100 --> 00:24:46,980 まことでございましょうか? さあて… それは初耳じゃ。 200 00:24:46,980 --> 00:24:52,450 何でも 駿河の今川義元様のもとへ 送られるためだというのですが。 201 00:24:52,450 --> 00:24:55,120 何だ 気になるのか? 202 00:24:55,120 --> 00:24:58,790 そりゃあ わしは三河の者ですから。 203 00:24:58,790 --> 00:25:05,590 今の三河は 今川様に押さえつけられて 何をされても じっと我慢です。➡ 204 00:25:05,590 --> 00:25:10,400 言われるがまま 従うほかないのです。 205 00:25:10,400 --> 00:25:17,270 せめて 竹千代様だけでも ご無事でいて頂かねば…。 206 00:25:17,270 --> 00:25:20,740 わしらのお殿様ですから。 207 00:25:20,740 --> 00:25:26,040 うむ… まあ それはそうだな。 (菊丸)はい。 208 00:25:28,080 --> 00:25:34,420 お主らとしては 竹千代様が今川に渡されるより➡ 209 00:25:34,420 --> 00:25:38,420 織田方に残る方がよいのか? 210 00:25:42,100 --> 00:25:47,770 正直に申しますと どちらでもよいのです。 211 00:25:47,770 --> 00:25:52,640 今は じっと我慢をされ 行く末 三河に戻られ➡ 212 00:25:52,640 --> 00:25:59,780 どこからも指図されない 立派な国を つくって頂ければ それでよいのです。 213 00:25:59,780 --> 00:26:03,650 それが わしらの望みです。 214 00:26:03,650 --> 00:26:20,740 ♬~ 215 00:26:20,740 --> 00:26:24,410 (帰蝶)十兵衛殿 久しぶりじゃのう。 216 00:26:24,410 --> 00:26:28,280 奥方様におかれましては つつがなく お過ごしのご様子➡ 217 00:26:28,280 --> 00:26:32,080 美濃の一同 それを聞き及び 安堵いたしております。 218 00:26:32,080 --> 00:26:35,750 今日は みそを持参してくれたとか。 はっ。 219 00:26:35,750 --> 00:26:38,420 父上のお指図か? 220 00:26:38,420 --> 00:26:40,350 はっ。 221 00:26:40,350 --> 00:26:45,290 ありがたきお心配り。 皆で頂きますと 礼を申し上げて下され。 222 00:26:45,290 --> 00:26:47,760 はっ。 223 00:26:47,760 --> 00:26:50,430 あれを膳所へ運べ。 224 00:26:50,430 --> 00:26:53,330 (侍女頭)誰ぞを呼べ。 (侍女)はっ。 225 00:26:53,330 --> 00:26:57,110 場所を教えて頂ければ お運びいたします。 226 00:26:57,110 --> 00:27:00,410 教えておやり。 はい。 227 00:27:11,050 --> 00:27:13,750 こなたへ。 228 00:27:21,700 --> 00:27:27,400 十兵衛 もうよい。 面を上げよ。 はっ。 229 00:27:27,400 --> 00:27:32,740 しらじらしいぞよ。 父上が みそなど持たせるわけがあるまい。 230 00:27:32,740 --> 00:27:36,610 おおかた 何か調べてまいれと命じられて 来たのじゃな。 231 00:27:36,610 --> 00:27:41,420 いや まことに あのみそは 美味でございまして…。 232 00:27:41,420 --> 00:27:48,420 まあ よい そこにいては話ができぬ。 お上がりなされ。 はっ。 233 00:27:51,090 --> 00:27:54,090 (若侍)若殿がお戻りになりました! 234 00:28:05,610 --> 00:28:09,380 (帰蝶)お帰りなさいませ。 今日は うまくいったぞ! 235 00:28:09,380 --> 00:28:13,710 (帰蝶)何がでございますか? 走るイノシシを鉄砲でしとめた。 236 00:28:13,710 --> 00:28:17,050 それは おめでとうござります。 うむ。 237 00:28:17,050 --> 00:28:20,050 ほれ 土産じゃ。 238 00:28:26,390 --> 00:28:28,730 誰じゃ? 239 00:28:28,730 --> 00:28:32,400 美濃から父上の使いで 参った者でござります。 240 00:28:32,400 --> 00:28:35,740 名は? はっ 明智十兵衛と申します。 241 00:28:35,740 --> 00:28:38,640 明智? 242 00:28:38,640 --> 00:28:42,410 先日 殿から 鉄砲の撃ち方を教えて頂いた折に➡ 243 00:28:42,410 --> 00:28:45,310 美濃にも 鉄砲に詳しい者がいると申しました。 244 00:28:45,310 --> 00:28:47,750 その十兵衛にござります。 245 00:28:47,750 --> 00:28:56,090 おお そなたが十兵衛か。 246 00:28:56,090 --> 00:28:59,090 恐れ入りまする。 247 00:29:16,040 --> 00:29:23,740 この鉄砲 どこで作られたものか当ててみよ。 248 00:29:48,410 --> 00:29:53,280 渡来物ではありませぬ。 これは 恐らく➡ 249 00:29:53,280 --> 00:30:00,760 近江国友村の助太夫や 徳左衛門の手になるものと思われます。 250 00:30:00,760 --> 00:30:03,460 ほう…。 251 00:30:07,090 --> 00:30:11,770 フッ… ハッハッハ! 当たりだ。 252 00:30:11,770 --> 00:30:14,670 助太夫に作らせたのだ。 253 00:30:14,670 --> 00:30:18,440 茶でも飲んでゆけ。 は…。 254 00:30:18,440 --> 00:30:22,140 明日 また行くぞ! 用意しておけ! (近習の者たち)はっ! 255 00:30:27,450 --> 00:30:30,120 上がれ。 256 00:30:30,120 --> 00:30:32,120 はっ。 257 00:30:37,790 --> 00:30:40,490 (ため息) 258 00:30:55,340 --> 00:30:59,810 その方 どこぞで会うたことがあるな。 259 00:30:59,810 --> 00:31:02,810 は? 260 00:31:05,420 --> 00:31:09,120 熱田の海辺ではなかったか? 261 00:31:13,760 --> 00:31:17,100 は…。 262 00:31:17,100 --> 00:31:20,430 よく覚えておいでで…。 263 00:31:20,430 --> 00:31:25,730 フッ わしは ひと言でも話した相手は忘れぬ。 264 00:31:27,310 --> 00:31:30,310 お前は要らぬのか? 265 00:31:32,050 --> 00:31:36,050 あそこで何をしておったのじゃ? 266 00:31:39,450 --> 00:31:47,130 あるお方に命じられ 信長様のお姿を拝見するため➡ 267 00:31:47,130 --> 00:31:51,800 舟のお帰りをお待ちしておりました。 268 00:31:51,800 --> 00:31:55,100 あるお方とは誰じゃ。 269 00:31:57,470 --> 00:32:00,770 私でござります。 270 00:32:03,740 --> 00:32:14,090 ふむ。 帰蝶に 十兵衛は わしのことを何と申した? 271 00:32:14,090 --> 00:32:17,090 よう分からぬお方じゃと。 272 00:32:18,760 --> 00:32:22,630 ハッハッハッハッハ…! 273 00:32:22,630 --> 00:32:25,630 それは よくぞ申した。 274 00:32:25,630 --> 00:32:29,100 わしも 己がいかなる者か まだ よう分からぬ。 275 00:32:29,100 --> 00:32:32,970 それは 難儀なことでござりますな。 難儀でたまらんのじゃ。 276 00:32:32,970 --> 00:32:35,970 ハッハッハッハッハ…! 277 00:32:41,450 --> 00:32:49,120 信長様は あのように朝早くから…。 278 00:32:49,120 --> 00:32:53,820 釣りがお好きなのですか? 279 00:32:57,000 --> 00:33:00,300 さほどに好きではない。 280 00:33:02,070 --> 00:33:09,740 子どもの頃 わしは 母上のお気に入りではなかった。 281 00:33:09,740 --> 00:33:18,750 母上は ご自分によく似た色白の弟 信勝に目をかけておられた。 282 00:33:18,750 --> 00:33:23,750 わしは それが口惜しかった。 283 00:33:26,630 --> 00:33:35,100 ある日 釣りに行って大きな魚を釣り それを母上に差し上げると➡ 284 00:33:35,100 --> 00:33:38,970 殊の外 喜ばれた。 285 00:33:38,970 --> 00:33:43,970 初めて母上から褒められた。 286 00:33:47,110 --> 00:33:52,990 それから わしは 大きな魚を釣るため 沖に出るようになった。 287 00:33:52,990 --> 00:34:00,660 しかし 母上が喜ばれたのは最初の時だけで➡ 288 00:34:00,660 --> 00:34:09,960 その後 いくら大きな魚を差し上げても よい顔をされなかった。 289 00:34:12,270 --> 00:34:15,970 むしろ 遠ざけられた。 290 00:34:21,750 --> 00:34:30,050 母上は信勝に家を継がせたかったのじゃ。 291 00:34:36,100 --> 00:34:39,770 それでも わしは釣りを続けた。 292 00:34:39,770 --> 00:34:44,440 見事な魚を釣って浜へ戻ると 漁師たちが褒めてくれる。 293 00:34:44,440 --> 00:34:48,110 その魚を皆へ分けてやると 大喜びで市に売りに行く。 294 00:34:48,110 --> 00:34:54,980 それが楽しいのじゃ。 皆が喜ぶのは楽しい。 295 00:34:54,980 --> 00:34:57,280 それだけだ。 296 00:35:04,590 --> 00:35:08,400 申し上げます。 ただいま 竹千代様がお越しになり➡ 297 00:35:08,400 --> 00:35:12,730 殿にお目通りを願っておられます。 分かった。 通せ。 298 00:35:12,730 --> 00:35:15,070 はっ。 では 私はこれで。 299 00:35:15,070 --> 00:35:17,740 いてかまわぬ。 帰蝶もいよ。 300 00:35:17,740 --> 00:35:21,610 昨日から この城に入った松平の若君じゃ。 301 00:35:21,610 --> 00:35:25,310 気遣いは無用ぞ。 302 00:35:50,640 --> 00:35:55,780 (松平竹千代)館へ戻られたと お聞きしたので参りました。 303 00:35:55,780 --> 00:36:00,450 昨日 これをやろうとお約束頂きました。 304 00:36:00,450 --> 00:36:05,050 よろしければ お手合わせ願います。 305 00:36:05,050 --> 00:36:11,390 今は無理と仰せなら また後で参ります。 306 00:36:11,390 --> 00:36:20,070 今も 後も… そなたとは将棋はもうやらぬ。 307 00:36:20,070 --> 00:36:24,940 (竹千代)何故ですか? 童と将棋はせぬことにしたのだ。 308 00:36:24,940 --> 00:36:31,080 (竹千代)負けるのが嫌だからですか。 フッ たわけ! 309 00:36:31,080 --> 00:36:36,950 このところ 前のように遊んで頂けませぬ。 310 00:36:36,950 --> 00:36:39,950 何故ですか。 311 00:36:41,720 --> 00:36:45,430 (竹千代)近習の者が申しておりました。➡ 312 00:36:45,430 --> 00:36:54,130 信長様が 私の父 松平広忠を討ち果たしたと。 313 00:37:00,440 --> 00:37:08,050 そのことで… 私にお気遣いしておられるのですか? 314 00:37:08,050 --> 00:37:12,720 もし そうなら それは無用のことでございます。 315 00:37:12,720 --> 00:37:18,060 父上は母上を離縁し 岡崎から追い払い➡ 316 00:37:18,060 --> 00:37:23,360 今川義元についたのです。 私は大嫌いでした。 317 00:37:25,400 --> 00:37:32,740 それゆえ 討ち果たされたのは 致し方ないことと思うています。 318 00:37:32,740 --> 00:37:43,750 ♬~ 319 00:37:43,750 --> 00:37:48,620 分かった。 駒を並べよ。 320 00:37:48,620 --> 00:37:51,630 はい! 321 00:37:51,630 --> 00:37:55,760 すまぬが 座を外してくれ。 322 00:37:55,760 --> 00:38:24,390 ♬~ 323 00:38:24,390 --> 00:38:26,690 待っておれ。 324 00:38:33,070 --> 00:38:35,740 美濃には いつ帰る? 325 00:38:35,740 --> 00:38:40,410 は? 明日 また来ぬか。 326 00:38:40,410 --> 00:38:48,110 そなたと鉄砲の話をしてみたい。 どうじゃ 後で都合を知らせよ。 327 00:38:51,420 --> 00:38:53,720 はっ! 328 00:38:55,290 --> 00:39:00,430 銭はあるか? 銭は。 銭… でございますか? 329 00:39:00,430 --> 00:39:07,700 城下の宿は高い。 少し渡してやれ。 はい。 330 00:39:07,700 --> 00:39:12,700 明日だぞ。 はっ。 331 00:39:20,710 --> 00:39:24,050 まことに よう分からぬお方じゃ。 332 00:39:24,050 --> 00:39:27,920 まるで 子どものような…。 333 00:39:27,920 --> 00:39:35,060 されど いずれ この国の主におなりになる。 334 00:39:35,060 --> 00:39:39,060 いささかの不安があるといえばある。 335 00:39:40,730 --> 00:39:43,730 (帰蝶)何かと相談するやもしれぬ。 336 00:39:45,610 --> 00:39:48,610 では 今日はこれにて。 337 00:39:50,410 --> 00:39:53,750 みそを運んだ者は いずこに参りましたか? 338 00:39:53,750 --> 00:39:57,080 おや もう とうに帰りましたよ。 339 00:39:57,080 --> 00:39:59,020 帰った? 340 00:39:59,020 --> 00:40:17,770 ♬~ 341 00:40:17,770 --> 00:40:21,440 一つ そなたに聞きたいことがある。 342 00:40:21,440 --> 00:40:27,110 今 わしの兄上が今川の人質になっておる。 343 00:40:27,110 --> 00:40:34,990 その兄上と そなたを 取り替えるという話がある。 344 00:40:34,990 --> 00:40:41,460 わしは不承知じゃ。 そなたを今川へ行かせたくない。 345 00:40:41,460 --> 00:40:45,160 しかし 迷いはある。 346 00:40:53,070 --> 00:40:58,770 この話を潰せば 兄上は斬られる。 347 00:41:02,750 --> 00:41:06,050 迷いはある。 348 00:41:11,090 --> 00:41:19,770 今川は敵です。 いずれ 討つべきと思うております。➡ 349 00:41:19,770 --> 00:41:26,110 しかし その敵の顔を 見たことがありませぬ。 350 00:41:26,110 --> 00:41:32,810 懐に入り 見てみたいと思います。 351 00:41:38,450 --> 00:41:44,320 敵を討つには 敵を知れと申します。 352 00:41:44,320 --> 00:41:52,000 信長様がお迷いなら 私は どちらでも構いませぬ。 353 00:41:52,000 --> 00:42:31,670 ♬~ 354 00:42:31,670 --> 00:42:34,440 三河を救うための戦ぞ! 355 00:42:34,440 --> 00:42:38,310 今川の動きから目を離すな。 今川と織田の戦を止めたいのだ。 356 00:42:38,310 --> 00:42:42,120 戦は ここまでにしてくれと 今川に手を止めさせるほかあるまい。 357 00:42:42,120 --> 00:42:44,450 和議じゃな。 358 00:42:44,450 --> 00:42:48,320 父 利政を…。 殺せるか? 359 00:42:48,320 --> 00:42:51,790 我々武士は… 病んでいます。 360 00:42:51,790 --> 00:42:56,790 立派な征夷大将軍となろう。 さすれば 麒麟がくる。 361 00:43:03,670 --> 00:43:07,070 愛知県岡崎市。 362 00:43:07,070 --> 00:43:15,070 松平家の嫡男 竹千代は 岡崎城内の坂谷邸で生まれました。 363 00:43:17,420 --> 00:43:23,760 母親の於大の方は 竹千代を産むと 間もなく離縁され➡ 364 00:43:23,760 --> 00:43:30,430 幼い竹千代は 母親と 離れ離れで暮らすことになりました。 365 00:43:30,430 --> 00:43:36,300 旧東海道の宿場町 本宿。 366 00:43:36,300 --> 00:43:42,300 ここに松平家の菩提寺 法蔵寺があります。 367 00:43:45,980 --> 00:43:52,690 竹千代は この寺で 松平家の後継者としての教育を受けたと➡ 368 00:43:52,690 --> 00:43:55,390 伝えられています。 369 00:43:58,130 --> 00:44:02,400 幼くして 織田家の人質となった竹千代は➡ 370 00:44:02,400 --> 00:44:09,100 熱田の豪商 加藤図書助の屋敷 羽城に幽閉されました。 371 00:44:11,740 --> 00:44:18,080 三河を巡る攻防の中 人質として翻弄される竹千代。 372 00:44:18,080 --> 00:44:25,380 やがて 天下人 徳川家康へと 成長を遂げていくことになるのです。 373 00:45:03,690 --> 00:45:09,430 阿波へと旅立ち 行方をくらました 甲賀世阿弥の娘 千絵を救うため➡ 374 00:45:09,430 --> 00:45:13,100 お綱の助けを借りて 甲賀の屋敷に忍び込んだ➡ 375 00:45:13,100 --> 00:45:15,770 法月弦之丞だったが➡ 376 00:45:15,770 --> 00:45:19,110 屋敷に火をつけた 旅川周馬の手により➡ 377 00:45:19,110 --> 00:45:22,440 千絵は いずこかへと 連れ去られてしまう。➡ 378 00:45:22,440 --> 00:45:24,380 掏摸の見返りお綱は➡ 379 00:45:24,380 --> 00:45:27,110 運命の出会いと信じる 弦之丞と共に➡ 380 00:45:27,110 --> 00:45:29,050 阿波へ行く事を願うが➡