1 00:00:05,360 --> 00:00:13,030 (足利義輝)夏は終わった… わしの夏は…。 2 00:00:13,030 --> 00:00:15,330 (明智十兵衛光秀)上様! 3 00:00:16,900 --> 00:00:25,200 十兵衛 また会おう。 4 00:00:27,050 --> 00:00:30,050 はっ。 5 00:00:31,720 --> 00:00:37,390 永禄8年 京で前代未聞の一大事変が起こった。 6 00:00:37,390 --> 00:00:42,690 将軍 足利義輝が襲撃を受けたのである。 7 00:00:45,730 --> 00:00:52,030 覇権を取り戻さんとする 三好長慶の子 義継の軍勢によるものであった。 8 00:00:56,080 --> 00:01:01,680 (義輝) 「敢えて暴虎せず 敢えて馮河せず。➡ 9 00:01:01,680 --> 00:01:08,020 人は其の一を知るも 其の他を知ることなし」…。 10 00:01:08,020 --> 00:01:10,690 おられたぞ! こっちだ! 11 00:01:10,690 --> 00:01:13,990 「戦戦兢兢」。 12 00:01:16,030 --> 00:01:25,040 「深き淵に臨むが如く 薄氷を履むが如し」…。 13 00:01:25,040 --> 00:01:27,040 (喚声) 14 00:01:28,710 --> 00:01:35,380 (義輝)強い子になれ 声は大きく よく学べ。➡ 15 00:01:35,380 --> 00:01:39,250 さすれば立派な征夷大将軍となろう。➡ 16 00:01:39,250 --> 00:01:42,260 世を平らかにできよう。➡ 17 00:01:42,260 --> 00:01:46,990 さすれば 麒麟がくる。➡ 18 00:01:46,990 --> 00:01:51,730 この世に麒麟が舞い降りると…。➡ 19 00:01:51,730 --> 00:01:57,400 この世に 誰も見たことのない 麒麟という生き物がいる。➡ 20 00:01:57,400 --> 00:02:05,100 穏やかな世を作れる者だけが 連れてこられる不思議な生き物だという。 21 00:02:07,210 --> 00:02:09,510 (義輝)ううっ! 22 00:02:14,890 --> 00:02:21,590 麒麟がくる道は遠いのう。 23 00:02:30,300 --> 00:02:37,300 足利13代将軍 義輝は 30年の生涯を閉じた。 24 00:02:40,950 --> 00:02:43,720 (子どもたち)ありがとうございました。 25 00:02:43,720 --> 00:02:46,720 気を付けてお帰り。 (子どもたち)はい! 26 00:02:48,390 --> 00:02:51,290 (明智左馬助)十兵衛様! 27 00:02:51,290 --> 00:02:54,260 左馬助 何事だ? 28 00:02:54,260 --> 00:02:58,070 将軍が… 義輝公が…。➡ 29 00:02:58,070 --> 00:03:03,070 二条御所にてお討ち死にあそばされた と。 30 00:03:04,670 --> 00:03:09,370 何? 討ち死に? 31 00:03:11,010 --> 00:03:14,350 誰だ 誰がやった! 32 00:03:14,350 --> 00:03:20,020 (左馬助) 先ほど朝倉様のご家臣がお見えで…➡ 33 00:03:20,020 --> 00:03:24,020 三好の軍勢が御所に押し入ったと! 34 00:03:37,040 --> 00:03:40,370 何故じゃ。 35 00:03:40,370 --> 00:03:43,710 何故じゃ! 36 00:03:43,710 --> 00:06:24,410 ♬~ 37 00:06:26,270 --> 00:06:32,210 永禄の変により 将軍の座は空位となった。 38 00:06:32,210 --> 00:06:34,980 義輝暗殺を 引き起こした 三好一派は➡ 39 00:06:34,980 --> 00:06:37,890 義輝の後継と 目される弟➡ 40 00:06:37,890 --> 00:06:40,690 覚慶を幽閉し 自分たちが➡ 41 00:06:40,690 --> 00:06:43,020 意のままに 操れる 義栄を➡ 42 00:06:43,020 --> 00:06:46,690 次期将軍に擁立しようとしたのである。 43 00:06:46,690 --> 00:06:48,630 事態は誰も予想しえない➡ 44 00:06:48,630 --> 00:06:51,330 様相となりつつあった。 45 00:06:53,370 --> 00:06:55,700 (細川藤孝)御免! 46 00:06:55,700 --> 00:06:58,370 松永様! 47 00:06:58,370 --> 00:07:00,310 (松永久秀)京でのことは聞いておる。 48 00:07:00,310 --> 00:07:02,980 まさか 時の将軍を討ち果たすとは…➡ 49 00:07:02,980 --> 00:07:06,310 息子どもめ とんでもないことをしてくれた。 50 00:07:06,310 --> 00:07:08,980 義輝様のみならず 御母君の慶寿院様➡ 51 00:07:08,980 --> 00:07:11,650 末弟の周暠様までが お討たれになったとのこと。 52 00:07:11,650 --> 00:07:15,320 あたかも 足利将軍家を 根絶やしにするかのごとき暴挙! 53 00:07:15,320 --> 00:07:18,230 三好の一党は 一体 何を考えておるのですか! 54 00:07:18,230 --> 00:07:24,000 ここまで先走るとは… わしの手落ちじゃ。 55 00:07:24,000 --> 00:07:28,340 一乗院は… 覚慶様はご無事か? 56 00:07:28,340 --> 00:07:31,670 (一色)それが…! 既に一乗院は 三好の兵に囲まれております。 57 00:07:31,670 --> 00:07:35,010 義輝様にお仕えしていた我らでは 一歩も中へは…。 58 00:07:35,010 --> 00:07:36,940 たわけどもが! 59 00:07:36,940 --> 00:07:39,350 手回しのよいことじゃ。 60 00:07:39,350 --> 00:07:43,020 覚慶様は足利家嫡流 亡き義輝様の弟君…➡ 61 00:07:43,020 --> 00:07:47,020 このままでは 覚慶様のお命も危のうございます! 62 00:07:49,360 --> 00:07:53,030 三好の方は わしがなんとかする! 覚慶様のお命➡ 63 00:07:53,030 --> 00:07:55,730 なんとしても守らねばならん! 64 00:07:57,700 --> 00:08:01,970 次期将軍候補の筆頭と 目される覚慶は➡ 65 00:08:01,970 --> 00:08:06,640 三好一派によって 興福寺一乗院に 幽閉されていた。 66 00:08:06,640 --> 00:08:09,540 ≪(見張りの武士)なりませぬ。 何人も通してはならぬと…。 67 00:08:09,540 --> 00:08:12,510 ≪(松永)よいから わしには構うな。 警護を続けよ。 68 00:08:12,510 --> 00:08:14,980 ≪(見張りの武士)なりませぬ。 ここから先は…。 ≪(松永)控えよ!➡ 69 00:08:14,980 --> 00:08:20,850 多聞山城城主 松永久秀が ひと言 お悔やみを申し上げるために➡ 70 00:08:20,850 --> 00:08:23,150 参上したのじゃ。 71 00:08:37,000 --> 00:08:40,870 (松永)松永久秀にございます。➡ 72 00:08:40,870 --> 00:08:49,350 この度は お兄上様のこと まことに痛恨の極みでございます。➡ 73 00:08:49,350 --> 00:08:53,690 ご心中 お察し申し上げまする。➡ 74 00:08:53,690 --> 00:09:00,560 こよいは 取り急ぎ お伺いしたきことがございまして…。➡ 75 00:09:00,560 --> 00:09:04,300 こちらのご門跡様は➡ 76 00:09:04,300 --> 00:09:11,640 将軍におなりあそばすお気持ち ございましょうか? 77 00:09:11,640 --> 00:09:18,510 筋から申せば 次の将軍は まごうことなく こちらのご門跡様➡ 78 00:09:18,510 --> 00:09:21,510 覚慶様でございます。 79 00:09:23,650 --> 00:09:27,990 (覚慶)私は6歳で仏門に入った。 80 00:09:27,990 --> 00:09:36,660 跡目争いを避けるため 嫡子以外の男子は 全て出家させるという足利家の習い。➡ 81 00:09:36,660 --> 00:09:44,540 ゆえに私は 刀を持ったことも 弓を引いたこともない。 82 00:09:44,540 --> 00:09:52,010 その私に 武家の棟梁など務まるはずもない…。 83 00:09:52,010 --> 00:09:57,880 恐れながら… ただいまのお言葉 もはや どなたにも通じませぬ。 84 00:09:57,880 --> 00:10:03,620 なかんずく 義輝様を討った者たちにはなおさら…。➡ 85 00:10:03,620 --> 00:10:12,330 ご末弟の周暠様も 覚慶様と同じ 僧侶の身であらせられましたが➡ 86 00:10:12,330 --> 00:10:17,240 容赦なく討たれました。 お聞かせ下さい。➡ 87 00:10:17,240 --> 00:10:23,240 このまま ここで 座して死をお待ちになりますか? 88 00:10:26,380 --> 00:10:29,080 ≪(松永)それとも…。 89 00:10:49,400 --> 00:10:52,740 死にとうはない。 90 00:10:52,740 --> 00:11:03,680 私は 悟りには程遠いゆえ… 死にとうはない。 91 00:11:03,680 --> 00:11:09,360 亡き兄上様のお側衆を務めておりました 細川藤孝も➡ 92 00:11:09,360 --> 00:11:14,230 ご門跡様のことを 深く案じておりまする。 93 00:11:14,230 --> 00:11:18,370 そのことをお忘れなきよう…。➡ 94 00:11:18,370 --> 00:11:22,070 失礼つかまつりました。 95 00:11:25,240 --> 00:11:29,710 松永久秀の意を受けた細川藤孝は➡ 96 00:11:29,710 --> 00:11:34,050 覚慶の身柄を押さえ 一乗院から脱出を試みた。 97 00:11:34,050 --> 00:11:37,350 よし 行くぞ。 おう! 98 00:11:40,390 --> 00:11:42,690 (三好番兵)待て。 99 00:11:50,060 --> 00:11:53,060 中をあらためる。 100 00:12:03,340 --> 00:12:05,680 おい! 曲者が忍び込んだ。 来てくれ。 101 00:12:05,680 --> 00:12:08,980 (三好番兵)どこじゃ! 向こうだ。 参るぞ。 102 00:12:16,020 --> 00:12:19,320 行くぞ! (一同)おう! 103 00:12:27,370 --> 00:12:33,710 覚慶を脱出させた藤孝らは 身柄を三好一派の手の届かぬ所へ移し➡ 104 00:12:33,710 --> 00:12:37,710 将軍擁立に向け 動き出した。 105 00:12:39,380 --> 00:12:44,250 (山崎吉家)ならぬ ならぬ! そのような無理は通らぬぞ。 106 00:12:44,250 --> 00:12:47,550 そこをまげてお願い申し上げる。 107 00:12:50,390 --> 00:12:53,730 大和へ行く? 何用で? 108 00:12:53,730 --> 00:12:57,060 多聞山城へ参り 松永久秀様に会うてまいります。 109 00:12:57,060 --> 00:13:00,400 松永様に会うて どうするのだ? 110 00:13:00,400 --> 00:13:03,700 それを答えねば お許しが出ませぬか? 111 00:13:05,240 --> 00:13:12,350 (山崎)とにかく国を出たい 大和へ行って 松永様に会うの一点張りでして…。 112 00:13:12,350 --> 00:13:18,020 (朝倉義景)うむ… 明智が松永殿にのう…。 113 00:13:18,020 --> 00:13:21,690 (山崎)とんだやっかい事をお聞かせして 申し訳ございませぬ。➡ 114 00:13:21,690 --> 00:13:26,030 すぐに追い返しますゆえ…。 (義景)行かせておけ。 115 00:13:26,030 --> 00:13:33,700 (山崎)は? 京でのこと… 既に聞き及んでおるのじゃ。 116 00:13:33,700 --> 00:13:36,040 は? 117 00:13:36,040 --> 00:13:41,910 行かせておけばよい。 (山崎)いや しかし…。 118 00:13:41,910 --> 00:13:51,050 美濃を追われ 我が越前に流れ着き 牢人同様 寺子屋の師匠に甘んじておる。 119 00:13:51,050 --> 00:14:01,060 かと思えば 頻繁に京と行き来し 将軍の覚えも めでたかったと聞く。 120 00:14:01,060 --> 00:14:06,870 使える刀かナマクラか…。 121 00:14:06,870 --> 00:14:15,340 明智十兵衛… おかしな男よのう…。 122 00:14:15,340 --> 00:14:18,340 フフフ…。 123 00:14:29,890 --> 00:14:33,890 何故じゃ! 何故 かようなことを! 124 00:14:37,360 --> 00:14:40,700 (家臣)お待ち下さい 明智殿! 今 お目通りを…! 125 00:14:40,700 --> 00:14:44,370 どけ! 明智殿! お待ち下さい! 126 00:14:44,370 --> 00:14:46,670 どけ! 127 00:14:48,240 --> 00:14:52,250 (松永)来たか やはり。 ああ よい よい。 128 00:14:52,250 --> 00:14:54,250 はっ。 129 00:14:57,720 --> 00:15:05,420 (松永)お主に初めて会うた時 お主は 子どものように鉄砲を欲しがっておった。 130 00:15:07,530 --> 00:15:12,670 これを見る度に お主のことを思い出す。 何故です? 131 00:15:12,670 --> 00:15:17,370 何故 将軍をお討ちになった? 132 00:15:19,010 --> 00:15:23,680 松永様は 京から追い出すだけだとおっしゃった。 133 00:15:23,680 --> 00:15:29,350 将軍は… 義輝様は決して討たぬと! 134 00:15:29,350 --> 00:15:32,690 (松永)わしの読みが甘かった。➡ 135 00:15:32,690 --> 00:15:38,020 息子たちが しでかしたことゆえ わしも 責めを負わねばならぬと思うておる。 136 00:15:38,020 --> 00:15:41,360 当然のこと! 137 00:15:41,360 --> 00:15:44,030 腹が立つか? 立ちます! 138 00:15:44,030 --> 00:15:46,930 (松永)わしが憎いか? 憎い! 139 00:15:46,930 --> 00:16:21,870 ♬~ 140 00:16:21,870 --> 00:16:24,170 撃て。 141 00:16:26,610 --> 00:16:29,340 これでわしを撃て。 142 00:16:29,340 --> 00:16:35,010 玉は込めてある。 さあ 撃て。 143 00:16:35,010 --> 00:17:05,650 ♬~ 144 00:17:05,650 --> 00:17:09,980 うわあ~! 145 00:17:09,980 --> 00:17:12,280 (銃声) 146 00:17:25,530 --> 00:17:34,210 (松永)十兵衛 このまま 将軍がいなくなれば幕府は滅ぶぞ。➡ 147 00:17:34,210 --> 00:17:40,910 幕府あっての我らなのだ。 近頃 そう思うのだ。 148 00:17:44,880 --> 00:17:49,360 松永様のお言葉とは思えませぬな。 149 00:17:49,360 --> 00:17:54,690 美濃の道三様同様 身一つで旗を揚げられ➡ 150 00:17:54,690 --> 00:17:59,370 幕府何するものぞ 将軍恐るるに足らずという勢いで➡ 151 00:17:59,370 --> 00:18:04,200 武士としての階を駆け上がられた。 152 00:18:04,200 --> 00:18:08,980 その松永様が 幕府あっての我らとは! 153 00:18:08,980 --> 00:18:13,310 そのお言葉 本心か? (松永)本心だ…➡ 154 00:18:13,310 --> 00:18:17,180 半分はな。➡ 155 00:18:17,180 --> 00:18:23,960 この十余年 京で政を行い 大和一国を預けられ…➡ 156 00:18:23,960 --> 00:18:28,660 ここにきて初めて わしは身にしみておる。➡ 157 00:18:28,660 --> 00:18:33,530 幕府というものが 将軍というものの威光が➡ 158 00:18:33,530 --> 00:18:38,670 人を 武士を動かすのだということを。 159 00:18:38,670 --> 00:18:42,010 あとの半分は…? 160 00:18:42,010 --> 00:18:48,010 迷うておる。 まことにそうなのかどうか…。 161 00:18:49,680 --> 00:18:52,980 答えが出ん。 162 00:18:56,560 --> 00:19:03,630 (松永)一乗院覚慶… この名前に聞き覚えがあるか? 163 00:19:03,630 --> 00:19:08,500 亡き義輝様の弟君…? 164 00:19:08,500 --> 00:19:11,970 一乗院のご門跡様じゃ。 165 00:19:11,970 --> 00:19:15,640 実は 数日前 三好方に幽閉されての。 166 00:19:15,640 --> 00:19:18,540 まさか弟君まで? 167 00:19:18,540 --> 00:19:22,520 いや 細川殿たちの差配により 無事 大和を逃れ➡ 168 00:19:22,520 --> 00:19:26,290 今は 甲賀の和田惟政の館におられる。 169 00:19:26,290 --> 00:19:33,990 甲賀に…。 覚慶様は 我らのような武家の育ちではない。 170 00:19:33,990 --> 00:19:38,870 ゆくゆくは 徳の高いお坊様に なられたはずのお方じゃ。 171 00:19:38,870 --> 00:19:47,010 だが 世俗に戻られれば 次の将軍に最も近い方。➡ 172 00:19:47,010 --> 00:19:54,880 実は 朝倉様から書状が届いておる。 173 00:19:54,880 --> 00:19:57,650 朝倉様が? 174 00:19:57,650 --> 00:20:07,690 覚慶様が将軍にふさわしいお方と分かれば 越前で引き受けてもよい と。➡ 175 00:20:07,690 --> 00:20:11,030 朝倉様は こう書いておられる。 176 00:20:11,030 --> 00:20:17,370 お主が来たら 甲賀の和田の館に 行くように勧めてくれ と。➡ 177 00:20:17,370 --> 00:20:22,710 行くかどうかは お主の気持ち次第とも…。 178 00:20:22,710 --> 00:20:26,380 覚慶様が どのようなお方か知りたいのであろう。 179 00:20:26,380 --> 00:20:32,250 つまり将軍の器か否か…➡ 180 00:20:32,250 --> 00:20:37,390 お主のその目で確かめてこい と。 181 00:20:37,390 --> 00:20:40,060 私に…。 182 00:20:40,060 --> 00:20:46,400 ついては その路銀は越前で持つ…。 ハッハッハ…!➡ 183 00:20:46,400 --> 00:20:50,400 まあ 当たり前じゃの。 184 00:20:57,740 --> 00:21:08,350 なあ 十兵衛 このまま 越前で 世が変わるのを座して待つつもりか。 185 00:21:08,350 --> 00:21:13,230 今 武士の世は 大きな曲がり角に来ておる。 186 00:21:13,230 --> 00:21:25,910 それを どう拓いていくのか お主もわしも正念場じゃ。 187 00:21:25,910 --> 00:21:49,960 ♬~ 188 00:21:49,960 --> 00:21:52,960 (いななき) 189 00:22:06,010 --> 00:22:09,350 (望月東庵)ひい ふう みい よ いつ…。 190 00:22:09,350 --> 00:22:11,680 (伊呂波太夫)駒ちゃん いますか?➡ 191 00:22:11,680 --> 00:22:16,360 おや 先生。 ご精が出ますね。 (東庵)フッ…。➡ 192 00:22:16,360 --> 00:22:22,230 最初は 700袋だけ。 そういう約束だったはずじゃ。 193 00:22:22,230 --> 00:22:28,370 それが今では… 見ろ このありさまだ。 194 00:22:28,370 --> 00:22:38,040 わしのけがが治るまでの とりあえずの手だてのつもりが…➡ 195 00:22:38,040 --> 00:22:41,910 まさか このような…。 196 00:22:41,910 --> 00:22:46,390 私 ちょっと 駒ちゃんに相談がありますから。 197 00:22:46,390 --> 00:22:50,260 (駒)トメ吉さん センブリ持ってきて下さい。 (茶の振売)はいよ!➡ 198 00:22:50,260 --> 00:22:54,060 センブリ センブリと…。➡ 199 00:22:54,060 --> 00:22:56,960 はいよ! はい センブリ。 200 00:22:56,960 --> 00:22:58,930 (振売の娘)ありがとう。 201 00:22:58,930 --> 00:23:01,930 はい センブリ。 (駒)ありがとう。 202 00:23:03,870 --> 00:23:09,010 お茶売りのおじさんと娘 だいぶ慣れてきたみたいね。 203 00:23:09,010 --> 00:23:11,340 また注文ですか? 204 00:23:11,340 --> 00:23:19,690 ホホホ… 実は追加で 次の晦日までに 満福寺さん 200➡ 205 00:23:19,690 --> 00:23:23,360 亀岡八幡宮 200 都合 400。 206 00:23:23,360 --> 00:23:27,030 調合するのは私一人ですから。 207 00:23:27,030 --> 00:23:31,900 もう一人 頼む? 薬屋の見習いで 知ってるのがいるけど。 208 00:23:31,900 --> 00:23:38,640 勘弁して下さい。 お米も買いました。 みそも買いました。 もう十分です。 209 00:23:38,640 --> 00:23:42,380 はあ… 何言ってるの。 210 00:23:42,380 --> 00:23:47,250 世の中の貧しい人 病に苦しんでる人たちを➡ 211 00:23:47,250 --> 00:23:50,050 助けたいって言ったのは 駒ちゃんじゃないの。 212 00:23:50,050 --> 00:23:53,720 どんどん作って助けなさいよ。 213 00:23:53,720 --> 00:23:56,390 (ため息) 214 00:23:56,390 --> 00:24:03,000 これはね 駒ちゃん ひょっとすると あんたが思っているよりも➡ 215 00:24:03,000 --> 00:24:10,340 ずっと大きな… 大変な仕事になるよ きっと。 216 00:24:10,340 --> 00:24:14,340 ずっと大きな仕事…? 217 00:24:16,010 --> 00:24:22,310 やっぱり 人を増やそ! ね そうしよ! 218 00:24:31,020 --> 00:24:34,890 (鎧武者)このような路地裏に 医者の家などございましょうか。 219 00:24:34,890 --> 00:24:39,370 三好一派は 関白 近衛前久に圧力をかけ➡ 220 00:24:39,370 --> 00:24:44,240 次期将軍選びを 有利に進めようとしていた。 221 00:24:44,240 --> 00:24:47,540 (近衛前久)確かにこの辺りと聞いたが…。 222 00:24:52,910 --> 00:24:57,610 (鎧武者)もし うそならば ただではすまされませぬぞ。 223 00:25:06,530 --> 00:25:10,330 (前久)頼もう。 こちらに伊呂波太夫はおるか? 224 00:25:10,330 --> 00:25:15,000 ん? ど… どなたかな? 225 00:25:15,000 --> 00:25:17,300 私は あの…。 226 00:25:18,870 --> 00:25:20,870 宮中から参った者で…。 227 00:25:20,870 --> 00:25:23,570 宮中…? 228 00:25:25,640 --> 00:25:28,010 (太夫)おや さき様! 229 00:25:28,010 --> 00:25:31,680 あ… よかった! いた! やっと見つけた! 230 00:25:31,680 --> 00:25:35,020 どうなさいました わざわざ こんな所まで? 231 00:25:35,020 --> 00:25:38,360 こんな所…。 一座まで出向いたが留守。 232 00:25:38,360 --> 00:25:40,690 何とかいう医者の家に行ったというので➡ 233 00:25:40,690 --> 00:25:45,360 道を聞き聞き ようようたどりついたわい。 234 00:25:45,360 --> 00:25:49,240 近衛様 お久しゅうございます。➡ 235 00:25:49,240 --> 00:25:51,240 その節は 大変お世話になりました。 236 00:25:51,240 --> 00:25:53,240 これは 一別以来。 237 00:25:53,240 --> 00:25:59,380 さき様御自ら わざわざ 私の出先まで追いかけて見えるとは➡ 238 00:25:59,380 --> 00:26:03,250 よほどのお話ですね? 239 00:26:03,250 --> 00:26:06,190 (せきばらい) 人払いを。 240 00:26:06,190 --> 00:26:10,320 人払い? ここは わしのうちじゃ! 241 00:26:10,320 --> 00:26:15,190 先生 ちょっと あちらをお借りしますよ。 ああ こんな所だがな。 242 00:26:15,190 --> 00:26:17,890 さき様 どうぞ こちらへ。 243 00:26:27,870 --> 00:26:31,610 駒 どういうことじゃ? 244 00:26:31,610 --> 00:26:35,550 あやつは 一体 何者だ? 関白様です。 245 00:26:35,550 --> 00:26:41,690 ん? 小さい頃 太夫と 姉弟のように育ったそうなのです。 246 00:26:41,690 --> 00:26:47,030 今でも2人きりになると 実の姉君のように慕っておられて…。 247 00:26:47,030 --> 00:26:50,900 ≪手はずどおり 取り囲め! 行け 行け! 早う!➡ 248 00:26:50,900 --> 00:26:53,200 一人も外に出すな! 249 00:26:58,640 --> 00:27:01,040 ん? 250 00:27:01,040 --> 00:27:05,880 (前久)あの連中… 三好の一族は とんでもないやつらで➡ 251 00:27:05,880 --> 00:27:10,650 実弟の覚慶を差し置き 今 四国におられる義栄…➡ 252 00:27:10,650 --> 00:27:17,990 この者は いとこにあたるのですが… そちらを次の将軍に据えろと言い立てる。 253 00:27:17,990 --> 00:27:22,860 太夫 どう思いますか? どうって…。 254 00:27:22,860 --> 00:27:28,000 征夷大将軍は 帝から宣下を受けねばなりません。 255 00:27:28,000 --> 00:27:32,340 宣下の前に 帝は政所の意見をお聞きになります。 256 00:27:32,340 --> 00:27:39,010 政所の意見を決めるのは関白… つまり この私。 だから…。 257 00:27:39,010 --> 00:27:43,350 さき様は どう思うの? 私は…➡ 258 00:27:43,350 --> 00:27:50,020 血筋から言っても 次の将軍は 実弟の覚慶でなければおかしいと…➡ 259 00:27:50,020 --> 00:27:53,360 そうではありませんか? 260 00:27:53,360 --> 00:27:57,700 じゃあ そう言えば? 言いました。 261 00:27:57,700 --> 00:28:04,700 言いましたが それでは駄目だと。 262 00:28:06,510 --> 00:28:14,510 どうしても次は義栄だと。 私にウンと言え と。 263 00:28:16,180 --> 00:28:19,180 断ったら…? 264 00:28:21,320 --> 00:28:24,620 斬る と…。 265 00:28:26,990 --> 00:28:31,860 で さき様 あなたはどう思うの? 266 00:28:31,860 --> 00:28:35,160 迷っております。 267 00:28:38,600 --> 00:28:42,340 (太夫)いいんじゃないですか。 268 00:28:42,340 --> 00:28:50,220 三好のお侍たちが 四国のお方を将軍にしたいと言うのなら➡ 269 00:28:50,220 --> 00:28:55,920 そうしてさしあげれば? 270 00:29:00,360 --> 00:29:05,630 四国のお方だろうが もう一人のお方だろうが➡ 271 00:29:05,630 --> 00:29:09,970 私たちは痛くもかゆくもない。 272 00:29:09,970 --> 00:29:15,310 さき様も本心はそんなところでしょう? 273 00:29:15,310 --> 00:29:18,980 まあ… そうでしょう…。 274 00:29:18,980 --> 00:29:30,990 次の神輿に誰を担ぐか 命懸けでこだわっているのは武士だけ。 275 00:29:30,990 --> 00:29:38,660 そのことで関白が命を落とすなんて ばかばかしい…➡ 276 00:29:38,660 --> 00:29:41,330 そう言っているのですよ 私。 277 00:29:41,330 --> 00:29:49,010 しかし 太夫 私が四国の方を推せば 戦になるかもしれません。 278 00:29:49,010 --> 00:29:52,680 したけりゃすればいいのです。 279 00:29:52,680 --> 00:30:01,350 戦って とことん戦って どっちも滅んでしまえばいい。 280 00:30:01,350 --> 00:30:10,650 武士がいなくなれば 戦はこの世から消えてなくなる…。 281 00:30:12,700 --> 00:30:16,370 結構なことじゃありませんか? 282 00:30:16,370 --> 00:30:27,710 私が言いたいのはね さき様も私も武士じゃないってこと。 283 00:30:27,710 --> 00:30:32,010 それだけのこと。 284 00:30:37,060 --> 00:30:43,360 分かりました 太夫がおっしゃりたいことは…。 285 00:30:52,070 --> 00:30:55,940 (藤孝)早う! 早うせい! お捜しせよ!➡ 286 00:30:55,940 --> 00:30:59,410 日が落ちぬうちに急げ! (一同)はっ! 287 00:30:59,410 --> 00:31:04,020 (三淵藤英)まだ見つからぬのか。 申し訳ありませぬ。 288 00:31:04,020 --> 00:31:06,920 ちょっと目を離した隙に お姿が見えなくなり…➡ 289 00:31:06,920 --> 00:31:10,890 履物もお履きにならず一体どちらへ…。 290 00:31:10,890 --> 00:31:13,360 (ため息) 291 00:31:13,360 --> 00:31:17,230 三淵様。 おお。 お久しゅうございまする。 292 00:31:17,230 --> 00:31:21,030 十兵衛殿。 一体 何の騒ぎでございますか? 293 00:31:21,030 --> 00:31:24,900 (藤孝)何故 こちらへ? いや…➡ 294 00:31:24,900 --> 00:31:27,710 実は…。 295 00:31:27,710 --> 00:31:30,710 ≪(一色)お戻りでございます! 296 00:31:34,050 --> 00:31:36,720 (三淵)覚慶様…! 297 00:31:36,720 --> 00:31:39,390 (藤孝)ご無事で…。 (三淵)誰か 履物を持て。 298 00:31:39,390 --> 00:31:41,320 はっ! 299 00:31:41,320 --> 00:31:47,060 なぜかな… 大和へ 寺へ戻ろうと思うてな…。 300 00:31:47,060 --> 00:31:50,730 (藤孝)戻れば 三好の一党に討ち取られます。 301 00:31:50,730 --> 00:31:53,030 (一色)早うせい。 302 00:32:01,370 --> 00:32:07,070 そなたは… どなたであったかな? 303 00:32:09,210 --> 00:32:12,990 明智十兵衛光秀と申します。 304 00:32:12,990 --> 00:32:17,360 (三淵)十兵衛は 亡き義輝様が生前に気に入られ➡ 305 00:32:17,360 --> 00:32:21,230 殊の外 ご信用厚かった者にございます。 306 00:32:21,230 --> 00:32:25,700 兄上が… そうか。 307 00:32:25,700 --> 00:32:34,000 こたびのこと まことに無念… 言葉もございませぬ。 308 00:32:36,710 --> 00:32:41,580 (覚慶)明智とやら。 は? 309 00:32:41,580 --> 00:32:50,060 ここにおる三淵たちは 命を懸けて 私を次の将軍にと 働いてくれておる。 310 00:32:50,060 --> 00:32:59,730 なれど… その大任 この私に務まると思うか? 311 00:32:59,730 --> 00:33:27,360 ♬~ 312 00:33:27,360 --> 00:33:34,030 死にとうない… その一心で大和を出てまいった。 313 00:33:34,030 --> 00:33:43,040 しかし 今は… 今の私は それだけでは 到底 事足りぬのだと➡ 314 00:33:43,040 --> 00:33:47,040 ようやく分かりかけてきた。 315 00:33:49,380 --> 00:33:55,080 (覚慶)だが… 私は戦が好きではない。 316 00:33:57,060 --> 00:34:06,330 死ぬのが怖い。 人を殺すなど思うだけでも恐ろしい。 317 00:34:06,330 --> 00:34:19,340 ♬~ 318 00:34:19,340 --> 00:34:23,340 私は兄とは違う。 319 00:34:28,690 --> 00:34:31,020 (藤孝)覚慶様。➡ 320 00:34:31,020 --> 00:34:36,360 覚慶様のお体には まごうことなき 足利の血が流れております。➡ 321 00:34:36,360 --> 00:34:40,030 その尊き血は 我ら武士の誇り。➡ 322 00:34:40,030 --> 00:34:47,710 何とぞ その矜持をお持ちになり 足利の御旗を高く掲げられますよう! 323 00:34:47,710 --> 00:34:55,050 覚慶様には 還俗して頂くこと 相定まっております。 324 00:34:55,050 --> 00:34:57,720 還俗…! 325 00:34:57,720 --> 00:35:02,720 (三淵)支度が整えばすぐにも と。 326 00:35:06,330 --> 00:35:11,630 (藤孝) 覚慶様には 何とぞ そのお心構えを! 327 00:35:13,670 --> 00:35:16,340 (覚慶)ああ すまぬ。 328 00:35:16,340 --> 00:35:34,640 ♬~ 329 00:35:49,700 --> 00:35:56,040 (三淵)十兵衛殿がどのように思われたか… おおよその察しはつく。 330 00:35:56,040 --> 00:36:03,740 実のところ私にも… 覚慶様については 迷いがある…。 331 00:36:05,320 --> 00:36:12,990 兄上。 その話は とっくに 答えが出ておるではありませぬか。➡ 332 00:36:12,990 --> 00:36:20,690 義輝様亡きあと 我らがお支えすべきは 覚慶様以外にはない と。 333 00:36:22,330 --> 00:36:29,010 お支え申す側の我らさえ しっかりしておれば 天下は動く と。 334 00:36:29,010 --> 00:36:32,680 分かっておる…。 335 00:36:32,680 --> 00:36:37,350 (藤孝) 決めたのです。 もう後へは戻れませぬ。 336 00:36:37,350 --> 00:36:44,220 覚慶様を頂き上洛する。 そして 朝廷から征夷大将軍の宣下を賜る。 337 00:36:44,220 --> 00:36:47,360 そのためには…。 上杉 武田 朝倉…➡ 338 00:36:47,360 --> 00:36:55,360 諸国の大名の支えが 後押しがいる。 分かっておる。 339 00:37:02,640 --> 00:37:12,320 十兵衛殿 越前にお帰りになりましたら くれぐれも朝倉様にはよしなに。 340 00:37:12,320 --> 00:37:15,990 機が熟せば 共に上洛を と…。 341 00:37:15,990 --> 00:37:20,660 (三淵)何とぞ! (藤孝)よろしくお願い申し上げます。 342 00:37:20,660 --> 00:37:51,620 ♬~ 343 00:37:51,620 --> 00:37:57,620 (義景)明智 ご苦労。 面を上げよ。 344 00:38:01,300 --> 00:38:05,000 松永殿は息災であったか? 345 00:38:10,310 --> 00:38:16,180 義景様にくれぐれもよろしく と。 346 00:38:16,180 --> 00:38:20,320 うむ。 フフフ…。➡ 347 00:38:20,320 --> 00:38:26,320 で? 覚慶様とは会うたか? 348 00:38:28,190 --> 00:38:30,660 はい。 349 00:38:30,660 --> 00:38:36,540 (山崎)間もなく甲賀を出られ 北の矢島へ移られるとのこと。 350 00:38:36,540 --> 00:38:40,540 六角殿の差配じゃな。 351 00:38:43,680 --> 00:38:50,550 実はのう 山崎。 事と次第によっては この義景➡ 352 00:38:50,550 --> 00:38:59,220 次の将軍を我が越前に お迎えしてもよい と思うておる。 353 00:38:59,220 --> 00:39:01,960 (山崎)まことでございますか! (義景)まあ…➡ 354 00:39:01,960 --> 00:39:05,960 この十兵衛の返答次第じゃがの。 355 00:39:11,970 --> 00:39:18,840 では聞こう。 覚慶様 お主の目から見て➡ 356 00:39:18,840 --> 00:39:25,840 まこと 将軍のお器であったか? どうじゃ? 357 00:39:30,660 --> 00:39:34,330 正直に申し上げても よろしゅうございますか? 358 00:39:34,330 --> 00:39:37,030 無論じゃ。 359 00:39:40,200 --> 00:39:46,910 私が見聞きした限りでございますが…。 (義景)構わぬ。 360 00:39:46,910 --> 00:39:53,010 強さも器量も 何一つ兄にかなうものはない。 361 00:39:53,010 --> 00:39:57,680 死にとうない…。 死ぬのが怖い。 362 00:39:57,680 --> 00:40:06,020 次なる将軍の大任 あのお方はいかがとは存じます! 363 00:40:06,020 --> 00:40:13,720 (鷹の鳴き声) 364 00:40:19,040 --> 00:40:27,040 まことに… そう思うのか 任にあらずと? 365 00:40:29,050 --> 00:40:32,720 私ごときが まことに せん越なれど…➡ 366 00:40:32,720 --> 00:40:37,420 今は そうとしか 申し上げられませぬ。 367 00:40:44,060 --> 00:40:49,400 そうか。 368 00:40:49,400 --> 00:40:53,100 しかしなあ…。 369 00:41:00,050 --> 00:41:02,750 (藤孝)兄上! 370 00:41:04,350 --> 00:41:07,690 (藤孝)兄上! 371 00:41:07,690 --> 00:41:11,020 何事だ? たった今 京からの知らせで…➡ 372 00:41:11,020 --> 00:41:14,690 三好に 先を越されました! 373 00:41:14,690 --> 00:41:18,030 何? 374 00:41:18,030 --> 00:41:38,050 ♬~ 375 00:41:38,050 --> 00:41:40,720 お出ましにございます。 376 00:41:40,720 --> 00:41:59,740 ♬~ 377 00:41:59,740 --> 00:42:05,540 関白 近衛前久が 謹んで申し上げます。 378 00:42:05,540 --> 00:42:11,680 前の将軍 足利義輝が死に 空位となっております➡ 379 00:42:11,680 --> 00:42:20,030 征夷大将軍職に 足利義栄を推挙申し上げます。 380 00:42:20,030 --> 00:42:27,900 関白 近衛前久は 次期将軍に 四国の足利義栄を推挙する旨➡ 381 00:42:27,900 --> 00:42:31,640 帝に奏上したのである。 382 00:42:31,640 --> 00:42:37,040 自分の体よりはるかに大きなチョウの羽を 一生懸命 運んでいた。 383 00:42:37,040 --> 00:42:40,710 将軍という大きな羽は一人では運べぬ。 384 00:42:40,710 --> 00:42:44,050 そんなことでは困ります。 上洛されてはいかがでございましょう。 385 00:42:44,050 --> 00:42:46,950 上洛する気があるのかないのか。 致し方なしか。 386 00:42:46,950 --> 00:42:51,390 のう 十兵衛 わしに仕える気はないか? 387 00:42:51,390 --> 00:42:56,690 そなたは明智家の当主。 思うがままに生きなさい。 388 00:43:03,640 --> 00:43:06,370 滋賀県甲賀市。 389 00:43:06,370 --> 00:43:13,710 将軍 足利義輝の死後 弟の覚慶 後の足利義昭は➡ 390 00:43:13,710 --> 00:43:17,410 大和から この地に逃れてきました。 391 00:43:19,050 --> 00:43:24,390 和田谷は 逃亡を助けた和田惟政の本拠地で➡ 392 00:43:24,390 --> 00:43:30,090 伊賀から続く道沿いに開かれた 狭い谷です。 393 00:43:31,730 --> 00:43:37,070 いくつもの城や館が 谷全体を守るように配置され➡ 394 00:43:37,070 --> 00:43:44,410 この谷が 一つの城のように 機能していたと考えられています。 395 00:43:44,410 --> 00:43:48,080 その中の一つ 公方屋敷跡は➡ 396 00:43:48,080 --> 00:43:53,780 覚慶が かくまわれていた場所だと いわれています。 397 00:43:56,420 --> 00:44:02,030 その後 地の利のよい びわ湖畔 守山に向かった覚慶は➡ 398 00:44:02,030 --> 00:44:08,730 少林寺に入ると 程なく 矢島御所が造られたといいます。 399 00:44:13,040 --> 00:44:18,710 およそ10か月をこの地で過ごす中 還俗した覚慶は➡ 400 00:44:18,710 --> 00:44:23,710 次期将軍を目指し 流浪の日々を送るのです。 401 00:45:03,620 --> 00:45:09,030 ♬~(テーマ音楽) 402 00:45:09,030 --> 00:45:21,610 ♬~ 403 00:45:21,610 --> 00:45:23,610 (悲鳴)