1 00:00:06,830 --> 00:00:12,500 永禄9年 覚慶は還俗して足利義昭を名乗り➡ 2 00:00:12,500 --> 00:00:17,170 朝倉義景を頼りに越前へ向かった。 3 00:00:17,170 --> 00:00:23,850 しかし 一行は一乗谷から程遠い 敦賀に留め置かれ➡ 4 00:00:23,850 --> 00:00:29,150 みつき 半年と 時だけが過ぎていった。 5 00:00:33,520 --> 00:00:36,190 (三淵藤英)藤孝 少し落ち着かぬか。 6 00:00:36,190 --> 00:00:39,100 (細川藤孝) 兄上は よく平気でいられますな。 7 00:00:39,100 --> 00:00:42,070 いまだに朝倉様からは 何の返答もありませぬ。 8 00:00:42,070 --> 00:00:45,870 既に四国の足利義栄様は 左馬頭に任命されました。 9 00:00:45,870 --> 00:00:50,540 征夷大将軍の一歩手前。 このままでは…。 10 00:00:50,540 --> 00:00:55,410 義栄様は まだ京に入っておられぬ。 摂津で足止めを食っておる。 11 00:00:55,410 --> 00:00:59,550 朝廷への諸事支度が整わぬようじゃ。 12 00:00:59,550 --> 00:01:04,850 まだ打つ手はある。 こちらはこちらで動くのだ。 13 00:01:06,820 --> 00:01:09,730 義昭様はどちらへ? 14 00:01:09,730 --> 00:01:26,510 ♬~ 15 00:01:26,510 --> 00:01:29,180 (足利義昭)おお…。 16 00:01:29,180 --> 00:01:56,410 ♬~ 17 00:01:56,410 --> 00:02:00,140 (明智十兵衛光秀)義景様には お会いできなかったのですか? 18 00:02:00,140 --> 00:02:03,050 (藤孝)仮病でしょう。 19 00:02:03,050 --> 00:02:06,480 仮病? 20 00:02:06,480 --> 00:02:10,150 朝倉様は私に会いたくないのです。 21 00:02:10,150 --> 00:02:15,490 上洛はまだかと せっつかれるのが 煩わしいのでしょう。 22 00:02:15,490 --> 00:02:21,160 一向に動きがない。 「梨の礫」です。 23 00:02:21,160 --> 00:02:24,840 一体 朝倉様は何を考えておられるのか➡ 24 00:02:24,840 --> 00:02:30,140 上洛する気があるのかないのか どちらなのです? 25 00:02:32,710 --> 00:02:35,410 私には何とも…。 26 00:02:37,180 --> 00:02:45,060 いや… 申し訳ない 十兵衛殿まで巻き込んで…➡ 27 00:02:45,060 --> 00:02:48,790 ほかに相談する方もいないので…。 28 00:02:48,790 --> 00:02:54,730 (朝倉義景)覚慶様 まこと 将軍のお器であったか? 29 00:02:54,730 --> 00:03:02,030 次なる将軍の大任 あのお方はいかがとは存じます! 30 00:03:06,810 --> 00:05:48,110 ♬~ 31 00:05:55,200 --> 00:05:57,900 (織田信長)面を上げよ。 32 00:06:01,000 --> 00:06:08,740 皆の者 こたびの働き 大儀であった。 33 00:06:08,740 --> 00:06:11,480 褒美を遣わそう。 34 00:06:11,480 --> 00:06:19,820 永禄10年 織田信長は 稲葉山城から 高政の子 斎藤龍興を追放し➡ 35 00:06:19,820 --> 00:06:22,120 美濃を平定した。 36 00:06:23,690 --> 00:06:28,390 美濃は 信長の支配下となった。 37 00:06:36,170 --> 00:06:40,470 (牧)少しよいかの? はい。 38 00:06:42,510 --> 00:06:46,180 (牧)伝吾から文が届きました。 39 00:06:46,180 --> 00:06:50,850 伝吾から? 久しぶりですね。 40 00:06:50,850 --> 00:06:57,720 (牧)明智の里は あのころのままに。 伝吾をはじめ➡ 41 00:06:57,720 --> 00:07:01,460 村の衆も皆 息災なようです。 42 00:07:01,460 --> 00:07:04,130 そうですか。 43 00:07:04,130 --> 00:07:10,470 あの時 半分焼けてしまった館も➡ 44 00:07:10,470 --> 00:07:15,170 伝吾が新たに 建て直しをしてくれたようです…。 45 00:07:17,140 --> 00:07:23,440 いつ戻っても暮らせるようにと…。 46 00:07:37,160 --> 00:07:41,500 (熙子)そうですか 美濃へ…。 うむ…。 47 00:07:41,500 --> 00:07:45,840 (熙子)それにしても 何故 急に? 急ではない。 48 00:07:45,840 --> 00:07:51,540 ずっとお考えだったそうだ。 いつかは帰りたいと。 49 00:07:56,180 --> 00:08:02,460 美濃は 母上が生まれ育った地。 父上も眠っておられる。 50 00:08:02,460 --> 00:08:06,790 今までは斎藤家が治めていて それもかなわなかったが➡ 51 00:08:06,790 --> 00:08:14,090 信長様が美濃を平定されたので 今なら安心して帰れると…。 52 00:08:20,140 --> 00:08:27,810 (熙子)十兵衛様は 美濃へ 帰りたくはないのでございますか? 53 00:08:27,810 --> 00:08:32,810 そなたはどうだ? 帰りたいか? 54 00:08:34,690 --> 00:08:39,990 (熙子)子どもたちにとっては ここがふるさとですから。 55 00:08:56,180 --> 00:09:01,980 懐かしい… 美濃のかおりがします。 56 00:09:01,980 --> 00:09:22,340 ♬~ 57 00:09:22,340 --> 00:09:24,640 伝吾! 58 00:09:26,470 --> 00:09:32,170 (牧)伝吾! 帰ってきましたよ。 59 00:09:33,810 --> 00:09:40,810 (藤田伝吾)大方様… 十兵衛様…。 60 00:09:43,160 --> 00:09:46,830 (笑い声) 61 00:09:46,830 --> 00:10:01,840 ♬~ 62 00:10:01,840 --> 00:10:05,180 これはそなたが直したのか? 63 00:10:05,180 --> 00:10:09,180 村の衆にも手伝ってもらいました。 64 00:10:15,190 --> 00:10:19,190 以前のようとはいきませぬが…。 65 00:10:23,530 --> 00:10:29,530 十分じゃ 伝吾。 かたじけない。 66 00:10:32,540 --> 00:10:39,540 同じ所に住めるなど 夢にも思いませんでした。 67 00:10:41,210 --> 00:10:49,090 伝吾 覚えておるか? 11年前 そなたは言うてくれた。 68 00:10:49,090 --> 00:10:56,760 この先 10年 20年 皆で守っていこうと思うております。 69 00:10:56,760 --> 00:11:03,470 まことに守ってくれたのですね…。 70 00:11:03,470 --> 00:11:08,470 それが私の務めでございます。 71 00:11:12,850 --> 00:11:22,860 ♬~ 72 00:11:22,860 --> 00:11:28,530 そうか 古くからのご家来衆に裏切られたか…。 73 00:11:28,530 --> 00:11:34,400 龍興様には当主としてのご器量に 欠けるところがおありだったようで➡ 74 00:11:34,400 --> 00:11:40,100 皆の心が少しずつ離れていきました。 75 00:11:46,880 --> 00:11:53,550 父の高政が生きていたら どうなっていたであろうな。 76 00:11:53,550 --> 00:11:59,250 このようなことには ならなかったのでは…。 77 00:12:01,830 --> 00:12:05,500 信長様に会われますか? 78 00:12:05,500 --> 00:12:09,370 うむ。 明日 お目にかかる。 79 00:12:09,370 --> 00:12:13,170 (木助)殿! 殿! 80 00:12:13,170 --> 00:12:16,870 ん? どうぞ。 81 00:12:21,850 --> 00:12:25,180 母上 無理をなさらず。 82 00:12:25,180 --> 00:12:29,060 めでたいぞ めでたいぞ。 ハハハ…! 83 00:12:29,060 --> 00:12:43,760 ♬~ 84 00:12:55,880 --> 00:12:59,220 お疲れではありませぬか。 85 00:12:59,220 --> 00:13:02,120 (牧)少し…。➡ 86 00:13:02,120 --> 00:13:09,030 ああ… 酔うて踊りだしたりして…➡ 87 00:13:09,030 --> 00:13:16,700 思い出しました。 そなたが生まれた時のことを。 フフフ…。 88 00:13:16,700 --> 00:13:23,700 あの時も 村の皆が祝うてくれて…。 89 00:13:27,180 --> 00:13:32,480 酔うた父上がうれしそうに踊りだして…。 90 00:13:42,530 --> 00:13:49,870 十兵衛 まことにありがとう。 91 00:13:49,870 --> 00:13:53,210 何を 改まって…。 92 00:13:53,210 --> 00:14:04,510 こうして美濃に戻ってこられて… もう何も思い残すことなどありません。 93 00:14:06,490 --> 00:14:11,490 おやめ下さい そのような…。 94 00:14:15,500 --> 00:14:25,200 私は いまだ この身が定まらず。 これからどうなるのか。 95 00:14:28,070 --> 00:14:35,070 この先もずっと 母上には見守って頂かないと。 96 00:14:38,180 --> 00:14:45,060 私がいなくとも 十兵衛なら大丈夫。➡ 97 00:14:45,060 --> 00:14:54,760 そなたは明智家の当主。 その身には 土岐源氏の血が流れております。 98 00:14:56,540 --> 00:15:03,140 誇りを持って 思うがままに生きなさい。 99 00:15:03,140 --> 00:15:11,140 その先にきっと やるべきことが見えてくるはず。 100 00:15:12,820 --> 00:15:18,820 (牧)私も誇りに思いますよ。 101 00:15:21,830 --> 00:15:26,530 そなたの母であることを。 102 00:15:43,120 --> 00:15:48,050 ≪(稲葉良通)十兵衛。 ハハハ…。➡ 103 00:15:48,050 --> 00:15:54,190 ハハハッ 十兵衛ではないか! 104 00:15:54,190 --> 00:15:58,490 お主も しぶといのう。 105 00:16:01,000 --> 00:16:08,140 たまげたか? わしがここにいて。 いえ お噂は耳にしていましたので…。 106 00:16:08,140 --> 00:16:12,480 今は織田家に仕えておられると…。 107 00:16:12,480 --> 00:16:14,810 まあ そういうことだ。 108 00:16:14,810 --> 00:16:20,490 龍興様では美濃は治まらぬ。 肝が小さいのじゃ 109 00:16:20,490 --> 00:16:27,790 何事も一人で決められぬゆえ 我らは振り回されてばかり。 ハハハ…。 110 00:16:30,830 --> 00:16:36,500 その点 信長様は器が大きい。 111 00:16:36,500 --> 00:16:43,380 ついていくなら この方しかないと思うた。 フフフ…。➡ 112 00:16:43,380 --> 00:16:46,510 お主とは いろいろあったが 全て水に流して➡ 113 00:16:46,510 --> 00:16:51,850 これからは 共に織田家を支えてまいろうぞ。➡ 114 00:16:51,850 --> 00:17:00,190 のう! ハハハ… ハッハッハッハ…! 115 00:17:00,190 --> 00:17:06,000 美濃平定 おめでとうございまする。 うむ。 116 00:17:06,000 --> 00:17:10,000 おかげで母が戻ることができました。 117 00:17:10,000 --> 00:17:14,140 帰蝶様にお会いしたいと申しております。 118 00:17:14,140 --> 00:17:17,040 帰蝶は まだこっちには来ておらぬ。 119 00:17:17,040 --> 00:17:20,810 清須で子どもの面倒を見ておるのでな。 120 00:17:20,810 --> 00:17:25,810 そうですか… それは残念…。 121 00:17:27,490 --> 00:17:31,360 そなたは戻らぬのか? 122 00:17:31,360 --> 00:17:34,160 は? 123 00:17:34,160 --> 00:17:37,060 美濃へ。 124 00:17:37,060 --> 00:17:40,830 越前での暮らしがございますゆえ…。 125 00:17:40,830 --> 00:17:44,830 のう 十兵衛。 はい。 126 00:17:46,710 --> 00:17:54,010 そなた わしに仕える気はないか? 127 00:17:56,850 --> 00:17:59,550 どうじゃ? 128 00:18:06,660 --> 00:18:10,130 申し訳ございませぬ。 129 00:18:10,130 --> 00:18:16,130 わしでは不足か? いえ 決してそのような…。 130 00:18:20,140 --> 00:18:24,480 一体 何を考えているのだ? 131 00:18:24,480 --> 00:18:32,150 私は… 亡き義輝様に お仕えしとうござりました。 132 00:18:32,150 --> 00:18:38,020 このお方こそ 武家の棟梁として 全ての武士を束ね➡ 133 00:18:38,020 --> 00:18:43,160 世を平らかにされるお方であろうと 確信いたしました。 134 00:18:43,160 --> 00:18:52,840 しかし あのような不幸な形で 義輝様は身まかられ➡ 135 00:18:52,840 --> 00:19:00,510 この先 自分でも どうしてよいのか分からないのです。 136 00:19:00,510 --> 00:19:08,320 分からぬか… わしも分からぬ。 137 00:19:08,320 --> 00:19:15,030 今川を倒した時 そなた わしに聞いたな。 138 00:19:15,030 --> 00:19:21,470 美濃を平定したあとは どうするのかと。 139 00:19:21,470 --> 00:19:23,800 はい。 140 00:19:23,800 --> 00:19:28,140 わしは答えられなかった。 141 00:19:28,140 --> 00:19:36,020 何をすればよいのか 分からなかったからだ…。 142 00:19:36,020 --> 00:19:39,720 今も分からぬ。 143 00:19:42,490 --> 00:19:48,360 だが 一つ 分かったこともある。 144 00:19:48,360 --> 00:19:55,660 わしは戦が嫌いではない。 145 00:19:57,840 --> 00:20:05,710 今川義元を討ち果たした時 皆が褒めてくれた。 喜んでくれた。 146 00:20:05,710 --> 00:20:12,180 戦に勝つのはいいものだ。 わしは皆が喜ぶ顔を見るのが➡ 147 00:20:12,180 --> 00:20:19,480 この上なく好きなのだ。 皆を喜ばすための戦ならば いとわぬ…。 148 00:20:22,530 --> 00:20:35,230 ただ この先 どこへ向かって 戦をしてゆけばよいのか それが分からぬ。 149 00:20:46,750 --> 00:20:52,520 逃げた斎藤龍興は 六角や三好三人衆と手を組み➡ 150 00:20:52,520 --> 00:20:57,900 美濃を取り返さんと動き始めておる。 東を見れば 武田だ。 151 00:20:57,900 --> 00:21:03,500 朝倉もおる。 周りは敵だらけ。 152 00:21:03,500 --> 00:21:09,840 美濃を取ったはいいが これからは守らねばならぬ。 153 00:21:09,840 --> 00:21:13,710 また戦だ。 切りがない。 154 00:21:13,710 --> 00:21:19,850 はい それでは いつまでたっても 戦は終わりませぬ。 155 00:21:19,850 --> 00:21:23,850 どうすればよい? 156 00:21:31,860 --> 00:21:34,770 上洛されてはいかがでございましょう。 157 00:21:34,770 --> 00:21:38,740 上洛か…。 158 00:21:38,740 --> 00:21:43,210 義輝様が討たれ 幕府は今 ないも同然。 159 00:21:43,210 --> 00:21:47,880 新たな将軍に力を貸し 幕府を再興するのです。 160 00:21:47,880 --> 00:21:52,180 さすれば 畿内を押さえることができましょう。 161 00:21:54,220 --> 00:21:58,890 堺も手に入るか? 堺? 162 00:21:58,890 --> 00:22:02,160 わしは以前から堺が欲しいと思うていた。 163 00:22:02,160 --> 00:22:06,030 堺を手に入れ 南蛮や明と商いをするのじゃ。 164 00:22:06,030 --> 00:22:11,500 これは面白いぞ。 異国の珍しいものをこの目で見たい。 165 00:22:11,500 --> 00:22:16,380 畿内を押さえれば 堺も手に入りましょう。 166 00:22:16,380 --> 00:22:22,150 なるほど…。 尾張や 美濃周辺のことのみにこだわっていても➡ 167 00:22:22,150 --> 00:22:26,520 小競り合いは終わりませぬ。 無駄な戦を終わらせるためには➡ 168 00:22:26,520 --> 00:22:31,860 幕府を再興し 将軍を軸とした平らかな世を➡ 169 00:22:31,860 --> 00:22:35,730 畿内を中心に再び築くのです。 170 00:22:35,730 --> 00:22:44,440 武士が誇りを持てる世。 それが成れば 皆 大いに喜びましょう。 171 00:22:44,440 --> 00:22:50,440 皆が喜ぶ…。 はい。 172 00:22:53,150 --> 00:22:58,550 大きな国です。 ん? 173 00:22:58,550 --> 00:23:02,150 かつて道三様に言われました。 174 00:23:02,150 --> 00:23:08,850 誰も手出しのできぬ大きな国をつくれと。 175 00:23:10,500 --> 00:23:18,170 蝮が? フッ… 大きな国か…。 はい。 176 00:23:18,170 --> 00:23:25,040 しかし 新たな将軍というのは 越前にいる足利義昭様のことだな…。 177 00:23:25,040 --> 00:23:28,040 義昭様はいかなるお方だ? 178 00:23:29,780 --> 00:23:33,190 義昭様は…。 179 00:23:33,190 --> 00:23:37,860 義輝様と それほど懇意にされてきた そなたじゃ。 180 00:23:37,860 --> 00:23:44,560 そなたがよいと言えば わしは神輿を担ぐぞ。 181 00:23:47,200 --> 00:23:55,070 大きな国か… それは…➡ 182 00:23:55,070 --> 00:23:57,540 これぐらいか? 183 00:23:57,540 --> 00:24:02,240 いえ もっと…。 184 00:24:04,150 --> 00:24:07,050 これぐらいか? 185 00:24:07,050 --> 00:24:09,820 もっと…。 186 00:24:09,820 --> 00:24:21,170 ♬~ 187 00:24:21,170 --> 00:24:23,470 これぐらいか。 188 00:24:25,840 --> 00:24:27,770 はい。 189 00:24:27,770 --> 00:24:40,070 (笑い声) 190 00:24:47,530 --> 00:24:51,400 (望月東庵)トメ吉。 どうだ 調子は? 191 00:24:51,400 --> 00:24:54,400 (茶の振売) いや~ とても人手が足りませぬ。 192 00:24:54,400 --> 00:24:56,540 (東庵)ほう~。 193 00:24:56,540 --> 00:25:00,870 私は今から 丹後へ参ります。 大口の注文が入ったので。 194 00:25:00,870 --> 00:25:06,150 そうか ご苦労さん… え~ 駒は? 195 00:25:06,150 --> 00:25:08,480 妙昇寺へ行きました。 196 00:25:08,480 --> 00:25:12,150 妙昇寺? 何しに? あ…➡ 197 00:25:12,150 --> 00:25:15,490 それが お寺から薬を分けてもらったやつが➡ 198 00:25:15,490 --> 00:25:19,160 よそで その薬を勝手に売りさばく 又売りをしているらしいのです。 199 00:25:19,160 --> 00:25:23,030 又売り? (振売)お駒さん 一体どういうことなのか➡ 200 00:25:23,030 --> 00:25:27,030 話を聞いてくるって。 かなり怒ってましたよ。 201 00:25:27,030 --> 00:25:30,500 ふ~ん…。 202 00:25:30,500 --> 00:25:33,840 (住職)え… 又売り? 203 00:25:33,840 --> 00:25:37,710 (駒)はい それに高値で。 どういうことですか? 204 00:25:37,710 --> 00:25:41,180 (住職) どういうことと言われても… 私には…。 205 00:25:41,180 --> 00:25:46,050 そんなことでは困ります。 薬を配ったのは和尚様ではありませんか! 206 00:25:46,050 --> 00:25:51,820 確かに薬は配りましたよ。 母親が病だというので…➡ 207 00:25:51,820 --> 00:25:53,760 しかし まさか それを…。 208 00:25:53,760 --> 00:25:57,200 又売りなどをされては 薬を配る意味がなくなります。 209 00:25:57,200 --> 00:25:59,530 今後は お寺さんの方でも 気を付けて下さい。 210 00:25:59,530 --> 00:26:01,800 お願いします。 211 00:26:01,800 --> 00:26:06,100 (住職)はい…。 私は じかに その子に 会って 叱ってきます。 212 00:26:18,150 --> 00:26:20,820 (住職)これは宗久殿。 213 00:26:20,820 --> 00:26:23,160 (今井宗久)茶釜をお持ちしました。 214 00:26:23,160 --> 00:26:26,460 (住職)ああ そうですか。 かたじけない。 215 00:26:28,030 --> 00:26:33,500 先ほどは どうかされましたか? もめていたようでしたが…。 216 00:26:33,500 --> 00:26:35,500 (住職)ああ いや…。 217 00:26:37,170 --> 00:26:39,870 (住職)これでしてな。 218 00:26:41,510 --> 00:26:43,510 (宗久)ん? 219 00:26:45,840 --> 00:26:50,520 丸薬? (住職)あの娘が作っております。➡ 220 00:26:50,520 --> 00:26:54,850 腹痛 頭痛 何にでもよく効く薬で。➡ 221 00:26:54,850 --> 00:26:58,720 貧しい者には タダで配っておりますが…。 222 00:26:58,720 --> 00:27:02,020 ほう…。 223 00:27:09,130 --> 00:27:13,830 あの 平吉という子のおうちはどこ? 224 00:27:15,470 --> 00:27:17,470 ありがとう。 225 00:27:26,120 --> 00:27:38,500 ≪(泣き声) 226 00:27:38,500 --> 00:27:42,370 それ 私の! 俺のだ! 届かないだろ~。 227 00:27:42,370 --> 00:27:46,370 返して! 返して! (母親)こっちのを食えばいいだろ! 228 00:27:46,370 --> 00:27:52,840 (泣き声) 229 00:27:52,840 --> 00:27:54,780 (母親)何か? 230 00:27:54,780 --> 00:27:58,520 突然申し訳ありません… 平吉という子は…? 231 00:27:58,520 --> 00:28:02,790 お前 また 何か悪さしたのかい! 232 00:28:02,790 --> 00:28:07,130 (平吉)知らないよ。 ちょっといい? 233 00:28:07,130 --> 00:28:10,460 おっ母さん 病じゃないのね。 234 00:28:10,460 --> 00:28:13,800 え? あなた おっ母さんが病だからと言って➡ 235 00:28:13,800 --> 00:28:20,140 お寺から薬をもらったんでしょう? そして その薬をよそで高く売っている。 236 00:28:20,140 --> 00:28:23,810 おばさん 誰? おばさん…。 237 00:28:23,810 --> 00:28:27,480 私は駒といいます。 薬を作ってる人。 238 00:28:27,480 --> 00:28:30,150 ふ~ん… で 何? 239 00:28:30,150 --> 00:28:34,820 何って 又売りなんてしては駄目よ。 240 00:28:34,820 --> 00:28:37,490 どうして? 241 00:28:37,490 --> 00:28:41,160 私は 医者にかかれない貧しい人に あの薬を配って下さいと➡ 242 00:28:41,160 --> 00:28:44,830 お寺に頼んであるの。 それなのに おっ母さんが病だからと➡ 243 00:28:44,830 --> 00:28:50,130 うそをついて 分けてもらった薬を 又売りするなんて おかしいでしょう。 244 00:28:56,170 --> 00:29:00,050 (平吉)稼いで何が悪いんだ? え? 245 00:29:00,050 --> 00:29:03,780 もらったものをどうしようと 俺の勝手じゃないか。 246 00:29:03,780 --> 00:29:07,650 タダのものを高く売ることが 間違っていると言っているの。 247 00:29:07,650 --> 00:29:12,350 それで 妹や弟たちが飯を食える。 248 00:29:14,130 --> 00:29:18,800 兄ちゃん どうしたの? 兄ちゃん 一緒に食べよ。 249 00:29:18,800 --> 00:29:21,800 食べよ 食べよ! (平吉)うん。 250 00:29:41,490 --> 00:29:43,490 (東庵)駒。 251 00:29:46,360 --> 00:29:52,360 だんごを買ってきたぞ。 食べよう。 252 00:29:55,500 --> 00:30:00,170 稼いで何が悪い か…。 253 00:30:00,170 --> 00:30:04,470 (駒)私 何も言えなくなってしまって…。 254 00:30:06,040 --> 00:30:12,180 (駒)私が間違っているのか… よく分からなくなってしまいました…。 255 00:30:12,180 --> 00:30:16,520 誰も間違っとらんよ。 256 00:30:16,520 --> 00:30:20,860 お前も その子も。➡ 257 00:30:20,860 --> 00:30:27,200 又売りしたとて 構わぬではないか。➡ 258 00:30:27,200 --> 00:30:32,540 それは駒とは関わりのないことじゃ。 259 00:30:32,540 --> 00:30:42,550 薬を買う者には お金を払うだけのゆとりがあるのだ。 260 00:30:42,550 --> 00:30:48,420 薬を売る方は そのお金で助かる。 261 00:30:48,420 --> 00:30:54,160 貧しい一家が飯を食えるのだ。➡ 262 00:30:54,160 --> 00:31:06,170 お前の知らぬところで 薬が ひとり歩きして 人を助けているわけだ。➡ 263 00:31:06,170 --> 00:31:10,870 ああ いい薬じゃないか。 264 00:31:13,850 --> 00:31:16,520 そうでしょうか…。 265 00:31:16,520 --> 00:31:21,220 (東庵)そう思うがな。 266 00:31:48,880 --> 00:31:52,750 (常)お帰りなさいませ。 奥方様。 267 00:31:52,750 --> 00:31:56,560 (熙子)お帰りなさいませ。 うむ 誰か来ているのか? 268 00:31:56,560 --> 00:32:02,360 細川様がお見えでございます。 藤孝殿が? 269 00:32:02,360 --> 00:32:05,660 お連れの方と…。 270 00:32:08,500 --> 00:32:11,170 ≪(笑い声) 271 00:32:11,170 --> 00:32:13,100 藤孝殿。 272 00:32:13,100 --> 00:32:19,840 お待たせして申し訳ございませぬ。 いや 留守中 失礼しています。 273 00:32:19,840 --> 00:32:22,840 ≪(笑い声) 御免。 274 00:32:24,520 --> 00:32:28,220 (笑い声) 275 00:32:30,390 --> 00:32:33,860 ハッハッハッハ…。 276 00:32:33,860 --> 00:32:37,200 義昭様。 277 00:32:37,200 --> 00:32:40,100 (2人)お帰りなさいませ。 278 00:32:40,100 --> 00:32:43,870 (義昭)一別以来じゃな。 はっ。 279 00:32:43,870 --> 00:32:50,740 あの時は ぶざまな姿を見られた。 はだしで逃げようとしたところを…。 280 00:32:50,740 --> 00:32:55,210 十兵衛殿に会いたいとおっしゃるので お連れしました。 281 00:32:55,210 --> 00:32:58,120 私に? また遊ぼうの。 282 00:32:58,120 --> 00:33:01,490 (2人)はい! ハハハハ…。 283 00:33:01,490 --> 00:33:05,790 あっ よいよい。 そのままでよい。 284 00:33:14,070 --> 00:33:19,500 十兵衛はよいのう このような かわいらしい娘たちに囲まれて…。➡ 285 00:33:19,500 --> 00:33:27,380 私の周りには むさ苦しい男ばかりじゃ。 ハハハ…。 286 00:33:27,380 --> 00:33:30,520 私に何か? 287 00:33:30,520 --> 00:33:35,190 兄は そなたを 殊の外 信用していたと聞いておる。 288 00:33:35,190 --> 00:33:39,190 一度ゆるりと話がしたかったのじゃ。 289 00:33:41,060 --> 00:33:45,200 敦賀にいると 息が詰まる。 290 00:33:45,200 --> 00:33:49,530 ただ待たされるだけの日々で 退屈でしかたがない…。 291 00:33:49,530 --> 00:33:56,410 それで 庭の桜を見ておったら 一匹の蟻を見つけてのう。 292 00:33:56,410 --> 00:33:59,540 蟻 ですか? 293 00:33:59,540 --> 00:34:05,820 自分の体よりはるかに大きなチョウの羽を 一生懸命 運んでいた。 294 00:34:05,820 --> 00:34:12,490 しかし 小石や草が邪魔をして 思いどおりに進まぬ。 295 00:34:12,490 --> 00:34:15,390 すると 見かねたのであろう。 仲間の蟻が寄ってきて➡ 296 00:34:15,390 --> 00:34:19,360 手を貸そうとした。 ところが この蟻は頑固なやつで➡ 297 00:34:19,360 --> 00:34:25,500 助けはいらぬとばかりに 仲間を振り払って 己だけで運ぼうとする。 298 00:34:25,500 --> 00:34:32,840 意地になっておるのじゃ。 一匹では無理だというのに…。 299 00:34:32,840 --> 00:34:36,510 それで どうなりましたか? 300 00:34:36,510 --> 00:34:44,860 蟻は私だ。➡ 301 00:34:44,860 --> 00:34:51,200 将軍という大きな羽は一人では運べぬ。 302 00:34:51,200 --> 00:34:56,530 しかし 助けがあれば…。 303 00:34:56,530 --> 00:35:00,230 お心は決まりましたか? 304 00:35:04,340 --> 00:35:07,810 (義昭)正直 まだ迷いはある。➡ 305 00:35:07,810 --> 00:35:14,490 ついこの間まで坊主だったのじゃ。 毎日 経ばかり読んでいた男に➡ 306 00:35:14,490 --> 00:35:18,160 武家の棟梁など務まるとは思えん。 307 00:35:18,160 --> 00:35:24,500 されど… 私がもし将軍になれば➡ 308 00:35:24,500 --> 00:35:30,170 今まで できなかったことが できるかもしれぬとも思う。 309 00:35:30,170 --> 00:35:34,040 できなかったこと? 310 00:35:34,040 --> 00:35:36,840 人を救える。➡ 311 00:35:36,840 --> 00:35:44,720 貧しい人々を… 私一人の力では 救える数は限られている。➡ 312 00:35:44,720 --> 00:35:51,190 しかし 私が将軍になれば 今まで手の届かなかった人々も➡ 313 00:35:51,190 --> 00:35:58,490 救えるかもしれぬ。 そう考えると 将軍になるのも悪くはない。 314 00:36:03,470 --> 00:36:06,370 (義昭)おかしなことを言うと 思うておるだろうが➡ 315 00:36:06,370 --> 00:36:13,810 物心ついた時から寺にいる私には かような考え方しかできんのじゃ。 316 00:36:13,810 --> 00:36:17,150 ご立派なお考えと思います。 317 00:36:17,150 --> 00:36:22,490 将軍になられるお方が そのようなお考えをお持ちなら➡ 318 00:36:22,490 --> 00:36:26,360 民も救われましょう。 319 00:36:26,360 --> 00:36:36,360 されど 私は武士ではない。 どう頑張っても 兄上のようにはなれぬ。 320 00:36:42,510 --> 00:36:47,810 助けがいる。 朝倉の助けが…。 321 00:36:50,180 --> 00:36:56,180 そなたからも 義景殿に よしなに伝えてくれぬか? 322 00:37:03,730 --> 00:37:05,730 (鷹の鳴き声) 323 00:37:07,470 --> 00:37:10,170 (義景)明智。 324 00:37:27,790 --> 00:37:33,490 聞いたぞ。 義昭様に会うたそうじゃな? 325 00:37:40,160 --> 00:37:42,100 はい。 326 00:37:42,100 --> 00:37:45,100 何の話をした? 327 00:37:48,840 --> 00:37:51,740 蟻の話をしました。 328 00:37:51,740 --> 00:37:55,180 蟻? はい。 329 00:37:55,180 --> 00:38:01,880 お庭で じっと 蟻をご覧になっておられたと。 330 00:38:04,990 --> 00:38:12,460 (義景)門跡ともなると 常人には 見当もつかぬことをするものじゃな。➡ 331 00:38:12,460 --> 00:38:20,140 生き物を慈しむのは結構だが やはり 将軍の器ではないか。 332 00:38:20,140 --> 00:38:24,010 いえ さようなこともないかと。 333 00:38:24,010 --> 00:38:28,810 ああ? 任にあらずと そなたが申したのじゃぞ。 334 00:38:28,810 --> 00:38:35,690 お目にかかってお話を伺い いささか思いが変わりました。 335 00:38:35,690 --> 00:38:44,160 義昭様は ご聡明で 弱き者の心が分かるお方でございます。 336 00:38:44,160 --> 00:38:54,510 例えば 強い大名方がお支えすれば 立派な将軍になるやもしれませぬ。 337 00:38:54,510 --> 00:38:58,380 (義景)支えがあれば…。 338 00:38:58,380 --> 00:39:05,680 義景様によしなにお伝えせよと 申しつかっております。 339 00:39:11,990 --> 00:39:17,730 実は 松永久秀殿からも 言われておるのじゃ。 340 00:39:17,730 --> 00:39:23,130 松永様から? (義景)文が届いてのう。 341 00:39:23,130 --> 00:39:29,470 信長と共に 義昭様を担いで 上洛すればよいというのじゃ。 342 00:39:29,470 --> 00:39:31,410 信長様と…? 343 00:39:31,410 --> 00:39:34,710 信長と一緒というのが気に入らぬが…。 344 00:39:40,820 --> 00:39:43,720 致し方なしか。 345 00:39:43,720 --> 00:39:46,490 上洛されるのですか? 346 00:39:46,490 --> 00:39:49,830 わしも考えが変わった。 347 00:39:49,830 --> 00:39:54,700 義昭様は美しい神輿であられる。 348 00:39:54,700 --> 00:39:59,170 その美しき神輿を担ぐのは我々だ。 349 00:39:59,170 --> 00:40:05,040 そして その神輿は… 軽い方がよい。 350 00:40:05,040 --> 00:40:09,810 (山崎吉家)恐れながら 上洛はいかがでございましょうか…。 351 00:40:09,810 --> 00:40:14,520 本願寺の門徒どもらの一揆が まだ おさまっておりませぬし➡ 352 00:40:14,520 --> 00:40:20,190 何より上洛には ばく大な銭が…。 つまらぬことを申すな! 353 00:40:20,190 --> 00:40:24,860 義昭様は わしを頼って 越前に足を運ばれたのじゃぞ。➡ 354 00:40:24,860 --> 00:40:27,860 これ以上 お待たせするわけにはいかぬ。 355 00:40:31,540 --> 00:40:34,440 (阿君丸)父上!➡ 356 00:40:34,440 --> 00:40:40,210 父上~。 (義景)おお 阿。 いかがした? 357 00:40:40,210 --> 00:40:44,080 (阿君丸) 忠太郎がいなくなってしまいました。 358 00:40:44,080 --> 00:40:47,550 どこを捜してもいないのです。 359 00:40:47,550 --> 00:40:53,250 よし 分かった。 わしが見つけてやる。 おっ よし。 360 00:41:01,100 --> 00:41:05,500 忠太郎様…? 「様」ではない。 361 00:41:05,500 --> 00:41:07,500 は? 362 00:41:10,170 --> 00:41:13,510 ネズミじゃ。 ネズミ? 363 00:41:13,510 --> 00:41:17,180 阿君丸様が飼っておられるのじゃ。 364 00:41:17,180 --> 00:41:23,050 あ… チュー太郎…。 365 00:41:23,050 --> 00:41:26,190 (阿君丸)忠太郎 どこ~? (近習)忠太郎様! 366 00:41:26,190 --> 00:41:28,530 (阿君丸)忠太郎~! 367 00:41:28,530 --> 00:41:33,870 おい こっちも捜してみろ。 そう遠くへは行かぬはずじゃ。 368 00:41:33,870 --> 00:41:36,770 そっちも捜すのだ! どこですか 忠太郎様! 369 00:41:36,770 --> 00:41:41,210 心配いたすな。 必ず見つけてやるからな。 370 00:41:41,210 --> 00:41:43,140 はい…。 (義景)チューチュー! 371 00:41:43,140 --> 00:41:46,540 忠太郎 どこ~? チューチュー!➡ 372 00:41:46,540 --> 00:41:51,420 忠太郎~! (阿君丸)忠太郎 どこ~?➡ 373 00:41:51,420 --> 00:41:54,420 忠太郎~! 374 00:41:54,420 --> 00:41:58,160 (朝廷からの使者) 「左馬頭源朝臣義栄➡ 375 00:41:58,160 --> 00:42:03,030 右中将源朝臣重通 傅え宣ぶる。➡ 376 00:42:03,030 --> 00:42:06,030 權中納言」…。 377 00:42:06,030 --> 00:42:12,170 永禄11年2月 三好勢が担ぐ 足利義栄が➡ 378 00:42:12,170 --> 00:42:15,870 14代将軍に就任した。 379 00:42:19,040 --> 00:42:22,340 (明智左馬助)細川様より届きました。 380 00:42:31,190 --> 00:42:34,530 上洛をして戦をする…。 論外かと! 381 00:42:34,530 --> 00:42:37,860 朝倉様を取るのか 織田様を取るのかという話じゃ。 382 00:42:37,860 --> 00:42:41,730 国境を兵で固めよ。 あの者たち 誰一人 外へ出してはならぬ。 383 00:42:41,730 --> 00:42:44,200 織田信長。 信長様と共に➡ 384 00:42:44,200 --> 00:42:49,070 義昭様のご上洛を果たす。 そなたの申すとおりやってみよう。 385 00:42:49,070 --> 00:42:56,070 互いの行く末に悔いを残さぬよう 知恵を出し合えれば幸いと思う次第。 386 00:43:03,120 --> 00:43:08,060 岐阜県岐阜市。 美濃を攻略した織田信長は➡ 387 00:43:08,060 --> 00:43:15,200 義理の父 斎藤道三が築いた稲葉山城に 入りました。 388 00:43:15,200 --> 00:43:23,070 焼失した斎藤氏の居館跡を 造成 大改修して造られた信長の館には➡ 389 00:43:23,070 --> 00:43:27,370 いくつもの庭園があったといいます。 390 00:43:29,210 --> 00:43:36,090 中でも自然の岩盤を生かした庭には 滝も流れていました。 391 00:43:36,090 --> 00:43:39,560 地上の楽園ともいわれた居館は➡ 392 00:43:39,560 --> 00:43:45,260 特別な客人を迎える 迎賓館でもあったのです。 393 00:43:46,900 --> 00:43:52,240 長良川の鵜飼を 接待の場として用いた信長は➡ 394 00:43:52,240 --> 00:43:58,240 漁師に 鵜匠という名称を与えて 保護したといいます。 395 00:44:01,050 --> 00:44:05,520 更に 新しい町づくりを行い➡ 396 00:44:05,520 --> 00:44:09,390 道三が築き上げた 井ノ口と呼ばれたこの地を➡ 397 00:44:09,390 --> 00:44:15,190 中国の故事にちなみ 岐阜と改名しました。 398 00:44:15,190 --> 00:44:23,190 美濃の新たな主となった信長は この地を拠点に 上洛を目指すのです。 399 00:45:03,110 --> 00:45:09,050 ♬~(テーマ音楽) 400 00:45:09,050 --> 00:45:21,190 ♬~ 401 00:45:21,190 --> 00:45:23,890 うっ…。 山嶽党! 402 00:45:26,060 --> 00:45:30,700 (近藤)この京にて 大量の硝石を 扱うとしたら 誰か?